JP6176159B2 - ハイブリッド車の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明はハイブリッド車の制御装置に関する。
エンジンにより駆動されて発電するモータジェネレータを備えたハイブリッド車では、バッテリ残容量が低下したときや加速要求時にモータジェネレータによる発電のためにエンジンが始動される。そのため、ハイブリッド車では、エンジンの短時間運転と停止が頻繁に繰り返されるが、冬場のようにエンジン温度が低いときは、そのエンジンの運転時間が短いため、エンジン温度が高くならない。その結果、エンジンの燃焼で発生する水蒸気が排気系に排出されず、エンジン燃焼室壁に結露することがある。特に、水素を燃料とするエンジンでは、水素の燃焼によって水を生成することから、燃焼室壁への結露が多くなる。この燃焼室壁に付着した水は燃焼室からオイルパンに入ってエンジンオイルを希釈し、その潤滑性能を低下させる。
特許文献1には、エンジンオイルの燃料による希釈を問題とし、この燃料による希釈はエンジンの高負荷側で生じ易く、高回転側で生じ難いことから、エンジンオイルの希釈度合が高くなったときに、エンジンの動作点を高回転側及び/又は軽負荷側に変更することが記載されている。
特開2008−297984号公報
エンジンの動作点を高回転側及び/又は軽負荷側に変更することは、エンジンの既燃ガス中の水分によるエンジンオイルの希釈抑制にも効果があると考えられるが、必ずしもエンジンオイルを希釈度が高い状態から希釈度が低い状態に回復させることはできない。
そこで、本発明は、エンジンと電気モーターの2つの動力源を持つハイブリッド車において、エンジンの既燃ガス中の水分によってエンジンオイルの希釈を生じたときに、このエンジンオイルを希釈状態から回復させることを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、エンジンオイルの希釈が進んだときには、エンジンを所定の希釈回復モードで運転するようにした。以下、具体的に説明する。
本発明が提示するハイブリッド車の制御装置は、燃料として水素ガスが供給されるエンジンと、該エンジンによって駆動されて発電するモータジェネレータと、該モータジェネレータで発電された電力により充電されるバッテリと、上記モータジェネレータの発電電力または上記バッテリからの電力の少なくとも一方によって車両を走行駆動する走行用モータとを備え、さらに、
上記エンジンの既燃ガス中の水分によってエンジンオイルが所定の希釈状態になったか否かを判定する希釈判定手段と、
上記エンジンオイルの上記希釈状態が判定されたときに、上記エンジンを、上記モータジェネレータを駆動して発電状態にし且つ上記エンジンオイルが上記水分の揮発によって所定の回復状態になるように該エンジンオイルの温度を上昇させる希釈回復モードで運転する制御手段とを備えていることを前提とするものである。
これによれば、エンジンオイルが所定の希釈状態になったとき、エンジンを所定の希釈回復モードで運転してエンジンオイルの温度を上昇させるから、エンジンオイルから水分を揮発させて、エンジンオイルを希釈状態から回復させることができる。また、エンジンを単にエンジンオイルの温度の上昇のために運転するのではなく、その運転によってモータジェネレータを駆動して発電させるから、燃費の悪化防止に有利になる。
本発明の好ましい態様は、上記希釈回復モードでは、上記走行用モータの駆動のための上記モータジェネレータによる発電要求があったときには、該発電のために上記エンジンを所定の高回転低負荷で運転し、上記発電要求がなくなった時点で上記エンジンオイルが上記回復状態になっていないときには、上記回復状態になるまで、上記エンジンの当該運転を上記モータジェネレータからバッテリへの充電のために継続することを特徴とする。
エンジン回転数を高めると、エンジン負荷が低くても、エンジンの機械的抵抗による発熱でエンジン温度が高くなり、その結果、エンジンオイルは水分が揮発する温度に上昇する。エンジン回転数が高くなることによりエンジン音が多少大きくなったとしても、走行用モータを駆動するときは、ハイブリッド車の高速走行時、加速時、或いは登坂時であるから、そのエンジン音は問題にならない。走行用モータのための発電要求がなくなった後も、エンジンオイルが回復していないときはエンジンの当該運転が継続されるが、その運転継続によってバッテリへの充電を行なうから、燃費の悪化防止に有利になる。
本発明の好ましい態様は、上記希釈回復モードでは、上記バッテリへの充電のための上記モータジェネレータによる発電要求があったときは、上記エンジンオイルが上記回復状態になるまで当該発電のために上記エンジンを所定の低回転高負荷で運転する、すなわち、発電要求がなくなった後も、エンジンオイルが回復していないときは、上記回復状態になるまでエンジンの当該運転を継続することを特徴とする。
エンジンの高負荷運転によってエンジン温度が高くなり、その結果、エンジンオイルは水分が揮発する温度に上昇する。この場合はバッテリへの充電であるから、走行用モータの駆動の場合とは違って、NVHの抑制を優先すべく、エンジンを低回転運転するものである。
本発明の好ましい態様は、上記制御手段は、上記希釈回復モードでのエンジン運転が所定期間中に所定回数実行された後に上記エンジンオイルの希釈状態が判定されたときに、上記エンジンの温度を上記水分による上記エンジンオイルの希釈が生じないように上昇させる希釈防止モードで上記エンジンを運転することを特徴とする。
上記希釈回復モードでのエンジン運転が頻繁に実行される状態が続くことは、燃費や潤滑性の面で好ましくない。そこで、上記希釈回復モードでのエンジン運転が所定期間中に所定回数実行された後は、エンジンオイルの希釈が防止されるように、エンジンの希釈防止運転を行なうものである。
本発明の好ましい態様は、上記希釈防止モードでは、上記モータジェネレータによる発電要求に基いて上記エンジンを始動したとき、その始動時のエンジン冷却水温度が所定値以下であるときは、上記発電要求が続いているか否かに拘わらず、その始動時のエンジン冷却水の温度に応じた時間継続して上記エンジンを発電のために運転することを特徴とする。
すなわち、モータジェネレータによる発電要求に基いてエンジンを冷間始動させたときは、その始動時のエンジン冷却水の温度に応じた時間継続してエンジンを発電のために運転することにより、エンジンをエンジンオイルの希釈が生じない温度まで上昇させる。
本発明の好ましい態様は、上記希釈防止モードでは、当該ハイブリッド車の暖房要求があったときに、上記エンジンをエンジン冷却水による暖房のために始動し、且つその始動時のエンジン冷却水温度に応じた時間継続して上記エンジンを当該暖房のために運転することを特徴とする。
ハイブリッド車では、エンジンが常時運転されているわけではないので、暖房には一般に電気ヒータ(例えばPTC素子を利用したヒータ)が用いられている。これに対して、上記好ましい態様では、希釈回復モードでのエンジン運転が所定期間中に所定回数実行された後に、暖房要求があったときは、エンジンオイルの希釈を防止するために、電気ヒータではなく、エンジン冷却水によって暖房するべく、エンジンを始動するものである。そして、その始動時のエンジン冷却水温度に応じた時間継続してエンジンを当該暖房のために運転することにより、エンジンをエンジンオイルの希釈が生じない温度まで上昇させるものである。
本発明の好ましい態様では、上記希釈判定手段は、上記エンジンの運転がエンジン冷間時(エンジン関連温度が所定値以下)の運転であり且つその運転時間が所定時間以下であった冷間短時運転の時間の積算値が所定値以上になったときに上記エンジンオイルが上記希釈状態になったと判定する。
エンジンの冷間短時運転ではエンジンの温度が高くならず、既燃ガス中の水分によるエンジンオイルの希釈を招く。そこで、このエンジンオイルの希釈を招くエンジン運転時間を積算し、その積算時間によってエンジンオイルの希釈を判定するものである。
本発明の好ましい態様では、エンジンによって駆動されるオイルポンプを備え、上記希釈判定手段は、上記オイルポンプによって上記エンジンの各部に供給される上記エンジンオイルの圧力が所定のエンジン運転状態において所定値以下になったときに上記エンジンオイルが上記希釈状態になったと判定する。
オイルポンプによってエンジンの各部に供給されるエンジンオイルの圧力、すなわち、油圧はエンジン回転数に対応して変化する。しかし、エンジンオイルが希釈されてその粘度が低くなると、エンジンの各部の隙間からエンジンオイルが抜けやすくなるため、油圧は当該希釈がないときに比べて低下する。そこで、所定のエンジン運転状態(例えば、エンジンのアイドル運転時)において油圧が所定値以下になったときにはエンジンオイルが所定の希釈状態になったと判定するものである。
本発明の好ましい態様では、上記希釈判定手段は、上記エンジンの運転に伴うオイルパンのオイルレベルの増大変化量の積算値が所定値以上になったときに上記エンジンオイルが上記希釈状態になったと判定する。
エンジンオイルの希釈が進むと、それだけ、オイルパンのオイルレベルが高くなる。一方、オイルレベルはエンジン停止中にエンジンオイルが適宜補給されることによっても変化する。そこで、エンジンの運転に伴うオイルレベルの増大変化量の積算値に基いて、エンジンオイルが所定の希釈状態になったか否かを判定するものである。
本発明によれば、燃料として水素ガスが供給されるエンジンの既燃ガス中の水分によってエンジンオイルが所定の希釈状態になったことが判定されたとき、エンジンを所定の希釈回復モードで運転して、エンジンオイルの温度を上昇させるから、エンジンオイルを希釈状態から回復させることができ、しかも、その希釈回復モードでのエンジン運転によってモータジェネレータが発電するから、燃費の悪化防止に有利になる。
本発明の実施形態に係るハイブリッド車の概略構成図である。 同ハイブリッド車の制御システムを示す図である。 エンジンオイルの油圧特性を示すグラフ図である。 走行発電要求時にエンジンを低回転高負荷で運転し、充電発電要求時にエンジンを高回転低負荷で運転することを示す図である。 希釈防止モード運転におけるエンジン始動時の冷却水温度とエンジン継続運転時間の関係を示すグラフ図である。 エンジンの運転モード選択制御の流れ図である。 希釈回復モード運転制御の流れ図である。 希釈防止モード運転制御の流れ図である。 エンジンの運転・停止の推移と、バッテリ残容量及びオイルレベルの変化の関係を示すタイムチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
<ハイブリッド車の全体構成>
図1を参照しながら、本実施形態に係るシリーズハイブリッド車1の全体構成について説明する。
ハイブリッド車(以下、単に「車両」という。)1は、エンジン10と、該エンジン10の出力軸に連結され該エンジン10によって駆動されて発電する、モータとしての作動が可能なモータジェネレータ20と、該モータジェネレータ20で発電された電力により充電される高電圧バッテリ30と、モータジェネレータ20の発電電力又はバッテリ30からの電力の少なくとも一方により駆動されて前輪(駆動輪)61を駆動する走行用モータ40とを備えている。
モータジェネレータ20、バッテリ30及び走行用モータ40の間には、インバータ50が設けられている。このインバータ50を介して、モータジェネレータ20の発電電力が、バッテリ30及び/又は走行用モータ40に供給されるとともに、バッテリ30からの放電電力が、モータジェネレータ20及び/又は走行用モータ40に供給される。
走行用モータ40の駆動力はデファレンシャル装置60を介して左右の前輪61に伝達され、これにより、車両1が走行する。走行用モータ40は、車両1の減速時にはジェネレータとして作動して、その発電した電力がバッテリ30に充電される。また、バッテリ30は、外部電源による充電が可能である。
エンジン10は、モータジェネレータ20による発電用にのみ使用される。エンジン10は、水素タンク70に貯留されている水素ガスが、燃料として供給される水素エンジンである。
図2に示すように、エンジン10は、ツインロータ式(2気筒)のロータリピストンエンジンであって、2つの繭状のロータハウジング11を備えている。ロータハウジング11内に形成されたロータ収容室11aに、概略三角形状のロータ12が収容されている。2つのロータハウジング11は、3つのサイドハウジング(図示せず)の間に挟み込むようにして該サイドハウジングと一体化されており、各ロータハウジング11とその両側のサイドハウジングとで各ロータ収容室11aが形成されている。図2では、2つのロータハウジング11(2つの気筒)を展開した状態で図示しており、2つのロータハウジング11内の中央部にそれぞれ描いているエキセントリックシャフト13は、同じものである。
各ロータ12は、その三角形の各頂部に図示しないアペックスシールを有し、これらアペックスシールがロータハウジング11のトロコイド内周面に接している。このことで、各ロータ12により各ロータ収容室11a(各気筒内)に3つの作動室(燃焼室に相当)が画成される。各ロータ12は、サイドハウジングを貫通するエキセントリックシャフト13の偏心輪に支持されている。ロータ12が1回転する間に、各作動室が周方向に移動し、吸気、圧縮、膨張(燃焼)及び排気の各行程が行なわれ、これにより発生する回転力がロータ12を介して出力軸としてのエキセントリックシャフト13から出力される。
各ロータ収容室11aには、吸気行程にある作動室に連通するように吸気通路14が接続され、排気行程にある作動室に連通するように排気通路15が接続されている。吸気通路14はその下流側で分岐して各ロータ収容室11aに連通している。吸気通路14の分岐部よりも上流側には、ステッピングモータ等のアクチュエータ90により駆動されるスロットル弁16が配設されている。吸気通路14の各分岐路には、水素タンク70から供給された水素を分岐路内に噴射する予混合用インジェクタ17が配設されている。この予混合用インジェクタ17により噴射された水素は空気と混合された状態(予混合状態)で、吸気行程にある作動室に供給される。
排気通路15は、各ロータ収容室11に接続された枝通路が合流して1本の本通路になっている。合流部よりも下流側の本通路に排気ガス浄化触媒80が配設されている。図2において吸気通路14及び排気通路15に図示した矢印は、吸気及び排気の流れを示している。
各ロータハウジング11には、水素タンク70から供給された水素をロータ収容室11内(気筒内)に直接噴射する直噴用インジェクタ18と、予混合用インジェクタ17又は直噴用インジェクタ18より噴射された水素の点火を行う点火プラグ19とが設けられている。
予混合用インジェクタ17は、エンジン水温センサ106により検出されたエンジン冷却水の温度(エンジン水温)が所定温度よりも低いときに用いられる。一方、直噴用インジェクタ18は、エンジン水温が上記所定温度以上であるときに用いられる。エンジン水温が低いときには、水素が燃焼した際に生じる水蒸気が氷結してロータハウジング11のトロコイド内周面に付着し、その付着した氷がロータ12のアペックスシールによって直噴用インジェクタ18の噴口内に掻き込まれて直噴用インジェクタ18からの燃料噴射に支障が生じるからである。エンジン水温が高くなれば、直噴用インジェクタ18の噴口内の氷が溶けるとともに、水素が燃焼した際に生じる水蒸気が氷結することもないので、空気の充填率を高めて高トルクが得られるように直噴用インジェクタ18から水素を噴射する。
ここで、エンジン10の始動時においては、その前のエンジン停止直前のエンジン水温が、通常は上記所定温度以上であり、そのエンジン停止直前に発生した水蒸気は蒸発しているので、始動時におけるエンジン水温が所定温度よりも低くても、直噴用インジェクタ18の噴口内に氷が存在する可能性は低い。そこで、エンジン10の始動性を高めるべく、直噴用インジェクタ18から水素を圧縮行程で噴射する。エンジン10の始動後においても、上記エンジン水温が上記所定温度よりも低い場合には、直噴用インジェクタ18から予混合用インジェクタ17に切り換えることになる。
本実施形態では、予混合用インジェクタ17は各分岐路に1つ設けられ、直噴用インジェクタ18は各ロータハウジング11にエキセントリックシャフト13の軸方向(図2の紙面に垂直な方向)に並んで2つ設けられている(図2では、1つしか見えていない)。
図2において、111はエンジンオイルを貯留するオイルパンであり、エンジン10によって駆動されるオイルポンプ112によってオイルパン111のエンジンオイルがエンジン10の各部に供給される。オイルパン111にはオイルレベルを検出するセンサ109が設けられている。エンジン10にはオイルポンプ112によるエンジンオイルの供給圧力(油圧)を検出する油圧センサ110が設けられている。
車両1は、エンジン冷却水が循環する温水回路、この温水回路に設けられ車室に送る空気をエンジン冷却水との熱交換によって加熱するヒータコア、及びヒータコアに送風する送風ファン、並びにヒータコアよりも送風方向の下流側に設けられた電気ヒータ(PTCヒータ)を有する車室暖房用のヒータユニットを備えている。
車両1には、バッテリ30に出入りする電流及びバッテリ30の電圧を検出するバッテリ電流・電圧センサ101、アクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ102、車速を検出する車速センサ103と、エキセントリックシャフト13の回転角度位置を検出する回転角センサ104(エンジン回転数検出手段を兼ねている)、エンジン10の排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサ105と、ロータハウジング11のウォータジャケット内を流れる冷却水の温度(エンジン水温)を検出する水温センサ106、水素タンク70内の圧力(つまり水素タンク70内の水素残量)を検出するタンク圧力センサ107、エンジン10の吸入空気量を検出するエアフローセンサ108、並びにエンジン10の作動制御や、インバータ50の作動制御(つまりモータジェネレータ20及び走行用モータ40の作動制御)等を行うコントロールユニット100が設けられている。
コントロールユニット100は、周知のマイクロコンピュータをベースとするコントローラであって、プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)、例えばRAMやROMにより構成されてプログラム及びデータを格納するメモリ、電気信号の入出力(I/O)バス等を備えている。コントロールユニット100には各種センサ101〜110からの信号が入力される。この入力信号に基づいて、コントロールユニット100は、スロットル弁アクチュエータ90、予混合用インジェクタ17、直噴用インジェクタ18、点火プラグ19に制御信号を出力してエンジン10を制御するとともに、インバータ50に制御信号を出力してモータジェネレータ20及び走行用モータ40を制御する。
コントロールユニット100は、インバータ50を制御することにより、モータジェネレータ20の作動状態を、バッテリ30からの電力供給によりエンジン10を駆動する駆動状態と、エンジン10による駆動により発電して該発電電力をバッテリ30や走行用モータ40に供給する発電状態とに切り換える。コントロールユニット100は、エンジン10の始動時には、モータジェネレータ20を上記駆動状態として(つまりスタータとして機能させて)エンジン10を始動し、エンジン10の完爆を判定したときはモータジェネレータ20を上記発電状態に切り換える。
コントロールユニット100は、インバータ50を制御することにより、走行用モータ40を、バッテリ30からの放電電力のみで駆動する態様と、モータジェネレータ20からの発電電力のみで駆動する態様と、バッテリ30及びモータジェネレータ20の両方からの電力で駆動する態様とに切換え可能に構成されている。コントロールユニット100は、バッテリ電流・電圧センサ101により検出された電流及び電圧に基づいて、バッテリ30の残容量(SOC)を検出し、このバッテリ残容量と水素タンク70内の水素残量とに基づいて、走行用モータ40を、バッテリ30からの放電電力のみで駆動する態様か、又は、モータジェネレータ20からの発電電力のみで駆動する態様にする。バッテリ残容量及び水素残量によっては、走行用モータ40を上記いずれの態様で駆動してもよい場合がある。この場合、車両1の乗員が操作するスイッチによる選択により、いずれの態様にするかを決定してもよい。
上記いずれの態様でもよい場合でかつ走行用モータ40をバッテリ30からの放電電力のみで駆動する態様にあるとき(エンジン10が停止しているとき)において、アクセル開度センサ102や車速センサ103等からの入力情報に基づき、乗員の加速要求レベルが所定閾値よりも高くなったと判定されたときは、走行用モータ40をバッテリ30及びモータジェネレータ20の両方からの電力で駆動する態様に切り換える。その後、乗員の加速要求レベルが上記所定閾値よりも高い状態から該所定閾値以下になったときには、バッテリ30からの放電電力のみで駆動する態様に戻す。
走行用モータ40を、バッテリ30からの放電電力のみで駆動する態様から、モータジェネレータ20からの発電電力のみで駆動する態様、又は、バッテリ30及びモータジェネレータ20の両方からの電力で駆動する態様への切り換えは、すなわち、エンジン10の運転要求(モータジェネレータ20による発電要求)であり、その逆の切り換えは、エンジン10の停止要求である。
<エンジンオイルの希釈対策>
コントロールユニット100は、エンジン10の既燃ガス中の水分によるエンジンオイルの希釈を判定する希釈判定手段100a、並びにこの希釈判定に基いてエンジン10の運転を制御する希釈対応制御手段100bを備えている。
本実施形態の希釈判定手段100aは、油圧センサ110よって検出されるエンジンオイルの圧力である油圧に基いて、エンジンオイルの希釈を判定する。すなわち、オイルポンプ112はエンジン10によって駆動されるため、図3に油圧特性を示すように、エンジン回転数が上昇するに従って油圧が高くなる。そして、エンジンオイルの希釈が進むにつれて油圧特性ラインの勾配が小さくなっていく。
そこで、エンジン10のアイドル運転時において、油圧が第1レベル以下となったときに(例えば、エンジンオイルの希釈率30%での油圧特性ラインを超えたときに)、エンジンオイルは水分の混入によって所定の希釈状態(エンジンの潤滑性に悪影響が出る状態)になったと判定する。当該希釈判定のための油圧の検出に関し、エンジン10のアイドル運転を条件としているのは、油圧はエンジン10の回転数や負荷等の運転状態に応じて変化するからである。
なお、上記希釈判定手段100aとしては、エンジン10の運転がエンジン冷間時(例えば、エンジン冷却水温度が20℃以下)の運転であり且つその運転時間が所定時間以下であった冷間短時運転の時間の積算値が所定値以上になったときにエンジンオイルが所定の希釈状態になったと判定するものであってもよい。
また、上記希釈判定手段100aとしては、オイルレベルセンサ109の出力に基いて、エンジン10の冷間運転に伴うオイルレベルの増大変化量の積算値が所定値以上になったときにエンジンオイルが所定の希釈状態になったと判定するものであってもよい。
希釈対応制御手段100bは、エンジンオイルの上記希釈状態が判定されたときに、エンジン10を希釈回復モード又は希釈防止モードで運転する。
希釈回復モードは、モータジェネレータ20を駆動して発電状態にしつつ、エンジンオイルが上記水分の揮発によって所定の回復状態(本実施形態では、エンジンオイルの水分による希釈率が所定値(例えば5%)以下である状態)になるように該エンジンオイルの温度を上昇させるエンジン運転モードである。バッテリ30への充電のためのモータジェネレータ20による発電の要求があるとき(SOCが所定値L(例えば30%)未満になっているとき)か、又は走行用モータ40の駆動のためのモータジェネレータ20による発電の要求があるとき(車両1が高速走行、加速走行又は登坂走行されるとき)に、希釈回復モードでのエンジン運転が実行される。具体的な制御は次のとおりである。
希釈回復モードでは、走行用モータ40の駆動のためのモータジェネレータ20による発電の要求があったときに、該走行発電のためにエンジン10を所定の高回転低負荷で運転する(図4参照)。そうして、上記走行発電の要求がなくなった時点でエンジンオイルが上記回復状態になっていないときには、上記回復状態になるまで、エンジン10の当該高回転低負荷運転をモータジェネレータ20からバッテリ30への充電のために継続する。
また、希釈回復モードでは、上記走行発電の要求がないときは、バッテリ30への充電のためのモータジェネレータ20による発電要求があったときに、当該発電のためにエンジン10を所定の低回転高負荷で運転し(図4参照)、当該発電要求がなくなった時点でエンジンオイルが上記回復状態になっていないときには、上記回復状態になるまでエンジン10の低回転高負荷運転を継続する。
ここに、エンジン10の希釈回復モード運転中に、エンジンオイルに係る上記油圧が上記第1レベルよりも高い第2レベル以上に上昇したとき、或いは、オイルレベルが所定レベル以下に低下したときに、エンジンオイルが上記回復状態になったと判定することができる。
希釈防止モードは、上記希釈回復モードでのエンジン運転が所定期間中(例えば冬期の数ヶ月間)に所定回数(例えば2回)実行された後にエンジンオイルの希釈状態が判定されたときに、エンジン10の温度をエンジンオイルの希釈が生じない温度(既燃ガス中の水分による結露を生じない温度)に上昇させるエンジン運転モードである。具体的には次のとおりである。
希釈防止モードでは、モータジェネレータ20による発電要求に基いてエンジン10を始動したとき、その始動時のエンジン冷却水温度が所定値以下であるときは、上記発電要求が続いているか否かに拘わらず、エンジン10の温度が上記水分によるエンジンオイルの希釈を生じない温度になるように、その始動時のエンジン冷却水の温度に応じた時間継続してエンジン10を発電のために運転する。
図5はエンジン始動時のエンジン冷却水温度と発電要求終了後のエンジン継続運転時間の関係の一例を示す。エンジン冷却水温度が低くなるに従って、エンジン温度がエンジンオイルへの水分の混入を生じない温度になるまでに要するエンジン継続運転時間が長くなる。
また、希釈防止モードでは、車両1の暖房要求があったときに(車両1の暖房スイッチがオンされたときに)、エンジン10をエンジン冷却水による暖房のために始動し、且つその始動時のエンジン冷却水温度に応じた時間継続してエンジンを当該暖房のためにアイドル運転する。すなわち、車両1の暖房要求に対しては、基本的には電気ヒータの作動で対応するが、上記希釈回復モードでのエンジン運転が所定期間中に所定回数実行された後にエンジンオイルの希釈状態が判定されたときは、電気ヒータを作動させず、エンジン冷却水による暖房を行なうべくエンジン10をアイドル運転するものである。
(エンジンオイル希釈対策制御の流れ)
図6に示すように、スタート後のステップA1で各種センサからの信号が入力され、ステップA2でエンジンオイルの圧力に基いてエンジンオイルの希釈の程度が判定される。ステップA3でエンジンオイルが所定の希釈状態に至っている(油圧が第1レベル以下となっている)ことが判定されると、ステップA4に進み、希釈防止フラグが「1」であるか否かが判定される。この希釈防止フラグは、希釈回復モードのエンジン運転が所定期間中に所定回数実行されたときに「1」にされるものである。
希釈防止フラグが「1」でないときは、所定条件下でエンジン10の希釈回復モード運転が実行される(ステップA5)。希釈防止フラグが「1」であるときは、所定条件下でエンジン10の希釈防止モード運転が実行される(ステップA6)。ステップA3でエンジンオイルが所定の希釈状態に至っていないと判定されると、通常の発電要求に基づくエンジン運転が実行される。
図7は希釈回復モード運転制御の流れを示す。この希釈回復モードでは、ステップB1で走行発電要求、すなわち、走行用モータ40の駆動のためのモータジェネレータ20による発電要求があるか否かが判定される。走行発電の要求があるときはステップB2に進み、エンジン10が所定の高回転低負荷で運転され、モータジェネレータ20の発電電力が走行用モータ40に与えられる。走行発電の要求がなくなった時点で、エンジンオイルが上記回復状態になっているか否かが判定される(ステップB3)。エンジンオイルが上記回復状態になっていないときには、上記回復状態になるまでエンジン10の当該高回転低負荷運転が継続され(ステップB2,B3)、その間はモータジェネレータ20からバッテリ30に充電される。
一方、ステップB1で上記走行発電の要求がないと判定されたときはステップB4に進み、SOCが所定値L未満になっているか否かが判定される。「SOC<L」であるとき(バッテリ30への充電のためのモータジネレータ20による発電要求あり)はステップB5に進み、当該発電のためにエンジン10が所定の低回転高負荷で運転される。当該発電要求が続いているか否かに拘わらず、エンジンオイルが上記回復状態になるまで当該エンジン10の低回転高負荷運転が継続される(ステップB5,B6)。
ステップB3で「SOC≧L」と判定されたときは、ステップB7に進んで希釈防止モード運転が実行される。
ステップB3,B6に続くステップB8では、上記希釈回復モード運転(高回転低負荷発電運転又は低回転高負荷発電運転)の回数Nがカウントされる(N←N+1)。続くステップB9で上記運転回数Nが所定回数N1に達したと判定されたときは、ステップB10に進んで希釈防止フラグが「1」とされ、上記運転回数Nが所定回数N1に達していないと判定されたときは、ステップB11に進んで希釈防止フラグが「0」とされる。
図8は希釈防止モード運転制御の流れを示す。この希釈防止モードでは、ステップC1でエンジン冷却水温度Tが所定値T1以下であるか否かが判定される。「T≦T1」であるときはステップC2に進み、SOCが所定値L未満になっているか否かが判定される。「SOC<L」であるとき(バッテリ30への充電のためのモータジネレータ20による発電要求あり)はステップC3に進み、当該発電のためにエンジン10が始動され、その始動時のエンジン冷却水温度に応じた時間継続してエンジン10の運転が実行される。
一方、ステップC2で「SOC≧L」と判定されたとき(発電要求なし)はステップC4に進み、車両1の暖房要求があるか否かが判定される。暖房要求があるときはステップC5に進み、電気ヒータは作動されず、エンジン10がエンジン冷却水による暖房のために始動され、その始動時のエンジン冷却水温度に応じた時間継続してエンジン10が当該暖房のためにアイドル運転される。
従って、図9にエンジン10の運転・停止の推移と、バッテリ残容量及びオイルレベルの変化の関係を示すように、走行発電要求に基づくエンジン10の短時間運転が繰り返されると、エンジン温度が高くならない結果、既燃ガス中の水分が水蒸気となって排気系に排出されずに、オイルパン11のエンジンオイルに混入し、エンジンオイルの希釈が進む。すなわち、オイルレベルが上昇していき、エンジンオイルは所定の希釈状態になる。一方、バッテリ30の電力は走行用モータ40等によって消費され、SOCが漸次低下していく。
SOCが所定値L未満になってバッテリ30への充電のための発電要求があると、エンジン10が始動され、これによりモータジェネレータ20が駆動されてその発電電力によりバッテリ30が充電される。SOCが所定レベルまで上昇すると、バッテリ30の充電のための発電要求は終了するが、上記希釈回復モード運転制御によれば、発電要求終了した時点で、エンジンオイルが所定の回復状態になっていないときは、エンジン10の運転が継続される。これにより、エンジンオイルの温度が上昇する。そして、エンジンオイル中の水分が揮発してエンジンオイルが所定の回復状態になったときにエンジン10の運転が停止することになる。
バッテリ30への充電のための発電要求がないときであっても、走行発電要求(走行用モータ40の駆動のための発電要求)があれば、エンジン10が運転される。この走行発電の要求が終了した時点で、エンジンオイルが所定の回復状態になっていないときは、エンジン10の運転が継続される。これにより、エンジンオイルの温度が上昇する。このときはモータジェネレータ20からバッテリに充電される。そして、エンジンオイル中の水分が揮発してエンジンオイルが所定の回復状態になったときにエンジン10の運転が停止することになる。
そうして、上記希釈回復モード運転制御によれば、発電要求終了後のエンジンオイルを所定の回復状態にするためのエンジン運転で得られるエネルギーは発電に使用されるから、車両1の全体としての燃費の悪化が避けられる。
また、上記走行発電要求時の希釈回復モード運転は高回転高負荷運転であるが、それによって、エンジン音が多少大きくなったとしても、走行発電要求時は車両1の高速走行時、加速時、或いは登坂時であるから、そのエンジン音は問題にならない。一方、バッテリ30への充電のための発電要求時の希釈回復モード運転は低回転高負荷運転であるから、エンジン音は大きくならず、車室の静粛性が保たれる。
また、希釈対応制御によれば、希釈回復モード運転が所定期間中に所定回数実行された場合は、希釈防止モード運転になるから、希釈回復モード運転が頻繁に繰り返されることが避けられる。
発電要求に基づく希釈防止モード運転では、エンジン始動時のエンジン冷却水の温度に応じた時間継続してエンジン10が当該発電のために運転されるから、エンジン温度の上昇により、エンジンオイルの希釈防止が図れる。
暖房要求に基づく希釈防止モード運転では、エンジン始動時のエンジン冷却水の温度に応じた時間継続してエンジン10が当該暖房のためにアイドル運転されるから、エンジン温度の上昇により、エンジンオイルの希釈防止が図れる。この希釈防止のためのエンジン運転で得られるエネルギーは暖房に使用されるから、車両1の全体としての燃費の悪化が避けられる。
なお、上記希釈回復モード運転では、空燃比のリッチ化、吸気過給、又は吸気弁の早閉じを実行することができる。これにより、バッテリ30の劣化を抑制しながら、エンジンオイルの回復を図ることができる。
また、上記希釈回復モード運転では、エンジン10の燃費が最適となる動作ラインとして予め定められた燃費最適動作ラインから高負荷側ないし高回転側に、エンジンオイルの希釈度に応じてシフトさせた動作点でエンジン10を運転するようにしてもよい。これにより、短時間でエンジン10を暖機してエンジンオイルを回復状態にすることができる。
1 ハイブリッド車
10 エンジン
20 モータジェネレータ
30 バッテリ
40 走行用モータ
100 コントロールユニット
100a 希釈判定手段
100b 希釈対応制御手段
110 オイルレベルセンサ
111 オイルパン
112 オイルポンプ

Claims (10)

  1. 燃料として水素ガスが供給されるエンジンと、該エンジンによって駆動されて発電するモータジェネレータと、該モータジェネレータで発電された電力により充電されるバッテリと、上記モータジェネレータの発電電力または上記バッテリからの電力の少なくとも一方によって車両を走行駆動する走行用モータとを備えたハイブリッド車の制御装置であって、
    上記エンジンの既燃ガス中の水分によってエンジンオイルが所定の希釈状態になったか否かを判定する希釈判定手段と、
    上記エンジンオイルの上記希釈状態が判定されたときに、上記エンジンを、上記モータジェネレータを駆動して発電状態にし且つ上記エンジンオイルが上記水分の揮発によって所定の回復状態になるように該エンジンオイルの温度を上昇させる希釈回復モードで運転する制御手段とを備え
    上記希釈回復モードでは、上記走行用モータの駆動のための上記モータジェネレータによる発電要求があったときには、該発電のために上記エンジンを所定の高回転低負荷で運転し、上記発電要求がなくなった時点で上記エンジンオイルが上記回復状態になっていないときには、上記回復状態になるまで、上記エンジンの当該運転を上記モータジェネレータからバッテリへの充電のために継続することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  2. 燃料として水素ガスが供給されるエンジンと、該エンジンによって駆動されて発電するモータジェネレータと、該モータジェネレータで発電された電力により充電されるバッテリと、上記モータジェネレータの発電電力または上記バッテリからの電力の少なくとも一方によって車両を走行駆動する走行用モータとを備えたハイブリッド車の制御装置であって、
    上記エンジンの既燃ガス中の水分によってエンジンオイルが所定の希釈状態になったか否かを判定する希釈判定手段と、
    上記エンジンオイルの上記希釈状態が判定されたときに、上記エンジンを、上記モータジェネレータを駆動して発電状態にし且つ上記エンジンオイルが上記水分の揮発によって所定の回復状態になるように該エンジンオイルの温度を上昇させる希釈回復モードで運転する制御手段とを備え、
    上記希釈回復モードでは、上記バッテリへの充電のための上記モータジェネレータによる発電要求があったときは、上記エンジンオイルが上記回復状態になるまで当該発電のために上記エンジンを所定の低回転高負荷で運転することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  3. 請求項1において、
    上記希釈回復モードでは、上記バッテリへの充電のための上記モータジェネレータによる発電要求があったときは、上記エンジンオイルが上記回復状態になるまで当該発電のために上記エンジンを所定の低回転高負荷で運転することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  4. 燃料として水素ガスが供給されるエンジンと、該エンジンによって駆動されて発電するモータジェネレータと、該モータジェネレータで発電された電力により充電されるバッテリと、上記モータジェネレータの発電電力または上記バッテリからの電力の少なくとも一方によって車両を走行駆動する走行用モータとを備えたハイブリッド車の制御装置であって、
    上記エンジンの既燃ガス中の水分によってエンジンオイルが所定の希釈状態になったか否かを判定する希釈判定手段と、
    上記エンジンオイルの上記希釈状態が判定されたときに、上記エンジンを、上記モータジェネレータを駆動して発電状態にし且つ上記エンジンオイルが上記水分の揮発によって所定の回復状態になるように該エンジンオイルの温度を上昇させる希釈回復モードで運転する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、上記希釈回復モードでのエンジン運転が所定期間中に所定回数実行された後に上記エンジンオイルの希釈状態が判定されたときに、上記エンジンの温度を上記水分による上記エンジンオイルの希釈が生じないように上昇させる希釈防止モードで上記エンジンを運転することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか一おいて、
    上記制御手段は、上記希釈回復モードでのエンジン運転が所定期間中に所定回数実行された後に上記エンジンオイルの希釈状態が判定されたときに、上記エンジンの温度を上記水分による上記エンジンオイルの希釈が生じないように上昇させる希釈防止モードで上記エンジンを運転することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  6. 請求項4又は請求項5において、
    上記希釈防止モードでは、上記モータジェネレータによる発電要求に基いて上記エンジンを始動したとき、その始動時のエンジン冷却水温度が所定値以下であるときは、上記発電要求が続いているか否かに拘わらず、その始動時のエンジン冷却水の温度に応じた時間継続して上記エンジンを発電のために運転することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれか一において、
    上記希釈防止モードでは、当該ハイブリッド車の暖房要求があったときに、上記エンジンをエンジン冷却水による暖房のために始動し、且つその始動時のエンジン冷却水温度に応じた時間継続して上記エンジンを当該暖房のために運転することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一において、
    上記希釈判定手段は、上記エンジンの運転がエンジン冷間時の運転であり且つその運転時間が所定時間以下であった冷間短時運転の時間の積算値が所定値以上になったときに上記エンジンオイルが上記希釈状態になったと判定することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  9. 請求項1乃至請求項7のいずれか一において、
    上記エンジンによって駆動されるオイルポンプを備え、
    上記希釈判定手段は、上記オイルポンプによって上記エンジンの各部に供給される上記エンジンオイルの圧力が所定のエンジン運転状態において所定値以下になったときに上記エンジンオイルが上記希釈状態になったと判定することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  10. 請求項1乃至請求項7のいずれか一において、
    上記希釈判定手段は、上記エンジンの運転に伴うオイルパンのオイルレベルの増大変化量の積算値が所定値以上になったときに上記エンジンオイルが上記希釈状態になったと判定することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
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