JP6152638B2 - 読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、読取装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、原稿載置面に載置されている原稿を副走査方向に移動しながら光学的に読み取る読取ユニットの位置決め機構に関する。
周知のように、読取装置には、複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置などの画像形成装置に装備される原稿読取装置がある。
原稿読取装置には、読取光学系を固定したまま原稿を移動させることにより読取走査を行う形式の他に、載置台に載置されている原稿を副走査方向に移動するキャリッジにより読み取ることができるスキャナによる走査形式がある。
後者の形式には、主走査方向に配置された読取素子を備えたキャリッジが、これを収容している読取装置の筐体において副走査方向に延長されたガイドレールに沿って移動させる構成が知られている(例えば、特許文献1)。
ところで、ガイドレールを用いて副走査方向にキャリッジを移動させる構成では、主走査方向に読取素子が傾く現象であるスキューが生じるのを防止する構成が用いられている。
スキューが生じると、副走査方向での読取位置の不一致などが原因して、例えば、カラー画像などでは読取位置での色ずれを起こす場合がある。
そこで、特許文献1には、スキューの発生を防止するための構成として次の構成が提案されている。
つまり、読取装置のフレームには、主走査方向ほぼ中央に副走査方向へ延長された断面凸状のガイドレールが設けられ、ガイドレールにはキャリッジと一体の被ガイド部が、一部を嵌合させた状態で搭載され、嵌合部の一部にスキュー防止構造が設けられている。
スキュー防止構造としては、ガイドレールの一部およびこの位置に対向する被ガイド部材側の内面にそれぞれ傾斜面を設け、傾斜面に対して被ガイド部を押圧した際に生じる水平方向の分力を利用して被ガイド部とガイドレールとの間のガタをなくした構成である。
この構成においては、被ガイド部の傾斜面と対向する面が縦方向に形成されることにより水平方向でのガタをなくし、そして傾斜面において生じる水平方向の分力によりガイドレールと被ガイド部との間にガタが生じた場合の傾きによる斜行を防止することができる。
特許文献1に開示された構成では、被ガイド部の傾斜面およびこれと対向する縦方向の面とでガイドレールを挟み込むことにより斜行を生じさせないようになっている。
しかし、ガイドレールが設けられているフレームは、成形加工により上面開放型の樹脂製筐体が用いられている場合、底面中央部にひけと称される収縮変形や反り等の変形を生じることがある。
筐体底面中央部に変形が生じていると、これと一体成形されているガイドレール自体も初期の形状と異なることになる。このため、ガイドレールと被ガイド部の当接面にガタが生じ、キャリッジが傾いて斜行を生じる虞がある。
本発明の目的は、上記従来の読取装置における問題に鑑み、ガイドレールの変形等を含めてスキューの発生を抑えることで精度よく読取作業を行うことができる構成を備えた読取装置および画像形成装置を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明は、原稿載置台に載置された原稿の画像を副走査方向に移動する読取ユニットにより読み取る読取装置であって、前記読取ユニットは、該読取ユニットを収容する筐体内で前記副走査方向に沿って延長されたガイドレールに摺動可能に搭載され、前記筐体内は、前記副走査方向と直交する主走査方向における前記読取ユニットの牽引部を挟んで等間隔の位置で前記副走査方向に延長された高さ位置決めガイド備えられ前記高さ位置決めガイドには前記読取ユニットの主走査方向端部が摺動可能に搭載されており、前記読取ユニットには、前記副走査方向に延長された牽引部材が取り付けられ、前記牽引部材は、前記読取ユニットにおける前記主走査方向での重心位置で連結されており、前記高さ位置決めガイドは、前記主走査方向で前記牽引部材の取り付け位置を挟んで等間隔の位置に位置決めされており、前記筐体、前記ガイドレールおよび前記高さ位置決めガイドは、樹脂で成形されていることを特徴とする読取装置にある。
本発明によれば、上記構成により、主走査方向での読取ユニットの端部に生じる摩擦抵抗を均等化して牽引される際のモーメントを抑制できると共に、ガイドレールが反り変形を生じた場合でも高さ位置決めガイドにより読取ユニットと原稿画像との対向位置が適正化されることにより、ガイドレールの変形等を含めてスキューの発生を抑えることで精度よく読取動作を行うことができる
本実施形態に係る読取装置が適用される画像形成装置の外観図である。 本実施形態に係る読取装置の外観図である。 図2に示した読取装置における内部構造を示す外観図である。 図2に示した読取装置の内部を抽出した外観図である。 図2に示した読取装置に用いられる牽引部材のテンション機構を説明するための図である。 図2に示した読取装置の特徴部の一つを説明するための図である。 図6に示した特徴部に用いられるガイドレールとスキュー防止ガイドおよび牽引部との関係を説明するための図である。 図6に示した特徴部の拡大図である。 読取装置に用いられる筐体の変形状態を説明するための図である。 図6に示した構成での作用を説明するための平面図である。 図6に示した構成での別の作用を説明するための図である。 図11に示した作用を従来構造と対比するための図である。 図6に示した構成に用いられるガイドレールに関する別実施例を説明する他の従来例を示す図である。 図6に示した構成を対象とした別の特徴を説明するための図である。 図14に示した構成による作用を説明するための図である。
以下、図面に示す実施例により本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る読取装置を用いる画像形成装置の外観図である。
図1に示す画像形成装置100は、画像形成処理部を備えた装置本体101の上面に読取装置102が、そしてその上部には原稿搬送装置103が搭載されて構成されている。
装置本体101の内部には、図示しないが電子写真複写工程を実行する作像部が備えられている。
図2は、図1に示した読取装置102を抽出した外観図である。
同図において読取装置102は、スキャナカバー201および装置本体をなす筐体202を備え、スキャナカバー201には、原稿載置台に相当するコンタクトガラス203およびドキュメントフィーダ用コンタクトガラス204が備えられている。ドキュメントフィーダ用コンタクトガラス204は、原稿搬送装置103により搬送される原稿を読み取る際に用いられるガラス面である。
図3は、図2に示した読取装置102においてスキャナカバー201を取り外して筐体202内部を示す外観図である。
同図において筐体202は、副走査方向に移動可能な読取ユニット1を収容する部材であり、副走査方向に延長されて読取ユニット1を摺動可能に搭載することができるガイドレール2,読取ユニット1を副走査方向に往復動させる牽引部材3が備えられている。
読取ユニット1には、スキャナカバー201側に対向して主走査方向に長手方向を設定されたイメージセンサなどの読取素子1Aが配置されている。
読取ユニット1は、副走査方向に移動することにより、図示しない光源を用いて原稿面で反射した光を受光することで主走査および副走査方向での原稿画像走査を行う。
ドキュメントフィーダ用コンタクトガラス204においての原稿走査時には、読取ユニット1がドキュメントフィーダ用コンタクトガラス204の位置に固定されて搬送される原稿の画像を走査する。
牽引部材3は、読取ユニット1の一部に一体化された無端状ベルト3Aおよび無端状ベルト3Aが掛け回されているプーリ3B,3Cを備えており、プーリの一方を駆動側として副走査方向に無端状ベルト3Aが移動することで読取ユニット1を連動させる。
図4は、牽引部材3の構成を説明するための図である。
同図において牽引部材3は、筐体202内で副走査方向に展張面を有するように副走査方向両端に配置されているプーリ3B、3C(プーリ3Cは図4に示されている)に無端状ベルト3Aが掛け回されている。
プーリの一方3Bは、駆動モータ4の出力軸に取り付けられており、駆動モータ4の正逆転駆動に応じて無端状ベルト3Aを副走査方向に沿って往復動させることができる。
プーリの他方3Cには、図5に示すようにテンション機構5が設けられている。
テンション機構5は、プーリの他方3Cを回転自在に支持しているブラケット5Aの一端部および筐体202側に固定された支持部202Aとの間に配置された圧縮コイルバネなどのテンションスプリング5Bを備えている。
テンションスプリング5Bの付勢力によりブラケット5Aが押圧されることで無端状ベルト3Aに張力が付与される。
以上の構成を備えた読取装置102を対象として本実施形態での特徴を説明すると次の通りである。
本実施形態での特徴は、ガイドレール2を備えた筐体の一部に収縮変形が生じた場合でも読取ユニット1による読取精度を低下させないことにある。
この特徴を発揮させるための構成は(1)〜(4)に挙げる通りである。
(1)読取ユニット1に対する牽引部材3の取り付け位置は、読取ユニット1の主走査方向での重心位置に対応させてある。
読取ユニット1および牽引部材3の関係として、図6に示すように、牽引部材3に用いられる無端状ベルト3Aは、読取ユニット1の重心位置(図6において矢印Mgで示す位置)において連結されている。
重心位置Mgが読取ユニット1の主走査方向中央ではなく右側に片寄っているのは、読取ユニット1の右側に図示されないケーブル類やケーブルのノイズリダクション用コアが配置されている関係で重心がずれていることが理由である。
(2)読取ユニット1を副走査方向にガイドするガイドレール2に搭載されるスキュー防止ガイド6の断面形状が台形であり、スキュー防止ガイド6の配置位置は、読取素子による読取範囲中央である。
ガイドレール2は、主走査方向に沿った断面形状が台形とされており、その上面側から、読取ユニット1の下面に設けられているスキュー防止ガイド6が嵌め込まれている。
スキュー防止ガイド6は、読取ユニット1に装備されている読取素子1Aの主走査方向での読取範囲中央に対応させて位置決めされている。この構成は、図10において説明するが、読取ユニット1が傾く量を少なくするための構成である。
図7は、スキュー防止ガイド6とガイドレール2との対向関係を説明するための図である。
同図においてスキュー防止ガイド6は、ガイドレール2の形状に応じた台形の内面を有するスライドシュー6Aを主要部として備えており、スライドシュー6Aの上面には読取ユニット1の底面から突出する支持ピン7が挿通されている。
支持ピン7は、読取ユニット1側では固定される一方、スライドシュー6A側ではスライドシュー6Aを昇降させることができる状態で支持されている。
支持ピン7には読取ユニット1の底面との間にスプリング8が配置されている。スプリング8は、スライドシュー6Aをガイドレール2の該表面に圧接させる機能を有し、ガイドレール2とガイドシュー6Aとの間にガタを生じさせないようになっている。このガタをなくされることで、読取ユニット1は、主走査方向への傾きが抑えられ、いわゆる、スキューを発生させないようにされている。
スプリング8の付勢力、つまり弾性力は、図8に示すように、読取ユニット1内で読取素子1Aをコンタクトガラス203(図3参照)に接触させる方向に付勢するために用いられるバネ1Bおよび読取ユニット1の重量の合算値よりも小さい力に決められている。
なお、この場合に説明した合算値の対象となるバネ1Bは、図示していないが、読み取りユニット1の牽引部を境にして主走査方向の対称位置に配置されている。図8では、片側のみのバネ1Bが示されている。
従って、読み取りユニット1は、主走査方向両側をバネ1Bによって読み取り素子1Aがコンタクトガラス203に向けて均等に押しつけられる。このことから、上述した合算値は、主走査方向両側に位置するバネ1Bの付勢力と読取ユニット1の重量を対象としている。これは、合算値よりも大きい力であると、読取ユニット1が上方に向け押し動かされた際に、図3,8において、後で説明する高さ位置決めガイド9A、9Bから浮き上がってしまうのを防止するためである。これにより、読取ユニット1が浮き上がった際に生じる読取ユニット1の駆動が不安定となるのを防止するようになっている。
(3)牽引部材3とスキュー防止ガイド6との間の距離を小さくしてモーメントの発生を抑制する。
牽引部材3とスキュー防止ガイド6とは、主走査方向において互いに可能な限り近づけて設けられている。これにより、読取ユニット1に牽引力が作用した際の水平方向でのモーメントの発生を抑えて、スキューが生じるのを抑えるようになっている。
(4)主走査方向で読取ユニット1に対する牽引部材3の取り付け位置を挟んで等間隔位置にガイドレール2とは別に、高さ位置決めガイド9A、9Bが設けられている。
読取ユニット1が装備されている読取装置102の筐体202内には、ガイドレール2とは別に、読取ユニット1の牽引部を挟んだ主走査方向端部側に高さ位置決めガイド9A、9Bが備えられている。
高さ位置決めガイド9A、9Bは、図6および図8に示すように、牽引部材3の連結位置を挟んで主走査方向の等間隔位置に配置された凸部で形成されている。
読取ユニット1の底面には、高さ位置決めガイド9A、9Bに対向する位置に高さ位置決めガイド9A、9Bの頂面に搭載される摺動部1Cが設けられている。これにより、読取ユニット1は、主走査方向端部が高さ位置決めガイド9A、9Bに位置決めされて摺動できるようになっている。
高さ位置決めガイド9A、9Bは、筐体の成型時に生じる収縮変形によってガイドレール2の高さが変化した場合でも読取ユニット1とコンタクトガラスとの対向間隔を維持して読取精度を低下させない機能を有している。
図9は、筐体202を射出成形した際の変形状態を示す図であり、同図において黒さが増す領域ほど反りが大きく発生する領域であることを示している。
同図に示すように、筐体の主走査方向でのほぼ中央において最も反りが大きく発生している。このためこの位置に対応して位置決めされているガイドレール2は、反りの影響を受けてコンタクトガラス204からの対向間隔が変化する。この結果、スキュー防止ガイド6の高さ方向での位置も初期条件から変化するので、読取素子1Aと原稿画像との対向位置関係が適正な状態から悪化してしまう。
これに対し、高さ位置決めガイド9A、9Bの配置位置では、反りの発生が少なくなっている。このため、読取ユニット1をこれら高さ位置決めガイド9A、9Bに搭載させておくことで読取ユニット1と原稿画像との高さ方向での対向間隔が変化するのを防止することができる。
なお、ガイドレール2が反りを生じた場合、スライドシュー6Aは、読取ユニット1との間に配置されているテンションスプリング5Bの付勢によりガイドレール2の変形に応じて変位することができる。これによりスキューの発生は抑えられた状態に維持される。
一方、図10において、高さ位置決めガイド9A、9Bには、読取ユニット1の重量およびコンタクトガラス204に向け付勢するために用いられる図示しないバネの反力が作用し、この力が摩擦力fa,fbとして作用する。この摩擦力は、走査の際に移動する方向に読取ユニット1が牽引される力Pに対して主走査方向両側において均等に作用していることから、読取ユニット1の傾きを生じさせる力(モーメント)が打ち消されることになる。これにより読取ユニット1のスキューが抑制されることになる。
高さ位置決めガイド9A、9Bが牽引部に対して等間隔でない場合には、牽引部から高さ位置決めガイド9A、9Bのいずれかへの距離が異なることで摩擦力と距離との関係でモーメントに違いが生じ、スキューが生じることになる。
上述した読取ユニット1でのモーメントの発生を抑える機能には、牽引部の位置を読取素子1Aの重心位置であることも寄与しており、重心位置を外れた場合には読取ユニット1において重心位置からの距離に応じてモーメントが発生する。
牽引部の位置を読取範囲中央とすることによる作用には、読取ユニット1のスキュー(傾き)が生じた場合に理想とする位置(図11において符号Sで示す位置)からのずれ量を小さく抑えることができることがある。
図11、12は、図6の構成を対象として、読取ユニット1が主走査方向でスキューが生じた場合に、走査位置が理想的な走査位置(図11、12中、符号Sで示す)からずれた状態(図11においては符号S1、図12においては符号S2で示す)を示している。
理想的な走査位置Sからのずれ量は、スキュー発生角(α)に対し、読取ユニット1の牽引部に用いられるスキュー防止ガイド6の位置が影響する。
つまり、図11に示すように、牽引部の位置が読取範囲中央である場合、図12に示すように、読取ユニット1の牽引部を主走査方向端部(図12において右側)とした場合に比べて、理想的な走査位置(S)からのずれ量が小さく抑えられることになる。
図11、図12には、同じスキュー角(α)が生じた場合のずれ量が符号P,P0で示されており、図11に示した構成の場合には、図12に示した場合に対して、P<P0の関係が得られる。
このように、読取ユニット1にスキューが生じた場合でも、読取ユニット1の牽引部の位置を読取範囲中央とすることにより、理想的な走査位置からのずれ量を小さくして副走査方向および主走査方向での読取誤差を少なくして読取精度の悪化を防止している。
次に上述したガイドレール2の形状を垂直面とした場合を対象として本実施形態の特徴を説明する。
図13は、ガイドレール(便宜上、符号2’で示す)の構成として、筐体202の底面から垂直に立てられたガイド壁を有している。この場合には、読取ユニット1が水平方向にずれるのを防ぐためにガイド壁が対向して一対で設けられている。これらガイド壁には、読取ユニット1側の対向部に、スライドシューに相当する摺動面21がそれぞれ対向して当接可能なように配置されている。各摺動面21は、水平方向でのガタをなくすためにスプリング22によって加圧されている。
このような構成では、一対のガイド壁を設けることによりこれらガイド壁が占有するスペースが必要となる。
これに対し、本実施形態では、図14に示すように、プーリ3B,3Cに掛回されている無端状ベルト3Aの展張面の一方が張力を増加させるようになっている。つまり、プーリ3B、3Cの中心を結ぶ線上から一方の展張面を外側に張り出させ、この張り出した位置を読取ユニット1に対する牽引部としている。
無端状ベルト3Aの展張面の一方を外側に張り出させる構成としては、プーリ同士の中心を結ぶ線上よりも外側の位置に対応させて読取ユニット1側に無端状ベルトの迂回プーリ(図示されず)などを設ける構成が用いられる。
この場合においても、読取ユニット1における牽引部の位置は、図6に示した場合と同様に、読取素子1Aの読取範囲中央とされている。
図14に示した無端状ベルト3Aの構成を用いることにより、読取ユニット1には、図15に示すように、張力の増加により水平方向の力Ftが生じ、この力Ftによって読取ユニット1が主走査方向で一方向に加圧された状態を維持する。
この結果、読取ユニット1側でガイド壁に対向して設けられているスライドシューに相当するスライド面20’は、一方向への力のみであるので、ガイドレール2’もこの力Ftを受ける側に設けるだけですむ。
以上のような構成とすることにより、図13に示したような一対の垂直面を設ける必要がないので省スペース化が可能となる。このような垂直面で済ませられる場合には、筐体202の成形の際の加工精度や型抜き精度の向上が図れる。しかも、垂直面への力は無端状ベルト3Aに作用する張力によって調整できるので、垂直面との間のがたつきを確実になくして読取ユニットに斜行が生じるのをほぼ確実に抑制することができる。
なお、本実施形態では、図6および7に示したように、嵌め込まれた状態で摺動するスキュー防止ガイド6あるいは図15に示したようなガイド壁に対向する読取ユニット側の対向部であるスライド面20’を、読取ユニット1とは別部材とすることも可能である。
これにより、摺動性のよい材料を用いることで読取ユニット1の円滑な移動が可能となる。
また、高さ位置決めガイド9A、9Bの頂面に搭載される摺動部1Cは、高さ位置決めガイド9A、9Bの頂面に形成された凹部(図示されず)に嵌合させることも可能である。
この構成においては、摺動抵抗が均等化された状態で凹部内から外れないようにすることで読取ユニット1の傾きを、より効果的に抑えることができる。
1 読取ユニット
1A 読取素子
2 ガイドレール
3 牽引部材
3A 無端状ベルト
3B,3C プーリ
5 テンション機構
9A、9B 高さ位置決めガイド
201 読取装置
202 筐体
203 コンタクトガラス
特許第4941386号

Claims (9)

  1. 原稿載置台に載置された原稿の画像を副走査方向に移動する読取ユニットにより読み取る読取装置であって、
    前記読取ユニットは、該読取ユニットを収容する筐体内で前記副走査方向に沿って延長されたガイドレールに摺動可能に搭載され、
    前記筐体内には、前記副走査方向と直交する主走査方向における前記読取ユニットの牽引部を挟んで等間隔の位置で前記副走査方向に延長された高さ位置決めガイドが備えられ、
    前記高さ位置決めガイドには、前記読取ユニットの主走査方向端部が摺動可能に搭載されており、
    前記読取ユニットには、前記副走査方向に延長された牽引部材が取り付けられ、
    前記牽引部材は、前記読取ユニットにおける前記主走査方向での重心位置で連結されており、
    前記高さ位置決めガイドは、前記主走査方向で前記牽引部材の取り付け位置を挟んで等間隔の位置に位置決めされており、
    前記筐体、前記ガイドレールおよび前記高さ位置決めガイドは、樹脂で成形されていることを特徴とする読取装置。
  2. 前記高さ位置決めガイドは、前記筐体における前記主走査方向端部側に位置決めされていることを特徴とする請求項1記載の読取装置。
  3. 前記読取ユニットには、前記主走査方向に沿って長手方向を設定された読取素子が配置され、前記ガイドレールは、前記読取素子を用いた読取範囲中央に位置決めされていることを特徴とする請求項1または2に記載の読取装置。
  4. 前記ガイドレールは、前記主走査方向に沿った断面形状が台形であることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一つに記載の読取装置。
  5. 前記ガイドレールに当接可能な前記読取ユニット側の対向部は、該読取ユニットと別部材により形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか一つに記載の読取装置。
  6. 前記ガイドレールは、前記筐体の底面から垂直に立てられたガイド壁であり、
    前記牽引部材は、前記読取ユニットに一部が連結されて前記副走査方向に展張面を有するベルトおよび前記副走査方向の両端にて該ベルトが掛け回されているプーリを備え、
    前記ベルトの展張面の一方は、前記主走査方向に張力を増加させてあることを特徴とする請求項1乃至のうちのいずれか一つに記載の読取装置。
  7. 前記読取ユニットには、前記ガイド壁に対向して当接可能な垂直面を有する摺動部が設けられていることを特徴とする請求項記載の読取装置。
  8. 前記ガイド壁に当接可能な前記読取ユニット側の対向部は、該読取ユニットと別部材により形成されていることを特徴とする請求項6または記載の読取装置。
  9. 請求項1乃至8のうちのいずれか一つに記載の読取装置を用いることを特徴とする画像形成装置
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