JP6167564B2 - 制振構造 - Google Patents

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本発明は、制振構造に関する。特に、鉄骨造における制振構造に関する。
鉄骨造においては、地震等の外力を受けて鉄骨造が大きく振動し、鉄骨造が破損する場合がある。かかる場合には、復旧までに時間を要する問題が発生し得る。
特開2003−64901号公報
上記問題を解決するために、様々な制振構造が開発されている。例えば、かかる制振構造の一例として、上下階をつないで、その間に制振装置を設置する層間タイプの制振構造が知られている。
しかしながら、このような制振装置を鉄骨造に設置するのには手間及びスペースが必要で、簡便に設置を行いたいとの要請があった。特に、既存の鉄骨造に対し制振性能を向上させる対策を施す際には、当該要請はより強いものとなっていた。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、鉄骨造の制振を簡便に実現することにある。
主たる本発明は、鉄骨造における制振構造であって、
前記鉄骨造を構成する複数の鉄骨梁と、
該複数の鉄骨梁の接合部に添設され、前記鉄骨造に入力される水平外力により前記鉄骨梁よりも先行して降伏する降伏板材と、
を有し、
前記降伏板材は、該降伏板材の軸方向と直交する水平方向の幅が縮小された縮小部を備え、
前記降伏板材の曲げ座屈細長比は、塑性限界細長比以下であり、
前記降伏部材に対して座屈防止部材が設けられていないことを特徴とする制振構造である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、鉄骨造の制振を簡便に実現することが可能となる。
本実施の形態に係る制振構造の概略側面図である。 本実施の形態に係る制振構造の概略断面図である。 下フランジ連結部材60の概略平面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
鉄骨造における制振構造であって、
前記鉄骨造を構成する複数の鉄骨梁と、
該複数の鉄骨梁の接合部に添設され、前記鉄骨造に入力される水平外力により前記鉄骨梁よりも先行して降伏する降伏板材と、
を有することを特徴とする制振構造。
かかる場合には、鉄骨造の制振を簡便に実現することが可能となる。
また、前記降伏板材は、該降伏板材の軸方向と直交する水平方向の幅が縮小された縮小部を備えることとしてもよい。
かかる場合には、簡易に降伏板材を実現することが可能となる。
また、前記複数の鉄骨梁の各々は、上フランジと下フランジとを備えており、
前記降伏板材は、複数の該下フランジの接合部に添設されていることとしてもよい。
かかる場合には、鉄骨造の制振をより適切に実現することが可能となる。
また、前記複数の鉄骨梁の各々は、ウエブを備えており、
複数の該ウエブの接合部に、ウエブ連結部材が設けられており、
該ウエブ連結部材は、上下方向において前記下フランジよりも前記上フランジに近い側に設けられていることとしてもよい。
かかる場合には、ウエブ連結部材の破損を抑止することが可能となる。
また、前記降伏板材の曲げ座屈細長比は、塑性限界細長比以下であることとしてもよい。
かかる場合には、スペースを犠牲にすることなく制振効果を維持することが可能となる。
また、前記降伏板材は、取り換え可能であることとしてもよい。
かかる場合には、簡便に鉄骨造の制振構造を復活させることができる。
===本実施の形態に係る制振構造について===
先ず、本実施の形態に係る制振構造について、図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る制振構造の概略側面図である。図2は、本実施の形態に係る制振構造の概略断面図である。図3は、下フランジ連結部材60の概略平面図である。なお、図3の上図は、下側下フランジ連結部材62を、図3の下図は、上側下フランジ連結部材64を、それぞれ表したものである。
この制振構造は、鉄骨造1における制振構造であり、当該鉄骨造1は、上下方向(鉛直方向)に延びる鉄骨柱5と水平方向に延びる鉄骨梁10により構成されている。すなわち、図1に示すように、長手方向が上下方向に沿った鉄骨柱5に、長手方向が水平方向に沿った鉄骨梁10が接続されている。
本実施の形態に係る鉄骨梁10は、H形鋼であり、二つの鉄骨柱5の間には、複数に分割された鉄骨梁10が設けられている(この複数の鉄骨梁10のうち、図1に表された左側の鉄骨梁10を第一鉄骨梁20と呼び、右側の鉄骨梁10を第二鉄骨梁30と呼ぶ)。
第一鉄骨梁20と第二鉄骨梁30は、同一の断面形状を備えており、第一鉄骨梁20の断面と第二鉄骨梁30の断面とが僅かな間隙Gを隔てて対向している。すなわち、第一鉄骨梁20の第一端部21と第二鉄骨梁30の第二端部31とが、間に間隙Gを有した状態で対向している。
具体的には、鉄骨梁10(第一鉄骨梁20及び第二鉄骨梁30)は、図1及び図2に示すように、上フランジ12(第一上フランジ22及び第二上フランジ32)、ウエブ13(第一ウエブ23及び第二ウエブ33)、下フランジ14(第一下フランジ24及び第二下フランジ34)を有している。そして、第一上フランジ22と第二上フランジ32、第一ウエブ23と第二ウエブ33、第一下フランジ24と第二下フランジ34が、それぞれ間隙Gを隔てて対向している。
また、第一端部21と第二端部31には、第一鉄骨梁20と第二鉄骨梁30を連結するための連結部材が設けられている。つまり、当該第一端部21及び第二端部31は、第一鉄骨梁20と第二鉄骨梁30の接合部となっており、連結部材が当該接合部に添設されている。
本実施の形態においては、かかる連結部材として、3種類の連結部材が設けられている。すなわち、複数の下フランジ14の接合部に設けられた下フランジ連結部材60(降伏板材に相当)と、複数の上フランジ12の接合部に設けられた上フランジ連結部材40と、複数のウエブ13の接合部に設けられたウエブ連結部材50とが、備えられている。なお、これらの3種類の連結部材はいずれも鉄製である。
下フランジ連結部材60は、図1に示すように、前述した間隙Gを跨ぐようにして、第一下フランジ24と第二下フランジ34に添設されている。本実施の形態においては、3つの下フランジ連結部材60が設けられている。すなわち、下フランジ14の下側において接合部に添設された下側下フランジ連結部材62と、下フランジ14の上側において接合部に添設された二つの上側下フランジ連結部材64(二つの上側下フランジ連結部材64の各々は、図2に示すように、水平方向においてウエブ13の両側に位置している)とが備えられている。
なお、図1及び図2に示すように、上側下フランジ連結部材64と下側下フランジ連結部材62は、双方が下フランジ14を挟んだ状態で、ボルト70により止められている。したがって、下フランジ連結部材60は、ボルト70を取り外すことにより、取り換え可能となっている。
また、下フランジ連結部材60は、鉄骨造1に入力される水平外力により鉄骨梁10よりも先行して降伏する降伏板材(薄板)となっている。つまり、下フランジ連結部材60は、鉄骨造1に地震等の水平外力が入力されると、鉄骨梁10よりも先に降伏するように設計されている。
そして、本実施の形態においては、下フランジ連結部材60に特別な材料を用いることなく(降伏板材ではない上フランジ連結部材40やウエブ連結部材50と同じように鉄製である)、下フランジ連結部材60の形状を工夫することにより、下フランジ連結部材60を鉄骨梁10よりも先に降伏させること(便宜上、このことを先行降伏と呼ぶ)を実現している。
すなわち、図3に示すように、下フランジ連結部材60は、下フランジ連結部材60の軸方向と直交する水平方向の幅が縮小された縮小部60aを備えている。つまり、下フランジ連結部材60は、前記先行降伏を実現するために加工された加工部である縮小部60aを有している。
そして、かかる縮小部60aを設けたことにより、下フランジ連結部材60は、鉄骨梁10よりも先に降伏する。そのため、地震等の水平外力が入力された際に、鉄骨梁10に損傷を与えることなく、下フランジ連結部材60の降伏により生ずる減衰作用により制振効果を得ることが可能となる。
ところで、下フランジ連結部材60に地震等の水平外力が入力されると、下フランジ連結部材60には、引っ張り力と圧縮力とが交互にかかることとなる。そして、圧縮力がかかった際には、下フランジ連結部材60が、降伏するだけではなく、座屈する可能性がある。そして、下フランジ連結部材60が座屈した場合には、降伏による減衰作用は生ずるものの、その制振効果は小さくなる。
そして、かかる不都合への対処として、下フランジ連結部材60に対し座屈防止部材を設けることが考えられるが、当該座屈防止部材の設置は、スペースを犠牲にする。例えば、下側下フランジ連結部材62の下方に、座屈防止部材を設けた場合には、設けた分スペースが取られ、天井が低くなってしまうことがある。そのため、座屈防止部材を追加しなくても座屈が起こらない様な設計とすることが望ましい。
これに対し、本実施の形態においては、下フランジ連結部材60(降伏板材)に座屈防止部材は設けておらず(板形状のままである)、下フランジ連結部材60(降伏板材)の曲げ座屈細長比を、塑性限界細長比以下とすることにより、座屈対策としている。
すなわち、「鋼構造限界状態設計指針(日本建築学会編)」には、λc≦ρλcを満足するときには、Nc=Nyとなることが記載されている。ここで、λcは曲げ座屈細長比であり、ρλcは塑性限界細長比(=0.15)であり、Ncは曲げ座屈限界耐力であり、Nyは降伏限界耐力(これは、降伏強さと板材の全断面積の積)である。
降伏限界耐力Nyは、座屈とは無関係に定まる(座屈を考慮せずに得られる)値であり、引っ張り力がかかった際の限界耐力がこれに該当する。したがって、上式は、曲げ座屈細長比λcが塑性限界細長比ρλc以下(0.15以下)であれば、圧縮力がかかったときの限界耐力を引っ張り力がかかったときの限界耐力と同様としてよいこと、すなわち、座屈の発生を考慮する必要がないことを意味する。
したがって、本実施の形態においては、下フランジ連結部材60(降伏板材)の曲げ座屈細長比λcを塑性限界細長比ρλc以下(0.15以下)としている(こうなるように、下フランジ連結部材60の形状を決めている)。そのため、座屈防止部材を追加しない場合であっても座屈の発生を考慮する必要がなくなり、スペースを犠牲にすることなく減衰作用による制振効果を維持することが可能となる。
上フランジ連結部材40は、図1に示すように、前述した間隙Gを跨ぐようにして、第一上フランジ22と第二上フランジ32に添設されている。本実施の形態においては、3つの上フランジ連結部材40が設けられている。すなわち、上フランジ12の下側において接合部に添設された二つの下側上フランジ連結部材42(二つの下側上フランジ連結部材42の各々は、図2に示すように、水平方向においてウエブ13の両側に位置している)と、上フランジ12の上側において接合部に添設された上側上フランジ連結部材44とが備えられている。
なお、図1及び図2に示すように、下側上フランジ連結部材42と上側上フランジ連結部材44は、双方が上フランジ12を挟んだ状態で、ボルト70により止められている。したがって、上フランジ連結部材40は、ボルト70を取り外すことにより、取り換え可能となっている。
また、上フランジ連結部材40は、下フランジ連結部材60とは異なり、鉄骨梁10よりも先に降伏する前記降伏板材とはなっていない。すなわち、上フランジ連結部材40は、前述した加工部(縮小部)を有しておらず、平面視において長方形状を備えている(長方形状の薄板である)。
ウエブ連結部材50は、図1に示すように、前述した間隙Gを跨ぐようにして、第一ウエブ23と第二ウエブ33に添設されている。本実施の形態においては、接合部に添設された二つのウエブ連結部材50(二つのウエブ連結部材50の各々は、図2に示すように、水平方向においてウエブ13の両側に位置している)が備えられている。なお、ウエブ連結部材50は、上下方向において下フランジ14よりも上フランジ12に近い側に設けられている。
そして、図1及び図2に示すように、二つのウエブ連結部材50は、双方がウエブ13を挟んだ状態で、ボルト70により止められている。したがって、ウエブ連結部材50は、ボルト70を取り外すことにより、取り換え可能となっている。
また、ウエブ連結部材50は、下フランジ連結部材60とは異なり、鉄骨梁10よりも先に降伏する前記降伏板材とはなっていない。すなわち、ウエブ連結部材50は、前述した加工部(縮小部)を有しておらず、図1に示すように、平面視において長方形状を備えている(長方形状の薄板である)。
===本実施の形態に係る制振構造の有効性について===
上述したとおり、本実施の形態に係る鉄骨造1における制振構造は、鉄骨造1を構成する複数の鉄骨梁10と、該複数の鉄骨梁10の接合部に添設され、鉄骨造1に入力される水平外力により鉄骨梁10よりも先行して降伏する降伏板材(本実施の形態においては、下フランジ連結部材60)と、を有している。そのため、鉄骨造1の制振を簡便に実現することが可能となる。
すなわち、上述したとおり、鉄骨造1においては、地震等の外力を受けて鉄骨造1が大きく振動し、鉄骨造1が破損する場合がある。かかる場合には、復旧までに時間を要する問題が発生し得る。
そして、上記問題を解決するために、様々な制振装置が開発されている。例えば、かかる制振装置の一例として、同調マスダンパー(TMD(Tuned Mass Damper)とも呼ばれている)が知られている。
しかしながら、このような制振装置を鉄骨造1に設置するのには手間がかかり、簡便に設置を行いたいとの要請があった。特に、既存の鉄骨造1に対し制振性能を向上させる対策を施す際には、当該要請はより強いものとなっていた。
これに対し、本実施の形態においては、鉄骨梁10よりも先行して降伏する降伏板材を接合部に添設したので、地震等の水平外力が入力された際に、鉄骨梁10に損傷を与える前に、降伏板材が降伏する。そして、降伏した降伏板材は、水平外力に対する減衰作用を生じさせ、このことにより制振効果を得ることが可能となる。
そして、かかる降伏板材の設置は、言うまでもなく非常に簡便である。特に、既存の鉄骨造1に対し制振性能を向上させる対策を施す際には、下フランジ連結部材60を通常の板材(つまり、加工部(縮小部)を有していない板材)から降伏板材に置き換えるだけでよい。したがって、建築計画に影響を与えることなく、鉄骨造1の制振を簡便に実現することが可能となる。
また、降伏板材は、取り換え可能となっている。そのため、地震等により降伏した降伏板材を交換すれば、次の地震等に備えることができる。つまり、簡便に鉄骨造1の制振構造を復活させることができる。
また、本実施の形態において、降伏板材(下フランジ連結部材60)は、該降伏板材の軸方向と直交する水平方向の幅が縮小された縮小部60aを備えている。つまり、当該縮小部60aを下フランジ連結部材60に設けることにより、前記先行降伏を実現している。そのため、低降伏鋼を選ぶ等材料の選定をすることなく、簡易に降伏板材を実現することが可能となる。
また、上記実施の形態において、降伏板材は、複数の下フランジ14の接合部に添設されていることとした。すなわち、上フランジ12及び下フランジ14のうちの下フランジ14にのみ降伏板材が添設されていることとした。
仮に、上フランジ12に降伏板材を設けた場合には、上フランジ12には床が取り付けられるため、降伏板材が降伏しにくい状況が生ずる。また、仮に降伏した場合には、床の存在により、降伏板材の交換が難しい。したがって、下フランジ14にのみ降伏板材が添設されている本実施の形態においては、鉄骨造1の制振をより適切に実現することが可能となる。
また、上記実施の形態において、ウエブ連結部材50は、上下方向において下フランジ14よりも上フランジ12に近い側に設けられていることとした。
仮に、ウエブ連結部材50が、上下方向において上フランジ12よりも下フランジ14に近い側に設けられている場合には、以下の不都合が生ずる可能性がある。すなわち、降伏板材である下フランジ連結部材60が降伏した際には、下フランジ連結部材60が大きく変形する(伸びる)ことにより、下フランジ連結部材60に近接したウエブ連結部材50に大きな力がかかり、当該ウエブ連結部材50が破損する可能性がある。
したがって、本実施の形態においては、ウエブ連結部材50の破損を抑止することが可能となる。
===その他の実施の形態===
上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
上記実施の形態においては、主として、既存の鉄骨造1に対し制振性能を向上させる対策を施す場合について言及したが、当然のことながら、新規の鉄骨造1に対しても適用可能である。
また、上記実施の形態においては、下フランジ連結部材60を三つ(下側下フランジ連結部材62を一つと、上側下フランジ連結部材64を二つ)設け、いずれも降伏板材であることとしたが、これに限定されるものではなく、これらの一つ又は二つが降伏板材であることとしてもよい。
また、上記実施の形態においては、下フランジ連結部材60(降伏板材)の曲げ座屈細長比を、塑性限界細長比以下とすることとしたが、これに限定されるものではなく、当該曲げ座屈細長比を、塑性限界細長比よりも大きくすることとしてもよい。このようにしても、降伏した降伏板材が生じさせる減衰作用によって制振効果を得ることができるからである。
しかしながら、上述したとおり、スペースを犠牲にすることなく減衰作用による制振効果を維持することが可能となる点で、上記実施の形態の方が望ましい。
1 鉄骨造
5 鉄骨柱
10 鉄骨梁
12 上フランジ
13 ウエブ
14 下フランジ
20 第一鉄骨梁
21 第一端部
22 第一上フランジ
23 第一ウエブ
24 第一下フランジ
30 第二鉄骨梁
31 第二端部
32 第二上フランジ
33 第二ウエブ
34 第二下フランジ
40 上フランジ連結部材
42 下側上フランジ連結部材
44 上側上フランジ連結部材
50 ウエブ連結部材
60 下フランジ連結部材
60a 縮小部
62 下側下フランジ連結部材
64 上側下フランジ連結部材
70 ボルト
G 間隙

Claims (4)

  1. 鉄骨造における制振構造であって、
    前記鉄骨造を構成する複数の鉄骨梁と、
    該複数の鉄骨梁の接合部に添設され、前記鉄骨造に入力される水平外力により前記鉄骨梁よりも先行して降伏する降伏板材と、
    を有し、
    前記降伏板材は、該降伏板材の軸方向と直交する水平方向の幅が縮小された縮小部を備え、
    前記降伏板材の曲げ座屈細長比は、塑性限界細長比以下であり、
    前記降伏部材に対して座屈防止部材が設けられていないことを特徴とする制振構造。
  2. 請求項1に記載の制振構造であって、
    前記複数の鉄骨梁の各々は、上フランジと下フランジとを備えており、
    前記降伏板材は、複数の該下フランジの接合部に添設されていることを特徴とする制振構造。
  3. 請求項に記載の制振構造であって、
    前記複数の鉄骨梁の各々は、ウエブを備えており、
    複数の該ウエブの接合部に、ウエブ連結部材が設けられており、
    該ウエブ連結部材は、上下方向において前記下フランジよりも前記上フランジに近い側に設けられていることを特徴とする制振構造。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の制振構造であって、
    前記降伏板材は、取り換え可能であることを特徴とする制振構造。
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