以下に本発明の実施形態を説明する。なお、本実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素若しくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。また、本願発明の実施形態を図面を参照して説明するにあたり、図中同一又は相当する部分には同一符号を付す。
図1は、本発明の実施形態に係る評価サービス提供システム1の構成を示す。評価サービス提供システム1は、インターネット500を介して販売者と購入者との間で商品取引が行われる市場(電子市場)において、商品の購入者によって投稿される、商品の販売者または製造者の評価(レビュー)を管理する評価サービスを提供するシステムである。具体的には、評価サービスにおいて、商品の購入者である投稿ユーザは、その商品の販売者または製造者である被評価ユーザを評価するレビューを投稿することができる。また、投稿されたレビューを閲覧した閲覧ユーザは、閲覧されたレビューをマークすることができる。
ここで、「マークする」は、閲覧されたレビューに対する閲覧ユーザの印象を表すマークを、そのレビューに付与することを表す。閲覧ユーザの印象を表すマークは、例えば、「参考になった」、「いいね」といったマークである。
図1に示すように、評価サービス提供システム1は、サーバ装置100と、投稿ユーザ端末200と、被評価ユーザ端末300と、閲覧ユーザ端末400と、から構成され、各装置はインターネット500を介して通信可能に接続されている。なお、図1中では、1台の投稿ユーザ端末200、被評価ユーザ端末300、及び閲覧ユーザ端末400が例示されているが、本評価サービス提供システム1には、任意の数の投稿ユーザ端末200、被評価ユーザ端末300、及び閲覧ユーザ端末400が適用可能である。
サーバ装置100は、電子市場の運営者により管理され、評価サービスを提供する装置である。サーバ装置100は、例えば、投稿ユーザ端末200、被評価ユーザ端末300、及び閲覧ユーザ端末400に、評価サービスに関するウェブページをインターネット500を介して提供するウェブサーバから構成される。サーバ装置100の詳細な構成は、後述する。
投稿ユーザ端末200は、投稿ユーザが操作するコンピュータである。例えば、投稿ユーザ端末200は、投稿ユーザの指示に応じて投稿要求を送信することにより、サーバ装置100からレビューを投稿するためのレビュー投稿ページを取得する。そして、投稿ユーザ端末200は、投稿ユーザによりそのレビュー入力ページに含まれる入力フォームに入力されたレビューをサーバ装置100に送信することにより、レビューを投稿する。また、投稿ユーザ端末200は、投稿ユーザの指示に応じて更新要求を送信することにより、サーバ装置100から投稿したレビューを更新するためのレビュー更新ページを取得する。そして、投稿ユーザ端末200は、投稿ユーザによりそのレビュー更新ページに含まれる入力フォームに入力された更新情報をサーバ装置100に送信することにより、レビューを更新する。
被評価ユーザ端末300は、被評価ユーザが操作するコンピュータである。例えば、被評価ユーザ端末300は、投稿ユーザ端末200から被評価ユーザに対するレビューが投稿されるとその旨の報告をサーバ装置100から受信する。
閲覧ユーザ端末400は、閲覧ユーザが操作するコンピュータである。例えば、閲覧ユーザ端末400は、閲覧ユーザの指示に応じて、サーバ装置100から、被評価ユーザに対するレビューを含むレビューページを取得する。そして、閲覧ユーザ端末400は、レビューページに含まれるレビューへのマークを閲覧ユーザから受け付ける。そして、閲覧ユーザ端末400は、受け付けたマークに関するマーク情報をサーバ装置100に送信する。また、閲覧ユーザ端末400は、サーバ装置100から、閲覧ユーザによりマークされたレビューが更新された旨の通知を受け取る。そして、閲覧ユーザ端末400は、閲覧ユーザの要求に応じて、通知に係るレビューを再閲覧する。
次に、サーバ装置100の構成について詳細に説明する。
図2は、サーバ装置100のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。図2に示すように、サーバ装置100は、制御部101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM103と、表示部104と、通信部105と、操作部106とから構成され、各部は、バス107により接続されている。
制御部101は、例えばCPU(Central Processing Unit)から構成され、サーバ装置100全体を制御する。
ROM102は、制御部101がサーバ装置100全体を制御するためのプログラムや各種データを格納する不揮発性メモリである。
RAM103は、制御部101が生成した情報や、その情報の生成に必要なデータを一時的に格納するための揮発性メモリである。
表示部104は、LCD(Liquid Crystal Display)およびバックライト等を備える表示装置から構成される。表示部104は、制御部101による制御の下、例えば、制御部101から出力されたデータを表示する。
通信部105は、サーバ装置100をインターネット500に接続するための通信インターフェースから構成される。
操作部106は、ボタン、キーボード、タッチパネル等の入力装置から構成される。操作部106は、サーバ装置100のユーザからの操作入力を受け付け、受け付けた操作入力に対応する信号を制御部101に出力する。
次に、サーバ装置100の機能構成について説明する。
図3は、サーバ装置100の機能構成を示す概略ブロック図である。図3に示すように、サーバ装置100は、レビュー受付部111、報告部112、レビュー提供部113、マーク受付部114、更新部115、通知部116、検知部117、及び決定部118として機能する。また、記憶部120は、レビューDB121、マークDB122、及びポイントDB123を含む。
レビュー受付部111は、投稿ユーザから被評価ユーザを評価するレビューを受け付ける。例えば、レビュー受付部111は、投稿ユーザ端末200からの投稿要求に応じて、レビューを入力するための入力フォームを含むレビュー入力ページを送信する。そして、レビュー受付部111は、投稿ユーザ端末200から、入力フォームに入力されたレビューを受け付ける。そして、レビュー受付部111は、受け付けたレビューをレビューDB121に記録する。
図4に、レビュー受付部111が投稿ユーザ端末200に提供するレビュー入力ページの一例を示す。図4に示すレビュー入力ページ600は、レビュー受付部111が、投稿ユーザ端末200から、被評価ユーザであるショップAに対するレビューの投稿要求を受け付けたときに、投稿ユーザ端末200に送信するページである。レビュー入力ページ600は、レビューを入力するための入力フォーム610と、レビューを投稿する際に投稿ユーザに選択される投稿ボタン620と、を含む。また、入力フォーム610は、被評価ユーザの評価を入力するための評価フォーム611と、被評価ユーザについてのコメントを入力するためのコメントフォーム612とを含む。評価フォーム611は、5つの星型のアイコンから構成される。被評価ユーザに対する評価は、最低値を1、最高値を5とする1〜5の整数で表され、投稿ユーザは、被評価ユーザに対する評価に対応する数のアイコンを点灯させる(白塗りのアイコンから黒塗りのアイコンに変化させる)ことにより、評価フォーム611に被評価ユーザの評価を入力する。コメントフォーム612は、投稿ユーザが自由に被評価ユーザについてのコメントをテキストとして入力可能なフォームである。なお、コメントフォーム612には、入力される文字数の上限値や下限値が設定されていてもよい。
例えば、投稿ユーザ端末200は、レビュー受付部111からレビュー入力ページ600を受信すると、図示しない表示装置にレビュー入力ページ600を表示する。そして、投稿ユーザが、評価フォーム611に評価を入力し、コメントフォーム612にコメントを入力した後、投稿ボタン620を選択すると、投稿ユーザ端末200は、評価フォーム611及びコメントフォーム612に入力された評価及びコメントを含むレビュー情報を、サーバ装置100に送信する。そして、レビュー受付部111は、投稿ユーザ端末200から受信したレビュー情報をレビューDB121に記録する。
本実施形態において、制御部101および通信部105が協働することにより、レビュー受付部111として機能する。
レビューDB121は、レビュー受付部111が受け付けたレビューを記憶する。図5にレビューDB121に格納されたデータの一例を示す。図5に示すように、レビューDB121は、被評価ユーザ毎に、その被評価ユーザに対するレビューを保持する。レビューは、レビューを識別するレビューID、レビューを投稿した投稿ユーザ、レビューの投稿日、レビューの更新日、投稿ユーザによるレビューの評価、及び投稿ユーザによるコメントを含む。レビュー受付部111は、投稿ユーザ端末200からレビュー情報を受け付けると、受け付けたレビュー情報にレビューIDを割り当て、レビュー情報に含まれる評価及びコメントを、そのレビューID、そのレビュー情報の投稿ユーザ及びその投稿日とともに被評価ユーザと対応付けてレビューDB121に格納する。
本実施形態において、ROM102が、レビューDB121として機能する。
報告部112は、被評価ユーザに、レビューが投稿された旨の報告を行う。具体的には、報告部112は、レビュー受付部111が投稿ユーザ端末200から被評価ユーザに対するレビューを受け付けると、その被評価ユーザの被評価ユーザ端末300に、その被評価ユーザに対するレビューが投稿された旨の報告を行う。例えば、報告部112は、被評価ユーザ端末300に、被評価ユーザのレビューが投稿された旨のメッセージを含む電子メールを送信することにより、被評価ユーザに報告する。
本実施形態において、制御部101および通信部105が協働することにより、報告部112として機能する。
レビュー提供部113は、閲覧ユーザからの要求に応じて、レビューを提供する。具体的には、レビュー提供部113は、閲覧ユーザ端末400から、被評価ユーザのレビューの閲覧要求を受け付けると、レビューDB121から、その被評価ユーザのレビューを取得し、取得されたレビューを含むレビューページを閲覧ユーザ端末400に送信する。
図6に、レビュー提供部113が閲覧ユーザ端末400に提供するレビューページの一例を示す。図6に示すレビューページ700は、レビュー提供部113が、閲覧ユーザ端末400から、被評価ユーザであるショップAに対するレビューの閲覧要求を受け付けたときに、閲覧ユーザ端末400に送信するページである。図6に示すように、レビューページ700は、被評価ユーザの名称701と、総合評価702と、レビュー703a〜703cと、マーク用ボタン704a〜704c,705a〜705cと、を含む。総合評価702は、ショップAの全レビューに含まれる評価の平均値を表し、5つの星型のアイコンのうち、平均値に対応する数のアイコンを点灯させることにより、表される。レビュー703a〜703cは、ショップAのレビューであり、投稿ユーザ、評価、及びコメントが含まれる。なお、図6に示す例では、3つのレビュー703a〜703cが示されているが、レビューページに含まれるレビューの数はこれに限られない。また、閲覧ユーザは、更なる閲覧要求等により、ショップAの全てのレビューを閲覧可能である。マーク用ボタン704a〜704c,705a〜705cは、閲覧ユーザがレビューをマークするためのボタンであって、各レビューに対応付けて配置される。マーク用ボタン704a〜704cは、閲覧ユーザがそのマーク用ボタン704a〜704cに対応するレビューが参考になったと判断した際に選択されるボタンである。マーク用ボタン705a〜705cは、閲覧ユーザがそのマーク用ボタン705a〜705cに対応するレビューが参考にならなかったと判断した際に選択されるボタンである。
例えば、閲覧ユーザ端末400は、レビュー提供部113からレビューページ700を受信すると、図示しない表示装置にレビューページ700を表示する。そして、閲覧ユーザがマーク用ボタン704a〜704c,705a〜705cを選択すると、閲覧ユーザ端末400は、選択されたマーク用ボタン704a〜704c,705a〜705cが表すマークと、選択されたマーク用ボタン704a〜704c,705a〜705cに対応付けられたレビューのレビューIDとを含むマーク情報を、サーバ装置100に送信する。
本実施形態において、制御部101および通信部105が協働することにより、レビュー提供部113として機能する。
マーク受付部114は、閲覧ユーザから、その閲覧ユーザによる投稿されたレビューへのマークに関する情報を受け付ける。そして、マーク受付部114は、マークされたレビューと、受け付けたマークとを対応付けてマークDB122に記録する。
例えば、閲覧ユーザが、図6に示すレビューページ700を閲覧し、レビュー703aのマーク用ボタン704aを選択したとする。このとき、閲覧ユーザ端末400は、そのレビューのレビューID「Rev_A1」と、選択されたマーク用ボタン704aが表すマーク「参考になった」とを含むマーク情報をサーバ装置100に送信する。そして、マーク受付部114は、閲覧ユーザ端末400から、マーク情報を受信すると、その閲覧ユーザ端末400の閲覧ユーザと、マーク情報とを対応付けてマークDB122に記録する。
本実施形態において、制御部101および通信部105が協働することにより、マーク受付部114として機能する。
マークDB122は、マーク受付部114が受け付けたマーク情報を記憶する。図7にマークDB122に格納されたデータの一例を示す。図7に示すように、マークDB122は、レビューID毎に、そのレビューをマークした閲覧ユーザ、レビューの閲覧日、マーク、通知済フラグ、再閲覧済フラグ、及びレビューの再閲覧日を対応付けて保持する。通知済フラグは、レビューが更新された場合に、そのレビューを閲覧した閲覧ユーザに通知したか否かを表すフラグであり、「0」は未通知を表し、「1」は通知済みを表す。再閲覧済フラグは、通知後に閲覧ユーザが通知に係るレビューを閲覧したか否かを表すフラグであり、「0」は未再閲覧を表し、「1」は再閲覧済みを表す。マーク受付部114は、閲覧ユーザ端末400からマーク情報を受け付けると、マーク情報に含まれるレビューID及びマークを、その閲覧ユーザ及び閲覧日とともに、「0」を表す通知済フラグ及び再閲覧済フラグと対応付けてレビューDB121に格納する。
本実施形態において、ROM102が、マークDB122として機能する。
更新部115は、投稿ユーザによるレビューの更新を受け付ける。例えば、更新部115は、投稿ユーザ端末200からの更新要求に応じて、レビューを更新するための入力フォームを含むレビュー更新ページを送信する。そして、更新部115は、投稿ユーザ端末200から、入力フォームに入力されたレビューの更新情報を受け付ける。そして、更新部115は、受け付けた更新情報に基づいて、レビューDB121に記録されたレビューを更新する。
また、更新部115は、報告部112による報告に起因した、投稿ユーザによるレビューの更新を受け付ける。具体的には、サーバ装置100は、報告部112により報告を受けた被評価ユーザから投稿ユーザへのメッセージを、被評価ユーザから受け付けて投稿ユーザへ送信する。そして、更新部115は、当該メッセージが投稿ユーザに到着した後にレビューが更新された場合、報告に起因してレビューが更新されたと判定する。例えば、更新部115は、報告部112により被評価ユーザ端末300に送信された電子メールが開封されたことを検知し、かつ、その被評価ユーザ端末300が、サーバ装置100により割り当てられた投稿ユーザのエイリアスアドレス宛ての電子メールにて投稿ユーザに返信したことを検知する。そして、さらに、更新部115は、被評価ユーザ端末300から送信された電子メールに含まれる、レビューを更新するためのリンクが投稿ユーザにより選択されたことを検知すると、報告部112による報告に起因して、投稿ユーザによりレビューが更新されたと判定する。
図8に、更新部115が投稿ユーザ端末200に提供するレビュー更新ページの一例を示す。図8に示すレビュー更新ページ800は、レビュー更新部115が、図6に示す被評価ユーザであるショップAに対するレビュー703bについて、投稿ユーザ「User_X2」の投稿ユーザ端末200から、レビュー703bの更新要求を受け付けたときに、その投稿ユーザ端末200に送信するページである。レビュー更新ページ800は、更新データを入力するための入力フォーム810と、レビューを更新する際に投稿ユーザに選択される更新ボタン820と、を含む。また、入力フォーム810は、被評価ユーザの再評価を入力するための評価フォーム811と、被評価ユーザについてのコメントを入力するためのコメントフォーム812とを含む。評価フォーム811は、予め更新前の評価を5つの星型のアイコンにより表している。被評価ユーザに対する再評価は、投稿ユーザが再評価に対応する数のアイコンを点灯させることにより、評価フォーム811に被評価ユーザの再評価を入力する。コメントフォーム812には、予め更新前のコメントが入力されており、投稿ユーザは更新前のコメントをベースに新たなコメントを入力することができる。
例えば、投稿ユーザ端末200は、更新部115からレビュー更新ページ800を受信すると、図示しない表示装置にレビュー更新ページ800を表示する。そして、投稿ユーザが、評価フォーム811に再評価を入力し、コメントフォーム812にコメントを入力した後、更新ボタン820を選択すると、投稿ユーザ端末200は、評価フォーム811及びコメントフォーム812に入力された再評価及びコメントと、更新対象であるレビューのレビューIDとを含む更新情報を、サーバ装置100に送信する。そして、更新部115は、レビューDB121を参照し、投稿ユーザ端末200から受信した更新情報に含まれるレビューIDに対応する評価及びコメントに、更新情報に含まれる再評価及びコメントを上書きすることにより、レビューDB121に記録されたレビューを更新する。また、更新部115は、レビューDB121を参照して、更新したレビューのレビューIDに対応する更新日に、更新した日付を記録する。
本実施形態において、制御部101および通信部105が協働することにより、更新部115として機能する。
通知部116は、報告部112による報告に起因して、更新部115によりレビューが更新されると、そのレビューをマークした閲覧ユーザにその旨を通知する。具体的には、通知部116は、報告部112による報告に起因して、更新部115によりレビューが更新されると、マークDB122を参照して、そのレビューのレビューIDと対応付けられた閲覧ユーザの閲覧ユーザ端末400にレビューが更新された旨の通知を送信する。例えば、通知部116は、閲覧ユーザ端末400に、レビューが更新された旨の通知を含む電子メールを送信することにより、閲覧ユーザに通知する。そして、通知部116は、マークDB122を参照し、更新されたレビューのレビューIDに対応する通知済フラグを「1」に更新する。
例えば、通知部116は、報告部112による報告に起因して、更新部115により図5に示すレビューID「Rev_A2」のレビューが更新されると、マークDB122を参照して、レビューID「Rev_A2」に対応する閲覧ユーザ「User_Y21」、「User_Y22」…の閲覧ユーザ端末400に、レビューID「Rev_A2」のレビューが更新された旨のメッセージを含む電子メールを送信する。そして、通知部116は、マークDB122を参照し、レビューID「Rev_A2」に対応する通知済フラグを「1」に更新する。
本実施形態において、制御部101および通信部105が協働することにより、通知部116として機能する。
検知部117は、通知部116により通知された閲覧ユーザが更新されたレビューを再閲覧したことを検知する。例えば、検知部117は、閲覧ユーザ端末400から閲覧要求を受け付けると、レビューDB121及びマークDB122を参照し、閲覧要求に係るレビューページが、閲覧ユーザがマークしたレビューを含むか否かを判定する。レビューページが、閲覧ユーザがマークしたレビューを含む場合、検知部117は、マークDB122を参照し、マークしたレビューの通知済フラグが「1」か否か、すなわちマークしたレビューが更新され、閲覧ユーザに通知されたか否かを判定する。マークしたレビューの通知済フラグが「1」の場合、検知部117は、マークDB122を参照し、マークしたレビューの再閲覧済フラグが「0」か否か、すなわち閲覧ユーザがまだ再閲覧していないか否かを判定する。マークしたレビューの再閲覧済フラグが「0」である場合、検知部117は、再閲覧を検知したと判定し、マークDB122を参照して、再閲覧済フラグを「1」に更新し、再閲覧日に再閲覧を検知した日付を記録する。
本実施形態において、制御部101および通信部105が協働することにより、検知部117として機能する。
決定部118は、検知部117により検知された再閲覧数に応じて、投稿ユーザに付与する報酬を決定する。例えば、決定部118は、レビューDB121に格納されているレビューのうち、更新されたレビューについて、そのレビューを閲覧した閲覧ユーザのうち、再閲覧した割合(再閲覧率)に応じて、投稿ユーザのレビューへの貢献度を表す獲得ポイントに加算されるポイントを、投稿ユーザへの報酬として決定する。
例えば、決定部118は、レビューDB121に記録された更新日を参照し、過去に更新されたレビューを特定する。そして、決定部118は、マークDB122を参照し、特定されたレビューをその更新前に閲覧した閲覧ユーザの数に対する、そのレビューの再閲覧済フラグが「1」であって、再閲覧日がある特定の期間(例えば、最新1ヶ月)内である閲覧ユーザの数の割合を算出する。そして、決定部118は、算出された割合に応じて、そのレビューを投稿した投稿ユーザに付与するポイントを決定する。例えば、決定部118は、算出された割合xが0%≦x≦30%のとき3点、30%<x≦60%のとき6点、60<x≦100%のとき10点、のように投稿ユーザに付与するポイントを決定してもよい。なお、ポイントは、上述したように再閲覧数の割合に応じて付与される他、レビュー投稿件数、「参考になった」が選択された数などをもとに、投稿ユーザに付与されてもよい。
本実施形態において、制御部101が、決定部118として機能する。
ポイントDB123は、投稿ユーザの獲得ポイントを保持する。図9にポイントDB123に格納されるデータの一例を示す。図9に示すように、ポイントDB123は、投稿ユーザ毎に、投稿ユーザにこれまでに付与されたポイントの合計である獲得ポイントを記憶する。なお、ポイントは、上述したように再閲覧数の割合に応じて決定部118により付与される他、レビュー投稿件数、「参考になった」が選択された数などをもとに、投稿ユーザに付与されてもよい。例えば、決定部118は、投稿ユーザのポイントを決定すると、ポイントDB123を参照し、その投稿ユーザの獲得ポイントに加算することにより、獲得ポイントを更新する。
本実施形態において、ROM102が、ポイントDB123として機能する。
次に、本発明の実施形態にかかるサーバ装置100の動作について説明する。以下において説明する処理は、サーバ装置100のハードウェア上でプログラムを実行することにより開始され、この処理によってサーバ装置100が実現される。
まず、本発明の実施形態にかかるサーバ装置100が実行するレビュー登録処理の動作について説明する。図10は、サーバ装置100により実行されるレビュー登録処理の流れを表すフローチャートである。本処理は、例えば、通信部105を介して、投稿ユーザ端末200から被評価ユーザのレビューの投稿を要求する投稿要求を受け付けたことを契機として開始する。
本処理が開始されると、レビュー受付部111は、通信部105を介して、投稿要求を送信した投稿ユーザ端末200に、被評価ユーザのレビューを入力するためのレビュー入力ページを送信する(ステップS101)。
次に、レビュー受付部111は、ステップS101においてレビュー入力ページを送信した投稿ユーザ端末200から、レビュー情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS102)。レビュー受付部111は、レビュー情報を受け付けるまで待機する(ステップS102;No)。
レビュー受付部111は、レビュー情報を受け付けたと判定すると(ステップS102;Yes)、受け付けたレビュー情報をレビューDB121に格納する(ステップS103)。
次に、報告部112は、ステップS102で受け付けたレビュー情報に係る被評価ユーザの被評価ユーザ端末300に、その被評価ユーザに対するレビューが投稿された旨を報告する(ステップS104)。そして、サーバ装置100は、本処理を終了する。
次に、本発明の実施形態にかかるサーバ装置100が実行するマーク登録処理の動作について説明する。図11は、サーバ装置100により実行されるマーク登録処理の流れを表すフローチャートである。本処理は、例えば、通信部105を介して、閲覧ユーザ端末400から被評価ユーザのレビューの閲覧を要求する閲覧要求を受け付けたことを契機として開始する。
レビュー提供部113は、レビューDB121を参照し、閲覧要求に係る被評価ユーザのレビューを含むレビューページを、閲覧要求を送信した閲覧ユーザ端末400に送信する(ステップS201)。
次に、マーク受付部114は、ステップS201においてレビューページを送信した閲覧ユーザ端末400からマーク情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS202)。マーク受付部114は、マーク情報を受け付けるまで待機する(ステップS202;No)。
マーク受付部114は、閲覧ユーザ端末400からマーク情報を受け付けると(ステップS202;Yes)、受け付けたマーク情報をマークDB122に格納する(ステップS203)。そして、サーバ装置100は、本処理を終了する。
次に、本発明の実施形態にかかるサーバ装置100が実行するレビュー更新処理の動作について説明する。図12は、サーバ装置100により実行されるレビュー更新処理の流れを表すフローチャートである。本処理は、例えば、通信部105を介して、投稿ユーザ端末200から投稿されたレビューの更新を要求する更新要求を受け付けたことを契機として開始する。
更新部115は、通信部105を介して、更新要求を送信した投稿ユーザ端末200に、更新要求に係るレビューを更新するためのレビュー更新ページを送信する(ステップS301)。
次に、更新部115は、ステップS301においてレビュー更新ページを送信した投稿ユーザ端末200から更新情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS302)。更新部115は、更新情報を受け付けるまで待機する(ステップS302;No)。
更新部115は、更新情報を受け付けたと判定すると(ステップS302;Yes)、受け付けた更新情報により、レビューDB121に格納されたレビューを更新する(ステップS303)。
そして、更新部115は、ステップS303における更新が、報告部112による報告に起因した更新か否かを判定する(ステップS304)。更新が、報告部112による報告に起因した更新でないとき(ステップS304;No)、サーバ装置100は本処理を終了する。
更新が、報告部112による報告に起因した更新であるとき(ステップS304;Yes)、通知部116は、ステップS303において更新されたレビューをマークした閲覧ユーザにレビューが更新された旨を通知する(ステップS305)。
そして、通知部116は、マークDB122を参照し、ステップS303において更新されたレビューのレビューIDに対応する通知済フラグを「1」に更新する(ステップS306)。そして、サーバ装置100は、本処理を終了する。
次に、本発明の実施形態にかかるサーバ装置100が実行する再閲覧検知処理の動作について説明する。図13は、サーバ装置100により実行される再閲覧検知処理の流れを表すフローチャートである。本処理は、例えば、通信部105を介して、閲覧ユーザ端末400から被評価ユーザのレビューの閲覧を要求する閲覧要求を受け付けたことを契機として開始する。
レビュー提供部113は、レビューDB121を参照し、閲覧要求に係る被評価ユーザのレビュー情報を含むレビューページを、閲覧要求を送信した閲覧ユーザ端末400に送信する(ステップS401)。
検知部117は、レビューDB121及びマークDB122を参照し、ステップS401において送信したレビューページに、閲覧ユーザがマークしたレビューが含まれるか否かを判定する(ステップS402)。
検知部117は、レビューページに閲覧ユーザがマークしたレビューが含まれるとき(ステップS402;Yes)、マークDB122を参照し、そのマークしたレビューのレビューIDに対応する通知済フラグが「1」か否かを判定する(ステップS403)。
検知部117は、マークしたレビューのレビューIDに対応する通知済フラグが「1」であるとき(ステップS403;Yes)、マークDB122を参照し、そのレビューIDと、閲覧ユーザとに対応する再閲覧済フラグが「0」か否かを判定する(ステップS404)。
検知部117は、レビューIDと、閲覧ユーザとに対応する再閲覧済フラグが「0」であるとき(ステップS404;Yes)、その再閲覧済フラグを「1」に更新する(ステップS405)。そして、サーバ装置100は、本処理を終了する。
一方、レビューページに、閲覧ユーザがマークしたレビューが含まれないとき(ステップS402;No)、マークしたレビューのレビューIDに対応する通知済フラグが「1」でないとき(ステップS403;No)、またはレビューIDと、閲覧ユーザとに対応する再閲覧済フラグが「0」でないとき(ステップS404;No)、サーバ装置100は、本処理を終了する。
次に、本発明の実施形態にかかるサーバ装置100が実行する報酬決定処理の動作について説明する。図14は、サーバ装置100により実行される報酬決定処理の流れを表すフローチャートである。本処理は、例えば、毎月所定の日時になったことを契機として開始する。
まず、決定部118は、レビューDB121を参照し、過去に更新されたレビュー、すなわちレビューDB121に更新日が記録されているレビューのうち、未だ報酬を決定する対象(対象レビュー)として選択されていないレビューを1つ選択する(ステップS501)。
次に、決定部118は、マークDB122を参照し、ステップS501において選択された対象レビューのレビューIDに対応する閲覧ユーザのうち、閲覧日が対象レビューの更新日の前である閲覧ユーザの数(閲覧数)を取得する(ステップS502)。
そして、決定部118は、マークDB122を参照し、ステップS502において取得された閲覧数に係る閲覧ユーザのうち、閲覧済フラグが「1」であって、かつ再閲覧日が最新1ヶ月内である閲覧ユーザの数(再閲覧数)を取得する(ステップS503)。
決定部118は、ステップS502において取得した閲覧数に対する、ステップS503において取得した再閲覧数の割合(再閲覧率)を算出する(ステップS504)。
決定部118は、ステップS504において算出された再閲覧率に応じて、対象レビューを投稿した投稿ユーザに付与すべきポイントを決定する(ステップS505)。
そして、決定部118は、ポイントDB123を参照し、ステップS505において決定されたポイントを、対象レビューを投稿した投稿ユーザの獲得ポイントに加算する(ステップS506)。
そして、決定部118は、レビューDB121を参照し、全ての更新されたレビューを対象レビューとして選択したか否かを判定する(ステップS507)。
そして、決定部118は、全ての更新されたレビューを対象レビューとして選択していないとき(ステップS507;No)、ステップS501に戻って全ての更新されたレビューを対象レビューとして選択するまでステップS501〜S507の処理を繰り返し実行する。また、決定部118が、全ての更新されたレビューを対象レビューとして選択したとき(ステップS507;Yes)、サーバ装置100は本処理を終了する。
以上説明したように、本発明の実施形態に係るサーバ装置100は、投稿ユーザにより投稿されたレビューが更新された場合に、更新前にレビューを閲覧した閲覧ユーザにレビューが更新された旨を通知する。従って、例えば投稿ユーザの誤解のためにネガティブなレビューが投稿された場合に、そのレビューを閲覧した閲覧ユーザに対して、そのレビューが肯定的に更新されたことを通知することにより、閲覧ユーザの再閲覧を促すことができる。また、再閲覧した閲覧ユーザの、更新前のレビューに対する誤解を解くことができる。
また、サーバ装置100は、再閲覧数に応じて、再閲覧されたレビューの投稿ユーザや、そのレビューに係る被評価ユーザに付与するポイントを報酬として決定する。従って、被評価ユーザによるレビューへの対応や、投稿ユーザによるレビューの更新を促すことができる。
(変形例)
以上に本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。即ち、本発明の実施形態は種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
例えば、上記の実施形態において、通知部116が、更新された全てのレビューについて、そのレビューの被評価ユーザにレビューが更新された旨を通知する例について説明した。しかし、通知部116は、全てのレビューの被評価ユーザに通知しなくてもよい。例えば、通知部116は、更新前後のレビューの内容を意味解析し、意味解析の結果得られるスコアの変化が所定の閾値を超えた場合に通知してもよい。このように、サーバ装置100は、更新後のレビューの内容が更新前の内容と比較して十分に変化したと判定したときに被評価ユーザに通知するため、例えば、高い評価になるように更新したにもかかわらず、コメントの文章はネガティブなままとする行為や、レビューのコメントをネガティブのまま、何度も更新し、閲覧させる行為を防止することができる。
また、上記の実施形態において、報告部112は、被評価ユーザに、レビューをマークした閲覧ユーザの数が所定の閾値を超えた旨をさらに報告してもよい。これにより、サーバ装置100は、被評価ユーザに、レビューへの対応を促すことができる。また、報告された被評価ユーザは、どのレビューから対応すべきかの優先順位を決めることができる。
また、上記の実施形態において、決定部118は、投稿ユーザがネガティブなレビューを投稿した後、被評価ユーザがネガティブなレビューに記載されている問題に対して対応したレビューであって、被評価ユーザによる対応後にポジティブに更新されたレビューの投稿ユーザ、または当該レビューに係る被評価ユーザに付与する報酬を決定してもよい。例えば、決定部118は、評価が2以下のレビューをネガティブなレビュー、評価が3以上のレビューをポジティブなレビューと判定する。また、レビューDB121は、レビューID毎に、そのレビューに記載されている問題に対応したか否かを表す被評価ユーザ対応済フラグ及び対応日、並びに更新前の評価を記憶する。例えば、被評価ユーザ端末300が、被評価ユーザの指示に応じて、レビューに記載されている問題に対応した旨を表す報告をサーバ装置100に送信すると、サーバ装置100は、レビューDB121を参照し、そのレビューに対応する被評価ユーザ対応済フラグを対応済みを表すフラグに更新し、対応日に対応した日付を記録する。そして、決定部118は、レビューDB121を参照し、更新前の評価が2以下のレビューであって、被評価ユーザ対応済フラグが対応済みを表し、かつ対応日後に更新された評価が3以上になったレビューについて、そのレビューの再閲覧数に応じて投稿ユーザまたは被評価ユーザへの報酬を決定してもよい。これにより、サーバ装置100は、故意にネガティブなレビューを投稿した後に、ポジティブなレビューを更新することによってポイントを取得するという、投稿ユーザによる評価サービスの悪用を防止することができる。また、サーバ装置100は、被評価ユーザが対応済みのレビューの投稿ユーザのみを報酬を付与する対象とすることにより、「ネガティブなレビューをポジティブなレビューに書き換えると報酬がもらえる」と解釈されるレピュテーションリスクを回避することができる。
また、上記の実施形態において、決定部118は、レビューを文章解析により解析し、文章解析の結果、投稿ユーザの誤解によりレビューがネガティブであると判定した場合に、そのレビューの投稿ユーザまたは被評価ユーザを、報酬を付与する対象から除外してもよい。これにより、ユーザの誤解による否定的なレビューを報酬付与対象から除外することができる。
また、上記の実施形態において、被評価ユーザ端末300が、サーバ装置100により割り当てられた投稿ユーザのエイリアスアドレス宛ての電子メールにて投稿ユーザに返信する例について説明した。しかし、被評価ユーザから投稿ユーザへの返信方法はこれに限られない。例えば、サーバ装置100は、被評価ユーザから投稿ユーザへの返信メッセージを受け付けて、その返信メッセージをレビューとともにレビューページに含めてもよい。すなわち、サーバ装置100は、被評価ユーザから受け付けた返信メッセージを、掲示板や公開チャット等のような一般ユーザが閲覧可能な形式で、レビューとともに閲覧ユーザ端末400に提供してもよい。また、サーバ装置100は、レビューが更新されて初めて直前の返信メッセージが一般に閲覧可能となるようにしてもよい。これらの方法により、閲覧ユーザは、投稿ユーザと被評価ユーザとの間で行われたやりとりを確認することができる。
また、上記の実施形態において、更新部115は、被評価ユーザ端末300から投稿ユーザ端末200に送信された電子メールが開封されたことを検知し、かつ、その開封の検知後に投稿ユーザ端末200から更新要求を受け付けた場合に、報告部112による報告に起因して、投稿ユーザによりレビューが更新されたと判定してもよい。
また、上記の実施形態において、決定部118が、再閲覧率に応じて、投稿ユーザに付与する報酬を決定する例について説明した。しかし、決定部118は、投稿ユーザの代わりに、または投稿ユーザとともに、被評価ユーザに付与する報酬を決定してもよい。例えば、決定部118は、再閲覧率に応じて、被評価ユーザが電子市場に出店するために電子市場の運営者に支払う出店手数料の割引率を、被評価ユーザへの報酬として決定する。また、決定部118は、再閲覧率に応じて、被評価ユーザが電子市場のユーザに無料で頒布可能なメールマガジンの回数を、被評価ユーザへの報酬として決定してもよい。
なお、本発明に係るサーバ装置100は、上記の機能を実現するための構成を予め備えて提供されることも可能な他、プログラムの適用により、既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器等を、本発明に係るサーバ装置100として機能させることもできる。即ち、上記実施形態で例示したサーバ装置100による各機能構成を実現させるためのプログラムを、既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器を制御するCPU等が実行できるように、既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器に適用することで、そのパーソナルコンピュータや情報端末機器を本発明に係るサーバ装置100として機能させることができる。また、本発明に係るサービス方法は、サーバ装置100を用いて実施できる。
また、このようなプログラムは、上記に限られず、任意の方法で適用可能である。プログラムを、例えば、コンピュータが読取可能な記録媒体[CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical disc)等]に格納して適用できる他、インターネット等のネットワーク上のストレージにプログラムを格納しておき、これをダウンロードさせることにより適用することもできる。