JP3873991B2 - シート処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、処理シートに対し、点字の打刻および/または墨字の印刷を行うシート処理装置に関するものである。
近年、街中での視覚障害者の行動を助けるため、駅の出口案内板等に、行き先やその出口等を点字で表示した点字ラベルが貼られている。そして、従来、この点字ラベルは、送られていくテープ状のラベル(処理シート)に対し、複数の押しピン(打刻ピン)を選択的に駆動して、点字の凸形(打刻凸部)を形成する点字ラベルライタ(シート処理装置)により作製することが行われている(特許文献1参照。)。
実用新案登録第3054580号公報
このような点字ラベルライタでは、打刻動作に不具合が生じた場合等に、サービスショップ等において打刻動作の検査を行うことがある。しかしながら、打刻動作の不具合には、打刻系に起因するもの、ラベルの送り系に起因するもの、電気系(制御系)に起因するもの等、多岐に亘ることから、その不具合箇所を特定し、適切に補修を行うためには、熟練を要するという問題があった。
本発明は、熟練を要することなく、点字を形成するための打刻動作における不具合箇所を簡易且つ的確に特定することができるシート処理装置を提供することを目的とする。
本発明のシート処理装置は、送られていく処理シートに対し、その送り方向に直交する方向に列設した複数の打刻ピンを選択的に駆動して、2列複数段の打刻ポイントに打刻した打刻凸部のビットパターンで表現される点字を形成する打刻手段と、送られていく処理シートに対して印刷動作を行う印刷手段と、点字を形成するための打刻動作が正常か否かを検査する打刻検査モードを設定する打刻検査モード設定手段と、所定のビットパターンを繰り返して成る打刻検査パターンを記憶した打刻検査パターン記憶手段と、打刻検査モードが設定された場合、打刻手段および印刷手段を制御して、打刻検査パターンに基づいて打刻動作を行わせると共に、当該打刻検査パターンと同一パターンの印刷検査パターンに基づいて印刷動作を行わせる制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、所定のビットパターンを繰り返して成る打刻検査パターンに基づいて、処理シートに対して打刻動作を行うため、連続的な不打刻、打刻高さの段階的な低下、打刻凸部の位置ずれ等の打刻結果に基づいて、不具合箇所を容易に特定することができる。具体的には、連続的な不打刻の場合は、制御系または打刻系の故障が、打刻高さの段階的な低下の場合は、打刻系の故障が、打刻凸部の位置ずれの場合は、打刻系またはシート送り系の故障が、それぞれ想定される。したがって、装置の補修を効率よく行うことができる。さらに、打刻検査パターンと同一パターンの印刷検査パターンに基づいて印刷動作が行われることで、処理シートには、打刻検査パターンが打刻されると共に、これと同一パターンの印刷検査パターンが印刷される。したがって、打刻された打刻検査パターンと印刷された印刷検査パターンとを比較することにより、所定の打刻検査パターンに基づいて的確に打刻動作が行われたか否かを容易に判定することができる。
この場合、処理シート上において、打刻動作が行われる打刻領域の位置を設定する打刻領域設定手段と、当該処理シート上において、印刷動作が行われる印刷領域の位置を設定する印刷領域設定手段と、をさらに備えたことが好ましい。
この構成によれば、打刻された打刻検査パターンと印刷された印刷検査パターンとを比較する際、上下、左右、同位置等、打刻領域および印刷領域を比較しやすい任意の位置に配置することができる。特に、打刻領域と印刷領域とを重ねるようにすれば、より判別しやすくなる。
以下、添付の図面を参照して、本発明のシート処理装置を適用したラベル作製装置について説明する。このラベル作製装置は、点字テープに対し、点字の打刻および/または墨字の印刷を行い、点字および/または墨字が表示されたラベルを作製するものである。そこで、まず、ラベル作製装置により点字テープに打刻される点字について簡単に説明する。
図1は、点字テープTに打刻された点字B(仮名文字「し」を表す6点点字)を説明する図である。同図に示すように、点字Bは、1マス200(1文字または濁点等の属性を表す)が2列3段(横2個×縦3個)の打刻ポイント201に打刻した打刻凸部202のビットパターンで表現される。すなわち、点字Bは、1マス200が2列3段の配置パターンで6個の打刻ポイント201a〜201fに分割されており、仮名文字「し」を表示するときは、6個の打刻ポイント201a〜201fのうち4個の打刻ポイント201a,201b,201e,201fが選択的に打刻されて4個の打刻凸部202a,202b,202e,202fが形成される。なお、同図では、打刻点(打刻凸部202)を実線の丸で表し、非打刻点を破線の丸で表す。
ビットパターンを構成する6個の打刻凸部202のうち、縦3個の打刻凸部202のピッチ(縦ピッチPa)は例えば略2.4mmである。また、横2個の打刻凸部202のピッチ(列間ピッチPb)は例えば略2.1mmであって、隣接マス200の打刻凸部202のピッチ(マス間ピッチPc)は例えば略3.3mmである。そして、互いに隣接する点字Bの間隔(点字ピッチPd)は、列間ピッチPbおよびマス間ピッチPcの和分に等しく、例えば略5.4mmである。
なお、打刻凸部202の高さが0.1mm程度であってもまったく読めないということにはならないが、0.2mm以下では初心者、特に中途失明者には刺激が弱すぎる。逆に、0.6mm以上では刺激が強すぎると共に、打刻凸部202の腰が弱くて潰れやすい。そのため、打刻凸部202の高さは、0.3mmないし0.5mmの範囲であることが好ましい。
また、点字Bには、仮名文字や数字等を表す上記の6点点字が常用されているが、2列4段の打刻ポイントに打刻した打刻凸部のビットパターンの点で漢字を表す8点点字も使用されている。実施形態のラベル作製装置は、後述するように6点点字のみを打刻するものであるが、もちろん、8点点字をも打刻可能な構成であってもよい。
次に、本発明に係るラベル作製装置について説明する。このラベル作製装置は、入力された文字情報に基づいて、点字テープTに点字を打刻する打刻動作および/または墨字を印刷する印刷動作を行ってラベルを作製すると共に、所定の打刻検査パターンに基づいて、打刻動作を行うことができるようになっている。
図2は、ラベル作製装置1の閉蓋状態の外観斜視図であり、図3は、ラベル作製装置1の開蓋状態の外観斜視図である。両図に示すように、ラベル作製装置1は、印刷動作および打刻動作を行う装置本体2と、点字テープTおよびインクリボンRを収容し、装置本体2に装着されるテープカートリッジCとを備えている。
装置本体2は、装置ケース3により外殻が形成され、装置ケース3は、握り部分4aが形成された前部ケース4と後部ケース5とが一体に形成されている。前部ケース4は、墨字印刷部102を有し、後部ケース5は、点字打刻部104を有している。そして、墨字印刷部102は、装着されたテープカートリッジCから繰り出される点字テープTに対して印刷動作を行い、点字打刻部104は、ユーザにより手差し挿入された点字テープTに対して打刻動作を行う。
前部ケース4の前部上面には、各種入力キーを備えたキーボード11が配置されると共に、後部上面には、開閉蓋12が取り付けられている。また、開閉蓋12には、長方形のディスプレイ13が形成されると共に、開閉蓋12の内側には、その左部にテープカートリッジCを装着するためのカートリッジ装着部14が窪入形成されており、テープカートリッジCは、蓋体開放ボタン15の押下により開閉蓋12が開放された状態でカートリッジ装着部14に着脱可能に装着される。また、開閉蓋12には、これを閉止した状態でテープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓12aが形成されている。
前部ケース4の右側部には、電源供給のための電源供給口16と、図外のパーソナルコンピュータ等の外部装置と接続するための接続口17(インタフェース)が形成されており、接続口17に外部装置を接続することで、外部装置によって生成された文字情報に基づいて、印刷動作や打刻動作を行い得るようになっている。
また、前部ケース4の左側部には、カートリッジ装着部14と外部とを連通する印刷テープ排出口18が形成され、この印刷テープ排出口18には、テープカートリッジCから繰り出された点字テープTを切断するための切断部103が臨んでいる。そして切断部103により点字テープTの後端部が切断されることで、印刷テープ排出口18から墨字印刷後の点字テープTが排出される。
墨字印刷部102は、カートリッジ装着部14に配設され、発熱素子を有しヘッドカバー21aに覆われた印刷ヘッド21と、テープカートリッジCの点字テープTおよびインクリボンRを送るためのプラテン駆動軸22および巻取り駆動軸23と、カートリッジ装着部14の裏側に内蔵され、プラテン駆動軸22および巻取り駆動軸23を駆動する印刷送りモータ24(図5参照)やギヤ列等から構成されている。
なお、カートリッジ装着部14の隅部には、マイクロスイッチで構成されたテープ識別センサ25(図5参照)が設けられている。
テープカートリッジCは、上下2分割のカートリッジケース30の内部に、一定の幅の点字テープTおよびこれと同一幅のインクリボンRをそれぞれロール状に巻回して収容している。カートリッジケース30には、上記のヘッドカバー21a、プラテン駆動軸22および巻取り駆動軸23に対応して、カートリッジケース30を上下に貫通する略方形の貫通開口31、プラテンローラ32およびリボン巻取りリール33がそれぞれ配設されている。また、リボン巻取りリール33に隣接して、リボン繰出しリール35が配設されている。そして、テープカートリッジCを上記のカートリッジ装着部14に装着すると、この貫通開口31に装置側から印刷ヘッド21が差し込まれると共に、プラテンローラ32およびリボン巻取りリール33にプラテン駆動軸22および巻取り駆動軸23がそれぞれ係合することで、印刷ヘッド21が点字テープTおよびインクリボンRを挟み込んでプラテンローラ32に当接し、印刷動作が可能になる。
そして、墨字印刷部102は、プラテンローラ32を駆動して点字テープTを送りながら、入力された文字情報に基づいて、印刷ヘッド21により墨字印刷を行う。墨字印刷後、点字テープTのみがテープカートリッジCのテープ送出口36から外部に排出され、インクリボンRは内部(リボン巻取りリール33)で巻き取られるようになっている。
テープカートリッジCに収容されている点字テープTには、テープ幅の異なる複数種(12mm、18mm、24mm等)のものが用意されている。そして、図示しないが、カートリッジケース30の裏面には、小さな複数の孔が形成されており、上記のテープ識別センサ25によってこの複数の孔が識別され、点字テープTの種別を識別する。
なお、各テープ幅について、色の異なる複数種(白、赤、青、黄、透明等)の点字テープTが用意されている。
点字テープTは、図示しないが、裏面に粘着剤層が設けられ、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂から成る記録シートと、この粘着剤層により記録シートに貼付され、ポリエチレン等の樹脂から成る剥離シートとから構成されている。剥離シートは、点字テープTを使用時まで取り扱いやすくすると共に、上記粘着剤層を埃等から保護するものであり、表面にシリコン処理がなされている。そのため、粘着剤層が剥離シートに及ぼす粘着力は、記録シートに及ぼす粘着力よりも極端に小さくなっている。もっとも、粘着剤層は、剥離シートに対し、印刷動作時のテープ送り動作中、打刻動作時のテープ搬送中や点字テープTの保管中に、剥離シートが剥がれてしまわないだけの粘着力は有している。なお、記録シートの厚さは例えば略60μm、剥離シートの厚さは例えば略80μmであって、点字テープT全体の厚さは略140μmに構成されている。
切断部103は、カートリッジ装着部14と印刷テープ排出口18との間に配設されており、フルカッタ41(図5参照)と、フルカッタ41に対してテープ送り方向下流側に設けられたハーフカッタ42(図5参照)とを備えている。図示しないが、フルカッタ41は、可動刃および固定刃を有するはさみ形式のカッタであり、モータ駆動(フルカッタモータ43、図5参照)により点字テープTの記録シートおよび剥離シートの両方を切断、すなわちフルカットする。また、ハーフカッタ42は、切断刃および切断刃を受ける刃受け部材を有するスライド形式のカッタであり、モータ駆動(ハーフカッタモータ44、図5参照)により点字テープTの剥離シートを残しつつ、記録シートを切断、すなわちハーフカットする。そして、このハーフカット部分を手掛かりとして、剥離シートを容易に剥がすことができる。
キーボード11には、文字キー、電源をON/OFFするための電源キーおよび各種動作モード等を指定するための機能キー群が配列されている。文字キー群は、印刷動作および/または打刻動作を行うための文字情報を入力するためのものであり、JIS配列に基づいたフルキー構成となっている。また、機能キー群には、印刷動作および/または打刻動作を実行させるための実行キー、点字打刻部104における点字テープTの送り開始を指示する送り開始キーのほか、テキスト入力時のデータ確定や改行、選択画面における各種モード(後述する)等の選択指示のための選択キーが含まれる。また、これら以外にも、機能キー群には、一般のワードプロセッサ等と同様に、処理の取り消し等のための取り消しキー、カーソル移動用のカーソルキー等が含まれる。
ディスプレイ13は、横方向(X方向)約12cm×縦方向(Y方向)約5cmの長方形の形状の内側に、192ドット×80ドットの表示画像データを表示可能であり、ユーザがキーボード11から文字情報を入力して、印刷動作を行うための墨字データや、打刻動作を行うための点字データを作成・編集したり、各種モードを選択したりする際に用いられる。また、各種エラーやメッセージ(指示内容)を表示し、ユーザに報知する。
一方、後部ケース5には、その内部に打刻動作を行う点字打刻部104が組み込まれている。点字打刻部104は、後部ケース5の上面を左右に横切るようにして形成されたテープ走行路61と、後部ケース5の上面中央部に露出して位置し、テープ走行路61の右端部に設けた打刻テープ挿入口61aから手差し挿入された点字テープTを、テープ走行路61の左端部に設けた打刻テープ排出口61bに向けて送るテープ送り機構62と、テープ送り機構62の上流側(図示右側)近傍に配設され、テープ走行路61上を送られてくる点字テープTに対し、打刻動作を行う打刻ユニット63とを備えている。
テープ送り機構62は、点字テープを送るための送りローラ65と、送りローラ65を回転させるための打刻送りモータ66(図5参照)とを有している。送りローラ65は、上下に配設した駆動ローラ(図示省略)および従動ローラ65aから成るグリップローラで構成され、従動ローラ65aは、点字Bの縦3個の打刻凸部202に対応して、テープ走行路61の幅方向(テープ幅方向)に3個の括れ部67が形成されており、点字テープTに形成された打刻凸部202を押し潰さないようになっている。
図4に示すように、打刻ユニット63は、3個の打刻ピン81を有する打刻ヘッド71と、3個の打刻ピン81に対向する被打刻面72aに3個の打刻受け凹部91が形成された打刻受け部材72とを備え、テープ走行路61上から打刻ヘッド71および打刻受け部材72との間に導入された点字テープTに対し、裏側から打刻ピン81を選択的に駆動し、点字Bの打刻凸部202を形成する。なお、図中の矢印68は、上記のテープ送り機構62により点字テープTが送られる方向を示す。
打刻ヘッド71は、テープ送り方向に直交する方向に沿って、縦3個の打刻凸部202の縦ピッチPaに対応させて略2.4mm間隔で列設された3個の打刻ピン81(同図(b)の左側から第1打刻ピン81a、第2打刻ピン81b、第3打刻ピン81c)と、各打刻ピン81の駆動源となる3個のソレノイド82と、3個の打刻ピン81と3個のソレノイド82とをそれぞれ接続する3本のアーム部材83と、3個の打刻ピン81を打刻受け部材72の被打刻面72aに対しそれぞれ垂直に保持すると共に各打刻ピン81の直線運動をガイドするガイド部材84とを有している。これらの第1打刻ピン81a、第2打刻ピン81bおよび第3打刻ピン81cは、それぞれ第1段の打刻ポイント201a、201d、第2段の打刻ポイント201b、202e、および第3段の打刻ポイント201c、201f(図1参照)に対応している。
なお、打刻ヘッド71は、テープ走行路61を送られていく点字テープTに対し、テープ送り方向に直交する上下方向の下端部に寄った位置に臨んでおり、点字テープTの下端部に点字打刻を行うようになっている。
打刻ピン81は、ステンレス鋼等で構成されており、その頭部は半球形に形成されている。また、アーム部材83は、一端が打刻ピン81の尾部に半固定的に接続し、他端がソレノイド82のプランジャー85の先端部に回動可能に接続している。さらに、アーム部材83の中間部には、その中間部を回動自在に支持する支持具86が設けられている。そして、このソレノイド82のプランジャー85と上記の打刻ピン81とは平行に配設されている。したがって、ソレノイド82が励磁されプランジャー85が前進し、また、ソレノイド82が消磁さればね(図示省略)によりプランジャー85が後退すると、アーム部材83が支持具86を支点として回動し、打刻ピン81が点字テープTに対し垂直方向に直線運動(打刻)を行う。なお、ソレノイド82に対する印加電圧は、打刻凸部202の高さが適切な値(略0.4mm)となるように設定されている(例えば、18V)。
なお、各ソレノイド82の取付け位置と各支持具86の取付け位置とは、各アーム部材83の長手方向に所定の範囲で調節可能になっており、打刻ピン81の動作ストロークを調節することができる。したがって、使用する点字テープTの材質や厚さ等に応じて、この動作ストロークを調節することで、打刻凸部202の高さを調節することができる。
打刻受け部材72は、打刻ピン81による点字テープTに対する打刻の受けとなるものであって、アルミニウム等で構成され、金型プレスにより作成されたものである。上記の3個の打刻ピン81と対向する被打刻面72aには、3個の打刻ピン81に対応する3個の打刻受け凹部91を有しており、各打刻受け凹部91は、打刻ピン81の頭部と略相補的な形状(半球形)に形成されている。なお、打刻受け部材72の背面には、3個の打刻受け凹部91に対応して3個の半球凸部92が形成されている。
そして、上述したように、打刻送りモータ66を駆動源として点字テープTを送り、これに同期して後述する制御部107からの点字データに対応してソレノイド82を駆動させると、打刻ヘッド71と打刻受け部材72との間に導入された点字テープTに対し、打刻ピン81により裏側から打刻して打刻凸部202を表面に形成する。すなわち、点字の打刻動作には、主に、打刻ユニット63、テープ送り機構62およびこれらの駆動を制御する制御部107が関連している。
次に、図5を参照し、ラベル作製装置1の制御構成について説明する。ラベル作製装置1は、キーボード11およびディスプレイ13を有し、ユーザによる文字情報の入力や各種情報の表示等のユーザインタフェースを司る操作部101と、テープカートリッジC、印刷ヘッド21および印刷送りモータ24を有し、点字テープTおよびインクリボンRを送りながら点字テープT上に墨字データを印刷する墨字印刷部102と、フルカッタ41・ハーフカッタ42およびこれらをそれぞれ駆動するフルカッタモータ43・ハーフカッタモータ44を有し、印刷済みの点字テープTにフルカットおよびハーフカットを行う切断部103と、ソレノイド82、打刻ピン81および打刻送りモータ66を有し、点字テープTを搬送しながら点字テープTに点字データを点字打刻する点字打刻部104と、点字テープT(テープカートリッジC)の種別を検出するテープ識別センサ25等の各種センサを有し、各種検出を行う検出部105と、ディスプレイドライバ111、ヘッドドライバ112、印刷送りモータドライバ113、カッタモータドライバ114、打刻ドライバ115および打刻送りモータドライバ116を有し、各部を駆動する駆動部106と、各部と接続され、ラベル作製装置1全体を制御する制御部107と、により構成されている。
制御部107は、CPU121、ROM122、RAM123および入出力制御装置124(IOC:Input Output Controller)を備え、互いに内部バス125により接続されている。ROM122は、墨字印刷処理や点字打刻処理等の各種処理をCPU121で制御するための制御プログラムを記憶する制御プログラムブロック131と、印刷動作を行うための文字フォントデータや打刻動作を行うための点字フォントデータのほか、後述する複数種の打刻検査パターンの打刻検査データや点字データの打刻制御のための制御データ等を記憶する制御データブロック132とを有している。
RAM123は、フラグ等として使用される各種ワークエリアブロック141のほか、生成された墨字印刷データを記憶する墨字印刷データブロック142と、生成された点字打刻データを記憶する点字打刻データブロック143と、ディスプレイ13に表示するための表示データを記憶する表示データブロック144と、選択された打刻検査パターンの打刻検査データを記憶する打刻検査パターンデータブロック145と、後述する墨字印刷領域Rpおよび点字打刻領域Rbのレイアウト設定に関するレイアウトデータを記憶するレイアウトデータブロック146とを有し、制御処理のための作業領域として使用される。なお、RAM123は、電源が切断されても記憶したデータを保持しておくように常にバックアップされている。
IOC124には、CPU121の機能を補うと共に各種周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSI等により構成されて組み込まれている。これにより、IOC124には、キーボード11からの入力データや制御データをそのままあるいは加工して内部バス125に取り込むと共に、CPU121と連動して、CPU121から内部バス125に出力されたデータや制御信号を、そのままあるいは加工して駆動部106に出力する。
そして、CPU121は、上記の構成により、ROM122内の制御プログラムに従って、IOC124を介してラベル作製装置1内の各部から各種信号・データを入力する。また、入力した各種信号・データに基づいて、RAM123内の各種データを処理し、IOC124を介してラベル作製装置1内の各部に各種信号・データを出力することにより、墨字印刷処理や点字打刻処理の制御等を行う。
例えば、入力された文字情報に基づいて印刷動作および打刻動作を行う場合は、CPU121は、キーボード11等から文字情報が入力されると、これに基づいて墨字印刷データを生成して墨字印刷データブロック142に一時的に記憶すると共に、同じく文字情報に基づいて点字打刻データを生成して点字打刻データブロック143に一時的に記憶する。また、キーボード11から印刷動作および打刻動作指示(実行キーの入力)を取得すると、印刷送りモータ24の駆動を開始すると共に、印刷ヘッド21を駆動することにより、墨字印刷データブロック142内の墨字データ(文字情報)に基づく印刷動作を行う。さらに、墨字印刷データに基づく所定長さのテープ送りを行い、ハーフカッタ42によりハーフカットを行うと共に、フルカッタ41によりテープ後端部を切断した後、印刷テープ排出口18から点字テープTを排出する。
これに引き続き(リセット操作や電源オフ操作がない状態で)、ユーザによる手差し挿入により、短冊状に切断された点字テープTが打刻テープ挿入口61aに挿入され、送り開始キーが押下されると、上述したように、打刻ユニット63およびテープ送り機構62を駆動し、点字打刻データブロック143内の点字打刻データ(文字情報)に基づいて打刻動作を行う。そして、打刻終了後、打刻送りモータ66の駆動により、点字打刻データに基づく所定長さのテープ送りを行うことで、打刻テープ排出口61bから点字テープTを排出する。
また、詳細は後述するが、打刻検査パターンに基づいて印刷動作および打刻動作を行う場合は、CPU121は、所定の打刻検査パターンと同一パターンの印刷検査パターンの墨字印刷データを生成して墨字印刷データブロック142に一時的に記憶すると共に、その打刻検査パターンに基づいて点字打刻データを生成して点字打刻データブロック143に一時的に記憶する。以下、上記と同様にして、墨字印刷データブロック142内の墨字印刷データ(印刷検査パターン)に基づいて印刷動作を行い、これに引き続き、点字打刻データブロック143内の点字打刻データ(打刻検査パターン)に基づいて打刻動作を行う。
このように、ラベル作製装置1は、印刷動作および打刻動作の両方を行うことができると共に、打刻動作においては、入力された文字情報に基づいて点字Bを打刻するほか、所定の打刻検査パターンに基づいて打刻を行うことが可能である。そのため、ユーザは、例えば上記のディスプレイ13を見ながら、キーボード11の選択キーにより、入力された文字情報に基づいて印刷動作および/または打刻動作を行う印刷打刻処理モードと、打刻検査パターンに基づいて打刻動作を行う打刻検査モードとを選択し、いずれかのモードに設定することができる。
印刷打刻処理モードには、入力された文字情報に基づいて印刷動作および打刻動作を行う第1処理モードと、入力された文字情報に基づいて打刻動作のみを行う第2処理モードと、入力された文字情報に基づいて印刷動作のみを行う第3処理モードとがあり、ユーザはこれらの中からいずれか1つの処理モードを選択する。
さらに、図6に示すように、第1処理モードを選択した場合、ユーザは、点字テープT上において印刷動作が行われ墨字Pが印刷される墨字印刷領域Rpの位置と、点字打刻が行われて点字Bが打刻される点字打刻領域Rbの位置とを設定することができる。すなわち、選択キーにより、予め規定された複数のレイアウトから選択することで、墨字印刷領域Rpおよび点字打刻領域Rbのレイアウトを設定可能である。
点字テープT上における墨字印刷領域Rpおよび点字打刻領域Rbのレイアウトには、墨字印刷領域Rpが上段、点字打刻領域Rbが下段の第1レイアウト、墨字印刷領域Rpが下段、点字打刻領域Rbが上段の第2レイアウト、墨字印刷領域Rpが左側、点字打刻領域Rbが右側の第3レイアウト、墨字印刷領域Rpが右側、点字打刻領域Rbが左側の第4レイアウト、および墨字印刷領域Rpと点字打刻領域Rbとが同位置の第5レイアウトとがあり、テープ幅の検出結果が24mmの場合、これらの中からいずれか1つが選択される。テープ幅の検出結果が18mmの場合も、第1レイアウトないし第5レイアウトのいずれかが選択されることとなるが、この場合は、テープ幅に合わせて墨字印刷領域Rpのテープ幅方向長さが短くなる。また、テープ幅の検出結果が12mmの場合は、墨字印刷領域Rpおよび点字打刻領域Rbを上下に割り付けてレイアウトすることができないため、第3レイアウトないし第5レイアウトのいずれかが選択されることとなる。
なお、上述したように、本実施形態のラベル作製装置1は、送られていく点字テープTに対し、その下端部に点字打刻をするため、第2レイアウトに設定する場合は、点字テープTの上下を反転させて打刻テープ挿入口61aに手差し挿入する。もちろん、打刻ヘッド71をテープ送り方向に直交する方向に移動可能な構成として、墨字印刷領域Rpおよび点字打刻領域Rbを上下に割り付け可能としてもよい。
一方、打刻検査モードは、所定のビットパターンを繰り返して成る打刻検査パターンに基づいて、点字テープTに打刻動作を行うものである。打刻検査モードには、所定の打刻検査パターンに基づいて打刻動作を行うと共に、その打刻検査パターンと同一パターンの印刷検査パターンに基づいて印刷動作を行う第1検査モードと、所定の打刻検査パターンに基づいて打刻動作のみを行う第2検査モードとがあり、ユーザはいずれか1つの検査モードを選択する。
また、ユーザは、いずれかの検査モードを選択すると共に、上記の制御データブロック132に記憶されている複数種(4種)の打刻検査パターンから、選択キーにより任意の1の打刻検査パターンを選択する。
そして、図7に示すように、選択した打刻検査パターンに基づいて、打刻動作が行われ、点字テープTに打刻検査模様CHbが打刻され、第1検査モードを選択した場合には、さらに印刷検査パターンに基づいて印刷検査模様CHpが印刷される。
打刻検査パターンには、打刻ポイント201のうち各列の任意の1の段の打刻ポイント201に打刻するビットパターンの繰り返しから成る第1打刻検査パターン(段選択、同図(a)参照)と、打刻ポイント201のすべてに打刻するビットパターンの繰り返しから成る第2打刻検査パターン(全打刻、同図(b)参照)と、打刻ポイント201のうち、第1列のすべての打刻ポイント201a〜201cに打刻するビットパターンの繰り返しから成る第3打刻検査パターン(列置き打刻、同図(c)参照)と、第1列の第1段および第3段の打刻ポイント201a,201cに打刻すると共に、第2列の第2段の打刻ポイント201eに打刻するビットパターンの繰り返しから成る第4打刻検査パターン(交互打刻、同図(d)参照)とがある。第1打刻検査パターンを選択した場合は、打刻させる任意の1の段の打刻ポイント201を選択キーにより選択する(同図(e)参照)。
なお、各打刻検査パターンにおけるビットパターンの繰り返し回数は、本実施形態では10回に設定されているが、この繰り返し回数は任意であり、ユーザが打刻検査モードを選択するたびに、適宜回数を変更できる構成とすることが好ましい。
さらに、打刻検査モードにおいても、第1検査モードを選択した場合、点字テープT上における墨字印刷領域Rpおよび点字打刻領域Rbのレイアウトを設定可能であり、上記の第1レイアウトないし第5レイアウトから選択することができる。なお、図7では、第1レイアウトを選択した場合の印刷・打刻結果を示す。
図8は、ラベル作製装置1の全体処理を説明する図である。電源キーの押下げ(電源ON)により処理が開始すると、まず、前回の電源OFF時の状態に戻すため、退避していた各制御フラグを復旧するなどの初期設定を行うと共に(S11)、テープ識別センサ25により、テープ種別(テープ幅)を検出する(S12)。続いて、ユーザにより、印刷打刻処理モードおよび打刻検査モードのいずれかのモードが選択される(S13)。
印刷打刻処理モードが選択された場合(S13:(a))は、ユーザによりキーボード11または外部装置からのデータ入力により文字情報が入力され(S14)、処理モードが選択(第1処理モード、第2処理モード、第3処理モード;S15)される。
第1処理モードが選択されると(S15:(a))、テープ幅検出結果(S12)に基づいて、点字テープT上における墨字印刷領域Rpと点字打刻領域Rbとのレイアウトが設定される(S16)。そして、装着されたテープカートリッジCから繰り出された点字テープTに対し、墨字印刷部102により墨字Pを印刷すると共に(S17)、切断部により点字テープTを切断し(S18)、その後、打刻テープ挿入口61aに手差し挿入された点字テープTに対し、点字打刻部104により打刻動作を行い(S19)、処理を終了する。
また、第2処理モードが選択されると(S15:(b))、装着されたテープカートリッジCから打刻動作に必要な長さ分の点字テープTを繰り出し(S20)、印刷動作を行うことなく、切断部により点字テープTを切断し(S21)、その後、打刻テープ挿入口61aに手差し挿入された点字テープTに対し、点字打刻部104により打刻動作を行い(S22)、処理を終了する。また、第3処理モードが選択されると(S15:(c))、装着されたテープカートリッジCから繰り出された点字テープTに対し、墨字印刷部102により墨字Pを印刷すると共に(S23)、切断部により点字テープTを切断し(S24)、処理を終了する。
一方、電源入力後、打刻検査モードが選択された場合(S13:(b))は、ユーザにより打刻検査パターンの選択(S25)、および検査モードの選択(第1検査モード、第2検査モード;S26)が行われる。
第1検査モードが選択されると(S26:(a))、レイアウトの設定(S27)が行われる。そして、装着されたテープカートリッジCから繰り出された点字テープTに対し、墨字印刷部102により印刷検査パターン(印刷検査模様CHp)を印刷すると共に(S28)、切断部により点字テープTを切断し(S29)、その後、打刻テープ挿入口61aに手差し挿入された点字テープTに対し、点字打刻部104により打刻検査パターン(打刻検査模様CHb)の打刻を行い(S30)、処理を終了する。これによれば、打刻検査パターンと同一パターンの印刷検査パターンに基づいて印刷動作が行われることで、点字テープTには、打刻検査模様CHbが打刻されると共に、これと同一パターンの印刷検査模様CHpが印刷される(図7参照)。したがって、打刻された打刻検査模様CHbと印刷された印刷検査模様CHpとを比較することにより、所定の打刻検査パターンに基づいて的確に打刻動作が行われたか否かを容易に判定することができる。また、点字打刻領域Rbと墨字印刷領域Rpとのレイアウトを設定可能であるため、打刻された打刻検査模様CHbと印刷された印刷検査模様CHpとを比較しやすいように、点字打刻領域Rbおよび墨字印刷領域Rpを上下、左右、同位置等、任意の位置に配置することができる。
また、第2検査モードが選択されると(S26:(b))、装着されたテープカートリッジCから打刻検査に必要な長さ分の点字テープTを繰り出し(S31)、印刷検査模様CHpの印刷を行うことなく、切断部により点字テープTを切断し(S32)、その後、打刻テープ挿入口61aに手差し挿入された点字テープTに対し、点字打刻部104により打刻検査パターンの打刻を行い(S33)、処理を終了する。このように、点字テープTに印刷検査模様CHpを印刷することなく、打刻検査模様CHbのみを打刻してもよく、これによれば、インクリボンRを節約することができる。
以上のように、打刻検査モードでは、所定のビットパターンを繰り返して成る打刻検査パターンに基づいて、点字テープTに対して打刻動作を行うため、連続的な不打刻、打刻高さの段階的な低下、打刻凸部の位置ずれ等の打刻結果(打刻検査模様CHb)に基づいて、打刻動作に関する箇所、すなわち打刻ユニット63、テープ送り機構62およびこれらの駆動を制御する制御部107のいずれに不具合があるのかを容易に特定することができる。
続いて、図9ないし図12を参照して、上述した4種の打刻検査パターンに基づく打刻結果、およびその打刻結果から想定される不具合箇所について説明する。図9に示すように、第1打刻検査パターンは、上述したように、そのビットパターンが、各列の任意の1の段の打刻ポイント201に打刻するものであって、任意の1の打刻ピン81に休むことなく繰り返し打刻させるものである。すなわち、ソレノイド82に繰り返し所定の電圧が印加され、ソレノイド82の作動周期が大きくなる。そのため、ソレノイド82のコイル温度が過度に上昇するという不具合がある場合に、第1打刻検査パターンに基づいて打刻動作を行わせると、打刻動作の繰り返しに伴ってコイル温度が上昇してソレノイド82の機械的出力が低下するため、打刻ピン81の進退幅が順次小さくなり、打刻凸部202の高さが順次低くなる(打刻高さの段階的な低下)という打刻結果が得られる(同図(b参照))。このように、第1打刻検査パターンにより打刻動作を行うことで、打刻ユニット63(ソレノイド82)に故障があることを容易に特定することができる。
なお、上記のように、図中の矢印68は、テープの送り方向を示す。そのため、図の点字テープTは、図示左側から右側に向けて打刻動作が行われたものである。
図10に示すように、第2打刻検査パターンは、上述したように、そのビットパターンが、打刻ポイント201のすべてに打刻するものであって、すべての打刻ピン81に同時に打刻させると共に、各打刻ピン81に休まずに繰り返し打刻させるものである。そのため、例えば第3打刻ピン81cの駆動を制御する信号系または第3打刻ピン81cの打刻機構の不具合がある場合に、第2打刻検査パターンに基づいて打刻動作を行わせると、他の第1打刻ピン81aおよび第2打刻ピン81bによる打刻は適切に行われているにもかかわらず、第3打刻ピン81cによる打刻のみが適切に行われないため、第3段の打刻ポイント201c,201fの一部または全部が打刻されない(連続的な不打刻)という打刻結果(打刻検査模様CHb)が得られる。このように、第2打刻検査パターンにより打刻動作を行うことで、制御部107または打刻ユニット63(特に打刻機構)に故障があることを容易に特定することができる。また、第2打刻検査パターンは、第1打刻検査パターンと同様に、打刻ユニット63(特にソレノイド82)の故障を特定するためにも有効である。
図11に示すように、第3打刻検査パターンは、上述したように、そのビットパターンが、打刻ポイント201のうち、第1列のすべての段の打刻ポイント201a〜201cに打刻するものであって、すべての打刻ピン81に等間隔(例えば1秒毎)で同時に打刻させるものである。そのため、点字テープTを一定の速度で送らないという打刻テープ送り機構62の不具合がある場合に、また、打刻テープ送り機構62に故障はなくとも、打刻ピン81が前進して打刻をした後、適切に戻らないことで、打刻凸部202の裏面窪入部に打刻ピン81の頭部が引っ掛かってしまうという不具合がある場合に、第3打刻検査パターンに基づいて打刻動作を行わせると、各打刻ピン81は等間隔で打刻を行うにもかかわらず、点字テープTが一定の速度で送られないため、縦3個の打刻凸部202がテープ送り方向(図の左右)にずれて形成される(打刻凸部の位置ずれ)。すなわち、縦3個の打刻凸部202が等間隔(点字ピッチPd)で形成されないという打刻結果(打刻検査模様CHb)が得られる。このように、第3打刻検査パターンにより打刻動作を行うことで、打刻テープ送り機構62または打刻ユニット63に故障があることを容易に特定することができる。
図12に示すように、第4打刻検査パターンは、上述したように、そのビットパターンが、打刻ポイント201のうち、第1列の第1段および第3段の打刻ポイント201a,201cに打刻すると共に、第2列の第2段の打刻ポイント201eに打刻するものであって、第1打刻ピン81aおよび第3打刻ピン81cと第2打刻ピン81bとを交互に且つそれぞれ等間隔(例えば1秒毎)に打刻させるものである。そのため、点字テープTが一定の速度で送られないという打刻テープ送り機構62の不具合がある場合は、第4打刻検査パターンに基づいて打刻動作を行わせると、第3打刻検査パターンの場合と同様に、第1段・第3段の打刻凸部202a,202cおよび第2段の打刻凸部202eのいずれも、テープ送り方向(図の左右)にずれて形成される。すなわち、テープ送り方向前方(図示左側)の第2段の打刻凸部202eに対し、第1段・第3段の打刻凸部202a,202cがマス間ピッチPcを存して形成されず、点字列方向前方の第1段・第3段の打刻凸部202a,202cに対し、第2段の打刻凸部202eが列間ピッチPbを存して形成されないという打刻結果(打刻検査模様CHb)が得られる(同図(a)参照))。
また、打刻テープ送り機構62の不具合はないが、例えば第2打刻ピン81bの進退動作が適切に行われていないために点字テープTが一定の速度で送られないという不具合がある場合は、第4打刻検査パターンに基づいて打刻動作を行わせると、第1列の打刻ポイント201a,201cを第1打刻ピン81aおよび第3打刻ピン81cが打刻をする際に、点字テープTが所定の距離よりも少ない距離しか送られていないため、第1段・第3段の打刻凸部202a,202cは、第2段の打刻凸部202eに対して、マス間ピッチPcよりも少ない間隔を存して形成される(第2段の打刻凸部202eは、第1段・第3段の打刻凸部202a,202cに対して、列間ピッチPbを存して形成される)という打刻結果(打刻検査模様CHb)が得られる。(同図(b参照))。すなわち、打刻テープ送り機構62の故障がある場合と、打刻ユニット63の故障がある場合とでは、打刻凸部202のずれ方が異なる。したがって、第4打刻検査パターンにより打刻動作を行うことで、打刻テープ送り機構62および打刻ユニット63のいずれに故障があるのか、さらには、いずれの打刻ピン81の打刻に異常があるのかを容易に特定することができる。
このように、制御部107の故障を特定する打刻検査パターンと、打刻ユニット63の故障を特定する打刻検査パターンと、打刻テープ送り機構62の故障を特定する打刻検査パターンとが用意されており、これらの打刻検査パターンから任意の1の打刻検査パターンを選択することができるため、不具合箇所を確実に特定することができると共に、打刻検査パターンを容易且つ迅速に設定することができ、ユーザの操作性を向上させることができる。
以上のように、本実施形態のラベル作製装置1によれば、所定のビットパターンを繰り返して成る打刻検査パターンに基づいて、点字テープTに対して打刻動作を行うため、その打刻結果に基づいて打刻動作の不具合箇所を簡易且つ的確に特定することができ、不具合箇所の特定に熟練を要することがない。したがって、装置の補修を効率よく行うことができる。
点字テープに打刻された点字を説明する図である。 閉蓋状態のラベル作製装置の外観斜視図である。 開蓋状態のラベル作製装置の外観斜視図である。 (a)は打刻ユニットの平面図、(b)は打刻ユニットの断面図である。 ラベル作製装置の制御ブロック図である。 墨字印刷領域および点字打刻領域のレイアウトを説明する図である。 (a)〜(d)は4種の打刻検査パターンを説明する図、(e)は4種の打刻検査パターンの選択画面である。 ラベル作製装置の全体処理を示すフローチャートである。 第1打刻検査パターンに基づく打刻結果を示す図である。 第2打刻検査パターンに基づく打刻結果を示す図である。 第3打刻検査パターンに基づく打刻結果を示す図である。 第4打刻検査パターンに基づく打刻結果を示す図である。
符号の説明
1…ラベル作製装置 81…打刻ピン 102…墨字印刷部 104…点字打刻部 107…制御部 201…打刻ポイント 202…打刻凸部 B…点字 Rb…点字打刻領域 Rp…墨字印刷領域 T…点字テープ

Claims (2)

  1. 送られていく処理シートに対し、その送り方向に直交する方向に列設した複数の打刻ピンを選択的に駆動して、2列複数段の打刻ポイントに打刻した打刻凸部のビットパターンで表現される点字を形成する打刻手段と、
    送られていく前記処理シートに対して印刷動作を行う印刷手段と、
    前記点字を形成するための打刻動作が正常か否かを検査する打刻検査モードを設定する打刻検査モード設定手段と、
    所定の前記ビットパターンを繰り返して成る打刻検査パターンを記憶した打刻検査パターン記憶手段と、
    前記打刻検査モードが設定された場合、前記打刻手段および前記印刷手段を制御して、前記打刻検査パターンに基づいて前記打刻動作を行わせると共に、当該打刻検査パターンと同一パターンの印刷検査パターンに基づいて前記印刷動作を行わせる制御手段と、
    を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記処理シート上において、前記打刻動作が行われる打刻領域の位置を設定する打刻領域設定手段と、
    当該処理シート上において、前記印刷動作が行われる印刷領域の位置を設定する印刷領域設定手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
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