JP6128058B2 - 梁端部の接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、曲げモーメントにより生じる引張力を板要素が負担する梁部材(代表例はH形鋼)によって構成される梁を備えた鋼構造物における梁端部の接合構造に関するものである。
従来、柱(鉄骨柱)と、曲げモーメントにより生じる引張力を板要素が負担する梁部材(代表例はH形鋼)によって構成される梁を備えた鋼構造物においては、図1(イ)に平面図、図1(ロ)に立面図を示すように、柱1(柱スキンプレート1a)に梁2(梁フランジ2a、梁ウェブ2b)の端部を建設現場で溶接接合する場合、施工条件の制約から梁端接合部3の断面性能(特に、梁ウェブ2bの耐力負担割合)が小さくなり、地震時に梁2に生じるモーメントによるひずみが梁端接合部3の近傍に集中しやすく、構造部材としての耐疲労特性・変形能力の点で課題があった。なお、図1において、4はダイヤフラム、5はスカラップである。
この課題について、図2(イ)に平面図、図2(ロ)に立面図を示すように、矩形状の補強板76を柱スキンプレート1aと梁フランジ2aの幅先端部に溶接する一般的な梁端部31の補強方法では、梁端接合部3の先行降伏・破壊は回避できるものの、補強板76の梁端接合部3と反対側の端部76aに応力が集中する構造となり、その応力集中箇所76aが溶接ビードと重なることから耐疲労特性・変形性能の改善に限界があった。
これに対して、上記の課題を解決するために、特許文献1、2に、切欠部を設けた補強板で梁端部を補強することによって、耐疲労特性・変形能力を向上させる技術が開示されている。
すなわち、特許文献1では、図12に平面図を示すように、曲線状の切欠部89を備えた補強板86を柱スキンプレート1aと梁端部31の梁フランジ2a幅先端部に溶接するとともに、切欠部89の近傍の梁フランジ2aに孔開け部87を設けることによって、その切欠部89が先行降伏するようにしている。
また、特許文献2では、図13に平面図を示すように、梁端部31の梁フランジ2a幅先端部に二種類の補強板(補強板96a、補強板96b)を所定の間隔を置いて溶接するとともに、補強板96aと補強板96bの間の梁フランジ2a部分を含めて、補強板96aから補強板96bに至る切欠部99を設けることによって、その切欠部99が先行降伏するようにしている。
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術には、以下のような問題点がある。
・補強板86に切欠部89を形成するために曲線状の加工が必要で高コストとなる。
・現場溶接型接合形式の場合、梁端接合部3の先行降伏を回避するために、補強板86の梁端接合部3側の幅を大きくし、切欠部89において大きな減幅加工を行う必要がある。
・切欠部89の近傍に孔開け部87を設けた場合、その部分のみに損傷が集中する。
また、上記特許文献2に記載の技術にも、以下のような問題点がある。
・切欠部99を形成するために、2種類の補強板96a、96bとその間の梁フランジ2aを切削する加工が高コストである。
・先行降伏断面部位(切欠部99)の近傍に溶接ビード100が位置するため、その箇所に応力集中が起こり、疲労特性が低下する恐れがある。
・上記応力集中を避けるためには、先行降伏断面部位近傍の溶接ビード100の切削が必要となる。
これに対して、上記の課題を解決するために、特許文献3に、図14に示すように、直線状補強板106にて梁端部を補強し、孔あけ部107を有する断面108にて先行降伏させることで、耐疲労特性・変形能力を向上させる技術が開示されている。
一方で、特許文献4に、図15に示すように、梁端部の梁フランジ部分の補強を、補強板を用いる方法でなく、一枚の板から切り出した拡幅板116の一端を柱3に接合し、他端116aを梁一般部に接合する技術も開示されている。図15中の118は先行降伏断面部位である。
なお、後述する[実施例1]の項にて、下記の非特許文献1、2を、[実施例2]の項にて、下記の非特許文献3を引用するので、ここに併せて記載しておく。
特開2001−207533号公報 特開2004−353419号公報 特開2014−31703号公報 特開平11−158999号公報
鉄骨梁端溶接部の脆性的破断防止ガイドライン・同解説、H15年9月 通しダイヤ角形鋼管柱−H形断面はりの耐力と変形性能、日本建築学会構造系論文集、第389号、S63年7月 鋼構造設計基準―許容応力度設計法―第4版、日本建築学会、2005年9月
しかしながら、上記特許文献3に記載の技術には、以下のような問題点がある。
すなわち、梁スパンが長くなる場合に、補強板106の端部106aにおける亀裂発生を避けるために、補強板106を梁スパンに比例して長くする必要がある。その結果、補強板106が細長くなり、切り出し時の「そり」を矯正する必要があるほか、梁フランジへの接合の際の溶接長が長くなり、加工工数が増加する。
また、上記特許文献4に記載の技術には、以下のような問題点がある。
すわち、梁フランジの拡幅が開始される位置を先行降伏断面118とする設計が最も耐疲労特性(変形性能)が高くなるケースであるが、入り隅部が降伏するため、入り隅部の切断面平滑度が耐疲労特性に影響する。板厚が厚い場合、一般にガス切断が用いられるが、ガス切断面の平滑度は低く、平滑度を確保するための加工に工数を要する。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、H形鋼等によって梁が構成される鋼構造物における梁端部の接合構造として、低コストでの施工によって、梁端接合部の先行降伏を回避しつつ、梁の耐疲労特性・変形性能を向上させることができる梁端部の接合構造を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。
[1]柱と、曲げモーメントにより生じる引張力を板要素が負担する梁とで構成される鋼構造物において、梁の柱への接合部を含む梁端部における前記板要素が梁の一般部から柱への接合部に向かって多段階で拡幅され、その両側辺は直線形状を有し、拡幅の中間段階の箇所に材軸方向の複数箇所で孔開け加工が施され、予測される曲げモーメント分布に対して、前記孔開け加工を施された梁断面位置が先行して降伏するように構成され、かつ前記板要素の少なくとも拡幅が始まる部分から柱への接合部までが一枚の板から切り出し加工されていることを特徴とする梁端部の接合構造。
[2]柱と、曲げモーメントにより生じる引張力を板要素が負担する梁とで構成される鋼構造物において、梁の柱への接合部を含む梁端部における前記板要素が梁の一般部から柱への接合部に向かって1段階または多段階で拡幅され、その両側辺は直線形状を有し、拡幅しつつある箇所に材軸方向の複数箇所で孔開け加工が施され、予測される曲げモーメント分布に対して、前記孔開け加工を施された梁断面位置が先行して降伏するように構成され、かつ前記板要素の少なくとも拡幅が始まる部分から柱への接合部までが一枚の板から切り出し加工されていることを特徴とする梁端部の接合構造。
[3]柱と、曲げモーメントにより生じる引張力を板要素が負担する梁とで構成される鋼構造物において、梁の柱への接合部を含む梁端部における前記板要素が梁の一般部から柱への接合部に向かって増厚され、その増厚された箇所に材軸方向の複数箇所で孔開け加工が施され、予測される曲げモーメント分布に対して、前記孔開け加工を施された梁断面位置が先行して降伏するように構成され、かつ前記板要素の少なくとも増厚が始まる部分から柱への接合部までが一枚の板から切り出し加工されていることを特徴とする梁端部の接合構造。
[4]前記拡幅部または増厚部を有する板要素と梁の一般部の板要素とが接合され、前記拡幅部または増厚部を有する板要素の両側辺の柱への接合部近傍および梁の一般部の板要素への接合部近傍の計4箇所に孔あけ加工による半円状の切り欠きを有することを特徴とする前記[1]〜[3]のいずれかに記載の梁端部の接合構造。
本発明によれば、H形鋼等によって梁が構成される鋼構造物における梁端部の接合構造として、低コストでの施工によって、梁端接合部の先行降伏を回避しつつ、梁の耐疲労特性・変形性能を向上させることができる。
従来の無補強である梁端部の接合構造を示す図である。 従来技術によって補強された梁端部の接合構造を示す図である。 本発明の実施形態1における梁端部の接合構造を示す図である。 本発明の実施形態2における梁端部の接合構造を示す図である。 本発明の実施形態2における梁端部の接合構造の他の例を示す図である。 本発明の実施形態3における梁端部の接合構造を示す図である。 本発明の実施形態4における梁端部の接合構造を示す図である。 本発明の実施形態5における拡幅材の板取り例を示す図である。 本発明の実施形態5における拡幅材の板取り例を示す図である。 実施例1において、本発明例1〜3の変形能力を示す図である。 実施例1において、従来例1、2の変形能力を示す図である。 特許文献1における梁端部の接合構造を示す図である。 特許文献2における梁端部の接合構造を示す図である。 特許文献3における梁端部の接合構造を示す図である。 特許文献4における梁端部の接合構造を示す図である。
本発明の実施形態においては、柱(鉄骨柱)と梁(H形鋼等)で構成される鋼構造物における梁端部の接合構造として、耐力負担能力の低い梁端接合部の梁端部の梁フランジを一枚板の強化板(拡幅板または増厚板)によって拡幅または増厚した上で、その梁端部における拡幅または増厚された材軸方向の範囲内で、梁のフランジを孔開け加工により減断面することで、予測される曲げモーメント分布に対して、孔開け加工を施した梁断面位置が先行して降伏するようにすることによって、低コストの施工で、梁の耐疲労特性・変形性能を向上させるようにしている。なお、梁端接合部とは、梁端部と柱が接合された面を指す。
以下に、本発明の実施形態(実施形態1〜実施形態5)を図面に基づいて説明する。
[実施形態1]
図3は、本発明の実施形態1における梁端部の接合構造を示す図であり、図3(イ)は平面図、図3(ロ)は立面図である。
図3に示すように、この実施形態1においては、柱(鉄骨柱)1と梁(H形鋼)2で構成される鋼構造物における梁端部31の接合構造として、耐力負担能力の低い梁端接合部3を有する梁端部31の梁フランジを強化板6(拡幅板6A)で構成し、その拡幅板6Aの一端を柱1(柱スキンプレート1a)に溶接し、他端を梁2の一般部(通常の梁フランジを備えた部分)の梁フランジ2aに溶接している。
ここで、拡幅板6Aは、梁2の一般部から柱2への接合部に向かって2段階で拡幅しており、その両側辺は直線で構成されている。すなわち、拡幅板6Aは、梁2の材軸方向に平行な辺を有し、柱1と反対側の幅が狭い部分(梁2の一般部の梁フランジ幅と同じ幅)と、柱1側の幅が広い部分と、その中間の幅の部分(中間幅部)6dの3段階の幅となっていて、幅が変わる部分は梁2の材軸方向から45度をなす辺で構成されている。
そして、1段階拡幅された後の箇所である中間幅部6dの範囲内(すなわち、拡幅の中間段階の範囲内)で、幅方向に複数個(ここでは、2箇所)で材軸方向に複数箇所(ここでは、4箇所)に孔開け部7が設けられている。
これによって、予測される曲げモーメント分布に対して、材軸方向で柱1に最も近い孔開け部7が存在する梁断面位置8が先行して降伏した後、順次、材軸方向で柱1から遠ざかる方向の孔開け部7が存在する梁断面位置が降伏する。
そして、拡幅板6Aは、少なくとも拡幅が始まる部分(ここでは、梁2の一般部に近い側の入り隅部6c)から柱1への接合部(梁端接合部3)までが一枚の板から切り出し加工されており、溶接等で接合されていない一枚板で構成されている。
なお、中間幅部6dの辺を梁2の材軸と平行とせず、孔開け部7の欠損を考慮した後の曲げ耐力が、梁2の材軸方向のモーメント分布と比例するよう傾斜を付けることで、孔開け部7の各断面を同時に降伏させ、変形性能をさらに向上させることも出来る。
また、拡幅板6Aによって拡幅された梁端部31の梁端接合部3は、孔開け部7が存在する梁断面位置の少なくとも1箇所が全塑性モーメントに達するまでマクロ的に弾性状態を維持できる耐力を有していることが好ましい。
また、梁2のスカラップ5長さに相当する部分は、先行降伏断面部位8のひずみ硬化による耐力上昇後においても、設計上断面が降伏しない程度の断面性能を有することが望ましい。これは、スカラップ5部分と先行降伏断面部位8の断面耐力比が小さい場合、ひずみ硬化による耐力上昇後にスカラップ5底のひずみが増大し、スカラップ5底の亀裂を起点とした破断に至る恐れがあるためである。
また、拡幅板6Aの長さについては、拡幅板6Aの柱1から遠い側の端部6aの断面が、先行降伏断面部位8のひずみ硬化による耐力上昇後においても降伏しない長さを有することが望ましい。これは、ひずみ硬化による耐力上昇後、拡幅板6Aと梁フランジ2aを接合する溶接箇所に亀裂が発生することを防ぐためである。
また、孔開け部7の径を適切に設計し、スカラップ5部分近傍を除いた拡幅部分の全塑性モーメントを、構造物の崩壊モード(通常は梁2の両端に塑性ヒンジが生じた状態)時におけるモーメント勾配に比例させることで、先行降伏断面部位8の塑性化の進行を均一化させ、より耐疲労特性・変形能力を向上させることが可能である。
また、拡幅板6Aで先行降伏断面部位8の幅と梁フランジ厚の比は、早期に座屈を起こさない値とすることが望ましいが、梁フランジ破断による急激な耐力低下を防ぐために、必要な性能を確保した上で、拡幅後の梁2の破壊モードを拡幅板6Aの局部座屈とする値を採用することもできる。
また、拡幅板6Aの幅が変更する箇所の入り隅部6cには応力集中を回避するためにR部を設けてもよい。
このようにして、この実施形態1においては、以下のような効果を得ることができる。
(a)梁端部31を拡幅板6Aで拡幅することにより、現場溶接型接合形式においても梁端接合部3の先行降伏を回避することが容易である。
(b)梁端部31を拡幅板6Aで拡幅することにより、スカラップ5による断面欠損や梁ウェブ接合部分の柱スキンプレート1aの面外変形に起因する梁端接合部耐力低下による梁端接合部3近傍への変形集中を解消することができる。
(c)梁端部31の拡幅板6Aに孔開け部7を設けたことにより、先行降伏断面部位8の特に応力集中箇所と溶接線および板の入り隅切断面を分離することができる。ちなみに、前記特許文献2では、図13に示したように、先行降伏断面部位(切欠部99)の近傍に溶接ビード100が位置するため、その箇所に応力集中が起こり、疲労特性が低下する恐れがあった。また、前記特許文献4では、応力集中箇所と板の入り隅切断面が近接しており、疲労特性が低下する恐れがあった。なお、破壊力学の見地から、孔開け部7は内部欠陥の一種とみなせる。内部欠陥は表面欠陥よりも応力集中が緩和されるという利点もある。
(d)梁端部31の拡幅板6Aに材軸方向の複数箇所で孔開け部7を設けたことにより、梁2の降伏範囲を拡大させることができる。
(e)直線状の辺からなる拡幅板6Aを用いるとともに、ドリル加工が可能な孔開け加工による断面低減方法を用いることにより、加工コストを低減させることができる。
(f)拡幅板6Aが少なくとも拡幅が始まる部分から柱1への接合部まで一枚板で構成されているので、前記特許文献3のような、補強板の切り出し時のそりを矯正する必要があるといった問題や、補強板の梁フランジへの溶接長が長くなり、加工工数が増加するといった問題を回避できる。
(g)上記(a)〜(f)により、低コストの施工で優れた耐疲労特性・変形能力を有する柱梁接合部が実現可能となる。
(h)さらに、元の梁断面を補強した上で孔開け加工を行うため、元の梁断面と同等以上の断面性能を保持することが可能となり、設計上のデメリットが無いという効果もある。
(i)さらに、拡幅板6Aの梁フランジ2aと幅が等しい部分(非拡幅部)と2段階拡幅された部分の長さが等しく、1段階目と2段階目の拡幅量が等しく、各段階の拡幅に伴う段差角部(傾斜部)6bの梁材軸に対する角度を等しくする場合、一度の切断で2枚の拡幅板6Aの辺を形成することが可能であり、加工工数が減少するほか、板の歩留まりが向上する効果がある。
なお、この実施形態1では、拡幅板6Aが、梁2の一般部から柱2への接合部に向かって2段階で拡幅しているが、拡幅板6Aが、梁2の一般部から柱2への接合部に向かって3段階以上の多段階で拡幅するようにしてもよい。
[実施形態2]
図4は、本発明の実施形態2における梁端部の接合構造を示す図であり、図4(イ)は平面図、図4(ロ)は立面図である。また、図4(ハ)は孔開け部の配置パターンを説明するための図である。
本発明の実施形態2における梁端部の接合構造は、図3に示した本発明の実施形態1における梁端部の接合構造と基本的な構成は同じであるが、強化板(拡幅板)6の形状、および孔開け部7の配置パターンが異なっている。
すなわち、図4に示すように、この実施形態2においては、柱(鉄骨柱)1と梁(H形鋼)2で構成される鋼構造物における梁端部31の接合構造として、耐力負担能力の低い梁端接合部3を有する梁端部31の梁フランジを強化板6(拡幅板6B)で構成し、その拡幅板6Bの一端を柱1(柱スキンプレート1a)に溶接し、他端を梁2の一般部の梁フランジ2aに溶接している。
ここで、拡幅板6Bは、梁2の一般部から柱1との接合部に向かって1段階で拡幅しており、その両側辺は直線で構成されている。すなわち、拡幅板6Bは、柱1に近づくにつれて、所定の割合で幅が広くなる形状である。
そして、拡幅板6Bの段差角部(傾斜部)6bの範囲内(すなわち、拡幅しつつある箇所の範囲内)で孔開け加工して孔開け部7を設けている。孔あけ部7の配置は、拡幅により拡幅板6B内の断面耐力が位置により異なる点を千鳥孔(幅方向に見て材軸方向の位置をずらした孔)の配置角度を調整することで、有効断面を梁に生じる曲げモーメント分布に比例させるか、梁フランジ2a部と等しくするよう設計することが可能である。
例えば、図4(ハ)に示すように、材軸方向で拡幅板6Bの段差角部6bの範囲内において、材軸方向に複数箇所(ここでは、図4(ハ)に示す(a)、(b)、(c)の有効断面検討線が位置する3箇所)において、幅方向に複数個(ここでは、図4(ハ)に示す有効断面検討線(a)、(b)、(c)上に各4箇所)の孔開け部7が設けられている。
これによって、予測される曲げモーメント分布に対して、幅方向に孔開け部7が存在する複数箇所(ここでは、3箇所)の梁断面位置8が同時に先行して降伏する。
このようにして、この実施形態2においても、実施形態1と同様に、上記(a)〜(h)の効果を得ることができる。
それに加えて、この実施形態2においては、図5(イ)に立面図、図4(ロ)に平面図、図(ハ)に有効断面検討線(a)、(b)、(c)、(d)を示すように、拡幅板6(6B’)として、両側面が1つの直線で構成することも可能であり、この場合、拡幅板6B’の切り出しが実施形態1と比較してさらに容易である。
なお、この実施形態2では、拡幅板6Bが、梁2の一般部から柱2への接合部に向かって1段階で拡幅しているが、拡幅板6Bが、梁2の一般部から柱2への接合部に向かって2段階以上の多段階で拡幅するようにしてもよい。
[実施形態3]
図6は、本発明の実施形態3における梁端部の接合構造を示す図であり、図6(イ)は平面図、図6(ロ)は立面図である。
本発明の実施形態3における梁端部の接合構造は、図3に示した本発明の実施形態1における梁端部の接合構造と基本的な構成は同じであるが、強化板6が拡幅板6Aに替えて増厚板6Cとなる点が異なっている。
すなわち、図6に示すように、この実施形態3においては、柱(鉄骨柱)1と梁(H形鋼)2で構成される鋼構造物における梁端部31の接合構造として、耐力負担能力の低い梁端接合部3を有する梁端部31の梁フランジを増厚板6Cで構成し、その増厚板6Cの一端を柱1(柱スキンプレート1a)に溶接し、他端を梁2の一般部の梁フランジ2aに溶接している。
ここで、増厚板6Cは、梁2の一般部から柱2への接合部に向かって増厚している。すなわち、図6では、増厚板6Cが一般部の梁フランジ2a厚から一段階の増厚をしているが、増厚板6Cは、柱1に近づくにつれて板厚を徐々に増加させても良い。
そして、増厚板6C内に、幅方向に複数個(ここでは、2箇所)で材軸方向に複数箇所(ここでは、4箇所)の孔開け部7が設けられている。
これによって、予測される曲げモーメント分布に対して、幅方向に孔開け部7が存在する梁断面位置8が先行して降伏する。
このようにして、この実施形態3においても、実施形態1と同様に、上記(a)〜(h)の効果を得ることができる。
それに加えて、この実施形態3においては、増厚板6Cの両側面がそれぞれ1本の直線で構成されており、増厚板6Cの切り出しが実施形態1と比較してさらに容易である。
[実施形態4]
図7は、本発明の実施形態4における梁端部の接合構造を示す図であり、図7(イ)は本発明の実施形態1をベースに、図7(ロ)は本発明の実施形態2をベースに、図7(ハ)は本発明の実施形態3をベースにしたものである。
本発明の実施形態4における梁端部の接合構造は、実施形態1、2、3の形態に加えて、強化板6(拡幅板6A、拡幅板6B、増厚板6C)の両側辺において、柱1(柱スキンプレート1a)への接合部近傍および梁2の一般部の梁フランジ2aへの接合部近傍の計4箇所に、半円状の切り欠き7aを施している。
このような切り欠き7aが施された強化板6(拡幅板6As、拡幅板6Bs、増厚板6Cs)は、切り欠き7aにより、強化板6の柱スキンプレート1aとの接合部および強化板6の梁フランジ2aとの接合部の板縁からの亀裂発生を抑制することが可能となり、梁端部31の耐疲労性能を確保しつつ、柱スキンプレート1aへの接合位置の拡幅、および強化板6の長さを低減することができる。
なお、図7では示していないが、本発明の実施形態2の他の例である拡幅板6B’についても、同じように半円状の切り欠き7aを施すことができる(拡幅板6B’s)。
[実施形態5]
本発明の実施形態5として、本発明の実施形態1、4に示した拡幅板の板取りを示す。
図8(イ)は、本発明の実施形態1における拡幅板6A、図8(ロ)、図9(ハ)、図9(ニ)は、それぞれ本発明の実施形態4における拡幅板6As、6Bs、6B’sについての板取りの例である。
いずれの板取りにおいても、隣接する拡幅板との隙間なく配置できるため、切断工数を減少させることが可能である。また、板の歩留まりも向上する。
また、図8(ロ)、図9(ハ)、図9(ニ)においては、半円状の切り欠き7aの形成のために、板の切断前に孔あけ加工を施すことにより、加工効率を向上させることができる。
なお、なお、図8、図9では示していないが、本発明の実施形態2における拡幅板6Bについても、図9(ハ)に示した拡幅板6Bsと同様の板取りを行うことができる。
本発明の実施例1として、柱径400mm、板厚16mmの角形鋼管柱に、せい500mm、幅200mm、梁ウェブ厚12mm、フランジ厚19mm、スカラップ長さ35mm、降伏応力412.5N/mm、引張強度550N/mmの梁(H形鋼)を接合する場合の検討を行った。
梁ウェブは高力ボルト摩擦接合とし、強度区分F10T、サイズM20、12本、2列配置、ピッチ55mmとしている。
梁のモーメント分布は、柱芯間距離が6000mm、逆対称曲げとなる場合を想定し、柱芯から3000mmの位置をモーメント0とする三角形分布を考えた。
そして、従来例1として、図1に示した無補強の梁端部の接合構造、従来例2として、図2に示した従来技術による補強を施した梁端部の接合構造、本発明例1として、図3に示した本発明の実施形態1における梁端部の接合構造、本発明例2として、図4に示した本発明の実施形態2における梁端部の接合構造、本発明例3として、図6に示した本発明の実施形態3における梁端部の接合構造を検討対象とした。
本発明例1において、拡幅板6Aの一、二段目の拡幅幅は75mmであり、柱に取り付く位置の幅は350mm、中間部の幅は275mmである。拡幅板6Aの長さは600mmである。孔径は37.5mmであり、柱に最も近い孔位置は柱面から200mmの距離にある。
本発明例2において、拡幅板6Bの拡幅幅は150mmであり、柱に取り付く位置の幅は350mmである。拡幅板6Bの長さは700mmであり、傾斜部の長さは500mmで、両端に100mm長の平行部を有する。孔径は30mmであり、柱に最も近い孔位置は柱面から200mmの距離にある。
本発明例3において、増厚板6Cの板厚は28mmである。孔径は32mmであり、柱に最も近い孔位置は柱面から200mmの距離にある。増厚板6Cの長さは600mmである。
なお、梁ウェブの有効断面高さ及び負担荷重は、非特許文献1、非特許文献2に記載の方法を用いて検討した。ただし、高力ボルト接合部については外側3本がモーメントによる梁材軸方向の応力を伝達し、その他のボルトは梁のせん断荷重を負担するものとした。梁ウェブの負担荷重は前記ウェブ有効高さによる耐力とボルト接合部の耐力の小さいほうの値とした。
表1、図10、図11に、本発明例1、2、3と従来例1、2との検討結果を示す。
Figure 0006128058
表1では、梁端(柱梁接合面位置、梁端接合部)、先行降伏部位、強化板端部位(柱と反対側の位置)の梁降伏モーメントと、その時の梁せん断力、及び終局耐力(先行降伏部位における梁フランジを引張強度、梁ウェブ(有効断面)を降伏応力で計算した全塑性モーメント)時の梁せん断力を比較している。
図10は、梁の全塑性モーメントの長さ方向分布と終局耐力時の曲げモーメント分布を図示したものであり、図10(イ)は本発明例1、図10(ロ)は本発明例2、図10(ハ)は本発明例3、図11(ニ)は従来例1、図11(ホ)は従来例2である。
ちなみに、終局耐力時の曲げモーメントよりも全塑性モーメントが低い部分が主に塑性化するため、該当する部分が長いほど変形能力が大きい。一方、梁端や強化板端は溶接ビードと重なるため、できるだけ降伏させないほうが良い。
まず、図11(ニ)に示す従来例1では、梁端の曲げ耐力が梁の全断面有効時全塑性モーメントを下回るため、梁端近傍に歪が集中する。
また、図11(ホ)に示す従来例2では、先行降伏部位の最大耐力時に梁端に作用するモーメントが梁端の曲げ耐力以下となるよう設計されているが、先行降伏部位が拡幅板の柱反対側の端であり、溶接ビードの端と一致するため応力集中を起こしやすい。
これに対して、図10(イ)、(ロ)、(ハ)に示す本発明例1、2、3では、先行降伏部位の最大耐力時に梁端に作用するモーメントが梁端の曲げ耐力以下となるよう設計されており、先行降伏部位と溶接ビードが分離されている。ただし、強化板の柱反対側の端は先行降伏部位の最大耐力時には降伏するものの、塑性化の程度は小さい。
本発明の実施例2として、図5に示した本発明の実施形態2における梁端部の接合構造について、拡幅板に孔開け部が千鳥配置とされた部分の有効断面の算定を行った。
梁の一般部の梁幅は300mm、柱に取り付く位置の拡幅幅は525mm、傾斜部の長さは1000mmである。孔開け部の配置は図5(ロ)と表2に示す通りである。
そして、図5(ハ)に示す(a)、(b)、(c)、(d)の断面(破断線)における有効断面(有効幅)の算定を行った。なお、千鳥配置された孔の有効径(表2中の有効径係数は)は非特許文献3の解説13章(pp.101)に記載の有効孔径の評価式を用い算定した。
算定結果を表2に示す。いずれの断面においても、有効幅は300mmである。
Figure 0006128058
1 柱
1a 柱スキンプレート
2 梁
2a 梁フランジ
2b 梁ウェブ
3 梁端接合部
4 ダイヤフラム
5 スカラップ
6 強化板(拡幅板、増厚板)
6A 拡幅板
6As 拡幅板
6B 拡幅板
6Bs 拡幅板
6B’ 拡幅板
6B’s 拡幅板
6C 増厚板
6Cs 増厚板
6a 拡幅板の柱から反対側の端
6b 拡幅板の段差角部(傾斜部)
6c 拡幅板の入り隅部
6d 拡幅板の中間幅部
7 孔開け部
7a 半円状の切り欠き
8 先行降伏断面部位
31 梁端部
76 補強板
76a 補強板の梁端接合部と反対側の端部
86 補強板
87 孔開け部
89 曲線状の切欠部
96a、96b 補強板
99 曲線状の切欠部
106 補強板
106a 補強板の柱から反対側の端
116 拡幅板
116a 拡幅板の柱から反対側の端
118 先行降伏断面部位

Claims (6)

  1. 柱と、曲げモーメントにより生じる引張力を板要素が負担する梁とで構成される鋼構造物において、梁の柱への接合部を含む梁端部における前記板要素が梁の一般部から柱への接合部に向かって多段階で拡幅され、その両側辺は直線形状を有し、拡幅の中間段階の箇所に材軸方向の複数箇所で孔開け部を有し、予測される曲げモーメント分布に対して、前記孔開け部が存在する梁断面位置が先行して降伏するように構成され、かつ前記板要素の少なくとも拡幅が始まる部分から柱への接合部までが一枚板であることを特徴とする梁端部の接合構造。
  2. 柱と、曲げモーメントにより生じる引張力を板要素が負担する梁とで構成される鋼構造物において、梁の柱への接合部を含む梁端部における前記板要素が梁の一般部から柱への接合部に向かって1段階または多段階で拡幅され、その両側辺は直線形状を有し、拡幅しつつある箇所に材軸方向の複数箇所で孔開け部を有し、予測される曲げモーメント分布に対して、前記孔開け部が存在する梁断面位置が先行して降伏するように構成され、かつ前記板要素の少なくとも拡幅が始まる部分から柱への接合部までが一枚板であることを特徴とする梁端部の接合構造。
  3. 柱と、曲げモーメントにより生じる引張力を板要素が負担する梁とで構成される鋼構造物において、梁の柱への接合部を含む梁端部における前記板要素が梁の一般部から柱への接合部に向かって増厚され、その増厚された箇所に材軸方向の複数箇所で孔開け部を有し、予測される曲げモーメント分布に対して、前記孔開け部が存在する梁断面位置が先行して降伏するように構成され、かつ前記板要素の少なくとも増厚が始まる部分から柱への接合部までが一枚板であり、
    記増厚部を有する板要素と梁の一般部の板要素とが接合され、前記増厚部を有する板要素の両側辺の柱への接合部近傍および梁の一般部の板要素への接合部近傍の計4箇所に半円状の切り欠きを有することを特徴とする梁端部の接合構造。
  4. 前記拡幅部を有する板要素と梁の一般部の板要素とが接合され、前記拡幅部を有する板要素の両側辺の柱への接合部近傍および梁の一般部の板要素への接合部近傍の計4箇所に半円状の切り欠きを有することを特徴とする請求項1または2に記載の梁端部の接合構造。
  5. 前記多段階の拡幅において、拡幅に伴う段差角度は、それぞれ等しい角度とし、拡幅量が等しいことを特徴とする請求項1、2、4のいずれかに記載の梁端部の接合構造。
  6. 前記複数個所の孔開け部の配置が千鳥孔であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の梁端部の接合構造。
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