JP2005059290A - スクラッチカードプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】多品種少数のスクラッチカードを作成するのに好適で、かつ設置場所を小さくするとともに安価なスクラッチカードプリンタを提供する。
【解決手段】カードを搬送する例えば複数の搬送ローラ対による搬送手段と、サーマルヘッド12aを有する第1の印字機構10aと、カードに第1の印字機構の印字ヘッドを制御して例えば文字や絵などの文字等の情報の印字を行う印字制御手段と、第1の印字機構より搬送手段によるカードの搬送方向の下流側に配置されたサーマルヘッド12bを有する第2の印字機構10bと、第1の印字機構により印字されたカードの文字等の情報を覆うために第2の印字機構のサーマルヘッドを制御して隠蔽用の熱転写リボンからインクの転写を行う熱転写制御手段とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、カードに印字された文字や絵などが隠蔽物により隠蔽されており、爪やコイン等で隠蔽物を削り落とすことにより隠蔽された文字や絵が視認可能になるスクラッチカードを作成するスクラッチカードプリンタに関する。
従来、抽選などに用いられるスクラッチカードを印刷する方法は、印刷機による印刷方式によって行うのが主流である。この印刷方式では、予めカードに印刷を行うための文字や絵などに対応する版を用意し、この版を使用して大量のカードに印刷を行う。そして、隠蔽用の熱転写リボンをセットした印刷機で、カードに印刷された文字や絵などを隠蔽するための印刷を行いスクラッチカードを大量に作成する。また、一般に知られているサーマルプリンタを使用してスクラッチカードの印刷を行う印刷方式も考えられる。この印刷方式の場合は、例えば、先ず、サーマルヘッドでインクリボン又は下地感熱紙を加熱してカードに文字や絵などを印刷する。次に、サーマルヘッドを隠蔽用の熱転写リボンを印刷する条件に設定した後、文字や絵などを隠蔽する印刷を行う。なお、この隠蔽のための印刷が終了した後、オペレータはサーマルヘッドの設定を再び元の設定に戻す必要がある。
このようにカードに印刷された文字や絵など隠蔽するための隠蔽用の熱転写リボンは、フィルム基材上にマット層と熱溶融性インキ層を設け、熱溶融性インキ層の上に接着層をさらに設けたり、また、フィルム基材の他方の面に、サーマルヘッドの熱によるスティッキングや印刷によるしわなどの悪影響を防止するため、耐熱層を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−113889公報
上述した前者のカードに文字や絵の版を作成して行う印刷と文字や絵などを隠蔽する印刷とを別々に行う印刷方式は、一度に大量のスクラッチカードを印刷する場合には適している。しかしながらこの印刷方式は、多品種少量のスクラッチカードを作成する場合には、多品種の文字や絵に対応する多くの版が必要となり、また、少量しか必要でないため大量にスクラッチカードを作成しても在庫が発生するため適した方式ではない。また、後者の印刷方式では、オペレータが複数回の印刷設定の変更を行うため、その作業は大変煩雑なものとなってしまう。また、2台のサーマルプリンタで文字や絵などの印刷と、文字や絵などを隠蔽する印刷とをそれぞれ行う場合には、2台のサーマルプリンタを設置する設置場所や2台を導入することによるコストの問題が生じてしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、多品種少数のスクラッチカードを作成するのに好適であり、かつ設置場所を小さくするとともに安価なスクラッチカードプリンタを提供することにある。
本発明は、カードを搬送する例えば複数の搬送ローラ対による搬送手段と、例えばサーマルヘッドである印字ヘッドを有する第1の印字機構と、カードに第1の印字機構の印字ヘッドを制御して例えば文字や絵などの文字等の情報の印字を行う印字制御手段と、第1の印字機構より搬送手段によるカードの搬送方向の下流側に配置されたサーマルヘッドを有する第2の印字機構と、第1の印字機構により印字されたカードの文字等の情報を覆うために第2の印字機構のサーマルヘッドを制御して隠蔽用の熱転写リボンからインクの転写を行う熱転写制御手段とを備えたものである。
本発明の効果として、多品種少数のスクラッチカードを作成するのに好適で、かつ設置場所を小さくするとともに安価なスクラッチカードプリンタを提供できる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1はスクラッチカードプリンタ1を示す外観斜視図であり、図2はスクラッチカードプリンタ1の構成を概略的に示す縦断側面図である。図1に示すように、スクラッチカードプリンタ1は、プリンタ本体2とこのプリンタ本体2に着脱自在に取り付けられた給紙装置3とから構成されている。給紙装置3には、カードCが保持される。この実施の形態では、給紙装置3に保持されるカードCは印字するコストを安価なものとするために、カード基材として下地感熱紙を用いている。図3はカードCの断面を示す図であり、カードCの断面は感熱紙基材Caに感熱紙発色層Cbが設けられたものであり、感熱紙発色層Cbに所定温度の熱が与えられるとその部分が発色するようになっている。カードCは給紙装置3によりプリンタ本体2へ供給され、プリンタ本体2により印字される。プリンタ本体2には、カバー4、5が設けられている。カバー5は、カバー4に対して着脱自在に取り付けられている。そして、カバー5がカバー4に取り付けられた状態では、プリンタ本体2の前面にカード発行口6が形成される。
図2に示すように、プリンタ本体2の内部には、給紙装置3からカード発行口6に連なるカード搬送経路7が形成されており、カード搬送経路7上に設けられた回転自在な搬送ローラ対8により保持されたカードは給紙装置3からカード搬送経路7に引き込まれた後、カード搬送経路7上に設けられた回転自在な搬送ローラ対9に引き渡され、カード発行口6近傍の搬送ローラ対14によってカード発行口6から排出されるように案内される。したがって、搬送ローラ対8、搬送ローラ対9、搬送ローラ対14により、搬送手段が形成されている。
こうしてカードを案内するカード搬送経路7には、第1の印字機構である印字機構10aおよび第2の印字機構である印字機構10bが設けられている。印字機構10(10a,10b)は、ステッピングモータM(Ma,Mb)によって回転駆動される回転自在なプラテンローラ11(11a,11b)と、このプラテンローラ11(11a,11b)にカード搬送経路7を介して当接するライン状に配列された多数個の発熱素子を有するサーマルヘッド12(12a,12b)とを主体に形成されている。サーマルヘッド12(12a,12b)は、ヘッド保持板13(13a,13b)に保持されており、このヘッド保持板13(13a,13b)は、図示しないスプリングによってサーマルヘッド12(12a,12b)がプラテンローラ11(11a,11b)に押し付けられる方向に付勢されている。したがって、サーマルヘッド12とプラテンローラ11とに狭持されたカードは、プラテンローラ11が回転駆動されるとことによりカード搬送経路7上を案内されることになるので、サーマルヘッド12とプラテンローラ11とは、搬送手段も構成している。
サーマルヘッド12aとプラテンローラ11aとの間には、感熱紙発色層Cbが上側となったカードCを搬送し、サーマルヘッド12aの発熱素子を選択的に発熱させることで、カードCの感熱紙発色層Cbを感熱させて文字情報を印字する。文字情報は、文字、絵、これらの組合せなどであり、例えばスクラッチカードが抽選券に使用される場合には、1等、2等、ハズレなどの文字である。
また、サーマルヘッド12bとプラテンローラ11bとの間には、隠蔽用の熱転写リボン15が介在しており、サーマルヘッド12bの発熱素子を選択的に発熱させることで隠蔽用の熱転写リボン15のインクを溶融又は昇華させ、カードに印字する。未使用の隠蔽用の熱転写リボン15は、フレーム16に一端を支持された供給軸17に保持されている。また、使用された隠蔽用の熱転写リボン15はフレーム16に一端を支持された巻取軸18に巻き取られる。巻取軸18は、ギヤ列によって伝達されるステッピングモータMbからの駆動力により回転駆動される。
図4は、スクラッチカードプリンタ1に内蔵される各部の電気的接続関係を示す図である。プラテンローラ11a等を回転駆動するためのステッピングモータMa、プラテンローラ11b等を回転駆動するためのステッピングモータMbおよびサーマルヘッド12(12a,12b)等の各部は、CPU(セントラル・プロセシング・ユニット)19等によって構成されたマイクロコンピュータ20によって駆動制御される。つまり、各種演算処理を実行して各部を集中的に制御するCPU19が設けられ、このCPU19には固定データを固定的に格納するROM(リード・オンリー・メモリ)21と可変データを書換え自在に格納するRAM(ランダム・アクセス・メモリ)22、とがシステムバス23を介して接続されている。ROM21には制御プログラムが格納され、マイクロコンピュータ20は、ROM21に格納された制御プログラムに従い、RAM22をワークエリアとして利用しつつ各種の処理を実行する。
本実施の形態では、印字機構10(10a,10b)における印字動作のためにマイクロコンピュータ20に駆動制御される各部として、プラテンローラ11a等を回転駆動するためのステッピングモータMaを駆動制御するためのモータドライバ24と、プラテンローラ11b等を回転駆動するためのステッピングモータMbを駆動制御するためのモータドライバ25と、サーマルヘッド12(12a,12b)を駆動制御するための駆動制御回路としてのヘッドドライバ26とが設けられている。これらのモータドライバ24,25およびヘッドドライバ26は、システムバス23を介してCPU19に接続されている。なお、この実施の形態のヘッドドライバ26は、二つのサーマルヘッド12a、12bを別々に駆動制御が可能な回路となっている。
また、スクラッチカードプリンタ1は、ライン型の印字方式を採用することから、サーマルヘッド12がライン状に備える多数個の発熱素子27によって主走査方向の印字を行い、カードCの搬送によって生ずるサーマルヘッド12に対するカードCの移動によって副走査方向の印字を行う。そこで、副走査方向の印字のために、カードCの搬送タイミング等の制御が必要となり、カードCの位置を検出するためのセンサ28がカード搬送経路7中に配置されている。また、スクラッチカードプリンタ1が配置された室内の温度を周囲温度として検出するために温度検知手段としてのセンサ29がスクラッチカードプリンタ1の筐体内に配置されている。これらの各センサ28,29はI/Oポート30を介してシステムバス23に接続されている。
さらに、スクラッチカードプリンタ1では、例えばコンピュータ装置などの外部機器から転送された印字情報をインターフェース31を介して取り込み、このインターフェース31を介して取り込んだ印字情報を画像情報に変換して画像メモリ32に展開する。そこで、それらのインターフェース31および画像メモリ32も、システムバス23を介してCPU19に接続されている。
図5は、各サーマルヘッド12(12a,12b)に供給する印字エネルギーとカードCの印字部分および隠蔽用の熱転写リボンによる隠蔽物の光学的な感度特性との関係を示す図である。この図5は、温度25℃で、各サーマルヘッド12(12a,12b)に印字エネルギー(mj:ミリジュール)を与えて印字を行ったときの、カードCの印字部分および隠蔽部分の光学的な感度をマクベス照度計でOD(オプティカル・デンシティー)値を計測することにより測定したものである。サーマルヘッド12aに供給する印字エネルギーとカードCの印字部分に対する感度との関係をグラフaで示し、サーマルヘッド12bに供給する印字エネルギーとカードCの隠蔽部分に対する感度との関係をグラフbで示している。
この実施の形態のスクラッチカードプリンタ1では、温度25℃のときには、文字情報をカードCに印字するサーマルヘッド12aの印字エネルギーを0.18mj、カードCに印字された文字情報を隠蔽するために印字するサーマルヘッド12bの印字エネルギーが0.13mjとなるようにマイクロコンピュータ20に設定されている(設定手段)。図5のグラフaで示すようにサーマルヘッド12aが0.18mjの印字エネルギーで印字を行い、また、同図のグラフbで示すようにサーマルヘッド12bが0.13mjの印字エネルギーで印字を行うと、カードの印字部分および隠蔽部分の感度が1.40となり、良好な印字を行うことができる。
また、上述のようにサーマルヘッド12bの印字エネルギーをサーマルヘッド12aの印字エネルギーより小さく設定することにより、サーマルヘッド12aで文字情報の印字を行った後、サーマルヘッド12bで文字情報を隠蔽するために印字する場合に、カードが再度発色して印字品質が低下してしまうことを防止することができる。
図6は、室温を示す周囲温度とサーマルヘッド12(12a,12b)の印字エネルギーとの間係を示す図である。周囲温度とサーマルヘッド12aに供給する印字エネルギーとの関係をグラフcで示し、周囲温度とサーマルヘッド12bに供給する印字エネルギーとの関係をグラフdで示している。このグラフcおよびグラフdに示すように、周囲温度が10℃から40℃へ上昇していくにしたがって、少ない印字エネルギーでサーマルヘッド12(12a,12b)の印字が行える。
この実施の形態のスクラッチカードプリンタ1では、この図6で示す周囲温度とサーマルヘッド12(12a,12b)の印字エネルギーとの関係を示すデータがROM21に設定されている。そして、温度を検出するセンサ29で検出された温度およびROM21に格納されたデータに基づいて、CPU19はヘッドドライバ26を制御してサーマルヘッド12aとサーマルヘッド12bの印字エネルギーを別々に制御する(エネルギー制御手段)。また、図6で示すように、サーマルヘッド12aと周囲温度との関係を示すグラフcの傾きは緩やかに設定し、サーマルヘッド12bと周囲温度との関係を示すグラフdの傾きはグラフcの傾きより大きくなるようになっている。したがって、常にサーマルヘッド12aの印字エネルギーよりサーマルヘッド12bの印字エネルギーの方が小さくなるようになっている。これにより、周囲温度が10℃から40℃に変化しても、変化した温度に常に最適な印字エネルギーでサーマルヘッド12(12a,12b)の印字を行うことができ、また、サーマルヘッド12aで文字情報の印字を行った後、サーマルヘッド12bで文字情報を隠蔽するための印字を行う場合に、カードが再度発色して印字品質が低下してしまうことを防止することができる。
次に、このように構成されたスクラッチカードプリンタ1でスクラッチカードプリンタを印字する場合の動作について説明する。
先ず、オペレータは文字情報を感熱させるための感熱エリアが定められるとともに背景の模様が印字された所定枚数のカードCを給紙装置3にセットする。このカードCには例えば、6つの感熱エリアが設けられており、1等を1つ、2等を1つ、ハズレを4つ感熱印字させるようになっている。そして、オペレータは、I/F31を介して接続された例えばコンピュータ装置を用いて、6つの感熱エリアに1等、2等、ハズレ4つの文字を感熱印字するための文字情報、6つの感熱エリアに印字された文字情報を隠蔽する隠蔽部分を指定するための隠蔽位置情報および印字する印字する枚数に関する枚数情報等が含まれた印字情報を作成し、その印字情報をI/F31を介してスクラッチカードプリンタ1に送信する。なお、この実施の形態では、印字情報をI/F31を介して接続されたコンピュータ装置から受信する構成としているが、スクラッチカードプリンタ1に操作・表示部を設け、オペレータの操作・表示部の操作を受付けてスクラッチカードプリンタ1が印字情報を作成する構成としても良い。
スクラッチカードプリンタ1は、I/F31を介して印字情報を受信すると、給紙装置3から1枚のカードがカード搬送経路7上に引き込まれ、印字機構10aのサーマルヘッド12aとプラテンローラ11aとの間に搬送される。このときに、サーマルヘッド12aの発熱素子が文字情報に基づいて選択的に発熱してカードCの感熱紙発色層Cbが発色して感熱印字が行われる(印字制御手段)。このサーマルヘッド12aが印字を行うときの印字エネルギーは、温度を検出するセンサ29で検出される温度に基づいた印字エネルギーで印字される。この文字情報に基づいて印字されたときのカードCの一例を図7および図8で示している。図7は文字情報が感熱印字されたカードCの断面を示し、図8は文字情報が感熱印字されたカードCの印字面を示している。なお、図8中、破線で示す6つのエリアが上述の感熱エリアである。
この文字情報が印字されたカードCはカード搬送経路7を搬送され、印字機構10bのサーマルヘッド12bとプラテンローラ11bとの間に搬送される。このときに、サーマルヘッド12bの発熱素子が隠蔽位置情報に基づいて選択的に発熱し、サーマルヘッド12bとプラテンローラ11bとの間に介在された隠蔽用の熱転写リボン15を溶融し、カードCへの隠蔽用の熱転写リボン15からインクの転写が行われる(熱転写制御手段)。このサーマルヘッド12bが印字を行うときの印字エネルギーは、温度を検出するセンサ29で検出される温度に基づいた印字エネルギーで行われる。また、このサーマルヘッド12bの印字エネルギーはサーマルヘッド12aの印字エネルギーより小さいエネルギーとなっている。この隠蔽位置情報に基づいて隠蔽用の熱転写リボン15が印字されたときのカードCの一例を図9および図10で示している。図9は文字情報が印字された部分を隠蔽したカードCの断面を示し、図10は隠蔽用の熱転写リボンが印字されたカードCの印字面を示している。
こうして、1枚のカードCの印字が終了すると、給紙装置3にセットされた次のカードCの印字を開始する。このようにして、オペレータにより設定された枚数情報に基づいてカードCが給紙装置3から次々と引き込まれ印字が行われる。すなわち、オペレータが給紙装置3にセットした背景が印字されたカードCに、オペレータがコンピュータ装置で設定した文字情報がスクラッチカードプリンタ1により印字される。したがって、オペレータの所望の位置に文字や絵等の文字情報を感熱印字し、その感熱印字部分を隠蔽用の熱転写リボンによる隠蔽物で覆ったスクラッチカードをオペレータの所望の枚数だけ容易に作成できる。
この実施の形態のスクラッチカードプリンタ1によると、2つの印字機構10a,10bを有し、カードがセットされた給紙装置3からカードCを1枚づつ引き込み、印字機構10aで文字情報の印字を行い、印字機構10bでカードCに印字された文字情報を隠蔽するために隠蔽用の熱転写リボンの印字を行いスクラッチカードを容易に作成できる。したがって、文字情報の印字用のプリンタと文字情報の隠蔽用のプリンタとを別々に用意する必要がないので、スクラッチカードを作成するための設置場所を小さくするとともに安価なものとすることができる。また、オペレータの所望の文字情報の印字を行い、その文字情報が隠蔽されたスクラッチカードを所望の枚数だけ作成できるので、多品種少数のスクラッチカードを作成するのに好適なスクラッチカードプリンタを提供できる。
さらに、印字機構10aはサーマルヘッド12aで感熱印字によりカードCに印字を行う構成とし、印字機構10aのサーマルヘッド12aで文字情報をカードCへ感熱印字するための印字エネルギーより印字機構10bのサーマルヘッド12bでカードCに感熱印字された文字情報を隠蔽するためにカードCへ印字するための印字エネルギーを常に小さくすることにより、カードCが再度発色してしまい印字品質が低下してしまうことを防止することができ、印字品質の良好なスクラッチカードを作成できる。
さらに、CPU19はROM21に格納されたデータおよび温度を検出するセンサ29により検出した周囲温度に基づいて、印字機構10aのサーマルヘッド12aで文字情報をカードCへ感熱印字するための印字エネルギーおよび印字機構10bのサーマルヘッド12bでカードCに感熱印字された文字情報を隠蔽するためにカードCへインクを転写するための印字エネルギーを別々に制御するため、変化した周囲温度に常に最適な印字エネルギーで印字を行うことができる。
なお、上述の実施の形態では、印字機構10aをサーマルヘッドとしカードの基材を下地感熱紙として感熱印字を行う構成で説明しているが、これに限られるものではなく、例えば、サーマルヘッド12aとプラテンローラ11aとの間に文字情報の印字用のインクリボンを介在させ、インクリボンの一端をフレーム16に支持するとともに供給軸に保持し、巻取軸によりインクリボンを巻き取る構成を有し、インクリボンより印字を行う構成であっても良い。インクリボンの種類によっては、隠蔽物を擦ったときに印字した文字情報が消えにくいものもあるので、このようなインクリボンを用いる場合には有効な構成となる。
なお、この発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を変形できるものである。
本発明の一実施の形態におけるスクラッチカードプリンタの外観を示す斜視図。 同実施の形態におけるスクラッチカードプリンタの内部構成を概略的に示す縦断面図。 同実施の形態におけるカードの断面を説明するための図。 同実施の形態におけるスクラッチカードプリンタの電気的な接続関係を示す図。 同実施の形態における2つのヘッドの印字エネルギーの関係を示すグラフ。 同実施の形態における2つのヘッドに供給するエネルギーと温度との関係を示すグラフ。 同実施の形態における文字情報が感熱印字されたときのカードの断面を示す図。 同実施の形態における文字情報が印字されたカードを上側から示す図。 同実施の形態における熱転写リボンが印字されたときのカードの断面を示す図。 同実施の形態における熱転写リボンが転写されたスクラッチカードプリンタを上側から示す図。
符号の説明
1…スクラッチカードプリンタ、8,9,14…搬送ローラ対、10a…第1の印字機構、10b…第2の印字機構、12a,12b…サーマルヘッド、19…CPU、21…ROM

Claims (4)

  1. カードを搬送する搬送手段と、印字ヘッドを有する第1の印字機構と、前記カードに前記第1の印字機構の印字ヘッドを制御して文字等の情報の印字を行う印字制御手段と、前記第1の印字機構より前記搬送手段によるカードの搬送方向の下流側に配置されたサーマルヘッドを有する第2の印字機構と、前記第1の印字機構により印字されたカードの文字等の情報を覆うために前記第2の印字機構のサーマルヘッドを制御して隠蔽用の熱転写リボンからインクの転写を行う熱転写制御手段とを備えたことを特徴とするスクラッチカードプリンタ。
  2. 前記印字ヘッドによるカードへの印字は、感熱印字であることを特徴とする請求項1記載のスクラッチカードプリンタ。
  3. 前記印字ヘッドに印字を行うときのエネルギーより前記サーマルヘッドで隠蔽用の熱転写リボンを転写するときのエネルギーを小さく設定する設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のスクラッチカードプリンタ。
  4. 周囲の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段で検知された温度に基づいて、前記印字ヘッドのエネルギーおよび前記サーマルヘッドのエネルギーを別々に制御するエネルギー制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3記載のスクラッチカードプリンタ。
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