JP6168591B2 - 実装装置 - Google Patents

実装装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6168591B2
JP6168591B2 JP2013046967A JP2013046967A JP6168591B2 JP 6168591 B2 JP6168591 B2 JP 6168591B2 JP 2013046967 A JP2013046967 A JP 2013046967A JP 2013046967 A JP2013046967 A JP 2013046967A JP 6168591 B2 JP6168591 B2 JP 6168591B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
holder
base
mounting apparatus
holders
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013046967A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014175477A (ja
Inventor
大海 渕脇
大海 渕脇
和也 熊谷
和也 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama National University NUC
Original Assignee
Yokohama National University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama National University NUC filed Critical Yokohama National University NUC
Priority to JP2013046967A priority Critical patent/JP6168591B2/ja
Publication of JP2014175477A publication Critical patent/JP2014175477A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6168591B2 publication Critical patent/JP6168591B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Description

本発明は、実装装置に関するものである。
近年、情報機器や半導体デバイス等の製品の小型化が進んでおり、これら小型製品の量産を支える基盤技術として、微小な部品を拾い上げ、保持し、所望の位置に実装できる小型の実装装置の需要が高まっている。
このような実装装置としては、内部が減圧されたノズル先端に部品を吸着保持する装置(例えば、特許文献1参照)、ピンセット状の保持具を用いて部品を挟持することで保持する装置(例えば、特許文献2参照)が知られている。
また、微小な部品を保持する方法としては、棒状の保持具の先端にアルコールを介在させ、アルコールの表面張力で部品を吸着保持する方法(例えば、特許文献3参照)が知られている。
特開2008−118122号公報 特開2008−16465号公報 特開平11−68388号公報
しかしながら、上記方法には次のような問題がある。
特許文献1の装置においては、ノズル先端を塞ぐことができず、部品を介してノズル内外で差圧を生じさせることができない部品は、ノズル先端に吸着させることができず、保持できない。例えば、保持対象となる微小な部品(以下、微小部品と称することがある)がノズルの先端径よりも細いものである場合や、凹凸形状を有している場合などにおいては保持できず、対象が限られてしまう。
特許文献2の装置においては、微小部品と保持具との界面で働く静電気力が、微小部品に加わる重力よりも大きくなると、微小部品が保持具に吸着したまま外れなくなり、円滑な作業が妨げられやすい。また、微小部品が保持具に吸着してしまうと、微小部品を所望の位置に実装しようとする際に、位置ズレが生じやすく、作業の精度が低下するおそれがある。
特許文献3の方法においては、保持具の先端の部品保持部に、保持具とは別体のノズルを近づけ、ノズルから部品保持部にアルコールを供給することとしており、連続作業の妨げになる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、微小な部品を好適に保持可能な新規な実装装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様に係る実装装置は、一方向に延在する2以上の保持具と、2以上の前記保持具が挿通する管状の部材であって、管内に液状体を貯留する貯留部と、前記保持具の先端が前記液状体における前記貯留部の先端側の液面を通過するように、前記保持具を前記保持具の延在方向に進退移動させる移動手段と、を備え、前記移動手段は、前記保持具の進退方向に進退可能に設けられた基台と、前記保持具を保持し、前記基台に固定される第1部材と、前記貯留部を保持し、前記基台に固定されることなく前記基台に接続され、前記基台の進退移動の移動幅よりも狭い移動幅で前記進退方向に進退可能に設けられた第2部材と、前記基台と前記第2部材とを接続し、前記基台の駆動力を前記第2部材に伝達して前記第2部材を進退移動させる接続部材と、を有する実装装置を提供する。
本発明の一態様においては、2以上の前記保持具の先端における互いの離間距離が、前記貯留部の先端側において前記貯留部から遠ざかるほど漸減することが望ましい。
本発明の一態様においては、前記移動手段は、前記進退方向で対向する一対の側壁を備えた支持部材を有し、前記第2部材は、前記一対の側壁に当接するまで前記一対の側壁の間を移動可能に構成されていることが望ましい。
本発明の一態様においては、2以上の前記保持具がそれぞれ独立に進退可能に設けられていることが望ましい。
本発明の一態様においては、前記貯留部が交換可能に設けられていることが望ましい。
本発明の一態様においては、前記貯留部が、2以上の前記保持具のそれぞれに個別に設けられていることが望ましい。
本発明の一態様においては、一方向に延在する2以上の保持具と、2以上の前記保持具が挿通する管状の部材であって、管内に液状体を貯留する複数の貯留部と、前記保持具の先端が前記液状体における前記貯留部の先端側の液面を通過するように、前記保持具を前記保持具の延在方向に進退移動させる移動手段と、を備え、前記貯留部が、2以上の前記保持具のそれぞれに個別に設けられており、複数の前記貯留部は、互いに異なる種類の前記液状体を保持しており、前記保持具は、複数の前記貯留部から選択される一の貯留部を挿通するように制御されることが望ましい。
本発明の一態様においては、一方向に延在する2以上の保持具と、2以上の前記保持具が挿通する管状の部材であって、管内に液状体を貯留する貯留部と、前記保持具の先端が前記液状体における前記貯留部の先端側の液面を通過するように、前記保持具を前記保持具の延在方向に進退移動させる移動手段と、を備え、前記液状体は、シリコーンオイルであることが望ましい。
本発明の一態様においては、前記液状体は、揮発性を有することが望ましい。
本発明によれば、微小な部品を好適に保持可能な新規な実装装置を提供することができる。
本実施形態に係る実装装置の概略斜視図である。 本実施形態に係る実装装置の一部断面図である。 平面視方向における貯留部の断面図である。 本実施形態の実装装置の動作を示す説明図である。 本実施形態の実装装置の動作を示す説明図である。 本実施形態の実装装置の動作を示す説明図である。 本実施形態の実装装置の動作を示す説明図である。 本実施形態の実装装置の動作を示す説明図である。 本実施形態の実装装置の動作を示す説明図である。 実装装置を用いて対象物を保持する様子を示す模式図である。 実装装置を用いて対象物を保持する様子を示す模式図である。
以下、図1〜図11を参照しながら、本発明の実施形態に係る実装装置について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
図1は、本実施形態に係る実装装置1の概略斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の実装装置1は、2本のアーム10(保持具)と、アーム10がそれぞれ挿通する管状の部材である貯留部20と、自身の動きを伝達することでアーム10および貯留部20をアーム10の延在方向に進退移動させる移動装置30(移動手段)と、を有している。図では、アーム10および貯留部20の進退移動の方向を両矢印で示している。
アーム10は、一方向に延在する棒状(柱状)の部材である。アーム10は、移動装置30による進退移動において貯留部20と当接し干渉することがあるが、このような干渉時にアーム10自身や貯留部20を破損させない程度の弾性を有していることが好ましい。アーム10の形成材料としては、金属材料や樹脂材料を採用することができる。アーム10の長さは、例えば40mmである。
移動装置30は、両矢印で示すアーム10の進退方向に進退可能に設けられた基台31と、基台31に固定される第1部材32と、基台31に固定されることなく基台31に接続され、基台31の進退移動の移動幅よりも狭い移動幅で進退方向に進退可能に設けられた第2部材33と、を有している。また、両矢印で示すアーム10の進退方向と交差する方向において、第2部材33の両端部を支持する支持部材34と、基台31の両端部を支持するレール35を、をさらに有している。
図2は、アーム10の進退方向と交差する方向における実装装置1の一部断面図である。
図に示すように、第1部材32は、アーム10が載置される載置部321と、載置部321と平面的に重なり、アーム10を押さえて固定する固定部322と、を有している。アーム10は、他端側が載置部321と固定部322との間に挟持されることで、基台31の面方向と同方向に延在した状態で第1部材32に保持される。
第2部材33は、貯留部20が載置される載置部331と、載置部331と平面的に重なり、貯留部20を押さえて固定する固定部332と、を有している。貯留部20は、載置部331と固定部332との間に挟持されることで、第2部材33に保持される。
第1部材32に保持されるアーム10と、第2部材33に保持される貯留部20とは、高さ方向(基台31の法線方向)の高さ位置が一致しており、貯留部20の内部にアーム10が挿通されている。
支持部材34は、図2における断面視で矩形の凹部341を有しており、第2部材33の端部の一部が凹部341内に挿入されている。このような支持部材34は、第2部材33の進退移動に際し、第2部材33を支持する機能を有している。また、支持部材34は、凹部341における第1部材32側と、第1部材32側とは反対側と、に対向する一対の側壁341a,341bを有している。
第2部材33は、進退移動に際して、側壁341aと側壁341bとにそれぞれ当接する位置まで進退移動可能となっている。
基台31と第2部材33とは、接続部材36を介して接続されている。接続部材36は、基台31に設けられた固定部361と、第2部材33に設けられた固定部362と、固定部361と固定部362との間を連結するリンク363と、リンク363と固定部361とを連結する軸364と、リンク363と固定部362とを連結する軸365と、を有している。固定部362は、矩形の凹部362aを有しており、基台31の進退移動に伴って、軸365が凹部362aに沿って上下移動可能な構成となっている。
図3は、平面視方向における貯留部20の断面図である。貯留部20は、管内に液状体Lを貯留している。液状体Lは、表面張力によって貯留部20の管内に保持される。貯留部20には、アーム10が挿通し、後述するように貯留部20に対してアーム10を相対移動させることで、アーム10の先端部10aが貯留部20の先端側の液面LSを通過し、先端部10aに液状体Lが付着する構成となっている。
液状体Lとしては、アーム10、貯留部20、実装装置1によって保持する対象物などを膨潤させたり腐食させたりすることなく、室温において液体であるものであれば用いることが可能である。液状体Lとしては、例えばシリコーンオイルを用いることができる。
図4〜9は、本実施形態の実装装置1の動作を示す説明図である。各図(a)は、実装装置1の断面図であり、図2に対応する図である。各図(b)は、実装装置1の平面図である。
以下の説明においては、第1部材32がレール35の第1部材32側の端部に位置している状態を実装装置1の「初期状態」とし、実装装置1の初期状態からの動作について説明する。また、レール35の第1部材32側の端部を「一端35a」と称し、レール35の第2部材33側の端部を「他端35b」と称して、各部材の動作方向を示すことがある。
図4に(a)(b)示すように、実装装置1は、初期状態において第1部材32がレール35の一端35aに位置しており、第2部材33が支持部材34の側壁341aに当接している。また、初期状態においては、アーム10の先端部10aは、貯留部20の管内に保持された液状体Lの中に浸漬している。
このような状態から基台31をレール35の他端35b側に移動させると、レール35に積載されている第1部材32および接続部材36によって基台31と接続している第2部材33が、基台31の動きに伴って他端35b側に移動する。図では、基台31および第2部材33の移動方向を白矢印で示している。以下の説明で用いる図についても同様に示している。
これらの部材の移動に伴って、第1部材32に保持されているアーム10および第2部材33に保持されている貯留部20も他端35b側に移動する。このとき、アーム10と貯留部20とが同時に移動することから、図4(a)(b)に示す移動中にアーム10と貯留部20との相対位置に変化はなく、アーム10の先端部10aは、液状体Lの中に浸漬されたままである。
基台31の移動が進むと、図5(a)(b)に示すように、第2部材33は支持部材34の側壁341bに当接し停止する。支持部材34の側壁341aに当接している状態から側壁341bに当接しているまでの第2部材33の移動距離が、本実施形態の実装装置1における第2部材33の移動幅に該当する。
一方で、基台31は引き続き他端35b側へ移動する。すると、接続部材36の軸364,365が矢印方向に回転するとともに、リンク363が軸365を押上げる。これにより、第2部材33の位置を保ったまま、基台31が他端35b側に移動する。
このとき、貯留部20が停止しているのに対し、アーム10は第1部材32の移動に伴って他端35b側に移動することから、アーム10と貯留部20との相対位置が変化し、アーム10の先端部10aが、液状体Lの中から外部に露出する。
さらに基台31の移動が進むと、図6(a)(b)に示すように、例えば、基台31が移動限界まで他端35b側に移動して停止する。図4に示す初期状態から図6に示す基台31の移動限界までの基台31の移動距離が、本実施形態の実装装置1における基台31の移動幅に該当する。図では、接続部材36の軸364が、軸365の下方を通過してさらに他端35b側に移動するまで基台31が移動することとしている。これにより、先端部10aに液状体Lを付着させたアーム10が準備される。
また、図7(a)(b)に示すように、他端35b側の移動限界まで移動している基台31を、レール35の一端35a側に移動させると、レール35に積載されている第1部材32および接続部材36によって基台31と接続している第2部材33が、基台31の動きに伴って一端35a側に移動する。
これらの部材の移動に伴って、第1部材32に保持されているアーム10および第2部材33に保持されている貯留部20も他端35b側に移動する。このとき、アーム10と貯留部20とが同時に移動することから、図7(a)(b)に示す移動中にアーム10と貯留部20との相対位置に変化はなく、アーム10の先端部10aは、液状体Lの中から露出されたままである。すなわち、アーム10の先端部10aと第2部材33との相対位置は、図7(a)(b)に示す移動中において保たれている。
基台31の移動が進むと、図8(a)(b)に示すように、第2部材33は支持部材34の側壁341aに当接し停止する。一方で、基台31は引き続き一端35a側へ移動する。すると、接続部材36の軸364,365が矢印方向に回転するとともに、リンク363が軸365を押上げる。これにより、第2部材33の位置を保ったまま、基台31が一端35a側に移動する。
このとき、貯留部20が停止しているのに対し、アーム10は第1部材32の移動に伴って一端35a側に移動することから、アーム10と貯留部20との相対位置が変化し、アーム10の先端部10aが、貯留部20の管内へ向けて移動し、液状体Lの中に浸漬される。
さらに基台31の移動が進むと、図9(a)(b)に示すように、基台31が一端35a側に移動して停止する。これにより、実装装置1は初期状態に戻る。
図10,11は、実装装置1を用いて対象物Bを保持する様子を示す模式図である。図10は、実装装置1が有するアーム10の先端部10aを、鉛直下方に配置する姿勢で、床面に載置されている対象物Bを保持する様子を示し、図11は、保持した対象物Bを脱離させる様子を示している。
まず、図10に示すように、実装装置1は、先端部10aに液状体Lを付着させた2本のアーム10を、対象物Bに当接させ(図10(a))、さらに図7〜9で示したように第1部材32および第2部材33を移動させて先端部10aの位置を移動させることで(図10(b))、先端部10aにおいて対象物Bを保持する構成となっている。このとき、対象物Bは、液状体Lを介して先端部10aと対象物Bとの間に加わる液架橋力(表面張力とラプラス圧による力の合力)により、先端部10aに保持される。
このように、実装装置1は、2本のアーム10を用いて対象物Bを保持するため、1本のアームを用いて保持する場合と比べ、保持中に対象物Bの姿勢が変わりにくく、安定に保持することができる。
また、2本のアーム10は、先端部10a側ほど離間距離が漸減するように、互いに交差する方向に配置されている。そのため、アーム10は、貯留部20内に収容されている状態から、図4における他端35b側に移動させるほど、先端部10aの間が狭くなる。言い換えると、先端部10aが、貯留部20の先端側において貯留部20から遠ざかるほど、先端部10aの離間距離が漸減する。このような構成のアーム10では、第2部材33が固定されている場合、第1部材32を移動させて対象物Bを引き上げようとすると、先端部10aの離間距離が変化してしまい、対象物Bが落下するおそれがある。
しかし、本実施形態の実装装置1は、図10に示すように、第1部材32および第2部材33を移動させることで、アーム10と貯留部20との相対位置を変化させずに対象物Bを引き上げることができる。そのため、対象物Bを良好に保持することができる。
また、先端部10aに保持された対象物Bは、種々の方法で先端部10aから取り除かれる。例えば、図11に示すように、所望の配置位置に、粘着剤や液状体Lよりも高粘度の液状体などの粘着体Sを配置しておくと、先端部10aに対象物Bを配置位置の粘着体Sに当接させることにより(図11(a))、対象物Bは上記液架橋力よりも相対的に強い力で配置位置に引きつけられることとなる。このようにすると、所望の配置位置に対象物Bを配置することができる(図11(b))。
なお、対象物Bには先端部10aに付着していた液状体Lの一部が付着するが、液状体Lとして揮発性を有するものを用いると、配置後の対象物Bから液状体Lが揮発し、残存しないため好ましい。
実装装置1を用いて対象物を保持と脱離とを繰り返していると、先端部10aに付着した液状体Lが減少する。その場合、図7〜9に示したように、アーム10の先端部10aを貯留部20の内部に収容した後、図4〜6に示したように動作させることで、アーム10の先端部10aに液状体Lを再度付着させることができる。これにより、実装装置1を用いて繰り返し対象物を保持することが可能となる。
なお、使用により貯留部20内の液状体Lが消費された場合、図2に示す第2部材33の固定部332を取り外し、貯留部20を交換することで、容易に液状体Lを補充することができる。
以上のような構成の実装装置1によれば、微小な部品を好適に保持可能な新規な実装装置を提供することができる。
実装装置1は、種々の移動装置に搭載されることで、移動装置の移動範囲において微小な部品を好適に保持し、移動装置の機能によって保持した微小な部品を移動させることが可能となる。
なお、本実施形態の実装装置1では、2本のアーム10は、第1部材32に固定されていることとしたが、これに限らない。例えば、第1部材32が、2本のアーム10のそれぞれを独立に進退移動させ、先端部10aの位置を制御することが可能な位置制御手段を別途備えることとしてもよい。
このような構成とすることで、例えば、図10のように対象物Bを保持する際の先端部10aの離間距離を変更することができるため、対象物Bの大きさや長さに応じて、先端部10aの離間距離を設定し、良好に対象物を保持することが可能となる。
また、例えば、対象物Bを保持した後に、2本のアーム10のうち1本のアーム10を動かし、先端部10aの位置を制御することで、保持した対象物Bの姿勢を制御することが可能となる。
また、本実施形態の実装装置1は、アーム10を2本有することとしたが、これに限らず、3以上のアームを有する構成としてもよい。
また、本実施形態の実装装置1において、アーム10の先端部10aの形状や先端部10aの表面特性は、本発明の実装装置1の機能を損なわない範囲で適宜変更可能である。実装装置1では、先端部10aの形状や先端部10aの表面特性が異なるアーム10を、保持する対象物に応じて交換するとよい。アーム10は、第1部材32の固定部322をはずすことで、適宜交換可能である。
また、本実施形態の実装装置1は、対向する一対の側壁341a,341bを有する支持部材34を有することとしたが、支持部材34を有さず、例えば一対の側壁341a,341bの代わりに第2部材33の位置を規定する突起などを有する構成としてもよい。
また、本実施形態の実装装置1が有する接続部材36の構成は一例であり、図4〜9で示したような第2部材33の動作が可能であれば、通常知られた構成を採用することができる。
また、本実施形態の実装装置1は、貯留部20が、2本のアーム10のそれぞれに個別に設けられていることとしたが、これに限らず、1つの共通する貯留部20に2本のアーム10が挿通する構成であることとしてもよい。
この場合、図1に示す実装装置1が有する貯留部20は、延在方向に直交する平面での断面形状が円である円筒状の形状であることとしたが、例えば、断面形状が楕円や矩形などの扁平した形状を有する筒状の部材を採用してもよい。このような形状の貯留部とすることで、貯留部の断面形状における長手方向に2本のアーム10が配列するように、アーム10を挿通し、アーム10と貯留部との干渉を抑制することが可能となる。
また、本実施形態の実装装置1は、1つのアーム10に対して貯留部20が1つのみ設けられていたが、これに限らない。例えば、実装装置が複数の貯留部を有し、複数の貯留部は、互いに異なる種類の液状体を保持しており、アーム10が、複数の貯留部から選択される一の貯留部を挿通するように制御される構成としてもよい。
なお、「異なる種類の液状体」とは、組成や化学構造が異なる液状体のことを意味している。例えば、粘度や常圧常温下での蒸気圧などの物性値が異なる2種の溶液は、本発明でいう異なる種類の液状体である。また、特定の液状体を適当な有機溶媒に溶解した溶液を想定した場合、濃度を変化させた2種の溶液も、本発明でいう異なる種類の液状体である。
このような構成の実装装置は、例えば粘度の異なる液状体を保持した複数の貯留部を用意しておくことで、保持する部品の種類に応じて、先端に付着させる液状体の種類を変更し、好適に対象物を保持することが可能となる。
このような実装装置としては、例えば、2本のアームに対応する一対の貯留部を一組の貯留部としたとき、実装装置の第2部材が高さ方向(基台の移動方向と直交する方向)に複数組の貯留部を有し、第1部材の載置部が高さ調節機能を有するものが挙げられる。このような構成の実装装置においては、レールの一端を超えて基台を後退させることで、ある一組の貯留部からアームを抜き取り、次いで、第1部材の載置部を用いて高さを調節し、異なる高さ位置に配置された一組の貯留部にアームを挿入することで、アームが、複数の貯留部から選択される一の貯留部を挿通するように制御することができる。
また、本実施形態の実装装置1は、2つの貯留部20に保持される液状体Lがいずれもシリコーンオイルであることとして示したが、これに限らず、2つの貯留部20が保持する液状体Lが異なる種類の液状体であることとしてもよい。貯留部20を交換する際に、管内に保持されている液状体Lの種類を変更することで、2つの貯留部20が保持する液状体Lの種類を異ならせることが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、本実施形態の実装装置1は、アーム10の先端部10aに付着した液状体Lを介して対象物Bを保持する保持装置として用いることとして説明したが、実装装置1は、先端部10aに付着した液状体Lを所望の位置に付着させる液状体Lの塗布装置として用いることができる。
例えば、2つの実装装置を用意し、第1の実装装置は対象物の保持に用い、第2の実装装置には、貯留部が第1の実装装置の貯留部が保持する液状体よりも高い粘度の液状体(粘着液)を保持することとする。このような2つの実装装置を用いると、第2の実装装置で所望の位置に粘着液を付着させた後に、当該所望の位置に第1の実装装置を用いて保持した対象物を配置することで、小型の対象物の保持と脱離とを良好に実現することができる。
1…実装装置、10…アーム(保持具)、10a…先端部(先端)、20…貯留部、30…移動装置(移動手段)、31…基台、32…第1部材、33…第2部材、34…支持部材、36…接続部材、341a,341b…側壁、L…液状体、LS…液面

Claims (9)

  1. 一方向に延在する2以上の保持具と、
    2以上の前記保持具が挿通する管状の部材であって、管内に液状体を貯留する貯留部と、
    前記保持具の先端が前記液状体における前記貯留部の先端側の液面を通過するように、前記保持具を前記保持具の延在方向に進退移動させる移動手段と、を備え
    前記移動手段は、前記保持具の進退方向に進退可能に設けられた基台と、
    前記保持具を保持し、前記基台に固定される第1部材と、
    前記貯留部を保持し、前記基台に固定されることなく前記基台に接続され、前記基台の進退移動の移動幅よりも狭い移動幅で前記進退方向に進退可能に設けられた第2部材と、
    前記基台と前記第2部材とを接続し、前記基台の駆動力を前記第2部材に伝達して前記第2部材を進退移動させる接続部材と、を有する実装装置。
  2. 2以上の前記保持具の先端における互いの離間距離が、前記貯留部の先端側において前記貯留部から遠ざかるほど漸減する請求項1に記載の実装装置。
  3. 前記移動手段は、前記進退方向で対向する一対の側壁を備えた支持部材を有し、
    前記第2部材は、前記一対の側壁に当接するまで前記一対の側壁の間を移動可能に構成されている請求項1または2に記載の実装装置。
  4. 2以上の前記保持具がそれぞれ独立に進退可能に設けられている請求項1からのいずれか一項に記載の実装装置。
  5. 前記貯留部が交換可能に設けられている請求項1からのいずれか一項に記載の実装装置。
  6. 前記貯留部が、2以上の前記保持具のそれぞれに個別に設けられている請求項1からのいずれか一項に記載の実装装置。
  7. 一方向に延在する2以上の保持具と、
    2以上の前記保持具が挿通する管状の部材であって、管内に液状体を貯留する複数の貯留部と、
    前記保持具の先端が前記液状体における前記貯留部の先端側の液面を通過するように、前記保持具を前記保持具の延在方向に進退移動させる移動手段と、を備え、
    前記貯留部が、2以上の前記保持具のそれぞれに個別に設けられており、
    複数の前記貯留部は、互いに異なる種類の前記液状体を保持しており、
    前記保持具は、複数の前記貯留部から選択される一の貯留部を挿通するように制御される実装装置。
  8. 一方向に延在する2以上の保持具と、
    2以上の前記保持具が挿通する管状の部材であって、管内に液状体を貯留する貯留部と、
    前記保持具の先端が前記液状体における前記貯留部の先端側の液面を通過するように、前記保持具を前記保持具の延在方向に進退移動させる移動手段と、を備え、
    前記液状体は、シリコーンオイルである実装装置。
  9. 前記液状体は、揮発性を有する請求項1から8のいずれか一項に記載の実装装置。
JP2013046967A 2013-03-08 2013-03-08 実装装置 Expired - Fee Related JP6168591B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013046967A JP6168591B2 (ja) 2013-03-08 2013-03-08 実装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013046967A JP6168591B2 (ja) 2013-03-08 2013-03-08 実装装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014175477A JP2014175477A (ja) 2014-09-22
JP6168591B2 true JP6168591B2 (ja) 2017-07-26

Family

ID=51696418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013046967A Expired - Fee Related JP6168591B2 (ja) 2013-03-08 2013-03-08 実装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6168591B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57177572U (ja) * 1981-05-07 1982-11-10
JPH1168388A (ja) * 1997-08-11 1999-03-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 微小部品のハンドリング方法
JP4610779B2 (ja) * 2001-04-26 2011-01-12 Thk株式会社 マイクロアレイ作製用ヘッド及びマイクロアレイ作製装置
JP4029720B2 (ja) * 2002-11-28 2008-01-09 株式会社デンソー 部品の組付け方法
JP4960191B2 (ja) * 2006-10-11 2012-06-27 Juki株式会社 電子部品の実装方法及び装置
JP2010149085A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Panasonic Corp ペースト塗布装置および塗布方法
KR20120120933A (ko) * 2009-12-30 2012-11-02 마이데이터 오토메이션 아베 부품 실장기

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014175477A (ja) 2014-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6280931B2 (ja) 電子部品実装機
JP6787620B2 (ja) 電子部品の製造装置
JP6777998B2 (ja) ロボットハンドおよび産業用ロボット
KR20110003486A (ko) 부가 장착형 기판을 탈착하기 위한 방법 및 장치
JP6472812B2 (ja) 吸着ノズル
JP6503187B2 (ja) ノズル洗浄装置
JP6746470B2 (ja) カートリッジ保持装置
JP4906375B2 (ja) 基板支持部材
JP6168591B2 (ja) 実装装置
WO2017020525A1 (zh) 一种液滴微操作机械手结构及其姿态控制方法
JP4083152B2 (ja) ワイヤーソー装置
CN109202941A (zh) 工业用机器人的手及工业用机器人
JP6001494B2 (ja) バックアップピン、基板支持装置、基板処理装置
van Oorschot et al. A microfluidic AFM cantilever based dispensing and aspiration platform
JP2012217884A (ja) 接着剤塗布装置および接着剤塗布方法
KR101373306B1 (ko) 유리기판의 식각 장치 및 이를 이용하는 유리기판의 식각 방법
JP6745683B2 (ja) 液体塗布ユニット、液体塗布装置および液体塗布方法
JP6460694B2 (ja) 塗布方法および塗布装置
JP5219602B2 (ja) 細穴放電加工装置
JP6624955B2 (ja) 遠隔着脱装置
JP2009010246A (ja) マスクブランクの製造方法及び塗布装置
JPWO2017138077A1 (ja) 粘性流体供給装置
CN104185379A (zh) 印刷基板用作业装置
KR102153046B1 (ko) 기판 고정 장치 및 이를 이용한 기판 처리 방법
JP2017157759A (ja) 保持部材及び実装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6168591

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees