JP6332839B2 - レンジエクステンダー用エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンジエクステンダー用エンジンの制御装置に係わり、特に、電気自動車に搭載された発電機を駆動するためのエンジンを、発電要求に応じて制御するレンジエクステンダー用エンジンの制御装置に関する。
近年、電気自動車の航続距離を延伸するために、必要に応じてエンジンにより発電を行うレンジエクステンダーが提案されている。
レンジエクステンダーは、バッテリの残容量が低下したときや、比較的大きい電力が必要となる加速時や暖房時等、必要に応じてエンジンによる発電を行い、発電の必要がない場合にはエンジンを停止させる。即ち、レンジエクステンダー用エンジンは、短時間の運転と停止を頻繁に繰り返す(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−168379号公報
冷間時に上記のような短時間の運転及び停止を行うと、混合気の燃焼により生じた水分が燃焼室の壁面に結露し、エンジン停止後も水蒸気として排気されずに壁面上に残留することがある。特に、点火プラグの近傍に生じた結露が残留すると、水分が点火プラグの中心電極と碍子との間に浸透する可能性がある。この場合、浸透した水分がエンジン運転時の温度上昇によって熱膨張し、碍子に高い応力が加わり、碍子が割れてしまう。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、エンジンの短時間の運転及び停止を行う場合でも、点火プラグの近傍に生じた結露が残留することを防止し、点火プラグの破損を防止することができる、レンジエクステンダー用エンジンの制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のレンジエクステンダー用エンジンの制御装置は、電気自動車に搭載された発電機を駆動するためのエンジンを、発電要求に応じて制御するレンジエクステンダー用エンジンの制御装置であって、エンジンの冷却水の温度を取得する冷却水温度取得手段と、発電要求の発生から終了までの間におけるエンジンの実運転時間を取得する実運転時間取得手段と、冷却水温度に基づき設定されたエンジンの必要運転時間を取得する必要運転時間取得手段と、発電要求が終了した場合において、実運転時間が必要運転時間以上であるときにはエンジンを停止し、実運転時間が必要運転時間未満であるときには発電要求の発生からの経過時間が必要運転時間に到達するまでエンジンの運転を継続するエンジン制御手段と、を有し、さらに、冷却水温度に基づき設定されたエンジンの点火プラグの必要スパーク時間を取得する必要スパーク時間取得手段を有し、エンジン制御手段は、発電要求が終了した場合において、実運転時間が必要運転時間未満であり、且つ、エンジンの運転を継続することが不可能である場合、エンジンを停止し、必要スパーク時間の間点火プラグによるスパークを行う、ことを特徴とする。
このように構成された本発明においては、エンジン制御手段は、発電要求が終了した場合において、発電要求の発生から終了までの間におけるエンジンの実運転時間が、冷却水温度に基づき設定された必要運転時間以上であるときには、エンジンを停止し、実運転時間が必要運転時間未満であるときには、発電要求の発生からの経過時間が必要運転時間に到達するまでエンジンの運転を継続するので、冷間時にエンジンの短時間の運転及び停止を行うことによりエンジンの燃焼室内に結露が生じた場合においても、冷却水温度に応じた必要運転時間が経過するまでエンジンの運転を継続して燃焼室内の水分を蒸発させて排気することができ、これにより、エンジンの短時間の運転及び停止を行う場合でも、点火プラグの近傍に生じた結露が残留することを防止し、点火プラグの破損を防止することができる。
さらに、エンジン制御手段は、発電要求が終了した場合において、実運転時間が必要運転時間未満であり、且つ、エンジンの運転を継続することが不可能である場合、エンジンを停止し、冷却水温度に基づき設定された必要スパーク時間の間点火プラグによるスパークを行うので、冷間時にエンジンの短時間の運転及び停止を行うことによりエンジンの燃焼室内に結露が生じた場合において、発電要求がない状態でエンジンを運転することができない状況でも、冷却水温度に応じた必要スパーク時間の間点火プラグによるスパークを行うことで点火プラグ近傍の温度を上昇させ、点火プラグの近傍に結露した水分を蒸発させて排気することができ、これにより、エンジンの短時間の運転及び停止を行う場合でも、点火プラグの近傍に生じた結露が残留することを防止し、点火プラグの破損を防止することができる。
また、本発明において、好ましくは、必要運転時間は、冷却水の温度が高くなるほど短くなるように設定される。
このように構成された本発明においては、冷却水温度が相対的に高く、燃焼室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が短い場合には必要運転時間を短縮し、冷却水温度が相対的に低く、燃焼室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が長い場合には必要運転時間を延長することができ、これにより、発電要求が終了した後、燃焼室内に結露した水分を蒸発させるのに必要な時間だけエンジンの運転を継続することができる。したがって、燃費の悪化を抑制しつつ、点火プラグの近傍に生じた結露が残留することを防止し、点火プラグの破損を防止することができる。
また、本発明において、好ましくは、必要運転時間取得手段は、冷却水の温度と外気温とに基づき設定されたエンジンの必要運転時間を取得し、必要運転時間は、外気温が高くなるほど短くなるように設定される。
このように構成された本発明においては、外気温が相対的に高く、燃焼室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が短い場合には必要運転時間を短縮し、外気温が相対的に低く、燃焼室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が長い場合には必要運転時間を延長することができ、これにより、発電要求が終了した後、燃焼室内に結露した水分を蒸発させるのに必要な時間だけエンジンの運転を継続することができる。したがって、燃費の悪化を抑制しつつ、点火プラグの近傍に生じた結露が残留することを防止し、点火プラグの破損を防止することができる。
また、本発明において、好ましくは、必要スパーク時間は、冷却水の温度が高くなるほど短くなるように設定される。
このように構成された本発明においては、冷却水温度が相対的に高く、燃焼室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が短い場合には必要スパーク時間を短縮し、冷却水温度が相対的に低く、燃焼室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が長い場合には必要スパーク時間を延長することができ、これにより、発電要求が終了した後、燃焼室内に結露した水分を蒸発させるのに必要な時間だけ点火プラグによるスパークを行うことができる。したがって、スパークのための電力消費を抑制しつつ、点火プラグの近傍に生じた結露が残留することを防止し、点火プラグの破損を防止することができる。
また、本発明において、好ましくは、必要スパーク時間取得手段は、冷却水の温度と外気温とに基づき設定された点火プラグの必要スパーク時間を取得し、必要スパーク時間は、外気温が高くなるほど短くなるように設定される。
このように構成された本発明においては、外気温が相対的に高く、燃焼室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が短い場合には必要スパーク時間を短縮し、外気温が相対的に低く、燃焼室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が長い場合には必要スパーク時間を延長することができ、これにより、発電要求が終了した後、燃焼室内に結露した水分を蒸発させるのに必要な時間だけ点火プラグによるスパークを行うことができる。したがって、スパークのための電力消費を抑制しつつ、点火プラグの近傍に生じた結露が残留することを防止し、点火プラグの破損を防止することができる。
本発明によるレンジエクステンダー用エンジンの制御装置によれば、エンジンの短時間の運転及び停止を行う場合でも、点火プラグの近傍に生じた結露が残留することを防止し、点火プラグの破損を防止することができる。
本発明の実施形態による電気自動車の概略構成図である。 本発明の実施形態によるレンジエクステンダーのシステム構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるレンジエクステンダー用エンジンの制御装置がエンジンを制御するエンジン制御処理のフローチャートである。 エンジン水温とエンジンの必要運転時間との関係を示す線図である。 エンジン水温と点火プラグの必要スパーク時間との関係を示す線図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態によるレンジエクステンダー用エンジンの制御装置を説明する。
まず、図1により、本発明の実施形態によるレンジエクステンダー用エンジンの制御装置が適用された電気自動車について説明する。図1は、本発明の実施形態による電気自動車の概略構成図である。
図1に示すように、符号1は本発明の実施形態による電気自動車を示し、この電気自動車1は、エンジン3と、このエンジン3によって駆動されて発電するとともに、エンジン3の始動時にはスタータとしても作動可能なモータジェネレータ5と、モータジェネレータ5が発電した電力によって充電されるバッテリ7と、モータジェネレータ5の発電電力又はバッテリ7からの電力の少なくとも一方によって駆動輪9を駆動する走行用モータ11とを備えている。
モータジェネレータ5、バッテリ7及び走行用モータ11の間には、インバータ13が設けられている。このインバータ13を介して、モータジェネレータ5の発電電力が、バッテリ7及び/又は走行用モータ11に供給されるとともに、バッテリ7からの電力が、モータジェネレータ5及び/又は走行用モータ11に供給される。
エンジン3は、モータジェネレータ5による発電用にのみ使用される。本実施形態では、エンジン3は、水素タンク15に貯留されている水素ガスを燃料として使用する水素エンジンである。レンジエクステンダーは、これらのエンジン3、モータジェネレータ5及び水素タンク15を含んで構成される。
次に、図2により、本発明の実施形態によるレンジエクステンダーの構成を説明する。図2は、本発明の実施形態によるレンジエクステンダーのシステム構成を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態のエンジン3は、ロータリピストンエンジンである。このエンジン3のロータとロータハウジングとの間に画成される3つの作動室(燃焼室)の内、吸気行程にある作動室に連通するように吸気通路17が接続され、排気行程にある作動室に連通するように排気通路19が接続されている。
吸気通路17には、ステッピングモータ等のアクチュエータにより駆動されるスロットル弁21が配設されている。また、吸気通路17には、水素タンク15から供給された水素を吸気通路17内に噴射する予混合用インジェクタ23が配設されている。この予混合用インジェクタ23により噴射された水素は、空気と混合された状態(予混合状態)で吸気行程にある作動室に供給される。
また、エンジン3には、水素タンク15から供給された水素を作動室内に直接噴射する直噴用インジェクタ25と、作動室内の混合気の点火を行う点火プラグとが設けられている。
また、電気自動車1には、各種の状態を検出するセンサ101〜109が設けられている。これらセンサ101〜109は、具体的には以下の通りである。アクセル開度センサ101は、アクセルペダルの開度(ドライバがアクセルペダルを踏み込んだ量に相当する)であるアクセル開度を検出する。車速センサ103は、電気自動車1の速度(車速)を検出する。回転角センサ105は、エンジン3のエキセントリックシャフトの回転角度位置を検出する。外気温センサ107は、外気温を検出する。エンジン水温センサ109は、エンジン3の冷却水の温度(エンジン水温)を検出する。これらの各種センサ101〜109は、それぞれ、検出したパラメータに対応する検出信号をPCM(Power-train Control Module)29に出力する。
PCM29は、周知のマイクロコンピュータをベースとするコントローラであって、プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)、例えばRAMやROMにより構成されてプログラム及びデータを格納するメモリ、電気信号の入出力(I/O)バス等を備えている。PCM29は、各種センサ101〜109から入力された信号に基づいて、スロットル弁21、予混合用インジェクタ23、直噴用インジェクタ25、点火プラグ27に制御信号を出力してエンジン3を制御するとともに、インバータ13に制御信号を出力してモータジェネレータ5及び走行用モータ11を制御する。
PCM29は、インバータ13を制御することにより、モータジェネレータ5の作動状態を、バッテリ7からの電力によりエンジン3を始動する状態と、エンジン3の動力により発電して電力をバッテリ7や走行用モータ11に供給する状態とに切り換える。
また、PCM29は、バッテリ7の残容量(SOC)や水素タンク15内の水素残量に応じてインバータ13を制御することにより、走行用モータ11を、バッテリ7からの電力のみで駆動する状態と、モータジェネレータ5からの電力のみで駆動する状態と、バッテリ7及びモータジェネレータ5の両方からの電力で駆動する状態との間で切換える。
なお、PCM29は、本発明における「レンジエクステンダー用エンジンの制御装置」に相当し、本発明における「実運転時間取得手段」、「必要運転時間取得手段」及び「エンジン制御手段」として機能する。
次に、図3乃至図5により、レンジエクステンダー用エンジンの制御装置が行うエンジン制御処理について説明する。
図3は、本発明の実施形態によるレンジエクステンダー用エンジンの制御装置がエンジン3を制御するエンジン制御処理のフローチャートであり、図4は、エンジン水温とエンジン3の必要運転時間との関係を示す線図であり、図5は、エンジン水温と点火プラグ27の必要スパーク時間との関係を示す線図である。
図3のエンジン制御処理は、電気自動車1のイグニッションがオンにされ、PCM29に電源が投入された場合に起動され、繰り返し実行される。
エンジン制御処理が開始されると、図3に示すように、ステップS1において、PCM29は、上述した各種センサ101〜109が出力した検出信号を、電気自動車1の運転状態に関する各種情報として取得する。
次に、ステップS2において、PCM29は、ステップS1において取得した情報に基づき、モータジェネレータ5に対する発電要求が発生したか否かを判定する。具体的には、PCM29は、バッテリ7の電流や電圧に基づきバッテリ7の残容量(SOC)が所定の下限値未満まで低下したと判定した場合や、現在の車速、エンジン回転数、アクセル開度等に基づきドライバの加速要求レベルが所定のレベル以上であると判定した場合、あるいは暖房がONにされた場合等、モータジェネレータ5による発電が必要な状況である場合に、発電要求が発生したと判定する。
その結果、発電要求が発生していない場合、エンジン3の運転を行う必要がないので、PCM29はエンジン制御処理を終了する。
一方、発電要求が発生した場合、ステップS3に進み、PCM29は、モータジェネレータ5をバッテリ7からの電力により駆動してエンジン3を始動し、エンジン3の運転を開始する。
次に、ステップS4において、PCM29は、モータジェネレータ5に対する発電要求が終了するまで待機する。具体的には、PCM29は、バッテリ7の残容量が所定値の下限値以上となった場合や、ドライバの加速要求レベルが所定のレベル未満であると判定した場合、あるいは暖房がOFFにされた場合等、モータジェネレータ5による発電が不要となった場合に、発電要求が終了したと判定する。
発電要求が終了した場合、ステップS5に進み、PCM29は、発電要求の発生から終了までの間におけるエンジン3の運転時間(実運転時間)Trを取得する。例えば、PCM29は、ステップS2において発電要求が発生したことによりステップS3においてエンジン3を始動した時から、ステップS4において発電要求が終了した時までの時間をタイマにより取得する。
続いて、ステップS6において、PCM29は、冷間時に作動室内に結露した水分を蒸発させるために必要なエンジン3の運転時間(必要運転時間)Tnを取得する。具体的には、PCM29は、エンジン水温と必要運転時間との関係を種々の外気温について規定したマップ(予め作成されてメモリなどに記憶されている)の中から、ステップS1において取得した現在の外気温に対応するマップを参照し、ステップS1において取得した現在のエンジン水温に対応する必要運転時間Tnを取得する。
図4のマップに示すように、外気温が同一である場合には、エンジン水温が高いほど必要運転時間が短くなるように設定されている。これは、エンジン水温が高いほど、すなわち作動室の壁面の温度が高いほど、壁面上の水分が蒸発し易くなり、作動室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が短くなるからである。
また、エンジン水温が同一である場合には、外気温が高いほど必要運転時間が短くなるように設定されている。これは、外気温が高いほど、運転停止後においてエンジン3が冷却され難くなり、作動室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が短くなるからである。
図3に戻り、ステップS7において、PCM29は、ステップS5において取得した実運転時間TrがステップS6において取得した必要運転時間Tn以上か否かを判定する。
その結果、実運転時間Trが必要運転時間Tn以上である場合、冷間時に作動室内に結露した水分は蒸発して排気されたと考えられるので、ステップS8に進み、PCM29はエンジン3を停止する。その後、PCM29は、エンジン制御処理を終了する。
一方、実運転時間Trが必要運転時間Tn以上ではない(実運転時間Trが必要運転時間Tn未満である)場合、冷間時に作動室内に結露した水分が作動室の壁面上に残留している可能性がある。そこで、ステップS9に進み、PCM29は、エンジン3の運転を継続することが可能か否かを判定する。具体的には、PCM29は、バッテリ7の残容量が所定の上限値未満でバッテリ7を充電可能であり、且つ、水素タンク15内の水素残量が所定の下限値以上である場合、エンジン3の運転を継続することが可能と判定する。
その結果、エンジン3の運転を継続することが可能である場合、ステップS10に進み、PCM29は、発電要求の発生からの経過時間が必要運転時間Tnに到達するまで、エンジン3の運転を継続する。そして、発電要求の発生からの経過時間が必要運転時間Tnに到達した後、ステップS8に進み、PCM29はエンジン3を停止する。
一方、ステップS9において、エンジン3の運転を継続することが不可能である場合、すなわち、バッテリ7の残容量が所定の上限値以上でバッテリ7を充電不可能である場合、又は、水素タンク15内の水素残量が所定の下限値未満である場合、ステップS11に進み、PCM29はエンジン3を停止する。
次に、ステップS12において、PCM29は、冷間時に作動室内において点火プラグ27の近傍に結露した水分を蒸発させるために必要な点火プラグ27のスパーク時間(必要スパーク時間)Tsを取得し、その必要スパーク時間Tsの間、点火プラグ27によるスパークを行う。ここで「スパーク時間」とは、スパークのための高電圧をイグニッションコイルから点火プラグ27に断続的に供給することにより、点火プラグ27がスパークを繰り返し継続する時間である。
具体的には、PCM29は、エンジン水温と必要スパーク時間との関係を種々の外気温について規定したマップ(予め作成されてメモリなどに記憶されている)の中から、ステップS1において取得した現在の外気温に対応するマップを参照し、ステップS1において取得した現在のエンジン水温に対応する必要スパーク時間Tsを取得する。そして、その必要スパーク時間Tsの間、点火プラグ27によるスパークを行う。
図5のマップに示すように、外気温が同一である場合には、エンジン水温が高いほど必要スパーク時間が短くなるように設定されている。これは、エンジン水温が高いほど、すなわち作動室の壁面の温度が高いほど、壁面上の水分が蒸発し易くなり、作動室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が短くなるからである。
また、エンジン水温が同一である場合には、外気温が高いほど必要スパーク時間が短くなるように設定されている。これは、外気温が高いほど、運転停止後においてエンジン3が冷却され難くなり、作動室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が短くなるからである。
図3に戻り、ステップS12の後、PCM29はエンジン制御処理を終了する。
次に、本発明の実施形態のさらなる変形例を説明する。
上述した実施形態においては、PCM29は、発電要求が終了したとき実運転時間Trが必要運転時間Tn未満である場合において、エンジン3の運転を継続することが可能である場合にエンジン3の運転を継続し、エンジン3の運転を継続することが不可能である場合にはエンジン3を停止して点火プラグ27によるスパークを行うと説明したが、発電要求が終了したとき実運転時間Trが必要運転時間Tn未満である場合、運転継続の可否にかかわらずエンジン3を停止し、点火プラグ27によるスパークを必要スパーク時間Tsの間行うようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、エンジン3は、水素ガスを燃料とするロータリピストンエンジンであると説明したが、ガソリンやバイオメタノール等の他の燃料を使用するエンジンでもよく、レシプロエンジンでもよい。
次に、上述した本発明の実施形態及び本発明の実施形態の変形例によるレンジエクステンダー用エンジンの制御装置の効果を説明する。
まず、PCM29は、発電要求に応じてエンジン3を運転中に発電要求が終了した場合において、発電要求の発生から終了までの間におけるエンジン3の実運転時間Trが、エンジン水温に基づき設定された必要運転時間Tn以上であるときには、エンジン3を停止し、実運転時間Trが必要運転時間Tn未満であるときには、発電要求の発生からの経過時間が必要運転時間Tnに到達するまでエンジン3の運転を継続するので、冷間時にエンジン3の短時間の運転及び停止を行うことによりエンジン3の作動室内に結露が生じた場合においても、エンジン水温に応じた必要運転時間Tnが経過するまでエンジン3の運転を継続して作動室内の水分を蒸発させて排気することができ、これにより、エンジン3の短時間の運転及び停止を行う場合でも、点火プラグ27の近傍に生じた結露が残留することを防止し、点火プラグ27の破損を防止することができる。
特に、必要運転時間Tnは、エンジン水温が高くなるほど短くなるように設定されるので、エンジン水温が相対的に高く、作動室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が短い場合には必要運転時間Tnを短縮し、エンジン水温が相対的に低く、作動室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が長い場合には必要運転時間Tnを延長することができ、これにより、発電要求が終了した後、作動室内に結露した水分を蒸発させるのに必要な時間だけエンジン3の運転を継続することができる。したがって、燃費の悪化を抑制しつつ、点火プラグ27の近傍に生じた結露が残留することを防止し、点火プラグ27の破損を防止することができる。
また、必要運転時間Tnは、外気温が高くなるほど短くなるように設定されるので、外気温が相対的に高く、作動室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が短い場合には必要運転時間Tnを短縮し、外気温が相対的に低く、作動室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が長い場合には必要運転時間Tnを延長することができ、これにより、発電要求が終了した後、作動室内に結露した水分を蒸発させるのに必要な時間だけエンジン3の運転を継続することができる。したがって、燃費の悪化を抑制しつつ、点火プラグ27の近傍に生じた結露が残留することを防止し、点火プラグ27の破損を防止することができる。
また、PCM29は、発電要求が終了した場合において、実運転時間Trが必要運転時間Tn未満であり、且つ、エンジン3の運転を継続することが不可能である場合、エンジン3を停止し、エンジン水温に基づき設定された必要スパーク時間Tsの間点火プラグ27によるスパークを行うので、冷間時にエンジン3の短時間の運転及び停止を行うことによりエンジン3の作動室内に結露が生じた場合において、発電要求がない状態でエンジン3を運転することができない状況でも、エンジン水温に応じた必要スパーク時間Tsの間点火プラグ27によるスパークを行うことで点火プラグ27近傍の温度を上昇させ、点火プラグ27の近傍に結露した水分を蒸発させて排気することができ、これにより、エンジン3の短時間の運転及び停止を行う場合でも、点火プラグ27の近傍に生じた結露が残留することを防止し、点火プラグ27の破損を防止することができる。
特に、必要スパーク時間Tsは、エンジン水温が高くなるほど短くなるように設定されるので、エンジン水温が相対的に高く、作動室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が短い場合には必要スパーク時間Tsを短縮し、エンジン水温が相対的に低く、作動室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が長い場合には必要スパーク時間Tsを延長することができ、これにより、発電要求が終了した後、作動室内に結露した水分を蒸発させるのに必要な時間だけ点火プラグ27によるスパークを行うことができる。したがって、スパークのための電力消費を抑制しつつ、点火プラグ27の近傍に生じた結露が残留することを防止し、点火プラグ27の破損を防止することができる。
また、必要スパーク時間Tsは、外気温が高くなるほど短くなるように設定されるので、外気温が相対的に高く、作動室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が短い場合には必要スパーク時間Tsを短縮し、外気温が相対的に低く、作動室内に結露した水分を蒸発させるのに要する時間が長い場合には必要スパーク時間Tsを延長することができ、これにより、発電要求が終了した後、作動室内に結露した水分を蒸発させるのに必要な時間だけ点火プラグ27によるスパークを行うことができる。したがって、スパークのための電力消費を抑制しつつ、点火プラグ27の近傍に生じた結露が残留することを防止し、点火プラグ27の破損を防止することができる。
また、PCM29は、発電要求が終了した場合、エンジン3を停止するとともに、実運転時間Trが必要運転時間Tn未満であるときにはエンジン水温に基づき設定された必要スパーク時間Tsの間点火プラグ27によるスパークを行うので、冷間時にエンジン3の短時間の運転及び停止を行うことによりエンジン3の作動室内に結露が生じた場合においても、エンジン水温に応じた必要スパーク時間Tsの間点火プラグ27によるスパークを行うことで点火プラグ27近傍の温度を上昇させ、点火プラグ27の近傍に結露した水分を蒸発させて排気することができ、これにより、エンジン3の短時間の運転及び停止を行う場合でも、余分な燃料を消費することなく点火プラグ27の近傍に生じた結露が残留することを防止し、点火プラグ27の破損を防止することができる。
1 電気自動車
3 エンジン
5 モータジェネレータ
15 水素タンク
17 吸気通路
19 排気通路
21 スロットル弁
23 予混合用インジェクタ
25 直噴用インジェクタ
27 点火プラグ
29 PCM
107 外気温センサ
109 エンジン水温センサ

Claims (5)

  1. 電気自動車に搭載された発電機を駆動するためのエンジンを、発電要求に応じて制御するレンジエクステンダー用エンジンの制御装置であって、
    上記エンジンの冷却水の温度を取得する冷却水温度取得手段と、
    上記発電要求の発生から終了までの間における上記エンジンの実運転時間を取得する実運転時間取得手段と、
    上記冷却水温度に基づき設定された上記エンジンの必要運転時間を取得する必要運転時間取得手段と、
    上記発電要求が終了した場合において、上記実運転時間が上記必要運転時間以上であるときには上記エンジンを停止し、上記実運転時間が上記必要運転時間未満であるときには上記発電要求の発生からの経過時間が上記必要運転時間に到達するまで上記エンジンの運転を継続するエンジン制御手段と、を有し、
    さらに、上記冷却水温度に基づき設定された上記エンジンの点火プラグの必要スパーク時間を取得する必要スパーク時間取得手段を有し、
    上記エンジン制御手段は、上記発電要求が終了した場合において、上記実運転時間が上記必要運転時間未満であり、且つ、上記エンジンの運転を継続することが不可能である場合、上記エンジンを停止し、上記必要スパーク時間の間上記点火プラグによるスパークを行う、ことを特徴とするレンジエクステンダー用エンジンの制御装置。
  2. 上記必要運転時間は、上記冷却水の温度が高くなるほど短くなるように設定される、請求項1に記載のレンジエクステンダー用エンジンの制御装置。
  3. 上記必要運転時間取得手段は、上記冷却水の温度と外気温とに基づき設定された上記エンジンの必要運転時間を取得し、
    上記必要運転時間は、上記外気温が高くなるほど短くなるように設定される、請求項2に記載のレンジエクステンダー用エンジンの制御装置。
  4. 上記必要スパーク時間は、上記冷却水の温度が高くなるほど短くなるように設定される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレンジエクステンダー用エンジンの制御装置。
  5. 上記必要スパーク時間取得手段は、上記冷却水の温度と外気温とに基づき設定された上記点火プラグの必要スパーク時間を取得し、
    上記必要スパーク時間は、上記外気温が高くなるほど短くなるように設定される、請求項に記載のレンジエクステンダー用エンジンの制御装置。
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