JP6358138B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被印字テープに所望の印刷を行う印刷装置に関する。
被印字テープに所望の印刷を行う印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術の印刷装置(電子テープライタ)では、所望の印字がそれぞれ形成された印字テープを、互いにつながった状態で連続的に生成可能となっている。すなわち、適宜の印刷開始指令が入力されると、搬送される被印字テープの所定部分(第1テープ部分)に対し印字手段(サーマルヘッド)によって所望の印字が形成された後、さらに被印字テープが搬送され、上記第1テープ部分の搬送方向上流側端部(境界部位)が上記印字手段に対向した状態で、搬送が停止される。このとき切断手段(カッタ刃)による切断は原則行われず、次の印刷開始指令が入力されると、上記境界部位が上記印字手段に対向した状態から、再度、上記同様の処理が行われる(以降、同様に繰り替えされる)。これにより、複数の上記印字テープが連続的につながった態様で生成される。
特開平7−285240号公報
ところで、上記従来技術においては、切断手段は、搬送経路に沿って印字手段よりも下流側に位置している。したがって、上記のようにして1つの印刷開始指令によって処理が完了した状態では、上記境界部位が切断手段よりも上流側の印字手段に対向した状態となっている。この結果、上記のようにして連続的につながった複数の印字テープ全体を操作者が取得しようとする場合には、最後の順番(つまり全体の最上流側に位置する)の印字テープの上流側端部に位置する上記境界部位が切断手段に対向する位置となるように、被印字テープをさらに搬送するための手動操作(いわゆるテープ送り操作)が別途必要となり、操作労力の負担が大きい。また仮に操作者がこの操作を忘れた状態で切断手段による切断が行われた場合、上記最後の順番の印字テープが途中で分断される恐れがあった。
本発明の目的は、複数の印字テープを切断せず連続して生成する機能を備えた印刷装置において、操作者の操作労力負担を低減しつつ印字テープの途中分断を防止できる構成を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、被印字テープを搬送する搬送手段と、前記搬送手段による搬送経路に設けられ、前記被印字テープに前記印字を行う印字手段と、前記搬送経路に沿って前記印字手段よりも下流側に設けられ、前記被印字テープを厚さ方向に切断する切断手段と、を有し、前記被印字テープを搬送しつつ所望の印字を形成する印字形成処理;前記被印字テープのうち前記印字形成処理の完了後さらに前記被印字テープを搬送し、前記所望の印字が形成された第1テープ部分の搬送方向上流側の端部に位置する境界部位が前記切断手段に対向したときに前記被印字テープの搬送を停止して位置決めする第1切断用搬送処理;前記第1切断用搬送処理による位置決め後、前記切断手段が前記境界部位を切断し、当該切断部位よりも搬送方向上流側に位置する第2テープ部分から前記第1テープ部分が分離されるのを待つ、第1切断待機処理;を実行する通常印刷モードと、前記被印字テープを搬送しつつ所望の印字を形成する印字形成処理;前記印字形成処理の完了後さらに前記被印字テープを搬送し、当該被印字テープのうち、前記所望の印字が形成された第1テープ部分の搬送方向上流側の端部に位置する前記境界部位が前記印字手段に対向した状態で、前記被印字テープの搬送を停止する連続印刷用搬送処理;を実行する連続印刷モードと、のいずれか1つを選択的に実行するように、前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御する第1制御手段と、を有し、前記所望の印字が形成された前記第1テープ部分により印字テープを生成する印刷装置であって、前記連続印刷モードが選択されている状態で、所定の環境変化条件が満たされたかどうかを判定する判定手段を有し、前記判定手段により前記環境変化条件が満たされたと判定された場合に、前記連続印刷用搬送処理により前記印字手段に対向して前記境界部位が位置している状態で停止している前記被印字テープの搬送を再開し、当該境界部位が前記切断手段に対向したときに前記被印字テープの搬送を停止して位置決めする第2切断用搬送処理;前記第2切断用搬送処理による位置決め後、前記切断手段が前記境界部位を切断し、当該切断部位よりも搬送方向上流側に位置する第2テープ部分から前記第1テープ部分が分離されるのを待つ、第2切断待機処理;を実行するよう、前記搬送手段を制御する、第2制御手段と、を有し、前記判定手段は、前記環境変化条件として、前記印刷装置における所定の設定内容が切り替えられたか否かを判定し、前記第2制御手段は、前記判定手段により、前記設定内容が切り替えられたと判定された場合に、前記第2切断用搬送処理及び前記第2切断待機処理を実行するよう、前記搬送手段を制御することを特徴とする。
本願発明の印刷装置は、印字手段と、この印字手段よりも搬送方向下流側に設けられた切断手段と、を有している。そして、第1制御手段の制御により、通常印刷モードと、連続印刷モードとが選択的に実行される。
通常印刷モードでは、例えば適宜の印刷開始指令が入力されると、搬送される被印字テープの第1テープ部分に対し所望の印字が形成された(印字形成処理)後にさらに被印字テープが搬送され、上記第1テープ部分の搬送方向上流側端部(境界部位)が切断手段に対向したときに搬送停止されて位置決めされ(第1切断用搬送処理)、切断手段が上記境界部位を切断するのを待つ待機状態となる(第1切断待機処理)。その後、操作者の手動操作によって(又は適宜の制御手段の制御によって)切断手段が動作することにより、上記切断が行われ、境界部位より上流側の第2テープ部分から、上記所望の印字が形成された第1テープ部分が分離され、印字テープが生成される。
一方、連続印刷モードでは、適宜の印刷開始指令が入力されると、上記同様、搬送される被印字テープの第1テープ部分に対し所望の印字が形成された(印字形成処理)後にさらに被印字テープが搬送され、上記第1テープ部分の搬送方向上流側端部(境界部位)が、上記切断手段でなく印字手段に対向した状態で、搬送が停止される(連続印刷用搬送処理)。このとき切断手段による切断は原則行われず、次の印刷開始指令が入力されると、上記境界部位が印字手段に対向した搬送停止状態から、再度、上記同様の印字形成処理及び連続印刷用搬送処理が行われる(以降、同様に繰り替えされる)。これにより、複数の上記印字テープが連続的につながった態様で生成される(いわゆるチェーンプリント)。
ここで、前述のように、切断手段は、搬送経路に沿って印字手段よりも下流側に位置している。したがって、連続印刷モードで、1つの印刷開始指令によって上記印字形成処理及び連続印刷用搬送処理が完了した状態では、境界部位が切断手段よりも上流側の印字手段に対向した状態となる。この結果、上記のようにして連続的につながった複数の印字テープ全体を操作者が取得しようとする場合には、最後の順番(つまり全体の最上流側に位置する)の印字テープの上流側端部に位置する上記境界部位が切断手段に対向する位置となるように、被印字テープをさらに搬送するための手動操作(いわゆるテープ送り操作)が別途必要となる。仮に操作者がこの操作を忘れた状態で切断手段による切断が行われた場合、上記最後の順番の印字テープが途中で分断されることとなる。
そこで、本願発明においては、判定手段と、第2制御手段と、が設けられる。この判定手段は、上記連続印刷モードが選択されている状態で、所定の環境変化条件が満たされたかどうかを判定する。具体的には印刷装置における所定の設定内容(例えば余白設定など印字形成時の種々の設定内容)が切り替えられた場合が、上記環境変化条件が満たされる場合に該当する
そして、上記に該当して判定手段の判定が満たされた場合には、第2制御手段が搬送手段を制御することで、(上記印字手段が境界部位に対向している状態から)被印字テープの搬送が再開され、上記境界部位が切断手段に対向したときに搬送停止されて位置決めされ(第2切断用搬送処理)、切断手段が上記境界部位を切断するのを待つ待機状態となる(第2切断待機処理)。
これにより、これ以降のタイミングで、操作者の手動操作によって(又は適宜の制御手段の制御によって)切断手段が動作して切断が行われることで、前述と同様、上記境界部位より上流側の第2テープ部分から、上記所望の印字が形成された第1テープ部分が適切に分離され、印字テープを生成することができる。以上の結果、上記した操作者による別途のテープ送り操作を行う必要がなくなるので操作者の労力負担を低減でき、また前述したような印字テープが途中で分断される等の弊害を防止することができる。
本発明によれば、複数の印字テープを切断せず連続して生成する機能を備えた印刷装置において、操作者の操作労力負担を低減しつつ印字テープの途中分断を防止することができる。
本発明の一実施形態が適用されるテープ印字装置を操作端末と共に示す外観斜視図である。 カートリッジカバーを開蓋した状態のテープ印字装置の外観斜視図である。 カートリッジの内部構造を表す概念的平面図である。 テープ印字装置及び操作端末の機能的構成を表す機能ブロック図である。 通常印刷モードでの印字ラベルの作成工程を説明する説明図である。 連続印刷モードでの印字ラベルの作成工程を説明する説明図である。 本発明の一実施形態に対する第1比較例を表す説明図である。 本発明の一実施形態に対する第2比較例を表す説明図である。 連続印刷モードで操作端末との通信が途絶した場合の挙動を説明する説明図である。 連続印刷モードにおいて制御回路のCPUが実行する制御手順を示すフローチャートである。 通常印刷モードにおいて制御回路のCPUが実行する制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<概略構成>
図1に、本実施形態のテープ印字装置(印刷装置に相当)を、当該テープ印字装置を操作可能な操作端末とともに示す。図1において、テープ印字装置1と操作端末300とは、周知の相互認識無線通信又は(通常のケーブル接続等からなる)相互認識有線通信等により、情報送受信可能に接続されている。
操作端末300は、例えば、上記通信機能を備えたPDA(携帯情報端末)やスマートフォン(PDA機能を備えた携帯電話)等の情報端末である。この操作端末300は、例えば、タッチパネル301と、操作ボタン302とを有している。タッチパネル301は、液晶ディスプレイ等により各種情報やメッセージを表示する表示機能を有すると共に、上記操作ボタン302と併せて操作者が所望の指示や情報を入力可能である。したがって、以降、タッチパネルの上記表示機能部分を単に「表示部301」と称し、タッチパネルの上記操作機能部分と上記操作ボタンとを総称して、単に「操作部302」と称する。操作端末300は、この例では、上記相互認識無線通信を介してテープ印字装置1に情報送受信を行い、テープ印字装置1により所望の印刷データを印刷させることができる(詳細は後述)。
<テープ印字装置の構成>
次に、上記テープ印字装置1について説明する。図1及び図2に示すように、テープ印字装置1は、その外郭を構成する筐体2を備える。筐体2は、装置下面を構成しかつ装置側面と一体となった樹脂製の下カバー15と、装置上面を構成する樹脂製の上カバー17とにより構成されている。
下カバー15の側面には、凹部15bと、当該凹部内の奥部の中央に形成され、印字済ラベル用テープ109(後述の図3参照)を排出する排出口15aと、を備えている。
上カバー17には、前方向から後方向に向けて、文字入力等の種々の操作が行われるキーボード3と、電源スイッチや印刷キー等のテープ印字装置1の各種機能を実行させるための機能キー群4と、例えば矩形開口状の開口部を塞ぐように装着された透明パネル7とが設けられている。
また、上カバー17は、上面後部側にてテープカセット状のカートリッジ8を装着するために開放可能に構成され、カートリッジホルダ9を開閉する蓋状のカートリッジカバー17aを備えている。このカートリッジカバー17aのうち、上記排出口15a近傍でのテープ搬送経路の方向Di(図1参照)と直交する方向D1(図1参照)及びこれに直交する方向D2(図1参照)の端部に、欠き取り部17bが設けられている。そしてこの欠き取り部17bに収納されるように、上記印字済ラベル用テープ109をカットするための操作レバーであるカットレバー50が設けられている。
また、テープ印字装置1の上面後部側には、カートリッジ8を着脱可能なカートリッジホルダ9が設けられている。このカートリッジホルダ9は、上記カートリッジカバー17aによって常には閉塞されており(図1参照)、カートリッジカバー17aを開放するとカートリッジホルダ9が露出されるようになっている(図2参照)。
次に、カートリッジ8及びカートリッジホルダ9の詳細構造を図3を用いて説明する。カートリッジ8は、筐体8Aと、この筐体8A内に配置され帯状の基材テープ101が巻回された第1ロール102(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な被印字テープ103(被印字テープに相当)が巻回された第2ロール104(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、インクリボン105(但し被印字テープが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール111と、印字後のインクリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、カートリッジ8のテープ排出部の近傍に回転可能に支持されたテープ送りローラ27とを有する。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに上記基材テープ101を巻回している。基材テープ101は、例えば、内側に巻かれる側よりその反対側へ向かって、貼り合わせ用の粘着剤層、ベースフィルム、貼り付け用の粘着剤層、剥離紙の順序で積層され構成されている。第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記被印字テープ103を巻回している。
テープ送りローラ27は、上記基材テープ101と上記被印字テープ103とを押圧し接着させ上記印字済ラベル用テープ109としつつ、前述したDi方向にテープ送りを行う。
また、印字済ラベル用テープ109の搬送経路に沿ってテープ送りローラ27及び圧着ローラ28の下流側(すなわち後述の印字ヘッド23よりも下流側)には、固定刃40と、上記カットレバー50の手動操作により上記固定刃40に対し前進し固定刃40との協働により印字済ラベル用テープ109を厚さ方向に切断する可動刃41(切断手段に相当)と、が設けられている。
一方、カートリッジホルダ9には、カートリッジ8内の使用済みの上記インクリボン105を巻き取るためのリボン巻取りローラ駆動軸107と、上記印字済ラベル用テープ109を搬送するためのテープ送りローラ駆動軸108(搬送手段に相当)とが設けられている。前述のリボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27は、図示しない搬送用モータの駆動力が上記リボン巻取りローラ駆動軸107及び上記テープ送りローラ駆動軸108に伝達されることによって、連動して回転駆動される。またカートリッジホルダ9には、搬送される被印字テープ103に所望の印刷を行う印字ヘッド23(印字手段に相当)が、カートリッジ8の装着時にその開口部に位置するように設けられている。なお、印字ヘッド23は、上記可動刃41及び固定刃40と、テープ搬送経路に沿って所定の離間距離Laで離間するよう配置されている(後述の図5等参照)。
<印字テープ作成動作概略>
上記構成において、カートリッジ8が上記カートリッジホルダ9に装着されると、被印字テープ103及びインクリボン105が印字ヘッド23とこれに対向するプラテンローラ26との間に狭持される。また、基材テープ101及び被印字テープ103が、テープ送りローラ27とこれに対向する圧着ローラ28との間に狭持される。そして、リボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27が図3中矢印B及び矢印Cで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。これにより、テープ送りローラ27、圧着ローラ28、及びプラテンローラ26が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、テープ送りローラ27へ供給される。一方、第2ロール104からは被印字テープ103が繰り出されるとともに、印刷駆動回路31(後述する図4参照)により印字ヘッド23の複数の発熱素子が通電される。この結果、被印字テープ103の裏面に印字が印刷される。
そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了した被印字テープ103とが上記テープ送りローラ27及び圧着ローラ28により接着されて一体化されて印字済ラベル用テープ109として形成され、テープ排出部よりカートリッジ8外へと搬出される。被印字テープ103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸107の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
上記のようにしてカートリッジ8外へ搬出された印字済ラベル用テープ109は、上記カットレバー50の手動操作に基づく可動刃41及び固定刃40の協働によって切断され、印字ラベルL(後述の図5等参照。印字テープに相当)が生成される。なお、上述のように印字済ラベル用テープ109には印字後の被印字テープ103が含まれているので、固定刃40及び可動刃41は、印字後の被印字テープ103を切断する機能を果たしている。このときの切断は、前述したように、操作者による上記カットレバー50の手動操作が図示しない機構を介し可動刃41に伝えられ、可動刃41が固定刃40に対し前進して可動刃41と固定刃40とが鋏状に閉じ合わされることで、行われる。
<テープ印字装置及び操作端末の機能的構成>
図4を用いて、テープ印字装置1及び操作端末300の機能的構成を説明する。
図4において、テープ印字装置1は、被印字テープ103に所望の印刷を行う上記印字ヘッド23と、印字ヘッド23を制御して被印字テープ103に対する所望の印字内容の印字動作を行わせる印刷駆動回路31と、上記プラテンローラ26を駆動する搬送ローラ用モータ34と、搬送ローラ用モータ34を制御する搬送ローラ駆動回路35と、印刷駆動回路31や搬送ローラ駆動回路35等を介してテープ印字装置1全体の動作を制御する制御回路140と、上記キーボード3及び上記機能キー群4等の操作部141と、表示部143と、例えばRAMやROM等からなるメモリ144と、上記操作端末300との間で公知の手法による接続認証付きの上記相互認識通信を行う通信制御部142(通信手段)と、を備えている。なお、メモリ144の上記ROMには、後述する図10や図11のフローの各手順からなる印刷処理方法を実行するための印刷処理プログラムが記憶されている。
操作端末300は、CPU303と、例えばRAMやROM等からなるメモリ304と、上記操作部302と、上記表示部301と、ハードディスク装置等からなり各種情報を記憶する大容量記憶装置305と、上記相互認識通信により上記テープ印字装置1との情報送受信を行う通信制御部306とを備えている。
CPU303は、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、それによってテープ印字装置1との間で各種の指示信号・情報信号の送受を行う。
<通常印刷モードと連続印刷モード>
上記構成のテープ印字装置1では、前述のようにして印字済みラベル用テープ109により作成される印字ラベルLを、テープ搬送方向に沿ってその上流側に位置する印字済みラベル用テープ109から分離するように切断する、通常印刷モードと、そのような分離を行わず、印字ラベルLとなる部分(以下適宜、単に「印字ラベル部Lo」と称する)を上記上流側に位置する印字済みラベル用テープ109につながったままの状態とする、連続印刷モードと、の2つが備えられている。以下、それら2つのモードにおける基本動作を説明する。
<通常印刷モードによる印字ラベル作成工程>
まず、図5(a)〜(f)を用いて、上記通常印刷モードによる印字テープの作成工程について説明する。なお、実際は、前述のように印字ヘッド23で印字形成された被印字テープ103に対しテープ送りローラ27及び圧着ローラ28により上記基材テープ101が貼り合わせられ、(それよりも下流側において)印字済みラベル用テープ109となるが、図5(a)〜(f)では図示の煩雑を避けるために「103(109)」の符号を付して1本のテープ状に略示している(後述の図6〜図9も同様)。
図5(a)は、(先行して作成された印字ラベルLが切断された状態である)初期位置状態を表している。この状態から、例えば適宜の印刷開始指令が入力されると、被印字テープ103、基材テープ101、及び印字済みラベル用テープ109の搬送(以下適宜、単に「テープ搬送」という)が開始される。またこれに伴い、印字ヘッド23に上記通電が行われることで、被印字テープ103のうち所定の印字領域を含む第1テープ部分103aに対し、所望の内容(この例ではアルファベット文字「ABCD」)の印字形成が開始される。
図5(b)は、上記のようにして、上記「ABCD」のうち「A」と「B」の文字まで形成された状態を示している。さらにテープ搬送及び印字形成が進むと、「ABCD」の文字のすべての印字が完了する(図5(c)参照)。なお、図5(c)には、上記「ABCD」の印字を備え、印字ラベルLとなる部分の搬送方向上流側の端部(言い替えれば、印字ラベルLとなる部分と、それよりも上流側のテープとの境界部位。以下適宜、単に「境界部位」という)を併せて破線203で概念的に図示している。
上記印字完了状態で印字ヘッド23への通電は終了し、テープ搬送のみが引き続き行われる。なお、このときの図5(a)の状態から上記印字ヘッド23への通電終了までの間の処理が、各請求項記載の印字形成処理に相当する。その後、上記境界部位が上記可動刃41に対向するまで搬送は継続され、境界部位が可動刃41に対向したらテープ搬送が停止され、位置決めされる(図5(d)参照)。このときの上記印字ヘッド23への通電終了から図5(d)の状態までの間の処理が、各請求項記載の第1切断用搬送処理に相当する。
この後、カットレバー50が操作者によって手動操作されることで、可動刃41と固定刃40との協働により上記境界部位が切断される(図5(e)参照。なお上述したように、実際には被印字テープ103及び基材テープ101を含む印字済みラベル用テープ109全体が切断される)。これにより、被印字テープ103のうち上記境界部位より上流側の第2テープ部分103bから、印字「ABCD」が形成された上記第1テープ部分103aが分離される。このときの図5(d)の状態から図5(e)の状態までの間の処理が、各請求項記載の第1切断待機処理に相当する。
こうして分離された第1テープ部分103aは、図5(f)に示すように、下カバー15側面の排出口15aから突出している先端部を、操作者が手で持って取り出すことで、筐体2外へと排出される。
<連続印刷モードによる印字ラベル作成工程>
次に、図6(a)〜(f)を用いて、上記連続印刷モードによる印字テープの作成工程について説明する。上記図5(a)〜(c)で説明したのと同様、印刷開始指令が入力されるとテープ搬送が開始されるとともに、被印字テープ103の第1テープ部分103aに対し「ABCD」の印字形成が開始される。前述のようにして上記「ABCD」の文字のすべての印字が完了すると印字ヘッド23への通電は終了し、この連続印刷モードでは、さらに上記境界部位(後述のカットマーク205が形成される部位。図5と同様に破線203で示す)が印字ヘッド23に対向するまでわずかに搬送された後、テープ搬送が停止されて位置決めされる。図6(a)は、上記図5(c)に対応する、この位置決め停止状態を示している。前述と同様、このときの上記図5(a)に相当する状態から上記通電停止までの間の処理が各請求項記載の印字形成処理に相当し、その後の上記位置決め停止状態となるまでの処理が各請求項記載の連続印刷用搬送処理に相当している。
このとき、上記図5とは異なり、可動刃41による切断は行われず、前述したように生成された印字ラベル部Loは後続の印字済みラベル用テープ109とつながったままである。そして、次の印刷開始指令が入力されるとテープ搬送が再び開始されるとともに、被印字テープ103のうち前述の第1テープ部分103aに後続する同様の第1テープ部分103aに対し再び「ABCD」の印字形成が開始される(図6(b)参照)。なお、この連続印刷モードの場合は、前述のように隣接する印字ラベル部Lo,Loどうしの間の切断が行われないことから、上記印字形成の開始(再開)時において、上記境界部位に、適宜のカットマーク205(境界識別子に相当。この例では互いに向かい合う2つの三角形形状)が印字形成される。なおこの例では一番最初の第1テープ部分103aの搬送方向下流側先端(すなわち前記印字領域が開始される部位)にも、上記カットマークマーク205が形成される。そして、前述と同様、上記「ABCD」の文字の印字が完了すると印字ヘッド23への通電は終了し、さらに上記境界部位(カットマーク205の形成予定部位)が印字ヘッド23に対向したらテープ搬送が停止される(図6(c)参照)。
以降、印刷開始指令が入力される都度、同様の処理が繰り返される(図6(d)、図6(e)参照)。これにより、上記印字ラベル分Loが複数個連続的に繋がった態様(いわゆるチェーンプリント)で生成される。
例えば、上記印字ラベル部Loが3個連続的に繋がって生成された上記図6(e)に示す状態で、操作者が、排出口15aから筐体2外へ露出している、最も下流側の印字ラベル部Loを取り出したいと意図する場合は、図6(f)に示すように、例えばハサミ等を使って、境界識別子205の部位で切断を行う。これにより、図6(g)に示すように、境界識別子205より下流側の印字ラベル部Loをそれ以外の部分から分離し、印字ラベルLを得ることができる。
<連続印刷モードにおいて生じうる弊害>
ここで、上記のようにして連続印刷モードで複数の印字ラベル部Loをつながった状態のまま作成するときに生じうる弊害について、比較例を用いて説明する。
<第1比較例>
例えば、上記したように上記印字ラベル部Loが3個連続的に繋がって生成された状態(図6(e)参照)では、この時点で最後の順番で生成された(つまり全体の最上流側に位置する、図示いちばん右の)印字ラベル部Loの上流側端部に位置する上記境界部位(カットマーク205の形成予定部位)は印字ヘッド23に対向した状態である。この状態で、図7(a)に示すように、操作者がそれら3個の印字ラベル部Loをすべて取り出したいと意図した場合には、上記最後の順番の印字ラベル部Loの上流側端部が上記可動刃41に対向する位置となるまで、上記機能キー群4中の適宜のキーを手動操作して上記テープ搬送を行う(いわゆるテープ送り操作。図7(b)→図7(c)→図7(d)参照)。これにより、前述同様、カットレバー50を操作することで上記つながった3個の印字ラベル部Loを上流側の印字済みラベル用テープ109から切り離し、3つの印字ラベルLを得ることができる。しかしながら、上記テープ搬送のための手動操作は、操作者にとって煩わしい操作であり、労力負担が大きいという弊害がある。
<第2比較例>
仮に、操作者が上記手動操作をうっかり失念した状態のまま(図8(a)参照)で、図8(b)に示すように誤ってカットレバー50を操作すると、図8(c)に示すように、上記最後の順番の印字ラベル部Loが途中で分断されることとなる。図示の例では上記印字ラベル部Loが、文字「A」と「B」の間で分断されてしまい、「A」の文字が含まれる側も「BCD」の文字が含まれる側も、印字ラベルとしては使用不能となる、という弊害がある。
<本実施形態における印字ラベルの作成手法>
上記弊害を回避するために、本実施形態では、前述のように、最後の順番で生成された(図示いちばん右の)印字ラベル部Loの上流側端部(図中破線で示す)が印字ヘッド23に対向した状態で、それまで開通状態にあった上記操作端末300との通信が途絶したら自動的に上記テープ搬送が再開される(図9(a)参照)。すなわち、この場合、操作端末300との相互認識無線通信が途絶したことが、環境変化条件が満たされる場合に相当している。そして、上記印字ラベル部Loの上流側端部が可動刃41に対向したら搬送停止されて位置決めされ(図9(b)参照)、待機状態となる。これにより、前述と同様、操作者がカットレバー50を操作することで上記つながった3個の印字ラベル部Loを上流側の印字済みラベル用テープ109から切り離し、3つの印字ラベルLを得ることができる(図9(c)参照)。なお、このときの上記テープ搬送再開から図9(b)の位置決め状態までの間の処理が、各請求項記載の第2切断用搬送処理に相当し、その後図9(c)に示す切断状態までの間の処理が、各請求項記載の第2切断待機処理に相当する。
<CPUが実行する制御内容>
前述したように、本実施形態のテープ印字装置1においては、上記連続印刷モードと上記通常印刷モードとのいずれか1つがCPUによって選択的に実行される(すなわち図10のフローと図11のフローのいずれか一方が選択的に実行される)。
<連続印刷モード>
そして、上記連続印刷モードにおける本実施形態の上記手法を実現するために、テープ印字装置1の制御回路140のCPU(特に図示せず)が実行する制御手順を、図10のフローより説明する。なお、このフローが実行される前に、予め、操作者により、上記操作端末300の操作部302を用いて、印字ラベルLの作成数K及びそれぞれの印字内容は入力・設定済みである。そして、上記通信制御部142及び上記通信制御部306を介し操作端末300との通信が確立され、上記作成数K及び上記印字内容を含む印刷開始指令が操作端末300から受信されると、このフローが開始される。
まず、ステップS20で、上記CPUは、上記操作端末300から送信された印刷開始指令に含まれている、上記印字ラベルLの作成数Kを取得する。
ステップS30では、上記CPUは、被印字テープ103への印字処理回数(言い替えれば作成した上記印字ラベル部Loの数)に対応するカウンタ変数Nを、1に初期化する。
その後、ステップS35に移り、上記CPUは、上記テープ搬送を開始させる。具体的には、上記搬送ローラ駆動回路35に対して駆動開始を指示する指令信号を出力することで、搬送ローラ用モータ34を介しテープ送りローラ駆動軸108を回転させることで、上記被印字テープ103、基材テープ101、印字済みラベル用テープ109の搬送を開始させる。
そして、ステップS38で、上記CPUは、上記のようにして搬送開始された各テープが、被印字テープ103の印字開始位置に到達したか否かを判定する。具体的には、印字ヘッド23に対向する位置に、前述の印字領域の下流側先端部が対向したか否かを公知の手法により判定する。印字開始位置でない場合、判定は満たされず(S38:NO)、ステップS35へ戻って、印字開始位置になるまで被印字テープ103を搬送する。印字開始位置となった場合、判定は満たされ(S38:YES)、ステップS40へ移行する。
ステップS40では、上記CPUは、印刷駆動回路31を介して印字ヘッド23を制御し、上記操作端末300から送信された印刷開始指令に含まれた上記印字内容のうち、この時点のカウンタ変数Nの値に対応する印字内容を、被印字テープ103に形成する。
その後、ステップS45で、上記CPUは、上記ステップS40での印字形成処理の完了後において、さらにテープ搬送を行い、被印字テープ103のうち上記印字ラベル部Loの上流側端部に対応する上記境界部位が印字ヘッド23に対向した状態であるか否かを判定する。上記境界部位が印字ヘッド23に対向した状態となっていなかったら、判定が満たされず(S45:NO)、ステップS35へ戻り、同様の手順を繰り返す。一方、上記境界部位が印字ヘッド23に対向した状態となっていたら、判定が満たされて(S45:YES)、ステップS50に移行する。
ステップS50では、上記CPUは、上記テープ搬送を停止する。具体的には、搬送ローラ駆動回路35に駆動停止を指示する指令信号を出力することで、搬送ローラ用モータ34によるテープ送りローラ駆動軸108の回転を停止させる。
その後、ステップS65に移り、上記CPUは、この時点の上記カウンタ変数Nの値が作成数Kと同じとなったか否かを判定する。言い換えれば、作成数K分の上記印字ラベル部Loの作成が終了したか否かを判定する。カウンタ変数Nの値が作成数Kと異なる場合、判定は満たされず(S65:NO)、ステップS70で、カウンタ変数Nの値に1を加えてステップS35に戻り、上記同様の手順を繰り返す。なお、この繰り返しの際、ステップS35、ステップS38を経たステップS40においては、上記境界部位に上記境界識別子205が併せて印字形成される。
一方、ステップS65でカウンタ変数Nの値が作成数Kと等しくなった場合、判定は満たされて(S65:YES)、ステップS75へ移る。ステップS75では、上記CPUは、機能キー群4の手動による適宜のキー操作によってフィード処理が実行されたか否かを判定する。フィード処理が実行された場合、判定は満たされて(S75:YES)、後述のステップS85へ移る。フィード処理が実行されない場合、判定は満たされず(S75:NO)、ステップS80へ移る。
ステップS80では、上記CPUは、前述のようにして上記通信制御部142及び上記通信制御部306を介し確立されていた、操作端末300との通信が途絶したか否かを判定する。途絶する例としては、操作端末300が無線通信の圏外に移動した場合や、操作端末300の電源がOFFされた場合や、操作端末300と有線接続していたLANケーブル等がテープ印字装置1(あるいは操作端末300)から抜かれた場合、等である。通信が途絶していない場合、判定は満たされず(S80:NO)、ステップS75へ戻って、同様の手順を繰り返す。通信が途絶した場合、判定は満たされて(S80:YES)、ステップS85へ移る。
ステップS85では、上記CPUは、上記搬送ローラ駆動回路35に駆動を指示する指令信号を出力し、搬送ローラ用モータ34によるテープ送りローラ駆動軸108の回転を開始させ、前述した距離La(印字ヘッド23と可動刃41との離間距離相当)だけ上記テープ搬送を実行する。
その後、ステップS90で、上記CPUは、搬送ローラ駆動回路35に駆動停止を指示する指令信号を出力することで、搬送ローラ用モータ34によるテープ送りローラ駆動軸108の回転を停止させて上記テープ搬送を終了させ、可動刃41が切断するのを待つ待機状態とする。その後、このフローを終了する。
なお、以上において、ステップS20〜ステップS70を実行する制御回路140の上記CPUが、各請求項記載の第1制御手段として機能し、ステップS80を実行する上記CPUが、各請求項記載の判定手段として機能し、ステップS85及びステップS90を実行する上記CPUが、各請求項記載の第2制御手段として機能する。
<通常印刷モード>
上記通常印刷モードで制御回路140のCPUが実行する制御手順を、図11のフローに示す。前述と同様、印字内容を含む印刷開始指令が操作端末300から受信されると、このフローが開始される。
図11に示すように、この通常印刷モードでは、上記CPUは、上記図10と同様のステップS35で、前述のようにしてテープ搬送を開始する。その後、上記CPUは、上記図10と同様のステップS38で、上記CPUは、被印字テープ103の印字開始位置に到達したか否かを判定する。印字開始位置でない場合、判定は満たされず(S38:NO)、ステップS35へ戻って、印字開始位置になるまでテープ搬送を行う。印字開始位置となった場合O、判定は満たされ(S38:YES)、上記ステップS40に対応するステップS40′へ移行する。
ステップS40′では、上記ステップS40と同様に、上記CPUは、印刷駆動回路31を介して印字ヘッド23を制御し、上記操作端末300から送信された印刷開始指令に含まれた上記印字内容を、被印字テープ103に形成する。
その後、図10と同様のステップS45で、上記CPUは、上記ステップS40′での印字形成処理の完了後において、さらにテープ搬送を行い、上記境界部位が印字ヘッド23に対向したか否かを判定する。上記境界部位が印字ヘッド23に対向していない場合、判定が満たされず(S45:NO)、ステップS35へ戻って同様の手順を繰り返す。境界部位が印字ヘッド23に対向していたら判定が満たされて(S45:YES)、上記図10と同様のステップS85に移行する。
ステップS85では、前述と同様にして上記CPUは、テープ搬送を距離Laだけ行い、このフローを終了する。
<本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、連続印刷モードにおいて動作させている場合で、最後の順番の印字ラベル部Loの上流側端部が印字ヘッド23に対向した状態であるとき、操作端末300との通信途絶を契機に自動的に上記距離Laだけ搬送が行われ、上記上流側端部は可動刃41に対向した状態で待機することとなる。この結果、前述したように操作者による別途のテープ送り操作を行う必要がなくなって操作者の労力負担を低減でき、また前述したような印字テープが途中で分断される等の弊害を防止することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、以上においては、前述の通信途絶状態後の自動搬送の後、操作者によるカットレバー50の操作が(適宜の機械的機構を介して可動刃41に伝達されることで)可動刃41が動作する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、上記自動搬送の後、可動刃41を駆動するために設けられたソレノイドに自動通電が行われ、自動的に可動刃41が動作して切断が行われるようにしてもよい。あるいは、操作者が適宜のボタンやスイッチを操作することで上記ソレノイドへの通電が行われ、可動刃41が動作して切断が行われるようにしてもよい。これらの場合も、上記同様の効果を得る。
また、以上においては、テープ印字装置1に有線あるいは無線による通信回線を介して操作端末300が接続されており、上記作成数Kや印刷内容を表す印刷データを含む印刷開始指令を操作端末300から受信して印字ラベルLが作成された。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、上記キーボード3や機能キー群4への操作者の操作入力に基づき、上記作成数Lや上記印刷内容を表す印刷データを生成して用いる、いわゆるスタンドアローンタイプのテープ印字装置1に本発明の上記の手法を適用してもよい。この場合、上記制御回路140のCPUは、図10のステップS80相当の手順において、テープ印字装置1自体の電源がOFFされた、若しくは、テープ印字装置1における所定の設定内容(例えば印刷動作の各種設定等)が切り替えられたときに、上記環境変化条件が満たされたと判定し、上記ステップS85の処理へ移行するようにすれば足りる。
また、以上において、図4の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。また、図10、図11に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
1 テープ印字装置(印刷装置)
23 印字ヘッド(印字手段)
41 可動刃(切断手段)
103 被印字テープ
108 テープ送りローラ駆動軸(搬送手段)
142 通信制御部(通信手段)
205 境界識別子
300 操作端末

Claims (2)

  1. 被印字テープを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段による搬送経路に設けられ、前記被印字テープに前記印字を行う印字手段と、
    前記搬送経路に沿って前記印字手段よりも下流側に設けられ、前記被印字テープを厚さ方向に切断する切断手段と、
    を有し、
    前記被印字テープを搬送しつつ所望の印字を形成する印字形成処理;前記被印字テープのうち前記印字形成処理の完了後さらに前記被印字テープを搬送し、前記所望の印字が形成された第1テープ部分の搬送方向上流側の端部に位置する境界部位が前記切断手段に対向したときに前記被印字テープの搬送を停止して位置決めする第1切断用搬送処理;前記第1切断用搬送処理による位置決め後、前記切断手段が前記境界部位を切断し、当該切断部位よりも搬送方向上流側に位置する第2テープ部分から前記第1テープ部分が分離されるのを待つ、第1切断待機処理;を実行する通常印刷モードと、
    前記被印字テープを搬送しつつ所望の印字を形成する印字形成処理;前記印字形成処理の完了後さらに前記被印字テープを搬送し、当該被印字テープのうち、前記所望の印字が形成された第1テープ部分の搬送方向上流側の端部に位置する前記境界部位が前記印字手段に対向した状態で、前記被印字テープの搬送を停止する連続印刷用搬送処理;を実行する連続印刷モードと、
    のいずれか1つを選択的に実行するように、前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御する第1制御手段と、
    を有し、前記所望の印字が形成された前記第1テープ部分により印字テープを生成する印刷装置であって、
    前記連続印刷モードが選択されている状態で、所定の環境変化条件が満たされたかどうかを判定する判定手段を有し、
    前記判定手段により前記環境変化条件が満たされたと判定された場合に、
    前記連続印刷用搬送処理により前記印字手段に対向して前記境界部位が位置している状態で停止している前記被印字テープの搬送を再開し、当該境界部位が前記切断手段に対向したときに前記被印字テープの搬送を停止して位置決めする第2切断用搬送処理;
    前記第2切断用搬送処理による位置決め後、前記切断手段が前記境界部位を切断し、当該切断部位よりも搬送方向上流側に位置する第2テープ部分から前記第1テープ部分が分離されるのを待つ、第2切断待機処理;
    を実行するよう、前記搬送手段を制御する、第2制御手段と、
    を有し、
    前記判定手段は、
    前記環境変化条件として、前記印刷装置における所定の設定内容が切り替えられたか否かを判定し、
    前記第2制御手段は、
    前記判定手段により、前記設定内容が切り替えられたと判定された場合に、前記第2切断用搬送処理及び前記第2切断待機処理を実行するよう、前記搬送手段を制御する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記第1制御手段は、
    前記連続印刷モードにおいて、前記連続印刷用搬送処理では、
    前記印字形成処理の完了後さらに前記被印字テープを搬送し、当該被印字テープのうち前記境界部位が前記印字手段に対向した状態で前記被印字テープの搬送を停止するように、前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御し、
    前記第2制御手段は、
    前記第2切断用搬送処理では、前記連続印刷用搬送処理により前記印字手段に対向する位置に停止している前記被印字テープに所定の境界識別子を印字形成したのちに搬送を再開し、当該境界識別子が前記切断手段に対向したときに前記被印字テープの搬送を停止して位置決めし、
    前記第2切断待機処理では、前記第2切断用搬送処理による位置決め後、前記切断手段が前記境界識別子の部位を切断し、前記第2テープ部分から前記第1テープ部分が分離されるのを待つように、前記搬送手段を制御する
    ことを特徴とする印刷装置。
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