JP2006289695A - ラベル作成装置、およびラベル作成装置のラベル作成方法 - Google Patents

ラベル作成装置、およびラベル作成装置のラベル作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 印刷処理部の送り機構と加工処理部の送り機構とのテープ送り誤差量が極端になるおそれがある場合に、ユーザに注意を喚起することができるラベル作成装置等を提供することを課題とする。
【解決手段】 テープ片のテープ長を算出するテープ長算出手段と、印刷処理、加工処理および印刷加工処理を選択する処理選択手段と、印刷処理において第1テープ長を設定し、加工処理および印刷加工処理において第1テープ長よりも短い第2テープ長を設定する最大テープ長設定手段と、印刷処理が選択された場合に、テープ長が第1テープ長以下であるか判別すると共に、加工処理および印刷加工処理が選択された場合に、テープ長が第2テープ長以下であるか判別する判別手段と、テープ長が第1テープ長以下でないと判別された場合、およびテープ長が第2テープ長以下でないと判別された場合に、エラー報知をするエラー報知手段と、を備えた。
【選択図】 図6

Description

本発明は、同一の処理シートに、印刷処理と物理的加工処理とを行い得るラベル作成装置、およびラベル作成装置のラベル作成方法に関するものである。
従来、所定長さの処理テープを繰出し自在に巻回した状態で収容するテープカートリッジを装着し、入力された文字情報に基づいて、テープカートリッジから処理テープを繰り出しながらこれに印刷処理を行って、文字列が印刷されたラベルを作成するラベル作成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなラベル作成装置では、印刷すべき文字列が処理テープの後端からはみ出す(印刷し切れない)ことのないよう、入力情報に基づいて算出された印刷領域長(文字列の長さ)が、テープカートリッジに収容された処理テープの全長に基づいて設定された最大ラベル長を超える場合、エラー報知するようになっている。
また、処理テープに墨字印刷を行う印刷処理部と、点字打刻を行う打刻処理部とを備え、晴眼者にも点字の意味が理解できるように、墨字/点字併記ラベルを作成可能なラベル作成装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−122239号公報 特開平11−301033号公報
このような印刷処理部と打刻処理部とを備えたラベル作成装置においては、墨字列のみを表示したラベルを作成する印刷処理と、点字列のみを表示したラベルを作成する打刻処理と、墨字列および点字列の双方を表示したラベルを作成する印刷打刻処理とを選択可能にすることが考えられる。
ところで、処理テープの印刷送り機構と打刻送り機構とを共用すると、打刻手段が打刻動作する際に、それに伴う打刻振動により処理テープがサーマルヘッドから離れ、墨字印刷の印刷品質が悪化する問題がある。そのため、これらの送り機構を独立して設けざるを得なくなる。しかしながら、そのようにすると、印刷送り機構によるテープ送り量と打刻送り機構によるテープ送り量との間の誤差(送り誤差)が生ずることになる。したがって、印刷打刻処理を行う際に、上記のように、処理領域長が最大ラベル長を超える場合にエラー報知をするようにしたとしても、印刷送り機構のテープ送り量と打刻送り機構のテープ送り量とが極端に異なる(テープ送り誤差量が極端になる)場合には、印刷処理済み部分(墨字列)と打刻処理済み部分(点字列)とが、ラベルの後端側ほど、テープ送り方向に相互に位置ずれすることとなり、これを見た者に違和感を生じさせるという問題があった。
さらに、印刷処理部で、テープカートリッジから繰り出された処理テープに対し、印刷処理および切断処理を行ってテープ片を作成し、打刻処理部で、得られたテープ片に対し、打刻処理を行う構成のラベル作成装置においては、印刷打刻処理に加え、打刻処理を行う場合にも、印刷送り機構と打刻送り機構とのテープ送り誤差に起因した問題が生ずる。すなわち、このようなラベル作成装置では、打刻処理を行う場合に、印刷処理部では、テープ送りを行ってテープ片を得、打刻処理部では、このテープ片に点字打刻を行うことになるため、上記のように、処理領域長が最大ラベル長を超える場合にエラー報知するようにしたとしても、その送り誤差量が極端になると、打刻すべき点字列が、テープ片の後端からはみ出してしまうという問題があった。
本発明は、印刷処理部の送り機構と加工処理部の送り機構とのテープ送り誤差量が極端になるおそれがある場合に、ユーザに注意を喚起することができるラベル作成装置、およびラベル作成装置のラベル作成方法を提供することを目的とする。
本発明のラベル作成装置は、処理テープを送りながらこれに印刷を行う印刷手段と、処理テープからテープ片を得るために、処理テープを切断する切断手段と、を有する印刷処理部と、得られたテープ片を送りながらこれに物理的加工を行う加工処理部と、を備え、入力情報に基づいて、印刷を行う印刷処理、物理的加工を行う加工処理、および印刷と物理的加工とを行う印刷加工処理を選択的に行ってラベルを作成するラベル作成装置であって、入力情報に基づいて、テープ片のテープ長を算出するテープ長算出手段と、印刷処理、加工処理および印刷加工処理を選択する処理選択手段と、印刷処理におけるテープ片の最大テープ長である第1テープ長、および加工処理および印刷加工処理における最大テープ長であって第1テープ長よりも短い第2テープ長を、それぞれ設定する最大テープ長設定手段と、印刷処理が選択された場合に、テープ長が第1テープ長以下であるか否かを判別すると共に、加工処理および印刷加工処理が選択された場合に、テープ長が第2テープ長以下であるか否かを判別する判別手段と、判別手段により、テープ長が第1テープ長以下でないと判別された場合、およびテープ長が第2テープ長以下でないと判別された場合に、エラー報知をするエラー報知手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明のラベル作成装置のラベル作成方法は、処理テープを送りながらこれに印刷を行う印刷手段と、処理テープからテープ片を得るために、処理テープを切断する切断手段と、を有する印刷処理部と、得られたテープ片を送りながらこれに物理的加工を行う加工処理部と、を備え、入力情報に基づいて、印刷を行う印刷処理、物理的加工を行う加工処理、および印刷と物理的加工とを行う印刷加工処理を選択的に行ってラベルを作成するラベル作成装置のラベル作成方法であって、入力情報に基づいて、テープ片のテープ長を算出するテープ長算出工程と、印刷処理、加工処理および印刷加工処理を選択する処理選択工程と、印刷処理におけるテープ片の最大テープ長である第1テープ長、および加工処理および印刷加工処理における最大テープ長であって第1テープ長よりも短い第2テープ長を、それぞれ設定する最大テープ長設定工程と、印刷処理が選択された場合に、テープ長が第1テープ長以下であるか否かを判別すると共に、加工処理および印刷加工処理が選択された場合に、テープ長が第2テープ長以下であるか否かを判別する判別工程と、判別工程において、テープ長が第1テープ長以下でないと判別された場合、およびテープ長が第2テープ長以下でないと判別された場合に、エラー報知をするエラー報知工程と、を備えたことを特徴とする。
これらの構成によれば、印刷加工処理が選択された場合であって、テープ長が第1テープ長よりも短い第2テープ長以下でないと判別されたときは、印刷処理部の送り機構および加工処理部の送り機構は、処理テープを、第2テープ長以上送ることになるため、印刷処理部の送り機構と加工処理部の送り機構とのテープ送り誤差量が極端になるおそれがある。このため、そのようなときは、エラー報知することで、ユーザに注意を喚起することができ、印刷処理済み部分と加工処理済み部分とが位置ずれしたラベルが作成されることを未然に防止することができる。
また、加工処理が選択された場合にも、テープ長が、第1テープ長よりも短い第2テープ長以下でないと判別されたときは、印刷処理部の送り機構と加工処理部の送り機構とのテープ送り誤差量が極端になるおそれがある。このため、そのようなときも、エラー報知することで、ユーザに注意を喚起することができ、加工処理すべき部分がラベルの後端からはみ出したラベルが作成されることを未然に防止することができる。
上記のラベル作成装置において、第2テープ長は、印刷処理部のテープ送り量と、加工処理部のテープ送り量との送り誤差に基づいて、設定されていることが好ましい。
この構成によれば、加工処理および印刷加工処理が選択された場合であって、印刷処理部の送り機構と加工処理部の送り機構とのテープ送り誤差量が極端になるおそれがあるときに、確実にエラー報知することができる。
この場合、第1テープ長は、処理テープの全長に基づいて、設定されていることが好ましい。
この構成によれば、印刷処理、加工処理および印刷加工処理のいずれが選択された場合にも、作成されるテープ片の長さは、処理テープの全長に基づいて設定された第1テープ長以下となる。このため、印刷処理済み部分および加工処理済み部分がテープ片の後端からはみ出すことを防止することができる。
本発明の他のラベル作成装置は、短冊状の処理テープを送りながらこれに印刷を行う印刷処理部と、処理テープを送りながらこれに物理的加工を行う加工処理部と、を備え、入力情報に基づいて、処理テープに対し、印刷と物理的加工とを行う印刷加工処理を行ってラベルを作成するラベル作成装置であって、入力情報に基づいて、印刷加工処理の処理領域のテープ送り方向における領域長を算出する領域長算出手段と、処理テープの全長よりも短く、且つ印刷加工処理における最大の領域長である最大領域長を設定する最大領域長設定手段と、印刷加工処理において、領域長が最大領域長以下であるか否かを判別する判別手段と、判別手段により、領域長が最大領域長以下でないと判別した場合に、エラー報知をするエラー報知手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の他のラベル作成装置のラベル作成方法は、短冊状の処理テープを送りながらこれに印刷を行う印刷処理部と、処理テープを送りながらこれに物理的加工を行う加工処理部と、を備え、入力情報に基づいて、処理テープに対し、印刷と物理的加工とを行う印刷加工処理を行ってラベルを作成するラベル作成装置のラベル作成方法であって、入力情報に基づいて、印刷加工処理の処理領域のテープ送り方向における領域長を算出する領域長算出工程と、処理テープの全長よりも短く、且つ印刷加工処理における最大の領域長である最大領域長を設定する最大領域長設定工程と、印刷加工処理において、領域長が最大領域長以下であるか否かを判別する判別工程と、判別工程において、領域長が最大領域長以下でないと判別した場合に、エラー報知をするエラー報知工程と、を備えたことを特徴とする。
これらの構成によれば、領域長が短冊状の処理テープの全長よりも短い最大領域長以下でないと判別されたときは、印刷処理部の送り機構および加工処理部の送り機構は、処理テープを、最大領域長以上送ることになるため、印刷処理部の送り機構と加工処理部の送り機構とのテープ送り誤差量が極端になるおそれがある。このため、そのようなときは、エラー報知することで、ユーザに注意を喚起することができ、印刷処理済み部分と打刻処理済み部分とが位置ずれしたラベルが作成されることを未然に防止することができる。
なお、「短冊状の」とは、巻回されていない状態のことであって、短冊状の処理テープには、巻回されていない状態であれば、長尺の処理テープも含まれる。
上記のラベル作成装置において、最大領域長は、印刷処理部のテープ送り量と、加工処理部のテープ送り量との送り誤差に基づいて、設定されていることが好ましい。
この構成によれば、印刷処理部の送り機構と加工処理部の送り機構とのテープ送り誤差量が極端になるおそれがある場合に、確実にエラー報知することができる。
これらの場合、加工処理部は、処理テープに点字を打刻する打刻手段を有していることが好ましい。
この構成によれば、印刷処理部の送り機構と打刻手段の送り機構とのテープ送り誤差量が極端になるおそれがある場合に、ユーザに注意を喚起することができ、印刷処理済み部分(墨字列)と打刻処理済み部分(点字列)とが位置ずれしたラベルが作成されることを未然に防止することができる。
また、これらの場合、処理テープは、テープ本体と剥離テープとから成り、加工処理部は、処理テープのテープ本体を、任意の切り抜き形状にハーフカットするカッティング手段を有していることが好ましい。
この構成によれば、印刷処理部の送り機構とカッティング手段の送り機構とのテープ送り誤差量が極端になるおそれがある場合に、ユーザに注意を喚起することができ、印刷処理済み部分と切抜き処理済み部分(切抜きライン)とが位置ずれしたラベルが作成されることを未然に防止することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明を適用したラベル作成装置について説明する。第1実施形態のラベル作成装置は、装着されたテープカートリッジから繰り出される処理テープに対して墨字印刷を行うと共に、処理テープを切断して得られたテープ片に対して点字打刻を行う複合装置である。
図1は、ラベル作成装置1の閉蓋状態の外観斜視図であり、図2は、ラベル作成装置1の開蓋状態の外観斜視図である。両図に示すように、ラベル作成装置1は、処理テープTに対して墨字印刷および点字打刻を行う装置本体2と、処理テープTおよびインクリボンRを収容し、装置本体2に着脱自在に装着されるテープカートリッジCとを備えている。
装置本体2は、上下2分割の装置ケース11により外殻が形成され、装置ケース11の前半部上面には、操作部101を構成するキーボード12が配設されている。装置ケース11の後半部の左部には、印刷処理部102が構成され、装置ケース11の後半部の右部には、打刻処理部104が構成されている。また、装置ケース11内部には、図示しないが、後述する駆動部106や制御部107等(図3参照)を構成する回路基板が搭載されている。なお、装置ケース11の右側部には、電源供給のための電源供給口13と、図外のパーソナルコンピュータ等の外部装置に接続するための接続口14(インタフェース)とが形成されている。
印刷処理部102には、テープカートリッジCの装着部位となるカートリッジ装着部15が窪入形成されている。カートリッジ装着部15には、これを開閉する開閉蓋16が設けられ、開閉蓋16の表側には、キーボード12からの入力結果や各種エラー等を表示する長方形のディスプレイ17が形成されていると共に、これを閉止した状態でテープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓18が形成されている。
装置ケース11の左側部には、カートリッジ装着部15と外部とを連通する印刷テープ排出口19が形成され、この印刷テープ排出口19には、テープカートリッジCから繰り出された処理テープTを切断するためのカッタユニット30が臨んでいる。そして、カッタユニット30のフルカッタ32(後述する)により処理テープTの後端部が切断されることで、印刷テープ排出口19から墨字印刷後のテープ片Ta(図5参照)が排出される。
カートリッジ装着部15には、発熱素子を有しヘッドカバーに覆われた印刷ヘッド20(サーマルヘッド)と、テープカートリッジCの処理テープTおよびインクリボンRを送るためのプラテン駆動軸(図示省略)および巻取り駆動軸(図示省略)とが配設され、また、カートリッジ装着部15の裏側には、プラテン駆動軸および巻取り駆動軸を駆動する印刷送りモータ21(図3参照)や動力伝達機構(ギヤ列)等が内蔵されている。
テープカートリッジCは、上下2分割のカートリッジケース22内に、所定長さ(例えば16m)の処理テープTを巻回したテープコア23と、インクリボンRを巻回したリボン繰出しリール24およびリボン巻取りリール25と、プラテンローラ26とを収容して構成されている。そして、テープカートリッジCを上記のカートリッジ装着部15に装着すると、テープカートリッジCの貫通開口27に装置側から印刷ヘッド20が差し込まれると共に、プラテンローラ26およびリボン巻取りリール25にプラテン駆動軸および巻取り駆動軸がそれぞれ係合することで、印刷ヘッド20が処理テープTおよびインクリボンRを挟み込んでプラテンローラ26に当接し、墨字印刷が可能になる。
そして、プラテンローラ26を駆動して処理テープTを送りながら、上記のキーボード12等から入力された文字情報に対応して制御部107で作成された文字データ(墨字データ)に基づいて、印刷ヘッド20により墨字印刷(文字、記号等のキャラクタ列の印刷)を行う。墨字印刷後、処理テープTのみがテープカートリッジCのテープ送出口28から外部に排出され、インクリボンRは内部(リボン巻取りリール25)で巻き取られるようになっている。
印刷処理部102は、処理テープTを、入力された文字情報から作成された墨字データ(印刷処理領域の長さ)および点字データ(打刻処理領域の長さ)等に基づいて算出されたテープ片Taのテープ長、あるいは、ユーザによって指定されたラベル長に基づいて算出されたテープ片Taのテープ長だけ送り、その後端部でカットするようになっている。もっとも、プラテンローラ26と処理テープTとの滑りやプラテンローラ26のへたり等に起因して、テープ送り量には、設計値に対し多少の誤差(例えば、±2%)が生ずる。
処理テープTには、テープ幅の異なる2種(12mm、24mm)のものが用意されている。12mmのテープ幅は、点字1マスの高さに対応させたもの(打刻可能な最小の幅)であり、12mm幅の処理テープTに対しては、印刷処理領域(墨字列)と打刻処理領域(点字列)とが、処理テープTの前後に並べて(あるいは同位置に重ねて)形成される。一方、24mm幅の処理テープTに対しては、印刷処理領域と打刻処理領域とが、処理テープTの上下2段に並べて形成される。なお、詳細は後述するが、本実施形態では、上段が印刷処理領域、下段が打刻処理領域となる。
また、処理テープTは、いわゆる剥離紙付きのテープであって、テープ本体T1(記録テープ)と、テープ本体T1に貼付された剥離テープT2とから構成されている。
図示しないが、カートリッジケース22の裏面には、小さな複数の被検出孔が形成されており、カートリッジ装着部15の隅部に設けられたテープ識別センサ29(マイクロスイッチ、図3参照)によってこの複数の被検出孔が識別され、処理テープTの装着および種別を検出する。
カッタユニット30は、カートリッジ装着部15と印刷テープ排出口19との間に配設されており、フルカッタモータ31により駆動し、処理テープTのテープ本体T1および剥離テープT2の両方をはさみ形式で切断するフルカッタ32(切断手段)と、ハーフカッタモータ33により駆動し、処理テープTのテープ本体T1のみをストッパ付きのはさみ形式で切断するハーフカッタ34とを備えている(図3参照)。
このハーフカッタ34により、処理テープTの先端から所定の位置(例えば15mm)に、ハーフカットライン36を形成するようになっており、このハーフカットライン36により、テープ本体T1が、捨て代部37と、貼着対象物となるラベル部38とに分断される(図5参照)。
打刻処理部104には、打刻処理部104の主体を為す打刻アッセンブリ41を前後に挟んで、テープ片Taの印刷面を上にして前方から手差し挿入する打刻テープ挿入部42、および点字打刻されたテープ片Taが後方に排出される打刻テープ排出部43が形成されている。打刻テープ挿入部42には、その幅を調整可能な手差しガイド44が設けられている。なお、図中の符号45は、打刻アッセンブリ41を覆う打刻部カバーである。
打刻アッセンブリ41は、排出された上記のテープ片Taに対して、いわゆる6点点字を構成する打刻凸部を打刻するものであって、上記の打刻テープ挿入部42から手差しで挿入されたテープ片Taを打刻テープ排出部43に向けて送るテープ送りユニット46と、送られていくテープ片Taに対し点字打刻を行う打刻ユニット47と、テープ送りユニット46および打刻ユニット47を支持するベースフレーム48とを備えている。
テープ送りユニット46は、打刻送りモータ51により駆動する駆動ローラ(ゴムローラ)および従動ローラから成るグリップローラ52で構成されている。そして、上述した印刷処理部102の送り機構と同様に、グリップローラ52と処理テープTとの滑りやグリップローラ52のへたり等に起因して、テープ送り量には、設計値に対し多少の誤差(例えば、±2%)がある。
打刻ユニット47は、上記のキーボード12等から入力された文字情報に対応して制御部107で作成された文字データ(点字データ)に基づいて、3個のソレノイド53を駆動源として3本の打刻ピン54を選択的に跳ね上げ、テープ片Taに打刻凸部を形成する(図3参照)。なお、3本の打刻ピン54は、挿入されたテープ片Taの左側(下段)に打刻凸部を形成するように配設されている。
キーボード12は、種々の指定およびデータを制御部107に入力するものであって、キーボード12には、アルファベットキー群、記号キー群、数字キー群、平仮名や片仮名などの仮名キー群を含む文字キー群のほか、各種の動作を指定するための機能キー群等が配列されている。
機能キー群には、テキスト入力時のデータ確定や改行、選択画面における各種モードの選択指示のための選択キー、印刷動作を開始するための印刷キー、打刻動作を開始するための打刻キー、後述する連続処理メニューを呼び出すための連続キー等が設けられている。
次に、図3を参照し、ラベル作成装置1の制御系の構成について説明する。ラベル作成装置1は、キーボード12およびディスプレイ17を有し、ユーザによる文字情報の入力や各種情報の表示等のユーザインタフェースを司る操作部101と、印刷ヘッド20および印刷送りモータ21を有し、処理テープTおよびインクリボンRを送りながら処理テープT上に入力された文字情報に基づく墨字データを印刷すると共に、フルカッタ32・ハーフカッタ34およびこれらをそれぞれ駆動するフルカッタモータ31・ハーフカッタモータ33を有し、処理テープTにフルカットおよびハーフカットを行う印刷処理部102と、打刻送りモータ51、ソレノイド53および打刻ピン54を有し、テープ片Taを搬送しながらテープ片Taに文字情報に基づく点字データを点字打刻する打刻処理部104と、テープ識別センサ29等の各種センサを有し、各種検出を行う検出部105と、ディスプレイドライバ111、ヘッドドライバ112、印刷送りモータドライバ113、カッタモータドライバ114、打刻ドライバ115および打刻送りモータドライバ116を有し、各部を駆動する駆動部106と、各部と接続され、ラベル作成装置1全体を制御する制御部107とにより構成されている。
制御部107は、CPU121、ROM122、RAM123および入出力制御装置124(IOC:Input Output Controller)を備え、互いに内部バス125により接続されている。そして、CPU121は、ROM122内の制御プログラムに従って、IOC124を介してラベル作成装置1内の各部から各種信号・データを入力する。また、入力した各種信号・データに基づいて、RAM123内の各種データを処理し、IOC124を介してラベル作成装置1内の各部に各種信号・データを出力することにより、墨字印刷処理や点字打刻処理の制御等を行う。上記したテープ片Taのテープ長の算出や、後述するテープ長の判別処理等も、この制御部107において行われる。
ところで、図4および図5に示すように、ラベル作成装置1では、キーボード12等からのモード選択指示により、処理テープTに対し、墨字印刷および点字打刻を行う印刷打刻処理モードと、墨字印刷のみ行う印刷処理モードと、点字打刻のみ行う(正確には、後述する挿入方向マーク37aの印刷も行う)打刻処理モードとのいずれかが選択され、そのモード選択に従って、印刷打刻処理、印刷処理および打刻処理が選択的に行われる。
図4に示すように、電源キーの押下(電源ON)により処理が開始すると、まず、前回の電源OFFの状態に戻すために、退避していた各制御フラグを復旧する等の初期設定を行い(S11)、テープ識別センサ29により、テープ種別(テープ幅)を検出する(S12)。ここでは、24mm幅の処理テープT(テープカートリッジC)が装着されており、その種別を検出するものとする。
続いて、ユーザにより、処理モード(印刷打刻処理モード、印刷処理モード、打刻処理モード)の選択(S13)、およびそれに応じた文字情報の入力がなされ、各選択モードに応じたラベル作成処理行われる。
すわなち、印刷打刻処理モードが選択された場合は(S13:(a))、ユーザによるキーボード12等からのデータ入力により、墨字印刷のための文字情報(例えば、「あいう」)および点字打刻のための文字情報(例えば、「あいう」)が入力される(S14)。もちろん、両文字情報は、相違していてもよい。さらに、詳細は後述するが、入力情報に基づいてテープ長を算出すると共に、算出されたテープ長が最大テープ長以下であるか否かの判別(判別処理)がなされるが(S15)、ここでは、最大テープ長以下であると判別されたものとして、説明を進める(印刷処理モードおよび打刻処理モードが選択された場合も同様である)。
そして、印刷キーを押下すると、印刷処理部102による処理が実行される。すなわち、テープカートリッジCから算出されたテープ長だけ処理テープTを繰り出しながら、処理テープTに対し、後端側(ラベル部38)に墨字「あいう」を印刷すると共に、先端側(捨て代部37)に打刻テープ挿入部42への挿入方向を指標する挿入方向マーク37aを印刷する(S16)。さらに、ハーフカッタ34により、テープ本体T1を、捨て代部37とラベル部38とに分断するハーフカットライン36を形成すると共に、フルカッタ32により処理テープTを切断して(S17)、印刷テープ排出口19から印刷済みのテープ片Taを排出する。
続いて、挿入方向マーク37aに従って、打刻テープ挿入部42にテープ片Taを手差し挿入すると共に、打刻キーを押下すると、打刻処理部104による打刻処理が実行される。すなわち、印刷処理部102を通過したテープ片Taに対し、点字「あいう」を打刻する(S18)。このようにして、一連の印刷打刻処理を終了する(図5(a)参照)。この際、挿入方向マーク37aにより、テープ片Taの挿入方向(前後)を間違えることがないため、墨字列に対し、点字列を前後逆に形成することを防止できると共に、24mm幅の処理テープTの上段に点字列を誤って形成することを防止できる。
なお、上述したように、本実施形態では、24mm幅の処理テープTの上段に印刷処理領域、下段に打刻処理領域が位置するレイアウトとなる構成であるが(図5(a)参照)、下段に印刷処理領域、上段に打刻処理領域が位置するレイアウトや、同一段の前後に両領域が位置するレイアウトとなる構成であってもよい。さらに、これらのレイアウトを選択可能な構成にすることが好ましい。
次に、印刷処理モードが選択された場合は(S13:(b))、墨字印刷のための文字情報(例えば、「あいう」)のみが入力され(S24)、後述する判別処理(S25)がなされる。そして、テープカートリッジCから算出されたテープ長だけ処理テープTを繰り出しながら、処理テープTに対し、印刷処理部102により、ラベル部38に墨字「あいう」を印刷すると共に(S26)、処理テープTを切断し(S27)、処理を終了する(図5(b)参照)。なお、この場合、印刷打刻処理モードとは異なり、挿入方向マーク37aの印刷は行われない。
最後に、打刻処理モードが選択された場合は(S13:(c))、点字打刻のための文字情報(例えば、「あいう」)のみが入力され(S34)、後述する判別処理(S35)がなされる。そして、テープカートリッジCから繰り出された処理テープTに対し、先端部(捨て代部37)に挿入方向マーク37aを印刷すると共に、算出されたテープ長だけ、印刷処理部102によりテープ送りが行われる(S36)。さらに、ハーフカッタ34により、捨て代部37とラベル部38とに分断するハーフカットライン36を形成すると共に、フルカッタ32により処理テープTを切断して(S37)、印刷テープ排出口19からラベル部38には何も印刷されていないテープ片Taを排出する。もちろん、この場合、印刷処理部102では、挿入方向マーク37aを印刷しない構成であってもよい。
その後、打刻テープ挿入部42に手差し挿入されたテープ片Taに対し、打刻処理部104により点字「あいう」を打刻し(S38)、処理を終了する(図5(c)参照)。
ここで、図6を参照して、ラベル作成装置1におけるテープ片Taのテープ長の判別処理について説明する。ラベル作成装置1は、上記のようにして算出されたテープ長が、印刷処理モードでは、後述する第1テープ長以下でないと判別された場合に、打刻処理モードおよび印刷打刻処理モードでは、後述する第2テープ長以下でないと判別された場合に、エラー報知をするようになっている。
以下、具体的に説明する。はじめに、印刷処理モードを選択して、墨字列が印刷されたラベルLを作成する場合について説明する。まず、上述したように、キーボード12等から墨字印刷のための文字情報等を入力すると、これに基づいてテープ片Taのテープ長が算出される(S51)。ここでは、テープ長が16500mmと算出されたものとする。
続いて、印刷処理モードが選択されていることから(S52:Yes)、テープ片Taの最大テープ長として、第1テープ長を設定する(S53)。第1テープ長は、処理テープの全長(16m)と印刷処理部102におけるテープ送り誤差(±2%)とに基づいて設定されており、例えば、15500mmとする。
そして、算出されたテープ長が、第1テープ長以下であるか否かを判別する(S54)。テープ長が第1テープ長以下であると判別された場合は(S54:Yes)、上記のラベル作成処理を実行するが(S55)、他方、テープ長が第1テープ長以下でないと判別された場合は(S54:No)、ディスプレイ17に「長さオーバー」等の警告を表示(エラー報知)をし(S56)、ラベル作成処理を実行しないようにする。ここでは、テープ長「16500mm」が第1テープ長「15500mm」以下でないと判別されるため、エラー報知がなされる。
これによれば、作成されるテープ片Taの長さは、第1テープ長以下となる。このため、印刷処理済み部分(墨字列)がテープ片Taの後端からはみ出す(印刷し切れない)ことを防止することができる。
次に、打刻処理モードを選択して、点字列が打刻されたラベルLを作成する場合について説明する。まず、印刷処理モードの場合と同様に、キーボード12等から点字打刻のための文字情報等を入力すると、これに基づいてテープ片Taのテープ長が算出される(S51)。ここでは、テープ長が2500mmと算出されたものとする。
続いて、打刻処理モードが選択されていることから(S52:No)、テープ片Taの最大テープ長として、第2テープ長を設定する(S63)。第2テープ長は、第1テープ長よりも短く、且つ、印刷処理部102におけるテープ送り量と打刻処理部104におけるテープ送り量との送り誤差(例えば、最大4%)に基づいて設定されており、ここでは、1000mとする。
そして、算出されたテープ長が、第2テープ長以下であるか否かを判別する(S64)。テープ長が第2テープ長以下であると判別された場合は(S64:Yes)、上記のラベル作成処理を実行するが(S65)、他方、テープ長が第2テープ長以下でないと判別された場合は(S64:No)、ディスプレイ17に「長さオーバー」等の警告を表示(エラー報知)をし(S66)、ラベル作成処理を実行しないようにする。ここでは、テープ長「2500mm」が第2テープ長「1000mm」以下でないと判別されるため、エラー報知がなされる。
この点、仮に、テープ長が第2テープ長以下でないと判別されたときに、ラベル作成処理を実行すると、印刷処理部102の送り機構および打刻処理部104の送り機構(テープ送りユニット46)は、処理テープTを、第2テープ長以上送ることになるため、印刷処理部102と打刻処理部104とのテープ送り誤差量が極端になるおそれがある。つまり、ここでは、テープ送り誤差量は、最大100mmになる。したがって、打刻すべき点字列がラベルLの後端からはみ出してしまうおそれがある。
このため、そのようなときには、エラー報知することで、ユーザに注意を喚起することができ、打刻すべき点字列がラベルLの後端からはみ出したラベルLを作成することを未然に防止することができる。
さらに、第2テープ長(ここでは、1000mm)は、印刷処理部102のテープ送り量と、打刻処理部104のテープ送り量との送り誤差に基づいて、設定されていることから、印刷処理部102と打刻処理部104とのテープ送り誤差量が極端になるおそれがある場合に、確実にエラー報知することができる。すなわち、ここでは、上記のテープ送り誤差量が40mmを超える場合に、エラー報知をさせることが可能となる。
最後に、印刷打刻処理モードを選択して、墨字列が印刷されると共に、点字列が打刻されたラベルLを作成する場合について説明する。まず、キーボード12等から墨字印刷のための文字情報等を入力すると共に、点字打刻のための文字情報等を入力すると、これに基づいてテープ片Taのテープ長が算出される(S51)。ここでは、テープ長が2500mmと算出されたものとする。
続いて、印刷打刻処理モードが選択されていることから(S52:No)、テープ片Taの最大テープ長として、打刻処理モードと同様に第2テープ長を設定する(S63)。
そして、算出されたテープ長が、第2テープ長以下であるか否かを判別する(S64)。テープ長が第2テープ長以下であると判別された場合は(S64:Yes)、上記のラベル作成処理を実行するが(S65)、他方、テープ長が第2テープ長以下でないと判別された場合は(S64:No)、ディスプレイ17に「長さオーバー」等の警告を表示(エラー報知)をし(S66)、ラベル作成処理を実行しないようにする。ここでは、テープ長「2500mm」が第2テープ長「1000mm」以下でないと判別されるため、エラー報知がなされる。
この点、仮に、テープ長が第2テープ長以下でないと判別されたときに、印刷・切断処理、およびこれに続く打刻処理を実行すると、印刷処理部102の送り機構および打刻処理部104のテープ送りユニット46は、処理テープTを、第2テープ長以上送ることになるため、印刷処理部102と打刻処理部104とのテープ送り誤差量が極端になるおそれがある。つまり、ここでは、テープ送り誤差量は、最大100mmになる。したがって、ラベルLの後端側ほど、印刷処理済み部分と打刻処理済み部分とがテープ送り方向に相互に位置ずれする(後端部では、最大100mmずれる)こととなり、これを見た者に違和感を生じさせてしまう。
このため、そのようなときには、エラー報知することで、ユーザに注意を喚起することができ、印刷処理済み部分(墨字列)と打刻処理済み部分(点字列)とが位置ずれしたラベルLが作成されることを未然に防止することができる。
さらに、この場合も、第2テープ長(ここでは、1000mm)は、印刷処理部102のテープ送り量と、打刻処理部104のテープ送り量との送り誤差(例えば、最大4%)に基づいて、設定されていることから、印刷処理部102と打刻処理部104とのテープ送り誤差量が極端になるおそれがある場合に、確実にエラー報知することができる。
以上のように、本実施形態のラベル作成装置1によれば、印刷処理部102と打刻処理部104とのテープ送り誤差量が極端になるおそれがある場合に、ユーザに注意を喚起することができ、印刷処理済み部分(墨字列)と打刻処理済み部分(点字列)とが位置ずれしたラベルLが作成されることを未然に防止することができる。
さらに、本発明を適用したラベル作成装置として、処理テープに対し、印刷処理と打刻処理とを行い得る複合装置について説明してきたが、印刷処理と、打刻処理に代わる他の物理的加工処理とを行う複合装置についても、本発明を適用可能である。
例えば、テープ本体と剥離テープとから成る処理テープに対し、文字列等を印刷すると共に、テープ本体のみを任意の切り抜き形状にハーフカットするカッティング処理を行って、ラベルを作成するラベル作成装置に適用することができる。
このラベル作成装置は、図示しないが、装着されたテープカートリッジから繰り出される処理テープに対して印刷処理を行うと共に、印刷処理済み部分を切り離す(フルカット)印刷処理部と、切り離されたテープ片(印刷処理済み部分)を往復動させる送り機構、およびこれに直交する方向へ往復動するカッティングバイトの協働により、テープ本体のみをハーフカットするカッティング処理部とを備えている。
このラベル作成装置では、上記のラベル作成装置1と同様に、モード選択指示により、処理テープに対し、印刷およびカッティングを行う印刷切抜処理モードと、印刷のみ行う印刷処理モードと、カッティングのみ行う切抜処理モードとのいずれかが選択され、そのモード選択に従って、印刷切抜処理、印刷処理および切抜処理が選択的に行われる。
そして、上記と同様にして、入力情報に基づいて算出されたテープ長が、印刷処理モードでは、処理テープの全長に基づいて設定された第1テープ長以下でないと判別された場合に、エラー報知をし、切抜処理モードおよび印刷切抜処理モードでは、第1テープ長よりも短く、且つ印刷処理部のテープ送り量と、カッティング処理部のテープ送り量との送り誤差に基づいて設定された第2テープ長以下でないと判別された場合に、エラー報知をする。
これによれば、印刷処理部とカッティング処理部とのテープ送り誤差量が極端になるおそれがある場合に、ユーザに注意を喚起することができ、印刷処理済み部分(文字列)とカッティング処理済み部分(切抜きライン)とが位置ずれしたラベルが作成されることを未然に防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態に係るラベル作成装置について説明する。第2実施形態のラベル作成装置は、短冊状の処理テープを送りながらこれに墨字印刷を行うと共に、共通の処理テープを送りながら点字打刻を行って、墨字列および点字列が併記されたラベルを作成するものである。
第2実施形態のラベル作成装置は、図示しないが、第1実施形態のラベル作成装置1と略同様の構成であり、上記の印刷処理部102および打刻処理部104に代えて、短冊状の処理テープを送る印刷送り機構、および送られてくる処理テープに対して印刷を行う印刷ヘッド(サーマルヘッドやインクジェットヘッド等)を有し、入力情報に基づいて、処理テープを送りながら墨字印刷を行う印刷処理部と、短冊状の処理テープを送る打刻送り機構、および送られてくる処理テープに対して打刻を行う打刻ユニットを有し、入力情報に基づいて、処理テープを送りながら点字打刻を行う打刻処理部とを備えた点で異なっている。
さらに、制御部においては、入力情報に基づいて、ラベルLに形成される印刷処理領域61および打刻処理領域62から成る処理領域63のテープ送り方向(矢印64で示す)における領域長Dを算出するようになっている(図7参照)。
ここで、図8を参照して、第2実施形態のラベル作成装置における領域長Dの判別処理について説明する。このラベル作成装置は、算出された領域長Dが、後述する最大領域長以下でないと判別された場合に、エラー報知をするようになっている。
以下、具体的に、全長3000mmの短冊状の処理テープに対し、墨字列が印刷されると共に、点字列が打刻されたラベルLを作成する場合について説明する。まず、上述したように、キーボード12等から墨字印刷のための文字情報等を入力すると共に、点字打刻のための文字情報等を入力すると、これに基づいて領域長Dが算出される(S101)。ここでは、領域長Dが2500mmと算出されたものとする。
続いて、処理領域63の最大領域長を設定する(S102)。最大領域長は、処理テープの全長よりも短く、且つ、印刷処理部102におけるテープ送り量と打刻処理部104におけるテープ送り量との送り誤差(例えば、最大4%)に基づいて設定されており、例えば、1000mmとする。
そして、算出された領域長が、最大領域長以下であるか否かを判別する(S103)。領域長が最大領域長以下であると判別された場合は(S103:Yes)、ラベル作成処理を実行する(S104)。なお、印刷処理と打刻処理とは、いずれが先であってよい。
他方、領域長が最大領域長以下でないと判別された場合は(S103:No)、ディスプレイ17に「長さオーバー」等の警告を表示(エラー報知)をし(S105)、印刷処理および打刻処理を実行しないようにする。ここでは、領域長「2500mm」が最大領域長「1000mm」以下でないと判別されるため、エラー報知がなされる。
この点、仮に、領域長が最大領域長以下でないと判別されたときに、印刷処理、および打刻処理を実行すると、印刷処理部の印刷送り機構および打刻処理部の打刻送り機構は、処理テープを、第2テープ長以上送ることになるため、印刷処理部と打刻処理部とのテープ送り誤差量が極端になるおそれがある。つまり、ここでは、テープ送り誤差量は、最大100mmになる。
このため、そのようなときも、エラー報知することで、ユーザに注意を喚起することができ、印刷処理済み部分(墨字列)と打刻処理済み部分(点字列)とが位置ずれしたラベルLが作成されることを未然に防止することができる。
閉蓋状態のテープ作成装置の外観斜視図である。 開蓋状態のテープ作成装置の外観斜視図である。 テープ作成装置の制御系のブロック図である。 ラベル作成装置の全体処理を示すフローチャートである。 ラベル作成装置の全体処理の説明図である。 ラベル作成装置の判別処理を示すフローチャートである。 他の実施形態に係るラベル作成装置による処理領域および領域長の説明図である。 他の実施形態に係るラベル作成装置の判別処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…ラベル作成装置 30…カッタユニット 102…印刷処理部 104…打刻処理部 107…制御部 L…ラベル T…処理テープ Ta…テープ片

Claims (9)

  1. 処理テープを送りながらこれに印刷を行う印刷手段と、前記処理テープからテープ片を得るために、前記処理テープを切断する切断手段と、を有する印刷処理部と、
    得られた前記テープ片を送りながらこれに物理的加工を行う加工処理部と、を備え、
    入力情報に基づいて、印刷を行う印刷処理、物理的加工を行う加工処理、および印刷と物理的加工とを行う印刷加工処理を選択的に行ってラベルを作成するラベル作成装置であって、
    前記入力情報に基づいて、前記テープ片のテープ長を算出するテープ長算出手段と、
    前記印刷処理、前記加工処理および前記印刷加工処理を選択する処理選択手段と、
    前記印刷処理における前記テープ片の最大テープ長である第1テープ長、および前記加工処理および前記印刷加工処理における前記最大テープ長であって前記第1テープ長よりも短い第2テープ長を、それぞれ設定する最大テープ長設定手段と、
    前記印刷処理が選択された場合に、前記テープ長が前記第1テープ長以下であるか否かを判別すると共に、前記加工処理および前記印刷加工処理が選択された場合に、前記テープ長が前記第2テープ長以下であるか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により、前記テープ長が前記第1テープ長以下でないと判別された場合、および前記テープ長が前記第2テープ長以下でないと判別された場合に、エラー報知をするエラー報知手段と、
    を備えたことを特徴とするラベル作成装置。
  2. 前記第2テープ長は、前記印刷処理部のテープ送り量と、前記加工処理部のテープ送り量との送り誤差に基づいて、設定されていることを特徴とする請求項1に記載のラベル作成装置。
  3. 前記第1テープ長は、前記処理テープの全長に基づいて、設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のラベル作成装置。
  4. 短冊状の処理テープを送りながらこれに印刷を行う印刷処理部と、
    前記処理テープを送りながらこれに物理的加工を行う加工処理部と、を備え、
    入力情報に基づいて、前記処理テープに対し、印刷と物理的加工とを行う印刷加工処理を行ってラベルを作成するラベル作成装置であって、
    前記入力情報に基づいて、前記印刷加工処理の処理領域のテープ送り方向における領域長を算出する領域長算出手段と、
    前記処理テープの全長よりも短く、且つ前記印刷加工処理における最大の前記領域長である最大領域長を設定する最大領域長設定手段と、
    前記印刷加工処理において、前記領域長が前記最大領域長以下であるか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により、前記領域長が前記最大領域長以下でないと判別した場合に、エラー報知をするエラー報知手段と、
    を備えたことを特徴とするラベル作成装置。
  5. 前記最大領域長は、前記印刷処理部のテープ送り量と、前記加工処理部のテープ送り量との送り誤差に基づいて、設定されていることを特徴とする請求項4に記載のラベル作成装置。
  6. 前記加工処理部は、前記処理テープに点字を打刻する打刻手段を有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のラベル作成装置。
  7. 前記処理テープは、テープ本体と剥離テープとから成り、
    前記加工処理部は、前記処理テープの前記テープ本体を、任意の切り抜き形状にハーフカットするカッティング手段を有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のラベル作成装置。
  8. 処理テープを送りながらこれに印刷を行う印刷手段と、前記処理テープからテープ片を得るために、前記処理テープを切断する切断手段と、を有する印刷処理部と、
    得られた前記テープ片を送りながらこれに物理的加工を行う加工処理部と、を備え、
    入力情報に基づいて、印刷を行う印刷処理、物理的加工を行う加工処理、および印刷と物理的加工とを行う印刷加工処理を選択的に行ってラベルを作成するラベル作成装置のラベル作成方法であって、
    前記入力情報に基づいて、前記テープ片のテープ長を算出するテープ長算出工程と、
    前記印刷処理、前記加工処理および前記印刷加工処理を選択する処理選択工程と、
    前記印刷処理における前記テープ片の最大テープ長である第1テープ長、および前記加工処理および前記印刷加工処理における前記最大テープ長であって前記第1テープ長よりも短い第2テープ長を、それぞれ設定する最大テープ長設定工程と、
    前記印刷処理が選択された場合に、前記テープ長が前記第1テープ長以下であるか否かを判別すると共に、前記加工処理および前記印刷加工処理が選択された場合に、前記テープ長が前記第2テープ長以下であるか否かを判別する判別工程と、
    前記判別工程において、前記テープ長が前記第1テープ長以下でないと判別された場合、および前記テープ長が前記第2テープ長以下でないと判別された場合に、エラー報知をするエラー報知工程と、
    を備えたことを特徴とするラベル作成装置のラベル作成方法。
  9. 短冊状の処理テープを送りながらこれに印刷を行う印刷処理部と、
    前記処理テープを送りながらこれに物理的加工を行う加工処理部と、を備え、
    入力情報に基づいて、前記処理テープに対し、印刷と物理的加工とを行う印刷加工処理を行ってラベルを作成するラベル作成装置のラベル作成方法であって、
    前記入力情報に基づいて、前記印刷加工処理の処理領域のテープ送り方向における領域長を算出する領域長算出工程と、
    前記処理テープの全長よりも短く、且つ前記印刷加工処理における最大の前記領域長である最大領域長を設定する最大領域長設定工程と、
    前記印刷加工処理において、前記領域長が前記最大領域長以下であるか否かを判別する判別工程と、
    前記判別工程において、前記領域長が前記最大領域長以下でないと判別した場合に、エラー報知をするエラー報知工程と、
    を備えたことを特徴とするラベル作成装置のラベル作成方法。
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