JP6179748B2 - ガラス繊維、ガラスペーパーの製造方法及びガラスペーパー - Google Patents
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(実施例1)
実施例1の処理剤は、カチオン界面活性剤であるカチオン系脂肪酸アミド(ステアリン酸テトラエチレンペンタミン縮合物 ソフノンHG−180(東邦化学工業株式会社製))が0.24質量%、両性界面活性剤であるラウリルアミドプロピルベタイン(マーポビスターLAP(松本油脂製薬株式会社製))が0.83質量%、シランカップリング剤である3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(SH6040(東レ・ダウコーニング株式会社製))が0.23質量%となるように、イオン交換水に均質混合して調製したものである。なお、カチオン界面活性剤/両性界面活性剤×100は、28.9%である。
実施例2の処理剤は、ラウリルアミドプロピルベタインの代わりにステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(マーポビスターMS(松本油脂製薬株式会社製))を使用したこと以外は、実施例1と同様である。
実施例3の処理剤は、カチオン系脂肪酸アミドが0.48質量%、ラウリルアミドプロピルベタインが1.66質量%、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランが0質量%である以外は、実施例1と同様である。
実施例4の処理剤は、ラウリルアミドプロピルベタインの代わりにステアリルジメチルアミノ酢酸ベタインを使用したこと以外は、実施例3と同様である。
実施例5の処理剤は、実施例2と同じ処理剤である。
実施例6の処理剤は、カチオン系脂肪酸アミドが0.12質量%、ノニオン界面活性剤であるポリエチレングリコール型非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル スコアロール100(花王株式会社製))が0.12質量%、ラウリルアミドプロピルベタインが0.83質量%、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランが0.23質量%となるように、イオン交換水に均質混合して調製したものである。なお、カチオン界面活性剤/両性界面活性剤×100は、14.5%である。
実施例7の処理剤は、ラウリルアミドプロピルベタインの代わりにステアリルジメチルアミノ酢酸ベタインを使用したこと以外は、実施例6と同様である。
実施例8の処理剤は、カチオン系脂肪酸アミドが0.24質量%、ラウリルアミドプロピルベタインが0.4質量%、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランが0質量%であり、カチオン界面活性剤/両性界面活性剤×100が、60%である以外は、実施例6と同様である。
実施例9の処理剤は、実施例6と同じ処理剤である。
実施例10の処理剤は、実施例8と同じ処理剤である。
比較例1の処理剤は、カチオン系脂肪酸アミドが0.61質量%、ポリエチレングリコール型非イオン界面活性剤が0.46質量%、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランが0.23質量%となるように、イオン交換水に均質混合して調製したものである。
比較例2の処理剤は、カチオン系脂肪酸アミドが0.2質量%、ポリエチレングリコール型非イオン界面活性剤が0.87質量%である以外は、比較例1と同様である。
比較例3の処理剤は、カチオン系脂肪酸アミドが0.92質量%、ポリエチレングリコール型非イオン界面活性剤が0.15質量%である以外は、比較例1と同様である。
比較例4の処理剤は、カチオン系脂肪酸アミドが0.05質量%、ポリエチレングリコール型非イオン界面活性剤が0.04質量%、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランが0.02質量%となるように、イオン交換水に均質混合して調製したものである。
比較例5の処理剤は、ラウリルアミドプロピルベタインが0.1質量%、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランが0.02質量%となるように、イオン交換水に均質混合して調製したものである。なお、カチオン界面活性剤/両性界面活性剤×100は、0%である。
ガラス溶融炉で均質に熔融されたEガラス組成を有する溶融ガラスを、数十〜数千本のノズルを有する耐熱性ブッシングから連続的に引き出し、得られた平均直径10μmのガラス繊維モノフィラメントの表面に上述の処理剤を、後述の表1、2に記載の強熱減量となるように、アプリケーターのローラーの回転速度を変えながら塗布した。その後、ギャザリングシューにより処理剤が塗布された5000本のガラス繊維モノフィラメントを集束させてガラス繊維ストランドとし、紙管上に巻き取って回巻体とした。次いで、この回巻体からガラス繊維ストランドを引き出して、ガラス繊維切断装置によって13mmの長さとなるように切断装置を使用して切断することによってガラスチョップドストランドを得た。
ビーカー中に白水500gを投入し、羽根の直径が70mmのプロペラ型の羽根を用いて350rpmで白水を攪拌し、その中に3gのガラスチョップドストランドを投入した。先記のように、浸水した時点からの時間を開繊時間とした。なお、白水には分散剤の他に実施例1〜4、6〜8、比較例1〜5は、増粘剤を加えることで、粘度を5cPに調整した。この白水を用いて開繊時間、凝集開始時間の測定を行った。実施例5、9、10は、粘度が約1cPである白水を用いて開繊時間、凝集開始時間の測定を行った。
ガラスチョップドストランドを抄紙して30mm×30mmのガラスペーパーを作製し、作製後におけるガラスペーパーの厚さを目視により確認した。目視により、最厚部と最薄部の差が1mm以上であった場合は×と評価し、最厚部と最薄部の差が1mm以下であった場合は○と評価した。なお、抄紙の際に用いた白水の粘度条件は、先記の開繊時間、凝集開始時間の測定に用いた時と同じとした。
先記した30mm×30mmのガラスペーパーの表面を目視により確認した。ガラス繊維モノフィラメントが凝集し、周辺よりも白く見える部分が存在しており、その部分の径が3mm以上である場合は×と評価し、ガラス繊維モノフィラメントが凝集し、周辺よりも白く見える部分が存在しなかった場合、または存在していても、その部分の径が3mm未満である場合は○と評価した。
Claims (8)
- 炭素数8〜22のアルキル基を含む両性界面活性剤と、カチオン界面活性剤を含有する処理剤により処理されてなり、粘度5cPの白水中に浸漬させ、350rpmで攪拌した際において、開繊時間が、攪拌開始から10〜60秒であり、凝集開始時間が、攪拌開始から10分以上であることを特徴とするガラスチョップドストランド。
- 粘度1cPの白水中に浸漬させ、350rpmで攪拌した際において、開繊時間が、攪拌開始から5〜30秒であり、凝集開始時間が、攪拌開始から5 分以上であることを特徴とする請求項1に記載のガラスチョップドストランド。
- 前記カチオン界面活性剤は、前記両性界面活性剤の含有量100質量部に対して5〜40質量部前記処理剤に含有されてなることを特徴とする請求項1または2に記載のガラスチョップドストランド。
- 強熱減量が0.01〜0.3質量%であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のガラスチョップドストランド。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載のガラスチョップドストランドを用いたガラスペーパーの製造方法であって、
粘度1〜10cPの白水で抄紙することを特徴とするガラスペーパーの製造方法。 - 請求項1から4いずれか一項に記載のガラスチョップドストランドを含有することを特徴とするガラスペーパー。
- 繊維として、ガラスチョップドストランドのみを含有することを特徴とする請求項6に記載のガラスペーパー。
- 白水中で抄紙することで作製されるガラスペーパーの製造に用いられるガラスチョップドストランドの製造方法であって、
ガラス繊維モノフィラメントに、処理剤を塗布する工程と、
前記ガラス繊維モノフィラメントを引き揃えてガラス繊維ストランドとする工程と、
前記ガラス繊維ストランドを切断する工程とを有し、 前記処理剤は、炭素数8〜22のアルキル基を含む両性界面活性剤と、カチオン界面活性剤を含有してなり、
前記ガラスチョップドストランドは、粘度5cPの白水中に浸漬させ、350rpmで攪拌した際において、開繊時間が、攪拌開始から10〜60秒であり、凝集開始時間が、攪拌開始から10分以上であることを特徴とするガラスチョップドストランドの製造方法。
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