JP6167774B2 - 記録装置 - Google Patents

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本発明は、プリンターなどの記録装置に関する。
記録装置の一例として、インクが付着した用紙を乾燥させるためのヒーターと、蒸発したインクの溶媒成分を筐体部外に排出するための排気装置とを備えるインクジェット式のプリンターがある。
また、このような排気装置には、印刷領域を横方向に伸張する細長い開口部を有するダクトと、同ダクト内の排気を行うファンと備え、ダクトの断面積をファンに近づくにつれて大きくすることによって、開口部から吸引される気体の流れを均一にさせるものがある(例えば、特許文献1)。
特開平7−17037号公報
ところで、幅の異なる複数種類の用紙に対して印刷を行うプリンターでは、搬送経路と交差する方向(用紙の幅方向)における一端側に用紙を寄せた状態で印刷を行うことがある。このようなプリンターにおいて、特に幅の狭い用紙に印刷をすることが多い場合には、搬送経路と交差する方向における一端側の吸引量を多くするのが好ましい。
その点、上述したダクトの断面積を搬送経路と交差する方向で変化させなければ、ファンが配置された搬送経路と交差する方向における一端側の吸引量を多くすることが可能になる。しかし、上述のように1つのファンで排気を行う場合には、必要な排気量を確保するためにファンを含む排気装置が大型化してしまうという課題がある。
なお、こうした課題は、蒸発したインクの溶媒成分を排気する排気装置に限らず、例えばインクの噴射に伴って生じたミストを排気する排気装置や、筐体部内の温度上昇を抑制するために筐体部内の気体を排気する排気装置など、吸気口が配置された領域の気体を排気する排気装置を備える記録装置においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、排気装置の大型化を抑制しつつ、吸気口が配置された領域内において吸引量を変化させることができる記録装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する記録装置は、筐体部と、前記筐体部内の記録領域において媒体に記録を行う記録部と、ダクトを有する排気装置と、を備え、前記ダクトは、前記記録領域を横断するように配置され、横断方向における前記ダクトの第1端に形成される第1排気口及び第2端に形成される第2排気口と、前記第1排気口と前記第2排気口との間に前記横断方向に沿って配置される吸気口とを有し、前記第1排気口及び前記第2排気口にはファンが配置される。
上記構成によれば、ダクトの排気口に配置されたファンが駆動すると、2つの排気口を通じてダクト内の気体が排気されることによって、吸気口を通じて気体がダクト内に吸引される。このとき、ダクト内に吸引された気体は、2つの排気口に向けて流れるが、吸気口を通過する気体の流速は、ファンが配置されたダクトの端部に近くなるほど速くなる。これにより、吸気口が配置された領域における吸引量は、記録領域の横断方向におけるダクトの中央付近から両端部に向けて大きくなるように変化する。また、ダクト内に吸引された気体は複数のファンによって排気されるので、1つのファンで排気を行う場合と比較して、ファン1つあたりの排気量を小さくすることができる。そのため、ファンの大型化を抑制しつつ、必要な排気量を確保することができる。したがって、排気装置の大型化を抑制しつつ、吸気口が配置された領域内において吸引量を変化させることができる。
上記記録装置において、前記吸気口は少なくとも前記記録領域に亘って配置されるように設けられ、前記横断方向における中央から前記第1端に至る前記ダクトの断面積が、前記横断方向における中央から前記第2端に至る前記ダクトの断面積よりも小さくなっている。
この構成によれば、ダクトの横断方向において断面積が小さい第1端側では、第2端側よりも気体が流れにくくなるので、吸気口が配置された領域における第1端側の吸引量は、第2端側の吸引量よりも小さくなる。したがって、吸気口の横断方向における第1端側と第2端側とで、気体の吸引量を変化させることができる。
上記記録装置において、前記ダクトは、前記媒体の搬送経路上に、前記搬送経路と交差する方向が前記横断方向となるように配置されるとともに、前記吸気口は前記搬送経路と対向する位置に開口し、前記交差する方向における一端側を前記媒体の位置決め基準側とする。
この構成によれば、搬送経路と交差する方向における一端側がダクトの横断方向における第2端側(媒体の位置決め基準側)となるようにダクトを配置することで、搬送経路と交差する方向における一端側の吸引量を搬送経路と交差する方向における他端側の吸引量よりも多くすることができる。したがって、媒体が配置される頻度が高い搬送経路の一端側の排気を効率よく行うことができる。
上記記録装置において、前記横断方向における中央から前記第1端に至る前記ダクトの壁部に、内側に向けて凹み形成された凹部が設けられることによって、前記横断方向における中央から前記第1端に至る前記ダクトの断面積は、前記横断方向における中央から前記第2端に至る前記ダクトの断面積よりも小さい。
この構成によれば、ダクトに凹部を設けることによって、簡易な構成で同凹部が設けられた第1端側の断面積を第2端側よりも小さくすることができる。
上記記録装置において、前記記録部は前記媒体に対して液体を噴射する液体噴射ヘッドを有し、前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給するための複数の供給チューブと、前記複数の供給チューブが接続される中継部材と、を備え、前記中継部材は前記ダクトの前記壁部に形成された前記凹部に収まるように配置されている。
この構成によれば、ダクトの壁部に凹部を形成することによってダクトの体積が減るので、ダクトの体積が減って生み出される空間に中継部材を収容することができる。これにより、中継部材を収容するための空間を別途確保する必要がなくなるので、装置の小型化を図ることができる。
一実施形態の記録装置の斜視図。 同記録装置の断面図。 排気装置の斜視図。 図2における4−4線断面図。
以下、記録装置の実施形態について、図を参照して説明する。記録装置は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを噴射することによって記録(印刷)を行うインクジェット式のプリンターである。
図1に示すように、本実施形態の記録装置11は筐体部12を備えている。筐体部12の前面側には開口部13が形成されている。また、筐体部12の前面には、開口部13の鉛直方向上方となる位置に、排出口14が形成されている。さらに、筐体部12の両側面には、排気孔15が形成されている。
筐体部12内には、開口部13を通じて媒体保持部16が引き出し可能な状態で収容される。媒体保持部16は、筐体部12に収容された場合に記録装置11の外装の一部を構成する前板部17と、媒体Sを円筒状に巻き重ねたロール体Rを回転可能な状態で支持する支持壁18と、ロール体Rから巻き解いた媒体Sの先端を挿入するための挿入口19とを備えている。また、媒体保持部16には媒体Sの搬送経路が形成されており、挿入口19はこの搬送経路につながっている。
挿入口19は、前板部17と、前板部17の後方に配置された挿入口形成部材21とによって形成される。また、挿入口形成部材21には、媒体Sを搬送経路と交差する方向(搬送経路の幅方向)における一端側に寄せるための位置決め部材23が搬送経路と交差する方向に移動可能な状態で取り付けられている。これにより、搬送経路と交差する方向における一端側を媒体Sの位置決め基準側とし、記録を行う際の媒体Sの搬送位置を決めている。
そして、ロール体Rから巻き解いた媒体Sの先端を挿入口19に挿入するときには、媒体Sの幅に合わせて位置決め部材23を搬送経路と交差する方向に移動させて、媒体Sを搬送経路と交差する方向における一端側に位置決めする。また、筐体部12の開口部13には、収容容器25が着脱可能に取り付けられる。
筐体部12において開口部13の両側には、開閉カバー26が回動可能に取り付けられている。開閉カバー26は下端側に設けられた回動軸26aを中心に回動することで、開位置に配置される。そして、開閉カバー26が開位置に配置されると、筐体部12内に配置されたカートリッジホルダー27が露出する。カートリッジホルダー27には、記録材の一例としてのインクを収容するカートリッジ28が着脱可能に装着される。
カートリッジホルダー27に装着するカートリッジ28の数は任意に変更できるが、本実施形態のカートリッジホルダー27には、カートリッジ28が3つずつ装着可能になっている。すなわち、合計6つのカートリッジ28は、搬送経路と交差する方向において筐体部12の両端側に設けられた2つのカートリッジホルダー27に3つずつ振り分けられる態様で、筐体部12内に収容される。
図2に示すように、筐体部12内において、媒体保持部16を収容する空間の上方には、記録領域においてロール体Rから巻き解かれた媒体Sに記録を行う記録部31が収容されている。記録部31は、媒体Sに対してインクを噴射する液体噴射ヘッド32と、液体噴射ヘッド32を保持して媒体Sの搬送経路と交差する方向(図2では紙面と直交する方向)に往復移動するキャリッジ33と、液体噴射ヘッド32にインクを供給するための複数の供給チューブ34とを備えている。また、キャリッジ33の移動領域の下方には、媒体Sを支持する支持部材35が配置されている。なお、記録領域は、記録(印刷)が完了するまでの範囲を含めて考えることができ、後述する加熱装置41によって媒体Sに付着したインクを乾燥させる範囲も含まれるものとする。
キャリッジ33の前方にはフレーム部材38が配置されている。また、フレーム部材38の前方には、供給チューブ34を保護するための保護フレーム39が配置されている。フレーム部材38及び保護フレーム39は搬送経路と交差する方向に延設されているとともに、前後方向においてフレーム部材38と保護フレーム39との間には、供給チューブ34を引き回すための隙間が形成されている。そして、フレーム部材38と保護フレーム39との間に形成された隙間には、中継部材61が配置されている。
供給チューブ34はカートリッジ28毎に設けられている。そして、供給チューブ34の上流端はカートリッジホルダー27に接続されている。カートリッジホルダー27から延びる供給チューブ34は、搬送経路と交差する方向における両端側に振り分けられた3本が1束に結束された状態で上方に向けて引き回された後、フレーム部材38と保護フレーム39との間に形成された隙間に入って、搬送経路と交差する方向の中央に向けて配設される。
そして、中継部材61には、搬送経路と交差する方向の一端側から引き回された3本の供給チューブ34と、搬送経路と交差する方向の他端側から引き回された3本の供給チューブ34とが接続される。中継部材61に接続された合計6本の供給チューブ34は、1束に結束された状態で、中継部材61の後方に向けて延設される。そして、結束された6本の供給チューブ34は、フレーム部材38に設けられた挿通孔38aを通じてフレーム部材38の後方に引き回された後、キャリッジ33の側壁に設けられた挿通孔33aを通じて液体噴射ヘッド32に接続されている。
記録装置11は、媒体保持部16から排出口14に向かう搬送方向に媒体Sを搬送する搬送機構40を備えている。搬送機構40は、媒体Sの搬送経路に沿って配置された複数の搬送ローラーを備えている。
媒体Sの搬送方向において記録部31の下流側には、媒体Sに付着したインクを乾燥させるために媒体Sを加熱する加熱装置41が配置されている。加熱装置41は、通電に伴って加熱される板部材42と、板部材42の上方に配置された2つの押さえローラー43,44とを備えている。板部材42は媒体Sの搬送経路を形成する一方で、2つの押さえローラー43,44は板部材42上を通過する媒体Sが板部材42から離間しないように媒体Sを押さえる。
媒体Sの搬送経路において加熱装置41と排出口14との間には、媒体Sを裁断する裁断装置45が設けられている。また、加熱装置41の上方であって、保護フレーム39の前方となる位置には、加熱によって蒸発したインクの溶媒成分や加熱された気体などを筐体部12の外に排出するための排気装置50が設けられている。
排気装置50はダクト51及び複数(本実施形態では2つ)のファン52を有して、筐体部12内において媒体Sの搬送経路を形成する板部材42の上方に設定された排気領域の排気を行う。ダクト51の底部には、排気領域が設定された搬送経路と対向する位置に開口する2つの吸気口53,54が少なくとも記録領域に亘って配置されている。なお、吸気口53は搬送方向において押さえローラー44の上流側に配置されている一方で、吸気口54は搬送方向において押さえローラー44の下流側に配置されている。
図3に示すように、ダクト51は、長手方向の中央に配置される吸引部56と、吸引部56の長手方向における両端側に接続される排出部57と、吸引部56の上部に取り付けられる蓋部材58とを有している。
吸引部56は搬送経路と対向する位置に配置される底部56aと、底部56aから立設される壁部56b,56cとを有する。蓋部材58は吸引部56の壁部56b,56cに対して取り付けられる。また、排出部57の吸引部56に接続されていない方の端部には、排気口55が形成されている。
吸引部56の長手方向に延びる壁部56bには、長手方向における中央から第1端に至る箇所(図3では左端側)に、ダクト51の内側に向けて凹み形成された凹部60が設けられている。これにより、ダクト51は、長手方向における中央から第1端側に至る箇所の断面積が、長手方向における中央から第2端に至る箇所(図3では右端側)の断面積よりも小さくなっている。
図4に示すように、ダクト51は、記録領域を横断するように、長手方向が横断方向(媒体Sの搬送方向と交差する方向)に沿って配置されている。また、横断方向において、媒体Sが位置決めされる一端側(図4では右端側)がダクト51の長手方向における第2端側となるように、媒体Sの搬送経路上に配置されている。そして、排気口55(55L,55R)は、ダクト51の長手方向における両端側に、筐体部12の排気孔15と対向するように配置されている。
ダクト51の長手方向における第1端側(図4では左端側)に配置される第1排気口55Lと、同長手方向における第2端側(図4では右端側)に配置される第2排気口55Rには、ファン52が1つずつ配置されている。また、吸気口53,54は、吸引部56の底部56aに設けられることによって、ダクト51の長手方向における中央付近に、それぞれ同長手方向に連続して開口するように設けられている。なお、十分な吸引量があれば、吸気口53,54は、それぞれが長手方向に沿って断続的に開口するように設けられていてもよい。
ダクト51の後方に配置された保護フレーム39は、吸引部56の壁部56bに沿って配置されているとともに、凹部60に沿うように屈曲した屈曲部39aを有している。そして、フレーム部材38と保護フレーム39との間に形成された隙間は、凹部60及び屈曲部39aが設けられた部分において広くなっている。そして、中継部材61は、少なくとも搬送経路と交差する方向において、ダクト51の壁部56bに形成された凹部60に収まるように、保護フレーム39の屈曲部39aが設けられて広くなった部分に配置されている。
次に、以上のように構成された記録装置11の作用について説明する。
記録装置11が起動されると、加熱装置41において板部材42の加熱が開始されるとともに、排気装置50のファン52の駆動が開始される。そして、ダクト51の排気口55に配置されたファン52が駆動すると、2つの排気口55を通じてダクト51内の気体が排気されることによって、吸気口53,54を通じて排気領域の気体がダクト51内に吸引される。
そして、媒体Sに対して記録を行うときには、搬送機構40が媒体Sを排出口14に向けて搬送する。このとき、媒体Sは位置決め部材23によって搬送経路と交差する方向における一端側となる第2端側(図4における右端側)に位置合わせされている。
すなわち、図4に示すように幅の狭い媒体Sに記録を行う場合には、搬送経路における第1端側寄りの位置には媒体Sが配置されない。これに対して、搬送経路の第2端側には媒体Sが配置される。したがって、搬送経路における第2端側は、第1端側よりも媒体Sが配置される頻度が高い。
媒体Sが記録部31に搬送されると、支持部材35上に位置する媒体Sに対して液体噴射ヘッド32からインクが噴射されることによって、媒体Sに記録(印刷)が行われる。また、記録が施された媒体Sは、加熱された板部材42の上を通過することによって乾燥される。そして、媒体Sの乾燥に伴って蒸発したインクの溶媒成分は、吸気口53,54を通じてダクト51内に吸引されて、排気口55及び排気孔15を通じて筐体部12の外に排気される。
ここで、媒体Sは、搬送経路と交差する方向において搬送経路の第2端側寄りに配置されているので、インクの溶媒成分も排気領域の第2端側に多く存在する。その点、ダクト51には、長手方向における中央よりも第1端側寄りとなる位置に凹部60が形成されているので、ダクト51の吸引部56内においては、断面積の小さい第1端側よりも第2端側の方が、気体が流れやすい。
すると、吸気口53,54を通過する気体の流速が第1端側よりも第2端側の方が速くなる結果、吸気口53,54が配置された領域における吸引量は、長手方向における第1端側よりも第2端側の方が多くなる。これにより、媒体Sが配置される頻度が高く、排除すべきインクの溶媒成分が多く存在する搬送経路の第2端側の排気が効率よく行われる。
続いて、図2に示すように、媒体Sは記録が施された部分が単位長さ毎に裁断装置45によって切断されることで、単票CPとなる。また、記録が完了した単票CPは排出口14を通じて筐体部12外に排出される。なお、裁断装置45は、先に切断された単票CPの後端と、次に切断される単票CPの前端との間の余白部分などを切り落とす。そして、切り落とされた媒体Sの切断片は下方に落下して、収容容器25に収容される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ダクト51の排気口55に配置されたファン52が駆動すると、2つの排気口55を通じてダクト51内の気体が排気されることによって、吸気口53,54を通じて気体がダクト51内に吸引される。そして、ダクト51内に吸引された気体は複数のファン52によって排気されるので、1つのファン52で排気を行う場合と比較して、ファン521つあたりの排気量を小さくすることができる。そのため、ファン52の大型化を抑制しつつ、必要な排気量を確保することができる。したがって、排気装置50の大型化を抑制しつつ、吸気口53,54が配置された領域内において吸引量を変化させることができる。
(2)ダクト51の横断方向において断面積が小さい第1端側では、第2端側よりも気体が流れにくくなるので、吸気口53,54が配置された領域における第1端側の吸引量は、第2端側の吸引量よりも小さくなる。したがって、吸気口53,54の横断方向における第1端側と第2端側とで、気体の吸引量を変化させることができる。
(3)搬送経路と交差する方向における一端側がダクト51の横断方向における第2端側(媒体の位置決め基準側)となるようにダクト51を配置することで、搬送経路と交差する方向における一端側の吸引量を搬送経路と交差する方向における他端側の吸引量よりも多くすることができる。したがって、媒体Sが配置される頻度が高い搬送経路の一端側の排気を効率よく行うことができる。
(4)ダクト51に凹部60を設けることによって、簡易な構成で凹部60が設けられた第1端側の断面積を第2端側よりも小さくすることができる。
(5)ダクト51の壁部56bに凹部60を形成することによってダクト51の体積が減るので、ダクト51の体積が減って生み出される空間に中継部材61を収容することができる。これにより、中継部材61を収容するための空間を別途確保する必要がなくなるので、装置の小型化を図ることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。また、以下の変更例は任意に組み合わせることができる。
・排気装置50が排気を行う排気領域を液体噴射ヘッド32がインクを噴射する領域に設定して、インクの噴射に伴って生じるインクミストを排気装置50によって筐体部12の外に排出するようにしてもよい。また、搬送経路と交差する方向において媒体Sの搬送経路の外側であって、キャリッジ33の移動領域の両端側となる位置にフラッシング領域を配置して、このフラッシング領域において、液体噴射ヘッド32に形成されたノズルの目詰まりを予防または解消するためのフラッシングを行うようにしてもよい。そして、この構成を採用する場合には、搬送経路と交差する方向が長手方向になるようにダクト51を配置するとともに、フラッシングが行われる搬送経路と交差する方向の両端側における吸引量を大きくするのが好ましい。
あるいは、搬送経路と交差する方向において媒体Sの搬送経路の外側となる位置に、記録装置11の制御を行うための制御基板を配置して、この制御基板が配置された領域の排気を排気装置50が行うことによって、制御基板を冷却するようにしてもよい。そして、この構成を採用する場合には、搬送経路と交差する方向が長手方向になるようにダクト51を配置するとともに、搬送経路と交差する方向の両端側における吸引量を大きくするのが好ましい。
さらに、搬送経路と交差する方向において媒体Sの搬送経路の両端側に、媒体Sの端部に付着した塵埃(媒体Sが用紙である場合には、紙粉など)を除去するための除去部材を配置して、この除去部材が配置された領域の排気を排気装置50が行うようにしてもよい。そして、この構成を採用する場合には、搬送経路と交差する方向が長手方向になるようにダクト51を配置するとともに、搬送経路と交差する方向の両端側における吸引量を大きくするのが好ましい。
これらの変更例のように、搬送経路と交差する方向の両端側における吸引量を大きくするのが好ましい場合には、ダクト51に凹部60を設けなくてもよい。また、この場合には、位置決め部材23を設けなくてもよい。この構成によれば、ダクト51内に吸引された気体は、2つの排気口55に向けて流れるが、吸気口53,54を通過する気体の流速は、ファン52が配置されたダクト51の端部に近くなるほど速くなる。これにより、吸気口53,54が配置された領域における吸引量は、記録領域の横断方向におけるダクト51の中央付近から両端部に向けて大きくなるように変化するので、吸気口53,54が設けられた領域の両端側における吸引量を大きくすることができる。
そして、排気装置50がインクミストやインクの溶媒成分を排気する場合、この排気装置50を備える記録装置は、インクなどの流体を噴射することで記録を行うインクジェット式のプリンターとすることができる。また、この場合には、記録部31がキャリッジ33を備えず、媒体Sの幅全体と対応した長尺状の固定された記録ヘッドを備える、いわゆるフルラインタイプの記録装置に変更してもよい。この場合の記録ヘッドは、ノズルが形成された複数の単位ヘッド部を並列配置することによって記録範囲が媒体Sの幅全体に亘るようにしてもよいし、単一の長尺ヘッドに媒体Sの幅全体に亘るように多数のノズルを配置することによって、記録範囲が媒体Sの幅全体に亘るようにしてもよい。
なお、記録に用いられる記録材は、インク以外の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)ものであってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う構成にしてもよい。
すなわち、流体を噴射することで記録を行う記録装置は、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
一方、排気装置50が塵埃の排除や冷却などを目的として排気を行う場合には、この排気装置50を備える記録装置は、流体を噴射することで記録を行うインクジェット式のプリンターに限らない。例えばレーザープリンター、LEDプリンター、熱転写プリンター(昇華型プリンターを含む)などのノンインパクトプリンターでもよいし、ドットインパクトプリンターなどのインパクトプリンターでもよい。
また、記録装置は印刷機能のみを備えるプリンターに限らず、例えば画像読取機能を備える複合機であってもよいし、ファクシミリ、複写装置、またはこれら装置を備える複合機であってもよい。
・ダクト51に配置するファン52の数は変更することができる。例えば、吸引部56の両側に取り付けられる排出部57に2つずつファン52を配置してもよい。なお、2つの吸引部56に取り付けるファン52の数を変化させたり、2つの吸引部56の長さを変更したりすることによっても、搬送経路と交差する方向における第1端側と第2端側とで吸引量を変化させることができる。ただし、この場合には、装置の構成を大きく変更する必要がある。これに対して、上記実施形態においては、ダクト51を構成する吸引部56の形状を変更するだけで、搬送経路と交差する方向における第1端側と第2端側とで吸引量を変化させることができる。
・ダクト51に凹部60を形成することによって壁部56bの外側に形成される空間に収容するのは中継部材61に限らず、例えば、記録部31等に電気信号を送信するための信号線や、同信号線を結束するための結束部材など、任意の部材を収容することができる。
・吸気口53,54は、ダクト51の長手方向に延びる長孔でなくてもよく、ダクト51の長手方向に沿って並ぶ複数の吸気口53,54に変更することもできる。また、媒体Sの搬送方向に並ぶ吸気口の数は、任意に変更することができる。
・位置決め部材23の形状や配置は任意に変更することができる。また、媒体Sの幅方向(搬送経路と交差する方向)における位置決めを行う位置決め部材が、媒体Sの搬送経路上に複数配置されていてもよい。
・記録装置11が予め所定の長さに裁断された単票に対して記録を行う構成にしてもよい。
・媒体Sは用紙、プラスチックフィルム、または薄い板材でもよいし、捺染装置などに用いられる布帛であってもよい。
11…記録装置、12…筐体部、31…記録部、32…液体噴射ヘッド、34…供給チューブ、50…排気装置、51…ダクト、52…ファン、53,54…吸気口、55L…第1排気口、55R…第2排気口、56b…壁部、60…凹部、61…中継部材、S…媒体。

Claims (4)

  1. 筐体部と、
    前記筐体部内の記録領域において媒体に記録を行う記録部と、
    ダクトを有する排気装置と、を備え、
    前記ダクトは、前記媒体の搬送方向と交差する方向である横断方向に沿って前記記録領域を横断するように配置され、前記横断方向における前記ダクトの第1端に形成される第1排気口及び第2端に形成される第2排気口と、前記第1排気口と前記第2排気口との間に前記横断方向に沿って配置される吸気口とを有し、
    前記第1排気口及び前記第2排気口にはファンが配置され
    前記吸気口は少なくとも前記記録領域に亘って配置されるように設けられ、
    前記横断方向における中央から前記第1端に至る前記ダクトの断面積が、前記横断方向における中央から前記第2端に至る前記ダクトの断面積よりも小さくなっていることを特徴とする記録装置。
  2. 前記ダクトは、前記媒体の搬送経路上に、前記搬送経路と交差する方向が前記横断方向となるように配置されるとともに、前記吸気口は前記搬送経路と対向する位置に開口し、
    前記交差する方向における一端側を前記媒体の位置決め基準側とすることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記横断方向における中央から前記第1端に至る前記ダクトの壁部に、内側に向けて凹み形成された凹部が設けられることによって、前記横断方向における中央から前記第1端に至る前記ダクトの断面積は、前記横断方向における中央から前記第2端に至る前記ダクトの断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記記録部は前記媒体に対して液体を噴射する液体噴射ヘッドを有し、
    前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給するための複数の供給チューブと、
    前記複数の供給チューブが接続される中継部材と、を備え、
    前記中継部材は前記ダクトの前記壁部に形成された前記凹部に収まるように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
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