JP6213384B2 - エンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの燃料噴射制御装置に関する技術分野に属する。
従来より、エンジンの燃料噴射弁は、通常、該燃料噴射弁の駆動回路に付与するパルス信号の立ち上がりに対応して開弁しかつ立ち下がりに対応して閉弁してその間で燃料を噴射するようになっている。
上記のような燃料噴射弁は、その可動部の経年変化により噴射量特性が変わるという問題がある。そこで、例えば特許文献1では、燃料噴射弁の駆動時に、弁の全開位置及び全閉位置に現れる駆動電流の変位点から弁の全開点又は全閉点を検出し、当該弁の全開点,全閉点のいずれかとパルス信号の立ち上がり点又は立ち下がり点のいずれかとの関係から、開弁又は閉弁遅れ時間の少なくとも一方を検出し、その遅れ時間に基づいてパルス幅を補正するようにしている。
特開2001−280189号公報
ところで、上記燃料噴射弁が、その噴射口にエンジンオイル等が付着し易い場所に配置されている場合、その付着したオイルの粘度の影響を受けて、パルス信号の立ち上がりに対して開弁が遅れかつ立ち下がりに対して閉弁が遅れる傾向にあり、この場合、上記立ち上がりに対する開弁の遅れ時間と、上記立ち下がりに対する閉弁の遅れ時間とは略同じである。これにより、燃料噴射弁による燃料噴射量はあまり変化しないものの、燃料噴射時期が、当初に設定された基本値に対して遅角することになる。特に気体燃料を噴射する燃料噴射弁において、このような傾向が顕著に現れる。このように燃料噴射時期が遅れると、エンジンの燃焼室内の燃料分布が変化して、上記基本値に対応して得られるはずのエンジントルク(延いては、エンジン出力)が得られなくなってしまう。
そこで、上記特許文献1のようにして、上記立ち上がりに対する開弁の遅れ時間又は上記立ち下がりに対する閉弁の遅れ時間を検出し、その遅れ時間に基づいて燃料噴射時期を補正することが考えられる。しかし、上記特許文献1の補正方法では、弁の駆動電流の変化を微分して、該微分値の変極点を検出する必要があり、この結果、補正制御が複雑になる。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、燃料噴射弁の噴射口にエンジンオイル等が付着することによる燃料噴射弁の燃料噴射時期の、当初に設定された基本値に対する遅れを、簡単な制御で解消しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、車両に搭載された、エンジンの燃料噴射制御装置を対象として、上記車両は、上記エンジン及び駆動モータを有しかつ該駆動モータのみにより駆動可能なハイブリッド車両であり、上記エンジンの出力を検出するエンジン出力検出手段と、上記エンジンの作動を制御する制御手段とを備え、上記制御手段は、上記エンジンを一定回転に保持させつつ、該エンジンの燃料噴射弁の燃料噴射時期を、当初に設定された基本値に対して進角させるとともに、その進角後に上記エンジン出力検出手段により検出されるエンジン出力と、上記一定回転での上記基本値に対応する基本エンジン出力との差に応じて、上記燃料噴射弁の燃料噴射時期を上記基本値に対して補正する燃料噴射時期補正制御を実行するように構成され、上記エンジンにより駆動されて発電する発電機を更に備え、上記エンジンは、上記発電機による発電用のみに使用されるものであり、上記エンジン出力検出手段は、上記エンジン出力に相当する、上記発電機による発電量を検出する発電量検出手段で構成され、上記制御手段は、上記進角後に上記発電量検出手段により検出された上記発電機による発電量と、上記基本エンジン出力に相当する基本発電量との差に応じて、上記燃料噴射時期補正制御を実行するように構成されている、という構成とした。
上記の構成により、燃料噴射弁の燃料噴射時期が基本値に対して遅れている場合に、燃料噴射時期をその基本値に対して進角させると、エンジン出力が上昇して、上記基本値に対応する基本エンジン出力(実験や計算等から分かる値)との差が小さくなる。この差が最も小さくなるように燃料噴射時期の進角量を決定し、その進角量でもって上記基本値を補正することで、燃料噴射時期を適切に補正することができる。したがって、エンジン出力を検出して、該検出されるエンジン出力を基本エンジン出力と対比することで、燃料噴射時期の上記基本値に対する遅角量が分かり、その遅角量の分だけ燃料噴射時期を進角させるという簡単な制御で、燃料噴射時期の基本値に対する遅れを解消することができる。
ここで、燃料噴射時期補正制御を実行すると、燃料噴射時期の進角によりエンジン出力が変化することになるが、本発明の燃料噴射制御装置を搭載する車両は、駆動モータのみにより駆動可能なハイブリッド車両(レンジエクステンダーEV車両(シリーズ式のハイブリッド車両を含む)や、エンジンがクラッチを介して駆動モータと連結されたパラレル式のハイブリッド車両)であるので、エンジンが車両を機械的に駆動しない状態で、燃料噴射時期補正制御を実行することができ、燃料噴射時期補正制御の実行によるエンジン出力の変化が車両の走行に影響を及ぼさないようにすることができる。
また、エンジン出力に相当する、発電機による発電量は、容易にかつ精度良く検出することが可能であり、よって、燃料噴射時期の補正の精度を向上させることができる。
上記エンジンの燃料噴射制御装置において、上記発電機による発電電力が充電されかつ該充電された電力を上記駆動モータに供給するバッテリと、上記バッテリの残存容量を検出するバッテリ残存容量検出手段とを更に備え、上記制御手段は、上記バッテリ残存容量検出手段により検出された上記バッテリの残存容量が、予め設定された設定容量以下であるときには、上記燃料噴射時期補正制御を実行しないように構成されている、ことが好ましい。
このことで、バッテリの充電が早急に必要な、かなり少ない残存容量である場合には、バッテリの充電を優先して、燃料噴射時期補正制御を実行しないようにすることで、バッテリの劣化を防止することができる。
本発明の別のエンジンの燃料噴射制御装置は、車両に搭載された、エンジンの燃料噴射制御装置であって、上記車両は、上記エンジン及び駆動モータを有しかつ該駆動モータのみにより駆動可能なハイブリッド車両であり、上記エンジンの出力を検出するエンジン出力検出手段と、上記エンジンの作動を制御する制御手段とを備え、上記制御手段は、上記エンジンを一定回転に保持させつつ、該エンジンの燃料噴射弁の燃料噴射時期を、当初に設定された基本値に対して進角させるとともに、その進角後に上記エンジン出力検出手段により検出されるエンジン出力と、上記一定回転での上記基本値に対応する基本エンジン出力との差に応じて、上記燃料噴射弁の燃料噴射時期を上記基本値に対して補正する燃料噴射時期補正制御を実行するように構成され、上記エンジンは、クラッチを介して上記駆動モータと連結され、上記ハイブリッド車両は、上記クラッチが締結状態にあるときには、上記エンジン及び上記駆動モータの両方により駆動される一方、上記クラッチが解放状態にあるときには、上記駆動モータのみにより駆動されるように構成され、上記エンジンにより駆動されて発電する発電機を更に備え、上記制御手段は、上記クラッチが解放状態にあるときにおいて上記エンジン出力に相当する、上記発電機による発電量を検出する、上記エンジン出力検出手段としての発電量検出手段により、上記進角後に検出された上記発電機による発電量と、上記基本エンジン出力に相当する基本発電量との差に応じて、上記燃料噴射時期補正制御を実行するように構成されているものである
このことで、燃料噴射弁の噴射口にエンジンオイル等が付着することによる燃料噴射弁の燃料噴射時期の基本値に対する遅れを、簡単な制御で解消することができるとともに、エンジンがクラッチを介して駆動モータと連結されたパラレル式のハイブリッド車両において、クラッチが解放状態にあるとき(エンジンが車両を機械的に駆動しない状態にあるとき)に、燃料噴射時期補正制御を実行することで、その実行によるエンジン出力の変化が車両の走行に影響を及ぼさないようにすることができる。
以上説明したように、本発明のエンジンの燃料噴射制御装置によると、ハイブリッド車両の、発電機による発電用のみに使用されるエンジンを一定回転に保持させつつ、該エンジンの燃料噴射弁の燃料噴射時期を、当初に設定された基本値に対して進角させるとともに、その進角後に検出されるエンジン出力と、上記一定回転での上記基本値に対応する基本エンジン出力との差(詳細には、発電機による発電量と、上記基本エンジン出力に相当する基本発電量との差)に応じて、上記燃料噴射弁の燃料噴射時期を上記基本値に対して補正する燃料噴射時期補正制御を実行するようにしたことにより、燃料噴射弁の噴射口にエンジンオイル等が付着することによる燃料噴射弁の燃料噴射時期の基本値に対する遅れを、簡単な制御で解消することができ、その遅れによるエンジントルクの低下を抑制することができる。また、燃料噴射時期補正制御の実行によるエンジン出力の変化が車両の走行に影響を及ぼさないようにすることができるとともに、燃料噴射時期の補正の精度を向上させることができる。
本発明の別のエンジンの燃料噴射制御装置によると、ハイブリッド車両のエンジンが、クラッチを介して駆動モータと連結され、上記ハイブリッド車両は、上記クラッチが締結状態にあるときには、上記エンジン及び上記駆動モータの両方により駆動される一方、上記クラッチが解放状態にあるときには、上記駆動モータのみにより駆動されるように構成され、クラッチが解放状態にあるときにおいて、発電機による発電量と基本発電量との差に応じて、燃料噴射時期補正制御を実行するようにしたことにより、燃料噴射弁の噴射口にエンジンオイル等が付着することによる燃料噴射弁の燃料噴射時期の基本値に対する遅れを、簡単な制御で解消することができるとともに、燃料噴射時期補正制御の実行によるエンジン出力の変化が車両の走行に影響を及ぼさないようにすることができる。
本発明の実施形態1に係るエンジンの燃料噴射制御装置が搭載されたレンジエクステンダーEV車両の概略図である。 上記車両のエンジン及びその制御系の構成を示すブロック図である。 上記車両のコントロールユニットによるエンジンの運転時の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係るエンジンの燃料噴射制御装置が搭載された車両の駆動系の概略構成を示す図である。 図4の車両のコントロールユニットによるエンジンの運転時の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の参考形態に係る空燃比検出装置が搭載された車両のコントロールユニットによるエンジンの運転時の処理動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るエンジンの燃料噴射制御装置が搭載された車両1の概略図である。この車両1は、所謂レンジエクステンダーEV車両(広義には、シリーズ式のハイブリッド車両であるとも言える)であって、エンジン10と、該エンジン10により駆動されて発電する発電機20と、この発電機20によって発電された電力が蓄電(充電)される高電圧・大容量のバッテリ30と、エンジン10に駆動されることによる発電機20の発電電力及びバッテリ30の蓄電電力(放電電力)の両方又はバッテリ30の放電電力のみで駆動される(本実施形態では、後述の如く、基本的には、バッテリ30の放電電力のみで駆動される)駆動モータ40とを備えている。エンジン10は、本実施形態では、不図示のスタータモータにより始動されるが、発電機20をモータジェネレータに変更して、該モータジェネレータをモータとして駆動してエンジン10を始動するようにすることも可能である。
発電機20とバッテリ30との間には、第1インバータ50が設けられ、バッテリ30と駆動モータ40との間には、第2インバータ51が設けられている。第1インバータ50と第2インバータ51とは互いに接続され、その接続ラインにバッテリ30が接続されている。発電機20の発電電力は、第1インバータ50を介してバッテリ30に供給されるとともに、第1及び第2インバータ50,51を介して駆動モータ40に供給される。バッテリ30からの放電電力は、第2インバータ51を介して駆動モータ40に供給される。
駆動モータ40は、基本的には、バッテリ30の放電電力で駆動され、車両1の加速時等のように、バッテリ30の放電電力のみでは駆動モータ40の出力が不足するときには、エンジン10が始動されて発電機20の発電電力も駆動モータ40に供給される。駆動モータ40の出力は、不図示のトランスミッション及びデファレンシャル装置60を介して、駆動輪61(ステアリングホイール62により操舵される左右の前輪)に伝達され、これにより、車両1が走行する。
また、駆動モータ40は、回生発電電力を発生可能なものであって、車両1の減速時に発電機として作動して、その発電した電力(回生発電電力)がバッテリ30に充電される。バッテリ30の残存容量(SOC)が所定容量以下になると、エンジン10が始動されて発電機20の発電電力でもってバッテリ30が充電される。上記所定容量は、バッテリ30の充電が早急に必要な緊急性を要するレベルよりも多い容量であって、バッテリ30の残存容量として少なすぎずかつ多すぎない適切なレベルに維持できるような容量である。尚、バッテリ30は、車両1の外部の電源による外部充電も可能になされている。
エンジン10は、発電機20による発電用にのみ使用される。エンジン10は、気体燃料エンジンであって、本実施形態では、水素タンク70に貯留されている水素ガスが、燃料として供給される水素エンジンである。
図2に示すように、エンジン10は、ツインロータ式(2気筒)のロータリピストンエンジンであって、2つの繭状のロータハウジング11内(気筒内)に形成されるロータ収容室11aに、概略三角形状のロータ12がそれぞれ収容されて構成されている。2つのロータハウジング11は、3つのサイドハウジング(図示せず)の間に挟み込むようにして該サイドハウジングと一体化されてなり、各ロータハウジング11とその両側のサイドハウジングとで各ロータ収容室11aが形成される。尚、図2では、2つのロータハウジング11(2つの気筒)を展開した状態で図示しており、2つのロータハウジング11内の中央部にそれぞれ描いているエキセントリックシャフト13は、同じものである。
上記各ロータ12は、その三角形の各頂部に図示しないアペックスシールを有し、これらアペックスシールがロータハウジング11のトロコイド内周面に摺接しており、このことで、各ロータ12により各ロータ収容室11a(各気筒)内に3つの作動室(燃焼室に相当)が画成される。そして、各ロータ12は、該ロータ12の3つのアペックスシールが各々ロータハウジング11のトロコイド内周面に当接した状態でエキセントリックシャフト13の周りを自転しながら、該エキセントリックシャフト13の軸心の周りに公転するようになっている。ロータ12が1回転する間に、該ロータ12の各頂部間にそれぞれ形成された作動室が周方向に移動しながら、吸気、圧縮、膨張(燃焼)及び排気の各行程を行い、これにより発生する回転力がロータ12を介して出力軸としてのエキセントリックシャフト13から出力される。
上記各ロータ収容室11aには、吸気行程にある作動室に開口する吸気開口に連通するように吸気通路14が接続されているとともに、排気行程にある作動室に開口する排気開口に連通するように排気通路15が接続されている。吸気通路14は、上流側では1つであるが、下流側では、2つの分岐路に分岐してそれぞれ上記各ロータ収容室11aに連通している。吸気通路14の上記分岐部よりも上流側(後述のポート噴射弁17よりも上流側)には、ステッピングモータ等のスロットル弁アクチュエータ90により駆動されて吸気通路14の断面積(弁開度)を調節するスロットル弁16が配設されている。このスロットル弁16により、各ロータ収容室11a(吸気行程にある作動室)内への吸気量が調節されることになる。
吸気通路14の上記分岐部よりも下流側の各分岐路には、上記水素タンク70から供給された水素ガスを、吸気通路14内に噴射するポート噴射弁17(第1の燃料噴射弁)が配設されている。このポート噴射弁17により噴射された水素ガスは空気と混合された状態(予混合状態)で、吸気行程にある作動室に供給される。
上記排気通路15は、上流側では、各ロータ収容室11aにそれぞれ連通するように2つ設けられているが、下流側では、1つに合流されている。この排気通路15の該合流部よりも下流側には、排気ガスを浄化するための低温活性三元触媒81及びNOx吸蔵還元触媒82が配設されている。低温活性三元触媒81は、NOx吸蔵還元触媒82よりも触媒活性化温度が低い三元触媒であって、NOx吸蔵還元触媒82よりも上流側に配設されている。尚、図2において吸気通路14及び排気通路15に図示した矢印は、吸気及び排気の流れを示している。
上記NOx吸蔵還元触媒82は、例えば、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の貴金属を含んだ担体に、バリウム(Ba)、カリウム(K)等のNOx吸蔵剤を担持させて構成されていて、エンジン10の排気ガス中のNOxをリーン空燃比雰囲気下で吸蔵するとともに、該吸蔵したNOxを、リッチ空燃比雰囲気下でかつ該NOx吸蔵還元触媒82の温度が該NOx吸蔵還元触媒82の活性化温度よりも高い所定温度以上の雰囲気下で、放出して、該NOxを、排気ガス中のHCやCOと反応させて還元する機能を有する。
上記各ロータハウジング11(各気筒)には、水素タンク70から供給された水素ガスをロータ収容室11aの圧縮行程にある作動室(燃焼室)内に直接噴射する直噴噴射弁18(第2の燃料噴射弁)と、上記ポート噴射弁17及び直噴噴射弁18より噴射された水素ガスの点火を行う2つの点火プラグ19とが設けられている。
ポート噴射弁17及び直噴噴射弁18によるトータル燃料噴射量に対するポート噴射弁17による燃料噴射量の質量割合(以下、ポート噴射割合という)、及び、上記トータル燃料噴射量に対する直噴噴射弁18による燃料噴射量の質量割合(以下、直噴噴射割合という)は、基本的に、エンジン10を、目標回転数(本実施形態では、2000rpm)及び目標燃焼空燃比(本実施形態では、A/F=2.3)で運転した際に、目標出力トルク(目標発電量)が得られる値(予め実験や計算等で分かる値)に設定される。尚、上記トータル燃料噴射量(作動室(燃焼室)内の燃焼空燃比)は、後述の空燃比センサ105の出力によりフィードバック制御される。また、エンジン10の運転中(始動時を含む)、スロットル弁16は、常に、全開状態とされる。
本実施形態では、上記吸気開口は、ロータ12によって開閉されるとともに、圧縮行程で全閉とされるように構成されている(所謂吸気遅閉じの構成とされている)。このような吸気遅閉じの構成では、有効圧縮比の低下によりエンジン10の出力トルクが低下するが、その出力トルクが低下しないようにするために、ターボ過給機85が設けられている。また、吸気遅閉じの構成では、ポート噴射弁17より噴射された水素ガス及び吸気された空気が、圧縮行程で作動室から上記吸気開口を通って吸気通路14に戻されようとするが、ターボ過給機85による過給圧により、それを防止することができる。
上記ターボ過給機85は、吸気通路14におけるスロットル弁16よりも上流側に配設されたコンプレッサ85aと、排気通路15における上記合流部よりも下流側でかつ三元触媒81よりも上流側に配設されたタービン85bとで構成されている。タービン85bが排気ガス流により回転し、このタービン85bの回転により、該タービン85bと連結されたコンプレッサ85aが作動して、吸気通路14に吸入された空気を圧縮する。この圧縮された空気は、吸気通路14におけるコンプレッサ85aよりも下流側に配設されたインタークーラ86によって冷却される。
車両1には、バッテリ30に出入りする電流及びバッテリ30の電圧を検出するバッテリ電流・電圧センサ101と、車両1のドライバによるアクセルペダルの踏み込み量(ドライバの操作によるアクセル開度)を検出するアクセル開度センサ102と、車両1の車速を検出する車速センサ103と、エキセントリックシャフト13に設けられ、エキセントリックシャフト13の回転角度位置を検出する回転角センサ104と、排気通路15における低温活性三元触媒81とタービン85bとの間に配設され、エンジン10の排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサ105(本実施形態では、リニアO2センサで構成されている)と、ロータハウジング11の内部に形成されたウォータジャケット(図示せず)に臨んで該ウォータジャケット内を流れるエンジン冷却水の温度(エンジン水温)を検出するエンジン水温センサ106と、水素タンク70内の圧力(つまり水素タンク70内の水素ガス残量)を検出するタンク圧力センサ107と、吸気通路14内に吸入される吸気流量を検出するエアフローセンサ108と、エンジン10の作動制御や、第1及び第2インバータ50,51の作動制御(つまり発電機20及び駆動モータ40の作動制御)等を行うコントロールユニット100とが設けられている。上記回転角センサ104は、エンジン10の回転数(以下、エンジン回転数という)を検出するエンジン回転数センサを兼ねている。
コントロールユニット100は、周知のマイクロコンピュータをベースとするコントローラであって、プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)と、例えばRAMやROMにより構成されてプログラム及びデータを格納するメモリと、電気信号の入出力をする入出力(I/O)バスと、を備えている。コントロールユニット100には、バッテリ電流・電圧センサ101、アクセル開度センサ102、車速センサ103、回転角センサ104、空燃比センサ105、エンジン水温センサ106、タンク圧力センサ107、エアフローセンサ108等からの各種情報の信号が入力されるようになっている。
発電機20は、該発電機20による発電電圧及び発電電流の情報をコントロールユニット100に送信するようになっており、コントロールユニット100は、その情報を入力して該情報から発電機20による発電電力(発電量)を検出する。このことで、発電機20及びコントロールユニット100は、エンジン出力に相当する、発電機20による発電量を検出する発電量検出手段(エンジン出力検出手段でもある)を構成する。
駆動モータ40は、該駆動モータ40の回転数の情報や、駆動モータ40による回生発電電圧及び回生発電電流の情報をコントロールユニット100に送信するようになっており、コントロールユニット100は、その情報を入力して駆動モータ40の作動制御に用いる。
そして、コントロールユニット100は、上記入力信号に基づいて、スロットル弁アクチュエータ90、ポート噴射弁17、直噴噴射弁18、点火プラグ19に対して制御信号を出力してエンジン10を制御するとともに、第1及び第2インバータ50,51に対して制御信号を出力して発電機20及び駆動モータ40を制御する。コントロールユニット100は、エンジン10の作動を制御する制御手段を構成することになる。
コントロールユニット100は、第1及び第2インバータ50,51の制御により、エンジン10が停止した状態でバッテリ30からの放電電力のみでもって駆動モータ40を駆動する第1態様と、発電機20の発電電力でもってバッテリ30を充電しながら、バッテリ30からの放電電力でもって駆動モータ40を駆動する第2態様と、バッテリ30及び発電機20の両方からの電力でもって駆動モータ40を駆動する第3態様とに切換える。この第3態様には、発電機20の発電電力の全てが駆動モータ40に供給される場合と、発電機20の発電電力の一部が駆動モータ40に供給されながら、残りがバッテリ30に供給される場合とが含まれる。
コントロールユニット100は、バッテリ電流・電圧センサ101により検出された、バッテリ30に出入りする電流及びバッテリ30の電圧に基づいて、バッテリ30の残存容量(SOC)を検出する。したがって、バッテリ電流・電圧センサ101及びコントロールユニット100は、バッテリ30の残存容量を検出するバッテリ残存容量検出手段を構成する。そして、コントロールユニット100は、バッテリ30のSOCが上記所定容量よりも高いときには、上記1態様を選択し、バッテリ30のSOCが上記所定容量よりも高くても、ドライバの加速要求等により、アクセル開度センサ102及び車速センサ103からの信号に基づく駆動モータ40の要求出力が大きい場合等においては、上記第3態様を選択する。また、コントロールユニット100は、バッテリ30のSOCが上記所定容量以下であるときには、上記第2態様を選択する。尚、タンク圧力センサ107による水素タンク70内の水素ガス残量が、予め設定された設定値以下になった場合等においては、上記第1態様を選択する。
コントロールユニット100は、エンジン10が停止した状態にあるときにおいて、駆動モータ40の要求出力及びバッテリ30のSOCの値に基づいて、発電要求の有無を確認し、発電要求が有るときには、上記スタータモータによりエンジン10を始動させ、発電機20に発電を行わせるべくエンジン10を運転する。
コントロールユニット100は、エンジン10を、目標回転数(2000rpm)及び目標燃焼空燃比(A/F=2.3)で運転し、その際、目標発電量が得られるポート噴射割合及び直噴噴射割合に設定する(ポート噴射割合と直噴噴射割合との合計は100%になるようにする)。このとき、ポート噴射弁17及び直噴噴射弁18の燃料噴射時期が、それぞれ当初に設定された基本値通りになっていれば、上記目標発電量が得られることになる。
ここで、ロータハウジング11のトロコイド内周面には、エンジンオイルが供給されているため、直噴噴射弁18の噴射口には、そのエンジンオイルが付着し易い。このように直噴噴射弁18の噴射口にエンジンオイルが付着すると、その付着したエンジンオイルの粘度の影響を受けて、直噴噴射弁18への制御信号であるパルス信号の立ち上がりに対して開弁が遅れかつ立ち下がりに対して閉弁が遅れる傾向にある。上記立ち上がりに対する開弁の遅れ時間と、上記立ち下がりに対する閉弁の遅れ時間とは略同じであり、直噴噴射弁18による燃料噴射量はあまり変化しないものの、直噴噴射弁18による燃料噴射時期(以下、直噴噴射時期ともいう)が、上記基本値に対して遅角することになる。このように直噴噴射時期が遅れると、作動室(燃焼室)内の燃料の分布が変化して(トレーリング側に燃料が多く分布する)、上記基本値に対応して得られるはずの目標エンジントルク(つまり、上記目標回転数での上記基本値に対応する基本エンジン出力に相当する基本発電量(目標発電量))が得られなくなってしまう。
そこで、コントロールユニット100は、上記発電量検出手段により検出される発電機20による発電量(実発電量)が上記目標発電量よりも小さくかつそれらの差が所定量よりも大きい場合には、エンジン10を一定回転(本実施形態では、上記目標回転数と同じ2000rpm)に保持させつつ、直噴噴射弁18の燃料噴射時期を、当初に設定された基本値に対して進角させるとともに、その進角後に検出される上記実発電量と、上記一定回転での上記基本値に対応する目標発電量(基本発電量)との差に応じて、直噴噴射弁18の燃料噴射時期を上記基本値に対して補正する燃料噴射時期補正制御を実行する。
以下に、コントロールユニット100によるエンジン10の運転時の処理動作を、図3のフローチャートに基づいて説明する。
最初のステップS1で、各種センサからの信号を読み込み、次のステップS2で、アクセル開度センサ102及び車速センサ103からの信号に基づき、駆動モータ40の要求出力を計算する。
次のステップS3では、上記駆動モータ40の要求出力とバッテリ30のSOCとに基づき発電要求の有無を確認し、次のステップS4では、発電要求が有るか否かを判定する。
上記ステップS4の判定がNOであるときには、上記ステップS1に戻る一方、ステップS4の判定がYESであるときには、ステップS5に進んで、エンジン10を始動する。
次のステップS6では、目標回転数及び目標燃焼空燃比で運転し、その際に、目標発電量が得られるポート噴射割合及び直噴噴射割合に設定する(ポート噴射割合と直噴噴射割合との合計は100%になるようにする)。
次のステップS7では、上記発電量検出手段により検出される発電機20による発電量(実発電量)が上記目標発電量よりも小さくかつそれらの差が所定量αよりも大きいか否かを判定する。上記所定量αは、上記実発電量が上記目標発電量に対して明確に低下していると判定できるような量である。
上記ステップS7の判定がNOであるときには、そのままリターンする一方、ステップS7の判定がYESであるときには、ステップS8に進んで、バッテリ30のSOCが、予め設定された設定容量よりも多いか否かを判定する。上記設定容量は、上記所定容量よりも少ない容量であって、バッテリ30の充電が早急に必要な、かなり少ない残存容量である。
上記ステップS8の判定がNOであるときには、そのままリターンする。すなわち、バッテリ30のSOCが上記設定容量以下であるときには、バッテリ30の充電を優先して、燃料噴射時期補正制御を実行しないようにする。
上記ステップS8の判定がYESであるときには、ステップS9に進んで、エンジン10を一定回転(本実施形態では、2000rpm)に保持させつつ、直噴噴射時期を所定値だけ進角させる。この所定値は、出来る限り小さい値であって上記実発電量が明確に変化する値(エキセントリックシャフト13の角度で、例えば10°)である。
次のステップS10では、上記直噴噴射時期の進角により上記実発電量が増加したか否か、つまり、上記実発電量と上記目標発電量との差が小さくなったか否かを判定する。このステップS10の判定がYESであるときには、上記ステップS9に戻り、ステップS9及びS10の動作を繰り返す。すなわち、上記実発電量が上記目標発電量に近づくように、直噴噴射時期を、上記基本値から所定値ずつ徐々に進角させる。
一方、上記ステップS10の判定がNOであるときには、ステップS11に進んで、直噴噴射時期を、前回の直噴噴射時期(直近のステップS9で進角させる前の直噴噴射時期であって、上記実発電量が上記目標発電量に最も近くなる直噴噴射時期)に補正し、しかる後にリターンする。
したがって、本実施形態では、直噴噴射弁18の燃料噴射時期が基本値に対して遅れている場合に、エンジン10を一定回転に保持させつつ、直噴噴射弁18の燃料噴射時期を上記基本値に対して進角させるとともに、その進角後に検出される実発電量と、上記一定回転での上記基本値に対応する基本発電量(目標発電量)との差に応じて、直噴噴射弁18の燃料噴射時期を上記基本値に対して補正する燃料噴射時期補正制御を実行するようにしたので、直噴噴射弁18の駆動電流の変化を微分して該微分値の変極点を検出する等といった複雑な制御は必要なく、直噴噴射弁18の燃料噴射時期の基本値に対する遅れを、簡単な制御で解消することができる。
また、本実施形態に係る燃料噴射制御装置を搭載する車両1は、レンジエクステンダーEV車両(シリーズ式のハイブリッド車両を含む)であるので、エンジン10が車両1を機械的に駆動することはなく、エンジン10の運転中に燃料噴射時期補正制御を実行しても、その燃料噴射時期補正制御の実行によるエンジン出力の変化が車両1の走行に影響を及ぼすようなことはない。
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2に係るエンジンの燃料噴射制御装置が搭載された車両1の駆動系の概略構成図である。図1と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略し、上記実施形態1と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態では、車両1は、エンジン10がクラッチ15を介して駆動モータ40と連結されたパラレル式のハイブリッド車両であって、クラッチ15が締結状態にあるときには、エンジン10及び駆動モータ40の両方により駆動される一方、クラッチ15が解放状態にあるときには、駆動モータ40のみにより駆動されるように構成されている。
尚、図4では、トランスミッション45を記載しており、このトランスミッション45の内部には、変速を行うための変速用摩擦締結要素45a(通常、複数あるが、図4では、1つに簡略化して記載している)が設けられている。また、図4では、2つの駆動輪61(前輪)のうち1つを省略している。
発電機20(ここでは、オルタネータ)は、ベルト11を介してエンジン10と連結されていて、エンジン10により駆動されて発電する。この発電機20によって発電された電力が、第1インバータ50を介して高電圧・大容量のバッテリ30に蓄電(充電)される。バッテリ30の蓄電電力(放電電力)は、第2インバータ51を介して駆動モータ40に供給され、駆動モータ40は、この放電電力でもって駆動されることになる。
エンジン10の構成は、上記実施形態1と同様であり、コントロールユニット100を含む制御系の構成も、上記実施形態1と同様である(図2参照)。但し、コントロールユニット100の制御には、クラッチ15の締結及び解放を行うアクチュエータの作動の制御が追加される。
コントロールユニット100は、第1及び第2インバータ50,51並びにクラッチ15(上記アクチュエータ)の制御により、エンジン10が停止した状態で、クラッチ15を解放して駆動モータ40のみにより車両1を駆動する第1態様と、エンジン10により駆動される発電機20の発電電力でもってバッテリ30を充電しながら、クラッチ15の解放状態で駆動モータ40のみにより車両1を駆動する第2態様と、クラッチ15の締結状態で、エンジン10及び駆動モータ40の両方により車両1を駆動する第3態様とに切換える。この第3態様には、エンジン10により駆動される発電機20の発電電力でもってバッテリ30を充電する場合と、充電しない場合とが含まれる。
コントロールユニット100は、バッテリ30のSOCが上記所定容量よりも高いときには、上記1態様を選択し、バッテリ30のSOCが上記所定容量よりも高くても、ドライバの加速要求等により、アクセル開度センサ102及び車速センサ103からの信号に基づく駆動モータ40の要求出力が大きい場合等においては、上記第3態様を選択する。また、コントロールユニット100は、バッテリ30のSOCが上記所定容量以下であるときには、上記第2態様を選択する。さらに、タンク圧力センサ107による水素タンク70内の水素ガス残量が上記設定値以下になった場合等においては、上記第1態様を選択する。
コントロールユニット100は、エンジン10が停止した状態にあるとき(このとき、通常、クラッチ15は解放状態にある)において、駆動モータ40の要求出力及びバッテリ30のSOCの値に基づいて、エンジン10の運転要求を確認し、この運転要求が有るときにおいて、エンジン10及び駆動モータ40の両方により車両1を駆動する場合には、エンジン10を始動した後、クラッチ15を締結する。一方、上記運転要求が有るときにおいて、駆動モータ40のみにより車両1を駆動する場合には、クラッチ15を解放状態のままにして、エンジン10を始動する。
以下に、コントロールユニット100によるエンジン10の運転時の処理動作を、図5のフローチャートに基づいて説明する。
最初のステップS21で、各種センサからの信号を読み込み、次のステップS22で、アクセル開度センサ102及び車速センサ103からの信号に基づき、駆動モータ40の要求出力を計算する。
次のステップS23では、上記駆動モータ40の要求出力とバッテリ30のSOCとに基づきエンジン10の運転要求の有無を確認し、次のステップS24では、エンジン10の運転要求が有るか否かを判定する。
上記ステップS24の判定がNOであるときには、上記ステップS21に戻る一方、ステップS24の判定がYESであるときには、ステップS25に進んで、駆動モータ40のみにより車両1を駆動する場合であるか否かを判定する。
上記ステップS25の判定がYESであるときには、ステップS26に進んで、バッテリ30のSOCが上記所定容量以下であるか否かを判定する。このステップS26の判定がNOであるときには、そのままリターンする一方、ステップS26の判定がYESであるときには、クラッチ15を解放し(通常は、この動作を行わなくても、解放状態にある)、次のステップS28で、エンジン10を始動する。
次のステップS29では、上記ステップS6と同様に、目標回転数及び目標燃焼空燃比で運転し、その際に、目標発電量が得られるポート噴射割合及び直噴噴射割合に設定する(ポート噴射割合と直噴噴射割合との合計は100%になるようにする)。
次のステップS30では、上記ステップS7と同様に、上記発電量検出手段により検出される発電機20による発電量(実発電量)が上記目標発電量よりも小さくかつそれらの差が所定量αよりも大きいか否かを判定する。
上記ステップS30の判定がNOであるときには、そのままリターンする一方、ステップS30の判定がYESであるときには、ステップS31に進み、ステップS31〜S33で、上記ステップS9〜S11とそれぞれ同様の動作(つまり、燃料噴射時期補正制御)を行い、しかる後にリターンする。
上記ステップS25の判定がNOであるときには、ステップS34に進んで、エンジン10を始動し、次のステップS35で、クラッチ15を締結する。次のステップS36では、エンジン10及び駆動モータ40の両方により車両1を駆動するための両駆動制御を実行し、しかる後にリターンする。
したがって、本実施形態においても、上記実施形態1と同様に、燃料噴射時期補正制御の実行により、直噴噴射弁18の燃料噴射時期の基本値に対する遅れを、簡単な制御で解消することができる。また、エンジン10がクラッチ15を介して駆動モータ40と連結されたパラレル式のハイブリッド車両において、エンジン10の運転中であってクラッチ15が解放状態にあるとき(エンジン10が車両1を機械的に駆動しない状態にあるとき)に、燃料噴射時期補正制御が実行されるので、燃料噴射時期補正制御の実行によるエンジン出力の変化が車両1の走行に影響を及ぼさないようにすることができる。
尚、上記実施形態1及び2では、燃料噴射時期補正制御において、直噴噴射弁18の燃料噴射時期を補正するようにしたが、直噴噴射弁18の燃料噴射時期の補正と同様にして、ポート噴射弁17の燃料噴射時期を補正するようにしてもよい。すなわち、エンジン10の始動時における低いエンジン回転数では、ターボ過給機85による過給圧が低いために、上記のような吸気遅閉じの構成により、ポート噴射弁17より噴射された燃料及び吸気された空気が、圧縮行程で作動室から上記吸気開口を通って吸気通路14に戻され、これに伴ってエンジンオイルが吸気通路14に流れ、これにより、ポート噴射弁17の噴射口にも、エンジンオイルが付着して、ポート噴射弁17の燃料噴射時期も、直噴噴射弁18の燃料噴射時期と同様に、基本値に対して遅れる可能性があるからである。ポート噴射弁17の燃料噴射時期の遅れは、直噴噴射弁18の燃料噴射時期の遅れほど、エンジン出力トルク(延いては、エンジン出力ないし発電量)に影響を及ぼさないが、長期の使用によりポート噴射弁17の燃料噴射時期が大きく遅れるようになった場合には、ポート噴射弁17の燃料噴射時期の補正も非常に有効になる。
(参考形態)
本参考形態では、車両1は、上記実施形態1と同様の構成のレンジエクステンダーEV車両(シリーズ式のハイブリッド車両)として説明する。車両1には、本参考形態に係る、排気ガスの空燃比を検出する空燃比検出装置が搭載されている。この空燃比検出装置は、リニアO2センサで構成された上記空燃比センサ105と、この空燃比センサ105の出力値に基づいて、エンジン10の燃焼空燃比(トータル燃料噴射量)のフィードバック制御を実行する上記コントロールユニット100とを備えている。
上記空燃比センサ105(リニアO2センサ)は、被水すると、出力特性が変化する(特にリッチ側に対応した出力値を出力する傾向にある)。特に燃料が水素ガスである場合には、燃焼により多量の水が発生するため、空燃比センサ105が被水し易い。このように空燃比センサ105が被水して、空燃比センサ105の出力値が、被水前の当初出力値から変化すると、目標燃焼空燃比が得られなくなり、実発電量と目標発電量との差が大きくなってしまう。特にリッチ側に対応した出力値を出力するようになると、燃焼空燃比が目標燃焼空燃比よりもリーンになり、このようにリーンになっても、出力値はリッチ側になるので、上記フィードバック制御によりますますリーンになり、この結果、実発電量が目標発電量よりも低下していく。そこで、本参考形態では、コントロールユニット100が、エンジン10を一定回転に保持させつつ、空燃比センサ105の出力値を変更して、該変更前後に上記エンジン出力検出手段によりそれぞれ検出されるエンジン出力(上記変更前後の実発電量)に基づいて、空燃比センサ105の出力値を補正する(センサ検出範囲全体に亘って一律に補正する)センサ出力補正制御を実行する。
以下に、コントロールユニット100によるエンジン10の運転時の処理動作を、図6のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS51〜S56では、上記ステップS1〜S6とそれぞれ同様の動作を行い、次のステップS57で、空燃比センサ105(リニアO2センサ)の出力値による作動室(燃焼室)内の燃焼空燃比のフィードバック制御を実行する。
次のステップS58では、目標発電量から実発電量を引いた値の絶対値が上記所定量αよりも大きいか否かを判定する。このステップS58の判定がNOであるときには、そのままリターンする一方、ステップS58の判定がYESであるときには、ステップS59に進んで、NOx吸蔵還元触媒82のNOx吸蔵量が所定閾値よりも少ないか否かを判定する。上記所定閾値は、吸蔵したNOxの放出が必要となる量に近い値である。すなわち、センサ出力補正制御の実行時に燃焼空燃比が変化することによりNOxが多く発生する可能性があり、この発生したNOxを確実に吸蔵できるように、上記NOx吸蔵量が上記所定閾値以上である場合には、センサ出力補正制御を実行しないようにする。尚、NOx吸蔵還元触媒82のNOx吸蔵量は、エンジン10の運転履歴から計算することができ、コントロールユニット100が、エンジン10の運転中、その運転状態に基づいてNOx吸蔵量を積算していく。したがって、コントロールユニット100は、NOx吸蔵還元触媒82のNOx吸蔵量を検出するNOx吸蔵量検出手段を構成する。
次のステップS60では、エンジン10を一定回転(本実施形態では、2000rpm)に保持させつつ、実発電量が目標発電量よりも大きい場合には、空燃比センサ105(リニアO2センサ)の出力値を第1所定値だけリッチ側に変更し(センサ検出範囲全体に亘って一律に変更する)、実発電量が目標発電量よりも小さい場合には、上記出力値を第2所定値だけリーン側に変更する(センサ検出範囲全体に亘って一律に変更する)。上記第1及び第2所定値は、上記実施形態1及び2における上記所定値と同様に、出来る限り小さい値であって実発電量が明確に変化する値である(上記第1及び第2所定値は、同じ値であってもよく、互いに異なる値であってもよい)。
次のステップS61では、実発電量と目標発電量との差が小さくなったか否かを判定し、このステップS61の判定がNOであるときには、そのままリターンする。すなわち、ステップS60のように空燃比センサ105の出力値を変更しても、該変更前後で、実発電量と目標発電量との差が小さくなるように実発電量が変化しない場合には、空燃比センサ105の出力値の異常ではないとして、リターンする。
一方、ステップS61の判定がYESであるときには、ステップS62に進んで、目標発電量から実発電量を引いた値の絶対値が上記所定量α以下であるか否かを判定する。このステップS62の判定がNOであるときには、上記ステップS60に戻る。すなわち、上記実発電量が上記目標発電量に近づくように、上記出力値を、第1所定値ずつ徐々にリッチ側に変更するか、又は、第2所定値ずつ徐々にリーン側に変更していく。一方、ステップS62の判定がYESであるときには、ステップS63に進んで、空燃比センサ105の出力値を、ステップS60での最後の変更後の出力値に補正する(センサ検出範囲全体に亘って一律に補正する)。
したがって、本参考形態では、エンジン10を一定回転に保持させつつ、空燃比センサ105の出力値を変更して、該変更前後にエンジン出力検出手段によりそれぞれ検出されるエンジン出力に基づいて、空燃比センサ105の出力値を補正するセンサ出力補正制御を実行するようにしたので、空燃比センサ105(リニアO2センサ)の被水により出力特性が変化しても、簡単な制御で、被水前の正しい出力値が得られるようにすることができる。
尚、上記参考形態では、車両1を、上記実施形態1と同様の構成のレンジエクステンダーEV車両(シリーズ式のハイブリッド車両)としたが、上記実施形態2と同様の構成のハイブリッド車両(パラレル式のハイブリッド車両)としてもよい。この場合、クラッチ15が解放状態にあるときに、センサ出力補正制御を実行することになる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、上記実施形態及び参考形態では、エンジン1を、水素ガスを燃料とする水素ロータリエンジンとしたが、水素ガスを燃料とする往復動型エンジンであってもよく、水素ガス以外の気体(例えば、天然ガス(CNG))を燃料とするロータリエンジンや往復動型エンジンであってもよい。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、エンジン及び駆動モータを有しかつ該駆動モータのみにより駆動可能なハイブリッド車両に搭載された、エンジンの燃料噴射制御装置に有用である。
1 車両(ハイブリッド車両)
10 エンジン
15 クラッチ
20 発電機(発電量検出手段)(エンジン出力検出手段)
30 バッテリ
40 駆動モータ
100 コントロールユニット(制御手段)(発電量検出手段)
(エンジン出力検出手段)(バッテリ残存容量検出手段)
101 バッテリ電流・電圧センサ(バッテリ残存容量検出手段)

Claims (3)

  1. 車両に搭載された、エンジンの燃料噴射制御装置であって、
    上記車両は、上記エンジン及び駆動モータを有しかつ該駆動モータのみにより駆動可能なハイブリッド車両であり、
    上記エンジンの出力を検出するエンジン出力検出手段と、
    上記エンジンの作動を制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、上記エンジンを一定回転に保持させつつ、該エンジンの燃料噴射弁の燃料噴射時期を、当初に設定された基本値に対して進角させるとともに、その進角後に上記エンジン出力検出手段により検出されるエンジン出力と、上記一定回転での上記基本値に対応する基本エンジン出力との差に応じて、上記燃料噴射弁の燃料噴射時期を上記基本値に対して補正する燃料噴射時期補正制御を実行するように構成され
    上記エンジンにより駆動されて発電する発電機を更に備え、
    上記エンジンは、上記発電機による発電用のみに使用されるものであり、
    上記エンジン出力検出手段は、上記エンジン出力に相当する、上記発電機による発電量を検出する発電量検出手段で構成され、
    更に上記制御手段は、上記進角後に上記発電量検出手段により検出された上記発電機による発電量と、上記基本エンジン出力に相当する基本発電量との差に応じて、上記燃料噴射時期補正制御を実行するように構成されていることを特徴とするエンジンの燃料噴射制御装置。
  2. 請求項記載のエンジンの燃料噴射制御装置において、
    上記発電機による発電電力が充電されかつ該充電された電力を上記駆動モータに供給するバッテリと、
    上記バッテリの残存容量を検出するバッテリ残存容量検出手段とを更に備え、
    上記制御手段は、上記バッテリ残存容量検出手段により検出された上記バッテリの残存容量が、予め設定された設定容量以下であるときには、上記燃料噴射時期補正制御を実行しないように構成されていることを特徴とするエンジンの燃料噴射制御装置。
  3. 車両に搭載された、エンジンの燃料噴射制御装置であって、
    上記車両は、上記エンジン及び駆動モータを有しかつ該駆動モータのみにより駆動可能なハイブリッド車両であり、
    上記エンジンの出力を検出するエンジン出力検出手段と、
    上記エンジンの作動を制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、上記エンジンを一定回転に保持させつつ、該エンジンの燃料噴射弁の燃料噴射時期を、当初に設定された基本値に対して進角させるとともに、その進角後に上記エンジン出力検出手段により検出されるエンジン出力と、上記一定回転での上記基本値に対応する基本エンジン出力との差に応じて、上記燃料噴射弁の燃料噴射時期を上記基本値に対して補正する燃料噴射時期補正制御を実行するように構成され、
    上記エンジンは、クラッチを介して上記駆動モータと連結され、
    上記ハイブリッド車両は、上記クラッチが締結状態にあるときには、上記エンジン及び上記駆動モータの両方により駆動される一方、上記クラッチが解放状態にあるときには、上記駆動モータのみにより駆動されるように構成され、
    上記エンジンにより駆動されて発電する発電機を更に備え、
    更に上記制御手段は、上記クラッチが解放状態にあるときにおいて上記エンジン出力に相当する、上記発電機による発電量を検出する、上記エンジン出力検出手段としての発電量検出手段により、上記進角後に検出された上記発電機による発電量と、上記基本エンジン出力に相当する基本発電量との差に応じて、上記燃料噴射時期補正制御を実行するように構成されていることを特徴とするエンジンの燃料噴射制御装置。
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