JP2019214899A - 柱梁接合部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】段差梁を有する柱梁接合部構造において、方杖材で補強される鉄骨梁を偏心位置に取り付けたいとする要請に対応可能であって、高耐力の柱梁接合部構造を提供すること。【解決手段】角形鋼管柱10と、鉄骨梁30,40との柱梁接合部構造100であり、角形鋼管柱10には一対の通しダイアフラム20A,20Bが介在し、角形鋼管柱10の側面12には第一鉄骨梁40が通しダイアフラム20A,20Bに接合され、角形鋼管柱10の側面11には第二鉄骨梁30が通しダイアフラム20Aと側面11に接合され、第二鉄骨梁30のフランジ32と通しダイアフラム20Bに対して方杖材50が接合され、第二鉄骨梁30のウエブ33を挟んだ対向位置においてフランジ32とウエブ33に対して一対の補強リブ60が接合されており、第二鉄骨梁30が、角形鋼管柱10の側面11の幅中心を通る中心線に対して左右いずれか一方の偏心位置に配設されている。【選択図】図1

Description

本発明は、柱梁接合部構造に関する。
鉄骨柱として角形鋼管を適用し、鉄骨梁としてH形鋼を適用してなる鉄骨造建築物における柱梁接合部には、コラムコア(パネルゾーン)の上下に通しダイアフラムが配設され、上下の通しダイアフラムに対して上下階の鉄骨柱が配設され、鉄骨柱の側面から張り出している通しダイアフラムの端部に鉄骨梁が溶接される構造が一般に採用されている。角形鋼管柱の各側面に対して、梁成の異なる鉄骨梁が接合される段差梁を有する柱梁接合部構造では、上下の通しダイアフラムに加えて、コラムコア内に例えば梁成の低い鉄骨梁のフランジに対応する位置に内ダイアフラムが溶接接合される構造が適用される。また、この内ダイアフラムが適用される箇所に、上下の通しダイアフラムとは別の通しダイアフラムが適用される構造もある。さらに、例えば梁成の低い鉄骨梁の例えば下フランジを鉄骨梁の途中位置から所定勾配で下方に屈曲させ、上下の通しダイアフラムに対してこの鉄骨梁の上下のフランジを当接させる、所謂鉛直ハンチが適用される場合もある。この鉛直ハンチが適用される場合、内ダイアフラムや別途の通しダイアフラムを不要にできるというメリットがある。
このように、段差梁を有する柱梁接合部構造では、上下の通しダイアフラムの他に、内ダイアフラムや別途の通しダイアフラムがコラムコアに組み込まれたり、鉛直ハンチが適用されることにより、加工が複雑になり、製作コストが高騰する要因となり得る。
そこで、段差梁を有し、上下の通しダイアフラムを有する柱梁接合部構造において、上下の通しダイアフラム間の距離よりも梁成の低い鉄骨梁の例えば上フランジを上方の通しダイアフラムに溶接し、下フランジはコラムコアの側面に溶接し、下方の通しダイアフラムと下フランジの下面を方杖材で接続する柱梁接合部構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5690533号公報
ところで、上記する段差梁を有する柱梁接合部構造において、例えば方杖材で補強される鉄骨梁を、角形鋼管柱(コラムコア)の幅中心を通る中心線から左右いずれか一方に偏心させたいという要請がある。この要請は、上下階における3次元空間(形状)からの要請であったり、外観意匠性の観点からの要請である。しかしながら、特許文献1に記載の柱梁接合部構造は、このように段差梁のいずれかの鉄骨梁を偏心位置に取り付けることを想定した構造ではない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、段差梁を有する柱梁接合部構造において、方杖材で補強される鉄骨梁を偏心位置に取り付けたいとする要請に対応可能であって、高耐力の柱梁接合部構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による柱梁接合部構造の一態様は、
角形鋼管柱と、H形鋼により形成される鉄骨梁との柱梁接合部構造であって、
前記角形鋼管柱には、該角形鋼管柱の側面から端部が張り出すようにして上下に第一間隔を隔てて一対の通しダイアフラムが介在しており、
前記角形鋼管柱の有する側面のうち、いずれかの側面には、前記第一間隔の梁成を有する第一鉄骨梁の上下のフランジが前記一対の通しダイアフラムに溶接部を介して接合されており、
前記角形鋼管柱の有する側面のうち、他のいずれかの側面には、前記第一間隔よりも低い梁成を有する第二鉄骨梁の上下のフランジのうちのいずれか一方のフランジが、前記一対の通しダイアフラムのうちのいずれか一方の通しダイアフラムと溶接部を介して接合され、他方のフランジは前記角形鋼管柱の前記側面に溶接部を介して接合されており、
前記第二鉄骨梁の有する前記他方のフランジと他方の通しダイアフラムに対して、鋼製プレートにより形成される方杖材の両端が溶接部を介して接合されており、
前記鉄骨梁のウエブを挟んだ対向位置において、前記方杖材が接合されている前記フランジと前記ウエブに対して溶接部を介して一対の補強リブが接合されており、
前記第二鉄骨梁が、前記角形鋼管柱の前記側面の幅中心を通る中心線に対して、左右いずれか一方の偏心位置に配設されていることを特徴とする。
本態様によれば、一対の通しダイアフラムの間の第一間隔よりも梁成が低く、方杖材にて補強されている第二鉄骨梁が、角形鋼管柱の幅中心を通る中心線よりも左右いずれか一方の偏心位置に配設されていることにより、このように偏心配置の要請に応じた柱梁接合部構造を提供することができる。また、方杖材を適用することにより、上下一対の通しダイアフラムとは別の通しダイアフラムを不要とし、内ダイアフラム(及び外ダイアフラム)を不要としながら、段差梁を有する柱梁接合部構造を形成できる。さらに、方杖材が接合されている鉄骨梁のフランジとウエブに対して一対の補強リブが接合されていることにより、方杖材から鉄骨梁に作用する荷重に対して、鉄骨梁のフランジ等を効果的に補強することができる。ここで、第二鉄骨梁と上下の通しダイアフラムとの接合形態として、上方の通しダイアフラムに第二鉄骨梁の上フランジが接合され、下フランジが角形鋼管柱(コラムコア)の側面に接合される形態の他、下方の通しダイアフラムに第二鉄骨梁の下フランジが接合され、上フランジが角形鋼管柱の側面に接合される形態もある。
また、本発明による柱梁接合部構造の他の態様は、前記方杖材の厚みの中心を通る第一平面と、他方の前記フランジの厚みの中心を通る第二平面との交線の直上に、前記一対の補強リブが配設されていることを特徴とする。
本態様によれば、方杖材から鉄骨梁のフランジに荷重が作用する位置に補強リブが配設されていることにより、補強リブによるより一層高い補剛効果が奏される。
また、本発明による柱梁接合部構造の他の態様は、前記角形鋼管柱の前記側面と、前記他方のフランジと、前記方杖材とにより包囲されている空間が貫通空間であることを特徴とする。
本態様によれば、鉄骨梁のフランジと方杖材とにより包囲されている空間が貫通空間であることにより、角形鋼管柱(コラムコア)と鉄骨梁との溶接部の検査等をこの貫通空間を利用して行うことができる。
また、本発明による柱梁接合部構造の他の態様は、前記角形鋼管柱は四隅が曲率部を有しており、
前記他方のフランジと前記角形鋼管柱の前記側面とを繋ぐ前記溶接部が、前記曲率部を除いた該他方のフランジと該側面との当接箇所に形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、角形鋼管柱が四隅(隅角部)に曲率部を有する場合に、この曲率部を除いた箇所で鉄骨梁のフランジと角形鋼管柱の側面が溶接されていることにより、溶接作業が困難な角形鋼管柱の四隅の曲率部による溶接を不要にできる。角形鋼管柱の隅角部は、鉄骨梁が接続される側面の剛性のみならず、この側面に直交する側面の剛性の影響により高剛性領域となる。このように角形鋼管柱において剛性の高い領域では、外力が作用した際に角形鋼管柱の負担荷重が増加し、これに応じて鉄骨梁のフランジや、このフランジに接続される方杖材の負担荷重が低減される。その結果、鉄骨梁が偏心位置に配設される形態において、角形鋼管柱の曲率部に対応する箇所の溶接を不要にした場合であっても、耐力上十分な溶接長を確保することが可能になる。さらに、方杖材の負担荷重が低減することに起因して、方杖材の厚みを可及的に薄くすることも可能になる。
また、本発明による柱梁接合部構造の他の態様は、前記第二鉄骨梁の偏心率と前記方杖材の厚みが、以下の式(A)を満たすことを特徴とする。
Figure 2019214899
本態様によれば、設定される第二鉄骨梁の偏心率(偏心なしを0とし、下方のフランジの端部がコラムコアの側面と面一まで偏心した状態を1とする)に応じて、最適な厚みの方杖材を設定することができ、必要最低限の厚みの方杖材を設定することにより施工コスト(資材コスト)の最適化に繋がる。
また、本発明による柱梁接合部構造の他の態様は、前記他方のフランジと前記角形鋼管柱の前記側面とを繋ぐ前記溶接部の長さが、以下の式(B)を満たすことを特徴とする。
Figure 2019214899
本態様によれば、角形鋼管柱の側面と第二鉄骨梁のフランジとの溶接部の長さを適切に算定することにより、必要最低限の溶接にて双方を接続することができ、柱梁接合部構造の施工コストの削減に繋がる。
以上の説明から理解できるように、本発明の柱梁接合部構造によれば、段差梁を有する柱梁接合部構造において、方杖材で補強される鉄骨梁を偏心位置に取り付けたいとする要請に対応可能であって、高耐力の柱梁接合部構造を提供することができる。
実施形態に係る柱梁接合部構造の一例の斜視図である。 図1のII−II矢視図であって、第一鉄骨梁の途中位置で切断して第二鉄骨梁を側方から見た図である。 図1のIII−III矢視図であって、第二鉄骨梁の途中位置で切断して第一鉄骨梁を側方から見た図である。 図1のIV−IV矢視図であって、第二鉄骨梁のフランジと角形鋼管柱の側面の溶接部の範囲を示す図である。 (a)は、FEM解析に用いた解析モデル概要図であり、(b)は図5(a)のb方向矢視図である。 FEM解析における変形角とモーメントの相関グラフであって、(a)は比較例の相関グラフであり、(b)は実施例の相関グラフである。 梁において、柱との接合部(パネル際)、方杖材との接合部(方杖際)における梁軸方向応力採取位置を示す図であって、(a)は比較例のケースを示す平面図であり、(b)は実施例のケースを示す平面図であり、(c)は比較例及び実施例の各ケースの側面図である。 層間変形角1/200の際の応力分布図であって、(a)は比較例に関する応力分布図であり、(b)は実施例に関する応力分布図である。 層間変形角1/100の際の応力分布図であって、(a)は比較例に関する応力分布図であり、(b)は実施例に関する応力分布図である。 層間変形角1/50の際の応力分布図であって、(a)は比較例に関する応力分布図であり、(b)は実施例に関する応力分布図である。 面外曲げ降伏メカニズムを説明する図である。 鉄骨梁の偏心率と方杖材の必要板厚に関する相関グラフを示す図である。
以下、実施形態に係る柱梁接合部構造について添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[実施形態に係る柱梁接合部構造]
はじめに、図1乃至図4を参照して、実施形態に係る柱梁接合部構造の一例を説明する。ここで、図1は、実施形態に係る柱梁接合部構造の一例の斜視図であり、図2乃至図4はそれぞれ、図1のII−II矢視図、III−III矢視図、及びIV−IV矢視図である。実施形態に係る柱梁接合部構造100は、コラムコア10Aと上下の角形鋼管10B,10Cにより形成される角形鋼管柱10と、H形鋼により形成され、梁成の異なる2種類の鉄骨梁30,40との柱梁接合部構造である。
中央のコラムコア10Aは鉄骨梁30,40が接合される角形鋼管であり、パネルゾーンを形成する。コラムコア10Aの上下端には、上通しダイアフラム20A及び下通しダイアフラム20Bが溶接により接合されている。上通しダイアフラム20Aの上表面に角形鋼管10Bが溶接により接合され、下通しダイアフラム20Bの下表面に角形鋼管10Cが溶接により接合されている。図示例の角形鋼管10A,10B,10Cは、平面視形状が略正方形であり、いずれも断面寸法は同一である。尚、パネルゾーンを形成するコラムコア10Aの厚みが他の角形鋼管柱10B,10Cよりも厚く、断面寸法が相対的に大きい形態であってもよい。角形鋼管10A,10B,10Cとしては、例えば、JIS G 3466(一般構造用角形鋼管)に基づくJIS製品である、STKR400やSTKR490が適用できる。また、その他、建築構造用冷間成形角形鋼管である、BCR(Box Column Roll 建築構造用冷間ロール成形角形鋼管、登録商標)やBCP(Box Column Press建築構造用冷間プレス成形角形鋼管、登録商標)が適用できる。尚、BCRやBCPは、SN材(建築構造用鋼材)をベースとした一般社団法人日本鉄鋼連盟製の角形鋼管である。また、角形鋼管10A,10B、10Cの一辺は150mm乃至1000mm程度の範囲に設定でき、その肉厚は6mm乃至50mm程度の範囲に設定できる。
上通しダイアフラム20Aと下通しダイアフラム20Bの平面視形状は正方形であり、断面寸法は角形鋼管柱10よりも大きく、従って、図1等に示すように上通しダイアフラム20A等の外周は角形鋼管柱10から外側に張り出している。また、図2に示すように、上通しダイアフラム20Aと下通しダイアフラム20Bの上下の距離(第一間隔の一例)はt1である。上通しダイアフラム20Aと下通しダイアフラム20Bは、一辺が160mm乃至1050mm程度の範囲に設定でき、その板厚は12mm乃至100mm程度の範囲に設定できる。また、上通しダイアフラム20Aと下通しダイアフラム20Bの端辺のコラムコア10Aの側面からの突出長さは、5mm乃至30mm程度の範囲に設定できる。
柱梁接合部構造100において、角形鋼管柱10の内部には、内ダイアフラムは存在していない。すなわち、角形鋼管柱10には、一対の上通しダイアフラム20Aと下通しダイアフラム20Bの他は、内ダイアフラムは存在しておらず、その他、外ダイアフラムも他の通しダイアフラムも存在していない。尚、必要に応じて、コラムコア10A内にコンクリートを充填してパネルゾーンの剛性を高めてもよく、このようにコンクリートを充填する場合には、コラムコア10A内に内ダイアフラム等が存在しないことから、コンクリートの充填性が良好になる。
コラムコア10A(もしくは角形鋼管柱10)は4つの側面11〜14を有し、4つの隅角部には曲率部15(もしくはR部)を有する。コラムコア10Aの1つの側面12には、上下のフランジ41,42の芯間距離が距離t1と同一であり、上通しダイアフラム20Aと下通しダイアフラム20Bに上下のフランジ41,42が接合される第一鉄骨梁40が取り付けられている。すなわち、図示例において、上通しダイアフラム20Aと下通しダイアフラム20Bの距離(第一間隔)t1は、第一鉄骨梁40の梁成に応じた距離に設定される。尚、第一鉄骨梁40と以下で示す第二鉄骨梁30は、例えば、JIS製品である、SN材(建築構造用圧延鋼材 JIS G 3136)、SS材(一般構造用圧延鋼材 JIS G 3101)、SM材(溶接構造用圧延鋼材 JIS G 3106)等が適用できる。
上方のフランジ41の端部には開先が設けられ、下方に裏当金44が配設された状態で、上通しダイアフラム20Aの端部と突合せ溶接されることにより、溶接部45を介して接合されている。同様に、下方のフランジ42の端部には開先が設けられ、上方に裏当金46が配設された状態で、下通しダイアフラム20Bの端部と突合せ溶接されることにより、溶接部47を介して接合されている。一方、第一鉄骨梁40のウエブ43は、コラムコア10Aの側面12に対して隅肉溶接されることにより、溶接部48を介して接合されている。
以下、各接合部は、溶接部45,47、48と同様に、突合せ溶接、隅肉溶接のいずれかの溶接により形成されるが、具体的な溶接方法は、アークスポット、アークスタッド、ガスシールドアーク等のアーク溶接の他、プラズマ溶接、エレクトロスラグ溶接、電子ビーム溶接、レーザービーム溶接など、多様な溶接法が適用できる。
一方、コラムコア10Aにおいて、側面12と直交する他の1つの側面11には、上下のフランジ31,32の芯間距離が距離t1よりも短い第二鉄骨梁30が、その上方のフランジ31と上通しダイアフラム20Aを接合する態様で取り付けられている。そして、第二鉄骨梁30の下方のフランジ32は、コラムコア10Aの側面11に接合されている。また、第二鉄骨梁30の下方のフランジ32と下通しダイアフラム20Bとの距離(段差)、言い換えれば、段差梁を形成する第一鉄骨梁40と第二鉄骨梁30の梁成の段差は、50mm乃至150mmの範囲の他、150mm以上の範囲に設定できる。
図3及び図4に明りょうに示すように、柱梁接合部構造100において、第二鉄骨梁30のウエブ31の中心線LC2は、角形鋼管柱10の幅中心を通る中心線LC1に対して、右側に偏心量δだけ偏心した偏心位置に配設されている。このように、柱梁接合部構造100は、段差梁を有するとともに、梁成の低い第二鉄骨梁30が角形鋼管柱10の中心線LC1に対して偏心位置に配設されている接合部構造である。図3及び図4に示すように、角形鋼管柱10の側面13と、第二鉄骨梁30の上下のフランジ31,32(特に下方のフランジ32)の端部とは面一となっている。すなわち、双方が面一となるように第二鉄骨梁30の偏心量δが設定されている。尚、偏心量δが図示例よりも少ない偏心量に設定され、角形鋼管柱10の側面13と下方のフランジ32の端部が面一とならない形態であってもよいし、コラムコア10Aの中心線LC1に対して左側に第二鉄骨梁30が偏心する態様で接合される形態であってもよい。
第二鉄骨梁30の上方のフランジ31の端部には開先が設けられ、下方に裏当金34が配設された状態で、上通しダイアフラム20Aの端部と突合せ溶接されることにより、溶接部35を介して接合されている。また、第二鉄骨梁30のウエブ33は、コラムコア10Aの側面11に対して隅肉溶接されることにより、溶接部36を介して接合されている。尚、裏当金34を配設しない形態であってもよい。
一方、図1及び図2に示すように、第二鉄骨梁30の下方のフランジ32は、コラムコア10Aの側面11に対してウエブ33と同様に隅肉溶接されることにより、溶接部37を介して接合されている。この溶接部37は、図4に示すように、コラムコア10Aの曲率部15(図中のR区間)以外の側面11の範囲において隅肉溶接が行われることにより形成される。
すなわち、曲率部15に隅肉溶接を行わなくても、溶接部37において必要となる強度が十分に得られる。これは、コラムコア10Aの隅角部15において、第二鉄骨梁30が接続される側面11の剛性のみならず、この側面11に直交する側面13の剛性の影響により、隅角部15の近傍が高剛性領域であることに依拠している。このようにコラムコア10Aにおいて剛性の高い隅角部15の近傍では、外力が作用した際にコラムコア10Aの負担荷重が増加し、第二鉄骨梁30の有するフランジ32の負担荷重は、第二鉄骨梁30が偏心していない場合と比べて低減される。その結果、第二鉄骨梁30が図示するように偏心位置に接合される形態では、コラムコア10Aの曲率部15に対応する箇所の溶接を不要にした場合であっても、耐力上十分な溶接長を確保することが可能になる。また、曲率部15における溶接作業は他の一般部の溶接作業に比べて困難であるが、このように曲率部15に対するフランジ32の溶接作業を不要にできることから、柱梁接合部構造100の施工性が良好になる。
また、第二鉄骨梁30の下方のフランジ32の下面と下通しダイアフラム20Bには、鋼製プレートにより形成される方杖材50が接合されている。図2に示すように、方杖材50は、第二鉄骨梁30の延伸方向(水平方向)に対して角度θ傾斜している。この角度θは、15度乃至35度の範囲に設定することができ、この範囲の角度θを有する方杖材50を適用することにより、第二鉄骨梁30からコラムコア10Aを含む角形鋼管柱10に対して荷重を効果的に伝達することが可能になる。また、方杖材50の板厚は6mm乃至22mm程度の範囲に設定でき、方杖材50の幅は例えば図3に示すようにフランジ32と同幅に設定でき、100mm乃至300mm程度の範囲に設定できる。
図2において明りょうに示すように、方杖材50は水平方向に対して角度θで傾斜していることから、一般の鋼製プレートを用いた場合でも、その端部と、下通しダイアフラム20Bの端部及び第二鉄骨梁30の下方のフランジ32の下面と、の間には自然開先が形成される。それぞれの端部の上方に裏当金51、52を配設し、突合せ溶接することにより、溶接部52,54を介して、方杖材50と下通しダイアフラム20Bの端部及び第二鉄骨梁30の下方のフランジ32の下面とが接合される。
上記するように、柱梁接合部構造100において、第二鉄骨梁30が角形鋼管柱10の側面11に対して偏心位置に配設されていることにより、第二鉄骨梁30が偏心していない場合と比べて、剛性の高いコラムコア10Aの隅角部15の負担荷重が増加することに起因して、第二鉄骨梁30のフランジ32のみならず、方杖材50の負担荷重も低減される。その結果、柱梁接合部構造100では、第二鉄骨梁30が偏心していない場合と比べて、方杖材50の厚みを薄くすることが可能になる。
さらに、第二鉄骨梁30のウエブ33を挟む位置において、ウエブ33の側面から下方のフランジ32の上面に亘って一対の補強リブ60が接合されている。より具体的には、図2に示すように、方杖材60の厚みの中心を通る第一平面L1と、第二鉄骨梁30の下方のフランジ32の厚みの中心を通る第二平面L2と、が交差してできる交線Pを含む鉛直面L3に板厚の中心面が通過するようにして、補強リブ60が配設される。図示する位置に一対の補強リブ60が配設されることにより、第二鉄骨梁30から方杖材50に伝達された荷重による反力が、方杖材50から第二鉄骨梁30の下方のフランジ32に作用した際に、この反力を補強リブ60が効果的に負担することが可能になる。
図示例の補強リブ60は、直角三角形の2つの鋭角が取り除かれた略三角形状の鋼製プレートにより形成され、下方のフランジ32の上面とウエブ33に対して隅肉溶接されることにより、溶接部61,62を介して接合されている。また、補強リブ60の幅は下方のフランジ32の幅の40%以上に設定でき、補強リブ60の厚みは6mm乃至22mmの範囲に設定でき、例えば方杖材50の厚みよりも薄い厚みであってよい。また、補強リブ60において、略三角形の斜辺が水平面(下方のフランジ32の上面)と成す角度は例えば45度以上に設定できる。さらに、図2において、補強リブ60の高さhは、第二鉄骨梁30の下方のフランジ32の幅の1/2以上であって、第二鉄骨梁30の梁成の1/2以下の範囲に設定することができる。
また、図1及び図2において示すように、コラムコア10Aの側面11と、第二鉄骨梁30の下方のフランジ32と、方杖材50と、により包囲されている空間は貫通空間Gとなっており、この空間に補強用のリブ等は溶接されていない。このように、当該箇所に貫通空間Gが形成されていることにより、コラムコア10Aと第二鉄骨梁30とを接合する溶接部37等の検査を、この貫通空間Gを利用して行うことができる。また、当該箇所に補強用のリブ等が溶接等される場合における、溶接時の熱応力による影響を解消することができる。
柱梁接合部構造100によれば、段差梁を有する柱梁接合部構造において、方杖材で補強される鉄骨梁を偏心位置に取り付けたいとする空間的要請もしくは外観意匠的要請を満たしながら、十分な耐力を有する接合部構造を提供することができる。尚、図示例の柱梁接合部構造100は、梁成の異なる2本の鉄骨梁30,40が角形鋼管柱の直交する側面に接合された形態を示しているが、それ以外の形態の段差梁を有する接合部構造であってもよい。例えば、角形鋼管柱の4つの側面の全てに鉄骨梁が接合され、梁成の異なる2種類乃至4種類の鉄骨梁が適用される形態であってもよい。さらに、図示例の柱梁接合部構造100では、相対的に梁成の低い第二鉄骨梁30の上方のフランジ31が上通しダイアフラム20Aに接合される形態を示すが、第二鉄骨梁30の下方のフランジ32が下通しダイアフラム20Bに接合され、方杖材50が上方のフランジ31と上通しダイアフラム20Aに接合される形態であってもよい。
[FEM解析]
次に、図5乃至図10を参照して、本発明者等により行われたFEM(Finite Element Method:有限要素法)解析の概要とその結果について説明する。
<FEM解析の概要>
本FEM解析では、柱と梁、及びそれらを繋ぐ方杖材をソリッド要素としてモデル化した。このモデル化に際しては、柱に対して梁が偏心していないモデルを比較例とし、柱に対して梁が面一まで偏心しているモデルを実施例とし、双方のモデルに対してFEM解析を実施した。比較例及び実施例のモデルの概要を図5に示す。各モデルにおいて、柱の長さを3m、梁の長さを4mにそれぞれ設定し、双方を十字に繋いで十字架構とした。また、柱の柱脚をピン支持とし、柱頭をピンローラー支持とした。梁は、H−300×150×6.5×9(SN490)の仕様とし、柱は、角形鋼管で300×16(BCR295)の仕様とした。さらに、方杖材は、鋼製プレートで厚みが12mm(SN490)の仕様とし、補強リブは、鋼製プレートで厚みが9mm(SS400)の仕様とし、梁段差を100mmとした。尚、実施例のモデルでは、柱の端部に曲率部(R部)を設定し、梁のフランジと柱のR部は接合しない(溶接しない)ものとしてモデル化している。
本FEM解析では、実施例及び比較例の各モデルに対して、図5(a)に示すように梁の両端に荷重を増分させながら載荷していくことにより層間変形角を増加させ(従って、梁に作用する曲げモーメントが増加する)、所定の応力採取位置において、3ケースの層間変形角の際の応力分布を求めた。3ケースの層間変形角は、1/200,1/100,及び1/50である。
<FEM解析結果>
図6は、本FEM解析における層間変形角とモーメントの相関グラフであり、図6(a)は比較例の相関グラフを示し、図6(b)は実施例の相関グラフを示す。また、図7は、梁(のフランジ)において、柱との接合部(パネル際)、方杖材との接合部(方杖材際)における梁軸方向応力採取位置を示す図であって、図7(a)は比較例の応力採取位置を示す平面図であり、図7(b)は実施例の応力採取位置を示す平面図である。また、図7(c)は、比較例及び実施例の応力採取位置を示す側面図である。図8、図9、及び図10はそれぞれ、層間変形角1/200、1/100、及び1/50の際の応力分布図であり、いずれも、(a)は比較例の応力分布図を示し、(b)は実施例の応力分布図を示す。図8乃至図10において、横軸は、方杖材(幅150mm)の中心を横軸0としている。また、図8(b)等における柱R部始端は、R部の開始点を示し、それよりも外側では梁(のフランジ)と柱が接合されていないことを意味している。また、以下の表1には、層間変形角が1/200,1/100,及び1/50の各ケースにおける、梁のフランジの軸方向応力分布の平均値を示す。表1において、σyは梁の降伏点であり、325N/mmとする。
Figure 2019214899
図8乃至図10のいずれの層間変形角のケースにおいても、パネル際の応力分布図において、梁の外側に応力集中が見られることが分かる。また、図8(b)、図9(b)及び図10(b)より、梁と柱の接合部において、柱R部始端よりも内側(例えば溶接にて接合されている領域)には応力集中が見られる一方、柱R部始端よりも外側(接合されていない領域)の応力はゼロに近似していることが分かる。すなわち、この領域では、柱と梁が溶接にて接合されていなくても、構造上問題ないことが分かる。
また、表1より、梁の弾性限界である層間変形角1/200、1/100までは、パネル際に作用する応力は方杖材際に作用する応力の41%乃至52%となることが分かる。さらに、梁降伏後の終局時である層間変形角1/50において、パネル際に作用する応力は方杖材際に作用する応力の59%乃至73%となることが分かる。
また、比較例に比べて、実施例のパネル際に作用する応力が小さいことが分かる。実施例では、終局時においても溶接部に作用する力はフランジ全断面耐力の6割程度であり、R部を溶接しない場合であっても十分な溶接長さが確保できることが分かる。
[第二鉄骨梁の下フランジの溶接長さの設定方法]
次に、図1乃至図4に示す、第二鉄骨梁30の下方のフランジ32(以下、下フランジと言う)とコラムコア10の側面11の溶接部37(隅肉溶接部)の溶接長さ(有効長さ)の設定方法について説明する。
下フランジの溶接部は、以下の式(1)を満たす必要がある。以下の式の左辺及び右辺に以下の式(2)及び式(3)を適用する。
Figure 2019214899
上式(1)乃至式(3)により、下フランジの隅肉溶接部の必要有効長さを設定する式を以下の式(4)で表すことができる。
Figure 2019214899
一例として、鉄骨梁に490N/mm級鋼材(bσy=325N/mm、bσu=490N/mm)を適用し、下フランジの隅肉溶接部の有効のど厚をaf=0.7tfとした場合、式(4)を以下の式(5)で表すことができる。
Figure 2019214899
下フランジの全幅の6割以上を両面隅肉溶接とすることにより、式(5)を満足することができる。R部が4割程度に及ぶことがないことを勘案すると、下フランジの溶接部においては、R部以外の一般部においてもその全ての領域の溶接が必ずしも必要ないことが式(5)から特定できる。
[鉄骨梁の偏心率と方杖材の必要板厚との関係についての検証]
次に、鉄骨梁の偏心率(偏心なしを0とし、下方のフランジの端部がコラムコアの側面と面一まで偏心した状態を1とする)をパラメータとした、方杖材の必要板厚の算定方法について説明する。方杖材の必要板厚の算定においては、方杖材に作用する軸力が方杖材の曲げ座屈限界耐力以下となることを条件として算定される。方杖材の必要板厚と梁の偏心率との関係は、以下の式(6)を満たすことを要する。そして、方杖材の曲げ座屈限界耐力を鋼構造限界状態設計指針に基づいて以下の式(7)で示す。さらに、曲げ座屈低減係数は以下の式(8)のように示すことができる。
Figure 2019214899
次に、梁降伏時に方杖材に作用する軸力を以下の式(9)で示す。また、梁のフランジの軸降伏耐力を以下の式(10)で示し、柱の側面の面外曲げ降伏耐力を以下の式(11)で示す。
Figure 2019214899
図11は、面外曲げ降伏メカニズムを説明する図であり、図11(a)は鉄骨梁側からコラムコアを見た正面図であり、図11(b)は、コラムコアを上方から見た平面図であり、図11(c)は、コラムコアを側方から見た側面図である。偏心がない場合の各部寸法d(図11参照)を梁の偏心量で除した値を梁の偏心率とし、偏心がある場合の各部寸法(図11参照)を以下の式(12)で示す。
Figure 2019214899
式(12)を用いて、方杖材の必要板厚を示すと、以下の式(13)により示すことができる。
Figure 2019214899
式(13)において、上式は、梁の偏心率によらず一定の値となる。また、図12より、方杖材の板厚(必要板厚)は偏心なしで9.3mmであり、偏心率(偏心量)の増加に伴い板厚は低下し、柱と梁が面一まで偏心した際に6.8mmとなることが分かる。これは、偏心量が増加するにつれて方杖材の接合部の耐力が増加し、この耐力増加に起因して方杖材の負担荷重が少なくなり、その結果として方杖材の必要板厚が低下するためである。
式10を適用することにより、最適な厚みの方杖材を設定することができ、必要最低限の厚みの方杖材を設定することにより施工コストの最適化を図ることが可能になる。
上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、また、本発明はここで示した構成に何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10:角形鋼管柱、10A:コラムコア(角形鋼管、角形鋼管柱)、10B、10C:角形鋼管(角形鋼管柱)、11〜14:側面、15:曲率部(R部、隅角部)、20A:上通しダイアフラム、20B:下通しダイアフラム、30:第二鉄骨梁(鉄骨梁)、31,32:フランジ、33:ウエブ、40:第一鉄骨梁(鉄骨梁)、41,42:フランジ、43:ウエブ、50:方杖材、60:補強リブ、100:柱梁接合部構造、G:貫通空間

Claims (6)

  1. 角形鋼管柱と、H形鋼により形成される鉄骨梁との柱梁接合部構造であって、
    前記角形鋼管柱には、該角形鋼管柱の側面から端部が張り出すようにして上下に第一間隔を隔てて一対の通しダイアフラムが介在しており、
    前記角形鋼管柱の有する側面のうち、いずれかの側面には、前記第一間隔の梁成を有する第一鉄骨梁の上下のフランジが前記一対の通しダイアフラムに溶接部を介して接合されており、
    前記角形鋼管柱の有する側面のうち、他のいずれかの側面には、前記第一間隔よりも低い梁成を有する第二鉄骨梁の上下のフランジのうちのいずれか一方のフランジが、前記一対の通しダイアフラムのうちのいずれか一方の通しダイアフラムと溶接部を介して接合され、他方のフランジは前記角形鋼管柱の前記側面に溶接部を介して接合されており、
    前記第二鉄骨梁の有する前記他方のフランジと他方の通しダイアフラムに対して、鋼製プレートにより形成される方杖材の両端が溶接部を介して接合されており、
    前記鉄骨梁のウエブを挟んだ対向位置において、前記方杖材が接合されている前記フランジと前記ウエブに対して溶接部を介して一対の補強リブが接合されており、
    前記第二鉄骨梁が、前記角形鋼管柱の前記側面の幅中心を通る中心線に対して、左右いずれか一方の偏心位置に配設されていることを特徴とする、柱梁接合部構造。
  2. 前記方杖材の厚みの中心を通る第一平面と、他方の前記フランジの厚みの中心を通る第二平面との交線の直上に、前記一対の補強リブが配設されていることを特徴とする、請求項1に記載の柱梁接合部構造。
  3. 前記角形鋼管柱の前記側面と、前記他方のフランジと、前記方杖材とにより包囲されている空間が貫通空間であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の柱梁接合部構造。
  4. 前記角形鋼管柱は四隅が曲率部を有しており、
    前記他方のフランジと前記角形鋼管柱の前記側面とを繋ぐ前記溶接部が、前記曲率部を除いた該他方のフランジと該側面との当接箇所に形成されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の柱梁接合部構造。
  5. 前記第二鉄骨梁の偏心率と前記方杖材の厚みが、以下の式(A)を満たすことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の柱梁接合部構造。
    Figure 2019214899
  6. 前記他方のフランジと前記角形鋼管柱の前記側面とを繋ぐ前記溶接部の長さが、以下の式(B)を満たすことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の柱梁接合部構造。
    Figure 2019214899
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