JP2012129649A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像読取装置において、読取ユニットがプラテンガラスとコンタクトガラスとの間に配されたガイド体の下を移動するときに、読取ユニットがガイド体を乗り越える必要をなくし、ガイド体との接触による読取ユニットへの衝撃を低減する。
【解決手段】ガイド体20を構成するシール片27を、ガイドコア25およびガイド片26と別体に形成し、読取ユニット30の載置原稿読取位置から搬送原稿読取位置への移動に伴って、シール片27のみが副走査方向に移動するように構成する。このように、シール片27を移動可能に構成していると、シール片27に対する乗り越え動作を行うことなく、読取ユニット30を載置原稿読取位置から搬送原稿読取位置へ、或いは搬送原稿読取位置から載置原稿読取位置へ移動させることができる。従って、読取ユニット30への衝撃を抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばコピー機、スキャナー、ファクシミリなどに適用される画像読取装置に関する。
この種の画像読取装置における原稿画像の読取形態には、プラテンガラス上に載置した載置原稿を読取ユニットで読み込む形態と、自動原稿搬送装置(ADF)で原稿を搬送しながら読取ユニットで読み込む形態とがあることは広く知られている。また、ADFで送られた搬送原稿の読取位置の上面を、プラテンガラスとは別体のコンタクトガラスで覆うことも広く知られている。これらプラテンガラスとコンタクトガラスとの間には、ADFで搬送された原稿を上方に向かって案内するためのガイド体が装着されており、このガイド体を位置基準にして載置原稿をプラテンガラス上に載置することができるようになっている。
一方、ガイド体の下面には、ガイド体とガラス(プラテンガラス或いはコンタクトガラス)との境界部からの塵埃の侵入を防ぐためのシール片が設けられることがある。かかるシール片は、ガイド体の下面から副走査方向に伸びて、ガラスの下面に至っており、ガラスを下方より支持する支持材としての役割も果たす。このようにガイド体にシール片が設けられていると、該シール片とガラスの間に段差ができることが避けられない。このため、段差を乗り越える際に読取ユニットに衝撃が加わり、読取ユニットの焦点位置がずれて、安定した原稿読取が不可能となるおそれがある。また、衝撃により読取ユニットが振動し、振動が収束する前に読取動作が開始されると、原稿の読取精度が低下するという問題もある。
このため、従来より、ガイド体を乗り越える際に読取ユニットに加わる衝撃や振動の軽減を図る試みが種々なされている。例えば、特許文献1の実施形態2(図8)および実施形態3(図9)では、読取ユニットの上部にローラを設けることで、円滑に段差を乗り越えることができるようにしている。読取ユニットの上部にローラを備える形態は、特許文献2に係る画像読取装置にも見受けられる。特許文献1の実施形態4(図10)では、ガイド体側にアームを設け、読取ユニット側にアームのY字状の先端で受け止められるボスを設けている。そして、読取ユニットがガイド体の下方に至ると、アームの基端を中心として円弧を描きながら読取ユニットが移動することで、ガイド体に接触することなく読取ユニットが移動できるようにしている。
特許文献3では、読取ユニットがガイド体を乗り越える際に、駆動モータ、ピニオンギヤおよびラックを備える変位機構で読取ユニットを下げることにより、ガイド体の下面に読取ユニットが接触することを防いでいる。特許文献4では、読取ユニットにコロを設け、該コロが副操作方向の両端部に設けられた潜行カムに接触することにより、読取ユニットがプラテンガラスから離間するようにしている。
特開平10−186535号公報 特開2006−115031号公報 特開平07−288656号公報 特開2005−184720号公報
しかし、上記の特許文献1に係る従来の画像読取装置では、読取ユニットに加わる衝撃を完全に排除することはできない。すなわち、特許文献1の実施形態1では、規制部材がガイド体に接触しながらガイド体を乗り越えるようになっている。このため、プラテンガラスと規制部材との間に僅かでも段差があると、当該段差を乗り越える際に読取ユニットに衝撃が加わり、読取ユニットが振動することが避けられない。特許文献1の実施形態2、3、および特許文献2においても同様であり、ローラが段差を乗り越える際に読取ユニットに衝撃が加わることが避けられない。特許文献4の形態においても、潜行カムとプラテンガラスとの間の段差をコロが乗り越える際に、読取ユニットに衝撃が加わるおそれがある。
特許文献1の実施形態4においては、ガイド体側のアームに読取ユニット側のボスが衝突する際に、読取ユニットに衝撃が加わるおそれがある。加えて、アームを設けた分だけ部品点数が増加し、結果として画像読取装置の製造コストの上昇を招来する不利もある。特許文献3の形態では、読取ユニットに加わる衝撃を小さくできるものの、駆動モータ、ピニオンギヤおよびラックを含む変位機構により読取ユニットを下方に変位させるものであるため、画像読取装置の製造コストが著しく増加する不利がある。
本発明は、簡単な構成で以ってガイド体の下を読取ユニットが移動するときに、読取ユニットがガイド体を乗り越える必要をなくし、ガイド体との接触による読取ユニットへの衝撃を低減することができ、従って、コストアップを招来すること無く、原稿読取精度に優れた画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像読取装置は、プラテンガラス10と、コンタクトガラス19と、これらプラテンガラス10とコンタクトガラス19の間に配されたガイド体20とを備える原稿載置台12と、原稿載置台12の内部に副走査方向に走行移動可能に配されて、プラテンガラス10の上面に載置された載置原稿を読み取る載置原稿読取位置と、自動原稿搬送装置によりコンタクトガラス19の上面に搬送された搬送原稿を読み取る搬送原稿読取位置との間で副走査方向に移動可能に構成された読取ユニット30と、読取ユニット30を副走査方向に移動させるための駆動機構32とを備える。ガイド体20は、コンタクトガラス19とプラテンガラス10との間に介在されて、両ガラス19・10の間の隙間を埋めるガイドコア25と、ガイドコア25の上面に形成されて、搬送原稿を上向きに案内するガイド片26と、ガイドコア25の下面に突出状に形成されて、ガイドコア25とコンタクトガラス19及び/又はプラテンガラス10の隙間からの塵埃の侵入を防ぐことを目的として、主走査方向に長く形成されたシール片27とを備える。シール片27が、ガイドコア25およびガイド片26と別体に形成されている。そして、読取ユニット30の載置原稿読取位置から搬送原稿読取位置への移動に伴って、シール片27が副走査方向に移動するように構成されていることを特徴とする。
シール片27は、ガイドコア25とコンタクトガラス19及び/又はプラテンガラス10との境界部に位置して、境界部の隙間を封止する封止位置と、封止位置よりもコンタクトガラス19側に位置する移動位置との間で副走査方向に移動可能に構成されている。原稿載置台12には、シール片27に対して封止位置に向かう付勢力を与える付勢部材62が設けられている。駆動機構32の駆動力を受けて、読取ユニット30が載置原稿読取位置から搬送原稿読取位置に移動したとき、シール片27は、付勢部材62の付勢力に抗しながら、読取ユニット30により移動位置に従動的に移動される。読取ユニット30が、搬送原稿読取位置から載置原稿読取位置に移動したとき、シール片27が、付勢部材62の付勢力により、移動位置から前記封止位置に移動されるように構成されている。
原稿載置台12の主走査方向の両端部には、シール片27の主走査方向の両端部を支持する支持機構が設けられている。支持機構に、シール片27の主走査方向の両端部のそれぞれを、封止位置に付勢するための付勢部材62が設けられている。支持機構に、封止位置におけるシール片27の移動限界を規制するための規制部66が設けられている。
本発明においては、ガイド体20を構成するシール片27を、ガイドコア25およびガイド片26と別体に形成した。また、読取ユニット30の載置原稿読取位置から搬送原稿読取位置への移動に伴って、シール片27が副走査方向に移動するように構成した。このように、シール片27を移動可能に構成していると、シール片27に対する乗り越え動作を行うことなく、読取ユニット30を載置原稿読取位置から搬送原稿読取位置へ、或いは搬送原稿読取位置から載置原稿読取位置へ移動させることができる。以上より、読取ユニット30がガイド体20のシール片27を乗り越える際の衝突衝撃により、読取ユニット30の焦点位置が位置ズレすること、或いは読取ユニット30が振動することなどを防ぐことができる。従って、読取ユニット30がガイド体20の下を移動するときに上下に移動することがなく、読取ユニット30への衝撃を抑えることができ、原稿の読取精度に優れた画像読取装置を得ることができる。
また、本発明においては、駆動機構32の駆動力を受けて搬送原稿読取位置に移動する読取ユニット30により、シール片27が封止位置から移動位置へ従動的に移動されるようにした。また、付勢部材62の付勢力により、シール片27は移動位置から封止位置に移動されるようにした。これによれば、シール片27を移動位置、或いは封止位置に移動させるための専用の駆動機構を設ける必要が無く、その分だけ、構造の簡素化を図ることができる。また、シール片27の移動タイミングの制御等も不要であり、簡単に、最良のタイミングで、移動位置と封止位置との間でシール片27を移動させることができる。
また本発明においては、原稿載置台12の主走査方向の両端部に支持機構を設けるとともに、各支持機構にシール片27の主走査方向の両端部のそれぞれを封止位置に付勢するための付勢部材62を設けた。また、支持機構に、封止位置におけるシール片27の移動限界を規制するための規制部66を設けた。このように、シール片27の主走査方向の両端部のそれぞれを封止位置に向かって付勢部材62で付勢するとともに、規制部66によりシール片27の封止位置における移動限界を規制するようにしていると、封止位置にシール片27を位置させることができる。このことは、シール片27により、ガイドコア25とコンタクトガラス19及び/又はプラテンガラス10の隙間から原稿載置台12内への塵埃の侵入を防ぐことができることを意味し、画像読取装置の動作不良等の発生を抑えて、信頼性に優れた画像読取装置を得ることができる。
本発明に係る画像読取装置の要部の縦断正面図である。 本発明に係る画像読取装置が適用される画像形成装置(複合機)の概略構造を示す図である。 原稿載置台を開姿勢とした状態の画像読取装置の平面図である。 画像読取装置の要部の縦断正面図である。 画像読取装置の要部の縦断側面図である。 画像読取装置の動作を説明するための平面図である。
(実施例) 図1から図6に、本発明に係る画像読取装置を、コピー機能とファクシミリ機能とを備えた複合機に適用した実施形態を示す。なお、本実施例における前後、左右、上下とは、図1、図2、図5および図6に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。なお、本実施例において、前後方向は「主走査方向」と同一の方向を示しており、左右方向は「副走査方向」と同一の方向を示している。
図2に示すように、複合機1は、給紙カセット2、該給紙カセット2から用紙給送路3を経て送られてきた記録用紙4に対してトナー画像を転写して画像形成を行う画像記録装置5を備える。また、複合機1は、画像記録装置5を経た記録用紙4に対して加熱・加圧処理を施してトナー像を記録用紙4に定着させる定着装置6と、これら画像記録装置5および定着装置6の上方に配された画像読取装置7とを備える。画像読取装置7の上面には、各種操作ボタンを有する操作パネル8と、自動原稿搬送装置(以下、ADFと記す。)9とが設けられている。
図2および図3に示すように、画像読取装置7は、読取対象となる原稿が載置されるプラテンガラス10等が配設された原稿載置台12と、原稿をプラテンガラス10上に押圧するための原稿押さえカバー13とを備える。原稿押さえカバー13は、左右一対のヒンジ14・14まわりに開閉可能に構成されており、その筐体内にADF9が配設されている。
図1および図3に示すように、原稿載置台12を構成する筐体15は、上方開口を有する有底容器状のボトムフレーム16と、該ボトムフレーム16の上方開口を閉じるフレームカバー17などで構成される。フレームカバー17は、中央開口部を有する四角枠状に形成されており、この中央開口部にプラテンガラス10、コンタクトガラス19、ガイド体20、および、これらプラテンガラス10等を固定するための固定カバー21が配設されている。固定カバー21は、四角枠状に形成されたプラスチック成形品であり、プラテンガラス10の前後および右方の三周縁と、コンタクトガラス19の前後および左方の三周縁と、ガイド体20の前後縁に重合して、これらプラテンガラス10等の浮き上がりを防止する。
ガイド体20は、プラテンガラス10とコンタクトガラス19との間に介在されて、両ガラス10・19の間の隙間を埋めるガイドコア25と、ガイドコア25の上面に形成された搬送原稿を上向きに案内する断面楔状のガイド片26と、ガイドコア25の下面に形成されたシール片27とで構成される。シール片27は、ガイドコア25とコンタクトガラス19の隙間から原稿載置台12の内部に塵埃が侵入することを防ぐことを目的として配設される。ガイドコア25とガイド片26とは一体に形成された樹脂成形品である。シール片27は、これらガイドコア25およびガイド片26とは別体に形成されている。
図4に示すように、プラテンガラス10とコンタクトガラス19とをフレームカバー17に装着したとき、両ガラス10・19の下面は同一の高さ位置にあるように設定されている。ガイド体20を構成するシール片27の下面は、これらプラテンガラス10およびコンタクトガラス19の下面よりも下方に突出しており、左右方向に係る幅方向の半分がコンタクトガラス19の下面に位置し、残り半分がガイドコア25の下面に位置している。図4において、符号28は、ADF9の搬送路のガイド体20よりも上流側に配されて、バネ29の付勢力により搬送原稿をコンタクトガラス19に押し付ける押さえ枠を示す。
図3および図5に示すように、ボトムフレーム16には、載置原稿および搬送原稿を読み取る読取ユニット30と、読取ユニット30を左右の走査方向(副走査方向)に沿って移動案内する一本のガイド軸31とが配設されている。ここで言う載置原稿とは、プラテンガラス10の上面に載置された原稿を意味し、搬送原稿とは、ADF9によりコンタクトガラス19の上面に搬送された原稿を意味する。また、ボトムフレーム16には、ガイド軸31に沿って読取ユニット30を移動させるベルト駆動機構(駆動機構)32が配設されている。ベルト駆動機構32は、ボトムフレーム16の右奥のコーナー部に配されたモータを含む減速機構33と、減速機構33の減速軸に固定された原動プーリ34と、ボトムフレーム16の左奥コーナー部に配された従動プーリ35とを含む。両プーリ34・35の間には、無端ベルト36が巻き掛けられている。
図1、図4および図5に示すように、読取ユニット30は、キャリッジケース40と、キャリッジケース40内に設けられたコンタクトイメージセンサユニット(以下、CISユニットと記す。)41とで構成される。キャリッジケース40は、上方開口を有する前後横長の有底容器状に形成されている。図3および図5に示すように、キャリッジケース40の後方端には、ガイド軸31の挿通を許すガイド孔42を有する左右一対のホルダ43・43が形成されている。読取ユニット30は、これら二つのホルダ43・43にガイド軸31で支持された状態で、左右の水平方向(副走査方向)に移動可能に構成されている。キャリッジケース40の後端部には、無端ベルト36を挟持保持するベルトクランプ44が設けられており、無端ベルト36の回転に伴ってガイド軸31に沿って読取ユニット30を左右の走査方向(副走査方向)に移動させることができる。
図5に示すように、ボトムフレーム16の底面の前方寄りには、読取ユニット30を案内支持するためのガイドレール37が形成されている。ガイドレール37は、副走査方向に長く形成されており、読取ユニット30(キャリッジケース40)の下面に設けられたランナー体38を受け止めて、副走査方向に移動する読取ユニット30を案内支持する。読取ユニット30のキャリッジケース40は、これらガイド軸31、ガイドレール37に支持されて、水平姿勢を維持しながらベルト駆動機構32により副走査方向に移動される。より詳しくは、読取ユニット30は、図4に示すように、プラテンガラス10の下方に位置して載置原稿を読み取る載置原稿読取位置と、図1に示すように、コンタクトガラス19の下方に位置して搬送原稿を読み取る搬送原稿読取位置との間で、副走査方向に移動される。
図1、図4に示すように、CISユニット41は、前後方向に長い有底容器状のハウジング45内に、左右一対のキセノンランプ46・46と、レンズアレイ47と、イメージセンサ基板48とを備える。キセノンランプ46・46から原稿に向けて照射光を照射し、原稿からの反射光を、レンズアレイ47を介してイメージセンサ基板48上に結合することで、原稿画像を読み取ることができる。図1および図4において符号49は、ハウジング45の上方開口を防ぐ保護カバーを示す。図1、図4、および図5に示すように、ハウジング45の底面には、前後一対のバネ50・50が配設されており、CISユニット41は、これらバネ50・50により、上方に向かって押し上げ付勢されている。
図5に示すように、CISユニット41のプラテンガラス10上の載置原稿、或いはコンタクトガラス19上の搬送原稿に対する焦点位置を一定化するため、ハウジング45の上面の前後二箇所には、スペーサ51が設けられている。これらスペーサ51が、プラテンガラス10或いはコンタクトガラス19の下面に接触したとき、CISユニット41の焦点が原稿面に合致して、適正な原稿画像が得られるようになっている。
そのうえで本実施形態では、読取ユニット30がガイド体20の下方を潜って両ガラス10・19の間を移動する際に、読取ユニット30がガイド体20のシール片27と接触することを防ぐために、シール片27を左右方向(副走査方向)に移動可能に構成した。すなわち、本実施形態では、ガイド体20を構成するシール片27を、ガイドコア25およびガイド片26と別体に形成して、シール片27のみが左右方向に移動可能に構成した。より詳しくは、図4に示すようにシール片27がガイドコア25とコンタクトガラス19との境界部に位置して、該境界部の隙間を封止する封止位置と、図1に示すように、該封止位置よりもコンタクトガラス19側(左方)に位置する移動位置との間で左右方向に移動可能に構成した。
シール片27を移動可能に支持するための支持機構は、原稿載置台12に設けられた前後一対のガイドレール60・60と、シール片27の前後方向の両端部に設けられて、ガイドレール60内で移動可能に構成された前後一対のスライダ61とを備える。各ガイドレール60内には、スライダ61を介してシール片27を封止位置に移動付勢するためのバネ(付勢部材)62が配設されている。各ガイドレール60は、フレームカバー17から下方に伸びる支持片63と、支持片63の下端から前後の水平方向に伸びる水平片64と、支持片63および水平片64の左端部に形成されたバネ受片65と、支持片63および水平片64の右端部に形成された規制片(規制部)66とを備える。支持片63および水平片64は、左右方向に長く形成されている。各ガイドレール60の断面形状は、四角形状に形成されている。
スライダ61は、各ガイドレール60の断面形状と合致する断面四角形状に形成されたブロック体であり、その左端面にバネ受穴67が形成されている。バネ62はねじりコイル形の圧縮バネであり、バネ受片65を基点としてスライダ61を右方向へ移動付勢する。バネ62によるスライダ61の右方向への移動限界は規制片66により規制されており、スライダ61が右方向の移動限界まで移動したとき、図4に示すようにシール片27は封止位置に位置するようになっている。
図5に示すように、読取ユニット30のキャリッジケース40の上端の高さ位置は、シール片27の下端の高さ位置よりも高位置に設定されている。従って、読取ユニット30の載置原稿読取位置(図4参照)から搬送原稿読取位置(図1参照)への移動に伴って、シール片27は封止位置から移動位置に従動的に移動されるようになっている。
以上のような構成からなる画像読取装置においては、例えば、読取ユニット30がプラテンガラス10の下方位置にあるときには、図4に示すように、ガイド体20のシール片27はバネ62の付勢力を受けて規制片66に接触しており、封止位置に位置している。つまり、読取ユニット30が載置原稿読取位置にあるときには、シール片27は封止位置に位置している。
この状態から原稿押さえカバー13上に原稿が置かれたことが検知されると、ベルト駆動機構32の駆動力を受けて、読取ユニット30は、載置原稿読取位置(図4参照)からコンタクトガラス19側の搬送原稿読取位置に移動する(図1参照)。つまり、読取ユニット30は、プラテンガラス10の下方位置から、ガイド体20を構成するガイドコア25の下方を潜ってコンタクトガラス19の下方に移動する。このとき、読取ユニット30がガイド体20の下方に至り、キャリッジケース40の上端がシール片27の下端に接触すると、シール片27は、読取ユニット30に押されて左方へ従動的に移動する。換言すれば、読取ユニット30は、バネ62の付勢力に抗しながら、シール片27を封止位置から移動位置に向かって移動させる。図1に、シール片27が移動位置に至った状態(読取ユニットが搬送原稿読取位置に至った状態)を示す。なお、図6においては、読取ユニット30が載置原稿読取位置にあるとともに、シール片27が封止位置にある状態を実線で示しており、読取ユニット30が搬送原稿読取位置にあるとともに、シール片27が移動位置にある状態を仮想線で示している。
シール片27が移動位置から封止位置に至る動作は、先とは逆の手順で行われる。すなわち、図1に示す状態から、読取ユニット30が右方向に移動されると、シール片27はバネ62の付勢力を受けて、ガイドレール60に案内支持されながら右方向に移動する。シール片27の移動限界は、スライダ61がガイドレール60の規制片66に接触することで規制される。
以上のように、本実施形態においては、ガイド体20を構成するシール片27を、ガイドコア25およびガイド片26と別体に形成し、読取ユニット30の載置原稿読取位置から搬送原稿読取位置への移動に伴ってシール片27が副走査方向に移動するように構成した。このように、シール片27を移動可能に構成していると、シール片27に対する乗り越え動作を行うことなく、読取ユニット30を載置原稿読取位置と搬送原稿読取位置との間で移動させることができる。以上より、読取ユニット30がガイド体20のシール片27を乗り越える際の衝突衝撃により、CISユニット41の焦点位置が位置ズレすること、或いはCISユニット41が振動することなどを防ぐことができる。従って、読取ユニット30がガイド体20の下を移動するときに、CISユニット41が上下に移動することがなく、衝撃を抑えることができ、原稿の読取精度に優れた画像読取装置7を得ることができる。
読取ユニット30が一定の高さ位置を維持しながら、ベルト駆動機構32により副走査方向へ走行移動されるので、読取ユニット30を支持するためのガイド軸31を直線化して、駆動機構の簡素化を図ることができる。また、キャリッジケース40にベルト駆動機構32の動力伝達機構を直線的に連結したので、読取ユニット30を安定的に駆動することができる。
また、ベルト駆動機構32の駆動力を受けて搬送原稿読取位置に移動される読取ユニット30により、シール片27が封止位置から移動位置へ従動的に移動されるようにし、バネ62の付勢力によりシール片27は、移動位置から封止位置に移動されるようにした。これによれば、シール片27を移動位置に移動させるための専用の駆動機構を設ける必要が無く、その分だけ、構造の簡素化を図ることができる。また、シール片27の移動タイミングの制御等も不要であり、簡単に、最良のタイミングで、移動位置と封止位置との間でシール片27を移動させることができる。
また、本実施形態においては、シール片27の前後方向の両端部のそれぞれを、ガイドレール60内に設けられたバネ62・62により、封止位置に向かって付勢し、規制片66によりシール片27の封止位置における移動限界を規制した。これによれば、封止位置にシール片27を位置させることができるので、ガイドコア25とコンタクトガラス19の隙間から原稿載置台12内への塵埃の侵入を防ぐことができる。従って、画像読取装置7の動作不良等の発生を抑えて、信頼性に優れた画像読取装置を得ることができる。
上記の実施形態においては、シール片27は、コンタクトガラス19とガイドコア25との隙間からの塵埃の侵入を防ぐものであったが、本発明はこれに限られず、プラテンガラス10とガイドコア25との隙間からの塵埃の侵入を防ぐものであってもよい。また、ガイドコア25と両ガラス10・19の隙間からの侵入を防ぐものであってもよい。
シール片27又は読取ユニット30に磁石を設けて、該磁石に由来する磁気吸着力により、シール片27が読取ユニット30と共に移動する形態を採ることもできる。すなわち、読取ユニット30が搬送原稿読取位置から載置原稿読取位置に移動するときには、磁気吸着力によりシール片27が読取ユニット30に吸着されて一体的に移動して、封止位置に移動する形態を採ることができる。この場合には、シール片27を封止位置に移動させるためのバネ62は不要である。なお、この形態においても、シール片27の右方向への移動限界は規制片66で規制することが必要であり、シール片27が封止位置に至ると、磁気吸着力が解かれて、読取ユニット30のみが右方向に移動する。
7 画像読取装置
9 自動原稿読取装置(ADF)
10 プラテンガラス
12 原稿載置台
19 コンタクトガラス
20 ガイド体
25 ガイドコア
26 ガイド片
27 シール片
30 読取ユニット
32 駆動機構(ベルト駆動機構)
62 付勢部材(バネ)
66 規制部(規制片)

Claims (3)

  1. プラテンガラスと、コンタクトガラスと、これらプラテンガラスとコンタクトガラスの間に配されたガイド体とを備える原稿載置台と、
    前記原稿載置台の内部に副走査方向に走行移動可能に配されて、前記プラテンガラスの上面に載置された載置原稿を読み取る載置原稿読取位置と、自動原稿搬送装置により前記コンタクトガラスの上面に搬送された搬送原稿を読み取る搬送原稿読取位置との間で副走査方向に移動可能に構成された読取ユニットと、
    前記読取ユニットを副走査方向に移動させるための駆動機構と、
    を備え、
    前記ガイド体は、前記コンタクトガラスと前記プラテンガラスとの間に介在されて、両ガラスの間の隙間を埋めるガイドコアと、該ガイドコアの上面に形成されて、前記搬送原稿を上向きに案内するガイド片と、該ガイドコアの下面に突出状に形成されて、該ガイドコアと前記コンタクトガラス及び/又はプラテンガラスの隙間からの塵埃の侵入を防ぐことを目的として、主走査方向に長く形成されたシール片とを備え、
    前記シール片が、前記ガイドコアおよびガイド片と別体に形成されており、前記読取ユニットの前記載置原稿読取位置から前記搬送原稿読取位置への移動に伴って、該シール片が副走査方向に移動するように構成されていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記シール片は、前記ガイドコアと前記コンタクトガラス及び/又はプラテンガラスとの境界部に位置して、該境界部の隙間を封止する封止位置と、該封止位置よりもコンタクトガラス側に位置する移動位置との間で副走査方向に移動可能に構成されており、
    原稿載置台には、前記シール片に対して、前記封止位置に向かう付勢力を与える付勢部材が設けられており、
    前記駆動機構の駆動力を受けて、前記読取ユニットが前記載置原稿読取位置から前記搬送原稿読取位置に移動したとき、前記シール片は、前記付勢部材の付勢力に抗しながら、前記読取ユニットにより前記移動位置に従動的に移動され、
    前記読取ユニットが、前記搬送原稿読取位置から前記載置原稿読取位置に移動したとき、前記シール片が、前記付勢部材の付勢力により、前記移動位置から前記封止位置に移動されるように構成されている、請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記原稿載置台の主走査方向の両端部には、前記シール片の主走査方向の両端部を支持する支持機構が設けられており、
    前記支持機構に、前記シール片の主走査方向の両端部のそれぞれを、前記封止位置に付勢するための前記付勢部材が設けられており、
    前記支持機構に、前記封止位置におけるシール片の移動限界を規制するための規制部が設けられている、請求項2記載の画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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