JP6345404B2 - ガラス繊維用集束剤、それが塗布されたガラス繊維及びガラス繊維製品並びにガラスクロスの製造方法。 - Google Patents
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Description
(1)シランカップリング剤を含有するガラス繊維用集束剤であって、澱粉、合成樹脂及びエポキシ樹脂成分を実質的に含まないことを特徴とするガラス繊維用集束剤。
(2)前記シランカップリング剤が、アミノシラン又はアミノシラン塩酸塩である(1)に記載のガラス繊維用集束剤。
(3)(1)または(2)に記載のガラス繊維用集束剤が塗布されたガラス繊維。
(4)前記ガラス繊維を構成するガラス材料がTガラス、Sガラス、Dガラス、Eガラス、NEガラス、Cガラス、Hガラス、ARGガラス、石英ガラス、よりなる群から選ばれる少なくとも1種類である(3)に記載のガラス繊維。
(5)前記ガラス繊維を構成するガラス材料が、石英ガラスである(4)に記載のガラス繊維。
(6)(3)〜(5)いずれかに記載のガラス繊維を含むガラス繊維製品。
(7)(3)〜(5)いずれかに記載のガラス繊維を含むガラスヤーン。
(8)ガラスクロスを構成するガラスヤーンの引張強度が0.39N/tex以上である(7)に記載のガラスクロス。
(9)(7)または(8)に記載のガラスヤーンを含むガラスクロス。
(10)(8)に記載のガラスクロスを含むプリプレグ。
(11)(8)または(9)に記載のガラスクロスを含む積層板。
(12)(8)または(9)に記載のガラスクロスを含むプリント配線板。
(13)(1)に記載のガラス繊維用集束剤を塗布したガラスヤーンを用いるガラスクロスの製造方法であって、ガラス繊維にシランカップリング剤を含有するガラス繊維用集束剤であって、澱粉、合成樹脂及びエポキシ樹脂成分を実質的に含まない前記ガラス繊維用集束剤を塗布し製織した後に、ヒートクリーニング処理による脱油工程を含まないことを特徴とするガラスクロスの製造方法。
JIS R 3420 2013 7.3.2に従い、測定、算出した。
JIS R 3420 2013 7.6B法に従い、測定、算出した。
JIS R 3420 2013 7.1に従い、測定、算出した。
JIS R 3420 2013 7.9に従い、経、緯糸の織密度を測定、算出した。
JIS R 3420 2013 7.10.1A法に従い、測定、算出した。
JIS R 3420 2013 7.2に従い、測定、算出した。
JIS R 3420 2013 7.4.2に従い、測定、算出した。
JIS R 3420 2013 7.13に従い、測定、算出した。
ガラスクロスを常温硬化型のエポキシ樹脂(丸本ストルアス(株)製、低粘性エポキシ樹脂No.3091A:90重量部、硬化剤No.3091B:10重量部)で包埋し、研磨してガラス糸束断面を削り出し、経糸及び緯糸をそれぞれ電子顕微鏡(日本電子製JSM6390A)にて断面写真を撮影し、測定した。
JIS R 3420 2013 7.4.2に従い、定速伸長形引張試験方法によりガラスクロスの経方向の引張強力を測定し、下記式(I)により算出した。
ガラスクロスに、ワニス(下記組成に基づき、粘度500CPS,温度20℃に調製されたもの)を塗布し、スクイズロールにより余分な樹脂を削ぎ取った後、複射式熱風乾燥機において170℃の温度で5分間乾燥し、シートを得た。このシートの30cm四方内の毛羽の数を目視により測定した。測定は3枚のシートで行い、それらの平均値を毛羽数とした。なお、1mm長以上の突起を毛羽とし、5個以下を合格とした。
エポキシ樹脂(三菱化学株式会社製 jER5046B80)100質量部
エポキシ樹脂(DIC株式会社製EPICLON N−690−75M) 34質量部
硬化剤(三菱化学株式会社製jERキュア DICY7) 2.7質量部
(ジシアンジアミド)
硬化促進剤(ジャパンエポキシレジン株式会社製 EMI−24) 0.2質量部
(2−エチル−4−メチルイミダゾール)
希釈溶剤(キシダ化学株式会社製ジメチルホルムアミド) 20質量部
(キシダ化学株式会社製メチルエチルケトン) 15質量部
ポリエステルフィルムを貼ったガラス板に10cm×10cmに切り出したガラスクロスを置き、その上から温度20℃に調整したエポキシ樹脂ワニス約1mLを静かに注ぎ、所定時間(30秒及び60秒)経過後のガラスクロスの含浸挙動を実体顕微鏡を用いて透過光観察、撮影し、ガラスクロスを構成する経糸ストランド中で観察されたボイドの頻度、最大長を計測して下記基準により含浸性を評価した。本実施例においては、○以上を合格とした。
<評価基準>
ボイドは完全に消失し、観察されない ・・・・・・・・・・・・・◎
残存ボイドが数か所散見されるが、いずれも最大長が50μm以下 ・・・○
最大長50μm以上の残存ボイドが数か所散見されるが、最大長100μm以上の残 存ボイドは観察されない ・・・・・・・・・・・・・△
最大長100μm以上の残存ボイドが多く散見される・・・・・・・・・・×
観察、撮影はガラスクロス幅方向の任意の3点で実施し、もっとも評価の悪い結果を含浸性評価結果とした。なお、前記エポキシ樹脂ワニスとしては11.ガラスクロスの毛羽の評価と同一のワニスを用いた。
ガラスクロスを下記エポキシ樹脂ワニスに浸漬し、そのまま30分間保持したワニス塗布ガラスクロスを熱風乾燥機において150℃の温度で5分間乾燥し、引き続いて170℃の温度で90分間加熱硬化させることにより、ガラスクロス/エポキシ樹脂複合シートを得た。該複合シートから5cm×5cmに切り出したテストピースを、プレッシャークッカーを用いて所定時間吸湿熱処理(1.05kg/cm2(G)、121℃)し、次いで25℃の水に15分間浸漬した。その後、テストピースを260℃の半田浴に25秒間浸漬し、引き上げた後テストピースに張り付いた余分な半田を削り落とし、半田浸漬前と同様の形態とした。半田を削り落としたテストピースの表面を目視で観察し、テストピースの面積における白化部の占有度で耐熱性を評価した。本実施例においては、○以上を合格とした。
<評価基準>
白化部の占有度が1%未満の場合 ・・・◎
白化部の占有度が1%以上30%未満の場合 ・・・○
白化部の占有度が30%以上50%未満の場合 ・・・△
白化部の占有度が50%以上の場合 ・・・×
エポキシ樹脂(三菱化学株式会社製 jER5045B80) 100質量部
硬化剤(三菱化学株式会社製 jERキュアDICY7) 3.2質量部
(ジシアンジアミド)
硬化促進剤(キシダ化学株式会社製ジメチルベンジルアミン) 0.2質量部
希釈溶剤(キシダ化学株式会社製ジメチルホルムアミド) 30質量部
<ガラス繊維用集束剤>
シランカップリング剤として、N−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩(信越シリコーン製KBM−575)を用いた。帯電防止剤として、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、柔軟剤として、ポリエチレンペンタミンとステアリン酸との縮合物、潤滑剤としてヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライドを添加した。そして、各成分を、ガラス繊維用集束剤における上記各成分の含有量(質量%)が下記配合1になるように水に混合し、本発明のガラス繊維用集束剤を得た。
(配合1)
シランカップリング剤:N−ビニルベンジル−2−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩(信越シリコーン製KBM−575) 0.8質量%
帯電防止剤:ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド 0.46質量%
柔軟剤:ポリエチレンペンタミンとステアリン酸との縮合物の酢酸塩 0.4質量%
潤滑剤:ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド 0.014質量%
図1に概略を示した状態で、バーナー1のノズルに、直径0.1mmの石英ガラス連続繊維である石英ガラス素材2を導入して加熱延伸して、直径4μmの石英ガラス繊維3を作製した。そして、各石英ガラス繊維に(配合1)ガラス繊維用集束剤をアプリケーター4にて塗布した後に集束器5により集束し、巻取り機6により巻き取って単繊維本数50本の石英ガラスストランド7を作製した。巻き取った石英ガラスストランド7に25mmあたり0.8回の撚りをかけ、番手1.40texの石英ガラスヤーンを作製した。このときの石英ガラスヤーンの強熱減量は0.64%であった。また、JIS R 3420 2013 7.4.3に従い、定速伸長形引張試験方法により測定した該石英ガラスヤーンの引張強度は1.04N/texであった。
ガラス繊維用集束剤に含有されるシランカップリング剤として、N−ビニルベンジル−2−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩(信越シリコーン製KBM−575)):0.4重量部およびN−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越シリコーン製KBM−573):0.4重量部の混合物を用いた以外は、実施例1と同様にしておこない、番手18.4texの石英ガラスヤーンを作製した。このときの石英ガラスヤーンの強熱減量は0.11%であった。また、JIS R 3420 2013 7.4.3に従い、定速伸長形引張試験方法により測定した該石英ガラスヤーンの引張強度は0.57N/texであった。
ガラス繊維用集束剤に含有されるシランカップリング剤として、N−ビニルベンジル−2−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩(信越シリコーン製KBM−575)):0.4重量部およびN−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越シリコーン製KBM−573):0.4重量部の混合物を用いた以外は、実施例2と同様にしておこない、番手1.40texの石英ガラスヤーンを作製した。このときの石英ガラスヤーンの強熱減量は0.64%であった。また、JIS R 3420 2013 7.4.3に従い、定速伸長形引張試験方法により測定した該石英ガラスヤーンの引張強度は1.04N/texであった。
Eガラスを白金ノズルから引き出して延伸することにより形成されたEガラス繊維に、
前述の(配合1)ガラス繊維用集束剤をアプリケーターにて塗布した後に集束器により集束し、巻取り機により巻き取って単繊維本数200本のEガラスストランドを作製した。巻き取ったEガラスストランドに25mmあたり1.0回の撚りをかけ、番手22.2texのEガラスヤーンを作製した。このときのEガラスヤーンの強熱減量は0.11%であった。また、JIS R 3420 2013 7.4.3に従い、定速伸長形引張試験方法により測定した該Eガラスヤーンの引張強度は0.65N/texであった。
<ガラス繊維用集束剤>
ガラス繊維用集束剤の成分として、ヒドロキシプロピルヒドロキシプロピル架橋澱粉、ヒドロキシプロピルエーテル化澱粉、牛脂45℃硬化油、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンペンタミンとステアリン酸との縮合物の酢酸塩、オクチルトリメチルアンモニウムエトサルフェート、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルエトキシシラン、酢酸ビニル樹脂エマルジョンを用いた。そして、各成分を、ガラス繊維用集束剤における上記各成分の有効成分の含有量(質量%)が下記になるように水に混合し、比較例のガラス繊維用集束剤を得た。
(配合2)
澱粉:ヒドロキシプロピル架橋澱粉 1.5質量%
ヒドロキシプロピルエーテル化澱粉 3.5質量%
シランカップリング剤:N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルエトキシシラン 0.1質量%
皮膜形成樹脂:酢酸ビニル樹脂エマルジョン 0.5質量%
潤滑剤:牛脂45℃硬化油:1質量%
乳化剤:ポリオキシエチレンラウリルエーテル 0.225質量%
柔軟剤:ポリオキシエチレンペンタミンとステアリン酸との縮合物の酢酸塩 0.5質量%
帯電防止剤:オクチルトリメチルアンモニウムエトサルフェート 0.095質量%
図1に概略を示した状態で、バーナー1のノズルに、直径0.1mmの石英ガラス連続繊維である石英ガラス素材2を導入して加熱延伸して、直径4μmの石英ガラス繊維3を作製した。そして、各石英ガラス繊維に(配合2)ガラス繊維用集束剤をアプリケーター4にて塗布した後に集束器5により集束し、巻取り機6により巻き取って単繊維本数50本の石英ガラスストランド7を作製した。巻き取った石英ガラスストランド7に25mmあたり0.8回の撚りをかけ、番手1.40texの石英ガラスヤーンを作製した。このときの石英ガラスヤーンの強熱減量は1.30%であった。また、JIS R 3420 2013 7.4.3に従い、定速伸長形引張試験方法により測定した該石英ガラスヤーンの引張強度は0.89N/texであった。
得られたガラスクロスを加熱による脱油及び開繊処理をおこなわなかったこと以外は、比較例1と同様にしておこなった。
2 石英ガラス素材
3 石英ガラス繊維
4 アプリケーター
5 集束器
6 巻き取り機
7 石英ガラスストランド
Claims (8)
- ガラス繊維用集束剤が塗布されたガラス繊維を含有するガラスヤーンを含む、プリント配線板用のガラスクロスであって、
前記ガラス繊維用集束剤が、シランカップリング剤を含有し、澱粉、合成樹脂及びエポキシ樹脂成分を実質的に含まず、更に非還元糖を含まず、
前記ガラス繊維が、前記ガラス繊維用集束剤以外の糊剤で処理されていない、プリント配線板用のガラスクロス。 - 前記シランカップリング剤が、アミノシラン又はアミノシラン塩酸塩である請求項1に記載のプリント配線板用のガラスクロス。
- 前記シランカップリング剤が、N−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩である、請求項1又は2に記載のプリント配線板用のガラスクロス。
- 前記ガラス繊維を構成するガラス材料が、石英ガラス、Tガラス、Sガラス、Dガラス、Eガラス、NEガラス、Cガラス、Hガラス、ARGガラスよりなる群から選ばれる少なくとも1種類である請求項1〜3のいずれかに記載のプリント配線板用のガラスクロス。
- 前記ガラス繊維を構成するガラス材料が、石英ガラスである請求項1〜4のいずれかに記載のプリント配線板用のガラスクロス。
- 前記ガラスクロスを構成するガラスヤーンの引張強度が0.39N/tex以上である請求項1〜5のいずれかに記載のプリント配線板用のガラスクロス。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のプリント配線板用のガラスクロスを含む、プリント配線板。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のプリント配線板用のガラスクロスの製造方法であって、
ガラス繊維にガラス繊維用集束剤を塗布し製織した後に、ヒートクリーニング処理による脱油工程を含まず、
前記ガラス繊維用集束剤が、シランカップリング剤を含有し、澱粉、合成樹脂及びエポキシ樹脂成分を実質的に含まず、更に非還元糖を含まず、
前記ガラス繊維が、前記ガラス繊維用集束剤以外の糊剤で処理されない、製造方法。
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