JP6150698B2 - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の光源からのレーザ光で画像を形成する画像形成装置におけるモアレ抑制の技術に関する。
従来、光源を複数有する露光装置、すなわちマルチビームのレーザスキャナを備える画像形成装置が知られている。この画像形成装置において、レーザスキャナから出射されるレーザ光は、感光ドラム上においてレーザ光間で主走査方向の露光位置間隔(位相間隔)にバラツキをもち、またレーザ光ごとの主走査倍率にもバラツキをもっている。マルチビーム化に伴い、こうしたバラツキの画像上での周波数(空間周波数)が大きくなると、人の目に不良画像として認識されやすくなる。原稿の画像パターンと干渉を引き起こすことで生じるモアレ(干渉縞)も、視認しやすくなる不良画像の1つである。
特許文献1では、画像データの書き込みの密度との関係からモアレが生じる空間周波数を検知し、その空間周波数に対して公倍数の関係にない(モアレを引き起こす)空間周波数にフィルタ処理を行うことでモアレ発生を抑制している。
特開平8−51536号公報
レーザ光の露光位置の位相間隔及び主走査倍率のバラツキの要因として、光源から感光ドラムに到達するまでの光路長のばらつきがある。マルチビームのレーザスキャナでは図10(a)に示すようにレーザダイオードから出射されたレーザ光の感光ドラムまでの光路長はドラムの曲率によって異なっている。この光路長の違いが主走査倍率に与える影響を、図10(b)を用いて説明する。
図10(b)は、レーザダイオードから出射されたレーザ光がポリゴンミラーによって感光ドラム面上を走査している様子を示している。レーザ光はポリゴンミラーによって扇状に走査されている。そのため、ポリゴンミラーと感光ドラムとの間の光路長がaであるとき主走査倍率はAとなっているが、光路長が短くなりbとなった場合、主走査倍率も小さくなってBとなる(B=A×b/a)。
このようなレーザ光の光路長の差については予め見積もることで補正をかけることができる。しかし感光ドラムの曲率には固体バラツキがあり、またレーザスキャナの画像形成装置本体への取り付け公差によっても光路長のバラツキはどうしても生じてしまう。
特許文献1の補正方法では、このバラツキを考慮せずに画像データに対しモアレ軽減処理を行っている。そのため、実際はモアレが発生しない画像に対しフィルタ処理を施したり、あるいはモアレが発生する画像に処理が行われなかったりする可能性がある。レーザ光の位相間隔及び主走査倍率とモアレ発生の程度との関係を把握できれば、モアレの抑制に繋げることができると考えられる。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数のパターン画像の目視によって、モアレが少なくなるようなレーザ光の位相及び主走査倍率の設定を把握することができるようにすることにある。
上記目的を達成するために本発明は、回転駆動される感光ドラムと、複数のレーザ光が前記感光ドラムの回転方向である副走査方向の異なる位置を露光するように配置された複数のレーザ光を出射する複数の光源を備える露光装置と、前記感光ドラムに形成された静電潜像に対し現像を経て画像を形成する形成手段と、前記副走査方向に交差するレーザ光の主走査方向における前記複数の光源のうち基準光源から照射されるレーザ光の露光位置と前記基準光源以外の調整対象の光源から照射されるレーザ光の露光位置との相対位置関係である前記複数のレーザ光の前記感光ドラム上における露光位置の位相関係を、位相設定値の変更によって調整する第1の調整手段と、前記複数の光源から照射されるレーザ光の走査倍率を、倍率設定値の変更によって調整する第2の調整手段と、前記基準光源から照射されるレーザ光と、互いに異なる位相値を位相設定値として前記調整対象の光源から照射されるレーザ光とを用いて、前記位相関係を調整するための位相調整用のパターン画像を前記異なる位相値の各々に対応して複数形成するよう、前記露光装置及び前記形成手段を制御する第1の制御手段と、互いに異なる倍率値を倍率設定値として前記調整対象の光源から照射されるレーザ光を用いて、倍率調整用のパターン画像を前記異なる倍率値の各々に対応して複数形成するよう、前記露光装置及び前記形成手段を制御する第2の制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数のパターン画像の目視によって、モアレが少なくなるようなレーザ光の位相及び主走査倍率の設定を把握することができる。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の概略断面図である。 露光装置の構成及び露光装置と装置本体との関係を示す図である。 主走査倍率レジスタの設定による主走査倍率の変化を示す図である。 レーザ位相間隔レジスタの設定によるレーザ光の位相(ビーム間隔)の変化を示す図である。 位相調整用のパターン画像の一例を示す図である。 レーザが、回転するポリゴンミラーで反射し感光ドラム上を走査している様子を示す模式図である。 主走査倍率調整用のパターン画像の一例を示す図である。 モアレ補正調整のフローチャートである。 モアレ補正調整のUI画面の例を示す図である。 光路長の違いが主走査倍率に与える影響を説明する模式図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の概略断面図である。この画像形成装置100は、画像形成装置本体211に、交換可能な露光装置201が装着されてなる。この画像形成装置100は、複写機、プリンタ、印刷装置、ファクシミリ装置または複合機として製品化され得る。
露光装置201は、装置本体211における、回転駆動され、均一に帯電された感光体としての感光ドラム307の表面にレーザ光(ビーム)を照射する。感光ドラム307の回転方向を副走査方向とする。これにより、感光ドラム307の表面には、印刷対象の画像に対応する静電潜像が形成される。
現像ローラを含む現像装置203は、現像剤を用いて感光ドラム307上の静電潜像を現像する。転写ローラを含む転写装置204は、感光ドラム307から記録媒体Sへと現像剤像を転写する。定着装置205は、記録媒体S上に現像剤像を定着させる。このようにして、記録媒体Sに画像が形成される。
装置本体211はまた、記録媒体Sの給紙、搬送用のローラとして、記録媒体Sを1枚ずつ分離給送する給紙ローラ206、所定のタイミングで記録媒体Sを転写装置204による画像転写位置へと搬送するレジローラ208を備える。装置本体211はまた、記録媒体Sを給紙ローラ206からレジローラ208へと搬送する搬送ローラ207、画像が形成された記録媒体Sを用紙排出収容部210に排出する排出ローラ209を備える。
図2は、露光装置201の構成及び露光装置201と装置本体211との関係を示す図である。
露光装置201は、いわゆるマルチビーム構成のレーザスキャナであり、LD(Laser Diode)303は、複数の光源を有する。複数の光源は、感光体上を露光する複数のレーザ光の露光位置がレーザ光の走査方向(副走査方向に交差する主走査方向)および感光体の回転方向(副走査方向)に対して傾斜するように、露光装置201に取り付けられている。このように光源を取り付けることによって、副走査方向における隣接するレーザ光の露光位置の間隔を狭めることができ、形成する画像の解像度を高めることができる。露光装置201において、LD303から出力された複数のレーザ光は、ポリゴンモータ302によって回転するポリゴンミラー301へ入射する。ポリゴンミラー301により反射したレーザ光は、fθレンズ304を通り、折り返しミラー306により反射して、回転する感光ドラム307上を走査する。
また、露光装置201は、書き出しタイミング同期用のBD(Beam Detect)センサ305のほか、LSメモリ313、レーザドライバ308等を備える。一方、装置本体211は、CPU311、パターンジェネレーション発生部310、メモリ312を備える。CPU311が画像データをレーザドライバ308に送ることで、レーザドライバ308はその画像データに対応してLD303の発光制御を行う。またCPU311には主走査倍率レジスタ321とレーザ位相間隔レジスタ322が備えられている。
図3は、主走査倍率レジスタ321の設定による主走査倍率の変化を示す図である。
露光装置201による走査方向については、円柱形の感光ドラム307の回転軸の軸方向が主走査方向であり、感光ドラム307の円周方向が副走査方向である。主走査倍率は、主走査方向における画像形成の伸縮の度合いである。
主走査倍率レジスタ321には、基準となる倍率(以下、基準主走査倍率と呼称する)に対する主走査方向における伸縮率を規定するレジスタ値が設定される。レジスタ値は、例えば、基準主走査倍率に対する長さの比として「%」で規定される。図3に示す例のようにレジスタ値に105%が設定されると、画像形成においては基準主走査倍率の画像長に対して5%だけ長い画像長(拡大)となる。画像長は主走査方向の中央を基準に調整される。主走査倍率の調整は、例えば、通常出力用レジスタに設定された値に基づく画像クロックの周波数変調等によって行える。
すなわち、感光ドラム307が走査される際の、複数の各光源から照射されるレーザ光の主走査倍率を、主走査倍率レジスタ321の倍率設定値の変更によって調整することができる(第2の調整手段)。
図4(a)、(b)は、レーザ位相間隔レジスタ322の設定によるレーザ光の位相(ビーム間隔)の変化を示す図である。ここで、レーザ光の位相(位相関係)とは、感光体上における複数のレーザ光の露光位置の相対位置関係を示すものとする。レーザ光の位相は、複数の光源のうち基準となる基準光源(以下、「基準レーザ」と称する)に対する、基準光源以外の(基準レーザでない)光源の位相差である。位相は、光源ごとに設定される。モアレ補正調整の対象となる光源を「調整対象レーザ」と称する。基準レーザは限定されないが、例えば、一列に配列された光源のうちの端に配置された光源とする。
レーザ位相間隔レジスタ322は、レジスタ値に応じて基準レーザに対する主走査方向の間隔を、発光タイミングを設定することで調整するためのレジスタである。レーザ位相間隔レジスタ322には、レジスタ値として時間値が設定される。例えば、図4(a)、(b)には、それぞれ、レジスタ値が10ns、15nsに設定された場合が示される。レジスタ値によって、主走査方向における位相間隔を調整することができる。
すなわち、基準レーザから照射されるレーザ光に対する調整対象レーザから照射されるレーザ光の主走査方向における位相を、レーザ位相間隔レジスタ322の位相設定値の変更によって調整することができる(第1の調整手段)。
ところで、主走査倍率レジスタ321とレーザ位相間隔レジスタ322のそれぞれには、モアレ調整用パターンジェネレーションのみに反映される調整用レジスタと、他の(通常の)出力画像に反映される通常出力用レジスタとがある。起動時等に、CPU311は、メモリ312内に記憶されている「主走査倍率設定値」と「位相間隔設定値」とを読みにいき、これらをレジスタ321、322の各々の通常出力用レジスタに設定する。
またCPU311は、起動時等に、LSメモリ313にアクセスし、LSメモリ313内に保存してある露光装置201のシリアルナンバを確認し、露光装置201の交換が行われたか否かを確認することも行う。
パターンジェネレーション発生部310(図2)は、予め設定された基準テストパターン画像を形成させるための構成要素であり、CPU311により制御される。パターンジェネレーション発生部310は、CPU311に命令されると、LD303の発光制御を行うレーザドライバ308に画像データを送る。それによりパターンジェネレーションが出力される。また、本実施の形態では特に、パターンジェネレーション発生部310は、モアレ補正用のパターンジェネレーションを形成させることもできる。後に図5、図7で説明するように、モアレ補正用のパターンジェネレーションには、位相間隔調整用パターンジェネレーション(パターン画像Ga)と主走査倍率調整用パターンジェネレーション(パターン画像Gb)とがある。
図5は、記録媒体Sに形成される位相調整用のパターン画像Gaの一例を示す図である。
パターン画像Ga(Ga1〜Ga5)は、基準レーザと調整対象レーザの2本のレーザで形成される。調整対象となるレーザは切り替えることができ、基準レーザ以外の全てのレーザが順に調整対象とされる。調整対象となるレーザごとにパターン画像Ga1〜Ga5が形成される。
パターン画像Gaは、主走査方向における中央位置(像高0)において、5つ(Ga1〜Ga5)が副走査方向に一列に形成される。各パターン画像Gaの主走査方向における中央が像高0に一致している。
レーザ光を照射する際、各光源は、設定された倍率設定値と位相設定値とに基づいてレーザ光を照射する。パターン画像Gaは、基準レーザから照射されるレーザ光と、調整対象レーザから照射されるレーザ光とで形成される。倍率設定値の設定については、基準レーザ、調整対象レーザのいずれも基準主走査倍率とする。
位相設定値については、調整対象レーザにおいて、副走査方向における真ん中のパターン画像Ga3を形成する際、レーザ位相間隔レジスタ322のうちの調整用レジスタ(以下、「位相間隔調整用レジスタ」とも称する)のレジスタ値が反映される。すなわち、このレジスタ値に基づいて調整対象レーザからレーザ光が照射される。位相間隔調整用レジスタのレジスタ値は、最初は予め定まっている初期値であり、その後やり直しにより随時変化する。
各パターン画像Gaは互いに異なる位相値を位相設定値として設定されて照射されるレーザ光で形成される。各光源は、設定されている位相設定値に基づく発光タイミングで発光する。具体的例として、例えば、パターン画像Ga3を形成するための位相設定値がFaであるとする。この場合、パターン画像Ga1、Ga2についてはそれぞれ、パターン画像Ga3の位相設定値に対して位相間隔を所定値(2ns、1ns)だけ小さくした値に位相設定値が設定される。パターン画像Ga3、Ga4についてはそれぞれ、パターン画像Ga3の位相設定値に対して位相間隔を所定値(1ns、2ns)だけ大きくした値に位相設定値が設定される。この所定値は例示である。
また、図5に示すように、各パターン画像Gaには、番号表示237、値表示238が隣接して付加される。これらの表示はパターン画像Gaの形成と並行して形成される。番号表示237は、パターン画像Gaを特定する表示であり、例えば、連番(丸囲みの数字等)である。ユーザが5つのパターン画像Gaから1つを選択するのにその1つを特定できればよく、番号に限るものではない。
値表示238には、パターン画像Gaに対応する位相設定値またはそれを特定する値が表示される。例えば、パターン画像Ga3に対応する値表示238には、パターン画像Ga3の位相設定値が、すなわち、位相間隔調整用レジスタのレジスタ値(例えば、Fa)が表示される。パターン画像Ga1、Ga2、Ga3、Ga4に対応する値表示238には、それぞれ、値よりFaより所定値だけ異なる値(例えば、Fa−2ns、Fa−1ns、Fa+1ns、Fa+2ns)が表示される。
パターン画像Gaが主走査方向における中央位置(像高0)に形成されているのは、レーザ照射位置が主走査倍率の変動の影響を受けにくいポイントにパターン画像Gaを形成するのが好ましいからである。主走査倍率が中央位置(像高0)基準として変動する場合において、中央位置が主走査倍率の変動の影響を受けない理由を図6で説明する。
図6(a)、(b)は、LD303から出射されたレーザが、回転するポリゴンミラー301で反射し感光ドラム307上を走査している様子を示す模式図である。
図6(a)に示されるように、感光ドラム307上を走査するレーザ光はポリゴンミラー301を回転中心を中心として走査される。なお、図6(a)、(b)は模式的に表されているが、距離r、r2、r2’は、厳密にはポリゴンミラー301の回転中心から感光ドラム307(の表面)までの距離であるとする。
ポリゴンミラー301の角速度ωは一定であるので、感光ドラム307上での速度v(表面における走査速度)は、ポリゴンミラー301の回転中心から感光ドラム307の表面までの距離rに依存する。円運動の速度公式:v=ω×rを用いて速度vは近似的に導出される。
ポリゴンミラー301と感光ドラム307の主走査方向における中央(像高0)との距離rをr1、ポリゴンミラー301と画像の主走査方向における端部(画像端部)との距離をr2とする。図6(a)に示す状態から画像長(主走査倍率)を大きくして、図6(b)に示すように画像長が大きくなると、その分、画像端部のr2は長くなって距離r2’となる。一方で像高0における距離r1、は主走査倍率が変動して画像長が変わっても変化しないことがわかる。このように像高0では主走査倍率の変動の影響を受けず、画像端部では影響を強く受けるわけである。
本実施の形態では、モアレ補正のために位相間隔と主走査倍率の調整をするが、位相間隔調整(位相調整と呼称することもある)の完了後に主走査倍率調整を行うという順番で行われる(調整シーケンスは図8で後述する)。そのため、パターン画像Gaを主走査倍率の変動の影響を受けにくいポイントに形成することで、後に行われる主走査倍率調整によって位相間隔調整がキャンセルされないようにしている。
調整順番につき、位相間隔調整が先で主走査倍率調整が後となっている理由をさらに説明する。それは、主走査倍率変動の影響だけでなく、位相間隔変動の影響も画像端部に近いほど強く出るからである。
上述したように、位相間隔はレーザの発光タイミングを変えることで調節される。図4(a)、(b)に例示したように、像高0と画像端部とで同じ位相間隔で2本のレーザを照射したとしても、画像端部で照射したほうが、2つのレーザ照射位置に距離的な差が大きく出る。それは、速度vが距離rに依存するのと同様の理由である。画像端部に近いほどポリゴンミラー301と感光ドラム307間の距離rは大きくなり、感光ドラム307上の速度vは大きくなる。レーザの位相間隔は時間で設定されているため、同じ位相間隔でレーザを照射したとしても、速度vが大きい分、画像端部のほうが照射位置に大きな差が出るのである。
このように位相間隔を変えると画像端部でのレーザ照射位置に大きな影響を与えてしまう。従って、正確なモアレ補正調整のためには、位相間隔調整を先に行う必要がある。
本実施の形態では、主走査倍率が中央(像高0)基準で変動する構成を採用しているが、これに限定されるわけではない。従って、書き出し位置基準で主走査倍率が変動する構成を採用した場合、パターン画像Gaは、主走査倍率の変動の影響を受けにくいポイントである書き出し位置に形成するのがよい。
ところで、パターン画像Ga1〜Ga5を、サービスマン等のユーザが見て、モアレの発生が最も少ないパターン画像Gaを見極めて選択することで、そのパターン画像Gaに設定されている位相設定値がメモリ312に格納される。5つのパターン画像Gaの中にモアレの少ない良好なパターンが無い場合、5つの位相設定値には適切なものがないということになる。その場合は、位相間隔調整用レジスタのレジスタ値に設定される、パターン画像Ga3を形成するための位相設定値(Fa)を変えて、再び互いに位相設定値が異なる5つのパターン画像Gaを出力し直す。これを繰り返すことで、やがて最適な位相設定値がメモリ312に格納される。
図7は、記録媒体Sに形成される主走査倍率調整用のパターン画像Gbの一例を示す図である。
パターン画像Gb(Gb1〜Gb5、Gb1’〜Gb5’)は、1本の調整対象レーザだけで形成される。基準レーザ以外の全てのレーザが順に調整対象とされる。調整対象となるレーザごとにパターン画像Gbが形成される。パターン画像Gbは、主走査方向における両端部において、副走査方向に一列ずつ形成される。副走査方向の位置を同じくするパターン画像Gb1〜Gb5とパターン画像Gb1’〜Gb5’とは同じ画像である。従って、種類としては5種類が形成される。
位相設定値については、調整対象レーザによるレーザ照射において、位相間隔調整用レジスタのレジスタ値が反映される。その際、当該レジスタ値には、位相調整によってメモリ312に格納されている位相設定値が採用され、これは10個のパターン画像Gbに共通である。
一方、倍率設定値の設定については、副走査方向における真ん中のパターン画像Gb3、Gb3’を形成する際、調整対象レーザについて、主走査倍率レジスタ321のうちの調整用レジスタのレジスタ値が反映される。この調整用レジスタ(以下、「主走査倍率調整用レジスタ」と称する)のレジスタ値は、最初は予め定まっている初期値であり、その後やり直しにより随時変化する。
代表してパターン画像Gb1〜Gb5について説明すると、各パターン画像Gbは互いに異なる倍率値を倍率設定値として設定されて照射されるレーザ光で形成される。具体例として、例えば、パターン画像Gb3を形成するための倍率設定値がFbであるとする。この場合、パターン画像Gb1、Gb2についてはそれぞれ、パターン画像Gb3の倍率設定値に対して主走査倍率を所定値(0.002%、0.001%)だけ大きくした値に倍率設定値が設定される。パターン画像Gb3、Gb4についてはそれぞれ、パターン画像Gb3の倍率設定値に対して主走査倍率を所定値(0.001%、0.002%)だけ小さくした値に倍率設定値が設定される。この所定値は例示である。
また、図7に示すように、各パターン画像Gbには、番号表示237、値表示239が隣接して付加される。これらの表示はパターン画像Gbの形成と並行して形成される。番号表示237は、対応するパターン画像Gbを特定する表示であり、例えば、連番である。ユーザが5つのパターン画像Gbから1つを選択するのにその1つを特定できればよく、番号に限るものではない。
値表示239には、対応するパターン画像Gbに対応する倍率設定値が表示される。例えば、パターン画像Gb3、Gb3’に対応する値表示239には、パターン画像Gb3の倍率設定値が、すなわち、主走査倍率調整用レジスタのレジスタ値(例えば、Fb)が表示される。パターン画像Gb1、Gb2、Gb3、Gb4に対応する値表示239には、それぞれ、値よりFbより所定値だけ異なる値(例えば、Fb+0.002%、Fb+0.001%、Fb−0.001%、Fb−0.002%)が表示される。
パターン画像Gbが、主走査方向における画像端部に形成されている理由は、端部ほど、レーザ照射位置が主走査倍率の変動の影響を受けやすく、画像端部にパターンが形成されていれば主走査倍率のバラツキの影響を確認しやすいためである。
本実施の形態では、主走査倍率が中央(像高0)基準で変動する構成を採用しているので、主走査方向の2つの端部が同じ程度に主走査倍率の変動の影響を受けやすく、そのため双方の端部にパターン画像Gbを形成してモアレの確認をしやすくしている。しかし、主走査倍率の調整の基準位置が中央位置からずれている場合は、基準位置から遠い側の端部のみにパターン画像Gbを5つ形成することとしてもよい。
また、主走査倍率が中央(像高0)基準で変動する構成に限定されるわけではないので、主走査倍率の調整の基準位置によってパターン画像Ga、Gbの形成位置を決めればよい。すなわち、位相調整用のパターン画像Gaを主走査方向において第1の位置に形成したとする。その場合、主走査方向において、第1の位置に比し、倍率変動による感光ドラム307におけるレーザ照射位置への影響が生じやすい第2の位置に、倍率調整用のパターン画像Gbを形成すればよい。第1の位置は、好ましくは、倍率変動による感光ドラム307におけるレーザ照射位置への影響が最も生じにくい位置とする。
例えば、書き出し位置基準で主走査倍率が変動する構成を採用した場合、パターン画像Gaは書き出し位置に形成し、パターン画像Gbは書き出し位置から遠い側の位置、好ましくは最も遠い位置に形成すればよい。
なお、本実施の形態で説明したように、パターン画像Gaを形成する第1の位置が主走査方向における中央位置であった場合、パターン画像Gbを形成する第2の位置は、最も端側の位置が好ましいがそれに限定されない。すなわち、パターン画像Gbの形成位置は、中央位置よりも主走査方向における端部寄りの位置であればよい。
ところで、パターン画像Gb1〜Gb5、Gb1’〜Gb5’をサービスマン等のユーザが見て、モアレの発生が最も少ないパターン画像Gbを見極めて選択することで、そのパターン画像Gbに設定されている倍率設定値がメモリ312に格納される。5つのパターン画像Gbの中にモアレの少ない良好なパターンが無い場合、5つの倍率設定値には適切なものがないということになる。その場合は、主走査倍率調整用レジスタのレジスタ値に設定される、パターン画像Gb3を形成するための倍率設定値(Fb)を変えて、再び互いに倍率設定値が異なる5つのパターン画像Gbを出力し直す。これを繰り返すことで、やがて最適な倍率設定値がメモリ312に格納される。
メモリ312に保存された位相設定値及び倍率設定値は、上述した位相間隔設定値、主走査倍率設定値となり、起動時等にはレジスタ321、322の各々の通常出力用レジスタに設定される。それにより、以降の通常の画像形成においてモアレの少ない画像が形成される。
また、位相調整及び倍率調整によるモアレ補正調整が完了すると、その対象となった現在装着されている露光装置201のシリアルナンバが、当該露光装置201のLSメモリ313に記憶される。これにより、モアレ補正調整完了済みの露光装置201であるかどうかがわかる。なお、記憶される情報は、シリアルナンバでなくてもよく、モアレ補正調整完了済みであることをCPU311が把握できる情報であればよい。
図8は、モアレ補正調整のフローチャートである。
この処理は、画像形成装置100の電源が投入されると開始される。まず、ステップS101では、CPU311は、露光装置201に付属するLSメモリ313に記憶されているシリアルナンバを確認する。シリアルナンバを見ることで、CPU311は、現在装着されている露光装置が、モアレ補正調整が完了している露光装置か、それとも装置本体211に新たに装着された未調整の露光装置であるかを判断する。そしてCPU311は、ステップS102で、現在装着されている露光装置が未調整でなくモアレ補正調整が完了している場合は、処理をステップS116に進める。
ステップS116では、CPU311は、メモリ312に保存されている位相間隔設定値、主走査倍率設定値を読みにいき、それらの値を、レジスタ321、322の各々の通常出力用レジスタに設定する。その後、CPU311は、通常の動作モードであるステップS117へ処理を移行させる。
一方、ステップS102で、CPU311は、現在装着されている露光装置が未調整である(モアレ補正調整が完了していない)場合は、処理をステップS103の位相間隔の調整モードへ進める。位相間隔の調整モードに移行すると、調整対象レーザに関して、位相間隔調整用レジスタのレジスタ値をユーザに設定してもらう必要がある。この位相間隔調整用レジスタの設定には、図9に示すUI画面230が用いられる。
図9(a)〜(c)は、モアレ補正調整のUI画面230の例を示す図である。ここでは位相間隔の調整モード時のUI画面230を示す。UI画面230は、装置本体211に設けられる不図示の操作表示部に含まれる。
位相間隔調整用レジスタに設定できる値には有効範囲が予め設けてあり、その範囲内で設定が受け付けられる。位相間隔調整用レジスタのレジスタ値の初期値としては、経験的に判明している、モアレが発生しにくい代表的な値が予め設定してある。
位相間隔の調整モードに移行すると、まず、図9(a)に示すUI画面230が表示され、ユーザからの不図示のテンキーによる値の入力が受け付けられて、その値が設定値表示部231に表示される。CPU311は、図8のステップS104で、位相間隔調整用レジスタの設定完了を待つ。入力が完了して、ユーザがUI画面230の設定完了ボタン232を押すと、ステップS104でCPU311は、位相間隔調整用レジスタの設定が完了したと判別し、処理をステップS105に進める。
ステップS105では、CPU311は、パターンジェネレーション発生部310に指令を出すと共に、現像装置203及び転写装置204等を制御して、位相間隔調整用パターンジェネレーション(パターン画像Ga)を形成させる(第1の制御手段)。すなわち、基準レーザと調整対象レーザによって5種類のパターン画像Gaが形成される(図5)。その際、上述したように、調整対象レーザにおいては、位相間隔調整用レジスタの設定値を元に、互いに異なる位相設定値によるレーザ照射がなされる。
パターン画像Gaの形成後、UI画面230は図9(b)のようになる。ユーザは、出力された5つのパターン画像Gaを確認し、その中でモアレの最も少ない最適なパターンがあれば、進むボタン234を押下し、最適なパターンがなければ戻るボタン233を押下する。
ステップS106で、CPU311は、最適なパターン画像Gaがあるか否かをユーザのボタン操作から判別する。すなわち、戻るボタン233が押下された場合は、CPU311は、最適なパターンが無かったと判断して処理をステップS104に戻して位相設定値の入力のやり直しをさせる。この場合、ユーザは、図9(a)のUI画面230にて、前回とは異なる値を入力する。
最適なパターンが生じるまで、位相設定値を変更しつつステップS104〜S106の処理が繰り返される。ステップS106で、UI画面230(図9(b))で進むボタン234が押下されると、CPU311は、最適なパターンがあっと判断して処理をステップS107に進める。
ステップS107では、図9(c)に示すUI画面230が表示される。このUI画面230にはパターン群235が表示される。パターン群235には、各パターン画像Gaに併記された番号表示237(図5)と同じ番号が表示される。ユーザは、このUI画面230にて、パターン群235のうち該当する番号を選択し、押下する。例えば、パターン画像Ga2が最適であると判断した場合は、パターン群235のうち丸囲みの2番のボタンを押下する。選択後に、ユーザは設定完了ボタン236を押下する。
CPU311は、ステップS107で、設定値の選択が決定されたか否かを、設定完了ボタン236の押下で判別する。すなわち、設定完了ボタン236の押下があるまでその判別を継続する。そして、パターン群235の中で1つが選択された状態で設定完了ボタン236が押下された場合に、CPU311は、選択状態にある番号に対応する位相設定値(例えばパターン画像Ga2に対応している位相設定値)の選択が決定されたと判別する。次に、ステップS108で、CPU311は、上記決定した位相設定値を、位相間隔設定値としてメモリ312に書き込む。これで、位相調整は完了する。
次に、ステップS109〜S114で、CPU311は、主走査倍率の調整を、ステップS103〜S108の位相間隔調整と同様の要領で実行する。
まず、ステップS109の主走査倍率の調整モードに移行すると、調整対象レーザについて、主走査倍率調整用レジスタのレジスタ値をユーザに設定してもらう必要がある。調整対象レーザについて、位相間隔調整用レジスタには、ステップS108で位相間隔設定値としてメモリ312に保存された値が設定される。
主走査倍率調整用レジスタの設定においても、位相間隔調整用レジスタの設定と同様のUI画面230が用いられる。図示は省略するが、図9(a)〜(c)に示した位相間隔調整モード用のものと同様のUI画面230で、モードの名称が「主走査倍率調整モード」と表示されたものが用いられる。その他のボタン類は位相間隔調整モード用のものと同じである。
UI画面230(図9(a)相当)でユーザからの値の入力が受け付けられて、その値が設定値表示部231に表示される。CPU311は、図8のステップS110で、主走査倍率調整用レジスタの設定完了を待つ。入力が完了して、ユーザがUI画面230の設定完了ボタン232を押すと、ステップS110でCPU311は、主走査倍率調整用レジスタの設定が完了したと判別し、処理をステップS111に進める。
ステップS111では、CPU311は、パターンジェネレーション発生部310に指令を出すと共に、現像装置203及び転写装置204等を制御して、主走査倍率調整用パターンジェネレーション(パターン画像Gb)を形成させる(第2の制御手段)。すなわち、調整対象レーザによって5種類(10個)のパターン画像Gbが形成される(図7)。その際、上述したように、調整対象レーザによるレーザ照射において、位相設定値については5種類のパターン画像Gbについて共通で、位相間隔調整用レジスタの設定値が採用される。倍率設定値については、主走査倍率調整用レジスタの設定値を元に、互いに異なる倍率設定値によるレーザ照射がなされる。
パターン画像Gbの形成後、UI画面230は図9(b)のようになる。ユーザは、出力された5種類のパターン画像Gbを確認し、その中でモアレの最も少ない最適なパターンがあれば、進むボタン234を押下し、最適なパターンがなければ戻るボタン233を押下する。
ステップS112で、CPU311は、最適なパターン画像Gbがあるか否かをユーザのボタン操作から判別する。すなわち、戻るボタン233が押下された場合は、CPU311は、最適なパターンが無かっと判断して処理をステップS110に戻して倍率設定値の入力のやり直しをさせる。この場合、ユーザは、図9(a)相当のUI画面230にて、前回とは異なる値を入力する。
最適なパターンが生じるまで、倍率設定値を変更しつつステップS110〜S112の処理が繰り返される。ステップS112で、UI画面230(図9(b)相当)で進むボタン234が押下されると、CPU311は、最適なパターンがあっと判断して処理をステップS113に進める。
ステップS113では、図9(c)相当のUI画面230が表示される。このUI画面230に表示されるパターン群235には、各パターン画像Gbに併記された番号表示237(図7)と同じ番号が表示される。ユーザは、このUI画面230にて、パターン群235のうち該当する番号を選択し、押下する。選択後に、ユーザは設定完了ボタン236を押下する。
CPU311は、ステップS113で、設定値の選択が決定されたか否かを、設定完了ボタン236の押下で判別する。すなわち、設定完了ボタン236の押下があるまでその判別を継続する。そして、パターン群235の中で1つが選択された状態で設定完了ボタン236が押下された場合に、CPU311は、選択状態にある番号に対応する倍率設定値の選択が決定されたと判別する。次に、ステップS114で、CPU311は、上記決定した倍率設定値を、主走査倍率設定値としてメモリ312に書き込む。これで、主走査倍率調整は完了する。
ステップS103〜S114の処理は、調整対象レーザとなる光源を順に変更して、基準レーザ以外の全ての光源について行う。そして、主走査倍率設定値及び位相間隔設定値は、調整対象となった光源ごとにメモリ312に保存される。
全ての光源について位相調整及び主走査倍率調整が完了した後のステップS115では、CPU311は、モアレ補正調整が完了したと判断する。その際、CPU311は、今回のモアレ補正調整を行った露光装置201が調整済みであることを次回の起動時にCPU311が認識できるようにするために、露光装置201のシリアルナンバをLSメモリ313内に保存する。
CPU311は、ステップS115の後は、処理をステップS117に進める。ステップS115からステップS117へ移行した場合は、今回のモアレ補正調整でメモリ312に保存された主走査倍率設定値、位相間隔設定値がそれぞれレジスタ321、322の通常出力用レジスタに設定される。これにより、モアレ発生の少ない画像形成を実現できる。
このように、位相間隔と主走査倍率を変動させたパターンジェネレーションを出力することで、モアレの少ない位相設定値と倍率設定値を選択させ、それらを通常の画像形成用として設定することができる。ユーザは実際に出力されたパターン画像Ga、Gbを目視するので、モアレを少なくする設定値の判断を正確に行える。
なお、図5、図7では、パターン画像Ga、Gbと共に、位相設定値、倍率設定値が数値として表示される(値表示238、239)。そこで、モアレの少ないパターンに対応する値をユーザが読み取って、それらをメモリ312やその他の記憶部に保存するという手法も採用可能である。
本実施の形態によれば、基準レーザから照射されるレーザ光と、互いに異なる位相値を位相設定値として調整対象レーザから照射されるレーザ光とを用いて、位相調整用のパターン画像Gaが上記異なる位相値の各々に対応して複数形成される。また、互いに異なる倍率値を倍率設定値として調整対象レーザから照射されるレーザ光を用いて、倍率調整用のパターン画像Gbが上記異なる倍率値の各々に対応して複数形成される。
これらにより、ユーザは、複数のパターン画像の目視によって、モアレが少なくなるようなレーザ光の位相及び主走査倍率の設定を把握することができる。
また、位相間隔調整が完了した後に、主走査倍率調整が開始され、しかも、主走査倍率調整では、位相間隔調整で選択された位相設定値が採用される。これにより、モアレ発生が少なくなる位相設定値及び倍率設定値を正確に把握することができる。
また、パターン画像Gaは、倍率変動によるレーザ光の照射位置への影響が生じにくい位置に形成され、パターン画像Gbは、倍率変動によるレーザ光の照射位置への影響が生じやすい位置に形成される。これによっても、モアレ発生が少なくなる位相設定値及び倍率設定値を正確に把握することができる。
また、位相間隔調整及び主走査倍率調整が完了した露光装置201については、それのLSメモリ313内にシリアルナンバが保存されるので、モアレ補正調整済みであることを次回の起動時にCPU311が速やかに認識することができる。また、露光装置201が事後的に交換された場合であっても、CPU311は新たな露光装置201がモアレ補正調整済みでないことを認識し、モアレ補正調整を速やかに開始することができる。
なお、効果の点で劣ることになるが、位相間隔調整の後に主走査倍率調整を行うという順番とすることは必須でない。
なお、主走査倍率設定値及び位相間隔設定値は、共に同じメモリ312に記憶される構成としたが、別々のメモリに記憶されるようにしてもよい。
なお、パターン画像Ga、Gbは、いずれも5種類を形成するとしたが、種類数は複数であればよく、5種類に限られない。
なお、本願発明が適用される画像形成装置は、カラー画像を扱う装置であってもよい。また、LD303が有する光源は複数であればよく、数は限定されない。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
201 露光装置
203 現像装置
204 転写装置
303 LD
307 感光ドラム
311 CPU
321 主走査倍率レジスタ
322 レーザ位相間隔レジスタ

Claims (9)

  1. 回転駆動される感光ドラムと、
    複数のレーザ光が前記感光ドラムの回転方向である副走査方向の異なる位置を露光するように配置された複数のレーザ光を出射する複数の光源を備える露光装置と、
    前記感光ドラムに形成された静電潜像に対し現像を経て画像を形成する形成手段と、
    前記副走査方向に交差するレーザ光の主走査方向における前記複数の光源のうち基準光源から照射されるレーザ光の露光位置と前記基準光源以外の調整対象の光源から照射されるレーザ光の露光位置との相対位置関係である前記複数のレーザ光の前記感光ドラム上における露光位置の位相関係を、位相設定値の変更によって調整する第1の調整手段と、
    前記複数の光源から照射されるレーザ光の走査倍率を、倍率設定値の変更によって調整する第2の調整手段と、
    前記基準光源から照射されるレーザ光と、互いに異なる位相値を位相設定値として前記調整対象の光源から照射されるレーザ光とを用いて、前記位相関係を調整するための位相調整用のパターン画像を前記異なる位相値の各々に対応して複数形成するよう、前記露光装置及び前記形成手段を制御する第1の制御手段と、
    互いに異なる倍率値を倍率設定値として前記調整対象の光源から照射されるレーザ光を用いて、倍率調整用のパターン画像を前記異なる倍率値の各々に対応して複数形成するよう、前記露光装置及び前記形成手段を制御する第2の制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の制御手段は、前記互いに異なる位相値のうち1つの位相値の選択を受け付け、選択された位相値を第1のメモリに記憶させ、前記第2の制御手段は、前記互いに異なる倍率値のうち1つの倍率値の選択を受け付け、選択された倍率値を第2のメモリに記憶させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2の制御手段は、前記倍率調整用のパターン画像を形成する際、前記第1の制御手段が前記第1のメモリに記憶させた位相値を位相設定値として前記調整対象の光源からレーザ光を照射させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の制御手段により、前記選択された位相値が前記第1のメモリに記憶された後に、前記第2の制御手段による制御は開始されることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の制御手段は、主走査方向における第1の位置に前記位相調整用のパターン画像を形成させるよう制御し、前記第2の制御手段は、主走査方向において前記第1の位置に比し、倍率変動による前記感光ドラムにおけるレーザ光の照射位置への影響が生じやすい第2の位置に、前記倍率調整用のパターン画像を形成させるよう制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の位置は、前記第2の調整手段による走査倍率の調整の基準となる位置であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の位置は、主走査方向における中央位置であり、前記第2の位置は、前記中央位置よりも主走査方向における端部寄りの位置であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記露光装置は交換が可能であり、前記基準光源以外の全ての光源について、前記選択された位相値が前記第1のメモリに記憶され且つ、前記選択された倍率値が前記第2のメモリに記憶された場合に、前記露光装置の調整が完了したことを示す情報を記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  9. 回転駆動される感光ドラムと、複数のレーザ光が前記感光ドラムの回転方向である副走査方向の異なる位置を露光するように配置された複数のレーザ光を出射する複数の光源を備える露光装置と、前記感光ドラムに形成された静電潜像に対し現像を経て画像を形成する形成手段と、前記副走査方向に交差するレーザ光の主走査方向における前記複数の光源のうち基準光源から照射されるレーザ光の露光位置と前記基準光源以外の調整対象の光源から照射されるレーザ光の露光位置との相対位置関係である前記複数のレーザ光の前記感光ドラム上における露光位置の位相関係を、位相設定値の変更によって調整する第1の調整手段と、前記複数の光源から照射されるレーザ光の走査倍率を、倍率設定値の変更によって調整する第2の調整手段とを有する画像形成装置の制御方法であって、
    前記基準光源から照射されるレーザ光と、互いに異なる位相値を位相設定値として前記調整対象の光源から照射されるレーザ光とを用いて、前記位相関係を調整するための位相調整用のパターン画像を前記異なる位相値の各々に対応して複数形成するよう、前記露光装置及び前記形成手段を制御する第1の制御工程と、
    互いに異なる倍率値を倍率設定値として前記調整対象の光源から照射されるレーザ光を用いて、倍率調整用のパターン画像を前記異なる倍率値の各々に対応して複数形成するよう、前記露光装置及び前記形成手段を制御する第2の制御工程と、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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