JP4287248B2 - 成形品分離装置および成形品分離方法 - Google Patents

成形品分離装置および成形品分離方法 Download PDF

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本発明は、成形品分離装置および成形品分離方法に関し、特に、樹脂シートに成形された成形品を同樹脂シートから分離させる成形品分離装置および成形品分離方法に関する。
この種の成形品分離装置は、周縁端部の複数箇所が樹脂シートに接続された成形品を同樹脂シートから分離させる際に、押し当て部材にて成形品の上部を押し当てて、成形品を下方に突き落とすものが知られている。また、同種の一般的な成形品分離装置として、下記特許文献1に開示されたものが知られている。
特開平8−309751号公報
上述した従来の成形品分離装置においては、押し当て部材の押し当て力がばらつくことがあり、成形品を樹脂シートから分離させることができない場合が発生していた。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、周縁端部の複数箇所が樹脂シートに接続された成形品を確実に同樹脂シートから分離させることが可能な成形品分離装置および成形品分離方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、周縁端部の複数箇所が樹脂シートに接続された成形品を同樹脂シートから分離させる成形品分離装置であって、上記成形品を接続した状態の樹脂シートの側縁を支持しつつ当該樹脂シートを上面当接手段と下面当接手段との間に搬入する樹脂シート搬送手段と、上記搬入される樹脂シートに成形された成形品の上部にて相対面する位置から同樹脂シートに対して下降し、同樹脂シートの上面に当接可能な上記上面当接手段と、上記搬入される樹脂シートに成形された成形品の下部にて相対面する位置から同樹脂シートに対して上昇し、同樹脂シートの下面に当接可能な上記下面当接手段と、上記上面当接手段を下降動作させつつ上記下面当接手段を上昇動作させて同上面当接手段を上記成形品の上面に当接させるとともに同下面当接手段を同成形品の下面に当接させることによって同成形品を挟持させ、この挟持状態にて同上面当接手段と同下面当接手段とを同期させて下降動作させることにより、同成形品を上記樹脂シートから分離させる成形品分離手段とを具備する構成としてある。
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、周縁端部の複数箇所が樹脂シートに接続された成形品を同樹脂シートから分離させる際に、上面当接手段と、下面当接手段と、成形品分離手段とを分離動作の構成とする成形品分離装置を提供する。このとき、上面当接手段は、樹脂シートに成形された成形品の上部にて相対面する位置から樹脂シートに対して下降する。一方、下面当接手段は、樹脂シートに成形された成形品の下部にて相対面する位置から樹脂シートに対して上昇する。このとき、この上面当接手段および下面当接手段の下降上昇動作によって、上面当接手段は成形品の上面に当接し、下面当接手段は成形品の下面に当接する。これによって、当該上面当接手段および下面当接手段にて成形品を挟持可能となっている。ここで、成形品分離手段は、この上面当接手段および下面当接手段の下降上昇動作を制御する。先ず成形品分離手段は、上面当接手段を下降動作させつつ下面当接手段を上昇動作させて同上面当接手段を上記成形品の上面に当接させるとともに同下面当接手段を同成形品の下面に当接させることによって同成形品を挟持させる。次に、この挟持状態にて上面当接手段と下面当接手段とを同期させて下降動作させる。これにより、成形品が挟持されつつ下方に押し下げられるため、樹脂シートとの接続箇所が切断され、成形品が樹脂シートから分離する。
成形品を樹脂シートから分離してから挟持状態を開放した際に、分離した成形品が自然落下すれば、同成形品を回収し易く好適である。そこで、請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記載の成形品分離装置において、上記上面当接手段および下面当接手段は、上記成形品の上面および下面に当接して同成形品を挟持するにあたり同成形品の重心以外の位置にて同成形品を挟持し、上記成形品分離手段は、同上面当接手段と同下面当接手段とを同期させて所定区間下降動作させるとともに所定区間の下降動作後に同上面当接手段を上昇動作させつつ同下面当接手段を下降動作させて同挟持されていた上記成形品を開放する構成としてある。
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、上面当接手段および下面当接手段にて成形品の上面および下面に当接して同成形品を挟持するにあたり、成形品の重心以外の位置にて同成形品を挟持する。そして、成形品分離手段は、上面当接手段と同下面当接手段とを同期させて所定区間下降動作させるとともに、所定区間の下降動作後に同上面当接手段を上昇動作させつつ同下面当接手段を下降動作させて同挟持されていた成形品を開放する。すると、成形品は重心位置におけるバランスを崩し自然落下する。
ここで、自然落下した成形品を特定の回収場所に搬送することができると好適である。そこで、請求項3にかかる発明は、上記請求項2に記載の成形品分離装置において、上記開放されることにより上記樹脂シートから分離された際に自然落下する成形品を載置し、搬送する成形品搬送手段を有する構成としてある。
上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、分離された成形品を搬送し特定の回収場所に搬出可能な成形品搬送手段を備えさせる。このとき、成形品搬送手段を自然落下した成形品を載置可能な位置に配置する。従って、上面当接手段および下面当接手段による挟持状態を開放されることにより樹脂シートから分離された際に自然落下する成形品は、成形品搬送手段に載置され、搬送される。
成形品の形状は多種多様である。かかる場合、成形品の重心位置は異なってくる。従って、適宜重心位置を鑑みて上面当接手段および下面当接手段の挟持位置を変更することができると好適である。そこで、請求項4にかかる発明は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の成形品分離装置において、上記上面当接手段および下面当接手段は、上記挟持する位置を調整可能な構成としてある。
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、上面当接手段および下面当接手段は、成形品に相対面する位置を変更することによって、相互に上昇下降動作した際に同成形品を挟持する位置を調整する。
上面当接手段および下面当接手段にて成形品を挟持した際に同成形品の表面(例えば、印刷面)を損傷することなく、挟持することができると好適である。そこで、請求項5にかかる発明は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の成形品分離装置において、上記上面当接手段および下面当接手段は、上記成形品の当接面に軟質部材が配設される構成としてある。
上記のように構成した請求項5にかかる発明においては、上面当接手段および下面当接手段の成形品の当接面に軟質部材を配設する。
成形品が樹脂シートに対して接続された箇所の接続強度が異なる場合がある。このとき、挟持状態を下降させる際に一定動作に基づいて実行すると、接続箇所を切断できない場合が生じうる。そこで、請求項6にかかる発明は、上記請求項2〜請求項5のいずれかに記載の成形品分離装置において、上記成形品分離手段は、上記上面当接手段と上記下面当接手段とを同期させて下降動作させる区間を調整可能な構成としてある。
上記のように構成した請求項6にかかる発明において、成形品分離手段は、上面当接手段と下面当接手段とを同期させて下降動作させる区間を、成形品と樹脂シートとの接続強度等に応じて適宜調整する。
このように、周縁端部の複数箇所が樹脂シートに接続された成形品を同樹脂シートから分離させる手法は必ずしも実体のある成形品分離装置に限られる必要はなく、その方法としても機能することは容易に理解できる。
このため、請求項7にかかる発明は、周縁端部の複数箇所が樹脂シートに接続された成形品を同樹脂シートから分離させる成形品分離方法であって、上記成形品を接続した状態の樹脂シートの側縁を支持しつつ当該樹脂シートを上面当接部材と下面当接部材との間に搬入する樹脂シート搬送工程と、上記搬入される樹脂シートに成形された成形品の上部にて相対面する位置から上記上面当接部材を同樹脂シートに対して下降させ、同樹脂シートの上面に当接させる上面当接工程と、上記搬入される樹脂シートに成形された成形品の下部にて相対面する位置から上記下面当接部材を同樹脂シートに対して上昇させ、同樹脂シートの下面に当接させる下面当接工程と、上記上面当接工程を実施させることにより上記上面当接部材を下降動作させつつ上記下面当接工程を実施させることにより上記下面当接部材を上昇動作させて、同上面当接部材を上記成形品の上面に当接させるとともに同下面当接部材を同成形品の下面に当接させることによって同成形品を挟持させ、この挟持状態にて同上面当接部材と同下面当接部材とを同期させて下降動作させることにより同成形品を上記樹脂シートから分離させる成形品分離工程とを具備する構成としてある。
すなわち、必ずしも実体のある成形品分離装置に限らず、成形品分離方法としても有効であることに相違はない。
以上説明したように本発明は、成形品を挟持しつつ押し下げることによって、樹脂シートとの接続箇所を切断することにより、確実に成形品を樹脂シートから分離することが可能な成形品分離装置を提供することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、分離させた成形品の挟持状態を開放することによって自然落下する成形品を回収することが可能になる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、分離された成形品を特定の回収場所に搬送することが可能になる。
さらに、請求項4にかかる発明によれば、成形品の挟持位置を適宜変更することが可能になる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、挟持した際に成形品に損傷を与えることを防止することが可能になる。
さらに、請求項6にかかる発明によれば、成形品と樹脂シートとの接続強度等が異なっても、下降動作させる区間を調整することによって、確実に成形品を樹脂シートから分離させることが可能になる。
さらに、請求項7にかかる発明によれば、成形品を挟持しつつ押し下げることによって、樹脂シートとの接続箇所を切断することにより、確実に成形品を樹脂シートから分離することが可能な成形品分離方法を提供することができる。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)熱成形装置の構成:
(2)成形品分離装置の構成:
(3)成形品分離装置の動作:
(4)変形例:
(5)まとめ:
(1)熱成形装置の構成:
図1は、本発明にかかる成形品分離装置を含んだ熱成形装置の構成を示した構成図である。同図において、熱成形装置10は、樹脂シート供給装置20と、撮像装置30と、加熱装置40と、成形装置50と、トリミング装置60と、成形品分離装置70と、スクラップ巻取装置80と、成形品コンベア装置90とから構成されている。樹脂シート供給装置20は、略一定の間隔により模様が印刷された連続上の樹脂シートSを巻き回して形成したロールを有し、図示しない樹脂シート搬送装置によってこのロール状の樹脂シートSを繰り出されて、以降の各装置30〜80に同樹脂シートSを供給する。
ここで、この樹脂シート搬送装置は、図示しない機枠の両側に適宜配置されたスプロケットに無端状のクランプチェーンを架け渡し、同クランプチェーンの進行方向前端部のスプロケットと同軸に固定されたプーリと、エンコーダを備えたサーボモータ装置の出力軸側がタイミングベルトで連結されている。そして、同樹脂シート搬送装置は、樹脂シートSを機枠に回転自由に支持する。この樹脂シートSは、樹脂シート搬送装置により、その側縁をクランプチェーンにより掴着された状態のまま、成形装置50に対して1ショット分ずつの所定長さだけ間欠的に送り込まれるように設けられている。
撮像装置30は、樹脂シート供給装置20から繰り出された樹脂シートS上の模様を撮像する装置であり、樹脂シート搬送装置によって1ショット分ずつ所定長さの樹脂シートSが成形装置50に送り込まれた際に、同撮像装置30に対して搬入された樹脂シートSの模様を撮像する。加熱装置40は、上ヒータ41と、下ヒータ42とを有し、樹脂シート搬送装置によって1ショット分ずつ所定長さの樹脂シートSが成形装置50に送り込まれた際に、同加熱装置40に対して搬入された樹脂シートSの上下面を上下ヒータ41,42にて加熱し、同樹脂シートSを加熱軟化する。成形装置50は、上方に雄型の上型51および下方に雌型の下型53とを有し、この上下型51,53は樹脂シートSに印刷された模様に対応した型形状を有している。
従って、同上下型51,53を樹脂シートSに作用させることにより、模様に応じた成形品が形成される。ここで、上型51には上型シリンダ52が接続されるとともに、同下型53には下型シリンダ54が接続される。そして、上型51は上型シリンダ52の伸縮動作に伴って上下駆動し、下型53は下型シリンダ54の伸縮動作に伴って上下駆動する。同成形装置50は、成形時、上型シリンダ52を伸長させるとともに、下型シリンダを伸長させて、上下型51,53を略当接させることによって、成形品を樹脂シートSに成形する。成形品が成形された樹脂シートSは、樹脂シート装置による成形装置50に対する1ショット分ずつの間欠的な送り込みに対応してトリミング装置60に搬入される。
トリミング装置60は、上刃型61と、下刃型62と、刃型駆動装置63とを有し、トリミングに際して、刃型駆動装置63の駆動動作に伴って、上刃型61は下方に駆動し、下刃型62は上方に駆動する。そして、上刃型61と下刃型62とが略当接し、樹脂シートSから成形品をトリミングする。このとき、同トリミング装置60は、数カ所の接続点を残してトリミングを行う。従って、成形品はこの接続点を介して樹脂シートSに接続されることになる。このように数カ所の接続点にて成形品が接続された樹脂シートSは、樹脂シート搬送装置によって成形品分離装置70に搬入される。成形品分離装置70は、樹脂シートSに対して上下駆動する上部機構と、同様に樹脂シートSに対して上下駆動する下部機構とを有している。
この成形品分離装置70は、樹脂シートSの成形品に対する相互の上下駆動によって同樹脂シートSに成形された成形品を同樹脂シートSから分離可能になっている。そして、成形品分離装置70によって分離された成形品は、成形品コンベア装置90に落下するとともにコンベア面に載置され、順次コンベアの回転動作に従って後方に送り出され、所定の成形品収集エリアに搬送されて同成形品が収集される。一方、成形品分離装置70によって成形品が取り外された樹脂シートSは、スクラップ巻取装置80に巻き取られる。本実施形態においては、上述した成形品分離装置70における成形品の分離動作について詳述する。次に、当該成形品分離装置70の構成を説明する。
(2)成形品分離装置の構成:
図2は、成形品分離装置70の側面図を示すとともに、図3は、同成形品分離装置70の正面図を示している。また、図4は、樹脂シートSの構成を示しており、図5は、樹脂シートSと成形品分離装置70との位置関係を模式的に示した模式図である。図において、成形品分離装置70は、上述した上部機構として上部駆動シリンダ71と、上部テーブル72と、上部当接部73と、上部樹脂カバー74とを有している。また、上述した下部機構として下部駆動シリンダ75と、下部テーブル76と、下部当接部77と、下部樹脂カバー78とを有している。
ここで、上部駆動シリンダ71は、シリンダ軸の下端部に上部テーブル72が接続されている。また、上部テーブル72の下面には上部当接部73が接続されている。従って、上部駆動シリンダ71のシリンダ軸の上下動作に伴い、上部テーブル72を介して上部当接部73が樹脂シートSに成形された成形品Mに対して上下動作する。同様に、下部駆動シリンダ75の上端部には枠形状に形成された下部テーブル76が接続されている。また、下部テーブル76の上面には下部当接部77が配設されている。従って、下部駆動シリンダ75のシリンダ軸の上下動作に伴い、下部テーブル76を介して下部当接部77が樹脂シートSに成形された成形品Mに対して上下動作する。
かかる場合、本実施形態では、上部当接部73は、上下に細長形状に形成されるとともに、同上部当接部73は、樹脂シートSの幅方向に対する成形品Mの成形数に応じて上部テーブル72に配設されている。本実施形態においては二つ配設された構成を採用している。また、同上部当接部73の先端には軟質部材として上部樹脂カバー74が配設されている。この上部樹脂カバー74は、成形品Mが当該成形品分離装置70に搬入されるとともに、分離動作にあたり上部当接部73が下降した際に、成形品Mの凹形状部に収容可能な形状に形成されている。また、下部当接部77は、上記二つの上部当接部73に一面にて対応する四角形形状に形成された受け部材を備え、同受け部材の上面には軟質部材として下部樹脂カバー78が配設されている。
ここで、成形品分離装置70の動作について概略を説明する。本実施形態では、前工程のトリミング装置60にて樹脂シートSをトリミングを行う際に、成形品Mの周縁部について接続点m1〜m3を残してトリミングを行う。そして、樹脂シート搬送装置は、このように接続点m1〜m3を残してトリミングされた樹脂シートSを成形品分離装置70に搬入する。この搬入に際して、樹脂シート搬送装置は、上部当接部73が成形品Mの重心位置Pより後方に収容される位置に位置決めする。従って、上部当接部73および下部当接部77は、成形品Mの後方側にて当該成形品Mと相対面することになる。
そして、位置決めされた樹脂シートSに対して、上部テーブル72を上部駆動シリンダ71によって下降動作させることによって、上部当接部73の上部樹脂カバー74部分を成形品Mの凹部の内周面に当接させるとともに、下部テーブル76を下部駆動シリンダ75によって上昇動作させることによって、下部当接部77の下部樹脂カバー78部分を成形品Mの下面に当接させる。これによって、上部当接部73および下部当接部77によって成形品Mを挟持し、この挟持状態を保持しつつ、上部テーブル72を上部駆動シリンダ71によって下降動作させるとともに、これに同期させながら下部テーブル76を下部駆動シリンダ75によって下降動作させることにより、上部当接部73と下部当接部77とを下降動作させながら、接続点m1〜m3を樹脂シートSから分断する。
ここで、本実施形態においては、上述したとおり、上部当接部73の下端部に軟質部材として上部樹脂カバー74を配設するとともに、下部当接部77の上端部面に下部樹脂カバー78を配設している。従って、成形品Mを樹脂シートSから分離させるに際して、この上部樹脂カバー74および下部樹脂カバー78を介して上部当接部73および下部当接部77を成形品Mに当接させつつ同成形品Mを挟持することになる。これによって、当該成形品Mの表面を傷つけ難くすることを可能にする。これにより、成形品Mを樹脂シートSから分離させる際に成形品Mの品質を低下させることを防止することが可能になっている。
この接続点m1〜m3の樹脂シートSからの分断によって、成形品Mを樹脂シートSから分離する。このように、成形品Mを樹脂シートSから分離すると、上部テーブル72を上部駆動シリンダ71によって上昇させることにより上部当接部73を上昇動作させるとともに、下部テーブル76を下部駆動シリンダ75によって下降させることにより下部当接部77を下降動作させることによって、成形品Mの挟持状態を開放する。すると、成形品Mは重心位置Pが挟持位置の範囲外にあるため、バランスを崩し、下方に自然落下し、成形品コンベヤ装置90のコンベア上に載置され、コンベアの回転動作に伴って、成形品Mの回収位置に搬送される。次に、成形品分離装置70の詳細な動作について説明する。
(3)成形品分離装置の動作:
図6は、成形品分離装置70の初期位置の構成を示した構成図である。同図において、樹脂シートSが樹脂シート搬送装置によって成形品分離装置70に搬入されるに際して、上部駆動シリンダ71によって上部テーブル72は上部基準位置X0に位置決めされる。また、下部駆動シリンダ75によって下部テーブル76は下部基準位置Y0に位置決めされる。ここで、樹脂シート搬送装置によって、成形品分離装置70の所定位置に対する位置決め(上部当接部73が成形品Mの重心位置Pを含まない位置であって、成形品Mの後方位置に対する位置決め、および、下部当接部77が成形品Mの重心位置Pを含まない位置であって成形品Mの後方位置に対する位置決め)が行われると、上部当接部73および下部当接部77は、図7に示した成形品Mに当接する当接位置に移動される。同図においては、上部テーブル72が上部駆動シリンダ71の伸長動作によって上部基準位置X0から当接位置X1に下降動作されるとともに、下部テーブル76が下部駆動シリンダ75の伸長動作によって下部基準位置Y0から当接位置Y1に上昇動作される。この動作によって上部樹脂カバー74が成形品Mの内周下面に当接し、下部樹脂カバー78が成形品Mの下面に当接するので、成形品Mが挟持状態になる。
このように成形品Mを挟持すると、図8に示すように、さらに、上部テーブル72を上部駆動シリンダ71によって下降させることによって上部当接部73を当接位置X1から分離位置X2に下降動作させるとともに、下部テーブル76を下部駆動シリンダ75によって下降させることによって下部当接部77を当接位置Y1から分離位置Y2に下降動作させる。このとき、上部当接部73と下部当接部77とは同期しなければならないため、当接位置X1と分離位置X2との距離差と、当接位置Y1と分離位置Y2との距離差とは同値になっている。このように、挟持状態を保持しつつ、上部当接部73および下部当接部77の下降動作によって成形品Mを押し下げることによって、接続点m1〜m3による接続が分断され、成形品Mは樹脂シートSから分離されることになる。
このように、上部当接部73を分離位置X2に移動させるとともに、下部当接部77を分離位置Y2に移動させることによって、成形品Mを樹脂シートSから分離すると、図9に示すように、上部テーブル72を上部駆動シリンダ71によって上昇させることによって、同上部テーブル72を初期位置X0に戻す。また、下部テーブル76を下部駆動シリンダ75によって下降させることによって、同下部テーブル76を初期位置Y0に戻す。すると、成形品Mは挟持状態が開放されるため、バランスを崩して自然落下する。このように自然落下した成形品Mは成形品コンベア装置90のコンベア上に載置され、同コンベアの回転動作に伴って、所定の成形品回収位置に搬送される。
本実施形態においては、上述したように、成形品Mを樹脂シートSから分離するにあたり、成形品Mの重心位置Pを含まない範囲にて成形品Mを挟持する。このように重心位置P以外を挟持することによって、この挟持を開放した場合に、樹脂シートSから分離された成形品Mは、成形品コンベア装置90に自然落下することになる。従って、本実施形態においては、この自然落下した成形品Mをそのままコンベアの回転動作によって搬送すれば良いことになり、樹脂シートSから分離された成形品Mを成形品コンベア装置90のコンベア上に搬入するための新たな装置を設ける必要がないため、当該成形品分離装置70の装置構成を簡素化することが可能になる。
ここで、当該成形品分離装置70にて実行される成形品分離動作処理の処理内容を図10のフローチャートにて示す。
同図において、先ず樹脂シート搬送装置によって成形品分離装置70に成形品Mが搬入され、所定位置に位置決めされたか否かを判別する(ステップS105)。樹脂シートSが所定位置に搬入されると、上部テーブル72を上部駆動シリンダ71よって下降させることにより上部当接部73を下降動作させるとともに、下部テーブル76を下部駆動シリンダ75によって上昇させることにより下部当接部77を上昇動作させる(ステップS110)。このとき、上部テーブル72を初期位置X0から当接位置X1に下降させるとともに、下部テーブル76を初期位置Y0から当接位置Y1に上昇させると(ステップS115)、成形品Mは上部当接部73および下部当接部77によって挟持される(ステップS116)。
次に、上部テーブル72を上部駆動シリンダ71よって下降させることにより上部当接部73を下降動作させるとともに、下部テーブル76を下部駆動シリンダ75によって下降させることにより下部当接部77を下降動作させる(ステップS120)。このとき、上部テーブル72を当接位置X1から分離位置X2に下降させるとともに、下部テーブル76を当接位置Y1から分離位置Y2に下降させると(ステップS125)、成形品Mは上部当接部73および下部当接部77によって樹脂シートSから分離される(ステップS126)。このように成形品Mを樹脂シートSから分離すると、上部テーブル72を上部駆動シリンダ71よって上昇させることにより上部当接部73を上昇動作させるとともに、下部テーブル76を下部駆動シリンダ75によって下降させることにより下部当接部77を下降動作させる(ステップS130)。
このとき、上部テーブル72を分離位置X2から初期位置X0に上昇させるとともに、下部テーブル76を分離位置Y2から初期位置Y0に下降させると(ステップS135)、成形品Mは挟持状態が開放されることによって、成形品コンベア装置90のコンベア上に自然落下する(ステップS136)。以上の処理を成形品Mが成形品分離装置70に搬入される毎に実行することによって、樹脂シートSに成形された成形品Mを順次分離させ、コンベアにて回収することが可能になる。
(4)変形例:
上述した実施形態においては、上部当接部73および下部当接部77を固定位置に配置する構成を採用したが、むろん、上部当接部73を上部テーブル72の下面にて移動可能に形成しても良い。この移動は、上部当接部73をボールネジ軸に配設し、同ボールネジ軸をモータ駆動によって回転動作させることにより、ボールネジ軸上にて上部当接部73を移動させるようにしても良いし、手動ハンドルのハンドル操作によって移動させるようにしても良い。これによって、形状の異なる成形品Mが形成された樹脂シートSが搬送されたとしても、適宜成形品Mの重心位置Pを含まない範囲を挟持可能に上部当接部73および下部当接部77の位置を変更することが可能となり好ましい。
また、上述した実施形態においては、分離位置X2,Y2を固定値として扱ったが、むろん、この値を適宜変更可能にしても良い。このように分離位置X2,Y2の値を変更可能にすると、接続点m1〜m3の強度に応じて、分離させるための下降区間を調整することが可能となるため好ましい。この下降区間の設定は長さによる指定に拘わらず、時間による設定であっても良いことは言うまでもない。さらに、本実施形態においては、上部テーブル71および下部テーブル76を駆動させる機器としてエアシリンダを採用しているが、むろん、モータによって同上部テーブル73および下部テーブル76の上下駆動を実現するようにしても良い。
(5)まとめ:
このように、上部当接部73を初期位置X0から当接位置X1に下降動作させて成形品Mの内周下面に当接させるとともに、下部当接部77を初期位置Y0から当接位置Y1に上昇動作させて成形品Mの下面に当接させることによって同上部当接部73および下部当接部77にて成形品Mを挟持し、この挟持状態を保持しつつ、上部当接部73および下部当接部77を所定区間(当接位置X1,Y1から分離位置X2,Y2)下降動作させることによって、樹脂シートSと成形品Mとの接続点m1〜m3を分断する。これによって、確実に成形品Mを樹脂シートSから分離可能にする。
熱成形装置の構成を示した構成図である。 成形品分離装置の構成を側面から示した構成図である。 成形品分離装置の構成を正面から示した構成図である。 樹脂シートの構成を示した構成図である。 成形品と成形品分離装置との位置関係を模式的に示した模式図である。 成形品分離装置の初期位置を示した構成図である。 成形品分離装置の当接位置を示した構成図である。 成形品分離装置の分離位置を示した構成図である。 成形品分離装置の開放位置を示した構成図である。 成形品分離動作処理の処理内容を示したフローチャートである。
符号の説明
10…熱成形装置
20…樹脂シート供給装置
30…撮像装置
40…加熱装置
41…上ヒータ
42…下ヒータ
50…成形装置
60…トリミング装置
70…成形品分離装置
71…上部駆動シリンダ
72…上部テーブル
73…上部当接部
74…上部樹脂カバー
75…下部駆動シリンダ
76…下部テーブル
77…下部当接部
78…下部樹脂カバー
80…スクラップ巻取装置
90…成形品コンベア装置

Claims (7)

  1. 周縁端部の複数箇所が樹脂シートに接続された成形品を同樹脂シートから分離させる成形品分離装置であって、
    上記成形品を接続した状態の樹脂シートの側縁を支持しつつ当該樹脂シートを上面当接手段と下面当接手段との間に搬入する樹脂シート搬送手段と、
    上記搬入される樹脂シートに成形された成形品の上部にて相対面する位置から同樹脂シートに対して下降し、同樹脂シートの上面に当接可能な上記上面当接手段と、
    上記搬入される樹脂シートに成形された成形品の下部にて相対面する位置から同樹脂シートに対して上昇し、同樹脂シートの下面に当接可能な上記下面当接手段と、
    上記上面当接手段を下降動作させつつ上記下面当接手段を上昇動作させて同上面当接手段を上記成形品の上面に当接させるとともに同下面当接手段を同成形品の下面に当接させることによって同成形品を挟持させ、この挟持状態にて同上面当接手段と同下面当接手段とを同期させて下降動作させることにより、同成形品を上記樹脂シートから分離させる成形品分離手段とを具備することを特徴とする成形品分離装置。
  2. 上記上面当接手段および下面当接手段は、上記成形品の上面および下面に当接して同成形品を挟持するにあたり同成形品の重心以外の位置にて同成形品を挟持し、上記成形品分離手段は、同上面当接手段と同下面当接手段とを同期させて所定区間下降動作させるとともに所定区間の下降動作後に同上面当接手段を上昇動作させつつ同下面当接手段を下降動作させて同挟持されていた上記成形品を開放することを特徴とする上記請求項1に記載の成形品分離装置。
  3. 上記開放されることにより上記樹脂シートから分離された際に自然落下する成形品を載置し、搬送する成形品搬送手段を有することを特徴とする上記請求項2に記載の成形品分離装置。
  4. 上記上面当接手段および下面当接手段は、上記挟持する位置を調整可能なことを特徴とする上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の成形品分離装置。
  5. 上記上面当接手段および下面当接手段は、上記成形品の当接面に軟質部材が配設されることを特徴とする上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の成形品分離装置。
  6. 上記成形品分離手段は、上記上面当接手段と上記下面当接手段とを同期させて下降動作させる区間を調整可能なことを特徴とする上記請求項2〜請求項5のいずれかに記載の成形品分離装置。
  7. 周縁端部の複数箇所が樹脂シートに接続された成形品を同樹脂シートから分離させる成形品分離方法であって、
    上記成形品を接続した状態の樹脂シートの側縁を支持しつつ当該樹脂シートを上面当接部材と下面当接部材との間に搬入する樹脂シート搬送工程と、
    上記搬入される樹脂シートに成形された成形の上部にて相対面する位置から上記上面当接部材を同樹脂シートに対して下降させ、同樹脂シートの上面に当接させる上面当接工程と、
    上記搬入される樹脂シートに成形された成形品の下部にて相対面する位置から上記下面当接部材を同樹脂シートに対して上昇させ、同樹脂シートの下面に当接させる下面当接工程と、
    上記上面当接工程を実施させることにより上記上面当接部材を下降動作させつつ上記下面当接工程を実施させることにより上記下面当接部材を上昇動作させて、同上面当接部材を上記成形品の上面に当接させるとともに同下面当接部材を同成形品の下面に当接させることによって同成形品を挟持させ、この挟持状態にて同上面当接部材と同下面当接部材とを同期させて下降動作させることにより同成形品を上記樹脂シートから分離させる成形品分離工程とを具備することを特徴とする成形品分離方法。
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