JP6168080B2 - 印刷インキ積層体 - Google Patents
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Description
プラスチックフィルム(X)に、第一のインキ皮膜層(Y)と、第二のインキ皮膜層(Z)と、さらに接着剤を介してシーラントフィルムとを順に積層してなる印刷インキ構成体(I)(ただし、アンカーコートワニス層を含む場合を除く)
または
プラスチックフィルム(X)に、第二のインキ皮膜層(Z)と、第一のインキ皮膜層(Y)とを順に積層してなる印刷インキ構成体(II)(ただし、オーバープリントワニス層を含む場合を除く)
を有する印刷インキ積層体であって、下記(1)〜(3)であることを特徴とする印刷インキ積層体に関する。
(1)第一のインキ皮膜層(Y)が、酸価が50〜140mgKOH/gのアクリル樹脂(A)、有機顔料および/またはカーボンブラックを含有する。
(2)第二のインキ皮膜層(Z)が、ポリウレタン樹脂(B)、無機顔料を含有する。
(3)アクリル樹脂(A)と、ポリウレタン樹脂(B)の酸価の差が90mgKOH/g以下である。
ポリウレタン樹脂(B)の酸価が25〜50KOHmg/gであることを特徴とする上記印刷インキ積層体に関する。
インキ皮膜層(Y)およびインキ皮膜層(Z)が、フレキソ印刷方式により形成されてなることを特徴とする上記印刷物インキ積層体に関する。
酸価が25mgKOH/g未満であると、ポリウレタン樹脂の水への分散・溶解性が劣るため、インキ安定性が悪化し、印刷時のプラスチックフィルムへのインキ転移量が減少する。そのため、印刷塗膜の耐スクラッチ性、耐ブロッキング性、耐摩擦性、耐水摩擦性が悪化する。また、酸価が50mgKOH/gを超えた場合にも、ポリウレタン樹脂の水への分散・溶解性が良好となり安定性が良くなるが、耐水摩擦性が悪化する。ウレタン樹脂(B)は、インキの安定性、塗膜物性を確保するのに充分な量、すなわちインキ組成物100重量%中に、固形分換算で10〜35重量%の割合で含まれることが好ましい。
イソシアネート系のアンカーコート剤が使用できる。具体的には、東洋モートン社製・EL−420(イミン系)、EL−452(ブタジエン系)、EL−530A/B(イソシアネート系)、EL−540/CAT−RT32(イソシアネート系)等が挙げられる。溶融樹脂としては低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が使用できる。具体的には、日本ポリエチレン社製ノバテックLD LC600A(低密度ポリエチレン)等が挙げられる。シーラントとしては、上記ノンソルラミネート法と同等のものを利用することができる。
印刷インキ積層体(II)(表刷り構成)においても、非印刷面がヒートシール性のフィルムを使用することで、包装材として加工することができる。ヒートシール性のフィルムとして、具体的には、フタムラ化学社製FOH、東洋紡社製P3162等が挙げられる。
得られた樹脂は、塩基性化合物で中和して水性化する事ができる。
アリル(メタ)アクリレート、1−メチルアリル(メタ)アクリレート、2−メチルアリル(メタ)アクリレート、1−ブテニル(メタ)アクリレート、2−ブテニル(メタ)アクリレート、3−ブテニル(メタ)アクリレート、1,3−メチル−3−ブテニル(メタ)アクリレート、2−クロルアリル(メタ)アクリレート、3−クロルアリル(メタ)アクリレート、o−アリルフェニル(メタ)アクリレート、2−(アリルオキシ)エチル(メタ)アクリレート、アリルラクチル(メタ)アクリレート、シトロネリル(メタ)アクリレート、ゲラニル(メタ)アクリレート、ロジニル(メタ)アクリレート、シンナミル(メタ)アクリレート、ジアリルマレエート、ジアリルイタコン酸、ビニル(メタ)アクリレート、クロトン酸ビニル、オレイン酸ビニル,リノレン酸ビニル、2−(2’−ビニロキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコール(メタ
)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタンジアクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタントリアクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロパントリアクリレート、ジビニルベンゼン、アジピン酸ジビニル、イソフタル酸ジアリル、フタル酸ジアリル、マレイン酸ジアリル等の2個以上のエチレン性不飽和基を有するエチレン性不飽和単量体;
グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有エチレン性不飽和単量体;γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリブトキシシラン、γ−メタクリロキシプロ
ピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシメチルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシメチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン等のアルコキシシリル基含有エチレン性不飽和単量体;N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチロール(メタ)アクリルアミド、アルキルエーテル化N−メチロール(メタ)アクリルアミド等のメチロール基含有エチレン性不飽和単量体が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。これらは1種類または2種以上を併用して用いることができる。
−3856、HS−05、HS−10、HS−20、HS−30、株式会社ADEKA製アデカリアソープSDX−222、SDX−223、SDX−232、SDX−233、SDX−259、SE−10N、SE−20N、など)、(メタ)アクリレート硫酸エステル系(市販品としては、例えば、日本乳化剤株式会社製アントックスMS−60、MS−2N、三洋化成工業株式会社製エレミノールRS−30など)、リン酸エステル系(市販品としては、例えば、第一工業製薬株式会社製H−3330PL、株式会社ADEKA製アデカリアソープPP−70など)等のアニオン系反応性乳化剤;
ポリウレタン樹脂(B)は、特に限定はされないが、従来既知の方法に従い、ポリオールとポリイソシアネートとを重付加反応させて得ることができる。
エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、オクタンジオール、2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパンジオール、1,4-ブチレンジオール、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、1,2,6-ブタントリオール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、N,N-ビス(2-ヒドロキシプロピル)アニリン、などが挙げられる。
ヒドラジン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、キシリレンジアミン、イソホロンジアミン、ピペラジンおよびその誘導体、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシレンジアミン、アジピン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジドなどのジアミン類;
ジエチレントリアミンなどのトリアミン類;
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,4−シクロヘキサンジオール、ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレート、キシリレングリコールなどのジオール類;
トリメチロールプロパンなどのトリオール類;
ペンタエリスリトールなどのペンタオール類;
N−(β−アミノエチル)エタノールアミンなどのアミノアルコール類
などの公知の鎖延長剤を使用できる。
単官能のモノアミンまたはモノオールを併用すれば、鎖延長の停止による分子量の制御も可能である。
[製造例1]
攪拌器、温度計、2つの滴下ロート、還流器を備えた反応容器に窒素ガスを導入しながら、メチルイソブチルケトン95.0部を仕込み、温度100℃まで昇温した。次に、2つの滴下ロートにおいて、一方からは、スチレン60.0部、アクリル酸30.0部、シクロヘキシルメタクリレート10.0部を3時間かけて滴下した。もう一方からは、ジメチル2,2’−アゾビスイソブチレート6.0部をメチルイソブチルケトン12.0部に溶解させ、4時間かけてそれを滴下した。滴下完了後、更に10時間反応させて反応を完了した。冷却後、得られた水溶性樹脂溶液に25%アンモニア水23.3部を加えて中和した。更にイオン交換水を加えて、加熱しながら溶剤置換をおこない、水溶型アクリル樹脂(Ac1)溶液を得た。最後にイオン交換水により、水溶型アクリル樹脂(Ac1)溶液の固形分を35.0%に調整した。水溶型アクリル樹脂(Ac1)の酸価は220mgKOH/g、ガラス転移温度(Tg)は98℃、重量平均分子量(Mw)は15000であった。
樹脂1g中に含まれる酸性成分を中和するのに要する水酸化カリウムのミリグラム数。乾燥させた水溶型アクリル樹脂(A−1)について、JISK2501に記載の方法に従い、水酸化カリウム・エタノール溶液で電位差滴定をおこない算出した。
ガラス転移温度とは下のFOXの式より計算した理論値の事をさす。
<FOX式>1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+…+Wi/Tgi+…+Wn/Tgn
〔上記FOX式は、n種の単量体からなる重合体を構成する各モノマーのホモポリマーのガラス転移温度をTgi(K)とし、各モノマーの質量分率を、Wiとしており、(W1+W2+…+Wi+…Wn=1)である。〕
重量平均分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)測定によるポリスチレン換算の値である。乾燥させた樹脂をテトラヒドロフランに溶解させ、0.1%溶液を調製し、以下の装置ならびに測定条件により重量平均分子量を測定した。
装置:HLC−8320−GPCシステム(東ソー社製)
カラム;TSKgel-SuperMultiporeHZ−M0021488
4.6 mmI.D.×15 cm×3本(分子量測定範囲2千〜約200万)
溶出溶媒;テトラヒドロフラン
標準物質;ポリスチレン(東ソー社製)
流速;0.6mL/分、試料溶液使用量;10μL、カラム温度;40℃。
表1に示す配合組成で、製造例1と同様の方法で水溶型アクリル樹脂(Ac2〜6)の溶液を調製した。中和剤である25%アンモニア水は、水溶型アクリル樹脂(Ac2〜6)のカルボキシル基とアンモニアが等モルになるようにおのおの添加した。さらに製造例1と同様の操作をおこない、固形分35%の水溶型アクリル樹脂(Ac2〜6)溶液を調製した。得られた水溶型アクリル樹脂(Ac2〜6)について、酸価、ガラス転移温度(Tg)および重量平均分子量(Mw)を測定した。
[製造例7]
攪拌器、温度計、2つの滴下ロート、還流器を備えた反応容器に窒素ガスを導入しながら、イオン交換水100.0部と製造例1で調製した固形分35%の水溶型アクリル樹脂(Ac1)溶液757.1部仕込み、温度80℃まで昇温した。次に、2つの滴下ロートにおいて、一方からは、スチレン20.0部、ベンジルメタクリレート20.0部、n−ブチルアクリレート60.0部を2時間かけて滴下した。もう一方からは、過硫酸アンモニウム20%水溶液4.5部を2時間かけて滴下した。滴下完了後、更に4時間反応させてEm型アクリル樹脂(Ac7)溶液を得た。イオン交換水により、Em型アクリル樹脂(Ac7)溶液の固形分を35.0%に調整した。得られたEm型アクリル樹脂(Ac7)の平均粒子径は35nm、重量平均分子量(Mw)は200000、酸価は160mgKOH/g、ガラス転移温度は61℃であった。得られたEm型アクリル樹脂(Ac7)について、酸価、ガラス転移温度(Tg)、および重量平均分子量(Mw)を製造例1と同様の方法で評価し、平均粒子径を下記方法で評価した。
樹脂微粒子分散体を500倍に水希釈し、該希釈液約5mlを動的光散乱測定法(測定装置はナノトラックEX150日機装社製)により測定をおこなった。この時得られた体積粒子径分布データ(ヒストグラム)のピークを平均粒子径とした。
表2に示す配合組成で、製造例7と同様の方法でEm型アクリル樹脂(Ac8〜12)溶液を調製し、酸価、ガラス転移温度(Tg)、重量平均分子量(Mw)、平均粒子径を評価した。製造例8〜11については、合成後、架橋剤のアジピン酸ジヒドラジドを、Em型アクリル樹脂(Ac12)中におけるケト基に対してヒドラジド基が等モルになるように添加した。Em型アクリル樹脂(Ac8〜12)溶液の固形分は全て35.0%に調整した。
[製造例13]
温度計、撹拌機、還流冷却管、撹拌装置、還流器を備えた反応容器に窒素ガスを導入しながら、PTG−3000SN(保土ヶ谷化学製ポリテトラメチレングリコール 官能基数2 数平均分子量3000)11.5部、PEG#200 (日油製ポリエチレングリコール 官能基数2 数平均分子量2000)2.3部、N,N-ビス(2-ヒドロキシプロピル)アニリン0.4部、ジメチロールプロピオン酸3.6部およびイソホロンジイソシアネート7.2部を仕込み、90℃、3時間反応させた。冷却後、得られた水溶性樹脂に25%アンモニア水1.6部とイオン交換水75.0部の混合溶液を徐々に滴下して中和することにより水溶化し、ポリウレタン樹脂(Ur1)の水溶液を得た。得られたポリウレタン樹脂(Ur1)の酸価は60mgKOH/g、EO%は9.2%、重量平均分子量(Mw)は36000であった。なお、酸価、重量平均分子量(Mw)は前述の方法で測定した。
温度計、撹拌機、還流冷却管、撹拌装置、還流器を備えた反応容器に窒素ガスを導入しながら、PTG−3000SN(保土ヶ谷化学製ポリテトラメチレングリコール 官能基数2 数平均分子量3000)7.4部、PEG#200 (日油製ポリエチレングリコール 官能基数2 数平均分子量2000)3.0部、N,N-ビス(2-ヒドロキシプロピル)アニリン0.5部、ジメチロールプロピオン酸3.0部、イソホロンジイソシアネート9.6部およびメチルエチルケトン60.0部を仕込み、80℃へ昇温し3時間反応させた。得られた末端イソシアネート基ウレタンプレポリマー溶液を40℃まで冷却し、撹拌下、N−(β−アミノエチル)エタノールアミン1.5部とアセトン40.0部の混合溶液を30分かけて滴下し、1時間鎖延長反応を行なった。更に、25%アンモニア水1.4部とイオン交換水75.0部を添加し、昇温して100.0部脱溶剤を行い、ポリウレタン樹脂(Ur2)の水溶液を得た。得られたポリウレタン樹脂(Ur2)の酸価は50mgKOH/g、EO%は12.0%、重量平均分子量(Mw)は38000であった。なお、酸価、重量平均分子量(Mw)は前述の方法で測定した。
表3に示す配合組成で、製造例13と同様の方法でポリウレタン樹脂(Ur3〜6)溶液を調製した。中和剤である25%アンモニア水は、ポリウレタン樹脂(Ur3〜6)のカルボキシル基とアンモニアが等モルになるように添加した。得られたポリウレタン樹脂(Ur3〜6)について、酸価、重量平均分子量を評価した。なお、酸価、重量平均分子量(Mw)は前述の方法で測定した。
[製造例19]
攪拌器、温度計、還流器を備えた反応容器に窒素ガスを導入しながら、C-2090 (クラレ製MPD/HD/PC系ポリカーボネートポリオール 官能基数2数平均分子量2000)59.7部、ジメチロールブタン酸17.7部、メチルエチルケトン43.0部を仕込み、60℃まで昇温した。次に、イソホロンジイソシアネート22.6部、ジブチル錫ジラウレート0.01部を加え78℃まで昇温し、7時間反応させた。得られたウレタン樹脂(b)の重量平均分子量は12400、酸価は67mgKOH/gであった。反応後、濃度28%のアンモニア水4.0部、イオン交換水233.3部を加え、中和、脱溶剤をおこなった。脱溶剤後、イオン交換水で不揮発成分を35.0重量%に調製した。
攪拌器、温度計、2つの滴下ロート、還流器を備えた反応容器に窒素ガスを導入しながら、製造例19で得たウレタン樹脂(b)の30.0重量%水溶液1333.3部を加え、温度80℃まで昇温した。次に、2つの滴下ロートを準備し、一方に、エチルアクリレート10.0部、2−エチルヘキシルアクリレート55.0部、α−メチルスチレン35.0部を仕込み2時間かけて滴下した。もう一方からは、過硫酸アンモニウム20%水溶液6.5部を2時間かけて滴下した。滴下完了後、を継続した後反応を終了した。イオン交換水で溶液の不揮発分を35.0重量%に調整して、ウレタンアクリル樹脂(UrAc1)の水分散体を得た。得られた樹脂の酸価は54mgKOH/gであった。酸価は前述の方法で測定した。
[製造例21]
フタロシアニンブルー(リオノールブルーFG−7400、トーヨーカラー社製)20.0部、アクリル樹脂(A)(Em型アクリル樹脂(Ac11))60.0部、水17.5部、およびエタノール2.0部を攪拌混合し、サンドミルを使用して、常法に従い顔料分散を行い印刷インキ(y1)を得た。
表4に示す構成で、実施例21と同様の方法で印刷インキ(y2〜y13)を得た。なお、製造例27では顔料としてカーボンブラック(REGAL250R、Cabot社製)を使用した。製造例26および27では、顔料分散後に硬化剤としてカルボジライトSV−02(日清紡社製)3.0部を添加した。
[製造例34]
ウレタン樹脂B(Ur2)80.0部、水18.0部、およびエタノール2.0部を攪拌混合し、印刷インキ(z1)を得た。
酸価チタン(タイペークCR80、石原産業社製)40.0部、ウレタン樹脂B(Ur2)40.0部、水18.0部、およびエタノール2.0部を攪拌混合し、サンドミルを使用して、常法に従い顔料分散を行い、印刷インキ(z2)を得た。
表5に示す構成で、実施例34と同様の方法で印刷インキ(z3〜z11)を得た。なお、製造例39では顔料分散後に硬化剤としてカルボジライトSV−02(日清紡社製)3.0部を添加した。
[実施例1]
処理ポリプロピレン(P2161、東洋紡社製)上に、セントラルインプレッション(CI)型のフレキソ印刷機を利用し、アニロックスロールおよび樹脂版により、印刷インキ(y1)、印刷インキ(z1)の順で印刷速度150m/分で印刷した。この印刷物に、ポリイソシアネート系接着剤「EA−N373A/EA−N373B」(東洋モートン社製)を塗布し、ライン速度50m/minでノンスルラミネート機を用いて、塗布面上にシーラントとしCPP(日本ポリケム社製)を貼付け、40℃で48時間エージングを行い、印刷インキ構成体(I―1)を得た。
表6−1および表6−2に示す印刷インキ(y)および印刷インキ(z)を用い、実施例1と同様の方法で印刷インキ構成体(I―2〜I―19)を得た。
[実施例14]
処理ポリプロピレン(P2161、東洋紡社製)上に、実施例1と同様の印刷方法で、印刷インキ(z1)、印刷インキ(y1)の順で印刷し、印刷インキ構成体(II―1)を得た。
表7−1および表7−2に示す印刷インキ(y)および印刷インキ(z)を用い、実施例14と同様の方法で印刷インキ構成体(II―2〜II―19)を得た。
得られた印刷インキ積層体のインキ印刷直後のものに対し、インキ塗工面にセロファンテープを貼ったのち、強く引き剥がしてインキの剥離度合いを目視判定した。
なお、実用レベルは○以上である。
◎:インキが全く剥離しなかったもの
○:インキがフィルムから僅かに剥離するもの(20%未満)
△:インキがフィルムから剥離するもの(20%以上、50%未満)
×:インキがフィルムから著しく剥離するもの(50%以上)
得られた印刷インキ積層体のインキ印刷直後のものに対し、爪でインキ塗工面を引掻き、塗膜の傷つき程度から耐スクラッチ性を評価した。
なお、実用レベルは○以上である。
◎:傷が生じなかったもの
○:僅かに傷を生ずるもの
△:傷を生ずるもの
×:著しく傷を生ずるもの(爪を縦にしても剥がれるもの)
得られた印刷インキ積層体のインキ印刷直後のものに対し、4cm×4cmの大きさに切りだし、このインキ塗工面と、これと同じ大きさに切った処理ポリプロピレン(P2161、東洋紡(株)製)の非処理面とを重ね合わせて、10kg/cm2の荷重をかけ、40℃、80%RHの雰囲気で24時間放置後、印刷面とプラスチックフィルムを引き剥がし、インキの剥離の程度から耐ブロッキング性を評価した。
なお、実用レベルは○以上である。
◎:インキが全く剥離しなかったもの
○:インキがフィルムから僅かに剥離するもの(10%未満)
△:インキがフィルムから剥離するもの(10%以上、50%未満)
×:インキがフィルムから著しく剥離するもの(50%以上)
印刷インキ構成体(I)におけるインキ部を巾15mmで裁断し、インキ面とシーラント層の層間で剥離させた後、剥離強度をインテスコ製201万能引張り試験機にてラミネート適性を評価した。
なお、実用レベルは○(1.0N/15mm以上)以上である。
◎:引張り強度が1.5N/15mm以上のもの
○:引張り強度が1.0N/15mm以上、1.5N/15mm未満のもの
△:引張り強度が0.5N/15mm以上、1.0N/15mm未満のもの
×:引張り強度が0.5N/15mm未満のもの
得られた印刷インキ構成体(II)について、インキ塗工面を脱脂綿で100回擦った後、インキの剥離度合いを目視判定した。
なお、実用レベルは○以上である。
◎:インキが全く剥離しなかったもの
○:インキがフィルムから僅かに剥離するもの(10%未満)
△:インキがフィルムから剥離するもの(10%以上、50%未満)
×:インキがフィルムから著しく剥離するもの(50%以上)
得られた印刷インキ構成体(II)について、インキ塗工面を含水脱脂綿で20回擦った後、インキの剥離度合いを目視判定した。
なお、実用レベルは○以上である。
◎:インキが全く剥離しなかったもの
○:インキがフィルムから僅かに剥離するもの(10%未満)
△:インキがフィルムから剥離するもの(10%以上、50%未満)
×:インキがフィルムから著しく剥離するもの(50%以上)
得られた印刷インキ構成体(II)のインキ塗工面同士を擦り合わせたときのインキの剥離度合いを目視判定した。
なお、実用レベルは○以上である。
◎:30回以上擦り合わせてもインキが全く剥離しなかったもの
○:30回程度擦り合わせた時に、インキがフィルムから僅かに剥離するもの(20%未満)
△:30回程度擦り合わせた時に、インキがフィルムから剥離するもの(20%以上、50%未満)
×:30回程度擦り合わせた時に、インキがフィルムから著しく剥離するもの(50%以上)
Claims (3)
- プラスチックフィルム(X)に、第一のインキ皮膜層(Y)と、第二のインキ皮膜層(Z)と、さらに接着剤を介してシーラントフィルムとを順に積層してなる印刷インキ構成体(I)(ただし、アンカーコートワニス層を含む場合を除く)
または
プラスチックフィルム(X)に、第二のインキ皮膜層(Z)と、第一のインキ皮膜層(Y)とを順に積層してなる印刷インキ構成体(II)(ただし、オーバープリントワニス層を含む場合を除く)
を有する印刷インキ積層体であって、下記(1)〜(3)であることを特徴とする印刷インキ積層体。
(1)第一のインキ皮膜層(Y)が、酸価が50〜140mgKOH/gのアクリル樹脂(A)、有機顔料および/またはカーボンブラックを含有する。
(2)第二のインキ皮膜層(Z)が、ポリウレタン樹脂(B)、無機顔料を含有する。
(3)アクリル樹脂(A)と、ポリウレタン樹脂(B)の酸価の差が90mgKOH/g以下である。 - ポリウレタン樹脂(B)の酸価が、25〜50mgKOH/gであることを特徴とする請求項1記載の印刷インキ積層体。
- インキ皮膜層(Y)およびインキ皮膜層(Z)が、フレキソ印刷方式により形成されてなることを特徴とする請求項1または2記載の印刷物インキ積層体。
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