JP6189176B2 - 成形品表面加飾方法及び成形品表面加飾装置 - Google Patents

成形品表面加飾方法及び成形品表面加飾装置 Download PDF

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本発明は、射出成形などによって形成されたプラスチック成形品の表面に、所望の色合い、あるいは、所望の質感の加飾層を装飾する方法とこれを実行する装置に関する。
プラスチック成形品の表面加飾手段としては、例えば、特許文献1に示されているように、成形加工時に成形品表面に加飾層を転写あるいは融着する手段が知られている。
また、ベースフィルムの片面に加飾層を積層装備した加飾フィルムを成形品表面に加熱圧接して、加飾層を成形品の表面に熱転写し、その後、加飾フィルムを成形品表面から剥離して、成形品の表面にのみ加飾層を転写する手段も実施されている。
特開2001−26048号公報
特許文献1で示された表面加飾手段は、ブロー成形によって形成される中空の成形品にのみ適用できるものであって、射出成形される成形品には適用することができない。
また、加飾フィルムから加飾層を転写する手段では、成形手段に関係なく成形品の表面を加飾処理することができるものの、転写工程の後の加飾フィルム剥離工程において、加飾フィルムと成形品との間に挿入した剥がし棒を成形品表面に沿って移動させて、加飾フィルムを成形品の一端から他端に亘って順次剥離しているため、成形品に転写された加飾層の端縁(特に剥離終端側)にバリが発生しやすく、このバリを手作業で除去する工程を必要としていた。なお、ここでいうバリとは、成形品に転写した加飾層に、その端縁からはみ出して付着している加飾層のことである。
しかしながら、手作業によるバリ除去作業には手間がかかるのみならず、バリ除去用の工具で成形品を傷付けるおそれがあって、一層慎重な作業を強いられることになり、生産性を低下させる一因となるものであった。また、バリ除去中に、除去されたバリの破片が飛散して成形品に付着するおそれもあり、除去したバリの回収手段やバリ除去工程を経た成形品の清掃工程、などを必要とすることもあった。
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、加飾層のバリが成形品表面の端部に発生することなく的確にプラスチック成形品の表面を転写によって加飾することができる加飾方法及び加飾装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では次のように構成している。
(1)本発明に係る成形品表面加飾方法は、
緩やかに凸曲する表面を有する成形品の表面に加飾フィルム上の加飾層を転写して加飾する成形品表面加飾方法において、
ワーク支持治具によって前記成形品をその表面を上にすると共に該表面の形状に沿って支持する一方、
前記ワーク支持治具を囲繞すると共に、フィルム剥離位置から待機位置に下降した状態でその上面が前記ワーク支持治具に支持された状態にある前記成形品の表面に連なるように緩やかな湾曲面に形成されたフィルム剥離治具を配備し、
前記転写時には成形品の表面に沿って前記加飾フィルムを供給すると共に、前記フィルム剥離治具を前記待機位置に下降した状態で前記成形品表面上に転写ローラを転動させながら該転写ローラによって前記加飾フィルムを前記成形品表面に下方へ押圧することで、前記加飾フィルムから前記加飾層を前記成形品表面に転写し、
転写後は前記フィルム剥離治具を前記ワーク支持治具に対して前記フィルム剥離位置に上昇させることで前記フィルム剥離治具を前記成形品表面より表面上方に突出させて、前記転写後の前記加飾フィルムを前記成形品表面から強制浮上させ、前記成形品表面に転写された前記加飾層を前記加飾フィルムから分離する、ことを特徴とする。
これによると、転写ローラで成形品表面に圧接された加飾フィルムを、フィルム剥離治具を用いて成形品表面から強制的に浮上させるので、成形品表面に転写された加飾層は、成形フィルムのベースフィルムから剥離されて成形品表面に付着固定される。
この場合、フィルム剥離治具は、成形品の外周に沿って加飾フィルムをフィルム面と略直交する方向に押圧するので、成形品表面に転写された加飾層と、ベースフィルムに残される加飾層残渣との境界全周において、加飾層にフィルム面と略直交する方向の剪断力が作用し、成形品表面に転写された加飾層とベースフィルムに残される加飾層残渣とがバリの発生なく綺麗に分断される。
(2)本発明に係る成形品表面加飾装置は、
緩やかに凸曲する表面を有する成形品の表面に加飾フィルム上の加飾層を転写して加飾する成形品表面加飾装置において、
前記成形品をその表面を上にしかつ該表面の形状に沿って支持するワーク支持治具と、
ベースフィルムに加飾層を積層させた長尺の加飾フィルムを、前記ワーク支持治具に支持された前記成形品の表面近傍に対して搬入出させるフィルム搬送機構と、
成形品表面に沿って転動することで、成形品表面近傍に搬入された前記加飾フィルムを成形品表面に圧接させて、前記加飾フィルムの前記加飾層を前記成形品表面に転写する転写ローラと、
前記ワーク支持治具に支持された前記成形品を囲繞して配備されたうえで、前記成形品表面から突出しない待機位置と、前記成形品表面から表面上方に突出するフィルム剥離位置とに亘って昇降するもので前記待機位置に下降した状態でその上面が前記成形品の表面に連なるように緩やかな湾曲面に形成されたフィルム剥離治具と、
を備え、
前記転写時には成形品表面に沿って前記加飾フィルムを供給すると共に、前記フィルム剥離治具を前記待機位置に下降した状態で前記成形品表面上に転写ローラを転動させながら該転写ローラによって前記加飾フィルムを前記成形品表面に下方へ押圧することで、前記加飾フィルムから前記加飾層を前記成形品表面に転写し、
転写後は前記フィルム剥離治具を前記ワーク支持治具に対して前記フィルム剥離位置に上昇させることで前記フィルム剥離治具を前記成形品表面より表面上方に突出させて、前記転写後の前記加飾フィルムを前記成形品表面から強制浮上させ、前記成形品表面に転写された前記加飾層を前記加飾フィルムから分離する、ことを特徴とする。
この構成によると、上記した加飾方法を好適に実行することができる。
(3)本発明の好ましい実施態様においては、
成形品を保持するワーク保持台と、
ベースフィルムに加飾層を積層させた長尺の加飾フィルムを、前記ワーク保持台に保持された前記成形品の表面近傍に対して搬入出させるフィルム搬送機構と、
成形品表面に沿って転動することで、成形品表面近傍に搬入された前記加飾フィルムを成形品表面に圧接させて、前記加飾フィルムの前記加飾層を前記成形品表面に転写する転写ローラと、
前記ワーク保持台に保持された前記成形品を囲繞して配備されたうえで、前記成形品表面から突出しない待機位置と、前記成形品表面から表面上方に突出するフィルム剥離位置とに亘って往復移動するフィルム剥離治具と、
を備えると共に、
前記ワーク保持台を2台備え、これら両ワーク保持台をターンテーブルに装備したうえで、このターンテーブルの回動によって、前記両ワーク保持台を、前記転写ローラに対向する転写処理位置と、前記転写ローラから外れたワーク脱着位置とに亘って交互に入替え移動させるよう構成してある。
この構成によると、転写処理位置において成形品への加飾層の転写処理を行うとともに、ワーク脱着位置において転写処理の済んだ成形品の取り出しと新たな成形品の装填とを行うことができるので、1回の処理サイクルを短いものとすることができ、多量の成形品を能率よく加飾処理することができる。
(4)本発明の他の実施態様においては、
前記ワーク保持台に複数のワーク支持治具を装備し、複数のワーク支持治具に対して単一の前記フィルム剥離治具を備えてある。
この構成によると、1回の転写処理で複数個の成形品に加飾処理を施すことができ、一層の高能率化を図ることができる。
(5)本発明の他の実施態様においては、
前記加飾フィルムは、前記成形品の表面外形より少し大きい形状の前記加飾層がフィルム長手方向に沿って一定ピッチで前記ベースフィルムに複数並列配置されたものであり、
前記フィルム搬送機構は、前記加飾フィルムを前記一定ピッチで順送りするものである。
この構成によると、転写処理が済んだ加飾フィルムのベースフィルムには、成形品表面から環状にはみ出た少しの加飾層部分が残渣として残されるだけとなり、ベースフィルム全体に加飾層を積層保持させた加飾フィルムを用いる場合に比べて無駄な加飾層残渣が少なくなり、経済的な稼働が行える。
このように、本発明によれば、加飾層のバリが成形品表面の端部に発生することなく的確にプラスチック成形品の表面を転写によって加飾することができる。
本発明に係る成形品表面加飾装置の基本構成を示す正面図である。 ワーク保持機構の平面図である。 ワーク保持機構の斜視図である。 ワーク保持台の平面図である。 ワーク保持台の一部を切欠いた側面図である。 転写開始時点におけるワーク保持台の一部を切欠いた正面図である。 フィルム剥離工程におけるワーク保持台の正面図である。 加飾処理工程の正面図である。 加飾処理工程の正面図である。 加飾処理工程の正面図である。 加飾処理工程の正面図である。 別実施例のワーク保持台を示す平面図である。 別実施例のワーク保持台を示す一部切欠き正面図である。 別実施例のワーク保持台を示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
図1に、本発明に係る成形品表面加飾装置の基本構成を示す正面図、図2にその要部の平面図、図3に要部の斜視図がそれぞれ示されている。
この成形品表面加飾装置は、浅い円形パレット状に射出成形されたプラスチック成形品(例えば、化粧料用コンパクトケースにおける蓋部)wの表面をメタリック調に加飾する仕様に構成されたものであって、基本的には、成形品(ワーク)wを装填保持するワーク保持機構1と、保持された成形品wの上方に沿って加飾フィルムFを供給して回収するフィルム搬送機構2と、供給された加飾フィルムFを成形品wの上に押圧して加飾フィルムFの加飾層を成形品wの表面に加熱転写する転写機構3とを備えている。なお、以降の説明において、便宜上、加飾フィルムFの搬送方向に添った方向を前後方向(搬送下手側を前方)と呼称する。
ワーク保持機構1は、図示されていない駆動機構によって一定ストロークで前後に水平往復移動される可動台枠4と、この可動台枠4の上に縦支点x周りに駆動回動可能に搭載されたターンテーブル5と、ターンテーブル5の上に縦支点xに対して点対称となるよう装備された2台のワーク保持台6とを備えている。
図4〜図に示すように、ワーク保持台6には樹脂材からなるワーク支持治具7と、これを囲繞するフィルム剥離治具8とが備えられている。ワーク支持治具7は、緩やかに凸曲する表面を有する成形品wを、その表面を上向きにした水平姿勢で位置決め嵌合して支持するものであり、その中心には、嵌合した成形品Wを真空吸着保持する吸着孔9が備えられている。吸着孔9は、吸引チューブ10を介して図示されていない吸引装置に接続され、所定のタイミングで吸引及び吸引解除される。
フィルム剥離治具8は、ワーク支持治具7に装填された成形品Wの外径より若干大きい円形の開口8aを備えている。さらにフィルム剥離治具8は、ワーク保持台6の天板部6aを挿通する4本のスライド案内軸11の上端に連結されている。スライド案内軸11の下端は、エアシリンダ12に連結された支持板13に連結されており、これによりフィルム剥離治具8は、エアシリンダ12の伸縮動作をスライド案内軸11を介して受けることで、一定のストロークで駆動昇降されるようになっている。そして、フィルム剥離治具8が天板部6aに当接する待機位置に下降した状態において、フィルム剥離治具面8の上面がワーク支持治具7に装填された成形品wの表面に連なるように、フィルム剥離治具面8の上面は緩やかな湾曲面に形成されている。
ターンテーブル5の縦支点xは、フィルム搬送機構2におけるフィルム搬送径路より手前側に外れて、すなわち搬送経路と直交する方向に沿って当該経路から若干離間して設置されており、ターンテーブル5が縦支点x周りに180度ずつ往復回動制御されるようになっている。そして、ターンテーブル5が停止された状態においては、奥側に位置する一方のワーク保持台6が、転写機構3、及び、フィルム搬送機構2におけるフィルム搬送径路の下方に位置する転写処理位置(a)にあり、手前側に位置する他方のワーク保持台6がワーク脱着位置(b)にあり、ターンテーブル5の180度ずつの回動によって2台のワーク保持台6が転写処理位置(a)とワーク脱着位置(b)とに亘って交互に入替え移動されるようになっている。
フィルム搬送機構2には、加飾フィルFの原反ロールFRを水平に軸支するフィルム供給部15と、転写処理が済んだ加飾フィルムFを巻取り回収するフィルム回収部16とが備えられ、これらフィルム供給部15とフィルム回収部16は可動台枠4の前後両端近くに装備されて、可動台枠4と共に前後移動するようになっている。
フィルム供給部15の原反ロールFRから繰り出された加飾フィルムFは、次のような構成を備えている。すなわち、加飾フィルムFは、ポリエチレンなどからなる透明なベースフィルムfの片面(下面)に、成形品wの外径より少し大きい円形の加飾層sが積層されており、さらに複数の加飾層sがフィルム長手方向に沿って一定ピッチでベースフィルムf上に並列配置されている。このような構成を備えた加飾フィルムFが、前後のガイドローラ17を介して水平のフィルム搬送径路に沿って転写機構3の下方を経てフィルム回収部16に導かれ、モータ駆動される送りローラ18によって加飾層配列ピッチずつ順送り制御されるようになっている。
因みに、加飾層sとベースフィルムfとの間には剥離層(図示省略)が介在されて、適度の接着力で加飾層sがベースフィルムfに保持されている。また、加飾層sの表面には、成形品wの表面材質に対応した接着層(図示省略)が備えられており、所定の温度(200〜230°C)で加熱されて成形品wに圧接されることで、加飾層sが成形品wの表面に転写されるようになっている。
転写機構3には、ヒータを内臓するとともに外周面が適度の弾性変形する転写ローラ21が遊転自在に水平軸支され、図示されていないシリンダなどの駆動機構によって昇降可能に装備されている。また、転写ローラ21の後側及び前側には、加飾フィルムFに上面側から作用する一対のガイドピン22,23が配備されている。そして、後側のガイドピン22は可動台枠4に上下移動可能に装備されて、可動台枠4の前後移動に伴って前後移動し、また、前側のガイドピン23は転写機構3側に装備されて、転写ローラ21の昇降に伴って上下移動されるようになっている。
本発明の成形品表面加飾装置は以上のように構成されており、次に、図8〜図11を参照しながら、その加飾処理工程について説明する。
(1)手前側のワーク脱着位置(b)にあるワーク保持台6のワーク支持治具7に成形品wを装填した後、ターンテーブルを180度回動させることで、成形品wを装填したワーク保持台6をフィルム搬送径路下方の転写処理位置(a)に搬入する。この時、図1に示すように、可動台枠4は後方の原点位置にあり、フィルム搬送径路の下方に位置するワーク保持台6に装填された成形品wの前端(図1では右端)が転写ローラ21の直下位置より少し後方(図1では左方)に位置している。
(2)転写処理位置(a)への成形品搬入が完了すると、図8に示すように、所定温度に加熱された転写ローラ21が下降されるとともに、前後のガイドピン22,23が所定高さまで下降され、加飾フィルムFがワーク保持台6の上面全体に添わせられる。この時、加飾フィルFの下面に保持された円形の加飾層sがワーク保持台6の中心上にあるよう、予め加飾フィルムFの搬送方向位置が調整されている。また、下降された転写ローラ21は、成形品wの前端より前方位置において加飾フィルムFを押圧して加熱する。
(3)次に、図9に示すように、可動台枠4が前方に向けて移動され、転写ローラ21が相対的に加飾フィルムFの上面を後方に向けて転動移動する。これによって、加飾フィルムFの加飾層sが成形品wの上向き表面に、成形品wの前端から後方に向けて順次加熱転写されてゆく。なお、成形品wからはみ出た加飾層部分もフィルム剥離治具8の表面に押圧されるが、加飾層表面の接着層は、ステンレス鋼などの金属材からなるフィルム剥離治具8の表面に接着しない特性のものが選択されている。
(4)図10に示すように、転写ローラ21が成形品wの後端を越えた位置まで可動台枠4が前進移動すると、その移動が停止され、成形品wの表面への加飾層sの転写が完了する。
(5)転写が完了すると、図11に示すように、転写ローラ21及び前後のガイドピン22,23が元の待機高さまで上昇復帰するとともに、ワーク保持台6におけるフィルム剥離治具8が上昇され、加飾フィルムFが突き上げられる。これによって、成形品wの表面に熱転写された加飾層sは加飾フィルムfから剥離されるとともに、その周囲に環状に残った加飾層残渣s'は加飾フィルムFと共に浮上される。
(6)その後、加飾フィルムFが所定量だけフィルム回収部16に巻き取られるとともに、フィルム剥離治具8が元の待機位置まで下降され、また、可動台枠4が後方の原点位置まで後退移動する。
(7)これまでの間に、ターンテーブル5の手前側のワーク脱着位置(b)にある他方のワーク保持台6には次の成形品wが装填されており、可動台枠4が原点位置まで復帰移動してきたら、ターンテーブル5が180度回動され、処理済みの成形品wを保持したワーク保持台6が手前側のワーク脱着位置(b)に移動されるとともに、新たな成形品wを装填したワーク保持台6が奥側の転写処理位置(a)に送り込まれる。
ここで、ワーク脱着位置(b)のワーク保持6から加飾処理を終えた成形品wを取り外して回収するとともに、そのワーク保持台6に新たな成形品wを装填する。
以上で1サイクルの加飾処理が完了し、以下、上記工程が順次繰り返される。
〔他の実施例〕
本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
(1)図12〜図14に示すように、矩形の成形品wを嵌合支持可能な複数個(この例では3個)のワーク支持治具7をワーク保持台6の底板6bに並列して搭載連結し、成形品wの外形より少し大きい矩形の開口8aがワーク支持治具7に対応して並列形成された単一のフィルム剥離治具8を、底板6bの四隅に搭載した4台のシリンダ12によって昇降可能に配備し、各ワーク支持治具7に表面を上向きにして嵌合支持した複数個の成形品wの上方に加飾フィルムFを供給して、転写ローラ21の1回の転動移動によって複数個ずつの転写処理を行い、その後、フィルム剥離治具8の上昇作動によって加飾フィルムFを浮上剥離する形態で実施することもできる。なお、フィルム剥離治具8は、底板6bに取り付けた受け部材24との当接によってその下降待機位置が規制され、この時、フィルム剥離治具8の表面が、ワーク支持治具7に支持された成形品wの表面より若干低くなるように設定されている。
この場合も、上記実施例のように、2台のワーク保持台6をターンテーブル5の対称位置に装備し、両ワーク保持台6を転写処理位置(a)とワーク脱着位置(b)とで交互に入替え移動させるよう構成すると一層効率の良い処理を行うことができる。
(2)上記実施例では、フィルム搬送方向での一定位置に配備された転写ローラ21に対してワーク保持台6とフィルム搬送機構2とを一体にフィルム搬送方向に往復移動させることで、転写ローラ21を成形品wに対して転動させているが、ワーク保持台6及びフィルム搬送機構2をフィルム搬送方向に位置固定して、転写ローラ21をフィルム搬送方向に往復移動させる形態とすることもできる。
(3)上記実施例では、ワーク支持治具7をフィルム剥離治具8で囲繞して、治具全体を成形品wの全周において昇降させるようにしているが、フィルム剥離治具8をワーク支持治具7の周方向に複数分割し、分割したフィルム剥離治具部分を僅かな時間差をもって順次上昇させることで、加飾フィルムFを成形品wの周方向に沿って順次持上げて剥離してゆくことも可能である。
(4)フィルム剥離治具8を昇降する駆動手段としては、上記のようにエアーシリンダ12を利用するほかに、モータ駆動される回転カムやバネを利用こともできる。
(5)ワーク支持治具7に嵌合支持した成形品wが、突き上げ剥離される加飾フィルムFに追従して浮上されることを阻止するために、上記実施例では真空吸着手段を利用しているが、成形品wの形状や材質によっては、機械的なチャック機構を用いた摩擦保持あるいは係合保持によって成形品wの追従浮上を阻止することもできる。
(6)上記実施例では、ワーク支持治具7に対してフィルム剥離治具8を上昇させてフィルム剥離を行うようにしているが、フィルム剥離治具8に対してワーク支持治具7を没入下降させて、相対的に加飾フィルムFをフィルム剥離治具8で突き上げ浮上させる形態とすることも可能である。
(7)ワーク保持台6への成形品装填および処理済み成形品の取り出しを、吸着パッドなどを備えロボットハンドを用いて自動的に行うことも可能である。
(8)上記実施例では、成形品wをその表面が上向きの姿勢にしてワーク保持台6に装填して、その上方で加飾フィルムFを水平方向に搬送する形態としているが、成形品wを手前が表面となる縦向き姿勢でワーク保持台6に装填し、その前面で加飾フィルムFを上下方向に搬送するようなレイアウトにすることも可能である。これによると、装置の幅や据付け平面スペースを小さいものにすることができる。
1 ワーク保持機構
2 フィルム搬送機構
3 転写機構
4 可動台枠
5 ターンテーブル
6 ワーク保持台
7 ワーク支持治具
8 フィルム剥離治具
F 加飾フィルム
f ベースフィルム
s 加飾層
w 成形品(ワーク)

Claims (5)

  1. 緩やかに凸曲する表面を有する成形品の表面に加飾フィルム上の加飾層を転写して加飾する成形品表面加飾方法において、
    ワーク支持治具によって前記成形品をその表面を上にすると共に該表面の形状に沿って支持する一方、
    前記ワーク支持治具を囲繞すると共に、フィルム剥離位置から待機位置に下降した状態でその上面が前記ワーク支持治具に支持された状態にある前記成形品の表面に連なるように緩やかな湾曲面に形成されたフィルム剥離治具を配備し、
    前記転写時には成形品の表面に沿って前記加飾フィルムを供給すると共に、前記フィルム剥離治具を前記待機位置に下降した状態で前記成形品表面上に転写ローラを転動させながら該転写ローラによって前記加飾フィルムを前記成形品表面に下方へ押圧することで、前記加飾フィルムから前記加飾層を前記成形品表面に転写し、
    転写後は前記フィルム剥離治具を前記ワーク支持治具に対して前記フィルム剥離位置に上昇させることで前記フィルム剥離治具を前記成形品表面より表面上方に突出させて、前記転写後の前記加飾フィルムを前記成形品表面から強制浮上させ、前記成形品表面に転写された前記加飾層を前記加飾フィルムから分離する、ことを特徴とする成形品表面加飾方法。
  2. 緩やかに凸曲する表面を有する成形品の表面に加飾フィルム上の加飾層を転写して加飾する成形品表面加飾装置において、
    前記成形品をその表面を上にしかつ該表面の形状に沿って支持するワーク支持治具と、
    ベースフィルムに加飾層を積層させた長尺の加飾フィルムを、前記ワーク支持治具に支持された前記成形品の表面近傍に対して搬入出させるフィルム搬送機構と、
    成形品表面に沿って転動することで、成形品表面近傍に搬入された前記加飾フィルムを成形品表面に圧接させて、前記加飾フィルムの前記加飾層を前記成形品表面に転写する転写ローラと、
    前記ワーク支持治具に支持された前記成形品を囲繞して配備されたうえで、前記成形品表面から突出しない待機位置と、前記成形品表面から表面上方に突出するフィルム剥離位置とに亘って昇降するもので前記待機位置に下降した状態でその上面が前記成形品の表面に連なるように緩やかな湾曲面に形成されたフィルム剥離治具と、
    を備え、
    前記転写時には成形品表面に沿って前記加飾フィルムを供給すると共に、前記フィルム剥離治具を前記待機位置に下降した状態で前記成形品表面上に転写ローラを転動させながら該転写ローラによって前記加飾フィルムを前記成形品表面に下方へ押圧することで、前記加飾フィルムから前記加飾層を前記成形品表面に転写し、
    転写後は前記フィルム剥離治具を前記ワーク支持治具に対して前記フィルム剥離位置に上昇させることで前記フィルム剥離治具を前記成形品表面より表面上方に突出させて、前記転写後の前記加飾フィルムを前記成形品表面から強制浮上させ、前記成形品表面に転写された前記加飾層を前記加飾フィルムから分離する、ことを特徴とする成形品表面加飾装置。
  3. 成形品を保持するワーク保持台と、
    ベースフィルムに加飾層を積層させた長尺の加飾フィルムを、前記ワーク保持台に保持された前記成形品の表面近傍に対して搬入出させるフィルム搬送機構と、
    成形品表面に沿って転動することで、成形品表面近傍に搬入された前記加飾フィルムを成形品表面に圧接させて、前記加飾フィルムの前記加飾層を前記成形品表面に転写する転写ローラと、
    前記ワーク保持台に保持された前記成形品を囲繞して配備されたうえで、前記成形品表面から突出しない待機位置と、前記成形品表面から表面上方に突出するフィルム剥離位置とに亘って往復移動するフィルム剥離治具と、
    を備えると共に、
    前記ワーク保持台を2台備え、これら両ワーク保持台をターンテーブルに装備したうえで、このターンテーブルの回動によって、前記両ワーク保持台を、前記転写ローラに対向する転写処理位置と、前記転写ローラから外れたワーク脱着位置とに亘って交互に入替え移動させるよう構成してある、
    ことを特徴とする成形品表面加飾装置。
  4. 前記ワーク保持台に複数のワーク支持治具を装備し、複数のワーク支持治具に対して単一の前記フィルム剥離治具を備えてある、
    請求項に記載の成形品表面加飾装置。
  5. 前記加飾フィルムは、前記成形品の表面外形より少し大きい形状の前記加飾層がフィルム長手方向に沿って一定ピッチで前記ベースフィルムに複数配置されたものであり、
    前記フィルム搬送機構は、前記加飾フィルムを前記一定ピッチで順送りするものである、
    請求2ないし4のいずれかに記載の成形品表面加飾装置。
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