JP6398162B2 - 画像処理回路、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Description
本発明によれば、ディスクリネーションの発生を抑え、階調差がある部分のコントラストの低下を防ぐことができる。
この構成によれば、境界に隣合う画素を挟む画素同士は階調差が大きくなるため、階調差がある部分のコントラストの低下を防ぐことができる。
この構成によれば、境界から数えて3つ目の画素同士は、階調差が大きくなるため階調差がある部分のコントラストの低下を防ぐことができる。
この構成によれば、ディスクリネーションの発生を抑え、階調差がある部分のコントラストの低下を防ぐことができる。
この構成によれば、補正量が一定である場合と比較して、階調差がある部分のコントラストの低下をより防ぐことができる。
この構成によれば、ディスクリネーションの発生を抑え、階調差がある部分のコントラストの低下を防ぐことができる。
この構成によれば、ディスクリネーションの発生を抑え、階調差がある部分のコントラストの低下を防ぐことができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置1の全体構成を示したブロック図である。図1に示すように、電気光学装置1の構成は、タイミング制御回路10と、表示パネル100と、画像処理回路20とに大別される。
タイミング制御回路10は、図示せぬ外部装置から与えられる同期信号Syncに同期して各種の制御信号を生成し、電気光学装置1の各部を制御する。
画像処理回路20は、表示パネル100に供給する信号を処理する回路である。画像処理回路20には、同期信号Syncに同期して外部装置から映像データDa−inが供給される。映像データDa−inは、表示パネル100が有する複数の画素(後述する、表示領域101)の各画素の階調値を指定するデジタルデータである。階調値は、画素の明るさを規定するパラメーターである。ここでは、映像データDa−inを8ビットとして、画素で表現すべき階調を、十進値で最も暗い「0」から最も明るい「255」までの「1」刻みで256階調を指定している。映像データDa−inは、同期信号Syncに含まれる垂直走査信号、水平走査信号及びドットクロック信号(いずれも図示省略)に従った走査の順番で供給される。画像処理回路20は、映像データDa−inを処理して補正データDa−outを表示パネル100に出力する。なお、映像データDa−inは、表示パネル100の各画素の階調値を指定するものであるが、階調値に応じて画素が有する液晶素子への印加電圧が定まるので、映像データDa−inは、液晶素子への印加電圧を指定するものともいえる。
表示パネル100は、例えば、各画素をトランジスターなどのスイッチング素子により駆動するアクティブ・マトリクス型の表示装置である。表示パネル100は、画像処理回路20から供給される補正データDa−outに基づいて画像を表示する。
走査線駆動回路130は、タイミング制御回路10から供給される制御信号Yctrによって指定される走査線112を選択する。走査線駆動回路130は、選択した走査線112に対する走査信号を選択電圧に相当するH(High)レベルとする一方、他の走査線112に対する走査信号を非選択電圧に相当するL(Low)レベルとする。図2においては、1、2、3、・・・、m行目の走査線112に供給される走査信号をそれぞれG1、G2、G3、・・・、Gmと表記している。
データ線駆動回路140は、補正データDa−outに基づいて、いわゆる電圧変調方式で画素110を駆動するものである。具体的には、データ線駆動回路140は、タイミング制御回路10から供給される制御信号Xctrに従って1〜n列目のデータ線114に、それぞれ補正データDa−outに応じた大きさの電圧のデータ信号を供給する。
画素110は、画素電極とコモン電極とで液晶を挟持した液晶素子を有し、走査線112が選択されたときに、データ線114に供給されたデータ信号が画素電極に印加されるものである。
図3に示した構成において、走査線112がHレベルになると、その走査線にゲート電極が接続されたTFT(Thin Film Transistor)116がオンとなり、画素電極118がデータ線114に接続される。このため、走査線112がHレベルであるときに、データ信号がデータ線114に供給されると、そのデータ信号は、オンとなったTFT116を介して画素電極118に供給される。走査線112がLレベルになると、TFT116はオフとなるが、画素電極118に印加された電圧は、液晶素子120の容量性及び補助容量125によって保持される。
液晶素子120では、画素電極118及びコモン電極108によって生じる電界に応じて液晶105の分子配向状態が変化する。このため、液晶素子120は、透過型であれば、印加・保持電圧に応じた透過率となる。表示パネル100では、液晶素子120ごとに透過率が変化するので、画素110の各々が液晶素子120を有する。なお、本実施形態においては、液晶105をVA(Vertical Alignment)方式として、液晶素子120が電圧無印加時において黒状態となるノーマリーブラックモードとなっている。
なお、実施形態の電圧については、液晶素子120の印加電圧を除き、特に明記しない限り図示省略した接地電位を電圧ゼロの基準とする。液晶素子120の印加電圧は、コモン電極108の電圧LCcomと画素電極118との電位差である。液晶素子120に階調に応じた電圧を保持させる際、書込極性が正極性の場合には、コモン電極108の電圧LCcomよりも画素電極118の電位が高くなり、書込極性が負極性の場合には、コモン電極108の電圧LCcomよりも画素電極118の電位が低くなる。
本実施形態においては、画素に印加する電圧が予め定められた第1閾値Vth1(第1電圧)を下回る画素(階調値が予め定められた第1閾値Cth1を下回る画素)を暗画素とし、画素に印加する電圧が予め定められた第2閾値Vth2(第2閾値Vth2>第1閾値Vth1)を上回る画素(階調値が予め定められた第2閾値Cth2を上回る画素)を明画素とし、隣合う暗画素と明画素との境界をディスクリネーションが発生する境界としている。
具体的には、境界検出部23は、電圧データDV1に基づいて、図2に示したX方向で隣り合う2つの画素において、一方の画素への印加電圧が第1閾値Vth1を下回り、他方の画素への印加電圧が第2閾値Vth2を上回る場合に、両画素間を境界として検出する。なお、第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2については、例えば試験的に求めた値が画像処理回路20において設定されている。また、境界検出部23は、電圧データDV1に基づいて、図2に示したY方向で隣り合う2つの画素において、一方の画素への印加電圧が第1閾値を下回り、他方の画素への印加電圧が第2閾値を上回る場合に、両画素間を境界として検出する。境界検出部23は、境界を検出すると、検出した境界の位置を表す位置情報Posを出力する。
なお、電圧データDV1は、画素の階調に対応しているため、境界検出部23は、第1閾値Vth1に対応した階調(第1階調)を下回る画素と、第2閾値Vth2に対応した階調(第2階調)を上回る画素との間を境界として検出しているといえる。
補正値演算部26は、予め定めた第1補正係数αを記憶するメモリーを有し、電圧差演算部25により算出された電圧差ΔVに第1補正係数αを乗じて、補正値ΔRE1を算出する。
なお、補正部24は、境界に接していない画素については、電圧データDV1を補正せずに補正データDa−outとして出力する。
続いて、第1実施形態の動作例について説明する。図5は、表示領域101において一方向(例えば、図2のX方向)に並ぶ10個の画素と、これらの画素の印加電圧との対応関係を示したものである。なお、図5においては、正極性書込である場合を示している。図5(a)は、補正処理を行わない場合(又は、補正処理前の場合)の対応関係を表した図であり、図5(b)は、補正部24による補正処理後の対応関係を表した図である。なお、以下の説明において、補正処理前において、暗画素である画素aへの印加電圧は、第1閾値Vth1を下回り、明画素である画素bへの印加電圧は、第2閾値Vth2を上回るものとする。
一方、X方向で隣合う左から5番目の画素aと左から6番目の画素bについては、画素aは、電圧データDV1が第1閾値Vth1を下回り、画素bは、電圧データDV1が第2閾値Vth2を上回るため、これらの画素間については境界として検出し、検出した境界の位置を表す位置情報Posを出力する。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る電気光学装置1は、補正部24の動作が第1実施形態と異なる。以下の説明においては、第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を付してその説明を省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
また、補正部24は、境界から暗画素側へ数えて3つ目の画素(第5画素)について、画素に正極性の電圧を印加する場合、電圧データDV1から補正値ΔRE3を減算した結果を印加電圧とし、画素に負極性の電圧を印加する場合、電圧データDV1に補正値ΔRE3を加算した結果を印加電圧とし、この印加電圧を表す補正データDa−outを出力する。
次に本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る電気光学装置1は、補正部24の動作が第1実施形態と異なる。以下の説明においては、第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を付してその説明を省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
さらに補正部24は、境界から明画素側へ数えて3つ目の画素(第6画素)について、画素に正極性の電圧を印加する場合、電圧データDV1に補正値ΔRE2を加算した結果を印加電圧とし、画素に負極性の電圧を印加する場合、電圧データDV1から予め定めた補正値ΔRE2を減算した結果を印加電圧とし、この印加電圧を表す補正データDa−outを出力する。また、補正部24は、境界から暗画素側へ数えて3つ目の画素(第5画素)について、画素に正極性の電圧を印加する場合、電圧データDV1から補正値ΔRE2を減算した結果を印加電圧とし、画素に負極性の電圧を印加する場合、電圧データDV1に補正値ΔRE2を加算した結果を印加電圧とし、この印加電圧を表す補正データDa−outを出力する。
次に、上述した電気光学装置1を用いた電子機器の一例として、電気光学装置1の表示パネル100をライトバルブとして用いたプロジェクターについて説明する。図8は、このプロジェクターの構成を示す平面図である。
この図に示されるように、プロジェクター2100の内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット2102が設けられている。このランプユニット2102から射出された投射光は、内部に配置された3枚のミラー2106および2枚のダイクロイックミラー2108によってR(赤)色、G(緑)色、B(青)色の3原色に分離されて、各原色に対応するライトバルブ100R、100Gおよび100Bにそれぞれ導かれる。なお、B色の光は、他のR色やG色と比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレンズ2123および出射レンズ2124からなるリレーレンズ系2121を介して導かれる。
ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイクロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム2112において、R色およびB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。したがって、各色の画像が合成された後、スクリーン2120には、投射レンズ2114によってカラー画像が投射されることとなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
なお、液晶素子120がノーマリーホワイトの場合、補正値の加算と減算の関係がノーマリーブラックとは逆となる。例えば、暗画素については、階調差を小さくする場合、正極性の電圧を印加する場合には電圧データDV1から補正値を減算し、負極性の電圧を印加する場合には電圧データDV1に補正値を加算する。また、明画素については、階調差を小さくする場合、正極性の電圧を印加する場合には電圧データDV1に補正値を加算し、負極性の電圧を印加する場合には電圧データDV1から補正値を減算する。
例えば、図5(a)に示した状態を補正した場合、図9に示したように、境界に隣合う明画素に印加する電圧を下げるように補正し、境界に隣合う暗画素に印加する電圧を補正しないようにする。また、境界から明画素側へ数えて2つ目以降の画素については印加する電圧を補正せず、境界から暗画素側へ数えて2つ目の画素については、印加する電圧を下げるように補正し、境界から暗画素側へ数えて3つ目の画素については印加する電圧を補正しないようにする。なお、境界に隣合う画素間の電位差は、補正後には第1閾値Vth1と第2閾値Vth2との差未満となるようにするのが好ましい。
また、例えば、図5(a)に示した状態を補正した場合、図12に示したように、境界から明画素側へ数えて2つ目の画素については印加する電圧を上げるように補正し、境界から暗画素側へ数えて2つ目の画素については印加する電圧を補正しないようにしてもよい。
例えば、液晶素子120への印加電圧と透過率との関係を表すV−Tカーブによれば、液晶素子120は、最低の階調又は最高の階調に近い範囲においては、印加する電圧の変化が大きくても階調の変化が小さく、中間階調の範囲においては、印加する電圧の変化が小さくても階調の変化が大きくなる。このため、境界から数えて2つ目の画素や3つ目の画素については、画素の階調が暗画素で最低階調に近い場合には補正量を多くし、画素の階調が暗画素で第1閾値に近い場合には補正量を少なくしてもよい。また、境界から数えて2つ目の画素や3つ目の画素については、画素の階調が明画素で最高階調に近い場合には補正量を多くし、画素の階調が明画素で第2閾値に近い場合には補正量を少なくしてもよい。
Claims (7)
- 画素毎に階調値を指定する映像データが入力されるとともに、画素に印加する電圧データに変換し、前記電圧データを補正する画像処理回路であって、
前記電圧データで指定される印加電圧が第1閾値を下回る第1画素と、前記電圧データで指定される印加電圧が前記第1閾値よりも高い第2閾値を上回る、前記第1画素に隣接した第2画素との境界を検出する境界検出部と、
前記第1画素と前記第2画素の電圧データの差が小さくなるように前記第1画素と前記第2画素の電圧データを補正し、前記第1画素から見て前記境界と反対側に隣合う第3画素の階調と、前記第2画素から見て前記境界と反対側に隣合う第4画素の階調との差が大きくなるように前記第3画素と前記第4画素の少なくとも一方における前記電圧データを補正する補正部と、
を有する画像処理回路。 - 前記補正部は、
前記第3画素の階調と、前記第4画素の階調との差が大きくなるように前記第3画素と前記第4画素の双方における前記電圧データを補正する
請求項1に記載の画像処理回路。 - 前記補正部は、
前記第3画素から見て前記境界とは反対側に隣合う第5画素の電圧データから所定の値を減算し、前記第4画素から見て前記境界とは反対側に隣合う第6画素の電圧データに所定の値を加算して補正する
請求項2に記載の画像処理回路。 - 画素毎に印加電圧を指定する映像データが入力されるとともに、画素に印加する電圧データに変換し、前記電圧データを補正する画像処理回路であって、
前記電圧データで指定される印加電圧が第1閾値を下回る第1画素と、前記電圧データで指定される印加電圧が前記第1閾値よりも高い第2閾値を上回る前記第1画素に隣接した第2画素との境界を検出する境界検出部と、
前記第1画素と前記第2画素の階調の差が小さくなるように前記第1画素と前記第2画素の電圧データとを補正し、前記第1画素から見て前記境界と反対側に隣合う第3画素の階調を高くし、前記第2画素から見て前記境界と反対側に隣合う第4画素の階調を低くするように前記第3画素と前記第4画素の電圧データを補正し、前記第3画素から見て前記境界とは反対側に隣合う第5画素の階調を低くし、前記第4画素から見て前記境界とは反対側に隣合う第6画素の階調を低くするように前記第5画素と前記第6画素の電圧データを補正する補正部と、
を有する画像処理回路。 - 画素毎に階調値を指定する映像データが入力されるとともに、画素に印加する電圧データに変換し、前記電圧データを補正する画像処理回路であって、
前記電圧データで指定される印加電圧が第1閾値を下回る第1画素と、前記電圧データで指定される印加電圧が前記第1閾値よりも高い第2閾値を上回る、前記第1画素に隣接した第2画素との境界を検出する境界検出部と、
前記第1画素と前記第2画素の電圧データの差が小さくなるように前記第1画素と前記第2画素の電圧データの一方における前記電圧データを補正し、前記第1画素から見て前記境界と反対側に隣合う第3画素と、前記第2画素から見て前記境界と反対側に隣合う第4画素のうち、電圧データを補正した前記第1画素または前記第2画素に隣接していない画素の電圧データを補正して、前記第3画素の階調と、前記第4画素の階調との差を大きくする補正部と、
を有する画像処理回路。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像処理回路を備えた電気光学装置。
- 請求項6に記載の電気光学装置を有する電子機器。
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