JP4960191B2 - 電子部品の実装方法及び装置 - Google Patents

電子部品の実装方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4960191B2
JP4960191B2 JP2007265238A JP2007265238A JP4960191B2 JP 4960191 B2 JP4960191 B2 JP 4960191B2 JP 2007265238 A JP2007265238 A JP 2007265238A JP 2007265238 A JP2007265238 A JP 2007265238A JP 4960191 B2 JP4960191 B2 JP 4960191B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
electronic component
suction nozzle
nozzle
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007265238A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008118122A (ja
Inventor
勝 斉藤
毅 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP2007265238A priority Critical patent/JP4960191B2/ja
Publication of JP2008118122A publication Critical patent/JP2008118122A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4960191B2 publication Critical patent/JP4960191B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、電子部品の実装方法及び装置、特に電子部品をプリント基板又は液晶パネルやディスプレイパネル等の基板に自動的に実装する際に適用して好適な、電子部品の実装方法及び装置に関する。
電子部品を実装する際に用いられる吸着ノズルとしては、例えば特許文献1には、図23、図24にそれぞれ正面図と縦断面図を示すものが開示されている。
この吸着ノズル70は、主として、平面形状が長方形となるコンデンサなどの電子部品Aを吸着するものであり、電子部品Aの形状に合わせて、ノズル形成面74が面取りされた長方形となっている。また、中心の主吸引孔73aの外側にある4個の副吸引孔73bも電子部品Aの形状に合わせて、長方形を成すように相互に縦横線対称に配設されている。したがって、平面方向におけるエアの流速分布は、図25に示すように、ノズル形成面74の中心位置、すなわち主吸引孔73aの中心から外径方向に向かって除々に遅くなり(同図(b))、かつその等速線は略長方形(同図(a))となる。
したがって、図23に併せて示すように、電子部品Aがノズル形成面74に対し長辺方向に位置ずれして供給された場合を考えると、電子部品Aの図示左側の短辺部分のエアは電子部品Aの表面に沿って長い距離でノズル孔73に達する。このため、図示されている右側のエアは左側のエアより、電子部品Aによる粘性抵抗が大きくなり流速が遅くなる。すなわち、図示されているノズル形成面74の左側のエアの流れは右側のエアの流れより高速となり、ベルヌーイの定理により、高速側が低速側より圧力が低くなって、電子部品Aに左側に横移動させようとする力が働く。これは電子部品Aがノズル形成面74に対し短辺方向に位置ずれして供給された場合も同様である。
したがって、電子部品Aは、吸着の際のエアの流れにより、ノズル形成面74の中心に向かって横移動するようにして吸着される。特に図示されているようなエアの流速分布では、電子部品Aの表面に沿って流れるエアの流速が全体として速いため、粘性抵抗による減速が顕著なものとなり、位置ずれに基づく左右の流速差が大きくなる。このため、吸着する電子部品Aの全域に吸引エアが作用するようにノズル孔73を配設することにより、吸着の際に電子部品Aを自動的に位置補正することができる。
特許第3607445号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示されている吸着ノズルでは、電子部品が吸着時に自動位置補正するためには、ノズル先端部に設けた複数の吸引孔により吸引し、部品が浮き上がった後に、ノズル先端に接触するまでの間に部品が移動することになるため、重量が大きい電子部品の場合は、吸着エアの流速の差から発生する横方向の力が十分に得られないことがあり得ることから、電子部品の位置補正ができない可能性がある。
逆に、微小部品の場合は、ノズル先端に複数の穴を設ける必要があることから、昨今の部品の小型化に対応させると、ノズル先端の直径は、φ0.2[mm]以下にする必要がある。
ノズル先端径をφ0.2[mm]以下にする場合には、主吸引孔はφ50[μm]程度、副吸引孔に至っては、φ25[μm]程度にする必要がある。このような微細孔の部品の製造は難しく、製造時の歩留りや加工時間の増加等により、コストアップに繋がる。
また、孔径が小さいのでゴミなどが吸引孔に詰まる可能性が増加するため、吸着不良の発生が増加するという問題もある。
更に、搭載する電子部品の大きさは様々であるため、吸着に使用するノズルは、部品サイズ(0402、1005等)に応じて変更する必要がある。そのため、部品サイズに応じた複数のノズルを用意して、装置内部に交換可能な状態に配置しておく必要がある上に、ノズル交換をする時間がかかるという問題があった。
本発明は、吸着ノズルのノズル径の種類が少ない場合でも、大きな部品から微小部品に至るまで、吸着位置の自動補正効果により、電子部品の中心位置を確実に吸着保持した後、該電子部品を基板上に実装することができる電子部品の実装方法及び装置を提供することを課題とする。
本発明は、搭載ヘッドに装着された吸着ノズルで電子部品を吸着保持した後、該電子部品を基板上に搭載する電子部品の実装方法において、前記吸着ノズルの吸着端又は電子部品の被吸着面に液体を付着させ、付着させた液体に前記吸着ノズルの吸着端と前記電子部品の被吸着面とを接触させた後、前記吸着ノズルの吸着端に連通された真空系により、前記吸着ノズルの吸着端と前記電子部品の被吸着面との間に介在する前記液体を吸引除去する電子部品の吸着動作を行なうことにより、前記課題を解決したものである。
本発明においては、前記電子部品の被吸着面に予め液体を付着しておくようにしてもよい。
本発明は、又、搭載ヘッドに装着された吸着ノズルで電子部品を吸着保持し、該電子部品を基板上に搭載する電子部品の実装装置において、前記吸着ノズルの吸着端又は電子部品の被吸着面に液体を付着させる液体供給手段と、付着させた液体に前記吸着ノズルの吸着端と前記電子部品の被吸着面とを接触させた後、前記吸着ノズルの吸着端と前記電子部品の被吸着面との間に介在する前記液体を吸引除去する、前記吸着ノズルの吸着端に連通された真空系とを備えたことにより、同様に前記課題を解決したものである。
本発明においては、前記液体供給手段が、前記搭載ヘッドに備えられているようにしてもよい。
本発明は、又、搭載ヘッドに装着された吸着ノズルで電子部品を吸着保持した後、該電子部品を基板上に搭載する電子部品の実装方法において、前記吸着ノズルの吸着端に液体を付着させて液滴を形成し、形成された液滴を撮像して画像認識により液滴の量を制御した後、電子部品の吸着動作を行なうことにより、同様に前記課題を解決したものである。
本発明は、又、前記吸着ノズルとして、吸着端が凹凸面からなる吸着ノズルを使用することができる
本発明によれば、吸着ノズルの吸着端又は電子部品の被吸着面に液体を付着した後、該吸着ノズルで電子部品を吸着するようにしたので、液体の持つ表面張力に起因するセルフアライメント効果により、微小部品でも吸着端中心を部品中心に一致させた状態で確実に吸着保持でき、従って、電子部品の実装精度を大幅に向上することができる。
又、吸着ノズルの吸着端に形成された液滴の量を画像認識により制御することにより、部品サイズに応じた適切な吸着を実現することができる。
更に、吸着端を凹凸形状にして表面積を大きくすることにより、液滴サイズを広範囲に変更することが可能となるため、一本の吸着ノズルでも広範囲の部品サイズに対応することができる。
図1は、本発明に係る第1実施形態の電子部品の実装装置の要部を示す斜視図である。
図1において、電子部品(以下、単に部品ともいう)を吸着保持し搭載する搭載ヘッド1が、実装装置のX軸方向への移動を行なうX軸ガントリ2に取り付けられ、又、搭載ヘッド1とX軸ガントリ2は実装装置のY軸方向へ移動させるためのY軸ガントリ3に取付けられている。
又、この実装装置には、吸着した電子部品の姿勢を認識するCMOSカメラやCCDカメラを使用した部品認識装置4が設置されている。更に、基板へ搭載する電子部品を供給するための部品供給装置5が実装装置の前方に配設されている。
前記搭載ヘッド1のシャフト先端には、図2に示すように吸着ノズル6が取り付けられており、該吸着ノズル6により先端に電子部品7を吸着保持した後、位置決めされている基板(図示せず)上に搭載される。図示されている電子部品7は、中央部分が本体で、両端部分が電極に当たる。
次に、本実施形態に適用されるの吸着ノズル6の構造について、図3の部分断面図を用いて説明する。
吸着ノズル6の本体下部6Aは、テーパ状になっており、先端に行くに従い細くなる形状となっており、その下端部6Bには管状のノズル先端部8が、段付き構造に連結されている。
この吸着ノズル6の内部には、部品を真空吸着するためのエアの吸引孔9がノズル先端部8の吸着端(先端)まで貫通形成されている。そして、この吸着孔9の途中には、ノズル先端に純水等の液体を供給するための配管10が連結されている。
即ち、本実施形態の実装装置には、上記吸着孔9を負圧にするための通常の真空制御系以外に、上記配管10に純水(液体)を供給するための液体制御系が備えられている。
図4には、これら両制御系による吸着ノズル6の部品吸着用エア及び純水の接続系統を示す。
吸着ノズル6の真空エア吸引孔9は、途中に圧力計11を経由しながら、真空源12に吸着エア用電磁弁14を介して接続されている。
一方、吸着ノズル6の純水供給配管10は、前記装着ヘッド1に設置されている水タンク13に純水用電磁弁15を介して接続されている。
従って、本実施形態においては、吸着ノズル6による通常の吸着動作を行なうことができると共に、ノズル先端部8の吸着端(先端)に純水を供給することができるようになっている。
本実施形態で使用する吸着ノズル6のノズル先端部8は、図3に示されているように外周部上端は、ノズル下端部6Bに垂直に連結され、吸着端まで同一の径の直管からなる。
このような直管下端の吸着端に液滴が付着した場合と、テーパ部がある吸着端に液滴が付着した場合とでは、図5に対比させて示すように、水の接触角をθとすると、同図(A)のテーパ部を持った吸着ノズル6’の場合は、付着した液滴Wの直径はRとなる。
一方、同図(B)に示した連結部が垂直な直管からなるノズル先端部8を持っている吸着ノズル6の場合は、両者の材質が同一で、液滴の接触角も同じθであるとすると、テーパ部が無い直管の場合は、付着した液滴Wの直径はrとなり、液滴の直径を小さくすることができる。
以上のように、できるだけ吸着端外周を垂直な面で形成するとしておくことにより、吸着ノズル6の吸着端のみに液滴を付着させることができるようになり、これによりノズルに付着する液滴の量をできるだけ小さくし、先端部以外に付着しないようにすることができるため、液滴径(大きさ)のコントロールを正確にできるようになる。
以上の構成において、本実施形態による電子部品の搭載動作の流れを説明する。
前記図1において、X軸ガントリ2、Y軸ガントリ3を動作させて、搭載ヘッド1を部品供給装置5の上方に移動し、チップ部品(電子部品)を吸着する。
チップ部品を吸着した搭載ヘッド1を部品認識装置4の上方へ移動し、該部品認識装置4により部品を認識する。この部品認識が終了した後、搭載ヘッド1を基板上の電子部品の搭載予定部に移動し、吸着部品の搭載を行なう。
部品搭載動作について、図6〜10を使用すると共に、図11のフローチャートに従って説明する。
まずは吸着動作を開始し(ステップ1)、搭載ヘッド1を部品供給装置5上に移動する。部品供給装置5上に位置決めされた搭載ヘッド1は、電子部品7を吸着するために吸着ノズル6の下降動作を行なう(ステップ2)。
図6には、この下降動作により、吸着ノズル6が、部品供給装置5に部品供給テープ16で供給された電子部品7に接近した状態を示す。
本実施形態においては、上記のような吸着ノズル6の下降動作をしながら純水用電磁弁15を開放し、純水Wを微量吐出し、図7に示すようにノズル先端部8の吸着端に純水を溜める(ステップ3)。
吸着ノズル6をそのまま下降させ、該吸着ノズル6の先端に溜めてある純水と電子部品7の被吸着面(上面)が接触する吸着高さまで下降を行なう(ステップ4)。
電子部品7が純水Wに接触すると、表面張力によって吸着ノズル6に電子部品7が引き寄せられ付着される。その際、ここでは理解し易いように電子部品の大きさが異なる図を使って説明するが、吸着ノズル6の中心と電子部品7の中心位置がずれていたために、図8に示すように付着したとしても、純水の表面張力によるセルフアライメント効果(自動位置補正効果)によって電子部品7の中心位置が図9のように吸着ノズル6の中心に移動する。このセルフアライメント効果については、後に詳述する。
従って、自ずと電子部品7の中心位置が吸着ノズル6の中心に引き寄せられた状態になる。その後、電磁弁を切り替えて真空エア用電磁弁14を開放することにより、真空系により吸引孔9に溜まっていた純水Wを吸引除去することになり(ステップ5)、図10に示すように電子部品7の中心が吸着ノズル6の吸着端の中心に一致した状態に接触し、吸着保持される。
吸引孔9の真空系の配管用に設けた圧力計11による吸着圧が、部品吸着時の圧力に設定されている閾値以上になったときに(ステップ6)、電子部品が吸着ノズルに吸着保持されたものと判定して吸着完了信号を出力し(ステップ7)、XY軸方向への移動動作へ移る。
以上説明したように、本実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)液体の表面張力の作用を利用しているのでセルフアライメント効果が得られ、常に部品の中心とノズルの中心を一致させることができる。従って、部品搭載時の位置決め精度を向上することができる。
ここで、セルフアライメント効果について説明する。これは、電子部品を吸着するために該部品に吸着ノズルを接近させた際、ノズルの中心位置が部品の中心との間にずれが生じていたとしても、吸着時に正常な位置へ自動的に修復される効果である。
液状物質は、その表面張力を最小にして安定しようとする。即ち、最大数の分子が内部に入り込み、最大数の近接分子で取り囲まれようとするため、液滴は表面積/体積の比が最小である球形を取ろうとする。この表面積を最小にしようとする効果が表面張力であるが、この張力はあらゆる界面(気相−液相界面、液相−固相界面)において現われる力である。
この表面張力により、図12に示すように電子部品7が液滴の表面積がWaから最小となるWbとなる位置であるノズルの中心位置に移動する現象を、セルフアライメント効果と言う。
セルフアライメント力は、下式によって求められ、このセルフアライメント力と部品自重とを比較し、セルフアライメント効果が期待できる量をノズル先端の液滴の量とする。
セルフアライメント力=γ×L×n …(1)
γ:純水(液滴)の表面張力(水:50[mN/m])
L:接触長さ(外周)
n:接触している極数(接触点の数)
ここで、0.4mm×0.2mmの小型チップ部品である0402チップ部品に働く表面張力を求めてみる。
γ=50[mN/m],L=0.4×2+0.2×2=1.2[mm],n=1を上の(1)式に代入すると、セルフアライメント力は、0.06[mN]のように求まる。
0402チップ部品の液滴に働く力である1個当たりの重さは、0.000294[mN]であることから、セルフアライメント力に比べ十分に小さいのでセルフアライメント効果を利用することができる。
(2)ノズル先端の吸着孔は1つでよいので、先端サイズが微小の吸着ノズルでも製作が可能であることから、微小部品にも容易に対応することができる。
(3)電子部品を純水を介して付着させた後に真空吸着により純水を吸引し、該電子部品の吸着保持を行なうようにしたので、XY移動時に部品の位置ずれを起こすことを防止できる。
(4)純水を使用しているので、真空吸着で吸着した後に、部品や吸着ノズル先端部に純水が残っていたとしても部品に影響が無い。
次に、本発明に係る第2実施形態について、図13、図14を用いて説明する。
前記第1実施形態では、搭載ヘッド1に純水供給手段を備え、吸着ノズル6の先端に配管10を通して純水Wを供給して溜めた状態で部品を吸着する場合を示したが、本実施形態では、搭載ヘッド1とは別に純水を供給する塗布ヘッド17を備え、該塗布ヘッド17を使って部品供給装置5に部品供給テープ16内で供給される電子部品7の上面(被吸着面)に吐出管17Aから純水Wを微量塗布する。
次いで、第1実施形態と同様に、吸着ノズル6を電子部品7に接近させ、両者を純水Wを介して接触させた後、第1実施形態と同様の動作により部品の実装を行なう。従って、図示したものとは別に配管10のない通常な吸着ノズルを使用することもできる。
次に、本発明に係る第3実施形態について、図15、図16を用いて説明する。
本実施形態は、吸着ノズル6内に配管10を設けるのではなく、純水供給ノズル18を通常の吸着ノズル6の近傍に配設するようにした以外は、前記第一実施形態と同様である。
従って、部品供給装置5上に位置決めされた搭載ヘッド1が、電子部品7を吸着するために吸着ノズル6を下降させる際、下降動作をしながら前記図4に示した純水用電磁弁15を開放し、純水供給ノズル18から純水Wを微量吐出し、図15に示すように吸着ノズル6の先端に供給する。吸着ノズルをそのまま下降させ、該ノズル6の先端に溜めた純水Wと電子部品7が接触するまで下降を行なった後、前記第1実施形態と同様に実装動作を行なう。
図17は、本発明に係る第4実施形態の電子部品実装装置全体の概略図である。
本実施形態の電子部品実装装置20は、基本構成は前記図1に要部を示したものと同一であり、中央部から少し後方で左右方向に延在する回路基板搬送路21と、図示の下側に配設され、回路基板Sに実装される部品を供給する部品供給装置5と、X方向及びY方向にそれぞれ配設されX軸移動機構2及びY軸移動機構3を備えている。
X軸移動機構2は、部品を吸着する吸着ノズル6を備えた搭載ヘッド1をX軸方向に移動させ、またY軸移動機構3は、X軸移動機構2並びに搭載ヘッド1をY軸方向に移動させる。また搭載ヘッド1は、吸着ノズル6を垂直方向(Z軸方向)に昇降可能に移動させるZ軸移動機構を備え、また吸着ノズルをノズル軸(吸着軸)を中心に回転させるθ軸移動機構を備えている。また、搭載ヘッド1には、回路基板S上に形成された基板マークを撮像する基板認識カメラ1aが、支持部材に取付けるようにして搭載されている。また、部品供給装置5の側部には、吸着ノズル6に吸着された部品を下方から撮像する部品認識カメラ(部品認識装置)4が配置されている。
図18は電子部品実装装置20の制御系の構成を示している。符号22は、装置全体を制御するマイクロコンピュータ(CPU)、並びにRAM、ROMなどからなるコントローラ(制御手段)であり、これに接続されている以下に説明する23〜33の符号で示す各構成部をそれぞれ制御している。
X軸モータ23は、X軸移動機構2の駆動源で、搭載ヘッド1をX軸方向に移動させ、また、Y軸モータ24は、Y軸移動機構3の駆動源で、X軸移動機構2をY軸方向に移動させ、それにより搭載ヘッド1はX軸方向とY軸方向に移動可能となる。
Z軸モータ25は、吸着ノズル6を昇降させるZ軸駆動機構(不図示)の駆動源で、吸着ノズル6をZ軸方向(高さ方向)に昇降させる。また、θ軸モータ26は、吸着ノズル6のθ軸回転機構(不図示)の駆動源で、吸着ノズル6をそのノズル中心軸(吸着軸)を中心にして回転させる。
画像認識装置27は、吸着ノズル6に吸着された部品の画像認識を行なうもので、A/D変換器27a、メモリ27b及びCPU27cから構成される。そして、吸着された部品を撮像した部品認識カメラ4から出力されるアナログの画像信号をA/D変換器27aによりデジタル信号に変換してメモリ27bに格納し、CPU27cがその画像データに基づいて吸着された部品の認識を行なう。
即ち、画像認識装置27は、部品中心と吸着角度を演算し、部品の吸着姿勢を認識する。また、画像認識装置27は、基板認識カメラ1aで撮像された基板マークの画像を処理して基板マーク位置を演算する。
また、画像認識装置27は、部品認識カメラ4で撮像された部品7の画像データと基板認識カメラ1aで撮像された基板マークデータを処理して、両方の補正データを制御手段22へ転送する。
キーボード28とマウス29は、部品データなどのデータを入力するために用いられる。
記憶装置30は、フラッシュメモリなどで構成され、キーボード28とマウス29により入力された部品データ、及び不図示のホストコンピュータから供給される部品データなどを格納するのに用いられる。
表示装置(モニタ)31は、部品データ、演算データ、及び部品認識カメラ4で撮像した部品7の画像などをその表示面31aに表示する。
更に本実施形態おいては、吸着ノズルの吸着端に液体を付着させて形成した液滴を前記部品認識カメラ4で撮像し、その画像を画像認識する処理が、前記画像認識装置27で実行され、処理結果に基づく液滴量の制御(調整)が、前記制御装置22で実行される。
次に、本実施形態に適用される吸着ノズル6の先端(吸着端)の形状について説明する。
図19にノズル先端部の側面図(A)と下面図(B)を示してあるように、ノズルの底面(吸着端)には十字に溝加工を施して凹凸が形成されている。このように溝加工をすることにより、底面の面積が増えるために液滴と接触する面積が大きくなる。このように面積が大きくなると液滴の大きさの調整が容易となる上に、液滴を生成する為の液体の吐出圧力を低く押えることが出来る利点もあることが知見されている。
例えば、φ102mmの外径の一般的なノズルを使用した場合、液滴の形成は、圧力0.3kPa〜1.3kPaの範囲で液滴をノズル先端に形成することができ、その時の液滴径は、φ0.8mm〜φ0.82mm程度しか変化しない。同じφ102mmの外径のノズルで溝付きを使用することにより、圧力0.1kPa〜1.3kPaの範囲で液滴をノズル先端に形成することができ、その時の液滴径は、φ0.45mm〜φ0.55mm程度変化することができ、液滴形成の圧力が低く、且つ制御できる液滴の径の範囲も大きくなる。
また、吸着端に溝6aがあるために部品吸着後に液滴を真空吸引する時には、ノズル底面と部品の間にある水分を溝6aを通して吸引しやすくなるため、部品表面に接しているノズル先端に残留する水分を減少させることが出来る。
なお、ノズルの吸着端の面積を大きくするには溝ではなく、表面により細かい凹凸を形成してもよく、更には梨地処理などを施しても良い。
本実施形態に適用される吸着ノズル6は、先端(吸着端)が図19に示したように溝が形成されている以外は、前記図2、図3に示したものと同様であり、又、液体を吐出、吸着するための流体制御系も基本的には前記図4に示したものと同一である。
従って、本実施形態における部品の吸着動作は、前記図6〜図10に示したものと同様の原理で実現される。
以下には、本実施形態による部品吸着動作の特徴について、前記図4、図7〜図10等をも参照して詳述する。
図20には、吸着動作全体の流れを、図21には、図20のステップ13の「液滴形成」とステップ14の「液滴認識及び補正」の詳細な流れをそれぞれ示す。
先ず、部品吸着動作を開始し(ステップ11)、搭載ヘッド1を部品認識カメラ4の上方へ移動させて図22に示す位置関係に位置決めする(ステップ12)。
次いで、吸着ノズル6の下降動作をしながら純水用電磁弁15を開放し、純水Wを微量吐出し、図22に示したようにノズル先端に純水Wを貯めて液滴を形成する(ステップ13)。なお、便宜上、以下には液滴の符号もWで表わす。
その後、形成された液滴Wを部品認識カメラ4にて撮像を行ない、撮像した画像を画像処理して液滴WのサイズDを画像認識により求め、あらかじめ設定しておいた基準の液滴の量dに対する許容値内に入っているか液滴量の判定を行なうと共に、許容値内になるように補正する制御を行なう(ステップ14)。
次に、ステップ14の詳細について図21をも参照しながら説明する。
ここで、あらかじめ設定しておいた基準の液滴量、即ち液滴の直径サイズdに対する許容値を、
液滴のサイズ下限値:d−d1
液滴のサイズ上限値:d+d2
とする。
この許容値としては、上限値と下限値で別の値を入れることが出来るようになっている。
液滴の形状はほぼ球形状であるから、直径Dから算出される体積Tは、
T=(4/3)π(D/2)3
となるから、Dの3乗に比例する。即ち、Dが10%小さくなった場合と10%大きくなった場合では、体積Tの変化率は異なり、10%ではない。
例えば、設定した液滴のサイズd=100μmとした場合、T=523333μm3となる。
計測した液滴のサイズDが±10%の変化をした場合、即ち
D=90μmの場合は、T1=381510μm3(73%)
D=110μmの場合は、T2=696556μm3(133%)
となり、体積の比率は異なってしまう。
そのため、以下のようにDを設定したとすると±30%の変化量となる。
D=89μmの場合、T1=369121μm3(70%)
D=109μmの場合、T2=678075μm3(130%)
以上より、上限値と下限値は、10%とのように一律に設定できないため、別々の値を設定できるようにしている。
そこで、純水を吐出し(ステップ31)、液滴Wを画像認識により比較した結果(ステップ32)、D<d−d1で判定が液滴の量が少ないNGの場合、液滴の量を増して再度認識作業を行なう(ステップ33)。
D>d+d2で判定が液滴の量が多いNGの場合、液滴をバキュームで吸い込み液滴の量を減らして再度認識作業を行なう(ステップ34)。
d−d1≦D≦d+d2で判定がOKであれば、液滴形成工程を終了し次のステップ15の動作に入る(ステップ35)。
即ち、液滴Wの直径サイズDが適切な範囲になったら、搭載ヘッド1を部品吸着位置へ移動させると共に、前記図7に示したように同位置に到達したら(ステップ15、16)、電子部品7を吸着する為に下降動作を行ない、図8の状態とする。
以降は、前記ステップ2〜ステップ7と実質同一のステップ17〜ステップ22の処理を行なうことにより、図9のように電子部品7が純水Wに接触すると表面張力によって吸着ノズル6の中心と一致するため、図10に示したように正確に該電子部品7の中心を吸着することができる。
以上詳述した本実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)形成した液滴の量を最適なサイズに制御することが出来る。即ち、ノズル先端に形成した液滴の量を部品認識カメラで検査することが出来るので、最適な液滴の量に調整して部品を吸着することが出来る。
(2)特別な機構や構造を必要としない。即ち、部品認識に使用するカメラ4や認識装置27を利用することができるので、別途認識基板等の認識するための場所や機構が必要ない。
(3)ノズル交換を行なう必要がない。即ち、液滴の大きさを変更できるので、部品のサイズによって生成する液滴のサイズを変更することにより、部品サイズに応じてノズルを交換する必要が無くなる。具体的には、従来は部品サイズに応じてノズル径が大中小の3本の吸着ノズルが必要であったとすると、例えば中の1本の吸着ノズルのみで対応することができるようになる。
なお、前記実施形態では、液体として純水を使用する場合を示したが、表面張力の大きな絶縁性液体やエタノール等のアルコール系の液体でも良い。
本発明に係る第1実施形態の部品実装装置の要部を示す斜視図 吸着ノズルによる部品の吸着状態を示す斜視図 本実施形態に適用される吸着ノズルの特徴を示す部分断面図 本実施形態に適用される流体制御系の概要を示す説明図 吸着ノズルの吸着端の形状と付着される純水の液滴の関係を示す説明図 第1実施形態の作用の第1段階を示す説明図 第1実施形態の作用の第2段階を示す説明図 第1実施形態の作用の第3段階を示す説明図 第1実施形態の作用の第4段階を示す説明図 第1実施形態の作用の第5段階を示す説明図 第1実施形態の作用を示すフローチャート 液体のセルフアライメント効果を説明する模式図 第2実施形態の特徴を示す説明図 第2実施形態の特徴を示す他の説明図 第3実施形態の特徴を示す説明図 第3実施形態の特徴を示す他の説明図 本発明に係る第4実施形態の部品実装装置の全体を示す斜視図 第4実施形態の部品実装装置の制御系の概要を示すブロック図 第4実施形態に適用される吸着ノズルの特徴を示す説明図 第4実施形態の作用を示すフローチャート 液滴量の制御の特徴を示す説明図 液滴を撮像しているイメージを示す模式図 従来の吸着ノズルと部品吸着の関係を示す側面図 従来の吸着ノズルの断面図 従来の吸着ノズルの底面と空気流速の関係を示す説明図
符号の説明
1…搭載ヘッド
2…X軸ガントリ
3…Y軸ガントリ
4…部品認識装置
5…部品供給装置
6…吸着ノズル
6a…溝
7…電子部品
8…先端部
9…吸引孔
10…配管
11…圧力計
12…真空源
13…水タンク
14…エア用電磁弁
15…純水用電磁弁
16…部品供給テープ
17…塗布ヘッド
18…純水供給ノズル

Claims (6)

  1. 搭載ヘッドに装着された吸着ノズルで電子部品を吸着保持した後、該電子部品を基板上に搭載する電子部品の実装方法において、
    前記吸着ノズルの吸着端又は電子部品の被吸着面に液体を付着させ、付着させた液体に前記吸着ノズルの吸着端と前記電子部品の被吸着面とを接触させた後、前記吸着ノズルの吸着端に連通された真空系により、前記吸着ノズルの吸着端と前記電子部品の被吸着面との間に介在する前記液体を吸引除去する電子部品の吸着動作を行なうことを特徴とする電子部品の実装方法。
  2. 搭載ヘッドに装着された吸着ノズルで電子部品を吸着保持し、該電子部品を基板上に搭載する電子部品の実装装置において、
    前記吸着ノズルの吸着端又は電子部品の被吸着面に液体を付着させる液体供給手段と、
    付着させた液体に前記吸着ノズルの吸着端と前記電子部品の被吸着面とを接触させた後、前記吸着ノズルの吸着端と前記電子部品の被吸着面との間に介在する前記液体を吸引除去する、前記吸着ノズルの吸着端に連通された真空系とを備えたことを特徴とする電子部品の実装装置。
  3. 搭載ヘッドに装着された吸着ノズルで電子部品を吸着保持した後、該電子部品を基板上に搭載する電子部品の実装方法において、
    前記吸着ノズルの吸着端に液体を付着させて液滴を形成し、形成された液滴を撮像して画像認識により液滴の量を制御した後、電子部品の吸着動作を行なうことを特徴とする電子部品の実装方法。
  4. 搭載ヘッドに装着された吸着ノズルで電子部品を吸着保持し、該電子部品を基板上に搭載する電子部品の実装装置において、
    前記吸着ノズルの吸着端に液体を付着させて液滴を形成する液体供給手段と、形成された液滴を撮像して画像認識により液滴の量を制御する画像認識・制御手段とを備えたことを特徴とする電子部品の実装装置。
  5. 記吸着ノズルとして、吸着端が凹凸面からなる吸着ノズルを使用することを特徴とする請求項1又は3に記載の電子部品の実装方法。
  6. 記吸着ノズルとして吸着端に凹凸面が形成された吸着ノズルが用意されていることを特徴とする請求項2又は4に記載の電子部品の実装装置。
JP2007265238A 2006-10-11 2007-10-11 電子部品の実装方法及び装置 Active JP4960191B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007265238A JP4960191B2 (ja) 2006-10-11 2007-10-11 電子部品の実装方法及び装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006277079 2006-10-11
JP2006277079 2006-10-11
JP2007265238A JP4960191B2 (ja) 2006-10-11 2007-10-11 電子部品の実装方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008118122A JP2008118122A (ja) 2008-05-22
JP4960191B2 true JP4960191B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=39503784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007265238A Active JP4960191B2 (ja) 2006-10-11 2007-10-11 電子部品の実装方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4960191B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5489907B2 (ja) * 2010-08-05 2014-05-14 森永乳業株式会社 食品の搬送方法、及びこれを用いた容器内充填食品の製造方法、並びに、食品搬送装置、及びこれを用いた容器内充填食品の製造装置
JP6168591B2 (ja) * 2013-03-08 2017-07-26 国立大学法人横浜国立大学 実装装置
US10568249B2 (en) * 2015-02-05 2020-02-18 Fuji Corporation Suction nozzle, mounting device, and component release method
US10278318B2 (en) * 2015-12-18 2019-04-30 Intel Corporation Method of assembling an electronic component using a probe having a fluid thereon
WO2018058748A1 (zh) * 2016-09-30 2018-04-05 厦门市三安光电科技有限公司 用于微元件的转移的转置头及微元件的转移方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61226419A (ja) * 1985-03-28 1986-10-08 Nec Kansai Ltd ワ−クの供給方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008118122A (ja) 2008-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4960191B2 (ja) 電子部品の実装方法及び装置
KR101454106B1 (ko) 전기 수력학을 이용한 패턴라인 형성장치 및 패턴라인을 형성하는 방법
CN107427857B (zh) 流体排出装置、流体排出方法及流体涂覆装置
TWI480965B (zh) Solder ball inspection repair device and solder ball detection repair method
TWI527142B (zh) Electrolytic coating apparatus and electric paste coating method and grain bonding device
JP4940806B2 (ja) ペースト塗布機及びペースト塗布方法
JP2020115574A (ja) はんだバンプの修正方法
JP6617298B2 (ja) 電子部品実装装置
TWI413471B (zh) Method and device for mounting solder ball
JP4560683B2 (ja) 導電性ボール配列装置
US20080086873A1 (en) Method and apparatus for mounting electronic part
JP2016082087A (ja) 電子部品実装方法
JP6579343B2 (ja) 流体吐出装置および流体吐出方法
JP6322815B2 (ja) 電子部品実装装置
JP2010149085A (ja) ペースト塗布装置および塗布方法
JPH11312699A (ja) 金属球配列方法及び配列装置
JP2011161395A (ja) 液滴吐出装置および液滴吐出方法
JP6357650B2 (ja) 電子部品実装装置
JP6735435B2 (ja) 部品実装装置および部品実装方法
JP2011000545A (ja) 液滴塗布状態判定装置および液滴塗布状態判定方法及びそれを用いた液滴塗布装置
JP4995508B2 (ja) 微小ボールをピックアップするための装置およびその制御方法
JP2007111825A (ja) 貼り合わせ装置及びその装置を用いたインクジェットヘッドの製造方法
JP6704119B2 (ja) 部品実装装置
JPH0964048A (ja) 導電性ボールの搭載装置および搭載方法
JP2006043882A (ja) マウントヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120322

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4960191

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150