JP4061766B2 - 宛先印刷方法およびその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新郵便番号制の施行に伴う新郵便処理システムにおけるカスタマバーコードを、宛先の一部として印刷対象物に印刷する宛先印刷方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、平成10年2月2日より郵便事業の効率化を推進すべく新郵便番号制が施行され、これに伴って新郵便処理システムが導入されている。この新郵便処理システムでは、住所を郵便行政区・町域名までの住所Aおよびそれ以降の住所Bに分け、住所Aを7桁の新しい郵便番号として番号化し、住所Bを住所表示番号として番号化し(図22参照)、かつそれぞれをコード化して扱う。すなわち、発送者(差出人)が黒または濃い青のインクで印刷するバーコード(以下「カスタマバーコード」:図23〜図26参照)が郵便物に印刷されている場合(図27(b)および(d)参照)には、そのカスタマバーコードを読み取り、一方、カスタマバーコードが印刷されていない場合(図27(a)および(c)参照)には、郵便局側で透明または極淡い色の特殊インクにより印刷した局内バーコードおよびIDバーコードを読み取り、それらに基づいて郵便物を配達順に並べるところまでを機械化することにより、郵便物の処理を効率化する。そして、差出人が郵便物を一定数以上発送する場合、その宛先にカスタマバーコードが印刷されていれば、郵便料金が割引となる。
【0003】
また、上記の新郵便処理システムによる効率化(機械化)を推進し拡大するため、郵便局等から「新郵便番号制マニュアル」等の文書が公布されていて、それらにはカスタマバーコードの仕様、住所Bの文書情報から住所表示番号を抽出する方法、それを自動で実現するための(すなわちソフトウェア等により7桁の郵便番号および住所Bからカスタマバーコードを生成するための)フローチャート(図28〜図29参照)が記載されている。そして、最近の宛先印刷が可能な印刷装置(以下「宛先印刷装置」:例えばパソコンやワープロ等に宛先印刷用のソフトウェアを搭載したものなどを含む)では、例えば上述のフローチャートに従った処理を行うソフトウェアを付加または改めて搭載することにより、従来と同様の宛先とは別にその宛先に対応するカスタマバーコードを付加して印刷できるものも発売されてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のカスタマバーコード生成のフローチャートは、新郵便処理システムの導入を推進するためのものであり、5桁の郵便番号制の基に築いた旧郵便番号処理システム用の宛先印刷装置を、新郵便処理システムに対応できるように移行させるためのものである。このため、それを適用した上述の従来の宛先印刷装置は、あくまでも旧郵便番号処理システム用の宛先印刷装置における郵便番号を7桁に変更し、それにカスタマバーコードを印刷できる機能を付加したものである。すなわち、カスタマバーコードの有無に拘わらず、郵便番号、住所、会社名、氏名などの文字等の部分(以下「文字部分」)は従来通りの宛先印刷を行う。
【0005】
しかし、はがきや定型の封筒などの郵便物には定型のサイズがあり、単に従来通りの宛先印刷に対してカスタマバーコードを付加したのでは、付加した分だけその印刷面が煩雑になり、見栄えが悪くなるおそれがある。特に、郵便物自体に印刷するタイプでなく、印刷対象物に宛先を印刷してそれを所定のサイズに切り取る(カットする)等により郵便物に貼付するタイプでは、そのカット部分を適切に貼付可能な所定のサイズにする必要があるため、この傾向(煩雑となり易い傾向)は顕著となる。また、印刷されたカスタマバーコードには、前述のように郵便物の処理を効率化する利点が備わっているため、その有無により文字部分の重要性に差異が生じるが、上述の宛先印刷装置では、その差異を加味した宛先印刷を行うことができない。
【0006】
本発明は、カスタマバーコードを宛先の一部として印刷対象物に印刷でき、かつ、カスタマバーコードの有無による文字部分の重要性の差異を加味した見栄えの良い宛先印刷ができる宛先印刷方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の宛先印刷方法は、郵便行政区・町域を示す7桁の郵便番号および前記郵便行政区・町域より下位の住所を示す住所表示番号に基づいて生成されたカスタマバーコードを、前記郵便番号を含む宛先の一部として印刷する第1宛先印刷と、前記宛先に前記カスタマバーコードを含まないで印刷する第2宛先印刷とを、選択的に実行可能な宛先印刷方法であって、前記第1宛先印刷または前記第2宛先印刷を実行するための宛先情報を登録する宛先情報登録工程と、登録された前記宛先情報に、前記カスタマバーコードを印刷するための情報が含まれているか否かを判別する宛先情報判別工程と、前記宛先情報に前記カスタマバーコードを印刷するための情報が含まれていない場合、当該カスタマバーコードを印刷するための情報が含まれている場合と比較して、前記宛先のうちの前記カスタマバーコードを除く宛先を示す各文字の文字サイズである宛先文字サイズを、大きいサイズに決定する宛先文字サイズ決定工程と、を備え、前記宛先文字サイズ決定工程では、前記宛先が複数行に渡って印刷される場合、前記第2宛先印刷を行うとき、前記第1宛先印刷を行うときと比較して、前記宛先の行間は同一サイズのまま、前記宛先のうちの前記カスタマバーコードを除く宛先を示す各文字の文字サイズである宛先文字サイズを大きいサイズに決定することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の宛先印刷装置は、郵便行政区・町域を示す7桁の郵便番号および前記郵便行政区・町域より下位の住所を示す住所表示番号に基づいて生成されたカスタマバーコードを、前記郵便番号を含む宛先の一部として印刷する第1宛先印刷と、前記宛先に前記カスタマバーコードを含まないで印刷する第2宛先印刷とを、選択的に実行可能な宛先印刷装置であって、前記第1宛先印刷または前記第2宛先印刷を実行するための宛先情報を登録する宛先情報登録手段と、登録された前記宛先情報に、前記カスタマバーコードを印刷するための情報が含まれているか否かを判別する宛先情報判別手段と、前記宛先情報に前記カスタマバーコードを印刷するための情報が含まれていない場合、当該カスタマバーコードを印刷するための情報が含まれている場合と比較して、前記宛先のうちの前記カスタマバーコードを除く宛先を示す各文字の文字サイズである宛先文字サイズを、大きいサイズに決定する宛先文字サイズ決定手段と、を備え、前記宛先文字サイズ決定手段は、前記宛先が複数行に渡って印刷される場合、前記第2宛先印刷を行うとき、前記第1宛先印刷を行うときと比較して、前記宛先の行間は同一サイズのまま、前記宛先のうちの前記カスタマバーコードを除く宛先を示す各文字の文字サイズである宛先文字サイズを大きいサイズに決定することを特徴とする。
【0009】
この宛先印刷方法およびその装置では、郵便行政区・町域を示す7桁の郵便番号および前記郵便行政区・町域より下位の住所を示す住所表示番号に基づいて生成されたカスタマバーコードを、郵便番号を含む宛先の一部として印刷する第1宛先印刷と、宛先にカスタマバーコードを含まないで印刷する第2宛先印刷とを、選択的に実行可能であるが、第1宛先印刷の印刷領域のサイズである第1宛先印刷サイズおよび第2宛先印刷の印刷領域のサイズである第2宛先印刷サイズが定められ、第1宛先印刷サイズは、カスタマバーコードの規定の印刷サイズに基づいて定められており、第1宛先印刷を行うときに、宛先のうちのカスタマバーコードを除く宛先を示す各文字の文字サイズである第1宛先文字サイズを、第1宛先印刷サイズに基づいて決定し、第2宛先印刷を行うときに、宛先を示す各文字の文字サイズである第2宛先文字サイズを、第2宛先印刷サイズに基づいて決定する。
【0010】
新郵便処理システムにおいては、カスタマバーコードの印刷サイズが規定されている。この宛先印刷方法およびその装置では、カスタマバーコードを宛先の一部として印刷する第1宛先印刷を行うときには、カスタマバーコードを除く宛先を示す各文字の文字サイズ(第1宛先文字サイズ)を、カスタマバーコードを印刷しない第2宛先印刷を行うときには、その宛先を示す各文字の文字サイズ(第2宛先文字サイズ)を、それぞれの宛先印刷サイズ(第1宛先印刷サイズ、第2宛先印刷サイズ)に基づいて決定するので、適切な(印刷したときに見栄えの良い)宛先印刷のための文字サイズにすることができる。すなわち、カスタマバーコードを宛先の一部として印刷対象物に印刷でき、かつ、カスタマバーコードの有無を加味した見栄えの良い宛先印刷ができる。
また、この宛先印刷方法およびその装置では、第1宛先文字サイズが第2宛先文字サイズより小さいサイズである。前述のように、新郵便処理システムにおいては、第1宛先印刷によりカスタマバーコードが印刷されている場合には、それを読み取って配達順まで自動化(機械化)でき、宛先の他の部分(文字部分)の重要性は第2宛先印刷の場合より低くなり問題とならないばかりでなく、相対的に重要なカスタマバーコードの部分が目立つので、より見栄えの良い機能的(実用的)な宛先印刷と成り得る。また、第1宛先印刷の印刷領域のサイズである第1宛先印刷サイズおよび第2宛先印刷の印刷領域のサイズである第2宛先印刷サイズの縦および横の少なくとも一方が同一サイズであっても、カスタマバーコードを印刷する分だけ第1宛先文字サイズの方を小さくできるので、煩雑さを回避できる。すなわち、カスタマバーコードを宛先の一部として印刷対象物に印刷でき、かつ、カスタマバーコードの有無による文字部分の重要性の差異を加味した見栄えの良い宛先印刷ができる。
【0011】
また、上述の宛先印刷方法において、前記第1宛先印刷の印刷領域のサイズである第1宛先印刷サイズおよび前記第2宛先印刷の印刷領域のサイズである第2宛先印刷サイズの縦および横の少なくとも一方が同一サイズであることが好ましい。
【0013】
前述のように、印刷対象物となる郵便物や郵便物に貼付するものを印刷対象物とする場合、郵便物には所定のサイズがあるので、その印刷領域のサイズも制限される。このため、カスタマバーコードを伴う第1宛先印刷の第1宛先印刷サイズおよびカスタマバーコードを伴わない第2宛先印刷の第2宛先印刷サイズの、縦および横の少なくとも一方が同一サイズとなる可能性がある。この宛先印刷方法では、第1宛先印刷サイズおよび第2宛先印刷サイズの縦および横の少なくとも一方が同一サイズであるが、上述の請求項と同様に、第1宛先文字サイズや第2宛先文字サイズを、それぞれの宛先印刷サイズ(第1宛先印刷サイズ、第2宛先印刷サイズ)に基づいて決定するので、印刷したときに見栄えの良い宛先印刷のための文字サイズにすることができ、カスタマバーコードを宛先の一部として印刷対象物に印刷できるとともに、カスタマバーコードの有無を加味した見栄えの良い宛先印刷ができる。また、同一サイズ側のサイズを幅方向のサイズとしてそれと直交する長手方向に長い長尺(テープ)状の印刷対象物に対して、郵便物に貼付するものとして宛先印刷をする場合、第1および第2のいずれの宛先印刷をしても、長手方向をカットするだけで、宛先印刷をした貼付対象物(例えば貼付するシールやラベル等)を得ることができる。
【0014】
また、請求項1または2の宛先印刷方法において、前記第1宛先文字サイズが前記第2宛先文字サイズより小さいサイズであることが好ましい。
【0018】
また、上述の宛先印刷装置において、印刷対象物が郵便物であることが好ましい。
【0019】
この宛先印刷装置では、印刷対象物が郵便物であるので、郵便物に宛先印刷ができる。
【0021】
また、上述の宛先印刷装置において、印刷対象物が郵便物に貼付可能なものであることが好ましい。
【0022】
この宛先印刷装置では、印刷対象物が郵便物に貼付可能なものなので、宛先印刷により宛先を印刷して郵便物に貼付することができる。なお、この場合、印刷対象物としては、例えば布、紙、薄膜状のプラスティック、テープ等が考えられ、貼付するサイズにカットする等により郵便物に貼り付ければよい。
【0024】
また、上述の宛先印刷装置において、前記印刷対象物がテープであることが好ましい。
【0025】
この宛先印刷装置では、印刷対象物がテープなので、テープ印刷装置に適用できる。また、宛先印刷した部分をテープカットすることにより、郵便物に貼付するラベル(いわゆる宛先ラベル)を作成できる。また、特に上述の第1宛先印刷サイズおよび第2宛先印刷サイズの同一サイズ側のサイズがテープ幅方向のサイズとなるテープを利用することにより、第1および第2のいずれの宛先印刷をしても、テープ長手方向をカットするだけで、宛先ラベル等を容易に得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る画像印刷方法およびその装置を適用したテープ印刷装置について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。まず、図1は、テープ印刷装置の制御系のブロック図である。
【0027】
このテープ印刷装置1は、キー入力した所望の文字などに基づいて作成した印刷画像を、テープTにサーマル方式でカラー印刷すると共に、このテープTの印刷部分を切断してラベルを作成するものである。
【0028】
テープTは、基材テープと基材テープの裏面に塗着した粘着層と粘着層に貼着した剥離紙テープとで構成され、基材テープは、紙やコート層を有する紙、あるいはコート層を有するフィルム等のインクを十分吸収できる素材で構成される。粘着層は、ラベルとしての印刷テープをファイルなどの貼付対象物に貼り付けるためのものであり、また剥離紙テープは、この粘着層にゴミなどが付着するのを防止するためのものである。テープTには、テープ幅4.5mm〜48mm程度の各種のものが用意され、それぞれテープカートリッジ5に収容された状態で提供され、テープ幅に応じて幅方向24ドット〜1024ドット程度の解像度の印刷画像が印刷される。なお、これらのテープTには、材質の異なるものや、地色が白色以外のものなども用意されており、将来採用されるものも含めれば、少なくとも数十種類のものが使用可能となっている。
【0029】
図1に示すように、テープ印刷装置1は、基本的な構成として、キーボード3やディスプレイ4を有してユーザとのインタフェースを行う操作部11、サーマル方式の印刷ヘッド7によりテープカートリッジ5のテープTに印刷を行う印刷部12、印刷後のテープTの切断を行う切断部13、各種センサを有して各種検出を行う検出部14、各種ドライバを有して各部回路を駆動する駆動部270、、外部メモリ(ファイルパック)を着脱可能な外部メモリ装着部280、電源部290、および、テープ印刷装置1内の各部を制御する制御部200を備えている。このため、装置内部には、印刷部12、切断部13、検出部14、外部メモリ装着部280などの他、図外の回路基板が収納されている。この回路基板には、電源部290の他、駆動部270や制御部200の各回路などが搭載されている。電源部290の電源ユニットは、ACアダプタ接続口や外部から着脱可能なニッカド電池等の電池に接続され、テープ印刷装置1内の各部に電力を供給する。
【0030】
詳細な図示はしないが、まず、印刷部12では、テープカートリッジ5は、カートリッジケースの内部にテープTとインクリボンRとを収容して構成されており、印刷部12のポケットに配設されたヘッドユニットに差し込むための貫通孔が形成され、ポケットの位置決めピンに差し込まれるテープリールおよびポケットの巻取り駆動軸に差し込まれるリボン巻取りリールが収納され、また、テープTとインクリボンRとが重なる部分には、ヘッドユニットに内蔵された印刷ヘッド(サーマルヘッド)7に対応してポケットのプラテン駆動軸に差し込まれるプラテンローラが収納されている。
【0031】
テープカートリッジ5には、内蔵するテープTの相異なる幅等の種別を識別できるように、裏面に小さな複数の孔が設けられ、上記のポケットには、この孔の有無を検出するマイクロスイッチなどのテープ識別センサが設けられていて、これにより、テープTの種別を検出できるようになっている。また、ポケットには、環境(周囲)温度を検出して報告するサーミスタなどの周囲温度センサが設けられていて、周囲温度を検出して制御部200に報告する。また、印刷ヘッド7の表面に密着してサーミスタなどのヘッド表面温度センサが設けられていて、サーマルヘッド7の表面温度を検出して制御部200に報告する。装置ケースには、ポケットと装置外部とを連通するテープ排出口が形成され、テープ排出口には、送りだしたテープTを切断するテープカッタが臨んでいる。
【0032】
テープカートリッジ5がポケットに装着されると、ヘッドユニットにテープカートリッジ5の貫通孔が、位置決めピンにテープリールが、プラテン駆動軸にプラテンローラが、巻取り駆動軸にリボン巻取りリールが、それぞれ差し込まれ、テープTおよびインクリボンRの送りが可能になる。また、この状態でテープTおよびインクリボンRを挟み込んで印刷ヘッド7がプラテンローラに当接して、印刷が可能になる。テープTはテープリールから繰り出され、インクリボンRは、リボンリールから繰り出され、テープTと重なって併走した後、リボン巻取りリールに巻き取られる。すなわち、プラテンローラとリボン巻取りリールとが同期して回転することにより、テープTとインクリボンRとが同時に送られ、かつこれらに同期して印刷ヘッド7が駆動することで、印刷が行われる。
【0033】
テープ印刷装置1では、ユーザは、印刷部12のポケットにテープカートリッジ5を装着した後、キーボード3により所望のキャラクタ(文字、数字、記号、図形等)などの印刷画像の情報を入力し、同時にディスプレイ4により入力結果を確認すると共に編集を行う。その後、キーボード3を介して印刷を指示すると、印刷部12のテープ送り部が駆動され、テープカートリッジ5からテープTを繰り出すと同時に、印刷ヘッド7が駆動して、テープTに所望の印刷を行う。そして、テープTの印刷済み部分は、印刷動作に並行してテープ排出口から随時外部に送り出される。このようにして、所望の印刷が完了すると、プラテンローラの回転(リボン巻取りリールも同期回転する)を所定時間続行することでテープTの送りが続行され、余白分を含むテープ長さを適合した所定の切断位置がテープカッタの位置まで送られる。
【0034】
印刷部12のテープ送り部は、上記のポケットの側方に配設したテープフィードモータ(TFモータ)を動力(駆動)源として、上記のプラテン駆動軸および巻取り駆動軸を回転させるものであり、ポケットの側方から下方に亘る空間に配設されている。テープ送り部は、TFモータ、プラテン駆動軸、巻取り駆動軸、TFモータの動力を各駆動軸に伝達する減速歯車列、およびこれらを支持するシャーシとを備えている。
【0035】
なお、本実施形態におけるTFモータは、DCモータで構成され、印刷部12のテープ送り部は、さらにTFモータ(DCモータ)の回転数を検出するためのエンコーダを備え、エンコーダは、円盤状の周方向の4箇所に検出開口が形成され、DCモータの主軸の先端に固着されている。この回転速度センサは、上述のエンコーダの検出開口に臨むフォトセンサと、フォトセンサを支持すると共にその間で光電変換を行うセンサ回路基板とを備えている。フォトセンサには、発光素子と受光素子とが対向配置され、発光素子の光が回転するエンコーダ(の円盤周方向)の検出開口を通過して受光素子に受光されることにより、DCモータの回転数(パルス数)が検出される。すなわち、受光素子で受光された光の明滅が、センサ回路基板により光電変換され、パルス信号として制御部200に出力される。もちろん、パルス制御信号により所定のステップ(パルス)数だけステップ送りしやすいように、上記のTFモータをステッピングモータ(パルスモータ)で構成して、上記のエンコーダや回転速度センサを省略した構成にすることもできる。
【0036】
図1では、制御系の説明の便宜上、検出部14が、上述したテープ識別センサ、周囲温度センサ、ヘッド表面温度センサ、および回転速度センサを備えているものとしている。ここで、検出部14は、これらのセンサにより検出した各種検出信号を制御部200に報告する。なお、実状に合わせて、テープ印刷装置1の各部に電力を供給する電源部290の電源ユニットに接続されてその電位変動を検出する電圧センサ等の他のセンサを設けることもできるし、また、上記TFモータがパルスモータの場合には回転速度センサを省略するなど、一部を省略した構成とすることもできる。
【0037】
次に、切断部13は、テープカッタとそれを切断動作させるカッタモータとを備えている。このため、定長印刷時等における自動カットの場合、印刷が終了して余白分だけテープ送りされ、それが停止すると同時に、カッタモータが駆動され、テープTの切断が行われる。なお、テープ印刷装置1では、このカッタによる切断動作を手動でも行えるように、カットキーを設け、モード設定によって、自動/手動を切り替えられるようにしている。このため、任意長印刷時等における手動カットの場合、印刷が完了した時点で、ユーザが、カットキーを押すことで、テープカッタが作動し、テープTが所望の長さに切断される。
【0038】
駆動部270は、ディスプレイドライバ、ヘッドドライバ、モータドライバを備え、ディスプレイドライバは、制御部200から出力される制御信号に基づき、その指示に従って、操作部11のディスプレイ4を駆動する。同様に、ヘッドドライバは、制御部200の指示に従って、印刷部12の印刷ヘッド7を駆動する。また、モータドライバは、印刷部12のTFモータを駆動するTFモータドライバと、切断部13のカッタモータを駆動するカッタモータドライバとを有し、制御部200の指示に従って、各モータを駆動する。
【0039】
次に、テープ印刷装置1では、ユーザは、後述のRAM240の補助記憶として文書ファイル等を多数記憶可能な外部メモリ(以下「ファイルパック」)281を着脱自在に装着できるようになっている。このファイルパック281は、SRAMを1つまたは複数(例えば2個)搭載して構成され、テープ印刷装置1から外しても記憶したデータを保持しておくように電池等によりバックアップされている。また、外部メモリ装着部280のポケットにファイルパック281を装着すると、ユーザからはRAM240の記憶領域の一部(例えば1つのディレクトリ等)に見えるように機能し、制御処理の作業領域として使用される。
【0040】
また、操作部11は、キーボード3とディスプレイ4とを備えている。ディスプレイ4は、横方向(X方向)約8cm×縦方向(Y方向)4cmの長方形の形状の内側に、例えば198ドット×64ドットの表示画像データを表示可能な表示画面41を有し、ユーザがキーボード3からデータを入力して、文字、数字、記号、簡易図形等のキャラクタ(以下、これらを代表して「文字」といい、キャラクタの意味で使用)を配置した文字列画像やそれを含む印刷画像を表現するマトリクスデータを作成・編集したり、その結果等を視認したり、キーボード3から各種指令・選択指示等を入力したりする際などに用いられる。
【0041】
キーボード3には、(いずれも図示しない)アルファベットキー群311、記号キー群312、数字キー群313、平仮名や片仮名等の仮名キー群314、および外字を呼び出して選択するための外字キー群315等を含む文字キー群31の他、各種の動作モードなどを指定するための機能キー群32などが配列されている。
【0042】
機能キー群32には、図外の電源キー321、印刷動作を指示するための印刷キー322、テキスト入力時のデータ確定や改行および選択画面における各種モードの選択指示のための選択キー323、印刷画像データの印刷色やその中間色(混色)を指定するための色指定キー324、文字色や背景色を設定するための色設定キー325、並びに、それぞれ上(「↑」)、下(「↓」)、左(「←」)、右(「→」)方向へのカーソル移動や表示画面41の表示範囲を移動させるための4個のカーソルキー330(330U、330D、330L、330R:以下「カーソル「↑」キー330U」などという。ただし、代表して表現するときは「カーソルキー330」という。)が含まれる。
【0043】
機能キー群32には、さらに、各種指示を取り消すための取消キー326、各キーの役割を変更したり、描画登録画像データや外字登録画像データの修正等に用いられるシフトキー327、テキスト入力画面や選択画面と印刷画像データの表示画面(イメージ画面)とを相互に切り換えるためのイメージキー328、印刷画像データとイメージ画面に表示する表示画像データとの大きさの比率を変更するための比率変更(ズーム)キー329、各種スタイルを設定するためのスタイルキー331、ファイル操作のためのファイルキー332、背景画選択のためのイラストキー333、テープTを手動でカットするためのカットキー340、外字登録操作のための外字キー341、かな漢字変換等の各種変換操作のための変換キー342、並びに、ファイルパック281を初期化したりその設定を変更するためのパックキー343が含まれる。
【0044】
なお、当然ながら、一般的なキーボードと同様に、これらのキー入力は、各キー入力毎に個別にキーを設けて入力しても良いし、シフトキー327等と組み合わせてより少ない数のキーを用いて入力しても良い。ここでは、理解を容易にするために上記の分だけキーがあるものとして説明する。
【0045】
図1に示すように、キーボード3は、上述のような種々の指令およびデータを制御部200に入力する。
【0046】
制御部200は、CPU210、ROM220、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)230、RAM240、入出力制御回路(IOC)250を備え、互いに内部バス260により接続されている。
【0047】
ROM220は、CPU210で処理する制御プログラムを記憶する制御プログラム領域221の他、仮名漢字変換テーブル(辞書)、色変換テーブル、文字修飾テーブルなどを含む制御データを記憶する制御データ領域222を有している。CG−ROM230は、テープ印刷装置1に用意されている文字等のフォントデータを記憶していて、文字等を特定するコードデータが与えられたときに、対応するフォントデータを出力する。
【0048】
RAM240は、電源キー321の操作により電源がオフにされても、記憶したデータを保持しておくようにバックアップされていて、各種フラグ等として使用される各種レジスタ群241、ユーザがキーボード3から入力した文字等のテキストデータを記憶するテキストデータ領域242、ディスプレイ4の表示画面の表示画像データを記憶する表示画像データ領域243、印刷画像データを記憶する印刷画像データ領域244、描画登録画像データを記憶する描画登録画像データ領域245、外字登録画像データを記憶する外字登録画像データ領域246、背景画の候補となる背景画像データや対応する文字色データを記憶する背景画像データ領域247、文字展開バッファ、色変換バッファ、基本色別配置バッファ、印刷バッファなどの各種バッファ領域248などの領域を有し、制御処理のための作業領域として使用される。
【0049】
IOC250には、CPU21の機能を補うとともに各種周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSIなどにより構成されて組み込まれている。例えば、種々の計時を行うタイマなどもIOC250内の機能として組み込まれている。このため、IOC250は、検出部14の各種センサやキーボード3と接続され、検出部14からの各種検出信号およびキーボード3からの各種指令や入力データなどをそのままあるいは加工して内部バス260に取り込むとともに、CPU210と連動して、CPU210等から内部バス260に出力されたデータや制御信号を、そのままあるいは加工して駆動部270に出力する。
【0050】
また、IOC250は、外部メモリ装着部280と接続され、RAM240に対するアクセスのうち、実際にはファイルパック281に対するアクセスとなるデータの入出力を制御し、これにより、ファイルパック281を装着したときに、ユーザからは外見上(ファイル等の扱い上)、RAM240を増設した(RA240のメモリ容量を増加させた)ように見えるように制御する。そこで、以下、特に断らない限り、RAM240にはファイルパック281分のメモリ容量を含み、RAM240内にファイルパック281に記憶したデータがあるものとして説明する(理解しやすいように、ファイルパック領域249として図示するが、実際には上記の各領域の一部または全部を分担させることもできる)。
【0051】
そして、CPU210は、上記の構成により、ROM220内の制御プログラムに従って、IOC250を介してテープ印刷装置1内の各部から各種信号・データ等を入力し、CG−ROM230からのフォントデータ、RAM240(上述のように、ファイルパック領域249(ファイルパック281分)を含む)内の各種データ等を処理し、IOC250を介してテープ印刷装置1内の各部に各種信号・データ等を出力することにより、印刷の位置制御、表示画面41の表示制御等を行うとともに、印刷ヘッド7を制御して所定の印刷条件でテープTに印刷するなど、テープ印刷装置1全体を制御している。
【0052】
次に、テープ印刷装置1の制御全体の処理フローについて、図2を参照して説明する。電源キー321を押すこと(電源オン)により処理が開始すると、同図に示すように、まず、テープ印刷装置1を、前回の電源オフ時の状態に戻すために、退避していた各制御フラグを復旧するなどの初期設定を行い(S1)、次に、前回の表示画面を初期画面として表示する(S2)。図2のその後の処理、すなわちキー入力か否かの判断分岐(S3)および各種割込処理(S4)は、概念的に示した処理である。実際には、テープ印刷装置1では、初期画面表示(S2)が終了すると、キー入力割込を許可し、キー入力割込が発生するまでは、そのままの状態を維持し(S3:No)、何らかのキー入力割込が発生すると(S3:Yes)、それぞれの割込処理に移行して(S4)、その割込処理が終了すると、再度、その状態を維持する(S3:No)。
【0053】
上述のように、テープ印刷装置1では、主な処理を割込処理により行うので、印刷画像作成・印刷の準備ができていれば、ユーザが任意の時点で印刷キー322を押すことにより、印刷処理割込が発生して、印刷処理が起動され、印刷画像データに基づいて印刷画像の印刷ができる。すなわち、印刷に至るまでの操作手順は、ユーザが任意に選択できる。
【0054】
例えば図3に示すように、1行目の文字(キャラクタ)列「12345」を入力後のテキスト入力画面表示の状態(画面T10:以下、ディスプレイ4の表示画面41の表示状態を画面T××で表現し、参照番号としてはT××のみで示す。また、カーソル位置はカーソルKで図示する。)で、ユーザにより印刷キー322が押されると、文字列「12345」の文字列画像を印刷画像として印刷できる。ただし、この種の文字列画像の印刷は従来と同様なので、詳細な説明は省略する。
【0055】
ところで、テープ印刷装置1では、上述のような文字列画像ばかりでなく、郵便物に貼付するための宛先印刷ができるようになっている。すなわち、テープ印刷装置1では、郵便行政区・町域を示す7桁の郵便番号および郵便行政区・町域より下位の住所を示す住所表示番号に基づいて生成されたカスタマバーコードを、郵便番号を含む宛先の一部として印刷する第1宛先印刷と、宛先にカスタマバーコードを含まないで印刷する第2宛先印刷とを、選択的に実行可能である。また、テープ印刷装置1では、印刷対象物がテープTであり、前述のように郵便物に貼付可能なものなので、宛先印刷により宛先を印刷して郵便物に貼付することができる。また、一般的な宛先印刷装置の場合、この種の印刷対象物としては、例えば布、紙、薄膜状のプラスティック、テープ等が考えられ、貼付するサイズにカットする等により郵便物に貼り付ければよいが、テープ印刷装置1では、テープTを印刷対象物とするので、宛先印刷した部分をテープカットすることにより、郵便物に貼付するラベル(いわゆる宛先ラベル)を作成できる。
【0056】
また、一般に、郵便物や郵便物に貼付するものを印刷対象物とする場合、郵便物には所定のサイズがあるので、その印刷領域のサイズも制限される。また、そのサイズの制限から、上記の第1宛先印刷の印刷領域のサイズである第1宛先印刷サイズと、上記の第2宛先印刷の印刷領域のサイズである第2宛先印刷サイズとの、縦および横の少なくとも一方が同一サイズとなる可能性がある。また、あえて第1宛先印刷サイズおよび第2宛先印刷サイズの縦および横の少なくとも一方を同一サイズとし、同一サイズ側のサイズを幅方向のサイズとしてそれと直交する長手方向に長い長尺(テープ)状の印刷対象物に対して、郵便物に貼付するものとして宛先印刷をすれば、第1および第2のいずれの宛先印刷をしても、長手方向をカットするだけで、宛先印刷をした貼付対象物(例えば貼付するシールやラベル等)を得ることができる。
【0057】
そこで、テープ印刷装置1においても、上記と同様の第1宛先印刷サイズおよび第2宛先印刷サイズを定め、特に第1宛先印刷サイズは、カスタマバーコードの規定の印刷サイズに基づいて定めている。また、宛先印刷には、第1宛先印刷サイズおよび第2宛先印刷サイズの同一サイズ側のサイズをテープ幅方向のサイズとするテープTとして、テープ幅24mmのテープTを利用する。すなわち、テープ幅として上記の同一サイズを有するテープ幅24mmのテープTを利用することにより、第1および第2のいずれの宛先印刷をしても、テープ長手方向をテープカットするだけで、宛先ラベル等を容易に得ることができる。
【0058】
以下、上記の宛先印刷について、図面を参照して詳述する(ただし、以下では「宛先」よりなじみのある「宛名」の語を「宛先」の代わりに適宜使用する。)まず、例えば図3で上述のテキスト入力画面表示の状態(T10)で、ユーザによりファイルキー332が押されると、同図に示すように、各種ファイル操作やそれによる印刷等のための「宛名/辞書」の第1階層の選択画面を表示する(T11)。なお、テープ印刷装置1では、ユーザは、キー入力による各種指示を取消キー326により取り消すことができ、この第1階層の状態(T11〜T14)から取消キー326を押すことにより、元のテキスト入力画面表示(T10)に戻すことができる(以下、特に断らないかぎり取消キー326による作用は同様なので、説明は省略する)。
【0059】
この選択画面(T11)では「宛名/辞書」の選択肢として、例えば「辞書消去」、「辞書登録」、「宛名閲覧」、「宛名登録」、「宛名修正」、「宛名印刷」、「宛名消去」、「宛名複写」などの選択肢を表示する。ユーザはこれらの選択肢のうちのいずれか1つを、カーソルキー330を操作して反転表示または点滅表示(点網掛けで図示)させ、選択キー323を押すことにより、反転表示または点滅表示された選択肢を選択・指定できる。同図に示すように、ファイルキー332が押された直後には、直近に選択(アクセス)された選択肢(それがない場合は初期設定によりデフォルトで選択される選択肢)、例えば図示では「宛名登録」、が反転表示される(T11)。この状態(T11)で、ユーザにより選択キー323が押されると、「宛名登録」が選択され、その第2階層の選択画面に画面遷移する(図4参照)。また、この状態(T11)から、カーソル「↓」キー330Dまたはカーソル「→」キー330Rが押されると、次の選択肢の「宛名修正」が、直近に選択された選択肢ではないので点滅表示される(図示せず)。この状態で選択キー323が押されると、「宛名修正」が選択され、その第2階層の選択画面に画面遷移する。
【0060】
上記のように、テープ印刷装置1の選択画面における反転表示または点滅表示された選択肢は、その状態での選択キー323の操作で選択される選択肢なので、以下「選択表示」という。すなわち、例えば「宛名登録」が選択表示された状態(T11)で、カーソル「↓」キー330Dまたはカーソル「→」キー330Rが押されると、「宛名修正」が選択表示された状態となる。また、同様に、「宛名修正」が選択表示された状態で、カーソル「↑」キー330Uまたはカーソル「←」キー330Lが押されると、「宛名登録」が選択表示された状態(T11)となる。なお、以下、効率的に記載(説明)するため、カーソル「↓」キー330Dまたはカーソル「→」キー330Rをカーソルキー330DRといい、同図に示すように右下向きの黒三角表示のキーで図示する。また、同様に、カーソル「↑」キー330Uまたはカーソル「←」キー330Lをカーソルキー330ULといい、左上向きの黒三角表示のキーで図示する。
【0061】
また、同様に、「宛名修正」が選択表示された状態で、カーソルキー330DRが操作されると、次の選択肢「宛名印刷」が選択表示される(T12)。以下同様に、カーソルキー330DRが操作される毎に、「宛名印刷」、「宛名消去」、「宛名複写」、「辞書消去」、「辞書登録」、「宛名閲覧」、「宛名登録」、「宛名修正」、……のように、全ての選択肢が周期的(サイクリック)に選択表示され(T11〜T14)、ユーザは各選択表示状態で選択キー323を押す(操作する)ことにより、任意の選択肢を選択できる。また、例えば「宛名登録」が選択表示された状態(T11)から、カーソルキー330ULが操作される毎に、逆順に、「宛名閲覧」、「辞書登録」、「辞書消去」、「宛名複写」、「宛名消去」、「宛名印刷」、「宛名修正」、「宛名登録」、……のように、全ての選択肢がサイクリックに選択表示される。すなわち、ユーザは、カーソルキー330(カーソルキー330DRまたはカーソルキー330UL)および選択キー323の操作で、任意の選択肢を選択表示させて選択できる。
【0062】
次に、例えば図4に示すように、「宛名登録」が選択表示された状態(T11:図3と共通)で、選択キー323が押されると、「宛名登録」が選択され、第2階層である宛名登録の登録番号の選択画面に画面遷移する(T20)。この登録番号の選択画面では、未登録の登録番号を反転表示または点滅表示する。この場合、まず、これらのうちの最小値の登録番号が反転表示となる(T20)。ユーザは、第1階層の選択画面のときと同様に、カーソルキー330の操作により(サイクリックに)任意の選択肢(登録番号)を選択表示させ(T20〜T21:未明の(登録番号)表示を経由するので仮想線(点線)矢印で図示(以下同様))、選択キー323を操作して選択できる。そして、例えばこれらの選択肢のうち、登録番号「05」が選択表示された状態(T21:図4と図5で共通)で、選択キー323が押されると、第3階層である登録番号「05」用の入力画面に画面遷移する(T22:図4と図5で共通)。
【0063】
次に、例えば図5に示すように、登録番号「05」用の入力画面の最初の状態では、まず、カーソルKにより郵便番号の入力を促す(T22)。この状態(T22)から、ユーザにより文字キー群31が操作され、例えば文字列(郵便番号)「390−0851」が入力されて(T22〜T25:T25は図4〜図6で共通)、図6に示すように、選択キー323が押されると、次に、カーソルKにより住所の入力を促す(T26)。この状態(T26)から、ユーザにより文字キー群31が操作され、例えば文字列(住所)「長野県」が入力され(T28)、さらに「松本市島内2−12−3−B」(図20参照)が入力され、選択キー323が押されると、次に、カーソルKにより会社(会社名)の入力を促す(T29:図6と図7で共通)。なお、郵便番号「390−0851」が入力された(郵便番号入力終了の)状態(T25)で、変換キー342が押されると、その郵便番号に対応する都道府県名の候補(ここでは「長野県」)を点滅表示し(T27)、その状態で、選択キー323が押されると、その都道府県名を確定入力するので、ユーザは、文字キー群31を操作する代わりに、変換キー342と選択キー323を操作して都道府県名を入力できる。この場合、最初の候補が点滅表示(選択表示)された状態(T27)からカーソルキー330により他の候補(都道府県名)を選択表示させて選択することもできる。
【0064】
次に、例えば図7に示すように、会社(会社名)の入力が促された状態(T29)から、ユーザにより文字キー群31が操作され、例えば文字列(会社名)「株式会社ABC企画」(図20参照)が入力され、選択キー323が押されると、次に、カーソルKにより氏名の入力を促す(T31)。この状態(T31)から、ユーザにより文字キー群31が操作され、例えば文字列(氏名)「山田 太郎」(図20参照)が入力され(T32)、選択キー323が押されると、次に、カーソルKによりバーコード(バーコード数値情報)の入力を促す(T40:図7と図8で共通)。次に、例えば図8に示すように、この状態(T40)から、ユーザにより文字キー群31が操作され、例えば文字列(郵便番号:ただし、バーコード数値情報とするため、ハイフン「−」を除く)「3900851」(図20参照)が入力され(T41)、さらに文字列(住所表示番号)「2−12−3−B」(図20参照)が入力され、選択キー323が押されると、次に、カーソルKによりTEL(電話番号)1の入力を促す(T43:図8〜図10で共通)。
【0065】
上述のように、テープ印刷装置1では、カスタマバーコードを生成するためのバーコード数値情報として、郵便行政区・町域を示す7桁の郵便番号および郵便行政区・町域より下位の住所を示す住所表示番号をその数値により直接入力し、バーコード数値情報とする。そして、後述するように、このバーコード数値情報に基づいてカスタマバーコードを生成し、郵便番号を含む宛先をテープ(印刷対象物)Tに印刷する宛先印刷を指示し、宛先印刷の指示に応じて、その指示前にバーコード数値情報が入力されているときには、宛先にカスタマバーコードを含めた宛先印刷として第1宛先印刷を行う(図16のS235、図20(a)および(b)参照)。
【0066】
平成10年2月2日より導入されている新郵便処理システムにおいては、原理的に、7桁の郵便番号および住所表示番号が記載(印刷)されていれば、郵便物の配達まで可能である。また、カスタマバーコードも、原理的に、7桁の郵便番号および住所表示番号の情報さえあれば、生成が可能である。このため、将来的には、現在一般化し始めている電子メールアドレスの記載等と同様に、郵便物の差出人本人の住所欄の付随情報として、あるいは自己の名刺の住所欄の付随情報として、7桁の郵便番号と組み合わせて住所表示番号を記載するようになることが考えられる。また、現在の電話番号簿等に似た住所表示番号を含む郵便番号簿等が発行される可能性もある。
【0067】
ここで、差出人が宛先の住所表示番号を知っていたり、または宛先の住所の文字情報から頭の中で容易に住所表示番号を抽出できる場合、すなわち、新郵便処理システムが推進され、住所表示番号がさらに周知のものとなり、カスタマバーコードの印刷がさらに一般化されてくれば、住所表示番号をその数値により直接入力することも容易になることが予測される。また、この場合、郵便行政区・町域を示す7桁の郵便番号はすでに周知であることから、この7桁の郵便番号郵便行政区・町域より下位の住所(すなわち住所B)を示す住所表示番号をその数値により直接入力し、バーコード数値情報とすることも容易になる。また、住所表示番号やそれと郵便番号を組み合わせたバーコード数値情報を直接入力すれば、それに基づいてカスタマバーコードを生成できるので、郵便行政区・町域より下位の住所(住所B)に基づいて住所表示番号を抽出するための余分な処理時間や(そのソフトウェア等のための)余分なメモリ容量が不要となる。
【0068】
これに対し、図8で上述の例では、カスタマバーコードを生成するためのバーコード数値情報として、郵便行政区・町域を示す7桁の郵便番号および郵便行政区・町域より下位の住所を示す住所表示番号をその数値により直接入力している(T40〜T42)。すなわち、新郵便処理システムが推進され、住所表示番号がさらに周知のものとなり、カスタマバーコードの印刷がさらに一般化された場合、テープ印刷装置1では、バーコード数値情報を直接入力することにより、余分な処理時間や余分なメモリ容量を削減しつつ、より容易にカスタマバーコードを生成してそれを含む宛先印刷ができる。
【0069】
なお、バーコード(バーコード数値情報)の入力が促された状態(T40)で、変換キー342が押されると、バーコード数値情報としての郵便番号は、すでに郵便番号として入力された文字列「390−0851」から単に「−」を除いたものなので、「−」を除く処理を行ってバーコード数値情報として入力する。すなわち、ユーザは、文字キー群31を操作する代わりに、変換キー342を操作してバーコード数値情報としての郵便番号を入力できる。また、上記の変換キー342によるバーコード数値情報としての郵便番号の入力が可能であると言うことは、改めて郵便番号を入力しなくても、住所表示番号さえ入力すれば、その住所表示番号およびすでに郵便番号として入力された文字列「390−0851」からバーコード数値情報を生成できることを意味する。そこで、テープ印刷装置1では、上述の変換キー342の操作による方法の他、バーコード数値情報としての郵便番号の入力を省略し、住所表示番号を直接入力できるようにしている。
【0070】
例えば図7で前述の氏名「山田 太郎」が入力された状態(T32)またはバーコード数値情報の入力が促された状態(T40)で、シフトキー327とともに変換キー342が押されると、次に、カーソルKにより住所表示番号の入力を促す(T50:図7と図9で共通)。次に、例えば図9に示すように、この状態(T50)から、ユーザにより文字キー群31が操作され、例えば文字列(住所表示番号)「2−12−3−B」(図21参照)が入力され、選択キー323が押されると、次に、カーソルKによりTEL(電話番号)1の入力を促す(T43:図8〜図10で共通)。なお、本実施形態では、宛先情報の入力項目(登録項目)にバーコード(すなわちバーコード数値情報)を含むが、バーコード数値情報には住所表示番号を含むので、入力項目(登録項目)には住所表示番号を含むことになる。もちろん、郵便番号と住所表示番号からバーコード数値情報を生成できるので、住所表示番号を直接の入力項目(登録項目)としておき、カスタマバーコードを生成する直前にバーコード数値情報を求めてカスタマバーコードを生成するようにしても良い(図21(a)および(b)参照)。
【0071】
これらの場合、上述のように、テープ印刷装置1では、郵便行政区・町域を示す7桁の郵便番号を入力し、カスタマバーコードを印刷したいときに、郵便行政区・町域より下位の住所(住所B)を示す住所表示番号(バーコード数値情報の一部となる)をその数値により直接入力する。そして、後述するように、住所表示番号が入力されたときには、郵便番号および住所表示番号に基づいてカスタマバーコードを生成し、郵便番号を含む宛先をテープ(印刷対象物)Tに印刷する宛先印刷を指示し、宛先印刷の指示に応じて、その指示前に住所表示番号が入力されているときには、宛先にカスタマバーコードを含めた宛先印刷として第1宛先印刷を行う(図16のS235、図20(a)、(b)および図21参照)。また、住所表示番号が入力されていないときには、宛先にカスタマバーコードを含まない宛先印刷として第2宛先印刷を行う(図16のS236、図20(c)および(d)参照)。
【0072】
すなわち、新郵便処理システムが推進され、住所表示番号がさらに周知のものとなり、カスタマバーコードの印刷がさらに一般化された場合、テープ印刷装置1では、住所表示番号を直接入力することにより、余分な処理時間や余分なメモリ容量を削減しつつ、より容易にカスタマバーコードを生成してそれを含む宛先印刷ができる。また、住所表示番号を入力しない場合には、従来通り、宛先にカスタマバーコードを含まずに宛先印刷を行うので、カスタマバーコードを印刷しない場合の宛先印刷も可能であり、その選択は、住所表示番号の入力の有無により容易に行うことができる。
【0073】
なお、旧郵便番号処理システムにおいて郵便番号が記載されていれば都道府県名等の記載を省略可能なように、新郵便番号処理システムにおいて郵便番号および住所表示番号が記載されていれば住所等の記載を省略可能になることも考えられる(図21(c)および(d)参照)。また、カスタマバーコードが印刷されていれば、郵便物を配達順に並べるところまで自動化(機械化)できるので、この場合、住所等の記載を省略しても、支障がないことになる。そこで、テープ印刷装置1では、住所入力も簡単に省略できるようにしている。
【0074】
例えば図6で前述の郵便番号入力終了の状態(T25)で、シフトキー327とともに変換キー342が押されると、住所入力を省略して、次に、カーソルKにより会社(会社名)の入力を促す(T30:図6と図7で共通)。なお、テープ印刷装置1では、各入力項目(各登録項目)の入力が促されている状態で、文字キー群31等による入力がされないまま、単に選択キー323が押されると、その入力項目の入力を省略する。このため、上記の郵便番号、住所、会社、氏名等も任意に省略できる。例えば図6で前述の住所入力が促されている状態(T26)で、選択キー323が押されると、住所入力を省略して、次に、カーソルKにより会社(会社名)の入力を促す(T30:図6と図7で共通)。以降の操作や処理は、住所を省略しない場合(T29の場合)と同様なので、説明は省略する(図7参照)。
【0075】
なお、住所入力を省略した場合、バーコード(バーコード数値情報)の入力が促された状態(T40:図7と図8で共通)や住所表示番号の入力が促された状態(T50:図7と図9で共通)で、バーコード数値情報の入力や住所表示番号の入力を省略して選択キー323が押されたときには、その選択キー323の入力を無視したりエラーを報知するようにして、確実にバーコード数値情報の入力や住所表示番号の入力が為されるよう促すようにしても良い。また、同様に、例えば図5の郵便番号の入力が促された状態(T22)で選択キー323が押された場合、すなわち、郵便番号の入力を省略した場合、上記のような住所入力を省略する旨の操作がされたときには、その操作を無視したりエラーを報知するようにして、確実にバーコード数値情報の入力や住所表示番号の入力が為されるよう促すようにしても良い。
【0076】
次に、例えば図10に示すように、TEL(電話番号)1の入力が促された状態(T43:図8〜図10で共通)から、ユーザにより文字キー群31が操作され、例えば文字列(TEL1)「自宅03−1234−5678」が入力され、選択キー323が押されると、次に、カーソルKによりTEL(電話番号)2の入力を促す(T44)。この状態(T44)から、ユーザにより文字キー群31が操作され、例えば文字列(TEL2)「携帯010−123−4567」が入力され、選択キー323が押されると、次に、カーソルKによりFAX(ファクシミリの電話番号)の入力を促す(T45)。この状態(T45)から、ユーザにより文字キー群31が操作され、例えば文字列(FAX)「03−2345−6789」が入力され、選択キー323が押されると、次に、カーソルKにより誕生日の入力を促す(T46)。この状態(T45)から、ユーザにより文字キー群31が操作され、例えば文字列(誕生日)「平成1年2月3日」が入力され、選択キー323が押されると、次に、カーソルKによりメモ1の入力を促す(T47)。この状態(T47)から、ユーザにより文字キー群31が操作され、例えば文字列(メモ1)「e−mail:」が入力され、選択キー323が押されると、次に、カーソルKによりメモ2の入力を促す(T48:図10と図11で共通)。
【0077】
次に、例えば図11に示すように、メモ2の入力が促された状態(T48:図10と図11で共通)から、ユーザにより文字キー群31が操作され、例えば文字列(メモ2)「URL:http://www.」が入力され、選択キー323が押されると、宛名登録の全ての入力を終了して、登録を実行し、その旨のメッセージを表示する(T49)。登録が終了すると、登録した宛先情報の確認画面を表示する(T60)。この状態(T60)では、ユーザはカーソルキー330を操作して表示画面をスクロールさせて、全ての宛先情報を確認でき、確認終了後に取消キー326により上位階層(第1階層)の選択画面に画面遷移させることができる(T61:図3および図4のT11と同じ)。
【0078】
なお、本実施形態では、上記のように、登録が終了すると、登録した宛先情報の確認画面を表示し(T60)、取消キー326により上位階層(第1階層)の選択画面に画面遷移するようにしたが、登録が終了した時点で上位階層(第1階層)の選択画面に画面遷移する(戻す)ようにしても良いし、あるいはすぐにテキスト入力画面(図3および図4のT10)に画面遷移する(戻す)ようにしても良い。ただし、本実施形態では、確認画面(T60)の表示により登録直後に宛先情報を確認でき、また、上位階層(第1階層)の選択画面(T61:図3および図4のT11と同じ)に画面遷移する(戻す)ので、宛先情報を修正したいときには「宛先修正」を選択し、上記「宛名登録」と同様の方法で修正対象の登録番号を選択して(図4のT20〜T21と同様、ただし選択肢となるのは登録済みの登録番号)、上記の確認画面(T60)と同様にカーソルキー330を操作して表示画面をスクロールさせて修正箇所をカーソルKで指定して、修正ができる。また、宛先情報を再度確認したいときには「宛先閲覧」を選択し、同様に確認対象の登録番号を選択して(選択肢となるのは登録済みの登録番号)、カーソルキー330を操作して表示画面をスクロールさせることにより、確認ができる。また、すぐに宛先印刷がしたいときには、後述する「宛名印刷」を選択し、登録済みの全てまたは一部を印刷対象の登録番号として選択して(選択肢となるのは登録済みの登録番号)、印刷ができる。
【0079】
前述のように、新郵便処理システムにおいては、原理的に、7桁の郵便番号および住所表示番号さえあれば、カスタマバーコードの生成が可能である。上述のように、テープ印刷装置1では、入力された郵便番号を含む宛先情報を登録し、宛先情報は、住所表示番号を含むことが可能なように構成され、後述するように、宛先印刷の指示は、印刷しようとする宛先の宛先情報を読み出して指示され、第1宛先印刷は、印刷しようとする宛先の宛先情報にその住所表示番号が含まれていたときに行われる。すなわち、この場合、宛先情報として郵便番号および住所表示番号があるので、容易にカスタマバーコードを生成してそれを含む宛先印刷ができる。また、このような宛先情報を登録しておけるので、郵便番号等を入力した直後でなくても、印刷しようとする宛先の宛先情報を読み出して宛先印刷の指示ができ、また、何度でも同内容の宛先印刷ができる。
【0080】
なお、テープ印刷装置1では、上述のように、宛先情報の修正や確認(閲覧)ができる。すなわち、「宛名修正」により登録された宛先情報を修正できるので、さらに操作性や利便性が高いものになっている。また、宛先情報には、宛先印刷において印刷される情報の他、印刷されない付随情報も含まれる。本実施形態では、図12に示すように、印刷される宛先情報(印刷対象項目)としては、郵便番号や住所表示番号(あるいはバーコード数値情報)の他、例えば住所(文字で表したもの)、会社(名)、氏名などが含まれ、付随情報(非印刷項目)としては、例えば電話番号(TEL1、TEL2)、FAX番号(FAX)、誕生日、その他の覚え書き(メモ1、メモ2:電子メールアドレス等)などが含まれる。すなわち、上述した確認画面(T60)や「宛名閲覧」により付随情報を含む全ての宛先情報を閲覧でき、印刷される情報(印刷対象項目)以外の宛先に関する情報(非印刷項目)を把握できるので、記憶しておきたい情報を付随情報(非印刷項目)として記憶(メモ)しておき、適宜参照できるため、メモ機能等として利用できる。
【0081】
次に、宛名(宛先)印刷について説明する。図13は宛名(宛先)印刷の処理フローを示している。例えば図14に示すように、図3で前述の「宛名印刷」が選択表示された状態(T12:図3と共通)で、ユーザにより選択キー323が押されると、「宛名印刷」が選択され、図13の宛名印刷の処理が起動されて、第2階層である宛名印刷の印刷対象の選択画面に画面遷移する(T70)。この選択画面では、印刷対象の選択肢として「一部」または「全部」を反転表示または点滅表示する。例えば図示の場合、まず、直近アクセス側の「全部」を反転表示する(T70)。ただし、図13に示すように、宛名印刷の処理が起動されると、まず、宛名登録されたファイル(宛名ファイル)が有るか否かを判別し(S11)、宛名ファイルがないとき(S11:No)には、その旨を表示(報知)する(S12、T71)。この状態(S12、T71)では、ユーザは任意のキー(以下「ANYキー」)を押すことにより、処理を終了させ(S17)、テキスト入力画面に戻すことができる(T72:図3のT10と同じ)。なお、この場合、処理を終了させた後に新たに前述の「宛名登録」をしやすいように、「宛名印刷」が選択表示された状態(T12:図3と共通)に戻すようにしても良い。
【0082】
一方、宛名ファイルが有るとき(S11:Yes)には、次に、検出部14のテープ識別センサによるテープ識別信号に基づいて、テープT(実際にはテープカートリッジ5)が装着されているか否かを判別し(S13)、続いて、装着されているテープTがテープ幅24mmのものか否かを判別する(S15)。テープTが装着されていないとき(S13:No)には、その旨(テープが無い旨)を表示(報知)し(S14)、装着されていても、それがテープ幅24mmのものでないとき(S15:No)には、その旨(テープ幅が違う旨)を表示(報知)する(S16)。これらの状態(S14、S16)では、上述した宛名ファイルがないときの状態(S12、T71)と同様に、ユーザはANYキーを押すことにより、処理を終了させ(S17)、テキスト入力画面に戻すことができる。そこで、宛名ファイルが有り、テープ幅24mmのテープTが装着されているとき(S11、S13、S15:全てYes)に、上述した第2階層である宛名印刷の印刷対象の選択画面において、例えば直近アクセス側の「全部」が反転表示された状態(T70)となる。
【0083】
次に、図13および図14の両図に示すように、第2階層の宛名印刷の印刷対象の選択画面が表示された状態(T70)では、ユーザは、第1階層の選択画面のときと同様に、カーソルキー330の操作により(サイクリックに)任意の選択肢(ここでは「一部」または「全部」)を選択表示させ(T70、T73:T73は図15と共通)、選択キー323を操作して選択できる(S18:「一部」または「全部」)。また、取消キー326(S18:「取消」)により第1階層の選択画面に戻すこともできる。
【0084】
次に、図13および図15の両図に示すように、印刷対象として「一部」が選択表示された状態(T73)で、選択キー323が押されると(S18:「一部」)、第3階層である印刷対象の宛名ファイル(印刷ファイル)の選択画面に画面遷移する(T74)。この場合、まず、印刷ファイルの候補として、宛名ファイルのうちの直近アクセスのものを選択表示する(T74)ので、ユーザは、カーソルキー330の操作により(サイクリックに)任意の選択肢を選択表示させ(S19〜S21、T74〜T75)、選択キー323を操作して選択できる(S20:「選択」)。図示の例では登録番号「05」の宛名ファイルを選択表示させ(S19〜S21、T75)、選択キー323を操作して選択できる(S20:「選択」)。なお、この場合、カーソルキー330の操作の代わりに数値キー群313により任意の登録番号(例えばここでは「05」)を直接入力して、任意の選択肢(例えば登録番号「05」の宛名ファイル)を選択表示(T75)させることもできる(S20:「数値入力」)。
【0085】
任意の宛名ファイル(例えばここでは登録番号「05」の宛名ファイル)が印刷ファイルの候補として選択表示された状態(S19、T75)で、選択キー323が押されると(S20:「選択」)、印刷を実行する旨のメッセージを表示し(S22、T76)、宛先印刷のための画像を印刷画像として展開して作成し、テープTに宛先印刷を行うとともに、印刷後に印刷された部分をテープカットして宛先ラベルを作成し(宛先画像作成・印刷&宛先ラベル作成:S23)、終了後には、上位階層(第2階層)の選択画面に画面遷移する(T77:T73と同じ、ただし、「一部」が直近アクセスとなるので、反転表示)。なお、印刷実行のメッセージは、宛先画像作成・印刷&宛先ラベル作成(S23)を処理中も引き続き表示され、ユーザは、この間にも、取消キー326の操作(押下)によりその実行を中断させて、第2階層の選択画面(T73)に画面遷移させる(戻す)ことができる。
【0086】
一方、第2階層の選択画面で印刷対象として「全部」が選択表示された状態(T70)で、選択キー323が押されると(S18:「全部」)、全ての宛名ファイルを印刷対象(印刷ファイル)とすることを確認する(問う)メッセージを表示する(S24)。ユーザは、この時点でも、取消キー326によりその実行を中断させることができる。また、ユーザが全ての宛名ファイルを印刷ファイルとすることを確認して、選択キー323が押されると(S24:「選択」)、印刷実行のメッセージを表示し(S25)、以下、全宛名ファイルによる宛先印刷が終了するまで、引き続いて表示する。全宛名ファイルによる宛先印刷では、宛名ファイルのそれぞれについて、登録番号順に、宛名ファイルを取り(読み)出して(S26)、宛先画像作成・印刷&宛先ラベル作成(S27:S23と同じ)を行い、全宛名ファイルの印刷が終了したか否かを判別する(S28)。ここで、未終了のとき(S28:No)には、引き続いて次の宛名ファイルについて、読み出し(S26)〜宛先画像作成・印刷&宛先ラベル作成(S27)〜終了判別(S28)のループ処理を行って、全宛名ファイルの印刷が終了した(S28:Yes)後に、第2階層の選択画面に画面遷移する(T70と同じ)。もちろん、この間にも、ユーザは、取消キー326によりその実行を中断させることができる。
【0087】
以下、上述の宛先画像作成・印刷&宛先ラベル作成(S23(S27))について、さらに詳述する。この処理では、図16に示すように、まず、入力(登録)済みの宛先情報の印刷対象項目(図12参照)を認識して(S231)、氏名があるとき(氏名が省略されていないとき)には「様」を印刷情報として付与(図18(a)参照)し、会社(会社名)があるとき(会社が省略されていないとき)には「御中」を付与(図18(b)参照)する(S232)。なお、会社(会社名)と氏名がともにあるときには、「御中」の付与を省略しても良い。
【0088】
次に、バーコード(バーコード数値情報)が有るか否かを判別し(S233)、バーコード数値情報があるとき(S233:Yes)には、次に、カスタマバーコードを印刷するためのバーコード画像を生成する(カスタマバーコード生成:S234)。このカスタマバーコード生成の処理(S234)が起動されると、図17に示すように、まず、バーコード数値情報を読み出し(S2341)、20文字有るか否かを判別して(S2342)、20文字未満のとき(S2342:No)には、末尾に制御コードCC4を付加して(S2343)、バーコード用キャラクタ(図24参照)のデータを作成する。その後、チェックデジット(CD)を計算(図23および図24参照)して付加し(S2344)、そのデータに基づいて(図25および図26参照)カスタマバーコードを配列して(S2345)、各キャラクタに対する(ビットマップデータ等の)バーコード用フォントに基づいてバーコード画像(図23参照)を展開して作成し(S2346)、処理(S234)を終了する(S2347)。
【0089】
図16に示すように、カスタマバーコード生成(S234)が終了すると、例えば図19に示すように規定された第1宛先文字サイズに基づいて、第1宛先印刷の印刷領域のサイズである第1宛先印刷サイズに合うように、宛先にカスタマバーコードを含めた宛先印刷(図20(a)および(b)参照)の印刷画像を作成して印刷し、テープカットを行うことにより、第1宛先印刷による宛先ラベルを作成して(第1宛先印刷:S235)、処理(S23)を終了する(S237)。一方、バーコード数値情報がないとき(S233:No)には、図19に示すように規定された第2宛先文字サイズに基づいて、第2宛先印刷の印刷領域のサイズである第2宛先印刷サイズに合うように、宛先にカスタマバーコードを含まない宛先印刷(図20(c)および(d)参照)の印刷画像を作成して印刷し、テープカットを行うことにより、第2宛先印刷による宛先ラベルを作成して(第2宛先印刷:S236)、処理(S23)を終了する(S237)。
【0090】
なお、前述のように、郵便番号と住所表示番号からバーコード数値情報を生成できるので、住所表示番号を直接の入力項目(登録項目)としておき、カスタマバーコードを生成する直前にバーコード数値情報を求めてカスタマバーコードを生成するようにしても良い(図21(a)および(b)参照)。この場合、住所表示番号が入力されているとき(S233:Yesに相当)には、宛先にカスタマバーコードを含めた宛先印刷として第1宛先印刷を行い(図16のS235相当、図20(a)、(b)および図21参照)、住所表示番号が入力されていないとき(図16のS233:Noに相当)には、宛先にカスタマバーコードを含まない宛先印刷として第2宛先印刷を行う(図16のS236相当、図20(c)および(d)参照)。
【0091】
上述のように、テープ印刷装置1では、郵便行政区・町域を示す7桁の郵便番号を入力し、カスタマバーコードを印刷したいときに、郵便行政区・町域より下位の住所(住所B)を示す住所表示番号(またはそれを含むバーコード数値情報)をその数値により直接入力し、住所表示番号(またはバーコード数値情報)が入力されたときには、郵便番号および住所表示番号(またはバーコード数値情報)に基づいてカスタマバーコードを生成し、郵便番号を含む宛先をテープ(印刷対象物)Tに印刷する宛名(宛先)印刷を指示し、宛先印刷の指示に応じて、その指示前に(ここでは宛先情報として)住所表示番号(またはバーコード数値情報)が入力(登録)されているときには、宛先にカスタマバーコードを含めた宛先印刷として第1宛先印刷を行い、住所表示番号(またはバーコード数値情報)が入力(登録)されていないときには、宛先にカスタマバーコードを含まない宛先印刷として第2宛先印刷を行う。もちろん、「宛名登録」を経ずに、入力直後に宛名印刷するようにしても良い。
【0092】
すなわち、新郵便処理システムが推進され、住所表示番号がさらに周知のものとなり、カスタマバーコードの印刷がさらに一般化された場合、テープ印刷装置1では、住所表示番号(またはバーコード数値情報)を直接入力することにより(図28+図29に対して図17のみとなり)、余分な処理時間や余分なメモリ容量を削減しつつ、より容易にカスタマバーコードを生成してそれを含む宛先印刷ができる。また、住所表示番号(またはバーコード数値情報)を入力しない場合には、従来通り、宛先にカスタマバーコードを含まずに宛先印刷を行うので、カスタマバーコードを印刷しない場合の宛先印刷も可能であり、その選択は、住所表示番号(またはバーコード数値情報)の入力の有無により容易に行うことができる。
【0093】
また、前述のように、新郵便処理システムにおいては、原理的に、7桁の郵便番号および住所表示番号が記載(印刷)されていれば、郵便物の配達まで可能である。このため、旧郵便番号処理システムにおいて郵便番号が記載されていれば都道府県名等の記載を省略可能なように、新郵便番号処理システムにおいて郵便番号および住所表示番号が記載されていれば住所等の記載を省略可能になることも考えられる。そこで、宛先には、住所表示番号を含めるようにしても良い(図21(c)および(d)参照)。これにより、郵便物の配達まで可能となる。すなわち、仮に詳細な住所(住所A+住所B)の印刷を省略しても配達まで可能な宛先が印刷できる。
【0094】
また、上述のように、テープ印刷装置1では、郵便行政区・町域を示す7桁の郵便番号および郵便行政区・町域より下位の住所を示す住所表示番号に基づいて生成されたカスタマバーコードを、郵便番号を含む宛先の一部として印刷する第1宛先印刷と、宛先にカスタマバーコードを含まないで印刷する第2宛先印刷とを、選択的に実行可能であるが、前述のように、郵便物には所定のサイズがあるので、その印刷領域のサイズも制限され、また、新郵便処理システムにおいては、カスタマバーコードの印刷サイズが規定されている。そこで、テープ印刷装置1では、上記の第1宛先印刷の印刷領域のサイズである第1宛先印刷サイズおよび上記の第2宛先印刷の印刷領域のサイズである第2宛先印刷サイズを定め、特に第1宛先印刷サイズは、カスタマバーコードの規定の印刷サイズに基づいて定めている。また、宛先印刷には、第1宛先印刷サイズおよび第2宛先印刷サイズの同一サイズ側のサイズをテープ幅方向のサイズとするテープTとして、テープ幅24mmのテープTを利用しているので、第1および第2のいずれの宛先印刷をしても、テープ長手方向をテープカットするだけで、宛先ラベル等を容易に得られる。
【0095】
また、テープ印刷装置1では、第1宛先印刷を行うときのカスタマバーコードを除く宛先を示す各文字の文字サイズ(第1宛名文字サイズ)、および、第2宛先印刷を行うときのその宛先を示す各文字の文字サイズ(第2宛名文字サイズ)を、それぞれの宛先印刷サイズ(第1宛先印刷サイズ、第2宛先印刷サイズ)に基づいて規定し(図19参照)、カスタマバーコードを印刷する分だけ第1宛先文字サイズの方を第2宛先文字サイズより小さいサイズとしている(図19および図20参照)。前述のように、新郵便処理システムにおいては、カスタマバーコードが印刷されている場合には、それを読み取って配達順まで自動化(機械化)でき、宛先の他の部分(文字部分)の重要性は第2宛先印刷の場合より低いので問題とならないばかりでなく、相対的に重要なカスタマバーコードの部分が目立つので、より見栄えの良い機能的(実用的)な宛先印刷と成り得る。また、カスタマバーコードを印刷する分だけ第1宛先文字サイズの方を小さくできるので、煩雑さを回避できる。すなわち、カスタマバーコードを宛先の一部としてテープ(印刷対象物)Tに印刷でき、かつ、カスタマバーコードの有無やそれによる文字部分の重要性の差異を加味した見栄えの良い宛先印刷ができる。
【0096】
なお、上述の実施形態では、サーマル方式の例を挙げたが、インクジェット方式、レーザ方式、ドット・インパクト方式等にも適用できる。また、印刷対象物に宛先印刷するものであれば、郵便物自体でも良いし、ラベルでなくても例えばその印刷対象物をそのままあるいは印刷部分を切り取れるものなら良く、糊(ボンド等も含む)やセロテープ等で郵便物に貼るなどの方法を採用でき、例えば一般的な印刷装置による宛先印刷にも適用できる。もちろん、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
【0097】
【発明の効果】
上述のように、本発明の宛先印刷方法およびその装置によれば、カスタマバーコードを宛先の一部として印刷対象物に印刷でき、かつ、カスタマバーコードの有無による文字部分の重要性の差異を加味した見栄えの良い宛先印刷ができる、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る宛先印刷方法およびその装置を適用したテープ印刷装置1の制御系のブロック図である。
【図2】図1のテープ印刷装置の制御全体の概念的処理を示すフローチャートである。
【図3】典型的なファイル操作やそれによる印刷のための表示画面およびその表示画面上での操作の一例を示す説明図である。
【図4】図3に続き宛名登録を行う場合の、図3と同様の説明図である。
【図5】図4の下位階層における、図4と同様の説明図である。
【図6】図5に続く、図5と同様の説明図である。
【図7】図6に続く、図5と同様の説明図である。
【図8】図7に続く、図5と同様の説明図である。
【図9】図8と別の例を示す、図8と同様の説明図である。
【図10】図8または図9に続く、図5と同様の説明図である。
【図11】図10に続く、図5と同様の説明図である。
【図12】宛先情報の入力・登録項目の一例を示す説明図である。
【図13】宛名(宛先)印刷の処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】図3に続き宛名印刷を行う場合の、図3と同様の説明図である。
【図15】図14の下位階層における、図14と同様の説明図である。
【図16】宛先画像作成・印刷&宛先ラベル作成の処理の一例を示すフローチャートである。
【図17】カスタマバーコード生成の処理の一例を示すフローチャートである。
【図18】個人宛および会社宛の宛先ラベルの一例を示す説明図である。
【図19】第1宛先文字サイズおよび第2宛先文字サイズの規定の一例を示す説明図である。
【図20】第1宛先印刷および第2宛先印刷のときの宛先ラベルの一例を示す説明図である。
【図21】第1宛先印刷のときの別の例を示す、図20と同様の説明図である。
【図22】新郵便処理システムにおける住所と郵便番号および住所表示番号との対応の一例を示す説明図である。
【図23】図22に対応するカスタマバーコードおよび各バーのサイズを示す説明図である。
【図24】カスタマバーコードのデータの仕様を示す説明図である。
【図25】カスタマバーコードのコード体系を示す説明図である。
【図26】図25に続く、図25と同様の説明図である。
【図27】新郵便処理システムにおける宛先印刷の一例を示す説明図である。
【図28】従来のカスタマバーコードの生成フローチャートである。
【図29】図28におけるバーコード情報の抜き出しのフローチャートである
【符号の説明】
1 テープ印刷装置
3 キーボード
4 ディスプレイ
5 テープカートリッジ
7 印刷ヘッド
11 操作部
12 印刷部
13 切断部
14 検出部
200 制御部
210 CPU
220 ROM
230 キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)
240 RAM
250 入出力制御回路(IOC)
260 内部バス
270 駆動部
280 外部メモリ装着部
281 ファイルパック
290 電源部
T テープ
R インクリボン

Claims (6)

  1. 郵便行政区・町域を示す7桁の郵便番号および前記郵便行政区・町域より下位の住所を示す住所表示番号に基づいて生成されたカスタマバーコードを、前記郵便番号を含む宛先の一部として印刷する第1宛先印刷と、前記宛先に前記カスタマバーコードを含まないで印刷する第2宛先印刷とを、選択的に実行可能な宛先印刷方法であって、
    前記第1宛先印刷または前記第2宛先印刷を実行するための宛先情報を登録する宛先情報登録工程と、
    登録された前記宛先情報に、前記カスタマバーコードを印刷するための情報が含まれているか否かを判別する宛先情報判別工程と、
    前記宛先情報に前記カスタマバーコードを印刷するための情報が含まれていない場合、当該カスタマバーコードを印刷するための情報が含まれている場合と比較して、前記宛先のうちの前記カスタマバーコードを除く宛先を示す各文字の文字サイズである宛先文字サイズを、大きいサイズに決定する宛先文字サイズ決定工程と、を備え、
    前記宛先文字サイズ決定工程では、前記宛先が複数行に渡って印刷される場合、
    前記第2宛先印刷を行うとき、前記第1宛先印刷を行うときと比較して、前記宛先の行間は同一サイズのまま、前記宛先のうちの前記カスタマバーコードを除く宛先を示す各文字の文字サイズである宛先文字サイズを大きいサイズに決定することを特徴とする宛先印刷方法。
  2. 前記第1宛先印刷の印刷領域のサイズである第1宛先印刷サイズおよび前記第2宛先印刷の印刷領域のサイズである第2宛先印刷サイズの縦および横の少なくとも一方が同一サイズであることを特徴とする、請求項1に記載の宛先印刷方法。
  3. 郵便行政区・町域を示す7桁の郵便番号および前記郵便行政区・町域より下位の住所を示す住所表示番号に基づいて生成されたカスタマバーコードを、前記郵便番号を含む宛先の一部として印刷する第1宛先印刷と、前記宛先に前記カスタマバーコードを含まないで印刷する第2宛先印刷とを、選択的に実行可能な宛先印刷装置であって、
    前記第1宛先印刷または前記第2宛先印刷を実行するための宛先情報を登録する宛先情報登録手段と、
    登録された前記宛先情報に、前記カスタマバーコードを印刷するための情報が含まれているか否かを判別する宛先情報判別手段と、
    前記宛先情報に前記カスタマバーコードを印刷するための情報が含まれていない場合、当該カスタマバーコードを印刷するための情報が含まれている場合と比較して、前記宛先のうちの前記カスタマバーコードを除く宛先を示す各文字の文字サイズである宛先文字サイズを、大きいサイズに決定する宛先文字サイズ決定手段と、を備え、
    前記宛先文字サイズ決定手段は、前記宛先が複数行に渡って印刷される場合、
    前記第2宛先印刷を行うとき、前記第1宛先印刷を行うときと比較して、前記宛先の行間は同一サイズのまま、前記宛先のうちの前記カスタマバーコードを除く宛先を示す各文字の文字サイズである宛先文字サイズを大きいサイズに決定することを特徴とする宛先印刷装置。
  4. 印刷対象物が郵便物であることを特徴とする、請求項3に記載の宛先印刷装置。
  5. 印刷対象物が郵便物に貼付可能なものであることを特徴とする、請求項3に記載の宛先印刷装置。
  6. 前記印刷対象物がテープであることを特徴とする、請求項5に記載の宛先印刷装置。
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