JPH0747287A - 触 媒 - Google Patents

触 媒

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JPH0747287A
JPH0747287A JP5229728A JP22972893A JPH0747287A JP H0747287 A JPH0747287 A JP H0747287A JP 5229728 A JP5229728 A JP 5229728A JP 22972893 A JP22972893 A JP 22972893A JP H0747287 A JPH0747287 A JP H0747287A
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JP
Japan
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heat
resistant paper
fiber
catalyst
paper
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JP5229728A
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English (en)
Inventor
Tadao Nakatsuji
忠夫 仲辻
Takeshi Egawa
武嗣 江川
Shiroji Ikeda
城二 池田
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Sakai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Sakai Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】特に、化学反応における触媒として有用な
特性を有し、強度にすぐれる薄葉紙状であって、種々の
加工性、特に、コルゲート加工性にすぐれる耐熱性触媒
を提供することにある。 【構 成】本発明による触媒は(a)セルロース繊
維、ポリオレフィン繊維又は芳香族ポリアミド繊維から
なるパルプ5〜30重量%、(b)ガラス繊維1〜15
重量%、(c)セピオライト5〜30重量%及び(d)
触媒活性成分30〜85重量部を含有することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強度にすぐれる薄葉紙
状であって、種々の加工性、特に、コルゲート加工性に
すぐれる耐熱紙に触媒活性成分を含有する触媒であり、
特に、化学反応における触媒として有用な特性を有する
気相反応用触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化学反応における触媒として耐熱
紙に触媒活性成分を含有するものとしては使用する耐熱
紙は例えば、セラミック繊維を主成分とするものが提案
されているが、その特性は尚、満足すべきものではな
い。例えば、セラミックペーパーと呼ばれている耐熱紙
は、耐熱性にすぐれるものの、強度が低く、コルゲート
加工やプリーツ成形等の成形工程において問題を生じる
ことが多く、そのために、板厚を厚くする必要がある。
その結果、コルゲート構造体の開孔率が小さくならざる
を得ず、ガスの接触反応において、ガスとの接触面積を
大きくすることができず、また、ガス流れによる圧力損
失も非常に大きい。
【0003】そこで、上記したようなセラミックペーパ
ー以外の耐熱紙も、従来、種々、提案されているが、し
かし、いずれも、加工性に問題がないときは、耐熱性が
不十分であり、他方、耐熱性に問題がないときは、加工
性に問題があるのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の耐熱
紙における上記した問題を解決し、改善された耐熱紙に
触媒活性成分を含有させるためになされたものであっ
て、耐熱紙は強度にすぐれる薄葉紙状であると共に、種
々の加工性、特に、コルゲート加工性にすぐれた耐熱紙
に触媒活性成分を含有させた触媒を提供することを目的
とする。
【0005】特に、本発明における耐熱紙は厚さが25
〜150μm、好ましくは50〜100μmの範囲にあ
る薄葉紙状であって、しかも、コルゲート加工に十分な
強度を有するので、得られるコルゲート状の構造体にお
いて、開孔率を大きくすることができ、従って、ピッチ
を十分に小さくすることができ、かくして、これに触媒
活性成分を含有させ、例えば接触ガス反応における触媒
として用いた場合に、ガスとの接触面積を大きくするこ
とができ、しかも、その際に、ガス流れによる圧力損失
を小さくすることができる触媒を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による触媒は、
(a)セルロース繊維、ポリオレフィン繊維又は芳香族
ポリアミド繊維からなるパルプ5〜30重量%、(b)
ガラス繊維1〜15重量%、(c)セピオライト5〜3
0重量%及び触媒活性成分30〜85重量%を含有する
ことを特徴とする。本発明において、パルプとしては、
麻、木綿、針葉樹、広葉樹等の植物から取り出されたセ
ルロース繊維からなる通常の意味における木材パルプの
みならず、ポリオレフィン繊維や芳香族ポリアミド繊維
からなるパルプ状とした合成繊維の集合体、即ち、合成
パルプをも含み、好ましくは、濾水度がJIS P−8
121に準拠した方法にて測定した値が400cc以下
に叩解されたものである。
【0007】上記ポリオレフィン繊維からなる合成パル
プとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等
の繊維からなる合成パルプを挙げることができ、また、
芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)からなる合成パ
ルプとしては、例えば、ケプラー繊維(米国ジュポン社
の商標)からなる合成パルプが好適に用いられる。ここ
に、芳香族ポリアミド繊維とは、通常、ポリ−m−フェ
ニレンイソフタルアミド、ポリ−p−フェニレンテレフ
タルアミド等の芳香族ポリアミドを主成分とする有機合
成繊維である。
【0008】本発明においては、このような木材パルプ
及び合成パルプは、単独にて、又は2種以上を組み合わ
せて用いることができるが、上記したなかでは、木材パ
ルプが最も好ましく用いられる。但し、木材パルプとア
ラミド繊維からなる合成パルプとの併用は、本発明にお
ける好ましい態様の一つである。本発明による耐熱紙に
おいて、上述したようなパルプは、これと共にガラス繊
維とセピオライト、それに必要に応じてその他の繊維状
充填材や補強材や添加剤等を含む紙料液を通常の抄紙方
法にて抄紙して湿紙を得ることができるように、得られ
る耐熱紙において、1〜30重量%の範囲にて含む。
【0009】本発明によれば、耐熱紙において、パルプ
の含有量が少なすぎるときは、紙料液を抄紙機にて抄紙
するに際して、均一な地合形成ができなくなり、湿乾の
強度が小さすぎることとなって、目的とする強度にすぐ
れる薄葉紙状のものを得ることができず、コルゲート加
工等の加工が困難となる。換言すれば、所要量のパルプ
を用いることによって、生産性よくコルゲート加工等の
加工を施すことができる。他方、パルプの含有量が多す
ぎるときは、紙料液の抄紙性はよくなるものの、得られ
る耐熱紙が寸法安定性に劣ることとなり、例えば、得ら
れる耐熱紙を乾燥させたときに皺を生じたり、また、強
度及び形状保持性が十分でなく、目的とする耐熱性を得
ることができない。
【0010】本発明において、用いるパルプのフリーネ
スは400cc以下であることが好ましい。用いるパル
プのフリーネスが400ccを越えるとは、ガラス繊維
を多量に混抄した耐熱紙を抄紙する場合に、ガラス繊維
が相互に寄り集まって凝集し、塊状になりやすいので、
得られる耐熱紙は、厚さが不均一であって、目的とする
薄葉紙状のものを得ることができない。ガラス繊維の配
合量を少なくすれば、パルプの伸縮を抑えることができ
ず、寸法安定性が悪くなるほか、耐熱性も低下する。特
に、本発明においては、用いるパルプのフリーネスは2
50cc以下であることが好ましい。
【0011】本発明において用いるガラス繊維は、カオ
リナイト等の粘土、珪砂、石灰石その他の天然鉱物を高
温で溶融させ、これをノズル孔から流出させ、紡糸した
長繊維である。本発明においては、このような長繊維を
所定長さに切断したチョップドストランドが好ましく用
いられる。チョップドストランドの繊維径は、通常、3
〜20μm、繊維長は、通常、1〜25mmの範囲であ
る。
【0012】本発明において、ガラス繊維は、得られる
耐熱紙において、パルプの伸縮を防止して、すぐれた寸
法安定性を与えると共に、所要の耐熱性を与えるのに有
用であり、本発明による耐熱紙は、このようなガラス繊
維を1〜15重量%の範囲で含む。
【0013】耐熱紙におけるガラス繊維の含有量が多す
ぎるときは、紙料液を抄紙する際に、均一な地合形成が
できなくなり、目的とする薄葉紙状の耐熱紙を得ること
ができない。また、得られる耐熱紙の通気性が大きすぎ
ることとなって、接着加工、例えば、コルゲート加工に
おけるフルートとライナーの接着において、耐熱紙に塗
布した接着剤が耐熱紙を過度に浸透するので、接着が困
難となる。更に、得られる耐熱紙が硬いので、フルート
加工やプリーツ成形等の加工も困難である。他方、ガラ
ス繊維の含有量が少なすぎるときは、前述したように、
得られる耐熱紙において、パルプの伸縮を抑えることが
できず、寸法安定性が悪くなるほか、耐熱性も低下す
る。
【0014】更に、本発明による耐熱紙は、セピオライ
トを含むことが必要である。セピオライトとは、含水ケ
イ酸マグネシウムを主成分とした繊維状の天然粘土鉱物
である。繊維径は0.1μm前後、繊維長は数十μmか
ら数mmの範囲であり、単繊維中にオングストローム単
位の細孔を多数有している。セピオライトは、繊維径が
非常に小さく、且つ、繊維の相互の絡み合いが強固なた
めに、これを含む耐熱紙は、薄葉であっても、緻密で強
いので、コルゲート加工等の成形性にすぐれるのみなら
ず、耐熱性にもすぐれる。更に、セピオライトは、その
結晶構造から、多数の細孔を有しているので、セピオラ
イトを含む耐熱紙は、触媒活性成分等の含有性(抱持性
を含む)にすぐれている。
【0015】本発明による耐熱紙は、セピオライトを5
〜30重量%の範囲で含む。セピオライトの配合量が5
重量%よりも少ないときは、上記した効果、特に、得ら
れる耐熱紙が十分な強度をもたない。しかし、過多に配
合するときは、耐熱紙の製造工程において、抄紙性や加
工性に劣るようになるので好ましくない。更に、本発明
による耐熱紙は、ロックウール、ウオラストナイト、セ
ラミック繊維又はチタン酸カリウムからなる無機質短繊
維状充填材を含有してもよい。
【0016】ロックウールとは、ケイ酸分と酸化カルシ
ウムとを主成分とする鉱炉スラグや他の天然鉱物を高温
で溶融させ、遠心力を利用した吹き飛ばしによって、繊
維化したものである。繊維径は数μm、繊維長は数十β
mから数mmの範囲である。ウオラストナイトとは、ケ
イ酸カルシウムを主成分とした天然又は合成の繊維状物
である。
【0017】セラミック繊維とは、通常、シリカとアル
ミナの重量比がほぼ1:1である溶融物を遠心紡糸法に
よって短繊維状としたものの総称であって、通常、繊維
径は1〜5μm程度、繊維長は数百μmから数十mmの
範囲である。チタン酸カリウムからなる繊維とは、二酸
化チタンと例えば炭酸カリウムとを原料とし、水熱合成
等を行なって得られる無機質繊維であって、通常、その
長さは数十乃至数百mmである。
【0018】本発明によれば、このような無機質短繊維
状充填材は、主として、耐熱紙におけるパルプの含有量
を低減した場合に、得られる耐熱紙の耐熱強度、即ち、
加熱環境下における強度を補強し、更に、パルプ強度が
低下する湿度条件下においても、耐熱紙に所要の強度を
保持させるために用いられる。また、本発明によれば、
耐熱紙にこのように無機質短繊維状充填材を配合するこ
とによって、得られる耐熱紙をコルゲート加工等、成形
した後に、シリカゾル等の無機バインダーを併用するこ
とによって、上記強度保持効果を一層高めることができ
る。
【0019】上記のような効果を得るために、本発明に
よる耐熱紙は、パルプ、ガラス繊維及ばセピオライトの
合計量100重量部に対して、上記無機質短繊維状充填
材が50重量部以下の範囲で用いられる。上記無機質短
繊維状充填材の配合量が多すぎるときは、得られる耐熱
紙が抄紙性及び加工性において劣るようになる。更に、
本発明においては、得られる耐熱紙の強度を補強すると
共に、コルゲート加工時の割れを防止し、更に、パルプ
強度が低下する湿度条件下においても、耐熱紙に所要の
強度を保持させるために、有機質短繊維補強材を含んで
もよい。ここに、有機質短繊維補強材とは、通常、繊維
径3〜30μm程度、繊維長1〜20mm程度の範囲に
ある有機質短繊維をいう。
【0020】このような有機質短繊維補強材としては、
例えば、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピ
レン繊維、ポリアミド繊維、ビニロン繊維等を挙げるこ
とができる。有機質短繊維補強材も、パルプ、ガラス繊
維及びセピオライトの合計量100重量部に対して、2
0重量部以下の範囲で用いられる。有機質短繊維補強材
の配合量が多すぎるときは、得られる耐熱紙が耐熱性に
おいて劣るようになる。
【0021】上記以外にも、本発明による耐熱紙は、そ
の物性の改善のために、例えば、ポリアクリルアミド、
メラミン樹脂、ポリアクリル酸エステル、スチレン−ブ
タジエンゴム等の有機重合体や、アルミナゾルやシリカ
ゾル等の無機質膠質体を必要に応じて含有していてもよ
い。かかる本発明による耐熱紙は、300℃の温度にお
いて、十分な機械的強度を有する。具体的には、本発明
による耐熱紙は、300℃の温度において、少なくとも
100時間保持した後にも、島津製オートグラフAG−
5000Aにて測定した引張強さが0.02kgf/m
以上を有し、コルゲート状に加工した構造体として
は、通気方向に対して垂直方向の圧壊強度が0.5kg
/cm以上を有する。
【0022】本発明による触媒は、常法に従って、コル
ゲート状やハニカム状の構造物として、好適に用いるこ
とができる。このような触媒は、耐熱紙に目的とする化
学反応に応じて、種々の触媒活性成分を含有(担持を含
む)させたものであり好適に用いることができる。含有
させる触媒活性成分としては、特に、限定されるもので
はないが、例えば、脱硝やオゾン分解や、その他のある
種の酸化反応に用いるのであれば、酸化銅、酸化コバル
ト、二酸化マンガン、酸化ニッケル、酸化銀、酸化タン
グステン、酸化モリブデン、二酸化チタン、シリカ、ア
ルミナ等を含有(担持を含む)させれば良い。また、脱
臭吸着用途に用いる場合であれば、ゼオライト、セピオ
ライト、二酸化チタン、シリカ、アルミナ等を同様に耐
熱紙に含有させればよい。触媒活性成分を含有させる方
法は本発明による耐熱紙を製造する際に触媒活性成分を
存在させても良く、又出来上った耐熱紙に担持させても
良い。
【0023】
【実 施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明する
が、本発明はこれら実施例により何ら限定されるもので
はない。尚、以下において、ガラス繊維としては、繊維
径9μm、繊維長3mmのチョップドストランドを用い
た。また、得られた耐熱紙のコルゲート状の構造体への
加工は、次のようにして行なった。即ち、ギアの山の高
さが1.2mm、ピッチが2.5mmであるギアを用
い、接着剤として、アルミナゾル(日産化学製A−10
0)を用いて、フルート加工を行ない、次いで、得られ
たフルートを所定の寸法に裁断し、上記と同じアルミナ
ゾルを接着剤として用いて、積層加工し、コルゲート状
構造体に成形した。
【0024】実施例1 セルロース繊維からなるパルプ10kg、ガラス繊維1
0kg、セピオライト10kg、比表面積が95m
gの二酸化マンガン70kgからなる混合物をパルパー
にて水中に分散させ、得られた紙料液をチェストへ移送
し、これを丸網部で抄紙し、得られた湿紙を円筒ドライ
ヤーにて乾燥させて、厚さ100μmの耐熱紙を得た。
【0025】得られた耐熱紙を300℃で100時間加
熱した後、オートグラフにて引張強さを測定したとこ
ろ、0.16kgf/mmであった。この耐熱紙を前
述したようにしてコルゲート状の構造体に加工し、耐熱
紙に触媒活性成分を担持させて、コルゲート状触媒を得
た。この気相反応用触媒を300℃で100時間加熱し
た後、通気面の圧壊強度をオートグラフにて測定したと
ころ、11kg/cmであった。またこの気相反応用
触媒の性能試験を行った結果初期オゾン分解率は99.
0%であった。
【0026】実施例2 原料として、セルロース繊維からなるパルプ10kg、
アラミド繊維からなるパルプ10kg、ガラス繊維10
kg及び比表面積が95m/g二酸化マンガン70k
gを用いた以外は、実施例1と同様にして抄紙して、厚
さ100μmの耐熱紙得た。得られた耐熱紙を300℃
で100時間加熱した後、オートグラフにて引張強さを
測定したところ、0.20kgf/mmであった。こ
の耐熱紙を前述したようにしてコルゲート状の構造体に
加工し、気相反応用触媒を得た。この気相反応用触媒を
300℃で100時間加熱した後、通気面の圧壊強度を
オートグラフにて測定したところ、17kg/cm
あった。また初期オゾン分解率は98.9%であった。
【0027】実施例3 原料として、アラミド繊維からなるパイプ15kg、ガ
ラス繊維15kg、セピオライト5kg、比表面積95
/gの二酸化マンガン65kg、ビニロン繊維(充
填材)5kg及びウオラストナイト10kgを用いた以
外は、実施例1と同様にして抄紙して、厚さ100μm
の耐熱紙を得た。得られた耐熱紙を300℃で100時
間加熱した後、オートグラフにて引張強さを測定したと
ころ、0.18kgf/mmであった。この耐熱紙を
前述したようにしてコルゲート状の構造体に加工し、気
相反応用触媒を得た。この気相反応用触媒を300℃で
100時間加熱した後、通気面の圧壊強度をオートグラ
フにて測定したところ、16kg/cmであり、この
触媒の初期オゾン分解率は98.8%であった。
【0028】実施例4 原料として、セルロース繊維からなるパルプ20kg、
ガラス繊維10kg、アラミド繊維5kg、比表面積9
5m/gの二酸化マンガン65kgロックウール10
kg及びアクリル繊維(充填材)5kgを用いた以外
は、実施例1と同様にして抄紙して、厚さ100μmの
耐熱紙を得た。得られた耐熱紙を300℃で1000時
間加熱した後、オートグラフにて引張強さを測定したと
ころ、0.15kgf/mmであった。この耐熱紙を
前述したようにしてコルゲート状の構造体に加工し、気
相反応用触媒を得た。この気相反応用触媒を300℃で
100時間加熱した後、通気面の圧壊強度をオートグラ
フにて測定したところ、10kg/cmであり、この
触媒の初期オゾン分解率は98.9%であった。
【0029】実施例5 原料として、セルロース繊維からなるパルプ15kg、
アラミド繊維からなるパルプ5kg、ガラス繊維15k
g、セピオライト5kg、セラミック繊維(ニチアス
(株)製ファインフレックス1300)10kg、比表
面積95m/gの二酸化マンガン60kg及びビニロ
ン繊維(充填材)5kgを用いた以外は、実施例1と同
様にして抄紙して、厚さ100μmの耐熱紙を得た。
【0030】得られた耐熱紙を300℃で100時間加
熱した後、オートグラフにて引張強さを測定したとこ
ろ、0.19kgf/mmであった。この耐熱紙を前
述したようにしてコルゲート状の構造体に加工し、気相
反応用触媒を得た。この気相反応用触媒を300℃で1
00時間加熱した後、通気面の圧壊強度をオートグラフ
にて測定したところ、18kg/cmであり、この触
媒の初期オゾン分解率は98.8%であった。
【0031】実施例6 実施例1と同様にして、種々の厚さを有する耐熱紙を得
た。これらの耐熱紙をそれぞれ前述したようにして高さ
20mmのコルゲート状の構造体に加工し、実施例1と
同様にして、気相反応用触媒を得た。これらの気相反応
用触媒を300℃で100時間加熱した後、通気面の圧
壊強度をオートグラフにて測定した。また、上記気相反
応用触媒に2m/秒の速度で通風したときの圧力損失を
求めた。結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】比較例1 原料として、セルロース繊維からなるパルプ10kg及
びセラミック繊維(ニチアス(株)製ファインフレック
ス1300)70kg、比表面積95m/gの二酸化
マンガン20kgを用いた以外は、実施例1と同様にし
て抄紙したが、コルゲート加工に劣るのて、厚さ150
μmとした耐熱紙を得た。
【0034】得られた耐熱紙を300℃で100時間加
熱した後、オートグラフにて引張強さを測定したとこ
ろ、0.01kgf/mmであった。また、この耐熱
紙は、寸法安定性に劣るものであった。この耐熱紙を前
述したようにしてコルゲート状の構造体に加工し、実施
例1と同様にして気相反応用触媒を得た。この気相反応
用触媒を300℃で100時間加熱した後、通気面の圧
壊強度をオートグラフにて測定したところ、0.3kg
/cmであり、初期オゾン分解率は30.4%であっ
【0035】比較例2 原料として、セルロース繊維からなるパルプ70kg、
ガラス繊維5kg及び比表面積95m/gの二酸化マ
ンガン25kgを用いた以外は、実施例1と同様にして
抄紙して、厚さ100μmの耐熱紙を得た。得られた耐
熱紙を300℃で100時間加熱した後、オートグラフ
にて引張強さを測定することを試みたが、強度が低く、
測定することができなかった。また、この耐熱紙は、寸
法安定性に劣るものであった。この耐熱紙を前述したよ
うにしてコルゲート状の構造体に加工し、実施例1と同
様にして気相反応用触媒を得た。この気相反応用触媒を
300℃で100時間加熱した後、通気面の圧壊強度を
オートグラフにて測定したところ、0.2kg/cm
であり、初期オゾン分解率は31.8%であった。
【0036】比較例3 原料として、セルロース繊維からなるパルプ30kg、
ガラス繊維20kg及びロックウール25kg及び比表
面積95m/gの二酸化マンガン25kgを用いた以
外は、実施例1と同様にして抄紙して、厚さ100μm
の耐熱紙を得た。得られた耐熱紙は、寸法安定性はすぐ
れるものの、300℃で100時間加熱した後、オート
グラフにて引張強さを測定したところ、0.03kgf
/mmであった。この耐熱紙を前述したようにしてコ
ルゲート状の構造体に加工し、実施例1と同様にして気
相反応用触媒を得た。この気相反応用触媒を300℃で
100時間加熱した後、通気面の圧壊強度をオートグラ
フにて測定したところ、0.5kg/cmであり、初
期オゾン分解率は31.1%であった。
【0037】比較例4 原料として、セルロース繊維からなるパルプ20kg、
ガラス繊維50kgロックウール15kg及び比表面積
95m/gの二酸化マンガン15kg、を用いた以外
は、実施例1と同様にして抄紙して、厚さ100μmの
耐熱紙を得た。得られた耐熱紙を300℃で100時間
加熱した後、オートグラフにて引張強さを測定したとこ
ろ、0.06kgf/mmであった。また、この耐熱
紙は、コルゲート加工性に劣るものであった。この耐熱
紙を前述したようにしてコルゲート状の構造体に加工
し、実施例1と同様にして気相反応用触媒を得た。この
気相反応用触媒を300℃で100時間加熱した後、通
気面の圧壊強度をオートグラフにて測定したところ、
1.0kg/cmであり、初期オゾン分解率は19.
5%であった。
【0038】比較例5 原料として、セルロース繊維からなるパルプ30kg、
セビオライト50kg及び比表面積95m/gの二酸
化マンガン20kgを用いた以外は、実施例1と同様に
抄紙して、厚さ100μmの耐熱紙を得た 得られた耐熱紙を300℃で100時間加熱した後、オ
ートグラフにて引張強さを測定したところ、0.05k
g/mmであった。また、この耐熱紙は、寸法安定性
に劣るものであった。この耐熱紙を前述したようにして
コルゲート状の構造体に加工し、実施例1と同様にして
気相反応用触媒を得た。この気相反応用触媒を300℃
で100時間加熱した後、通気面の圧壊強度をオートグ
ラフにて測定したところ、0.8kg/cmであり、
初期オゾン分解率は28.9%であった。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明による触媒は、特
に、高温での化学反応における触媒として有用な特性を
有し、強度にすぐれる薄葉紙状であって、例えば、コル
ゲート加工等の加工性にすぐれる。例えば、本発明に使
用する耐熱紙は、300℃の温度において、少なくとも
100時間にわたって、実用的な強度を有し、しかも、
例えば、コルゲート状の構造体に加工して得た気相反応
用触媒はUL標準規格94−V−IIの規格に合格する
難然性気相反応用触媒として有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)セルロース繊維、ポリオレフィン繊
    維又は芳香族ポリアミド繊維からなるパルプ5〜30重
    量%、(b)ガラス繊維1〜15重量%、(c)セピオ
    ライト5〜30重量%及び触媒活性成分30〜85重量
    %を含有する触媒。
JP5229728A 1993-08-03 1993-08-03 触 媒 Pending JPH0747287A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5229728A JPH0747287A (ja) 1993-08-03 1993-08-03 触 媒

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6159895A (en) * 1998-07-07 2000-12-12 E. I. Du Pont De Nemours And Company Aramid polymer catalyst supports
JP2013213294A (ja) * 2012-04-02 2013-10-17 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス繊維、ガラスペーパーの製造方法及びガラスペーパー
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