JP6891053B2 - 柱梁接合構造 - Google Patents
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Description
図1に示すように、本実施形態に係る柱梁接合構造1は、鋼管柱10と、H形鋼の鋼製梁20、30とを接合した柱梁接合構造である。本実施形態では、鋼管柱10は、断面矩形状の角形鋼管柱であり、鋼管柱10には、鋼管柱10の側壁部10aから端部が突出するように上下に一対の通しダイアフラム15、16が形成されている。
ただし、hλc=(hNy/hNe)1/2であり、
hNyは、hNy=Bh・th・hσyで表される方杖材40の降伏限界耐力であり、
Bhは、方杖材40の幅であり、thは、方杖材40の厚さであり、hσyは、方杖材40の降伏応力度であり、
hNeは、hNe=π2・E・Ih/klc 2で表される方杖材40の降伏曲げ座屈耐力であり、
Eは、方杖材40のヤング率であり、Ihは、方杖材40の弱軸断面二次モーメントであり、klcは、方杖材40の座屈長さであり、方杖材40の座屈長さklcは、方杖材の長さの2分の1である。なお、本明細書で示す一連の式に用いた同じ文字は、同じ物理量を示している。
後述する解析結果からも明らかなように、方杖材40の曲げ座屈細長比hλcが、0.53以下であれば、方杖材40の座屈変形をより確実に抑えることができる。
ここで、柱梁接合構造1の各溶接部を含む接合部の強度計算について説明する。この計算を、図7(a)〜(c)を用いて説明する。なお、図7(a)および図7(b)では、方杖材40と、これに溶接された鋼管柱10と鋼製梁20との側面図および平面図を示しており、鋼製梁30は省略している。また、図7(c)は、鋼管柱10の端面図である。なお、図中において、点A、B、Cをそれぞれ結ぶ線は、降伏線である。
ここで、jMy:接合部の降伏曲げ耐力
bMy:鋼製梁20の降伏曲げモーメント
jMp:接合部の全塑性曲げ耐力
bMp:鋼製梁20の全塑性曲げモーメント
jMu:接合部の最大曲げ耐力
α:接合部係数(鋼製梁20の材料が400N/mm2級鋼の場合は式1.3、
鋼製梁20の材料が490N/mm2級鋼の場合は式1.2)
なお、以下に示すいくつかの式では、これらの耐力および曲げモーメントの算出する過程を説明しているが、この式は一例であり、これに限定されるものではない。
接合部の降伏曲げ耐力jMyは、以下の式(2.1)により、算出することができる。
ただし、Dc:鋼管柱10の外径(一辺の寸法)
tc:鋼管柱10の肉厚
H:鋼製梁20の梁せい
tf:鋼製梁20の上側および下側フランジ21、22のフランジ厚
c:鋼製梁20の下側フランジ22と下側通しダイアフラム16の距離
d:鋼製梁20の下側フランジ22の縁から降伏線ABまでの距離
x:鋼製梁20の梁端の降伏領域の幅
y:鋼製梁20の下側フランジ22から降伏線AAまでの距離
LMy:降伏線の単位長さ当たりの降伏曲げモーメント
bσy:鋼製梁20の降伏応力度
hNc:方杖材40の曲げ座屈限界耐力
φ:方杖材40と梁フランジのなす角度
(A)hλc≦pλcの場合
(B)pλc<hλc≦0.5の場合
ただし、hλc:方杖材40の曲げ座屈細長比(上述した式参照)
pλc:塑性限界細長比=0.15
eλc:弾性限界細長比=1/(0.6)1/2
方杖材40が取り付く部位の鋼製梁20のウェブ23を補強する補強リブ50を検討する。補強リブ50は、以下の式(5.1)を満たすものとする。
ただし、PR:リブの耐力
Pr:リブに作用する力
ただし、l0:局部圧縮領域の幅
tw:鋼製梁20のウェブ23の厚さ
th:補強リブ50の厚さ
r:鋼製梁20のフィレット半径
hr:補強リブ50のリブの高さ
ar:リブ溶接部の有効のど厚
鋼製梁20の下側フランジ22は、隅肉溶接で接合する。溶接部は、以下の式(6.1)を満たすものとする。
ただし、fwPu:梁の下フランジ溶接部の最大耐力
fPy:梁の下フランジの降伏耐力
cPp:柱フランジ面外曲げ全塑性耐力
α:接合部係数(式(1.3)参照)
だたし、af:梁の下フランジ溶接部の有効のど厚
bσu:梁の引張強さ
B:鋼製梁20の下側フランジ22の幅
Claims (4)
- 鋼管柱と、H形鋼の鋼製梁との柱梁接合構造であって、
前記鋼管柱には、前記鋼管柱の側壁部から端部が突出するように、上下に一対の通しダイアフラムが形成されており、
前記鋼製梁の梁成は、前記一対の通しダイアフラムの距離よりも小さく、
前記一対の通しダイアフラムのうち、一方の通しダイアフラムには、前記鋼製梁の一方のフランジの端部が溶接されており、
前記一対の通しダイアフラムの間の前記鋼管柱の前記側壁部には、前記鋼製梁の他方のフランジとそのウェブの端部が溶接されると共に、前記他方の通しダイアフラムと、前記他方のフランジとは、水平方向に対して傾斜するように配置された板状の方杖材を介して溶接され、前記鋼管柱と、前記鋼製梁と、前記方杖材とにより囲まれた空間は、貫通した空間になっており、
前記方杖材の厚さを二等分する第1仮想平面と、前記他方のフランジの厚さを二等分する第2仮想平面と、が交差する位置から、前記一方のフランジに向かう上下方向に沿って、前記鋼製梁のウェブを挟むように一対の補強リブが形成されていることを特徴とする柱梁接合構造。 - 前記方杖材は、矩形状の板材であり、
前記方杖材の曲げ座屈細長比hλcは、0.53以下であることを特徴とする請求項1に記載の柱梁接合構造。
ただし、hλc=(hNy/hNe)1/2であり、
hNyは、hNy=Bh・th・hσyで表される方杖材の降伏限界耐力であり、
Bhは、方杖材の幅であり、thは、方杖材の厚さであり、hσyは、方杖材の降伏応力度であり、
hNeは、hNe=π2・E・Ih/klc 2で表される方杖材の降伏曲げ座屈耐力であり、
Eは、方杖材のヤング率であり、Ihは、方杖材の弱軸断面二次モーメントであり、klcは、方杖材の座屈長さであり、方杖材の座屈長さは、方杖材の長さの2分の1である。 - 前記鋼製梁の前記他方のフランジおよび前記ウェブと、前記鋼管柱の前記側壁部とは、隅肉溶接により溶接されていることを特徴とする請求項1または2に記載の柱梁接合構造。
- 前記補強リブは、略直角三角形状の板材からなり、前記補強リブの上下方向の高さは、前記鋼製梁の前記他方のフランジの幅の2分の1以上であり、前記鋼製梁の梁成の大きさの2分の1以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の柱梁接合構造。
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