JP6164476B2 - 印刷装置 - Google Patents

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    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4075Tape printers; Label printers

Description

本発明は、被印刷媒体に所望の印刷を行う印刷装置に関する。
パルスモータの駆動力を利用して印刷を行う印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この印刷装置においては、パルスモータ(ローラ駆動用モータ)の駆動力により搬送手段(ローラ駆動用モータ)が被印刷媒体(カバーフィルム)を搬送し、その搬送される被印刷媒体に対しサーマルヘッドが所望の印刷を行う。パルスモータはパルス信号を1つを与えること(励磁相を次の状態に切り替えること)で所定角度の回転を行い、当該パルスを与える間隔を短くしたり長くしたりすることで回転速度の制御が行われる。サーマルヘッドは、搬送方向と直交する方向に配列された複数の発熱素子を備えている。それら複数の発熱素子は、被印刷媒体の各印刷ライン上にドットを形成することにより、印刷を行う。具体的には、搬送手段により被印刷媒体が搬送され発熱素子の位置を被印刷媒体の印刷ラインが順次通過していくのに対応して、発熱素子の通電態様がライン印字データ(=印字データを1つの前記印刷ライン単位に分割したもの)ごとに順次切り替えられる。これにより、サーマルヘッドは、搬送手段による被印刷媒体の搬送速度に合わせた印刷速度で印刷を行うことができる。
特開2013−18141号公報
ところで、パルスモータを用いた印刷装置において、上記のように搬送と印刷とを連携して行う場合の連携態様として、パルスモータが相対的に速い回転速度で回転する一方の連携状態と、例えば印字長を短く補正するために実行される、パルスモータが相対的に遅い回転速度で回転する他方の連携状態と、が切り替えた用いられる場合がある。その際、上記複数の発熱素子の通電と上記パルスモータの駆動とを連携して制御するとき、上記一方の連携状態から上記他方の連携状態へ切り替えたり、逆に他方の連携状態から一方の連携状態へ切り替えるときに、上記パルスモータの回転速度の差が大きいと、前述のパルス信号の入力と励磁相の切り替えとの整合が崩れ、円滑なモータ動作が困難となる可能性があった。
本発明の目的は、搬送と印刷とを連携して制御する際、パルスモータの回転速度が互いに異なる2つの連携態様を切り替える場合であっても、円滑なモータ動作を確保できる印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、パルス信号を入力することにより駆動するパルスモータと、前記パルスモータの駆動力を用いて被印刷媒体を搬送させるための搬送手段と、前記被印刷媒体を前記搬送手段により搬送する搬送方向と直交する方向に配列され、前記被印刷媒体を前記搬送方向に印刷解像度に分割してなる各印刷ライン上に少なくとも各ドットを形成する、複数の発熱素子を備えたサーマルヘッドと、前記複数の発熱素子の通電と前記パルスモータの駆動とを連携して制御することにより、前記パルスモータが第1回転速度で定速回転する際の、当該パルスモータへの前記パルス信号の出力数と、印字データを1つの前記印刷ライン単位に分割してなるライン印字データの印刷数との、パルス・ドット比率を、0でない一定の第1比率とする、第1連携状態を実現する第1制御手段と、前記複数の発熱素子の通電と前記パルスモータの駆動とを連携して制御することにより、前記パルスモータが前記第1回転速度より遅い第2回転速度で定速回転する際の前記パルス・ドット比率を、前記第1比率よりも小さくかつ0でない一定の第2比率とする、第2連携状態を実現する、第2制御手段と、前記複数の発熱素子の通電と前記パルスモータの駆動とを連携して制御することにより、前記第1連携状態から前記第2連携状態へと切り替わる際に前記サーマルヘッドが1ドット印字する時間を一定としつつ前記パルス・ドット比率を前記第1比率から前記第2比率へと漸減させるとともに、前記第2連携状態から前記第1連携状態へと切り替わる際に前記サーマルヘッドが1ドット印字する時間を一定としつつ前記パルス・ドット比率を前記第2比率から前記第1比率へと漸増させる、切り替わり制御手段と、を有することを特徴とする。
本願発明の印刷装置においては、パルスモータの駆動力により搬送手段が被印刷媒体を搬送し、その搬送される被印刷媒体に対しサーマルヘッドが所望の印刷を行う。パルスモータはパルス信号を1つを与えること(励磁相を次の状態に切り替えること)で所定角度の回転を行い、当該パルスを与える間隔を短くしたり長くしたりすることで回転速度の制御が行われる。当該間隔を徐々に短くすることで回転速度を加速することができ、当該間隔を徐々に長くすることで回転速度を減速することができる。
また、サーマルヘッドは、搬送方向と直交する方向に配列された複数の発熱素子を備えている。それら複数の発熱素子は、被印刷媒体の各印刷ライン上にドットを形成することにより、印刷を行う。具体的には、搬送手段により被印刷媒体が搬送され発熱素子の位置を被印刷媒体の印刷ラインが順次通過していくのに対応して、発熱素子の通電態様がライン印字データ(=印字データを1つの前記印刷ライン単位に分割したもの)ごとに順次切り替えられる。これにより、サーマルヘッドは、搬送手段による被印刷媒体の搬送速度に合わせた印刷速度で印刷を行うことができる。
ここで、本願発明の印刷装置では、上記のように搬送と印刷とを連携して行う場合の連携態様として、2つの連携状態が用意されている。1つは、第1制御手段が、上記複数の発熱素子の通電と上記パルスモータの駆動とを連携して制御する、第1連携状態である。この場合、パルス・ドット比率(=パルスモータへのパルス信号の出力数とライン印字データの印刷数との比率)が、相対的に大きな第1比率となるように(=相対的に大きな数のパルスでパルスモータが相対的に大きな相だけ回転するごとに1つのドットを印刷するように)制御され、パルスモータは相対的に速い第1回転速度で定速回転する。
もう1つは、印字長さを短く抑えるためのものであり、第2制御手段が、上記複数の発熱素子の通電と上記パルスモータの駆動とを連携して制御する、第2連携状態である。この場合、上記パルス・ドット比率が、上記第1比率よりも小さな第2比率となるように(=相対的に小さな数のパルスでパルスモータが相対的に小さな相だけ回転するごとに1つのドットを印刷するように)制御され、パルスモータは相対的に遅い第2回転速度で定速回転する。
上記のように、本願発明の印刷装置では、通常の印字長さを得るための第1連携状態と、印字長を抑えめにするための第2連携状態と、の2つを切り替えて実行することができる。しかしながら、前述のように第1連携状態ではパルスモータは相対的に速い第1回転速度で回転するのに対し、第2連携状態ではパルスモータは相対的に遅い第2回転速度で回転する。この結果、上記複数の発熱素子の通電と上記パルスモータの駆動とを連携して制御するとき、第1連携状態から第2連携状態へ切り替えたり、逆に第2連携状態から第1連携状態へ切り替えるときに、上記パルスモータの回転速度の差が大きいと、前述のパルス信号の入力と励磁相の切り替えとの整合が崩れ、円滑なモータ動作が困難となる可能性がある。
そこで本願発明においては、切り替わり制御手段が設けられる。この切り替わり制御手段は、第1連携状態から第2連携状態へと切り替わる際には、パルス・ドット比率を上記第1比率から上記第2比率へと徐々に変化させる(=漸減させる)ように、上記複数の発熱素子の通電と上記パルスモータの駆動とを連携して制御する。また同様に、切り替わり制御手段は、第2連携状態から第1連携状態へと切り替わる際には、パルス・ドット比率を上記第2比率から上記第1比率へと徐々に変化させる(=漸増させる)ように、上記複数の発熱素子の通電と上記パルスモータの駆動とを連携して制御する。これにより、前述のように、第1連携状態と第2連携状態とにおけるパルスモータの回転速度の差が大きいばあいであっても上記整合の崩れを確実に回避し、円滑なモータ動作を確保することができる。
本発明によれば、搬送と印刷とを連携して制御する際、パルスモータの回転速度が互いに異なる2つの連携態様を切り替える場合であっても、円滑なモータ動作を確保することができる。
本発明の一実施形態のラベル作成装置の前方側の外観を表す斜視図である。 本発明の一実施形態のラベル作成装置の後方側の外観を表す斜視図である。 カバーの内側の構造を表す斜視図である。 電池が収納されていない状態の装置本体の後方側の内部構造を表す斜視図である。 電池が収納されていない状態の装置本体の後方側の内部構造を表す平面図である。 ラベル作成装置の制御系を表す機能ブロック図である。 4パルスをドット単位としてパルスモータを制御する例を概念的に説明するための説明図である。 通常区間と印字長補正区間とにおいてパルス・ドット比率を変化させる挙動を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態に対する比較例において、通常区間から印字長補正区間に移行する際のパルスモータの回転速度の挙動を表す説明図である。 本発明の一実施形態において、通常区間から印字長補正区間に移行する際、印字長補正区間から通常区間へ復帰する際の、パルスモータの回転速度の挙動を表す説明図である。 本発明の一実施形態による、パルスモータの回転速度の漸減及び漸増制御の具体例を表す説明図である。 CPUが実行する制御手順を表すフローチャートである。 ステップS50のパルス・ドット比率設定処理の詳細手順を表すフローチャートである。 印字長補正区間でのパルスモータの回転速度を下方修正する変形例において、パルスモータの回転速度の挙動の具体例を表す説明図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、ラベル作成装置1について「上」、「下」、「前」、「後」、「幅」というときは、図1等の各図中に適宜示す矢印方向に各々対応し、ラベル作成装置1について「厚さ」というときは、前後方向の厚さを指すものとする。
<ラベル作成装置の全体構造>
図1及び図2に示すように、ラベル作成装置1(印刷装置に相当)は、操作者の手によって把持されるハンドヘルド型の電子機器である。ラベル作成装置1は、装置本体2と、この装置本体2の後部面に着脱自在に取り付けられるカバー3とを備えている。
装置本体2は、薄厚で上下方向に長い扁平な略直方体形状を有している。この装置本体2の前面には、上部に印字データや設定画面等を表示するための液晶表示部4が設けられ、液晶表示部4の下側に、ラベル作成装置1を操作するためのキーボード部5が設けられている。このキーボード部5には、文字や記号、数字等の文字キー、及び種々の機能キーを含むキー群が配置されている。また装置本体2の幅方向一方側(図1中左側、図2中右側)の側壁部2aの上部には、印刷済みラベル用テープ(後述)を切断するためのカット操作レバー6が設けられている。
<カバーの構造>
図3にカバー3の内側の構造を示す。図3に示すように、カバー3は、底部45と、底部45の幅方向一方側(図3中左上側)に立設された側面部46a及び幅方向他方側(図3中右下側)に立設された側面部46bとを備え、上下方向からの側面視が略コの字状となるように形成されている。底部45の上端部には、略中央部から装置本体2の厚さ方向に立設された突出片47が形成されている。上記幅方向一方側の側面部46aは、立設方向(前後方向と同じ)の高さが上端部から下端部に向けて3段に分けて漸減する段部形状に形成されている。同様に、上記幅方向他方側の側面部46bは、立設方向の高さが上端部から下端部に向けて2段に分けて漸減する段部形状に形成されている。
カバー3の底部45の下端には、カバー3を装置本体2の後面部に取り付ける際に、装置本体2の下部2cの幅方向の2か所に設けられた係合孔2c1(後述の図4参照)に挿入する差し込み片48が幅方向2か所に設けられている。
また、カバー3の底部45の下部には、装置本体2の幅方向と上下方向に組んだ四角枠状の第1リブ49と、当該第1リブ49のさらに下側に近接して配置され、幅方向3箇所に円弧状の切り欠き50aを有する第2リブ50とが立設されている。第1リブ49の立設方向上端の高さと第2リブ50の切り欠き50aの円弧中央部の立設方向の高さが略同一となるように、各リブ49,50の高さが各々設定されている。
第1リブ49は、電池収納部30(後述の図4、図5等を参照)に充電池(図示省略)を収納して、装置本体2の後面部にカバー3を取り付けた際に、充電池の表面に当接して押える。
カバー3を装置本体2の後面部に取り付けるには、カバー3の下端の2つの差し込み片48を装置本体2の下部2cの2か所の係合孔2c1に挿入し、カバー3の上端の突出片47を装置本体2の上端の係止用開口部9(後述の図4参照)に挿入して係止する。これにより、装置本体2の後面部にカバー3が取り付けられ、カバー3が装置本体2のラベル作成部10及び電池収納部30を覆う(後述の図4参照)。
<ラベル作成装置のラベル作成機構>
図4及び図5に示すように、装置本体2は、ラベル作成部10と、電池収納部30を備えている。ラベル作成部10と電池収納部30とは、図示しない制御基板や後述するプラテンローラ24を駆動するためのパルスモータ63a(後述の図6参照)等が収容された収容部8により区画されている。また、図4及び図5に示すように、装置本体2の上記幅方向一方側、他方側の側壁部2a及び2bには、カバー3の開放側の端部に対応した形状を有する段部7が設けられている。装置本体2の上端には係止用開口部9が設けられている。
ラベル作成部10は、装置本体2の略上半分の大半を占めるように設けられた、カートリッジ11を着脱自在に装着するための凹状のカートリッジホルダ12と、カートリッジホルダ12の上記幅方向他方側(図4及び図5中左側)を含む領域に設けられた印刷・搬送機構13とを備えている。カートリッジ11は、図5に示すように、内部に基材テープロール14、カバーフィルムロール15、インクリボンロール16、インクリボン巻き取りローラ17、及び搬送ローラ18を備えている。
印刷・搬送機構13は、基材テープロール14の支持軸19と、カバーフィルムロール15の支持軸20と、インクリボンロール16の支持軸21と、インクリボンの巻き取り軸22と、サーマルヘッド23と、プラテンローラ24(搬送手段に相当)と、搬送ローラ18の駆動軸25と、押圧ローラ26等を備えている。プラテンローラ24及び押圧ローラ26は、ロールホルダ27に取り付けられ、当該ロールホルダ27の揺動によって、それぞれサーマルヘッド23及び搬送ローラ18に接触する印刷・搬送位置(図5等に示す位置)と、サーマルヘッド23及び搬送ローラ18から離間する待機位置(図示せず)とに切り替え可能である。
印字ラベル作成時、プラテンローラ24及び押圧ローラ26が印刷・搬送位置に切り替えられる。印刷・搬送位置に切り替えられたプラテンローラ24は、装置本体2側のパルスモータ63aによる駆動で回転するとともに、カバーフィルムロール15から繰り出されたカバーフィルム(被印刷媒体に相当。図示せず)とインクリボンロール16から繰り出されたインクリボン(図示せず)とをサーマルヘッド23に押圧する。これにより、サーマルヘッド23がカバーフィルムに対し印字データに従った所望の印字を行うとともに、プラテンローラ24が印字の終了したカバーフィルムとインクリボンとを、搬送ローラ18に向けて搬送する。印字が終了したインクリボンは、その後、カバーフィルムから分離されてインクリボン巻き取りローラ17に巻き取られる。
一方、印刷・搬送位置に切り替えられた押圧ローラ26は、プラテンローラ24によって搬送された印字が終了したカバーフィルムと基材テープロール14から繰り出された基材テープ(図示せず)とを、パルスモータ63a(後述の図6参照)に連繋された駆動軸25による駆動で回転する搬送ローラ18に押圧する。これにより、印字が終了したカバーフィルムと基材テープとを貼り合せて印字済みラベル用テープを形成しつつ、搬送ローラ18が印字済みラベル用テープを装置本体2の上端に設けられたラベル排出口29に向けて搬送する。そして、印字済みラベル用テープがラベル排出口29から排出された所定の時点で操作者がカット操作レバー6を手動操作することにより、ラベル排出口29の近傍に配設されたカッタ28が作動し、印字済みラベル用テープが切断されて所望の長さの印字ラベルが形成される。
電池収納部30は、装置本体2の幅方向に長い平面視略長方形状の凹部として形成されており、複数個(この例では6個)の円筒形状の乾電池(図示省略)又は1個の直方体形状の充電池(例えばリチウムイオンバッテリーパック、図示省略)を択一的に収納可能となっている。
<ラベル作成装置の制御系>
次に、図6を参照しつつ、ラベル作成装置1の制御系を説明する。
図6に示すように、ラベル作成装置1の制御基板(図示せず)上には、制御回路70が配置されている。制御回路70には、CPU74が設けられ、CPU74には、ROM76、RAM78、EEPROM77、及び入出力インターフェース71がデータバスを介して接続されている。なお、EEPROM77に代えて、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを用いてもよい。
ROM76には、ラベル作成装置1の制御上必要な各種プログラム(例えば、後述の図12及び図13のフローの各手順を実行する制御プログラム等)が格納されている。CPU74は、このROM76に記憶されている各種プログラムに基づき、各種演算を行う。
RAM78は、CPU74による各種演算結果を一時的に記憶する。このRAM78には、ラベルイメージメモリ78A等が設けられている。
EEPROM77は各種情報を記憶する。
入出力インターフェース71には、サーマルヘッド駆動回路61、モータ駆動回路63、上記キーボード部5、上記液晶表示部4等が接続されている。
サーマルヘッド駆動回路61は、上記サーマルヘッド23を駆動する。サーマルヘッド23は、搬送方向と直交する方向に配列された複数の発熱素子(図示せず)を備えている。それら複数の発熱素子は、上記サーマルヘッド駆動回路61の制御に基づき、カバーフィルムの各印刷ライン上にドットを形成することにより、印刷を行う(詳細は後述)。
モータ駆動回路63は、上記パルスモータ63aに付与するパルス信号により、当該パルスモータ63aを回転駆動し回転速度を制御する。パルスモータ63aを駆動することで、ギア(図示省略)を介して上記インクリボン巻き取りローラ17が回転する。また、ギアの回転は、プラテンローラ用ギア及び押圧ローラ用ギア(図示省略)へ伝達され、当該プラテンローラ用ギア及び押圧ローラ用ギアが回転することで、上記プラテンローラ24及び押圧ローラ26が回転する。
このような制御回路70を核とする制御系において、操作者がキーボード部5を介し所定のラベル作成指示を入力すると、モータ駆動回路63及びパルスモータ63aを介しプラテンローラ24及び押圧ローラ26等が駆動され、カバーフィルム等の搬送が行われる。また、これと同期して、サーマルヘッド駆動回路61を介しサーマルヘッド23の複数の発熱素子が選択的に発熱駆動され、上記搬送されるカバーフィルムに対し、印字オブジェクトの印字が行われる。これにより、最終的に、印字オブジェクトがカバーフィルムに形成された印字ラベルが作成される。
<実施形態の特徴>
本実施形態の特徴は、上記したパルスモータ63aによるテープ搬送と上記サーマルヘッド23による印字形成(印刷)との連携制御における、連携態様を切り替えるときの手法にある。以下、その詳細を順を追って説明する。
<パルスモータの一般的特性>
本実施形態のラベル作成装置1においては、上記パルスモータ63aの駆動力によりプラテンローラ24がカバーフィルムを搬送し、その搬送されるカバーフィルムに対しサーマルヘッド23が所望の印刷を行う。パルスモータ63aは、図7(a)及び図7(b)に示すように、パルス信号を1つを与えること(励磁相を次の状態に切り替えること)で所定角度の回転を行い、当該パルスを与える間隔を短くしたり長くしたりすることで回転速度の制御が行われる。当該間隔を徐々に短くすることで回転速度を加速することができ、当該間隔を徐々に長くすることで回転速度を減速することができる。
また、サーマルヘッド23は、搬送方向と直交する方向に配列された複数の発熱素子を備えている。それら複数の発熱素子は、カバーフィルムの各印刷ライン上にドットを形成することにより、印刷を行う。具体的には、プラテンローラ24によりカバーフィルムが搬送され発熱素子の位置をカバーフィルムの印刷ラインが順次通過していくのに対応して、サーマルヘッド駆動回路61の駆動制御に基づき、発熱素子の通電態様がライン印字データ(=印字データを1つの印刷ライン単位に分割したもの)ごとに順次切り替えられる。これにより、サーマルヘッド23は、プラテンローラ24によるカバーフィルムの搬送速度に合わせた印刷速度で印刷を行うことができる。図7(b)に示す例では、パルスモータ63aに4つのパルス信号が入力される毎に、1つのライン印字データ(図中は「1ドット」と略示)の印刷が行われる。
<搬送と印刷との連携>
ここで、本実施形態では、図8(a)及び図8(b)に示すように、上記のように搬送と印刷とを連携して行う場合の連携態様として、2つの連携状態が用意されている。
1つは、上記複数の発熱素子の通電と上記パルスモータの駆動とを連携して制御する第1連携状態である(図8(a)における「通常区間」に相当)。この場合、パルス・ドット比率α(=パルスモータ63aへのパルス信号の出力数とライン印字データの印刷数との比率)が、相対的に大きな比率(=第1比率α1。この例では4パルス1ドットでありα1=4)となるように、言い換えれば相対的に大きな数のパルスでパルスモータ63aが相対的に大きな相だけ回転するごとに1つのドットを印刷するように、制御される。この結果、パルスモータ63aは相対的に速い回転速度(以下適宜、「第1回転速度」という)で定速回転する。
もう1つは、印字長さを短く抑えるためのものであり、上記複数の発熱素子の通電と上記パルスモータ63aの駆動とを連携して制御する第2連携状態(図8(a)における「印字長補正区間」に相当)である。この場合、上記パルス・ドット比率αが、上記第1比率α1よりも小さな第2比率α2(この例では3パルス1ドットでありα2=3)となるように、言い換えれば相対的に小さな数のパルスでパルスモータ63aが相対的に小さな相だけ回転するごとに1つのドットを印刷するように、制御される。これによって印字長補正区間の印字長は通常の3/4の長さになる。そして、パルスモータ63aは相対的に遅い回転速度(以下適宜、「第2回転速度」という)で定速回転する。
<パルスモータの回転速度差が大きい場合>
上記のように、本実施形態では、通常の印字長さを得るための第1連携状態と、印字長を抑えめにするための第2連携状態と、の2つを切り替えて実行することができる。しかしながら、前述のように第1連携状態ではパルスモータ63aは相対的に速い上記第1回転速度で回転するのに対し、第2連携状態ではパルスモータ63aは相対的に遅い上記第2回転速度で回転する。この結果、上記のようにしてサーマルヘッド23の上記複数の発熱素子の通電と上記パルスモータ63aの駆動とを連携して制御するとき、第1連携状態から第2連携状態へ切り替えたり、逆に第2連携状態から第1連携状態へ切り替えるときに、上記パルスモータ63aの回転速度の差が大きいと、図9に比較例として示すように、前述のパルス信号の入力と励磁相の切り替えとの整合が崩れ、円滑なモータ動作が困難となる可能性がある。
<連携状態の切り替わり時の漸減・漸増制御>
そこで本実施形態においては、第1連携状態から第2連携状態へと切り替わる際には、図10(a)に示すように、パルス・ドット比率を上記第1比率から上記第2比率へと徐々に変化させる(=漸減させる)ように、上記複数の発熱素子の通電と上記パルスモータ63aの駆動とが連携して制御される。また同様に、図10(b)に示すように、第2連携状態から第1連携状態へと切り替わる際には、パルス・ドット比率を上記第2比率から上記第1比率へと徐々に変化させる(=漸増させる)ように、上記複数の発熱素子の通電と上記パルスモータ63aの駆動とが連携して制御される。
<パルスモータ回転速度の漸減・漸増設定の詳細>
具体的には、本実施形態では、図11に示すように、通常区間から印字長補正区間へ移行するときの速度(又は印字長補正区間から通常の減速区間に移行(復帰)するときの速度)を徐々に増加させる(又は減少させる)ようにする。
すなわち、印字長補正区間へ移行する際には、移行直前の上記第1回転速度をVa(定速)、第1回転速度よりも遅い印字長補正区間の上記第2回転速度をVb(定速)とした場合、これら速度差|Va−Vb|を段階的に変更させている。図11に示す例では、段階数Cを例えば「4」として、速度の変更量△Vを△V=|Va−Vb|/Cに設定することにより、速度差|Va−Vb|に対して4段階の変更量△Vを用いることで漸減される。すなわち、上記印字長補正区間へ移行直後のパルスモータ63aの第1段階減速速度(図11中(ア)参照)はVa−△V、その後の第2段階減速速度(図11中(イ)参照)はVa−2△V、その後の第3段階減速速度(図11中(ウ)参照)はVa−△3V、そして最後の第4段階減速速度はVa−4△V(=Vb)となる。この結果、これ以降の印字長補正区間では、パルスモータ63aは上記Vbによる低速定速運転となる。
すなわち、印字長補正区間から通常区間へ復帰する際にも、上記同様、速度差|Va−Vb|に対して4段階の変更量△Vを用いることで漸増される。すなわち、上記印字長補正区間から通常区間へ復帰開始直後のパルスモータ63aの第1段階増速速度(図11中(エ)参照)はVb+△V、その後の第2段階増速速度(図11中(オ)参照)はVb+2△V、その後の第3段階増速速度(図11中(カ)参照)はVb+△3V、そして最後の第4段階増速速度はVb+4△V(=Va)となる。この結果、これ以降の通常区間では、パルスモータ63aは上記Vaによる高速定速運転となる。
なお、図11においては、手法の明確化のために、印刷動作開始時にパルスモータ63aを速度0から加速(スルーアップ)した直後に上記第1回転速度Vaの高速定速運転を実現した後の上記漸減制御を例に取って説明しているが、本実施形態の漸減制御はこのタイミングに限られるものではない(図8(a)参照)。同様に、印刷終了時にパルスモータ63aを第1回転速度Vaから減速(スルーダウン)する直前に上記第2回転速度Vbから復帰する際の上記漸増制御を例に取って説明しているが、本実施形態の漸増制御はこのタイミングに限られるものではない(図8(a)参照)。
<制御フロー>
上記の手法を実現するために、制御回路70のCPU74が実行する制御手順を図12及び図13に示すフローチャートにより説明する。
図12において、このフローは、例えばラベル作成装置1のキーボード部5において、操作者の適宜の操作に基づき対応する上記印字データが生成されかつ適宜の印刷開始指示がなされることにより開始される。まず、ステップS10で、CPU74は、印刷動作開始時において、モータ駆動回路63に制御信号を出力し、パルスモータ63aに付与するパルス信号を制御することで、パルスモータ63aの目標速度を上記第1回転速度Vaに設定する。
その後、ステップS20で、CPU74は、パルスモータ63aの実際の速度が上記第1回転速度Vaに達したか否かを判定する。上記ステップS10により印刷が開始されパルスモータ63aが回転を始めた直後は第1回転速度に達していないのでステップS20の判定が満たされず(ステップS20:NO)、ステップS30に移る。
ステップS30では、CPU74は、上記印字データに基づき、サーマルヘッド23の印刷が終了するタイミングであるか否かを判定する。上記のようにして印刷が開始された直後であればステップS30の判定が満たされず(ステップS30:NO)、ステップS50に移る。
ステップS50では、CPU74は、複数の発熱素子の通電とパルスモータ63aの駆動とを連携して制御するときの、パルス・ドット比率αの設定処理を実行する(詳細は図13を用いて後述)。
その後、ステップS60で、CPU74は、上記ステップS50で設定されたパルス・ドット比率αに基づき、1ラインの印刷を実行する。すなわち、CPU74は、モータ駆動回路63に制御信号を出力して、予め設定されたパルス周期に基づいた周期でパルスモータ63aに対しパルス信号を付与し、パルスモータ63aを1パルス分回転駆動させる。これによって、CPU74は、上記パルス・ドット比率αに基づく1ラインの印刷に対応した所定の距離分、カバーフィルムを搬送させる。その一方、CPU74は、サーマルヘッド駆動回路61に制御信号を出力して、サーマルヘッド23の複数の発熱領域に対し、予め設定された上記パルス周期に基づいた周期で給電し、カバーフィルムにライン印字データに対応した1ラインの印刷を行わせる。
後述のように、印字長補正区間以外の通常区間は、パルス・ドット比率αは相対的に大きな値であるα=α1とされる。したがって、上記通常区間においては、上記1ラインの印刷は、相対的に大きな搬送距離ごとに実行される。上記のステップS60の処理の後、ステップS70に移る。
ステップS70では、CPU74は、上記印字データ等に基づき、カバーフィルムに対して全印刷ライン数の印刷が終了したか否かを判定する。全印刷ライン数の印刷が終了するまでは判定が満たされず(ステップS70:NO)、上記ステップS20に戻り、上記同様にステップS20〜ステップS70の手順を繰り返す。
上記のような繰り返しにおいて、パルスモータ63aの回転開始後(言い換えれば印刷開始後)ある程度の時間が経過し、パルスモータ63aの実際の速度が第1回転速度Vaに達すると、前述のステップS20の判定が満たされ(ステップS20:YES)、ステップS80に移る。ステップS80では、CPU74は、上記印字データに基づき、(パルスモータ63aの回転速度を上記第1回転速度Vaよりも遅い上記第2回転速度Vbとする)印字長補正区間へ移行するか否かを判定する。まだ印字長補正区間へ移行するタイミングではない場合には、ステップS80の判定が満たされず(ステップS780:NO)上記ステップS30に戻り、以降は上記と同様の手順を繰り返す。
一方、印字データに基づき、上記印字長補正区間へ移行するタイミングとなった場合は、上記ステップS80の判定が満たされ(ステップS80:YES)、ステップS90に移行する。
ステップS90では、CPU74は、モータ駆動回路63に制御信号を出力し、パルスモータ63aに付与するパルス信号を制御することで、パルスモータ63aの目標速度を、印字長補正区間に対応した上記第2回転速度Vbに設定する。
その後、ステップS100では、CPU74は、パルスモータ63aの実際の速度が上記第2回転速度Vbに達したか(Vbまで低下したか)否かを判定する。上記印字長補正区間への移行が開始され後述のステップS50でパルス・ドット比率αがα2へ向かって漸減されステップS60において対応する減速が実行された直後は、まだ第2回転速度まで速度が低下していないのでステップS100の判定が満たされず(ステップS100:NO)、ステップS30に移り、以降は上記と同様の手順が繰り返される。当該繰り返しによってステップS50及びステップS60により徐々に減速が進み第2回転速度がで速度が低下したらステップS100の判定が満たされ(ステップS100:YES)、ステップS110に移る。
ステップS110では、CPU74は、上記印字データに基づき、上記印字長補正区間が終了し元の通常区間に復帰するか否かを判定する。上記印字長補正区間への移行直後は(まだ通常区間へ復帰するタイミングではないので)ステップS110の判定が満たされず(ステップS110:NO)、ステップS30に移り、以降は上記と同様の手順が繰り返される。当該繰り返しの間に印字長補正区間を進行し通常区間へ復帰するタイミングとなったらステップS110の判定が満たされ(ステップS110:YES)、ステップS120に移る。
ステップS120では、CPU74は、モータ駆動回路63に制御信号を出力し、パルスモータ63aに付与するパルス信号を制御することで、パルスモータ63aの目標速度を、もとの通常区間に対応した上記第1回転速度Vaに設定する。その後、上記ステップS30に戻り、以降は上記と同様の手順が繰り返される。
そして、上記繰り返しにより印刷が続行されていき、印字データに基づき、サーマルヘッド23の印刷が終了するタイミングとなる(印刷終了が近づく)と、前述のステップS30の判定が満たされ(ステップS30:YES)、ステップS40に移る。
ステップS40では、CPU74は、モータ駆動回路63によるパルスモータ63aに付与するパルス信号を制御して、目標速度を「0」に設定する。なお、このステップS40と前述の上記ステップS10とを実行するCPU74の機能が、各請求項記載の第3制御手段として機能する。その後のステップS50以降は上記と同様の手順が繰り返される。当該繰り返しによってステップS50及びステップS60により徐々に減速が進み、印字データに基づく全ライン数の終了までパルスモータ63aの速度が停止に向かって低下することとなる。
そして、上記繰り返しによる上記モータ速度の低下とともに印字データに基づく(カバーフィルムに対する)全印刷ライン数の印刷が終了すると、ステップS70の判定が満たされ(ステップS70:YES)、このフローを終了する。
<パルス・ドット比率設定処理>
次に、ステップS50におけるパルス・ドット比率設定処理の詳細を図13のフローチャートにより説明する。
図13において、ステップS51で、CPU74は、まず、パルス・ドット比率αを、前述の通常区間に対応した、相対的に大きな値である第1比率α1に設定する。
その後、ステップS52で、CPU74は、上記ステップS80と同様、上記印字データに基づき、(パルスモータ63aの回転速度を上記第1回転速度Vaよりも遅い上記第2回転速度Vbとする)印字長補正区間へ移行するか否かを判定する。
印字長補正区間へ移行する場合はステップS52の判定が満たされ(ステップS52:YES)、ステップS53に移行する。印字長補正区間へ移行しない場合はステップS52の判定が満たされず(ステップS52:NO)、ステップS55に移行する。
ステップS53では、CPU74は、上記パルス・ドット比率αが、前述の印字長補正区間に対応した、相対的に小さな値である第2比率α2に達したか否かを判定する。
印字長補正区間への移行直後はパルス・ドット比率αが第2比率α2に達していないのでステップS53の判定が満たされず(ステップS53:NO)、ステップS54に移行する。ステップS54では、CPU74は、パルス・ドット比率αを速度変更量△αだけ減じることで、モータ回転速度の漸減を実行する。前述の例では、△V=|Va−Vb|/C(C:段階数=4)であり、△Vにより4段階に漸減される。その後、図12に戻ってステップS60へと移行し、以降は前述の手順を繰り返す。
上記ステップS54での漸減処理を含む上記繰り返しによりパルス・ドット比率αが第2比率α2にまで低下すると、ステップS53の判定が満たされ(ステップS53:YES)、そのまま図12の上記ステップS60に戻り、以降は上記と同様の手順を繰り返す。なお、このステップS53の判定が満たされてそのままステップS60に移行する処理を行う、CPU74の機能が、各請求項記載の第2制御手段に相当する。
一方、上記のような印字長補正区間への移行後、当該印字長補正区間が終了して通常区間へ復帰する場合には、ステップS52の判定が満たされず(S52:NO)、ステップS55へ移行する。
ステップS55では、CPU74は、上記ステップS110と同様、上記印字データに基づき、上記印字長補正区間から上記通常区間へ復帰するか否かを判定する。
通常区間へ復帰する場合はステップS55の判定が満たされ(ステップS55:YES)、ステップS56に移行する。通常区間へ復帰しない場合はステップS55の判定が満たされず(ステップS55:NO)、そのまま図12の上記ステップS60に戻り、以降は上記と同様の手順を繰り返す。なお、このステップS55の判定が満たされずそのままステップS60に移行する処理を行う、CPU74の機能が、各請求項記載の第1制御手段に相当する。
ステップS56では、CPU74は、上記パルス・ドット比率αが、前述の通常区間に対応した、相対的に大きな値である第1比率α1に達したか否かを判定する。
印字長補正区間から通常区間への復帰開始直後はパルス・ドット比率αが第1比率α12に達していないのでステップS56の判定が満たされず(ステップS56:NO)、ステップS57に移行する。ステップS57では、CPU74は、パルス・ドット比率αを速度変更量△αだけ増やすことで、モータ回転速度の漸増を実行する。前述の例では、△V=|Va−Vb|/C(C:段階数=4)であり、△Vにより4段階に漸増される。その後、図12に戻ってステップS60へと移行し、以降は前述の手順を繰り返す。なお、このステップS57及び前述のステップS54を実行するCPU74の機能が各請求項記載の切り替わり制御手段として機能する。
上記ステップS57での漸増処理を含む上記繰り返しによりパルス・ドット比率αが第1比率α1にまで増大すると、ステップS56の判定が満たされ(ステップS56:YES)、そのまま図12の上記ステップS60に戻り、以降は上記と同様の手順を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態においては、前述のように、(第1連携状態に対応した)上記通常区間におけるパルスモータ63aの回転速度Vaと、(第2連携状態に対応した)上記印字長補正区間におけるパルスモータ63aの回転速度Vbとの差Va−Vbが、比較的大きい場合であっても、回転速度Vaから回転速度Vbへの移行時、回転速度Vbから回転速度Vaへの移行時、において、速度変化量△を用いて漸減又は漸増させる。これにより、前述したようなパルス信号の入力と励磁相の切り替えとの整合の崩れを確実に回避し、円滑なモータ動作を確保することができる。
また、本実施形態においては特に、印刷動作開始時(スルーアップ時)に上記第1比率α1でパルスモータ63aを加速して上記第1回転速度Vaの定速運転を実現する構成、そしてさらに、印刷動作終了時(スルーダウン時)に上記第1比率α1でパルスモータ63aを減速して停止させる構成、のそれぞれにおいて、前述のような印字長補正を行う場合であっても、上記第1回転速度Vaと上記第2回転速度Vbとの速度差に起因する上記整合の崩れを確実に回避し、円滑なモータ動作を確保することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
(1)第2回転速度を下方修正し総動作時間の延びを防止する場合
すなわち、上記実施形態では、通常区間から印字長補正区間への移行時、あるいは印字長補正区間から通常区間への移行時に、パルス・ドット比率αが(α1とα2との間で直ちに切り替えるのではなく)徐々に変化し、パルスモータ63aの回転速度を漸減・漸増する。しかしながらこのような制御を行う結果、通常区間の上記第1連携状態→印字長補正区間の上記第2連携状態→通常区間の上記第1連携状態、と切り替えられるときの全体の総動作時間が、(パルスモータ63aの回転速度の変化が緩やかとなる分)上記直ちに切り替える場合に比べて延びてしまう。
そこで、本変形例においては、図14に示すように、上記のようにしてパルスモータ63aの回転速度の漸減及び漸増の制御が行われるときの総動作時間が、上記(漸減及び漸増の制御が行われずに)直ちに切り替えられるときの総動作時間と略同一となるように、上記第2比率α2を補正する(例えば補正前よりも小さな値に補正する)。
すなわち、図14に示すように、上記手法の漸減化・漸増化により増える見込み総動作時間2(Va−Vb)を、定速化後(第2連携状態)の残り回数dそれぞれに割り振ることで、上記第2回転速度Vbを、それよりも小さな速度Vb′へと下方修正する(なお、CPU74のこの修正機能が各請求項記載の補正手段に相当する)。この結果、印字長補正区間へ移行時のパルスモータ63aの回転速度の挙動は、第1段階減速速度(Va−△V)→第2段階減速速度(Va−2△V)→第3段階減速速度(Va−△3V)→第4段階減速速度すなわち修正後の上記第2回転速度Vb′(但しVb′<Vb)となる(図14中の破線矢印参照)。同様に、上記印字長補正区間から通常区間へ復帰時のパルスモータ63aの回転速度の挙動は、上記修正後の第2回転速度Vb′→第1段階増速速度(Vb+△V)→第2段階増速速度(Vb+2△V)→第3段階増速速度(Vb+△3V)→第4段階増速速度(Vb+4△V;Vaに等しい)となる(図14中の破線矢印参照)。
具体的には、上記修正後の速度Vb′は、図14において、前述した第1段階減速速度Va′(=Va−△V)から印字長補正区間の回転速度Vb′までの三角領域(x)と、印字長補正区間の回転速度Vb′から第3段階増速速度(この例では上記Va′に等しい)までの三角領域(z)との、合計面積が、上記印字長補正区間で定速回転する際に上記回転速度Vb′への(上記修正前の回転速度Vbからの)下方修正により生じる矩形領域(y)の面積と、等しくなるように決定される。すなわち、Vb′=Vb−4(Va−Vb)/dの式により決定される。ここでdは、印字長補正区間でパルスモータ63aへ与えられる総パルス数のうち、上記漸減制御・漸増制御により使用されるパルス数(上記の例では3+3=6個)を差し引いた、残り区間のパルス数(回数)である。
具体的数値の例としては、例えば、Va=30、Vb=20、△V=2.5、d=15とすると、
Vb′=20 −4(30−20)/15
=20−2.666
=17.334
となる。
この結果、第2回転速度Vb=20を、Vb′=17.334に下方修正することにより、上記漸増・漸減制御実行に伴う総動作時間の増加をなるべく防ぐことができ、印字時間が、印字長補正のあるなしに関わらず略一定になる。したがって、本変形例によれば、前述したような総動作時間の延びを回避できるので、さらに利便性を向上することができる。
(2)その他
なお、以上は、印刷装置として、被印字テープに所望の印刷を行って印字ラベルを作成する印字ラベル作成装置に対し、本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、印刷装置の一例として、例えばA4、A3、B4、B5サイズ等の通常の被印刷用紙に画像を形成したり文字を印刷するプリンタや、バッテリ電源により駆動される携帯用プリンタに対し、本発明を適用してもよい。この場合も(パルスモータを使用する機種であれば)同様の効果を得る。
なお、上記図6中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
なお、上記図12及び図13に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 ラベル作成装置(印刷装置)
23 サーマルヘッド
24 プラテンローラ(搬送手段)
63a パルスモータ
74 CPU
α パルス・ドット比率
α1 第1比率
α2 第2比率

Claims (3)

  1. パルス信号を入力することにより駆動するパルスモータと、
    前記パルスモータの駆動力を用いて被印刷媒体を搬送させるための搬送手段と、
    前記被印刷媒体を前記搬送手段により搬送する搬送方向と直交する方向に配列され、前記被印刷媒体を前記搬送方向に印刷解像度に分割してなる各印刷ライン上に少なくとも各ドットを形成する、複数の発熱素子を備えたサーマルヘッドと、
    前記複数の発熱素子の通電と前記パルスモータの駆動とを連携して制御することにより、前記パルスモータが第1回転速度で定速回転する際の、当該パルスモータへの前記パルス信号の出力数と、印字データを1つの前記印刷ライン単位に分割してなるライン印字データの印刷数との、パルス・ドット比率を、0でない一定の第1比率とする、第1連携状態を実現する第1制御手段と、
    前記複数の発熱素子の通電と前記パルスモータの駆動とを連携して制御することにより、前記パルスモータが前記第1回転速度より遅い第2回転速度で定速回転する際の前記パルス・ドット比率を、前記第1比率よりも小さくかつ0でない一定の第2比率とする、第2連携状態を実現する、第2制御手段と、
    前記複数の発熱素子の通電と前記パルスモータの駆動とを連携して制御することにより、前記第1連携状態から前記第2連携状態へと切り替わる際に前記サーマルヘッドが1ドット印字する時間を一定としつつ前記パルス・ドット比率を前記第1比率から前記第2比率へと漸減させるとともに、前記第2連携状態から前記第1連携状態へと切り替わる際に前記サーマルヘッドが1ドット印字する時間を一定としつつ前記パルス・ドット比率を前記第2比率から前記第1比率へと漸増させる、切り替わり制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記切り替わり制御手段による前記第1比率と前記第2比率との間の前記漸減及び前記漸増の制御が行われた場合における、前記第1連携状態から前記第2連携状態への切り替えを経て前記第1連携状態へ復帰するまでの総動作時間が、前記漸減及び前記漸増の制御が行われず前記第1比率と前記第2比率との間で直接切り替えを行った場合における前記総動作時間と略同一となるように、前記第2制御手段における前記第2比率を補正する補正手段を有し、
    前記切り替わり制御手段は、
    前記第1連携状態から前記第2連携状態へと切り替わる際に、前記パルス・ドット比率を前記第1比率から前記補正手段による補正後の第2比率へと漸減させるとともに、前記第2連携状態から前記第1連携状態へと切り替わる際に、前記パルス・ドット比率を前記補正後の第2比率から前記第1比率へと漸増させる
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の印刷装置において、
    前記複数の発熱素子の通電と前記パルスモータの駆動とを連携して制御することにより、前記パルス・ドット比率を前記第1比率としつつ、前記パルスモータの速度を停止状態から前記第1回転速度へと加速するとともに、前記パルスモータの速度を前記第1回転速度から停止状態とする、第3制御手段を有する
    ことを特徴とする印刷装置。
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