JP6186624B2 - 柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱、及びその製造方法 - Google Patents
柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱、及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6186624B2 JP6186624B2 JP2013037744A JP2013037744A JP6186624B2 JP 6186624 B2 JP6186624 B2 JP 6186624B2 JP 2013037744 A JP2013037744 A JP 2013037744A JP 2013037744 A JP2013037744 A JP 2013037744A JP 6186624 B2 JP6186624 B2 JP 6186624B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- column
- steel pipe
- reinforcing plate
- square steel
- core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
この種の柱梁接合部コアは、梁に作用する曲げモーメント等の応力を柱に十分に伝達できる剛接合とするために、短尺の角形鋼管に補強としてダイアフラムを溶接固定した構造のものが一般に用いられる。
ダイアフラムを持つ柱梁接合部コアとして、短尺角形鋼管の両端面にダイアフラムを溶接固定した通しダイアフラム形式の柱梁接合部コアが広く採用されているが、剛性を確保できるように厚肉にしたダイアフラムなしの短尺厚肉角形鋼管、いわゆるノンダイアフラム形式の柱梁接合部コアを用いる場合もある。柱梁接合部コアの短尺の角形鋼管自体をコア材と呼ぶ。
ノンダイアフラム形式の柱梁接合部コアの場合、柱梁接合部に要求される剛性として、梁端モーメントに対する柱の鋼管壁の面外変形耐力が考慮される。
角形鋼管柱の柱頭部に柱梁接合部コアを設ける場合、通しダイアフラム形式の柱梁接合部コア1の場合とノンダイアフラム形式の柱梁接合部コア2の場合とで、設計方法が異なる。すなわち、通しダイアフラム形式の場合は、梁4の上下のフランジ4a、4bから作用する水平力をそれぞれ上下のダイアフラム1b、1cが直接負担する(応力の伝達がダイアフラムを介して行なわれる)ので、通常の設計方法(柱頭部でない柱中間部の柱梁接合部コアの場合と同じ設計方法)で設計することができる。
しかし、ノンダイアフラム形式の柱梁接合部コア2の場合、柱中間部の柱梁接合部コアでは、図2(イ)、(ロ)に示すように、梁の上下のフランジ4a、4bからそれぞれ作用する水平力に対する荷重負担は、柱梁接合部コアのみでなく下階柱3及び上階柱3’も利用した荷重負担となる場合が多く、上階柱3’のない図2(ハ)、(ニ)のような柱頭部の柱梁接合部コアでは、面外変形耐力が低下する。そこで、柱梁接合部コア2の上端面に、コア材外径より若干小径の補強板5を隅肉溶接で固定して、この補強板5が上階柱がない分の面外変形耐力低下を負担する方法が一般に採用されている。なお、補強板5は、柱梁接合部コア2に溶融亜鉛めっきを施さない場合には、孔をあけない単なる正方形の板材である。
図2(ロ)、(ニ)において、白抜き矢印は梁の上フランジ4a又は下フランジ4bからコア材2aの管壁面に作用する荷重を示し、(イ)、(ハ)における破線は管壁面の正面から見た面外変形を模式的に示し、(ロ)、(ニ)における破線は管壁断面で見た面外変形状態を模式的に示す。
上記鉄骨工事技術指針で具体例として記載された柱梁接合部コアは通しダイアフラム形式のものであるが、ノンダイアフラム形式の柱梁接合部コアに前述の補強板5を設ける場合も同様と考えると、図5(イ)に示すように、補強板5には、中央に大きな円孔5d、コア材2aの4箇所の内周角部の近傍にそれぞれ小さな円孔5eをあけることになる。図5の(ロ)、(ハ)は、図自体はそれぞれ図2の(ハ)、(ニ)と同じである。
すなわち、通しダイアフラム形式の柱梁接合部コア1のダイアフラム1b、1cは、図1(イ)で説明したように、梁フランジ接合位置で梁フランジ4a、4bに直接接合されて、応力の伝達をなめらかにし柱梁接合部コア1の面外変形を拘束する部材であるのに対して、ノンダイアフラム形式の柱頭部柱梁接合部コア2の補強板5は、図1(ロ)、図2(ハ)、(ニ)で説明したように、梁フランジ接合位置より若干上に位置するコア材上端面に接合されて、上側に上階柱が接合されない耐力減少分を負担する部材であるから、補強板5に閉鎖断面の1/3以上有する面積の開口部を図5(イ)のようなパターンで設けてしまうと、柱梁接合部の耐力が著しく低下することが考えられる。
前記柱梁接合部コアは、平面視の縦横比が1:1の短尺厚肉角形鋼管であるコア材の上端面に正方形の補強板が溶接接合された構造であり、前記補強板には、前記コア材の3ヶ所又は4ヶ所の内周角部近傍の付置にのみ円孔からなる開口部が設けられてなり、前記各円孔の面積の合計が前記コア材の内空水平断面積の1/3以上であることを特徴とする。
請求項3は、請求項1の柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱において、角形鋼管柱の互いに直角な管壁面にそれぞれ接合される2つの梁のみを有する場合に、前記補強板に設けられる円孔は、2つの梁がなす角度の二等分線方向の補強板対角線に関して、大きさ及び位置が対称であることを特徴とする。
一体の柱梁接合部コアと角形鋼管柱とを、補強板側を上側、角形鋼管柱下端を下側にした傾斜状態で溶融亜鉛めっき槽に浸漬し同じ傾斜状態で溶融亜鉛めっき槽から引き上げて溶融亜鉛めっきを施すことを特徴とする
る。
すなわち、補強板側(柱梁接合部コア側)を上側、角形鋼管柱下端を下側にした傾斜状態で溶融亜鉛めっき槽に入れた時、下側は長い角形鋼管柱ではあるが閉鎖はされておらず、一方、上側は補強板の開口部が空気抜き作用をするので、亜鉛が管内部に円滑に浸入して満たされる。また、同様な傾斜状態でめっき槽から引き上げた時は、補強板の開口部が管内への空気供給作用をして管内の亜鉛が勢いよく鋼管下端開口から抜け出るので、作業能率が向上するとともに、単なる筒である角形鋼管柱の下端部に亜鉛が溜まることがない。さらに、補強板の開口部から空気の流出入が円滑におこなわれるので、角形鋼管柱のめっき割れの発生を防ぐことができる。
これにより、コア材の例えば4ヶ所の内周角部の近傍にそれぞれ設けた円孔の面積の合計がコア材の内空水平断面積の1/3以上という合計面積の極めて広い開口部を設けても、ノンダイアフラム形式の柱頭部柱梁接合部に要求される耐力を確保することが可能となる。
請求項3によれば、角形鋼管柱の互いに直角な管壁面にそれぞれ接合される2つの梁のみを有する場合に、前記補強板に設けられる円孔が、2つの梁がなす角度の二等分線方向の補強板対角線に関して、大きさ及び位置が対称なので、前記と同様、梁からの荷重によって補強板に偏った応力が生じることは少なく、耐力を確保する上で良好である。また、めっき槽に浸漬して溶融亜鉛めっきする際に、亜鉛を均一に付着させるためにも好ましいと言える。
この柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱16は、中柱の場合であり、正方形の角形鋼管柱3の上端にノンダイアフラム形式の柱頭部用の柱梁接合部コア12を溶接固定し、その4面にH形鋼梁と同一サイズのH形鋼からなる短尺の梁ブラケット4を溶接固定してなる。
前記柱梁接合部コア12は、平面視の縦横比が1:1の短尺厚肉角形鋼管であるコア材12aの上端面に正方形の補強板15が溶接接合された構造であり、前記補強板15には、溶融亜鉛めっきを施す際の空気抜き用又は空気供給用として、前記コア材12aの各内周角部近傍の付置にそれぞれ円孔15bを設けている。4つの円孔15bの面積の合計面積は、日本建築学会・鉄骨工事技術指針の推奨に対応させて、コア材12aの内空水平断面積(コア材断面の内側輪郭が囲む面積)の1/3以上としている。
なお、前記4つの円孔15bは、図7(イ)で補強板15の中心を通り補強板15の辺と平行な互いに直交する2つの中心線S1、S2に関していずれも、大きさ及び位置が対称に配置されている。したがって、図で左右の梁4の接合位置間の中間線(S1)に関しても、図で上下の梁4の接合位置間の中間線(S2)に関しても対称である。
補強板15に設ける円孔15bの直径は例えば80mmとする。この場合、円孔15bの面積は5024mm2、4つの円孔15bの合計面積は20096mm2である。したがって、開口部の全面積のコア材内空水平断面積に対する割合は、20096/58564=0.34となり、1/3より大となっている。
また、短尺のH形鋼梁である梁ブラケット4のサイズは、例えば400×200である。なお、図6、図8では、直交する二方向の内の一方向の2つの梁は成の低い梁として図示している。
コア材の断面積(外輪郭断面積)より若干小サイズの正方形の補強板材に図7(イ)のように4つの円孔15bをあける。そのあける位置は、前記コア材12aの内周角部近傍の付置である。コア材12aの内周を図7(イ)に破線12a’で示す。
コア材12aの上側となる端面(上端面)に、前記4つの円孔15bをあけた補強板15を溶接固定して柱梁接合部コア12を構成する。また、コア材12aの四方の管壁面に短尺のH形鋼である梁ブラケット4を溶接固定する。また、コア材12aの下側となる端面(下端面)に角形鋼管柱3の上端面を溶接固定する。なお、各図において、梁ブラケット4には、梁本体と継手プレートを介してボルト接合するための複数のボルト孔をあけているが、各図では省略した。
次いで、溶融亜鉛めっきを施す。その場合、柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱16を、柱梁接合部コア12の上端側すなわち補強板15側が上側、角形鋼管柱3の下端が下側となる傾斜で、めっき槽に浸漬する。
すなわち、補強板15側(柱梁接合部コア12側)を上側、角形鋼管柱3の下端を下側にした傾斜状態で溶融亜鉛めっき槽に入れた時、下側は長い角形鋼管柱ではあるが閉鎖はされておらず、一方、上側は補強板15の開口部15bが空気抜き作用をするので、亜鉛が管内部に円滑に浸入して満たされる。また、同様な傾斜状態でめっき槽から引き上げた時は、補強板15の開口部15bが管内への空気供給作用をして管内の亜鉛が勢いよく鋼管下端開口から抜け出るので、作業能率が向上するとともに、単なる筒である角形鋼管柱3の下端部に亜鉛が溜まることがない。
さらに、補強板の開口部から空気の流出入が円滑におこなわれるので、角形鋼管柱のめっき割れの発生を防ぐことができる。
また、補強板15に設けられた4つの円孔15bは、補強板15の中心を通り補強板の辺と平行な互いに直交する2つの中心線S1、S2に関していずれも(中心線S1に関しても、中心線S2に関しても)、大きさ及び位置が対称であり、したがって、図7(イ)で左右の梁4の接合位置間の中間線(S1)に関しても、図7(イ)で上下の梁4の接合位置間の中間線(S2)に関しても対称なので、梁4からの荷重によって補強板15に偏った応力が生じることは少なく、耐力を確保する上で良好である。また、めっき槽に浸漬して溶融亜鉛めっきする際に、亜鉛を均一に付着させるためにも好ましいと言える。
図10は梁フランジから作用する水平力が補強板を介して伝達される状況を知るために、補強板及び梁フランジを図のような形状の1枚板に簡略化してFEM解析をして得られた力の流れを示すもので、(イ)は孔なしの補強板5’の場合、(ロ)は中央の大きな孔と角部近傍の4つの小さな孔のある5つ孔の補強板5、(ハ)は本発明の実施例であり中央部に孔はなく角部に4つの孔のある補強板15の場合である。
図示の通り、(イ)の孔のない補強板5’は、梁から作用する水平力で生じた応力をそのまま伝達できる、(ロ)の中央部の大きな孔のある補強板5は、その中央部の大きな孔の存在で梁から作用する水平力で生じた応力を十分に伝達できない、(ハ)の中央部に孔のない補強板15は、補強板中央部で応力を伝達できるので、梁から作用する水平力で生じた応力を良好に伝達できる、という様子が分かる。
このことについて、FEM(有限要素法)による詳細な解析を行なって確認した結果を以下に述べる。
実験に基づいた学術論文によれば、柱頭部用の柱梁接合部コアとして、□300×300×29の厚肉角形鋼管(コア材)に対して補強板の板厚を12mmとすれば、上階に柱が接合されている場合と同等の耐力を有するとされている(『聲高他:厚肉角形鋼管部材を用いたノンダイアフラム形式の柱梁接合部の力学性能に関する実験研究その1〜2,本建築学会大会学術講演梗概集,P1089−1091,2011.8』参照)。
この実験研究を参考にして、図7(イ)のような開口部(円孔15b)を持つ補強板を溶接固定した□300×300×29の厚肉角形鋼管を対象にしたFEMによる解析を行った。ただし、実際のFEM解析は、厚肉角形鋼管に接合する梁がH形鋼梁自体ではなく、図11(イ)に示すように左右に平板状梁(H形鋼梁の上フランジ相当)を厚肉角形鋼管に接合した構造として行なった。
その解析結果は図11(ロ)のグラフに示す通りであり、板厚12mmの補強板の場合、開口部を設けない場合(太い実線:PL−12孔なし)の耐力Py=1484kNに対して、図7(イ)のパターンで鋼管内空水平断面積の1/3の開口部を設けた場合(細い破線:PL−12孔あり)の耐力Pyは1276kNであり、14%程度低下している。
一方、補強板の板厚を22mmとし前記と同じ図7(イ)のパターンで開口部を設けた場合(太い破線:PL−22孔あり)の耐力Pyは1423kNであり、板厚12mmの補強板について開口部を設けない場合の耐力(1484kN)とほぼ同等であった。
前記と同様なFEM解析により、厚肉角形鋼管の複数のサイズについて、開口部を設けない補強板を持つ柱梁接合部コアが上階に柱が接合されている場合と同等の耐力を確保できる補強板の板厚t(このtを標準板厚と呼ぶ)に対して、開口部を設けた補強板を持つ柱梁接合部コアが上階に柱が接合されている場合と同等の耐力を確保するために必要な補強板の板厚t’を求めた。解析結果を表1に示す。
それらの各サイズについて、開口部を設けない補強板の場合は、その板厚t(標準板厚t)がそれぞれ6mm、6mm、9mm、9mm、12mmであれば、上階に柱が接合されている場合と同等の耐力を有し、開口部を設けた補強板の場合は、板厚t’がそれぞれ12mm、12mm、16mm、16mm、22mmであれば、上階に柱が接合されている場合と同等の耐力を有するという解析結果が得られた。
したがって、補強板に開口部を設けた場合に最低限必要とする板厚t’と厚肉角形鋼管径Dとの比t’/Dは、それぞれ12/150(=8.0%)、12/175(=6.9%)、16/200(=8.0%)、16/250(=6.4%)、22/300(=7.3%)である。
この結果から、補強板に閉鎖形断面の断面積(コア材内空水平断面積)の1/3という広い開口部を設けても、補強板の板厚t’と厚肉角形鋼管径Dとの比t’/Dを8%以上(t’/D≧8%)とすれば、その補強板を持つ柱頭部用の柱梁接合部コアは、上階に柱が接合されている場合と同等の耐力を有すると言うことができる。
なお、上記のFEM解析結果は、前記の通り左右に梁が接合されている側柱の場合について解析したものであるが、補強板が孔なし標準板厚tの場合と孔あり板厚t’の場合との対比結果であるから、四方に梁が接合された中柱の場合でも、補強板が孔なし標準板厚tの場合と孔あり板厚t’の場合との対比は同様であると言える。詳細は省略するが、三方に梁が接合された隅柱の場合も同様である。
図示の通りであり、孔なしの場合(実線)が大きな荷重に耐えられことは当然であるが、4つ孔の場合(破線)は、5つ孔の場合(1点鎖線)と比較してより大きな荷重に耐えることが分かる。
(イ)は角形鋼管柱3の四方の面に梁(梁ブラケット)4が接合された中柱の場合であり、前述した図7、図8のものである。
(ロ)は角形鋼管柱3の左右両側の面とこれと直角な面との三方の面に梁4が接合されたた側柱の場合であり、補強板15に設けられる4つの円孔15bは、補強板15の中心を通り補強板15の辺と平行な互いに直交する2つの中心線S1、S2に関していずれも(中心線S1に関しても、中心線S2に関しても)、大きさ及び位置が対称である。
(ハ)、(ニ)、(ホ)は角形鋼管柱3の互いに直角な2つの面に梁4が接合された隅柱の場合であり、2つの梁4がなす角度の二等分線方向の補強板対角線Sに関して、大きさ及び位置が対称である。
前記(ハ)は前記補強板対角線Sと直交する方向の内周角部近傍の2つの円孔15bと、前記補強板対角線S上の内周角部近傍の2つの円孔15bとを有するが、前記補強板対角線Sに関して対称である。
前記(ニ)は前記補強板対角線Sと直交する方向の内周角部近傍の2つの円孔15bと、前記補強板対角線S上で外側の内周角部近傍の1つの大きな円孔15bとを有するが、前記補強板対角線Sに関して対称である。なお、前記3つの円孔のサイズを等しくし、その合計面積が前記と同等になるようにしてもよい。
前記(ホ)は前記補強板対角線Sと直交する方向の内周角部近傍の2つの円孔15bと、前記補強板対角線S上で内側の内周角部近傍の1つの大きな円孔15bとを有するが、前記補強板対角線Sに関して対称である。
(ヘ)は角形鋼管柱3の左右両側の面にのみ梁4が接合されている場合であり、補強板15に設けられている4つの円孔15bは、補強板15の中心を通り補強板15の辺と平行な互いに直交する2つの中心線S1、S2に関していずれも、大きさ及び位置が対称である。
なお、複数の円孔を対称軸Sに関して対称に配置させるパターンは上記以外にも種々のパターンを採用することができる。
3’上階柱
4 梁ブラケット(H形鋼梁)
4a 上側フランジ
4b 下側フランジ
12 (ノンダイアフラム形式の)柱梁接合部コア
12a コア材
12a’ コア材の内周
15 補強板
15b 円孔(開口部)
16 柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱
S1、S2 補強板の中心を通り補強板の辺と平行な互いに直交する2つの中心線
S 2つの梁がなす角度の二等分線方向の補強板対角線
Claims (6)
- 角形鋼管柱の柱頭部にノンダイアフラム形式の柱梁接合部コアが設けられた構造で、かつ、溶融亜鉛めっき槽に浸漬して溶融亜鉛めっきが施された柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱であって、
前記柱梁接合部コアは、平面視の縦横比が1:1の短尺厚肉角形鋼管であるコア材の上端面に正方形の補強板が溶接接合された構造であり、前記補強板には、前記コア材の3ヶ所又は4ヶ所の内周角部近傍の付置にのみ円孔からなる開口部が設けられてなり、前記各円孔の面積の合計が前記コア材の内空水平断面積の1/3以上であることを特徴とする柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱。 - 角形鋼管柱の左右両側の管壁面に接合される2つの梁を少なくとも有する場合に、前記補強板に設けられる円孔は、補強板の中心を通り補強板の辺と平行な互いに直交する2つの中心線に関していずれも、大きさ及び位置が対称であることを特徴とする請求項1記載の柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱。
- 角形鋼管柱の互いに直角な管壁面にそれぞれ接合される2つの梁のみを有する場合に、前記補強板に設けられる円孔は、2つの梁がなす角度の二等分線方向の補強板対角線に関して、大きさ及び位置が対称であることを特徴とする請求項1記載の柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱。
- 前記補強板は、板厚が前記コア材の外径の8%以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱。
- 前記コア材は、板厚が当該コア材の下端面に接合される前記角形鋼管柱の板厚より4mm以上厚いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱。
- 請求項1〜5のいずれか1項の柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱を製造する柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱の製造方法であって、
一体の柱梁接合部コアと角形鋼管柱とを、補強板側を上側、角形鋼管柱下端を下側にした傾斜状態で溶融亜鉛めっき槽に浸漬し同じ傾斜状態で溶融亜鉛めっき槽から引き上げて溶融亜鉛めっきを施すことを特徴とする柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013037744A JP6186624B2 (ja) | 2013-02-27 | 2013-02-27 | 柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱、及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013037744A JP6186624B2 (ja) | 2013-02-27 | 2013-02-27 | 柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱、及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014163201A JP2014163201A (ja) | 2014-09-08 |
JP6186624B2 true JP6186624B2 (ja) | 2017-08-30 |
Family
ID=51614067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013037744A Active JP6186624B2 (ja) | 2013-02-27 | 2013-02-27 | 柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱、及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6186624B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6477219B2 (ja) * | 2015-05-11 | 2019-03-06 | 村田機械株式会社 | 自動倉庫のラック |
CN108951858A (zh) * | 2018-08-15 | 2018-12-07 | 中建钢构武汉有限公司 | 一种空间异形圆管节点及其加工工艺 |
CN109736436B (zh) * | 2019-01-03 | 2020-12-04 | 台州航权机械科技有限公司 | 一种梁柱连接结构 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0635649B2 (ja) * | 1985-03-29 | 1994-05-11 | 新日本製鐵株式会社 | 溶融金属メツキ鋼管の電磁ワイピング方法 |
JP2003286744A (ja) * | 2002-03-28 | 2003-10-10 | Daiwa House Ind Co Ltd | 角形鋼管柱の柱頭部梁接合構造 |
JP2005264474A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-09-29 | Daiwa House Ind Co Ltd | 梁と柱の接合構造 |
JP5237401B2 (ja) * | 2005-05-24 | 2013-07-17 | 株式会社アークリエイト | H形鋼の溶接接合方法 |
-
2013
- 2013-02-27 JP JP2013037744A patent/JP6186624B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014163201A (ja) | 2014-09-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4649360B2 (ja) | 耐震用接合構造及びその構築方法 | |
JP6186624B2 (ja) | 柱頭部柱梁接合部コア付き角形鋼管柱、及びその製造方法 | |
JP5491962B2 (ja) | 構造壁 | |
JP6994450B2 (ja) | 柱梁架構の補強構造 | |
JP2020041319A (ja) | 主構造とブレースの接合構造 | |
JP2019214899A (ja) | 柱梁接合部構造 | |
JP6807657B2 (ja) | 柱梁接合部と梁との連結構造 | |
JP4936171B2 (ja) | 複合構造建物における柱の構造 | |
JP6873720B2 (ja) | 鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁接合構造 | |
JP2017214771A (ja) | 柱梁接合構造の接合部耐力評価方法、柱梁接合構造の設計方法、及び柱梁接合構造 | |
JP2017066624A (ja) | ユニット建物 | |
JP2017075485A (ja) | 鋼管柱の補強構造 | |
JP2015166536A (ja) | 柱梁接合部構造およびそれに用いる柱 | |
JP5161613B2 (ja) | 柱梁接合構造 | |
JP2018204184A (ja) | 柱梁接合構造 | |
JP6179757B2 (ja) | 建築物の異径柱接合用柱梁接合構造 | |
JP6979283B2 (ja) | 鋼管柱とh形鋼製梁との鋼製柱梁架構 | |
JP6133256B2 (ja) | 補強部材および鉄骨有孔梁の補強構造 | |
JP5946613B2 (ja) | 上下柱異径の鉄骨柱梁接合部の耐力予測方法 | |
JP5280769B2 (ja) | 柱梁接合構造 | |
JP6324765B2 (ja) | 鉄骨造建築物における耐力壁門形設置構造 | |
JP2015117486A (ja) | 変断面梁 | |
JP6783045B2 (ja) | 柱梁接合部構造および柱梁接合部構造の設計方法 | |
JP3222488U (ja) | 手摺支柱の固定構造 | |
JP6164010B2 (ja) | 柱梁接合部の補強構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160222 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161220 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170218 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170711 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170711 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6186624 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |