JP2001001603A - 印刷装置の文字列処理方法およびその装置 - Google Patents

印刷装置の文字列処理方法およびその装置

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JP2001001603A
JP2001001603A JP11176114A JP17611499A JP2001001603A JP 2001001603 A JP2001001603 A JP 2001001603A JP 11176114 A JP11176114 A JP 11176114A JP 17611499 A JP17611499 A JP 17611499A JP 2001001603 A JP2001001603 A JP 2001001603A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個の文字列を登録文字列として登録して
おき、任意の1個以上を選択して、それらの実印刷長が
予め設定された総長の範囲に入るように印刷対象物に連
続印刷できる印刷装置の文字列処理方法およびその装置
を提供する。 【解決手段】 n(2以上の整数)個の文字列を登録文
字列として登録して、任意のm(1≦m≦nとなる整
数)個の登録文字列を連続印刷するときの全体の所望の
印刷長さを総長として設定可能であり、任意の文字列を
入力して登録文字列の1個として登録し、登録文字列の
印刷指示を行い、m個の登録文字列を印刷対象として選
択し、m個の全ての登録文字列の印刷長さの総和である
実印刷長を算定し、総長が設定された後に印刷指示が行
われたときに、実印刷長が総長以下か否かを判別し、実
印刷長が総長以下と判別されたときに、m個の登録文字
列を連続印刷することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字列を印刷対象
物に印刷する印刷装置の文字列処理方法およびその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、任意の文字列を入力して印刷
する印刷装置が知られている。また、同じ文字列を複数
回連続して印刷する印刷装置も知られている。また、特
にテープ印刷装置において、任意の1個の文字列を印刷
するときの印刷長さとして定長を設定できるものも知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、複数個の文字
列を連続して印刷し、その印刷結果の全体の印刷長さ、
すなわち印刷対象の文字列の印刷長さの総和(実印刷
長)を所望の総印刷長(以下「総長」と略称)以下にし
たい場合がある。例えばテープ印刷装置では、テープに
印刷した各文字列の部分を切り取り(カットし)、ラベ
ルとして所望の箇所に貼るが、各文字列を印刷した各ラ
ベルをその所望の箇所の幅や長さに合わせて貼るため
に、それらのラベル長の総和(実印刷長)を所定の長さ
(総長)以下にしたい場合がある。しかしながら、個別
の文字列を印刷するときの印刷長さ(定長)を設定でき
る印刷装置はあっても、複数個の文字列を連続して印刷
する場合の所望の長さ(総長)を設定できるものは知ら
れていない。これは、複数個の文字列を登録文字列とし
て登録しておいて、そのうちの任意の1個以上を選択し
て印刷対象物に連続印刷できる印刷装置であっても、同
様である。
【0004】本発明は、複数個の文字列を登録文字列と
して登録しておき、そのうちの任意の1個以上を選択し
て、それらの実印刷長が予め設定された総長の範囲に入
るように印刷対象物に連続印刷できる印刷装置の文字列
処理方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の文字
列処理方法は、n(nは2以上の整数)個の文字列を登
録文字列として登録しておき、前記n個のうちの任意の
m(mは1≦m≦nとなる整数)個の登録文字列を選択
して、前記m個の登録文字列を印刷対象物に連続印刷可
能な印刷装置の文字列処理方法であって、前記m個の登
録文字列を連続印刷するときの全体の所望の印刷長さを
総長として設定可能な総長設定工程と、任意の文字列を
入力して前記登録文字列の1個として登録する文字列登
録工程と、前記登録文字列の印刷指示を行う印刷指示工
程と、前記m個の登録文字列を印刷対象として選択する
印刷文字列選択工程と、前記m個の全ての登録文字列の
印刷長さの総和である実印刷長を算定する実印刷長算定
工程と、前記総長が設定された後に前記印刷指示が行わ
れたときに、前記実印刷長が前記総長以下か否かを判別
する総長印刷可否判別工程と、前記総長が設定された後
に前記印刷指示が行われ、かつ、前記実印刷長が前記総
長以下と判別されたときに、前記m個の登録文字列を連
続印刷する印刷工程と、を備えたことを特徴とする。
【0006】また、本発明の請求項11の文字列処理装
置は、n(nは2以上の整数)個の文字列を登録文字列
として登録しておき、前記n個のうちの任意のm(mは
1≦m≦nとなる整数)個の登録文字列を選択して、前
記m個の登録文字列を印刷対象物に連続印刷可能な印刷
装置の文字列処理装置であって、前記m個の登録文字列
を連続印刷するときの全体の所望の印刷長さを総長とし
て設定可能な総長設定手段と、任意の文字列を入力して
前記登録文字列の1個として登録する文字列登録手段
と、前記登録文字列の印刷指示を行う印刷指示手段と、
前記m個の登録文字列を印刷対象として選択する印刷文
字列選択手段と、前記m個の全ての登録文字列の印刷長
さの総和である実印刷長を算定する実印刷長算定手段
と、前記総長が設定された後に前記印刷指示が行われた
ときに、前記実印刷長が前記総長以下か否かを判別する
総長印刷可否判別手段と、前記総長が設定された後に前
記印刷指示が行われ、かつ、前記実印刷長が前記総長以
下と判別されたときに、前記m個の登録文字列を連続印
刷する印刷手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】この文字列処理方法およびその装置では、
m個の登録文字列を連続印刷するときの全体の所望の印
刷長さを総長として設定可能であり、任意の文字列を入
力して登録文字列の1個として登録し、登録文字列の印
刷指示を行い、m個の登録文字列を印刷対象として選択
し、m個の全ての登録文字列の印刷長さの総和である実
印刷長を算定し、総長が設定された後に印刷指示が行わ
れたときに、実印刷長が総長以下か否かを判別し、実印
刷長が総長以下と判別されたときに、m個の登録文字列
を連続印刷する。すなわち、印刷指示に先立って総長が
設定され、その後に印刷指示が行われた場合、実印刷長
が総長以下か否かを判別し、総長以下と判別されたとき
に、m個の登録文字列を連続印刷するので、この場合、
予め設定された総長の範囲に入るように印刷対象物に連
続印刷できる。また、後述のように、実印刷長が総長以
下とならないときの処理を別にしておくことにより、総
長の範囲に印刷可能な場合にのみ印刷することも可能に
なる。したがって、この文字列処理方法およびその装置
では、n(複数)個の文字列を登録文字列として登録し
ておき、そのうちの任意のm個(任意の1個以上)を選
択して、それらの実印刷長が予め設定された総長の範囲
に入るように、印刷対象物に連続印刷可能となる。な
お、m個の登録文字列の選択〜実印刷長の算定と印刷指
示との前後関係は適宜変更(交換)できる。すなわち、
印刷指示後にm個の登録文字列を選択しても良いし、印
刷指示前に予めm個を選択しておいても良い。また、後
者の場合、実印刷長の算定は、m個が選択された時点で
行っても良いし、印刷指示が行われた時点で行っても良
い。また、定長が設定可能な印刷装置においては、定長
が設定された場合、m個の各登録文字列の印刷長さを定
長とし、実印刷長はその定長のm倍として算定可能とな
る。
【0008】また、請求項1の文字列処理方法におい
て、前記総長が設定された後に前記印刷指示が行われ、
かつ、前記実印刷長が前記総長以下でないと判別された
ときに、その旨を報知する総長印刷不可報知工程をさら
に備えたことが好ましい。
【0009】また、請求項11の文字列処理装置におい
て、前記総長が設定された後に前記印刷指示が行われ、
かつ、前記実印刷長が前記総長以下でないと判別された
ときに、その旨を報知する総長印刷不可報知手段をさら
に備えたことが好ましい。
【0010】この文字列処理方法およびその装置では、
総長が設定された後に印刷指示が行われ、かつ、実印刷
長が総長以下でないと判別されたときに、その旨を報知
する。これにより、ユーザは、m個の登録文字列が総長
の範囲に印刷不可能であることを把握できる。また、後
述のように、強制的に印刷したり、その時点で印刷を中
止したりするなど、適宜対処し易くなる。なお、この場
合、総長を超える長さやそれに対応する文字数(すなわ
ち何文字削除すれば良いか)等の情報を付加して報知す
れば、その後の編集等に便利であり、さらに好ましい。
【0011】また、請求項1または2の文字列処理方法
において、前記印刷工程では、前記総長が設定された後
に前記印刷指示が行われ、かつ、前記実印刷長が前記総
長以下でないと判別されたときに、前記m個の登録文字
列の印刷を中止することが好ましい。
【0012】また、請求項11または12の文字列処理
装置において、前記印刷手段は、前記総長が設定された
後に前記印刷指示が行われ、かつ、前記実印刷長が前記
総長以下でないと判別されたときに、前記m個の登録文
字列の印刷を中止することが好ましい。
【0013】この文字列処理方法およびその装置では、
総長が設定された後に印刷指示が行われ、かつ、実印刷
長が総長以下でないと判別されたときに、m個の登録文
字列の印刷を中止するので、総長の範囲に印刷可能な場
合にのみ印刷できるようになる。したがって、この文字
列処理方法およびその装置では、n(複数)個の文字列
を登録文字列として登録しておき、そのうちの任意のm
個(任意の1個以上)を選択して、それらの実印刷長が
予め設定された総長の範囲に入るように、印刷対象物に
連続印刷できる。
【0014】また、請求項1または2の文字列処理方法
において、前記実印刷長が前記総長以下か否かに拘らず
に、前記m個の登録文字列の印刷を強制する強制印刷を
指示可能な強制印刷指示工程をさらに備え、前記印刷工
程では、前記強制印刷が指示されたときに、その指示に
従って、前記m個の登録文字列を連続印刷することが好
ましい。
【0015】また、請求項11または12の文字列処理
装置において、前記実印刷長が前記総長以下か否かに拘
らずに、前記m個の登録文字列の印刷を強制する強制印
刷を指示可能な強制印刷指示手段をさらに備え、前記印
刷手段は、前記強制印刷が指示されたときに、その指示
に従って、前記m個の登録文字列を連続印刷することが
好ましい。
【0016】この文字列処理方法およびその装置では、
実印刷長が総長以下か否かに拘らずに、m個の登録文字
列の印刷を強制する強制印刷を指示可能であり、強制印
刷が指示されたときに、その指示に従って、m個の登録
文字列を連続印刷する。すなわち、実印刷長が総長以下
か否かに拘らずに印刷したい場合等に利用できる。この
場合、強制印刷の指示は、前述の印刷指示の後に行って
も良いし、前に行っても良い。すなわち、例えば請求項
2または12で前述のように実印刷長が総長以下でない
旨が報知される場合、ユーザは、総長の範囲に印刷不可
能であることを知った上でとりあえず(強制)印刷して
おき、その後に、各登録文字列を編集し直したり、ある
いは総長値を設定し直したり、印刷対象として選択する
登録文字列の種類や数を変更したりすることができる。
また、強制的に印刷するためのモード等を設けて、予め
そのモード等を設定しておくことにより、登録指示前に
指示できるようにしても良い。そして、これらにより、
この文字列処理方法およびその装置を適用した印刷装置
の操作性を向上できる。
【0017】また、請求項1ないし4のいずれかの文字
列処理方法において、前記印刷工程では、前記総長が設
定されないまま前記印刷指示が行われたときに、前記m
個の登録文字列を連続印刷することが好ましい。
【0018】また、請求項11ないし14のいずれかの
文字列処理装置において、前記印刷手段は、前記総長が
設定されないまま前記印刷指示が行われたときに、前記
m個の登録文字列を連続印刷することが好ましい。
【0019】この文字列処理方法およびその装置では、
総長が設定されないまま印刷指示が行われたときに、m
個の登録文字列を連続印刷する。したがって、n(複
数)個の文字列を登録文字列として登録しておくことに
より、総長を設定する場合ばかりでなく、設定しない場
合にも、任意のm個(任意の1個以上)を選択して連続
印刷でき、この文字列処理方法およびその装置を適用し
た印刷装置の利便性を向上できる。
【0020】また、請求項1ないし5のいずれかの文字
列処理方法において、前記文字列登録工程は、前記任意
の文字列を前記登録文字列の1個として登録するとき
に、前記任意の文字列の長さに沿った印刷長さである任
意長を登録する任意長登録工程を有することが好まし
い。
【0021】また、請求項11ないし15のいずれかの
文字列処理装置において、前記文字列登録手段は、前記
任意の文字列を前記登録文字列の1個として登録すると
きに、前記任意の文字列の長さに沿った印刷長さである
任意長を登録する任意長登録手段を有することが好まし
い。
【0022】この文字列処理方法およびその装置では、
任意の文字列を登録文字列の1個として登録するとき
に、その任意の文字列の長さに沿った印刷長さである任
意長を登録するので、これを、実印刷長を算定するとき
の参考とすることができる。
【0023】また、請求項1ないし6のいずれかの文字
列処理方法において、前記印刷指示が行われた時点で前
記登録文字列として登録された文字列がないときに、そ
の旨を報知する未登録報知工程をさらに備えたことが好
ましい。
【0024】また、請求項11ないし16のいずれかの
文字列処理装置において、前記印刷指示が行われた時点
で前記登録文字列として登録された文字列がないとき
に、その旨を報知する未登録報知手段をさらに備えたこ
とが好ましい。
【0025】この文字列処理方法およびその装置では、
印刷指示が行われた時点で前記登録文字列として登録さ
れた文字列がないときに、その旨を報知する。これによ
り、ユーザは、登録文字列がないことを把握でき、新た
な文字列を入力・編集して登録文字列として登録するな
ど、適宜対処し易くなる。
【0026】また、請求項1ないし7のいずれかの文字
列処理方法において、前記印刷対象物がテープであるこ
とが好ましい。
【0027】また、請求項11ないし17のいずれかの
文字列処理装置において、前記印刷対象物がテープであ
ることが好ましい。
【0028】この文字列処理方法およびその装置では、
印刷対象物がテープなので、テープ印刷装置の文字列処
理方法およびその装置として適用できる。
【0029】また、請求項8の文字列処理方法におい
て、前記mが複数(2≦m)のときに、前記m個の各登
録文字列の印刷結果である各画像の相互間を自動的にカ
ットするカット工程をさらに備えたことが好ましい。
【0030】また、請求項18の文字列処理装置におい
て、前記mが複数(2≦m)のときに、前記m個の各登
録文字列の印刷結果の各画像の相互間を自動的にカット
するカット手段をさらに備えたことが好ましい。
【0031】この文字列処理方法およびその装置では、
mが複数(2≦m)のときに、m個の各登録文字列の印
刷結果の各画像の相互間を自動的にカットするので、m
個の各登録文字列を印刷したラベル等を容易に作成でき
る。
【0032】また、請求項8の文字列処理方法におい
て、前記mが複数(2≦m)のときに、前記m個の各登
録文字列の印刷結果の各画像の相互間をカットするため
のカットマークを印刷するカットマーク印刷工程をさら
に備えたことが好ましい。
【0033】また、請求項18の文字列処理装置におい
て、前記mが複数(2≦m)のときに、前記m個の各登
録文字列の印刷結果の各画像の相互間をカットするため
のカットマークを印刷するカットマーク印刷手段をさら
に備えたことが好ましい。
【0034】この文字列処理方法およびその装置では、
mが複数(2≦m)のときに、m個の各登録文字列の印
刷結果の各画像の相互間をカットするためのカットマー
クを印刷するので、ユーザは、印刷されたカットマーク
に従って、印刷対象物であるテープを容易にカットで
き、m個の各登録文字列を印刷したラベル等を容易に作
成できる。
【0035】また、請求項11ないし20のいずれかの
文字列処理装置において、前記n個の登録文字列のうち
の任意のk(kは1≦k≦nとなる整数)個の登録文字
列を選択して、その登録を削除可能な登録削除手段をさ
らに備えたことが好ましい。
【0036】この文字列処理装置は、n個の登録文字列
のうちの任意のk(kは1≦k≦nとなる整数)個の登
録文字列を選択して、その登録を削除可能な登録削除手
段をさらに備えたことにより、任意の文字列を登録文字
列として自由自在に登録したり削除したりすることがで
き、これを適用した印刷装置の操作性をさらに向上させ
ることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
文字列処理方法およびその装置を適用したテープ印刷装
置について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1は、テープ印刷装置の制御系のブロック図で
ある。
【0038】このテープ印刷装置1は、キー入力した所
望の文字などに基づいて作成した印刷画像を、テープT
にサーマル方式でカラー印刷すると共に、このテープT
の印刷部分を切断してラベルを作成するものである。
【0039】テープTは、基材テープとその裏面に塗着
した粘着層と粘着層に貼着した剥離紙テープとで構成さ
れ、基材テープは、紙やコート層を有する紙、あるいは
コート層を有するフィルム等のインクを十分吸収できる
素材で構成される。粘着層は、ラベルとしての印刷テー
プをファイルなどの貼付対象物に貼り付けるためのもの
であり、また剥離紙テープは、この粘着層にゴミなどが
付着するのを防止するためのものである。テープTに
は、テープ幅4.5mm〜48mm程度の各種のものが用意
され、それぞれテープカートリッジ5に収容された状態
で提供され、テープ幅に応じて幅方向24ドット〜10
24ドット程度の解像度の印刷画像が印刷される。な
お、これらのテープTには、材質の異なるものや、地色
が白色以外のものなども用意されており、将来採用され
るものも含めれば、少なくとも数十種類のものが使用可
能となっている。
【0040】図1に示すように、テープ印刷装置1は、
基本的な構成として、キーボード3やディスプレイ4を
有してユーザとのインタフェースを行う操作部11、サ
ーマル方式の印刷ヘッド7によりテープカートリッジ5
のテープTに印刷を行う印刷部12、印刷後のテープT
の切断を行う切断部13、各種センサを有して各種検出
を行う検出部14、各種ドライバを有して各部回路を駆
動する駆動部270、外部メモリ(ファイルパック)を
着脱可能な外部メモリ装着部280、電源部290、お
よび、テープ印刷装置1内の各部を制御する制御部20
0を備えている。このため、装置内部には、印刷部1
2、切断部13、検出部14、外部メモリ装着部280
などの他、図外の回路基板が収納されている。この回路
基板には、電源部290の他、駆動部270や制御部2
00の各回路などが搭載されている。電源部290の電
源ユニットは、ACアダプタ接続口や外部から着脱可能
なニッカド電池等の電池に接続され、テープ印刷装置1
内の各部に電力を供給する。
【0041】詳細な図示はしないが、まず、印刷部12
では、テープカートリッジ5は、カートリッジケースの
内部にテープTとインクリボンRとを収容して構成され
ており、印刷部12のポケットに配設されたヘッドユニ
ットに差し込むための貫通孔が形成され、ポケットの位
置決めピンに差し込まれるテープリールおよびポケット
の巻取り駆動軸に差し込まれるリボン巻取りリールが収
納され、また、テープTとインクリボンRとが重なる部
分には、ヘッドユニットに内蔵された印刷ヘッド(サー
マルヘッド)7に対応してポケットのプラテン駆動軸に
差し込まれるプラテンローラが収納されている。
【0042】テープカートリッジ5には、内蔵するテー
プTの相異なる幅等の種別を識別できるように、裏面に
小さな複数の孔が設けられ、上記のポケットには、この
孔の有無を検出するマイクロスイッチなどのテープ識別
センサが設けられていて、これにより、テープTの種別
を検出できるようになっている。また、ポケットには、
環境(周囲)温度を検出して報告するサーミスタなどの
周囲温度センサが設けられていて、周囲温度を検出して
制御部200に報告する。また、印刷ヘッド7の表面に
密着してサーミスタなどのヘッド表面温度センサが設け
られていて、サーマルヘッド7の表面温度を検出して制
御部200に報告する。装置ケースには、ポケットと装
置外部とを連通するテープ排出口が形成され、テープ排
出口には、送りだしたテープTを切断するテープカッタ
が臨んでいる。
【0043】テープカートリッジ5がポケットに装着さ
れると、ヘッドユニットにテープカートリッジ5の貫通
孔が、位置決めピンにテープリールが、プラテン駆動軸
にプラテンローラが、巻取り駆動軸にリボン巻取りリー
ルが、それぞれ差し込まれ、テープTおよびインクリボ
ンRの送りが可能になる。また、この状態でテープTお
よびインクリボンRを挟み込んで印刷ヘッド7がプラテ
ンローラに当接して、印刷が可能になる。テープTはテ
ープリールから繰り出され、インクリボンRはリボンリ
ールから繰り出され、テープTと重なって併走した後、
リボン巻取りリールに巻き取られる。すなわち、プラテ
ンローラとリボン巻取りリールとが同期して回転するこ
とにより、テープTとインクリボンRとが同時に送ら
れ、かつこれらに同期して印刷ヘッド7が駆動すること
で、印刷が行われる。
【0044】テープ印刷装置1では、ユーザは、印刷部
12のポケットにテープカートリッジ5を装着した後、
キーボード3により所望のキャラクタ(文字、数字、記
号、図形等)などの印刷画像の情報を入力し、同時にデ
ィスプレイ4により入力結果を確認すると共に編集を行
う。その後、キーボード3を介して印刷を指示すると、
印刷部12のテープ送り部が駆動され、テープカートリ
ッジ5からテープTを繰り出すと同時に、印刷ヘッド7
が駆動して、テープTに所望の印刷を行う。そして、テ
ープTの印刷済み部分は、印刷動作に並行してテープ排
出口から随時外部に送り出される。このようにして、所
望の印刷が完了すると、プラテンローラの回転(リボン
巻取りリールも同期回転する)を所定時間続行すること
でテープTの送りが続行され、余白分を含むテープ長さ
に適合した所定の切断位置がテープカッタの位置まで送
られる。
【0045】印刷部12のテープ送り部は、上記のポケ
ットの側方に配設したテープフィードモータ(TFモー
タ)を動力(駆動)源として、上記のプラテン駆動軸お
よび巻取り駆動軸を回転させるものであり、ポケットの
側方から下方に亘る空間に配設されている。テープ送り
部は、TFモータ、プラテン駆動軸、巻取り駆動軸、T
Fモータの動力を各駆動軸に伝達する減速歯車列、およ
びこれらを支持するシャーシとを備えている。
【0046】なお、本実施形態におけるTFモータは、
DCモータで構成され、印刷部12のテープ送り部は、
TFモータ(DCモータ)の回転数を検出するためのエ
ンコーダをさらに備え、エンコーダは、円盤状の周方向
の4箇所に検出開口が形成され、DCモータの主軸の先
端に固着されている。この回転速度センサは、上述のエ
ンコーダの検出開口に臨むフォトセンサと、フォトセン
サを支持すると共にその間で光電変換を行うセンサ回路
基板とを備えている。フォトセンサには、発光素子と受
光素子とが対向配置され、発光素子の光が回転するエン
コーダ(の円盤周方向)の検出開口を通過して受光素子
に受光されることにより、DCモータの回転数(パルス
数)が検出される。すなわち、受光素子で受光された光
の明滅が、センサ回路基板により光電変換され、パルス
信号として制御部200に出力される。もちろん、パル
ス制御信号により所定のステップ(パルス)数だけステ
ップ送りしやすいように、上記のTFモータをステッピ
ングモータ(パルスモータ)で構成して、上記のエンコ
ーダや回転速度センサを省略した構成にすることもでき
る。
【0047】図1では、制御系の説明の便宜上、検出部
14が、上述したテープ識別センサ、周囲温度センサ、
ヘッド表面温度センサ、および回転速度センサを備えて
いるものとしている。ここで、検出部14は、これらの
センサにより検出した各種検出信号を制御部200に報
告する。なお、実状に合わせて、テープ印刷装置1の各
部に電力を供給する電源部290の電源ユニットに接続
されてその電位変動を検出する電圧センサ等の他のセン
サを設けることもできるし、また、上記TFモータがパ
ルスモータの場合には回転速度センサを省略するなど、
一部を省略した構成とすることもできる。
【0048】次に、切断部13は、テープカッタとそれ
を切断動作させるカッタモータとを備えている。このた
め、定長印刷時等における自動カットの場合、印刷が終
了して余白分だけテープ送りされ、それが停止すると同
時に、カッタモータが駆動され、テープTの切断が行わ
れる。なお、テープ印刷装置1では、このカッタによる
切断動作を手動でも行えるように、カットキーを設け、
モード設定によって、自動/手動を切り替えられるよう
にしている。このため、任意長印刷時等における手動カ
ットの場合、印刷が完了した時点で、ユーザが、カット
キーを押すことで、テープカッタが作動し、テープTが
所望の長さに切断される。
【0049】駆動部270は、ディスプレイドライバ、
ヘッドドライバ、モータドライバを備え、ディスプレイ
ドライバは、制御部200から出力される制御信号に基
づき、その指示に従って、操作部11のディスプレイ4
を駆動する。同様に、ヘッドドライバは、制御部200
の指示に従って、印刷部12の印刷ヘッド7を駆動す
る。また、モータドライバは、印刷部12のTFモータ
を駆動するTFモータドライバと、切断部13のカッタ
モータを駆動するカッタモータドライバとを有し、制御
部200の指示に従って、各モータを駆動する。
【0050】次に、テープ印刷装置1では、ユーザは、
後述のRAM240の補助記憶として、文書ファイル等
を多数記憶可能な外部メモリ(以下「ファイルパッ
ク」)281を着脱自在に装着できるようになってい
る。このファイルパック281は、SRAMを1つまた
は複数(例えば2個)搭載して構成され、テープ印刷装
置1から外しても記憶したデータを保持しておくように
電池等によりバックアップされている。また、外部メモ
リ装着部280のポケットにファイルパック281を装
着すると、ユーザからはRAM240の記憶領域の一部
(例えば1つのディレクトリ等)に見えるように機能
し、制御処理の作業領域として使用される。
【0051】また、操作部11は、キーボード3とディ
スプレイ4とを備えている。ディスプレイ4は、横方向
(X方向)約8cm×縦方向(Y方向)4cmの長方形の形
状の内側に、例えば198ドット×64ドットの表示画
像データを表示可能な表示画面41を有し、ユーザがキ
ーボード3からデータを入力して、文字、数字、記号、
簡易図形等のキャラクタ(以下、これらを代表して「文
字」といい、キャラクタの意味で使用)を配置した文字
列画像やそれを含む印刷画像を表現するマトリクスデー
タを作成・編集したり、その結果等を視認したり、キー
ボード3から各種指令・選択指示等を入力したりする際
などに用いられる。
【0052】キーボード3には、(いずれも図示しな
い)アルファベットキー群311、記号キー群312
(スペースキー312Sを含む)、数字キー群313、
平仮名や片仮名等の仮名キー群314、および外字を呼
び出して選択するための外字キー群315等を含む文字
キー群31の他、各種の動作モードなどを指定するため
の機能キー群32などが配列されている。
【0053】機能キー群32には、図外の電源キー32
1、印刷動作を指示するための印刷キー322、テキス
ト入力時のデータ確定や改行および選択画面における各
種モードの選択指示のための選択キー323、印刷画像
データの印刷色やその中間色(混色)を指定するための
色指定キー324、文字色や背景色を設定するための色
設定キー325、並びに、それぞれ上(「↑」)、下
(「↓」)、左(「←」)、右(「→」)方向へのカー
ソル移動や表示画面41の表示範囲を移動させるための
4個のカーソルキー330(330U、330D、33
0L、330R:以下「カーソル「↑」キー330U」
などという。ただし、代表して表現するときは「カーソ
ルキー330」という。)が含まれる。
【0054】機能キー群32には、さらに、各種指示を
取り消すための取消キー326、各キーの役割を変更し
たり、描画登録画像データや外字登録画像データの修正
等に用いられるシフトキー327、テキスト入力画面や
選択画面と印刷画像データの表示画面(イメージ画面)
とを相互に切り換えるためのイメージキー328、印刷
画像データとイメージ画面に表示する表示画像データと
の大きさの比率を変更するための比率変更(ズーム)キ
ー329、各種スタイルを設定するためのスタイルキー
331、ファイル操作のためのファイルキー332、背
景画選択のためのイラストキー333、テープTを手動
でカットするためのカットキー340、外字登録操作の
ための外字キー341、かな漢字変換等の各種変換操作
のための変換キー342、ファイルパック281を初期
化したりその設定を変更するためのパックキー343、
地紋印刷や定長印刷などの書式設定のための書式キー3
44、基礎となる印刷画像を任意の拡大率で拡大して印
刷する拡大印刷を指示する拡大印刷キー345、連続印
刷する文字列を登録するための連続登録キー346、そ
の登録された文字列を印刷するための登録印刷キー34
7、並びに、その登録された文字列を削除するための連
続削除キー348キーが含まれる。
【0055】なお、当然ながら、一般的なキーボードと
同様に、これらのキー入力は、各キー入力毎に個別にキ
ーを設けて入力しても良いし、シフトキー327等と組
み合わせてより少ない数のキーを用いて入力しても良
い。ここでは、理解を容易にするために上記の分だけキ
ーがあるものとして説明する。
【0056】図1に示すように、キーボード3は、上述
のような種々の指令およびデータを制御部200に入力
する。
【0057】制御部200は、CPU210、ROM2
20、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)
230、RAM240、入出力制御回路(IOC)25
0を備え、互いに内部バス260により接続されてい
る。
【0058】ROM220は、CPU210で処理する
制御プログラムを記憶する制御プログラム領域221の
他、仮名漢字変換テーブル(辞書)、色変換テーブル、
文字修飾テーブルなどを含む制御データを記憶する制御
データ領域222を有している。CG−ROM230
は、テープ印刷装置1に用意されている文字等のフォン
トデータを記憶していて、文字等を特定するコードデー
タが与えられたときに、対応するフォントデータを出力
する。
【0059】RAM240は、電源キー321の操作に
より電源がオフにされても、記憶したデータを保持して
おくようにバックアップされていて、各種フラグ等とし
て使用される各種レジスタ群241、ユーザがキーボー
ド3から入力した文字等のテキストデータを記憶するテ
キストデータ領域242、ディスプレイ4の表示画面の
表示画像データを記憶する表示画像データ領域243、
印刷画像データを記憶する印刷画像データ領域244、
描画登録画像データを記憶する描画登録画像データ領域
245、外字登録画像データを記憶する外字登録画像デ
ータ領域246、背景画の候補となる背景画像データや
対応する文字色データを記憶する背景画像データ領域2
47、文字展開バッファ、色変換バッファ、基本色別配
置バッファ、印刷バッファなどの各種バッファ領域24
8などの領域を有し、制御処理のための作業領域として
使用される。
【0060】IOC250には、CPU21の機能を補
うとともに各種周辺回路とのインタフェース信号を取り
扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSI
などにより構成されて組み込まれている。例えば、種々
の計時を行うタイマなどもIOC250内の機能として
組み込まれている。このため、IOC250は、検出部
14の各種センサやキーボード3と接続され、検出部1
4からの各種検出信号およびキーボード3からの各種指
令や入力データなどをそのままあるいは加工して内部バ
ス260に取り込むとともに、CPU210と連動し
て、CPU210等から内部バス260に出力されたデ
ータや制御信号を、そのままあるいは加工して駆動部2
70に出力する。
【0061】また、IOC250は、外部メモリ装着部
280と接続され、RAM240に対するアクセスのう
ち、実際にはファイルパック281に対するアクセスと
なるデータの入出力を制御し、これにより、ファイルパ
ック281を装着したときに、ユーザからは外見上(フ
ァイル等の扱い上)、RAM240を増設した(RA2
40のメモリ容量を増加させた)ように見えるように制
御する。そこで、以下、特に断らない限り、RAM24
0にはファイルパック281分のメモリ容量を含み、R
AM240内にファイルパック281に記憶したデータ
があるものとして説明する(理解しやすいように、ファ
イルパック領域249として図示するが、実際には上記
の各領域の一部または全部を分担させることもでき
る)。
【0062】そして、CPU210は、上記の構成によ
り、ROM220内の制御プログラムに従って、IOC
250を介してテープ印刷装置1内の各部から各種信号
・データ等を入力し、CG−ROM230からのフォン
トデータ、RAM240(上述のように、ファイルパッ
ク領域249(ファイルパック281分)を含む)内の
各種データ等を処理し、IOC250を介してテープ印
刷装置1内の各部に各種信号・データ等を出力すること
により、印刷の位置制御、表示画面41の表示制御等を
行うとともに、印刷ヘッド7を制御して所定の印刷条件
でテープTに印刷するなど、テープ印刷装置1全体を制
御している。
【0063】次に、テープ印刷装置1の制御全体の処理
フローについて、図2を参照して説明する。電源キー3
21を押すこと(電源オン)により処理が開始すると、
同図に示すように、まず、テープ印刷装置1を、前回の
電源オフ時の状態に戻すために、退避していた各制御フ
ラグを復旧するなどの初期設定を行い(S1)、次に、
前回の表示画面を初期画面として表示する(S2)。図
2のその後の処理、すなわちキー入力か否かの判断分岐
(S3)および各種割込処理(S4)は、概念的に示し
た処理である。実際には、テープ印刷装置1では、初期
画面表示(S2)が終了すると、キー入力割込を許可
し、キー入力割込が発生するまでは、そのままの状態を
維持し(S3:No)、何らかのキー入力割込が発生す
ると(S3:Yes)、それぞれの割込処理に移行して
(S4)、その割込処理が終了すると、再度、その状態
を維持する(S3:No)。
【0064】上述のように、テープ印刷装置1では、主
な処理を割込処理により行うので、印刷画像作成・印刷
の準備ができていれば、ユーザが任意の時点で印刷キー
322を押すことにより、印刷処理割込が発生して、印
刷処理が起動され、印刷画像データに基づいて印刷画像
の印刷ができる。すなわち、印刷に至るまでの操作手順
は、ユーザが任意に選択できる。
【0065】例えば図3に示すように、1行目の文字
(キャラクタ)列「ABCDE」を入力後のテキスト編
集画面表示の状態で(画面T10:以下、ディスプレイ
4の表示画面41の表示状態を画面T××で表現し、参
照番号としてはT××のみで示す。また、カーソル位置
はカーソルKで図示する。)、ユーザにより印刷キー3
22が押されると、「印刷中」のメッセージの表示とと
もに文字列「ABCDE」の文字列画像を印刷画像とし
て印刷し(T11)、印刷が終了すると、元のテキスト
編集画面に戻る(T12:T10と同じ)。ただし、こ
の種の文字列画像の印刷は従来と同様なので、詳細な説
明は省略する。
【0066】なお、正確には、表示画像や印刷画像は、
表示された画像自体または印刷された画像自体を指し、
装置内では、表示画像を表現する表示画像データや印刷
画像を表現する印刷画像データを扱う。すなわち、装置
内で作成・修正・登録等の処理の対象となるのは画像デ
ータであり、画像自体ではないが、以下では説明を簡略
化して、「〜画像を表現する〜画像データ」をその画像
自体と同様に「〜画像」という。
【0067】図4に示すように、まず、上記と同様のテ
キスト編集画面を表示した状態で(T10)、ユーザに
より書式キー344が押されると(操作されると)、同
図に示すように、各種の書式を選択して設定するための
「書式」の第1階層の選択画面を表示する(T20)。
なお、テープ印刷装置1では、ユーザは、キー入力によ
る各種指示を取消キー326により取り消すことがで
き、この第1階層の状態(T20)から取消キー326
を押すことにより、元のテキスト編集画面表示(T1
0)に戻すことができる(以下、特に断らないかぎり取
消キー326による作用は同様なので、説明は省略す
る)。
【0068】この選択画面(T20)では、「書式」の
選択肢として、例えば「地紋印刷」、「定長印刷」、
「総長印刷」、「余白」、「終わり?」(図6のT24
〜T25参照)などの選択肢を表示する。ユーザはこれ
らの選択肢のうちのいずれかを、カーソルキー330を
操作して反転表示または点滅表示(点網掛けで図示)さ
せ、選択キー323を押すことにより、反転表示または
点滅表示された選択肢を選択・指定できる。各選択画面
に遷移した直後には、直近に選択(アクセス)された選
択肢(それがない場合は初期設定によりデフォルトで選
択される選択肢)が反転表示され、ユーザがカーソルキ
ー330を操作して他の選択肢を表示させたときには、
直近に選択された選択肢ではないので、点滅表示され
る。テープ印刷装置1の選択画面における反転表示また
は点滅表示された選択肢は、その状態での選択キー32
3の操作で選択される選択肢なので、以下「選択表示」
という。また、以下の説明では、直近に選択されたか否
かは関係しないので、全て点滅表示(点網掛けで図示)
とする。
【0069】上記の状態で(T20)、ユーザによりカ
ーソル「↓」キー330Dまたはカーソル「→」キー3
30Rが押されると、「総長印刷」が選択表示された状
態となる。また逆にカーソル「↑」キー330Uまたは
カーソル「←」キー330Lが押されると、「地紋印
刷」が選択表示された状態となる。ただし、ここでは、
「定長印刷」を設定するため、「定長印刷」を選択表示
された状態で(T20)、選択キー323が押された
(操作された)ことにする。「定長印刷」が選択表示さ
れた状態で(T20)、ユーザにより選択キー323が
押されると、「定長印刷」が選択され、その第2階層の
選択画面に画面遷移する(T21:図5、図6と共
通)。
【0070】この第2階層の「定長印刷」の選択画面で
は、図5に示すように、定長を設定しない(任意長とな
る)「しない」、結果的に定長値L0=20cmの設定
となる「A4ファイル」、定長値L0=15cmの設定
となる「B5ファイル」、定長値L0=8.5cmの設
定となる「5.25FD」、定長値L0=6.5cmの
設定となる「3.5FD」、定長値L0=14cmの設
定となる「VHS/β」、定長値L0=7.0cmの設
定となる「8mmビデオ」、定長値L0=9.5cmの
設定となる「音楽テープ」などの他、数値の選択肢
「1.0cm」、「1.1cm」、……などの選択肢を
表示する。
【0071】すなわち、例えば「しない」が選択表示さ
れた状態で(T21)、カーソル「↓」キー330Dま
たはカーソル「→」キー330Rが押されると、「A4
ファイル」が選択表示された状態となる(T30)。ま
た、同様に、「A4ファイル」が選択表示された状態で
(T30)、カーソル「↑」キー330Uまたはカーソ
ル「←」キー330Lが押されると、「しない」が選択
表示された状態となる(T21)。なお、以下、効率的
に記載(説明)するため、カーソル「↓」キー330D
またはカーソル「→」キー330Rをカーソルキー33
0DRといい、同図に示すように右下向きの黒三角表示
のキーで図示する。また、同様に、カーソル「↑」キー
330Uまたはカーソル「←」キー330Lをカーソル
キー330ULといい、左上向きの黒三角表示のキーで
図示する。
【0072】ここで、同様に、「A4ファイル」が選択
表示された状態で(T30)、カーソルキー330DR
が操作されると、次の選択肢「B5ファイル」が選択表
示される(T31)。以下同様に、カーソルキー330
DRが操作される毎に、「5.25FD」、「3.5F
D」、「VHS/β」、「8mmビデオ」、「音楽テー
プ」、「1.0cm」、「1.1cm」、……のよう
に、全ての選択肢が選択表示され(T31〜T34)、
ユーザは各選択表示状態で選択キー323を押す(操作
する)ことにより、任意の選択肢を選択できる。また、
例えば「1.0cm」が選択表示された状態(T34)
から、カーソルキー330ULが操作される毎に、逆順
に、「音楽テープ」、「8mmビデオ」、「VHS/
β」、「3.5FD」、「5.25FD」、「B5ファ
イル」、「A4ファイル」、「しない」のように、選択
肢が選択表示される。すなわち、ユーザは、カーソルキ
ー330(カーソルキー330DRまたはカーソルキー
330UL)および選択キー323の操作で、任意の選
択肢を選択表示させて選択できる。なお、これらの選択
肢を、最後の選択肢の次が最初の選択肢となるようにサ
イクリックに表示させることもできる。
【0073】ここで、図6に示すように、例えば「8m
mビデオ」が選択表示された状態で(T33)、ユーザ
により選択キー323が押されると、「8mmビデオ」
が選択され、すなわち定長値L0=7.0cmが設定さ
れ、その第3階層の選択画面に画面遷移する(T4
0)。この第3階層の「8mmビデオ」の選択画面で
は、文字間均等割付を示す「均等」、定長範囲内の前側
に寄せる割付を示す「前寄せ」、中央に寄せる割付(い
わゆるセンタリング)を示す「中寄せ」、後側に寄せる
割付を示す「後寄せ」などの選択肢を表示する(T40
〜T41)。ここで、例えば「中寄せ」が選択表示され
た状態で(T41)、ユーザにより選択キー323が押
されると、「中寄せ」が選択され、定長印刷の設定(定
長の設定)を終了して、「書式」の第1階層の選択画面
に戻る(T24:図4のT20と同じ)。
【0074】一方、図4に示すように、「定長印刷」の
第2階層の選択画面では(T21)、数字キー群313
を押す(操作する)ことにより、定長値L0を数字によ
り直接入力(直接設定)することもできる。ここで、例
えばユーザにより数字キー群313の「4」が押される
と、「4cm」を表示し、この状態で(T22)、選択
キー323が押されると、定長値L0=4cmが設定さ
れ、その第3階層の選択画面に画面遷移する(T2
3)。この第3階層の「定長4cm」の選択画面では、
図6で上述の「8mmビデオ」の選択画面と同様に、
「均等」、「前寄せ」、「中寄せ」、「後寄せ」などの
選択肢を表示するので、例えば「均等」が選択表示され
た状態で(T23)、ユーザにより選択キー323が押
されると、「均等」が選択され、定長印刷の設定(定長
の設定)を終了して、「書式」の第1階層の選択画面に
戻る(T24:T20と同じ:図6と共通)。
【0075】ここで、前述のように、「書式」の第1階
層の選択画面では、「地紋印刷」、「定長印刷」、「総
長印刷」、「余白」、「終わり?」などの選択肢が選択
できるので、「定長印刷」が選択表示された状態(T2
4)から、ユーザは、カーソルキー330(カーソルキ
ー330DRまたはカーソルキー330UL)および選
択キー323の操作で、任意の選択肢を選択表示させて
選択できる。そして、図6に示すように、ユーザのカー
ソルキー330の操作により「終わり?」が選択表示さ
れた状態で(T25)、ユーザにより選択キー323が
押されると、「終わり?」が選択され、すなわち書式の
設定を終了して、テキスト編集画面に戻る(T26:T
10と同じ)。
【0076】上述のように、テープ印刷装置1では、定
長を設定できる。また、図8〜図11で後述のように、
複数個の文字列を登録文字列として登録しておいて、そ
のうちの任意の1個以上を選択してテープ(印刷対象
物)Tに(連続して)印刷できる。また、所定の文字列
処理方法を採用することにより、複数個の登録文字列の
うちのいずれの登録文字列を選択して印刷しても各文字
列が定長の範囲に入るように印刷できる。以下、この文
字列処理方法について説明する。
【0077】なお、ここで、文字列としては1行である
必要はなく、テープTの幅に印刷できる範囲である限り
の複数行で良いが、後述のテキスト選択等では、各文字
列の代表として、その1行目を表示するので、説明を簡
単にするため、以下では、1行の文字列を使用して説明
する。また、図4〜図6で前述の「書式」の設定では、
前述の「定長設定」のほか、「地紋印刷」、「総長印
刷」、「余白」等を設定できるが、「地紋印刷」につい
ては以下の説明には関係しないので、説明を省略する。
また、「総長印刷」については、後述する。また、「余
白」は任意長印刷、定長印刷、総長印刷等における各文
字列の印刷画像の上下と前後(図示上の左右)に所定の
余白を設ける(設定する)ためのものであり、実際に
は、印刷長さや定長印刷時の文字サイズの決定等に関係
してくるものではあるが、以下では、簡単に1文字当た
り1cmの印刷長さが必要なものとして、「余白」の設
定については無視して説明する。すなわち、実際に「余
白」が設定された場合には、以下の説明における印刷長
さ等にその設定された余白の長さが加わる、またはその
分だけ文字間や文字サイズが小さくなるものと考えれ
ば、以下の説明の本質には余り関係しないので、詳細な
説明は省略する。
【0078】ここで、上述のように1文字当たり1cm
(以下「1cm/1文字」)が必要とすると(以下の説
明を簡易的に行うための前提とすると)、図4で前述の
例のように、定長値L0=4cmを設定した場合、4文
字までなら定長の範囲に印刷できる。そこで、以下、定
長値L0=4cmが設定されている場合(すなわち上記
の前提「1cm/1文字」が成立するものとして、4文
字まで定長の範囲に印刷可能)を例に挙げて説明する。
【0079】例えば図7に示すように、ユーザにより1
行の文字列「山田太郎」が入力された後のテキスト編集
画面を表示した状態で(T50)、連続登録キー346
が押されると(操作されると)、定長の範囲に印刷可能
なので(上記の前提「1cm/1文字」では4文字であ
れば定長値L0=4cmの定長の範囲に印刷可能なの
で)、この文字列「山田太郎」を登録文字列の1個(例
えば登録番号「01」の登録文字列)として登録する
(T51)。
【0080】上述のように、テープ印刷装置1(正確に
はテープ印刷装置1で採用している文字列処理方法:以
下省略)では、任意の文字列(例えば上記の文字列「山
田太郎」)を候補文字列として入力し、定長(上記の例
では4cm:定長値L0=4cm)が設定された後に
(ただし、候補文字列の入力との前後関係は問わな
い)、候補文字列を登録文字列の1個として登録するた
めの連続登録キー346が押されると(登録指示が行わ
れると)、候補文字列が定長の範囲に印刷可能か否かを
判別し、候補文字列が定長に印刷可能と判別されたとき
に、候補文字列を登録文字列の1個として登録する。す
なわち、登録指示(連続登録キー346の押下)に先立
って定長が設定され、その後に登録指示が行われた場
合、入力した候補文字列がその定長に印刷可能か否かを
判別して、印刷可能と判別されたときに候補文字列を登
録文字列として登録する。
【0081】この場合、後述のように、印刷不可能のと
きの処理を別にしておくことにより、定長の範囲に印刷
可能な文字列のみ登録することも可能になるので、登録
文字列のうちのどれを選択しても、定長の範囲に印刷で
きるようにすることができる。したがって、定長を設定
でき、かつ、n(nは2以上の整数:複数)個の文字列
を登録文字列として登録しておき、n個のうちの任意の
m個(mは1≦m≦nとなる整数:任意の1個以上)の
登録文字列を選択してテープ(印刷対象物)Tに印刷可
能なテープ印刷装置(印刷装置)1に、この文字列処理
方法を採用(適用)することにより、いずれの登録文字
列を選択して印刷しても各文字列が定長の範囲に入るよ
うに印刷可能とすることができる。
【0082】例えば図7に示すように、次に、ユーザに
より1行の文字列「設計チーム」が入力され、そのテキ
スト編集画面を表示した状態で(T52)、連続登録キ
ー346が押されると(操作されると)、(定長値L0
=4cmの)定長の範囲には印刷不可能(前述の前提
「1cm/1文字」では定長値L0=4cmの定長の範
囲に5文字は印刷不可能)なので、「定長オーバー」お
よび「登録不可」のメッセージを表示するとともに、そ
の文字列「設計チーム」の登録を中止する(T53)。
この場合、ユーザは、そのメッセージ「定長オーバー」
により、入力した候補文字列「設計チーム」が設定され
ている定長(4cm)の範囲に印刷不可能であることを
把握でき、また、その結果、登録が行われなかったこと
を把握できる。もっとも、ここでは「登録不可」のメッ
セージによりさらに明示するようにしている。ここで、
ユーザにより何らかのキー(以下「ANYキー」)3S
1が押されると、元のテキスト編集画面に戻る(T5
4)。
【0083】すなわち、テープ印刷装置1では、定長
(上記の例では定長値L0=4cm)が設定された後に
連続登録キー346が押されると(登録指示が行われる
と)、候補文字列(上記の例では文字列「設計チー
ム」)が定長の範囲に印刷可能か否かを判別し、候補文
字列が定長の範囲に印刷不可能と判別されたときに、そ
の旨を報知する(上記の例ではメッセージ「定長オーバ
ー」を表示する)。これにより、ユーザは、候補文字列
が定長に印刷不可能であることを把握でき、候補文字列
を編集し直して定長の範囲に印刷可能にするなどの措置
を行うことができ、登録して印刷するまで待つことな
く、即座に対応することが可能になる。
【0084】なお、上記の例の場合、例えば「定長オー
バー」および「登録不可」の間に「印刷長さ5cm」、
「1cmオーバー」、「1文字オーバー」など、その印
刷長さ(任意長)または定長を超える長さ、それらに対
応する文字数(すなわち何文字削除すれば良いか等の情
報)等を付加して報知すれば、その後の編集等に便利で
あり、さらに好ましい。
【0085】同様にして、例えば図7に示すように、次
に、ユーザにより1行の文字列「取扱注意」が入力さ
れ、そのテキスト編集画面を表示した状態で(T5
5)、連続登録キー346が押されると(操作される
と)、(定長値L0=4cmの)定長の範囲に印刷可能
なので、この文字列「取扱注意」を登録文字列の1個
(例えば登録番号「02」の登録文字列)として登録す
る(T56)。また、同様にして、次に、例えば1行の
文字列「管理者」が入力され、そのテキスト編集画面を
表示した状態で(図8のT57参照)、連続登録キー3
46が押されると、(定長値L0=4cmの)定長の範
囲に印刷可能なので、この文字列「管理者」を登録文字
列の1個(例えば登録番号「03」の登録文字列)とし
て登録する。
【0086】すなわち、ここまでの登録により、登録番
号「01」の登録文字列として文字列「山田太郎」が、
登録番号「02」の登録文字列として文字列「取扱注
意」が、登録番号「03」の登録文字列として文字列
「管理者」が、それぞれ登録される。これらの登録文字
列(登録番号「01」の)「山田太郎」、(登録番号
「02」の)「取扱注意」、および(登録番号「03」
の)「管理者」は、いずれも(例えば定長値L0=4c
mの)定長の範囲に印刷可能な文字列となる。
【0087】上述のように、テープ印刷装置1では、
(例えば定長値L0=4cmの)定長が設定された後に
連続登録キー346が押され(登録指示が行われ)、か
つ、候補文字列が(前述の文字列「設計チーム」の場合
のように)定長の範囲に印刷不可能と判別されたとき
に、候補文字列の登録を中止するので、定長の範囲に印
刷可能な文字列(「山田太郎」、「取扱注意」、「管理
者」)のみを登録でき、これにより、登録文字列のうち
のどれを選択しても、定長の範囲に印刷できるようにな
る。したがって、この(文字列処理方法を採用した)テ
ープ印刷装置1では、いずれの登録文字列を選択して印
刷しても各文字列が定長の範囲に入るように印刷でき
る。
【0088】ところで、上記の登録までを、テープ印刷
装置1で採用している文字列処理方法として把握するこ
ともできるし、その後の印刷の処理までを文字列処理方
法として把握することもできる。登録と印刷とを分ける
のも説明が面倒かつ煩雑となるので、以下では、登録〜
印刷までの処理を文字列処理方法として説明する。そこ
で、上述のように登録されたn個(上記の例ではn=3
個)の登録文字列の印刷に関する処理について以下に説
明する。
【0089】例えば図8に示すように、上記の最後の
(登録番号「03」の)登録文字列「管理者」を登録直
後のテキスト編集画面を表示した状態で(T57)、ユ
ーザにより登録印刷キー347が押されると(操作され
ると)、n(=3)個のうちの任意のm個(mは1≦m
≦nとなる整数)の登録文字列を印刷対象として選択す
るための選択画面に画面遷移する(T58)。この選択
画面(T58)では、例えば「すべて」、「一部」など
の選択肢を表示する。ここで、例えば「すべて」が選択
表示された状態で(T58)、ユーザにより選択キー3
23が押されると、「すべて」、すなわちn個のすべて
をm(=n)個の印刷対象として選択し、「印刷中」の
メッセージの表示とともに、m(上記の例では、m=n
=3)個の登録文字列(「山田太郎」、「取扱注意」、
「管理者」)の文字列画像を印刷画像として印刷し(T
59)、印刷が終了すると、元のテキスト編集画面に戻
る(T60:T57と同じ)。
【0090】この場合、図1で前述のように自動カット
(オートカット)が設定されていると、印刷後にはテー
プTのカットが自動的に行われて、図9(a)〜(c)
に示すようなラベルR0〜R8などが作成される。同図
(b)は、図4で前述のように(例えば定長値L0=4
cmの)定長を設定し、かつ、割付として「均等」を選
択した場合の印刷結果の例を示し、同様に、同図(a)
は「中寄せ」、同図(c)は「前寄せ」の割付を選択し
た場合の印刷結果の例を示している。なお、テープ印刷
装置の種類によっては、オートカットの代わりに手動カ
ットの目安となるカットマークを付して印刷するものも
あるので、そのようなテープ印刷装置では、例えば「均
等」の割付を選択した場合、同図(d)のようにカット
マークCmを付して印刷することになる。この場合も、
m(=3)個の各登録文字列は、同図(e)に示すよう
に、それぞれ(例えば定長値L0=4cmの)定長の範
囲に入るように印刷される(すなわち合計の長さ(後述
の実印刷長)Lr=3×L0=12cmで印刷され
る)。
【0091】一方、図8で前述の、n(=3)個のうち
の任意のm個(mは1≦m≦nとなる整数)の登録文字
列を印刷対象として選択するための選択画面で(T5
8:図8と図10で共通)、例えば図10に示すよう
に、ユーザによりカーソルキー330DRが押され、
「一部」が選択表示され、この状態で(T61)、ユー
ザにより選択キー323が押されると、下位階層の「テ
キスト選択」の選択画面に画面遷移する(T62)。こ
の選択画面では、n(上記の例では、n=3)個の登録
文字列(上記の例では「山田太郎」、「取扱注意」、
「管理者」)がその登録番号とともに選択肢として表示
されるので、ユーザはそのうちのm個を選択できる。
【0092】例えば登録番号「01」の「山田太郎」が
印刷対象となる場合、それが選択表示された状態で(T
62)、ユーザによりスペースキー312Sが押される
と、それを印刷対象として、すなわち印刷対象のm個の
登録文字列のうちの1個として選択し、その旨を示す
「*」を表示する(T63)。また、ユーザは同様にカ
ーソル操作により他の印刷対象を選択表示させ、連続し
て選択できる。例えば上記の状態で(T63)、ユーザ
によりカーソルキー330DRが2回押されると、登録
番号「03」の「管理者」を選択表示し、その状態で
(T64)、ユーザによりスペースキー312Sが押さ
れると、それを印刷対象のm個のうちの1個として選択
し、その旨を示す「*」を表示する(T65)。
【0093】そして、この状態では(T65)、印刷対
象として登録番号「01」の「山田太郎」と、登録番号
「03」の「管理者」とが、m(ここではm=2)個の
印刷対象として選択されているので、この状態で(T6
5)、ユーザにより選択キー323が押されると、「印
刷中」のメッセージの表示とともに、n(上記の例で
は、n=3)個の登録文字列(「山田太郎」、「取扱注
意」、「管理者」)のうちの印刷対象であるm(=2)
の登録文字列(「山田太郎」、「管理者」)の文字列画
像を印刷画像として印刷し(T59:図8と共通)、印
刷が終了すると、元のテキスト編集画面に戻る(図8の
T60:T57と同じ)。
【0094】この場合、オートカットでは、印刷後にテ
ープTのカットが自動的に行われて、図11(a)〜
(c)に示すようなラベルR0、R2、R3、R5、R
6、R8などが作成される。図9で前述と同様に、図4
(b)は(例えば定長値L0=4cmの)定長を設定
し、かつ、割付として「均等」を選択した場合、同図
(a)は「中寄せ」、同図(c)は「前寄せ」の割付を
選択した場合の印刷結果の例を示している。また、同様
に、カットマーク印刷では、例えば「均等」の割付を選
択した場合、同図(d)のようにカットマークCmを付
して印刷することになる。この場合も、m(=2)個の
各登録文字列は、同図(e)に示すように、それぞれ
(例えば定長値L0=4cmの)定長の範囲に入るよう
に印刷される(すなわち合計の長さ(後述の実印刷長)
Lr=2×L0=8cmで印刷される)。
【0095】上述のように、テープ印刷装置1では、n
個のうちの任意のm個の登録文字列を印刷対象として選
択して、そのm個の登録文字列をテープ(印刷対象物)
Tに連続的に印刷でき、また、印刷対象物がテープTな
ので、カットによりラベルを作成できる。また、オート
カットでは、mが複数(2≦m)のときにも、m個の各
登録文字列の印刷結果の各画像の相互間を自動的にカッ
トするので、m個の各登録文字列を印刷したラベル等を
容易に作成できる。また、手動カットの場合でも、カッ
トマークCmを付すようにすれば、mが単数のときばか
りでなく、mが複数(2≦m)のときでも、そのm個の
各登録文字列の印刷結果の各画像の相互間をカットする
ためのカットマークCmを印刷することにより、ユーザ
は、印刷されたカットマークCmに従って、印刷対象物
であるテープTを容易にカットでき、m個の各登録文字
列を印刷したラベル等を容易に作成できる。
【0096】なお、図10で前述の印刷対象として選択
された選択肢が選択表示された状態で(T63またはT
65)、ユーザによりスペースキー312Sが押される
と、その選択を取り消して、「*」の表示を削除して元
の状態に戻す(T62またはT64)。すなわち、ユー
ザはスペースキー312Sの操作で印刷対象を選択した
りその選択を取り消したりすることができる。また、印
刷指示の前にm個の登録文字列の選択を行えるようにし
ても良い。この場合、例えば印刷のためのテキスト選択
のための所定のキー等を設け、テキスト編集画面を表示
した状態でその所定のキーが押されたときには、図10
で前述の印刷のためのテキスト選択の画面(T62〜T
65)と同様の画面に遷移させ、選択後には、元のテキ
スト編集画面に戻るようにすれば良い。これにより、印
刷の指示をしなくても予め印刷対象の登録文字列を選択
しておくことができる。
【0097】また、印刷対象の登録文字列を選択する場
合、例えば選択した順に番号等を付して、印刷の際には
その順に印刷できるようにしても良い。また、この場
合、選択された選択肢には「*」のような記号でなく、
図示の登録番号と同様の番号を、選択順を示す番号とし
て表示するようにして、選択された旨ばかりでなく、そ
の選択順をも同時に把握できるようにすることが好まし
い。この場合、例えば最初に(選択順01番として)登
録番号「03」の「管理者」、次に(選択順02番とし
て)登録番号「01」の「山田太郎」を選択すれば、印
刷の際には「管理者」の次に「山田太郎」を連続して印
刷することになる。オートカットの場合にはカットして
ラベルとなるので余り関係はないものの、手動の場合、
「管理者」「山田太郎」をカットしないまま貼るなどの
利用方法も採用できる。
【0098】また、上述の例では、図7で前述のよう
に、候補文字列(例えば文字列「設計チーム」)が定長
の範囲に印刷不可能と判別されたときに、その旨を報知
する(メッセージ「定長オーバー」を表示する)ととも
に、その候補文字列の登録を中止したが、強制的に登録
できるようにしても良い。例えば図12に示すように、
前述の候補文字列「設計チーム」が入力され、そのテキ
スト編集画面を表示した状態で(T52:図7と共
通)、連続登録キー346が押されたときに(登録指示
が行われたときに)、図7と同様の「定長オーバー」の
メッセージの表示とともに、強制登録を行うか否かをユ
ーザに問い合わせる「登録?」のメッセージを表示する
(T66)。ここで、ユーザにより選択キー323が押
されると、「定長オーバー」であっても強制的に登録し
て、元のテキスト編集画面に戻る(T54:図7と共
通)。一方、上記の状態で(T66)、ユーザによりそ
の他のキー(以下、選択キー323以外のキーの意味で
「その他ANYキー3S2」という)が押されると、図
7の例と同様に登録を中止して、元のテキスト編集画面
に戻る(T54)。
【0099】この例の場合、候補文字列が定長の範囲に
印刷可能か否かに拘らずに、登録を強制する強制登録を
指示可能であり、強制登録が指示されたときには、その
指示に従って、候補文字列の登録を行う。特に上記の例
のように「定長オーバー」のメッセージが表示される
(印刷不可能である旨が報知される)場合、ユーザは、
印刷不可能であることを知った上でとりあえず(強制)
登録しておき、その後(例えば後日)、読み出して編集
し直したり、あるいは登録後に定長値を設定し直したり
することができる。一方、強制登録の指示は、上記のよ
うに登録指示の後ばかりでなく、登録指示の前に行える
ようにすることもできる。例えば強制的に登録するため
のモード等を設けて、予めそのモード等を設定しておく
ことにより、登録指示前に指示できるようにしても良
い。そして、これらの文字列処理方法を採用した場合、
テープ印刷装置1の操作性を向上できる。ただし、本実
施形態のテープ印刷装置1では、図7で前述の文字処理
方法を採用しているものとして説明を続ける。
【0100】なお、このテープ印刷装置1では、n個の
登録文字列のうちの任意のk(kは1≦k≦nとなる整
数)個の登録文字列を選択して、その登録を削除でき
る。例えば図8と同じ登録番号「03」の登録文字列
「管理者」を登録直後のテキスト編集画面を表示した状
態で(T57:図8と図13で共通)、図13に示すよ
うに、ユーザにより連続削除キー348が押されると
(操作されると)、n(=3)個のうちの任意のk個の
登録文字列を削除対象として選択するための選択画面に
画面遷移する(T67)。この選択画面(T67)で
は、図8で前述の印刷の場合(T58)と同様に、例え
ば「すべて」、「一部」などの選択肢を表示する。ま
た、同様に、例えば「すべて」が選択表示された状態で
(T67)、ユーザにより選択キー323が押される
と、「すべて」、すなわちn個のすべてをk(=n)個
の削除対象として選択し、n(上記の例では、n=3)
個の登録文字列(「山田太郎」、「取扱注意」、「管理
者」)の全てを登録から削除し、元のテキスト編集画面
に戻る(T68:T57と同じ)。
【0101】また、同様に、上記の選択画面で(T6
7:図13と図14で共通)、例えば図14に示すよう
に、ユーザによりカーソルキー330DRが押され、
「一部」が選択表示され、この状態で(T70)、ユー
ザにより選択キー323が押されると、図9で前述と同
様の下位階層の「テキスト選択」の選択画面に画面遷移
する(T71)。この選択画面では、n(上記の例で
は、n=3)個の登録文字列(上記の例では「山田太
郎」、「取扱注意」、「管理者」)がその登録番号とと
もに選択肢として表示されるので、ユーザはそのうちの
k個を選択できる。印刷対象でなく削除対象を選択する
こと以外は、図10で前述の印刷の場合と同様であり、
例えば同様に登録番号「01」の「山田太郎」と登録番
号「03」の「管理者」を選択した場合(T71〜T7
4)、それらを削除対象のk個として、その旨を示す
「*」を表示する(T74)。
【0102】そして、この状態では(T74)、削除対
象として登録番号「01」の「山田太郎」と、登録番号
「03」の「管理者」とが、k(ここではk=2)個の
削除対象として選択されているので、ユーザにより選択
キー323が押されると、n(=3)個の登録文字列
(「山田太郎」、「取扱注意」、「管理者」)のうちの
削除対象であるk(=2)の登録文字列(「山田太
郎」、「管理者」)を登録から削除して、元のテキスト
編集画面に戻る(T75:図13のT68と同じ:T5
7と同じ)。なお、図13や図14に点線で示すよう
に、登録文字列を削除した際に元の情報を一時的に覚え
ておいて、選択キー323が押された直後(削除した直
後:T68、T75)であれば、取消キー326により
元の状態に戻れるようにすれば、誤操作等に対処し易く
便利である。
【0103】上述のように、テープ印刷装置1では、n
(上記の例ではn=3)個の登録文字列のうちの任意の
k(kは1≦k≦nとなる整数:上記の例ではk=2)
個の登録文字列を選択して、その登録を削除可能であ
り、この結果、任意の文字列を登録文字列として自由自
在に登録したり削除したりすることができ、操作性をさ
らに向上させることができる。
【0104】ところで、上述の各例では、図4で前述の
「定長印刷」において定長値L0=4cmを設定してか
ら、各候補文字列を入力して登録する場合について説明
したが、テープ印刷装置1では、定長が設定されないま
ま連続登録キーが押されたとき(すなわち、定長が設定
されないまま登録指示が行われたとき)に、候補文字列
の登録を行う。定長が設定されないまま登録指示が行わ
れた場合とは、登録指示の前後に拘らず定長設定が行わ
れない場合、または、登録指示の後に定長設定が行われ
る場合、のいずれかである。前者では、各文字列を印刷
するときの実印刷長に拘らず登録して印刷できるので、
任意長の場合等に利用できる。後者では、とりあえず任
意長のまま登録するので、後に定長が設定されたときに
印刷可能か否かの判別(チェック)対象とすることがで
きる。なお、この場合、候補文字列を登録文字列として
登録するとともに、それをそのまま印刷したときの印刷
長さ(任意長)を登録しておけば、後のチェック等に利
用できるので、好ましい。
【0105】ここで、図12で前述の例のように、定長
の範囲に印刷不可能と判別された文字列を強制的に登録
する機能がある場合(以下「強制登録の場合」)や、上
記のように任意長に利用できるようにしてある場合(以
下「任意長登録の場合」)などのように、定長の範囲に
印刷不可能な文字列が登録文字列として登録されている
可能性がある場合、印刷前に定長を設定したときには、
定長の範囲に印刷可能なもののみ印刷できるようにすれ
ば便利である。そこで、そのようなテープ印刷装置1
を、上述の実施形態(以下「第1実施形態」)に対し
て、第2実施形態のテープ印刷装置1として、以下に説
明する。
【0106】すなわち、第2実施形態のテープ印刷装置
1では、所定の文字列処理方法の採用により、n(複
数)個の文字列を登録文字列として登録しておき、その
うちのm個(任意の1個以上)を選択して、選択された
登録文字列のうちの定長の範囲に印刷可能なもののみを
抜粋して印刷できる。
【0107】まず、本実施形態のテープ印刷装置1で
は、第1実施形態と同様に、任意の文字列を入力して登
録文字列の1個として登録する。ここでは、図7で前述
の例に合わせて、「山田太郎」、「設計チーム」、「取
扱注意」、「管理者」を候補文字列として入力した例に
ついて説明する。また、同様の定長値L0=4cmの定
長を設定し、前述の「1cm/1文字」の前提で説明す
る。ただし、上記の強制登録の場合や任意長登録の場合
のように、その(定長値L0=4cmの)定長の範囲に
印刷不可能な「設計チーム」も登録し、登録文字列とし
ては、登録番号「01」に文字列「山田太郎」、登録番
号「02」に文字列「設計チーム」、登録番号「03」
に文字列「取扱注意」、登録番号「04」に文字列「管
理者」を登録する。例えば任意長登録の場合、前述の図
7と同様に各候補文字列が入力され、それぞれのテキス
ト編集画面の状態で、ユーザにより連続登録キー346
が押されると、「定長オーバー」等の表示(図7のT5
3)等をすることなく、そのまま上記のように、すなわ
ち登録番号「01」〜「04」の順に、「山田太郎」、
「設計チーム」、「取扱注意」、「管理者」を登録す
る。
【0108】そこで、図8で前述と同様に、最後の(こ
こでは登録番号「04」の)登録文字列「管理者」を登
録直後のテキスト編集画面を表示した状態で(図8のT
57と同じ)、ユーザにより登録印刷キー347が押さ
れると、n(ここではn=4)個のうちの任意のm個
(mは1≦m≦nとなる整数)の登録文字列を印刷対象
として選択するための選択画面に画面遷移する(T5
8:図8と図15で共通)。例えば図15に示すよう
に、「すべて」が選択表示された状態で(T58)、ユ
ーザにより選択キー323が押されると、n個のすべて
をm(=n)個の印刷対象として選択し、まず、「登録
番号「01」の登録文字列「山田太郎」が(定長値L0
=4cmの)定長の範囲に印刷可能か否かを判別し、こ
の文字列は前述のように(4文字以内なので)定長の範
囲に印刷可能なので、ここでは、「印刷中」のメッセー
ジの表示とともに、「登録No.01」を表示し、登録
番号「01」の登録文字列「山田太郎」の文字列画像を
印刷画像として印刷する(T80)。
【0109】上述のように、このテープ印刷装置1で
は、任意の文字列(例えば上記の4個の文字列「山田太
郎」、「設計チーム」、「取扱注意」、「管理者」)を
入力して(それぞれ)登録文字列の1個として登録し、
登録印刷キー347が押されると(登録文字列の印刷指
示が行われると)、m(ここではm=n=4)個の登録
文字列を印刷対象として選択し、定長(ここでは定長値
L0=4cm)が設定された後に(ただし、m個の登録
文字列の入力〜登録〜選択と定長の設定や印刷指示との
前後関係は問わない)、登録印刷キー347が押され
(印刷指示が行われ)たときに、m個の各登録文字列
(ここではまず文字列「山田太郎」)について、(定長
値L0=4cmの)定長の範囲に印刷可能か否かを判別
し、各登録文字列(ここでは「山田太郎」)について、
定長の範囲に印刷可能と判別されたときに、その登録文
字列を印刷する。すなわち、印刷指示(登録印刷キー3
47の押下)に先立って定長が設定され、その後に印刷
指示が行われた場合、選択されたm個の各登録文字列
(例えば最初の文字列「山田太郎」)について、定長の
範囲に印刷可能か否かを判別し、印刷可能と判別された
ときに、その登録文字列(「山田太郎」)を印刷する。
【0110】この場合、後述のように、(また、第1実
施形態の登録のときと同様に)印刷不可能のときの処理
を別にしておくことにより、定長の範囲に印刷可能な登
録文字列のみを印刷することも可能になるので、登録文
字列のうちの定長の範囲に印刷可能なもののみを抜粋し
て印刷できるようにすることができる。したがって、定
長を設定できるテープ印刷装置(印刷装置)1に、この
文字列処理方法を採用(適用)することにより、n(複
数)個の文字列を登録文字列として登録しておき、n個
のうちの任意のm個(任意の1個以上)の登録文字列を
選択して、m個の(選択された)登録文字列のうちの定
長の範囲に印刷可能なもののみを抜粋して印刷可能とす
ることができる。
【0111】例えば図15に示すように、登録番号「0
1」の登録文字列「山田太郎」の印刷が終了すると、次
に、次の登録番号「02」の登録文字列「設計チーム」
が(定長値L0=4cmの)定長の範囲に印刷可能か否
かを判別し、この文字列は前述のように定長の範囲に印
刷不可能なので、ここでは、「定長オーバー」、「登録
No.02」および「印刷不可」のメッセージを表示す
るとともに、その文字列「設計チーム」の印刷を省略し
て(T81)次の処理に移行する。この場合、ユーザ
は、そのメッセージ「定長オーバー」により、登録番号
「02」の登録文字列「設計チーム」が設定されている
定長(4cm)の範囲に印刷不可能であることを把握で
き、また、その結果、印刷が行われなかったことを把握
できる。もっとも、ここでは「登録No.02」や「印
刷不可」のメッセージによりさらに明示するようにして
いる。
【0112】すなわち、このテープ印刷装置1では、
(例えば4cmの)定長が設定された後に登録印刷キー
347が押され(印刷指示が行われ)、m個の各登録文
字列(ここでは文字列「設計チーム」)について、定長
の範囲に印刷不可能と判別されたときに、その旨を報知
する(メッセージ「定長オーバー」を表示する)。これ
により、ユーザは、各登録文字列(ここでは「設計チー
ム」)が定長の範囲に印刷不可能であることを把握でき
る。また、後述のように、印刷不可能な登録文字列の印
刷を省略して次の登録文字列の印刷に移行したり、強制
的に印刷したり、その時点で全体の印刷を中止したりす
るなど、適宜対処し易くなる。なお、この場合、(ま
た、第1実施形態の登録のときと同様に)その印刷長さ
(任意長)または定長を超える長さ、それらに対応する
文字数(すなわち何文字削除すれば良いか等の情報)等
を付加して報知すれば、その後の編集等に便利であり、
さらに好ましい。
【0113】また、同様にして、例えば図15に示すよ
うに、登録番号「02」の登録文字列「設計チーム」の
印刷を省略した後には、次に、次の登録番号「03」の
登録文字列「取扱注意」が(定長値L0=4cmの)定
長の範囲に印刷可能か否かを判別し、この文字列は前述
のように定長の範囲に印刷可能なので、登録番号「0
1」の「山田太郎」と同様に、「印刷中」および「登録
No.03」を表示し、登録番号「03」の登録文字列
「取扱注意」の文字列画像を印刷画像として印刷する
(T82)。また、同様にして、登録番号「03」の登
録文字列「取扱注意」の印刷が終了すると、次に、次の
登録番号「04」の登録文字列「管理者」が定長の範囲
に印刷可能か否かを判別し、この文字列は前述のように
定長の範囲に印刷可能なので、「印刷中」および「登録
No.04」を表示し、登録番号「04」の登録文字列
「管理者」の文字列画像を印刷画像として印刷する(T
83)。そして、この印刷が終了すると、元のテキスト
編集画面に戻る(T60:図8と共通:T57と同
じ)。
【0114】すなわち、ここまでの印刷により、登録番
号「01」の登録文字列「山田太郎」登録番号「02」
の登録文字列「設計チーム」、登録番号「03」の登録
文字列「取扱注意」、登録番号「04」の登録文字列
「管理者」のn(=4)個の登録文字列のうちの、(例
えば定長値L0=4cmの)定長の範囲に印刷可能な文
字列、すなわち「山田太郎」、「取扱注意」、「管理
者」のみが印刷され、第1実施形態の図9で前述したの
と同様の印刷結果が得られる。
【0115】上述の例では、n個の登録文字列の全て
(「すべて」)を印刷対象として選択した場合(m=n
の場合)について説明したが、「一部」を選択した場合
にも同様になる。ここでは、理解し易いように、図7や
上述の例と一部を変更して、すなわち登録番号「04」
の登録文字列を「管理責任者」に変更して、登録番号
「01」〜「04」の順に、「山田太郎」、「設計チー
ム」、「取扱注意」、「管理責任者」を登録した例につ
いて説明する。図15で前述と同様の印刷対象を選択す
るための選択画面において、「すべて」が選択表示され
た状態から(TT58)、ユーザによりカーソル330
DRが押されると、図10で前述のように「一部」が選
択表示された状態(T61)となり、ここで、ユーザに
より選択キー323が押されると、「一部」が選択さ
れ、その下位階層であるテキスト選択の選択画面に画面
遷移する(図10のT62〜T65相当)。
【0116】ここで、前述の図10と同様のテキスト選
択によって、ユーザにより登録番号「01」の登録文字
列「山田太郎」、登録番号「03」の登録文字列「取扱
注意」、登録番号「04」の登録文字列「管理責任者」
の(m=)3個の登録文字列が印刷対象として選択され
ると(テキスト選択後に選択キー323が押される
と)、まず、登録番号「01」の登録文字列「山田太
郎」が(定長値L0=4cmの)定長の範囲に印刷可能
か否かを判別する。この文字列「山田太郎」は前述のよ
うに定長の範囲に印刷可能なので、「印刷中」および
「登録No.01」を表示し、登録番号「01」の登録
文字列「山田太郎」の文字列画像を印刷画像として印刷
する。この印刷が終了すると、次の登録番号「02」の
登録文字列「設計チーム」は印刷対象として選択されて
いないので、次に、登録番号「03」の登録文字列「取
扱注意」が(定長値L0=4cmの)定長の範囲に印刷
可能か否かを判別し、この文字列「取扱注意」は定長の
範囲に印刷可能なので、「印刷中」および「登録No.
03」を表示し、登録番号「03」の登録文字列「取扱
注意」の文字列画像を印刷画像として印刷する。
【0117】登録番号「03」の登録文字列「取扱注
意」の印刷が終了すると、次に、登録番号「04」の登
録文字列「管理責任者」が(定長値L0=4cmの)定
長の範囲に印刷可能か否かを判別する。この文字列は
(5文字であり、前述の「1cm/1文字」の前提では
定長値L0=4cmの)定長の範囲に印刷不可能なの
で、ここでは、「定長オーバー」、「登録No.04」
および「印刷不可」のメッセージを表示するとともに、
その文字列「管理責任者」の印刷を省略して次の処理に
移行する。この場合、この文字列「管理責任者」は印刷
対象として選択されたm(=3)個のうちの最後の登録
文字列なので、次の処理として印刷を終了して、元のテ
キスト編集画面に戻る。そして、これらの処理により、
(定長値L0=4cmの)定長の範囲に印刷可能な登録
文字列「山田太郎」、「取扱注意」のみが、図16に示
すように、その定長の範囲に入るように印刷される(オ
ートカットでは図(a)〜(c)、カットマーク印刷で
は(d)のようになる:ただし、定長の範囲内の割付は
図9と対応している。また、この場合、合計の長さ(実
印刷長)Lr=2×L0=8cmとなる)。
【0118】上述のように、このテープ印刷装置1で
は、(例えば定長値L0=4cmの)定長が設定された
後に登録印刷キー347が押され(印刷指示が行わ
れ)、かつ、m(「すべて」を選択した前者の例ではm
=n=4、「一部」を選択した後者の例ではm=3)個
の各登録文字列について、(例えば前者の例の「設計チ
ーム」、後者の例の「管理責任者」のように)定長の範
囲に印刷不可能と判別されたときに、その登録文字列の
印刷を省略して次の処理に移行する。この場合、(後者
の例のように)定長の範囲に印刷不可能と判別された登
録文字列がm個のうちの最後の登録文字列であれば、次
の処理として印刷の終了処理に移行する(印刷を終了す
る)。一方、(前者の例のように)m個のうちの最初ま
たは途中の登録文字列であれば、次の登録文字列の印刷
処理に移行する。この場合、次の登録文字列について
も、定長の範囲に印刷可能であれば印刷し、印刷不可能
であれば印刷を省略して次の処理に移行することにな
る。したがって、このテープ印刷装置1では、n(複
数)個の文字列を登録文字列として登録しておき、n個
のうちの任意のm個(任意の1個以上)の登録文字列を
選択して、m個の(選択された)登録文字列のうちの定
長の範囲に印刷可能なもののみを抜粋して印刷できる。
【0119】なお、上述の例では、図15で前述のよう
に、m個の各登録文字列(例えば文字列「設計チー
ム」)について、定長の範囲に印刷不可能と判別された
ときに、その旨を報知する(メッセージ「定長オーバ
ー」を表示する)とともに、その登録文字列の印刷を省
略したが、強制的に印刷できるようにしても良い。例え
ば図17に示すように、登録番号「01」の登録文字列
「山田太郎」の印刷が終了し(T80)、登録番号「0
2」の登録文字列「設計チーム」について、定長の範囲
に印刷不可能であること判別されたときに、図15と同
様の「定長オーバー」のメッセージの表示とともに、強
制印刷を行うか否かをユーザに問い合わせる「印刷?」
のメッセージを表示する(T84)。ここで、ユーザに
より選択キー323が押されると、「定長オーバー」で
あっても強制的に印刷して、すなわち定長が設定されな
いときの印刷長さ(任意長)で印刷して(T85)、次
の処理(次の印刷:T82:図15と同じ)に移行す
る。一方、上記の状態で(T84)、ユーザによりその
他のキー(ここでは、取消キー326の押下も意味を持
つので、選択キー323および取消キー326以外のキ
ーを以下「その他ANYキー」3S3という)が押され
ると、図15の例と同様に印刷を省略して次の処理に移
行する(T82)。
【0120】この例の場合、m個の各登録文字列につい
て、定長の範囲に印刷可能か否かに拘らずに、その登録
文字列の印刷を強行する強制印刷を指示可能であり、強
制印刷が指示された場合、m個の各登録文字列につい
て、定長の範囲に印刷不可能と判別されたときに、その
登録文字列を定長が設定されないときの印刷長さ(任意
長)で印刷する。すなわち、強制印刷が指示された場
合、定長の範囲に印刷可能か否かに拘らずに印刷が行わ
れるが、定長の範囲に印刷可能であるときには、その定
長に従って印刷でき、一方、定長の範囲に印刷不可能で
あるときには、任意長で印刷できる。これにより、ユー
ザは、その任意長の印刷結果等から印刷不可能な程度を
把握して、その登録文字列の編集をし直すなどの対処を
することができる。また、定長の範囲に印刷可能な登録
文字列については、当初の目的通りの定長印刷ができ
る。
【0121】特に上記の例のように「定長オーバー」の
メッセージが表示される(定長の範囲に印刷不可能であ
る旨が報知される)場合、ユーザは、定長の範囲に印刷
不可能であることを知った上でとりあえず任意長で印刷
でき、その後(例えば後日)、編集し直したり、あるい
は定長値を設定し直したりすることができる。一方、強
制印刷の指示は、上記のように印刷指示の後ばかりでな
く、印刷指示の前に行えるようにすることもできる。例
えば強制的に印刷するためのモード等を設けて、予めそ
のモード等を設定しておくことにより、印刷指示前に指
示できるようにしても良い。
【0122】また、図17で上述の例では、強制印刷を
行うか否かをユーザに問い合わせる状態で(T84)、
ユーザによりその他ANYキー3S3が押されたとき
に、その印刷を省略したが、印刷処理全体、すなわちm
個の登録文字列の印刷をその時点で中止(以下「強制中
止」)して、元のテキスト編集画面(T60:図8、図
15と同じ)に戻るようにしても良い(同図の点線参
照)。また、例えば「印刷?」の代わりに「印刷(P)
/中止(S)?」などのメッセージを表示するようにし
て、文字「P」のキーが押されたときには強制印刷(同
図の選択キー323が押されたときと同じ)を行い、文
字「S」のキーが押されたときには印刷を強制中止し
(同図の点線参照)、その他のキーが押されたときには
その文字列の印刷を省略して次の処理に移行する(同図
のその他ANYキー3S3が押されたときと同じ)、な
どのように選択できるようにしても良い。
【0123】上記の例の場合、m個の各登録文字列につ
いて、定長の範囲に印刷不可能であると判別されたとき
に、m個の登録文字列の印刷をその時点で中止する強制
中止を指示可能であり、強制中止が指示された場合、そ
の指示に従って、m個の登録文字列の印刷をその時点で
中止する。特に上記の例のように「定長オーバー」のメ
ッセージが表示される(定長の範囲に印刷不可能である
旨が報知される)場合、ユーザは、その時点で強制中止
を指示し、その印刷不可能とされた登録文字列を読み出
して編集し直したり、あるいは定長値を設定し直したり
することができる。また、この強制中止の指示も、印刷
指示の後ばかりでなく、印刷指示の前に行えるようにす
ることができ、例えば強制的に中止するためのモード等
を設けて、予めそのモード等を設定しておくことによ
り、印刷指示前に指示できるようにしても良い。そし
て、上記のように強制印刷や強制中止などをできるよう
にすれば、テープ印刷装置1の操作性を向上できる。な
お、上述の例では、定長の範囲に印刷可能で印刷中にも
その旨の表示を行ったが(例えば図15、図17のT8
0、T82等)、定長の範囲に印刷不可能のときのみそ
の旨を報知する(例えば図15のT81、図17のT8
4等)ようにしても良い。
【0124】ところで、テープ印刷装置1では、定長が
設定されないまま登録印刷キー347が押されたときに
(印刷指示が行われたときに)、m個の各登録文字列の
長さに沿った印刷長さ(任意長)の印刷を行う。すなわ
ち、定長が設定されないまま印刷指示が行われたときに
は任意長の印刷を行うので、n(複数)個の文字列を登
録文字列として登録しておくことにより、そのうちの任
意のm個(任意の1個以上)を選択して、定長印刷ばか
りでなく、任意長印刷にも適用でき、これにより利便性
を向上させている。
【0125】また、上述の各例では、少なくとも(n
=)1個以上の登録文字列が登録されている場合につい
て説明したが、登録印刷キー347が押された(印刷指
示が行われた)時点で、登録文字列として登録された文
字列がない場合、その旨を表示(報知)する。例えば図
18に示すように、前述と同様のテキスト編集画面を表
示した状態で(T57:図8等と同じ)、登録印刷キー
347が押されると(印刷指示が行われると)、登録文
字列として登録された文字列がない場合には、「登録テ
キストなし」のメッセージを表示する(T86)。この
状態でANYキー3S1が押されると、元のテキスト編
集画面に戻る(T87:T57と同じ)。すなわち、こ
の場合、登録文字列として登録された文字列がない旨を
表示(報知)するので、これにより、ユーザは、登録文
字列がないことを把握でき、新たな文字列を入力・編集
して登録文字列として登録するなど、適宜対処し易くな
る。
【0126】また、本実施形態のテープ印刷装置1にお
いても、第1実施形態と同様の各種の応用が可能であ
り、同様の作用・効果が得られる。例えば任意の文字列
を登録文字列の1個として登録するときに、定長の設定
がない場合の各文字列の長さに沿った印刷長さである任
意長を登録することにより、定長が設定された場合に
は、その定長の範囲に印刷可能か否かを判断するための
参考とすることができ、また、上記のように任意長印刷
のときには、その印刷長の参考とすることができる。
【0127】また、印刷対象物がテープTなので、カッ
トによりラベルを作成でき、オートカットでは、mが複
数(2≦m)のときにも、m個の各登録文字列の印刷結
果の各画像の相互間を自動的にカットするので、m個の
各登録文字列を印刷したラベル等を容易に作成できる。
また、手動カットの場合でも、カットマークを付すよう
にすれば、mが単数のときばかりでなく、mが複数(2
≦m)のときでも、そのm個の各登録文字列の印刷結果
の各画像の相互間をカットするためのカットマークを印
刷することにより、ユーザは、印刷されたカットマーク
に従って、印刷対象物であるテープを容易にカットで
き、m個の各登録文字列を印刷したラベル等を容易に作
成できる。
【0128】また、図13や図14で前述したのと同様
に、このテープ印刷装置1でも、n個の登録文字列のう
ちの任意のk(kは1≦k≦nとなる整数)個の登録文
字列を選択して、その登録を削除可能であり、これによ
り、任意の文字列を登録文字列として自由自在に登録し
たり削除したりすることができ、操作性をさらに向上さ
せている。
【0129】ところで、一般的に、テープ印刷装置で
は、図9等でも図示のようにテープに印刷した各文字列
の部分をカットし、ラベルとして所望の箇所に貼るが、
各文字列を印刷した各ラベルをその所望の箇所の幅や長
さに合わせて貼るために、それらのラベル長の総和(実
印刷長)を所定の長さ(総長)以下にできれば便利であ
る。これに対し、前述の定長印刷のように、個別の文字
列を印刷するときの印刷長さ(定長)を設定できても、
複数個の文字列を連続して印刷する場合の所望の長さ
(総長)を設定できるものは知られていない。そこで、
そのようなテープ印刷装置を、第3実施形態のテープ印
刷装置1として、以下に説明する。
【0130】すなわち、第3実施形態のテープ印刷装置
1では、n(複数)個の文字列を登録文字列として登録
しておき、そのうちのm個(任意の1個以上)を選択し
てテープ(印刷対象物)Tに連続印刷可能な印刷装置
(例えば、第1、第2実施形態で前述のテープ印刷装置
1)に、所定の文字列処理方法を採用(適用)すること
により、m個(任意の1個以上)の登録文字列を選択し
て印刷しても、それらの実印刷長が予め設定された総長
の範囲に入るように印刷できるようにしている。
【0131】前述の第1、第2実施形態では、主に定長
を設定した場合について説明したので、ここでは、ま
ず、定長を設定しない場合の登録〜印刷の例について説
明しておく。また、ここでは、理解し易いように、図7
等で前述の例と一部を変更して、すなわち、登録番号
「01」〜「03」の順に、文字列「山田 太郎」、
「取扱注意」、「管理責任者」を入力した例について説
明する。ただし、前述と同様に簡易に説明するため、前
述の「1cm/1文字」の前提で説明する。すなわち、
上記の文字列「山田 太郎」の印刷長さ(任意長)L1
=5cm、文字列「取扱注意」の印刷長さ(任意長)L
2=4cm、文字列「管理責任者」の印刷長さ(任意
長)L3=5cmとする。
【0132】まず、前述の定長(印刷)も後述する総長
(印刷)も設定されていないものとして、図7で前述し
たのと同様に、上記の(n=)3個の文字列「山田 太
郎」、「取扱注意」、「管理責任者」を登録する場合に
ついて説明する。例えば図19に示すように、まず、ユ
ーザにより1行の文字列「山田 太郎」が入力され、そ
のテキスト編集画面を表示した状態で(T90)、連続
登録キー346が押されると(操作されると)、この文
字列「山田 太郎」を登録文字列の1個(例えば登録番
号「01」の登録文字列)として登録する(T91)。
続いて、文字列「取扱注意」が入力され、そのテキスト
編集画面を表示した状態で(T92)、連続登録キー3
46が押されると、この文字列「取扱注意」を例えば登
録番号「02」の登録文字列として登録する(T9
3)。また、同様にして、次に、文字列「管理責任者」
が入力され、そのテキスト編集画面を表示した状態で
(T94)、連続登録キー346が押されると、この文
字列「管理責任者」を例えば登録番号「03」の登録文
字列として登録する(T95)。そして、ここまでの登
録により、登録番号「01」の登録文字列として文字列
「山田 太郎」が、登録番号「02」の登録文字列とし
て文字列「取扱注意」が、登録番号「03」の登録文字
列として文字列「管理責任者」が、それぞれ登録され
る。
【0133】この状態で、図8等で前述のようにユーザ
により登録印刷キー347が押されると、n(=3)個
のうちの任意のm個(mは1≦m≦nとなる整数)の登
録文字列を印刷対象として選択するための選択画面に画
面遷移するので、「すべて」が選択表示された状態で、
ユーザにより選択キー323が押されると、「すべ
て」、すなわちn個のすべてをm(=n)個の印刷対象
として選択し、「印刷中」のメッセージの表示ととも
に、m(=n=3)個の登録文字列(「山田太郎」、
「取扱注意」、「管理責任者」)の文字列画像を印刷画
像として印刷し、印刷が終了すると、元のテキスト編集
画面に戻る。この場合、オートカットでは、印刷後には
テープTのカットが自動的に行われて、図20(a)に
示すような任意長印刷によるラベルR9〜R11などが
作成され、カットマーク印刷では、同図(b)のように
カットマークCmを付して印刷される。この場合、m
(=3)個の各登録文字列の印刷長さの総和である実印
刷長Lr=L1+L2+L3=5+4+5=14cmで
印刷される(同図(c)参照)。
【0134】もちろん、前述の図10と同様に、n(=
3)個のうちの任意のm個の登録文字列を印刷対象とし
て選択するための選択画面で「一部」を選択することに
より、(n=)3個の登録文字列(上記の例では「山田
太郎」、「取扱注意」、「管理責任者」)のうちの例
えば(m=)2個の登録文字列(例えば「山田 太
郎」、「管理責任者」)を選択することもできる。ま
た、前述のように、印刷対象として選択した順に番号等
を付して、印刷の際にはその順に印刷できるようにして
も良く、この場合、選択された選択肢には選択順を示す
番号として表示するようにして、選択された旨ばかりで
なく、その選択順をも同時に把握できるようにしても良
い。この場合、例えば最初に(選択順01番として)登
録番号「03」の「管理責任者」、次に(選択順02番
として)登録番号「01」の「山田 太郎」を選択すれ
ば、印刷の際には「管理責任者」の次に「山田太郎」を
連続して印刷することになり、「管理責任者」「山田太
郎」をカットしないまま貼るなどの利用方法も採用でき
る。
【0135】次に、本実施形態の特徴に関係する総長
(印刷)の設定について説明する。例えば図21に示す
ように、図4で前述の「書式」の第1階層の選択画面で
「定長印刷」を選択表示した状態で(T20:図4と共
通)、ユーザによりカーソルキー330DRが押され
(操作され)、「総長印刷」が選択表示され(T10
0)、選択キー323が押されると(操作されると)、
「総長印刷」が選択され、その第2階層の選択画面に画
面遷移する(T101)。
【0136】この第2階層の「総長印刷」の選択画面で
は、「定長印刷」の場合と同様に、総長を設定しない
(任意長となる)「しない」、結果的に総長値LT=2
0cmの設定となる「A4ファイル」、などの選択肢を
表示するが、前述の「定長印刷」の場合と同様なので、
ここでは説明は省略する。一方、この第2階層の「総長
印刷」の選択画面においても、「定長印刷」の場合と同
様に、数字キー群313を押す(操作する)ことによ
り、総長値LTを数字により直接入力(直接設定)する
ことができ、例えばユーザにより数字キー群313の
「12」(「1」の次に「2」)が押されると、「12
cm」を表示し、この状態で(T102)、選択キー3
23が押されると、総長値LT=12cmが設定され、
「総長印刷」の場合には、ここで、総長印刷の設定(総
長の設定)を終了して、「書式」の第1階層の選択画面
に戻る(T103:T100と同じ)。そして、図6で
前述のように、ここで、ユーザのカーソルキー330の
操作により「終わり?」が選択表示され、この状態で
(T25:図6と共通)、ユーザにより選択キー323
が押されると、「終わり?」が選択され、すなわち書式
の設定を終了して、テキスト編集画面に戻る(図6のT
26)。
【0137】上述のように、このテープ印刷装置1で
は、m個の登録文字列を連続印刷するときの全体の所望
の印刷長さを総長として設定できる。そこで、例えば上
記のように総長値LT=12cmの総長が設定された後
に図19で前述のような文字列の登録を行う場合、前述
のように、まず、候補文字列「山田 太郎」を登録番号
「01」の登録文字列として登録し、続いて、候補文字
列「取扱注意」を登録番号「02」の登録文字列として
登録しても、ここまでの登録では、実印刷長Lr=L1
+L2=5+4=9cm(≦LT=12cm)なので、
それぞれ登録文字列の1個として登録する。
【0138】言い替えると、このテープ印刷装置1で
は、m個の登録文字列を連続印刷するときの全体の所望
の印刷長さを総長として設定可能であり、任意の文字列
(上記の例では、候補文字列「取扱注意」)を候補文字
列として入力し、候補文字列を登録文字列の1個として
登録するために連続登録キー346が押されると(登録
指示が行われると)、既登録の全ての登録文字列(上記
の例では登録文字列「山田 太郎」)の印刷長さの総和
(上記の例ではL1=5cm)に候補文字列(「取扱注
意」)を単独で印刷するときの印刷長さ(L2=4c
m)を加算した実印刷長Lr(上記の例では、Lr=L
1+L2=5+4=9cm)を算定し、(上記の例のよ
うに)総長LT(=12cm)が設定された後に連続登
録キー346が押された(登録指示が行われた)とき
に、実印刷長Lrが総長LT以下(Lr≦LT)か否か
を判別し、実印刷長が総長以下と判別されたときに、候
補文字列(上記の例では文字列「取扱注意」)を登録文
字列の1個として登録する。
【0139】すなわち、登録指示(連続登録キー346
の押下)に先立って総長LTが設定され、その後に登録
指示が行われた場合、入力した候補文字列を登録文字列
に加えても(登録しても)、登録文字列の全てを連続印
刷するときの印刷長さの総和(実印刷長Lr)が、設定
された総長LT以下と成るか否かを判別して、総長以下
と成るときに、候補文字列を登録文字列の1個として登
録する。この場合、後述のように、実印刷長が総長以下
とならないときの処理を別にしておくことにより、全て
(n個全て)の登録文字列を印刷対象として選択して
も、総長の範囲内に印刷可能とすることができる。した
がって、n(複数)個の文字列を登録文字列として登録
しておき、そのうちの任意のm個(任意の1個以上)を
選択してテープ(印刷対象物)Tに連続印刷可能なテー
プ印刷装置(印刷装置)1に、この文字列処理方法を採
用(適用)することにより、いずれの登録文字列を選択
して印刷しても、それらの実印刷長Lrが予め設定され
た総長LTの範囲に入るように印刷可能とすることがで
きる。
【0140】上述の「山田 太郎」を登録番号「01」
の登録文字列として登録し、続いて、候補文字列「取扱
注意」を登録番号「02」の登録文字列として登録した
後、前述の図19と同様に、例えば図22に示すよう
に、ユーザにより文字列「管理責任者」が入力され、そ
のテキスト編集画面を表示した状態で(T94:図19
と同じ)、連続登録キー346が押されると、既登録の
全ての登録文字列(上記の例では登録文字列「山田 太
郎」および「取扱注意」)の印刷長さの総和(上記の例
ではL1+L2=5+4=9cm)に候補文字列(「管
理責任者」)を単独で印刷するときの印刷長さ(L3=
5cm)を加算した実印刷長Lr(上記の例では、Lr
=L1+L2+L3=5+4+5=14cm:図20
(b)(c)参照)を算定し、実印刷長Lrが総長LT
以下(Lr≦LT)とならないので、「総長オーバー」
および「登録不可」のメッセージを表示するとともに、
その文字列「管理責任者」の登録を中止する(T11
0)。この場合、ユーザは、そのメッセージ「総長オー
バー」により、入力した候補文字列「管理責任者」を登
録すると設定されている総長(12cm)の範囲に印刷
不可能であることを把握でき、また、その結果、登録が
行われなかったことを把握できる。もっとも、ここでは
「登録不可」のメッセージによりさらに明示するように
している。ここで、ユーザによりANYキー3S1が押
されると、元のテキスト編集画面に戻る(T111:T
94と同じ)。
【0141】すなわち、このテープ印刷装置1では、総
長(上記の例では総長値LT=12cm)が設定された
後に連続登録キー346が押され(登録指示が行わ
れ)、かつ、実印刷長Lrが総長LT以下でないと判別
されたときに、その旨を報知する(上記の例ではメッセ
ージ「総長オーバー」を表示する)。これにより、ユー
ザは、候補文字列(「管理責任者」)を登録すると登録
文字列の実印刷長Lrが総長LT以下にならないことを
把握でき、登録しても総長LTの範囲に印刷可能なよう
に候補文字列を編集し直すなどの措置を行うことがで
き、登録して印刷するまで待つことなく、即座に対応す
ることが可能になる。
【0142】例えば図22に示すように、文字列「管理
責任者」が入力された状態から(T111)、ユーザの
編集により(文字列中の「責任」の削除により)文字列
「管理者」が入力された状態となり、その状態で(T1
12)、連続登録キー346が押されると(登録指示が
行われると)、既登録の全ての登録文字列(「山田太
郎」および「取扱注意」)の印刷長さの総和(L1+L
2=5+4=9cm)に候補文字列(「管理者」)を単
独で印刷するときの印刷長さ(L4=3cm)を加算し
た実印刷長Lr(=L1+L2+L4=5+4+3=1
2cm:図20(d)(e)参照)を算定し、実印刷長
Lr(=12cm)が総長LT(=12cm)以下(L
r≦LT)となるので、候補文字列「管理者」を登録文
字列の1個として登録する(T113)。
【0143】なお、上記の例の場合、実印刷長Lrが総
長LT以下でない旨の報知(表示)として(T11
0)、例えば「総長オーバー」および「登録不可」の間
に「印刷長さ14cm」、「2cmオーバー」、「2文
字オーバー」など、総長を超える長さやそれに対応する
文字数(すなわち何文字削除すれば良いか)等の情報を
付加して報知すれば、その後の編集等に便利であり、さ
らに好ましい。
【0144】上述のように、テープ印刷装置1では、
(例えば総長値LT=12cmの)総長が設定された後
に連続登録キー346が押され(登録指示が行われ)、
かつ、実印刷長Lrが総長LT以下でないと判別された
ときに、候補文字列(例えば上述の文字列「管理責任
者」)の登録を中止する。これにより、全て(n個全
て)の登録文字列を印刷対象として選択しても、総長L
Tの範囲内に印刷できるようになる。したがって、この
テープ印刷装置1では、任意のm個(任意の1個以上)
の登録文字列を選択して印刷しても、それらの実印刷長
Lrが予め設定された総長LTの範囲に入るように印刷
できる(図20(d)(e)参照)。
【0145】なお、上述の例では、実印刷長Lrが総長
LT以下でないと判別されたときに、候補文字列(例え
ば上述の文字列「管理責任者」)の登録を中止したが、
強制的に登録できるようにしても良い。例えば図23に
示すように、前述の候補文字列「設計チーム」が入力さ
れ、そのテキスト編集画面を表示した状態で(T94:
図22と共通)、連続登録キー346が押されたときに
(登録指示が行われたときに)、図22と同様の「総長
オーバー」のメッセージの表示とともに、強制登録を行
うか否かをユーザに問い合わせる「登録?」のメッセー
ジを表示する(T114)。ここで、ユーザにより選択
キー323が押されると、「総長オーバー」であっても
強制的に登録して、元のテキスト編集画面に戻る(T1
15:図19のT95、図22のT111等と同じ)。
一方、上記の状態で(T114)、ユーザによりその他
ANYキー3S2が押されると、図22の例と同様に登
録を中止して、元のテキスト編集画面に戻る(T11
5)。
【0146】この例の場合、候補文字列を登録したとし
たときの実印刷長Lrが総長LT以下か否かに拘らず
に、登録を強制する強制登録を指示可能であり、強制登
録が指示されたときには、その指示に従って、候補文字
列の登録を行う。特に上記の例のように「総長オーバ
ー」のメッセージが表示される(実印刷長が総長以下で
ない旨が報知される)場合、ユーザは、総長の範囲に印
刷不可能であることを知った上でとりあえず(強制)登
録しておき、その後(例えば後日)、読み出して編集し
直したり、あるいは登録後に総長値を設定し直したり、
印刷対象として選択する登録文字列の種類や数を変更し
たりすることができる。一方、強制登録の指示は、上記
のように登録指示の後ばかりでなく、登録指示の前に行
えるようにすることもできる。例えば強制的に登録する
ためのモード等を設けて、予めそのモード等を設定して
おくことにより、登録指示前に指示できるようにしても
良い。そして、これらの文字列処理方法を採用した場
合、テープ印刷装置1の操作性を向上できる。
【0147】なお、本実施形態のテープ印刷装置1にお
いても、第1実施形態と同様に、上記の登録までを、テ
ープ印刷装置1で採用している文字列処理方法として把
握することもできるし、その後の印刷の処理までを文字
列処理方法として把握することもできるので、登録〜印
刷までの処理を文字列処理方法として説明すると、本実
施形態においても、第1実施形態や第2実施形態と同様
の各種の応用が可能であり、同様の作用・効果が得られ
る。
【0148】例えば印刷対象物がテープTなので、カッ
トによりラベルを作成でき、オートカットでは、mが複
数(2≦m)のときにも、m個の各登録文字列の印刷結
果の各画像の相互間を自動的にカットするので、m個の
各登録文字列を印刷したラベル等を容易に作成できる。
また、手動カットの場合でも、カットマークを付すよう
にすれば、mが単数のときばかりでなく、mが複数(2
≦m)のときでも、そのm個の各登録文字列の印刷結果
の各画像の相互間をカットするためのカットマークを印
刷することにより、ユーザは、印刷されたカットマーク
に従って、印刷対象物であるテープを容易にカットで
き、m個の各登録文字列を印刷したラベル等を容易に作
成できる。また、図13や図14で前述したのと同様
に、このテープ印刷装置1でも、n個の登録文字列のう
ちの任意のk(kは1≦k≦nとなる整数)個の登録文
字列を選択して、その登録を削除可能であり、これによ
り、任意の文字列を登録文字列として自由自在に登録し
たり削除したりすることができ、操作性をさらに向上さ
せている。
【0149】また、図19〜図20でも前述のように、
(定長が設定されない場合と同様に)、このテープ印刷
装置1では、総長が設定されないまま連続登録キー34
6が押されたとき(すなわち、総長が設定されないまま
登録指示が行われたとき)に、候補文字列の登録を行
う。総長が設定されないまま登録指示が行われた場合と
は、登録指示の前後に拘らず総長設定が行われない場
合、または、登録指示の後に総長設定が行われる場合、
のいずれかである。前者では、候補文字列の長さに拘ら
ず登録して印刷できるので、総長に拘らず印刷したい場
合等に利用できる。後者では、とりあえず登録するの
で、後に総長が設定されたときに、その範囲に印刷可能
か否かの判別(チェック)対象とすることができる。な
お、この場合も、候補文字列を登録文字列として登録す
るとともに、それをそのまま印刷したときの印刷長さ
(任意長)を登録しておけば、後のチェック等に利用で
きるので、好ましい。
【0150】ここで、図23で前述の例のように、登録
すると総長の範囲に印刷不可能になると判別された文字
列を強制登録する場合や、図19で前述の例のように、
総長が設定されないまま任意長登録された場合などのよ
うに、連続印刷すると総長の範囲に印刷不可能な登録文
字列として登録されている可能性がある場合、印刷前に
総長を設定したときには、総長の範囲に印刷できるよう
にすれば便利である。そこで、そのようなテープ印刷装
置1を、第4実施形態のテープ印刷装置1として、以下
に説明する。
【0151】すなわち、第4実施形態のテープ印刷装置
1では、所定の文字列処理方法の採用により、n(複
数)個の文字列を登録文字列として登録しておき、その
うちのm個(任意の1個以上)を選択して、それらの実
印刷長が予め設定された総長の範囲に入るようにテープ
(印刷対象物)Tに連続印刷できる。
【0152】まず、本実施形態のテープ印刷装置1で
は、第1〜第3実施形態と同様に、任意の文字列を入力
して登録文字列の1個として登録する。ここでは、図1
9で前述の例に図7で前述の例を組み合わせて、「山田
太郎」、「設計チーム」、「取扱注意」、「管理責任
者」を候補文字列として入力した例について説明する。
また、第3実施形態と同様の総長値LT=12cmの定
長を設定し、前述の「1cm/1文字」の前提で説明す
る。このため、登録文字列としては、登録番号「01」
に任意長L1=5cmの文字列「山田太郎」、登録番号
「02」に任意長L2=5cmの文字列「設計チー
ム」、登録番号「03」に任意長L3=4cmの文字列
「取扱注意」、登録番号「04」に任意長L4=5cm
の文字列「管理責任者」を登録する。例えば定長や総長
を設定することなく、前述の図7や図19と同様に各候
補文字列が入力され、それぞれのテキスト編集画面の状
態で、ユーザにより連続登録キー346が押されると、
そのまま上記のように、すなわち登録番号「01」〜
「04」の順に、「山田 太郎」、「設計チーム」、
「取扱注意」、「管理責任者」を登録する。
【0153】ここで、例えば図24に示すように、図8
で前述と同様に、最後の(ここでは登録番号「04」
の)登録文字列「管理責任者」を登録直後のテキスト編
集画面を表示した状態で(T120:図19のT95と
同じ)、ユーザにより登録印刷キー347が押される
と、n(ここではn=4)個のうちの任意のm個(mは
1≦m≦nとなる整数)の登録文字列を印刷対象として
選択するための選択画面に画面遷移する(T121:図
8等のT58等と同じ)。
【0154】例えば図24に示すように、「すべて」が
選択表示された状態で(T121)、ユーザにより選択
キー323が押されると、n個のすべてをm(=n=
4)個の印刷対象として選択し、実印刷長Lr(=L1
+L2+L3+L4=5+5+4+5=19cm)を算
定し、実印刷長Lrが総長LT(=12cm)以下(L
r≦LT)か否かを判別し、ここでは、実印刷長Lr
(=19cm)が総長LT(=12cm)以下(Lr≦
LT)ではないので、「総長オーバー」および「印刷不
可」のメッセージを表示するとともに、印刷を中止する
(T122)。この場合、ユーザは、そのメッセージ
「総長オーバー」により、印刷対象として選択したm
(=4)の印刷長さの総和である実印刷長Lrが総長L
T以下でないこと、すなわちm個の登録文字列は、総長
(12cm)の範囲に印刷不可能であることを把握で
き、また、その結果、印刷が行われなかったことを把握
できる。もっとも、ここでは「印刷不可」のメッセージ
によりさらに明示するようにしている。ここで、ユーザ
によりANYキー3S1が押されると、元のテキスト編
集画面に戻る(T123:T120と同じ)。
【0155】上述のように、このテープ印刷装置1で
は、総長(上記の例では総長値LT=12cm)が設定
された後に登録印刷キー347が押され(印刷指示が行
われ)、かつ、実印刷長Lrが総長LT以下でないと判
別されたときに、その旨を報知する(上記の例ではメッ
セージ「総長オーバー」を表示する)。これにより、ユ
ーザは、m個の登録文字列が総長(12cm)の範囲に
印刷不可能であることを把握できる。また、上述の例の
ように、その時点で印刷を中止したり、後述のように、
強制的に印刷したりするなど、適宜対処し易くなる。な
お、この場合、総長を超える長さやそれに対応する文字
数(すなわち何文字削除すれば良いか)等の情報を付加
して報知すれば、その後の編集等に便利であり、さらに
好ましい。
【0156】また、上述の例の場合、総長LT(=12
cm)が設定された後に登録印刷キー347が押され
(印刷指示が行われ)、かつ、実印刷長Lr(=19c
m)が総長LT以下でないと判別されたときに、m個の
登録文字列の印刷を中止するので、総長LTの範囲に印
刷可能な場合にのみ印刷できるようになる。したがっ
て、このテープ印刷装置1では、n(複数)個の文字列
を登録文字列として登録しておき、そのうちの任意のm
個(任意の1個以上)を選択して、それらの実印刷長L
rが予め設定された総長LTの範囲に入るように、テー
プ(印刷対象物)Tに連続印刷できる。
【0157】なお、第2実施形態で前述したのと同様
に、実印刷長Lrが総長LT以下でないと判別されたと
きに、強制印刷する機能を設けることもできる。この場
合、図25に示すように、上記の図24の例と同様に、
総長(上記の例では総長値LT=12cm)が設定され
た後に登録印刷キー347が押され(印刷指示が行わ
れ)、「すべて」が選択表示された状態で(T121:
図24と同じ)、ユーザにより選択キー323が押され
て、n個のすべてをm(=n=4)個の印刷対象として
選択し、実印刷長Lr(=19cm)を算定し、実印刷
長Lrが総長LT(=12cm)以下(Lr≦LT)か
否かを判別し、実印刷長Lr(=19cm)が総長LT
(=12cm)以下(Lr≦LT)ではないので、「総
長オーバー」のメッセージの表示とともに、強制印刷を
行うか否かをユーザに問い合わせる「印刷?」のメッセ
ージを表示する(T124)。ここで、ユーザにより選
択キー323が押されると、「総長オーバー」であって
も強制的に印刷して(T125)、元のテキスト編集画
面に戻る(T126:図24のT120と同じ)。一
方、上記の状態で(T124)、ユーザによりその他A
NYキー3S2が押されると、図24の例と同様に印刷
登録を中止して、元のテキスト編集画面に戻る(T12
6)。
【0158】この例の場合、実印刷長Lrが総長LT以
下か否か、すなわち、m個の登録文字列が総長LTの範
囲に印刷可能か否かに拘らずに、m個の登録文字列の印
刷を強制する強制印刷を指示可能であり、強制印刷が指
示されたときに、その指示に従って、m個の登録文字列
を連続印刷する。すなわち、実印刷長Lrが総長LT以
下か否かに拘らずに印刷したい場合等に利用できる。特
に上記の例のように「総長オーバー」のメッセージが表
示される(実印刷長Lrが総長LT以下でない旨が報知
される)場合、ユーザは、総長の範囲に印刷不可能であ
ることを知った上でとりあえず(強制)印刷しておき、
その後に、各登録文字列を編集し直したり、あるいは総
長値を設定し直したり、印刷対象として選択する登録文
字列の種類や数を変更したりすることができる。一方、
強制印刷の指示は、上記のように印刷指示の後ばかりで
なく、印刷指示の前に行えるようにすることもできる。
例えば強制的に印刷するためのモード等を設けて、予め
そのモード等を設定しておくことにより、印刷指示前に
指示できるようにしても良い。そして、これらの文字列
処理方法を採用した場合、テープ印刷装置1の操作性を
向上できる。ただし、本実施形態のテープ印刷装置1で
は、図24で前述の文字処理方法を採用しているものと
して説明を続ける。
【0159】ここで、図10で前述したのと同様に、印
刷対象としては任意のm個を選択することができる。こ
の場合、図24で前述の、n(上記の例ではn=4)個
のうちの任意のm個(mは1≦m≦nとなる整数)の登
録文字列を印刷対象として選択するための選択画面で
(T121:図24と図26で共通)、例えば図26に
示すように、「一部」が選択表示され、この状態で(T
130:図10のT60と同じ)、ユーザにより選択キ
ー323が押されると、下位階層の「テキスト選択」の
選択画面に画面遷移する(T131)。ここでは、前述
の図10と同様に、例えば登録番号「01」の「山田
太郎」を印刷対象のm個の登録文字列のうちの1個とし
て選択し(T131〜T132)、続いて、登録番号
「03」の「取扱注意」を選択し(T133〜T13
4:T134は図27と共通)、続いて、例えば図27
に示すように、登録番号「04」の「管理責任者」を選
択できる(T135〜T136)。
【0160】そして、この状態では(T136)、印刷
対象として登録番号「01」の「山田 太郎」と、登録
番号「03」の「取扱注意」と、登録番号「04」の
「管理責任者」とが、m(ここではm=3)個の印刷対
象として選択されているので、この状態で(T13
6)、ユーザにより選択キー323が押されると、実印
刷長Lr(=L1+L3+L4=5+4+5=14c
m)を算定し、実印刷長Lrが総長LT(=12cm)
以下(Lr≦LT)か否かを判別し、ここでは、実印刷
長Lr(=14cm)が総長LT(=12cm)以下
(Lr≦LT)ではないので(図20(a)〜(c)参
照)、「総長オーバー」および「印刷不可」のメッセー
ジを表示するとともに、印刷を中止する(T137:図
24のT122と同じ)。前述の図24と同様に、ここ
で、ユーザによりANYキー3S1が押されると、元の
テキスト編集画面に戻る(T138:図24のT123
と同じ)。
【0161】上記の例の場合、もちろん、前述の図25
と同様に、強制印刷の機能を有していれば印刷が可能で
はあるが、それでは、設定された総長LT(=12c
m)の範囲に印刷できない(図20(a)〜(c)参
照)。この場合、図22で前述のように、例えば登録番
号「03」の「管理責任者」を「管理者」に編集し直せ
ば、総長LTの範囲に印刷できる(図20(d)(e)
参照)。ただし、その点については前述したので、ここ
では印刷対象のm個の選択を変更する場合について説明
する。
【0162】すなわち、図26〜図27で上述したのと
同様にして、「一部」が選択表示された状態で(図26
のT130)、ユーザにより選択キー323が押され、
下位階層の「テキスト選択」の選択画面に画面遷移した
後(T131)、例えば登録番号「01」の「山田 太
郎」を印刷対象のm個の登録文字列のうちの1個として
選択するが(T131〜T132)、この状態で(T1
32)、ユーザは、カーソルキー330DRを3回押す
ことにより、続く登録番号「02」および「03」は選
択せずに、次の登録番号「04」の文字列「管理責任
者」を選択表示させることができる。すなわち、上記の
状態で(T132)、ユーザによりカーソルキー330
DRが3回押されると、登録番号「04」の文字列「管
理責任者」を選択表示するので、登録番号「04」の
「管理責任者」を選択できる(図27のT135および
T136から登録番号「03」の「*」を削除した表示
となる)。
【0163】そして、この状態では、印刷対象として登
録番号「01」の「山田 太郎」と、登録番号「04」
の「管理責任者」とが、m(ここではm=2)個の印刷
対象として選択されているので、この状態で、ユーザに
より選択キー323が押されると、実印刷長Lr(=L
1+L4=5+5=10cm)を算定し、実印刷長Lr
が総長LT(=12cm)以下(Lr≦LT)か否かを
判別し、ここでは、実印刷長Lr(=10cm)が総長
LT(=12cm)以下(Lr≦LT)となるので、
「印刷中」のメッセージの表示とともに、m(=2)個
の登録文字列(「山田 太郎」、「管理責任者」)を連
続して印刷し(図28参照)、元のテキスト画面に戻る
(図24のT123と同じ)。
【0164】上述のように、このテープ印刷装置1で
は、m個の登録文字列を連続印刷するときの全体の所望
の印刷長さを総長LT(例えば上記の例ではLT=12
cm)として設定可能であり、任意の文字列(例えば上
記の4個の文字列「山田 太郎」、「設計チーム」、
「取扱注意」、「管理責任者」)を入力して(それぞ
れ)登録文字列の1個として登録し、登録印刷キー34
7が押されると(登録文字列の印刷指示が行われる
と)、m(上記ではm=2)個の登録文字列(「山田
太郎」、「管理責任者」)を印刷対象として選択し、m
個の全ての登録文字列の印刷長さの総和である実印刷長
Lr(=10cm)を算定し、総長LT(=12cm)
が設定された後に登録印刷キー347が押され(印刷指
示が行われ)たときに、実印刷長Lrが総長LT以下か
否かを判別し、実印刷長Lrが総長LT以下と判別され
たときに、m(=2)個の登録文字列を連続印刷する。
【0165】すなわち、印刷指示(登録印刷キー347
の押下)に先立って総長が設定され、その後に印刷指示
が行われた場合、実印刷長が総長以下か否かを判別し、
総長以下と判別されたときに、m個の登録文字列を連続
印刷するので、この場合、予め設定された総長の範囲に
入るようにテープ(印刷対象物)Tに連続印刷できる。
また、上述のように、実印刷長が総長以下とならないと
きの処理を別にしておく(例えば印刷を中止する)こと
により、総長の範囲に印刷可能な場合にのみ印刷するこ
とも可能になる。したがって、このテープ印刷装置1で
は、n(複数)個の文字列を登録文字列として登録して
おき、そのうちの任意のm個(任意の1個以上)を選択
して、それらの実印刷長が予め設定された総長の範囲に
入るように、テープ(印刷対象物)Tに連続印刷でき
る。
【0166】なお、m個の登録文字列の選択〜実印刷長
の算定と印刷指示との前後関係は適宜変更(交換)でき
る。すなわち、上述のように、印刷指示後にm個の登録
文字列を選択しても良いし、印刷指示前に予めm個を選
択しておいても良い。後者のようにする場合、第2実施
形態でも前述のように、例えば印刷のためのテキスト選
択のための所定のキー等を設け、テキスト編集画面を表
示した状態でその所定のキーが押されたときには、図1
0や図26〜図27で前述の印刷のためのテキスト選択
の画面と同様の画面に遷移させ、選択後には、元のテキ
スト編集画面に戻るようにすれば良い。これにより、印
刷の指示をしなくても予め印刷対象の登録文字列を選択
しておくことができる。
【0167】また、同様に、印刷対象の登録文字列を選
択する場合、その選択順を付して、印刷の際にはその順
に印刷できるようにしたり、選択された選択肢に「*」
のような記号でなく、選択順を示す番号を表示して、そ
の選択順をも同時に把握できるようにしても良い。上記
の例では、例えば最初に(選択順01番として)登録番
号「04」の「管理責任者」、次に(選択順02番とし
て)登録番号「01」の「山田 太郎」を選択すれば、
印刷の際には「管理責任者」の次に「山田 太郎」を連
続して印刷することになり、「管理責任者」「山田太
郎」をカットしないまま貼るなどの利用方法も採用でき
る。また、上述の後者の場合(印刷指示前に予めm個を
選択する場合)、実印刷長の算定は、m個が選択された
時点で行っても良いし、印刷指示が行われた時点で行っ
ても良い。また、定長が設定された場合、m個の各登録
文字列の印刷長さを定長とし、実印刷長はその定長のm
倍として算定可能となる(図9(e)、図11(e)、
図16(e)等参照)。
【0168】また、図24や図27で前述の例では、実
印刷長Lrが総長LT(=12cm)以下(Lr≦L
T)ではないと判別したときに「総長オーバー」および
「印刷不可」のメッセージを表示するとともに、印刷を
中止し(図24のT122、図27のT137)、その
後、ユーザによりANYキー3S1が押されると、元の
テキスト編集画面に戻る(図24のT123、図27の
T138)としたが、テキスト編集画面に戻るのではな
く、印刷対象のm個の登録文字列の選択をし直せるよう
にしても良い。
【0169】この場合、例えば図27に対応して図29
に示すように、「総長オーバー」および「印刷不可」の
メッセージを表示して、印刷を中止した状態で(T13
7:図27と共通)、ユーザによりANYキー3S1が
押されると、図10や図26〜図27で前述のテキスト
選択の画面と同様の画面に遷移し(T140)、図27
でm(=3)個のうちの1個として選択した登録番号
「03」の登録文字列「取扱注意」の選択を外す
(「*」が削除される)ことにより(T140〜T14
2)、結果的に、印刷対象として登録番号「01」の
「山田 太郎」と、登録番号「04」の「管理責任者」
とが、m(ここではm=2)個の印刷対象として選択さ
れる。この状態で(T142)、ユーザにより選択キー
323が押されると、前述と例と同様に、実印刷長Lr
(=L1+L4=5+5=10cm)を算定し、実印刷
長Lrが総長LT(=12cm)以下(Lr≦LT)か
否かを判別し、ここでは、実印刷長Lr(=10cm)
が総長LT(=12cm)以下(Lr≦LT)となるの
で、「印刷中」のメッセージの表示とともに、m(=
2)個の登録文字列(「山田 太郎」、「管理責任
者」)を連続して印刷し(T143:図28参照)、元
のテキスト画面に戻る(図27のT138等と同じ)。
すなわち、設定された総長LT(=12cm)の範囲に
m(ここではm=2)個の登録文字列を印刷できる。
【0170】図24の例に対しても同様であり、例えば
図30に示すように、「総長オーバー」および「印刷不
可」のメッセージを表示して、印刷を中止した状態で
(T122:図24と共通)、ユーザによりANYキー
3S1が押されると、同様のテキスト選択の画面に遷移
するので(T150:図26のT131と同じ)、図2
4で「すべて」、すなわちm(=n=4)個を選択して
いたのに対して、改めて印刷対象として登録番号「0
1」の「山田 太郎」と、登録番号「04」の「管理責
任者」とを、m(ここではm=2)個の印刷対象として
選択でき(T150〜T153)、この状態で(T15
3)、ユーザにより選択キー323が押されると、実印
刷長Lrを算定し、実印刷長Lrが総長LT以下(Lr
≦LT)か否かを判別し、実印刷長Lr(=10cm)
が総長LT(=12cm)以下(Lr≦LT)となるの
で、「印刷中」のメッセージの表示とともに、m(=
2)個の登録文字列(「山田 太郎」、「管理責任
者」)を連続して印刷し(T154:図28参照)、元
のテキスト画面に戻る(図24のT123等と同じ)。
すなわち、設定された総長LT(=12cm)の範囲に
m(ここではm=2)個の登録文字列を印刷できる。
【0171】ところで、図19〜図20で前述したのと
同様に、このテープ印刷装置1では、総長が設定されな
いまま登録印刷キー347が押されたときに(印刷指示
が行われたときに)、m個の登録文字列を連続印刷す
る。したがって、n(複数)個の文字列を登録文字列と
して登録しておくことにより、総長を設定する場合ばか
りでなく、設定しない場合にも、任意のm個(任意の1
個以上)を選択して連続印刷でき、これにより利便性を
向上させている。
【0172】また、本実施形態のテープ印刷装置1にお
いても、前述の各実施形態と同様の各種の応用が可能で
あり、同様の作用・効果が得られる。例えば任意の文字
列を登録文字列の1個として登録するときに、その任意
の文字列の長さに沿った印刷長さである任意長を登録す
ることにより、これを実印刷長を算定するときの参考と
することができる。また、図18で前述のように、登録
印刷キー347が押された(印刷指示が行われた)時点
で、登録文字列として登録された文字列がない場合、そ
の旨を表示(報知)することにより、ユーザは、登録文
字列がないことを把握でき、新たな文字列を入力・編集
して登録文字列として登録するなど、適宜対処し易くな
る。
【0173】また、印刷対象物がテープTなので、カッ
トによりラベルを作成でき、オートカットでは、mが複
数(2≦m)のときにも、m個の各登録文字列の印刷結
果の各画像の相互間を自動的にカットするので、m個の
各登録文字列を印刷したラベル等を容易に作成できる。
また、手動カットの場合でも、m個の各登録文字列の印
刷結果の各画像の相互間をカットするためのカットマー
クを印刷することにより、ユーザは、印刷されたカット
マークに従って、印刷対象物であるテープを容易にカッ
トでき、m個の各登録文字列を印刷したラベル等を容易
に作成できる。
【0174】また、図13や図14で前述したのと同様
に、このテープ印刷装置1でも、n個の登録文字列のう
ちの任意のk(kは1≦k≦nとなる整数)個の登録文
字列を選択して、その登録を削除可能であり、これによ
り、任意の文字列を登録文字列として自由自在に登録し
たり削除したりすることができ、操作性をさらに向上さ
せている。
【0175】なお、上述の実施形態では、サーマル方式
のテープ印刷装置の例を挙げたが、他の方式において
も、同様に適用できる。また、印刷対象物としてもテー
プばかりでなく、任意の印刷対象物を選択できるので、
テープ印刷装置ばかりでなく、他の印刷対象物に印刷す
る任意の印刷装置にも同様に適用できる。もちろん、そ
の他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可
能である。
【0176】
【発明の効果】上述のように、本発明の印刷装置の文字
列処理方法およびその装置によれば、複数個の文字列を
登録文字列として登録しておき、そのうちの任意の1個
以上を選択して、それらの実印刷長が予め設定された総
長の範囲に入るように印刷対象物に連続印刷できる、な
どの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る文字列処理方法およ
びその装置を適用したテープ印刷装置の制御系のブロッ
ク図である。
【図2】図1のテープ印刷装置の制御全体の概念的処理
を示すフローチャートである。
【図3】印刷をするときの一例を示す、表示画面および
その表示画面上での典型的な操作の説明図である。
【図4】定長を設定するときの一例を示す、図3と同様
の説明図である。
【図5】定長の選択肢を説明するための図4と同様の説
明図である。
【図6】図4に続く別の例を示す、図4と同様の説明図
である。
【図7】候補文字列を登録文字列として登録するときの
一例を示す、図3と同様の説明図である。
【図8】登録文字列を印刷するときの一例を示す、図3
と同様の説明図である。
【図9】印刷結果の一例を示す説明図である。
【図10】別の一例を示す、図8と同様の説明図であ
る。
【図11】図10に対応して別の一例を示す、図9と同
様の説明図である。
【図12】図7の一部に対応して、定長の範囲に印刷不
可能な候補文字列を強制登録可能な一例を示す、図7と
同様の説明図である。
【図13】登録文字列を削除するときの一例を示す、図
3と同様の説明図である。
【図14】別の一例を示す、図13と同様の説明図であ
る。
【図15】さらに別の一例を示す、図8と同様の説明図
である。
【図16】図15に対応して別の一例を示す、図9と同
様の説明図である。
【図17】図15の一部に対応して、定長の範囲に印刷
不可能な登録文字列を強制印刷可能な一例を示す、図1
5と同様の説明図である。
【図18】さらに別の一例として、登録文字列として登
録された文字列がない場合の一例を示す、図8と同様の
説明図である。
【図19】別の一例として、定長や総長が設定されてい
ない場合の一例を示す、図7と同様の説明図である。
【図20】さらに別の一例を示す、図9と同様の説明図
である。
【図21】総長を設定するときの一例を示す、図3と同
様の説明図である。
【図22】さらに別の一例として、総長が設定されてい
る場合の一例を示す、図7と同様の説明図である。
【図23】図22の一部に対応して、総長の範囲に印刷
不可能となる候補文字列を強制登録可能な一例を示す、
図22と同様の説明図である。
【図24】さらに別の一例を示す、図8と同様の説明図
である。
【図25】図24の一部に対応して、総長の範囲に印刷
不可能な登録文字列を強制印刷可能な一例を示す、図2
4と同様の説明図である。
【図26】さらに別の一例を示す、図8と同様の説明図
である。
【図27】図26に続く、図26と同様の説明図であ
る。
【図28】さらに別の一例を示す、図9と同様の説明図
である。
【図29】図27に対応して、総長の範囲に印刷不可能
なことが判別された後に、印刷対象の登録文字列を選択
し直すときの一例を示す、図27に続く図27と同様の
説明図である。
【図30】図24に対応する一例を示す、図29と同様
の説明図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 3 キーボード 4 ディスプレイ 5 テープカートリッジ 7 印刷ヘッド 11 操作部 12 印刷部 13 切断部 14 検出部 41 表示画面 200 制御部 210 CPU 220 ROM 230 キャラクタジェネレータROM(CG−RO
M) 240 RAM 250 入出力制御回路(IOC) 260 内部バス 270 駆動部 280 外部メモリ装着部 290 電源部 T テープ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n(nは2以上の整数)個の文字列を登
    録文字列として登録しておき、前記n個のうちの任意の
    m(mは1≦m≦nとなる整数)個の登録文字列を選択
    して、前記m個の登録文字列を印刷対象物に連続印刷可
    能な印刷装置の文字列処理方法であって、 前記m個の登録文字列を連続印刷するときの全体の所望
    の印刷長さを総長として設定可能な総長設定工程と、 任意の文字列を入力して前記登録文字列の1個として登
    録する文字列登録工程と、 前記登録文字列の印刷指示を行う印刷指示工程と、 前記m個の登録文字列を印刷対象として選択する印刷文
    字列選択工程と、 前記m個の全ての登録文字列の印刷長さの総和である実
    印刷長を算定する実印刷長算定工程と、 前記総長が設定された後に前記印刷指示が行われたとき
    に、前記実印刷長が前記総長以下か否かを判別する総長
    印刷可否判別工程と、 前記総長が設定された後に前記印刷指示が行われ、か
    つ、前記実印刷長が前記総長以下と判別されたときに、
    前記m個の登録文字列を連続印刷する印刷工程と、を備
    えたことを特徴とする印刷装置の文字列処理方法。
  2. 【請求項2】 前記総長が設定された後に前記印刷指示
    が行われ、かつ、前記実印刷長が前記総長以下でないと
    判別されたときに、その旨を報知する総長印刷不可報知
    工程をさらに備えたことを特徴とする、請求項1に記載
    の印刷装置の文字列処理方法。
  3. 【請求項3】 前記印刷工程では、前記総長が設定され
    た後に前記印刷指示が行われ、かつ、前記実印刷長が前
    記総長以下でないと判別されたときに、前記m個の登録
    文字列の印刷を中止することを特徴とする、請求項1ま
    たは2に記載の印刷装置の文字列処理方法。
  4. 【請求項4】 前記実印刷長が前記総長以下か否かに拘
    らずに、前記m個の登録文字列の印刷を強制する強制印
    刷を指示可能な強制印刷指示工程をさらに備え、 前記印刷工程では、前記強制印刷が指示されたときに、
    その指示に従って、前記m個の登録文字列を連続印刷す
    ることを特徴とする、請求項1または2に記載の印刷装
    置の文字列処理方法。
  5. 【請求項5】 前記印刷工程では、前記総長が設定され
    ないまま前記印刷指示が行われたときに、前記m個の登
    録文字列を連続印刷することを特徴とする、請求項1な
    いし4のいずれかに記載の印刷装置の文字列処理方法。
  6. 【請求項6】 前記文字列登録工程は、前記任意の文字
    列を前記登録文字列の1個として登録するときに、前記
    任意の文字列の長さに沿った印刷長さである任意長を登
    録する任意長登録工程を有することを特徴とする、請求
    項1ないし5のいずれかに記載の印刷装置の文字列処理
    方法。
  7. 【請求項7】 前記印刷指示が行われた時点で前記登録
    文字列として登録された文字列がないときに、その旨を
    報知する未登録報知工程をさらに備えたことを特徴とす
    る、請求項1ないし6のいずれかに記載の印刷装置の文
    字列処理方法。
  8. 【請求項8】 前記印刷対象物がテープであることを特
    徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の印刷装
    置の文字列処理方法。
  9. 【請求項9】 前記mが複数(2≦m)のときに、前記
    m個の各登録文字列の印刷結果である各画像の相互間を
    自動的にカットするカット工程をさらに備えたことを特
    徴とする、請求項8に記載の印刷装置の文字列処理方
    法。
  10. 【請求項10】 前記mが複数(2≦m)のときに、前
    記m個の各登録文字列の印刷結果の各画像の相互間をカ
    ットするためのカットマークを印刷するカットマーク印
    刷工程をさらに備えたことを特徴とする、請求項8に記
    載の印刷装置の文字列処理方法。
  11. 【請求項11】 n(nは2以上の整数)個の文字列を
    登録文字列として登録しておき、前記n個のうちの任意
    のm(mは1≦m≦nとなる整数)個の登録文字列を選
    択して、前記m個の登録文字列を印刷対象物に連続印刷
    可能な印刷装置の文字列処理装置であって、 前記m個の登録文字列を連続印刷するときの全体の所望
    の印刷長さを総長として設定可能な総長設定手段と、 任意の文字列を入力して前記登録文字列の1個として登
    録する文字列登録手段と、 前記登録文字列の印刷指示を行う印刷指示手段と、 前記m個の登録文字列を印刷対象として選択する印刷文
    字列選択手段と、 前記m個の全ての登録文字列の印刷長さの総和である実
    印刷長を算定する実印刷長算定手段と、 前記総長が設定された後に前記印刷指示が行われたとき
    に、前記実印刷長が前記総長以下か否かを判別する総長
    印刷可否判別手段と、 前記総長が設定された後に前記印刷指示が行われ、か
    つ、前記実印刷長が前記総長以下と判別されたときに、
    前記m個の登録文字列を連続印刷する印刷手段と、を備
    えたことを特徴とする印刷装置の文字列処理装置。
  12. 【請求項12】 前記総長が設定された後に前記印刷指
    示が行われ、かつ、前記実印刷長が前記総長以下でない
    と判別されたときに、その旨を報知する総長印刷不可報
    知手段をさらに備えたことを特徴とする、請求項11に
    記載の印刷装置の文字列処理装置。
  13. 【請求項13】 前記印刷手段は、前記総長が設定され
    た後に前記印刷指示が行われ、かつ、前記実印刷長が前
    記総長以下でないと判別されたときに、前記m個の登録
    文字列の印刷を中止することを特徴とする、請求項11
    または12に記載の印刷装置の文字列処理装置。
  14. 【請求項14】 前記実印刷長が前記総長以下か否かに
    拘らずに、前記m個の登録文字列の印刷を強制する強制
    印刷を指示可能な強制印刷指示手段をさらに備え、 前記印刷手段は、前記強制印刷が指示されたときに、そ
    の指示に従って、前記m個の登録文字列を連続印刷する
    ことを特徴とする、請求項11または12に記載の印刷
    装置の文字列処理装置。
  15. 【請求項15】 前記印刷手段は、前記総長が設定され
    ないまま前記印刷指示が行われたときに、前記m個の登
    録文字列を連続印刷することを特徴とする、請求項11
    ないし14のいずれかに記載の印刷装置の文字列処理装
    置。
  16. 【請求項16】 前記文字列登録手段は、前記任意の文
    字列を前記登録文字列の1個として登録するときに、前
    記任意の文字列の長さに沿った印刷長さである任意長を
    登録する任意長登録手段を有することを特徴とする、請
    求項11ないし15のいずれかに記載の印刷装置の文字
    列処理装置。
  17. 【請求項17】 前記印刷指示が行われた時点で前記登
    録文字列として登録された文字列がないときに、その旨
    を報知する未登録報知手段をさらに備えたことを特徴と
    する、請求項11ないし17のいずれかに記載の印刷装
    置の文字列処理装置。
  18. 【請求項18】 前記印刷対象物がテープであることを
    特徴とする、請求項11ないし17のいずれかに記載の
    印刷装置の文字列処理装置。
  19. 【請求項19】 前記mが複数(2≦m)のときに、前
    記m個の各登録文字列の印刷結果の各画像の相互間を自
    動的にカットするカット手段をさらに備えたことを特徴
    とする、請求項18に記載の印刷装置の文字列処理装
    置。
  20. 【請求項20】 前記mが複数(2≦m)のときに、前
    記m個の各登録文字列の印刷結果の各画像の相互間をカ
    ットするためのカットマークを印刷するカットマーク印
    刷手段をさらに備えたことを特徴とする、請求項18に
    記載の印刷装置の文字列処理装置。
  21. 【請求項21】 前記n個の登録文字列のうちの任意の
    k(kは1≦k≦nとなる整数)個の登録文字列を選択
    して、その登録を削除可能な登録削除手段をさらに備え
    たことを特徴とする、請求項11ないし20のいずれか
    に記載の印刷装置の文字列処理装置。
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