JP2017214771A - 柱梁接合構造の接合部耐力評価方法、柱梁接合構造の設計方法、及び柱梁接合構造 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の柱梁接合構造の接合部耐力評価方法は、鉄骨鉄筋コンクリート造の柱と、鉄骨造の梁と、前記柱に前記梁が接合された接合部と、を備えるノンダイアフラム形式の柱梁接合構造の接合部耐力評価方法であって、前記柱は、ウェブとフランジとを有する柱鉄骨を備え、前記梁は、ウェブとフランジとを有し、前記接合部において前記柱鉄骨の前記フランジに接合されていて、前記接合部について、前記柱鉄骨の耐力に、前記梁の圧縮側の前記フランジが前記柱鉄骨の前記フランジを前記柱鉄骨の前記フランジの厚さ方向に押し込む力に対して、前記柱鉄骨の前記フランジが前記厚さ方向の内側に変形するときの前記柱鉄骨の前記フランジの前記厚さ方向の内側の前記コンクリートの支圧破壊に対する耐力を加えて評価することを特徴としている。
一般的に、コンクリートの支圧耐力はコーン状破壊耐力よりも大きい。この発明によれば、柱鉄骨の耐力にコンクリートの支圧破壊に対する耐力を加えて評価することで、接合部の耐力がより適切に評価される。
この発明によれば、柱鉄骨の耐力にコンクリートに生じるコーン状破壊に対する耐力を加えて評価することで、接合部の耐力をより適切に評価することができる。
この発明によれば、柱鉄骨単体では接合部が降伏する一定の荷重が作用した場合でも、柱鉄骨を鉄筋コンクリートで囲って柱とすることで、接合部が降伏しないようすることができる。
ただし、Bc:前記柱鉄骨の前記フランジの幅、tcf:前記柱鉄骨の前記フランジの板厚、σcfy:前記柱鉄骨の前記フランジの降伏強さ、tcw:前記柱鉄骨の前記ウェブの板厚、σcwy:前記柱鉄骨の前記ウェブの降伏強さ、tbf:前記梁の前記フランジの板厚、Hb:前記梁のせい、Fc:前記柱のコンクリートの強度、d:前記柱鉄骨の前記フランジに対する前記コンクリートのかぶり厚さ、λ:前記コンクリートの支圧効果係数、σcwu:前記柱の前記ウェブの引張強さ。
ただし、Bc:前記柱鉄骨の前記フランジの幅、tcf:前記柱鉄骨の前記フランジの板厚、σcfy:前記柱鉄骨の前記フランジの降伏強さ、tcw:前記柱鉄骨の前記ウェブの板厚、σcwy:前記柱鉄骨の前記ウェブの降伏強さ、r:前記柱鉄骨のフィレット半径、tbf:前記梁の前記フランジの板厚、Abf:前記梁の前記フランジの断面積、Hb:前記梁のせい、Fc:前記柱のコンクリートの強度、d:前記柱鉄骨の前記フランジに対する前記コンクリートのかぶり厚さ、λ:前記コンクリートの支圧効果係数、bZp:前記梁の塑性断面係数、σby:前記梁の降伏強さ。
ただし、Bc:前記柱鉄骨の前記フランジの幅、tcf:前記柱鉄骨の前記フランジの板厚、σcfy:前記柱鉄骨の前記フランジの降伏強さ、tcw:前記柱鉄骨の前記ウェブの板厚、σcwy:前記柱鉄骨の前記ウェブの降伏強さ、r:前記柱鉄骨のフィレット半径、tbf:前記梁の前記フランジの板厚、Abf:前記梁の前記フランジの断面積、Hb:前記梁のせい、Fc:前記柱のコンクリートの強度、d:前記柱鉄骨の前記フランジに対する前記コンクリートのかぶり厚さ、λ:前記コンクリートの支圧効果係数、bZp:前記梁の塑性断面係数、σby:前記梁の降伏強さ。
また、上記の柱梁接合構造において、前記柱鉄骨が、前記ウェブの幅方向の両端に前記フランジがそれぞれ接合された溶接組立H形断面部材であり、前記溶接組立H形断面部材が、前記ウェブと前記フランジとが完全溶け込み溶接により接合された溶接部を有していてもよい。
以下、本発明に係る柱梁接合構造、柱梁接合構造の接合部耐力評価方法、及び柱梁接合構造の設計方法の第1実施形態を、図1から図12を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の柱梁接合構造1は、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造の柱11と、鉄骨造の梁21と、柱11に梁21が接合された接合部31と、を備える。
柱11は、ウェブ14とフランジ13とを有する柱鉄骨12と、柱鉄骨12を囲う複数本の鉄筋15、及びコンクリート16を備えている。
なお、本柱梁接合構造1は、柱11への梁21の接合に際してダイアフラム(スチフナ)を用いない形式、すなわちノンダイアフラム形式である。
コンクリート16は、長手方向に直交する断面が正方形又は長方形である。
図1に示すように、梁21は、H形断面で形成され、ウェブ24と、このウェブ24の両端部に接合された一対のフランジ23とを有している。梁21は、水平方向に沿って延びている。梁21は鉄骨であり、鋼板等で形成されている。
梁21のフランジ23は、接合部31において柱鉄骨12のフランジ13に溶接接合されている。梁21のウェブ24は、柱鉄骨12のフランジ13に溶接又は高力ボルト接合されている。柱鉄骨12のフランジ13と梁21とが接合された接合部31(溶接部、及び溶接部の近傍の柱鉄骨12、梁21)は、コンクリート16により囲われている。
本柱梁接合構造1の崩壊機構として、図3から図5に示す機構を仮定する。図3から図5は、柱梁接合構造1が変形した後の状態を示している。柱鉄骨12のフランジ13に上方に塑性ヒンジ131、下方に塑性ヒンジ132が形成されるとする。後述する塑性回転角度θ1、θ2が0(radian)の状態から図3から図5に示す塑性回転角度θ1、θ2が正の状態まで変形したとする。
梁21の引張側のフランジ23(この例では上方のフランジ231)が柱鉄骨12のフランジ13を面外に引き抜く力に対しては、鉄骨である柱鉄骨12は、フランジ13の面外変形とウェブ14の局部降伏を生じる。これにより、柱鉄骨12のウェブ14に局部降伏14aが形成される。また、柱鉄骨12のフランジ13には、塑性ヒンジ131が形成される。
柱鉄骨12のフランジ13が面外に変形することよって、フランジ13の外側のかぶりコンクリート16aがコーン状破壊する。かぶりコンクリート16aの側面16a1を、図4中にハッチングを付して示す。
一般にコンクリートの支圧耐力はコーン状破壊耐力よりも大きくなるので、接合部31の断面内の釣合条件を満たす中立軸C1は、梁せいHb(梁のせい(成)、mm)の上下方向の中心よりも圧縮側のフランジ232側に位置する。
本崩壊機構で用いる変数は、図中に示すx、y、z(mm)である。変数xは、梁21の端部の曲げモーメントに対する中立軸C1の位置を決定する係数で、0以上1以下の任意の値を取り得る。変数y、zは、任意の正数(0よりも大きい値)を取り得る。これらの変数x、y、zを用いて、柱鉄骨12のフランジ13とフランジ231、232の交差部における面外変形量δ1、δ2(mm)は、(13)式及び(14)式を用いて(15)式及び(16)式によって表わすことができる。ここで、梁21のフランジ23の板厚をtbf(mm)、フランジ13及びフランジ23の交差部に仮定する剛域の幅をt’(mm)とする。
前述した柱梁接合構造1の崩壊機構の第一の崩壊モデルにおける柱梁接合構造の接合部耐力評価方法は、接合部31について、柱鉄骨12の耐力に、コンクリート16の支圧破壊に対する耐力を加えて評価する評価方法である。ここで言うコンクリート16の支圧破壊に対する耐力は、梁21の圧縮側のフランジ232が柱鉄骨12のフランジ13をフランジ13の厚さ方向D(図3参照)に押し込む力に対して、柱鉄骨12のフランジ13が厚さ方向Dの内側D1に変形するときの柱鉄骨12のフランジ13の厚さ方向Dの内側D1のコンクリート16の支圧破壊に対する耐力である。
一般的に、コンクリートの支圧耐力はコーン状破壊耐力よりも大きい。柱鉄骨12の耐力にコンクリート16の支圧破壊に対する耐力を加えて評価することで、接合部31の耐力がより適切に評価される。したがって、コンクリート16の耐力負担効果を適切に考慮して、柱鉄骨12のフランジ13の板厚及びウェブ14の板厚をより薄くすることができる。
柱鉄骨31の耐力にコンクリート16に生じるコーン状破壊に対する耐力を加えて評価することで、接合部31の耐力をより適切に評価することができる。
柱鉄骨12単体では接合部31が降伏する一定の荷重が作用した場合でも、柱鉄骨12を鉄筋コンクリートで囲って柱11とすることで、接合部31が降伏しないようすることができる。
〔3.1.崩壊曲げモーメント〕
柱鉄骨12及び梁21等のような鋼材の実際の応力−ひずみ特性を、図6に示す。図6の横軸は鋼材のひずみを表し、縦軸は鋼材に作用する応力を表す。鋼材には、ひずみが0の状態から、ひずみが増加するのにしたがって応力が比例して増加する弾性領域R1がある。弾性領域R1よりもひずみが大きい範囲が、非弾性領域R2である。非弾性領域R2では、弾性領域R1よりも応力の増加率が低下する。弾性領域R1と非弾性領域R2との境界となる応力が、降伏応力σ1である。
非弾性領域R2では、最大応力σ2において応力が最大値となる。最大応力σ2に対応するひずみよりもひずみが大きくなると、応力は最大応力σ2よりも低下する。鋼材は、ひずみε1において破断する。
第一のモデルでは、ひずみが0のままで応力が増加する。応力が降伏応力σ1となったときに、鋼材が降伏する。鋼材が降伏した後は、応力が変わらずにひずみが増加する。第一のモデルでは、ひずみ硬化を考慮していない。
これに対して、第二のモデルではひずみ硬化を考慮している。第二のモデルの応力−ひずみ特性は線L2で示すように変化し、鋼材はひずみε1において最大応力σ3で破断する。
柱鉄骨12のフランジ13の降伏ヒンジ線の単位長さあたりの降伏モーメントM0(N)、及び柱鉄骨12のウェブ14に生ずる不連続線の単位長さあたりの降伏軸力N0 c(N/mm)は、それぞれ(19)式及び(20)式で与えられる。
ここで、柱鉄骨12のフランジ13の板厚をtcf(mm)、柱鉄骨12のウェブ14の板厚をtcw(mm)、柱鉄骨12のフランジ13の降伏強さをσcfy(N/mm2)、柱鉄骨12のウェブ14の降伏強さをσcwy(N/mm2)とする。
梁21の引張側のフランジ231周りのかぶりコンクリート16aに生じるコーン状破壊による内部仕事WRC1は、(23)式で与えられる。梁21の圧縮側のフランジ232周りに生じる内部のコンクリート16の支圧破壊による内部仕事WRC2は、(24)式で与えられる。
ここで、柱鉄骨12のフランジ13の幅をBc(mm)、柱鉄骨12のフランジ13に対するコンクリート16のかぶり厚さをd(mm、図2参照)、コンクリート16の強度(設計基準強度)をFc(N/mm2)、コンクリート16の支圧効果係数をλ(本実施形態では1.5とする)とする。
ここで、柱鉄骨12のウェブ14の引張強さをσcwu(N/mm2)とする。
内部仕事WRC1を無視するのは、最大曲げモーメントjMuが生じているときには、既にかぶりコンクリート16aのコーン状破壊が生じていて、かぶりコンクリート16aによる内部仕事が生じないと考えられるためである。
ここで、柱鉄骨12のフィレット半径をr(図2参照、mm)、梁21のフランジ23の断面積をAbf(mm2)とする。ここで言う断面積Abfは、梁21が有する一対のフランジ23のうち一方のフランジ23の断面積のことを意味する。
〔3.1〕で得た崩壊曲げモーメントMは公知の極限定理に基づくものであり、崩壊荷重の上界を与える。そのため、既往の実験結果(北岡聡、他2名、「厚肉ウェブH形鋼の利用技術開発 その7.ノンスチフナ形式柱SRC・梁S接合部の梁端曲げ実験」、日本建築学会大会学術講演梗概集(九州)、2007年8月、p.1143−1144)及び本検討のために実施した構造実験の接合部耐力と崩壊曲げモーメントMの計算値との対応関係を調査した。
凡例の●印の「柱SRC梁S」は、今回実験を行った柱がSRC構造で梁が鉄骨のみで形成されている場合を表す。□印の「柱S梁S」は、既往の実験の結果を載せたもので、柱及び梁が鉄骨のみで形成されている場合を表す。そして、○印の「柱SRC梁S」は、既往の実験の結果を載せたもので、柱がSRC構造で梁が鉄骨のみで形成されている場合を表す。
例えば、No.B1のサンプルでは、柱鉄骨12を、SN490Bの材料で形成された十字鉄骨とした。コンクリート16の強度がFc27N/mm2以上で、1辺の長さDを860mmとした。主筋を、SD345の材料で形成された直径16mmの鉄筋とし、図2に示す断面内に12本配置した。帯筋を、SD295の材料で形成された直径10mmの鉄筋とし、160mmピッチで配置した。
図9には、低減係数0.8を乗じたときの接合部31の全塑性曲げモーメントjMp(局部降伏曲げモーメントjMy)の計算結果と実験結果における降伏耐力の比較を示す。計算結果に低減係数0.8を掛けることで実験結果を精度良く、また安全側に予測できることが分かった。このことから、接合部31の局部降伏曲げモーメントjMyを(31)式で評価することとしている。
一般的に、柱と梁の設計基準において、地震等が発生したときに、柱、梁、柱と梁との接合部のうち、柱と梁との接合部の全塑性曲げモーメントを梁の全塑性曲げモーメント以上にしている。溶接により接合されている部分はあまり変形できないため、柱と梁との接合部では、エネルギーをあまり吸収できない。そこで、よりエネルギーを吸収できる梁を先行して崩壊(降伏)させ、地震等のエネルギーを吸収させる。
梁21の全塑性曲げモーメントbMp(Nmm)は、(38)式で与えられる。ここで、梁21の塑性断面係数をbZp、梁21の降伏強さをσby(N/mm2)とする。
接合部31についての局部降伏曲げモーメントjMyが梁21の全塑性曲げモーメントbMp以上、という条件は、(39)式のように表される。
表2に示す柱11及び梁21の諸元に対して、柱梁接合構造においてノンダイアフラム化可能範囲(ダイアフラムを用いない範囲)を検討した。例えば、柱鉄骨12のせいHcを600mm、柱鉄骨12のフランジ13の幅Bcを300mm、コンクリート16の1辺の長さDを1100mm等とした。この場合、図2に示すコンクリート16のかぶり厚さdは、(1100−600)/2=250mmとなる。
すなわち、領域R7から領域R6を除いた領域R8が、新たにノンダイアフラム化が可能になった本発明の権利範囲である。
本実施形態に示したように、コンクリートの合成効果を考慮しない従来技術に対して、本発明は柱梁接合部のノンダイアフラム化をより合理的に、広範囲に達成することができる。
柱梁接合構造1は、柱SRC梁S構造の接合部を柱通し型のノンダイアフラム形式としたものである。このように構成すると、部品数や鉄骨加工工数の削減や、梁の取り付け位置の鉛直方向の寸法公差が緩和されるなどの利点がある。
本実施形態の柱梁接合構造の接合部耐力評価方法は、製造する前の柱梁接合構造1に対しても、製造した後の柱梁接合構造1に対しても好適に用いることができる。
次に、本発明の第2実施形態について図13及び図14を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
第1実施形態で説明した柱梁接合構造1の崩壊機構のモデルは精緻であるが、設計するのに必要となる計算は煩雑である。そこで、本実施形態では、柱梁接合構造1の諸元に一定の仕様規定を設けることで、接合部の耐力の推定精度をある程度保ったまま比較的簡便に接合部31の局部降伏曲げモーメントjMyを評価できるようにしたものである。
・柱鉄骨12の強度と梁21の強度とが等しい。
・コンクリート16の強度が、Fc27N/mm2以上である。
・コンクリート16のかぶり厚さdが200mm以上である。
・柱鉄骨12の幅Bcは梁21のせいHbの0.35倍以上0.65倍以下である。
・柱鉄骨12の幅Bcは梁21のフランジ23の幅の1.0倍以上2.0倍以下である。
・梁21のせいHbは柱鉄骨12のせいの0.5倍以上1.4倍以下である。
例えば、コンクリートの強度Fcが27N/mm2で柱梁接合構造1が崩壊しないのであれば、コンクリートの強度Fcが27N/mm2よりも大きいときに柱梁接合構造1が崩壊しないのは当然である。
降伏強さについても同様に大きい方が望ましく、柱鉄骨12のせいHc及びコンクリート16の1辺の長さDについても同様に長い方が望ましい。
表4及び表5において「変数」と記載している柱鉄骨12の板厚tcw及び板厚tcfは、値が連続的に変化できることを意味する。
図13及び図14の横軸は梁21のフランジ23の断面積Abfに対する柱鉄骨12のウェブ14の板厚tcwの値を表わし、縦軸は梁21のフランジ23の断面積Abfに対する柱鉄骨12のフランジ13の板厚tcfの値を表わす。
ここで、変数a、bは、(41)式及び(42)式に基づく変数である。
幅Bc、板厚tcw、板厚tcf、及び断面積Abf以外の変数は、限定されなくてもよい。
(41)式から(44)式は、(39)式に比べると若干ノンダイアフラム化可能範囲を狭めているが、従来技術に対しては十分優位性のあるノンダイアフラム化可能範囲を提示するものである。
さらに、柱梁接合構造1が崩壊しない板厚tcf等の寸法をより簡単に求めることができる。
例えば、前記第1実施形態及び第2実施形態では、柱鉄骨は十字鉄骨であるとしたが、H形鋼等でもよい。梁21もH形鋼に限られず、十字鉄骨等でもよい。
11 柱
12 柱鉄骨
13、23 フランジ
14、24 ウェブ
21 梁
31 接合部
Claims (6)
- 鉄骨鉄筋コンクリート造の柱と、鉄骨造の梁と、前記柱に前記梁が接合された接合部と、を備えるノンダイアフラム形式の柱梁接合構造の接合部耐力評価方法であって、
前記柱は、ウェブとフランジとを有する柱鉄骨を備え、
前記梁は、ウェブとフランジとを有し、前記接合部において前記柱鉄骨の前記フランジに接合されていて、
前記接合部について、
前記柱鉄骨の耐力に、前記梁の圧縮側の前記フランジが前記柱鉄骨の前記フランジを前記柱鉄骨の前記フランジの厚さ方向に押し込む力に対して、前記柱鉄骨の前記フランジが前記厚さ方向の内側に変形するときの前記柱鉄骨の前記フランジの前記厚さ方向の内側の前記コンクリートの支圧破壊に対する耐力を加えて評価することを特徴とする柱梁接合構造の接合部耐力評価方法。 - 前記接合部について、
前記柱鉄骨の耐力に、前記梁の引張側の前記フランジが前記柱鉄骨の前記フランジを前記柱鉄骨の前記フランジの厚さ方向に引き抜く力に対して、前記柱鉄骨の前記フランジが前記厚さ方向の外側に変形するときの前記柱鉄骨の前記フランジの前記厚さ方向の外側のかぶりコンクリートに生じるコーン状破壊に対する耐力を加えて評価することを特徴とする請求項1に記載の柱梁接合構造の接合部耐力評価方法。 - 鉄骨鉄筋コンクリート造の柱と、鉄骨造の梁と、前記柱に前記梁が接合された接合部と、を備えるノンダイアフラム形式の柱梁接合構造であって、
前記柱は、ウェブとフランジとを有する柱鉄骨を備え、
前記梁は、ウェブとフランジとを有し、前記接合部において前記柱鉄骨の前記フランジに接合されていて、
前記柱の前記柱鉄骨が前記コンクリートで囲われていない状態のときに、前記梁に一定の荷重が作用して前記接合部の少なくとも一部が降伏し、
前記柱の前記柱鉄骨が前記コンクリートで囲われた状態のときに、前記梁に前記一定の荷重が作用しても前記接合部は降伏しないことを特徴とする柱梁接合構造。 - 鉄骨鉄筋コンクリート造の柱と、鉄骨造の梁と、前記柱に前記梁が接合された接合部と、を備えるノンダイアフラム形式の柱梁接合構造の接合部耐力評価方法であって、
前記柱は、ウェブとフランジとを有する柱鉄骨を備え、
前記梁は、ウェブとフランジとを有し、前記接合部において前記柱鉄骨の前記フランジに接合されていて、
前記接合部について、(1)式による全塑性曲げモーメントjMp、及び(2)式による最大曲げモーメントjMuの少なくとも一方を求めることを特徴とする柱梁接合構造の接合部耐力評価方法。
ただし、Bc:前記柱鉄骨の前記フランジの幅、tcf:前記柱鉄骨の前記フランジの板厚、σcfy:前記柱鉄骨の前記フランジの降伏強さ、tcw:前記柱鉄骨の前記ウェブの板厚、σcwy:前記柱鉄骨の前記ウェブの降伏強さ、tbf:前記梁の前記フランジの板厚、Hb:前記梁のせい、Fc:前記柱のコンクリートの強度、d:前記柱鉄骨の前記フランジに対する前記コンクリートのかぶり厚さ、λ:前記コンクリートの支圧効果係数、σcwu:前記柱鉄骨の前記ウェブの引張強さ。
- 鉄骨鉄筋コンクリート造の柱と、鉄骨造の梁と、前記柱に前記梁が接合された接合部と、を備えるノンダイアフラム形式の柱梁接合構造の設計方法であって、
前記柱は、ウェブとフランジとを有する柱鉄骨を備え、
前記梁は、ウェブとフランジとを有し、前記接合部において前記柱鉄骨の前記フランジに接合されていて、
前記接合部における、(3)式及び(4)式により求められる前記接合部の局部降伏曲げモーメントjMyを、(5)式及び(6)式を満たすように設定することを特徴とする柱梁接合構造の設計方法。
ただし、Bc:前記柱鉄骨の前記フランジの幅、tcf:前記柱鉄骨の前記フランジの板厚、σcfy:前記柱鉄骨の前記フランジの降伏強さ、tcw:前記柱鉄骨の前記ウェブの板厚、σcwy:前記柱鉄骨の前記ウェブの降伏強さ、r:前記柱鉄骨のフィレット半径、tbf:前記梁の前記フランジの板厚、Abf:前記梁の前記フランジの断面積、Hb:前記梁のせい、Fc:前記柱のコンクリートの強度、d:前記柱鉄骨の前記フランジに対する前記コンクリートのかぶり厚さ、λ:前記コンクリートの支圧効果係数、bZp:前記梁の塑性断面係数、σby:前記梁の降伏強さ。
- 鉄骨鉄筋コンクリート造の柱と、鉄骨造の梁と、前記柱に前記梁が接合された接合部と、を備えるノンダイアフラム形式の柱梁接合構造であって、
前記柱は、ウェブとフランジとを有する柱鉄骨を備え、
前記梁は、ウェブとフランジとを有し、前記接合部において前記柱鉄骨の前記フランジに接合されていて、
前記接合部における、(7)式及び(8)式により求められる前記接合部の局部降伏曲げモーメントjMyが、(9)式から(11)式を満たしていることを特徴とする柱梁接合構造。
ただし、Bc:前記柱鉄骨の前記フランジの幅、tcf:前記柱鉄骨の前記フランジの板厚、σcfy:前記柱鉄骨の前記フランジの降伏強さ、tcw:前記柱鉄骨の前記ウェブの板厚、σcwy:前記柱鉄骨の前記ウェブの降伏強さ、r:前記柱鉄骨のフィレット半径、tbf:前記梁の前記フランジの板厚、Abf:前記梁の前記フランジの断面積、Hb:前記梁のせい、Fc:前記柱のコンクリートの強度、d:前記柱鉄骨の前記フランジに対する前記コンクリートのかぶり厚さ、λ:前記コンクリートの支圧効果係数、bZp:前記梁の塑性断面係数、σby:前記梁の降伏強さ。
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