JP2004330638A - 記録装置 - Google Patents

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信行 廣岡
Yoshihiko Ono
吉彦 小野
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Abstract

【課題】インク液滴吐出直後に発生する微小液滴の回収を行うことで、インクミストの発生をなくすことを課題とする。
【解決手段】ノズル16からインク液滴が吐出される際に、インク液滴の一部が微小液滴となるので、ノズル面17と記録紙22の間に設置した吸引口42で、ノズル面17と記録紙22の間の空気を吸引する。これによって、ノズル16からインク液滴が吐出された直後に発生する微小液滴が全て吸引装置40によって回収される。従って、インクミストとなる微小液滴が、ノズル16からインク液滴が吐出された直後に回収されるので、インクミストの発生をなくすことができる。また、この吸引口42をノズル面17と記録紙22の間に設置して、この間の空気を吸い込むことで微小液滴を回収するので、小さい吸引力で微小液滴を回収することができ、吸引装置40全体を小型にできる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録ヘッドから記録媒体へインクを吐出して記録を行う記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィスにおけるカラー文書の普及はめざましく、そのための様々な出力機器が提案されている。特に、小型化が可能で低価格なインクジェット記録装置が様々な出力機器に使用されている。
【0003】
インクジェット記録装置で用いられる記録ヘッドは、エネルギ発生手段と、エネルギ発生手段で発生したエネルギをインク吐出力に変換するエネルギ変換手段と、インク吐出力によってインク滴を吐出するインク吐出口と、インク吐出口に連通してインクを供給するインク供給路とから構成される。エネルギ発生手段としては、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いた手段や発熱抵抗体を有する電気熱変換素子によってインクを加熱して気泡を発生させ、この気泡の生成によってインク滴を吐出させる手段等がある。
【0004】
また、記録ヘッドが記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復移動するキャリッジに搭載され、記録媒体の所定ピッチごとの搬送とキャリッジの往復移動とを交互に繰り返しながら、記録媒体に画像を記録するシリアル型のものと、記録媒体の幅とほぼ等しい長さを有する記録ヘッドを用い、記録媒体の搬送とともに記録媒体に画像を記録するライン型のものとが採用されている。
【0005】
しかし、これらのインクジェット記録装置では、記録ヘッドのノズルからインク液滴を吐出して、記録媒体に画像を記録する際、このインク液滴の一部が微小液滴となり、記録装置内を浮遊してインクミストとなる。このインクミストが記録装置内の様々な部分に付着して、良好な画像が記録されない原因の一つとなる。
【0006】
また、プラテンや搬送ローラ等にインクミストが付着して蓄積すると、記録媒体の搬送がスムーズに行われなくなり、ジャム、斜行、しわ及び波打ち等の搬送不良を引き起こす原因となる。さらに、インクミストがキャリッジの摺動する軸や軸受等の可動部近辺に付着蓄積すると、可動部分の摩擦が大きくなり、可動部分の動作に影響を与えてしまう。
【0007】
ここで、インクミストを除去する目的で、記録ヘッド、キャリッジ、プラテンなど記録装置付近に空気流を発生させるためのファンを設置し、インク液滴の吐出時に送風して記録ヘッド近傍に気流を発生させる構成が開示されている(特許文献1参照)。しかし、これはインクミストを吹き飛ばすだけで、インクミストを回収するものではない。従って、吹き飛ばされたインクミストがノズル近傍又は意図していない場所に付着してしまう。
【0008】
また、キャリッジの後方に吸引口を設置してインクミストを回収する方法が開示されている(特許文献2参照)。しかし、この方法は、キャリッジの移動によって発生する気流でインクジェット記録装置内に飛散したインクミストを回収するもので、全てのインクミストを回収しきれない。
【0009】
【特許文献1】
特許第2756341号(第4項、第1図)
【特許文献2】
特開2002−307725号公報(第5項、第2図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、インク液滴吐出直後に発生する微小液滴の回収を行うことで、インクミストの発生をなくすことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明の記録装置は、インクジェット記録ヘッドのノズル面に形成されたノズルからインク液滴を吐出して記録媒体に画像を記録する記録装置において、吸引口がインクジェット記録ヘッドの走査方向に沿って延設され、前記吸引口から前記ノズル面と前記記録媒体の間の空気を吸引して、前記ノズルから吐出されたインク液滴から発生する微小液滴を回収する回収手段と、を有することを特徴としている。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、インクジェット記録ヘッドの走査方向に沿って延設された回収手段の吸引口でノズルと記録媒体の間の空気を吸引し、ノズルから吐出されたインク液滴から発生する微小液滴が回収される。
【0013】
ここで詳細に説明すると、ノズルからインク液滴が吐出される際に、インク液滴の一部が微小液滴となるので、ノズル面と記録媒体の間に設置した吸引口でノズル面と記録媒体の間の空気を吸引する。これによって、ノズルからインク液滴が吐出された直後に発生する微小液滴が全て回収手段によって回収される。従って、インクミストとなる微小液滴が、ノズルからインク液滴が吐出された直後に回収されるので、インクミストの発生をなくすことができる。
【0014】
また、この吸引口をノズル面と記録媒体の間に設置して、この間の空気を吸い込むことで微小液滴を回収するので、小さい吸引力で微小液滴を回収することができ、回収手段を構成する装置を小型にできる。
【0015】
請求項2に記載の本発明の記録装置は、前記吸引口は、ダクトに形成された複数の長孔であることを特徴としている。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、複数の長孔で吸引口が形成されているので、スリット状の吸引口と比べて、吸引口の吸引力をインクジェット記録ヘッドの走査方向に渡って平均化できる。従って、インクジェット記録ヘッドがどの走査位置にあっても安定した吸引力で微小液滴を吸引できる。
【0017】
請求項3に記載の本発明の記録装置は、前記吸引口は、前記インクジェット記録ヘッドの走査範囲の外側まで延設されていることを特徴としている。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、吸引口がインクジェット記録ヘッドの走査範囲の外側まで延設されているので、インクジェット記録ヘッドが走査範囲の端部にある場合でも、確実に微小液滴を回収できる。
【0019】
請求項4に記載の本発明の記録装置は、前記インクジェット記録ヘッドの移動に伴って、吸引力を発生する前記吸引口を変化させることを特徴としている。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、吸引力を発生させる吸引口をインクジェット記録ヘッドの移動に伴って変えることで、常時全ての吸引口から吸引するときと比較して、電力の節電になりランニングコスト削減に繋がる。
【0021】
請求項5に記載の本発明の記録装置は、前記回収手段の吸引量を、前記インクジェット記録ヘッドの移動速度に比例させて増加させることを特徴としている。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、インクジェット記録ヘッドの移動速度によって発生する微小液滴の量が増大する。このとき、ノズルの移動速度に比例させて回収手段の吸引量を大きくすることで、ノズルから吐出された微小液滴が確実に回収される。
【0023】
請求項6に記載の本発明の記録装置は、前記回収手段の吸引量は、4m/sより低速で飛翔するインク液滴を回収するように設定されていることを特徴としている。
【0024】
請求項6に記載の発明によれば、主滴となるインク液滴は4m/s以上の速度で飛翔する。従って、4m/sより低速のインク液滴がインクミストとなって記録装置内を飛翔することになるので、このインク液滴を回収することによって記録装置内のインクミストの発生を防ぐことができる。
【0025】
請求項7に記載の本発明の記録装置は、前記回収手段の吸引量は、直径10μmより小さいインク液滴を回収するように設定されていることを特徴としている。
【0026】
請求項7に記載の発明によれば、ノズルから吐出されるインク液滴で、直径が直径10μmのものは主滴となって記録媒体に着弾して画像を形成する。そこで、直径10μmより小さいものがインクミストとなって記録装置内を飛翔するので、これを回収することによって記録装置内にインクミストを発生することを防止できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態に係る記録装置について説明する。
【0028】
図1には、本発明の実施形態に係るインクジェット記録ヘッド12が搭載されたインクジェットプリンタ10が示されている。
【0029】
インクジェット記録ヘッド12はノズル16(図2参照)を有しており、記録用紙22と対向するようにキャリッジ14上に搭載されている。このキャリッジ14は、主走査機構29によって主走査方向(矢印A、Bで示す)に移動される。これにより、インクジェット記録ヘッド12は、副走査機構31によって副走査方向(矢印Cで示す)へ搬送される記録用紙22へ、画像情報に応じてインク滴を吐出することにより、記録用紙22の全面に画像の記録を行う。
【0030】
また、図2に示すように、インクジェット記録ヘッド12には、インク液滴が吐出されるノズル16が形成されており、ノズル16からインク液滴を吐出して、記録紙22に記録が行われる。ここでは、記録媒体として記録紙22を用いたが、これに限らずフィルムやOHPシートなどであってもよい。また、記録紙22は、ロール状でも短冊状のものでもよく、制限はない。
【0031】
ノズル16からインク液滴を吐出すると、インク液滴の一部は微小液滴Nとなり、この微小液滴Nがインクジェット記録ヘッド12と記録紙22との間を飛翔してインクミストとなる。このとき、後述する吸引装置40で、インクミストとなる前の状態の微小液滴N、すなわちノズル16から吐出された直後の微小液滴Nを吸引する。これによって、インクミストの発生を防止できる。
【0032】
ここで、吸引装置40について説明する。
【0033】
図1に示すように、インクジェットプリンタ10には、記録紙22が搬送される上流側に、回収手段としての吸引装置40が設置されている。吸引装置40はキャリッジ14の走査方向に沿って長い箱状のダクト41を備え、ダクト41の長手方向の長さはキャリッジ14の走査範囲よりも大きくされている。すなわち、ダクト41は印字できる最大記録紙幅以上の長さを有しており、キャリッジ14が走査範囲の端部にあるときでも、ノズル16から吐出される微小液滴が確実に回収できるようになっている。
【0034】
また、ダクト41の立面には、長手方向に渡って複数の長孔状の吸引口42が形成されている。吸引口42は、図2に示すように、ノズル面17と記録紙22の間に位置し、ノズル面17と記録紙22の間の空気を吸引しながら、ノズル16から吐出された微小液滴Nを吸引するようになっている。
【0035】
なお、本実施形態では、吸引口42を長孔状としたが、吸引口42の形状は特に限定されるものではなく、円状、矩形状、三角形状であってもよい。また、必ずしも本実施形態のように、ダクト41には複数の吸引口42を形成する必要はなく、ダクト41の長手方向に渡って、スリット状の吸引口を形成してもよいが、吸引口の吸引力が平均化されるという点から、複数の吸引口が形成されたダクト41を使用する方が好ましい。
【0036】
一方、図1及び図3に示すように、ダクト41の両側には通風路44A、44Bが接続されており、通風路44A、44Bの下流側は、インクジェットプリンタ10のフレーム11の外壁に設けられた排気口45A、45Bにそれぞれ接続されている。排気口45A、45Bにはそれぞれファン46A、46Bが設けられており、ファン46A、46Bを駆動させることで、通風路44A、44B内が負圧となり、吸引口42に吸引力が発生する。また、排気口45A、45Bにはフィルター48が取付けられており、吸引口42から吸引した空気に含まれる微小液滴を、このフィルター48でトラップする。なお、本実施形態ではファン46A、46Bをフレーム11の外壁に設置したが、フレーム11の内側に設けてもよい。
【0037】
なお、本実施形態においては、吸引装置40で使用するファンの個数を2つとしたが、ファンの数は特に規定されるものではない。例えば、使用するファンの数は1つでもよく、また、ファンの数を3つとしてもよい。
【0038】
次に、吸引装置40で回収するインク液滴の、回収基準について説明する。
【0039】
図4及び図5には、ノズル16から吐出されたインク液滴の、吐出方向の飛翔距離と飛翔速度を粒子画像流速測定法(Particle Image Velocimetry、以降PIVと呼ぶ)装置で測定したものが示されている。
【0040】
図4に示すように、微小液滴の量が少ないとき、主滴の飛翔速度は4m/s以上であることがわかる。また、図5に示すように、微小液滴の量が多いとき、主滴の飛翔速度は8m/s以上であり、それ以下のものは微小液滴であることがわかる。
【0041】
従って、飛翔スピードが4m/s以下の微小液滴を吸引するように吸引量を設定することで、主滴に影響を与えずにインクミストになる前の微小液滴を回収できる。
【0042】
図6及び図7には、ノズル16から吐出されたインク液滴の、吐出方向の飛翔距離と粒径をPIV装置で測定したものが示されている。
【0043】
図6に示すように、微小液滴の量が少ないとき、主滴及び小液滴となる粒径は10μm以上のものであることがわかる。また、図7に示すように、微小液滴の量が多いとき、主滴の粒径が25μm以上となることがわかる。
【0044】
従って、粒径が10μmより小さい微小液滴を吸引するように吸引量を設定することで、主滴に影響を与えずにインクミストになる前の微小液滴が回収できる。
【0045】
次に、本発明の第1の実施形態の作用について説明する。
【0046】
ノズル16からインク液滴が吐出される際に、吐出されたインク液滴の一部は微小液滴となる。この微小液滴がインクミストとなり、キャリッジ14の移動によって発生する気流でインクジェット記録装置10内に飛散する。
【0047】
一方、図1及び図2に示すように、ノズル面17と記録紙22の間には吸引装置40のダクト41が設置されている。ダクト41には吸引口42が形成されており、この吸引口42でノズル面17と記録紙22の間の空気を吸引することで、微小液滴が回収される。
【0048】
このように、インクミストとなる微小液滴が、ノズル16からインク液滴が吐出された直後にダクト40の吸引口42によって回収されるので、インクミストの発生をなくすことができ、また、小さい吸引力で微小液滴を回収することができ、吸引装置40全体を小型にできる。
【0049】
なお、本実施形態では、吸引装置40の吸引量を一定としたが、キャリッジ14の走査速度が速くなると発生する微小液滴の量が増えることに合わせて、ダクト41の吸引量を増加させてもよい。
【0050】
例えば、キャリッジ14の位置は駆動制御信号に基づいて制御装置19(図2参照)で演算されて、この演算値に基づいてファン46A、46Bの回転数が制御され、吸引量が調整される。これによって、確実に微小液滴がダクト41に回収される。
【0051】
次に、第2の実施形態に係る記録装置について説明する。なお、第1の実施形態と共通する部分についての説明は割愛する。
【0052】
図8(A)及び図8(B)に示すように、吸引装置50はダクト41を有し、ダクト41の内部は中央部分で仕切板54によって、空間部52A、空間部52Bに二分されている。これによって、図8(A)に示すように、ファン46Aを駆動させると、通風路44A内及び空間部52Aが負圧になって、空間部52Aに対応する吸引口42に吸引力が発生する。また、図8(B)に示すように、ファン46Bを駆動させると、通風路44B内及び空間部52Bが負圧になって、空間部52Bに対応する吸引口42に吸引力が発生する。
【0053】
次に、第2の実施形態の作用について説明する。
【0054】
図8(A)に示すように、インクジェット記録ヘッド12が搭載されたキャリッジ14が矢印方向に、キャリッジ14の走査経路上の一方の端部から中央部まで移動するときは、ファン46Aを駆動させる。ファン46Aを駆動させると、通風路44A内及びダクト41の空間部52Aが負圧となって、ダクト41の一方の端部から中央部までの範囲に形成された吸引口42に吸引力が発生する。これらの吸引口42で、キャリッジ14が走査経路上の一方の端部から中央部までの範囲を移動するときに発生する微小液滴が回収される。
【0055】
図8(B)に示すように、キャリッジ14が走査経路上の中央部を過ぎるとき、ファン46Aの駆動を停止させ、それと同時にファン46Bの駆動を開始する。ファン46Bを駆動させると、通風路44B内及びダクト41の空間部52Bが負圧となって、ダクト41の他方の端部から中央部までの範囲に形成された吸引口42に吸引力が発生する。これらの吸引口42で、キャリッジ14が走査経路上の中央部から他方の端部までの範囲を移動するときに発生する微小液滴が回収される。
【0056】
このように、駆動制御信号に基づいてキャリッジ14の走査位置を算出し、駆動するファンを切り替えることで、移動しているキャリッジ14の近傍に位置しない吸引口42、つまり吸引力を発生させる必要がない吸引口42では、吸引を行わないようにできる。従って、両方のファン46A、46Bを常時駆動させて、全ての吸引口42でノズル面17と記録紙22の間の空気を吸引する場合と比べて、電力の節約になり、ランニングコストの削減に繋がる。
【0057】
なお、本実施形態では、吸引装置50のダクト41の内部に仕切を設置して2つに分割したが、複数の仕切を用いてダクト41の内部を3つ以上に分割してもよい。その場合には、ダクト41の内部に形成された空間部に、それぞれファンを取付け、キャリッジ14の移動に伴って駆動させるファンを切り替えることによって、吸引する吸引口42を適宜切り替えることができる。
【0058】
このように、吸引する吸引口42の切り替えを細かく行うことによって、吸引する必要のない位置にある吸引口に対応するファンを休止させるので、ファンの数を増やすほど節電効果が得られる。
【0059】
また、本実施形態においては、インクジェット方式のインクジェットプリンタについて説明したが、インクジェット方式においてはサーマルインクジェット方式、ピエゾ式インクジェット、連続流型インクジェット、静電吸引型インクジェット等、方式に限定されない。
【0060】
さらに、使用するインクも水性インク、油性インク、常温で固形のいわゆるソリッドインク、溶剤インク等いずれも適用可能である。インク中の色材も顔料・染料を問わない。
【0061】
また、本実施形態においては、吸引装置40のダクト41は記録紙22の副走査方向(搬送方向)の上流側に設置したが、このダクト41は記録紙22の副走査方向の下流側に設置しても良い。
【0062】
さらに、本発明の吸引装置40は、キャリッジ14が往復移動するタイプのものに限らず、一方の移動しか印字を行わないタイプの記録装置の場合にも用いることができる。
【0063】
また、本実施形態では、記録紙22の所定のピッチの搬送と、キャリッジ14の往復移動が交互に繰り返されながら、記録紙22に画像を記録するシリアル型のインクジェットプリンタ10を例にとって説明した。しかし、本発明の吸引装置40は、シリアル型のみに適用されるものではなく、記録紙の幅とほぼ等しい長さを有する固定されたインクジェット記録ヘッドを用いて、記録紙が搬送されることによって画像が形成される、ライン型のインクジェットプリンタに採用することもできる。
【0064】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、インク液滴吐出直後に発生する微小液滴の回収を行うことで、インクミストの発生をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドを搭載するインクジェットプリンタを示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る記録ヘッドからインク液滴が吐出される状態を、走査方向に対して直交する方向から模式的に表した図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る吸引装置を模式的に表した上面図である。
【図4】微小液滴の量が少ないときのインク液滴の吐出方向の飛翔距離と飛翔速度を示したグラフである。
【図5】微小液滴の量が多いときのインク液滴の吐出方向の飛翔距離と飛翔速度を示したグラフである。
【図6】微小液滴の量が少ないときのインク液滴の吐出方向の飛翔距離と粒径を示したグラフである。
【図7】微小液滴の量が多いときのインク液滴の吐出方向の飛翔距離と粒径を示したグラフである。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る吸引装置で、微小液滴を吸引する状態を模式的に表した上面図である。
【符号の説明】
10 インクジェットプリンタ(記録装置)
12 インクジェット記録ヘッド
14 キャリッジ
16 ノズル
17 ノズル面
22 記録紙(記録媒体)
40 吸引装置(回収手段)
41 ダクト(回収手段)
42 吸引口(回収手段)
44A 通風路(回収手段)
44B 通風路(回収手段)
46A ファン(回収手段)
46B ファン(回収手段)
50 吸引装置(回収手段)

Claims (7)

  1. インクジェット記録ヘッドのノズル面に形成されたノズルからインク液滴を吐出して記録媒体に画像を記録する記録装置において、
    吸引口がインクジェット記録ヘッドの走査方向に沿って延設され、前記吸引口から前記ノズル面と前記記録媒体の間の空気を吸引して、前記ノズルから吐出されたインク液滴から発生する微小液滴を回収する回収手段と、を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記吸引口は、ダクトに形成された複数の長孔であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記吸引口は、前記インクジェット記録ヘッドの走査範囲の外側まで延設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記インクジェット記録ヘッドの移動に伴って、吸引力を発生する前記吸引口を変えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 前記回収手段の吸引量を、前記インクジェット記録ヘッドの移動速度に比例させて増加させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 前記回収手段の吸引量は、4m/sより低速で飛翔するインク液滴を回収するように設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の記録装置。
  7. 前記回収手段の吸引量は、直径10μmより小さいインク液滴を回収するように設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の記録装置。
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