JP2013001012A - 印刷物作成プログラム及び印刷物作成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷物作成装置において、操作者の意図する所望の長さの印刷物連結体を確実に作成する。
【解決手段】印字を行う印字ヘッド23、及び、印字がなされた印字済みラベル用テープ109を切断する切断機構15を有し、印字データに基づく所望の長さ及び所望の印字が印刷された複数の印字ラベルLを作成可能な印字ラベル作成装置1を操作する端末118に対し、複数の印字ラベルLが連結される所定の順序を決定し、各印字ラベルLのラベル長さXを取得し、上記所定の順序により連結された複数の印字ラベルLからなる1つのラベル体LLに設定されるべきラベル体長さYを取得し、取得された複数のラベル長さXを合算した合計値が、上記取得されたラベル体長さYに対し予め定められた関係となる、ラベル体LLに所定の順序に沿って含まれるべき特定の複数の印字ラベルLを含む上記1つのラベル体LLを作成させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、所望の印字が形成された印刷物を作成するための印刷物作成プログラム及び印刷物作成方法に関する。
所望の印字がそれぞれ形成された複数の印刷物を連結して一体的に作成可能な印刷物作成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この印刷物作成装置(ラベル体作成装置)では、搬送される被印字媒体(カバーフィルム)に対し印字手段(印字ヘッド)が印字を形成し、その印字がなされた被印字媒体を切断手段(切断機構)が切断することにより、印刷物(無線タグラベル又は通常ラベル)が生成される。
この従来技術では、複数の印刷物を連結した印刷物連結体(ラベル体)を作成する際には、操作者が指定した印刷物枚数(ラベル枚数)を基準として作成が行われる。すなわち、所定の順序に沿って被印字媒体に対し印字手段による印字が行われ複数の印刷物の生成が順次行われていくとき、上記指定された枚数分の印刷物の生成が終了したら、最後に当該被印字媒体の切断が行われる。これにより、上記指定された枚数の印刷物が互いに連結された印刷物連結体が完成する。
特開2008−21282号公報
上記従来技術においては、以下の課題が存在する。すなわち、操作者は、印刷物連結体を構成する印刷物を、印刷物の枚数によって設定するようになっている。この結果、同一の枚数の印刷物を含む印刷物連結体であっても、各印刷物の長さが長ければ長い印刷物連結体となり、各印刷物の長さが短ければ短い印刷物連結体となり、各印刷物の長さによって印刷物連結体の長さが一定しない。また印字長によって印刷物の長さも変化する場合には、上記同様、各印刷物の印字長の長さによって印刷物連結体の長さが一定しなくなる。
この結果、例えば収納時の制約等により印刷物連結体の最大長さが決まっている場合や、取り扱い上の便宜等により印刷物連結体で確保したい最小長さが決まっている場合に、当該最大長さや最小長さに適合するような、操作者の所望の長さの印刷物連結体を作成するのは困難であった。
本発明の目的は、印刷物作成装置において、操作者の意図する所望の長さの印刷物連結体を確実に作成できる、印刷物作成プログラム及び印刷物作成方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明の印刷物作成プログラムは、被印字媒体を搬送する搬送手段、前記搬送手段により搬送される前記被印字媒体に対し、印字データに基づく印字を行う印字手段、及び、前記印字手段により印字がなされた前記被印字媒体を切断する切断手段を有し、前記搬送手段の搬送方向に沿った前記印字データに基づく所望の長さ及び所望の印字がそれぞれ前記被印字媒体に印刷された複数の印刷物を、作成可能な印刷物作成装置を操作するための操作端末に備えられた演算手段に対し、前記複数の印刷物が連結される所定の順序を決定する連結順序決定手順と、前記複数の印刷物それぞれに係わる前記印字データに基づき決定された、当該複数の印刷物それぞれの前記搬送方向に沿った第1長さを取得する第1情報取得手順と、前記連結順序決定手段で決定された前記所定の順序により互いに連結された前記複数の印刷物からなる1つの印刷物連結体に設定されるべき、前記搬送方向に沿った第2長さを取得する第2情報取得手順と、前記第1情報取得手順で取得された複数の前記第1長さを前記所定の順序に沿って合算した合計値が、前記第2情報取得手順で取得された前記第2長さに対し予め定められた関係となる、前記印刷物連結体に前記所定の順序に沿って含まれるべき特定の前記複数の印刷物を決定する印刷物決定手順と、前記搬送手段、前記印字手段、及び前記切断手段を連携して制御することで、前記特定の複数の印刷物を前記所定の順序に沿って連結した前記1つの印刷物連結体を作成する、連携制御手順と、を実行させる。
本願発明の印刷物作成プログラムが操作端末の演算手段で実行されると、印刷物作成装置では、被印字媒体が、搬送手段により搬送される。搬送される被印字媒体に対し印字手段が所望の印字を行い、その印字後の被印字媒体を切断手段が切断することにより、印刷物が作成される。
この印刷物作成装置では、複数の印刷物を、所定順序(=作成順)に沿って互いに連結された態様(=印刷物連結体)で一体に作成することができ、しかも、当該連結された複数の印刷物の長さを操作者が指定することもできる。すなわち、操作者が指定した上記長さは、第2情報取得手順で、連結順序決定手段で決定された所定の順序により連結された1つの印刷物連結体の搬送方向の第2長さとして取得される。一方、第1情報取得手順で、各印刷物に係わる印字データに基づき決定される各印刷物の搬送方向の第1長さが取得される。そして、印刷物決定手順で、複数の第1長さを上記所定順序に沿って合算した合計値に基づき、当該合計値が上記第2長さに対し予め定められた関係となるような特定の複数の印刷物が、印刷物連結体を構成する印刷物に決定される。そして、連携制御手順で、印刷物作成装置の搬送手段、印字手段、及び切断手段が連携して制御されることにより、上記特定の複数の印刷物が相互に連結された1つの印刷物連結体が作成される。
以上のようにして、本願発明では、複数の印刷物を連結して一体に作成するとき、操作者が指定した長さを基準として印刷物連結体が作成される。言い換えれば、所定順序で作成される複数の印刷物のうち、どの順番までの印刷物を一体として印刷物連結体に組み込むかを、操作者が指定した長さとなるように調整することができる。
この結果、順次作成される印刷物を所定枚数ごとに一体の印刷物連結体とする(言い換えれば、印字後の被印刷媒体を所定枚数ごとの印刷物に対応した部位で切断する)手法と異なり、操作者の意図する所望の長さにほぼする印刷物連結体を随時確実に作成することができる。
本発明によれば、印刷物作成装置において、操作者の意図する所望の長さの印刷物連結体を確実に作成することができる。
本発明の一実施形態の操作端末により操作される印字ラベル作成装置を備えた印字ラベル生成システムを表すシステム構成図である。 印字ラベル作成装置の全体構造を表す斜視図である。 印字ラベル作成装置の内部の内部ユニットの構造を表す斜視図である。 印字ラベル作成装置の内部の内部ユニットの構造を表す平面図である。 カートリッジの詳細構造を模式的に表す拡大平面図である。 印字ラベル作成装置の制御系を表す機能ブロック図である。 ラベル体の外観の一例を表す、上面図及び下面図である。 図7中X−X′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図である。 比較例におけるラベル体のカット設定を説明するための説明図である。 比較例におけるラベル体のカット設定を説明するための説明図である。 比較例におけるラベル体のカット設定を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態の操作端末におけるラベル体のカット設定を説明するための説明図である。 操作端末が実行するカット設定処理の制御内容を表すフローチャートである。 操作端末の制御に基づきラベル作成装置が実行するラベル体作成処理の制御内容を表すフローチャートである。 長さ合計時にラベル体長さを超えたときの印字ラベルまで含むラベル体を作成する変形例において、操作端末が実行するカット設定処理の制御内容を表すフローチャートである。 長さ合計時に、最後の順番の印字ラベルのラベル長さの半分を加算して、判定を行う変形例において、操作端末が実行するカット設定処理の制御内容を表すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、本発明を印字ラベルの生成システムに適用した場合の実施形態である。
本実施形態における印刷物作成装置である印字ラベル作成装置と、本実施形態における印刷物作成方法を実行するために上記印字ラベル作成装置に接続された端末と、を備えた印字ラベル生成システムを図1に示す。この印字ラベル生成システムTSにおいて、印字ラベル作成装置1は、有線あるいは無線による通信回線NWを介して、例えば汎用コンピュータからなる端末118(操作端末)に接続されている。
端末118は、キーボード又はマウス等からなる操作部118aと、液晶ディスプレイ等からなる表示部118bと、CPU(演算手段)、RAM、ROM、及びHDD(いずれも図示省略)等を備えている。上記CPUは、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、HDDに予め記憶された各種プログラムを実行する。これにより、印字ラベル作成装置1全体の制御を行う。そして、上記記憶されたプログラムには、印字ラベル作成装置1が、複数の印字ラベルL(後述の図7参照)を連結したラベル体LL(印刷物連結体)を作成するときの各印字ラベルL間のカット設定を行うため(すなわち本実施形態の印刷物作成方法を実行するため)のプログラム(印刷物作成プログラム。後述の図13のフロー参照)も含まれる。なお、図1には複数の端末118と複数の印字ラベル作成装置1とがネットワーク接続されている例を示しているが、これに限られず、1つの端末118と1つの印字ラベル作成装置1とが接続されているのみでもよい。
図2に示すように、印字ラベル作成装置1は、上記端末118からの操作に基づき、印字ラベルの作成を行う。印字ラベル作成装置1は、外郭に略六面体(略立方体)形状の筐体200を有する装置本体2と、この装置本体2の上面に開閉可能に(又は着脱可能としてもよい)設けられた開閉蓋3とを有している。
装置本体2の筐体200は、装置前方側(図2中、左手前側)に位置し、装置本体2内で作成されたラベル体LLを外部に排出するラベル排出口11を備えた前壁10と、この前壁10のうちラベル排出口11の下方に設けられ下端が回動可能に支持された前蓋12とを備えている。
前蓋12は押部13を備えており、この押部13を上方より押し込むことで前蓋12が前方に開放されるようになっている。また、前壁10のうち上記開閉ボタン4の下方には、印字ラベル作成装置1の電源のオン・オフを行う電源ボタン14が設けられている。この電源ボタン14の下方には、装置本体2内に配設された切断機構15を使用者の手動操作でも駆動可能とするカッター駆動ボタン16が設けられている。
開閉蓋3は、装置本体2の図2中右奥側の端部にて回動可能に軸支され、バネ等の付勢部材を介して常時開放方向に付勢されている。そして、装置本体2の上面に開閉蓋3に隣接するように配置された開閉ボタン4が押されることにより、開閉蓋3と装置本体2とのロックが解除され、上記付勢部材の作用により開放される。なお、開閉蓋3の中央側部には、透明カバーで覆われた透視窓5が設けられている。
図3に示すように、印字ラベル作成装置1の内部ユニット20は、概略的には、カートリッジ7を収納するカートリッジホルダ6と、いわゆるサーマルヘッドである印字ヘッド(印字手段)23を備えた印字機構21と、固定刃40及び可動刃41を備えた切断機構(切断手段)15と、固定刃40及び可動刃41のテープ搬送方向下流側に位置し、ハーフカッタ34を備えたカットユニット35(半切断手段)とが設けられている。
カートリッジ7の上面には、例えば、カートリッジ7内に内蔵されている基材テープ101(後述の図5等参照)のテープ幅、テープの色等を表示するテープ特定表示部8が設けられている。また、カートリッジホルダ6には、ローラホルダ25が支持軸29により回動可能に枢支され、切換機構により印字位置(接触位置、後述の図4参照)とリリース位置(離反位置)とに切換可能とされている。このローラホルダ25には、プラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28が回転可能に配設されており、ローラホルダ25が上記印字位置に切り換えられたときに、それらプラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28が上記印字ヘッド23及びテープ送りローラ27に対し圧接されるようになっている。
印字ヘッド23は多数の発熱素子を備えており、カートリッジホルダ6に立設されたヘッド取付部24に取り付けられている。
切断機構15は、固定刃40と、金属部材で構成された可動刃41とを備えている。カッターモータ43(後述の図6参照)の駆動力が、カッターハスバギヤ42、ボス50、長孔49を介して可動刃41の柄部46に伝達されて可動刃が回転し、固定刃40とともにカット動作を行う。この切断状態は、カッターハスバギヤ用カム42Aの作用により切り替わるマイクロスイッチ126により検出される。
ハーフカットユニット35は、受け台38とハーフカッタ34とが対向して配置され、さらにガイド固定部36Aにより第1ガイド部36と第2ガイド部37とが側板44(後述の図4参照)に取り付けられている。ハーフカッタ34は、所定の回動支点(図示せず)を中心として、ハーフカッタモータ129(後述の図6参照)の駆動力によって回動する。受け台38の端部には受け面38Bが形成されている。
図4は、図3に示した内部ユニット20の構造を表す平面図である。図4において、上記カートリッジホルダ6は、カートリッジ7のテープ排出部30より排出されさらに上記ラベル排出口11から排出される印字済みラベル用テープ109の幅方向の向きが、鉛直上下方向となるようにカートリッジ7を収納する。
また、内部ユニット20には、ラベル排出機構22が設けられている。ラベル排出機構22は、切断機構15において切断された後の印字済みラベル用テープ109(言い換えればラベル体LL、以下同様)をラベル排出口11(図2参照)より排出する。すなわちラベル排出機構22は、テープ排出モータ65(後述の図6参照)の駆動力により回転する駆動ローラ51と、この駆動ローラ51に対して印字済みラベル用テープ109を挟んで対向する押圧ローラ52とを有している。このとき、上記ラベル排出口11の内側には、印字済みラベル用テープ109をラベル排出口11へ案内するための第1案内壁55,56及び第2案内壁63,64が設けられている。第1案内壁55,56及び第2案内壁63,64はそれぞれ一体に形成され、上記固定刃40と可動刃41とでカットされた印字済みラベル用テープ109(ラベル体LL)の排出位置において、互いに所定の間隔を隔てられるように配置されている。
なお、テープ送りローラ駆動軸(搬送手段)108及びリボン巻取りローラ駆動軸107は、印字済みラベル用テープ109及びインクリボン105(後述)の搬送駆動力をそれぞれ与え、互いに連動して回転駆動される。
図5は、上記カートリッジ7の詳細構造を模式的に表す拡大平面図である。図5において、カートリッジ7は、筐体7Aと、この筐体7A内に配置され帯状の基材テープ101が巻回された第1ロール102(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な上記カバーフィルム103が巻回された第2ロール104(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、インクリボン105(熱転写リボン、但し被印字テープが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール211と、印字後のリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、カートリッジ7のテープ排出部30(図4参照)の近傍に回転可能に支持されたテープ送りローラ27とを有する。なお、上記カバーフィルム103と、当該カバーフィルム103に上記基材テープ101が貼り合わされた上記印字済みラベル用テープ109とが、各請求項記載の被印字テープ及び被印字媒体を構成する。
テープ送りローラ27は、上記基材テープ101と上記カバーフィルム103とを押圧し接着させ上記印字済みラベル用テープ109としつつ、図5中矢印Aで示す方向にテープ送りを行う。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに、上記基材テープ101を巻回している。基材テープ101はこの例では4層構造となっており(図5中部分拡大図参照)、内側に巻かれる側(図5中右側)よりその反対側(図5中左側)へ向かって、適宜の粘着材からなる粘着層101a、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム101b(基材層)、適宜の粘着材からなる粘着層101c(貼り付け用粘着剤層)、剥離紙(剥離材層)101dの順序で積層されている。
ベースフィルム101bの表側(図5中右側)には、後にカバーフィルム103を接着するための上記粘着層101aが形成され、またベースフィルム101bの裏側(図5中左側)には、上記粘着層101cによって上記剥離紙101dがベースフィルム101bに接着されている。
なお、上記剥離紙101dは、最終的にラベル状に完成した印字ラベルLが所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層101cにより当該商品等に接着できる。
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、上記リボン供給側ロール211及び上記リボン巻取りローラ106で駆動されるリボン105が、上記印字ヘッド23に押圧されることで当該カバーフィルム103の裏面に接触させられる。
リボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27は、それぞれカートリッジ7外に設けた例えばパルスモータである搬送用モータ119(図3及び後述の図6参照)の駆動力が図示しないギヤ機構を介し上記リボン巻取りローラ駆動軸107及びテープ送りローラ駆動軸108に伝達されることによって連動して回転駆動される。なお、上記印字ヘッド23は、テープ送りローラ27よりカバーフィルム103の搬送方向上流側に配置されている。
上記構成において、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101は、テープ送りローラ27へと供給される。一方、上記のように駆動されるインクリボン105がカバーフィルム103の裏面に接触する。
そして、カートリッジ7が上記カートリッジホルダ6に装着されローラホルダ25(図4参照)が上記リリース位置から上記印字位置に移動されると、カバーフィルム103及びインクリボン105が印字ヘッド23とプラテンローラ26との間に狭持されるとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103がテープ送りローラ27とテープ圧接ローラ28との間に狭持される。そして、搬送用モータ119の駆動力によってリボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27が図5中矢印B及び矢印Cで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述のテープ送りローラ駆動軸108と上記テープ圧接ローラ28及びプラテンローラ26はギヤ機構(図示せず)にて連結されており、テープ送りローラ駆動軸108の駆動に伴いテープ送りローラ27、テープ圧接ローラ28及びプラテンローラ26が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、上述のようにテープ送りローラ27へ供給される。一方、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出されるとともに、印刷駆動回路120(後述の図6参照)により印字ヘッド23の複数の発熱素子が通電される。この結果、カバーフィルム103の裏面に、端末118から送信された印字データに対応した所望の印字R(後述の図8参照)が印刷される。そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記テープ送りローラ27及びテープ圧接ローラ28により接着されて一体化されて印字済みラベル用テープ109として形成され、テープ排出部30(図4参照)よりカートリッジ7外へと搬出される。カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸107の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
また、カートリッジホルダ6の対応する位置には、カートリッジ7の装着状態を検出するカートリッジセンサ81が設けられており、このカートリッジセンサ81の検出信号が制御回路110(後述の図6参照)へ入力される。
そして、上述のように貼り合わされて生成された印字済みラベル用テープ109には、上記ラベル体LLを構成する複数の印字ラベル相互の間にハーフカットユニット35によってハーフカット線HC(後述の図7参照)が形成される。この半切断部位では、印字済みラベル用テープ109は、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101cは切断されるが、剥離紙101dのみが切り残された状態となる。これにより、上述したように、ラベル体LLを構成する複数の印字ラベル同士が当該剥離紙101dを介し連結される。そして、ラベル体LLを構成する印字ラベルのうち搬送方向に沿って最後端に位置する印字ラベルの後端部になる位置に、切断機構15によってフルカット線CL(切断部位。後述の図7参照)が形成され切断される。これによって、複数の印字ラベルを上記のように連結した態様で一体的に備えたラベル体LLが生成され、生成されたラベル体LLは、上記ラベル排出機構22によってラベル排出口11(図2、図4参照)から排出される。
本実施形態の印字ラベル作成装置1の制御系を図6により説明する。図6において、この印字ラベル作成装置1の制御基板(図示せず)上に、制御回路110が配置されている。
制御回路110には、各機器を制御するCPU111と、このCPU111にデータバス112を介して接続された入出力インターフェース113と、CGROM114と、ROM115,116と、RAM117とが設けられている。
ROM116には、上記端末118からの操作入力信号に対応させて、印字バッファのデータを読み出して上記印字ヘッド23、搬送用モータ119を駆動する印字駆動制御プログラム、印字終了した場合に印字済みラベル用テープ109を切断位置まで搬送用モータ119を駆動して搬送し、上記カッターモータ43を駆動して印字済みラベル用テープ109を切断する切断駆動制御プログラム、切断された印字済みラベル用テープ109(=ラベル体LL)をテープ排出モータ65を駆動してラベル排出口11から強制的に排出するテープ排出プログラム、その他印字ラベル作成装置1の制御上必要な各種のプログラムが格納されている。CPU111は、このようなROM116に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行う。
RAM117には、テキストメモリ117A、印字バッファ117B、パラメータ記憶エリア117E等が設けられている。テキストメモリ117Aには、端末118から入力された印字データが格納される。印字バッファ117Bには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、印字ヘッド23はこの印字バッファ117Bに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。パラメータ記憶エリア117Eには、各種演算データ等が記憶される。
入出力インターフェース113には、端末118と、印字ヘッド23を駆動するための上記印刷駆動回路120と、搬送用モータ119を駆動するための搬送用モータ駆動回路121と、カッターモータ43を駆動するためのカッターモータ駆動回路122と、ハーフカッタモータ129を駆動するためのハーフカッタモータ駆動回路128と、テープ排出モータ65を駆動するためのテープ排出モータ駆動回路123と、上記カートリッジ7の装着状態を検出する上記カートリッジセンサ81とが接続されている。
このような制御回路110を核とする制御系において、端末118を介して印字データが入力された場合、そのテキスト(文書データ)がテキストメモリ117Aに順次記憶されるとともに、印字ヘッド23が駆動回路120を介して駆動され、各発熱素子が1ライン分の印字ドットに対応して選択的に発熱駆動されて印字バッファ117Bに記憶されたドットパターンデータの印字を行い、これと同期して搬送用モータ119が駆動回路121を介してテープの搬送制御を行う。
上記印字ラベル作成装置1により印字済ラベル用テープ109の切断が完了し形成されたラベル体LLを、図7(a)、図7(b)、及び図8により説明する。ラベル体LLは、複数(この例では4つ)の印字ラベルL1〜L4(印刷物)により構成されている。
ラベル体LLを構成する各印字ラベルLは、前述したように図5に示した4層構造にカバーフィルム103が加わった5層構造となっている。すなわち、カバーフィルム103側(図8中上側)よりその反対側(図8中下側)へ向かって、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dで5層が構成されている。そして、ラベル体LLを構成する各印字ラベルLを区分するように、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101cに対し、既に述べたように上記ハーフカットユニット35によってテープ幅方向に略沿ってハーフカット線HC(半切断部位)が形成されている。すなわち、ラベル体LLは、複数(この例では4個)の印字ラベルL1〜L4が、剥離紙101d以外の層を幅方向に切断した上記ハーフカット線HCにおいて当該剥離紙101dを介し連結された構成となっている。
また、各印字ラベルLにおいて、カバーフィルム103にラベル印字Rが印刷される印字領域Sが含まれている。各印字ラベルLでは、上記印字領域Sにおけるカバーフィルム103の裏面に、所望のラベル印字R(この例では「ABCDEF」「AB」「ABCDEFGH」「ABCD」の文字)がそれぞれ印刷されている。すなわち、印字ラベルL1〜L4は、この例では、互いに印刷内容がそれぞれ異なっており、その結果として、搬送方向に沿った長さ(ラベル長)がそれぞれ異なっている。
本実施形態の要部は、搬送される印字済みラベル用テープ109を用いて複数の印字ラベルLを順次作成していくとき、ラベル体LLの長さが操作者の指定する長さ相当となるように、各ラベル体LLに含ませる印字ラベルLの枚数を自動設定することにある。言い換えれば、上記のように順次印字作成され搬送されてくる各印字ラベルLの後端部(後続の印字ラベルLとの境界)を上記ハーフカット線HCとするのか上記フルカット線CLとするのか、が上記操作者の指定する長さに応じて自動的に設定される。以下、その詳細を順を追って説明する。
<比較例>
まず、本発明の比較例として、操作者が、印字ラベルLの枚数を設定してラベル体LLを作成する場合を図9〜図11を用いて説明する。上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付している。この比較例では、ラベル体LL′を構成する印字ラベルL′が、印字ラベルL′の枚数のみによって設定される。この結果、同一の枚数(この例では3枚)の印字ラベルL′を含むラベル体LL′であっても、図9(a)のように各印字ラベルL1′の長さXが長ければ長いラベル体LL1′となり、図9(b)のように各印字ラベルL2′の長さXが短ければ短いラベル体LL2′となる。すなわち、各印字ラベルL′の長さによってラベル体LL′の長さが一定しない。
この結果、例えば収納時の制約等によりラベル体LL′の最大長さYが決まっている場合(図10(a)(b))には、当該最大長さYに適合するよう、操作者が、作成すべき印字ラベルL′の枚数を各印字ラベルL′のラベル長さXに基づき事前に算出する。そして、当該枚数の印字ラベルL′を用いてラベル体LL′を作成するように、印字ラベル作成装置に対して指示入力する必要がある。逆に、例えば取り扱い上の便宜等によりラベル体LL′で確保したい最小長さYが決まっている場合(図11(a)(b))も同様である。この結果、操作者にとっての手間や労力が増大し、不便である。
<本発明の手法>
これに対して、図12に示すように、本実施形態では、操作者が自らの所望するラベル体LLの長さ(図示の例では上記最大長さY)を指示入力するだけで、(事前に分かっている各印字ラベルL1,L2の長さに応じて)自動的にラベル体LLを構成する印字ラベルL1,L2の種類及び枚数が決定され、当該枚数の印字ラベルL1,L2によってラベル体LLが作成される。すなわち、図12(a)に示す例は、1種類の印字ラベルL1のみによってラベル体LLが作成される場合で、2枚の印字ラベルL1が連結されたラベル体LLが自動的に作成される。具体的には、印字済みラベル用テープ109に「ABCDEF」の印字がそれぞれ形成され順次搬送されてくる複数の印字ラベルL1(但しフルカットやハーフカットを行っていない未切断のもの)のうち、搬送方向先端(図示左端)に位置する印字ラベルL1の後端部(図示右端部)はハーフカット線HCが形成される。その後、その次に搬送されてくる印字ラベルL1の後端部にはフルカット線CLが形成される。これにより、さらにその次に搬送されてくる3枚目の印字ラベルL1は含まない、1枚目及び2枚目の印字ラベルL1,L1からなるラベル体LLが、形成される。
また、図12(b)に示す例は、1種類の印字ラベルL2のみによってラベル体LLが作成される場合で、5枚の印字ラベルL2が連結されたラベル体LLが自動的に作成される。具体的には、印字済みラベル用テープ109に「AB」の印字がそれぞれ形成され順次搬送されてくる複数の印字ラベルL2(未切断のもの)のうち、搬送方向(図示の左方向)に沿って、1番目、2番目、3番目、4番目に位置する印字ラベルL2の後端部(図示右端部)はハーフカット線HCが形成される。その後、その次に搬送されてくる5番目の印字ラベルL2の後端部にはフルカット線CLが形成される。これにより、さらにその次に搬送されてくる6枚目の印字ラベルL2は含まない、5枚の印字ラベルL2からなるラベル体LLが、形成される。
そして、本実施形態では、図12(c)に示すように、互いにラベル長さや印字内容が異なる複数種類の印字ラベルによってラベル体LLが形成される場合にも対応可能である。この例では、1枚の印字ラベルL1と2枚の印字ラベルL2(合計では3枚)が連結されたラベル体LLが自動的に作成される例である。具体的には、印字済みラベル用テープ109において、端末118からの印字データにより予め定められた所定の順序で、「ABCDEF」の印字ラベルL1、「AB」の印字ラベルL2、「AB」の印字ラベルL2、「AB」の印字ラベルL2(いずれも未切断のもの)、の順でそれぞれ搬送されてくるときのうち、搬送方向に沿って、1番目の上記印字ラベルL1と、2番目の上記印字ラベルL2との後端部は、それぞれハーフカット線HCが形成される。その後、その次に搬送されてくる3番目の印字ラベルL2の後端部にはフルカット線CLが形成される。これにより、(上記所定の順序で)さらにその次に搬送されてくる印字ラベルL2は含まない(2点鎖線参照)、3枚の印字ラベルL1,L2からなるラベル体LLが形成される。
<操作端末の制御内容>
上記を実現するために端末118の上記CPUが実行する、ラベル体を構成する各印字ラベルのカット設定処理を、図13を用いて説明する。
まずステップS5において、CPUは、例えば操作者が上記操作部118aを適宜に操作することで入力された、操作者が作成を意図するM枚の印字ラベルLの搬送方向に沿った長さ(第1長さ。以下適宜、「ラベル長さ」という)X,X,・・,Xをそれぞれ取得する。なお、上記の操作者の入力により、この時点で、M枚の印字ラベルLそれぞれの印字内容に対応した印字データが生成されており、併せて、印字ラベルLの印字内容(言い換えればラベルの種類)や、各印字ラベルLが印字済みラベル用テープ109においてどのような順序で配列されて印字形成されるか、も定まる。したがって、このステップS5が各請求項記載の連結順序決定手順に相当するとともに、第1情報取得手順にも相当する。
その後、ステップS10に移り、CPUは、例えば操作者が上記操作部118aを適宜に操作することで入力された、1つのラベル体LLに対し設定されるべき長さ(第2長さ。以下適宜、「ラベル体長さ」という)Yを取得する。このステップS10が、各請求項記載の第2情報取得手順に相当する。
そして、ステップS15で、CPUは、ラベル枚数に係わる変数(詳細は後述)nの初期値を1とし、またラベル長さの累積値(詳細は後述。以下適宜、「ラベル長さ累積値」という)ΣXの初期値を0とする。その後、ステップS17に移る。
ステップS17では、CPUは、n=Mとなったか、すなわち、M枚のすべての印字ラベルLについてカット設定が終了したかどうか、を判定する。M枚のすべてについて終了していなければ判定が満たされず(S17:NO)、ステップS20に移る。
ステップS20では、CPUは、上記ラベル長さ累積値ΣXに対し、上記ステップS5で取得済みのn番目の印字ラベルLのラベル長さXを加え、新たなラベル長さ累積値ΣXとする。最初は上記のようにn=1であるとともにラベル長さ累積値ΣXの初期値が0であることから、ここで求められるラベル長さ累積値ΣX=X1となる。その後、ステップS25に移る。
ステップS25では、CPUは、ステップS20で算出されたラベル長さ累積値ΣXが、上記ステップS10で取得済みのラベル体長さY以下であるかどうかを判定する。n=1の1枚目の印字ラベルLの場合、通常はラベル体長さY以下であることからステップS25の判定が満たされ(S25:YES)、ステップS30に移行する。
ステップS30では、CPUは、ステップS20で算出されたラベル長さ累積値ΣXに対し、上記ステップS5で取得済みのn+1番目の印字ラベルLのラベル長さXn+1を加えた値、ΣX+Xn+1が、上記ラベル体長さYより大きいかどうかを判定する。上述のn=1の場合には、ここでは、ΣX+X=X+X>Yが満たされるかどうかを判定することとなる。すなわち、1枚目の印字ラベルLと2枚目の印字ラベルとの長さの合計が上記ラベル体長さYより大きければ判定が満たされて(S30:YES)後述のステップS45に移行し、上記合計がラベル体長さY以下であれば、判定が満たされず(S30:NO)、ステップS35に移行する。
ステップS35では、CPUは、n枚目の印字ラベルLの後端部のカット設定を、ハーフカットとする。すなわち、この印字ラベルLの搬送方向後端部には、前述のハーフカット線HCが形成される設定となる。上述のn=1の場合には、ここでは、搬送方向に沿って先端に位置する1番目の印字ラベルLの後端部(2番目の印字ラベルLとの境界)がハーフカット線HCの設定となる。その後、ステップS40に移る。
ステップS40では、CPUは、nの値に1を加えた後、ステップS20に戻る。上述の例ではnが1つ増えて2となり、上記ステップS15を経て上記ステップS20を実行することとなる。このステップS20では、この時点でのラベル長さ累積値ΣXが前述のようにX1となっていることから、ここで求められるラベル長さ累積値ΣX=ΣX+X=X+Xとなる。この結果、その後のステップS25では、CPUは、X+X、すなわち2つの印字ラベルL(1枚目の印字ラベルLと2枚目の印字ラベル)の長さの合計が上記ラベル体長さY以下であるかどうかを判定する。前述と同様上記合計値がY以下である場合にはステップS25の判定が満たされ(S25:YES)、ステップS30に移る。
ステップS30では、n=2であることから、CPUは、この時点でのラベル長さ累積値ΣX(=X+X)に対し、上記ステップS5で取得済みのn+1番目(すなわち3番目)の印字ラベルLのラベル長さXn+1(すなわちX)を加えた値、ΣX+Xn+1=X+X+Xが、上記ラベル体長さYより大きいかどうかを判定する。例えば前述の図12(a)に示したように、1枚目と2枚目の印字ラベルLのラベル長さXの合計はラベル体長さY未満であったが1〜3枚目までのラベル長さXの合計がラベル体長さYより大きくなる場合、このn=2の時点でこのステップS30での判定が満たされ(S30:YES)、ステップS45に移る。
ステップS45では、CPUは、n枚目(すなわち2番目)の印字ラベルLの後端部のカット設定を、フルカットとする。すなわち、この印字ラベルLの搬送方向後端部には、前述のフルカット線CLが形成される設定となる。この結果、搬送方向に沿って2番目に位置する印字ラベルLの後端部(3番目の印字ラベルLとの境界)がフルカット線CLの設定となる。したがって、1枚目印字ラベルLと2枚目印字ラベルLとがハーフカット線HCで連結された、当該2枚の印字ラベルLからなるラベル体LLが形成されることとなる。その後、ステップS55に移る。
ステップS55では、CPUは、この時点でのラベル長さ累積値ΣXを0にクリアした後、上記ステップS40でさらにnの値を1増やした後、ステップS17に戻り、同様の手順を繰り返す。
以上のようにして、搬送方向に沿って予め定められた順序で配列される複数の印字ラベルLについて、各印字ラベルLのラベル長さXを上記順序で加算していった合計値がラベル体長さY以下である間は、ステップS30の判定が満たされず、それら複数の印字ラベルLどうしの間がハーフカットに設定される。上記順序で加算していった合計値がラベル体長さYより大きくなると、ステップS30の判定が満たされ、その直前の順番の印字ラベルLの後端がフルカットされることで、当該印字ラベルまでを含む、ラベル体LLが作成される設定となる。そして1つのラベル体LLに含まれる印字ラベルLが確定すると、それまでのラベル長さ累積値ΣXがクリアされる(ステップS55参照)。これにより、次のラベル体LLに関し、上記確定した印字ラベルL以降の順番で搬送される複数の印字ラベルLについて、再び上記同様のカット設定が行われる。このような繰り返しによりM枚のすべての印字ラベルLについてカット設定が終了したら、ステップS17の判定が満たされ(S17:YES)、ステップS60に移る。
ステップS60では、CPUは、印字ラベルLの後端部のカット設定を、フルカットとする。すなわち、最後の順番の印字ラベルL(言い換えれば最後のラベル体LL)の搬送方向後端部に前述のフルカット線CLが形成される設定となる。そして、このフローを終了する。
以上のフローにより、M枚のすべての各印字ラベルLについて、後端部をフルカットするかハーフカットするか(言い換えれば各印字ラベルLはどのラベル体LLに組み込まれるか)が順次自動的に設定される。このようにして上記各手順が繰り返されことで、上記図13のフローのうち、ステップS17、ステップS20、ステップS25、ステップS30、ステップS35、ステップS40、ステップS45、ステップS50、ステップS55、ステップS60が、各請求項記載の印刷物決定手順に相当している。
上記カット設定処理の後、当該処理によりすべての印字ラベルLに係わるカット設定(フルカットかハーフカットか)が完了した状態の、M枚の印字ラベルLの最終的な印字データが、印字ラベル作成装置1へと送信される。これにより、上記印字データに基づくラベル印字Rの形成と、上記カット設定に沿った態様でのフルカット線CL及びハーフカット線HCの形成が、印字ラベル作成装置1によって行われる。なお、この印字データの送信による、端末118のCPUの印字ラベル作成装置1への制御手順が、各請求項記載の連携制御手順に相当している。
<ラベル体作成処理>
次に、上記端末118からの(カット設定を含む)印字データにより、印字ラベル作成装置1の上記制御回路110のCPU111が実行するラベル体作成処理を、図14により説明する。
この図14において、上記端末118を介しラベル体作成装置1による所定のラベル体作成操作が行われるとこのフローが開始される。まずステップS110で、CPU111は、上記端末118からの上記印字データを取得する。その後、ステップS120に移る。
ステップS120では、CPU111は、入出力インターフェース113を介し搬送用モータ駆動回路121に制御信号を出力し、搬送用モータ119の駆動力によってテープ送りローラ27及びリボン巻取りローラ106を回転駆動させる。これらにより、第1ロール102から基材テープ101が繰り出されテープ送りローラ27へ供給されるとともに、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出され、これら基材テープ101とカバーフィルム103とが上記テープ送りローラ27及びテープ圧接ローラ28により接着されて一体化されて印字済ラベル用テープ109として形成され、カートリッジ7外方向からさらにラベル体作成装置1外方向へと搬送される。
その後、ステップS130において、CPU111は、上記ステップS110で取得した印字データに基づき、適宜の公知の手法(パルスモータである搬送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回路121の出力するパルス数をカウントする等)により、カバーフィルム103が、印字ヘッド23による印字開始位置まで到達したかどうかを判定する。印字開始位置に到達するまで判定が満たされずループ待機し、印字開始位置に到達しされたら判定が満たされて、ステップS140に移る。
ステップS140では、CPU111は、入出力インターフェース113を介し印刷駆動回路120に制御信号を出力し、印字ヘッド23を通電して、カバーフィルム103のうち前述した印字領域Sに、ステップS110で取得した印字データに対応した文字、記号、バーコード等のラベル印字Rの印刷を開始する。
その後、ステップS150に移り、CPU111は、上記印字データに基づき、印字済ラベル用テープ109が印字終了位置まで搬送されたかどうかを判定する。このときの判定も、前述と同様、公知の方法で検出すればよい。印字終了位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、到達したら判定が満たされてステップS160に移る。
ステップS160では、CPU111は、入出力インターフェース113を介し印刷駆動回路120に制御信号を出力し、印字ヘッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの印刷を停止する。これによって、1枚の印字ラベルLの印字領域Sに対するラベル印字Rの印刷が完了する。その後、ステップS170に移る。
ステップS170では、CPU111は、上記ステップS110で取得した印字データに基づき、この時点で作成している印字ラベルLについてのカット設定が、フルカットとなっているかどうか(前述の図13のステップS45、ステップS35参照)を判定する。当該印字ラベルLについてのカット設定が、図13のステップS35においてハーフカットとなっていた場合、ステップS170の判定が満たされず(S170:NO)、ステップS180に移る。
ステップS180では、CPU111は、上記ステップS110で取得した印字データに基づき、上記ステップS130と同様の公知の手法により、印字済ラベル用テープ109が、当該印字ラベルLの後端部(搬送方向に沿って当該印字ラベルLに後続する印字ラベルLとの境界)に位置するハーフカット位置まで搬送されたかどうかを判定する。言い換えれば、CPU111は、ハーフカット機構35のハーフカッタ34が上記ハーフカット線HCに正対する位置まで、印字済みラベル用テープ109が到達したかどうか、を判定する。ハーフカット位置に到達するまで判定が満たされずループ待機し、到達したら判定が満たされて(S180:YES)ステップS190に移る。
ステップS190では、CPU111は、入出力インターフェース113を介し搬送用モータ駆動回路121及びテープ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し、搬送用モータ119及びテープ排出モータ65の駆動を停止して、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止する。これにより、カートリッジ7から繰り出された印字済ラベル用テープ109が排出方向に移動する過程で、上記印字ラベルLのハーフカット線HCにハーフカット機構35のハーフカッタ34が正対した状態で、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び印字済みラベル用テープ109の搬送が停止する。
その後、ステップS200で、CPU111は、入出力インターフェース113を介しハーフカッタモータ駆動回路128に制御信号を出力してハーフカッタモータ129を駆動し、ハーフカッタ34を回動させて、印字済ラベル用テープ109のカバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、及び粘着層101cを切断してハーフカット線HCを形成するハーフカット処理を行う。その後、ステップS210に移る。
ステップS210では、CPU111は、入出力インターフェース113を介し搬送用モータ駆動回路121及びテープ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51を回転駆動させて印字済ラベル用テープ109の搬送を再開する。その後、上記ステップS130に戻り、同様の手順を繰り返す。
一方、上記ステップS170において、当該印字ラベルLについてのカット設定が、図13のステップS45においてフルカットとなっていた場合、ステップS170の判定が満たされ(S170:YES)、ステップS220に移る。
ステップS220では、CPU111は、上記ステップS110で取得した印字データに基づき、上記ステップS130と同様の公知の手法により、印字済ラベル用テープ109が、当該印字ラベルLの後端部(搬送方向に沿って当該印字ラベルLに後続する印字ラベルLとの境界)に位置するフルカット位置まで搬送されたかどうかを判定する。言い換えれば、CPU111は、切断機構15の可動刃41が上記フルカット線CLに正対する位置まで、印字済みラベル用テープ109が到達したかどうか、を判定する。フルカット位置に到達するまで判定が満たされずループ待機し、到達したら判定が満たされて(S220:YES)ステップS230に移る。
ステップS230では、CPU111は、上記ステップS190と同様にして、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106の回転を停止して印字済ラベル用テープ109の搬送を停止する。これにより、上記印字ラベルLのフルカット線CLに切断機構15の可動刃41が正対した状態で、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び印字済みラベル用テープ109の搬送が停止する。
その後、ステップS240で、CPU111は、カッターモータ駆動回路122に制御信号を出力してカッターモータ43を駆動し、切断機構15の可動刃41を回動させて、印字済ラベル用テープ109のカバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、及び剥離紙101dをすべて切断(分断)してフルカット線CLを形成するフルカット処理を行う。この切断機構15による分断によって印字済みラベル用テープ109から切り離され、複数の印字ラベルLを含むラベル体LLが生成される。なお、1つの長尺の印字ラベルLのみが含まれる場合もある。
その後、ステップS250に移り、CPU111は、入出力インターフェース31を介してテープ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し、テープ排出モータ65を駆動して、駆動ローラ51を回転させる。これにより、駆動ローラ51による搬送が開始されて、上記生成されたラベル体LLがラベル排出口11へ向かって搬送され、ラベル排出口11からラベル体作成装置1外へと排出される。その後、ステップS260へ移る。
ステップS260では、CPU111は、上記ステップS110で取得された印字データに基づき、当該印字データに含まれるすべての(図13に示すM枚の)印字ラベルLの作成がすべて終了したか否か(言い換えれば、M枚の印字ラベルLを用いたラベル体LLの作成をすべて終了したか否か)を判定する。全ラベルの作成がまだ終了していない場合には、判定が満たされず(S260:NO)、ステップS130に戻り同様の手順を繰り返す。全ラベルの作成が終了していた場合は判定が満たされ(S260:YES)、このフローを終了する。
以上の制御により、ステップS130〜ステップS210,ステップS220〜ステップS250を繰り返しつつ、ラベル体LLを構成する各印字ラベルLにおいて、対応する所定のラベル印字Rが行われるとともに、図13のフローでのカット設定に応じてハーフカット処理又はフルカット処理が行われ、フルカット処理のたびに1つのラベル体LLが生成され、最終的にM枚の印字ラベルLを用いたすべてのラベル体LLが生成される。このラベル体LLにおいて、各印字ラベルL同士はハーフカット線HCで明確に分離され別々の印字ラベルLとしての形状・機能を実質的に実現しながらも、剥離紙101dでの連結でそれら印字ラベルLを一体的にまとまった状態で取り扱うことができる。
以上説明したように、本実施形態においては、複数の印字ラベルLを、所定順序に沿って互いに連結されたラベル体LLとして一体に作成することができ、しかも、当該連結された複数の印字ラベルL(すなわちラベル体LL)の長さYを操作者が指定することができる。すなわち、図13を用いて説明したカット設定処理により、操作者が端末118において適宜の操作により上記ラベル体長さYを入力すると、当該ラベル体長さYが端末118により取得される(ステップS10)。一方、操作者の操作に基づき端末118のCPUが生成した各印字ラベルLに係わる印字データに基づき、複数の印字ラベルLの搬送方向に沿ったラベル長さXも取得される。そして、それら複数の印字ラベルLのラベル長さXを上記所定順序に沿って合算した合計値ΣXに基づき、当該合計値ΣXが上記ラベル体長さYに対し予め定められた関係(上記の例ではΣX≦YかつΣX+Xn+1>Y)となるような、特定の複数の印字ラベルLが、対応するラベル体LLを構成するラベルとして決定される。そして、このようにしてカット設定処理が完了した最終的な印字データを印字ラベル作成装置1に送信することにより、印字ラベル作成装置1の搬送、印字形成、フルカット、ハーフカットが連携して制御され、上記特定の複数の印字ラベルLが相互に連結されたラベル体LLが作成される。
以上のようにして、本実施形態では、複数の印字ラベルLが一体的に連結されたラベル体LLを作成するとき、操作者が指定したラベル体長さYを基準としてラベル体LLが作成される。言い換えれば、所定順序で作成される複数の印字ラベルLのうち、どの順番までのラベルを一体としてラベル体LLに組み込むかを、操作者が指定したラベル体長さYとなるように調整することができる。この結果、図9〜図11の比較例のように順次作成される印字ラベルLを所定枚数ごとに一体のラベル体LLとする(言い換えれば、印字後の印字済みラベル用テープ109を所定枚数ごとの印字ラベルLに対応した部位で切断する)手法と異なり、操作者の意図する所望の長さにほぼするラベル体LLを随時確実に作成することができる。特に、印字ラベルLのラベル長さXや印字内容が種々変化する場合(図7(a)、図12(c)参照)であっても、操作者の意図する所望のラベル体長さYに相当するラベル体LLを随時確実に作成することができる。
また、本実施形態では特に、各印字ラベルLのラベル長さXを1番目の印字ラベルLから順次加えて合算していったとき、操作者の指定するラベル体長さYを超えたときの印字ラベルL(n+1番目の印字ラベルL)を含まず、その直前までの印字ラベルL(n番目の印字ラベルL)までを含むように、ラベル体LLに含まれる印字ラベルLが決定される(ステップS30、ステップS45参照)。この結果、複数の印字ラベルLからなるラベル体LLの搬送方向長さを、操作者の指定するラベル体長さY以内でかつ当該ラベル体長さYになるべく近くなるように、決定することができる。またこの場合、例えば収納時の制約等により最大長さが決まっている場合でも、印字ラベルLを切り離さすことのない最大のラベル体LLを得ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)長さ合計時にラベル体長さYを超えたときの印字ラベルLまで含むラベル体LLを作成する場合
この変形例において、端末118のCPUが実行するカット設定処理を図15に示す。上記実施形態の図13と異なる点は、ステップS25に代えてステップS25′が設けられると共に、ステップS30が省略されていることである。
すなわち、上記実施形態の図13と同様のステップS5、ステップS10、ステップS15、ステップS17、ステップS20を経て、本変形例では、新たに設けられたステップS25′で、CPUは、ステップS20で算出されたラベル長さ累積値ΣXが、上記ステップS10で取得済みのラベル体長さYより小さいかどうかを判定する。ΣXがラベル体長さYより小さければ、判定が満たされて(S25′:YES)、上記ステップS35に移行する。ステップS35では、前述と同様、CPUは、n枚目の印字ラベルLの後端部のカット設定を、ハーフカットとする。
ΣXがラベル体長さY以上であれば、ステップS25′の判定が満たされず(S25′:NO)上記ステップS45に移り、CPUは、前述と同様、n枚目の印字ラベルLの後端部のカット設定を、フルカットとする。
上記以外の処理内容は図13と同等であり、説明を省略する。
本変形例では、各印字ラベルLのラベル長さXを1番目の印字ラベルLから順次加えて合算していったとき、操作者の指定するラベル体長さYを超えたときの印字ラベルL(n番目の印字ラベルL)までを含むように、ラベル体LLに含まれる印字ラベルLが決定される(ステップS25′、ステップS45参照)。この結果、複数の印字ラベルLからなるラベル体LLの搬送方向長さを、操作者の指定するラベル体長さY以上でかつ当該ラベル体長さYになるべく近くなるように、決定することができる。またこの場合、また、印字ラベルLを装置から排出後の飛散防止を図るため、あるいは、取り扱いしやすい大きさとするため、所定以上の大きさとしたい場合に有効な手法である。また、合算された長さがラベル体長さYを超えたときに直ちに処理を行うことができ、それ以降の演算が不要であるので、上記実施形態の図13に比べ、処理の迅速化を図れる効果もある。
(2)長さ合計時に、最後の順番の印字ラベルLのラベル長さの半分を加算して、判定を行う場合
この変形例において、端末118のCPUが実行するカット設定処理を図16に示す。上記(1)の変形例の図15と異なる点は、ステップS25′に代えてステップS25″が設けられていることである。
すなわち、上記(1)の変形例の図15と同様のステップS5、ステップS10、ステップS15、ステップS17を経て、ステップS20が終了すると、新たに設けたステップS25″に移る。ステップS25″では、CPUは、ステップS20で算出されたラベル長さ累積値ΣXに対し、上記ステップS5で取得済みのn+1番目の印字ラベルLのラベル長さXn+1の半分を加えた値、ΣX+(Xn+1)/2が、上記ラベル体長さY以上であるかどうかを判定する。ΣX+(Xn+1)/2が上記ラベル体長さY未満であれば判定が満たされず(S25″:NO)上記ステップS35に移行し、ΣX+(Xn+1)/2が上記ラベル体長さY以上であれば判定が満たされ(S25″:YES)、上記ステップS45に移行する。
上記以外の処理内容は図15と同等であり、説明を省略する。
本変形例では、各印字ラベルLのラベル長さXを1番目の印字ラベルLから順次加えて合算していくとき、n番目までのラベル印字ラベルまでの長さの合計に、その次の順番の印字ラベルL(n+1番目の印字ラベルL)の半分の長さが加えられる。そして、その加えられた値がラベル体長さY以上となったときには、当該印字ラベルL(n+1番目の印字ラベルL)を含まず、その直前までの印字ラベルL(n番目の印字ラベルL)までを含むように、ラベル体LLに含まれる印字ラベルLが決定される(ステップS25″、ステップS45参照)。この結果、複数の印字ラベルLからなるラベル体LLの搬送方向長さを、操作者の指定するラベル体長さYに確実に近くなるように、決定することができる。
(3)その他
なお、以上においては、基材テープ101とは別のカバーフィルム103に印字を行ってこれらを貼り合わせる方式であったが、これに限られず、基材テープに備えられた被印字テープ層に印字を行う方式(貼りあわせを行わないタイプ)に本発明を適用してもよい。また、粘着層101cが備えられた基材テープ101により印字済みラベル用テープ109を生成し、これを用いて印刷物としての印字ラベルLを作成する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、粘着面のない紙テープやロール状の印刷用紙を適宜の長さに切断して用いる場合に本願発明を適用してもよい。この場合、当該紙テープや印刷用紙の1ページ分が、各請求項記載の1つの印刷物に相当する。この場合も、上記同様の効果を得る。
なお、以上において、図6等に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図13、図14、図15、図16等に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 印字ラベル作成装置(印刷物作成装置)
15 切断機構(切断手段)
23 印字ヘッド(印字手段)
103 カバーフィルム(被印字媒体)
108 テープ送りローラ駆動軸(搬送手段)
109 印字済みラベル用テープ(被印字媒体)
118 端末(操作端末)
L 印字ラベル(印刷物)
LL ラベル体(印刷物連結体)
X ラベル長さ(第1長さ)
Y ラベル体長さ(第2長さ)

Claims (8)

  1. 被印字媒体を搬送する搬送手段、前記搬送手段により搬送される前記被印字媒体に対し、印字データに基づく印字を行う印字手段、及び、前記印字手段により印字がなされた前記被印字媒体を切断する切断手段を有し、前記搬送手段の搬送方向に沿った前記印字データに基づく所望の長さ及び所望の印字がそれぞれ前記被印字媒体に印刷された複数の印刷物を、作成可能な印刷物作成装置を操作するための操作端末に備えられた演算手段に対し、
    前記複数の印刷物が連結される所定の順序を決定する連結順序決定手順と、
    前記複数の印刷物それぞれに係わる前記印字データに基づき決定された、当該複数の印刷物それぞれの前記搬送方向に沿った第1長さを取得する第1情報取得手順と、
    前記連結順序決定手段で決定された前記所定の順序により互いに連結された前記複数の印刷物からなる1つの印刷物連結体に設定されるべき、前記搬送方向に沿った第2長さを取得する第2情報取得手順と、
    前記第1情報取得手順で取得された複数の前記第1長さを前記所定の順序に沿って合算した合計値が、前記第2情報取得手順で取得された前記第2長さに対し予め定められた関係となる、前記印刷物連結体に前記所定の順序に沿って含まれるべき特定の前記複数の印刷物を決定する印刷物決定手順と、
    前記搬送手段、前記印字手段、及び前記切断手段を連携して制御することで、前記特定の複数の印刷物を前記所定の順序に沿って連結した前記1つの印刷物連結体を作成する、連携制御手順と、
    を実行させるための、印刷物作成プログラム。
  2. 請求項1記載の印刷物作成プログラムにおいて、
    前記第1情報取得手順は、
    互いに異なる値である、前記複数の印刷物それぞれの前記第1長さを取得し、
    前記印刷物決定手順は、
    前記第1情報取得手順で取得された、互いに異なる前記複数の前記第1長さを前記所定の順序に沿って合算した合計値が、前記第2長さに対し予め定められた関係となる、前記特定の複数の印刷物を決定する
    ことを特徴とする印刷物作成プログラム。
  3. 請求項2記載の印刷物作成プログラムにおいて、
    前記第1情報取得手順は、
    互いに前記印字データの内容が異なる前記複数の印刷物それぞれの前記第1長さを取得し、
    前記印字手段は、
    前記互いに異なる印字データをそれぞれ用いて、前記複数の印刷物に対する印字を行う
    ことを特徴とする印刷物作成プログラム。
  4. 請求項2又は請求項3記載の印刷物作成プログラムにおいて、
    前記印刷物決定手順は、
    前記所定の順序に沿った1番目からN番目までのN個の前記印刷物の前記合計値が前記第2長さ以下であり、前記所定の順序に沿ってN+1番目までのN+1個の前記印刷物の前記合計値が前記第2長さよりも大きい場合に、前記1番目から前記N番目までの前記N個の前記印刷物を、前記印刷物連結体に含まれるべき前記特定の複数の印刷物と決定する
    ことを特徴とする印刷物作成プログラム。
  5. 請求項2又は請求項3記載の印刷物作成プログラムにおいて、
    前記印刷物決定手順は、
    前記所定の順序に沿った1番目からN番目までのN個の前記印刷物の前記合計値が前記第2長さ未満であり、前記所定の順序に沿ってN+1番目までのN+1個の前記印刷物の前記合計値が前記第2長さ以上である場合に、前記1番目から前記N+1番目までの前記N+1個の前記印刷物を、前記印刷物連結体に含まれるべき前記特定の複数の印刷物と決定する
    ことを特徴とする印刷物作成プログラム。
  6. 請求項2又は請求項3記載の印刷物作成プログラムにおいて、
    前記印刷物決定手順は、
    前記所定の順序に沿った1番目からN番目までのN個の前記印刷物の前記合計値が前記第2長さ未満である場合で、かつ、前記所定の順序に沿ってN+1番目の前記印刷物の前記第1長さの1/2を当該N個の前記印刷物の前記合計値に加えた値が、前記第2長さ以上である場合に、前記1番目から前記N番目までのN個の前記印刷物を、前記印刷物連結体に含まれるべき前記特定の複数の印刷物と決定する
    ことを特徴とする印刷物作成プログラム。
  7. 請求項2乃至請求項6のいずれか1項記載の印刷物作成プログラムにおいて、
    前記搬送手段は、
    基材層と、前記基材層を貼り付け対象に貼り付けるための貼り付け用粘着剤層と、前記貼り付け用粘着材層を覆う剥離材層とを備えた、前記被印字媒体としての被印字テープを搬送し、
    前記印刷物作成装置は、前記被印字テープのうち前記剥離材層以外の層を切断し半切断部位を形成する半切断手段がさらに備えられており、
    前記複数の印刷物としての複数の印字ラベルのそれぞれが前記半切断部位において前記剥離材層を介し連結された、前記印刷物連結体としてのラベル体を作成する
    ことを特徴とする印刷物作成プログラム。
  8. 被印字媒体を搬送する搬送手段、前記搬送手段により搬送される前記被印字媒体に対し、印字データに基づく印字を行う印字手段、及び、前記印字手段により印字がなされた前記被印字媒体を切断する切断手段を有し、前記搬送手段の搬送方向に沿った前記印字データに基づく所望の長さ及び所望の印字がそれぞれ前記被印字媒体に印刷された複数の印刷物を作成可能な、印刷物作成装置を操作するための操作端末が実行する、印刷物作成方法であって、
    前記複数の印刷物が連結される所定の順序を決定する連結順序決定手順と、
    前記複数の印刷物それぞれに係わる前記印字データに基づき決定された、当該複数の印刷物それぞれの前記搬送方向に沿った第1長さを取得する第1情報取得手順と、
    前記連結順序決定手段で決定された前記所定の順序により互いに連結された前記複数の印刷物からなる1つの印刷物連結体に設定されるべき、前記搬送方向に沿った第2長さを取得する第2情報取得手順と、
    前記第1情報取得手順で取得された複数の前記第1長さを前記所定の順序に沿って合算した合計値が、前記第2情報取得手順で取得された前記第2長さに対し予め定められた関係となる、前記印刷物連結体に前記所定の順序に沿って含まれるべき特定の前記複数の印刷物を決定する印刷物決定手順と、
    前記搬送手段、前記印字手段、及び前記切断手段を連携して制御することで、前記特定の複数の印刷物を前記所定の順序に沿って連結した前記1つの印刷物連結体を作成する、連携制御手順と、
    を有することを特徴とする印刷物作成方法。
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