JP6184302B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、魚などの被調理物を加熱調理する加熱調理器に関する。
図3に示すものは、システムキッチンのカウンタトップ(K)に開設された取付口(K1)へ落とし込み状態で装着されたガスコンロ(31)の本体ケース(100)内に組み込まれた後方排気式の加熱調理器の一例であって、グリル庫(20)内に収容させた魚等の被調理物(F)から発生する燃焼排気中の油煙を、煙焼用熱源としてのアフターバーナ(3a)で焼くことにより外部への油煙の放出を抑えるようにしている(特許文献1)。
このものは、グリル庫(20)の後方側の上面に遮蔽板(22)が垂下されており、遮蔽板(22)の後方には、被調理物(F)から発生した油煙が遮蔽板(22)の下方(20A)から導入する煙道(2a)が形成されている。また、煙道(2a)の下流側には、排気口(24)を介して外部に連通するように排気筒(21a)が設けられ、煙道(2a)の上流側の下面(23)には、アフターバーナ(3a)が配設されている。
アフターバーナ(3a)の熱気によるドラフト力によってグリル庫(20)内の油煙を含む燃焼排気は、煙道(2a)内へ流れて行くが、このとき、燃焼排気は遮蔽板(22)によって煙道(2a)の下面(23)近傍へ導かれることから、油煙はアフターバーナ(3a)により加熱焼失されることとなる。
そして、アフターバーナ(3a)よりも下流域の排気筒(21a)内には、アフターバーナ(3a)で加熱焼失しきれなかった油煙をさらに脱煙処理するための脱煙処理部材として触媒フィルタ(28)が、煙道(2a)の通路全域を塞ぐように張設されている。これにより、アフターバーナ(3a)で加熱焼失しきれなかった油煙を触媒フィルタ(28)による酸化反応によって分解除去している。なお、触媒フィルタ(28)としては、多数の貫通孔が形成された耐熱性のセラミック体に白金などの酸化触媒を担持させたものが採用可能であり、アフターバーナ(3a)からの燃焼熱によって加熱されることで活性化され、良好な脱煙性能を発揮させることができる。
しかしながら、このものでは、煙道(2a)の通路全域に高い孔密度を有する触媒フィルタ(28)を張設しているため、グリル庫(20)内にて発生する油煙を含む燃焼排気の通過抵抗が大きくなり、触媒フィルタ(28)の上流側で油煙が滞留して、触媒フィルタ(28)が目詰まりし易い。その結果、長期の使用により燃焼排気の流れが滞ってしまうといった不都合が考えられる。
そこで、図4に示すように、グリル庫(20)の後方側で且つアフターバーナ(3b)の上流側に第1遮蔽板(41)を垂下させると共に、アフターバーナ(3b)の下流側に、第1遮蔽板(41)よりも短い第2遮蔽板(42)を垂下させ、第1遮蔽板(41)と第2遮蔽板(42)との間に油煙を滞留させて、煙道(2b)の上面の加工面(32)に油煙を付着させ、燃焼面(30)が加工面(32)と対向するように設けられているアフターバーナ(3b)により加工面(32)に付着させた油煙を加熱焼失させて脱煙した後の燃焼排気を排気筒(21b)から外部に排出させる構成の加熱調理器が提案されている(特許文献2)。
特開2011−36313号公報 特開2012−154490号公報
しかしながら、上記加熱調理器では、第2遮蔽板(42)は煙道(2b)の一部のみを塞ぐように短く形成されているため、アフターバーナ(3b)で加熱焼失しきれなかった油煙が通過抵抗の少ない第2遮蔽板(42)の下方を通過してしまう不都合がある。
また、第2遮蔽板(42)を長く設定したり、長期の使用や被調理物(F)から発生する油煙が多過ぎたりした場合、第1遮蔽板(41)と第2遮蔽板(42)との間の加工面(32)に大量の油煙が付着することとなる。このような場合、アフターバーナ(3b)の非燃焼時に加工面(32)に付着した油分がアフターバーナ(3b)の燃焼面(30)上に滴下して、アフターバーナ(3b)の炎孔を塞いでしまうおそれがあり、アフターバーナ(3b)が不完全燃焼を起こすといった問題が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、被調理物から発生する油煙を含んだ燃焼排気をスムーズに通過させながら、油煙の外部への排出を確実に低減できるようにした加熱調理器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために講じた本発明は、
調理用熱源を有し、被調理物が加熱調理されるグリル庫と、
前記グリル庫内の被調理物から発生する油煙が導入される煙道と、
前記煙道の下方に、燃焼面が上向きになるように設けられ且つ前記油煙を加熱焼失するための煙焼用熱源を有する上流側脱煙部と、
前記煙焼用熱源よりも下流側に、前記油煙を通過させることによって脱煙する脱煙処理部材を有する下流側脱煙部とを備え、
前記下流側脱煙部は、前記燃焼面から離れた上部域の通過抵抗が、前記燃焼面に近接する下部域の通過抵抗よりも大きくなるように設けられている加熱調理器である。
本発明の加熱調理器によれば、グリル庫内の被調理物から発生した油煙がグリル庫から煙道に流れ込むと、煙道の下部域を流れる油煙は上流側脱煙部における煙焼用熱源の燃焼面近傍を流れる際に直接加熱焼失されて脱煙される。そして、煙焼用熱源により脱煙された後の燃焼排気は、煙焼用熱源よりも下流側に設けられ、油煙を通過させることによって脱煙させる脱煙処理部材が設けられている下流側脱煙部に流れていくが、上流側脱煙部の下部域は燃焼面に近いため高温となっており、脱煙効果が高く、上流側脱煙部の上部域は燃焼面から離れて位置するため低温となっており、脱煙効果が低い。従って、上流側脱煙部を通過して下流に流れてくる燃焼排気中、下部域を流れる燃焼排気内には油煙が少なく、上部域を流れる燃焼排気内には油煙が多いから、下流側脱煙部の下部域を上部域に比べて通過抵抗が小さくなるように構成することより、下流側脱煙部の下部域を流れる脱煙された後の燃焼排気は円滑に下流側脱煙部を通過して排気させることができる。
一方、煙道の上部域を流れる油煙は、前記煙焼用熱源で加熱焼失しきれなかった残りの油煙と共に、脱煙処理部材を有する下流側脱煙部の上部域に流れていく。そして、下流側脱煙部の上部域の通過抵抗は、下部域のそれよりも大きくなるように設定されているから、上部域を流れる油煙の脱煙処理部材内への滞留時間は長く、このため、脱煙処理部材を通過するとき油煙を効率的に脱煙することができる。
上記加熱調理器において、好ましくは、前記下流側脱煙部は、前記燃焼面から離れた側部域の通過抵抗が、前記燃焼面に近接する中央域の通過抵抗よりも大きくなるように設けられる。
煙焼用熱源の燃焼面が上流側脱煙部の中央域にのみ設けられている場合では、中央域の温度が高く、両側部域の温度が低くなる。よって、この場合、温度が高い中央域における通過抵抗は小さく、温度が低い両側部域における通過抵抗は大きく設定される。
上記加熱調理器において、好ましくは、前記脱煙処理部材は、前記煙道の上方から下方に向かって、煙道の一部を塞ぐように延在する。
煙道の上方から下方に向かって延在する脱煙処理部材を、煙道の一部を塞ぐように設ければ、脱煙処理部材の下端よりも下方に位置する下流側脱煙部の下部域の通過抵抗をさらに低減することができる。
上記加熱調理器は、好ましくは、前記煙焼用熱源よりも上流側に、前記煙道の上方から下方に向かって、前記煙道の一部を塞ぐように延在する上流側遮蔽板と、
前記煙焼用熱源よりも下流側に、前記煙道の下方から上方に向かって、前記煙道の一部を塞ぐように延在する下流側遮蔽板とを有し、
前記脱煙処理部材は、その下端が、前記煙道の中央域において、前記上流側遮蔽板の下端と前記下流側遮蔽板の上端との間に位置するように設けられる。
煙焼用熱源よりも上流側に、煙道の上方から下方に向かって、煙道の一部を塞ぐように延在する上流側遮蔽板と、煙焼用熱源よりも下流側に、煙道の下方から上方に向かって、煙道の一部を塞ぐように延在する下流側遮蔽板とを設けることにより、グリル庫から煙道に流れ込む油煙が煙道の下方に設けられている煙焼用熱源の燃焼面上に滞留しやすくなる。そして、煙道の一部を塞ぐように煙道の上方から延設される脱煙処理部材の下端を、上流側遮蔽板の下端より低く、且つ下流側遮蔽板の上端よりも高く位置するように設けておけば、下流側脱煙部の下部域では通過抵抗の増加を抑えつつ、煙焼用熱源によってさらに効率的に油煙を加熱焼失することができるとともに、上部域では油煙が滞留し易くなり、脱煙処理部材に油煙をより接触させることができる。
上記煙道の一部に脱煙処理部材を有する加熱調理器において、好ましくは、前記脱煙処理部材は多孔質部材からなり、
前記多孔質部材の孔密度は、前記燃焼面から遠ざかるほど高くなるように設けられる。
燃焼面から遠く温度が低い領域における多孔質部材の孔密度が、燃焼面に近く温度が高い領域におけるそれよりも高くなるように設けておけば、煙焼用熱源により脱煙された後の燃焼排気の通過抵抗をより小さくできるとともに、煙焼用熱源で加熱焼失しきれなかった残りの油煙を多孔質部材に長く滞留させることができる。
上記加熱調理器において、好ましくは、前記脱煙処理部材は多孔質部材からなり、
前記多孔質部材は、前記煙道の全部を塞ぐように設けられており、
前記多孔質部材の孔密度は、前記燃焼面から遠ざかるほど高くなるように設けられる。
このものでは、グリル庫内の被調理物から発生した油煙の全てが煙道から脱煙処理部材としての多孔質部材の孔を通過することとなる。多孔質部材が煙道の全部を塞ぐように設けられると、煙道を通過する油煙の通過抵抗が増大するが、多孔質部材のうち、前記燃焼面から遠く温度の低い領域における孔密度が、燃焼面に近く高温の領域におけるそれよりも高くなるように構成されているから、油煙の少ない燃焼排気が下流側脱煙部を通過する通過抵抗が小さく、油煙の多い燃焼排気が下流側脱煙部を通過する通過抵抗が大きくなる。よって、調理中に多量の油煙が発生しても、多孔質部材の上流側に過度に油煙を滞留させることなく、煙焼用熱源及び多孔質部材によって油煙を脱煙させながら速やかに煙道を通過させることができる。
以上のように、本発明によれば、煙焼用熱源を有する上流側脱煙部と、煙焼用熱源よりも下流側に位置し、脱煙処理部材を有する下流側脱煙部とが設けられ、下流側脱煙部の通過抵抗を、燃焼面から遠く大量の油煙が通過する上部域では大きく、燃焼面に近接し煙焼用熱源で油煙が脱煙された後の燃焼排気が通過する下部域では小さく設定しておくことにより、排気性能を低下させることなく、効率的に油煙を脱煙可能な加熱調理器を提供することができる。
同様に、煙焼用熱源の燃焼面が上流側脱煙部の中央域にのみ設けられている加熱調理器では、下流側脱煙部の通過抵抗は、燃焼面から遠く大量の油煙が通過する側部域にて大きく、燃焼面に近接し煙焼用熱源で油煙が脱煙された後の燃焼排気が通過する中央域にて小さく設定しておくことも可能である。
上記通過抵抗の差は、煙道の一部を塞ぐ脱煙処理部材を用いるか、脱煙処理部材として、孔密度の異なる多孔質部材を用いるかのいずれかまたは両方により実現することができるから、容易に通過抵抗の差を調整することができる。
なお、脱煙処理部材で煙道の一部を塞ぐようにしたものでは、煙焼用熱源によって油煙が加熱焼失された後の脱煙された燃焼排気を円滑に外部に排出させることができるから、排気性能が一層向上する。
また、孔密度の異なる脱煙処理部材で煙道の全部を塞ぐようにしたものでは、全ての油煙を脱煙処理部材に通過させることができるから、脱煙が促進され外部に流れ出る油煙を一層低減させることができる。
本発明の実施の形態における加熱調理器の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態における加熱調理器の要部拡大断面図である。 従来の加熱調理器の構成を示す概略断面図である。 他の従来の加熱調理器の構成を示す概略断面図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1に示すものは、システムキッチンのカウンタトップ(K)の取付口(K1)内に埋設して使用するビルトイン式のガスコンロ(1)に組み込まれた後方排気式の加熱調理器であり、魚等の被調理物(F)を加熱調理するための略矩形状のグリル庫(10)が本体ケース(101)内に配置されている。
ガスコンロ(1)は、天板(11)の上面に、鍋やフライパン等の調理器具を支持する五徳(12)が載置されているとともに、五徳(12)の中央には、ガスの燃焼炎によって調理器具を加熱するコンロバーナ(13)が配設されている。
グリル庫(10)内には、被調理物を載せる焼網(14)とグリルパン(15)が収容されており、グリル庫(10)の前面開口部には、開閉自在なグリル扉(16)が取り付けられている。
被調理物を加熱調理する際には、グリル扉(16)を前方に引いて焼網(14)をグリルパン(15)と共に引き出し、焼網(14)の上に被調理物(F)を載せた後、グリル扉(16)を押して焼網(14)とグリルパン(15)をグリル庫(10)内に戻せばよい。
調理用熱源として、グリル庫(10)の天井部に多数の炎孔を形成したセラミック製の燃焼板を有する表面燃焼式の上火バーナ(4)がその燃焼板を下方に向けた姿勢で設けられ、焼網(14)の下方におけるグリル庫(10)の左右の側壁には前後方向に沿ってブンゼン式バーナで構成され下火バーナ(40)が複数の炎孔をグリル庫(10)の中央に向けた姿勢で設けられている。上火バーナ(4)を燃焼させると、燃焼板が赤熱し、燃焼板からの輻射熱で焼網(14)に載せた被調理物が上方から加熱され、下火バーナ(40)を燃焼させると、炎がグリル庫(10)内の中央に延び、この炎と、炎の熱気とで焼網(14)に載せた被調理物(F)が下方から加熱される。
なお、本明細書では、グリル庫(10)のグリル扉(16)側(図1の左側)を前方、グリル庫(10)の奥側(図1の右側)を後方(又は燃焼排気が流れる方向の下流側)といい、さらに、グリル庫(10)の幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
グリル庫(10)の後方には、調理中の被調理物から発生した油煙や上火バーナ(4)及び下火バーナ(40)の排ガスなどを含む燃焼排気を導入させる煙道(5)が設けられている。煙道(5)の奥側には、ガスコンロ(1)の天板(11)に設けた排気口(17)に至る排気筒(50)が立設されている。
この実施の形態のものでは、煙道(5)の入口近傍に、煙焼用熱源であるアフターバーナ(33)を有する上流側脱煙部(5a)と、脱煙処理部材であるハニカム構造体(53)を有する下流側脱煙部(5b)とが隣接して設けられている。
煙道(5)の下面(51)の高さは、グリル庫(10)に配置する焼網(14)よりも上方に位置するように設けられており、この煙道(5)の下面(51)に、煙焼用熱源としてのアフターバーナ(33)が燃焼面(34)を上に向けた姿勢で設置されている。このアフターバーナ(33)は、上火バーナ(4)と同様の表面燃焼式バーナからなるが、ブンゼン式バーナで構成することもできる。なお、アフターバーナ(33)の左右方向の幅は、好ましくは、煙道(5)の下面(51)の幅の1/4以上、より好ましくは、1/3〜3/4程度に設定される。これにより、煙道(5)の燃焼面(34)に近い下部域及び中央域は高温となり、高い脱煙効果を得ることができる。
アフターバーナ(33)の周囲は、煙道(5)の下面(51)から上面(52)に向かって煙道(5)の一部を塞ぐように延在する前後の下流側遮蔽板(43)(44)により両側方を含む態様で囲まれている。なお、下流側前遮蔽板(43)は、その上辺が下辺よりも後方に位置するように傾斜しており、下流側後遮蔽板(44)は、下流側前遮蔽板(43)よりも高く設定されている。
煙道(5)の入口付近であって、アフターバーナ(33)の設置位置、さらには、下流側前遮蔽板(43)の上辺よりも前方には、煙道(5)の横幅方向全体に渡って、中央部に矩形の下方開放部(45a)が開放する略コ字状の平板状の上流側遮蔽板(45)が上面(52)から垂下し、煙道(5)の一部を塞ぐように設けられている。なお、下方開放部(45a)の左右方向の幅は、煙道(5)やアフターバーナ(33)の大きさにもよるが、好ましくは、煙道(5)の左右方向の幅の1/4〜3/4程度に設定される。
これにより、グリル庫(10)内で発生した油煙を含む燃焼排気は、上流側遮蔽板(45)の下方開放部(45a)の両側にて遮断され、下方開放部(45a)と下流側前遮蔽板(43)の上辺との間の隙間(S)を通って、煙道(5)のアフターバーナ(33)の燃焼面(34)の近傍へ送られていく。なお、隙間(S)の上下方向の高さは、煙道(5)やアフターバーナ(33)の大きさにもよるが、好ましくは、煙道(5)の上下方向の高さの1/4〜1/2程度に設定される。また、煙道(5)の上面(52)は、後方へ向かって上昇する傾斜面となっている。
また、図1及び図2に示すように、アフターバーナ(33)の燃焼面(34)の後方の下流側脱煙部(5b)には、煙道(5)の左右の幅方向全体に渡り、煙道(5)の上面(52)から下面(51)に向かって煙道(5)の一部を塞ぐように延在するハニカム構造体(53)を保持させた平板状の触媒フィルタ(55)が設けられている。これにより、触媒フィルタ(55)が設けられている下流側脱煙部(5b)の上部域は、触媒フィルタ(55)が設けられていない下流側脱煙部(5b)の下部域に比べて通過抵抗が大きくなる。
本実施の形態の触媒フィルタ(55)は、触媒を担持させた耐熱性材料からなるハニカム構造体(53)を、煙道(5)の上面(52)から下面(51)へ向かって延在させた支持ケース(54)にセットしたものである。なお、触媒フィルタ(55)は、煙道(5)の左右方向の両側部域のみをさらに下方に延在させ、中央域をさらに上方に狭くした門形状のものであってもよい。また、触媒フィルタ(55)の左右方向の幅は、煙道(5)やアフターバーナ(33)の大きさにもよるが、好ましくは、煙道(5)の幅の1/4〜3/4程度に設定され、上下方向の高さは、その下端が、少なくとも煙道(5)の中央域において、上流側遮蔽板(45)の下方開放部(45a)の下端と下流側後遮蔽板(44)の上端の間に位置するように設定される。
ハニカム構造体(53)は、多数の貫通孔を有する耐熱性金属又はセラミックからなる直方体に、白金やパラジウム等の酸化触媒を担持させたもので、前記貫通孔が煙道(5)の流路方向に沿う姿勢で、支持ケース(54)に収容されている。
また、ハニカム構造体(53)には、図2に示すように、煙道(5)の上面(52)に近い側(以下、上面側という)において、小径の貫通孔が多数密に形成され、煙道(5)の下面(51)に近い側(以下、下面側という)において、それよりも大径の貫通孔が少数粗に形成されるように、異なる孔密度を有する層が複数積層された態様となっている。これにより、グリル庫(10)から煙道(5)へ送られてくる燃焼排気がハニカム構造体(53)を通過する際の通過抵抗は、孔密度が高い上部域ほど大きくなる。なお、孔密度は、下面側から上面側に向かって連続的に高くなるように形成されてもよい。
この加熱調理器によれば、焼網(14)上に魚等の被調理物(F)を載置し、上火バーナ(4)及び下火バーナ(40)のいずれかまたは両方を燃焼させてグリル庫(10)内を加熱すると、排気筒(50)での自然ドラフトによって被調理物(F)から発生する油煙を含む燃焼排気は、図1又は図2の実線の矢印に示すように、上流側遮蔽板(45)の下方開放部(45a)と下流側前遮蔽板(43)の上辺との間の隙間(S)を通って上流側脱煙部(5a)へと流れ込む。このとき、燃焼排気は、上流側遮蔽板(45)によって、アフターバーナ(33)の燃焼面(34)が配設されている煙道(5)の下面(51)側に向かって流れ、同図の点線の矢印に示すように、アフターバーナ(33)の燃焼面(34)近傍の高温の下部域を通過する油煙の多くは、アフターバーナ(33)によって加熱焼失され、脱煙される。
そして、脱煙された後の燃焼排気は、下流側脱煙部(5b)の下部域に流れていく。下流側脱煙部(5b)には、煙道(5)の上部域のみを塞ぐように触媒フィルタ(55)が幅方向全域に設けられているから、脱煙された燃焼排気は通過抵抗の小さい下流側脱煙部(5b)の下部域(触媒フィルタ(55)の下方)を通って排気筒(50)へ送られ、排気口(17)から円滑に外部へ排出される。
被調理物(F)である魚の腹割れにより、大量の焼き汁がまとまってグリルパン(15)に滴下したときのように、瞬間的に大量に油煙が発生した場合では、アフターバーナ(33)で全ての油煙を加熱焼失することが難しい。このような、アフターバーナ(33)で加熱焼失しきれなかった油煙は、アフターバーナ(33)のドラフト力により、煙道(5)の上面(52)側へ上昇し、アフターバーナ(33)の燃焼熱が十分に届かない低温の上部域を流れて来た油煙と共に、図2の一点鎖線又は二点鎖線の矢印で示すように、触媒フィルタ(55)の下方を通らずに、下流側脱煙部(5b)の上部域に形成された触媒フィルタ(55)のハニカム構造体(53)内に流れ込む。
ハニカム構造体(53)は、アフターバーナ(33)の燃焼面(34)からの燃焼熱によって加熱されると共に、熱によって活性化される触媒を担持させているから、ハニカム構造体(53)を通過する油煙を効率的に脱煙することができる。
この実施の形態では、ハニカム構造体(53)の下面側は、大径の貫通孔が少数粗に形成されて、油煙の通過抵抗が小さく設定されているが、同図の二点鎖線に示す、アフターバーナ(33)の燃焼面(34)から近く高温に加熱される下部域を通過する油煙は、十分に酸化分解されることとなる。
他方、アフターバーナ(33)の燃焼面(34)から離れた上部域では、孔密度を高くして油煙との接触面積を増やしているため、同図の一点鎖線に示す、上部域を通過する油煙は、ハニカム構造体(53)との接触時間が長くなり、確実に酸化分解されることとなる。
このように、グリル庫(10)内で発生した油煙は、アフターバーナ(33)の燃焼面(34)で直接加熱焼失されたり、加熱焼失しきれずに残った油煙は、ハニカム構造体(53)を通過する際に酸化分解されたりすることにより、確実に脱煙されて、外部への油煙の排出量を大幅に低減させることができる。
また、この実施の形態では、触媒フィルタ(55)は煙道(5)の一部のみを塞ぐように設けられているから、アフターバーナ(33)の燃焼面(34)で油煙が直接加熱焼失され、脱煙された燃焼排気は触媒フィルタ(55)の下方を通過抵抗なく流れていく。
また、ハニカム構造体(53)の孔密度は、アフターバーナ(33)の燃焼面(34)から離れるほど高くなるように設定して下部域で通過抵抗を小さくしているから、煙道(5)に流れ込み、触媒フィルタ(55)を通過する燃焼排気も、煙道(5)内に過度に滞留することなく、確実に脱煙させた状態で、速やかに煙道(5)を通過させることができる。
そして、ハニカム構造体(53)は、アフターバーナ(33)に近接して設けられているから、担持させた触媒を活性化させるための熱源として、アフターバーナ(33)を利用することができ、触媒加熱用の熱源を別途設ける必要がなく、さらに、アフターバーナ(33)の燃焼面(34)から離れるほど孔密度が高くなるように形成しているから、従来の孔密度を全域において密に設定したものに比べて、触媒を担持させる表面積が少なくなり、コストを低減させることができる。
また、ハニカム構造体(53)内に流れ込まない油煙が煙道(5)内に滞留し、油分が煙道(5)の上面(52)や上流側遮蔽板(45)に付着することがあっても、上面(52)は、上流側遮蔽板(45)に向かって降下する傾斜面としているから、上面(52)に付着した油分は上流側遮蔽板(45)に向かって流れ落ち、上流側遮蔽板(45)から下方に滴下される。上流側遮蔽板(45)は、後方へ傾斜されている下流側前遮蔽板(43)の上辺よりも前方に位置していることから、滴下した油分がアフターバーナ(33)の燃焼面(34)上に落下することはなく、燃焼面(34)上の炎孔を塞いでしまう不都合は生じない。
(その他の実施の形態)
上記実施の形態では、ハニカム構造体(53)が、煙道(5)の一部を塞ぐように設けられているが、ハニカム構造体(53)は、煙道(5)の全部を塞ぐように設けられてもよい。この場合、上記実施の形態と同様に、下流側脱煙部(5b)の上部域の通過抵抗が下部域よりも大きくなるように、アフターバーナ(33)の燃焼面(34)から離れるほど孔密度を高く設定したハニカム構造体(53)が用いられる。この加熱調理器によれば、煙道(5)を通過する全ての油煙がハニカム構造体(53)の貫通孔内を通過するから、確実に脱煙することができる。
ハニカム構造体(53)が煙道(5)の全部を塞ぐように設けられると通過抵抗が増大するが、上記ハニカム構造体(53)を採用することにより、下流側脱煙部(5b)の上部域よりも下部域の通過抵抗を小さくすることができる。これにより、調理中に多量の油煙が発生しても、ハニカム構造体(53)の上流側の煙道(5)内に過度に油煙を滞留させることなく、アフターバーナ(33)及びハニカム構造体(53)によって脱煙しながら、スムーズに排気筒(50)に送り込むことができ、油煙を低減させた状態で外部に排出することができる。
なお、上記実施の形態では、左右方向で孔密度が均一なハニカム構造体(53)が用いられているが、下流側脱煙部(5b)の両側部域の低温域を流れる通過抵抗を増大させるため、アフターバーナ(33)の燃焼面(34)から離れた側部域の孔密度がアフターバーナ(33)の燃焼面(34)に近接する中央域よりも高くなるように設定されたハニカム構造体(53)を用いてもよい。
また、上記実施の形態では、ハニカム構造体(53)には触媒が担持されているが、触媒フィルタ(55)を通過する油煙は、アフターバーナ(33)で加熱され高温となったハニカム構造体(53)に接触することで脱煙されるから、ハニカム構造体(53)に触媒は必ずしも担持させる必要はない。なお、油煙を通過させるフィルタとしては、ハニカム構造体(53)の代わりに、多数の貫通孔が形成された耐熱性の他の多孔質部材、例えば、セル部材、パンチングメタル、フィルター、メッシュ等を採用してもよい。
さらに、上記実施の形態では、グリル庫(10)が組み込まれたガスコンロ(1)を用いて説明したが、IHコンロなどの各種の加熱調理器に用いてよい。
なお、アフターバーナ(33)を煙道(5)の上方又は側方に設ける場合では、上記と同様に燃焼面(34)に近接する領域の通過抵抗を小さく、燃焼面(34)から遠く位置する領域の通過抵抗が大きくなるように、ハニカム構造体(53)の形状や、孔密度を所定に設定しておけばよい。
(1) ・・・・・・加熱調理器
(10)・・・・・・グリル庫
(33)・・・・・・アフターバーナ(煙焼用熱源)
(34)・・・・・・燃焼面
(4) ・・・・・・上火バーナ(調理用熱源)
(40)・・・・・・下火バーナ(調理用熱源)
(5) ・・・・・・煙道
(5a)・・・・・・上流側脱煙部
(5b)・・・・・・下流側脱煙部
(51)・・・・・・下面
(52)・・・・・・上面
(53)・・・・・・ハニカム構造体(脱煙処理部材)
(F)・・・・・・・被調理物

Claims (6)

  1. 調理用熱源を有し、被調理物が加熱調理されるグリル庫と、
    前記グリル庫内の被調理物から発生する油煙が導入される煙道と、
    前記煙道の下方に、燃焼面が上向きになるように設けられ且つ前記油煙を加熱焼失するための煙焼用熱源を有する上流側脱煙部と、
    前記煙焼用熱源よりも下流側に、前記油煙を通過させることによって脱煙する脱煙処理部材を有する下流側脱煙部とを備え、
    前記下流側脱煙部は、前記燃焼面から離れた上部域の通過抵抗が、前記燃焼面に近接する下部域の通過抵抗よりも大きくなるように設けられている加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記下流側脱煙部は、前記燃焼面から離れた側部域の通過抵抗が、前記燃焼面に近接する中央域の通過抵抗よりも大きくなるように設けられている加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    前記脱煙処理部材は、前記煙道の上方から下方に向かって、煙道の一部を塞ぐように延在している加熱調理器。
  4. 請求項3に記載の加熱調理器は、さらに、
    前記煙焼用熱源よりも上流側に、前記煙道の上方から下方に向かって、前記煙道の一部を塞ぐように延在する上流側遮蔽板と、
    前記煙焼用熱源よりも下流側に、前記煙道の下方から上方に向かって、前記煙道の一部を塞ぐように延在する下流側遮蔽板とを有し、
    前記脱煙処理部材は、その下端が、前記煙道の中央域において、前記上流側遮蔽板の下端と前記下流側遮蔽板の上端との間に位置するように設けられている加熱調理器。
  5. 請求項3または4に記載の加熱調理器において、
    前記脱煙処理部材は多孔質部材からなり、
    前記多孔質部材の孔密度は、前記燃焼面から遠ざかるほど高くなるように設けられている加熱調理器。
  6. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記脱煙処理部材は多孔質部材からなり、
    前記多孔質部材は、前記煙道の全部を塞ぐように設けられており、
    前記多孔質部材の孔密度は、前記燃焼面から遠ざかるほど高くなるように設けられている加熱調理器。

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