JP2018055307A - 印刷物作成プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】外出先での編集操作に基づく印刷物作成における、操作者の操作労力負担を軽減する。【解決手段】携帯端末30は、編集操作が可能な操作部37と、編集操作の結果に対応した印字データを記憶するメモリ36と、CPU35と、無線通信制御部40と、GPS衛星NSとの位置関係により決定される携帯端末30の絶対位置情報を取得するGPS41と、を有し、CPU35は、ラベル作成装置10に対する、印字ラベルLの作成の予約操作を受け付け、予約操作が受け付けられた後、GPS41により取得される上記絶対位置情報に基づき、携帯端末30が上記特定の場所から所定距離の範囲内に到達したと判定した場合に、メモリ36に記憶された印字データを上記ラベル作成装置10に対し無線通信制御部40を介して送信する。【選択図】図6

Description

本発明は、携帯端末により実行される印刷物作成プログラムに関する。
印刷物を、携帯端末から操作することで作成する技術が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、携帯端末をユーザが操作して単語や文章等の編集操作を行うと、対応する印字データが生成されて印刷装置(印字ラベル作成装置)に送信される。これにより、印刷装置において、搬送される被印字媒体(ラベル用テープ)に対し印字手段(サーマルヘッド)によって上記印字情報に対応した印字が形成され、印刷物(印字ラベル)が作成される。
特開2013−77195号公報
上記のようにして操作者の編集操作に対応して印刷物を作成する場合において、例えば、操作者が外出先での隙間時間を活用して編集操作を行っておき、外出から戻った後に印刷装置により印刷物を作成したい、というニーズがあり得る。上記従来技術においては、上記のような場合、外出先での上記編集操作と外出から戻ってからの印刷指示操作との両方が必要となり、操作者の手間(操作労力負担)が増大するという課題があった。
本発明の目的は、外出先での編集操作に基づく印刷物作成における、操作者の操作労力負担を軽減できる印刷物作成プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、特定の場所に配置された印刷装置を操作するための携帯端末であって、かつ、印刷物を作成するための編集操作が可能な操作手段と、前記操作手段を介した前記編集操作の結果に対応した印字データを記憶する記憶手段と、演算手段と、無線通信手段と、基準物との位置関係により決定される前記携帯端末の絶対位置情報を取得する位置情報取得手段と、を有する前記携帯端末の前記演算手段に対し、前記印刷装置に対する、前記印刷物の作成の予約操作を受け付ける予約受付手順と、前記予約受付手順で前記予約操作が受け付けられた後、前記位置情報取得手段により取得される前記絶対位置情報に基づき、前記携帯端末が前記特定の場所から所定距離の範囲内に到達したか否かを判定する第1位置判定手順と、前記第1位置判定手順で前記携帯端末が前記所定距離の範囲内に到達したと判定された場合に、前記記憶手段に記憶された前記印字データを、前記特定の場所に配置された前記印刷装置に対し、前記無線通信手段を介して送信するデータ送信手順と、を実行させることを特徴とする。
本願発明に係る携帯端末は操作手段を備えており、例えば操作者が外出しているときに、外出先で操作手段を用いて、作成する印刷物の編集操作を実行可能である。また携帯端末は演算手段を備えており、印刷物作成プログラムが(例えば上記外出時に)上記演算手段により実行される。
そして、印刷装置で上記編集結果に対応した印刷物の作成を実行するために、上記外出先で操作者が所定の予約操作(例えば「印刷予約」ボタンや「印刷」ボタンの押下)を行うと、予約受付手順でその予約が受け付けられる。
このとき、携帯端末は、携帯端末の絶対位置情報を取得する位置情報取得手段を備えており、上記予約の受け付け後、操作者が、上記外出先から、上記印刷装置が配置された特定の場所(例えば外出から戻る場所としての自宅や勤務先)の付近まで戻ると、上記取得される絶対位置情報に基づく第1位置判定手順での判定(携帯端末が上記特定の場所から所定距離の範囲内に到達したか否か)が満たされる。これに対応して、その後のデータ送信手順で、記憶手段に記憶されていた、上記編集操作結果に対応した印字データが無線通信により上記印刷装置へと送信され、当該印字データに対応した上記印刷物が作成される。
以上のようにして、操作者が例えば外出先での隙間時間を活用して編集操作を行いその後に予約操作を行うだけで、上記外出先から特定の場所へ戻ったとき、当該特定の場所にある印刷装置が、予約したときの編集内容に対応した印刷物を自動的に作成する。これにより、外出先での編集操作と外出から戻ってからの印刷指示操作との両方が必要となる場合に比べ、操作者の手間を大幅に軽減し、利便性を向上することができる。
本発明によれば、外出先での編集操作に基づく印刷物作成における、操作者の操作労力負担を軽減することができる。
本発明の一実施形態の印刷物作成プログラムを実行する携帯端末を含む、ラベル作成システムの一例を表す概略構成図である。 携帯端末の電気的構成を表す機能ブロック図である。 ラベル作成装置の外観を表す斜視図である。 ラベル作成装置の詳細機能を表す機能ブロック図である。 携帯端末の外観、及び、作成される印字ラベルの一例を表す説明図である。 外出先での編集後、外出先から戻って印字ラベルが作成されるまでの本実施形態の流れを表す説明図である。 携帯端末のCPUが実行する制御手順を表すフローチャートである。 ラベル作成装置の制御回路が実行する制御手順を表すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
<システム概略>
図1に示すように、本実施形態に係る携帯端末30は、ラベル作成装置10(印刷装置)とともに、ラベル作成システムLSを構成している。ラベル作成装置10と携帯端末30とは、ブルートゥース(登録商標)通信やアドホック通信等の適宜の相互認識無線通信により情報送受信可能に接続可能となっている。
携帯端末30は、例えばPDA(携帯情報端末)やスマートフォン(PDA機能を備えた携帯電話)等の情報端末である。この携帯端末30は、液晶ディスプレイ等の表示部38と、例えばキーボードやマウスやボタン等からなる操作部37(操作手段)と、を有している。携帯端末30は、上記無線通信を介してラベル作成装置10にラベル作成指示等の指示信号を送信することにより、印字ラベルの作成等を指示することができる。また、携帯端末30は、周知のGPS(Global Positioning System)機能を備え、複数のGPS衛星NSからの衛星信号を受信して、携帯端末30が存在する自己の絶対位置情報を取得することができる。
ラベル作成装置10は、その側面に、携帯端末30から送信される通信信号を受信する無線通信制御部28が設けられている。このラベル作成装置10は、携帯端末30から送信されたラベル作成指示等の指示信号を無線通信制御部28により受信し、指示信号に従った動作が可能である(詳細は後述)。なお、携帯端末30から通常の無線通信により指示信号を送信し、ラベル作成装置10に設けたアンテナにより、当該信号を受信するようにしてもよい。
<携帯端末の電気的構成>
携帯端末30の電気的構成を、図2を用いて説明する。図2において、携帯端末30は、携帯端末本体31と、ラベル作成装置10に対し上記無線通信を行うためのアンテナ33と、上記複数のGPS衛星NSからの衛星信号を受信するための衛星アンテナ34とを備えている。
携帯端末本体31は、CPU35(演算手段)と、ラベル作成処理プログラム(後述の図7に示す手順を実行する印刷物作成プログラム)が記憶されているROMやRAM等からなるメモリ36(記憶手段)と、ユーザ(操作者)により操作入力がなされる上記操作部37と、各種情報やメッセージを表示する上記表示部38と、ユーザに携帯端末30の振動や注意音の発生で注意喚起等の報知を行う報知部39(但し注意喚起の表示を行う場合は表示部38と兼用でも良い)と、上記アンテナ33を介してラベル作成装置10と上記無線通信を行う無線通信制御部40(無線通信手段)と、GPS41(位置情報取得手段)と、を備えている。GPS41は、上記衛星アンテナ34を介して上記複数のGPS衛星NS(基準物)からの衛星信号を受信し、受信された衛星信号からGPS衛星NSと携帯端末30との位置関係により、携帯端末30の絶対位置情報を決定し取得する。
<ラベル作成装置>
ラベル作成装置10の構成を図3及び図4を用いて説明する。図3において、ラベル作成装置10は、本体筐体2と、本体筐体2の上側を覆うように後側上端縁部に開閉自在に取り付けられた上カバー5とを備えている。上カバー5の前側のフロントカバー6には、印字が形成されたラベル用テープ20A(図4参照)を外部に排出する排出口6Aが形成されている。
本体筐体2には、図4に示すように、所定幅の上記ラベル用テープ20A(被印字媒体)がロール状に巻回されたラベル用テープロール20が収納されている。ラベル用テープ20Aは、例えば、自己発色性を有する長尺状の感熱シート(いわゆるサーマルペーパー)と、該感熱シートの片面に粘着剤を介して貼り合わされた離型紙とから構成される。ラベル用テープロール20は、例えばカートリッジ化されたものであり、本体筐体2には、このカートリッジを着脱自在なカートリッジホルダ(図示せず)が設けられている。なお、上記のようなカートリッジ方式ではなく、ラベル用テープロール20を直接本体筐体2の内部に収納し、ラベル用テープロール20を本体筐体2の内部で回転させながら、ラベル用テープ20Aを繰り出すようにしてもよい。
ラベル用テープ20Aは、プラテンローラ26によりラベル用テープロール20から繰り出され搬送される。プラテンローラ26は、プラテンローラ用モータ208によって駆動され、これによってラベル用テープ20Aがラベル用テープロール20から繰り出されるとともに搬送される。プラテンローラ用モータ208の制御は、プラテンローラ駆動回路209によって行われる。搬送されるラベル用テープ20Aは、サーマルヘッド25とプラテンローラ26との間を通って上記排出口6Aへと導かれる。なお、センサ22は、上記ラベル用テープ20Aに適宜の識別用マークが設けられている場合に、当該マークを検出する。
サーマルヘッド25は、ラベル用テープ20Aの搬送方向と直交する方向に、複数個の発熱素子を備えている。サーマルヘッド25の発熱素子が設けられた面と対向する側に、上記プラテンローラ26は配置されている。発熱素子には、印字すべきドットパターンデータに従って通電がなされ、これによって、サーマルヘッド25とプラテンローラ26との間を通過するラベル用テープ20Aの印字領域Sに所望のテキスト文字等が印字される。サーマルヘッド25に設けられた各発熱素子の駆動(通電制御)は、印刷駆動回路205によって行われる。
排出口6Aの内側には、可動刃21Aと固定刃21Bとを備えたカッターユニット21が配置されている。サーマルヘッド25により印字が行われたラベル用テープ20Aは、切断用モータやソレノイド等のアクチュエータ(図示せず)により所定のタイミングで可動刃21Aが往復移動することで、テープ搬送方向と直交する幅方向に切断され、所定長さの印字ラベルL(印刷物)となって排出口6Aから排出される。なお、このようなアクチュエータの駆動力による自動切断動作ではなく、ユーザが可動刃21Aを手動で往復移動させて切断する、手動切断としてもよい。あるいは、搬送されるラベル用テープ20Aが所定の切断位置に到達したことを液晶ディスプレイ(LCD)27等に表示し、その表示を見たユーザが所定の切断ボタン(いずれかのキー4A〜4Iでもよい)を操作することで上記アクチュエータにより可動刃21Aが移動し、切断を行うようにしてもよい。
排出口6Aの上側の前面部には、図3に示すように、上記液晶ディスプレイ(LCD)27と、キー入力部4とが配置されている。液晶ディスプレイ27は、後述する制御回路210の制御により、各印刷設定画面等を表示する。キー入力部4は、複数(この例では9個)のキー4A,4B,4C,4D,4E,4F,4G,4H,4Iを備えている。
フロントカバー6の下側縁部には、フロントカバー6の前側を覆うようにトレー部材9が開閉自在に取り付けられている。トレー部材9は、上端部に形成された凹み部9Aにユーザが指を掛け前側に回動させることにより開く。なお、図示していないが、本体筐体2の背面部には図示しない電源コードが接続されるインレットと、複数のUSB(Universal Serial Bus)コネクタとが設けられている。また本体筐体2の側面には、前述したように、携帯端末30から無線通信を介して送信される通信信号を受信する上記無線通信制御部28が設けられている。
図4に戻り、制御回路210は、いわゆるマイクロコンピュータである。この制御回路210は、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って処理を行う。そして、制御回路210は、プラテンローラ駆動回路209及び印刷駆動回路205等を介し、ラベル作成装置10全体の動作を制御する。制御回路210には、上記液晶ディスプレイ27と、上記キー入力部4と、上記無線通信制御部28とが接続されている。
制御回路210のROMには、印刷される文字や記号等の印字ドットデータ(ドットパターン)が記憶されている。制御回路210は、上記無線通信制御部28を介し受信される携帯端末30からの印刷指示に従い、ROMに記憶された印字ドットデータを用いて、印字ラベルLの印字領域Sに所望の印字を行うための印字データを生成する。そして、生成された印字データに従って、上記プラテンローラ駆動回路209を介して上記プラテンローラ26によりラベル用テープ20Aを繰り出しつつ、上記印刷駆動回路205を介し上記サーマルヘッド25による印刷を行わせ、印字ラベルLを作成する。なお、制御回路210は、上記電源コードに接続された電源回路211Aに接続されている。
<本実施形態の特徴>
上記において、本実施形態においては、ラベル作成装置10は、例えば操作者の自宅や実家や勤務先等の特定の場所(外出先から戻る場所)に配置されている。そして、携帯端末30はこの特定の場所に設置されたラベル作成装置10に対し、自動的に接続可能(例えば事前にペアリングされ登録済みである)である。本実施形態の特徴は、ユーザが外出先で携帯端末30を用いてラベル編集した後に外出先から戻ると(GPS41により検出)、外出先での編集結果に対応した印字ラベルがラベル作成装置10で自動的に作成される点にある。以下、その詳細を図5及び図6により説明する。
<携帯端末でのラベル編集>
図6(a)に示すように、例えばユーザはまず、上記自宅等から出かけた外出先において携帯端末30の上記操作部37を操作することで、印字ラベルLに印字Rとして形成したい所望のテキスト文字等(図5(b)の例ではテキスト文字「ABC−defg」)を入力する、編集操作を行う。すなわち、例えばユーザが操作部37の電源ボタンをオンして携帯端末30を立ち上げると、図5(a)に示すように、上記表示部38に、テキスト文字等の入力を行うためのテキスト編集画面42が表示される。この状態で、ユーザは、操作部37の各種入力キーを用いて、ラベルに印字したい所望のテキスト文字の入力を行う。この例では、上記の例に沿い、文字「ABC−defg」が入力されている。
このような編集操作の後、ユーザが、操作部37を用いた適宜の印刷予約操作(この例では印刷ボタン37aの押下)を行うことで、上記編集内容(上記の例では文字「ABC−defg」)に対応する印字データが携帯端末30のメモリ36に記憶される(図6(a)参照)。
その後、図6(b)に示すように、ユーザが外出先から上記自宅に戻り、そのことが(上記GPS衛星NSからの衛星信号に基づき)携帯端末30の上記GPS41で検出されると、上記印刷予約時にメモリ36に記憶された印字データが読み出されるとともに、その印字データが携帯端末30から上記ラベル作成装置10へと送信される。
この結果、図6(c)に示すように、ラベル作成装置10において、上記外出先での編集結果に対応した文字「ABC−defg」の印字Rが形成された、印字ラベルLが自動的に作成される(図5(b)も参照)。
<携帯端末の制御手順>
上記手法を実行するために、携帯端末30のCPU35が実行する制御手順を図7に示す。
まず、ステップS5で、CPU35は、ユーザが上記操作部37を介して実行するラベル編集操作を受け付ける。その後、ステップS10に移る。
ステップS10では、CPU35は、ユーザにより印字ラベル作成のための所定の予約操作があったか否かを判定する。ユーザが操作部37により上記予約操作(この例では前述したように印刷ボタン37aの押下)を行った場合はステップS10の判定が満たされ(S10:YES)、ステップS15に移る。予約操作が行われない場合はステップS10の判定が満たされず(S10:NO)、上記ステップ5に戻って同様の手順を繰り返す。なお、このステップS10が各請求項記載の予約受付手順に相当する。
ステップS15では、CPU35は、上記GPS41に制御信号を出力し、GPS41を起動させる。これにより、GPS41は、前述したように複数のGPS衛星NSからの衛星信号に基づき、携帯端末30の絶対位置情報の取得を開始する(後述のステップS65でのGPS停止まで継続)。その後、ステップS20に移る。なお、このステップS15が各請求項記載の第1起動手順に相当する。
ステップS20では、CPU35は、上記ステップS15で起動したGPS41が出力する現在の携帯端末30の絶対位置情報の(GPS41からの)取得を開始する(この取得は後述のステップS65でのGPS停止まで継続する)。その後、ステップS25に移る。
ステップS25では、CPU35は、ユーザが外出先にいる状態であるか否かを判定する。具体的には、CPU35は、GPS41により取得される絶対位置情報に基づき、携帯端末30が自宅から所定距離(例えば数百メートル〜3キロ)の範囲の外にあるか否かを判定する。携帯端末30が上記所定距離の範囲内にあればステップS25の判定が満たされず(S25:NO)、後述のステップS40へ移る。携帯端末30が上記所定距離の範囲外にあればステップS25の判定が満たされ(S25:YES)、ステップS30に移る。なお、このステップS30が各請求項記載の第2位置判定手順に相当する。
ステップS30では、CPU35は、上記ステップS5でのラベル編集結果に対応する印字データを、メモリ36に記憶させる。その後、ステップS35に移る。
ステップS35では、CPU35は、ユーザが外出先から戻ったか否かを判定する。具体的には、CPU35は、GPS41により取得される絶対位置情報に基づき、携帯端末30が上記所定距離の範囲内に到達したか否かを判定する。上記携帯端末30が上記所定距離の範囲内に到達してなければステップS35の判定が満たされず(S35:NO)、ステップS35の判定が満たされるまでループ待機する。携帯端末30が上記所定距離の範囲内に到達していればステップS35の判定が満たされ(S35:YES)、ステップS40に移る。なお、このステップS35が各請求項記載の第1位置判定手順に相当する。
ステップS40では、CPU35は、無線通信制御部40に制御信号を出力し、起動させる(無線通信動作を開始させる)。その後、ステップS45に移る。なお、このステップS40が各請求項記載の第2起動手順に相当する。
ステップS45では、CPU35は、上記ステップS40で起動した無線通信制御部40を介して例えばネットワーク検索を行い、自宅に印刷可能なプリンタがあるか否かを判定する。具体的には、この例では、CPU35は、例えば前述のようにして登録済みの上記ラベル作成装置10が、電源がONされかつ携帯端末30と情報送受信可能な状態となっているか否か、を判定する。印刷可能なプリンタがなければステップS45の判定が満たされず(S45:NO)、ステップS50に移る。
ステップS50では、CPU35は、表示部38に制御信号を出力し、表示部38に対し、印刷可能なプリンタがなく印刷できないために印刷が失敗した旨の表示を行わせる。その後、このフローを終了する。
一方、上記ステップS45において印刷可能なプリンタがあればステップS45の判定が満たされ(S45:YES)、ステップS55に移る。ステップS55では、CPU35は、上記ステップS30で記憶した印字データをメモリ36から読み出すとともに、読み出した印字データを、上記ステップS40で起動済みの無線通信制御部40を介してラベル作成装置10に送信する。これにより、ラベル作成装置10において、上記印字データに対応した印字ラベルLが作成される(後述の図8のステップS110〜ステップS170参照)。その後、ステップS57に移る。なお、このステップS55が各請求項記載のデータ送信手順に相当する。
ステップS57では、CPU35は、上記報知部39に制御信号を出力することで振動や注意音を発生させて、ユーザに印刷予約をしていることを報知させる(なお、上記表示部38に同様の報知目的の表示を行わせても良い)。その後、ステップS60に移る。なお、このステップS57が各請求項記載の報知手順に相当する。
ステップS60では、CPU35は、無線通信制御部40に制御信号を出力し、(上記ステップS30で起動後、継続していた)無線通信動作を停止させる。その後、ステップS65に移る。なお、このステップS60が各請求項記載の第2停止手順に相当する。
ステップS65では、CPU35は、上記GPS41に制御信号を出力し、(上記ステップS15で起動後、継続していた)GPS41の動作を停止させる。その後、ステップS70に移る。なお、このステップS65が各請求項記載の第1停止手順に相当する。
ステップS70では、CPU35は、表示部38に制御信号を出力し、表示部38に対し、印刷が完了した旨の表示を行わせる。その後、このフローを終了する。
<ラベル作成装置の制御手順>
上記図7に示した携帯端末3のCPU35の処理に対応してラベル作成装置10の上記制御回路210が実行する制御手順を、図8に示す。
まず、ステップS110において、制御回路210は、上記図7のステップS55において携帯端末30から送信された上記印字データを、上記無線通信制御部28を介して受信し、読み込む。その後、ステップS120に移る。
ステップS120では、制御回路210は、プラテンローラ駆動回路209に制御信号を出力し、プラテンローラ用モータ208の駆動を開始する。これにより、プラテンローラ26の回転が開始されて、前述のように、ラベル用テープロール20からラベル用テープ20Aが繰り出され搬送される。その後、ステップS130に移る。
ステップS130では、制御回路210は、ラベル用テープ20Aの搬送方向位置が所定の印刷開始位置に達すると、印刷駆動回路205に制御信号を出力する。これにより、サーマルヘッド25の発熱素子が通電制御され、ラベル用テープ20Aに対し、印字データに対応した印字R(前述の例では文字「ABC−defg」)が形成される。その後、ステップS140に移る。
ステップS140では、制御回路210は、ラベル用テープ20Aの搬送方向位置が所定の印刷終了位置に達し、印字が完了したか否かを公知の手法で判定する。印刷終了位置に達していない場合はステップS140の判定が満たされず(S140:NO)、ステップS140をループ待機する。印刷終了位置に達したらステップS140の判定が満たされ(S140:YES)、ステップS150に移る。
ステップS150では、制御回路210は、印字済みのラベル用テープ20Aの搬送方向位置が所定のテープ切断位置まで到達したか否かを公知の手法で判定する。テープ切断位置に到達するまではステップS150の判定が満たされず(S150:NO)、ステップS150をループ待機する。テープ切断位置に到達したらステップS150の判定が満たされ(S150:YES)、ステップS160に移る。
ステップS160では、制御回路210は、プラテンローラ駆動回路209に制御信号を出力し、プラテンローラ用モータ208の駆動を停止する。これにより、プラテンローラ26の回転が停止し、印字済みのラベル用テープ20Aの搬送が停止する。ステップS160が終了すると、ステップS170に移る。
ステップS170では、制御回路210は、カッターユニット21の図示しないアクチュエータに制御信号を出力し、可動刃21Aを固定刃21Bに対し駆動して、印字済みのラベル用テープ20Aを切断する。この結果、上述のように、印字R(「ABC−defg」)が形成された印字ラベルLが作成される。その後、このフローを終了する。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、ユーザが、外出先で印字ラベルLの編集操作を行い、所定の予約操作(上記の例では印刷ボタン37aの押下)を行うことで、対応する印字データがメモリ36に記憶される。その後、ユーザが、上記外出先から上記自宅等に戻る(そのことはGPS41からの絶対位置情報により判定される。上記ステップS35参照)と、上記メモリ36に記憶された印字データがラベル作成装置10へと送信され、対応する上記印字ラベルLが作成される。
以上の結果、ユーザが例えば外出先での隙間時間を活用して編集操作を行いその後に予約操作を行うだけで、上記外出先から戻ったときにラベル作成装置10が(上記編集操作に対応した)印字ラベルLを自動的に作成することができる。これにより、外出先での編集操作と外出から戻ってからの印刷指示操作との両方が必要となる場合に比べ、ユーザの手間を大幅に軽減し、利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、GPS41が衛星信号の受信に基づき取得した上記絶対位置情報に基づき、携帯端末30が上記特定の場所から所定距離の範囲内に到達したか否かが判定される(ステップS35参照)。このように、GPS41により取得された精密な絶対位置情報を用いることで、外出先から戻ったか否かを確実に精度良く判定することができる。
また、本実施形態では特に、上記印刷予約を受け付けたことを契機にGPS41が起動され(ステップS15参照)、また印字データをラベル作成装置10に送信したことを契機に、上記起動したGPS41が停止する(ステップS65参照)。このように、予約を受け付けるまではGPS41を起動せずオフ状態にしておくことにより、GPS41による消費電力を節約し、携帯端末30のバッテリ消費を抑制することができる。
また、本実施形態では特に、携帯端末30が上記所定距離の範囲内に到達したと判定されたことを契機に無線通信制御部40が起動され(ステップS40参照)、印字データがラベル作成装置10に送信したことを契機に、上記起動した無線通信制御部40が停止する(ステップS60参照)。このように、予約が受け付けられGPS41が起動した後、携帯端末30が特定の場所近くに到達した状態(上記ステップS35の判定が満たされた状態)となるまでは無線通信制御部40を起動せずオフ状態にしておくことにより、無線通信制御部40による消費電力を節約し、携帯端末30のバッテリ消費を抑制することができる。
また、本実施形態では特に、印刷ボタン37aの押下により予約操作が受け付けられた際にGPS41により取得される上記絶対位置情報に基づき、携帯端末30が上記所定距離の範囲外にあるか否かが判定され(ステップS25参照)、携帯端末30が上記所定距離の範囲外にあると判定された際にメモリ36に記憶されていた印字データ(=外出先であると判定されたときの印字データ)が、携帯端末30が上記所定距離の範囲内にあると判定された際にラベル作成装置10に対し送信される(ステップS30、ステップS55参照)。これにより、外出先で作成したものではない印字データにより誤って印字ラベルLが作成されるのを確実に防止することができる。
また、本実施形態では特に、印字データがラベル作成装置10に送信されたときに、対応する報知が行われる(ステップS57参照)。これにより、ユーザが印刷予約したのを失念していた場合でも、自宅に戻ってきたときに思い出させ、印刷が開始されているのを知らせることができる。
なお、上記実施形態は、その趣旨と技術思想の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
(1)印刷予約ボタンを設ける場合
上記実施形態では、予約操作として印刷ボタン37aが押下され、その押下がなされた際に外出先であると判定された場合の印字データがメモリ36に記憶され(ステップS25→ステップS30)、その記憶されたデータがラベル作成装置10に送信されたが、これに限られない。
すなわち、携帯端末30の操作部37に、例えば図示しない印刷予約ボタンを設け、この押下によって予約操作を行うようにしても良い。この場合は、印刷予約ボタンの押下により予約操作がなされた際に対応する印字データがメモリ36に記憶され、外出先から戻ったときにその記憶されていた印字データ(つまり印刷予約ボタンが押されたときのデータ)が、ラベル作成装置10に送信され、印字ラベルLが作成される。
本変形例においては、上記のようにして予約操作時の編集内容に対応した印字データがラベル作成装置10に送信されることにより、外出先で作成したものではない印字データにより誤って印字ラベルLが作成されるのを確実に防止することができる。
(2)その他
以上においては、位置情報取得手段としての上記GPSが、複数のGPS衛星NSからの衛星信号の受信結果に応じ携帯端末30の上記絶対位置情報を取得したが、これに限られない。すなわち、予め絶対位置が既知となっている適宜の構造物(コンクリートの壁面)や電波通信の基地局を基準物としてそれらとの相対位置関係を検出し、その検出結果に基づき携帯端末30の上記絶対位置情報を取得するようにしても良い。
なお、以上において、図2、図4の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図7、図8に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
10 ラベル作成装置(印刷装置)
30 携帯端末
35 CPU(演算手段)
36 メモリ(記憶手段)
37 操作部(操作手段)
37a 印刷ボタン
39 操作部(操作手段)
40 無線通信制御部(無線通信手段)
41 GPS(位置情報取得手段)
L 印字ラベル(印刷物)
NS GPS衛星(基準物)

Claims (7)

  1. 特定の場所に配置された印刷装置を操作するための携帯端末であって、かつ、印刷物を作成するための編集操作が可能な操作手段と、前記操作手段を介した前記編集操作の結果に対応した印字データを記憶する記憶手段と、演算手段と、無線通信手段と、基準物との位置関係により決定される前記携帯端末の絶対位置情報を取得する位置情報取得手段と、を有する前記携帯端末の前記演算手段に対し、
    前記印刷装置に対する、前記印刷物の作成の予約操作を受け付ける予約受付手順と、
    前記予約受付手順で前記予約操作が受け付けられた後、前記位置情報取得手段により取得される前記絶対位置情報に基づき、前記携帯端末が前記特定の場所から所定距離の範囲内に到達したか否かを判定する第1位置判定手順と、
    前記第1位置判定手順で前記携帯端末が前記所定距離の範囲内に到達したと判定された場合に、前記記憶手段に記憶された前記印字データを、前記特定の場所に配置された前記印刷装置に対し、前記無線通信手段を介して送信するデータ送信手順と、
    を実行させるための、印刷物作成プログラム。
  2. 請求項1記載の印刷物作成プログラムにおいて、
    前記第1位置判定手順は、
    前記位置情報取得手段が衛星信号の受信に基づき取得した前記絶対位置情報に基づき、前記携帯端末が前記特定の場所から所定距離の範囲内に到達したか否かを判定する
    ことを特徴とする印刷物作成プログラム。
  3. 請求項1又は請求項2記載の印刷物作成プログラムにおいて、
    前記演算手段に対し、さらに、
    前記予約受付手順で前記予約を受け付けたことを契機に、前記位置情報取得手段を起動する第1起動手順と、
    前記データ送信手順で前記印字データを前記印刷装置に送信したことを契機に、前記第1起動手順で起動した前記位置情報取得手段を停止させる第1停止手順と、
    を実行させ、
    前記第1位置判定手順は、
    前記第1起動手順で起動した前記位置情報取得手段により取得される前記絶対位置情報に基づき、前記携帯端末が前記所定距離の範囲内に到達したか否かを判定する
    ことを特徴とする印刷物作成プログラム。
  4. 請求項3記載の印刷物作成プログラムにおいて、
    前記演算手段に対し、さらに、
    前記第1位置判定手順で前記携帯端末が前記所定距離の範囲内に到達したと判定されたことを契機に、前記無線通信手段を起動する第2起動手順と、
    前記データ送信手順で前記印字データを前記印刷装置に送信したことを契機に、前記第2起動手順で起動した前記無線通信手段を停止させる第2停止手順と、
    を実行させ、
    前記データ送信手順は、
    前記第2起動手順で起動した前記無線通信手段を介し、前記印字データを前記印刷装置に対し送信する
    ことを特徴とする印刷物作成プログラム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の印刷物作成プログラムにおいて、
    前記データ送信手順は、
    前記予約受付手順で前記予約操作が受け付けられた際に前記記憶手段に記憶されていた前記印字データを、前記印刷装置に対し送信する
    ことを特徴とする印刷物作成プログラム。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の印刷物作成プログラムにおいて、
    前記演算手段に対し、さらに、
    前記予約受付手順で前記予約操作が受け付けられた際に前記位置情報取得手段により取得される前記絶対位置情報に基づき、前記携帯端末が前記特定の場所から前記所定距離の範囲外にあるか否かを判定する第2位置判定手順を実行させ、
    前記データ送信手順は、
    前記第2位置判定手順で前記携帯端末が前記所定距離の範囲外にあると判定された際に前記記憶手段に記憶されていた前記印字データを前記印刷装置に対し送信する
    ことを特徴とする印刷物作成プログラム。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の印刷物作成プログラムにおいて、
    前記演算手段に対し、さらに、
    前記データ送信手順で前記印字データを前記印刷装置に送信したときに、対応する報知を行う報知手順を実行させる
    ことを特徴とする印刷物作成プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US12026415B2 (en) 2022-07-11 2024-07-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printer and non-transitory computer readable storage medium for performing a printing process without receiving a print instruction

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