JP2012151570A - 画像読取装置 - Google Patents

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JP2012151570A JP2011007283A JP2011007283A JP2012151570A JP 2012151570 A JP2012151570 A JP 2012151570A JP 2011007283 A JP2011007283 A JP 2011007283A JP 2011007283 A JP2011007283 A JP 2011007283A JP 2012151570 A JP2012151570 A JP 2012151570A
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Asami Kiko
麻美 木子
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Abstract

【課題】プラテンガラスとコンタクトガラスとの間を移動する密着型イメージセンサが、ガイド体の受枠と当接して衝撃を受けるのを避けて、原稿の読取精度を向上する。さらに、衝撃を避けるための構造を簡素化して、画像読取装置のコストを削減する。
【解決手段】コンタクトガラス19をプラテンガラス10より上方に配置して、ガイド体21の受枠25で支持する。原稿載置台12の底面からプラテンガラス10の下面51までの高さをH1、ガイド体21の下端までの高さをH2とするとき、式(H2>=H1)を満足するようにガイド体21を構成する。ガイド体21に設けた受枠25の突端の下面とガイド体21の下端面52との間に、コンタクトガラス19へ向かって上り傾斜するガイド部56を設ける。密着型イメージセンサ36をガイド部56に追随して昇降させながら副走査方向へ移動させて、ガイド体21の下面を円滑に通過できるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、コピー機、スキャナー、ファクシミリなどに適用される画像読取装置に関する。なかでも、プラテンガラス上に載置した原稿と、コンタクトガラスの上面を通過する搬送原稿のそれぞれを、1個の密着型イメージセンサで読取る形態の画像読取装置に関する。
この種の画像読取装置においては、プラテンガラスとコンタクトガラスの隣接部分に、自動原稿搬送装置で搬送される原稿を斜め上向きに案内するガイド体が配置されている。ガイド体は、楔状の案内面と、案内面の下端側に連続して段落ち状に張り出される受枠とを一体に備えており、受枠はコンタクトガラスの下面を支持して、紙粉がコンタクトガラスの内部に入り込むのを阻止している。このように、コンタクトガラスを受枠で支持する形態のガイド体においては、受枠の下面がコンタクトガラスの下面より下方、つまり密着型イメージセンサの移動領域へ突出するのを避けられない。そのため、密着型イメージセンサをプラテンガラスとコンタクトガラスとの間で移動させるとき受枠が邪魔になるうえ、受枠の下面を潜り抜ける間に密着型イメージセンサが受枠に当接して衝撃を受け、焦点位置がずれるおそれがある。また、密着型イメージセンサが受枠と擦れあって生じたプラスチック粉が、プラテンガラスやコンタクトガラスの内面に付着するおそれがある。
上記のような不具合を避けるために、特許文献1の画像読取装置においては、密着型イメージセンサを退避構造で強制的に下方へ移動させた状態で、プラテンガラスとコンタクトガラスとの間を移動させ、同センサが受枠と当接するのを防止している。詳しくは、キャリッジの前後に設けた一対のガイド軸で密着型イメージセンサを上下方向へスライド自在に案内し、ガイド軸の周りに配置した圧縮コイル形のばねで同センサの全体を上向きに付勢している。さらに、画像読取装置の筐体の側にカムを配置し、密着型イメージセンサの前後に操作ピンを固定して、同センサが両ガラスの間を移動するとき、操作ピンをカムでばねの付勢力に抗して押し下げ操作している。
上記のように、密着型イメージセンサをばねで上向きに付勢することは特許文献2にも開示されている。そこでは、光源ユニットの下面に設けたガイドピンをキャリッジに設けたガイド穴で上下方向へスライド自在に案内し、ガイドピンの周りに配置した圧縮コイル形のばねで光源ユニットを上向きに付勢している。なお、特許文献2の画像読取装置において、光源ユニットをばねでプラテンガラスの下面に押し付けるのは、光源ユニットをプラテンガラスのガラス面のうねり、あるいは撓みに追随させて、光源と原稿の間隔を一定にし原稿面の照度を大きくするためである。
特開2002−218176号公報(段落番号0071〜0072、図6) 特開平8−9113号公報
特許文献1の退避構造によれば、密着型イメージセンサがガイド体の受枠と当接するのを防止しながら、同センサをプラテンガラスとコンタクトガラスとの間で移動できる。しかし、密着型イメージセンサを上下方向へスライド案内するガイド構造と、同センサを押し上げ付勢するばねと、ばねの付勢力に抗して密着型イメージセンサを強制的に下方へ操作するカム機構を設ける必要があるため、退避構造の全体が複雑になりコストが嵩む。
本発明の目的は、プラテンガラスとコンタクトガラスとの間を移動する密着型イメージセンサが、ガイド体の受枠と当接して衝撃を受けるのを解消して、載置原稿および搬送原稿の読取精度を向上できる画像読取装置を提供することにある。
本発明の目的は、密着型イメージセンサが衝撃を受けるのを避けるための構造を簡素化して、従来のこの種の退避構造に比べてコストを削減できる画像読取装置を提供することにある。
本発明に係る画像読取装置は、原稿載置台12に、プラテンガラス10と、コンタクトガラス19と、これら両ガラス10・19の間に配される搬送原稿用のガイド体21とが設けてある。原稿載置台12の内部には、プラテンガラス10の下面51へ向かってばね37で押し上げ付勢される読取ユニット27と、読取ユニット27を副走査方向へ往復駆動する駆動機構とが配置してある。読取ユニット27は、プラテンガラス10およびコンタクトガラス19の下面53に密着して、載置原稿および搬送原稿を読取る密着型イメージセンサ36を備えている。コンタクトガラス19は、プラテンガラス10より上方に配置してガイド体21の受枠25で支持する。原稿載置台12の底面からプラテンガラス10の下面51までの高さをH1、原稿載置台12の底面からガイド体21の下端52までの高さをH2とするとき、式(H2>=H1)を満足するようにガイド体21を構成する。受枠25の突端の下面とガイド体21の下端52との間に、読取ユニット27を案内するガイド部56を、コンタクトガラス19へ向かって上り傾斜する状態で形成する。
ガイド体21の下端52を、プラテンガラス10の下面51より上方に位置させる。
読取ユニット27は、駆動機構で往復駆動されるキャリッジ35と、キャリッジ35で上下方向へ変位可能に支持した密着型イメージセンサ36と、密着型イメージセンサ36をコンタクトガラス19の下面53へ向かって押し上げ付勢するばね37とを備える。密着型イメージセンサ36は、ガイド部56に沿って上下方向へ変位しながら、プラテンガラス10とコンタクトガラス19との間を移動する。
コンタクトガラス19の下面53の隅部を切り欠いて接合部55を形成する。接合部55は受枠25で下面側から支持する。
本発明においては、コンタクトガラス19をプラテンガラス10より上方に配置して、ガイド体21に設けた受枠25で支持した。また、プラテンガラス10の下面51までの高さH1と、ガイド体21の下端52までの高さH2に関して(H2>=H1)を満足するようにガイド体21を構成して、ガイド体21の下面側が読取ユニット27の移動領域へ突出するのを避けるようにした。さらに、受枠25の突端の下面とガイド体21の下端52との間に、コンタクトガラス19へ向かって上り傾斜するガイド部56を設けて、密着型イメージセンサ36をガイド部56で滑らかに案内できるようにした。したがって、本発明の画像読取装置によれば、プラテンガラス10とコンタクトガラス19との間を移動するとき、衝突衝撃に起因して密着型イメージセンサ36が振動し、あるいは焦点位置がずれるのを解消し、載置原稿と搬送原稿の読取精度を向上できる。また、コンタクトガラス19を上方に配置し、ガイド体21の構造を改良して、密着型イメージセンサ36が衝撃を受けるのを解消するので、従来のこの種の退避構造に比べて、衝撃を回避するための構造を格段に簡素化して画像読取装置のコストを削減できる。
ガイド体21の下端52を、プラテンガラス10の下面51より上方に位置させると、ガイド体21の寸法あるいは組立時の位置がばらつく場合でも、ガイド体21の下面側が読取ユニット27の移動領域へ突出するのを確実に避けることができる。したがって、プラテンガラス10とコンタクトガラス19との間を移動するとき、密着型イメージセンサ36が衝撃を受けて振動し、あるいは焦点位置がずれるのを、さらに確実に防止できる。
密着型イメージセンサ36をキャリッジ35で上下動可能に支持し、ばね37で押し上げ付勢する画像読取装置によれば、衝撃を回避するための構造をさらに簡素化できる。例えば、読取ユニット27の全体を上下動可能に支持し、あるいはキャリッジ35を上下動可能に支持する場合に比べて、上下動するための構造を格段に簡素化でき、その分だけ衝撃を回避するための構造をさらに簡素化できるからである。また、密着型イメージセンサ36をガイド体21に設けたガイド部56に沿って上下方向へ変位させるので、キャリッジ35は副走査方向へ往復移動できればよく、その駆動構造を簡素化できる。さらに、密着型イメージセンサ36を備えた読取ユニット27は、元来、密着型イメージセンサ36をプラテンガラス10およびコンタクトガラス19に密着させるためのばね37を備えている。したがって、このばね37を利用して密着型イメージセンサ36を押し上げ付勢することにより、衝撃を回避するための構造をさらに簡素化して、画像読取装置の全体コストを削減できる。
コンタクトガラス19の下面53の隅部に形成した接合部55を、受枠25で下面側から支持すると、プラテンガラス10の下面51と、コンタクトガラス19の下面53との間の高さ寸法hを小さくできる。このように、高さ寸法hを小さくすると、ガイド部56の傾斜角度を小さくできる。したがって、ガイド部56で案内されるときの密着型イメージセンサ36の上下方向の動きを小さくして、密着型イメージセンサ36を滑らかにしかも安定した状態でガイド部56に沿って移動できる。また、接合部55を受枠25で下面側から支持すると、コンタクトガラス19と受枠25の接合面を階段状にして、接合面の構造を複雑化し、その長さを大きくできる。したがって、搬送原稿から分離した紙粉が、コンタクトガラス19と受枠25との接合面を介して、コンタクトガラス19の下面53側へ侵入するのをさらに確実に防止できる。
本発明に係る画像読取装置の要部の縦断正面図である。 本発明に係る画像読取装置が適用される複合機の概念図である。 本発明に係る画像読取装置の平面図である。 本発明に係る画像読取装置の縦断側面図である。 搬送原稿を読み取る状態の読取ユニットを示す縦断正面図である。 載置原稿を読み取る状態の読取ユニットを示す縦断正面図である。 ガイド体の別の実施例を示す断面図である。
(実施例) 図1から図6は、本発明に係る画像読取装置をコピー機能とファクシミリ機能とを備えた複合機に適用した実施例を示す。なお、本発明における前後、左右、上下とは、各図に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。
図2において複合機1は、給紙カセット2と、給紙カセット2から用紙給送路3に沿って送られてきた記録用紙4に対してトナー像を転写する画像記録装置5を備える。画像記録装置5の上方には、画像が転写された記録用紙4に対して加熱・加圧処理を施してトナー像を記録用紙4に定着させる定着装置6が設けられている。複合機1の上部には、画像読取装置7と各種の操作ボタンを有する操作パネル8とが設けられており、画像読取装置7の上面には原稿押さえカバー11が配置され、その内部に自動原稿搬送装置(以下、単にADFと記す。)9が設けられている。
図2および図3に示すように、画像読取装置7は、原稿を載置するためのプラテンガラス10が配設された原稿載置台12と、プラテンガラス10上に載置した原稿を押える原稿押さえカバー11とを備えている。原稿押さえカバー11は、左右一対のヒンジ13・13で揺動可能に支持されている。図3に示すように、原稿載置台12は、上向きに開口する四角箱状のフレーム16と、フレーム16の上開口を塞ぐフレームカバー17などで構成する。フレームカバー17の中央には、四角形の開口が形成されており、この開口を塞ぐ状態でプラテンガラス10と、カバープレート18と、コンタクトガラス19とが配置されている。
図3に示すようにカバープレート18は、前後に長い四角枠状のプラスチック成形品からなり、その開口部を塞ぐ状態でコンタクトガラス19が装着されている。コンタクトガラス19の前後縁の下面は、フレームカバー17に設けた支持壁20で受け止められている(図4参照)。カバープレート18のプラテンガラス10側の側枠部の上面には、ガイド体21と、位置決め部22とが一体に形成されている。
ガイド体21は、ADF9で搬送される搬送原稿を斜め上向きに案内する傾斜案内面24と、傾斜案内面24の下端側に連続して段落ち状に張り出される受枠25を一体に備えている(図5参照)。コンタクトガラス19に臨むADF9の搬送路には、搬送原稿をコンタクトガラス19へ向かって押し付ける押え枠49が配置されており、ばね50で下向きに付勢されている。位置決め部22は、プラテンガラス10のホーム位置側(左端)の上面に被さっており、載置原稿をプラテンガラス10の上に載置するときの位置基準として機能する。
フレーム16の内部には、載置原稿および搬送原稿を読み取る読取ユニット27と、読取ユニット27を左右の走査方向(副走査方向)に沿って駆動する駆動機構と、読取ユニット27を移動案内するガイド軸28などが配設されている。図3に示すように駆動機構は、フレーム16の右奥のコーナ部に配置した減速機構を含むモータ29と、モータ29の出力軸に固定される原動プーリ30と、フレーム16の左奥コーナ部に配置した従動プーリ31とを含む。両プーリ30・31の間には、タイミングベルト32が巻き掛けられている。
読取ユニット27は、上向きに開口する前後に長い箱状のキャリッジ35と、キャリッジ35内に設けられた密着型イメージセンサ(以下、単にCISと記す。)36と、CIS36を押し上げ付勢する前後一対の圧縮コイル形のばね37とで構成する。キャリッジ35の後端の左右には、ガイド軸28でスライド案内される一対のスライドブロック38が設けられており(図4参照)、キャリッジ35の下面の前部にはガイドレール39で案内されるスライド突起40が設けられている。キャリッジ35は、一方のスライドブロック38に設けた接合部41を介してタイミングベルト32に固定されており、先のモータ29を正逆いずれかへ駆動することにより、読取ユニット27の全体を副走査方向へ移動させることができる。
図1に示すように、CIS36は、前後方向に長い四角箱状のハウジング42を基体にして、その内部に左右一対のキセノンランプ43と、レンズアレイ44と、イメージセンサ基板45とが収容されている。キセノンランプ43で発光した光を原稿へ向かって照射し、原稿からの反射光をレンズアレイ44を介してイメージセンサ基板45上に結合することにより、原稿画像を読み取って電気信号に変換し出力できる。ハウジング42の上開口は保護カバー46で塞がれており、ハウジング42の上端の前後にはスペーサ47が突出状に設けられている。スペーサ47はプラテンガラス10あるいはコンタクトガラス19の下面53に密着して、CIS36の焦点を原稿面に一致させるために設けられている。
ハウジング42はキャリッジ35で上下スライドのみ可能に支持されており、スペーサ47がプラテンガラス10またはコンタクトガラス19と常に接触するように、ばね37で押し上げ付勢されている。スペーサ47の両側端はそれぞれ四半円状に丸めてあり、とくに、後述するガイド部56に当接する側の丸められた円弧端部を符号48で示す(図1、図5参照)。なお、ばね37で押し上げ付勢された状態のハウジング42の上下方向のスライドストロークは、後述する高さ寸法hより大きく設定されている。
先に説明したように、CIS36はプラテンガラス10とコンタクトガラス19との間を移動するが、両ガラス10・19間の移動を円滑に行うために、コンタクトガラス19の配置構造とガイド体21の構造を次のように構成した。図1および図5に示すように、コンタクトガラス19をプラテンガラス10より上方に配置して、そのプラテンガラス10との対向縁をガイド体21に設けた受枠25で下面側から支持した。
また、図5に示すように原稿載置台12の底面からプラテンガラス10の下面51までの高さをH1、原稿載置台12の底面からガイド体21の下端面(下端)52までの高さをH2とするとき、式(H2>=H1)を満足できるようにガイド体21を形成した。この実施例では(H2=H1)として、ガイド体21の下端面52をプラテンガラス10の下面51と面一状に設けて、両者51・52の隣接部の間に段差が形成されるのを避けるようにした。
さらに、受枠25の突端の下部とガイド体21の下端面52との間に、コンタクトガラス19へ向かって上り傾斜するガイド部56を形成して、CIS36を下端面52およびガイド部56で滑らかに案内できるようにした。加えて、受枠25で支持されるコンタクトガラス19の下面53の下隅を階段状に切り欠いて接合部55を形成し、この接合部55の下面を受枠25で支持した。
このように、上凹み状に形成した接合部55が受枠25で支持されていると、プラテンガラス10の下面51と、コンタクトガラス19の下面53との間の高さ寸法hを小さくすることができる。これに伴い、ガイド部56の傾斜角度を小さくして、ガイド部56をコンタクトガラス19の下面53に滑らかに連続させることができる。上記のように接合部55を設けることにより、コンタクトガラス19とガイド体21とは階段状の接合面を介して隣接する。したがって、搬送原稿から分離した紙粉が、コンタクトガラス19とガイド体21の隣接面からコンタクトガラス19の下面53側へ侵入するのを防止できる。
以上のように構成した画像読取装置7によれば、プラテンガラス10とコンタクトガラス19との間を移動するとき、CIS36をガイド体21の下端面52とガイド部56に追随して上下動させながら左右方向へ移動できる。例えば図6に示すように、プラテンガラス10の下面51に位置しているCIS36を、コンタクトガラス19の下面53へと移動させる場合には、スペーサ47はプラテンガラス10の下面51から、ガイド体21の下端面52を通過して、ガイド部56で受止められる。このとき、ガイド体21の下端面52はプラテンガラス10の下面51と面一になっているので、スペーサ47はプラテンガラス10の下面51からガイド体21の下端面52へ支障なく移動できる。
ガイド体21の下端面52を通過したスペーサ47は、図1に示すようにガイド部56で受止められるが、下端面52とガイド部56との隣接部分では、スペーサ47の円弧端部48が当接しながら隣接部分を乗り越える。そのため、スペーサ47およびCIS36は、衝撃を伴うこともなくガイド体21の下端面52からガイド部56へと滑らかに移動できる。スペーサ47の円弧端部48がガイド部56で受止められた状態では、ばね37で押し上げ付勢されたCIS36がガイド部56の傾斜面に追随して徐々に上昇しながら左方へ移動する。
スペーサ47の円弧端部48が、ガイド部56とコンタクトガラス19の下面53との隣接部分に達すると、円弧端部48よりも先にスペーサ47の上面がコンタクトガラス19の下面53に当接して、CIS36を安定した状態で受け止める。したがって、搬送原稿の読取り位置へ移動する過程でCIS36が衝撃を生じることはなく、CIS36の斜め上方への移動、あるいはコンタクトガラス19の下面53への移動を、連続的で円滑な動作とすることができる。このように、上記構成の画像読取装置7によれば、読取ユニット27を駆動機構で移動操作するだけで、CIS36をガイド部56に追随して昇降させて、プラテンガラス10とコンタクトガラス19との間の移動を円滑に行うことができる。
コンタクトガラス19の下面53に位置しているCIS36を、プラテンガラス10の下面51へと移動させる場合には、CIS36がばね37の付勢力に逆らいながら徐々に押し下げられる。このとき、ばね37の付勢力に対抗するのは、スペーサ47の円弧端部48がガイド部56から受ける当接反力の下向きの分力となる。スペーサ47がガイド部56からガイド体21の下端面52へ移動する過程では、スペーサ47の円弧端部48が、ガイド部56と下端面52との隣接部分に当接しながら乗り越える。そのため、スペーサ47およびCIS36は、衝撃を伴うこともなくガイド部56からガイド体21の下端面52へと滑らかに移動できる。以後は、同一平面上に位置する下端面52とプラテンガラス10の下面51に沿ってスペーサ47が移動するので、衝撃を伴うこともなくCIS36をホーム位置へ戻すことができる。
コンタクトガラス19をプラテンガラス10より上方においてガイド体21で支持し、ガイド体21の下面がプラテンガラス10の下面51より下方に突出するのを避けると、CIS36がガイド体21の下面を通過するとき衝撃を受けるのを解消できる。さらに、本来CIS36を各ガラス10・19に密着させるためのばね37を利用して、CIS36をガイド部56に沿って上昇させ、コンタクトガラス19に密着させるので、より簡単な構造でCIS36を左右移動させながら昇降移動することができる。したがって、従来のこの種の退避構造に比べて、CIS36が衝撃を受けるのを避けるための構造を簡素化して、画像読取装置7の全体コストを削減でき、CIS36による原稿の読み取りを常に精度よく行なうことができる。
CIS36を上下にスライド変位させて、プラテンガラス10とコンタクトガラス19の高さの違いを吸収するので、CIS36を支持するキャリッジ35は同一平面に沿って副走査方向へ移動すればよい。したがって、キャリッジ35を支持するためのガイド軸28を直線化し、あるいは駆動機構の簡素化を図ることができる。
図7はガイド体21の別の実施例を示す。そこでは、ガイド体21の下面の全体にわたってガイド部56を形成して、先の実施例における下端面を省略した。この実施例においては、ガイド部56の傾斜方向の下端部分がガイド体21の下端52となり、原稿載置台12の底面から下端52までの高さH2を、プラテンガラス10の下面51までの高さH1と等しくした。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
このように、プラテンガラス10の下面51の隅部をガイド部56の始端にして、コンタクトガラス19へ向かって上り傾斜させると、ガイド部56の左右長さが大きくなる分だけガイド部56の傾斜角度を緩やかにできる。したがって、ガイド体21の下面を通過するときのCIS36の左右移動をさらに円滑に行える。
上記の実施例における読取ユニット27においては、CIS36をキャリッジ35に対して昇降移動できるようにしたが、その必要はない。例えば、ガイド軸28とガイドレール39でキャリッジ台を往復移動可能に案内し、キャリッジ35をキャリッジ台で昇降スライド自在に支持し、これら両者の間に配置したばね37でキャリッジ35をCIS36とともに押し上げ付勢することができる。その場合のキャリッジ35は、例えばキャリッジ台の前後に固定したガイド軸で昇降スライド自在に支持して、ガイド軸の周囲に配置したばね37でキャリッジ35を押し上げ付勢することができる。
コンタクトガラス19は、その下隅に切り欠いた接合部55を受枠25で支持するのが好ましいが、接合部55を省略して、コンタクトガラス19の下隅を受枠25で直接に支持することができる。また、コンタクトガラス19の下隅を斜めに切り欠いて、接合部55を平坦な傾斜面で形成することができる。ガイド体21のガイド部56は、突弧面や凹弧面で形成することができる。
7 画像読取装置
9 自動原稿搬送装置(ADF)
10 プラテンガラス
12 原稿載置台
19 コンタクトガラス
21 ガイド体
27 読取ユニット
35 キャリッジ
36 密着型イメージセンサ(CIS)
47 スペーサ
51 プラテンガラスの下面
52 ガイド体の下端(下端面)
55 接合部
56 ガイド部
H1 原稿載置台の底面からプラテンガラスの下面までの高さ
H2 原稿載置台の底面からガイド体の下端までの高さ

Claims (4)

  1. 原稿載置台に、プラテンガラスと、コンタクトガラスと、これら両ガラスの間に配される搬送原稿用のガイド体とが設けられており、
    前記原稿載置台の内部に、
    前記プラテンガラスの下面へ向かってばねで押し上げ付勢される読取ユニットと、
    前記読取ユニットを副走査方向へ往復駆動する駆動機構とが配置されており、
    前記読取ユニットは、プラテンガラスおよびコンタクトガラスの下面に密着して、載置原稿および搬送原稿を読取る密着型イメージセンサを備えており、
    前記コンタクトガラスは、前記プラテンガラスより上方に配置されて、前記ガイド体の受枠で支持されており、
    前記原稿載置台の底面から前記プラテンガラスの下面までの高さを(H1)、前記原稿載置台の底面から前記ガイド体の下端までの高さを(H2)とするとき、
    式(H2>=H1)を満足するようにガイド体が構成されており、
    前記受枠の突端の下面と前記ガイド体の下端との間に、前記読取ユニットを案内するガイド部が、前記コンタクトガラスへ向かって上り傾斜する状態で形成されていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記ガイド体の下端が、前記プラテンガラスの下面より上方に位置されている請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記読取ユニットは、
    前記駆動機構で往復駆動されるキャリッジと、
    前記キャリッジで上下方向へ変位可能に支持した密着型イメージセンサと、
    前記密着型イメージセンサを前記コンタクトガラスの下面へ向かって押し上げ付勢するばねとを備えており、
    前記密着型イメージセンサが、前記ガイド部に沿って上下方向へ変位しながら、前記プラテンガラスと前記コンタクトガラスとの間を移動する請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記コンタクトガラスの下面の隅部を切り欠いて接合部が形成されており、
    前記接合部が前記受枠で下面側から支持されている請求項1、2または3のいずれかひとつに記載の画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10237443B2 (en) 2017-01-30 2019-03-19 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus and image forming apparatus
US10742829B2 (en) 2018-12-07 2020-08-11 Seiko Epson Corporation Image reading apparatus

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