JP6153034B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、トッププレート上に載置された金属製の調理用鍋などの被加熱物を誘導加熱する誘導加熱調理器に関するものである。
従来、この種のトッププレートの下方に複数の加熱コイルが互いに近接して配置され、複数個の加熱コイルで1つの調理用鍋などの被加熱物を加熱する誘導加熱調理器が知られている。
このような従来の誘導加熱調理器としては、図11に示すように、1つの加熱口201(すなわち、鍋などの被加熱物を載置するトッププレート205上の1つの領域)に対して複数の加熱コイル202a〜d、203、204を設けた構成を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。この誘導加熱調理器200では、加熱口201に対応するトッププレート205上の鍋の載置状態を検知する鍋載置判別部が備えられ、鍋載置判別部の検知結果に基づいて複数の加熱コイル202a〜d、203、204の中から使用する加熱コイルを選択して鍋が加熱される。
また、図12に示すように、正六角形状の形を有して互いに隣接した幾つかの個別の加熱ユニット(加熱コイル)が設けられた構成の誘導加熱調理器300がある(例えば、特許文献2参照)。この誘導加熱調理器300では、トッププレート305上の鍋306の載置状態を検知し、複数の加熱ユニット301により形成される加熱領域302の外形全体が照明され、それにより、どの加熱ユニットが起動されているかが使用者に表示される。
特開2012−104418号公報 特表2008−527294号公報
特許文献1の誘導加熱調理器200では、使用者に対して被加熱物を載置する位置(すなわち、加熱口201)が決められており、決められた位置に被加熱物を置いて加熱を行うことが前提である。そのため、使用者がトッププレートに対して被加熱物の載置場所を自由に決定できるような構成を有していない。
特許文献2の誘導加熱調理器300では、使用者に被加熱物がどの加熱ユニットが起動しているかわかるように表示を行うものであるが、被加熱物の温度を検知して制御する機能は有していない。そのため、調理中に使用者が被加熱物から目をはなしたときに、異常な高温になるまで加熱され不安全な状態になるおそれがある。
また、特許文献2のように多数個の加熱コイルを有する誘導加熱調理器において、被加熱物の温度を検知する温度センサ等の温度検知部を設けるとした場合には、温度センサを配置するスペースが限られており、その配置位置について十分に検討する必要がある。しかしながら、この種の誘導加熱調理器に対して、温度センサの配置位置についてはこれまで十分に検討されていない。
仮に、1つの加熱コイルにつき1つの温度センサを設けるとすると、温度センサを設けるために多くのスペースが必要となり、加熱コイル内に設けるとコイル径が大きくなり、多数個の加熱コイルを配置することができなくなる。また、多数個の加熱コイルそれぞれに温度センサを設けることは、装置(調理器)のコスト上昇を伴い経済的ではない。
本発明は、上述の従来の課題を解決するもので、互いに近接して配置された多数個かつ小径の加熱コイルを有し、使用者が被加熱物の載置場所を決定することができる誘導加熱調理器において、コストを抑制しながら温度検知部の配置を工夫することで被加熱物の温度を正確に検知でき、安全性を向上できる誘導加熱調理器を提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、被加熱物が載置されるトッププレートと、前記トッププレートの下方に互いに近接して配設され、前記被加熱物を加熱するために誘導磁界を発生させる複数の加熱コイルと、前記被加熱物の温度を検知する複数の温度検知部と、前記温度検知部の検出結果に基づいて前記加熱コイルの動作状態を制御する制御部と、を備え、前記温度検知部は、前記トッププレートの下方に分散して複数設けられ、かつその個数は前記加熱コイルよりも少ない個数としたものである。互いに隣接する2つの加熱コイルの上方に被加熱物を配置したときに少なくとも1つの温度検知部が被加熱物の下方に位置するように、複数の温度検知部が分散して設けられたものとしてもよい。または、互いに隣接する2つの加熱コイルに対して少なくとも1つの温度検知部が関係づけられるように、複数の温度検知部が分散して設けられたものとしてもよい。
本発明によれば、互いに近接して配置された多数個かつ小径の加熱コイルを有し、使用者が被加熱物の載置場所を決定することができる誘導加熱調理器において、コストを抑制しながら温度検知部の配置を工夫することで被加熱物の温度を正確に検知でき、安全性を向上することができる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の多数個の加熱コイルと赤外線センサの配置とを被加熱物を載置したトッププレートの上面からみた図 実施の形態1の誘導加熱調理器の部分断面構成および回路構成を示すブロック図 実施の形態1の誘導加熱調理器の整流平滑部およびインバータ回路の回路図 実施の形態1の誘導加熱調理器の赤外線センサの回路図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の多数個の加熱コイルと赤外線センサの配置とを被加熱物を載置したトッププレートの上面からみた図 実施の形態2の誘導加熱調理器の部分断面構成および回路構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の多数個の加熱コイルと赤外線センサの配置とを被加熱物を載置したトッププレートの上面からみた図 実施の形態3の誘導加熱調理器の部分断面構成および回路構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の鍋と加熱コイルとの配置関係を表す透視図 実施の形態4の誘導加熱調理器の加熱コイルのコイル外径と加熱コイル損失比との関係を示すグラフ 従来の誘導加熱調理器の加熱コイルの配置をトッププレート上面からみた図 従来の誘導加熱調理器において、被加熱物を載置し、加熱領域の個々の加熱ユニットの外形全体が照明された状態を示す図
第1の発明は、被加熱物が載置されるトッププレートと、トッププレートの下方に互いに近接して配設され、被加熱物を加熱するために誘導磁界を発生させる複数の加熱コイルと、被加熱物の温度を検知する複数の温度検知部と、温度検知部の検出結果に基づいて加熱コイルの動作状態を制御する制御部と、を備え、温度検知部は、トッププレートの下方に分散して複数設けられ、かつその個数は加熱コイルよりも少ない個数としたものである。
このような構成によれば、互いに近接して配置された複数の加熱コイルを有し、使用者が被加熱物の載置場所を決定することができる誘導加熱調理器において、加熱コイルの個数よりも温度検知部の個数を少なくすることでコストを抑制できるとともに、分散して複数の温度検知部を配置させることで被加熱物の温度を正確に検知でき、安全性を向上することができる。
また、複数の加熱コイルのうち、互いに隣接する2つの加熱コイルの上方に被加熱物を配置したときに、少なくとも1つの温度検知部が被加熱物の下方に位置するように、複数の温度検知部が分散して設けられたものとしてもよい。このような構成によれば、温度検知部の個数を加熱コイルの個数に対して少なくしながら、互いに隣接する2つの加熱コイルの上方に被加熱物を配置したときに被加熱物の下方に位置される温度検知部を用いて被加熱物の温度を確実に検出することができ、コスト抑制と安全性の向上とを両立することができる。
また、複数の加熱コイルのうち、互いに隣接する2つの加熱コイルに対して少なくとも1つの温度検知部が関係づけられるように、複数の温度検知部が分散して設けられたものとしてもよい。このような構成によれば、温度検知部の個数を加熱コイルの個数に対して少なくしながら、互いに隣接する2つの加熱コイルに関係づけられた温度検知部を用いて被加熱物の温度を確実に検出することができ、コスト抑制と安全性の向上とを両立することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、加熱コイルは、その外周長が、35mm以上67mm以下の外径の円の外周長の範囲内にあるコイルとしたものである。このような構成によれば、被加熱物として様々な鍋をトッププレート上における自由な位置に載置して誘導加熱した場合であっても、鍋の加熱ムラを小さくしながら良好な加熱効率を得ることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、温度検知部は加熱コイルの中央部分に設けられ、複数の加熱コイルのうち、少なくとも1つの加熱コイルは温度検知部が設けられていないようにしたものである。このような構成によれば、加熱コイルの中央部分を温度検知部の設置スペースとして利用しながら、中央部分に温度検知部を有さない加熱コイルは、コイル径を小さくできるため、被加熱物に対する加熱ムラを抑制できる。
第4の発明は、特に、第3の発明において、互いに交差するそれぞれの方向に複数の加熱コイルが配置され、少なくとも1つの前記方向において1つ置きの加熱コイルに温度検知部が設けられるようにしたものである。このような構成によれば、加熱コイルの個数に対して温度検知部の個数を大きく減らすことができるとともに、温度検知部を均等に分散配置することができ、被加熱物の配置に拘わらず、被加熱物の温度を正確に検出することができる。
第5の発明は、特に、第1または第2の発明において、温度検知部は複数の加熱コイルの外側にのみ設けられるようにしたものである。このような構成によれば、加熱コイルの中央部分に温度検知部が配置されないため、コイル径を小さくできるため、被加熱物に対する加熱ムラを抑制できる。
第6の発明は、特に、第1または第4の発明において、温度検知部は隣接する少なくとも3つの加熱コイルの間に設けられるようにしたものである。このような構成によれば、複数の加熱コイルを並べる場合に生じるデッドスペースを利用して温度検知部を配置できるので、限られたスペースを効率的に活用しながら、加熱コイルのコイル径を小さくして、加熱ムラを抑制できる。
第7の発明は、特に、第6の発明において、温度検知部は隣接する少なくとも3つの加熱コイルから等距離の位置に配置されるようにしたものである。このような構成によれば、温度検知部を3つの加熱コイルそれぞれに関係づけることができ、3つの加熱コイルのいずれかの上方に載置された被加熱物の温度を、関係づけられた温度検知部により正確に検知することができる。
第8の発明は、特に、第6の発明において、温度検知部は、隣接する少なくとも3つの加熱コイルから等距離の位置よりずれた位置に配置されるようにしたものである。このような構成によれば、3つの加熱コイルのうち、一番距離が近い加熱コイルに対して温度検知部を関係づけることができ、被加熱物が上方に載置された加熱コイルに関係づけられた温度検知部を用いて、被加熱物の温度を正確に検知することができる。
第9の発明は、特に、第1または第2の発明において、温度検知部は、隣接する2つの加熱コイルの間に配置されるようにしたものである。このような構成によれば、温度検知部を隣接する2つの加熱コイルに関係づけることができ、加熱コイルに関係づけられた温度検知部を用いて、被加熱物の温度を正確に検知することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の多数個の加熱コイルと温度検知部の一例である赤外線センサの配置とを被加熱物を載置したトッププレートの上面からみた図である。図2は、本実施の形態1の誘導加熱調理器の部分断面構成および回路構成を示すブロック図である。図3は、本実施の形態1の誘導加熱調理器の整流平滑部およびインバータ回路の回路図、図4は、本実施の形態1の誘導加熱調理器の赤外線センサの回路図である。
本実施の形態1の誘導加熱調理器20は、キッチンなどのキャビネットに組み込んで使用される。誘導加熱調理器20は、機器上面に設けられたトッププレート1と、高周波磁界を発生させることによって、トッププレート1上に載置された被加熱物2を誘導加熱する複数の加熱コイル3とを備える。
トッププレート1は、光が透過する略透明な結晶化ガラスなどの電気絶縁物により形成され、赤外線を透過する。加熱コイル3は、トッププレート1の下方に設けられた、略中央が穴形状でドーナツ状をした渦巻きコイル(円形状コイル)である。
トッププレート1の下方において、縦横方向の複数の列それぞれに複数個の加熱コイル3が直線上に配設されており、それぞれの加熱コイル3は互いに近接している。
誘導加熱調理器20においては、例示として、縦方向に5個、横方向に9個の加熱コイル3を並設した構成を示している。
トッププレート1の使用者側(図1の手前側)には、加熱コイル3による加熱の開始/停止などを使用者が指示するための操作表示部4が設けられている。
本実施の形態1では、トッププレート1上に載置された被加熱物2の温度を検知する温度検知部の一例として、赤外線センサ5を用いている。赤外線センサ5は、被加熱物2の温度に応じてエネルギ量が変化する赤外線を受光することにより、被加熱物2の温度を検知する機能を有している。赤外線センサ5は、加熱コイル3の中央部分の穴形状からのぞくように、加熱コイル3の中央下方にて加熱コイル保持部6にねじ締めにより取り付けられ、加熱コイル3と一体化した加熱コイルユニットを構成している。
縦横それぞれの方向において1つ置きの加熱コイル3に赤外線センサ5が設けられた加熱コイルユニットが配置されている。
そして、その他の加熱コイル3、すなわち、1つ置きの他の加熱コイル3には、赤外線センサ5が設けられていない。したがって、赤外線センサ5を取り付けていない加熱コイル3は、中央部分の穴形状を小さくすることができる。これにより、赤外線センサ5が設けられていない加熱コイル3の外径を、赤外線センサ5が設けられている加熱コイル3の外径よりも小さく形成することができる。
図4に示すように、赤外線センサ5は、赤外線検出素子51と、オペアンプ52と、抵抗53、54とを有する。抵抗53、54の一端は赤外線検出素子51に接続され、他端はオペアンプ52の出力端子及び反転出力端子にそれぞれ接続されている。
赤外線検出素子51は、トッププレート1を透過する赤外線が照射されると電流が流れる受光素子である。赤外線検出素子51により発生した電流は、オペアンプ52によって増幅され、被加熱物2の温度を示す赤外線検出信号55(電圧値Vに相当)として、後述する制御部7に出力される。
図2に示すように、加熱コイル3の下方には、商用電源8から供給される交流電圧を直流電圧に変換する整流平滑部9と、整流平滑部9から直流電圧を供給されて高周波電流を生成し、生成した高周波電流を加熱コイル3に出力するインバータ回路10とが設けられる。
また、商用電源8と整流平滑部9との間に、商用電源8から整流平滑部9に流れる入力電流を検出するための入力電流検出部11が設けられている。
図3に示すように、整流平滑部9は、ブリッジダイオードで構成される全波整流器91と、全波整流器91の出力端子間に接続された、チョークコイル92及び平滑コンデンサ93で構成されるローパスフィルタと、を有する。
インバータ回路10は、スイッチング素子101(本実施の形態1ではIGBT)と、スイッチング素子101と逆並列に接続されたダイオード102と、加熱コイル3に並列に接続された共振コンデンサ103と、を有する。
インバータ回路10のスイッチング素子101がオン/オフすることによって、高周波電流が発生する。インバータ回路10と加熱コイル3は、高周波インバータを構成する。
誘導加熱調理器20は、さらに、インバータ回路10のスイッチング素子101のオン/オフを制御することによって、インバータ回路10から加熱コイル3に供給される高周波電流を制御する制御部7(図2参照)を有する。
制御部7は、操作表示部4から送信される信号に基づいて加熱の開始や停止を行う。操作表示部4は、制御部7から送信される信号に基づく情報を表示させて使用者に伝え、機器の操作を促す。
また、誘導加熱調理器20では、インバータ回路10の共振電圧を検知する共振電圧検出部12を設け、入力電流検出部11と共振電圧検出部12の検出値に基づき、被加熱物2が載置されたか否かを判定する被加熱物検出部13を設けている。
加熱コイル3のインピーダンスは、加熱コイル3の上方に載置された被加熱物2の有無や大きさに依存して変化する。そのため、これにともなってインバータ回路10に流れる電流量も変化し、共振電圧も変化する。
入力電流検出部11での検知電流が所定の値となるようにスイッチング素子101のオン時間を制御する。スイッチング素子101のオン時間が増えると加熱コイル3に流れる電流が増大し、加熱コイル3と共振コンデンサ103による共振電圧が高くなる。
それぞれの加熱コイル3に検知電流を流し、これによる検出値の変化に基づいて被加熱物検出部13が設定した閾値と比較して、加熱コイル3に対する上方の位置に被加熱物2があるかないかを判定する。被加熱物検出部13が加熱コイル3における上方の位置に被加熱物2が配置されていると判断した場合には、検出信号を制御部7に出力する。
本実施の形態1の誘導加熱調理器20では、共振電圧を用いて被加熱物2を検知する場合を例としたが、被加熱物の検知方法は共振電圧を用いる場合にのみ限定されるものではない。例えば、コイル電流を用いて被加熱物2を検知する方法が採用される場合であってもよい。
被加熱物2の底面から放射された被加熱物2の底面温度に基づく赤外線は、トッププレート1を通って入射し、赤外線センサ5により受光される。赤外線センサ5は、受光した赤外線を検出し、検出した赤外線に基づいた赤外線検出信号55を制御部7へ出力する。
制御部7は、赤外線センサ5が検出した赤外線に基づいて、スイッチング素子101のオン/オフを制御して、加熱コイル3による被加熱物2の加熱を制御する。
以上のように構成された本実施の形態1の誘導加熱調理器20について、以下、その動作、作用を説明する。
まず、使用者が誘導加熱調理器20の電源を入れて、トッププレート1上の任意の位置に被加熱物2を載せると、制御部7による被加熱物2の検出動作が行われる。具体的には、誘導加熱調理器20におけるすべての加熱コイル3に微弱電流である検出電流を流し、入力電流検出部11と共振電圧検出部12で得られた変化に基づいてそれぞれの加熱コイル3に対して被加熱物2が載置されたか否かを被加熱物検出部13が検出し、検出信号を制御部7に出力する。
制御部7が有するマイコンには、あらかじめ赤外線センサ5を搭載している加熱コイルがどれであるかが登録されている(すなわち、赤外線センサ5と、赤外線センサ5が登録されている加熱コイル3とが関係付けられた情報が登録されている)。制御部7は、それらの登録情報から1つの被加熱物2に対して2つ以上の隣り合う加熱コイル3における実質的な上方の位置に被加熱物2があり、かつこの2つ以上の隣り合う加熱コイル3の内、少なくとも1つの加熱コイル3の中央部分の下方に赤外線センサ5が存在していると判断した場合に、被加熱物2が載置され加熱の開始が可能であることを操作表示部4に表示し、使用者に加熱開始の操作を促す。
使用者が加熱開始操作を行うと、被加熱物2の下方に位置する複数の加熱コイル3により高周波磁界を発生させ、この高周波磁界による渦電流によって、被加熱物2が発熱する。加熱により被加熱物2の温度が上昇すると、その温度にあわせたエネルギ量の赤外線が被加熱物2の底面から放射される。
ここで、一般に物体から放射される赤外線エネルギは、その温度で決まり、温度が高くなるほど大きくかつ短波長側に拡大する。本実施の形態1におけるトッププレート1に使用されるガラス結晶化ガラスは、例えば、0.5〜2.5μm以下の波長域に対しては90%以上透過できる。
本実施の形態1では、赤外線検出素子51は、例えば、約950nmにピークの感度を持つSiフォトダイオードなどで構成されている。ここで被加熱物2の底面温度が250℃以上になった場合には、1μm程度の波長域の赤外線放射エネルギが赤外線センサ5に入射される。赤外線センサ5にて検出した赤外線に基づいた赤外線検出信号55が制御部7に入力されると、制御部7では検知温度が演算により得られる。これは赤外線検出素子51への入力エネルギがプランクの法則で表される放射率に寄与することによる。
これによって、例えば鍋などの被加熱物2が250℃など高温になった場合に、鍋の温度を精度良く検知することができ、異常な温度上昇を抑制することができる。赤外線検出素子51に用いられるSiフォトダイオードは、長波長に感度を持つInGaAsなどよりコストが安価であり、過昇防止の機能に限定したセンサとして有用である。
以上のように、本実施の形態1の誘導加熱調理器20では、2つ以上の隣り合う加熱コイル3における実質的な上方の位置に1つの被加熱物2が載置され、かつこの2つ以上の隣り合う加熱コイル3の内、少なくとも1つの加熱コイル3中央部分下方に赤外線センサ5が存在していると判断した場合に、制御部7が、加熱の開始が可能であることを操作表示部4に表示して、使用者に加熱が開始できることを伝えるようにしている。そして、使用者が加熱開始操作を行うと、被加熱物2が加熱され、被加熱物2の下方に存在している少なくとも1つの赤外線センサ5により、被加熱物2の底面から放射されてトッププレート1を透過した赤外線が検出され、制御部7は被加熱物2の温度上昇に伴い変化した赤外線検出結果に基づいて、被加熱物2が250℃の高温になったと判断した場合に、被加熱物2がさらに異常に温度上昇を続けないよう加熱を停止し安全性を向上することができる。
また、加熱コイル3の略中央から赤外線センサ5がのぞくように加熱コイル保持部6に赤外線センサ5をねじ締めにより取り付け、加熱コイル3と一体化した加熱コイルユニットを構成している。これにより、少なくとも加熱コイルユニットの上方に被加熱物2が載置された状態では、加熱コイル3と赤外線センサ5との両方の上部に被加熱物2が確実に載置された状態とすることができる。また、最も早く温度があがる加熱コイル3の直上部における被加熱物2底部の温度を、加熱コイル3の略中央部分にて赤外線センサ5により検出することができ、感度よく正確に被加熱物2の温度を検知し加熱動作を制御することができる。
また、感度よく被加熱物2の異常加熱を確実に検知することができるため、加熱をより早く停止することができ安全性を向上することができる。
さらに、縦横それぞれの方向において1つ置きの加熱コイル3に赤外線センサ5を設けて、1つ置きの他の加熱コイル3には、赤外線センサ5が設けられていない構成を採用している。そのため、1つの被加熱物2に対して少なくとも2つ以上の隣り合う加熱コイル3によって加熱を行う構成において、赤外線センサ5を有する加熱コイル3を必ず被加熱物2の下方に位置させることができる。
これにより、被加熱物2が複数の加熱コイル3と赤外線センサ5との両方の上部に載置されることとなり、赤外線センサ5の設置個数を少なくしながら、加熱コイル3により加熱され上昇する被加熱物2の温度を感度よく正確に検出することができる。よって、被加熱物2の温度制御を精度よく行うことができるとともに、被加熱物2を異常に加熱しないようにすることができ安全性を向上することができる。
また、赤外線センサ5の設置個数を少なくすることができるため、装置全体のスペースを有効に活用することができる。さらに赤外線センサ5を搭載しない加熱コイル3は中央部分の穴形状が必要なく、加熱コイル3を小さい径で形成でき、装置全体をよりコンパクトに構成することができる。
さらに、赤外線センサ5の設置個数を少なくすることができるため、装置のコストを抑えることができる。また、温度検知部として、赤外線センサ5を用いることで、熱伝導式の温度検知サーミスタよりもすばやく被加熱物2の温度を、赤外線エネルギとして検知することができる。よって、被加熱物を異常に加熱しすぎないようにすることができ、安全性を向上することができる。なお、温度検知部として、赤外線センサに代えて、温度検知サーミスタが用いられるような場合であってもよい。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の多数個の加熱コイルと温度検知部の一例である赤外線センサの配置とを被加熱物を載置したトッププレートの上面からみた図である。図6は、本実施の形態2における誘導加熱調理器の部分断面構成および回路構成を示すブロック図である。
本実施の形態2の誘導加熱調理器30が、上述の実施の形態1の誘導加熱調理器20と異なる点は、赤外線センサ5を加熱コイル3の中央下方に配置するのではなく、加熱コイル3の外側であって隣り合う加熱コイル3間に配置した点である。なお、本実施の形態2の誘導加熱調理器30において、上述の実施の形態1の誘導加熱調理器20が備える構成部材と同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、本実施の形態2の誘導加熱調理器30は複数の加熱コイル3を備えており、トッププレート1の下方において、縦横方向の複数の列それぞれに複数個の加熱コイル3が直線上に配設されている。誘導加熱調理器30では、例示として、縦方向に5個、横方向に9個の加熱コイル3を並設した構成を示しており、それぞれの加熱コイル3は互いに近接している。そして縦方向および横方向それぞれに2個ずつ配置された加熱コイル3を対角に結んだ交点に赤外線センサ5が配置されている。それぞれの赤外線センサ5は、ホルダ15に取り付けられた状態で加熱コイル支持部14上に配置されている。
加熱コイル3は、略中央部分の穴形状を極力なくし外径を小さくした渦巻きコイル(円形状コイル)であり、加熱コイル保持部6に保持され、加熱コイル保持部6下方よりばねにより支持されている。赤外線センサ5が取り付けられたホルダ15はひし形形状(あるいは方形形状)としており、ばねにより支持された隣接する加熱コイル3の位置規制を兼ねている。なお、加熱コイル3の支持形態は、ばねによる支持に限られず、上述した実施の形態1のような支持形態を採用してもよい。
以上のように、本実施の形態2の誘導加熱調理器30では、使用者が載置場所を決定する多数個の加熱コイル3を有し、2つ以上の隣り合う加熱コイル3における実質的な上方の位置に1つの被加熱物2が載置され、これらの加熱コイル3によって加熱を行う構成において、隣り合う加熱コイル3の間に赤外線センサ5が配置されているため、被加熱物2が加熱コイル3と赤外線センサ5との両方の上方に載置された状態とすることができる。特に、縦横方向に隣接する4つの加熱コイル3につき1つの赤外線センサ5が配置され、これら4つの加熱コイル3を対角に結んだ交点に赤外線センサ5が配置されていることにより、隣り合う2つの加熱コイル3の近傍に赤外線センサ5が配置されることになる。よって、2つ以上の隣り合う加熱コイル3の上方に載置された被加熱物2の温度を、近傍の赤外線センサ5を用いて検出しながら被加熱物2の温度制御を行うことができる。また、被加熱物2を異常に加熱しないようにすることができ、安全性を向上することができる。
また、すべての加熱コイル3に赤外線センサ5を取り付けるよりも赤外線センサ5の設置個数を少なくすることができる。さらに、縦横方向に2個ずつ並んだ加熱コイル3の対角に結んだ交点に赤外線センサ5を設けることにより、円形状コイル間のデッドスペースを有効に活用しながら加熱コイル3と赤外線センサ5を隙間なく配置することができる。よって、装置全体をよりコンパクトに構成することができる。さらに、赤外線センサ5の設置個数を少なくできるため、装置のコストを抑えることができる。
また、赤外線センサ5が取り付けられるホルダ15はひし形形状としており、ばねにより支持された隣接する加熱コイル3の位置規制を行うことができる。そのため、加熱コイル3と赤外線センサ5との間の距離が遠くなったりせずに定まり、加熱コイル3の上部の温度が上がりやすい被加熱物2の温度を、赤外線センサ5で安定して正確に検知することができる。よって、被加熱物を異常に加熱しないようにすることができ安全性を向上することができる。
また、縦横方向に隣接する4つの加熱コイル3と、これらの加熱コイル3を対角に結んだ交点に配置される赤外線センサ5とが、互いに関係付けられており、この互いに関係付けられた情報が制御部7に予め登録されている。制御部7は加熱コイル3に関係付けられた赤外線センサ5を温度制御に利用することで、加熱コイル3の近傍に位置する赤外線センサ5を用いて正確に被加熱物2の温度を検出することができる。なお、本実施の形態2では、縦横方向に隣接する4つの加熱コイル3に対して1つの赤外センサ5を関連づけて、加熱制御に利用する場合について説明したが、関連づける加熱コイル3の個数はこのような場合についてのみ限定されない。互いに隣接する2つの加熱コイルに対して少なくとも1つの赤外線センサが関連づけられていれば、隣接する2つの加熱コイルを用いて被加熱物を加熱する際に、その近傍に位置される関連づけられた少なくとも1つの赤外線センサを用いて加熱制御を行うことができる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の多数個の加熱コイルと温度検知部の一例である赤外線センサの配置とを被加熱物を載置したトッププレートの上面からみた図である。図8は、本実施の形態3の誘導加熱調理器の部分断面構成および回路構成を示すブロック図である。
本実施の形態3の誘導加熱調理器40が、上述の実施の形態1の誘導加熱調理器20と異なる点は、1つの被加熱物の下方には、互いに異なる検知温度帯域を有する少なくとも2つの赤外線センサが存在するように赤外線センサを配置している点である。
トッププレート1として使用される結晶化ガラスは、例えば、0.5〜2.5μmの波長域で約90%の透過率を持っており、被加熱物2から放射されるこの波長域の赤外線を、トッププレート1を透過して赤外線センサが検知している。
赤外線センサには熱型と量子型があり、量子型の方が熱型よりも応答速度、感度とも速くて強いものの半導体素子であるため狭い波長帯域の分光感度を示し、量子型の種類によって感度がよい温度帯域が異なる。
ここで量子型の赤外線センサは、化合物半導体の場合、組成や組成比を変えることで感度波長を変更することができるものである。赤外線センサは、検知した赤外線エネルギ量に比例した信号を出力する。ステファン=ボルツマンの法則にしたがい、被加熱物2の温度の4乗に比例した信号を出力する。
機器で用いられる電圧信号の電圧の検出には、一般的に0〜5Vを10bit等の分解能で変換するADコンバータを用いるため、レンジが狭く約50〜100Kの温度変化で飽和する。
また、一般に物体から放射される赤外線エネルギ量はその温度で決まり、温度が高くなるほど大きくかつ短波長側に拡大する。
そこで、本実施の形態3では、80℃〜250℃の範囲を2つに分け、80℃〜150℃の低温検知温度帯域を検出波長が1〜3.5μmを有する検出素子InAsを用いた低温検知赤外線センサ16で検知し、150℃〜250℃の高温検知温度帯域を検出波長0.3〜1.1μmを有する検出素子Siを用いた高温検知赤外線センサ17で検出する。すなわち、温度検知部の一例である赤外線センサとして、互いに検知温度帯域が異なる2種類の赤外線センサを用いるものである。
赤外線センサ16、17は、加熱コイル3の略中央部分からのぞくように、加熱コイル3の中央下方に設けられており、加熱コイル保持部6にねじ締めにより取り付けられ、加熱コイル3と一体化した加熱コイルユニットを構成している。
縦横方向に配列された複数の加熱コイル3のうち、最外周に配置された加熱コイル3には、高温検知温度帯域を有する高温検知赤外線センサ17が設けられている。また、最外周の内周側に配置された加熱コイル3には、低温検知温度帯域を有する低温検知赤外線センサ16が設けられている。そして、そのさらに内周側に配置された加熱コイル3には、高温検知温度帯域を有する高温検知赤外線センサ17が設けられている。
本実施の形態3では、例示として、縦方向に5個、横方向に9個の加熱コイル3を並設した構成であるが、さらに縦横方向の個数が多い場合には、最外周から内周側へ、周ごとに異なる検知温度帯域を有する赤外線センサをと交互に配置する構成が採用される。
以上のように構成された誘導加熱調理器30について、以下その動作、作用を説明する。
図7に示すように、まず、最外周の3個の加熱コイル3と最外周の内側の1個の加熱コイル3とが被加熱物2の下方に位置するよう、使用者が被加熱物2をトッププレート1上に載置する。被加熱物検出部13は、すべての加熱コイル3に微弱電流である検出電流を流し、その検出電流の変化に基づいて加熱コイル3に対する負荷の有無を検出する。
そして、2つ以上の隣り合う加熱コイル3における実質的な上方の位置に被加熱物2があり、かつこの2つ以上の隣り合う加熱コイル3の内、高温検知温度帯域を検知する高温検知赤外線センサ17と低温検知温度帯域を検知する低温検知赤外線センサ16とが少なくとも1つずつ存在していると判断した場合に、制御部7は操作表示部4に被加熱物2が載置されて加熱の開始が可能であることを表示し、使用者に加熱開始の操作を促す。
制御部7のマイコンには、あらかじめ高温および低温検知温度帯域を検知する赤外線センサ16、17を搭載している加熱コイル3がどれであるかを登録している。使用者が加熱開始操作を行うと、被加熱物2の下方の加熱コイル3により高周波磁界を発生させ、この高周波磁界による渦電流によって、被加熱物2を発熱させる。
加熱により被加熱物2の温度が上昇すると、その温度にあわせた赤外線が被加熱物2の底面から放射される。一般に物体から放射される赤外線エネルギは、その温度で決まり、温度が高くなるほど大きくかつ短波長側にも拡大する。
ここで被加熱物2の温度が80℃から150℃の場合には、約2.5μm以下の波長域の赤外線放射エネルギが、1〜3.5μmの波長に検知感度を持つInAsを用いた低温検知温度帯域を検知する低温検知赤外線センサ16に入射して、検出出力が制御部7に入力される。これにより、制御部7では被加熱物2の温度が推定される。
また、被加熱物2の温度が150℃から250℃の場合には、約1μm以下の波長域の赤外線放射エネルギが、0.3〜1.1μmの波長に検知感度を持つSiを用いた高温検知温度帯域を検知する高温検知赤外線センサ17に入射し、検出出力が制御部7に入力される。これにより、制御部7では被加熱物2の温度が推定される。
これは赤外線検出素子への入力エネルギはプランクの法則で表される放射率に寄与することによる。これによって被加熱物2の温度を幅広く検知することができる。
以上のように、本実施の形態3では、赤外線センサの中でも応答速度、感度とも速くて強いものの半導体素子であるため狭い波長帯域の分光感度を示す量子型のセンサを使った赤外線センサの1つを低温の検知温度帯域で約80℃〜150℃を検知する低温検知赤外線センサ16として、もう1つの赤外線センサを高温の検知温度帯域で150℃〜250℃を検知する高温検知赤外線センサ17としている。すなわち、被加熱物2の下方に、互いに異なる検知温度帯域を有する少なくとも2つの赤外線センサ16、17が存在するように赤外線センサを配置している。これにより、それぞれの検知温度帯域をもつ赤外線センサ16、17が赤外線検知感度のよい温度帯を補完しあい、上方の被加熱物2に対して幅広い高感度の温度検知を実現できる。よって、低温調理や、揚げ物、焼き物調理などさまざまな適温調理を行うことができ、使い勝手を向上することができる。
また、被加熱物2の温度をより正確に検出することができるため、被加熱物を異常に加熱しないように制御することができ、安全性を向上することができる。
また、最外周の加熱コイル3に配置された赤外線センサは高温検知温度帯域を、最外周の内周側の加熱コイル3に配置された赤外線センサは低温検知温度帯域を有するものとしている。これにより、最外周の加熱コイル3上に被加熱物2が置かれた際、高温検知温度帯域を有する赤外線センサ17を用いて、高温帯域の温度を正確に検出することができる。よって、機器最外周で被加熱物2が異常に温度上昇しないよう制御することができ、機器外周などにおかれる調味料や調理準備材、周りのキッチン資材などに過度の熱影響を与えることを防ぎ、より安全性を向上することができる。
また、本実施の形態3では、異なる検知温度帯域を有する2種類の赤外線センサを用いながら、各種類の赤外線センサの設置個数を加熱コイルの個数よりも少なくできるため、装置のコストを抑制することができる。
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の鍋(被加熱物の一例)と加熱コイルとの配置関係を表す透視図を示すものである。本実施の形態4は、上述の実施の形態1から3の誘導加熱調理器において、複数配置される加熱コイル3のサイズに関して言及する実施の形態である。そのため、本実施の形態4の加熱コイル3は、上述の実施の形態1から3の誘導加熱調理器に適用することができる。
図9において、複数の加熱コイル3は、図示しないトッププレートの下方に分散配置されており、個々の加熱コイル3は渦巻き状にコイルを形成しており(すなわち円形状コイル)、その外径は50mmとしている。被加熱物の一例である鍋2は、図示しないトッププレート上に載置されている。鍋は様々な形状、大きさがあるが使われる頻度が大きい範囲では鍋径が150mmのものが最も小さいものであり、図9では150mmのものを図示している。
図10は本実施の形態4における誘導加熱調理器の加熱コイル3のコイル外径と加熱コイル損失比との関係を示すグラフである。
図10に示すように、加熱コイル3と鍋2をインダクタンスLsのインダクタと抵抗値Rsの抵抗の等価直列回路で表した場合、鍋2を載せない状態の加熱コイル3の抵抗RsをRs(鍋なし)、鍋を載せた状態の加熱コイルの抵抗RsをRs(鍋あり)と表記すると、加熱コイル損失比はRs(鍋なし)/Rs(鍋あり)であり、加熱コイル3の加熱効率を表すパラメータとなる。
トッププレートは、3〜4mmの厚みの結晶化ガラスで鍋2を載置した時に鍋2を保持するものである。本実施の形態4では鍋2の底と加熱コイル3の表面との距離は4.3mmとしている。加熱コイル3のコイル外径が小さくなると鍋2と加熱コイル3との結合が悪くなることを補うために、加熱コイル3のコイル巻き数を大きくしてインダクタンスを大とする。
しかしながら、そうすると加熱コイル3自体の厚みが大きくなり鍋2との距離が実質的に大きくなる(例えば、平均距離が大きくなる)ことから、結合の悪化を補えなくなるようになる。結果として急激に加熱コイル損失比は大きくなり加熱効率が悪化する。誘導加熱調理器として製品化するためには、少なくとも加熱コイル損失比は20%以内とする必要がある。
図10のグラフに示すように、加熱コイル3のコイル外径が35mm未満では加熱コイル損失比が急激に大きくなって20%を超過している。加熱コイル損失比を20%以内に抑えた誘導加熱調理器とするためには、加熱コイル3のコイル外径を35mm以上とする必要がある。
また、本実施の形態4における誘導加熱調理器は、図9に示すように、トッププレートの下方に複数の加熱コイル3が分散配置されており、検出電流を各加熱コイル3に流して、鍋2が上方に載置された加熱コイル3を特定して、特定された加熱コイル3に高周波電流を供給するものである。よって、さまざまな鍋をトッププレートの自由な位置に載置して、誘導加熱することができるものである。
鍋2の中央部の下部にある加熱コイル3には、鍋2が載置されたことが検知されて通電されるが、鍋2の周辺部の下部にある加熱コイル3は鍋2と加熱コイル3との重なり具合によって、鍋2が載置されたと判定されるか、鍋2が載置されていないと判定されるか、が変わる。
その判定基準は、加熱コイル3に対して鍋2がおおよそ半分かかっている状態とするのが合理的である。
このような判断基準を採用した構成では、鍋2の周辺部の下部にある加熱コイル3は、鍋2と加熱コイル3との重なり具合により図9の斜線部分のように、鍋の下に加熱コイルが半分を僅かに下回る程度にかかっている場合には、この加熱コイル3には通電されないことになる。
そのため、この図9の斜線部分は誘導加熱されず温度が鍋2の低下し、鍋2におけるその他の部分との間に温度差が生じ、加熱ムラとなる。この加熱ムラの影響は、加熱コイル3のコイル径に対して相対的に鍋径が小さいほど影響が大きくなる。言い換えると、鍋径に対して相対的にコイル径が大きいほど、影響は大きい。
使用頻度も加味して一番影響が大きくなる、鍋径が小さな例である、鍋径150mmにおいて、図9の斜線部分の面積、すなわち加熱コイル3の鍋2に対向している面の面積の半分の面積が鍋底面積の10%以下とすれば、加熱ムラはほとんど問題ないレベルに低減できる。
加熱コイル3のコイル外径を67mmとすれば、加熱コイル3の鍋2に対向する面の面積の半分は1763平方mmとなり、鍋径150mmの鍋底面積17671平方mmの10%以下とできる。
以上より、加熱コイル3のコイル外径を35mm以上67mm以下の範囲内に設定することで、さまざまなサイズの調理容器などの被加熱物をトッププレートの自由な位置に載置して誘導加熱しても被加熱物の加熱ムラが小さく、かつ、加熱効率のよい誘導加熱調理器とすることができる。ここで、加熱コイル3の外径が35mm、67mmの場合の外周長はそれぞれ、110mm、210mmとなる。
なお、本実施の形態4では加熱コイル形状は、渦巻き円(円形状)タイプとしたが、その外周長が、本実施の形態4で示した円形状の加熱コイルの外径の範囲に対応する、外周長の範囲(概ね110mm以上210mm以下の範囲)にあるものであれば、楕円や四角や三角形状など他の形状の加熱コイルでも効果が得られることは言うまでもない。これはすなわち、加熱コイルの性質はその巻き数と相関を有するため、同じ外周長を有する加熱コイルであれば、その形状に関わらず概ね同様の性質を有することによる。
上述の実施の形態では、トッププレートの下方に複数の加熱コイル3が縦方向および横方向に配列されるような場合を例として説明したが、加熱コイル3の配置はその他様々な形態を採用しても良い。互いに交差する複数の方向に複数の加熱コイル3が配列されていれば良く、例えば、縦方向および斜め方向に複数の加熱コイル3が配列されるようにしても良く、また互いに交差する斜め方向に配列されるようにしても良い。また、加熱コイルの外径を六角形状として、六角形状の各辺同士が近接するようにハニカム状の配列とすることもできる。いずれの場合であっても、複数の加熱コイルが、規則性をもった配列にて均等に分散配置されていれば良く、様々な配置を採用し得る。
また、縦横それぞれの方向に複数の加熱コイル3が配置され、それぞれの方向における1つ置きの加熱コイル3の中央下方に赤外線センサ5が設けられる場合を一例として説明したが、赤外線センサ5の設置個数が加熱コイル3の個数よりも少なくすることができれば、その他様々な形態を採用しても良い。例えば、互いに交差する複数の方向のうち、少なくとも1つの方向における1つ置きの加熱コイル3の中央下方に赤外線センサ5を設けるような形態を採用することもできる。
また、加熱コイル3の外側にのみ赤外線センサ5が配置されるような形態では、隣接する少なくとも3つの加熱コイル3から等距離の位置に赤外線センサ5を配置させるようにしても良い。このような形態では、赤外線センサ5を3つの加熱コイル3それぞれに関係づけることができ、3つの加熱コイル3のいずれかの上方に載置された被加熱物2の温度を、近傍に配置されて関係づけられた赤外線センサ5により正確に検知することができる。なお、図5に示す形態は、4つの加熱コイル3から等距離の位置に赤外線センサ5が配置された形態となっている。
また、隣接する少なくとも3つの加熱コイル3から等距離の位置よりずれた位置に赤外線センサ5を配置させるようにしても良い。このような形態では、3つの加熱コイル3のうち、一番距離が近い加熱コイル3に対して赤外線センサ5を関係づけることができ、被加熱物2が上方に載置された加熱コイル3に関係づけられた赤外線センサ5を用いて、被加熱物2の温度を正確に検知することができる。
また、隣接する2つの加熱コイル3の間に赤外線センサ5が配置されるようにしても良い。このような形態によれば、赤外線センサ5を隣接する2つの加熱コイル3に関係づけることができ、加熱コイル3に関係づけられた赤外線センサ5を用いて、被加熱物2の温度を正確に検知することができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、使用者が載置場所を決定する多数個の加熱コイルを有し、被加熱物が載置された加熱コイルを検知してそれらの加熱コイルのみを駆動させる構成において、温度検知部で被加熱物の温度を正確に検知することができるので、多数個の加熱コイルを有する誘導加熱調理器に有効である。
なお、上記様々な実施の形態のうちの任意の実施の形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
1 トッププレート
2 被加熱物
3 加熱コイル
4 操作表示部
5 赤外線センサ
6 加熱コイル保持部
7 制御部
8 商用電源
9 整流平滑部
10 インバータ回路
11 入力電流検出部
12 共振電圧検出部
13 被加熱物検出部
14 加熱コイル支持部
15 ホルダ
16 低温検知赤外線センサ
17 高温検知赤外線センサ
20、30、40 誘導加熱調理器
51 赤外線検出素子
52 オペアンプ
53、54 抵抗
55 赤外線検出信号
91 全波整流器
92 チョークコイル
93 平滑コンデンサ
101 スイッチング素子
102 ダイオード
103 共振コンデンサ

Claims (2)

  1. 被加熱物が載置されるトッププレートと、
    前記トッププレートの下方に互いに近接して配設され、前記被加熱物を加熱するために誘導磁界を発生させる複数の加熱コイルと、
    前記被加熱物の温度を検知する複数の温度検知部と、
    前記温度検知部の検出結果に基づいて前記加熱コイルの動作状態を制御する制御部と、を備え、
    互いに隣接する2つの前記加熱コイルの上方に前記被加熱物を配置したときに少なくとも1つの前記温度検知部が前記被加熱物の下方に位置するように、もしくは、互いに隣接する2つの前記加熱コイルに対して少なくとも1つの前記温度検知部が関係づけられるように、複数の前記温度検知部が前記トッププレートの下方に分散して設けられ、かつその個数は前記加熱コイルよりも少ない個数であり、
    互いに交差するそれぞれの方向に複数の前記加熱コイルが配置され、前記温度検知部は前記加熱コイルの中央部分に設けられ、少なくとも1つの前記方向において1つ置きの前記加熱コイルに前記温度検知部が設けられる、誘導加熱調理器。
  2. 前記加熱コイルは、その外周長が、35mm以上67mm以下の外径の円の外周長の範囲内にあるコイルである、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
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