JP2015166146A - 印字ラベル作成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】準備搬送部分の無駄な切断除去や戻し搬送を行うことなく、準備搬送部分の切断除去を行った場合と同一内容の印字ラベルを作成することができ、被印字テープの材料コストの削減並びに印刷時間の時間的なロスを抑制し、迅速なラベル作成作業を行うことができる印字ラベル作成装置を提供する。【解決手段】印字ラベルの全体のラベル長さLが設定されている状態で、その印字ラベルの全体の長さLよりも印字領域の長さSL1が短く、かつ、印字ラベルの全体のラベル長さLから印字領域の長さSL1を差し引いた後余白の長さSL2がラベルカッタ機構(切断位置)と印字ヘッド(印字位置)との離間距離Xよりも長い場合(SL2≧X)に、離間距離Xの余剰分(準備搬送部分)として破棄されていた部分を長さSL2の後余白の一部として有効利用する。【選択図】図8
Description
本発明は、被印字テープに所望の印字を形成して印字テープを作成する印字ラベル作成装置に関する。
従来から、被印字テープを用いて印字ラベルを作成する印字ラベル作成装置は、被印字テープを搬送ローラにより搬送しつつ、印字ヘッドにより被印字テープに対して所望の印字を形成し、その印字が完了すると、印字ヘッドよりも搬送ローラの搬送方向に沿って所定の離間距離だけ下流側に設けたカッタで被印字テープを切断することにより印字ラベルを作成している。
この際、印字ヘッドとカットの間は、搬送方向に沿って所定の距離だけ離間していることから、次の印字ラベルと作成する際には、その所定の距離分の被印字テープが前余白(準備搬送部分)として存在してしまうという問題が生じていた。
そこで、このような無駄な前余白をなくすために、その分を搬送ローラの搬送方向とは逆方向に戻し搬送する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述した前余白を戻し搬送する構成にあっては、戻し搬送のために搬送ローラの回転方向を切り替えたり、搬送ローラを駆動させるための駆動モータのパルス制御等の制御が必要となるうえ、印字開始までに時間がかかって迅速なラベル作成をすることができないという問題が生じていた。
本発明の目的は、準備搬送部分の無駄な切断除去や戻し搬送を行うことなく、準備搬送部分の切断除去を行った場合と同一内容の印字ラベルを作成することができ、被印字テープの材料コストの削減並びに印刷時間の時間的なロスを抑制し、迅速なラベル作成作業を行うことができる印字ラベル作成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願第1発明は、被印字テープを用いて印字ラベルを作成する印字ラベル作成装置であって、前記被印字テープを搬送させるための搬送ローラと、前記搬送ローラにより搬送される前記被印字テープに対し、所望の印字を形成する印字ヘッドと、前記搬送ローラの搬送方向に沿って所定の離間距離だけ前記印字ヘッドよりも下流側に設けられ、前記印字ヘッドにより印字形成された前記被印字テープを切断し、前記搬送方向に沿った所定のラベル長さの印字ラベルを形成するカッタと、操作者による操作入力に基づく、前記印字ラベルに含まれる印字内容に対応した第1印字データを取得する第1印字データ取得手段と、前記第1印字データを180°回転させた内容となる、逆印字データを生成する逆印字データ生成手段と、前記第1印字データに対応した印字を前記被印字テープに形成して前記印字ラベルを作成した場合に、当該被印字テープのうち、前記第1印字データに対応した印字が形成される印字領域よりも前記搬送方向に沿って上流側に生じる第1非印字領域の、前記搬送方向に沿った長さが、前記離間距離以上であるか否かを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段により前記第1非印字領域の前記長さが前記離間距離未満であると判定された場合には、前記印字ヘッド、前記搬送ローラ、及び前記カッタを協働させて制御し、前記被印字テープを前記離間距離だけ準備搬送して当該準備搬送された部分を切断し、さらに前記第1印字データに対応した印字した後に、前記被印字テープを前記第1非印字領域の前記長さだけ搬送して、前記印字ラベルの作成を行う第1制御手段と、前記第1判定手段により前記第1非印字領域の前記長さが前記離間距離以上であると判定された場合には、前記印字ヘッド、前記搬送ローラ、及び前記カッタを協働させて制御し、前記被印字テープを、前記第1非印字領域の前記長さから前記離間距離を差し引いた距離だけ搬送した後に、前記逆印字データに対応した印字を前記被印字テープに形成、前記印字ラベルの作成を行う第2制御手段と、を有することを特徴とする。
本願第1発明においては、搬送ローラにより搬送される被印字テープに対し印字ヘッドにより所望の印字が形成され、さらに印字形成された被印字テープがカッタによって切断される。これにより、(例えば固定値である)所定のラベル長さを備えた、印字ラベルが作成される。
このような動作を行う際、本願第1発明では、カッタが、印字ヘッドよりも、搬送方向に沿って所定の離間距離だけ、下流側に離れて設けられている。この結果、新たに印字ラベルの作成を開始する際において、(直前に印字ラベルを作成したときにカッタにより切断済みの)被印字テープの先端から印字ヘッドまでの部分(上記離間距離分に相当)が、印字ヘッドによって印字形成不可能な領域(非印字領域)となる。したがって、通常、新たに印字ラベルの作成を開始する際には、まず、被印字テープを上記離間距離分だけ搬送(準備搬送)して当該搬送された部分を切断し、当該部分が除去される。この結果、当該離間距離分の被印字テープ(以下適宜、準備搬送部分という)は、印字ラベルの作成のために全く用いられることのない、無駄な部分となる。
そこで、本願第1発明では、上記のように通常は切断され除去される準備搬送部分を、印字ラベルの一部に組み込むことで、準備搬送部分の無駄の回避を図る。そのために、第1印字データ取得手段と、逆印字データ生成手段と、第1判定手段と、第2制御手段と、が設けられる。第1印字データ取得手段は、操作者による操作入力に対応した、印字ラベルでの印字内容を表す印字データを取得する。逆印字データ生成手段は、上記第1印字データにおける搬送方向の上流側と下流側とを逆転させた内容となる、逆印字データを生成する。
ここで、本願第1発明では、印字ラベルを作成する際に、被印字テープにおいて、上記第1印字データに対応した印字が形成される印字領域と、印字が形成されない非印字領域(第1非印字領域)と、が生じる。このことに対応して、上記第1判定手段では、印字領域よりも搬送方向上流側に生じる当該第1非印字領域に、上記準備搬送部分を組み込めるか否かが、判定される。具体的には、上記第1判定手段は、第1印字データに対応した印字をそのまま形成し印字ラベルを作成する場合を想定したとき、上記第1非印字領域の搬送方向に沿った長さが、上記離間距離以上であるか否かを判定する。
第1非印字領域の長さが比較的短い場合は、上記判定が満たされず、上記の準備搬送部分の組み込みを行うには第1非印字領域の長さが足りないと見なされる。この場合は、第1制御手段により、上述した通常の制御、すなわち、上記準備搬送部分の切断→第1印字データに対応した印字形成→第1非印字領域の長さだけ被印字テープ搬送、による印字ラベルの作成が行われる。
第1非印字領域の長さが比較的長い場合は、上記判定が満たされ、上記の準備搬送部分の組み込みを行うのに十分なほど長さが長いと見なされる。この場合、第2制御手段により、第1非印字領域の長さから上記離間距離を差し引いた距離だけ被印字テープ搬送→逆印字データに対応した印字形成、の順で、印字ラベルの作成が行われる。このとき、上記逆印字データに基づき逆向きにテキストが印字形成されることで、長さ方向一方側に印字形成が行われるとともに他方側に非印字の余白が存在する、上記第1制御手段の制御時と同一態様の印字ラベルを実現することができる。またこのとき、上記逆向きの印字形成よりも前に(印字形成のない状態での)被印字テープの搬送を行うことにより、印字ラベル作成開始時に不可避に生じる上記準備搬送部分を、印字ラベルの非印字領域(第1非印字領域)内に組み込むことができる。
以上の結果、上述の準備搬送部分の無駄な切断除去を回避しつつ、(当該準備搬送部分の切断除去を行うときと)同一内容の印字ラベルを作成することができる。またこのとき、準備搬送部分の無駄を防止するために一時的に逆方向への搬送を行う手法のような時間的なロスがないので、迅速にラベル作成作業を行うことができる。
上記目的を達成するために、本願第2発明は、被印字テープを搬送させるための搬送ローラと、前記搬送ローラにより搬送される前記被印字テープに対し所望の印字を形成する印字ヘッドと、前記搬送ローラの搬送方向に沿って所定の離間距離だけ前記印字ヘッドよりも下流側に設けられ、前記印字ヘッドにより印字形成された前記被印字テープを切断し、前記搬送方向に沿った所定のラベル長さを備えた印字ラベルを形成するカッタと、操作者による操作入力に基づく、前記印字ラベルに含まれる印字内容に対応した第2印字データを取得する第2印字データ取得手段と、前記第2印字データに対応した印字を前記被印字テープに形成して前記印字ラベルを作成した場合に、当該被印字テープのうち、前記第2印字データに対応した印字が形成される印字領域よりも前記搬送方向に沿って下流側に生じる第2非印字領域の、前記搬送方向に沿った長さが、前記離間距離以上であるか否かを判定する第2判定手段と、前記第2判定手段により前記第2非印字領域の前記長さが前記離間距離未満であると判定された場合には、前記印字ヘッド、前記搬送ローラ、及び前記カッタを協働させて制御し、前記被印字テープを前記離間距離だけ準備搬送して当該準備搬送された部分を切断し、さらに前記被印字テープを前記第2非印字領域の前記長さだけ搬送した後に、前記第2印字データに対応した印字を前記被印字テープに形成して、前記印字ラベルの作成を行う第3制御手段と、前記第2判定手段により前記第2非印字領域の前記長さが前記離間距離以上であると判定された場合には、前記印字ヘッド、前記搬送ローラ、及び前記カッタを協働させて制御し、前記被印字テープを、前記第2非印字領域の前記長さから前記離間距離を差し引いた距離だけ搬送した後に、前記第2印字データに対応した印字を前記被印字テープに形成して、前記印字ラベルの作成を行う第4制御手段と、を有することを特徴とする。
本願第2発明では、上記第1発明と同様、上記準備搬送部分を印字ラベルの一部に組み込むことで、準備搬送部分の無駄の回避を図る。そのために、本願第2発明では、第2印字データ取得手段と、第2判定手段と、第4制御手段と、が設けられる。第2印字データ取得手段は、操作者による操作入力に対応した、印字ラベルでの印字内容を表す印字データ(第2印字データ)を取得する。
本願第2発明では、上記第1発明と同様、印字ラベルを作成する際に、被印字テープにおいて、上記第2印字データに対応した印字が形成される印字領域と、印字が形成されない非印字領域(第2非印字領域)と、が生じる。このことに対応して、上記第2判定手段では、印字領域よりも搬送方向下流側に生じる当該第2非印字領域に、上記準備搬送部分を組み込めるか否かが、判定される。具体的には、上記第2判定手段は、第2印字データに対応した印字をそのまま形成し印字ラベルを作成する場合を想定したとき、上記第2非印字領域の搬送方向に沿った長さが、上記離間距離以上であるか否かを判定する。
第2非印字領域の長さが比較的短い場合は、上記判定が満たされず、上記の準備搬送部分の組み込みを行うには第2非印字領域の長さが足りないと見なされる。この場合は、第3制御手段により、上述した通常の制御、すなわち、上記準備搬送部分の切断→第2非印字領域の長さだけ被印字テープ搬送→第2印字データに対応した印字形成、等により印字ラベルの作成が行われる。
第2非印字領域の長さが比較的長い場合は、上記判定が満たされ、上記の準備搬送部分の組み込みを行うのに十分なほど長さが長いと見なされる。この場合、第4制御手段により、第2非印字領域の長さから上記離間距離を差し引いた距離だけ被印字テープ搬送→第2印字データに対応した印字形成、等により印字ラベルの作成が行われる。このとき、印字形成よりも前に、上記準備搬送部分の長さ(上記離間距離)を差し引いた距離だけの被印字テープの搬送を行うことで、印字ラベル作成開始時に不可避に生じる上記準備搬送部分を、印字ラベルの非印字領域(第1非印字領域)内に組み込んだ形で、印字ラベルを作成することができる。
以上の結果、上述の準備搬送部分の無駄な切断除去を回避しつつ、(当該準備搬送部分の切断除去を行うときと)同一内容の印字ラベルを作成することができる。またこのとき、準備搬送部分の無駄を防止するために一時的に逆方向への搬送を行う手法のような時間的なロスがないので、迅速にラベル作成作業を行うことができる。
本発明によれば、準備搬送部分の無駄な切断除去や戻し搬送を行うことなく、準備搬送部分の切断除去を行った場合と同一内容の印字ラベルを作成することができ、被印字テープの材料コストの削減並びに印刷時間の時間的なロスを抑制し、迅速なラベル作成作業を行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、印字ラベル作成装置1について「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」というときは、図1等の各図中に適宜示す矢印方向に各々対応する。
<印字ラベル作成装置の全体構造>
図1に示す印字ラベル作成装置1は、1台でサーマルタイプ、レセプタタイプ、ラミネートタイプ、チューブタイプ等、各種のテープカートリッジを使用して印字ラベル(印刷物)を作成可能な汎用の装置である。本実施形態では、レセプタタイプの印刷装置について説明する。
図1に示す印字ラベル作成装置1は、1台でサーマルタイプ、レセプタタイプ、ラミネートタイプ、チューブタイプ等、各種のテープカートリッジを使用して印字ラベル(印刷物)を作成可能な汎用の装置である。本実施形態では、レセプタタイプの印刷装置について説明する。
図1に示すように、本実施形態の印字ラベル作成装置1(印刷装置)は、略直方体形状の本体カバー2によって覆われた本体部11を備えている。本体カバー2は、左カバー12、右カバー13及び上カバー14を有し、それぞれ本体部11の左方部、右方部及び上方部を覆っている。左カバー12は、本体部11の左下部に前後方向の軸線周りに回動自在に取り付けられ、本体部11の左側面部に設けられたカートリッジホルダ8(後述の図2参照)を開閉可能に設けられている。右カバー13は、本体部11の右側面部に着脱可能に装着され、本体部11の右方部に設けられた電池収納部(図示せず)を開閉可能に設けられている。
上カバー14の上面には、印字ラベル作成装置1を操作するための操作部3が設けられている。操作部3は、電源ボタン、カッタボタン等の各種の操作をするボタン類を備えている。本体部11の前部には、排出口20に接続した傾斜面21を有する排出部22が設けられている。
印字ラベル作成装置1で形成された印字ラベル(図示せず)は、排出部22を通って排出口20に導かれ、排出口20から印字ラベル作成装置1の外部に排出される。本体部11の後面部には、USB(Universal Serial Bus)接続ポート等が配置されている。印字ラベル作成装置1は、USB接続ポートに接続されたUSBケーブル107(後述の図4参照)等を介してパーソナルコンピュータ等の操作端末200(後述の図4参照)に接続される。印字ラベル作成装置1は、操作端末200から送信される文字、数字、図形等の印刷データに基づき、被印字テープ57(後述の図2及び図3参照)に所望の印刷を行う。なお、印字ラベル作成装置1と操作端末200とは無線で接続してもよい。
<装置の内部構造>
印字ラベル作成装置1の内部構造について説明する。図2及び図3に示すように、本体部11の左側面部には、テープカートリッジ30を着脱可能なカートリッジホルダ8が設けられている。カートリッジホルダ8は、キャビティ80、角支持面83、凹部70、及び下方支持面701を含んで形成されている。キャビティ80は、ケース31の底面302の形状と略対応するように凹陥された凹部である。角支持面83及び下方支持面701は、キャビティ80の外縁から水平に延びる平面である。
印字ラベル作成装置1の内部構造について説明する。図2及び図3に示すように、本体部11の左側面部には、テープカートリッジ30を着脱可能なカートリッジホルダ8が設けられている。カートリッジホルダ8は、キャビティ80、角支持面83、凹部70、及び下方支持面701を含んで形成されている。キャビティ80は、ケース31の底面302の形状と略対応するように凹陥された凹部である。角支持面83及び下方支持面701は、キャビティ80の外縁から水平に延びる平面である。
角支持面83は、カートリッジホルダ8の後側下部、前側下部、後側上部に設けられている。角支持面83は、テープカートリッジ30がカートリッジホルダ8に装着されたときに、テープカートリッジ30の角部の下面を支持する。
下方支持面701は、カートリッジホルダ8の下部の前後方向中央に設けられている。下方支持面701は、テープカートリッジ30がカートリッジホルダ8に装着されたときに、テープカートリッジ30の下方凹部壁360(図3参照)を支持する。
カートリッジホルダ8の前後方向略中央部の上部寄りの位置には、前後方向に延びる板状部材からなるヘッドホルダ74が立設されている。ヘッドホルダ74の上側面には、発熱体(図示せず)を備えるサーマルヘッド(印字ヘッド)10が設けられている。ヘッドホルダ74の後方には、リボン巻取軸95が立設されている。リボン巻取軸95は、テープカートリッジ30のリボン巻取ローラ44に着脱可能な軸体である。ヘッドホルダ74の前方には、テープ駆動軸100が立設されている。テープ駆動軸100は、テープカートリッジ30の搬送ローラ46に着脱可能な軸体である。テープ駆動軸100の下側後方には、補助軸110が立設されている。補助軸110は、テープカートリッジ30の被印字テープロール40に着脱可能な軸体である。カートリッジホルダ8の下側後方の隅部寄りの位置には、ガイド軸120が立設されている。ガイド軸120は、テープカートリッジ30のガイド孔47に着脱可能な軸体である。
本体部11のカートリッジホルダ8の右側には、ステッピングモータである駆動モータ63(後述の図4参照)が配置されている。リボン巻取ローラ44(リボン巻取軸95)、搬送ローラ46(テープ駆動軸100)、及び後述のプラテンローラ84は、図示しない複数のギアを介して駆動モータ63に接続されている。駆動モータ63の駆動に伴って、リボン巻取ローラ44、搬送ローラ46、及びプラテンローラ84が回転する。
また、カートリッジホルダ8の下部の前後方向略中央の下方支持面701には、複数(この例では5つ)の被押圧用のセンサ突起33を立設したカートリッジセンサ32が設けられている。カートリッジホルダ8にテープカートリッジ30が装着されると、テープカートリッジ30に設けられた被検出部900がセンサ突起33に対向し、被検出部900によってテープカートリッジ30の種類情報を表す検出信号を出力する。
本体部11のカートリッジホルダ8の上側外方には、前後方向に延びるアーム状のプラテンホルダ82が配置されている。プラテンホルダ82は、軸支部121を中心に揺動可能に軸支されている。プラテンホルダ82の左端部には、プラテンローラ84と押圧ローラ85とが回転可能に軸支されている。プラテンローラ84は、サーマルヘッド10に対向し、サーマルヘッド10と接離可能である。押圧ローラ85は、搬送ローラ46に対向し、搬送ローラ46と接離可能である。左カバー12が閉じられると、図示しないカム機構によりプラテンホルダ82がカートリッジホルダ8の方向に移動し、プラテンホルダ82に設けられたプラテンローラ84がサーマルヘッド10と接触する印字位置に移動する。印字位置において、プラテンローラ84は、被印字テープ57とインクリボン60とを介してサーマルヘッド10を押圧する。同時に、押圧ローラ85が被印字テープ57を介して搬送ローラ46を押圧する。この状態で、リボン巻取ローラ44、搬送ローラ46、プラテンローラ84、及び押圧ローラ85の回転に伴って、テープカートリッジ30内の被印字テープ57及びインクリボン60が搬送され、サーマルヘッド10によるインクリボン60のインクが転写されることで被印字テープ57への印字が行われる。
本体部11の排出部22と搬送ローラ46との間には、図示しないラベルカッタ機構が設けられている。ラベルカッタ機構は、固定刃と可動刃とを備え、操作部3のカッタボタンを押すと、可動刃が固定刃に対し前進し、印字済みの被印字テープ57を切断し、図示しない印字ラベルを生成する。
<カートリッジの構造>
テープカートリッジ30の構造について説明する。図2及び図3に示すように、テープカートリッジ30は、全体としては平面視で丸みを帯びた角部を有する略長方体状(箱型)のケース31を備えている。ケース31は、第1ケース311(図2中上側)と第2ケース312(図2中下側)とを含む。第1ケース311は、ケース31の左側面301を形成する左側板305を含み、第2ケース312の開口部の周囲に固定される。第2ケース312は、ケース31の底面302を形成する底板306を含む。
テープカートリッジ30の構造について説明する。図2及び図3に示すように、テープカートリッジ30は、全体としては平面視で丸みを帯びた角部を有する略長方体状(箱型)のケース31を備えている。ケース31は、第1ケース311(図2中上側)と第2ケース312(図2中下側)とを含む。第1ケース311は、ケース31の左側面301を形成する左側板305を含み、第2ケース312の開口部の周囲に固定される。第2ケース312は、ケース31の底面302を形成する底板306を含む。
ケース31は、同一の幅(図2中上下方向の長さが同一)に形成された4つの角部として第1角部321〜第4角部324を有する。すなわち、ケース31の前側下方の第1角部321、後側下方の第2角部322、後側上方の第3角部323、及び、前側上方の第4角部324である。第1角部321〜第3角部323は、平面視で直角をなすようにケース31の側面から外側方向に突出している。第4角部324は、テープカートリッジ30から排出されるテープを案内する排出案内部49が角に設けられているため、直角をなしていない。第1角部321〜第3角部323は、テープカートリッジ30がカートリッジホルダ8に装着されたときに、カートリッジホルダ8に設けられた角支持面83に配置するリブ(図示せず)によって支持される部位である。
ケース31には、ケース31内に備えられるロール等を回転可能に支持するための4つの支持孔65〜68が設けられている。すなわち、ケース31の前側下部のテープロール支持孔65、後側下部のカバーフィルムロール支持孔66、後側上部のリボンロール支持孔67、及びテープロール支持孔65とリボンロール支持孔67との間のリボン巻取ロール支持孔68である。
テープロール支持孔65は、被印字テープ57が巻回された被印字テープロール40を回転可能に支持する。被印字テープ57は、被印字テープロール40から引き出され、サーマルヘッド10によりインクリボン60を用いて印字形成が行われた後、排出部22に向けて案内される。リボンロール支持孔67は、インクリボン60が巻回されたインクリボンロール42を回転可能に支持する。インクリボン60は、インクリボンロール42から引き出され、被印字テープロール40から引き出され被印字テープ57と重ね合わされて、サーマルヘッド10による印字形成に供される。リボン巻取ロール支持孔68は、リボン巻取ローラ44を回転可能に支持する。リボン巻取ローラ44は、印字に使用された後のインクリボン60を巻き取る。なお、例えば、カートリッジホルダ8が被印字テープとしてラミネートタイプのカバーフィルムを使用する場合、カバーフィルムが巻回されたカバーフィルムロール(図示せず)がカバーフィルムロール支持孔66に回転可能に支持される。
ケース31の下部における前後方向の略中央位置には、下方凹部壁360が設けられている。下方凹部壁360は、底板306の一部を底面302よりも左方(図3の紙面の手前方向)に向けて凹ませた凹部を形成する壁部であり、カートリッジホルダ8の下方支持面701と略対応する形状を有する。下方凹部壁360には、テープカートリッジ30の種類情報を表す被検出部900が設けられている。
被検出部900は、本体部11に設けられたカートリッジセンサ32の5つのセンサ突起33に対向する、下方凹部壁360に形成された穴部901(非押圧部)及び面部902(押圧部)の組み合わせによって、テープカートリッジ30の種類情報を表示している。
穴部901は円形の穴部であり、テープカートリッジ30がカートリッジホルダ8に装着された場合に、センサ突起33が押圧しない非押圧部として機能し、穴部901に対向するセンサ突起33はオフ状態となる。面部902は、テープカートリッジ30がカートリッジホルダ8に装着された場合に、センサ突起33を押圧する押圧部として機能し、面部902に対向するセンサ突起33はオン状態となる。
<印刷装置及び操作端末の制御系>
次に、図4を参照しつつ、印字ラベル作成装置1及び操作端末200の制御系を説明する。
次に、図4を参照しつつ、印字ラベル作成装置1及び操作端末200の制御系を説明する。
印字ラベル作成装置1は、図4に示すように、CPU73を含む制御回路71を有する制御系を備えている。制御回路71において、CPU73には、ROM76、RAM78、EEPROM77、及び入出力インターフェース72がデータバスを介して接続されている。なお、EEPROM77に代えて、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを用いてもよい。
ROM76には、印字ラベル作成装置1の制御上必要な各種プログラムが格納されている。CPU73は、このROM76に記憶されている各種プログラムに基づき、各種演算を行う。
RAM78は、CPU73による各種演算結果を一時的に記憶する。
EEPROM77には、被印字テープ57に対する複数の種別情報が記憶されている。また、EEPROM77には、テープカートリッジ30の種類情報が記憶されている。
入出力インターフェース72には、操作部3、サーマルヘッド駆動回路61、モータ駆動回路62、及びカートリッジセンサ32等が接続されている。
サーマルヘッド駆動回路61はサーマルヘッド10の駆動を制御する。
モータ駆動回路62は、駆動モータ63の駆動を制御することで、ギア(図示省略)を介してリボン巻取ローラ44が回転する。また、ギアの回転は、プラテンローラ用ギア及び搬送ローラ用ギア(図示省略)へ伝達されプラテンローラ84及び搬送ローラ46が回転する。
操作端末200は、図4に示すように、CPU102を有する制御系を備えている。CPU102には、操作部103、表示部104、及びメモリ105等が接続されている。
操作端末200は、USBケーブル107等を介して印字ラベル作成装置1と接続され、印字ラベル作成装置1との間で信号の送受が可能に設けられている。
操作端末200では、操作者が、操作部103を操作して、印字ラベル作成装置1で作成する印字ラベルにおいて印字形成するための印字データを作成し、作成した印字データを印字ラベル作成装置1に送信することができる。すなわち、操作者の操作部103の操作により、印字データを含む所定のラベル作成指示が印字ラベル作成装置へ出力されると、印字ラベル作成装置1において、モータ駆動回路62及び駆動モータ63を介しプラテンローラ84及び搬送ローラ46等が駆動され、被印字テープロール40から被印字テープ57が繰り出される。また、これと同期して、サーマルヘッド駆動回路61を介しサーマルヘッド10の複数の発熱素子が選択的に発熱駆動され、繰り出される搬送される被印字テープ57に対し、インクリボンロール42から繰り出されるインクリボン60のインクが転写され、被印字テープ57に印字データに基づく印字が行われる。その後、印字が形成された被印字テープ57を図示しないラベルカッタ機構によって切断することにより、所定の印字を有する印字ラベルが生成される。
このとき、操作者がテープカートリッジ30を種々交換して用いることを踏まえ、被印字テープ57とインクリボン60との組み合わせを変更して印字ラベルを生成することができる。そのために、カートリッジセンサ32が設けられており、カートリッジホルダ8にテープカートリッジ30が装着されると、カートリッジセンサ32からの検出結果に応じて、テープカートリッジ30の種類情報が取得される。そして、取得されたテープカートリッジ30の種類情報に対応した情報が、印字ラベル作成装置1から操作端末200へ送信される。これにより、操作端末200において、その送信されてきた種類情報に基づき、被印字テープ57の種類情報を取得する。この結果、表示部104の例えば編集画面等において、現在装着されているテープカートリッジ30の種類情報と被印字テープ57やインクリボン60の種類情報を、印字ラベルの作成前に表示し、事前に操作者に認識させることができる。
操作者によって操作端末200で作成された印字データは、CPU102によってバッファ情報に変換される。このバッファ情報は、印字データに含まれる印字ラベルの全体のラベル長さLが含まれている。
例えば、印字ラベルをCD−ROMやDVD−ROMを収納したカセットの背表紙作成する場合のように、予め規格的に印字ラベルの全体のラベル長さLが決まっている場合がある。
このような場合、例えば、印字ラベルに印字する文字数が少ない場合には、操作者の好みによって、左詰め(又は上詰め)、センタリング、均等割り付けなどの各種レイアウトの設定も可能となっている。
ここで、例えば、左詰めのまま印字ラベルを作成する場合、CPU102は、図5(A)に示すように、印字ラベルの全体のラベル長さLに対して作成文字を左詰めしたバッファ情報を作成する。
バッファ情報は、印字データに基づいて多数の格子による印字ドット上に展開したもので、図5(A)に示すように、黒く塗りつぶされている格子が印字形成される1ドット(以下適宜、「黒ドット」という)を表しており、塗られていない格子は印字形成されない1ドット(以下適宜、「白ドット」という)を表している。
したがって、バッファ情報において(印字後の印字ラベルとなる)、左詰めした状態では、印字ラベルの左側には文字サイズや文字数に応じた黒ドットと白ドットとからなる長さSL1の印字領域が存在し、印字ラベルの右側には(L−SL1)である長さSL2の白ドットのみからなる第1非印字領域(以下、「後余白」ともいう)が存在する。なお、図5においては、印字テープの周囲には、実際にはサーマルヘッド10の複数の発熱素子の配置とテープカートリッジ30の幅(高さ)との関係により余白が存在するが、説明の便宜上、上記L,SL1,SL2は、その余白を無視した状態で図示並びに説明をしている。
<本実施形態1の特徴>
図5〜図7は本実施形態1を示す。本実施形態1の特徴は、特に印字ラベルの全体のラベル長さLが設定されている状態で、その印字ラベルの全体の長さLよりも印字領域の長さSL1が短く、かつ、印字ラベルの全体のラベル長さLから印字領域の長さSL1を差し引いた後余白の長さSL2がラベルカッタ機構(切断位置)とサーマルヘッド(印字位置)10との離間距離Xよりも長い場合(SL2≧X)に、離間距離Xの余剰分として破棄されていた部分を長さSL2の後余白の一部として有効利用することにある。
図5〜図7は本実施形態1を示す。本実施形態1の特徴は、特に印字ラベルの全体のラベル長さLが設定されている状態で、その印字ラベルの全体の長さLよりも印字領域の長さSL1が短く、かつ、印字ラベルの全体のラベル長さLから印字領域の長さSL1を差し引いた後余白の長さSL2がラベルカッタ機構(切断位置)とサーマルヘッド(印字位置)10との離間距離Xよりも長い場合(SL2≧X)に、離間距離Xの余剰分として破棄されていた部分を長さSL2の後余白の一部として有効利用することにある。
例えば、図5(B)に示すように、後余白SL2≧離間距離Xの場合には、長さSL2の後余白の一部に離間距離Xを割り当てて印字のためのバッファ情報を作成したうえで、図5(C)に示すように、そのバッファ情報を180°回転させ、印字テープの後側から印字を行うことでもともと存在していた離間距離Xを破棄することなく、長さSL2の後余白の一部としてそのまま利用するようにしたものである。
すなわち、プラテンローラ84及び搬送ローラ46により搬送される被印字テープ57に対しサーマルヘッド10により所望の印字が形成され、さらに印字形成された被印字テープ57がラベルカッタ機構(切断位置)によって切断される。これにより、(例えば、固定値である)所定のラベル長さLを備えた、印字ラベルが作成される。
このような動作を行う際、ラベルカッタ機構(切断位置)が、サーマルヘッド10よりも搬送方向に沿って所定の離間距離Xだけ下流側に離れて設けられている。
この結果、新たに印字ラベルの作成を開始する際において、直前(前回)に印字ラベルを作成したときにラベルカッタ機構(切断位置)により切断済みの被印字テープ57の先端からサーマルヘッド10までの部分、すなわち、離間距離X分に相当する部分が、サーマルヘッド10によって印字形成不可能な領域(非印字領域)となる。
したがって、通常、新たに印字ラベルの作成を開始する際には、まず、被印字テープ57を離間距離X分だけ搬送(準備搬送)し、その搬送した離間距離Xの部分を切断して印字ラベルから除去し、所定のラベル長さLの印字ラベルの一端を規定する。
この結果、離間距離X分の被印字テープ57(以下、「準備搬送部分」ともいう)は、印字ラベルの作成のために全く用いられることのない無駄な部分となり、被印字テープ57等のコストアップの要因ともなる。
そこで、本実施形態1では、通常は切断され除去される準備搬送部分を印字ラベルの一部に組み込むことで無駄の回避を図るようにした。
そのために、本実施形態1では、第1印字データ取得手段と、逆印字データ生成手段と、第1判定手段と、第2制御手段と、が設けられる。以下、その詳細を、CPU102の処理ルーチンを示す図6のフロー図に基づいて、順を追って説明する。
ステップS1において、CPU102は、第1印字データを取得を取得する。すなわち、CPU102は、操作者による操作入力に対応した、印字ラベルでの印字内容を表す印字データを第1印字データとして取得する。なお、このステップS1における印字データを取得するCPU102のルーチンが請求項1の第1印字データ取得手段を構成する。また、以下の説明においては、第1印字データを単に「印字データ」と称する。
ステップS2において、CPU102は、取得した印字データに基づいてバッファ展開してバッファ情報を作成する。
ステップS3において、CPU102は、後余白の長さSL2を算出する。すなわち、CPU102は、取得した印字データにより、印字ラベルの全体のラベル長さL及びテキストデータ(第1印字データ)やフォントサイズデータ等から印字領域の長さSL1が既知であるため、これら印字ラベルの全体のラベル長さLから印字領域の長さSL1を除算して(L−SL1)、後余白の長さSL2を算出する。
ステップS4において、CPU102は、算出した後余白の長さSL2から、予めEEPROM77に格納した離間距離Xとを比較し、SL2≧Xであるか否かを判定する。すなわち、CPU102は、印字ラベルを作成する際に、被印字テープ57において、印字データに対応した印字が形成される長さSL1の印字領域と、印字が形成されない長さSL2の後余白(第1非印字領域)と、が生じる。このことに対応して、CPU102は、長さSL1の印字領域よりも搬送方向上流側に生じる長さSL2の後余白に、離間距離Xの準備搬送部分を組み込めるか否かを判定する。具体的には、CPU102は、印字データに対応した印字をそのまま形成し印字ラベルを作成する場合を想定したとき、搬送方向に沿った後余白の長さSL2が離間距離X以上であるか否かを判定する。CPU102は、SL2≧Xであると判定した場合(ステップS4:Yes)、後余白の長さSL2が比較的長く、判定が満たされたとして、準備搬送部分(離間距離X)の組み込みを行うのに十分なほど後余白の長さSL2が長いと見なしてステップS5移行する。一方、CPU102は、SL2≧Xであると判定しなかった場合(ステップS4:No)、ステップS21に移行する。なお、このステップS4におけるSL2≧Xの判定を実行するCPU102のルーチンが請求項1の第1判定手段を構成する。
ステップS5において、CPU102は、バッファ情報のうち後余白の長さSL2から離間距離X分を削除する。すなわち、CPU102は、離間距離Xはもともと存在している部分であることから、長さSL2の後余白の一部として離間距離X分を利用するために、バッファ情報から長さSL2の後余白から離間距離X分を削除する。
ステップS6において、CPU102は、バッファ情報を180°回転させる。すなわち、CPU102は、印字データにおける搬送方向の上流側と下流側とを逆転させた内容となる逆印字データを生成する。この際、180°回転させた後のバッファ情報(以下、「逆印字データ」ともいう)は、ラベル長さLから離間距離Xを差し引いた分の長さSL1の印字領域と長さ(SL2−X)の新たな後余白となる。なお、このステップS6における逆印字データを処理するCPU102のルーチンが請求項1の逆印字データ生成手段を構成する。
このとき、逆印字データに基づき逆向きにテキストが印字形成されることで、長さ方向一方側に印字形成が行われるとともに他方側に非印字の余白が存在する印字ラベルを実現することができる。また、逆向きの印字形成よりも前に(印字形成のない状態での)被印字テープ57の搬送を行うことにより、印字ラベル作成開始時に不可避に生じる準備搬送部分を、印字ラベルの非印字領域(第1非印字領域)内に組み込むことができる。
ステップS7において、CPU102は、図7(A)に示す初期位置からプラテンローラ84及び搬送ローラ46等を駆動して被印字テープロール40から被印字テープ57を繰り出し、テープ搬送を開始する。
ステップS8において、CPU102は、被印字テープ57の図7(B)に示した長さSL2の後余白のうち、搬送方向後端が印字位置であるサーマルヘッド10に達したか否かが判定される。CPU102は、被印字テープ57の後余白の搬送方向後端が印字位置に達したと判定した場合(ステップS8:Yes)ステップS9へと移行する。一方、CPU102は、被印字テープ57の後余白の搬送方向後端が印字位置に達したと判定しなかった場合(ステップS8:No)テープ搬送を継続する。
ステップS9において、CPU102は、被印字テープ57の後余白の搬送方向後端が印字位置に達したことにより、図7(C)に示すように、被印字テープ57の後余白の搬送方向後端が印字位置に達したバッファ情報を180°回転した逆印字データによって、例えば、第1印字データであるテキストデータ「ABC」のうち、末尾の「C」の字から印字を行う。
ステップS10において、CPU102は、印字が終了したか否かが判定される。すなわち、CPU102は、逆印字データによる印字処理が終了したか否かを判定する。CPU102は、印字が終了したと判定した場合(ステップS10:Yes)ステップS11へと移行する。一方、CPU102は、印字が終了したと判定しない場合(ステップS10:No)印字を継続する。
ステップS11において、CPU102は、印字終了処理を実行する。すなわち、CPU102は、サーマルヘッド10の駆動を停止する。
ステップS12において、CPU102は、ラベル長さLだけ搬送したか否かが判定される。すなわちCPU102は、テキストデータ「ABC」の全ての印刷が終了し、図7(D)に示すように、切断位置に長さSL1の印字領域の搬送方向後端が位置したか否かを判定する。CPU102は、長さSL1の印字領域の搬送方向後端が切断位置に達したと判定した場合(ステップS10:Yes)ステップS13へと移行する。一方、CPU102は、長さSL1の印字領域の搬送方向後端が切断位置に達したと判定しない場合(ステップS10:No)テープ搬送を継続する。
ステップS13において、CPU102は、テープ搬送を停止する。すなわち、CPU102は、プラテンローラ84及び搬送ローラ46等の駆動を停止してテープ搬送を停止する。
ステップS14において、CPU102は、テープカットを行う。すなわち、CPU102は、図7(E)に示すように、被印字テープ57を図示しないラベルカッタ機構によって切断することにより、所定の印字を有する印字ラベルを生成する。なお、このステップS4〜ステップS14における印字処理を実行するCPU102のルーチンが請求項1の第1制御手段を構成する。
一方、ステップS4においてSL2≧Xではないと判定された場合(ステップS4:No)、ステップS21において、CPU102は、テープ搬送を開始する。すなわち、CPU102は、図8(A)に示す初期位置からプラテンローラ84及び搬送ローラ46等を駆動して被印字テープロール40から被印字テープ57を繰り出し、テープ搬送を開始する。
ステップS22において、CPU102は、被印字テープ57が印字位置であるサーマルヘッド10に達したか否かが判定される。CPU102は、被印字テープ57が印字位置に達したと判定した場合(ステップS22:Yes)ステップS23へと移行する。一方、CPU102は、被印字テープ57が印字位置に達したと判定しなかった場合(ステップS22:No)テープ搬送を継続する。
ステップS23において、CPU102は、図5(A)に示したバッファ情報の印字データに基づいて印字を開始する。
ステップS24において、CPU102は、離間距離Xだけ搬送したか否かを判定する。すなわち、CPU102は、図8(B)に示すように、印字に伴う被印字テープ57を離間距離Xだけ搬送したか否かを判定する。CPU102は、離間距離Xだけ搬送したと判定した場合(ステップS24:Yes)ステップS25へと移行する。一方、CPU102は、離間距離Xだけ搬送したと判定しなかった場合(ステップS24:No)印字を継続する。
ステップS25において、CPU102は、被印字テープ57の印字及び搬送を一時停止する。すなわち、CPU102は、離間距離Xだけ被印字テープ57を搬送したことにより、印字ラベルの全体のラベル長さLの搬送方向先端を規定する。
ステップS26において、CPU102は、図示しないラベルカッタ機構を駆動し、図8(B)に示すように、被印字テープ57の準備搬送分の余剰テープをテープカットする。
ステップS27において、CPU102は、図8(C)に示すように、残りの印字データに基づいて被印字テープ57の印字及び搬送を再開する。
なお、以降のルーチンにおいて、CPU102は、ステップS10〜ステップS14と実質同一の処理を行う。この際、本実施形態1でのステップS10〜ステップS14のルーチンは図5(C)に示した180°回転した逆印字データに基づく処理であるのに対し、この比較例では図5(A)に示した印字データに基づく処理である。なお、このステップS21〜ステップS27及びステップS10〜ステップS14における印字処理を実行するCPU102のルーチンが請求項1の第2制御手段を構成する
これにより、CPU102は、被印字テープ57への印字が終了し、図8(D)に示すように、被印字テープ57を所定の印字ラベルの全体のラベル長さLだけテープ搬送した後に、図8(E)に示すように、被印字テープ57を図示しないラベルカッタ機構によって切断することにより、所定の印字を有する印字ラベルを生成する。
これにより、CPU102は、被印字テープ57への印字が終了し、図8(D)に示すように、被印字テープ57を所定の印字ラベルの全体のラベル長さLだけテープ搬送した後に、図8(E)に示すように、被印字テープ57を図示しないラベルカッタ機構によって切断することにより、所定の印字を有する印字ラベルを生成する。
このように、本発明の印字ラベル作成装置1では、被印字テープ57を搬送させるための搬送ローラ46と、搬送ローラ46により搬送される被印字テープ57に対して所望の印字を形成するサーマルヘッド10と、搬送ローラ46の搬送方向に沿って所定の離間距離Xだけサーマルヘッド10よりも下流側に設けられてサーマルヘッド10により印字形成された被印字テープ57を切断することで搬送方向に沿った所定のラベル長さLの印字ラベルを形成するカッタと、操作者による操作入力に基づく、印字ラベルに含まれる印字内容に対応した第1印字データ(「ABC」のテキストデータ)を取得する第1印字データ取得手段(ステップS1)と、第1印字データを180°回転させた内容となる逆印字データ(上下逆向きの「ABC」テキストデータ)を生成する逆印字データ生成手段(ステップS6)と、第1印字データに対応した印字を被印字テープ57に形成して印字ラベルを作成した場合における被印字テープ57のうちの第1印字データに対応した印字が形成される長さSL1の印字領域よりも搬送方向に沿って上流側に生じる第1非印字領域(後余白)の搬送方向に沿った長さSL2が離間距離X以上であるか否かを判定する第1判定手段(ステップS4)と、第1判定手段により第1非印字領域の長さSL2が離間距離X未満であると判定された場合にサーマルヘッド10等を協働して制御して被印字テープ57を離間距離Xだけ準備搬送してその準備搬送部分を切断し、さらに第1印字データに対応した印字(「ABC」)を被印字テープ57に形成した後に被印字テープ57を第1非印字領域の長さSL2だけ搬送して印字ラベルの作成を行う第1制御手段(ステップS21〜ステップS27及びステップS10〜ステップS14)と、第1判定手段により第1非印字領域の長さSL2が離間距離X以上であると判定された場合にサーマルヘッド10等を協働して制御して被印字テープ57を第1非印字領域の長さSL2から離間距離Xを差し引いた距離(SL2−X)だけ搬送した後に逆印字データに対応した印字(上下逆向きの「ABC」)を被印字テープ57に形成して印字ラベルの作成を行う第2制御手段(ステップS5〜ステップS14)と、を有する。
これにより、ラベルカッタ機構(切断位置)とサーマルヘッド(印字位置)10との離間距離Xに起因する準備搬送部分の無駄な切断除去を回避しつつ、準備搬送部分の切断除去を行った比較例と同一内容の印字ラベルを作成することができる。このとき、準備搬送部分の無駄を防止するために一時的に逆方向への搬送を行う手法のような時間的なロスがないので、迅速にラベル作成作業を行うことができる。
<本実施形態2の特徴>
図9〜図11は本実施形態2を示す。本実施形態2の特徴は、特に印字ラベルの全体のラベル長さLが設定されている状態で、その印字ラベルの長さよりも印字領域の長さSL1が短く、かつ、印字領域を印字ラベルの中央付近(例えば、センタリング機能の実行)とした状態での印字ラベルの全体のラベル長さLから印字領域の長さSL1を差し引いた前後余白の長さ(例えば、SL2/2)の一方がラベルカッタ機構(切断位置)とサーマルヘッド(印字位置)10との離間距離Xよりも長い場合(SL2/2≧X)に、離間距離Xの余剰分として破棄されていた部分を有効利用することにある。
図9〜図11は本実施形態2を示す。本実施形態2の特徴は、特に印字ラベルの全体のラベル長さLが設定されている状態で、その印字ラベルの長さよりも印字領域の長さSL1が短く、かつ、印字領域を印字ラベルの中央付近(例えば、センタリング機能の実行)とした状態での印字ラベルの全体のラベル長さLから印字領域の長さSL1を差し引いた前後余白の長さ(例えば、SL2/2)の一方がラベルカッタ機構(切断位置)とサーマルヘッド(印字位置)10との離間距離Xよりも長い場合(SL2/2≧X)に、離間距離Xの余剰分として破棄されていた部分を有効利用することにある。
図9(A)に示すように、長さSL1の印字領域をセンタリングした場合に、前余白SL2/2≧離間距離Xの場合には、図9(B)に示すように、長さSL2/2の前余白の一部に離間距離Xを割り当てて印字のためのバッファ情報を作成し、印字テープを通常通り前側から印字を行うことでもともと存在していた離間距離Xを破棄することなく、長さSL2/2の前余白の一部としてそのまま利用するようにしたものである。
すなわち、プラテンローラ84及び搬送ローラ46により搬送される被印字テープ57に対しサーマルヘッド10により所望の印字が形成され、さらに印字形成された被印字テープ57がラベルカッタ機構(切断位置)によって切断される。これにより、(例えば、固定値である)所定のラベル長さLを備えた、印字ラベルが作成される。
これにより、本実施形態2では、通常は切断され除去される準備搬送部分を印字ラベルの一部に組み込むことで無駄の回避を図るようにした。
そのために、本実施形態2では、第2印字データ取得手段と、第2判定手段と、第4制御手段と、が設けられる。第2印字データ取得手段は、操作者による操作入力に対応した、印字ラベルでの印字内容を表す印字データ(第2印字データ)を取得する。以下、その詳細を、CPU102の処理ルーチンを示す図10のフロー図に基づいて、順を追って説明する。
ステップS1において、CPU102は、第2印字データ(印字データ)を取得を取得する。すなわち、CPU102は、操作者による操作入力に対応した、印字ラベルでの印字内容を表す印字データを第2印字データとして取得する。なお、このステップS1における印字データを取得するCPU102のルーチンが請求項2の第2印字データ取得手段を構成する。また、以下の説明においては、第2印字データを単に「印字データ」と称する。
ステップS2において、CPU102は、取得した印字データに基づいてバッファ展開してバッファ情報を作成する。
ステップS3において、CPU102は、前余白の長さSL2/2を算出する。すなわち、CPU102は、取得した印字データにより、印字ラベルの全体のラベル長さL及びテキストデータ(第2印字データ)やフォントサイズデータ等から印字領域の長さSL1が既知であるため、これら印字ラベルの全体のラベル長さLから印字領域の長さSL1を除算して(L−SL1)、前余白(及び後余白)の長さSL2/2を算出する。
ステップS4において、CPU102は、算出した前余白の長さSL2/2から、予めEEPROM77に格納した離間距離Xとを比較し、SL2/2≧Xであるか否かを判定する。すなわち、CPU102は、印字ラベルを作成する際に、被印字テープ57において、印字データに対応した印字が形成される長さSL1の印字領域と、印字が形成されない長さSL2/2の前余白(第2非印字領域)と、が生じる。このことに対応して、CPU102は、長さSL1の印字領域よりも搬送方向上流側に生じる長さSL2/2の前余白に、離間距離Xの準備搬送部分を組み込めるか否かを判定する。具体的には、CPU102は、印字データに対応した印字をそのまま形成し印字ラベルを作成する場合を想定したとき、搬送方向に沿った前余白の長さSL2/2が離間距離X以上であるか否かを判定する。CPU102は、SL2/2≧Xであると判定した場合(ステップS4:Yes)、前余白の長さSL2/2が比較的長く、判定が満たされたとして、準備搬送部分(離間距離X)の組み込みを行うのに十分なほど前余白の長さSL2/2が長いと見なしてステップS5移行する。一方、CPU102は、SL2/2≧Xであると判定しなかった場合(ステップS4:No)、ステップS21に移行する。なお、このステップS4におけるSL2≧Xの判定を実行するCPU102のルーチンが請求項2の第2判定手段を構成する。
ステップS5において、CPU102は、バッファ情報のうち前余白の長さSL2/2から離間距離X分を削除する。すなわち、CPU102は、離間距離Xはもともと存在している部分であることから、長さSL2/2の前余白の一部として離間距離X分を利用するために、バッファ情報から長さSL2/2の前余白から離間距離X分を削除する。
これにより、印字ラベルの中央付近に印字形成が行われるとともに、その前後側に非印字の余白が存在する印字ラベルを実現することができる。また、印字形成よりも前に(印字形成のない状態での)被印字テープ57の搬送を行うことにより、印字ラベル作成開始時に不可避に生じる準備搬送部分を、印字ラベルの非印字領域(第2非印字領域)内に組み込むことができる。
ステップS7において、CPU102は、図11(A)に示す初期位置からプラテンローラ84及び搬送ローラ46等を駆動して被印字テープロール40から被印字テープ57を繰り出し、テープ搬送を開始する。
ステップS8において、CPU102は、被印字テープ57の図11(B)に示した長さSL2/2の前余白のうち、搬送方向後端が印字位置であるサーマルヘッド10に達したか否かが判定される。CPU102は、被印字テープ57の前余白の搬送方向後端が印字位置に達したと判定した場合(ステップS8:Yes)ステップS9へと移行する。一方、CPU102は、被印字テープ57の前余白の搬送方向後端が印字位置に達したと判定しなかった場合(ステップS8:No)テープ搬送を継続する。
ステップS9において、CPU102は、被印字テープ57の前余白の搬送方向後端が印字位置に達したことにより、図11(C)に示すように、被印字テープ57の前余白の搬送方向後端が印字位置に達したセンタリング後のバッファ情報の印字データによって、例えば、テキストデータ「ABC」の先頭の字から印字を行う。
ステップS10において、CPU102は、印字が終了したか否かが判定される。すなわち、CPU102は、印字データによる印字処理が終了したか否かを判定する。CPU102は、印字が終了したと判定した場合(ステップS10:Yes)ステップS11へと移行する。一方、CPU102は、印字が終了したと判定しない場合(ステップS10:No)印字を継続する。
ステップS11において、CPU102は、印字終了処理を実行する。すなわち、CPU102は、サーマルヘッド10の駆動を停止する。
ステップS12において、CPU102は、ラベル長さLだけ搬送したか否かが判定される。すなわちCPU102は、テキストデータ「ABC」の全ての印刷が終了し、図11(D)に示すように、切断位置に長さSL2/2の後余白の搬送方向後端が位置したか否かを判定する。CPU102は、長さSL2/2の後余白の搬送方向後端が切断位置に達したと判定した場合(ステップS10:Yes)ステップS13へと移行する。一方、CPU102は、長さSL2/2の後余白の搬送方向後端が切断位置に達したと判定しない場合(ステップS10:No)テープ搬送を継続する。
ステップS13において、CPU102は、テープ搬送を停止する。すなわち、CPU102は、プラテンローラ84及び搬送ローラ46等の駆動を停止してテープ搬送を停止する。
ステップS14において、CPU102は、テープカットを行う。すなわち、CPU102は、図11(E)に示すように、被印字テープ57を図示しないラベルカッタ機構によって切断することにより、所定の印字を有する印字ラベルを生成する。なお、このステップS4〜ステップS14における印字処理を実行するCPU102のルーチンが請求項2の第4制御手段を構成する。
一方、ステップS4においてSL2/2≧Xではないと判定された場合(ステップS4:No)のルーチンは、上記実施形態1で示した場合と同一である。なお、このステップS21〜ステップS27及びステップS10〜ステップS14における印字処理を実行するCPU102のルーチンが請求項2の第3制御手段を構成する。
このように、本発明の印字ラベル作成装置1では、被印字テープ57を搬送させるための搬送ローラ46と、搬送ローラ46により搬送される被印字テープ57に対し所望の印字を形成するサーマルヘッド10と、搬送ローラ46の搬送方向に沿って所定の離間距離Xだけサーマルヘッド10よりも下流側に設けられてサーマルヘッド10により印字形成された被印字テープ57を切断することで搬送方向に沿った所定のラベル長さLを備えた印字ラベルを形成するカッタと、操作者による操作入力に基づく印字ラベルに含まれる印字内容に対応した第2印字データ(「ABC」のテキストデータ)を取得する第2印字データ取得手段(ステップS1)と、第2印字データに対応した印字を被印字テープ57に形成して印字ラベルを作成した場合における被印字テープ57のうちの第2印字データに対応した印字が形成される長さSL1の印字領域よりも搬送方向に沿って下流側に生じる第2非印字領域(前余白)の搬送方向に沿った長さSL2/2が離間距離X以上であるか否かを判定する第2判定手段(ステップS4)と、第2判定手段により第2非印字領域の長さSL2/2が離間距離X未満であると判定された場合にはサーマルヘッド10等を協働して制御して被印字テープ57を離間距離Xだけ準備搬送して準備搬送部分を切断し、さらに被印字テープ57を第2非印字領域の長さSL2/2だけ搬送した後に第2印字データに対応した印字(「ABC」)を被印字テープ57に形成して印字ラベルの作成を行う第3制御手段(ステップS21〜ステップS27及びステップS10〜ステップS14)と、第2判定手段により第2非印字領域の長さSL2/2が離間距離X以上であると判定された場合にはサーマルヘッド10等を協働して制御して被印字テープ57を第2非印字領域の長さ(SL2/2)から離間距離Xを差し引いた距離(SL2/2−X)だけ搬送した後に、第2印字データに対応した印字(「ABC」)を被印字テープ57に形成して印字ラベルの作成を行う第4制御手段(ステップS4〜ステップS14)と、を有する。
これにより、ラベルカッタ機構(切断位置)とサーマルヘッド(印字位置)10との離間距離Xに起因する準備搬送部分の無駄な切断除去を回避しつつ、準備搬送部分の切断除去を行った比較例と同一内容の印字ラベルを作成することができる。このとき、準備搬送部分の無駄を防止するために一時的に逆方向への搬送を行う手法のような時間的なロスがないので、迅速にラベル作成作業を行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)前後余白が異なる場合
上記実施形態2の説明においては、印字ラベルの全体のラベル長さLから印字領域の長さSL1を差し引いた前余白と後余白の各長さをSL2/2、すなわち、印字領域を印字ラベルに対してセンタリングした場合を例として示したが、前後の余白の長さ設定は任意とすることができる。
上記実施形態2の説明においては、印字ラベルの全体のラベル長さLから印字領域の長さSL1を差し引いた前余白と後余白の各長さをSL2/2、すなわち、印字領域を印字ラベルに対してセンタリングした場合を例として示したが、前後の余白の長さ設定は任意とすることができる。
この際、前余白の長さと後余白の長さが異なって設定されたことにより、前余白の長さよりも後余白の長さの方が長く設定された場合において、前余白が離間距離Xよりも短く、かつ、後余白が離間距離Xよりも長い場合には、上記実施形態1と同様にバッファ情報を180°回転して逆印字データを作成する処理が適用可能である。
また、前余白の長さと後余白の長さが異なって設定されたことにより、前余白の長さよりも後余白の長さの方が長く設定された場合において、前余白と後余白の何れもが離間距離Xよりも長く場合には、上記実施形態1と上記実施形態2の何れもが適用可能である。
また、前余白の長さと後余白の長さが異なって設定されたことにより、前余白の長さよりも後余白の方が短く設定された場合において、前余白が離間距離Xよりも長く、かつ、後余白が離間距離Xよりも短い場合には、上記実施形態2と同様の処理が適用可能である。
さらに、前余白の長さと後余白の長さが異なって設定されたことにより、前余白と後余白とが何れも離間距離Xよりも短く、かつ、前余白と後余白との和の長さが離間距離Xよりも長い場合には、前余白又は後余白の何れか一方の余白を離間距離Xよりも長く設定することにより、上記実施形態1又は上記実施形態2と同様の処理が適用可能である。
(2)その他
また、以上においては、基材テープ101とは別のカバーフィルムに印字を行ってこれらを貼り合わせる方式であったが、これに限られず、基材テープに備えられた被印字テープ層に印字を行う方式(貼りあわせを行わないタイプ)に本発明を適用してもよい。
また、以上においては、基材テープ101とは別のカバーフィルムに印字を行ってこれらを貼り合わせる方式であったが、これに限られず、基材テープに備えられた被印字テープ層に印字を行う方式(貼りあわせを行わないタイプ)に本発明を適用してもよい。
なお、以上において、図4等の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図6及び図10に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 印字ラベル作成装置
10 サーマルヘッド(印字ヘッド)
46 搬送ローラ
57 被印字テープ
84 プラテンローラ(搬送ローラ)
10 サーマルヘッド(印字ヘッド)
46 搬送ローラ
57 被印字テープ
84 プラテンローラ(搬送ローラ)
Claims (2)
- 被印字テープを用いて印字ラベルを作成する印字ラベル作成装置であって、
前記被印字テープを搬送させるための搬送ローラと、
前記搬送ローラにより搬送される前記被印字テープに対し、所望の印字を形成する印字ヘッドと、
前記搬送ローラの搬送方向に沿って所定の離間距離だけ前記印字ヘッドよりも下流側に設けられ、前記印字ヘッドにより印字形成された前記被印字テープを切断し、前記搬送方向に沿った所定のラベル長さの印字ラベルを形成するカッタと、
操作者による操作入力に基づく、前記印字ラベルに含まれる印字内容に対応した第1印字データを取得する第1印字データ取得手段と、
前記第1印字データを180°回転させた内容となる、逆印字データを生成する逆印字データ生成手段と、
前記第1印字データに対応した印字を前記被印字テープに形成して前記印字ラベルを作成した場合に、当該被印字テープのうち、前記第1印字データに対応した印字が形成される印字領域よりも前記搬送方向に沿って上流側に生じる第1非印字領域の、前記搬送方向に沿った長さが、前記離間距離以上であるか否かを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段により前記第1非印字領域の前記長さが前記離間距離未満であると判定された場合には、前記印字ヘッド、前記搬送ローラ、及び前記カッタを協働させて制御し、前記被印字テープを前記離間距離だけ準備搬送して当該準備搬送された部分を切断し、さらに前記第1印字データに対応した印字を前記被印字テープに形成した後に、前記被印字テープを前記第1非印字領域の前記長さだけ搬送して、前記印字ラベルの作成を行う第1制御手段と、
前記第1判定手段により前記第1非印字領域の前記長さが前記離間距離以上であると判定された場合には、前記印字ヘッド、前記搬送ローラ、及び前記カッタを協働させて制御し、前記被印字テープを、前記第1非印字領域の前記長さから前記離間距離を差し引いた距離だけ搬送した後に、前記逆印字データに対応した印字を前記被印字テープに形成して、前記印字ラベルの作成を行う第2制御手段と、
を有することを特徴とする印字ラベル作成装置。 - 被印字テープを搬送させるための搬送ローラと、
前記搬送ローラにより搬送される前記被印字テープに対し所望の印字を形成する印字ヘッドと、
前記搬送ローラの搬送方向に沿って所定の離間距離だけ前記印字ヘッドよりも下流側に設けられ、前記印字ヘッドにより印字形成された前記被印字テープを切断し、前記搬送方向に沿った所定のラベル長さを備えた印字ラベルを形成するカッタと、
操作者による操作入力に基づく、前記印字ラベルに含まれる印字内容に対応した第2印字データを取得する第2印字データ取得手段と、
前記第2印字データに対応した印字を前記被印字テープに形成して前記印字ラベルを作成した場合に、当該被印字テープのうち、前記第2印字データに対応した印字が形成される印字領域よりも前記搬送方向に沿って下流側に生じる第2非印字領域の、前記搬送方向に沿った長さが、前記離間距離以上であるか否かを判定する第2判定手段と、
前記第2判定手段により前記第2非印字領域の前記長さが前記離間距離未満であると判定された場合には、前記印字ヘッド、前記搬送ローラ、及び前記カッタを協働させて制御し、前記被印字テープを前記離間距離だけ準備搬送して当該準備搬送された部分を切断し、さらに前記被印字テープを前記第2非印字領域の前記長さだけ搬送した後に、前記第2印字データに対応した印字を前記被印字テープに形成して、前記印字ラベルの作成を行う第3制御手段と、
前記第2判定手段により前記第2非印字領域の前記長さが前記離間距離以上であると判定された場合には、前記印字ヘッド、前記搬送ローラ、及び前記カッタを協働させて制御し、前記被印字テープを、前記第2非印字領域の前記長さから前記離間距離を差し引いた距離だけ搬送した後に、前記第2印字データに対応した印字を前記被印字テープに形成して、前記印字ラベルの作成を行う第4制御手段と、
を有することを特徴とする印字ラベル作成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014041035A JP2015166146A (ja) | 2014-03-03 | 2014-03-03 | 印字ラベル作成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014041035A JP2015166146A (ja) | 2014-03-03 | 2014-03-03 | 印字ラベル作成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=54257289
Family Applications (1)
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JP2014041035A Pending JP2015166146A (ja) | 2014-03-03 | 2014-03-03 | 印字ラベル作成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015166146A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106985547A (zh) * | 2015-11-06 | 2017-07-28 | 东芝泰格有限公司 | 便携式打印机以及便携式打印机的控制方法 |
JP2018154001A (ja) * | 2017-03-17 | 2018-10-04 | ブラザー工業株式会社 | 印刷装置 |
CN113997698A (zh) * | 2021-10-28 | 2022-02-01 | 北京硕方电子科技有限公司 | 一种标签打印机及标签精准定位打印方法 |
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2014
- 2014-03-03 JP JP2014041035A patent/JP2015166146A/ja active Pending
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