JP6191150B2 - 映像処理回路、映像処理方法及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶の配向不良により生じる表示不具合の発生を抑える技術に関する。
液晶パネルは、画素毎に設けられた画素電極と、複数画素で共通に設けられたコモン電極とで液晶を挟持した構成を有している。この液晶パネルでは、隣り合う画素電極同士で生じる横電界に起因する液晶の配向不良(リバースチルトドメイン)が発生して、これが表示不具合の発生の原因となることがある。この種の表示不具合の発生を抑える技術が、特許文献1及び特許文献2に開示されている。特許文献1は、リバースチルトドメインの発生容易と判断される場合には、液晶パネル駆動部へ高階調値の信号が出力されないように、信号出力を制限することを開示している。特許文献2は、横電界が強く掛かる画素のうち、無機配向膜の蒸着方向によって画質不良が発生しやすい画素に生じる横電界を低減させるように、リバースチルトによる輝度変化を見込んで画素の駆動電圧を補正することを開示している。
特開2009−69608号公報 特開2009−237366号公報
特許文献1に記載の発明では、高階調値の信号を出力しないため、低階調の画素と高階調の画素との境界のコントラストが低下して、この境界部分の画像がぼやけてしまう。特許文献2に記載の発明では、リバースチルトの影響と補正後の駆動電圧とで画素の明るさを表現するため、画素内に明るさのムラが発生してしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、画素に対する印加電圧の補正によってリバースチルトドメインの発生を抑えつつも、その補正による表示内容の変化を知覚されにくくすることである。
上記目的を達成するために、本発明に係る映像処理回路は、各々が液晶素子を有する複数画素の各画素に対する印加電圧を、前記画素毎の印加電圧を指定した入力映像信号に基づいて規定する映像処理回路であって、前記入力映像信号において、第1電圧が指定された第1画素と、前記第1電圧との差が閾値よりも大きい第2電圧が指定された第2画素との境界を検出する境界検出部と、前記第2電圧よりも前記第1電圧の方が予め定められた第3電圧に近い場合には、前記境界検出部により検出された境界に接する前記第1画素の前記印加電圧を、前記入力映像信号に対応した表示期間の少なくとも一部で、前記差を小さくするように補正する補正部とを備える。
本発明によれば、第1画素と第2画素との印加電圧の差が閾値よりも大きい場合において、第2画素に指定された印加電圧よりも第1画素に指定された印加電圧の方が、液晶の所定の光学応答に対応した第3電圧に近いときに、第1画素の印加電圧を補正するので、画素に対する印加電圧の補正によってリバースチルトドメインの発生を抑えつつも、その補正による表示内容の変化を知覚されにくくすることができる。
本発明に係る映像処理回路において、前記補正部は、前記第1画素の前記印加電圧を、前記第1電圧と前記第2電圧とに応じて、前記表示期間における一部の期間と他の期間とで異なる電圧とするようにしてもよい。
本発明によれば、第1画素の補正後の印加電圧を複数電圧によって規定するので、リバースチルトドメインの発生を抑えつつも表示内容の変化を知覚されにくくすることができる。
本発明に係る映像処理回路において、前記補正部は、前記第1画素の前記印加電圧を、前記一部の期間では前記差を小さくするように補正し、前記他の期間では補正しないようにしてもよい。
本発明によれば、第1画素と第2画素との印加電圧の差を小さくする期間を長くすることができるので、リバースチルトドメインを原因とした表示不具合の発生を抑えやすい。
本発明に係る映像処理回路において、前記補正部は、前記第1画素の前記印加電圧を、前記一部の期間では前記差を小さくし、前記他の期間では前記差を大きくするように補正するようにしてもよい。
本発明によれば、第1画素と第2画素との印加電圧の差を大きくする補正を行うことにより、表示期間における液晶の光学応答(例えば相対透過率)の時間積分値の変化を抑えることができる。
本発明に係る映像処理回路において、前記補正部は、前記第1電圧及び前記第2電圧と、補正後の前記印加電圧との関係を定めたルックアップテーブルに基づいて、前記第1画素の前記印加電圧を補正するようにしてもよい。
本発明によれば、第1画素及び第2画素に指定された印加電圧の関係と、ルックアップテーブルとに基づいて、画素に対する補正後の印加電圧を規定するので、演算処理の量の増大を抑えることができる。
本発明に係る映像処理回路において、前記補正部は、前記第1画素に前記境界を挟んで隣り合う複数の前記第2画素のうち、前記差が最大である前記第2画素に指定された前記第2電圧よりも、前記第1電圧の方が前記第3電圧に近い場合には、前記第1画素の前記印加電圧を補正するようにしてもよい。
本発明によれば、第1画素に隣り合う複数の第2画素のうち、第1画素との印加電圧の差が最も大きい第2画素に基づいて、第1画素の印加電圧を補正するので、リバースチルトドメインを原因とした表示不具合の発生を抑えやすい。
本発明に係る映像処理回路において、前記補正部は、前記表示期間を1フレームとして複数フィールドに分割し、各フィールドにおいて前記第1画素の前記印加電圧を規定するようにしてもよい。
本発明によれば、1フレームを構成するフィールド毎に第1画素の補正後の印加電圧を規定するので、各フレームで表示内容の変化を知覚されにくくすることができる。
本発明に係る映像処理回路において、前記第3電圧は、中間階調を表示する前記印加電圧に基づいて定められてもよい。
本発明によれば、中間階調を表示するための印加電圧に対応した第3電圧に基づいて、第1画素の補正後の印加電圧を規定するので、印加電圧の補正による表示内容の変化を知覚されにくくすることができる。
なお、本発明は、映像処理回路のほか、映像処理方法及び映像処理回路を含む電子機器としても観念することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る映像処理回路を適用した液晶表示装置を示す図。 同液晶表示装置における液晶素子の等価回路を示す図。 同液晶表示装置を構成する液晶パネルのV−T特性を示す図。 同映像処理回路の構成を示す図。 同液晶パネルにおける表示動作を示す図。 同液晶パネルにおいてVA方式としたときの初期配向の説明図。 リバースチルトドメインに起因する表示不具合の発生の様子の説明図。 同映像処理回路で実行される映像処理を示すフローチャート。 同実施形態に係る映像処理回路による印加電圧の補正の具体例を示す図。 同実施形態の他の例に係る印加電圧の補正の具体例を示す図。 第2実施形態に係る映像処理回路による印加電圧の補正の具体例を示す図。 同映像処理回路で実行される映像処理を示すフローチャート。 第3実施形態に係る境界の検出と印加電圧の補正の具体例を示す図。 液晶表示装置を適用したプロジェクターを示す図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係る映像処理回路を適用した液晶表示装置1の全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、液晶表示装置1は、制御回路10と、液晶パネル100と、走査線駆動回路130と、データ線駆動回路140とを備える。
制御回路10には、入力映像信号Vid−inが同期信号Syncに同期して供給される。入力映像信号Vid−inは、液晶パネル100における各画素に対する印加電圧を指定するデジタルデータである。入力映像信号Vid−inは、同期信号Syncに含まれる垂直走査信号、水平走査信号及びドットクロック信号(いずれも図示省略)に従った走査の順番で供給される。
入力映像信号Vid−inは、例えば、上位装置から液晶表示装置1に供給された各画素の階調値を示す信号を変換して得られる信号である。液晶表示装置1では、例えば、図示せぬ処理回路によって、この供給された信号に対してガンマ補正等の所定の処理を行った後に、画素の階調値を電圧値に変換するテーブルを用いて入力映像信号Vid−inに変換する。ただし、階調値に応じて画素の印加電圧が一意に定まるのであれば、入力映像信号Vid−inが各画素の階調値を指定する信号であってもよい。
制御回路10は、走査制御回路20と映像処理回路30とを備える。走査制御回路20は、各種の制御信号を生成して、同期信号Syncに同期して液晶表示装置1の各部を制御する。映像処理回路30は、入力映像信号Vid−inに対して所定の映像処理を施して、データ信号Vxを出力する。データ信号Vxは、液晶パネル100における画素毎の印加電圧を指定したアナログデータである。
液晶パネル100は、素子基板100aと対向基板100bとが一定の間隙を保って貼り合わせられるとともに、この間隙に、縦方向の電界で駆動される液晶105が挟持された構成である。素子基板100aのうち、対向基板100bとの対向面には、m行の走査線112が図においてX(横)方向に沿って設けられる一方、n列のデータ線114が、Y(縦)方向に沿って、且つ各走査線112と互いに電気的に絶縁を保つように設けられている。
なお、この実施形態では、走査線112を区別するために、図において上から順に1、2、3、…、(m−1)、m行目という呼び方をする場合がある。同様に、データ線114を区別するために、図において左から順に1、2、3、…、(n−1)、n列目という呼び方をする場合がある。
素子基板100aでは、走査線112とデータ線114との交差のそれぞれに対応して、nチャネル型のTFT116と矩形形状で透明性を有する画素電極118との組が設けられている。TFT116のゲート電極は走査線112に接続され、ソース電極はデータ線114に接続され、ドレイン電極が画素電極118に接続されている。一方、対向基板100bのうち、素子基板100aとの対向面には、透明性を有するコモン電極108が全面にわたって設けられる。コモン電極108には、図示省略した回路によって電圧LCcomが印加される。
なお、図1において、素子基板100aの対向面は紙面裏側であるので、その対向面に設けられる走査線112、データ線114、TFT116及び画素電極118については、破線で示すべきであるが、見難くなるのでそれぞれ実線で示す。
図2は、液晶パネル100における等価回路を示す図である。
図2に示すように、液晶パネル100は、走査線112とデータ線114との交差に対応して、画素電極118とコモン電極108とで液晶105を挟持した液晶素子120が配列した構成である。図1では省略したが、液晶パネル100における等価回路では、実際には図2に示すように、液晶素子120に対して並列に補助容量(蓄積容量)125が設けられる。補助容量125は、一端が画素電極118に接続され、他端が容量線115に共通接続されている。容量線115は時間的に一定の電圧に保たれている。
ここで、走査線112がHレベルになると、その走査線にゲート電極が接続されたTFT116がオンとなり、画素電極118がデータ線114に接続される。このため、走査線112がHレベルであるときに、データ線114にデータ信号Vxに応じた電圧のデータ信号を供給すると、そのデータ信号は、オンしたTFT116を介して画素電極118に印加される。走査線112がLレベルになると、TFT116はオフするが、画素電極118に印加された電圧は、液晶素子120の容量及び補助容量125によって保持される。
液晶素子120では、画素電極118及びコモン電極108によって生じる電界に応じて液晶105の分子配向状態が変化する。このため、液晶素子120は、透過型であれば、印加・保持電圧に応じた透過率となる。液晶パネル100では、液晶素子120毎に透過率が変化するので、液晶素子120が画素に相当する。そして、この画素の配列領域が表示領域101となる。
なお、本実施形態においては、液晶105をVA(Vertical Alignment)方式として、液晶素子120が電圧無印加時において黒状態となるノーマリーブラックモードとする。
図1に戻って説明する。
走査線駆動回路130は、走査制御回路20による制御信号Yctrにしたがって、1、2、3、…、m行目の走査線112に、走査信号Y1、Y2、Y3、…、Ymを供給する。詳細には、走査線駆動回路130は、走査線112をフレームにわたって1、2、3、…、(m−1)、m行目という順番で選択するとともに、選択した走査線への走査信号を選択電圧VH(Hレベル)とし、それ以外の走査線への走査信号を非選択電圧VL(Lレベル)とする。
ここにおいて、フレームとは、液晶パネル100を駆動することによって、画像の1コマ分を表示させるのに要する期間をいい、同期信号Syncに含まれる垂直走査信号の周波数が60Hzであれば、その逆数である16.7ミリ秒である。本実施形態では、同期信号Syncにより制御される液晶パネル100の垂直走査信号の周波数は、240Hzである。図5(a)に示すように、液晶表示装置1では、1フレームをそれぞれ第1フィールド〜第4フィールドの4つのフィールドに分割し、分割した各フィールドで1〜m行目の走査線を走査する、いわゆる4倍速駆動を実現する。すなわち、上位装置から60Hzの供給速度で供給される映像信号Vid−inに基づいて、液晶表示装置1が240Hzの駆動速度で液晶パネル100を駆動することによって、1フレームの画像を表示する。1フィールドの期間は、1/4フレーム期間に相当し、ここではおよそ4.16ミリ秒である。図5(b)に示すように、液晶表示装置1では、第1フィールド及び第3フィールドにおいて正極性書込を指定し、第2フィールド及び第4フィールドにおいて負極性書込を指定し、フィールド毎に書込極性を反転して、画素へのデータの書き込みを行う。
データ線駆動回路140は、映像処理回路30から供給されるデータ信号Vxを、走査制御回路20による制御信号Xctrに従って、1〜n列目のデータ線114にデータ信号X1〜Xnとしてサンプリングする。本実施形態において、最小電圧を指定する映像信号は、例えば、コモン電極108の電圧LCcomと電圧差を0Vとする印加電圧を指定する。一方、最大電圧を指定する映像信号は、例えば、コモン電極108の電圧LCcomとの電圧差を5.0Vとする印加電圧を指定する。
なお、この実施形態において、電圧については、液晶素子120の印加電圧を除き、特に明記しない限り図示省略した接地電位を電圧ゼロの基準とする。液晶素子120の印加電圧は、コモン電極108の電圧LCcomと画素電極118との電圧差であり、他の電圧と区別するためである。
図3は、ノーマリーブラックモードである液晶素子120の印加電圧と透過率との関係(V−T特性)を示すグラフである。図3に示すグラフにおいて、横軸は液晶素子120への印加電圧の大きさに対応し、縦軸は液晶素子120の透過率(具体的には、相対透過率)の大きさに対応している。液晶素子120を、入力映像信号Vid−inが示す電圧値に応じた透過率とさせるには、その電圧値の電圧を液晶素子120に印加すればよい。しかしながら、液晶素子120の印加電圧を、入力映像信号Vid−inが示す電圧値に応じて規定するだけでは、リバースチルトドメインに起因する表示不具合が目立ってしまうことがある。
リバースチルトドメインに起因する表示不具合は、液晶素子120において挟持された液晶分子が不安定な状態にあるときに、横電界の影響によって乱れる結果、以後、印加電圧に応じた配向状態になりにくくなることが原因のひとつとして考えられている。ここで、横電界の影響を受ける場合とは、隣り合う画素同士の電圧差が大きくなる場合である。特に、液晶分子の初期配向状態を考慮すると、画素同士の位置関係によって、リバースチルトの発生領域が定まる。
図6は、液晶パネル100におけるVA方式の液晶分子の初期配向を説明する図である。図6(a)は、液晶パネル100において互いに縦方向及び横方向に隣り合う2×2の画素を示す図であり、図6(b)は、液晶パネル100を、図6(a)におけるp−q線を含む垂直面で破断したときの簡易断面図である。
図6(a)に示すように、VA方式の液晶分子は、画素電極118とコモン電極108との電圧差(液晶素子の印加電圧)がゼロである状態において、チルト角がθa、チルト方位角がθb(=45度)で、初期配向しているものとする。ここで、リバースチルトは、上述したように画素電極118同士の横電界に起因して発生することから、画素電極118が設けられた素子基板100aの側における液晶分子の振る舞いが問題となる。このため、液晶分子のチルト方位角及びチルト角については、画素電極118(素子基板100a)の側を基準にして規定する。
詳細には、チルト角θaは、図6(b)に示すように、基板法線Svを基準にして、液晶分子の長軸Saのうち、画素電極118側の一端を固定点としてコモン電極108側の他端が傾斜したときに、液晶分子の長軸Saがなす角度である。チルト方位角θbは、データ線114の配列方向であるY方向に沿った基板垂直面を基準にして、液晶分子の長軸Sa及び基板法線Svを含む基板垂直面(p−q線を含む垂直面)がなす角度である。なお、チルト方位角θbについては、画素電極118の側からコモン電極108に向けて平面視したときに、画面上方向(Y方向の反対方向)から、液晶分子の長軸の一端を始点として他端に向かう方向(図6(a)では右上方向)までを、時計回りで規定した角度とする。
図6(c)に示すように、VA方式の液晶において、チルト方位角θbが45度である場合には、黒から白に変化する白画素Wtに対して、黒画素BKが右上側、右側又は上側で隣り合うときに、その白画素Wtで、リバースチルトが右辺及び上辺に沿った内周領域にて発生しやすい。言い換えれば、黒画素BKに対して、黒から白に変化する白画素Wtが左下側、下側又は左側で隣り合うとき、その白画素Wtで、リバースチルトが右辺及び上辺に沿った内周領域にて発生しやすい。
図7は、入力映像信号Vid−inと、リバースチルト発生領域(チルト方位角θbが45度の場合)との関係を説明する図である。ここでは、説明を簡単にするために、縦方向及び横方向に隣り合う5×7の画素からなる領域を例示している。図7(a)は、入力映像信号Vid−inにより表現される画像を示す図である。図7(b)は、入力映像信号Vid−inによって表示領域101に表示される画像を示す図である。図7に示す各画素について、白で表した画素が白画素(ここでは印加電圧が5V)に対応し、黒で表した画素が黒画素(ここでは印加電圧が0V)に対応している。また、各画素に対応して示した数値は、行又は列の位置を表す。
図7(a)に示すように、入力映像信号Vid−inが、第3行の画素及び第3列の画素で白を表示し、それ以外の画素で黒を表示する場合を考える。この場合、図7(b)に示すように、表示領域101では、第3行に配列した白画素及び第3列に配列した白画素において、黒画素との境界付近の領域でリバースチルトが発生する。
リバースチルトドメインに起因する表示不具合を抑えるためには、隣り合う画素同士の印加電圧の差を小さくするように、画素に対する印加電圧を補正する手法がある。しかしながら、単に印加電圧を補正するだけでは、補正による印加電圧の変化によって液晶素子の光学応答(ここでは透過率)が変化し、その結果、画像の表示品位が損なわれてしまうことがある。
そこで、映像処理回路30は、リバースチルトドメインの発生を抑えつつも、表示内容の変化をユーザーにより知覚されにくくするための映像処理を、入力映像信号Vid−inに対して施すことによって、液晶素子120に対する印加電圧を補正する。
図4は、映像処理回路30のハードウェア構成を示すブロック図である。図4に示すように、映像処理回路30は、遅延回路31と、境界検出部32と、補正部33と、D/A変換部34とを備える。
遅延回路31は、FIFO(First In First Out:先入れ先出し)メモリーや多段のラッチ回路等を有し、供給された入力映像信号Vid−inを蓄積して、所定時間経過後に読み出して映像信号Vid−dとして出力する。
なお、遅延回路31における蓄積及び読出は、走査制御回路20によって制御される。
境界検出部32は、入力映像信号Vid−inにおいて、一の着目画素(第1画素)と、この着目画素に隣り合う隣接画素(第2画素)との境界であって、着目画素及び隣接画素の印加電圧の差が、設定電圧SV(閾値)よりも大きい境界を検出する。境界検出部32は、検出した境界の位置を特定可能な位置情報を出力する。
ここにおいて、境界検出部32は、着目画素の印加電圧と隣接画素との印加電圧との電圧差ΔVを算出する。境界検出部32は、電圧差ΔVが設定電圧SVよりも大きい場合に、この着目画素と隣接画素とにより挟まれた境界を検出する。
補正部33は、補正LUT(Look up Table)331を内部メモリーに記憶し、遅延回路31によって供給された映像信号Vid−dによって指定された画素毎の印加電圧を、補正LUT331に基づいて補正し、映像信号Vid−outとして出力する。
補正LUT331は、着目画素の印加電圧及び隣接画素の印加電圧と、補正後の着目画素の印加電圧(すなわち補正電圧)との関係を規定したルックアップテーブルである。補正LUT331は、着目画素の印加電圧及び隣接画素の印加電圧の全ての組み合わせに対応した補正電圧を規定してもよいし、一部の組み合わせに対応した補正電圧を規定してもよい。補正LUT331が一部の組み合わせに対応した補正電圧を規定する場合には、補正部33は、映像信号Vid−dによって指定された着目画素及び隣接画素の印加電圧に近い組み合わせを用いて補間した結果に基づき、映像信号Vid−dによって指定された印加電圧を補正するとよい。
補正部33は、映像信号Vid−dにおいて、境界検出部32により検出された境界に接する隣接画素に指定された印加電圧(第2電圧)よりも、着目画素に指定された印加電圧(第1電圧)の方が、予め定められた判定電圧JV(第3電圧)に近い場合には、この着目画素に指定された印加電圧を補正する。判定電圧JVは、この電圧を印加したときに液晶素子120が中間階調を表示する電圧であり、予め定められた電圧である。判定電圧JVを印加したときの液晶素子120の透過率をJとする。中間階調を表現するときの液晶素子120の透過率を50%とすると、J=50%であり、判定電圧JVはここでは2.5Vである。補正部33は、入力映像信号Vid−inに対応した表示期間(ここでは1フレーム)の少なくとも一部で、隣接画素の印加電圧との電圧差を小さくするように、着目画素の印加電圧を補正する。
D/A変換部34は、デジタルデータである映像信号Vid−outを、アナログのデータ信号Vxに変換して出力する。液晶105に直流成分が印加されるのを防止するため、データ信号Vxの電圧は、ビデオ振幅中心である電圧Vcntに対して高電位側の正極性電圧と低電位側の負極性電圧とに例えばフレーム毎に交互に切り替えられる。D/A変換部34は、図5(b)で示すように正極性又は負極性のデータ信号Vxに変換する。
なお、コモン電極108に印加される電圧LCcomは、電圧Vcntとほぼ同電圧と考えてよいが、nチャネル型のTFT116のオフリーク等を考慮して、電圧Vcntよりも低位となるように調整されることがある。
図8は、映像処理回路30で実行される映像処理の流れを示すフローチャートである。図9は、映像処理回路30による印加電圧の補正の具体例を示す図である。
映像処理回路30は、入力映像信号Vid−inによって印加電圧が指定された画素のひとつずつに着目して、図8に示す処理ステップを実行する。ここでは、映像処理回路30の着目画素を、「着目画素A」とする。
映像処理回路30は、着目画素Aと、この着目画素Aに隣り合う隣接画素(ここでは隣接画素Bとする。)とをそれぞれ特定する(ステップS1)。図9(a)に示すように、本実施形態では、映像処理回路30は、着目画素の右方向に隣り合う画素を、隣接画素として特定する。ここにおいて、着目画素Aの印加電圧AVが2Vであり、隣接画素Bの印加電圧BVが4Vであるものとする。
次に、映像処理回路30は、着目画素Aの印加電圧AVと、隣接画素Bの印加電圧BVとの電圧差ΔVを算出する(ステップS2)。映像処理回路30は、着目画素Aの印加電圧AV=2Vと、隣接画素Bの印加電圧BV=4Vとの差分を求めて、電圧差ΔV(=2V)を算出する。
次に、映像処理回路30は、電圧差ΔVが設定電圧SVよりも大きいかどうかを判断する(ステップS3)。設定電圧SVは、例えば、リバースチルトドメインが発生するときの電圧差を予め調べておき、その調べた結果に基づいて定められている。設定電圧SVは、例えば1.5Vである。
映像処理回路30は、電圧差ΔVが設定電圧SVよりも大きいと判断すると(ステップS3;YES)、隣接画素Bの印加電圧BVよりも着目画素Aの印加電圧AVの方が、判定電圧JVに近いかどうかを判断する(ステップS4)。すなわち、映像処理回路30は、|JV−AV|<|JV−BV|という関係を満たすかどうかを判断する。
映像処理回路30は、|JV−AV|<|JV−BV|という関係を満たす、すなわち、隣接画素Bの印加電圧BVよりも着目画素Aの印加電圧AVの方が、判定電圧JVに近いと判断すると(ステップS4;YES)、入力映像信号Vid−idで指定された着目画素Aの印加電圧を補正して、映像信号Vid−outとする(ステップS5)。ここにおいて、映像処理回路30は、印加電圧AVとBVとの組み合わせに関連づけられた補正電圧AVrを、補正LUT331を参照して特定する。
図9(a)に示すように、映像処理回路30は、第1フィールドで及び第2フィールドでは、着目画素Aの印加電圧をAVのままとし、且つ、第3フィールド及び第4フィールドでは、着目画素Aの印加電圧を補正電圧AVrとするように、映像信号Vid−dを補正する。ここにおいて、補正電圧AVr=BV=4Vである。この補正により、補正電圧AVrが液晶素子120に印加される期間では、着目画素Aと隣接画素Bとの電圧差がゼロとなる。この結果、着目画素Aと隣接画素Bとの境界における横電界は、ほぼゼロとなる。これにより、着目画素Aと隣接画素Bとにおいて、リバースチルトドメインに起因する表示不具合の発生が抑えられる(図9(a)の「表示状態」の欄参照)。
そして、映像処理回路30は、映像信号Vid−outをデータ信号Vxに変換して、液晶パネル100に出力する(ステップS6)。
映像処理回路30は、ステップS3の処理で、電圧差ΔVが設定電圧SV以下であると判断すると(ステップS3;NO)、着目画素Aの印加電圧AVを補正せず、入力映像信号Vid−in(映像信号Vid−d)をそのまま映像信号Vid−outとし、ステップS6でデータ信号Vxに変換して出力する。電圧差ΔVが設定電圧SV以下である場合には、リバースチルトドメインに起因する表示不具合の発生が問題とならないため、映像処理回路30は、着目画素Aの印加電圧を補正しない。
また、映像処理回路30は、ステップS4の処理で、|JV−AV|≧|JV−BV|という関係を満たす、すなわち、隣接画素Bの印加電圧BVよりも着目画素Aの印加電圧AVの方が、判定電圧JVに近いわけではないと判断すると(ステップS4;NO)、着目画素Aの印加電圧AVを補正せず、入力映像信号Vid−in(映像信号Vid−d)をそのまま映像信号Vid−outとし、ステップS6でデータ信号Vxに変換して出力する。
ところで、着目画素Aが高電位側であり、隣接画素Bが低電位側である場合にも、映像処理回路30は、図8に示す処理ステップを実行して、着目画素Aの印加電圧を補正する。ここで、図9(b)に示すように、着目画素Aの印加電圧AVが3Vであり、隣接画素Bの印加電圧BVが1Vの場合を考える。この場合、映像処理回路30は、第1フィールドで及び第2フィールドでは、着目画素Aの印加電圧AVを補正せず3Vのままとする。また、映像処理回路30は、第3フィールド及び第4フィールドでは、着目画素Aの印加電圧を補正電圧AVr=BV=1Vに補正する。
以上説明した第1実施形態のとおり、映像処理回路30は、着目画素の印加電圧と隣接画素の印加電圧との電圧差が設定電圧SVよりも大きい場合に、隣接画素の印加電圧よりも着目画素の印加電圧の方が判定電圧JVに近いときには、その着目画素の印加電圧を補正する。この補正において、映像処理回路30が、着目画素と隣接画素との印加電圧の差をゼロとする期間を1フレームの一部に設けることにより、この期間では横電界がほとんど発生しなくなる。この補正により、液晶分子がリバースチルト状態になろうとする期間が、補正前よりも短くなるので、液晶素子120においてリバースチルトドメインの発生を抑えることができる。
映像処理回路30が、隣接画素の印加電圧よりも着目画素の印加電圧の方が判定電圧JVに近い場合に、着目画素の印加電圧を補正するのは、この補正による表示内容の変化をユーザーによって知覚されにくくするためである。判定電圧JVは、前述したように、ここでは2.5Vであり、液晶素子120の透過率として50%に対応している。判定電圧JVに近い印加電圧の着目画素を補正対象とすれば、境界に接する2つの画素のうち、中間階調に近い一方の画素の印加電圧が補正によって変化する。一方、着目画素よりも判定電圧JVから遠い隣接画素、例えば、黒画素や白画素のようなコントラストの表現に影響の大きい隣接画素は、その印加電圧が補正されないので、その補正による境界付近でのコントラストの低下は目立たない。よって、映像処理回路30により着目画素の印加電圧が補正された後であっても、目的の階調(透過率)の画像を表示しやすくなる。
ところで、以上の動作説明で、映像処理回路30が、着目画素と隣接画素との電圧差をゼロとするように補正していたフィールド(具体的には、第3フィールド及び第4フィールド)において、この電圧差を補正前よりは小さくするものの、ゼロとはしないように、印加電圧を補正してもよい。
図10は、図9に対応し、映像処理回路30による印加電圧の補正の具体例を示す図である。図10(a)は、着目画素Aが低電位側で、隣接画素Bが高電位側の場合を例示した図である。図10(b)は、着目画素Aが高電位側で、隣接画素Bが低電位側の場合を例示した図である。
図10(a)、(b)に示すように、映像処理回路30は、第1フィールド及び第2フィールドでは、第1フィールドで及び第2フィールドでは、着目画素Aの印加電圧をAVのままとし、第3フィールド及び第4フィールドでは、着目画素Aの印加電圧を隣接画素Bの印加電圧BVに近づけた、補正電圧AVrに補正する(ただし、AVr≠BV)。この補正によれば、電圧差をゼロとした場合に比べて、補正による液晶素子120の透過率の変化が小さくなり、表示内容の変化をユーザーによって知覚されにくくすることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
この実施形態でも、映像処理回路30は、着目画素と隣接画素との電圧差が設定電圧SVよりも大きい場合に、着目画素の方が判定電圧JVに近いときには、着目画素の印加電圧を補正する。上述した第1実施形態と異なる点は、この実施形態の映像処理回路30が、1フレームの一部の期間において、着目画素と隣接画素との電圧差を大きくするように、着目画素の印加電圧を補正する点にある。
以下の説明において、第1実施形態と同じ構成要素については同一の符号を付して表し、その説明を省略する。また、この実施形態の液晶表示装置1のハードウェア構成は、第1実施形態の構成と同じでよいから、その説明を省略する。
図11は、図9に対応し、映像処理回路30による印加電圧の補正の具体例を示す図である。図11(a)は、着目画素Aが低電位側で、隣接画素Bが高電位側の場合を例示した図である。図11(b)は、着目画素Aが高電位側で、隣接画素Bが低電位側の場合を例示した図である。
図11(a)に示すように、着目画素Aの印加電圧AVが2Vで、隣接画素Bの印加電圧BVが4Vである場合を考える。この場合、映像処理回路30は、第1フィールド及び第2フィールドでは、着目画素Aの印加電圧を補正電圧AVr1=1Vに補正する。この補正により、着目画素と隣接画素との電圧差は2Vから3Vに広がり、着目画素Aと隣接画素Bとの境界での横電界が一時的に強くなると考えられる。一方で、映像処理回路30は、第3フィールド及び第4フィールドでは、着目画素Aの印加電圧を、隣接画素Bの印加電圧BVと同じ、補正電圧AVr2=4Vに補正する。
次に、図11(b)に示すように、着目画素Aの印加電圧AVが3Vで、隣接画素Bの印加電圧BVが1Vである場合を考える。この場合、映像処理回路30は、第1フィールド及び第2フィールドでは、着目画素Aの印加電圧を補正電圧AVr1=5Vに補正する。この補正により、着目画素Aと隣接画素Bとの電圧差は2Vから4Vに広がり、着目画素Aと隣接画素Bとの境界での横電界も強くなると考えられる。一方で、映像処理回路30は、第3フィールド及び第4フィールドでは、着目画素Aの印加電圧を、隣接画素Bの印加電圧BVと同じ、補正電圧AVr2=1Vに補正する。
この補正により、第1フィールド及び第2フィールドでは、着目画素Aと隣接画素Bとの境界での横電界が一時的に強くなるが、第3フィールド及び第4フィールドで横電界がほぼゼロとなるため、第1実施形態と同様の作用により、リバースチルトドメインに起因する表示不具合の発生を抑制することができる。
また、図3に示すV−T特性を見てわかるように、判定電圧JVの周辺では、低電位側及び高電位側のそれぞれに対して、印加電圧の変化に対する透過率の変化が比較的大きい。よって、この判定電圧JVに近い印加電圧の画素が補正対象となった場合、1フレームの一部の期間における補正電圧の印加によって透過率が元の透過率から変化しても、1フレームの他の期間において、この透過率の変化を打ち消すような補正電圧を印加することによって、1フレーム全体でみたときの透過率の変化を抑えることができる。すなわち、判定電圧JVに近い印加電圧が指定された画素を補正対象とすることにより、1フレームで透過率を時間積分したときの時間積分値が、補正前後で大きく変わらないようにすることができる。この時間積分値の変化が抑えられることにより、ユーザーによって補正による表示内容の変化が知覚されにくくなる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
この実施形態でも、映像処理回路30は、着目画素と隣接画素との電圧差が設定電圧よりも大きい場合に、着目画素の方が判定電圧JVに近いときには、着目画素の印加電圧を補正する。上述した第1実施形態と異なる点は、この実施形態の映像処理回路30が、着目画素に隣り合う複数の隣接画素のうち、電圧差が最大である隣接画素との関係により、着目画素の印加電圧の補正方法を決定する点にある。着目画素との電圧差が大きい隣接画素が、着目画素に対してどの方向に隣り合っても、リバースチルトドメインの発生をより確実に抑えるためには、着目画素から見て上下左右の4方向にある隣接画素との電圧差を参照することが、望ましい。
以下の説明において、第1実施形態と同じ構成要素及び処理ステップについては同一の符号を付して表し、その説明を省略する。また、上述した第1実施形態における処理ステップと対応する処理ステップについては、符号の末尾に「a」を付して表し、その説明を簡略化する。また、この実施形態の液晶表示装置1のハードウェア構成は、第1実施形態の構成と同じでよいから、その説明を省略する。
図12は、映像処理回路30で実行される映像処理の流れを示すフローチャートである。図13は、本実施形態の映像処理回路30による境界の検出と印加電圧の補正の具体例を示す図である。この実施形態でも、映像処理回路30は、入力映像信号Vid−inによって印加電圧が指定された画素のひとつずつに着目して、図12に示す処理ステップを実行する。
映像処理回路30(境界検出部32)は、着目画素Aと、この着目画素Aの上下左右の各方向に隣り合う隣接画素B〜Eとを特定する(ステップS1a)。この4方向に隣り合う隣接画素を特定するために、映像処理回路30は、例えば、入力映像信号Vid−inにおける少なくとも3ライン分の映像信号を蓄えるための記憶領域を備える。図13(a)に示すように、映像処理回路30は、着目画素Aに対して右方向に隣り合う画素を「隣接画素B」として特定し、上方向に隣り合う画素を「隣接画素C」として特定し、左方向に隣り合う画素を「隣接画素D」として特定し、下方向に隣り合う画素を「隣接画素E」として特定する。
次に、映像処理回路30(境界検出部32)は、着目画素Aの印加電圧と、この着目画素Aに対して上下左右の4方向に隣り合う隣接画素B〜Eの印加電圧との各電圧差を、それぞれ算出する(ステップS2a)。図13(b)に示すように、映像処理回路30は、着目画素Aと隣接画素Bとの電圧差をΔVBとして算出し、着目画素Aと隣接画素Cとの電圧差をΔVCとして算出し、着目画素Aと隣接画素Dとの電圧差をΔVDとして算出し、着目画素Aと隣接画素Eとの電圧差をΔVEとして算出する。
次に、映像処理回路30(境界検出部32)は、ステップS2aの処理で算出した電圧差が最大であった隣接画素を特定する(ステップS7)。図13(b)に示すように、ここでは、ΔVmax=ΔVB>ΔVE>ΔVC>ΔVDという関係を満たす。よって、映像処理回路30は、電圧差が最大であった隣接画素として、隣接画素Bを特定する。
次に、映像処理回路30は、着目画素Aとの電圧差が最大である隣接画素との電圧差ΔVmaxが、設定電圧SVよりも大きいかどうかを判断する(ステップS3a)。ここで、映像処理回路30は、着目画素Aと隣接画素との電圧差ΔVmax(=ΔVB)が設定電圧SVよりも大きいと判断すると(ステップS3a;YES)、この隣接画素の印加電圧MVよりも、着目画素Aの印加電圧AVの方が、判定電圧JVに近いかどうかを判断する(ステップS4a)。すなわち、映像処理回路30は、|JV−AV|<|JV−MV|という関係を満たすかどうかを判断する。ここでは、MV=BVである。
映像処理回路30は、|JV−AV|<|JV−MV|という関係を満たすと判断すると(ステップS4a;YES)、上述した第1実施形態と同じ方法で、入力映像信号Vid−inを補正して映像信号Vid−outとし、データ信号Vxに変換して出力する(ステップS5、S6)。すなわち、映像処理回路30は、隣接画素の印加電圧よりも、着目画素Aの方が判定電圧JVに近いときには、着目画素Aの印加電圧AVを補正する。図12のステップS5、S6の処理は、上述した第1実施形態と同じでよいから、ここではその説明を省略する。
映像処理回路30は、ステップS3aの処理でΔVmax≦SVとであると判断した場合(ステップS3a;NO)、又は、ステップS4aの処理で、|JV−AV|≧|JV−MV|という関係を満たすと判断した場合には(ステップS4a;NO)、着目画素Aの印加電圧AVを補正しないで映像信号Vid−outとし、データ信号Vxに変換して出力する(ステップS6)。
この実施形態における、着目画素Aの上下左右の4方向に隣り合う各画素の印加電圧を参照する構成は、上述した第2実施形態の映像処理回路30に適用することもできる。
以上説明した第3実施形態のとおり、映像処理回路30は、着目画素に隣り合う複数の隣接画素のうち、着目画素との電圧差が最大である隣接画素と、その着目画素との電圧差が設定電圧SVよりも大きく、且つ、その隣接画素よりも着目画素の方が判定電圧JVに近いときには、その着目画素の印加電圧を補正する。このように、映像処理回路30は、着目画素に隣り合う隣接画素のうち、電圧差が最も大きい隣接画素に基づいて補正方法を決定するので、着目画素と、その周辺にある複数の隣接画素との印加電圧の関係に応じた補正電圧を用いて、リバースチルトドメインを原因とした表示不具合の発生を抑えることができる。
<変形例>
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。また、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせてもよい。
(変形例1)
上述した各実施形態では、映像処理回路30が補正後の液晶素子120の印加電圧を規定する際に、補正部33は補正LUT331を参照していたが、例えば演算式を用いる等の他の方法で規定してもよい。
(変形例2)
境界検出部32は、液晶素子120における液晶分子のチルト方位角θbに基づいて、印加電圧を補正する画素を規定してもよい。前述したように、黒から白に変化する白画素に対して黒画素が右上側、右側又は上側で隣り合うとき、その白画素では、リバースチルトが右辺及び上辺に沿った内周領域にて発生する。よって、映像処理回路30は、高電位側の画素に対して、低電位側の画素が右上側、右側又は上側に位置する場合に、これらの画素に挟まれる境界を検出するとよい。
また、チルト方位角θbが別の角度であってもよい。チルト方位角θbが225度である場合、境界検出部32は、低電位側の画素が、高電位側の画素に対して左下側、左側又は下側に位置する場合に、これらの画素に挟まれる境界を検出すればよい。また、チルト方位角θbが90度である場合、境界検出部32は、低電位側の画素が、高電位側の画素に対して右側、下側又は上側に位置する場合に、これらの画素に挟まれる境界を検出すればよい。
以上のとおり、映像処理回路30は、隣り合う2つの画素の電圧差が閾値以上である境界の一部であって、液晶105のチルト方位で定まる境界を検出するとよい。例えば、この変形例2の構成を、上述した第3実施形態の映像処理回路30に適用すると、ステップS2aの処理で電圧差を算出する対象の隣接画素の数を減らすとともに、リバースチルトドメインの発生の原因となる隣接画素に応じた補正方法で、着目画素の印加電圧を補正することができる。
(変形例3)
上述した各実施形態の映像処理回路30における、1フレームの第1〜第4フィールドの各フィールドと補正後の印加電圧との関係は、あくまで一例であり、その他の関係であってもよい。
例えば、上述した第1実施形態において、映像処理回路30は、第1フィールド及び第2フィールドで印加電圧を補正し、第3フィールド及び第4フィールドで印加電圧を補正しないようにしてもよい。また、映像処理回路30は、偶数フィールド及び奇数フィールドの一方で印加電圧を補正し、他方で補正しないようにしてもよい。また、上述した第2実施形態において、映像処理回路30は、第1フィールド及び第2フィールドで電圧差を小さくするように印加電圧を補正し、第3フィールド及び第4フィールドで電圧差を大きくするように印加電圧を補正してもよい。また、映像処理回路30は、偶数フィールド及び奇数フィールドの一方で電圧差を小さくするように印加電圧を補正し、他方で電圧差を大きくするように補正しないようにしてもよい。
本発明の映像処理回路は、4倍速駆動に限られず、例えば2倍速駆動や8倍速駆動等の他の倍速駆動を採用する液晶表示装置にも適用可能である。また、本発明の映像処理回路は、倍速駆動を採用する液晶表示装置に適用されるものでなくてもよい。例えば、映像処理回路は、1コマ分の映像信号Vid−inに対応した表示期間(例えば、複数フレーム)の一部の期間と他の期間とのそれぞれで、補正後の印加電圧を規定すればよい。
(変形例4)
上述した各実施形態では、判定電圧JVは、中間階調を表示するときの液晶素子120に対する印加電圧であり、具体的には2.5Vであった。判定電圧JVは、これ以外の電圧であってもよく、例えば、中間階調を表示するときの液晶素子120に対する印加電圧を基準とした、所定の電圧範囲に含まれる電圧(例えば2.3V以上2.7V以下)であってもよい。また、判定電圧JVは、中間階調を表示するときの液晶素子120の透過率を基準とした、所定の透過率範囲に含まれる透過率(例えば30%以上70%以下。つまり、30%≦J≦70%)を実現するための印加電圧であってもよい。判定電圧JVは、例えば、リバースチルトが発生した場合に、表示不具合が目立ちやすい液晶の光学応答に対応する印加電圧によって定められるとよい。このような判定電圧JVは、例えば、境界を挟んで隣り合う2つの画素のうち、低電位側の画素の印加電圧よりも大きく、高電位側の画素の印加電圧よりも小さい電圧である。
(変形例5)
上述した各実施形態では、液晶105にVA方式を用いた例について説明したが、TN(Twisted Nematic)方式としてもよい。ノーマリーホワイトの液晶パネルの場合、液晶素子120に印加する電圧と透過率との関係が、ノーマリーブラックのパネルの場合とは逆となり、透過率が低い場合ほど、液晶素子120に印加されるべき電圧が大きくなる。
上述した各実施形態において、液晶素子120は、透過型に限られず、反射型であってもよい。
(変形例6)
境界検出部32が着目画素と隣接画素との境界を検出するための条件は、上述した各実施形態の条件以外の条件であってもよい。
例えば、表示しようとする画像において比較的暗い暗画素と、比較的明るい明画素とが隣り合う場合があるので、境界検出部32は、これらの一方の画素を着目画素とし、他方の画素を隣接画素としてもよい。この場合の暗画素は、印加電圧がノーマリーブラックモードにおける黒レベルの電圧であるVth1(第1閾値電圧)を下回る液晶素子120の画素のことである。明画素とは、印加電圧がノーマリーブラックモードにおける黒レベルの電圧であるVth2(第2閾値電圧。ただし、Vth2>Vth1)を上回る液晶素子120の画素のことである。Vth1は、例えば、液晶素子の相対透過率を10%とさせる光学的閾値電圧である。Vth2は、例えば、液晶素子の相対透過率を90%とさせる光学的飽和電圧である。ただし、Vth1及びVth2の値は、他の相対透過率に対応した電圧であってもよい。
また、液晶素子120の印加電圧が予め決められた閾値電圧(第3閾値電圧)以上である画素を暗画素とし、液晶素子120の印加電圧がこの閾値電圧よりも大きい閾値電圧(第4閾値電圧)以上である画素を明画素としてもよい。
着目画素及び隣接画素は、隣り合う2つの画素であって、液晶素子120に対して或る印加電圧を指定する画素と、液晶素子120に対して、この印加電圧との電圧差が大きい印加電圧を指定する画素との組み合わせで構成されればよく、それ以外の条件については変更されてもよい。
<電子機器>
次に、上述した各実施形態に係る液晶表示装置を用いた電子機器の一例として、液晶パネル100をライトバルブとして用いた投射型表示装置(プロジェクター)について説明する。図14は、このプロジェクターの構成を示す平面図である。
図14に示すように、プロジェクター2100の内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット2102が設けられている。このランプユニット2102から射出された投射光は、内部に配置された3枚のミラー2106及び2枚のダイクロイックミラー2108によってR色、G色、B色の3原色に分離されて、各原色に対応するライトバルブ100R、100G及び100Bにそれぞれ導かれる。なお、B色の光は、他のR色やG色と比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレンズ2123及び出射レンズ2124からなるリレーレンズ系2121を介して導かれる。
このプロジェクター2100では、液晶パネル100を含む液晶表示装置が、R色、G色、B色のそれぞれに対応して3組設けられる。ライトバルブ100R、100G及び100Bの構成は、上述した液晶パネル100と同様である。R色、G色、B色のそれぞれの原色成分の映像信号がそれぞれ外部上位回路から供給されて、ライトバルブ100R、100G及び100がそれぞれ駆動される構成となっている。
ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイクロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム2112において、R色及びB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。したがって、各原色の画像が合成された後、スクリーン2120には、投射レンズ2114によってカラー画像が投射されることとなる。
なお、ライトバルブ100R、100G及び100Bには、ダイクロイックミラー2108によって、R色、G色、B色のそれぞれに対応する光が入射するので、カラーフィルターを設ける必要はない。また、ライトバルブ100R、100Bの透過像は、ダイクロイックプリズム2112により反射した後に投射されるのに対し、ライトバルブ100Gの透過像はそのまま投射されるので、ライトバルブ100R、100Bによる水平走査方向は、ライトバルブ100Gによる水平走査方向と逆向きにして、左右を反転させた像を表示する構成となっている。
電子機器としては、図14を参照して説明したプロジェクターの他にも、テレビジョンや、ビューファインダー型・モニター直視型のビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、デジタルスチルカメラ、携帯電話機、タッチパネルを備えた機器等が挙げられる。そして、これらの各種の電子機器に対して、上記液晶表示装置が適用可能である。
1…液晶表示装置、30…映像処理回路、100…液晶パネル、100a…素子基板、100b…対向基板、105…液晶、108…コモン電極、118…画素電極、120…液晶素子、31…遅延回路、32…境界検出部、33…補正部、331…補正LUT、34…D/A変換部、2100…プロジェクター。

Claims (10)

  1. 各々が液晶素子を有する複数画素の各画素に対する印加電圧を、前記画素毎の印加電圧を指定した入力映像信号に基づいて規定する映像処理回路であって、
    前記入力映像信号において、第1電圧が指定された第1画素と、前記第1電圧との差が閾値よりも大きい第2電圧が指定された第2画素との境界を検出する境界検出部と、
    前記第2電圧よりも前記第1電圧の方が、予め定められた、最高階調と最低階調との中間点にある階調に対応する中間階調を表示する第3電圧に近い場合には、前記境界検出部により検出された境界に接する前記第1画素の前記印加電圧を、前記入力映像信号に対応した表示期間の少なくとも一部で、前記差を小さくするように補正し、それ以外の場合には、前記第1画素の前記印加電圧を補正しない補正部と
    を備える映像処理回路。
  2. 前記補正部は、
    前記第1画素の前記印加電圧を、前記第1電圧と前記第2電圧とに応じて、前記表示期間における一部の期間と他の期間とで異なる電圧とする
    請求項1に記載の映像処理回路。
  3. 前記補正部は、
    前記第1画素の前記印加電圧を、前記一部の期間では前記差を小さくするように補正し、前記他の期間では補正しない
    請求項2に記載の映像処理回路。
  4. 前記補正部は、
    前記第1画素の前記印加電圧を、前記一部の期間では前記差を小さくし、前記他の期間では前記差を大きくするように補正する
    請求項2に記載の映像処理回路。
  5. 前記補正部は、
    前記第1電圧及び前記第2電圧と、補正後の前記印加電圧との関係を定めたルックアップテーブルに基づいて、前記第1画素の前記印加電圧を補正する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の映像処理回路。
  6. 前記補正部は、
    前記第1画素に前記境界を挟んで隣り合う複数の前記第2画素のうち、前記差が最大である前記第2画素に指定された前記第2電圧よりも、前記第1電圧の方が前記第3電圧に近い場合には、前記第1画素の前記印加電圧を補正する
    請求項1から5のいずれか1項に記載の映像処理回路。
  7. 前記補正部は、
    前記表示期間を1フレームとして複数フィールドに分割し、各フィールドにおいて前記第1画素の前記印加電圧を規定する
    請求項1から6のいずれか1項に記載の映像処理回路。
  8. 前記第3電圧は、中間階調を表示する前記印加電圧に基づいて定められている
    請求項1から7のいずれか1項に記載の映像処理回路。
  9. 各々が液晶素子を有する複数画素の各画素に対する印加電圧を、前記画素毎の印加電圧を指定した入力映像信号に基づいて規定する映像処理方法であって、
    前記入力映像信号において、第1電圧が指定された第1画素と、前記第1電圧との差が閾値よりも大きい第2電圧が指定された第2画素との境界を検出し、
    前記第2電圧よりも前記第1電圧の方が、予め定められた、最高階調と最低階調との中間点にある階調に対応する中間階調を表示する第3電圧に近い場合には、前記検出した境界に接する前記第1画素の前記印加電圧を、前記入力映像信号に対応した表示期間の少なくとも一部で、前記差を小さくするように補正し、それ以外の場合には、前記第1画素の前記印加電圧を補正しない
    映像処理方法。
  10. 各々が液晶素子を有する複数画素を含む液晶パネルと、
    前記複数画素の各画素に対する印加電圧を、前記画素毎の印加電圧を指定した入力映像信号に基づいて規定する映像処理回路と
    を備え、
    前記映像処理回路が、
    前記入力映像信号において、第1電圧が指定された第1画素と、前記第1電圧との差が閾値よりも大きい第2電圧が指定された第2画素との境界を検出する境界検出部と、
    前記第2電圧よりも前記第1電圧の方が、予め定められた、最高階調と最低階調との中間点にある階調に対応する中間階調を表示する第3電圧に近い場合には、前記境界検出部により検出された境界に接する前記第1画素の前記印加電圧を、前記入力映像信号に対応した表示期間の少なくとも一部で、前記差を小さくするように補正し、それ以外の場合には、前記第1画素の前記印加電圧を補正しない補正部と
    を有する電子機器。
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