JP4287248B2 - 成形品分離装置および成形品分離方法 - Google Patents
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上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、分離された成形品を搬送し特定の回収場所に搬出可能な成形品搬送手段を備えさせる。このとき、成形品搬送手段を自然落下した成形品を載置可能な位置に配置する。従って、上面当接手段および下面当接手段による挟持状態を開放されることにより樹脂シートから分離された際に自然落下する成形品は、成形品搬送手段に載置され、搬送される。
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、上面当接手段および下面当接手段は、成形品に相対面する位置を変更することによって、相互に上昇下降動作した際に同成形品を挟持する位置を調整する。
上記のように構成した請求項5にかかる発明においては、上面当接手段および下面当接手段の成形品の当接面に軟質部材を配設する。
上記のように構成した請求項6にかかる発明において、成形品分離手段は、上面当接手段と下面当接手段とを同期させて下降動作させる区間を、成形品と樹脂シートとの接続強度等に応じて適宜調整する。
このため、請求項7にかかる発明は、周縁端部の複数箇所が樹脂シートに接続された成形品を同樹脂シートから分離させる成形品分離方法であって、上記成形品を接続した状態の樹脂シートの側縁を支持しつつ当該樹脂シートを上面当接部材と下面当接部材との間に搬入する樹脂シート搬送工程と、上記搬入される樹脂シートに成形された成形品の上部にて相対面する位置から上記上面当接部材を同樹脂シートに対して下降させ、同樹脂シートの上面に当接させる上面当接工程と、上記搬入される樹脂シートに成形された成形品の下部にて相対面する位置から上記下面当接部材を同樹脂シートに対して上昇させ、同樹脂シートの下面に当接させる下面当接工程と、上記上面当接工程を実施させることにより上記上面当接部材を下降動作させつつ上記下面当接工程を実施させることにより上記下面当接部材を上昇動作させて、同上面当接部材を上記成形品の上面に当接させるとともに同下面当接部材を同成形品の下面に当接させることによって同成形品を挟持させ、この挟持状態にて同上面当接部材と同下面当接部材とを同期させて下降動作させることにより同成形品を上記樹脂シートから分離させる成形品分離工程とを具備する構成としてある。
すなわち、必ずしも実体のある成形品分離装置に限らず、成形品分離方法としても有効であることに相違はない。
また、請求項2にかかる発明によれば、分離させた成形品の挟持状態を開放することによって自然落下する成形品を回収することが可能になる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、分離された成形品を特定の回収場所に搬送することが可能になる。
さらに、請求項4にかかる発明によれば、成形品の挟持位置を適宜変更することが可能になる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、挟持した際に成形品に損傷を与えることを防止することが可能になる。
さらに、請求項6にかかる発明によれば、成形品と樹脂シートとの接続強度等が異なっても、下降動作させる区間を調整することによって、確実に成形品を樹脂シートから分離させることが可能になる。
さらに、請求項7にかかる発明によれば、成形品を挟持しつつ押し下げることによって、樹脂シートとの接続箇所を切断することにより、確実に成形品を樹脂シートから分離することが可能な成形品分離方法を提供することができる。
(1)熱成形装置の構成:
(2)成形品分離装置の構成:
(3)成形品分離装置の動作:
(4)変形例:
(5)まとめ:
図1は、本発明にかかる成形品分離装置を含んだ熱成形装置の構成を示した構成図である。同図において、熱成形装置10は、樹脂シート供給装置20と、撮像装置30と、加熱装置40と、成形装置50と、トリミング装置60と、成形品分離装置70と、スクラップ巻取装置80と、成形品コンベア装置90とから構成されている。樹脂シート供給装置20は、略一定の間隔により模様が印刷された連続上の樹脂シートSを巻き回して形成したロールを有し、図示しない樹脂シート搬送装置によってこのロール状の樹脂シートSを繰り出されて、以降の各装置30〜80に同樹脂シートSを供給する。
図2は、成形品分離装置70の側面図を示すとともに、図3は、同成形品分離装置70の正面図を示している。また、図4は、樹脂シートSの構成を示しており、図5は、樹脂シートSと成形品分離装置70との位置関係を模式的に示した模式図である。図において、成形品分離装置70は、上述した上部機構として上部駆動シリンダ71と、上部テーブル72と、上部当接部73と、上部樹脂カバー74とを有している。また、上述した下部機構として下部駆動シリンダ75と、下部テーブル76と、下部当接部77と、下部樹脂カバー78とを有している。
図6は、成形品分離装置70の初期位置の構成を示した構成図である。同図において、樹脂シートSが樹脂シート搬送装置によって成形品分離装置70に搬入されるに際して、上部駆動シリンダ71によって上部テーブル72は上部基準位置X0に位置決めされる。また、下部駆動シリンダ75によって下部テーブル76は下部基準位置Y0に位置決めされる。ここで、樹脂シート搬送装置によって、成形品分離装置70の所定位置に対する位置決め(上部当接部73が成形品Mの重心位置Pを含まない位置であって、成形品Mの後方位置に対する位置決め、および、下部当接部77が成形品Mの重心位置Pを含まない位置であって成形品Mの後方位置に対する位置決め)が行われると、上部当接部73および下部当接部77は、図7に示した成形品Mに当接する当接位置に移動される。同図においては、上部テーブル72が上部駆動シリンダ71の伸長動作によって上部基準位置X0から当接位置X1に下降動作されるとともに、下部テーブル76が下部駆動シリンダ75の伸長動作によって下部基準位置Y0から当接位置Y1に上昇動作される。この動作によって上部樹脂カバー74が成形品Mの内周下面に当接し、下部樹脂カバー78が成形品Mの下面に当接するので、成形品Mが挟持状態になる。
同図において、先ず樹脂シート搬送装置によって成形品分離装置70に成形品Mが搬入され、所定位置に位置決めされたか否かを判別する(ステップS105)。樹脂シートSが所定位置に搬入されると、上部テーブル72を上部駆動シリンダ71よって下降させることにより上部当接部73を下降動作させるとともに、下部テーブル76を下部駆動シリンダ75によって上昇させることにより下部当接部77を上昇動作させる(ステップS110)。このとき、上部テーブル72を初期位置X0から当接位置X1に下降させるとともに、下部テーブル76を初期位置Y0から当接位置Y1に上昇させると(ステップS115)、成形品Mは上部当接部73および下部当接部77によって挟持される(ステップS116)。
上述した実施形態においては、上部当接部73および下部当接部77を固定位置に配置する構成を採用したが、むろん、上部当接部73を上部テーブル72の下面にて移動可能に形成しても良い。この移動は、上部当接部73をボールネジ軸に配設し、同ボールネジ軸をモータ駆動によって回転動作させることにより、ボールネジ軸上にて上部当接部73を移動させるようにしても良いし、手動ハンドルのハンドル操作によって移動させるようにしても良い。これによって、形状の異なる成形品Mが形成された樹脂シートSが搬送されたとしても、適宜成形品Mの重心位置Pを含まない範囲を挟持可能に上部当接部73および下部当接部77の位置を変更することが可能となり好ましい。
このように、上部当接部73を初期位置X0から当接位置X1に下降動作させて成形品Mの内周下面に当接させるとともに、下部当接部77を初期位置Y0から当接位置Y1に上昇動作させて成形品Mの下面に当接させることによって同上部当接部73および下部当接部77にて成形品Mを挟持し、この挟持状態を保持しつつ、上部当接部73および下部当接部77を所定区間(当接位置X1,Y1から分離位置X2,Y2)下降動作させることによって、樹脂シートSと成形品Mとの接続点m1〜m3を分断する。これによって、確実に成形品Mを樹脂シートSから分離可能にする。
20…樹脂シート供給装置
30…撮像装置
40…加熱装置
41…上ヒータ
42…下ヒータ
50…成形装置
60…トリミング装置
70…成形品分離装置
71…上部駆動シリンダ
72…上部テーブル
73…上部当接部
74…上部樹脂カバー
75…下部駆動シリンダ
76…下部テーブル
77…下部当接部
78…下部樹脂カバー
80…スクラップ巻取装置
90…成形品コンベア装置
Claims (7)
- 周縁端部の複数箇所が樹脂シートに接続された成形品を同樹脂シートから分離させる成形品分離装置であって、
上記成形品を接続した状態の樹脂シートの側縁を支持しつつ当該樹脂シートを上面当接手段と下面当接手段との間に搬入する樹脂シート搬送手段と、
上記搬入される樹脂シートに成形された成形品の上部にて相対面する位置から同樹脂シートに対して下降し、同樹脂シートの上面に当接可能な上記上面当接手段と、
上記搬入される樹脂シートに成形された成形品の下部にて相対面する位置から同樹脂シートに対して上昇し、同樹脂シートの下面に当接可能な上記下面当接手段と、
上記上面当接手段を下降動作させつつ上記下面当接手段を上昇動作させて同上面当接手段を上記成形品の上面に当接させるとともに同下面当接手段を同成形品の下面に当接させることによって同成形品を挟持させ、この挟持状態にて同上面当接手段と同下面当接手段とを同期させて下降動作させることにより、同成形品を上記樹脂シートから分離させる成形品分離手段とを具備することを特徴とする成形品分離装置。 - 上記上面当接手段および下面当接手段は、上記成形品の上面および下面に当接して同成形品を挟持するにあたり同成形品の重心以外の位置にて同成形品を挟持し、上記成形品分離手段は、同上面当接手段と同下面当接手段とを同期させて所定区間下降動作させるとともに所定区間の下降動作後に同上面当接手段を上昇動作させつつ同下面当接手段を下降動作させて同挟持されていた上記成形品を開放することを特徴とする上記請求項1に記載の成形品分離装置。
- 上記開放されることにより上記樹脂シートから分離された際に自然落下する成形品を載置し、搬送する成形品搬送手段を有することを特徴とする上記請求項2に記載の成形品分離装置。
- 上記上面当接手段および下面当接手段は、上記挟持する位置を調整可能なことを特徴とする上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の成形品分離装置。
- 上記上面当接手段および下面当接手段は、上記成形品の当接面に軟質部材が配設されることを特徴とする上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の成形品分離装置。
- 上記成形品分離手段は、上記上面当接手段と上記下面当接手段とを同期させて下降動作させる区間を調整可能なことを特徴とする上記請求項2〜請求項5のいずれかに記載の成形品分離装置。
- 周縁端部の複数箇所が樹脂シートに接続された成形品を同樹脂シートから分離させる成形品分離方法であって、
上記成形品を接続した状態の樹脂シートの側縁を支持しつつ当該樹脂シートを上面当接部材と下面当接部材との間に搬入する樹脂シート搬送工程と、
上記搬入される樹脂シートに成形された成形品の上部にて相対面する位置から上記上面当接部材を同樹脂シートに対して下降させ、同樹脂シートの上面に当接させる上面当接工程と、
上記搬入される樹脂シートに成形された成形品の下部にて相対面する位置から上記下面当接部材を同樹脂シートに対して上昇させ、同樹脂シートの下面に当接させる下面当接工程と、
上記上面当接工程を実施させることにより上記上面当接部材を下降動作させつつ上記下面当接工程を実施させることにより上記下面当接部材を上昇動作させて、同上面当接部材を上記成形品の上面に当接させるとともに同下面当接部材を同成形品の下面に当接させることによって同成形品を挟持させ、この挟持状態にて同上面当接部材と同下面当接部材とを同期させて下降動作させることにより同成形品を上記樹脂シートから分離させる成形品分離工程とを具備することを特徴とする成形品分離方法。
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