JP6156211B2 - 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及び物品 - Google Patents

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Description

本発明は、室温硬化性樹脂組成物、特にオルガノポリシロキサンを含有する室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及び該組成物の硬化物でコーティング、接着又はシーリングした物品に関する。
従来、大気中の湿気と加水分解縮合反応し架橋硬化する組成物として、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物などの室温硬化性樹脂組成物が知られている。これらのうち、分子内に加水分解性ケイ素基を有する室温硬化性樹脂組成物には、架橋剤及び安定化剤として、アルコキシシランやその部分加水分解縮合物等が使用されている。これらアルコキシシランやその部分加水分解縮合物は、室温硬化性樹脂組成物を速やかに硬化させる、また保存性を安定化させるため、広く一般的に使用されている(特許文献1〜4:特開平7−070551号公報、特開平11−158381号公報、特開2003−147203号公報、特開2012−036397号公報参照)。
しかしながら、これらの化合物を用いても極めて速い硬化速度は得られない。この場合、硬化速度を上げるために、これらの化合物を多量に配合すると、逆に硬化遅延を起こす、又は硬化物が硬くなりすぎたり、経済的に不利となるという問題が発生する場合があった。
特開平7−070551号公報 特開平11−158381号公報 特開2003−147203号公報 特開2012−036397号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、架橋剤を多量に配合しなくとも速やかに硬化する室温硬化性樹脂組成物、特には室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及びこれら組成物の硬化物でコーティング、接着又はシーリングした物品を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、下記一般式(1)で表されるアクリル酸エステル骨格含有有機ケイ素化合物が、上述した課題の解決に有用であることを見出し、本発明をなすに至ったものである。
即ち、本発明は、下記の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及び物品を提供するものである。
〔1〕
(A)下記一般式(1)
Figure 0006156211
(式中、Rは非置換又は置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、R1は非置換又は置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Yは加水分解性基であり、nは0〜2の整数である。)
で表されるアクリル酸エステル骨格含有有機ケイ素化合物を0.001〜30質量部と、
(B)分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合した水酸基又は加水分解性基含有シリル基を有し、該ケイ素原子結合水酸基又は加水分解性基含有シリル基で分子鎖両末端が封鎖され、主鎖がジオルガノシロキサン単位の繰返しからなる直鎖状構造のジオルガノポリシロキサンを100質量部と、
(C)硬化触媒を0.01〜15質量部と
を含むことを特徴とする室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
〔2〕
(B)成分が、下記一般式(2)又は(3)で表される分子鎖末端が水酸基又は加水分解性基で封鎖されたジオルガノポリシロキサンである〔1〕記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
Figure 0006156211
(式中、Rは上記と同じであり、Xは酸素原子又は炭素数1〜8の二価炭化水素基であり、Y’は加水分解性基であり、bは独立に0又は1であり、mはこのジオルガノポリシロキサンの25℃における粘度を100〜1,000,000mPa・sとする整数である。)

更に、(D)前記(A)成分以外の加水分解性シラン及び/又はその部分加水分解縮合物(但し、前記(B)成分と重複するものを除く)を(B)成分100質量部に対して0.1〜30質量部含有する〔1〕又は〔2〕記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。

更に、(E)充填剤を(B)成分100質量部に対して1〜1,000質量部含有する〔1〕,〔2〕又は〔〕記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。

更に、(F)前記(D)成分以外の接着促進剤を(B)成分100質量部に対して0.2〜30質量部含有する〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。

〔1〕〜〔〕のいずれかに記載の組成物の硬化物でコーティング、接着又はシーリングした物品。
本発明の室温硬化性樹脂組成物は、特定のアクリル酸エステル骨格含有有機ケイ素化合物が配合されていることにより、極めて速やかに硬化するという効果を有する。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の室温硬化性樹脂組成物は、下記一般式(1)で表されるアクリル酸エステル骨格含有有機ケイ素化合物を含むことを特徴とする。
Figure 0006156211
(式中、Rは非置換又は置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、R1は非置換又は置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Yは加水分解性基であり、nは0≦n≦3を満たす整数である。)
ここで、前記一般式(1)において、Rの非置換又は置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、α−,β−ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、2−フェニルエチル基、3−フェニルプロピル基等のアラルキル基;また、これらの基の水素原子の一部又は全部が、F、Cl、Br等のハロゲン原子やシアノ基等で置換された基、例えば、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2−シアノエチル基等を例示することができる。これらの中でも、メチル基、エチル基等のアルキル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
次に、前記一般式(1)において、R1で表される非置換又は置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、α−,β−ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、2−フェニルエチル基、3−フェニルプロピル基等のアラルキル基;また、これらの基の水素原子の一部又は全部が、F、Cl、Br等のハロゲン原子やシアノ基等で置換された基、例えば、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2−シアノエチル基等を例示することができる。これらの中でも、メチル基、エチル基等のアルキル基が好ましく、エチル基が特に好ましい。
また、前記一般式(1)において、Yは加水分解性基であり、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基等の炭素数1〜4のアルコキシ基;メトキシエトキシ基、エトキシエトキシ基、メトキシプロポキシ基等の炭素数2〜4のアルコキシアルコキシ基、アセトキシ基、オクタノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等の炭素数2〜8のアシロキシ基、ビニロキシ基、プロペニルオキシ基、イソプロペニルオキシ基、1−エチル−2−メチルビニルオキシ基等の炭素数2〜6のアルケニルオキシ基、ジメチルケトオキシム基、メチルエチルケトオキシム基、ジエチルケトオキシム基等の炭素数3〜7のケトオキシム基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ブチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基等の炭素数2〜6のアミノ基、ジメチルアミノキシ基、ジエチルアミノキシ基等の炭素数2〜6のアミノキシ基、N−メチルアセトアミド基、N−エチルアセトアミド基、N−メチルベンズアミド基等の炭素数3〜8のアミド基等が挙げられる。これらの中でも、アルコキシ基が特に好ましい。nは0≦n≦3を満たす整数(即ち、0、1、2又は3)であり、好ましくは0〜2の整数であり、より好ましくは0又は1であり、更に好ましくは0である。
本発明に係るアクリル酸エステル骨格含有有機ケイ素化合物(特には、アクリル酸エステル骨格含有加水分解性有機ケイ素化合物)の具体例としては、上記一般式(1)で表される、3−(トリメトキシシリル)−2−プロペン酸エチルエステル、3−(トリメトキシシリル)−2−プロペン酸メチルエステル、3−(トリメトキシシリル)−2−プロペン酸2−エチルヘキシルエステル等の3−(トリアルコキシシリル)−2−プロペン酸アルキルエステルなどが挙げられる。
なお、上記具体例の3−(トリメトキシシリル)−2−プロペン酸エチルエステルの構造式を示せば、以下の通りである。
Figure 0006156211
本発明の室温硬化性樹脂組成物は、上記一般式(1)で表されるアクリル酸エステル骨格含有有機ケイ素化合物の1種又は2種以上を架橋剤として使用した室温硬化性樹脂組成物であればいずれのものも包含し得るが、下記(A)〜(C)成分、及び必要により(D)〜(F)成分を含有する室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物であることが好ましい。
(A)上記一般式(1)で表されるアクリル酸エステル骨格含有有機ケイ素化合物
(B)分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合した水酸基又は加水分解性基含有シリル基を有し、該ケイ素原子結合水酸基又は加水分解性基含有シリル基で分子鎖両末端が封鎖され、主鎖が基本的にジオルガノシロキサン単位の繰返しからなる直鎖状構造のジオルガノポリシロキサン
(C)硬化触媒
(D)前記(A)成分以外の加水分解性シラン及び/又はその部分加水分解縮合物
(E)充填剤
(F)接着促進剤
[(A)成分]
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物に用いられる(A)成分は、上述した、上記一般式(1)で表される、アクリル酸エステル骨格含有(加水分解性)オルガノシラン化合物などの、アクリル酸エステル骨格含有有機ケイ素化合物の1種又は2種以上である。アクリル酸エステル骨格含有有機ケイ素化合物は、室温硬化性樹脂組成物(室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物)を速やかに硬化させるものであり、室温硬化性樹脂組成物(室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物)の架橋剤として作用するものである。
(A)成分であるアクリル酸エステル骨格含有有機ケイ素化合物の配合量は、後述する(B)成分のオルガノポリシロキサン100質量部に対して0.001〜30質量部、特に0.5〜15質量部が好ましい。(A)成分の化合物が少なすぎると十分な硬化速度が得られない場合があり、多すぎると硬化不良や、あるいは硬化物が硬くなりすぎる場合がある。
[(B)成分]
(B)成分であるオルガノポリシロキサンは、本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物の主剤(ベースポリマー)であり、分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合した水酸基又は加水分解性基含有シリル基を有し、該ケイ素原子結合水酸基(即ち、シラノール基)又は加水分解性基含有シリル基で分子鎖両末端が封鎖され、主鎖が基本的にジオルガノシロキサン単位の繰返しからなる直鎖状構造のジオルガノポリシロキサンである。このようなジオルガノポリシロキサンとして、具体的には、下記一般式(2)又は(3)で表わされる分子鎖末端が水酸基又は加水分解性基で封鎖されたジオルガノポリシロキサンが用いられる。
Figure 0006156211
(式中、Rは上記と同様であり、Xは酸素原子又は炭素数1〜8の二価炭化水素基であり、Y’は加水分解性基であり、bは独立に0又は1であり、mはこのジオルガノポリシロキサンの25℃における粘度を100〜1,000,000mPa・sとする整数であり、通常、10〜2,000、好ましくは20〜1,000、より好ましくは50〜500程度の整数である。)
上記式(2)、(3)中、Xは、酸素原子又は炭素数1〜8の二価炭化水素基であり、炭素数1〜8の二価炭化水素基としては、−(CH2CH2p−又は−(CH=CH)p−(pは1〜4を表す)等のアルキレン基、アルケニレン基などを挙げることができる。Xとしては、これらの中でも酸素原子、−CH2CH2−、−CH=CH−が好ましい。
Y’は、加水分解性基であり、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等の炭素数1〜4のアルコキシ基;メトキシエトキシ基、エトキシエトキシ基、メトキシプロポキシ基等の炭素数2〜4のアルコキシアルコキシ基、アセトキシ基、オクタノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等の炭素数2〜8のアシロキシ基、ビニロキシ基、イソプロペニルオキシ基、1−エチル−2−メチルビニルオキシ基等の炭素数2〜6のアルケニルオキシ基、ジメチルケトオキシム基、メチルエチルケトオキシム基、ジエチルケトオキシム基等の炭素数3〜7のケトオキシム基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ブチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基等の炭素数2〜6のアミノ基、ジメチルアミノキシ基、ジエチルアミノキシ基等の炭素数2〜6のアミノキシ基、N−メチルアセトアミド基、N−エチルアセトアミド基、N−メチルベンズアミド基等の炭素数3〜8のアミド基等が挙げられる。これらの中でも、アルコキシ基が特に好ましい。
(B)成分のジオルガノポリシロキサンは、25℃における粘度が100〜1,000,000mPa・sが好ましく、より好ましくは300〜500,000mPa・s、特に好ましくは500〜100,000mPa・s、とりわけ1,000〜80,000mPa・sである。上記ジオルガノポリシロキサンの粘度が100mPa・s未満であると、物理的・機械的強度に優れたコーティング塗膜を得ることが困難となる場合があり、1,000,000mPa・sを超えると組成物の粘度が高くなりすぎて使用時における作業性が悪くなる場合がある。ここで、粘度は回転粘度計(例えば、BL型、BH型、BS型、コーンプレート型等)により測定することができる。また、本発明において、上記一般式(2)又は(3)におけるジオルガノシロキサン単位の繰返し数(m、m+1又はm+3)等として示される重合度(又は分子量)は、例えば、トルエン、テトラヒドロフラン(THF)等を展開溶媒としてゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)分析における重量平均重合度(又は重量平均分子量)等として求めることができる。
(B)成分のジオルガノポリシロキサンの具体例としては、例えば、下記のものが挙げられる。
Figure 0006156211
(式中、R、Y’、b、mは上記と同様である。)
(B)成分のジオルガノポリシロキサンは、1種単独でも構造や分子量の異なる2種以上を組み合わせても使用することができる。
[(C)成分]
(C)成分は硬化触媒であり、この組成物を硬化させるために使用される。硬化触媒としては、有機金属触媒を用いることが好ましい。有機金属触媒としては、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクトエート等のアルキル錫エステル化合物、テトライソプロポキシチタン、テトラn−ブトキシチタン、テトラキス(2−エチルヘキソキシ)チタン、ジプロポキシビス(アセチルアセトナト)チタン、チタニウムイソプロポキシオクチレングリコール等のチタン酸エステル又はチタンキレート化合物、ナフテン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、亜鉛−2−エチルオクトエート、鉄−2−エチルヘキソエート、コバルト−2−エチルヘキソエート、マンガン−2−エチルヘキソエート、ナフテン酸コバルト、アルコキシアルミニウム化合物、アルミニウムキレート化合物等の有機金属化合物、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノアルキル基置換アルコキシシラン、ヘキシルアミン、リン酸ドデシルアミン等のアミン化合物及びその塩、ベンジルトリエチルアンモニウムアセテート等の第4級アンモニウム塩、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、シュウ酸リチウム等のアルカリ金属の低級脂肪酸塩、ジメチルヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン等のジアルキルヒドロキシルアミン、テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン、テトラメチルグアニジルプロピルメチルジメトキシシラン、テトラメチルグアニジルプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン等のグアニジル基を含有するシラン又はシロキサン、N,N,N’,N’,N'',N''−ヘキサメチル−N'''−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]−ホスホリミディックトリアミド等のホスファゼン塩基を含有するシラン又はシロキサン等が例示されるが、これらはその1種に限定されず、2種以上の混合物として使用してもよい。
なお、(C)成分である硬化触媒の配合量は、上記(B)成分のオルガノポリシロキサン100質量部に対して0.01〜15質量部、特に0.01〜5質量部が好ましい。(C)成分が少なすぎると十分な硬化速度が得られない場合があり、多すぎると硬化速度が速すぎて十分な作業性が確保できない場合がある。
[(D)成分]
(D)成分である(A)成分以外の加水分解性(オルガノ)シラン及び/又はその部分加水分解縮合物は、必要に応じて添加してもよい任意成分であり、前記(A)成分と同様に架橋剤として作用し得るものである。この(D)成分中の加水分解性基としては、例えば、ケトオキシム基、アルコキシ基、アセトキシ基、イソプロペノキシ基等が挙げられ、アルコキシ基、イソプロペノキシ基が好ましい。なお、本発明において、部分加水分解縮合物とは、加水分解性シラン化合物同士が部分的に加水分解・縮合して生成する、分子中に少なくとも2個、好ましくは3個以上の残存加水分解性基を有するオルガノシロキサンオリゴマーを意味する。また、(D)成分は、後述する(F)成分とも異なるものである。
(D)成分の具体例としては、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン等のアルコキシシラン、メチルトリイソプロペノキシシラン、エチルトリイソプロペノキシシラン、ビニルトリイソプロペノキシシラン、フェニルトリイソプロペノキシシラン等のイソプロペノキシ基含有シラン、メチルトリアセトキシシラン、エチルトリアセトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン等のアセトキシシラン等の、分子中に加水分解性基を2〜4個、特には2個又は3個有するオルガノシランや、エチルシリケート、メチルシリケート、並びにこれらのシランの部分加水分解縮合物が挙げられる。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。
(D)成分の配合量は、前記(B)成分100質量部に対して通常0〜30質量部が好ましいが、配合する場合には0.1〜20質量部であることが好ましく、より好ましくは0.5〜15質量部である。前記配合量が30質量部を超えると硬化物が硬くなりすぎたり、経済的に不利となるという問題が発生する場合がある。
[(E)成分]
(E)成分は充填剤であり、この組成物から形成される硬化物に十分な機械的強度を与えるために必要に応じて使用される任意成分である。この充填剤としては公知のものを使用することができ、例えば表面処理又は無処理の、焼成シリカ、煙霧質シリカ、シリカエアロゲル等の乾式シリカ、沈降シリカ、ゾル−ゲル法シリカ等の湿式シリカ、けいそう土などのシリカ系微粉末、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタンなどの金属酸化物、あるいはこれらの表面をシラン処理したもの、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛などの金属炭酸塩、アスベスト、ガラスウール、カーボンブラック、微粉マイカ、溶融シリカ粉末、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンなどの合成樹脂粉末等の1種又は2種以上が使用される。
この充填剤の配合量は、前記(B)成分100質量部当たり、0〜1,000質量部が好ましいが、配合する場合には、1〜400質量部とすることが好ましく、特に5〜200質量部とすることが好ましい。1質量部未満ではこの組成物から得られる硬化物が十分な機械的強度を示さないものとなる傾向があり、また1,000質量部よりも多量に使用すると、組成物の粘度が増大して作業性が悪くなるばかりでなく、硬化後のゴム強度が低下してゴム弾性が得難くなる傾向がある。
また、本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物には、添加剤として、顔料、染料、老化防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、酸化アンチモン、塩化パラフィン等の難燃剤などの公知の添加剤を配合することができる。更に、チクソ性向上剤としてのポリエーテル、防かび剤、抗菌剤、接着促進剤を配合することもできる。
[(F)成分]
(F)成分は、必要に応じて配合される接着促進剤であり、この接着促進剤としては、通常、シランカップリング剤(例えば、(メタ)アクリロキシ官能性基、エポキシ官能性基、アミノ官能性基、メルカプト官能性基、ハロゲン原子等の官能性基含有一価炭化水素基(いわゆるカーボンファンクショナル基)を含有する加水分解性オルガノシラン化合物及びこれらの反応物など)を挙げることができ、特にγ−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−2−(アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン等のアミノシラン類、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のエポキシシラン類、イソシアネートシラン等から選ばれる1種又は2種以上を配合することが好ましい。
接着促進剤の配合量は、(B)成分のオルガノポリシロキサン100質量部に対して0〜30質量部が好ましいが、配合する場合には、特に0.2〜10質量部が好ましい。接着促進剤が多すぎると組成物が硬化不良を起こす場合がある。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、上記(A)〜(C)成分、必要に応じて(D)〜(F)成分及びその他の成分を、常法に準じて均一に混合することにより調製することができる。
本発明のアクリル酸エステル骨格含有有機ケイ素化合物を含むことを特徴とする、室温硬化性樹脂組成物は、速硬化性樹脂として好適である。
本発明の室温硬化性樹脂組成物は、コーティング剤、接着剤又はシーリング剤として好適に用いることができ、例えば、自動車用ECU、パワーモジュールやLED等の半導体デバイス周辺部品、コイルやコンデンサ、基盤等の電子部品等の物品に、該組成物の硬化物をコーティング、接着又はシーリングすることができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記例において、粘度は25℃において回転粘度計により測定したものである。
[実施例1]
粘度5,000mPa・sの分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたジメチルポリシロキサン100質量部と、3−(トリメトキシシリル)−2−プロペン酸エチルエステル6.1質量部、テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン0.5質量部を湿気遮断下で均一になるまで混合して組成物を調製した。
[実施例2]
粘度5,000mPa・sの分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたジメチルポリシロキサン100質量部と、3−(トリメトキシシリル)−2−プロペン酸メチルエステル5.7質量部、テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン0.5質量部を湿気遮断下で均一になるまで混合して組成物を調製した。
[実施例3]
粘度5,000mPa・sの分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたジメチルポリシロキサン100質量部と、3−(トリメトキシシリル)−2−プロペン酸2−エチルヘキシルエステル8.4質量部、テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン0.5質量部を湿気遮断下で均一になるまで混合して組成物を調製した。
[比較例1]
粘度5,000mPa・sの分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたジメチルポリシロキサン100質量部と、ビニルトリメトキシシラン4.1質量部、テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン0.5質量部を湿気遮断下で均一になるまで混合して組成物を調製した。
[比較例2]
粘度5,000mPa・sの分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたジメチルポリシロキサン100質量部と、メチルトリメトキシシラン3.8質量部、テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン0.5質量部を湿気遮断下で均一になるまで混合して組成物を調製した。
〔試験〕
実施例1〜3及び比較例1,2で調製された各組成物のタックフリータイムを測定した。
また、実施例1〜3及び比較例1,2で調製された調製直後の各組成物を厚さ2mmのシート状に押し出し、23℃,50%RHの空気に曝し、次いで、該シートを同じ雰囲気下に7日間放置して得た硬化物の物性(初期物性)を、JIS K−6249に準拠して測定した。なお、硬さは、JIS K−6249のデュロメーターA硬度計を用いて測定した。
更に、この硬化物を85℃,85%RHの恒温恒湿器及び150℃の乾燥機に250時間保管したものを同様に測定した。
また、実施例1〜3及び比較例1,2で調製された調製直後の各組成物を密閉容器に入れて、70℃の温度で7日間放置した組成物及びこの組成物から作った厚さ2mmのシートについても同様の測定を行った。
これらの結果を下記表1,2に示した。
Figure 0006156211

Figure 0006156211
表1,2の結果より、実施例1〜3は対応する比較例1,2と比べて、樹脂硬化物の特性が損なわれることなく、硬化性が高いことが明らかになった。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。

Claims (6)

  1. (A)下記一般式(1)
    Figure 0006156211
    (式中、Rは非置換又は置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、R1は非置換又は置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Yは加水分解性基であり、nは0〜2の整数である。)
    で表されるアクリル酸エステル骨格含有有機ケイ素化合物を0.001〜30質量部と、
    (B)分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合した水酸基又は加水分解性基含有シリル基を有し、該ケイ素原子結合水酸基又は加水分解性基含有シリル基で分子鎖両末端が封鎖され、主鎖がジオルガノシロキサン単位の繰返しからなる直鎖状構造のジオルガノポリシロキサンを100質量部と、
    (C)硬化触媒を0.01〜15質量部と
    を含むことを特徴とする室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  2. (B)成分が、下記一般式(2)又は(3)で表される分子鎖末端が水酸基又は加水分解性基で封鎖されたジオルガノポリシロキサンである請求項1記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
    Figure 0006156211
    (式中、Rは上記と同じであり、Xは酸素原子又は炭素数1〜8の二価炭化水素基であり、Y’は加水分解性基であり、bは独立に0又は1であり、mはこのジオルガノポリシロキサンの25℃における粘度を100〜1,000,000mPa・sとする整数である。)
  3. 更に、(D)前記(A)成分以外の加水分解性シラン及び/又はその部分加水分解縮合物(但し、前記(B)成分と重複するものを除く)を(B)成分100質量部に対して0.1〜30質量部含有する請求項1又は2記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  4. 更に、(E)充填剤を(B)成分100質量部に対して1〜1,000質量部含有する請求項1,2又は記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  5. 更に、(F)前記(D)成分以外の接着促進剤を(B)成分100質量部に対して0.2〜30質量部含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の組成物の硬化物でコーティング、接着又はシーリングした物品。
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