JP6183230B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1には、金色トナーが光を反射するフレーク状の物質を含有し、感光体上に現像した金色トナー像と金色トナー像以外の黄色あるいは透明の色を含む他の色のトナー像とを像担持体に積層した後、定着して画像形成する画像形成装置が開示されている。
特許4820110号公報
本発明の課題は、画像を構成する扁平形状の顔料(扁平顔料)を、顔料の扁平面が記録媒体の紙面に沿うような姿勢にすることである。
請求項1の発明は、扁平顔料を含むトナーで潜像保持体にトナー像が形成される第一画像形成部と、扁平顔料を含まないトナーで潜像保持体にトナー像が形成される第二画像形成部と、を有し、前記第一画像形成部のトナー像と前記第二形成部のトナー像とがトナー像保持体又は記録媒体に順番に転写され、扁平顔料を含むトナーの一粒当たりの平均帯電量が、扁平顔料を含まないトナーの一粒当たりの平均帯電量よりも小さくなるように設定され、前記第二画像形成部の前記潜像保持体と前記トナー像保持体又は前記記録媒体との転写幅が、扁平顔料を含むトナーの粒径以上になるように設定され、前記第二画像形成部の前記潜像保持体と前記トナー像保持体又は前記記録媒体との間に流れる転写電流値が、電界を形成するために必要な値以上となるように設定されている。
請求項2の発明は、前記扁平顔料を含むトナーの平均粒径は、前記扁平顔料を含まないトナーの平均粒径よりも大きい。
請求項3の発明は、前記扁平顔料を含むトナーの平均粒径は、6μm〜15μmである。
請求項4の発明は、前記トナー像保持体は無端状のベルトとされ、前記トナー像保持体のベルト表面の中心面平均値(Sra)が、0.5μm以下である。
請求項5の発明は、前記第二画像形成部の前記潜像保持体と前記トナー像保持体との間に作用する転写荷重は、1N以上に設定されている。
請求項6の発明は、前記転写幅は、5μm以上になるように設定されている。
請求項7の発明は、前記転写電流値が、1.0μA以上になるように設定されている。
請求項8の発明は、扁平顔料を含むトナーで潜像保持体にトナー像が形成される第一画像形成部と、扁平顔料を含まないトナーで潜像保持体にトナー像が形成される第二画像形成部と、を有し、前記第一画像形成部のトナー像と前記第二形成部のトナー像とがトナー像保持体又は記録媒体に順番に転写され、前記トナー像保持体又は前記記録媒体に転写された転写後のトナー質量をM1とし、前記転写後のトナーの一部が下流側の前記潜像保持体に付着したトナー質量をM2とした場合のM2/M1を損失率とし、前記扁平顔料を含むトナーの前記損失率をSmとし、前記扁平顔料を含まないトナーの前記損失率をScとすると、Sm>Scとなるように設定されている。
請求項9に記載の発明は、トナーの一粒当たりの平均帯電量及び前記第二画像形成部の前記潜像保持体と前記トナー像保持体又は前記記録媒体との間に流れる転写電流の少なくとも一方が、Sm>Scとなるように設定されている。
請求項1に記載の発明によれば、扁平顔料を含むトナーの一粒当たりの平均帯電量が扁平顔料を含まないトナーの一粒当たりの平均帯電量以上で、転写幅が扁平顔料を含むトナーの粒径よりも小さく、且つ転写電流値が電界を形成するために必要な値よりも小さい場合と比較し、画像を構成する扁平顔料を画像の金属光沢感を向上させる姿勢にすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、扁平顔料を含むトナーの平均粒径が扁平顔料を含まないトナーの平均粒径以下の場合と比較し、画像を構成する扁平形状の顔料(扁平顔料)を、顔料の扁平面が記録媒体の紙面に沿うような姿勢にすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、扁平顔料を含むトナーの平均粒径が5μmよりも小さい場合、又は16μmよりも大きい場合と比較し、画像を構成する扁平形状の顔料(扁平顔料)を、顔料の扁平面が記録媒体の紙面に沿うような姿勢にすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、トナー像保持体のベルト表面の中心面平均値(Sra)が、0.5μmよりも大きい場合と比較し、画像を構成する扁平形状の顔料(扁平顔料)を、顔料の扁平面が記録媒体の紙面に沿うような姿勢にすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、転写荷重が1Nよりも小さい場合と比較し、画像を構成する扁平形状の顔料(扁平顔料)を、顔料の扁平面が記録媒体の紙面に沿うような姿勢にすることができる。
請求項6に記載の発明によれば、転写幅は、5μmよりも小さい場合と比較し、画像を構成する扁平顔料を画像の金属光沢感を向上させる姿勢にすることができる。
請求項7に記載の発明によれば、転写電流値が、1.0μAよりも小さい場合と比較し、画像を構成する扁平顔料を画像の金属光沢感を向上させる姿勢にすることができる。
請求項8に記載の発明によれば、扁平顔料を含むトナーの損失率をSmとし、扁平顔料を含まないトナーの損失率をScとし、Sm≦Scとなる場合と比較し、画像を構成する扁平顔料を画像の金属光沢感を向上させる姿勢にすることができる。
また、扁平顔料を含むトナーが重なると、重なったトナーが金属光沢感を低下させる姿勢となる。よって、Sm>Scとすることで、金属光沢感を低下させる姿勢のトナーをより多く排除できるので、金属光沢感を向上させる姿勢のトナーの割合が増える。
請求項9に記載の発明によれば、トナーの一粒当たりの平均帯電量及び第二画像形成部の前記潜像保持体とトナー像保持体又は前記記録媒体との間に流れる転写電流の両方がSm≦Scとなるように設定されている場合と比較し、画像を構成する扁平顔料を画像の金属光沢感を向上させる姿勢にすることができる。
本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 本実施形態に係る画像形成ユニットを構成する画像形成部の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る画像形成ユニットを構成するトナー画像形成部の構成を示す概略図である。 転写ベルトに転写された金属色トナーが、感光体ドラムに付着する様子を説明する説明図である。 金属色トナーの層厚が薄く扁平顔料の反射面がシート部材のシート面に沿った方向に整列し重なることなく並んだ理想的な姿勢を示す模式図である。 金属色トナーの層厚が厚く扁平顔料の反射面がシート部材のシート面に沿った方向と交差する方向で且つ向く方向が一定で無く重なった姿勢を示す模式図である。 フロップインデックスの算出式を示す図である。 転写幅の測定を示す説明図であり、(A)は金属色トナーが感光体ドラムに付着する前の状態を示す図であり、(B)は金属色トナーが感光体ドラムに付着した状態を示す図である。 (A)は金属色トナーを構成する扁平顔料を上方から見た平面図であり、(B)は速報から見た側面図である。 (A)は一次転写された転写ベルト上のトナーを模式的に示す模式図であり、(B)は下流側の一次転写を通過後の転写ベルト上のトナーと感光体ドラムに付着したトナーとを模式的に示す模式図である。
以下、本発明の実施形態の一例を図面に基づき説明する。先ず、画像形成装置の全体構成及び動作を説明し、その後、本実施形態の要部について説明することとする。なお、以下の説明では、図1に矢印Hで示す方向を装置高さ方向、図1に矢印Wで示す方向の装置幅方向とする。また、装置高さ方向及び装置幅方向のそれぞれに直交する方向(適宜矢印Dで示す)を装置奥行き方向とする。
[画像形成装置の全体構成]
図1は、本実施形態に係る画像形成装置10を正面側から見た全体構成を示す概略図である。この図に示される如く、画像形成装置10は、電子写真方式により記録媒体の一例としてのシート部材Pに画像を形成する画像形成部12と、シート部材を搬送する媒体搬送部50と、画像が形成されたシート部材Pに対する後処理等を行う後処理部60とを含んで構成されている。さらに、画像形成装置10は、上記各部及び電源部80の制御を行う制御部70、並びに制御部70を含む上記各部に電力を供給する電源部80を含んで構成されている。
<画像形成部の構成>
画像形成部12について、該画像形成部12を正面側から見た概略図である図2を参照しつつ説明する。画像形成部12は、潜像保持体の一例である感光体ドラム21と、帯電器22と、露光装置23と、現像装置24と、清掃装置25とを含んで構成されてなり、トナー画像を形成するトナー画像形成部20(図3も参照)と、トナー画像形成部20で形成された画像をシート部材Pに転写する転写装置30と、シート部材Pに転写されたトナー画像をシート部材P定着する定着装置40とを含んで構成されている。
トナー画像形成部20は、色ごとにトナー画像を形成するように複数備えられている。この実施形態では、第1特別色(V)、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の計6色のトナー画像形成部20が設けられている。図1に示す(V)、(W)、(Y)、(M)、(C)、(K)は、上記各色を示している。転写装置30は、6色分のトナー画像が重畳して1次転写されたとトナー像保持体の一例としての転写ベルト31から、転写ニップNTにおいてシート部材Pに6色分のトナー画像を転写するようになっている。
なお、本実施形態では、第1特別色(V)は、画像に金属光沢を付加するための金属色である。一方、第2特別色(W)は、他の色に比して頻繁に使用されるユーザ特有の色である。なお、各色のトナーについては後述する。
(感光体ドラム)
図2及び図3に示すように、感光体ドラム21は、円筒状に形成され、図示しない駆動手段によって自軸周りに回転駆動されるようになっている。感光体ドラム21の外周面には、一例として負の帯電極性を呈する感光層が形成されている。なお、感光体ドラム21の外周面にオーバコート層を形成した構成としても良い。各色の感光体ドラムは、正面視で装置幅方向に沿って直線状に並べて配置されている。
(帯電器)
帯電器22は、感光体ドラム21の外周面(感光層)を負極性に帯電させるようになっている。この実施形態では、帯電器22は、コロナ放電方式(非接触帯電方式)のスコロトロン帯電器とされている。
(露光装置)
露光装置23は、感光体ドラム21の外周面に静電潜像を形成するようになっている。具体的には、制御部70を構成する画像信号処理部から受け取った画像データに応じて、変調した露光光L(図3参照)を帯電器22により帯電された感光体ドラム21の外周面に照射するようになっている。この露光装置23による露光光Lの照射によって、感光体ドラム21の外周面には静電潜像が形成される。この実施形態では、露光装置23は、光源から照射された光ビームをポリゴンミラーやFθレンズを含む光走査手段(光学系)で走査しつつ感光体ドラム21の表面を露光する構成とされている。また、本実施形態では、露光装置23は、色ごとに設けられている。
(現像装置)
現像装置24は、トナーを含む現像剤Gで感光体ドラム21の外周面に形成された静電潜像を現像することで、該感光体ドラム21の外周面にトナー画像を形成するようになっている。詳細は省略するが、現像装置24は、現像剤Gを収容する容器241と、容器241に収容された現像剤Gを回転しながら感光体ドラム21に供給する現像ロール242とを少なくとも含んで構成されている。容器241には、現像剤Gを補給するためのトナーカートリッジ27が図示しない補給路を介してつながっている。各色のトナーカートリッジ27は、感光体ドラム21、露光装置23に対する上方に正面視で装置幅方向に並べて配置されており、個別に交換可能とされている。
また、現像ロール242には、現像バイアス電圧が印加されている。現像バイアス電圧は、感光体ドラム21と現像ロール242との間に加える電圧であり、現像バイアス電圧を印加することによって、現像ロール242と感光体ドラム21との間に生じる電位差により、感光体ドラム21の静電潜像がトナー像として顕像化される。
(清掃装置)
清掃装置25は、転写装置30へのトナー画像の転写後に感光体ドラム21の表面に残留したトナーを該感光体ドラム21の表面から掻き取るブレード251を備えている。図示は省略するが、清掃装置25は、ブレード251(図3参照)が掻き取ったトナーを回収するハウジング、及びハウジング内のトナーを排トナーボックスに搬送する搬送装置をさらに備えて構成されている。
(転写装置)
転写装置30は、各色の感光体ドラム21のトナー画像を転写ベルト31に重畳して1次転写し、該重畳されたトナー画像をシート部材P(図2参照)に2次転写するようになっている。
図2に示すように、具体的には、転写ベルト31は、無端状を成し、複数のロール32に巻き掛けられて姿勢が決められている。この実施形態では、転写ベルト31は、正面視で装置幅方向に長い逆鈍角三角形状の姿勢とされている。複数のロール32のうち、図2に示すロール32Dは、図示しないモータの動力により転写ベルト31を矢印A方向に周回させる駆動ロールとして機能する。また、複数のロール32のうち、図2に示すロール32Tは、転写ベルト31に張力を付与する張力付与ロールとして機能する。複数のロール32のうち、図2に示すロール32Bは、2次転写ロール34の対向ロールとして機能する。
この転写ベルト31は、上記した姿勢で装置幅方向に延びる上辺部において、各色の感光体ドラム21に下方から接触しており、各感光体ドラム21の画像が1次転写ロール33からの転写バイアス電圧の印加を受けて転写されるようになっている。また、転写ベルト31は、鈍角を成す下端側の頂部において2次転写ロール34が接触されて転写ニップNTを形成しており、2次転写ロール34からの転写バイアス電圧の印加を受けて該転写ニップNTを通過するシート部材Pにトナー画像を転写する。
(定着装置)
図2に示すように、定着装置40は、転写装置30においてトナー画像が転写されたシート部材に、該トナー画像を定着させるようになっている。
定着装置40は、複数のロール413に巻き掛けられた定着ベルト411と加圧ロール42とで形成される定着ニップNFにおいてトナー画像を加熱しつつ加圧することで、トナー画像をシート部材Pに定着する構成とされている。なお、ロール413Hは、内部に例えばヒータを備えると共に図示せぬモータから伝達される駆動力により回転する加熱ロールとされている。これにより、定着ベルト411が矢印R方向に周回するようになっている。
<媒体搬送部>
媒体搬送部50は、画像形成部12にシート部材Pを供給する媒体供給部52と、画像が形成されたシート部材Pを排出する媒体排出部54とを含んで構成されている。また、媒体搬送部50は、シート部材Pの両面に画像を形成させる際に用いられる媒体戻し部56と、転写装置30から定着装置40までシート部材Pを搬送する中間搬送部58とを含んで構成されている。
媒体供給部52は、画像形成部12の転写ニップNTに対し、転写タイミングに合わせてシート部材Pを1枚ずつ供給するようになっている。媒体排出部54は、定着装置40にてトナー画像が定着された画像が形成されたシート部材Pを装置外に排出するようになっている。媒体戻し部56は、一方の面にトナー画像が定着されたシート部材Pの他方の面に画像を形成する際に、該シート部材を表裏反転して画像形成部12(媒体供給部52)に戻すようになっている。
<後処理部>
図1に示すように、後処理部60は、画像形成部12で画像が形成されたシート部材Pを冷却する媒体冷却部62と、シート部材Pの湾曲を矯正する矯正装置64と、シート部材Pに形成された画像を検査する画像検査部66とを含んで構成されている。後処理部60を構成する各部は、媒体搬送部50の媒体排出部54中に配置されている。
後処理部60を構成する媒体冷却部62、矯正装置64、及び画像検査部66は、媒体排出部54におけるシート部材Pの排出方向の上流側からこの順で配置されており、媒体排出部54による排出過程のシート部材Pに対して上記後処理を施すようになっている。
[画像形成動作]
つぎに、画像形成装置10によるシート部材Pへの画像形成工程、及び、その後処理工程の概要を説明する。
図1に示すように、画像形成指令を受けた制御部70は、トナー画像形成部20、転写装置30、定着装置40を作動させる。これにより、感光体ドラム21、現像ロール242が回転され、転写ベルト31が周回される。また、加圧ロール42が回転されると共に、定着ベルト411が周回される。さらに、これらの動作に同期して、制御部70は、媒体搬送部50等を作動させる。
これにより、各色の感光体ドラム21は、回転されながら帯電器22によって帯電される。また、制御部70は、画像信号処理部で画像処理が施された画像データを、各露光装置23に送る。各露光装置23は、画像データに応じて各露光光Lを出射して、帯電した各感光体ドラム21に露光する。すると、各感光体ドラム21の外周面に静電潜像が形成される。各感光体ドラム21に形成された静電潜像は、現像装置24から供給される現像剤によって現像される。これにより、各色の感光体ドラム21には、第1特別色(V)、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のうち、対応する色のトナー画像が形成される。
各色の感光体ドラム21に形成された各色のトナー画像は、各色の1次転写ロール33を通じた転写バイアス電圧の印加によって、周回する転写ベルト31に順次転写される。これにより、転写ベルト31には、6色分のトナー画像が重畳された重畳トナー画像が形成される。この重畳トナー画像は、転写ベルト31の周回によって転写ニップNTに搬送される。この転写ニップNTには、媒体供給部52によって重畳トナー画像の搬送にタイミングを合わせてシート部材Pが供給される。この転写ニップNTにおいて転写バイアス電圧が印加されることで、転写ベルト31から重畳トナー画像がシート部材Pに転写される。
トナー画像が転写されたシート部材Pは、中間搬送部58によって転写装置30の転写ニップNTから定着装置40の定着ニップNFに向けて、負圧吸引されながら搬送される。定着装置40は、定着ニップNFを通過するシート部材Pに熱及び加圧力(定着エネルギ)を付与する。これにより、シート部材Pに転写されたトナー画像が該シート部材に定着される。
定着装置40から排出されたシート部材Pは、媒体排出部54によって装置外の排出媒体受け部に向けて搬送されつつ、後処理部60により処理が施される。定着工程により加熱されたシート部材Pは、先ず媒体冷却部62において冷却される。次いで、シート部材Pは、矯正装置64によって湾曲が矯正される。さらに、シート部材Pに定着されたトナー画像は、画像検査部66によって、トナー濃度欠陥、画像欠陥、画像位置欠陥等の有無や程度が検出される。そして、シート部材Pは、媒体排出部54に排出される。
一方、シート部材Pの画像が形成されていない非画像面に画像を形成させる場合(両面印刷の場合)、制御部70は、画像検査部66の通過後のシート部材Pの搬送経路を、媒体排出部54から媒体戻し部56に切り替える。これによりシート部材Pは、表裏反転されて媒体供給部52に送り込まれる。このシート部材の裏面には、上記した表面への画像形成工程と同様の工程で画像が形成(定着)される。このシート部材Pは、上記した表面への画像形成後の後処理工程と同様の工程を経て、媒体排出部54によって装置外に排出される。
<要部構成>
(トナー)
つぎに、本実施形態のトナーについて説明する。
図5に示すように、第1特別色(V)として用いられる金属色のトナーGm(以降、「金属色トナーGm」と記載する)は、全体形状が円盤状の扁平形状とされている。また、金属色トナーGmは、スチレンアクリル樹脂等のバインダー樹脂にフレーク状の扁平顔料120や図示されていない電荷制御剤等が内添された構造となっている。なお、図5(及び後述する図4や図6も)では、金属色トナーGmを模式的に長方形状に図示している。
図9に示すように、扁平顔料120は、本実施形態ではフレーク状で扁平形状のアルミニウムから構成されている。具体的には、扁平顔料120を平面に置いて側方から見ると、扁平顔料120は、左右方向の寸法が上下方向の寸法よりも長い扁平形状とされている。また、扁平顔料120は、図における上方又は下方を向く一対の反射面(扁平面)120Aを有している。また、顔料120は、アルミニウムから構成されている。
そして、顔料120を平面に置いて側方から見ると、顔料110は、図9(B)に示されるように、図中左右方向の寸法が図中上下方向の寸法に対して長くなる形状とされている。さらに、図9(B)に示す顔料120を図中上方から見ると、顔料120は、図9(A)に示されるように、側方から見た形状に対して広がった形状とされ、顔料120は、顔料120を平面に置いた状態(図3(B)参照)で、上方又は下方を向いた一対の反射面120A(扁平面)を有している。このように、顔料120は、扁平形状とされている。
そして、金属色トナーGmは、扁平顔料120の反射面120Aで光が反射されることで、画像に金属光沢感が付与される。
一方、図示は省略するが、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)として用いられ、金属色以外の他の色のトナーGc(以降、「他色トナーGc」と記載する)は、略球形又はポテト形状とされており、スチレンアクリル樹脂等のバインダー樹脂に図示されていない扁平顔料以外の顔料や電荷制御剤等が内添された構造となっている。なお、他色トナーGcは、略球形状又はポテト形状である必要はなく、粉砕トナーのように異形状に形成されたものであってもよい。
扁平顔料120を含む金属色トナーGmの一粒当たりの平均帯電量は、扁平顔料120を含まない他色トナーGcの一粒当たりの平均帯電量よりも小さくなるように、設定されている。
具体的には、周知の測定技術を用い且つ同じ測定条件で測定したトナー一粒当たりの平均帯電量を比較した場合、扁平顔料120を含む金属色トナーGmの一粒当たりの平均帯電量は、扁平顔料120を含まない他色トナーGcの一粒当たりの平均帯電量よりも小さくなるように、設定されている。なお、本実施形態では、扁平顔料120を含む金属色トナーGmの一粒当たりの平均帯電量は−0.6(fc/μm)であり、扁平顔料120を含まない他色トナーGcの一粒当たりの平均帯電量は−0.4(fc/μm)である。
トナーの一粒当たりの平均帯電量は、周知の技術を用いることで求めることができる。例えば、ホソカワミクロン社製の帯電量分布測定装置(E-SPART ANALYZER)を用いて測定してもよいし、ブローオフ測定装置で単位質量当たりの電荷量を測定してトナーの一粒当たりの質量(質量=トナー体積×トナー比重)から電荷量を算出してもよい。なお、本実施形態では、E-SPART法を用いて測定した。
また、トナーの帯電量は、周知の技術を用いて調整することができる。例えば、トナーに内添する電荷制御剤の種類や内添量等のトナー設計技術を用いることで調整することができる。
また、扁平顔料120を含む金属色トナーGmの平均粒径(体積平均)は、扁平顔料120を含まない他色トナーGcの平均粒径よりも大きくなるように、トナー設計されている。
更に、扁平顔料120を含む金属色トナーGmは、平均粒径が6μm〜15μmとなるように、トナー設計されている。
なお、トナーの平均粒径は、前述したホソカワミクロン社製の帯電量分布測定装置(E-SPART ANALYZER)やベックマン−コールター社製のマルチサイザー等を用いて測定することができる。
(一次転写条件)
図3に示すように、第1特別色以外の第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)のトナー画像形成部20W,20Y,20M,20C、20Kの感光体ドラム21W,21Y,21M,21C,21Kと転写ベルト31との転写幅Dは、転写が可能な幅であればよいので、トナーの直径以上で感光体ドラム21の直径以下の範囲であればよい。よって、転写幅Dは、5μm以上であればよい。また、本実施形態では、転写幅Dは、4.0mmに設定されている。なお、「転写幅」については後述する。
また、1次転写ロール33に転写バイアス電圧(直流電流)が印加されることで、転写ベルト31と感光体ドラム21W,21Y,21M,21C,21Kとの間に流れる転写電流値は、電界の形成に必要な範囲である1.0μA以上となるように設定されている。なお、本実施形態では、転写電流値は、45μAに設定されている。
また、転写ベルト31と感光体ドラム21W,21Y,21M,21C,21Kとの間の転写荷重F、すなわち1次転写ロール33によって転写ベルト31が感光体ドラム21W,21Y,21M,21C,21Kに押圧する転写荷重Fは、1N以上に設定されている。なお、本実施形態では、転写荷重Fは、13gf/cmに設定されている。
また、転写ベルト31のベルト表面31Aの表面粗さの中心面平均値(Sra)は、トナーの粒径と転写性を考慮して,0.5μm以下となっている。なお、本実施形態では、中心面平均値(Sra)は、0.040μmに設定されている。また、中心面平均値(Sra)は、サーフコム1400D-12で測定された値である。なお,中心面平均値(SRa)とは表面粗さ曲線をサインカーブで近似した際の中心面(基準面)における平均粗さを意味し,触針式三次元表面粗さ計を用いて得た各点の高さを測定し,これらの測定値を三次元表面粗さ解析装置に取り込んで解析することにより得られる値である。
(転写幅)
「転写幅」とは、所謂ニップ幅とは異なる定義の幅であり、以下に転写幅の測定方法の説明を行う。
図8に示すように、転写ベルト31にトナー像GTを形成し、転写ベルト31が感光体ドラム21を押圧する転写荷重Fと同じ荷重でとなるように、1次転写ロール33によって感光体ドラム21に転写ベルト31を押圧させる。つぎに、トナーと逆極性のバイアス電圧を感光体ドラム21に印加した後、バイアス電圧の印加を遮断する。
転写ベルト31を取り出し、トナー像GTを観察する。そして、バイアス電圧により、トナー像GTの一部が感光体ドラム21に転写して付着しトナー層厚が薄くなった部分、すなわち、色の薄くなった部分の幅が転写幅Dである。
(損失率)
損失率について、図10を用いて説明する。なお、図10では、判り易くするために各トナーを実際よりも大きく図示している。
図10に示すように、一次転写において、転写ベルト31に転写したトナーT1(図10(A))が、下流側のトナー画像形成部20の感光体ドラム21に接触すると、そのトナーT1の一部のトナーT2が感光体ドラム21に付着する。
なお、この転写ベルト31に転写された金属色トナーGmや他のトナーが感光体ドラム21W,21Y,21M,21C,21Kに付着する現象(リトランスファー)についての説明は、後述する。
そして、一次転写で転写ベルト31に転写されたトナーT1の質量をM1とし、転写後のトナーT1の一部が下流側のトナー画像形成部20の感光体ドラム21に接触して付着したトナーT2の質量をM2とした場合の、
(M2/M1)×100
が損失率S(%)である。
また、第1特別色(V)として用いられる金属色トナーGmの損失率をSmとし、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、及びシアン(C)のトナーの損失率をScとすると、
Sm>Sc
となるように設定されている。
なお、どのような方法でSm>Scとなるように制御(設定)してもよいが、本実施形態では、上述したように、扁平顔料120を含む金属色トナーGmの一粒当たりの平均帯電量を、扁平顔料120を含まない他色トナーGcの一粒当たりの平均帯電量よりも小さくなるように設定することで、Sm>Scとなるように制御している。
また、第1特別色以外の第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)のトナー画像形成部20W,20Y,20M,20C,20Kの感光体ドラム21W,21Y,21M,21C,21Kと転写ベルト31との間に印加する転写バイアスの電流を、Sm>Scとなるように制御してもよい。
なお、本実施形態の転写条件、具体的には上述した転写幅D、転写電流値、転写荷重Fは、Sm>Scとなる条件となっている。
(損失率の測定方法)
[一次転写されたトナーT1の質量M1の測定の例]
転写ベルト31に一次転写したトナーT1を吸引しフィルターで捕獲する。フィルターで捕獲したトナーT1を電子天秤で質量M1を測定する。
[感光体ドラムに付着したトナーT2の質量M2の測定の例]
・第一の方法
下流側のトナー画像形成部20の感光体ドラム21に付着しないで通過したトナーT32の質量をM3とする。転写ベルト31のトナーT3を吸引してフィルターで捕獲して、電子天秤で質量M3を測定する。
そして、感光体ドラム21に接触して付着したトナーT2の質量M2は、
M1−M3=M2
であるので、
((M1−M3)/M1)×100=S(損失率(%))
からSm及びScを算出する。
しかし、感光体ドラム21に接触して付着したトナーT2の質量M2は、転写ベルト31のトナーT1の質量M1及びトナーT3の質量M3に比べ微量であり、測定誤差が大きい。
・第二の方法
感光体ドラム21に付着したトナーM2の質量M2を測定する(質量の測定方法は後述する)。そして、
(M2/M1)×100=S(損失率(%))
からSm及びScを算出する。
ここで、前述したように、感光体ドラム21に付着したトナーT2の質量M2は、微量であり、高い精度で質量を測定することは困難である。よって、別の方法で質量M2を高精度に求める方法の一例を説明する。
予め定めた条件化で、感光体ドラム21のトナーT2を吸引してフィルターで捕獲して質量M2を測定する。ただし、前述したように質量M2は微量であり、測定誤差(ばらつき)が多いので測定回数(N数)を多くし、平均化する。
同じ条件化で感光体ドラム21に付着したトナーT2をテープで転写する。トナーT2が転写したテープを台紙に貼り色を測定する。
複数の条件化で測定した質量M2の平均とテープ転写した色とで相関をとり、回帰式(回帰線)を作成する。そして、この回帰式を利用して、感光体ドラム21に付着したトナーM3を転写したテープの色の測定のみからトナーT2の質量M2を求める。
なお、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、及びシアン(C)の場合は、トナーT2が転写されたテープを白色の台紙に貼って画像濃度(ID)を測定する。
扁平顔料120を含む金属色トナーGmの場合は、トナーT2が転写されたテープを黒色の台紙に貼ってLを測定する。
<作用効果>
次に、要部構成の作用について説明する。
金属光沢感を画像の少なくとも一部に付与するように画像形成指令を受けた場合(金属光沢感を画像の少なくとも一部に付与するモードの場合)は、図1に示されるように、金属色のトナー画像形成部20V(第一画像形成部の一例)を他色のトナー画像形成部20W、20Y、20M、20C、20K(第二画像形成部の一例)と同様に稼働させる。
具体的には、感光体ドラム21Vの表面に、画像に金属光沢感を付与する部位に対応した静電潜像が形成される。つまり、画像(シート部材P)の全面に金属光沢感を付与する場合は、感光体ドラム21Vの表面全体に静電潜像が形成され、部分的に金属光沢感を付与する場合は、その部分に対応した静電潜像が形成される。
そして、感光体ドラム21Vに形成された静電潜像は、現像装置24Vから供給される金属色トナーGm(図4等を参照)を含んだ現像剤によって現像される。これにより、感光体ドラム21Vには、金属色のトナー像が形成される。
この金属色のトナー像は、周回する転写ベルト31に転写され、さらに、他色のトナー像は、金属色のトナー像が転写ベルト31に転写された後に、転写ベルト31に順次転写される。これにより、転写ベルト31には、6色分のトナー画像が重畳された重畳トナー画像が形成される。この重畳トナー画像は、転写ニップNTにて転写ベルト31からシート部材Pに転写される。
次に、転写ベルト31に転写された金属色トナーGmが感光体ドラム21W,21Y,21M,21C,21Kに付着する現象(リトランスファー)について、図4を用いて説明する。なお、図4では、金属色トナーGmを実際よりも大きく図示している。
なお、下記では金属色トナーGmを例にとって説明するが、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)でも同様である。
図4に示すように、金属色トナーGmのトナー像は、転写ベルト31に転写された後に、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)のトナー画像形成部20W,20Y,20M,20C、20Kの感光体ドラム21W,21Y,21M,21C,21Kと接触する。このとき、一次転写ロール33に印加される転写バイアス電圧によって金属色トナーGmに逆極性の電荷が注入され、これにより金属色トナーGmの極性が反転し、感光体ドラム21W、21Y、21M、21C、21Kに付着する。なお、金属色トナーGmは、主に感光体ドラム21Wに付着する。
金属色トナーGm同士に間に作用する付着力は、転写ベルト31と金属色トナーGmとの間に作用する付着力に比べ弱いので、図における上下に重なった金属色トナーGmの上層から優先的に感光体ドラム21に付着する。
そして、このように、上層の金属色トナーGmが感光体ドラム21W(21Y、21M、21C、21K)に付着することで、転写ベルト31上の金属色トナーGmのトナー層の層厚が薄くなる(層数が減少する)。
ここで、金属色トナーGmの金属光沢感(反射率の角度依存性)について説明する。なお、図5及び図6は、シート部材Pに定着後の金属色トナーGmのトナー像を模式化して図示している。また、実際には各トナーは溶融され一体化されているが、これらの図では、判り易くするため、各トナーを一体化しないで図示している。また、他色トナーGcの図示も省略している。
金属色トナーGmによる金属光沢感を高くするためには、図7に示すフロップインデックス(FI:Flop Index)値を高くすること、すなわち、正反射率(L 15°)を高め、拡散反射率(L 110°)を低くすることが必要である。
具体的には、図5に示すように金属色トナーGmの層の層厚Am(トナーの厚み×層数)が薄い(層数が少ない)、更には、層厚が薄いほど(一層に近いほど)、トナーの配向性が高くなり、扁平顔料120の反射面120Aがシート部材Pのシート面PAに沿った方向に整列し、重なることなく並んだ理想的な姿勢になりやすい。そして、このように扁平顔料120の反射面120Aがシート部材Pのシート面(紙面)PAに沿った方向に整列し、重なることなく並んだ理想的な姿勢になることで、反射光の方向が一定となり、正反射率(L 15°)が高くなると共に拡散反射率(L 110°)が低くなり、金属光沢感が高くなる(フロップインデックス値が高くなる)。
しかし、図6に示すように金属色トナーGmの層厚Amが厚いほど(層数が多いほど)、トナーの配向性が低くなり、扁平顔料120の反射面120Aがシート部材Pのシート面PAに沿った方向と交差する方向、且つ反射面120Aが向く方向が一定で無く重なった姿勢になりやすい。そして、このように扁平顔料120の反射面120Aが、シート部材Pのシート面PAに沿った方向と交差する方向で、且つ向く方向が一定で無く重なった姿勢になることで、反射光の方向がランダムになり、正反射率(L 15°)が低くなると共に拡散反射率(L 110°)が高くなり、金属光沢感が低くなる(フロップインデックス値が低くなる)。
そして、本実施形態においては、前述したように、扁平顔料120を含む金属色トナーGmが、感光体ドラム21W,21Y,21M、21C,21Kに付着することで、転写ベルト31の金属色トナーGmのトナー層厚が薄くなる(図4参照)。
本実施形態では、扁平顔料120を含む金属色トナーGmの一粒当たりの平均帯電量が、扁平顔料120を含まない他色トナーGcの一粒当たりの平均帯電量よりも小さくなるように設定されている。よって、金属色トナーGmは他色トナーGcよりも逆電荷の注入による極性の反転が発生しやすく、金属色トナーGmが感光体ドラム21に付着しやすい。つまり、金属色トナーGmの一粒当たりの平均帯電量が他色トナーGcの一粒当たりの平均帯電量以上の場合と比較し、転写ベルト31の金属色トナーGmのトナー層厚が薄くなる。
なお、感光体ドラム21と転写ベルト31との転写幅Dが金属色トナーGmの粒径以上になるように設定され、光体ドラム21と転写ベルト31との間に流れる転写電流値が、電界を形成するために必要な値以上となるように設定されている。また、転写幅Dが5μm以上になるように設定され、転写電流値が1.0μA以上となるように設定されている。つまり、金属色トナーGmの逆電荷の注入による極性の反転が発生しやすい状態に設定されている。
別の観点から説明すると、金属色トナーGmに含まれる扁平顔料120を図5に示す理想的な姿勢に近くなるように、感光体ドラム21に付着させて転写ベルト31の金属色トナーGmのトナー層厚を薄くし、金属光沢感を高くしている。
また、扁平顔料120を含む金属色トナーGmの平均粒径は、扁平顔料120を含まない他色トナーGcの平均粒径よりも大きくなっている。このように、トナー粒子が大きく表面積が大きい方が、また、金属色トナーGmの形状が扁平形状である方が,金属色トナーGmの転写ベルト31との接触面積が大きくなるので、金属色トナーGmの転写ベルト31との機械的な付着力が増加する。
しかし、金属色トナーGmの粒径が小さすぎると金属色トナーGm同士の付着力が増加し、大きすぎるとトナー1粒当たり質量が重くなり感光体ドラム21に付着しにくくなる。よって、本実施形態では、金属色トナーの平均粒径は6μm〜15μmとなっている。
更に、感光体ドラム21と転写ベルト31との間に作用する転写荷重は、1N以上に設定されていると共に、転写ベルト31のベルト表面31Aの中心面平均値(Sra)が0.5μm以下に設定されているので、金属色トナーGmの転写ベルト31との機械的な付着力が増加する。
このように、上層の金属色トナーGmが、感光体ドラム21に付着しやすい状態に設定されているので、転写ベルト31の金属色トナーGmのトナー層厚がより効果的に薄くなる。
一方、第1特別色(V)として用いられる金属色トナーGmの損失率をSmとし、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)のトナーの損失率Scとすると、
Sm>Sc
となるように設定されている。
したがって、図4に示すように、扁平顔料120を含む金属色トナーGmが、感光体ドラム21W,21Y,21M、21C,21Kに多く付着し、この結果、転写ベルト31の金属色トナーGmのトナー層厚が薄くなる。よって、前述した図6に示す金属光沢感を低下させるような姿勢の扁平顔料120が少なくなり、前述した図5に示す理想的な姿勢に近い扁平顔料120の割合が増え、この結果、金属光沢感が向上する。
ここで、電子写真の技術常識としては、転写ベルト31のトナーT3(図10(B)参照)は最終的に記録媒体Pに定着される画像となるので、画像品質(画像濃度等)の観点からはトナーT3は多い方が良いとされている、また、感光体ドラム21に付着するトナーT2(図10(B))は最終的に廃棄されるので少ないほうが良いとされている。つまり、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の場合は、損失率Scは小さいほうが好ましいとされている。
これに対して、第1特別色(V)として用いられる金属色トナーGの場合は、前述した図5に示すように、層厚Am(トナーの厚み×層数)が薄く(層数が少なく)、更には、層厚が薄いほど(一層に近いほど)、金属光沢感が高くなる(フロップインデックス値が高くなる)。よって、転写ベルト31のトナーT3(図10(B)参照)は少なく、また、感光体ドラム21に付着するトナーT2(図10(B))は多いほうが良い。つまり、金属色トナーGの場合は、損失率Smが大きい方が好ましい。
このように、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)と、扁平顔料120を含む金属色トナーGmと、では相反することを、Sm>Scと設定することで、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の画像品質の確保と第1特別色(V)の金属色トナーGの画像品質(金属光沢感)の確保との両立を図っている。
<その他>
尚、本発明は、上記実施形態に限定されない。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態を説明する上で、各色のトナー画像を夫々転写ベルト31に転写する場合を例にとって説明したが、各色のトナー画像を夫々直接シート部材P(記録媒体)に転写してもよく、各色のトナー画像を一括して転写ベルト又はシート部材P(記録媒体)に転写してもよい。
また、上記実施形態では、金属色のトナー画像と他色のトナー画像とを同時にシート部材Pに定着したが、金属色のトナー画像のシート部材Pへの定着と、他の色のトナー画像のシート部材Pへの定着とを別に行ってもよい。
また、上記実施形態は、説明のために例示したものであって、本発明としてはそれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲、明細書および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更、削除、付加及び組み合わせが可能である。
更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
10 画像形成装置
20Y トナー画像形成部(第二画像部の一例)
20M トナー画像形成部(第二画像部の一例)
20C トナー画像形成部(第二画像部の一例)
20K トナー画像形成部(第二画像部の一例)
20W トナー画像形成部(第二画像部の一例)
20V トナー画像形成部(第一画像部の一例)
21Y 感光体ドラム(潜像保持体の一例)
21M 感光体ドラム(潜像保持体の一例)
21C 感光体ドラム(潜像保持体の一例)
21K 感光体ドラム(潜像保持体の一例)
21W 感光体ドラム(潜像保持体の一例)
21V 感光体ドラム(潜像保持体の一例)
31 転写ベルト(トナー像保持体の一例)
120 扁平顔料
P シート部材(記録媒体の一例)

Claims (9)

  1. 扁平顔料を含むトナーで潜像保持体にトナー像が形成される第一画像形成部と、
    扁平顔料を含まないトナーで潜像保持体にトナー像が形成される第二画像形成部と、
    を有し、
    前記第一画像形成部のトナー像と前記第二形成部のトナー像とがトナー像保持体又は記録媒体に順番に転写され、
    扁平顔料を含むトナーの一粒当たりの平均帯電量が、扁平顔料を含まないトナーの一粒当たりの平均帯電量よりも小さくなるように設定され、
    前記第二画像形成部の前記潜像保持体と前記トナー像保持体又は前記記録媒体との転写幅が、扁平顔料を含むトナーの粒径以上になるように設定され、
    前記第二画像形成部の前記潜像保持体と前記トナー像保持体又は前記記録媒体との間に流れる転写電流値が、電界を形成するために必要な値以上となるように設定されている画像形成装置。
  2. 扁平顔料を含むトナーの平均粒径は、扁平顔料を含まないトナーの平均粒径よりも大きい請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 扁平顔料を含むトナーの平均粒径は、6μm〜15μmである請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記トナー像保持体は無端状のベルトとされ、
    前記トナー像保持体のベルト表面の中心面平均値(Sra)が、0.5μm以下である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第二画像形成部の前記潜像保持体と前記トナー像保持体との間に作用する転写荷重は、1N以上に設定されている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記転写幅は、5μm以上になるように設定されている、
    請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記転写電流値が、1.0μA以上になるように設定されている、
    請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 扁平顔料を含むトナーで潜像保持体にトナー像が形成される第一画像形成部と、
    扁平顔料を含まないトナーで潜像保持体にトナー像が形成される第二画像形成部と、
    を有し、
    前記第一画像形成部のトナー像と前記第二形成部のトナー像とがトナー像保持体又は記録媒体に順番に転写され、
    前記トナー像保持体又は前記記録媒体に転写された転写後のトナー質量をM1とし、前記転写後のトナーの一部が下流側の前記潜像保持体に付着したトナー質量をM2とした場合のM2/M1を損失率とし、
    前記扁平顔料を含むトナーの前記損失率をSmとし、前記扁平顔料を含まないトナーの前記損失率をScとすると、
    Sm>Scとなるように設定されている画像形成装置。
  9. トナーの一粒当たりの平均帯電量及び前記第二画像形成部の前記潜像保持体と前記トナー像保持体又は前記記録媒体との間に流れる転写電流の少なくとも一方が、Sm>Scとなるように設定されている、
    請求項8に記載の画像形成装置。
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