JP6179989B2 - 液体収容部、液体吐出装置および液体回収方法 - Google Patents

液体収容部、液体吐出装置および液体回収方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、インクを吐出可能なインクジェット記録ヘッド、およびそれを備えるインクジェット記録装置などに広く適用可能な液体収納容器、液体吐出装置および液体回収方法に関する。
液体吐出ヘッドが備えるノズルから液体(以下、インクともいう)を吐出して記録を行う液体吐出装置では、ノズルに紙粉などのゴミや気泡が入り込み、吐出不良や画像の乱れといった不具合が発生することがある。また、液体吐出装置が長期間使用されないときには、ノズル内のインクの濃度が増加すると共にその粘度も増加する。この理由は、ノズル内のインクの水分がノズルから蒸発するからである。この粘度の増加したインク(増粘インク)はノズルで目詰まりを起こすことがある。増粘インクがノズルで目詰まりを起こすと、そのノズルからインクが吐出されなくなる不吐出を生じることがある。
そこで、ノズル内の気泡や異物などの除去や、増粘インクに起因する目詰まり発生の防止や、発生した目詰まりを解消したりする目的で、ノズルからインクを吐出または強制的に吸引することでインク吐出状態を初期の状態に回復させる回復処理の技術が知られている。このような回復処理で吐出されたり吸引されたインク(廃インク)は、回復機構を経由して液体吐出装置が備える廃インクタンクに貯められる。この場合、廃インクタンクの容量が少ないと廃インクが廃インクタンクから漏れ出すことが考えられるため廃インクタンクは十分な容量が必要となる。しかし、近年の装置の小型化(省スペース化)の要請に伴い、十分な容量を備えた廃インクタンクを設けるのが困難になっている。
特許文献1には、インクカートリッジの一部に、仕切り板によって独立するように仕切られた、廃インクを収容する廃インク室を備えたプリンタが記載されている。
特開平8−132641号公報
しかし特許文献1に記載のラベルプリンタでは、廃インクが記録用インクに混入するのを防止するために、廃インク貯留室はインクタンクの一部に独立した空間として設けられている。そのため、本来、記録用インクが収められる部分に廃インク貯留室があり、記録用インクを収容する容積を少なくせざるを得ない。そのためインクタンクの交換が頻繁になり生産性が下がることになる。
そこで本発明は、十分な量の記録用インクを収納し、記録用インクに混入させずに廃インクを貯留可能な液体収納容器、それを備えた液体吐出装置および液体回収方法を提供することを目的とする。
本発明の液体収納容器は、液体吐出ヘッドに供給する第1の液体を吸収する液体吸収体と、前記液体吐出ヘッドへ供給されない第2の液体を前記液体吸収体に導くように設けられた導入口と、前記液体吸収体に吸収されている前記第1の液体を前記液体吐出ヘッドに供給し終えるまで、前記第1の液体と前記第2の液体とが混ざらないようにする防止手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、十分な量の記録用インクを収納し、記録用インクに混入させずに廃インクを貯留可能な液体収納容器、それを備えた液体吐出装置および液体回収方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態の液体吐出ヘッドとしての記録ヘッドを備えた記録装置の概略構成である。 図1の記録装置におけるインクの供給系の概略構成図である。 (a)、(b)は、図2における、インクタンクの上面接続前後の断面図及び上面図である。 図2における記録ヘッドの断面図である。 図4におけるインク保持部材の説明図である。 インクの静止時におけるインクの供給系の状態の説明図である。 記録時におけるインクの供給系の状態の説明図である。 ヘッド内加圧時におけるインクの供給系の状態の説明図である。 ヘッド内加圧後の記録ヘッドの清掃時におけるインクの供給系の状態の説明図である。 ヘッド内加圧後の記録ヘッドの清掃時におけるインクの供給系の状態の説明図である。 (a)から(d)は、非記録インク環流時におけるインクの供給系の状態の説明図である。 非記録インク環流システムのフローチャートである。 非記録インク環流時におけるインクタンクの断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)は、本発明を適用可能なインクジェット記録装置(液体吐出装置)100の概略構成を説明するための要部の斜視図であり、図1(b)は、記録装置100の制御系のブロック図である。記録装置100には、本発明の液体吐出ヘッドの一実施形態として、インク(液体)を吐出するインクジェット記録ヘッド(液体吐出ヘッド)20が搭載可能となっている。
本実施形態の記録装置100は、いわゆるフルラインタイプの記録装置であり、搬送系(搬送機構)110によって記録媒体Pを矢印A方向に連続的に搬送しつつ、記録ヘッド20からインクを吐出することにより、記録媒体Pに画像を記録することができる。本実施形態の搬送系110は、搬送ベルト110Aを用いて記録媒体Pを搬送する。しかし、搬送系110の構成は限定されず、搬送ローラなどを用いて記録媒体Pを搬送するものであってもよい。また本例の場合は、記録ヘッド20として、後述するインク供給系(インク供給機構)120によって供給されたイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(Bk)を吐出する記録ヘッド20Y,20M,20C,20Bkが備えられている。これにより、カラー画像を記録することができる。
記録装置100には、記録ヘッド20におけるインクの吐出状態を良好に維持するための回復処理に用いられる回復処理系130が備えられている。回復処理としては、画像の記録に寄与しないインクを吐出口からキャップ内に吐出する予備吐出動作、および、記録ヘッド内のインクを加圧して、それを吐出口からキャップ内に強制的に排出させる加圧回復動作などを含むことができる。さらに、吐出口からキャップ内にインクを吸引排出させる吸引回復動作、吐出口が形成される記録ヘッドの吐出口面をワイピングするワイピング動作などを含むことができる。
記録装置100のCPU(制御部)101は、本記録装置の動作の制御処理やデータ処理等を実行する。ROM102には、それらの処理手順等のプログラムが格納され、RAM103は、それらの処理を実行するためのワークエリアなどとして用いられる。CPU101は、記録ヘッド20、搬送系110、インク供給系120、および回復処理系130をそれらに対応するドライバ20A,110A,120A,130Aを介して制御する。CPU101は、ホストコンピュータなどのホスト装置200から入力した画像データに基づいて、記録ヘッド20からインクを吐出させることにより、記録媒体Pに画像を記録させる。CPU101は、記録ヘッド20、搬送系110、インク供給系120、および回復処理系130を動作させることにより、後述する「記録ヘッドの清掃時」、及び「インクの供給開始時」の制御を実行する。
図2は、インク供給系120および回復処理系130の説明図である。図3(a)は、図2のインク供給系に接続される前のインクタンク30の断面図(上図)および上面図(下図)であり、図3(b)は、図2のインク供給系に接続されたときのインクタンク(液体収納容器)30の断面図(上図)および上面図(下図)である。また、図4は、図2における記録ヘッド20の拡大断面図である。
インクタンク30は、内部の圧接体38と上面に設けられた大気連通口31を通して外部と連通可能となっている。内部には多孔質材料で出来た吸収体(液体吸収体)36が収容され、その吸収体にインクを染み込ませてある。この吸収体36の毛管力によって負圧を発生している。インクタンク30は、記録装置本体もしくは記録ヘッド20に備え付けられたタンクカバー39で固定されている。図3(a)のようにインクタンク内部の吸収体36の上部には非記録インク収容室32と大気連通口31とが設けられている。大気連通口31の上面には、インクタンク30の色情報等が記載されたシールラベル33が貼り付けられており、このシールラベル33によりインクタンク30の輸送時のインクの漏れを防止している。タンクカバー39でインクタンク30を固定する際に、非記録インク環流チューブ35の先端に備え付けられたニードル34がシールラベル33を突き破り、非記録インク収容室32に侵入することで、インクタンク30と非記録インク環流チューブ35とが接続される。ニードル34がシールラベル33を突き破った際の、ニードル34とシールラベル33との隙間が大気連通口31となっている。また、本実施形態におけるニードル34の側面にはV溝37が形成されており、本実施形態では、ニードル34とシールラベル33との隙間およびV溝37が大気連通口を兼ねた構成となっている。インクタンク30は、記録ヘッド20の上部に取り付けられる。本実施形態では、大気連通口31がインクタンク30の上面に設けられており、そこにニードル34を挿入する構成を説明したが、これに限定するものではない。大気連通口31がインクタンク30の側面上部に設けられており、それに伴うように非記録インク収容室32が形成され、大気連通口31から挿入されたニードル34が非記録インク収容室32に導かれる構成であってもよい。
記録ヘッド20には、インク室21内のインクI(液室内の液体)を吐出口20Aから吐出するための不図示の吐出エネルギー発生素子が備えられている。吐出エネルギー発生素子としては、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などを用いることができる。電気熱変換体を用いた場合には、その発熱によりインクを発泡させ、その発泡エネルギーを利用して吐出口20Aからインクを吐出することができる。インク室21には、インクIと共に空気(気体)が存在する。したがって、インク室21内には、インクIを収容するインク収容部(液体収容部)と、空気(気体)を収容する空気収容部(気体収容部)と、が形成されることになる。
インク室21の上部には、インクタンク(液体収納容器)30との連通するためのインク供給部(供給口)22が設けられており、その供給部22の開口部にはフィルタ部材23が備えられている。本例の場合、そのフィルタ部材23は、SUS製のメッシュにより形成されている。そのメッシュは金属繊維を織り込んだ構成であり、また、供給部22の平均的な幅は10mm程度である。フィルタ部材23が細かい目を持つことにより、外部から記録ヘッド内へのゴミの侵入が防止される。フィルタ部材23の下面は、インクを保持可能なインク保持部材(液体保持部材)24に圧接されている。図5のように、インク保持部材24の内部には断面円形の流路24Aが複数形成されている。それぞれの流路24Aの口径は1.0mm程度である。
また、インク室21の上部には、外部の流路として気体又及び/又は液体を移送するための移送部51に接続可能な開口部25が設けられており、その開口部25にはフィルタ26が備えられている。この開口部25は、インク室21内の液体(インク)又は気体を外部に流出可能に構成されている。開口部25は、インク室21内の液体(インク)と気体とを一緒に流出させることも可能である。また、この開口部25は、記録ヘッド20の外部の液体(インク)又は気体を流入可能に構成されている。さらに、開口部25は、記録ヘッド20の外部の液体(インク)と気体とを流入させることも可能である。
記録ヘッド20とインクタンク30は図2のように連結される。すなわち、記録ヘッド20側のフィルタ部材23とインクタンク30側の圧接体38とが上下に圧接するように連結される。このような記録ヘッド20とインクタンク30との連結部は、その周囲がゴム製の弾性キャップ部材50によって囲まれることにより、密閉性が維持される。本例においては、このように記録ヘッド20とインクタンク30が直接的に接続されることにより、それらの間のインク供給路(液体供給路)は極めて短い。
記録ヘッド20の開口部25に接続される移送部51は二股に分かれており、一方は、開閉可能な弁52を介して外気と連通し、他方は、開閉可能な弁53を介してバッファ室54に連通している。バッファ室54には10mL程度の空間が形成されており、ポンプ55を通して非記録インク環流チューブ35と接続している。非記録インク環流チューブ35はインクタンク30の大気連通口31に刺されたニードル34を介して、インクタンク30と接続している。ポンプ55は、液体(インク)及び/又は気体(空気)を記録ヘッド20に流入させたり、液体(インク)及び/又は気体(空気)を記録ヘッド20から流出させたりする、液体(インク)及び/又は気体(空気)を移送させる手段としての移送部である。本例の場合は、ポンプ55として正逆回転可能なチューブポンプが用いられる。
バッファ室54には、キャップ60が開閉可能な弁61を介して接続されている。キャップ60は、記録ヘッド20における吐出口20Aの形成面(吐出口形成面)に密着可能である。キャップ60が吐出口形成面に密着して、吐出口20Aをキャッピングした状態において、キャップ60の内部をポンプ55によって吸引することにより、吐出口20Aからキャップ60内にインクを吸引排出(吸引回復動作)させることができる。また、画像の記録に寄与しないインクを吐出口20Aからキャップ60内に吐出する予備吐出動作、および、記録ヘッド20内のインクを加圧して、それを吐出口20Aからキャップ60内に強制的にインクを排出させる加圧回復動作を実施することもできる。その加圧回復動作においては、バッファ室54および弁53を通して、ポンプ55によって発生させた加圧力を記録ヘッド20内に作用させることができる。このような回復処理によりキャップ60内に受容されたインクは、ポンプ55によって発生させた吸引力によって非記録インク環流チューブ35を通り、大気連通口31からインクタンク内の吸収体36に戻すことが出来る。
次に、記録装置の状態をインクの静止時、記録動作時、記録ヘッドの清掃時、インクの供給開始時、および非記録インク環流時に分けて説明する。
(インクの静止時)
記録装置の停止時等におけるインクの静止時は、図6(a)のように弁52,53が閉じている。インク保持部材24の流路24A内にはインクが充填されている。記録ヘッド20のインク室21内は所定の負圧状態にあり、吐出口20Aに形成されているインクのメニスカスは維持されている。インク保持部材24の流路24Aには、図6(b)のようにインクのメニスカスが形成され、そのメニスカスに対しては、力Pt,Ph,Pk,Pgが作用する。力Ptは、インクタンク30内の負圧によりメニスカスをインクタンク側へ引き込む力であり、力Phは、記録ヘッド20内の負圧によりメニスカスを記録ヘッド内へ引き込む力である。力Pkは、インクの表面張力によってインクがインクタンク側へ引き込むメニスカス力であり、力Pgは、インクの自重によりインクが下方へ移動しようとする力である。これらの力が釣り合うことによって、インク保持部材24に形成されるメニスカスが維持され、記録ヘッド20内のインクは静止状態が保たれる。
(記録動作時)
記録装置の記録動作時は、図7のように弁52,53が閉じられている。図7(a)のように吐出口20Aからインクを吐出することにより、インク室21内のインクIが消費されて、図7(b)のようにインク室21内がさらに減圧される。このように増大するインク室21内の負圧は、インク保持部材24の流路24A内のインクをインクタンク30内に引き込む方向に力として作用する。インク室21内の負圧が所定以上に増大したときに、インク保持部材24の流路24Aに形成されているインクのメニスカスが破れて、図7(c)のように、インクタンク30内のインクが記録ヘッド20に供給される。そして、このようなインクの供給によってインク室21内の負圧が低下することにより、再び、図7(a)のようにインク保持部材24の流路24Aにメニスカスが形成されて、インクの供給が止まる。このように、記録ヘッド20のインク室21内には、インクの消費量に応じてインクタンク30からインクが供給される。
インク保持部材24の流路24Aに形成されるメニスカスのメニスカス力Pkは、インクタンク30から記録ヘッド20に供給されるインクの流れに抗する力として作用する。そのため、そのメニスカス力Pkが大き過ぎた場合には、インクが供給しにくくなって、インクの供給性能が低下する。液体流路の開口部に形成される液体のメニスカスのメニスカス力Pは、液体の表面張力をγ、開口部の半径をr、液体流路内におけるインクの接触角度をθとした場合、下式1によって表すことができる。
Figure 0006179989
また、流路の開口部が円でない場合、開口部のメニスカス力Pは周長Lと開口面積Sに対して下式2の関係である(メニスカス力Pは、L/Sに比例する)。仮に開口部が真円でない場合でも、その開口部と同じ面積を有する半径rの円形管に換算すると、式1の理論式が形状によらず適用される。
P∝L/S・・・(式2)
したがって、液体流路の開口部の半径rが大きい程、メニスカス力Pは小さくなる。本実施形態におけるインク保持部材24には、内径が1mm程度の流路24Aが複数貫通形成されている。この流路24Aの内径は、その流路24Aにおけるインクのメニスカス力がフィルタ部材23,圧接体38におけるメニスカス力よりも小さくなるように設定されている。記録動作に伴うインクの供給時には、フィルタ部材23,圧接体38にインクのメニスカスが形成されないため、インクの供給性能を高めて、高速記録にも対応することができる。
仮に、インク保持部材24を備えなかった場合には、フィルタ部材23または圧接体38にメニスカスが形成されることになり、インクの供給性能が低下する。具体的には、フィルタ部材23,に形成されるインクの流路の内径がインク保持部材24の流路24Aの内径の1000分の1程度であるため、前者のインクの流路におけるメニスカス力は、後者の流路24Aにおけるメニスカス力の1000倍程度となる。したがって、インク保持部材24を備えなかった場合には、インクの供給性能が大幅に低下することになる。
(記録ヘッドの清掃時)
記録ヘッド20の吐出口形成面をワイピングして清掃する際には、記録ヘッド20内を加圧して、インク室21内のインクIを吐出口20Aから外部に押し出すことにより、吐出口形成面の潤滑性をよくする。
まずは、図8(a)のように弁52を開けて、記録ヘッド20内に外気を流入させることにより、インク室21内の負圧を解消させる。次に、図8(b)のように、弁52,53、56を閉じた状態でポンプ55を一方向に回転させることにより、バッファ室54内に空気を送り込んでバッファ室54内を加圧する。次に、図8(c)のように弁53を開けることにより、バッファ室54内の加圧された空気を記録ヘッド20内に流入させてインク室21内を加圧する。この際、バッファ室54や移送部51に液体(インク)が混入している場合などでは、液体(インク)及び/又は気体(空気)を記録ヘッド20に流入させることとなる。
このようにインク室21内を加圧することにより、インク保持部材24の流路24A内のインク、およびインク室21内のインクには、図9(a),(b)のように移動する。
記録ヘッド側のフィルタ部材23に形成されるインクの流路の内径Df、インク保持部材24の流路24Aの内径Dk、および吐出口20Aの内径Dnは、次のような関係に設定されている。 Df<Dn<Dk
したがって、記録ヘッド側のフィルタ部材23におけるメニスカス力Pf、インク保持部材24の流路24Aにおけるメニスカス力Pk、および吐出口20Aにおけるメニスカス力Pnは、次のような関係となる。 Pf>Pn>Pk
インク室21内が加圧された場合には、図9(a)のように、インク保持部材24の流路24Aにおけるメニスカスが同図中の上方に後退し、そのメニスカスがフィルタ部材23に達してから、図9(b)のようにインクが吐出口20Aから押し出される。より具体的には、まずは、図10(a)のように、メニスカス力Pkが小さいインク保持部材24のメニスカスが後退し、流路24A内のインクがインクタンク30内に逆流する。図10(b)のように、流路24A内のインクが全てインクタンク30内に戻されることにより、フィルタ部材23にメニスカスが形成される。フィルタ部材23のメニスカス力Pfよりも吐出口20Aのメニスカス力Pnが小さいため、図10(b)のように、インク室21内のインクが吐出口20Aから押し出される。
インク室21内は圧力Pcまで加圧する。その圧力Pcがメニスカス力Pkを上回るとインク保持部材24のメニスカスをインクタンク30側へ移動させ、かつメニスカス力Pfのフィルタ部材23のメニスカスを移動させることなく、吐出口20Aからインクを押し出す。したがって、フィルタ部材23のメニスカスを移動させることなく、つまり記録ヘッド内の空気をインクタンク内に押し込むことなく、吐出口20Aからインクを押し出すことができる。
このようにして押し出されたインクによって吐出口形成面を充分に濡らした後、あるいは、吐出口20Aからインクを押し出しつつ、図9(c)のように、板状の清掃部材57によって吐出口形成面をワイピングする。これにより、吐出口形成面の清掃能力を高めることができる。清掃部材57は例えばウレタンゴム製であり、吐出口形成面に接触したまま図9(c)中の左右方向に移動する。このような移動は、清掃部材57と記録ヘッド20の少なくとも一方の移動を伴って実施することができる。
清掃部材57によるワイピング動作後は、ポンプ55を液体(インク)及び/又は気体(空気)を記録ヘッド20の外部に流出させる方向に回転させて記録ヘッド20内に負圧を導入することにより、図6のような状態に戻すことができる。
(インクの供給開始時)
インクが存在していない記録ヘッド20にインクタンク30を接続したときには、キャップ60を記録ヘッド20の吐出口形成面に密着させたキャッピング状態としてから、そのキャップ60の内部をポンプ55によって吸引する。これにより、図6(a)のように、記録ヘッド20にインクタンク30内のインクを供給することができる。また、ポンプ55によって負圧を発生させて、その負圧をバッファ室54、弁53、および開口部25を通してインク室21内に作用させることによって、記録ヘッド20にインクタンク30内のインクを供給することもできる。前者のキャップ60を用いて吸引する場合には、吸引回復動作時と同様に、キャップ60内に画像の記録に寄与しないインクが排出されることになる。一方、後者のように開口部25を通して吸引する場合には、記録に寄与しないインクの排出させることなく記録ヘッド20内にインクを供給して、インクの消費を抑えることができる。吐出口20Aにおけるインクのメニスカスは、キャッピング状態のキャップ60の内部をポンプ55によって吸引する吸引回復動作によって形成することができる。
記録ヘッド20のインク室21内に供給する供給量は、インク室21内のインク量を検知する不図示のインク量センサ(インクの液面センサなど)を用いることにより、最適な量に調整することができる。吐出口20Aにおけるインクのメニスカスは、キャッピング状態のキャップ60の内部をポンプ55によって吸引する吸引回復動作によって形成することができる。
また、記録ヘッド20に接続されているインクタンク30内のインク残量がなくなって記録ヘッド20内のインク量が減少した後、その記録ヘッド20に新たなインクタンク30を接続した場合には、記録ヘッド20内のインク量を最適な量まで増やす必要がある。この場合には、ポンプ55によって発生した負圧を開口部25から導入して、新たに接続されたインクタンク30内のインクを記録ヘッド20内に供給することができる。また、記録ヘッド20内のインク量がインク量センサによって検知できない程度にまで減少したときには、開口部25を通して記録ヘッド20内に負圧を導入することにより、インクタンク30内のインクを記録ヘッド20内に供給することができる。
このように、開口部25を通して、記録ヘッド20内に負圧(記録ヘッド20内を減圧するための吸引力)を導入することにより、インクを無駄に消費することなく、記録ヘッド20内にインクを供給することができる。このようなインクの供給時には、キャップ60をキャッピング状態としてもよい。
(非記録インク環流時)
以下、本発明の特徴的な構成について説明する。
図11(a)から(d)は、非記録インク環流時におけるインクの供給系の状態の説明図である。なお、ここでいう非記録インク(第2の液体)とは、回復処理でキャップ60に溜められた、記録に用いられることの無いインクであり、環流によってインクタンク30に戻されても、再び記録ヘッド20に供給されることの無い(供給対象外の)インクである。また、非記録インクとなるインクは、インクタンク30の初期未使用インクの充填量の10%以下の量である。
図11(a)のように、記録ヘッド20から予備吐出や吸引回復処理によって排出されたインクは、キャップ60に受容される。このとき、弁61を開放した状態でポンプ55の吸引力を用いて、キャップ60内のインクを移送する。図11(b)のように、非記録インクの所定量の吸引を行ったところで、図11(c)のように弁61を閉じて、弁56を開放し、ポンプ55をバッファ室54へ非記録インクを送り出す方向に動かすことで、非記録インクをバッファ室54に貯蔵する。これはインクタンク30が新しく、吸収体36が未使用インク(記録用インク、第1の液体)で満たされているときに、非記録インクをインクタンク30まで戻してしまうと、非記録インクと未使用インクとが混合してしまう恐れがあるからである。そのため、インクタンク30内の未使用インクが所定量減るまでの間、一端バッファ室54に非記録インクを貯蔵する。なお、インクタンク30を交換してから所定量のインクを消費して、インクタンク30内の未使用インクが所定量減っている場合は、直接、キャップ60からインクタンク30に環流させても良い。
図11(c)のようにバッファ室54に溜まった非記録インクは、回復処理後に図11(d)のように弁61を開放し、弁56を閉じて、ポンプ55の吸引力でインクタンク30の非記録インク収容室32に排出される。この時、非記録インク収容室32底面部を形成している吸収体36は、既に一旦未使用インクで満たされた部分であり、その後、未使用インクの消費に伴って液面が下がることで再び吸収することが可能(吸収可能)となった部分(部位)である。そのため、吸収体36はインクで濡れた(インクと空気とが混在した)状態になっている。そのため、非記録インク収容室32に排出された非記録インクは、非記録インク収容室32の底面部から吸収体36に容易に吸入される。また、非記録インク収容室32の側面部はインクで濡れた状態ではないが、わずかながら側面部からも吸収体36に非記録インクは吸収される。
図12は、非記録インクを環流させる際の処理を示したフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って本実施形態における還流動作を伴う回復処理について説明する。回復処理が開始され、予備吐出や加圧、吸引といった回復処理を行ったあと、キャッピング状態を解除する。その後、ステップS1201で、インクタンクの使用開始から回復処理を行った回数が所定回数(N回)以下かどうかを判断する。この所定回数Nは、インクタンク30から消費したインク量を判断するためのものであり、予め回復に消費されるインク量に応じて可変可能である。ステップS1201で回復処理を行った回数がN回以下である場合には、まだインクタンク30内のインクが所定量消費されていないため、ステップS1202に移行して、弁61を開放して、弁56を閉じてポンプ55による吸引動作をX秒行う。その後、ステップS1203で弁61を閉じて、弁56を開放して加圧動作をY秒行う。この動作によってステップS1204でバッファ室54に非記録インクを貯留する(図11(c)参照)。なお、ここでの吸引動作を行うX秒は、キャップ60から非記録インクをバッファ室まで到達させるのに十分な時間であり、かつバッファ室54からインクタンク30に非記録インクが到達しない時間とする。また、加圧動作を行うY秒は、ポンプ55とインクタンク30との間の非記録インク環流チューブ35内にある全ての非記録インクがバッファ室54に到達する時間とする。
ステップS1201で、回復処理を行った回数がN回以上である(所定回数実施した)場合には、インクタンク内のインクは十分消費されており、非記録インクの還流が可能であると判断し、ステップS1205に移行して、ポンプ55の吸引動作を行う。そして、ステップS1206でバッファ室54に貯留された非記録インクをインクタンク30の非記録インク収容室32に排出する。このような処理を経て非記録インクを環流させる際の処理が終了する。
図13は、非記録インクを環流させたときのインクタンク30を示した断面図である。インクタンク内(液体収納容器内)の吸収体36に染み込ませた未使用インクは、記録動作や吸引動作によって記録ヘッド20に供給されて吸収体36の下部に流れて(インク液面を下げて)いく。このときインクが記録ヘッド20に供給された分だけ、インクタンク30の上面に刺された(挿入された)ニードル34と大気連通口31との隙間から空気が導入される。これにより未使用インクの上に空気層が形成される。環流された非記録インクは、非記録インク収容室32に排出され蓄積される。蓄積された非記録インクは、吸収体36の毛管力と自重とによって、(非記録インク収容室32の底面部および側面部から)吸収体36の下部へと拡散する。しかし、非記録インクはインクタンク30の初期未使用インクの充填量の10%以下の量であり、非記録インクが拡散しても、非記録インクは吸収体36の毛管力によって保持されている。そのため、未使用インクとの間には常に空気層があり非記録インクと未使用インクとを隔てているため、未使用インクと非記録インクとの混色が生じることはない。そして、非記録インクはインクタンク30の初期未使用インクの充填量の10%以下の量であることから、インクタンク30は非記録インクを収容する十分な容量を備えており、非記録インクがインクタンク30から溢れることは無い。従って、非記録インクで装置の内部やユーザを汚すことがない。また、インクタンク30内の未使用インクがなくなると、新しいインクタンクと交換することになり、インクタンク30を装置から取り外すことになる。その際、シールラベル33は既に破れて穴の開いた状態となっているが、非記録インクは、吸収体36に吸収され保持されているため穴から漏れ出すことは無い。また、未使用インクと非記録インクを同一の吸収体に収容させているため、非記録インクを収容させるための吸収体を別に設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。
このように、インクタンク内の記録用の未使用インクを貯留していた部分に、未使用インクと置換するように非記録用インクを排出して貯留することで、装置の小型化を実現することができた。
なお、本実施形態では、大気連通口31にニードル34を挿入して非記録インクの還流を行う構成を説明したが、これに限定するものではない。つまり、大気連通口とは別にインクタンクに回収口を設けて、その回収口にニードルを挿入することで非記録インクを還流してもよい。その場合は、回収口によってニードルが導かれる位置に非記録インク収容室32を設ける必要がある。また、その場合は、ニードルを用いることなく、非記録インク環流チューブ35とインクタンク30とをジョイント等で接続した構成としてもよい。
また、本実施形態において非記録インクは、当初未使用インクとしてインクタンク30に収容されていたインクであり、そのインクが再度インクタンク30に戻る構成を説明した。しかし、これに限定するものではなく、当初、別のインクタンクに収容されていたインク(他色インク)が非記録インクとなってインクタンク30に戻される構成でもよい。この場合、ポンプ55が複数色のインクタンクと弁を介して接続されており、必要に応じて弁の開閉とポンプ55の加圧及び/又は吸引動作を行うことで、実現することができる。
また、バッファ室54で混色された非記録インクがインクタンク30に戻される構成でもよい。この場合は、バッファ室54に弁を介して複数のキャップが接続されており、必要に応じて弁の開閉とポンプ55の加圧及び/又は吸引動作を行うことで、実現することができる。
また、非記録インクは、縁無し記録を行った際に、記録媒体の外の吐出されたインクを含んでもよい。その場合は、記録媒体の外の吐出されたインクを回収する手段が、弁を介してバッファ室54に接続されており、必要に応じて弁の開閉とポンプ55の加圧及び/又は吸引動作を行うことで実現することができる。
このようにして、廃インクを貯留する十分な容量を備え、スペースを省きつつ、記録に用いるインクも十分な量を収納することが可能な液体収納容器、それを備えた液体吐出装置および液体回収方法を実現することができた。
上述した実施形態においては、インク保持部材24を記録ヘッド20側に備えている。しかし、そのインク保持部材24はインクタンク30側に備えてもよい。同様に、フィルタ部材23はインクタンク30側に備えてもよい。
また、記録動作時における記録ヘッド20内の負圧変動を小さく抑えるために、開口部25を通して記録ヘッド20内の圧力を制御してもよい。記録ヘッド20内に加圧力を供給するときには、開口部25は気体及び/又は液体の導入により加圧力の導入を許容する加圧力導入部として機能し、移送部51は加圧力を供給可能な加圧力供給路として機能する。また、記録ヘッド20内に吸引(減圧)力を作用させるときには、開口部25は気体及び/又は液体の排出による吸引力の導入を許容する吸引力導入部として機能し、移送部51は吸引力を供給可能な吸引力供給路として機能する。開口部25は、このような加圧を行う導入部と吸引を行う排出部とに分けて備えてもよい。また、それらの加圧力および吸引力は、記録ヘッド20内を加圧する圧力および減圧する圧力であればよく、必ずしも大気圧を基準とする正圧および負圧に限定されない。
本発明は、フルラインタイプの記録装置の他、記録ヘッドの移動と、記録媒体の搬送動作と、を伴って画像を記録するシリアルスキャンタイプの記録装置等、種々の記録方式の記録装置に対して適用することができる。
また、本発明の液体吐出ヘッドは、インクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドの他、種々の液体を吐出するためのヘッドとして広く適用することができる。例えば、液流路内に供給される種々の処理液や薬剤などを吐出するためのヘッドとして用いることもできる。また、本発明の液体吐出装置は、インクジェット記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置の他、種々の処理液や薬剤などを処理部材に付与するための装置として、広く適用することができる。
20 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
21 インク室(液室)
22 インク供給部(液体供給部)
23 フィルタ部材
24 インク保持部材
24A 流路
25 開口部
30 インクタンク
31 大気連通口
32 非記録インク収容室
33 シールラベル
34 ニードル
35 非記録インク還流チューブ
36 吸収体
37 V溝
38 圧接体
51 移送部
52 弁
54 バッファ室
55 ポンプ
56 弁
61 弁
100 インクジェット記録装置(液体吐出装置)

Claims (11)

  1. 液体吐出ヘッドに供給する第1の液体を吸収する液体吸収体と
    前記液体吐出ヘッドへ供給されない第2の液体を前記液体吸収体に導くように設けられた導入口と、
    前記液体吸収体に吸収されている前記第1の液体を前記液体吐出ヘッドに供給し終えるまで、前記第1の液体と前記第2の液体とが混ざらないようにする防止手段と、
    を有することを特徴とする液体収納容器。
  2. 前記液体吸収体において前記第2の液体が収容される部位は、前記液体吐出ヘッドに供給される前の前記第1の液体が収容されていた部位であることを特徴とする、請求項1に記載の液体収納容器。
  3. 前記導入口は、前記液体収納容器の内部と大気とを連通する大気連通口を兼ねていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体収納容器。
  4. 前記第2の液体は、前記液体吐出ヘッドの吐出状態を回復するための回復処理で前記液体吐出ヘッドから吐出された液体と吸引された液体のうち少なくとも一方を含んでいることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の液体収納容器。
  5. 前記導入口は、前記液体収納容器の内部と大気とを連通する大気連通口を兼ねており、
    前記第2の液体は、前記液体吐出ヘッドの吐出状態を回復するための回復処理で前記液体吐出ヘッドから吐出された液体と吸引された液体のうち少なくとも一方を含み、
    前記収納容器が前記第1の液体で満たされた状態から、前記回復処理を所定回数実施した後に前記導入口へ導かれることを特徴とする請求項2に記載の液体収納容器。
  6. 前記液体吸収体の前記部位は、空気と液体とが混在する部位であることを特徴とする請求項2の液体収納容器。
  7. 前記第2の液体は、前記導入口に挿入されたニードルを介して前記液体吸収体に吸収されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の液体収納容器。
  8. 前記防止手段は、前記液体吸収体で前記第1の液体と前記第2の液体を分離する空気層で構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の液体収納容器。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の液体収納容器を搭載可能な液体吐出装置。
  10. 液体収納容器内液体吸収体に吸収された第1の液体を液体吐出ヘッドに供給し、前記液体吐出ヘッドから前記第1の液体を吐出する液体吐出装置において、
    前記液体吐出ヘッドへ供給されない第2の液体を前記液体吸収体に案内する案内手段と、
    前記案内手段により案内される前記第2の液体が前記第1の液体に混ざらないようにする防止手段と、
    有することを特徴とする液体吐出装置。
  11. 液体収納容器が備える液体吸収体に吸収された第1の液体を液体吐出ヘッドに供給する供給工程と、
    前記液体吐出ヘッドへ供給されない第2の液体を前記液体吸収体に導く導入工程と、
    前記液体吸収体に導かれる前記第2の液体が前記第1の液体に混ざらないようにする防止工程と、
    含むことを特徴とする液体導入方法。
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