JP6268545B2 - 印刷装置 - Google Patents

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本発明は、印字済みの被印字テープを切断して印字テープを生成する印刷装置に関する。
印字済みの被印字テープを切断して印字テープを生成する印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術の印刷装置においては、搬送される被印字テープ(印刷用テープ)に対し所望の印字が形成された後、さらに被印字テープが搬送され、当該被印字テープのうち上記印字が形成された部分の搬送方向上流側端部が切断手段(カッター刃)に対向したときに、搬送が停止される。その後、操作者がカッターレバーを手動操作することによって上記切断手段が動作して切断が行われ、上記所望の印字が形成された部分がそれ以外の部分から分離された上記印字テープが生成される。
特開2006−181750号公報
ところで、近年、上記従来技術のように印字テープを生成する印刷装置を、例えば相互認識通信により接続された操作端末によって操作する構成が既に提唱されつつある。この場合、上記操作端末から印刷指令が受信されたことを契機に、搬送される被印字テープに対し上記印刷指令に対応した所望の印字が形成され、上記のように搬送停止後、操作者の手動操作によって切断が行われる。
ここで、例えば上記のように相互認識通信により接続される操作端末が、印刷装置から比較的離れた場所に配置される場合があり得る。この場合、(操作端末のある場所から遠く離れた印刷装置の状況を操作者が視認するのは難しいことから)直前に生成された印字テープの上記切断が行われていないのを操作者が確認しないまま、操作端末から印刷装置へ上記印刷指令が送信される場合があり得る。このような場合、上記直前に作成された印字テープが切断されずつながったままの状態で、上記印刷指令に対応した新たな印字テープの生成がなされる。操作者が当該印字テープを取得しようとして印刷装置へと赴いたところで、上記つながった状態である不都合に初めて気がついて困惑する、という弊害がある。
本発明の目的は、直前生成の印字テープの切断が行われないまま印刷指令が印刷装置へ送信された場合であっても、上記つながったままの状態で印字テープが生成される弊害を回避できる、印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、被印字テープを搬送する搬送手段と、前記搬送手段による搬送経路に設けられ、前記被印字テープに対し印刷を行う印字手段と、前記搬送経路に沿って前記印字手段よりも下流側に設けられ、前記被印字テープを厚さ方向に切断する切断手段と、前記被印字テープを搬送しつつ、所望の印字形成を行う印字形成処理;前記被印字テープのうち前記印字形成処理の完了後さらに前記被印字テープを搬送し、前記所望の印字が形成された第1テープ部分の搬送方向上流側の端部に位置する境界部位が前記切断手段に対向したときに前記被印字テープの搬送を停止して位置決めする搬送処理;前記搬送処理による位置決め後、前記切断手段が前記境界部位を切断して当該切断部位よりも搬送方向上流側に位置する第2テープ部分から前記第1テープ部分が分離されるのを待つ待機処理;を実行するように、前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御する連携制御手段と、少なくとも1つの操作端末に対し接続認証付きの相互認識通信を実行可能な通信手段と、を有する印刷装置であって、前記通信手段を介した前記相互認識通信により、第1操作端末からの印刷指令を受信する受信手段と、前記受信手段が前記印刷指令を受信したときに、前記印字形成処理、前記搬送処理、及び前記待機処理、のいずれかの処理の実行中か否かを判定する、処理判定手段と、前記処理判定手段により前記印字形成処理又は前記搬送処理が実行中であると判定された場合には、印刷動作中である旨の第1通知を、前記通信手段を介した前記相互認識通信により前記第1操作端末へ送信する第1通知送信手段と、前記処理判定手段により前記待機処理が実行中であると判定された場合には、切断待ちの待機中である旨の第2通知を、前記通信手段を介した前記相互認識通信により前記第1操作端末へ送信する第2通知送信手段と、前記処理判定手段により前記印字形成処理、前記搬送処理、前記待機処理、のいずれもが実行中でないと判定された場合には、前記受信手段が受信した前記印刷指令に備えられた印字データを取得するデータ取得手段と、を有し、前記連携制御手段は、前記データ取得手段で取得された前記印字データを用いて前記印字形成処理及び前記搬送処理を行うように、前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御することを特徴とする。
本願発明の印刷装置は、搬送手段と、印字手段と、切断手段と、連携制御手段と、を有している。また、この印刷装置は、通信手段を介した相互認識通信により、少なくとも1つの操作端末に接続されている。操作端末(第1操作端末)から印刷指令が受信されると、搬送される被印字テープの第1テープ部分に対し上記印刷指令に対応した所望の印字が形成される(印字形成処理)。その後、さらに被印字テープが搬送され、上記第1テープ部分の搬送方向上流側端部(境界部位)が切断手段に対向したときに搬送停止されて位置決めされ(搬送処理)、切断手段が上記境界部位を切断するのを待つ待機状態となる(待機処理)。その後、操作者の手動操作によって(又は切断駆動手段の駆動力によって)切断手段が動作することにより、上記切断が行われ、境界部位より上流側の第2テープ部分から、上記所望の印字が形成された第1テープ部分が分離されて印字テープが生成される。
そして、本願発明においては、処理判定手段と、第1通知送信手段と、第2通知送信手段と、が設けられる。処理判定手段は、受信手段が上記印刷指令を受信したときに、上記の印字形成処理、搬送処理、及び待機処理、のいずれかが実行中であるか否かを判定する。そして、印字形成処理又は搬送処理が実行中であった場合には、(後述の印字データの取得が行われることなく)第1通知送信手段によって、印刷動作中である旨の通知(第1通知)が操作端末へ送信される。また、待機処理が実行中であった場合には、上記同様、(後述の印字データの取得が行われることなく)第2通知送信手段によって、切断待ちの待機中である旨の通知(第2通知)が操作端末へ送信される。そして、印字形成処理、搬送処理、待機処理、のいずれもが実行中でない場合に限り、上記印刷指令に備えられた印字データがデータ取得手段によって取得され、上記連携制御手段の制御によって上記印字形成処理及び搬送処理が行われて、対応する印字テープが生成される。
以上により、前述したような直前生成の印字テープの切断が行われないまま印刷指令が印刷装置へ送信された場合であっても、上記つながったままの状態で印字テープが生成される弊害を回避できる。この結果、操作者の利便性を向上することができる。
本発明によれば、直前生成の印字テープの切断が行われないまま印刷指令が印刷装置へ送信された場合であっても、上記つながったままの状態で印字テープが生成される弊害を回避することができる。
本発明の一実施形態が適用されるテープ印字装置を操作端末と共に示す図である。 カートリッジカバーを開蓋した状態のテープ印字装置の外観を表す斜視図である。 カートリッジの内部構造を表す概念的平面図である。 テープ印字装置及び操作端末の機能的構成を表すブロック図である。 通常印刷モードにおける印字ラベルの作成工程例を説明する図である。 本発明の一実施形態の比較例を説明する図である。 テープ印字装置の動作状態に応じて、操作端末への通知が実行される様子を説明する図である。 制御回路の通知制御部が実行する制御手順を示すフローチャートである。 制御回路の印刷制御部が実行する制御手順を示すフローチャートである。 待機通知後にユーザが再度印刷指令を送信し、自らカット操作して印刷開始させる変形例における、制御回路の通知制御部が実行する制御手順を示すフローチャートである。 ユーザの操作に基づく切断指令により強制的に印字済みラベル用テープを切断する変形例を適用する、連続印刷モードにおける印字ラベルの作成工程例を説明する図である。 テープ印字装置の動作状態に応じて、操作端末への通知が実行され、さらに操作端末から切断指令が送信されて自動切断が実行される様子を説明する図である。 自動切断の詳細挙動を説明する図である。 制御回路の印刷制御部が実行する制御手順を示すフローチャートである。 制御回路の通知制御部が実行する制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<システム構成>
図1に、本実施形態のテープ印字装置(印刷装置に相当)を、当該テープ印字装置を操作可能な操作端末とともに示す。図1において、テープ印字装置1と、少なくとも1つの操作端末300(図示は1つのみを示している)とは、周知の相互認識無線通信又は(通常のケーブル接続等からなる)相互認識有線通信等により、情報送受信可能に接続されている。
操作端末300は、例えば、上記通信機能を備えたPDA(携帯情報端末)やスマートフォン(PDA機能を備えた携帯電話)等の情報端末である。この操作端末300は、例えば、タッチパネル301と、操作ボタン302とを有している。タッチパネル301は、液晶ディスプレイ等により各種情報やメッセージを表示する表示機能を有すると共に、上記操作ボタン302と併せてユーザが所望の指示や情報を入力可能である。したがって、以降、タッチパネルの上記表示機能部分を単に「表示部301」と称し、タッチパネルの上記操作機能部分と上記操作ボタンとを総称して、単に「操作部302」と称する。操作端末300は、この例では、上記相互認識無線通信を介してテープ印字装置1に情報送受信を試行し、テープ印字装置1により所望の印刷データを印刷させることができる(詳細は後述)。
<テープ印字装置の構成>
次に、上記テープ印字装置1について説明する。図1及び図2に示すように、テープ印字装置1は、その外郭を構成する筐体2を備える。筐体2は、装置下面を構成しかつ装置側面と一体となった樹脂製の下カバー15と、装置上面を構成する樹脂製の上カバー17とにより構成されている。
下カバー15の側面には、凹部15bと、当該凹部内の奥部の中央に形成され、印字済ラベル用テープ109(後述の図3参照)を排出する排出口15aと、を備えている。
上カバー17には、前方向から後方向に向けて、文字入力等の種々の操作が行われるキーボード3と、電源スイッチや印刷キー等のテープ印字装置1の各種機能を実行させるための機能キー群4と、例えば矩形開口状の開口部を塞ぐように装着された透明パネル7とが設けられている。
また、上カバー17は、上面後部側にてテープカセット状のカートリッジ8を装着するために開放可能に構成され、カートリッジホルダ9を開閉する蓋状のカートリッジカバー17aを備えている。このカートリッジカバー17aのうち、上記排出口15a近傍でのテープ搬送経路の方向Di(図1参照)と直交する方向D1(図1参照)及びこれに直交する方向D2(図1参照)の端部に、欠き取り部17bが設けられている。そしてこの欠き取り部17bに収納されるように、上記印字済ラベル用テープ109をカットするための操作レバーであるカットレバー50が設けられている。
また、テープ印字装置1の上面後部側には、カートリッジ8を着脱可能なカートリッジホルダ9が設けられている。このカートリッジホルダ9は、上記カートリッジカバー17aによって常には閉塞されており(図1参照)、カートリッジカバー17aを開放するとカートリッジホルダ9が露出されるようになっている(図2参照)。
次に、カートリッジ8及びカートリッジホルダ9の詳細構造を図3を用いて説明する。カートリッジ8は、筐体8Aと、この筐体8A内に配置され帯状の基材テープ101が巻回された第1ロール102(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な被印字テープ103(被印字テープに相当)が巻回された第2ロール104(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、インクリボン105(但し被印字テープが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール111と、印字後のインクリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、カートリッジ8のテープ排出部の近傍に回転可能に支持されたテープ送りローラ27とを有する。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに上記基材テープ101を巻回している。基材テープ101は、例えば、内側に巻かれる側よりその反対側へ向かって、貼り合わせ用の粘着剤層、ベースフィルム、貼り付け用の粘着剤層、剥離紙の順序で積層され構成されている。第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記被印字テープ103を巻回している。
テープ送りローラ27は、上記基材テープ101と上記被印字テープ103とを押圧し接着させ上記印字済ラベル用テープ109としつつ、前述したDi方向にテープ送りを行う。
また、印字済ラベル用テープ109の搬送経路に沿ってテープ送りローラ27及び圧着ローラ28の下流側(すなわち後述の印字ヘッド23よりも下流側)には、固定刃40と、上記カットレバー50の手動操作により上記固定刃40に対し前進し固定刃40との協働により印字済ラベル用テープ109を厚さ方向に切断する可動刃41(手動切断手段、切断手段に相当)と、が設けられている。
一方、カートリッジホルダ9には、カートリッジ8内の使用済みの上記インクリボン105を巻き取るためのリボン巻取りローラ駆動軸107と、上記印字済ラベル用テープ109を搬送するためのテープ送りローラ駆動軸108(搬送手段に相当)とが設けられている。前述のリボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27は、図示しない搬送用モータの駆動力が上記リボン巻取りローラ駆動軸107及び上記テープ送りローラ駆動軸108に伝達されることによって、連動して回転駆動される。またカートリッジホルダ9には、搬送される被印字テープ103に所望の印刷を行う印字ヘッド23(印字手段)が、カートリッジ8の装着時にその開口部に位置するように設けられている。なお、印字ヘッド23は、上記可動刃41及び固定刃40と、テープ搬送経路に沿って所定の離間距離Laで離間するよう配置されている(後述の図5等参照)。
<印字テープ作成動作概略>
上記構成において、カートリッジ8が上記カートリッジホルダ9に装着されると、被印字テープ103及びインクリボン105が印字ヘッド23とこれに対向するプラテンローラ26との間に狭持される。また、基材テープ101及び被印字テープ103が、テープ送りローラ27とこれに対向する圧着ローラ28との間に狭持される。そして、リボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27が図3中矢印B及び矢印Cで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。これにより、テープ送りローラ27、圧着ローラ28、及びプラテンローラ26が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、テープ送りローラ27へ供給される。一方、第2ロール104からは被印字テープ103が繰り出されるとともに、印刷駆動回路31(後述する図4参照)により印字ヘッド23の複数の発熱素子が通電される。この結果、被印字テープ103の裏面に印字が印刷される。
そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了した被印字テープ103とが上記テープ送りローラ27及び圧着ローラ28により接着されて一体化されて印字済ラベル用テープ109として形成され、テープ排出部よりカートリッジ8外へと搬出される。被印字テープ103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸107の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
上記のようにしてカートリッジ8外へ搬出された印字済ラベル用テープ109は、上記カットレバー50の手動操作に基づく固定刃40及び可動刃41の協働によって切断され、印字ラベルL(後述の図5等参照。印字テープに相当)が生成される。なお、上述のように印字済ラベル用テープ109には印字後の被印字テープ103が含まれているので、固定刃40及び可動刃41は、印字後の被印字テープ103を切断する機能を果たしている。このときの切断は、前述したように、ユーザによる上記カットレバー50の手動操作が図示しない機構を介し可動刃41に伝えられ、可動刃41が固定刃40に対し前進して可動刃41と固定刃40とが鋏状に閉じ合わされることで、行われる。
<テープ印字装置及び操作端末の機能的構成>
図4を用いて、テープ印字装置1及び操作端末300の機能的構成を説明する。
図4において、テープ印字装置1は、被印字テープ103に所望の印刷を行う上記印字ヘッド23と、印字ヘッド23を制御して被印字テープ103に対する所望の印字内容の印字動作を行わせる印刷駆動回路31と、上記プラテンローラ26を駆動する搬送ローラ用モータ34と、搬送ローラ用モータ34を制御する搬送ローラ駆動回路35と、可動刃41により、被印字テープ103を含む印字済みラベル用テープ109の切断が完了した状態となったことを検出する可動刃センサ36(切断検出手段に相当)と、印刷駆動回路31や搬送ローラ駆動回路35等を介してテープ印字装置1全体の動作を制御する制御回路140と、上記キーボード3及び上記機能キー群4等の操作部141と、表示部143と、例えばRAMやROM等からなるメモリ144と、上記操作端末300との間で公知の手法により接続認証付きの上記相互認識通信を行う通信制御部142(通信手段に相当)と、を備えている。なお、メモリ144の上記ROMには、後述する図8、図9、図10等のフローの各手順を実行するための印刷処理プログラムが記憶されている。
また、上記制御回路140は、後述する図9の通常印刷モードによる印刷及び図14の連続印刷モードによる印刷の各制御を実行するための印刷制御部140Aと、後述する図8、図10、図15に示すように操作端末300への各種の通知(後述)を送信制御するための通知制御部140Bとを備えている。
操作端末300は、CPU303と、例えばRAMやROM等からなるメモリ304と、上記操作部302と、上記表示部301と、ハードディスク装置等からなり各種情報を記憶する大容量記憶装置305と、上記相互認識通信により少なくとも1つの上記テープ印字装置1との情報送受信の制御を行う通信制御部306とを備えている。
CPU303は、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、それによってテープ印字装置1との間で各種の指示信号・情報信号の送受を行う。
<通常印刷モードと連続印刷モード>
上記構成のテープ印字装置1では、前述のようにして印字済みラベル用テープ109により作成される印字ラベルLを、テープ搬送方向に沿ってその上流側に位置する印字済みラベル用テープ109から分離するように切断する、通常印刷モードと、そのような分離を行わず、印字ラベルLとなる部分(以下適宜、単に「印字ラベル部Lo」と称する)を上記上流側に位置する印字済みラベル用テープ109につながったままの状態とする、連続印刷モードと、の2つが備えられている。本実施形態は、上記通常印刷モードを使用する場合の実施形態である。以下、この通常印刷モードにおける基本動作を説明する。
<通常印刷モードによる印字ラベル作成工程>
まず、図5(a)〜(f)を用いて、上記通常印刷モードによる印字ラベルの作成工程について説明する。なお、実際は、前述のように印字ヘッド23で印字形成された被印字テープ103に対しテープ送りローラ27及び圧着ローラ28により上記基材テープ101が貼り合わせられ、(それよりも下流側において)印字済みラベル用テープ109となるが、図5(a)〜(f)では図示の煩雑を避けるために「103(109)」の符号を付して1本のテープ状に略示している(後述の図6、図11、図13も同様)。
図5(a)は、(先行して作成された印字ラベルLが切断された状態である)初期位置状態を表している。この状態から、例えば適宜の印刷開始指令が入力されると、被印字テープ103、基材テープ101、及び印字済みラベル用テープ109の搬送(以下適宜、単に「テープ搬送」という)が開始される。またこれに伴い、印字ヘッド23に上記通電が行われることで、被印字テープ103のうち所定の印字領域を含む第1テープ部分103aに対し、所望の内容(この例ではアルファベット文字「ABCD」)の印字形成が開始される。
図5(b)は、上記のようにして、上記「ABCD」のうち「A」と「B」の文字まで形成された状態を示している。さらにテープ搬送及び印字形成が進むと、「ABCD」の文字のすべての印字が完了する(図5(c)参照)。なお、図5(c)には、上記「ABCD」の印字を備え、印字ラベルLとなる部分の搬送方向上流側の端部(言い替えれば、印字ラベルLとなる部分と、それよりも上流側のテープとの境界部位)を併せて破線203で概念的に図示している(以下適宜、「境界部位203」という)。
上記印字完了状態で印字ヘッド23への通電は終了し、テープ搬送のみが引き続き行われる。なお、このときの図5(a)の状態から上記印字ヘッド23への通電終了までの間の処理が、各請求項記載の印字形成処理に相当する。その後、上記境界部位が上記可動刃41に対向するまで搬送は継続され、境界部位が可動刃41に対向したらテープ搬送が停止され、位置決めされる(図5(d)参照)。このときの上記印字ヘッド23への通電終了から図5(d)の状態までの間の処理が、各請求項記載の搬送処理に相当する。
この後、カットレバー50がユーザによって手動操作されることで、可動刃41と固定刃40との協働により上記境界部位が切断される(図5(e)参照。なお上述したように、実際には被印字テープ103及び基材テープ101を含む印字済みラベル用テープ109全体が切断される)。これにより、被印字テープ103のうち上記境界部位より上流側の第2テープ部分103bから、印字「ABCD」が形成された上記第1テープ部分103a(印字ラベルL)が分離される。このときの図5(d)の状態から図5(e)の状態までの間の処理が、各請求項記載の待機処理に相当する。
こうして分離された第1テープ部分103a(つまり印字ラベルL)は、図5(f)に示すように、下カバー15側面の排出口15aから突出している先端部を、ユーザが手で持って取り出すことで、筐体2外へと排出される。
<本実施形態の手法の背景>
次に、本実施形態の特徴である、テープ印字装置1における上記印字形成処理、搬送処理、待機処理の実行中である旨の操作端末300への通知機能を説明する前に、そのような機能が必要である背景を、図6に示す比較例を用いて説明する。
上述したように、本実施形態におけるテープ印字装置1では、印字済みラベル用テープ109への印字形成後、カットレバー50を手動操作することによって切断を行う必要がある。しかし、例えば、図6(a)に示すように、前の操作者であるユーザAが、自分の操作により作成した印字済みラベル用テープ109の上記第1テープ部分103a相当の部分(図6の例では「ABCD」のテキスト文字が印字形成されている部分)とその上流側の印字済みラベル用テープ109の第2テープ部分103bとの間の切断を失念してしまい、そのまま放置される場合がある。
このような場合において、図6(b)に示すように、他の操作者であるユーザBがテープ印字装置1から離れた場所にいた場合、直前に生成された上記ユーザAの印字済みラベル用テープ109の上記切断が行われていないのを確認しないまま、自らの操作端末300(第1操作端末に相当)を操作して印刷指令(図6の例では「EFGH」のテキスト文字を備える印字ラベルLを生成するための印刷指令)をテープ印字装置1へ送信する場合があり得る。このような場合、ユーザAの操作により直前に作成された上記第1テープ部分103a(「ABCD」のテキスト文字を備える)の上流側に、切断されずに繋がったままの状態で、上記ユーザBの操作に基づく印刷指令に対応して生成された新たな上記第1テープ部分103a(「EFGH」のテキスト文字を備える)の生成がなされる。
このような状態で、図6(c)に示すように、ユーザBが上記印刷指令に対応した印字ラベルL(「EFGH」のテキスト文字を備える)を取得しようとしてテープ印字装置1へと赴いたところで、上記繋がった状態である不都合に初めて気がついて困惑する、という弊害があった。
<本実施形態の特徴>
本実施形態では、上記弊害を回避するために、上述したような直前生成の印字済みラベル用テープ109の切断が行われないまま印刷指令が操作端末300からテープ印字装置1へ送信された場合であっても、上記繋がったままの状態でさらに印字済みラベル用テープ109が生成されないようにする。以下、その手法の詳細を説明する。
本実施形態においては、上記図6(b)と同様の図7(a)に示すように、上記ユーザAが印字済みラベル用テープ109(「ABCD」のテキスト文字を備える)の切断を失念し放置した状態で、他のユーザBにより「EFGH」のテキスト文字を備える印字ラベルLを生成するための印刷指令が送信された場合には、操作端末300から直ちに印字データの取得が行われることなく、上記待機処理の実行中(すなわち切断待ちの待機中)である旨の通知(第2通知に相当)がテープ印字装置1から操作端末300へと送信される。これにより、操作端末300の表示部301には、例えば、「現在カット待ち状態のため、ラベル作成できません」というメッセージが表示される。なお、このとき、上記待機処理となってから経過した待機時間(又は待機開始の時刻。図示しない計時手段としてのタイマーで計時)を上記第2通知に含ませて操作端末300へ送信するようにしても良い。
また、図7(b)に示すように、上記第1テープ部分103aに対し「ABCD」のテキスト文字の印刷中(印字形成処理又は搬送処理が実行中)である状態で、上記ユーザBにより「EFGH」のテキスト文字を備える印字ラベルLを生成するための印刷指令が送信された場合には、(操作端末300からの印字データの取得が行われることなく)上記印字形成処理又は搬送処理の実行中(すなわち印刷動作中)である旨の通知(第1通知に相当)がテープ印字装置1から操作端末300へと送信される。これにより、操作端末300の表示部301には、例えば「現在印刷中のためラベル作成はできません」というメッセージが表示される。
そして、図7(c)に示すように、テープ印字装置1において、上記印字形成処理、上記搬送処理、上記待機処理、のいずれもが実行中でない状態で、上記ユーザBにより「EFGH」のテキスト文字を備える印字ラベルLを生成するための印刷指令が送信された場合に限り、当該印刷指令に備えられた印字データが操作端末300から取得される。そして、当該印刷指令に対応した上記印字形成処理及び搬送処理が行われて、対応する印字済みラベル用テープ109(「EFGH」のテキスト文字を備える)が生成される。これにより、前述したように、この後ユーザBがテープ印字装置1へと赴き、カットレバー50を手動操作することで印字済みラベル用テープ109を切断し、印字「EFGH」が形成された印字ラベルLを得ることができる。
<制御回路が実行する制御内容>
上記の手法を実現するために、テープ印字装置1の制御回路140の上記通知制御部140Bが実行する制御手順を図8のフローチャートに示し、上記印刷制御部140Aが実行する制御手順を図9のフローチャートに示す。
<カット待ち状態で印刷指令が来た場合>
以下、上記図7(a)を用いて説明した、ユーザAが「ABCD」のテキスト文字を備えた印字ラベルLを作成するための印刷指令を操作端末300から送信してテープ印字装置1が印刷完了しユーザAによるカット待ち状態となった後、ユーザBが「EFGH」のテキスト文字を備えた印字ラベルLを作成するための印刷指令を操作端末300から送信した(ユーザA及びユーザBは、それぞれ自分の操作端末300を所持している)場合を例にとって説明する。
まず、図8のステップS210において、通知制御部140Bは、操作端末300から印刷指令が受信されたか否かを判定する。例えば最初に上記ユーザAの操作によりユーザAの操作端末300から上記「ABCD」の印字ラベルLを作成するための印刷指令を受信した場合、この判定が満たされて(S210:YES)、ステップS220に移行する。
ステップS220では、通知制御部140Bは、印刷フラグF1及び待機フラグF2が「F1=0且つF2=0」であるか否かを判定する。印刷制御部140Aがこの通知制御部140Bから印字データを取得する前はF1=0,F2=0となっている(後述の図9のステップS10参照)」ので、上記ユーザAの操作による印刷指令の受信直後はこの判定が満たされて(S220:YES)、ステップS240に移行する。
ステップS240では、通知制御部140Bは、上記ステップS210で受信された、上記ユーザAの操作による印刷指令に含まれる印字データ(「ABCD」のテキスト文字を含む)を上記印刷制御部140Aへ出力し、このフローを終了する。
一方、図9に移り、印刷制御部140Aは、上述したように、まず、ステップS10で、印刷フラグF1及び待機フラグF2をそれぞれ0に初期化する。その後、ステップS15に移行する。
ステップS15では、印刷制御部140Aは、上記通知制御部140Bから印字データが入力されたか否かを判定する。上記図8のステップS240で説明したように、上記通知制御部140Bから出力された、上記ユーザAの操作による印刷指令に含まれる印字データ(「ABCD」のテキスト文字を含む)が入力されていた場合は、ステップS15の判定が満たされ(S15:Yes)、上記入力した印字データを取得し、ステップS35に移る。なお、この場合の「取得」とは、単なる印字データの「入力」「受信」ではなく、当該データを後述の印字形成のために実行すべき所定の解析処理や変換処理を含む概念である。
ステップS35では、印刷制御部140Aは、被印字テープ103の搬送を開始する。具体的には、搬送ローラ駆動回路35に対して駆動開始を指示する指令信号を出力することで、搬送ローラ用モータ34を介し、テープ送りローラ駆動軸108を回転させ、上記被印字テープ103、基材テープ101、印字済みラベル用テープ109の搬送を開始させる。
そして、ステップS37では、印刷制御部140Aは、印刷フラグF1を、印刷処理中であることを表す1にしてから、ステップS38に移行する。
ステップS38では、印刷制御部140Aは、上記ステップS15で取得された上記印字データに基づき、上記のようにして搬送開始された各テープが、被印字テープ103の印字開始位置に到達したか否かを判定する。具体的には、印字ヘッド23に対向する位置に、前述の印字領域の下流側先端部が対向したか否かを公知の手法により判定する。印字開始位置でない場合、判定は満たされず(S38:NO)、ステップS35へ戻って、印字開始位置になるまで上記各テープを搬送する。印字開始位置となった場合、判定は満たされ(S38:YES)、ステップS40へ移行する。
ステップS40では、印刷制御部140Aは、印刷駆動回路31を介して印字ヘッド23を制御し、上記ステップS15で取得された印字データに対応した印字を被印字テープ103に形成する。上記ユーザAの操作による印刷指令から「ABCD」のテキスト文字を含む印字データが取得されている場合は、被印字テープ103への当該「ABCD」のテキスト文字の印字形成が行われる。
その後、ステップS45で、印刷制御部140Aは、上記ステップS40での印字形成処理の完了後において、さらにテープ搬送を行い、被印字テープ103のうち印字終了位置に対応する上記境界部位203が印字ヘッド23に対向した状態であるか否かを判定する。境界部位203が印字ヘッド23に対向した状態となっていなかったら、判定が満たされず(S45:NO)、ステップS35へ戻り、同様の手順を繰り返す。一方、上記境界部位203が印字ヘッド23に対向した状態となっていたら(上記図5(c)参照)、判定が満たされて(S45:YES)、ステップS85に移行する。
ステップS85では、印刷制御部140Aは、上記搬送ローラ駆動回路35に駆動を指示する指令信号を出力し、搬送ローラ用モータ34によるテープ送りローラ駆動軸108の回転を開始させ、前述した距離La(印字ヘッド23と可動刃41との離間距離相当)だけ上記テープ搬送を実行する。
その後、ステップS90に移り、印刷制御部140Aは、搬送ローラ駆動回路35に駆動停止を指示する指令信号を出力することで、搬送ローラ用モータ34によるテープ送りローラ駆動軸108の回転を停止させて上記テープ搬送を終了させ、可動刃41が切断するのを待つ待機状態とする。
そして、ステップS96に移り、印刷制御部140Aは、上記印刷フラグF1を0に戻すとともに、上記待機フラグF2を待機処理中であることを表す1とする。その後、ステップS97に移行する。
ステップS97では、印刷制御部140Aは、前述の可動刃センサ36の検出結果に基づき、上記カットレバー50の手動操作によって上記可動刃41が上記境界部位203を切断したか否かを判定する。前述したようにユーザAが当該手動操作を失念している場合は、ステップS97の判定が満たされず(S97:No)、ループ待機が続くことになる。
ここで図8に戻り、上記のようなユーザAによるカットレバー50の手動操作待ちの状態で、前述したようにユーザBが「EFGH」のテキスト文字を備えた印字ラベルLを作成するための印刷指令を操作端末300から送信した場合、ステップS210における通知制御部140Bの判定が満たされて(S210:YES)、ステップS220に移行する。なおこのときのステップS210を実行する通知制御部140Bが、各請求項記載の受信手段として機能する。上述したように、この時点ではF1=0、F2=1であることからステップS220の判定が満たされず(S22:No)、ステップS230に移る。
ステップS230では、通知制御部140Bは、印刷フラグF1が1であるか否かを判定する。上記のようにこの時点ではF1=0であることから判定が満たされず(S230:NO)、ステップS250に移行する。ステップS250では、通知制御部140Bは、ユーザAの切断待ち中であることを表す上記第2通知をユーザBの操作端末300へ送信する。その後、このフローを終了する。このステップS250を実行する通知制御部140Bが、各請求項記載の第2通知送信手段として機能する。
<印刷動作中に印刷指令が来た場合>
一方、上記図7(b)を用いて説明した、ユーザAが印刷指令を操作端末300から送信してテープ印字装置1が印刷動作を実行している最中に、ユーザBが「EFGH」のテキスト文字を備えた印字ラベルLを作成するための印刷指令を操作端末300から送信した場合は、図9において上述したステップS35〜ステップS90の間の状態となる。この場合、上記印刷フラグF1=1であるとともに、上記待機フラグF2=0である。したがって、ユーザBの操作による印刷指令が受信され前述のようにして図8のフローが開始されたとき、ステップS210、ステップS220を経てステップS230の判定が満たされ、ステップS260へ移行することとなる。
ステップS260では、通知制御部140Bは、(ユーザAの操作に基づく印刷指令中の印刷データを用いて)印刷動作中であることを表す、上記第1通知をユーザBの操作端末300へ送信し、このフローを終了する。なお、このステップS260を実行する通知制御部140Bが、各請求項記載の第1通知送信手段として機能する。
<カット完了していた場合>
一方、上記図7(c)を用いて説明したように、ユーザAがカットを済ませて自らが作成した印字ラベルLを取り去った後に、ユーザBが「EFGH」のテキスト文字を備えた印字ラベルLを作成するための印刷指令を操作端末300から送信した場合は、前述のステップS97での判定が満たされて(S97:YES)上記ループ待機から脱し、印刷制御部140AはステップS100で待機フラグF2を0に戻し、このフローを終了する。すなわちこの場合、上記印刷フラグF1=0である(ステップS96参照)とともに、上記待機フラグF2=0である。したがって、ユーザBの操作による印刷指令が受信され前述のようにして図8のフローが開始されたとき、ステップS210を経てステップS220の判定が満たされ、ステップS240で、通知制御部140Bは、上記ステップS210で受信された、上記ユーザBの操作による印刷指令に含まれる印字データ(「EFGH」のテキスト文字を含む)を上記印刷制御部140Aへ出力し、このフローを終了することとなる。
そして、上記に対応して、印刷制御部140Aは、上記通知制御部140Bから出力された、上記ユーザBの操作による印刷指令に含まれる印字データ(「EFGH」のテキスト文字を含む)が入力されてステップS15の判定が満たされ(S15:Yes)、上記入力した印字データを取得し、ステップS35に移る。なお、このときのこのステップS15を実行する印刷制御部140Aが、各請求項記載のデータ取得手段として機能する。
その後、既に説明した、ステップS35、ステップS37、ステップS38を経て、ステップS40で、印刷制御部140Aは、印刷駆動回路31を介して印字ヘッド23を制御し、上記ユーザBの操作による印刷指令から取得された印字データに基づき、被印字テープ103への当該「EFGH」のテキスト文字の印字形成が行われる(図7(c)参照)。そして、上述したステップS45、ステップS85、ステップS90、ステップS96を経て、ステップS97で、今度は上記ユーザBによるカットレバー50の手動操作待ちの状態となる。
なお、以上の流れにおいて、図8における上記ステップS220及び上記ステップS230を実行する通知制御部140Bが、各請求項記載の処理判定手段として機能する。また図9における上記ステップS35〜ステップS96を実行する印刷制御部140Aが、各請求項記載の連携制御手段として機能する。
<本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、上述したような直前生成の印字済みラベル用テープ109(上述の例ではユーザAの操作による印刷指令により生成)の切断が行われないまま、次の印刷指令(上述の例ではユーザBの操作による印刷指令により生成)がテープ印字装置1へ送信された場合であっても、図6(c)に示したような繋がったままの状態で印字済みラベル用テープ109が生成される弊害を回避できる。この結果、ユーザにとっての利便性を向上することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。なお、各変形例において、上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
(1)待機通知後にユーザBが再度印刷指令を送信し、自らカット操作して印刷開始させる場合
本変形例において、上記通知制御部140Bが実行する制御手順を、上記図8に対応する図10に示す。
図10に示すフローでは、上記図8のフローにおけるステップS250の後に、ステップS270、ステップS280、ステップS290が、新たに設けられる。すなわち、前述の例に沿うと、ステップS250において通知制御部140Bは上記第2通知をユーザBの操作端末300(第1操作端末に相当)へ送信した後に、ステップS270に移り、上記ステップS210と同様に、操作端末300から新たな印刷指令を受信したか否かを判定する。ステップS250での上記第2通知を見たユーザBが、再度操作端末300を操作して同様の印刷指令(「EFGH」のテキスト文字を備える印字ラベルLを生成するための印刷指令)をテープ印字装置1へ送信した場合は、ステップS270の判定が満たされ(S270:Yes)、ステップS280に移行する。
ステップS280では、通知制御部140Bは、待機フラグF2=0となったか否か(すなわち待機処理が終了したか否か)を判定する。上記のようにして印刷指令を送信したユーザBが、自らテープ印字装置1へと赴き、カットレバー50を手動操作して上記印字済みラベル用テープ109の「ABCD」の部分(ユーザAの印刷指令に対応)を切断すると、前述の図9のステップS97におけるループ待機が解け、ステップS100でフラグF2=0となる。これにより、上記ステップS280の判定が満たされ(S280:Yes)、ステップS290に移行する。
ステップS290では、通知制御部140Bは、上記ステップS240と同様、上記ステップS270で受信された、上記ユーザBの操作による印刷指令に含まれる印字データ(「EFGH」のテキスト文字を含む)を上記印刷制御部140Aへ出力し、このフローを終了する。これにより、既に述べたように、上記図9のフローにおけるステップS15の判定が満たされ(S15:Yes)、以降の手順が実行されることで、ユーザBの意図する「EFGH」のT系スト文字を含む印字済みラベル用テープ109(手動操作による切断後は印字ラベルL)を作成することができる。本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得る。
(2)ユーザBの操作に基づく切断指令により強制的に印字済みラベル用テープを切断する場合
前述したように、上記テープ印字装置1は、上記通常印刷モードと、上記連続印刷モードと、の2つを備えている。以下、本変形例を、上記連続印刷モードに適用した場合について、図11〜図15により説明する。なお、この連続印刷モードの実行に対応し、上記図1に想像線で示したように、テープ印字装置1には、上記可動刃41を駆動して上記切断動作を行わせるカッタ駆動用ソレノイド37(切断駆動手段に相当)と、カッタ駆動用ソレノイド37を駆動制御するカッタソレノイド駆動回路38と、が設けられている。
<連続印刷モードによる複数の印字ラベルの作成工程>
まず、図11を用いて、上記連続印刷モードによる、本変形例の印字ラベルの作成工程について説明する。なお、説明の簡単化のために、上記図5と同様の「ABCD」のアルファベット文字を備えた印字ラベルを複数枚(この例では3枚)作成する、1つの上記印刷指令が入力された場合を例にとって説明する。
上記図5(a)〜(c)で説明したのと同様、上記印刷開始指令が入力されるとテープ搬送が開始されるとともに、被印字テープ103の第1テープ部分103aに対し「ABCD」の印字形成が開始される。なおこの例では一番最初の第1テープ部分103aの搬送方向下流側先端(すなわち前記印字領域が開始される部位)に、適宜のカットマーク205(この例では互いに向かい合う2つの三角形形状)が先んじて印字形成されている。前述のようにして上記「ABCD」の文字のすべての印字が完了すると印字ヘッド23への通電は終了し、この連続印刷モードでは、さらに上記境界部位(図5の破線203参照)に対応する部位が印字ヘッド23に対向するまでわずかに搬送される。図11(a)は、上記図5(c)に対応する、この搬送後の状態を示している。
このとき、上記図5(c)とは異なり、搬送は停止されずかつ可動刃41による切断は行われず、生成された上記印字ラベル部Loは後続の印字済みラベル用テープ109とつながったままである。そして、テープ搬送がさらに継続されるとともに、被印字テープ103のうち前述の第1テープ部分103aに後続する(=2つめの)同様の第1テープ部分103aに対し再び「ABCD」の印字形成が開始される(図11(b)参照)。このとき、この2つめの第1テープ部分103aへの「ABCD」の印字形成途中で、先行する1つめの第1テープ部分103aとの境界(上記境界部位に対応する部位)が上記可動刃41に対向したらテープ搬送が停止される(図11(c)参照)。そして、この搬送停止状態で、上記印刷制御部140Aの制御により上記カッタソレノイド駆動回路38がカッタ駆動用ソレノイド37を介して可動刃41を駆動することで、印字済みラベル用テープ109の自動切断が行われ、切断箇所よりも下流側(図示左側)の上記印字ラベル部Loがそれ以外の部分より分離されて、1つめの印字ラベルLが生成される。その後、図6(d)、図6(e)に示すように、上記同様の処理が繰り返されることで、2つめの印字ラベルLが生成される。
そして、最後の3つめについては、上記自動切断が行われず、印字ラベル部Loがそれより上流側の印字済みラベル用テープ109と繋がった態様での待機状態(手動操作によるカット待ち状態)となる。すなわち、上記と同様にして、上記「ABCD」の文字の印字が完了すると印字ヘッド23への通電は終了し、さらに搬送が進んで上記境界部位に対応する部位が印字ヘッド23に対向したらテープ搬送が停止される(図11(f)参照)。なお、前述と同様、このときの3つめの印字ラベル部Loに対し上記「ABCD」が形成開始された状態から上記通電停止までの間の処理が各請求項記載の印字形成処理に相当し、その後のテープ搬送停止状態となるまでの処理が各請求項記載の搬送処理に相当している。
この最後の3つめの印字ラベル部Loをユーザが取り出したいと意図する場合には、当該3つ目の印字ラベル部Loの上流側端部が上記可動刃41に対向する位置となるまで、上記機能キー群4中の適宜のキーを手動操作して上記テープ搬送を行う(いわゆるテープ送り操作。図示省略)。これにより、カットレバー50を操作することで上記3つめの印字ラベル部Loを上流側の印字済みラベル用テープ109から切り離し、3つめの印字ラベルLを得ることができる。
<本変形例の手法の特徴>
本変形例では、まず、図12(a)に示すように、ユーザAが、例えば、上記の例に沿って3つの印字ラベル「ABCD」の作成を意図した印刷指令を送信した場合を想定する。そして、前述のようにして2つの印字ラベルL(「ABCD」のテキスト文字を備える)が自動切断により生成された後、最後の3つめの印字ラベル部Loの手動操作による切断をユーザAが失念し放置した状態で、他のユーザBにより「EFGH」のテキスト文字を備える印字ラベルLを生成するための印刷指令(「EFGH」の印字データを含む)が送信されたとする。この場合は、上記実施形態の図7(a)と同様、操作端末300から直ちに上記印字データの取得が行われることなく、上記待機処理の実行中(すなわち切断待ちの待機中)である旨の通知(第2通知に相当)がテープ印字装置1から操作端末300へと送信される。これにより、操作端末300の表示部301には、上記同様、例えば、「現在カット待ち状態のため、ラベル作成できません」というメッセージが表示される。
このとき、本変形例においては、図12(b)に示すように、ユーザBの操作に基づき、操作端末300から、上記3つめの印字ラベル部Loの切断動作を行わせるための切断指令をテープ印字装置1に送信することで、カッタソレノイド駆動回路38がカッタ駆動用ソレノイド37を介して可動刃41を駆動し、印字済みラベル用テープ109の自動切断(すなわち強制切断)を行うことができる。この結果、上記印字ラベル部Loがそれ以外の部分より分離され、3つめの印字ラベルLが生成される(すなわち、ユーザAが意図していた3つの印字ラベルLの作成作業が完遂する)。これにより、図12(c)に示すように、上記の後、ユーザBの操作により改めて操作端末300から上記印刷指令が送信されることで、「EFGH」のテキスト文字を備える印字ラベルLを作成することができる。なお、本変形例においては、可動刃41は、各請求項記載の(切断手段としての)自動切断手段に相当しており、カッタ駆動用ソレノイド37は、切断駆動手段に相当している。
<強制切断の詳細挙動>
上記強制切断の詳細挙動を図13(a)〜(d)に示す。前述のように、3つ目の印字ラベル部Loの上流側端部(すなわち上記境界部位。図中破線203で示す)が印字ヘッド23に対向した上記カット待ちの状態で、前述のように操作端末300からの切断指令が受信されたら、テープ搬送が再開される(図13(a)参照)。そして、上記印字ラベル部Loの上流側端部が可動刃41に対向したら搬送停止される(図13(b)参照)。そして、前述したようにカッタ駆動用ソレノイド37を介して可動刃41が駆動され、印字済みラベル用テープ109を上記境界部位において自動切断し、3つめの印字ラベルLを生成する(図13(c)参照)。これにより、ユーザは、切断後の上記3つめの印字ラベルLをそれよりも上流側の印字済みラベル用テープ109から切り離し、取得することができる(図13(d)参照)。
<印刷制御部が実行する制御内容>
本変形例において上記印刷制御部140Aが実行する制御手順を、上記図9に対応する図14のフローチャートにより説明する。なお、図9と同等の手順は同等の番号を付し、適宜、説明を省略又は簡略化する。
上記図8と同様のステップS10及びステップS15で、印刷制御部140Aは、印刷フラグF1=0、待機フラグF2=0に初期化した後、上記通知制御部140Bから印字データが入力されたか否かを判定し、印刷指令に含まれる印字データが入力されていた場合は上記入力した印字データを取得し、新たに設けたステップS20に移る。
ステップS20では、印刷制御部140Aは、上記ステップS15で入力された印刷指令において指定されている、印字ラベルLの作成数Kを取得する。例えば図12に示した例ではユーザAの印刷指令ではK=3、ユーザBの印刷指令ではK=1となる。その後、ステップS30に移る。
ステップS30では、印刷制御部140Aは、被印字テープ103への印字処理回数(言い換えれば印字ラベルLの作成回数)に対応したカウンタ変数Nに、1を代入する。
その後、上記図8と同様のステップS35、ステップS37、ステップS38において、印刷制御部140Aは、被印字テープ103の搬送を開始し、印刷フラグF1=1とし、被印字テープ103の印字開始位置に到達したか否かを判定した後、ステップS40′に移行する。
ステップS40′では、印刷制御部140Aは、上記ステップS40と同様に印刷駆動回路31を介して印字ヘッド23を制御し、上記ステップS15で取得された印字データのうち、この時点でのカウンタNに対応した内容の印字を被印字テープ103に形成する。上記ユーザAの印刷指令では、N=1,2,3それぞれがすべて同じ「ABCD」のテキスト文字の形成となり(これに限られず、互いに異なる文字でもよい)、上記ユーザBの印刷指令では、N=1で「EFGH」のテキスト文字の形成となる。その後、上記図8と同様のステップS45で上記境界部位203が印字ヘッド23に対向した状態であることを確認したら、新たに設けたステップS47に移る。
ステップS47では、印刷制御部140Aは、この時点のカウンタ変数Nの値が、上記ステップS30で取得した作成数Kと同じであるか否かを判定する。言い換えれば、作成数K分の印字ラベルL(あるいは印字ラベル部Lo)の作成が終了したか否かを判定する。カウンタ変数Nの値が作成数Kに達していれば、判定は満たされて(S47:YES)、後述のステップS72へ移行する。カウンタ変数Nの値が作成数Kに達していない場合、判定は満たされず(S47:NO)、ステップS48へ移行する。
ステップS48では、印刷制御部140Aは、さらに被印字テープ103を搬送し、被印字テープ103のうち上記印字終了位置に対応する境界部位203が可動刃41に対向した状態であるか否かを判定する。境界部位203が可動刃41に対向した状態となっていなかったら、判定が満たされず(S48:NO)ループ待機する。境界部位203が可動刃41に対向した状態となったら判定が満たされて(S48:YES)、ステップS50に移行する。
ステップS50では、印刷制御部140Aは、被印字テープ103の搬送を停止する。具体的には、搬送ローラ駆動回路35に駆動停止を指示する指令信号を出力することで、搬送ローラ用モータ34を介し、テープ送りローラ駆動軸108を回転させ、上記被印字テープ103、基材テープ101、印字済みラベル用テープ109の搬送を停止させる。
その後、ステップS60では、印刷制御部140Aは、上記ステップS40′で印字形成した後の被印字テープ103を含む印字済みラベル用テープ109を切断する。具体的には、カッタソレノイド駆動回路38に対して指令信号を出力する。これにより、カッタ駆動用ソレノイド37の駆動力で可動刃41が動作し、上記第1テープ部分103aの上流側端部が切断される(図11(c)及び図11(e)等を参照)。
そして、ステップS70に移り、印刷制御部140Aは、カウンタ変数Nの値に1を加えた後、ステップS35に戻り、同様の手順を繰り返す。
一方、ステップS47の判定が満たされず移行したステップS72では、印刷制御部140Aは、上記ステップS50と同様、搬送ローラ駆動回路35に駆動停止を指示する指令信号を出力することで、搬送ローラ用モータ34を介し、テープ送りローラ駆動軸108を回転させ、上記被印字テープ103、基材テープ101、印字済みラベル用テープ109の搬送を停止させる。
その後、ステップS73では、印刷制御部140Aは、上記印刷フラグF1=0に戻すと共に、待機フラグF2を待機処理中であることを表す1にしてから、ステップS75に移行する。
ステップS75では、印刷制御部140Aは、機能キー群4の手動による適宜のキー操作によってフィード処理が実行されたか否かを判定する。フィード処理が実行された場合、判定は満たされて(S75:YES)、後述のステップS85へ移る。フィード処理が実行されていない場合、判定は満たされず(S75:NO)、ステップS81へ移る。
ステップS81では、印刷制御部140Aは、通知制御部140Bから切断指令が入力したか否かを判定する(後述の図15のステップS280参照)。切断指令が入力されていない場合、判定は満たされず(S81:NO)、上記ステップS75へ戻って、同様の手順を繰り返す。切断指令が入力された場合、判定は満たされて(S81:YES)、ステップS85へ移る。
ステップS85では、印刷制御部140Aは、上記図8と同様、前述した距離La(印字ヘッド23と可動刃41との離間距離相当)だけ上記テープ搬送を実行する。
その後、ステップS90で、印刷制御部140Aは、上記図8と同様、テープ搬送を停止する。これにより、上記印字済みラベル用テープ109の上記境界部位203が、距離Laだけ搬送されて可動刃41に対向する位置に到達する。なお、上記ステップS40′での印字形成が終了し印字ヘッド23への通電が終了してから、この搬送停止までの間の処理が、各請求項記載の搬送処理に相当する。上記搬送停止により、可動刃41が上記境界部位203を切断するのを待つ待機状態となる(待機処理に相当)。その後、新たに設けたステップS95に移る。
ステップS95では、印刷制御部140Aは、上記ステップS60と同様、被印字テープ103を含む印字済みラベル用テープ109を切断する。具体的には、カッタソレノイド駆動回路38に対して指令信号を出力する。これにより、カッタ駆動用ソレノイド37の駆動力で可動刃41が動作し、上記境界部位203の切断が行われる(図13(c)参照)。なお、このステップS95を実行する印刷制御部140Aが、各請求項記載の切断制御手段として機能する。
その後、ステップS100に移り、印刷制御部140Aは、待機フラグF2を待機処理終了に対応した0に戻し、このフローを終了する。なお、このようにしてF2=0となることにより、F1=0であれば上記図15のステップS220の判定が満たされるので、通知制御部140Bは、ステップS240で印字データを印刷制御部140Aへ出力することとなる。
<通知制御部が実行する制御内容>
次に、本変形例において上記通知制御部140Bが実行する制御手順を、上記図8に対応する図15のフローチャートにより説明する。なお、図8と同等の手順は同等の番号を付し、適宜、説明を省略又は簡略化する。
図15に示すフローでは、上記図8のフローのステップS250の後に、ステップS270、ステップS280が新たに設けられる点が異なる。すなわち、前述の例に沿うと、上記図8と同様のステップS210、ステップS220、ステップS230を経て、ステップS250で通知制御部140BがユーザAのカット操作待ち中であることを表す上記第2通知)をユーザBの操作端末300へ送信した後、新たに設けられたステップS270に移る。
ステップS270では、通知制御部140Bは、上記ステップS250で送信した上記第2通知を受信したユーザBの操作端末300から、切断指令(具体的には、上記複数枚のうちの最後の順番である、3つ目の印字ラベル部Loを切断するための切断指令)を受信したか否かを判定する。切断指令を受信していなければ、判定が満たされず(S270:NO)、切断指令が受信されるまでループ待機する。切断指令を受信していれば、判定が満たされて(S270:YES)、ステップS280に移行する。
ステップS280では、通知制御部140Bは、上記ステップS270で受信した切断指令を印刷制御部140Aへ出力する。これにより、上記した図14のステップS81での切断指令入力の判定が満たされ、それ以降のステップS85の手順が実行されることとなる。その後、ステップS220に戻って同様の手順を繰り返す。
本変形例においても、上記実施形態の場合と同様の効果を得る。
なお、以上は、本変形例の手法(操作端末300からの切断指令による強制切断)を連続印刷モードに適用した場合について説明したが、これに限られず、図5を用いて前述した通常印刷モードに適用してもよい。逆に、上記実施形態の手法を、上記連続印刷モードで複数枚の印字ラベルLの生成が行われる場合における最後の順番の印字ラベル部Loに対して適用してもよい。これらの場合も、それぞれ前述したのと同様の効果を得る。
(3)接続態様により印字データの取得状態を可変する場合
すなわち、本変形例においては、例えば上記制御回路140のCPUにより、操作端末300の通信制御部306とテープ印字装置1の通信制御部142との接続態様が、無線LAN(又は有線LAN)による接続であるか、若しくは、USBケーブルによる接続であるか、が判定される(接続判定手段としての機能)。そして、接続態様が無線LAN(又は有線LAN)接続であると判定された場合には、上記図8のフローに示したように、ステップS220及びステップS230での判定結果(印字形成処理、搬送処理、待機処理、のいずれかが実行中であるとの判定)に応じ、上記ステップS260による上記第1通知又は上記ステップS250による上記第2通知の送信が実行される。その一方、接続態様がUSBケーブルによる接続であると判定された場合には、上記の用意印字形成処理、搬送処理、待機処理、のいずれかが実行中であると判定された場合であっても、上記ステップS240による印刷制御部140Aへの印字データの出力が行われ、図9のフローにおけるステップS15において、印刷指令中の印字データの取得が実行される。
(4)切断手動操作を失念し報知している前ユーザへ通知する場合
すなわち、本変形例では、前述と同様、上記待機フラグF2=1であって、図8や図15のステップS230の判定が満たされなかった場合(言い換えれば上記待機処理が実行中であると判定された場合)に、上記ステップS250でユーザBの上記操作端末300へ上記第2通知が送信される。これとともに、上記待機処理に先立つ印字形成処理の実行に係わる印刷指令の送信元となる、上記ユーザAの操作端末300(第2操作端末に相当)に対し、上記第2通知の送信に対応した第3通知が送信される(第3通知送信手段としての機能)。これにより、上記第3通知を受信したユーザAの操作端末300の表示部301には、例えば「誰かがあなたのカット操作を待ってます!」というメッセージが表示される。
(5)その他
なお、以上において、図4の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図8、図9、図10、図14、図15に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
1 テープ印字装置(印刷装置)
23 印字ヘッド(印字手段)
36 可動刃センサ(切断検出手段)
37 カッタ駆動用ソレノイド(切断駆動手段)
38 カッタソレノイド駆動回路
41 可動刃(切断手段)
50 カッタレバー(手動切断手段)
103 被印字テープ
103a 第1テープ部分
103b 第2テープ部分
108 テープ送りローラ駆動軸(搬送手段)
140 制御回路
140A 印刷制御部
140B 通知制御部
142 通信制御部(通信手段)
203 境界部位
300 操作端末

Claims (7)

  1. 被印字テープを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段による搬送経路に設けられ、前記被印字テープに対し印刷を行う印字手段と、
    前記搬送経路に沿って前記印字手段よりも下流側に設けられ、前記被印字テープを厚さ方向に切断する切断手段と、
    前記被印字テープを搬送しつつ、所望の印字形成を行う印字形成処理;前記被印字テープのうち前記印字形成処理の完了後さらに前記被印字テープを搬送し、前記所望の印字が形成された第1テープ部分の搬送方向上流側の端部に位置する境界部位が前記切断手段に対向したときに前記被印字テープの搬送を停止して位置決めする搬送処理;前記搬送処理による位置決め後、前記切断手段が前記境界部位を切断して当該切断部位よりも搬送方向上流側に位置する第2テープ部分から前記第1テープ部分が分離されるのを待つ待機処理;を実行するように、前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御する連携制御手段と、
    少なくとも1つの操作端末に対し接続認証付きの相互認識通信を実行可能な通信手段と、
    を有する印刷装置であって、
    前記通信手段を介した前記相互認識通信により、第1操作端末からの印刷指令を受信する受信手段と、
    前記受信手段が前記印刷指令を受信したときに、前記印字形成処理、前記搬送処理、及び前記待機処理、のいずれかの処理の実行中か否かを判定する、処理判定手段と、
    前記処理判定手段により前記印字形成処理又は前記搬送処理が実行中であると判定された場合には、印刷動作中である旨の第1通知を、前記通信手段を介した前記相互認識通信により前記第1操作端末へ送信する第1通知送信手段と、
    前記処理判定手段により前記待機処理が実行中であると判定された場合には、切断待ちの待機中である旨の第2通知を、前記通信手段を介した前記相互認識通信により前記第1操作端末へ送信する第2通知送信手段と、
    前記処理判定手段により前記印字形成処理、前記搬送処理、前記待機処理、のいずれもが実行中でないと判定された場合には、前記受信手段が受信した前記印刷指令に備えられた印字データを取得するデータ取得手段と、
    を有し、
    前記連携制御手段は、
    前記データ取得手段で取得された前記印字データを用いて前記印字形成処理及び前記搬送処理を行うように、前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記待機処理となった待機開始時刻又は前記待機処理となってから経過した待機時間を検出する計時手段を有し、
    前記第2通知送信手段は、
    前記計時手段により検出された前記待機開始時刻又は前記待機時間を含む前記第2通知を、前記第1操作端末へ送信する
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2記載の印刷装置において、
    前記第2通知送信手段が前記第2通知を前記第1操作端末へ送信した後に、前記受信手段が前記第1操作端末から新たな印刷指令を受信したとき、前記処理判定手段により前記待機処理が終了したと判定された場合は、前記データ取得手段は、当該新たな印刷指令に備えられた印字データを取得し、
    前記連携制御手段は、
    前記データ取得手段で取得された前記印字データを用いて前記印字形成処理及び前記搬送処理を行うように、前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御する
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項3記載の印刷装置において、
    前記切断手段は、
    操作レバーの操作に連動して切断動作を行う手動切断手段であり、
    前記印刷装置は、さらに、
    前記手動切断手段が切断完了状態となったことを検出する切断検出手段を有し、
    前記処理判定手段は、
    前記切断検出手段により前記手動切断手段の前記切断完了状態が検出されたときに、前記待機処理が終了したと判定する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項3記載の印刷装置において、
    前記切断手段は、
    切断駆動手段 が発生する駆動力により切断動作を行う自動切断手段であり、
    前記印刷装置は、さらに、
    前記第2通知送信手段が前記第2通知を前記第1操作端末へ送信した後、前記受信手段が前記第1操作端末から前記切断動作を行わせるための切断指令を受信した場合、前記自動切断手段を駆動して前記待機処理中の前記被印字テープの前記境界部位の切断を行うように、前記切断駆動手段を制御する、切断制御手段を有し、
    前記処理判定手段は、
    前記切断制御手段の制御により前記自動切断手段が前記境界部位の切断を行ったとき、前記待機処理が終了したと判定する
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれか1項記載の印刷装置において、
    前記通信手段と前記第1操作端末との接続態様が無線LAN又は有線LAN接続であるかUSB接続であるかを判定する接続判定手段を有し、
    前記接続判定手段により前記接続態様が前記無線LAN又は有線LAN接続であると判定された場合には、前記処理判定手段による判定結果に応じた、前記第1通知送信手段による前記第1通知及び前記第2通知送信手段による前記第2通知が実行され、
    前記接続判定手段により前記接続態様が前記USB接続であると判定された場合には、前記処理判定手段により前記印字形成処理、前記搬送処理、前記待機処理、のいずれかが実行中であると判定された場合であっても、前記データ取得手段は、前記受信手段が受信した前記印刷指令に備えられた印字データを取得する
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の印刷装置において、
    前記処理判定手段により前記待機処理が実行中であると判定された場合には、当該待機処理に先立つ前記印字形成処理の実行に係わる前記印刷指令の送信元となる第2操作端末に対し、前記第1操作端末への前記第2通知の送信に対応した第3通知を、前記通信手段を介した前記相互認識通信により送信する第3通知送信手段を有する
    ことを特徴とする印刷装置。
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