JP2003154752A - 文字/点字併用印字媒体およびサーマルプリンタ - Google Patents
文字/点字併用印字媒体およびサーマルプリンタInfo
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- JP2003154752A JP2003154752A JP2001355282A JP2001355282A JP2003154752A JP 2003154752 A JP2003154752 A JP 2003154752A JP 2001355282 A JP2001355282 A JP 2001355282A JP 2001355282 A JP2001355282 A JP 2001355282A JP 2003154752 A JP2003154752 A JP 2003154752A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 予め設定されているフォーマットに基づいて
印字を行う場合に、装置の構成を複雑化することなく、
健常者と視覚障害者との双方に対して印字内容を案内す
ることができるようにする。 【解決手段】 シート状の基材2に設けられて、熱エネ
ルギーが印加されることにより発色する感熱印字層8
と、所定のパターンで設けられ熱エネルギーが印加され
ることにより発泡する発泡層4と、を具備する文字/点
字併用印字媒体1に対して、熱エネルギーを印加するこ
とにより、文字データに基づいて感熱印字層8を発色さ
せ、点字データに基づいて発泡層4を発泡させるように
した。
印字を行う場合に、装置の構成を複雑化することなく、
健常者と視覚障害者との双方に対して印字内容を案内す
ることができるようにする。 【解決手段】 シート状の基材2に設けられて、熱エネ
ルギーが印加されることにより発色する感熱印字層8
と、所定のパターンで設けられ熱エネルギーが印加され
ることにより発泡する発泡層4と、を具備する文字/点
字併用印字媒体1に対して、熱エネルギーを印加するこ
とにより、文字データに基づいて感熱印字層8を発色さ
せ、点字データに基づいて発泡層4を発泡させるように
した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字/点字併用印
字媒体およびサーマルプリンタに関する。
字媒体およびサーマルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、通常の視覚能力を有する人間
(以降、健常者という)と視覚障害者との双方に対して、
単一の印字媒体によって印字内容を案内するための技術
が提案されている。
(以降、健常者という)と視覚障害者との双方に対して、
単一の印字媒体によって印字内容を案内するための技術
が提案されている。
【0003】例えば、特開平9−52450号公報に開
示されているように、基材シートの上に、発泡剤および
樹脂バインダーを含有する膨張性インキ層と、着色性物
質および熱溶融性バインダーを有する熱溶融性着色層と
を面順次に備えてなるように構成された盛り上げ画像形
成用熱転写シートを用いることで、健常者と視覚障害者
双方に対して、単一の印字媒体によって印字内容を案内
するようにした技術がある。
示されているように、基材シートの上に、発泡剤および
樹脂バインダーを含有する膨張性インキ層と、着色性物
質および熱溶融性バインダーを有する熱溶融性着色層と
を面順次に備えてなるように構成された盛り上げ画像形
成用熱転写シートを用いることで、健常者と視覚障害者
双方に対して、単一の印字媒体によって印字内容を案内
するようにした技術がある。
【0004】同公報に開示された盛り上げ画像形成用熱
転写シートを用いて、健常者に対して案内する情報を印
字する場合、盛り上げ画像形成用熱転写シートを被転写
体(印字媒体)に重ねた状態で熱溶融性着色層をサーマル
ヘッド等によって溶融させ、溶融させた熱溶融性着色層
を被転写体(印字媒体)に転写することで、健常者が視認
可能な墨字(以下、文字という)を印字する。
転写シートを用いて、健常者に対して案内する情報を印
字する場合、盛り上げ画像形成用熱転写シートを被転写
体(印字媒体)に重ねた状態で熱溶融性着色層をサーマル
ヘッド等によって溶融させ、溶融させた熱溶融性着色層
を被転写体(印字媒体)に転写することで、健常者が視認
可能な墨字(以下、文字という)を印字する。
【0005】また、同公報に開示された盛り上げ画像形
成用熱転写シートを用いて、視覚障害者に対して案内す
る情報を印字する場合、盛り上げ画像形成用熱転写シー
トを被転写体(印字媒体)に重ねた状態で膨張性インキ層
をサーマルヘッド等によって溶融させ、溶融させた膨張
性インキ層を被転写体(印字媒体)に転写した後、この被
転写体(印字媒体)に対して熱エネルギーを印加すること
で、被転写体に転写した膨張性インキ層を膨張させるこ
とで、視覚障害者が認識可能な点字を印字する。
成用熱転写シートを用いて、視覚障害者に対して案内す
る情報を印字する場合、盛り上げ画像形成用熱転写シー
トを被転写体(印字媒体)に重ねた状態で膨張性インキ層
をサーマルヘッド等によって溶融させ、溶融させた膨張
性インキ層を被転写体(印字媒体)に転写した後、この被
転写体(印字媒体)に対して熱エネルギーを印加すること
で、被転写体に転写した膨張性インキ層を膨張させるこ
とで、視覚障害者が認識可能な点字を印字する。
【0006】画像形成用熱転写シートを用いた印字に際
しては、文字を印字する領域に熱溶融性着色層を位置合
わせしたり、あるいは、点字を印字する領域に膨張性イ
ンキ層を位置合わせしたりすることで、単一の被転写体
(印字媒体)に対して、文字または点字を選択的に印字す
ることができる。
しては、文字を印字する領域に熱溶融性着色層を位置合
わせしたり、あるいは、点字を印字する領域に膨張性イ
ンキ層を位置合わせしたりすることで、単一の被転写体
(印字媒体)に対して、文字または点字を選択的に印字す
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平9−
52450号公報に開示されている画像形成用熱転写シ
ートを用いた印字に際しては、上述したように、膨張性
インキ層を被転写体(印字媒体)に転写した後、この被転
写体(印字媒体)に対して熱エネルギーを印加して膨張性
インキ層を膨張させなくてはならないため、一部のみを
点字で印字するようなフォーマットが予め設定されてい
る場合にも、熱エネルギーを印加するための機構が必要
になる。このために、装置の構造が複雑化するととも
に、大型化してしまう。
52450号公報に開示されている画像形成用熱転写シ
ートを用いた印字に際しては、上述したように、膨張性
インキ層を被転写体(印字媒体)に転写した後、この被転
写体(印字媒体)に対して熱エネルギーを印加して膨張性
インキ層を膨張させなくてはならないため、一部のみを
点字で印字するようなフォーマットが予め設定されてい
る場合にも、熱エネルギーを印加するための機構が必要
になる。このために、装置の構造が複雑化するととも
に、大型化してしまう。
【0008】また、特開平9−52450号公報に開示
されている画像形成用熱転写シートを用いた印字に際し
ては、膨張性インキ層と熱溶融性着色層とを面順次に備
えるため、例えば、一部のみを点字で印字するようなフ
ォーマットが予め設定されている場合にも、膨張性イン
キ層の使用/未使用に拘わらず、熱溶融性着色層を使用
した場合には画像形成用熱転写シートが順次巻き取られ
る。このような場合、未使用の膨張性インキ層が空送り
され、盛り上げ画像形成用熱転写シートが不必要に消費
されてしまう。
されている画像形成用熱転写シートを用いた印字に際し
ては、膨張性インキ層と熱溶融性着色層とを面順次に備
えるため、例えば、一部のみを点字で印字するようなフ
ォーマットが予め設定されている場合にも、膨張性イン
キ層の使用/未使用に拘わらず、熱溶融性着色層を使用
した場合には画像形成用熱転写シートが順次巻き取られ
る。このような場合、未使用の膨張性インキ層が空送り
され、盛り上げ画像形成用熱転写シートが不必要に消費
されてしまう。
【0009】本発明は、予め設定されているフォーマッ
トに基づいて印字を行う場合に、装置の構成を複雑化す
ることなく、健常者と視覚障害者との双方に対して印字
内容を案内することができる文字/点字併用印字媒体お
よびサーマルプリンタを得ることを目的とする。
トに基づいて印字を行う場合に、装置の構成を複雑化す
ることなく、健常者と視覚障害者との双方に対して印字
内容を案内することができる文字/点字併用印字媒体お
よびサーマルプリンタを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱エネルギー
が印加されることにより発色するシート状の感熱印字層
と、所定のパターンで設けられ熱エネルギーが印加され
ることにより発泡する発泡層と、を具備する文字/点字
併用印字媒体である。
が印加されることにより発色するシート状の感熱印字層
と、所定のパターンで設けられ熱エネルギーが印加され
ることにより発泡する発泡層と、を具備する文字/点字
併用印字媒体である。
【0011】したがって、文字データに基づいて感熱印
字層を発色させ、点字データに基づいて発泡層を発泡さ
せることで、感熱印字層が設けられている部分では文字
データのパターンで感熱印字層が発色し、発泡層が設け
られている部分では点字データのパターンで発泡層が隆
起する。
字層を発色させ、点字データに基づいて発泡層を発泡さ
せることで、感熱印字層が設けられている部分では文字
データのパターンで感熱印字層が発色し、発泡層が設け
られている部分では点字データのパターンで発泡層が隆
起する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図6に基づいて説明する。図1は,本発明の第一の実
施の形態の文字/点字併用印字媒体の一部を拡大して示
す断面斜視図である。本実施の形態の文字/点字併用印
字媒体1は、シート状の基材6に設けられて、熱エネル
ギーが印加されることにより発色する感熱印字層8と、
所定のパターンPで設けられ熱エネルギーが印加される
ことにより発泡する発泡層4と、を具備する。
し図6に基づいて説明する。図1は,本発明の第一の実
施の形態の文字/点字併用印字媒体の一部を拡大して示
す断面斜視図である。本実施の形態の文字/点字併用印
字媒体1は、シート状の基材6に設けられて、熱エネル
ギーが印加されることにより発色する感熱印字層8と、
所定のパターンPで設けられ熱エネルギーが印加される
ことにより発泡する発泡層4と、を具備する。
【0013】また、本実施の形態の文字/点字併用印字
媒体1の基材6は長尺状に設けられており、所定のパタ
ーンPは、基材6の長さ方向に繰返し単位で設けられて
いる。
媒体1の基材6は長尺状に設けられており、所定のパタ
ーンPは、基材6の長さ方向に繰返し単位で設けられて
いる。
【0014】本実施の形態の文字/点字併用印字媒体1
は、長尺状を有する基材6としてのベース6の一方の面
に、アンダー層7を介して、感熱印字層8と、発泡層4
とが順次積層されている。本実施の形態の文字/点字併
用印字媒体1は、長さ方向の一端側からロール状に巻き
上げてロール体形状としたロール紙5として用いられ
る。
は、長尺状を有する基材6としてのベース6の一方の面
に、アンダー層7を介して、感熱印字層8と、発泡層4
とが順次積層されている。本実施の形態の文字/点字併
用印字媒体1は、長さ方向の一端側からロール状に巻き
上げてロール体形状としたロール紙5として用いられ
る。
【0015】感熱印字層8は、熱エネルギーが印加され
ることによって発色する性質を有する感熱発色剤が、必
要に応じてバインダー樹脂等に分散された状態で積層さ
れることにより形成されている。
ることによって発色する性質を有する感熱発色剤が、必
要に応じてバインダー樹脂等に分散された状態で積層さ
れることにより形成されている。
【0016】発泡層4は、所定のパターンPの一例とし
て、図2に示したようなパターンPが、文字/点字併用
印字媒体1の長さ方向に繰返し単位で設けられている。
本実施の形態では、発泡層4は、感熱印字層8の発色が
視認できる発色面3側に設けられている。発泡層4によ
り形成されるパターンPは、文字/点字併用印字媒体1
の使用目的に応じて、設定されたフォーマットに合わせ
て任意のパターンとすることが可能であり、図2のパタ
ーンPに限るものではない。
て、図2に示したようなパターンPが、文字/点字併用
印字媒体1の長さ方向に繰返し単位で設けられている。
本実施の形態では、発泡層4は、感熱印字層8の発色が
視認できる発色面3側に設けられている。発泡層4によ
り形成されるパターンPは、文字/点字併用印字媒体1
の使用目的に応じて、設定されたフォーマットに合わせ
て任意のパターンとすることが可能であり、図2のパタ
ーンPに限るものではない。
【0017】発泡層4には、熱エネルギーが印加される
ことにより発泡する性質を有する発泡剤9が含まれてい
る。発泡剤9は、必要に応じてバインダー樹脂等に分散
された状態で、感熱印字層8に積層されている。
ことにより発泡する性質を有する発泡剤9が含まれてい
る。発泡剤9は、必要に応じてバインダー樹脂等に分散
された状態で、感熱印字層8に積層されている。
【0018】なお、アンダー層7は、ベース6に対する
感熱印字層8の接着を良好にするためのものであり、ベ
ース6の種類や表面状態等の条件に応じて種類が変わ
り、ベース6の種類や表面状態等の条件によっては、塗
布しない場合もある。また、感熱印字層8への接着を良
好にするために、感熱印字層8と発泡層4との間に、同
様のベース層(図示せず)を設けるようにしてもよい。
感熱印字層8の接着を良好にするためのものであり、ベ
ース6の種類や表面状態等の条件に応じて種類が変わ
り、ベース6の種類や表面状態等の条件によっては、塗
布しない場合もある。また、感熱印字層8への接着を良
好にするために、感熱印字層8と発泡層4との間に、同
様のベース層(図示せず)を設けるようにしてもよい。
【0019】感熱印字層8と発泡層4とは、オーバーコ
ート層10によって一様に被覆されている。オーバーコ
ート層10は、感熱印字層8における発色部分の視認性
を損なうことない程度の透明性を有する材料によって形
成されている。
ート層10によって一様に被覆されている。オーバーコ
ート層10は、感熱印字層8における発色部分の視認性
を損なうことない程度の透明性を有する材料によって形
成されている。
【0020】なお、本実施の形態では、オーバーコート
層10によって感熱印字層8と発泡層4とを被覆するよ
うにしたが、これに限るものではなく、感熱印字層8の
みを被覆するようにしてもよい。また、オーバーコート
層10は、感熱印字層8あるいは発泡層4を形成する材
料によっては、設けなくてもよい。
層10によって感熱印字層8と発泡層4とを被覆するよ
うにしたが、これに限るものではなく、感熱印字層8の
みを被覆するようにしてもよい。また、オーバーコート
層10は、感熱印字層8あるいは発泡層4を形成する材
料によっては、設けなくてもよい。
【0021】このようなロール紙5は、文字/点字併用
印字媒体1に対して熱エネルギーを印加することができ
るサーマルヘッドを有するサーマルプリンタ(図4参照)
で使用される。
印字媒体1に対して熱エネルギーを印加することができ
るサーマルヘッドを有するサーマルプリンタ(図4参照)
で使用される。
【0022】次に、上述したロール紙を用いて印字を行
うサーマルプリンタとしてのチケットプリンタについて
図4を参照して説明する。図4は、チケットプリンタの
概略を示す縦断側面図である。チケットプリンタ20
は、図示しないPOS端末等に接続して使用されて、P
OS端末から送信される印字データ100(図6参照)に
基づいて、文字/点字併用印字媒体1に対する印字を行
い、チケット等を発行する。
うサーマルプリンタとしてのチケットプリンタについて
図4を参照して説明する。図4は、チケットプリンタの
概略を示す縦断側面図である。チケットプリンタ20
は、図示しないPOS端末等に接続して使用されて、P
OS端末から送信される印字データ100(図6参照)に
基づいて、文字/点字併用印字媒体1に対する印字を行
い、チケット等を発行する。
【0023】本実施の形態のチケットプリンタ(サーマ
ルプリンタ)20は、シート状の基材6に設けられて、
熱エネルギーが印加されることにより発色する感熱印字
層8と、熱エネルギーが印加されることにより発泡する
発泡層4と、を具備する文字/点字併用印字媒体1に対
して熱エネルギーを印加する印字手段を備え、この印字
手段は、文字データに基づいて感熱印字層8を発色さ
せ、点字データに基づいて発泡層4を発泡させる。
ルプリンタ)20は、シート状の基材6に設けられて、
熱エネルギーが印加されることにより発色する感熱印字
層8と、熱エネルギーが印加されることにより発泡する
発泡層4と、を具備する文字/点字併用印字媒体1に対
して熱エネルギーを印加する印字手段を備え、この印字
手段は、文字データに基づいて感熱印字層8を発色さ
せ、点字データに基づいて発泡層4を発泡させる。
【0024】案内経路22の一端部は、ロール紙5を長
さ方向の一端から引出自在に保持するロール紙保持部2
3に連通されている。案内経路22の他端は、印字後の
ロール紙5を切断するカッタ機構24に連通されてい
る。
さ方向の一端から引出自在に保持するロール紙保持部2
3に連通されている。案内経路22の他端は、印字後の
ロール紙5を切断するカッタ機構24に連通されてい
る。
【0025】サーマルヘッド21は、案内経路22中の
ロール紙保持部23とカッタ機構24との間で、複数の
発熱抵抗体を案内経路22に対して上側から臨ませるよ
うに位置付けられている。サーマルヘッド21の下方に
は、案内経路22を間にしてサーマルヘッド21に対向
するプラテン25が設けられている。サーマルヘッド2
1は、図示しない付勢機構によって、プラテン25に対
して所定の加圧力で当接するように付勢されている。プ
ラテン25は、プラテンモータ26(図5参照)によって
回転駆動されて、ロール紙を搬送する機能も果たす。本
実施の形態では、プラテン25とサーマルヘッド21と
によって印字部27が構成されている。
ロール紙保持部23とカッタ機構24との間で、複数の
発熱抵抗体を案内経路22に対して上側から臨ませるよ
うに位置付けられている。サーマルヘッド21の下方に
は、案内経路22を間にしてサーマルヘッド21に対向
するプラテン25が設けられている。サーマルヘッド2
1は、図示しない付勢機構によって、プラテン25に対
して所定の加圧力で当接するように付勢されている。プ
ラテン25は、プラテンモータ26(図5参照)によって
回転駆動されて、ロール紙を搬送する機能も果たす。本
実施の形態では、プラテン25とサーマルヘッド21と
によって印字部27が構成されている。
【0026】カッタ機構24は、案内経路22の印字部
27よりもロール紙搬送方向下流側に位置付けられてい
る。カッタ機構24は、ともに平板長板状の固定刃24
aと可動刃24bとを組み合わせてなり、固定刃24a
に対して可動刃24bが摺動することにより案内経路2
2を搬送されるロール紙を任意の位置で切断する。カッ
タ機構24の可動刃24bは、カッタモータ28(図5
参照)を駆動源として駆動される。
27よりもロール紙搬送方向下流側に位置付けられてい
る。カッタ機構24は、ともに平板長板状の固定刃24
aと可動刃24bとを組み合わせてなり、固定刃24a
に対して可動刃24bが摺動することにより案内経路2
2を搬送されるロール紙を任意の位置で切断する。カッ
タ機構24の可動刃24bは、カッタモータ28(図5
参照)を駆動源として駆動される。
【0027】次に、チケットプリンタ20が備える各部
の電気的接続について図5を参照して概略的に説明す
る。図5は、チケットプリンタ20が備える各部の電気
的接続を概略的に示すブロック図である。チケットプリ
ンタ20は、マイクロコンピュータ(Microcomputer:以
下、マイコンとする)29を内蔵し、このマイコン29
がチケットプリンタ20内の各部を駆動制御する。マイ
コン29は、チケットプリンタ20内の各部を集中的に
駆動制御するCPU(Central Processing Unit)30
に、制御プログラム等の固定的なデータが予め格納され
るROM(Read OnlyMemory)31と、可変的なデータを
書き換え自在に記憶してCPUのワークエリアとして機
能するRAM(Random Access Memory)32とが、バスラ
イン33を介して接続されて構成されている。
の電気的接続について図5を参照して概略的に説明す
る。図5は、チケットプリンタ20が備える各部の電気
的接続を概略的に示すブロック図である。チケットプリ
ンタ20は、マイクロコンピュータ(Microcomputer:以
下、マイコンとする)29を内蔵し、このマイコン29
がチケットプリンタ20内の各部を駆動制御する。マイ
コン29は、チケットプリンタ20内の各部を集中的に
駆動制御するCPU(Central Processing Unit)30
に、制御プログラム等の固定的なデータが予め格納され
るROM(Read OnlyMemory)31と、可変的なデータを
書き換え自在に記憶してCPUのワークエリアとして機
能するRAM(Random Access Memory)32とが、バスラ
イン33を介して接続されて構成されている。
【0028】CPU30には、キャラクタジェネレータ
用ROM34が接続されている。キャラクタジェネレー
タ用ROM34には、印字する文字を示す文字キャラク
タや、印字する点字を示す点字キャラクタが、文字コー
ド毎に対応させて記憶保持されている。公知の技術であ
るため、説明を省略するが、点字は、マスと称される1
の点から6の点までの6つの点で表わされることから、
点字キャラクタはマスを構成する各点が、それぞれ
「0」に設定されているか「1」に設定されているかに
よって示される。
用ROM34が接続されている。キャラクタジェネレー
タ用ROM34には、印字する文字を示す文字キャラク
タや、印字する点字を示す点字キャラクタが、文字コー
ド毎に対応させて記憶保持されている。公知の技術であ
るため、説明を省略するが、点字は、マスと称される1
の点から6の点までの6つの点で表わされることから、
点字キャラクタはマスを構成する各点が、それぞれ
「0」に設定されているか「1」に設定されているかに
よって示される。
【0029】ROM31には、図示しないヘッド通電テ
ーブルが格納されている。ヘッド通電テーブルとは、後
述する印字処理に際して、サーマルヘッド21の発熱素
子毎に、通電するパルス幅に関する情報が対応付けて記
憶されている。
ーブルが格納されている。ヘッド通電テーブルとは、後
述する印字処理に際して、サーマルヘッド21の発熱素
子毎に、通電するパルス幅に関する情報が対応付けて記
憶されている。
【0030】特に図示しないが、RAM32には、PO
S端末より受信した印字データ100(図6参照)を一時
格納する受信バッファ、受信バッファに一時的に格納し
た印字データをドット展開する編集バッファ等の各種バ
ッファが確保されている。
S端末より受信した印字データ100(図6参照)を一時
格納する受信バッファ、受信バッファに一時的に格納し
た印字データをドット展開する編集バッファ等の各種バ
ッファが確保されている。
【0031】印字データ100は、図6に示すように、
印字内容を示す文字コード等からなる一行印字データ1
01、一行印字データ101が印字データであることを
特定する印字コマンド102、一行印字データ101に
含まれる印字内容が文字データであるか点字データであ
るかを示す文字/点字コード103、一行印字データ1
01に含まれるデータが文字データである場合に印字さ
れる文字のフォント等を示す文字属性コード104、一
行印字データ101の印字位置を特定する印字位置コー
ド105、印字データ100の終了を示す終了コード1
06等によって構成されている。
印字内容を示す文字コード等からなる一行印字データ1
01、一行印字データ101が印字データであることを
特定する印字コマンド102、一行印字データ101に
含まれる印字内容が文字データであるか点字データであ
るかを示す文字/点字コード103、一行印字データ1
01に含まれるデータが文字データである場合に印字さ
れる文字のフォント等を示す文字属性コード104、一
行印字データ101の印字位置を特定する印字位置コー
ド105、印字データ100の終了を示す終了コード1
06等によって構成されている。
【0032】印字位置コード105は、文字/点字コー
ド103によって文字データであると示される一行印字
データ101に含まれる印字内容が感熱印字層8に印字
されるように、また、文字/点字コード103によって
点字データであると示される一行印字データ101に含
まれる印字内容が発泡層4に印字されるように、印字位
置を特定する。
ド103によって文字データであると示される一行印字
データ101に含まれる印字内容が感熱印字層8に印字
されるように、また、文字/点字コード103によって
点字データであると示される一行印字データ101に含
まれる印字内容が発泡層4に印字されるように、印字位
置を特定する。
【0033】印字データ100によって表わされる印字
内容は、「××コンサート」等のチケットタイトル、座
席番号、開催日付、開演時刻に加えて、各種注意/案内
事項等がある。このうち、チケットタイトル、座席番
号、開催日付、開演時刻等の限定された情報は、文字デ
ータおよび点字データによって表わされている。
内容は、「××コンサート」等のチケットタイトル、座
席番号、開催日付、開演時刻に加えて、各種注意/案内
事項等がある。このうち、チケットタイトル、座席番
号、開催日付、開演時刻等の限定された情報は、文字デ
ータおよび点字データによって表わされている。
【0034】編集バッファには、受信バッファに一時格
納された印字データ100に含まれる印字内容が、文字
属性コード104によって示されるフォントに対応する
文字キャラクタあるいは点字キャラクタの形態で印字さ
れるように、ドット展開される。このとき、文字/点字
コード103と印字位置コード105とに基づいて、文
字データであると示される一行印字データ101は感熱
印字層8に印字されるように、また、点字データである
と示される一行印字データ101は、発泡層4に印字さ
れるようにドット展開される。
納された印字データ100に含まれる印字内容が、文字
属性コード104によって示されるフォントに対応する
文字キャラクタあるいは点字キャラクタの形態で印字さ
れるように、ドット展開される。このとき、文字/点字
コード103と印字位置コード105とに基づいて、文
字データであると示される一行印字データ101は感熱
印字層8に印字されるように、また、点字データである
と示される一行印字データ101は、発泡層4に印字さ
れるようにドット展開される。
【0035】以下に、マイコン29によって駆動制御さ
れる各部について説明する。
れる各部について説明する。
【0036】サーマルヘッド21は、CPU30からの
印字データ(DATA)、印字動作の基本信号であるクロック
信号(CLOCK)、ストローブ信号(STROBE)の各信号に基づ
いて駆動される。
印字データ(DATA)、印字動作の基本信号であるクロック
信号(CLOCK)、ストローブ信号(STROBE)の各信号に基づ
いて駆動される。
【0037】プラテン25を回転駆動させるプラテンモ
ータ26は、プラテンモータドライバ35を介して、C
PU30に接続されている。プラテンモータドライバ3
5は、マイコン29からの制御信号に基づいて、プラテ
ンモータ26を駆動制御する。
ータ26は、プラテンモータドライバ35を介して、C
PU30に接続されている。プラテンモータドライバ3
5は、マイコン29からの制御信号に基づいて、プラテ
ンモータ26を駆動制御する。
【0038】可動刃24bを回転駆動させるカッタモー
タ28は、カッタモータドライバ36を介して、CPU
30に接続されている。カッタモータドライバ36は、
マイコン29からの制御信号に基づいて、カッタモータ
28を駆動制御する。
タ28は、カッタモータドライバ36を介して、CPU
30に接続されている。カッタモータドライバ36は、
マイコン29からの制御信号に基づいて、カッタモータ
28を駆動制御する。
【0039】加えて、CPU30には、POS端末との
間でデータ通信を行う通信I/F37が接続されてい
る。POS端末から送信される印字データ100は、通
信I/F37を介して受信される。
間でデータ通信を行う通信I/F37が接続されてい
る。POS端末から送信される印字データ100は、通
信I/F37を介して受信される。
【0040】次に、チケットプリンタ20によって、ロ
ール紙に対して印字を行う際の動作について説明する。
チケットプリンタ20にはライン型のサーマルヘッドが
備えられているため、ロール紙に対して印字を行う際に
は、案内経路22の中を連続的に搬送されるロール紙に
対して、編集バッファにドット展開された印字データ1
00に基づいてサーマルヘッド21の各抵抗発熱体(図
示せず)を選択的に駆動することにより、ロール紙に対
して所定の熱エネルギーを印加する。ここで、印字デー
タ100は、文字/点字コード103と印字位置コード
105とに基づいてドット展開されているため、文字デ
ータを印字する際には感熱印字層8を発色させるような
熱エネルギーを印加するように駆動され、点字データを
印字する際には発泡層4を発泡させるあるいは熱硬化性
樹脂層13を熱硬化させるような熱エネルギーを印加す
るように駆動される。ここに、印字手段としての機能が
実行される。
ール紙に対して印字を行う際の動作について説明する。
チケットプリンタ20にはライン型のサーマルヘッドが
備えられているため、ロール紙に対して印字を行う際に
は、案内経路22の中を連続的に搬送されるロール紙に
対して、編集バッファにドット展開された印字データ1
00に基づいてサーマルヘッド21の各抵抗発熱体(図
示せず)を選択的に駆動することにより、ロール紙に対
して所定の熱エネルギーを印加する。ここで、印字デー
タ100は、文字/点字コード103と印字位置コード
105とに基づいてドット展開されているため、文字デ
ータを印字する際には感熱印字層8を発色させるような
熱エネルギーを印加するように駆動され、点字データを
印字する際には発泡層4を発泡させるあるいは熱硬化性
樹脂層13を熱硬化させるような熱エネルギーを印加す
るように駆動される。ここに、印字手段としての機能が
実行される。
【0041】文字/点字併用印字媒体1の感熱印字層8
は、サーマルヘッド21によって、ヘッド通電テーブル
を参照して取得される熱エネルギーが印加されることに
より、印加されたエネルギーに応じてドット単位で発色
する。
は、サーマルヘッド21によって、ヘッド通電テーブル
を参照して取得される熱エネルギーが印加されることに
より、印加されたエネルギーに応じてドット単位で発色
する。
【0042】ここで、点字データの印字に際しては、発
泡層4に対して熱エネルギーが印加されるように、該当
する発熱抵抗体が駆動される。発泡層4では、熱エネル
ギーが印加された部分の発泡剤9が発泡する。発泡剤9
が発泡することにより、発泡した部分が文字/点字併用
印字媒体1の表面から隆起して、点字を形成する。
泡層4に対して熱エネルギーが印加されるように、該当
する発熱抵抗体が駆動される。発泡層4では、熱エネル
ギーが印加された部分の発泡剤9が発泡する。発泡剤9
が発泡することにより、発泡した部分が文字/点字併用
印字媒体1の表面から隆起して、点字を形成する。
【0043】視覚障害者は、発泡層4部分を触って、文
字/点字併用印字媒体1の表面から隆起したドットを指
触することにより、文字/点字併用印字媒体1に印字さ
れた点字を認識することができる。
字/点字併用印字媒体1の表面から隆起したドットを指
触することにより、文字/点字併用印字媒体1に印字さ
れた点字を認識することができる。
【0044】文字/点字併用印字媒体1では、予め設定
されているフォーマットにしたがって、設定されたフォ
ーマット中で点字を印字する部分に発泡層4が設けられ
ているため、印字に際しては、この文字/点字併用印字
媒体1を用いて、点字データ部分において熱エネルギー
が印加されるように発熱抵抗体を駆動するだけでよい。
これによって、従来から普及しているサーマルプリンタ
を用いて、単一の印字媒体上に文字と点字とを印字し
て、健常者と視覚障害者との双方に対して印字内容を案
内することができる。
されているフォーマットにしたがって、設定されたフォ
ーマット中で点字を印字する部分に発泡層4が設けられ
ているため、印字に際しては、この文字/点字併用印字
媒体1を用いて、点字データ部分において熱エネルギー
が印加されるように発熱抵抗体を駆動するだけでよい。
これによって、従来から普及しているサーマルプリンタ
を用いて、単一の印字媒体上に文字と点字とを印字し
て、健常者と視覚障害者との双方に対して印字内容を案
内することができる。
【0045】例えば、特開平9−52450号公報に開
示された盛り上げ画像形成用熱転写シートを用いる場合
と比較して、盛り上げ画像形成用熱転写シートの送り出
し/巻き取りを行う機構や、転写した膨張性インキ層を
発泡させる熱エネルギーを印加するための機構が不要に
なる。
示された盛り上げ画像形成用熱転写シートを用いる場合
と比較して、盛り上げ画像形成用熱転写シートの送り出
し/巻き取りを行う機構や、転写した膨張性インキ層を
発泡させる熱エネルギーを印加するための機構が不要に
なる。
【0046】これにより、チケットプリンタ20の構成
を複雑化することなく、健常者と視覚障害者との双方に
対して印字内容を案内することができる。
を複雑化することなく、健常者と視覚障害者との双方に
対して印字内容を案内することができる。
【0047】また、盛り上げ画像形成用熱転写シートの
送り出し/巻き取りを行う機構が不要となることから、
盛り上げ画像形成用熱転写シートの送り出し/巻き取り
を行うための制御が不要となるので、チケットプリンタ
20の制御の容易化を図ることができる。
送り出し/巻き取りを行う機構が不要となることから、
盛り上げ画像形成用熱転写シートの送り出し/巻き取り
を行うための制御が不要となるので、チケットプリンタ
20の制御の容易化を図ることができる。
【0048】また、ベース6に対して感熱印字層8と発
泡層4とが同一面に設けられている文字/点字併用印字
媒体1を用いることにより、単一のサーマルヘッド21
で文字印字と点字印字とを行うことができる。このた
め、従来のチケットプリンタ20を利用することが可能
になるので、チケットプリンタ20の構成を複雑化する
ことなく、健常者と視覚障害者との双方に対して印字内
容を案内することができる。
泡層4とが同一面に設けられている文字/点字併用印字
媒体1を用いることにより、単一のサーマルヘッド21
で文字印字と点字印字とを行うことができる。このた
め、従来のチケットプリンタ20を利用することが可能
になるので、チケットプリンタ20の構成を複雑化する
ことなく、健常者と視覚障害者との双方に対して印字内
容を案内することができる。
【0049】ところで、同内容の情報を文字で案内する
場合と比較して、より多くの印字スペースを必要とする
ため、文字で印字される取引内容を全て点字で印字する
と、広面積の発泡層4が必要となる。本実施の形態で
は、限定した情報を点字として印字するため、過剰な印
字スペースを必要としない。
場合と比較して、より多くの印字スペースを必要とする
ため、文字で印字される取引内容を全て点字で印字する
と、広面積の発泡層4が必要となる。本実施の形態で
は、限定した情報を点字として印字するため、過剰な印
字スペースを必要としない。
【0050】なお、本実施の形態では、チケット発行用
の文字/点字併用印字媒体1およびチケットを発行する
チケットプリンタ20について説明したが、これに限る
ものではなく、例えば、領収書の発行に際して、文字/
点字併用印字媒体1を用いるようにしてもよい。この場
合、このため、取引の全内容を点字によって印字するの
ではなく、買い物をした日付、買い上げ合計金額等の限
定した情報を点字として印字するようにしてもよい。
の文字/点字併用印字媒体1およびチケットを発行する
チケットプリンタ20について説明したが、これに限る
ものではなく、例えば、領収書の発行に際して、文字/
点字併用印字媒体1を用いるようにしてもよい。この場
合、このため、取引の全内容を点字によって印字するの
ではなく、買い物をした日付、買い上げ合計金額等の限
定した情報を点字として印字するようにしてもよい。
【0051】また、例えば、クーポン券を発行する際に
は、クーポン券によって割り引かれる金額等の限定した
情報を点字として印字するようにしてもよい。
は、クーポン券によって割り引かれる金額等の限定した
情報を点字として印字するようにしてもよい。
【0052】次に、本発明の第二の実施の形態について
図7を参照して説明する。図7は、本発明の第二の実施
の形態の文字/点字併用印字媒体の一部を拡大して示す
断面斜視図である。本実施の形態の文字/点字併用印字
媒体11は、シート状の基材6に設けられて、熱エネル
ギーが印加されることにより発色する感熱印字層8と、
所定のパターンPで設けられ熱エネルギーが印加される
ことにより硬化する熱硬化性樹脂層13と、が所定のパ
ターンPで設けられている。
図7を参照して説明する。図7は、本発明の第二の実施
の形態の文字/点字併用印字媒体の一部を拡大して示す
断面斜視図である。本実施の形態の文字/点字併用印字
媒体11は、シート状の基材6に設けられて、熱エネル
ギーが印加されることにより発色する感熱印字層8と、
所定のパターンPで設けられ熱エネルギーが印加される
ことにより硬化する熱硬化性樹脂層13と、が所定のパ
ターンPで設けられている。
【0053】また、本実施の形態の文字/点字併用印字
媒体11の基材6は長尺状に設けられており、所定のパ
ターンPは、基材6の長さ方向に繰返し単位で設けられ
ている。
媒体11の基材6は長尺状に設けられており、所定のパ
ターンPは、基材6の長さ方向に繰返し単位で設けられ
ている。
【0054】具体的に、文字/点字併用印字媒体11
は、図7に示すように、長尺状を有するベース6の一方
の面において、アンダー層7、感熱印字層8、熱硬化性
樹脂層13を順次積層することにより構成されている。
は、図7に示すように、長尺状を有するベース6の一方
の面において、アンダー層7、感熱印字層8、熱硬化性
樹脂層13を順次積層することにより構成されている。
【0055】熱硬化性樹脂層13は、所定のパターンを
一単位とする繰返し単位が、ベース6の長さ方向に設け
られている(図2参照)。また、熱硬化性樹脂層13は、
熱エネルギーが印加されることによって硬化する性質を
有する樹脂であり、外部から熱エネルギーが印加される
ことによって硬化する。
一単位とする繰返し単位が、ベース6の長さ方向に設け
られている(図2参照)。また、熱硬化性樹脂層13は、
熱エネルギーが印加されることによって硬化する性質を
有する樹脂であり、外部から熱エネルギーが印加される
ことによって硬化する。
【0056】熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノー
ル樹脂、アミノ樹脂(ユリヤ樹脂、メラミン樹脂)、不飽
和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シ
リコーン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド等がある。
ル樹脂、アミノ樹脂(ユリヤ樹脂、メラミン樹脂)、不飽
和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シ
リコーン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド等がある。
【0057】文字/点字併用印字媒体11では、感熱印
字層8のみ、あるいは、感熱印字層8と熱硬化性樹脂層
13とを被覆するオーバーコート層10を設けるように
してもよい。これによって、感熱印字層8が過敏に発色
することを抑制することができる。
字層8のみ、あるいは、感熱印字層8と熱硬化性樹脂層
13とを被覆するオーバーコート層10を設けるように
してもよい。これによって、感熱印字層8が過敏に発色
することを抑制することができる。
【0058】このような文字/点字併用印字媒体11
を、図4に示すチケットプリンタ20で使用する場合、
文字/点字併用印字媒体11は、長さ方向の一端部側か
らロール状に巻き上げられたロール紙とされる(図3参
照)。
を、図4に示すチケットプリンタ20で使用する場合、
文字/点字併用印字媒体11は、長さ方向の一端部側か
らロール状に巻き上げられたロール紙とされる(図3参
照)。
【0059】文字/点字併用印字媒体11は、図2に示
すチケットプリンタ(サーマルプリンタ)20で用いられ
る。サーマルプリンタ20は、シート状の基材6に設け
られて、熱エネルギーが印加されることにより発色する
感熱印字層8と、熱エネルギーが印加されることにより
硬化する熱硬化性樹脂層13と、を具備する文字/点字
併用印字媒体11に対して熱エネルギーを印加する印字
手段を備え、この印字手段は、文字データに基づいて感
熱印字層8を発色させ、点字データに基づいて熱硬化性
樹脂層13を硬化させる。
すチケットプリンタ(サーマルプリンタ)20で用いられ
る。サーマルプリンタ20は、シート状の基材6に設け
られて、熱エネルギーが印加されることにより発色する
感熱印字層8と、熱エネルギーが印加されることにより
硬化する熱硬化性樹脂層13と、を具備する文字/点字
併用印字媒体11に対して熱エネルギーを印加する印字
手段を備え、この印字手段は、文字データに基づいて感
熱印字層8を発色させ、点字データに基づいて熱硬化性
樹脂層13を硬化させる。
【0060】印字に際して、熱硬化性樹脂層13に対し
て、サーマルヘッド21からの熱エネルギーが印加され
ると、熱エネルギーが印加された部分の熱硬化性樹脂が
熱によって硬化する。熱硬化性樹脂が熱硬化することに
より、熱によって硬化した部分は、硬化していない部分
と比較してしこり状となって、点字を形成する。
て、サーマルヘッド21からの熱エネルギーが印加され
ると、熱エネルギーが印加された部分の熱硬化性樹脂が
熱によって硬化する。熱硬化性樹脂が熱硬化することに
より、熱によって硬化した部分は、硬化していない部分
と比較してしこり状となって、点字を形成する。
【0061】視覚障害者は、熱硬化性樹脂層13部分を
触って、文字/点字併用印字媒体11面内でしこり状と
なった熱硬化性樹脂を指触することにより、文字/点字
併用印字媒体11に印字された点字を認識することがで
きる。
触って、文字/点字併用印字媒体11面内でしこり状と
なった熱硬化性樹脂を指触することにより、文字/点字
併用印字媒体11に印字された点字を認識することがで
きる。
【0062】これによって、従来から普及しているサー
マルプリンタを用いて、単一の印字媒体上に文字と点字
とを印字して、健常者と視覚障害者との双方に対して印
字内容を案内することができる。
マルプリンタを用いて、単一の印字媒体上に文字と点字
とを印字して、健常者と視覚障害者との双方に対して印
字内容を案内することができる。
【0063】例えば、特開平9−52450号公報に開
示された盛り上げ画像形成用熱転写シートを用いる場合
と比較して、盛り上げ画像形成用熱転写シートの送り出
し/巻き取りを行う機構や、転写した膨張性インキ層を
発泡させる熱エネルギーを印加するための機構が不要に
なる。これにより、チケットプリンタ20の構成を複雑
化することなく、健常者と視覚障害者との双方に対して
印字内容を案内することができる。
示された盛り上げ画像形成用熱転写シートを用いる場合
と比較して、盛り上げ画像形成用熱転写シートの送り出
し/巻き取りを行う機構や、転写した膨張性インキ層を
発泡させる熱エネルギーを印加するための機構が不要に
なる。これにより、チケットプリンタ20の構成を複雑
化することなく、健常者と視覚障害者との双方に対して
印字内容を案内することができる。
【0064】また、盛り上げ画像形成用熱転写シートの
送り出し/巻き取りを行う機構が不要となることから、
盛り上げ画像形成用熱転写シートの送り出し/巻き取り
を行うための制御が不要となるので、チケットプリンタ
20の制御の容易化を図ることができる。
送り出し/巻き取りを行う機構が不要となることから、
盛り上げ画像形成用熱転写シートの送り出し/巻き取り
を行うための制御が不要となるので、チケットプリンタ
20の制御の容易化を図ることができる。
【0065】また、ベース6に対して感熱印字層8と熱
硬化性樹脂層13とが同一面に設けられている文字/点
字併用印字媒体11を用いることにより、単一のサーマ
ルヘッド21で文字印字と点字印字とを行うことができ
る。このため、従来のチケットプリンタ20を利用する
ことが可能になるので、チケットプリンタ20の構成を
複雑化することなく、健常者と視覚障害者との双方に対
して印字内容を案内することができる。
硬化性樹脂層13とが同一面に設けられている文字/点
字併用印字媒体11を用いることにより、単一のサーマ
ルヘッド21で文字印字と点字印字とを行うことができ
る。このため、従来のチケットプリンタ20を利用する
ことが可能になるので、チケットプリンタ20の構成を
複雑化することなく、健常者と視覚障害者との双方に対
して印字内容を案内することができる。
【0066】なお、本実施の形態では、熱硬化性樹脂層
13を、ベース6に対して感熱印字層8と同一面側に形
成したが、これに限るものではなく、例えば、ベース6
を介して感熱印字層8と反対側に形成するようにしても
よい。熱硬化性樹脂層13がベース6を介して感熱印字
層8と反対側に形成されたロール紙(図示せず)を、図6
に示すように、単一のサーマルヘッド21を有するチケ
ットプリンタ20で使用する場合には、ベース6を介し
て感熱印字層8と反対側に形成された熱硬化性樹脂層1
3を熱硬化させることができる熱エネルギーを印加す
る。
13を、ベース6に対して感熱印字層8と同一面側に形
成したが、これに限るものではなく、例えば、ベース6
を介して感熱印字層8と反対側に形成するようにしても
よい。熱硬化性樹脂層13がベース6を介して感熱印字
層8と反対側に形成されたロール紙(図示せず)を、図6
に示すように、単一のサーマルヘッド21を有するチケ
ットプリンタ20で使用する場合には、ベース6を介し
て感熱印字層8と反対側に形成された熱硬化性樹脂層1
3を熱硬化させることができる熱エネルギーを印加す
る。
【0067】加えて、文字/点字併用印字媒体11を使
用している場合には、印字部27を通過した文字/点字
併用印字媒体11を直線状に引き出し、引き出された文
字/点字併用印字媒体11が真っ直ぐになっている状態
で熱硬化性樹脂層13を熱硬化させることにより、文字
/点字併用印字媒体11をロール状に巻き上げることに
より、文字/点字併用印字媒体11にカール癖がついて
いる場合にも、印字後のカール癖を緩衝することができ
る。
用している場合には、印字部27を通過した文字/点字
併用印字媒体11を直線状に引き出し、引き出された文
字/点字併用印字媒体11が真っ直ぐになっている状態
で熱硬化性樹脂層13を熱硬化させることにより、文字
/点字併用印字媒体11をロール状に巻き上げることに
より、文字/点字併用印字媒体11にカール癖がついて
いる場合にも、印字後のカール癖を緩衝することができ
る。
【0068】なお、文字/点字併用印字媒体11を使用
している場合には、印字部27を通過後に直線状に引き
出された状態の文字/点字併用印字媒体11に対して、
例えば、図示しないヒーター等によって、感熱印字層8
が発色しない程度の熱を加えて、熱硬化性樹脂層13全
体を真っ直ぐな状態で熱硬化させることで、文字/点字
併用印字媒体11のカール癖をより効果的に緩衝するこ
とができる。
している場合には、印字部27を通過後に直線状に引き
出された状態の文字/点字併用印字媒体11に対して、
例えば、図示しないヒーター等によって、感熱印字層8
が発色しない程度の熱を加えて、熱硬化性樹脂層13全
体を真っ直ぐな状態で熱硬化させることで、文字/点字
併用印字媒体11のカール癖をより効果的に緩衝するこ
とができる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、予め設定されているフ
ォーマットに基づいて印字を行う場合に、装置の構成を
複雑化することなく、健常者と視覚障害者との双方に対
して印字内容を案内することができる。
ォーマットに基づいて印字を行う場合に、装置の構成を
複雑化することなく、健常者と視覚障害者との双方に対
して印字内容を案内することができる。
【図1】本発明の第一の実施の形態の文字/点字併用印
字媒体の一部を拡大して示す断面斜視図である。
字媒体の一部を拡大して示す断面斜視図である。
【図2】発泡層の形成パターンを示す説明図である。
【図3】ロール紙を示す斜視図である。
【図4】サーマルプリンタの概略を示す縦断側面図であ
る。
る。
【図5】サーマルプリンタが備える各部の電気的接続を
概略的に示すブロック図である。
概略的に示すブロック図である。
【図6】印字データのデータ構造を示す概略図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態の文字/点字併用印
字媒体の一部を拡大して示す断面斜視図である。
字媒体の一部を拡大して示す断面斜視図である。
1…文字/点字併用印字媒体,2…基材,4…発泡層,
8…感熱印字層,11…文字/点字併用印字媒体,13
…熱硬化性樹脂層,20…サーマルプリンタ
8…感熱印字層,11…文字/点字併用印字媒体,13
…熱硬化性樹脂層,20…サーマルプリンタ
フロントページの続き
(72)発明者 山田 孝一
静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ
ック株式会社大仁事業所内
Fターム(参考) 2C055 BB00 BB05 BB11
2H026 AA07 AA28 BB00 FF00 FF24
GG01
2H111 HA00 HA18 HA23 HA24 HA34
Claims (5)
- 【請求項1】 シート状の基材に設けられて、熱エネル
ギーが印加されることにより発色する感熱印字層と、所
定のパターンで設けられ熱エネルギーが印加されること
により発泡する発泡層と、を具備する文字/点字併用印
字媒体。 - 【請求項2】 シート状の基材に設けられて、熱エネル
ギーが印加されることにより発色する感熱印字層と、所
定のパターンで設けられ熱エネルギーが印加されること
により硬化する熱硬化性樹脂層と、を具備する文字/点
字併用印字媒体。 - 【請求項3】 前記基材は長尺状に設けられており、前
記所定のパターンは、前記基材の長さ方向に繰返し単位
で設けられている請求項1または2記載の文字/点字併
用印字媒体。 - 【請求項4】 シート状の基材に設けられて、熱エネル
ギーが印加されることにより発色する感熱印字層と、熱
エネルギーが印加されることにより発泡する発泡層と、
を具備する文字/点字併用印字媒体に対して熱エネルギ
ーを印加する印字手段を備え、 この印字手段は、文字データに基づいて前記感熱印字層
を発色させ、点字データに基づいて前記発泡層を発泡さ
せるサーマルプリンタ。 - 【請求項5】 シート状の基材に設けられて、熱エネル
ギーが印加されることにより発色する感熱印字層と、熱
エネルギーが印加されることにより硬化する熱硬化性樹
脂層と、を具備する文字/点字併用印字媒体に対して熱
エネルギーを印加する印字手段を備え、 この印字手段は、文字データに基づいて前記感熱印字層
を発色させ、点字データに基づいて前記熱硬化性樹脂層
を硬化させるサーマルプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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---|---|---|---|---|
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JP2016115064A (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-23 | カシオ計算機株式会社 | シート、情報読み出し装置、情報読み出し方法、及び、プログラム |
CN108569044A (zh) * | 2017-03-14 | 2018-09-25 | 卡西欧计算机株式会社 | 图像形成系统、立体图像形成系统、立体图像形成方法以及计算机可读的存储介质 |
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-
2001
- 2001-11-20 JP JP2001355282A patent/JP2003154752A/ja active Pending
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