JP6167938B2 - ハイブリッド車の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明はハイブリッド車の制御装置に関する。
エンジンにより駆動されて発電するジェネレータを備えたハイブリッド車では、バッテリ残量が低下したときや加速要求時にエンジンが始動されてジェネレータが駆動される。シリーズ式ハイブリッド車では、加速要求時にエンジンを始動してジェネレータから電力がバッテリを介さずに走行用モータに直接供給される。シリーズパラレル式ハイブリッド車では、加速要求時にモータ走行から例えばエンジン走行に切り替えられる。特許文献1には、シリーズパラレル式ハイブリッド車において、加速要求に伴うエンジンの始動に先立って電動過給機を作動させることにより、ターボラグを解消することが記載されている。また、ハイブリッド車において、エンジンにより駆動されて発電するモータジェネレータをエンジン始動時にスタータとして働かせることは一般に知られている。
特開2008−095669号公報
ところで、エンジンの始動時には、その始動を確実なものにするべく燃料が大幅にリッチにされるのが通例である。しかし、ハイブリッド車では、エンジンの始動・停止が比較的頻繁に行なわれるため、燃料の大幅リッチでのエンジン始動は燃費の悪化を招く。
そこで、本発明は、ハイブリッド車のエンジン始動を効率良く行なうことを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、エンジンの始動時抵抗であるクランキング抵抗を検出し、そのクランキング抵抗に応じてエンジン始動のための運転パラメータを設定する。以下、具体的に説明する。
ここに提示するハイブリッド車の制御装置は、エンジンと、該エンジンによって駆動されて発電するとともに、該エンジンの始動時にスタータとして機能するモータジェネレータと、該モータジェネレータで発電された電力により充電されるバッテリと、上記モータジェネレータの発電電力または上記バッテリからの電力の少なくとも一方によって車両を走行駆動する走行用モータとを備え、さらに、
上記エンジンの始動要求時に、上記モータジェネレータによって上記エンジンをクランキングしたときのクランキング抵抗を検出する検出手段と、
上記クランキング抵抗に基いて上記エンジンの目標トルクを設定し、該目標トルクに応じて上記エンジンを始動するための運転パラメータを設定する始動制御手段とを備え
上記始動制御手段は、上記エンジンの実トルクが上記目標トルクに到達しないときに上記運転パラメータとしてのエンジンの点火時期及び/又は燃料噴射タイミングを補正し、該運転パラメータが限界まで調整されてもなお、目標トルクに到達しないとき該エンジンに供給する燃料を増量することを特徴とする。
すなわち、エンジンのクランキング抵抗の大きさにはエンジン機差のばらつきが影響し、また、同じエンジンであっても、始動時のエンジン温度によってクランキング抵抗が変わる。従来、エンジン始動時に燃料をリッチにしているのは、エンジン機差やエンジン温度によるクランキング抵抗の変動を考慮し、最大のクランキング抵抗であってもエンジン始動を可能とするようにしたものである。
そこで、本発明は、クランキング抵抗を検出し、このクランキング抵抗に基いてエンジンの目標トルクを設定し、この目標トルクが得られるようにエンジンの運転パラメータを設定している。従って、エンジン温度等によって変わるクランキング抵抗に応じた必要最小限の燃料でエンジンを始動することができる。これにより、エンジンの始動・停止が頻繁に行なわれるハイブリッド車の燃費が改善され、その走行距離が伸びることになる。
そうして、本発明では、上記エンジンの実トルクが上記目標トルクに到達しないときに運転パラメータとしてのエンジンの点火時期及び/又は燃料噴射タイミングを補正し、該運転パラメータが限界まで調整されてもなお、目標トルクに到達しないとき該エンジンに供給する燃料を増量する。すなわち、エンジンの実トルクが目標トルクに到達しないときのトルクアップは、エンジンの点火時期及び/又は燃料噴射タイミングの補正によるトルクアップを優先し、それでも実トルクが目標トルクに到達しないときに燃料の増量を行なうようにして、燃費の悪化を避ける趣旨である。燃料の増量と共に、電動過給機の作動及び/又は吸気弁の早閉じを行なうことで、トルクアップを図るようにしてもよい。
本発明の好ましい実施態様では、上記クランキング抵抗に対応する上記モータジェネレータのトルクに所定値を加算したトルクを上記エンジンの目標トルクとする。
上記クランキング抵抗はモータジェネレータでエンジンをクランキングするときの該モータジェネレータのトルクを検出することで得られる。そこで、このモータジェネレータのトルクに、クランキング抵抗に打ち勝ってエンジンを完爆状態にもっていくに必要な所定トルク値を上乗せし、これを目標トルクとするものである
発明の好ましい実施態様では、上記クランキング抵抗に基づく上記エンジンの始動制御はエンジン水温が所定値以下のエンジン冷間時に実行される。すなわち、エンジンのクランキング抵抗の検出は、モータジェネレータによるクランキングによってエンジンの回転が安定した状態で行なうことが好ましい。従って、上述のエンジンの始動制御を行なうと、クランキング抵抗の検出のためにエンジンの始動開始から完爆までの時間が長くなる。一方、クランキング抵抗は、エンジン温度が所定値以下の冷間時は、大きく変化するものの、エンジン温度が所定値以上となった場合は、大きく変化することはなく、ほぼ一定値となるためエンジン始動時ごとにクランキング抵抗を計測する必要はない。
そこで、上記当該始動制御はエンジン冷間時に限り、エンジンの温間時にはクランキング抵抗を検出することなく(当該始動制御は行わず)、予め設定した運転パラメータでエンジンを始動することにより、始動応答性を高める(始動時間の短縮を図る)。
本発明によれば、ハイブリッド車のエンジンの始動要求時に、該エンジンをモータジェネレータによってクランキングしたときのクランキング抵抗を検出する検出手段と、このクランキング抵抗に基いて上記エンジンの目標トルクを設定し、該目標トルクに応じて上記エンジンを始動するための運転パラメータを設定する始動制御手段とを備えているから、エンジン温度等によって変化するクランキング抵抗に応じた必要最小限の燃料でエンジンを始動することができ、エンジンの実トルクが目標トルクに到達しないときのトルクアップは、エンジンの点火時期及び/又は燃料噴射タイミングの補正によるトルクアップを優先し、それでも実トルクが目標トルクに到達しないときに燃料の増量を行なうから、燃費の悪化を避けることができ、よって、エンジンの始動・停止が頻繁に行なわれるハイブリッド車の燃費が改善され、その走行距離を伸ばすことができる。
本発明の実施形態に係るハイブリッド車の概略構成図である。 同ハイブリッド車の制御システムを示す図である。 エンジン始動制御のフローチャート図である。 エンジン始動制御のタイムチャート図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
<ハイブリッド車の全体構成>
図1を参照しながら、本実施形態に係るシリーズハイブリッド車1の全体構成について説明する。
ハイブリッド車(以下、単に「車両」という。)1は、エンジン10と、該エンジン10の出力軸に連結され該エンジン10によって駆動されて発電する、モータとしての作動が可能なモータジェネレータ20と、該モータジェネレータ20で発電された電力により充電される高電圧バッテリ30と、モータジェネレータ20の発電電力又はバッテリ30からの電力の少なくとも一方により駆動されて前輪(駆動輪)61を駆動する走行用モータ40とを備えている。
モータジェネレータ20、バッテリ30及び走行用モータ40の間には、インバータ50が設けられている。このインバータ50を介して、モータジェネレータ20の発電電力が、バッテリ30及び/又は走行用モータ40に供給されるとともに、バッテリ30からの放電電力が、モータジェネレータ20及び/又は走行用モータ40に供給される。
走行用モータ40の駆動力はデファレンシャル装置60を介して左右の前輪61に伝達され、これにより、車両1が走行する。走行用モータ40は、車両1の減速時にはジェネレータとして作動して、その発電した電力がバッテリ30に充電される。また、バッテリ30は、外部電源による充電が可能である。
エンジン10は、モータジェネレータ20による発電用にのみ使用される。エンジン10は、本実施形態では、水素タンク70に貯留されている水素ガスが、燃料として供給される水素エンジンである。
図2に示すように、エンジン10は、ツインロータ式(2気筒)のロータリピストンエンジンであって、2つの繭状のロータハウジング11を備えている。ロータハウジング11内に形成されたロータ収容室11aに、概略三角形状のロータ12が収容されている。2つのロータハウジング11は、3つのサイドハウジング(図示せず)の間に挟み込むようにして該サイドハウジングと一体化されており、各ロータハウジング11とその両側のサイドハウジングとで各ロータ収容室11aが形成されている。図2では、2つのロータハウジング11(2つの気筒)を展開した状態で図示しており、2つのロータハウジング11内の中央部にそれぞれ描いているエキセントリックシャフト13は、同じものである。
各ロータ12は、その三角形の各頂部に図示しないアペックスシールを有し、これらアペックスシールがロータハウジング11のトロコイド内周面に接している。このことで、各ロータ12により各ロータ収容室11a(各気筒内)に3つの作動室(燃焼室に相当)が画成される。各ロータ12は、サイドハウジングを貫通するエキセントリックシャフト13の偏心輪に支持されている。ロータ12が1回転する間に、各作動室が周方向に移動し、吸気、圧縮、膨張(燃焼)及び排気の各行程が行なわれ、これにより発生する回転力がロータ12を介して出力軸としてのエキセントリックシャフト13から出力される。
各ロータ収容室11aには、吸気行程にある作動室に連通するように吸気通路14が接続され、排気行程にある作動室に連通するように排気通路15が接続されている。吸気通路14はその下流側で分岐して各ロータ収容室11aに連通している。吸気通路14の分岐部よりも上流側には、ステッピングモータ等のアクチュエータ90により駆動されるスロットル弁16が配設されている。吸気通路14の各分岐路には、水素タンク70から供給された水素を分岐路内に噴射する予混合用インジェクタ17が配設されている。この予混合用インジェクタ17により噴射された水素は空気と混合された状態(予混合状態)で、吸気行程にある作動室に供給される。
排気通路15は、各ロータ収容室11に接続された枝通路が合流して1本の本通路になっている。合流部よりも下流側の本通路に排気ガス浄化触媒80が配設されている。図2において吸気通路14及び排気通路15に図示した矢印は、吸気及び排気の流れを示している。
各ロータハウジング11には、水素タンク70から供給された水素をロータ収容室11内(気筒内)に直接噴射する直噴用インジェクタ18と、予混合用インジェクタ17又は直噴用インジェクタ18より噴射された水素の点火を行う点火プラグ19とが設けられている。
予混合用インジェクタ17は、エンジン水温センサ106により検出されたエンジン冷却水の温度(エンジン水温)が所定温度よりも低いときに用いられる。一方、直噴用インジェクタ18は、エンジン水温が上記所定温度以上であるときに用いられる。エンジン水温が低いときには、水素が燃焼した際に生じる水蒸気が氷結してロータハウジング11のトロコイド内周面に付着し、その付着した氷がロータ12のアペックスシールによって直噴用インジェクタ18の噴口内に掻き込まれて直噴用インジェクタ18からの燃料噴射に支障が生じるからである。エンジン水温が高くなれば、直噴用インジェクタ18の噴口内の氷が溶けるとともに、水素が燃焼した際に生じる水蒸気が氷結することもないので、空気の充填率を高めて高トルクが得られるように直噴用インジェクタ18から水素を噴射する。
ここで、エンジン10の始動時においては、その前のエンジン停止直前のエンジン水温が、通常は上記所定温度以上であり、そのエンジン停止直前に発生した水蒸気は蒸発しているので、始動時におけるエンジン水温が所定温度よりも低くても、直噴用インジェクタ18の噴口内に氷が存在する可能性は低い。そこで、エンジン10の始動性を高めるべく、直噴用インジェクタ18から水素を圧縮行程で噴射する。エンジン10の始動後においても、上記エンジン水温が上記所定温度よりも低い場合には、直噴用インジェクタ18から予混合用インジェクタ17に切り換えることになる。
本実施形態では、予混合用インジェクタ17は各分岐路に1つ設けられ、直噴用インジェクタ18は各ロータハウジング11にエキセントリックシャフト13の軸方向(図2の紙面に垂直な方向)に並んで2つ設けられている(図2では、1つしか見えていない)。
車両1には、バッテリ30に出入りする電流及びバッテリ30の電圧を検出するバッテリ電流・電圧センサ101、アクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ102、車速を検出する車速センサ103と、エキセントリックシャフト13の回転角度位置を検出する回転角センサ104(エンジン回転数検出手段を兼ねている)、エンジン10の排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサ105と、ロータハウジング11のウォータジャケット内を流れる冷却水の温度(エンジン水温)を検出する水温センサ106、水素タンク70内の圧力(つまり水素タンク70内の水素残量)を検出するタンク圧力センサ107、エンジン10の吸入空気量を検出するエアフローセンサ108、並びにエンジン10の作動制御や、インバータ50の作動制御(つまりモータジェネレータ20及び走行用モータ40の作動制御)等を行うコントロールユニット100が設けられている。
コントロールユニット100は、周知のマイクロコンピュータをベースとするコントローラであって、プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)、例えばRAMやROMにより構成されてプログラム及びデータを格納するメモリ、電気信号の入出力(I/O)バス等を備えている。コントロールユニット100には各種センサ101〜108からの信号が入力される。この入力信号に基づいて、コントロールユニット100は、スロットル弁アクチュエータ90、予混合用インジェクタ17、直噴用インジェクタ18、点火プラグ19に制御信号を出力してエンジン10を制御するとともに、インバータ50に制御信号を出力してモータジェネレータ20及び走行用モータ40を制御する。
コントロールユニット100は、インバータ50を制御することにより、モータジェネレータ20の作動状態を、バッテリ30からの電力供給によりエンジン10を駆動する駆動状態と、エンジン10による駆動により発電して該発電電力をバッテリ30や走行用モータ40に供給する発電状態とに切り換える。コントロールユニット100は、エンジン10の始動時には、モータジェネレータ20を上記駆動状態として(つまりスタータとして機能させて)エンジン10を始動し、エンジン10の完爆を判定したときはモータジェネレータ20を上記発電状態に切り換える。
コントロールユニット100は、インバータ50を制御することにより、走行用モータ40を、バッテリ30からの放電電力のみで駆動する態様と、モータジェネレータ20からの発電電力のみで駆動する態様と、バッテリ30及びモータジェネレータ20の両方からの電力で駆動する態様とに切換え可能に構成されている。コントロールユニット100は、バッテリ電流・電圧センサ101により検出された電流及び電圧に基づいて、バッテリ30の残存容量(SOC)を検出し、このバッテリ残存容量と水素タンク70内の水素残量とに基づいて、走行用モータ40を、バッテリ30からの放電電力のみで駆動する態様か、又は、モータジェネレータ20からの発電電力のみで駆動する態様にする。バッテリ残存容量及び水素残量によっては、走行用モータ40を上記いずれの態様で駆動してもよい場合がある。この場合、車両1の乗員が操作するスイッチによる選択により、いずれの態様にするかを決定してもよい。
上記いずれの態様でもよい場合でかつ走行用モータ40をバッテリ30からの放電電力のみで駆動する態様にあるとき(エンジン10が停止しているとき)において、アクセル開度センサ102や車速センサ103等からの入力情報に基づき、乗員の加速要求レベルが所定閾値よりも高くなったと判定されたときは、走行用モータ40をバッテリ30及びモータジェネレータ20の両方からの電力で駆動する態様に切り換える。その後、乗員の加速要求レベルが上記所定閾値よりも高い状態から該所定閾値以下になったときには、バッテリ30からの放電電力のみで駆動する態様に戻す。
走行用モータ40を、バッテリ30からの放電電力のみで駆動する態様から、モータジェネレータ20からの発電電力のみで駆動する態様、又は、バッテリ30及びモータジェネレータ20の両方からの電力で駆動する態様への切り換えは、すなわち、エンジン10の始動要求(モータジェネレータ20による発電要求)であり、その逆の切り換えは、エンジン10の停止要求である。
<エンジンの始動制御>
コントロールユニット100には、エンジン10の始動要求時に、モータジェネレータ20によってエンジン10をクランキングしたときのクランキング抵抗を検出する手段としてのトルク検出手段100a、並びに上記クランキング抵抗に基いてエンジン10の始動を制御する始動制御手段100bを備えている。
インバータ50は、モータジェネレータ20に流れる電流(駆動電流又は発電電流)及びモータジェネレータ20にかかる電圧の情報をコントロールユニット100に送信する。トルク検出手段100aは、インバータ50の上記電流・電圧情報に基づいて、エンジンに連結されたモータジェネレータ20の回転軸に作用するトルクを検出する。エンジン10の始動要求時には、エンジンに燃料噴射することなく、モータジェネレータ20によってエンジン駆動することで、エンジンのクランキング抵抗に対応するトルクAが検出されることになる。
始動制御手段100bは、エンジン水温が所定値以下である(クランキング抵抗が高く、エンジン水温変化によって大きく変化する)ときに、上記クランキング抵抗に対応する検出トルクAに基いてエンジン10の目標トルクBを設定し、該目標トルクBに応じてエンジン10を始動するための運転パラメータを設定する。この設定運転パラメータによってエンジン10が始動され、所定時間が経過した時点でエンジン10の実トルクが目標トルクBに到達しないときは、実トルクが目標トルクBに到達するように運転パラメータの補正によるトルクアップを実行する。
モータジェネレータ20によるクランキング初期は、トルク検出手段100aによって検出されるトルクの値が安定しない(エンジン10の回転が安定しない)。そこで、始動制御手段100bは、トルク変動が少なくなって安定した時点で(例えば、クランキング開始から1秒後に)トルクAを検出する。
上記目標トルクBの設定においては、検出トルクAに所定値Cを加算したトルクを目標トルクBとする。この所定値Cは、クランキング抵抗に打ち勝ってエンジン10を完爆状態(エンジン10がモータジェネレータ20無しで自発運転し得る状態)にもっていくに必要なトルク量である。
エンジン始動時の運転パラメータの設定について説明する。コントロールユニットのメモリには、予め設定した、エンジン水温に応じた目標エンジン回転数を記録したマップ、このエンジン回転数及び目標トルクに応じたスロットル開度を記録したマップ、吸気充填効率及びエンジン回転数に応じた点火時期を記録したマップ、吸気充填効率及びエンジン回転数に応じた圧縮行程での燃料噴射時期を記録したマップ、吸気充填効率及びエンジン回転数に応じた混合気の空気過剰率λを記録したマップ、並びにエンジン回転数、吸入空気量及びλに応じた燃料噴射量を記録したマップが電子的に格納されている。吸入空気量はスロットル開度から推定され、吸気充填効率は吸入空気量とエンジン回転数から求められる。
ここに、エンジン水温が低くなるほど目標エンジン回転数は高くなる。また、基本的には、エンジン回転数が高くなるほど、吸気充填効率が高くなるほど、点火時期及び燃料噴射時期は進角される。
始動制御手段100bでは、上述の各マップを参照して、エンジン水温に基いて目標とするエンジン回転数が設定され、このエンジン回転数と目標トルクB(A+C)に基いてスロットル開度が設定される。そして、吸気充填効率(エンジン回転数と目標スロットル開度から推定される)とエンジン回転数に基いて目標とする点火時期及び燃料噴射時期が設定され、さらに、エンジン回転数、吸入空気量及びλに基いて目標とする燃料噴射量が設定される。本実施形態では始動時のλは初期設定されており、トルクアップが実行されたときに必要に応じて補正される。
上記トルクアップは、実トルクと目標トルクBとの差に応じて、点火時期の進角、噴射時期の進角及びλのリッチ補正の少なくとも一つを実行することで達成される。点火時期及び/又は噴射時期の進角を優先し、それら進角が限界まで実施されても実トルクが目標トルクに到達しないときにλをリッチ補正して燃料噴射量を増大させる。この補正されたλはバッテリバックアップRAMに記憶され、次回のエンジン10の始動になまし処理で反映される。
(始動制御の流れ)
図3にエンジン始動制御の流れの一例を示し、図4にモータジェネレータ20及びエンジントルク及びエンジン回転数の変化を示す。図3及び図4において、「MG」はモータジェネレータを意味し、「Eng」はエンジンを意味する。
スタート後のステップS1で始動制御のための各種検出信号が入力される。続くステップS2において、エンジン水温が所定値以下であるか否かが判定される。エンジン水温が所定値よりも高いときはリターンする。
エンジン水温が所定値以下であるときはステップS3に進み、エンジン10の始動要求(モータジェネレータ20による発電要求)の有無が判定される。走行用モータ40を、バッテリ30からの放電電力のみで駆動する態様から、モータジェネレータ20からの発電電力のみで駆動する態様、又はバッテリ30及びモータジェネレータ20の両方からの電力で駆動する態様への切り換えが要求されているか否かの判定である。なお、ステップS2のエンジン水温が所定値以下であることを条件とせずに、ステップS3の始動要求の有無を判定するようにしてもよい。
始動要求があるときはステップS4に進み、エンジン10に燃料を噴射供給することなくモータジェネレータ20によるエンジン10のクランキング及びモータジェネレータ20のトルクの計測が開始される。図4に示すように、モータジェネレータ20のトルクが立ち上がり、エンジン10のエキセントリックシャフト13が回転する。その後、モータジェネレータ20のトルクが安定してくる。
続くステップS5でモータジェネレータ20のトルクが安定したことが判定されたら、そのときのトルクがエンジン10のクランキング抵抗に対応するトルクAとして検出される(ステップS6)。次いでステップS7でエンジン10の目標トルクB(=トルクA+所定値C)が算出される。
続くステップS8で目標トルクBに基いてエンジン10を始動するための運転パラメータ(燃料噴射時期、燃料噴射量、点火時期)がマップから演算されて設定され、その運転パラメータでエンジン10が始動される(ステップS9)。このエンジン10の始動に伴い、図4に示すように、エンジン10の実トルクが立ち上がる一方、モータジェネレータ20のトルクが下がってくる。エンジン10の始動開始から所定時間を経過した時点で、エンジン10の実トルクが目標トルクに達したことが判定され(ステップS10)、エンジン10の完爆が判定されると(ステップS11)、ステップS12に進んで、車両1の運転要求に応じた運転パラメータによって通常のエンジン運転が行なわれる。
上記所定時間を経過した時点で実トルクが目標トルクBに到達していないときは、ステップS10からステップS13に進み、実トルクが増大するように運転パラメータ(燃料噴射時期、燃料噴射量、点火時期)が補正される。運転パラメータの補正は燃料噴射時期及び/又は点火時期の進角が優先され、その進角でも目標トルクBが達成されないときはλが補正されて燃料噴射量が増量される。λの補正によって目標トルクBの達成がなされたときは、その補正されたλが次回以降の始動に反映される(ステップS14〜S16)。すなわち、ステップS16で、今回補正されたλと、初期設定されていたλをなまし処理し、これを次回のエンジン始動時のλとして使用するように、バッテリバックアップRAMに更新記憶する。
従って、上記エンジン10の始動制御によれば、エンジン始動要求発生したとき、まず、エンジン燃料噴射を実施することなく、モータジェネレータでエンジン駆動することでエンジン10のクランキング抵抗を検出して目標トルクBを設定するから、エンジン機差及びエンジン水温に応じた必要最小限の燃料噴射量でエンジン10を始動することができ、燃費の改善、走行距離の延長に有利になる。また、検出した目標トルクBを得るために、まず、燃料噴射時期や点火時期を優先して調整することでエンジンの実トルクが目標トルクBとなるよう調整され、燃料噴射時期や点火時期が限界まで調整されてもなお、目標トルクBが達成されない時にのみ、燃料噴射量を増量補正するため、燃費の改善、走行距離の延長に有利になる。また、エンジン水温が所定値以下であるときに当該始動制御を実行するから、エンジン温間時は始動要求に対して応答性良くエンジン10を始動することができる。また、λを補正して目標トルクBを達成したときは、その補正されたλを次回からの始動に反映させるから、エンジン10の始動時間の短縮に有利になる。
なお、上記実施例においては、所定値Cを一定値としているが、クランキング抵抗の変動幅に影響を与えるエンジン水温やエンジン種類に応じて変更するようにしてもよい。
1 ハイブリッド車
10 エンジン
20 モータジェネレータ
30 バッテリ
40 走行用モータ
100 コントロールユニット
100a トルク検出手段
100b 始動制御手段

Claims (3)

  1. エンジンと、該エンジンによって駆動されて発電するとともに、該エンジンの始動時にスタータとして機能するモータジェネレータと、該モータジェネレータで発電された電力により充電されるバッテリと、上記モータジェネレータの発電電力または上記バッテリからの電力の少なくとも一方によって車両を走行駆動する走行用モータとを備えたハイブリッド車の制御装置であって、
    上記エンジンの始動要求時に、上記モータジェネレータによって上記エンジンをクランキングしたときのクランキング抵抗を検出する検出手段と、
    上記クランキング抵抗に基いて上記エンジンの目標トルクを設定し、該目標トルクに応じて上記エンジンを始動するための運転パラメータを設定する始動制御手段とを備え
    上記始動制御手段は、上記エンジンの実トルクが上記目標トルクに到達しないときに上記運転パラメータとしてのエンジンの点火時期及び/又は燃料噴射タイミングを補正し、該運転パラメータが限界まで調整されてもなお、目標トルクに到達しないとき該エンジンに供給する燃料を増量することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  2. 請求項1において、
    上記クランキング抵抗に対応する上記モータジェネレータのトルクに所定値を加算したトルクを上記エンジンの目標トルクとすることを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    上記クランキング抵抗に基づく上記エンジンの始動制御はエンジン水温が所定値以下のときに実行されることを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
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