JP2018034374A - 画像形成装置及び画像形成制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数光ビーム露光による画像形成の際に各光ビームの光量を適切に調整する。
【解決手段】画像データに応じて光源が複数Nの光ビームを発生するよう発光駆動する発光駆動部と、発光駆動の際に複数Nの光ビームそれぞれの光量を調整すべく制御する制御部を備え、副走査方向に駆動される像担持体に対して複数Nの光ビームを主走査方向に走査して1回の走査で複数Nライン分の露光を行う画像形成で、制御部は、n番目とn+1番目の光ビームによって形成される領域の濃度とn+1番目とn+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、1番目からN番目の光ビームの光量を調整し、n番目とn+1番目とn+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度と、n+1番目とn+2番目n+3番目の光ビームによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、n番目とn+3番目の光ビームの光量を調整する。
【選択図】図1
【解決手段】画像データに応じて光源が複数Nの光ビームを発生するよう発光駆動する発光駆動部と、発光駆動の際に複数Nの光ビームそれぞれの光量を調整すべく制御する制御部を備え、副走査方向に駆動される像担持体に対して複数Nの光ビームを主走査方向に走査して1回の走査で複数Nライン分の露光を行う画像形成で、制御部は、n番目とn+1番目の光ビームによって形成される領域の濃度とn+1番目とn+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、1番目からN番目の光ビームの光量を調整し、n番目とn+1番目とn+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度と、n+1番目とn+2番目n+3番目の光ビームによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、n番目とn+3番目の光ビームの光量を調整する。
【選択図】図1
Description
本発明は、複写機やプリンタなどの画像形成装置と画像形成制御プログラムとに関し、特に、複数の光ビームを用いて複数ライン分の画像を1回の走査で感光体などの記録媒体に書き込む機能を有するマルチビーム走査方式の画像形成装置とその制御プログラムとに関する。
画像形成装置として、画像データに応じた主走査方向の1ラインの画像形成を行うと共に、主走査方向の1ライン毎の画像形成を副走査方向に繰り返して1頁分の画像形成を行うものが知られている。
その一例として、電子写真方式の画像形成装置では、副走査方向に回転する像担持体(感光体ドラム)上に、画像データに応じて変調した光ビームを像担持体の主走査方向に走査し、前記光ビームによって画像を形成している。この場合に、ドットクロックと呼ばれるクロック信号(画素クロック)を基準にして、光ビームを画像データで変調するようにしている。
その一例として、電子写真方式の画像形成装置では、副走査方向に回転する像担持体(感光体ドラム)上に、画像データに応じて変調した光ビームを像担持体の主走査方向に走査し、前記光ビームによって画像を形成している。この場合に、ドットクロックと呼ばれるクロック信号(画素クロック)を基準にして、光ビームを画像データで変調するようにしている。
また、画像形成を高速に、または、高解像度で行うため、ポリゴンミラーの回転数を上昇させることや光ビームの変調周波数を上昇させることに頼ると、装置の大型化やコスト上昇が発生する。そこで、高速あるいは高解像度の画像形成のため、2または3以上の複数の発光部を有するレーザダイオード(LD)などの光源を備え、この複数の発光部からの複数の光ビームを用いて、画像データに応じた主走査方向の複数ライン毎の画像形成を副走査方向に繰り返して1頁分の画像形成を行うものが、マルチビーム走査方式として知られている。
一方、このマルチビーム走査方式では、使用する複数の光ビームの特性ばらつきや駆動回路ばらつきなどにより、各光ビームの光量にばらつきが生じる。その結果、画像の濃度ムラとなり出力画像の品質が下がってしまう問題があった。
このような光量調整による濃度むら抑制については、後述する特許文献に各種の提案がなされている。
このような光量調整による濃度むら抑制については、後述する特許文献に各種の提案がなされている。
以上の特許文献1では、マルチビーム走査方式の各光ビームの光量のばらつきを確認するため、テストチャートの画像領域を分割し、それぞれの領域に1つの光ビームずつ個別に画像を形成したチャートを出力し、このチャートをスキャナで読み取って、光ビーム毎の濃度ばらつきを判定し、判定結果にしたがって各光ビームの光量を調整する手法が存在している。このような光量調整により、画像の濃度むらが抑制されることになる。
この手法では、複数Nの光ビームを発生可能な光源で、第1番目の光ビームのみの画像領域、第2番目の光ビームのみの画像領域、…、第N番目の光ビームのみの画像領域、のようにチャートを形成する。
なお、従来の1200dpiの画像形成と比較して、2400dpiの高解像度の画像形成では、1つの光ビームが像担持体を露光するビームサイズは1/4(縦1/2・横1/2)になる。そして、1つのみの光ビームを使用し、他のN−1の光ビームが停止した状態であると、通常の画像形成(周囲の複数の光ビームも同時に発光して露光される状態での画像形成)とは異なり、高解像度の画像形成になるほど、光ビームが照射された像担持体にトナーが付着しにくい状況になる。なお、通常の画像形成(周囲の複数の光ビームも同時に発光して露光される状態での画像形成)では、複数の隣接する光ビームが同時が発光するため、像担持体におけるトナーが付着しにくい問題は発生しない。
なお、従来の1200dpiの画像形成と比較して、2400dpiの高解像度の画像形成では、1つの光ビームが像担持体を露光するビームサイズは1/4(縦1/2・横1/2)になる。そして、1つのみの光ビームを使用し、他のN−1の光ビームが停止した状態であると、通常の画像形成(周囲の複数の光ビームも同時に発光して露光される状態での画像形成)とは異なり、高解像度の画像形成になるほど、光ビームが照射された像担持体にトナーが付着しにくい状況になる。なお、通常の画像形成(周囲の複数の光ビームも同時に発光して露光される状態での画像形成)では、複数の隣接する光ビームが同時が発光するため、像担持体におけるトナーが付着しにくい問題は発生しない。
この結果、一般的な解像度の画像形成装置では上述した各光ビーム毎のチャートを用いた濃度調整が可能であるが、高解像度の画像形成装置では上述した各光ビーム毎のチャートを用いた濃度調整が実行困難になるという、従来は予測できなかった問題が発生することになる。
なお、この問題は具体的にどの解像度で発生するというものではなく、光ビームサイズ、光ビーム強度(エネルギー)、感光体特性、トナー粒子サイズなど各種の要因によって発生するもので、その時点で一般的な解像度よりも高解像度な画像形成装置において発生しやすいものである。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、複数光ビーム露光による画像形成の際に各光ビームの光量を適切に調整可能な画像形成装置及び画像形成制御プログラムを実現することを目的とする。
すなわち、課題を解決する手段としての本発明は以下に説明するものである。
(1)本発明の一側面が反映された画像形成装置の一態様は、第1から第Nまでの複数Nの光ビームを発生する光源と、画像データに応じて前記光源が複数Nの光ビームを発生させるよう発光駆動する発光駆動部と、前記発光駆動部による前記光源の発光駆動の際に複数Nの光ビームそれぞれの光量を調整するよう制御する制御部と、を備え、複数Nの光ビームを像担持体の主走査方向に走査することで1回の走査で複数Nライン分の露光を行い、前記像担持体を前記主走査方向と直交する副走査方向に駆動する画像形成装置であって、前記制御部は、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによって形成される領域の濃度と第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、前記光源の第1番目の光ビームから第N番目の光ビームの光量を調整し、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームとによって形成される領域の濃度と、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームと第n+3番目の光ビームとによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、第n番目の光ビームの光量と第n+3番目の光ビームの光量とを調整する、ことを特徴とする。
(1)本発明の一側面が反映された画像形成装置の一態様は、第1から第Nまでの複数Nの光ビームを発生する光源と、画像データに応じて前記光源が複数Nの光ビームを発生させるよう発光駆動する発光駆動部と、前記発光駆動部による前記光源の発光駆動の際に複数Nの光ビームそれぞれの光量を調整するよう制御する制御部と、を備え、複数Nの光ビームを像担持体の主走査方向に走査することで1回の走査で複数Nライン分の露光を行い、前記像担持体を前記主走査方向と直交する副走査方向に駆動する画像形成装置であって、前記制御部は、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによって形成される領域の濃度と第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、前記光源の第1番目の光ビームから第N番目の光ビームの光量を調整し、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームとによって形成される領域の濃度と、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームと第n+3番目の光ビームとによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、第n番目の光ビームの光量と第n+3番目の光ビームの光量とを調整する、ことを特徴とする。
また、本発明の一側面が反映された画像形成制御プログラムの一態様は、第1から第Nまでの複数Nの光ビームを発生する光源と、画像データに応じて前記光源が複数Nの光ビームを発生させるよう発光駆動する発光駆動部と、前記発光駆動部による前記光源の発光駆動の際に複数Nの光ビームそれぞれの光量を調整するよう制御する制御部と、を備え、複数Nの光ビームを像担持体の主走査方向に走査することで1回の走査で複数Nライン分の露光を行い、前記像担持体を前記主走査方向と直交する副走査方向に駆動する画像形成装置を制御する画像形成制御プログラムであって、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによって形成される領域の濃度と第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、前記光源の第1番目の光ビームから第N番目の光ビームの光量を調整し、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームとによって形成される領域の濃度と、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームと第n+3番目の光ビームとによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、第n番目の光ビームの光量と第n+3番目の光ビームの光量とを調整する、ように画像形成装置のコンピュータを機能させる、ことを特徴とする。
(2)以上の(1)において、前記制御部は、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームとによって形成される領域の濃度と、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームと第n+3番目の光ビームとによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、第n番目の光ビームの光量と第n+3番目の光ビームの光量とを調整し、調整された第n番目の光ビームの光量と第n+3番目の光ビームの光量とを基準にして、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによって形成される領域の濃度と第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、前記光源の第1番目の光ビームから第N番目の光ビームの光量を調整する、ことを特徴とする。
本発明の一側面が反映された画像形成装置と画像形成制御プログラムの一態様によると、以下のような効果が得られる。
(1)本発明の一側面が反映された画像形成装置の一態様では、複数Nの光ビームを像担持体に走査する画像形成装置において、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによって形成される領域の濃度と第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、光源の第1番目の光ビームから第N番目の光ビームの光量を調整する。これにより、奇数番目同士(第1番目、第3番目、第5番目、…)の光ビームの光量が等しくなり、また、偶数番目同士(第2番目、第4番目、第6番目、…)の光ビームの光量が等しくなる。なお、この調整では隣接する2の光ビームを発生させているため、像担持体におけるトナーが付着しにくくなる問題は発生しない。
(1)本発明の一側面が反映された画像形成装置の一態様では、複数Nの光ビームを像担持体に走査する画像形成装置において、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによって形成される領域の濃度と第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、光源の第1番目の光ビームから第N番目の光ビームの光量を調整する。これにより、奇数番目同士(第1番目、第3番目、第5番目、…)の光ビームの光量が等しくなり、また、偶数番目同士(第2番目、第4番目、第6番目、…)の光ビームの光量が等しくなる。なお、この調整では隣接する2の光ビームを発生させているため、像担持体におけるトナーが付着しにくくなる問題は発生しない。
そして、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームとの光量と、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームと第n+3番目の光ビームとの光量とが等しくなるように、第n番目の光ビームの光量と第n+3番目の光ビームの光量とを調整することで、奇数番目の光ビームの光量と偶数番目の光ビームの光量が等しくなる。なお、この調整では隣接する3の光ビームを発生させているため、像担持体におけるトナーが付着しにくくなる問題は発生しない。
この結果、複数N全て(第1番目、第2番目、第3番目、第4番目、第5番目、第6番目、…、第N番目)の光ビームの光量が等しくなり、各光ビームにより形成される濃度も等しくなり、画質劣化が抑制される。そして、以上の調整では2又は3の隣接する光ビームを発生させているため、像担持体におけるトナーが付着しにくくなる問題は発生しない。従って、高解像度の画像形成装置であっても、各光ビームの光量調整を正確に行うことが可能になる。
(2)以上の(1)において、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームとによって形成される領域の濃度と、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームと第n+3番目の光ビームとによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、第n番目の光ビームの光量と第n+3番目の光ビームの光量とを調整することで、奇数(例えばn=1)番目の光ビームの光量と偶数(例えばn+3=4)番目の光ビームの光量が等しくなる。
そして、調整された第n(例えばn=1)番目の光ビームの光量と第n+3(例えばn+3=4)番目の光ビームの光量とを基準(基準光量)にして、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによって形成される領域の濃度と第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、光源の第1番目の光ビームから第N番目の光ビームの光量を調整する。
これにより、奇数番目同士(第1番目、第3番目、第5番目、…)の光ビームの光量が等しくなり、偶数番目同士(第2番目、第4番目、第6番目、…)の光ビームの光量が等しくなり、同時に、複数N全て(第1番目、第2番目、第3番目、第4番目、第5番目、第6番目、…、第N番目)の光ビームの光量が等しくなる。この場合も、3又は2の隣接する光ビームを発生させているため、像担持体におけるトナーが付着しにくくなる問題は発生しない。従って、高解像度の画像形成装置であっても、各光ビームの光量調整を正確に行うことが可能になる。
また、先に3光ビームを用いて奇数番目の光ビームの光量と偶数番目の光ビームの光量とを基準光量として一致させているため、後に2光ビームを用いて奇数番目同士の光ビームの光量が等しくし、偶数番目同士の光ビームの光量が等しくすることで、複数N全ての光ビームの光量が等しくなる。すなわち、奇数番目同士の光ビームの光量と、偶数番目同士の光ビームの光量とを一致させる作業を省略することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(実施形態)を詳細に説明する。なお、以下の説明において、画像形成装置100における制御部101の制御は、画像形成制御プログラムにより実行される。
〔画像形成装置の構成〕
本実施形態が適用される画像形成装置100は、複数の発光部を有する光源からの複数n本の光ビームを像担持体の主走査方向に走査して、複数Nライン分の露光を並行して行うマルチビーム走査方式の画像形成装置である。
本実施形態が適用される画像形成装置100は、複数の発光部を有する光源からの複数n本の光ビームを像担持体の主走査方向に走査して、複数Nライン分の露光を並行して行うマルチビーム走査方式の画像形成装置である。
以下、本実施形態のマルチビーム走査方式の画像形成装置100の実施形態の構成を、図1に基づいて詳細に説明する。
なお、この実施形態では、複数光ビーム露光による画像形成の際に各光ビームの光量を適切に調整可能な画像形成装置100の基本的な構成要件を中心に説明する。したがって、画像形成装置100として一般的であり、周知となっている構成要件については省略している。
なお、この実施形態では、複数光ビーム露光による画像形成の際に各光ビームの光量を適切に調整可能な画像形成装置100の基本的な構成要件を中心に説明する。したがって、画像形成装置100として一般的であり、周知となっている構成要件については省略している。
この図1において、画像形成装置100は、制御部101、記憶部103、操作表示部105、画像入力部107、画像読み取り部110、画像データ記憶部120、画像処理部130、発光駆動部140、画像形成部150、を備えて構成される。
ここで、制御部101は画像形成装置100の各部を制御するためにCPUや各種プロセッサなどで構成され、画像データや所定の命令データに応じて光ビームの発生の制御を行う。記憶部103は、不揮発性の記憶素子により構成された記憶手段であり、各種設定値やチャートのパターン等を記憶する。操作表示部105は、ユーザによる各種操作を受け付けて制御部101に操作内容を通知し、制御部101からの情報を可視化して表示する。画像入力部107は、外部機器から画像データの入力を受け付けるインタフェースである。画像読み取り部110は、原稿やチャートの画像を読み取って、読み取り画像データを生成するスキャナである。画像データ記憶部120は、画像形成用画像データや読み取り画像データを必要な期間保存するストレージである。画像処理部130は、画像形成用画像データや読み取り画像データに各種の画像処理を施す。発光駆動部140は、制御部101の制御に基づいて、最大で複数Nの光ビームを発生させるように光源を発光駆動する。画像形成部150は、複数Nの光ビームで像担持体159を走査する露光ユニットを備えた画像形成部である。この露光ユニットは、後述する各種の光学部品で構成されている。
ここで、制御部101は画像形成装置100の各部を制御するためにCPUや各種プロセッサなどで構成され、画像データや所定の命令データに応じて光ビームの発生の制御を行う。記憶部103は、不揮発性の記憶素子により構成された記憶手段であり、各種設定値やチャートのパターン等を記憶する。操作表示部105は、ユーザによる各種操作を受け付けて制御部101に操作内容を通知し、制御部101からの情報を可視化して表示する。画像入力部107は、外部機器から画像データの入力を受け付けるインタフェースである。画像読み取り部110は、原稿やチャートの画像を読み取って、読み取り画像データを生成するスキャナである。画像データ記憶部120は、画像形成用画像データや読み取り画像データを必要な期間保存するストレージである。画像処理部130は、画像形成用画像データや読み取り画像データに各種の画像処理を施す。発光駆動部140は、制御部101の制御に基づいて、最大で複数Nの光ビームを発生させるように光源を発光駆動する。画像形成部150は、複数Nの光ビームで像担持体159を走査する露光ユニットを備えた画像形成部である。この露光ユニットは、後述する各種の光学部品で構成されている。
この図1において、画像形成部150は、露光ユニットを中心に記載しており、光源151、コリメータレンズ152、シリンドリカルレンズ153、ポリゴンミラー154、fθレンズ155、シリンドリカルレンズ156、ミラー157、水平同期センサ158、像担持体159とを備えて構成されている。なお、像担持体159周囲の、帯電部、現像部、転写部、用紙搬送部などについては、既知の構成であるため、省略している。
光源151は、複数Nの光ビームを発生させる複数の発光部を有する半導体レーザ等の光源である。コリメータレンズ152と、シリンドリカルレンズ153は、光源151からの光ビームについて光学的に各種調整をする。ポリゴンミラー154は、ポリゴンモータにより駆動され、像担持体159上で光ビームを主走査方向に走査する。fθレンズ155は、光学的に走査角度の調整を行い、光ビームについて角度一定の状態から像担持体上の速度一定の状態に変換する。シリンドリカルレンズ156は、複数の光ビームについて光学的な調整を行う。ミラー157は、所定位置の光ビームを水平同期センサ158に導き、水平同期信号検出を行う。
なお、この図1で光源151として示した部分は、1素子で構成されて複数Nの光ビームを発生するものでも良いし、複数素子で構成されて合計で複数Nの光ビームを発生するものでも良い。
また、この図1では紙面の都合で4ラインの光ビームが生成される状態を示しているが、後述する光量調整の具体例では8ラインの光ビームの具体例で示している。なお、複数Nについては、4あるいは8に限定されるものではない。
また、この図1では紙面の都合で4ラインの光ビームが生成される状態を示しているが、後述する光量調整の具体例では8ラインの光ビームの具体例で示している。なお、複数Nについては、4あるいは8に限定されるものではない。
そして、以上のようにして走査される複数の光ビームが像担持体159上に走査され、像担持体159の回転を副走査方向の走査として、像担持体159表面には光ビームに応じた潜像が形成される。なお、カラー画像形成装置の場合には、ここに示した画像形成部150を色数分配置する。なお、像担持体159上の潜像は、現像部によりトナー像にされ、転写部により用紙に転写される。
以上の構成において、画像処理部130は画像形成に必要な各種の画像処理を施す画像処理部であり、この実施形態では複数の発光部を有する光源151で同時露光を行うために、複数の発光部を有する光源151に対応して、各ライン分の画像データを並行して出力する機能を有している。または、画像処理部130からは1ライン分ずつの画像データが出力されていて、発光駆動部140において複数ライン分の画像データを蓄積して、複数ライン分並行して光源151を駆動するようにしてもよい。
また、以上の構成において、制御部101が複数Nラインの光ビームそれぞれについての光量の調整値を定め、それぞれの調整値に基づいて、発光駆動部140による複数Nの発光部を有する光源151の光量を調整するようになっている。
なお、制御部101から発光駆動部140に対して各光ビームの調整値を指示する際に、必要に応じて、制御部101の制御出力と発光駆動部140の制御入力との間にD−A変換器を配置しても良い。
なお、制御部101から発光駆動部140に対して各光ビームの調整値を指示する際に、必要に応じて、制御部101の制御出力と発光駆動部140の制御入力との間にD−A変換器を配置しても良い。
〔調整の具体例(1)〕
以下、図2のフローチャートを参照し、光源151の発光部LD#1〜LD#Nにより照射される複数N光ビームを用いて、主走査方向にNラインずつの画像形成を副走査方向に繰り返し行う画像形成装置について考える。なお、Nについて8を具体例にして説明する。
以下、図2のフローチャートを参照し、光源151の発光部LD#1〜LD#Nにより照射される複数N光ビームを用いて、主走査方向にNラインずつの画像形成を副走査方向に繰り返し行う画像形成装置について考える。なお、Nについて8を具体例にして説明する。
制御部101は、各光ビームの光量のばらつきを確認するため、テストチャートの画像領域を分割するように定めて、隣り合う2光ビームずつの画像をそれぞれの領域に形成する。すなわち、変数nについて、初期値を1、最大値をN−1、ステップを1として、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによる2光ビームによって形成される画像領域を、nを1からN−1まで変化させて順次形成する(図2中のステップS101、S102、S103)。なお、この2光ビームによる画像形成を、副走査方向にL、L+1、L+2、…と繰り返して行う。
なお、以上の調整では隣接する2の光ビームを発生させているため(図2中のステップS102)、2400dpiの光ビームによる露光であっても実質1200dpiの光ビームの露光と等価になり、像担持体159における高解像度の光ビームでトナーが付着しにくくなるという問題は発生しない。
また、制御部101は、各光ビームの光量のばらつきを確認するため、テストチャートの画像領域を分割するように定めて、隣り合う3光ビームずつの画像をそれぞれの領域に形成する。すなわち、変数nについて、初期値を1、最大値を2、ステップを1として、第n番目の光ビームと第n+1番目と第n+2番目の光ビームによる3光ビームによって形成される画像領域を、nを1から2まで変化させて順次形成する(図2中のステップS104、S105、S106)。具体的には、LD#1,LD#2,LD#3の3光ビームによる領域、LD#2,LD#3,LD#4の3光ビームによる領域とを形成する。
なお、以上の調整では隣接する3の光ビームを発生させているため(図2中のステップS105)、2400dpiの光ビームによる露光であっても実質800dpiの光ビームの露光と等価になり、像担持体159における高解像度の光ビームでトナーが付着しにくくなるという問題は発生しない。
そして、以上のように領域毎に2光ビーム又は3光ビームによる露光により画像形成されたテストチャートを出力するように、制御部101が画像形成装置100の各部を制御する(図2中のステップS107)。
また、このテストチャートは、画像読み取り部110によりスキャンされて(図2中のステップS108)、読み取り画像データに変換される。なお、画像読み取り部110は、画像形成装置100の上部に設けられたフラットベッド式のスキャナでも良いし、画像形成装置100の内部に設けられたインラインスキャナであっても良い。
また、このテストチャートは、画像読み取り部110によりスキャンされて(図2中のステップS108)、読み取り画像データに変換される。なお、画像読み取り部110は、画像形成装置100の上部に設けられたフラットベッド式のスキャナでも良いし、画像形成装置100の内部に設けられたインラインスキャナであっても良い。
図3は、読み取り画像データにおいて、2光ビーム(LD#1とLD#2、LD#2とLD#3、LD#3とLD#4、LD#4とLD#5、LD#5とLD#6、LD#6とLD#7、LD#7とLD#8)によって形成される画像領域と、3光ビーム(LD#1とLD#2とLD#3、LD#2とLD#3とLD#4)によって形成される画像領域とを、各光ビームの様子が分かるように拡大して模式的に示している。
なお、実際には、以上のように画像領域が分割されたテストチャートの読み取り画像データは、図4のような状態で濃度が検出される。すなわち、実際の各光ビームは非常に細かいため、各光ビームの光量の差に基づいて、図4のように、領域ごとに異なる濃度になる。すなわち、制御部101は、読み取り画像データとして、各領域毎の濃度差に応じて光量の調整を行う。
なお、図3と図4のテストチャートでは、2光ビームの領域と3光ビームの領域とを同一の主走査方向に形成しているが、これに限定されるものではない。例えば、図5と図6のテストチャートに示すように、副走査方向に異なる位置に形成することも可能であり、その他にも各種の変形が可能である。
ここで、制御部101は、以上のようなテストチャートの2光ビームの読み取り画像データを参照し、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによって形成される領域の濃度と、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度とを比較する(図2中のステップS112)。
ここで、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによって形成される領域と第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域とで、第n+1番目の光ビームは共通する。このため、領域の濃度の比較結果は、第n番目の光ビームの光量と第n+2番目の光ビームの光量の差を意味している。
すなわち、制御部101は、以上のような各光ビームの濃度差を解消するように、第n番目の光ビームの光量と第n+2番目の光ビームの光量とを補正する光量補正値を算出する(図2中のステップS113)。
そして、制御部101は、これをnについて1からN−2まで繰り返し実行する(図2中のステップS111〜S114)。例えば、LD#1を基準にLD#3を合わせ、LD#2を基準にLD#4を合わせ、LD#3を基準にLD#5を合わせ、LD#4を基準にLD#6を合わせ、LD#5を基準にLD#7を合わせ、LD#6を基準にLD#8を合わせるように、光量補正値を算出する。
そして、制御部101は、これをnについて1からN−2まで繰り返し実行する(図2中のステップS111〜S114)。例えば、LD#1を基準にLD#3を合わせ、LD#2を基準にLD#4を合わせ、LD#3を基準にLD#5を合わせ、LD#4を基準にLD#6を合わせ、LD#5を基準にLD#7を合わせ、LD#6を基準にLD#8を合わせるように、光量補正値を算出する。
以上の光量補正値が適用された状態の光ビームでは、LD#1=LD#3、LD#2=LD#4、LD#3=LD#5、LD#4=LD#6、LD#5=LD#7、LD#6=LD#8、となる。なお、この式を整理すると、LD#1=LD#3=LD#5=LD#7、LD#2=LD#4=LD#6=LD#8、となる。すなわち、奇数番目同士の光ビームの光量が等しくなり、また、偶数番目同士の光ビームの光量が等しくなる。
また、制御部101は、以上のようなテストチャートの3光ビームの読み取り画像データを参照し、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度と、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームと第n+3番目の光ビームによって形成される領域の濃度と、を比較する(図2中のステップS115)。
ここで、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度と、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームと第n+3番目の光ビームによって形成される領域の濃度とで、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームは共通する。このため、領域の濃度の比較結果は、第n番目の光ビームの光量と第n+3番目の光ビームの光量の差を意味している。
具体的には、LD#1,LD#2,LD#3の3光ビームによる領域の濃度と、LD#2,LD#3,LD#4の3光ビームによる領域の濃度とを比較し、LD#1の光量とLD#4の光量差を求める。なお、この場合、奇数番目のいずれかの光ビームと偶数番目のいずれかの光ビームの光量差を求めることが目的である。このため、LD#1とLD#4の組合せに限定されるものではなく、LD#2とLD#5のような組合せであっても良い。
すなわち、制御部101は、以上のように奇数番目のいずれかの光ビームと偶数番目のいずれかの光ビームとの光量差を補正する光量補正値を算出する。なお、この場合、奇数番目のいずれか1の光ビームと偶数番目のいずれか1の光ビームの光量差を補正する光量補正値を求めれば良い。
一方、以上のステップS111〜S114により、奇数番目同士の光ビームの光量が等しくなり(LD#1=LD#3=LD#5=LD#7)、また、偶数番目同士の光ビームの光量が等しくなっている(LD#2=LD#4=LD#6=LD#8)が、奇数番目同士の光ビームの光量と偶数番目同士の光ビームの光量とは等しくなっていない。すなわち、LD#1=LD#3=LD#5=LD#7≠LD#2=LD#4=LD#6=LD#8である。
そこで、制御部101は、奇数番目のいずれか1の光ビームと偶数番目のいずれか1の光ビームの光量差を補正する光量補正値(例えば、LD#1=LD#4とする光量補正値)を適用し、奇数番目の光ビームの光量と偶数番目の光ビームの光量とが等しくなるようにする。(図2中のステップS116)。
例えば、奇数番目の光ビームLD#1を基準にして偶数番目の光ビームLD#4を調整する光量補正値が得られた場合には、奇数番目同士の光ビーム(LD#1=LD#3=LD#5=LD#7)の光量は補正せず、偶数番目同士の光ビーム(LD#2=LD#4=LD#6=LD#8)の光量を、LD#1を基準にしてLD#4を調整する光量補正値により一律に調整する。
一方、偶数番目の光ビームLD#4を基準にして奇数番目の光ビームLD#1を調整する光量補正値が得られた場合には、偶数番目同士の光ビーム(LD#2=LD#4=LD#6=LD#8)の光量は補正せず、奇数番目同士の光ビーム(LD#1=LD#3=LD#5=LD#7)の光量を、LD#4を基準にしてLD#1を調整する光量補正値により一律に調整する。
これにより、奇数番目同士の光ビームの光量と偶数番目同士の光ビームの光量とが等しくなる。すなわち、LD#1=LD#3=LD#5=LD#7=LD#2=LD#4=LD#6=LD#8になる。
以上のように調整する結果、複数N全て(第1番目、第2番目、第3番目、第4番目、第5番目、第6番目、…、第N番目)の光ビームの光量が等しくなり、各光ビームにより形成される濃度も等しくなり、画質劣化が抑制される。そして、以上の調整では2又は3の隣接する光ビームを発生させているため、像担持体におけるトナーが付着しにくくなる問題は発生しない。従って、高解像度の画像形成装置であっても、各光ビームの光量調整を正確に行うことが可能になる。
以上のように調整する結果、複数N全て(第1番目、第2番目、第3番目、第4番目、第5番目、第6番目、…、第N番目)の光ビームの光量が等しくなり、各光ビームにより形成される濃度も等しくなり、画質劣化が抑制される。そして、以上の調整では2又は3の隣接する光ビームを発生させているため、像担持体におけるトナーが付着しにくくなる問題は発生しない。従って、高解像度の画像形成装置であっても、各光ビームの光量調整を正確に行うことが可能になる。
〔調整の具体例(2)〕
以下、図7のフローチャートを参照し、光源151の発光部LD#1〜LD#Nにより照射される複数N光ビームを用いて、主走査方向にNラインずつの画像形成を副走査方向に繰り返し行う画像形成装置について、第2の動作例を説明する。
以下、図7のフローチャートを参照し、光源151の発光部LD#1〜LD#Nにより照射される複数N光ビームを用いて、主走査方向にNラインずつの画像形成を副走査方向に繰り返し行う画像形成装置について、第2の動作例を説明する。
なお、図7のフローチャートにおいて、図2のフローチャートと同一処理内容のステップには同一ステップ番号を付すことで、重複した説明を省略する。
制御部101は、具体例(1)の場合と同様にして、領域毎に2光ビーム又は3光ビームによる露光により画像形成されたテストチャートを出力するように、画像形成装置100の各部を制御する(図7中のステップS101〜S107)。すなわち、変数nについて、初期値を1、最大値をN−1、ステップを1として、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによる2光ビームによって形成される画像領域を、nを1からN−1まで変化させて順次形成する。また、変数nについて、初期値を1、最大値を2、ステップを1として、第n番目の光ビームと第n+1番目と第n+2番目の光ビームによる3光ビームによって形成される画像領域を、nを1から2まで変化させて順次形成する。具体的には、LD#1,LD#2,LD#3の3光ビームによる領域、LD#2,LD#3,LD#4の3光ビームによる領域とを形成する。
制御部101は、具体例(1)の場合と同様にして、領域毎に2光ビーム又は3光ビームによる露光により画像形成されたテストチャートを出力するように、画像形成装置100の各部を制御する(図7中のステップS101〜S107)。すなわち、変数nについて、初期値を1、最大値をN−1、ステップを1として、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによる2光ビームによって形成される画像領域を、nを1からN−1まで変化させて順次形成する。また、変数nについて、初期値を1、最大値を2、ステップを1として、第n番目の光ビームと第n+1番目と第n+2番目の光ビームによる3光ビームによって形成される画像領域を、nを1から2まで変化させて順次形成する。具体的には、LD#1,LD#2,LD#3の3光ビームによる領域、LD#2,LD#3,LD#4の3光ビームによる領域とを形成する。
そして、このテストチャートは、画像読み取り部110によりスキャンされて(図7中のステップS108)、読み取り画像データに変換される。
ここで、制御部101は、以上のようなテストチャートの3光ビームの読み取り画像データを参照し、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度と、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームと第n+3番目の光ビームによって形成される領域の濃度と、を比較する(図7中のステップS109)。具体的には、LD#1,LD#2,LD#3の3光ビームによる領域の濃度と、LD#2,LD#3,LD#4の3光ビームによる領域の濃度とを比較し、LD#2とLD#3は共通するため、LD#1の光量とLD#4の光量差を求める。なお、この場合、奇数番目のいずれかの光ビームと偶数番目のいずれかの光ビームの光量差を求めることが目的である。このため、LD#1とLD#4の組合せに限定されるものではなく、LD#2とLD#5のような組合せであっても良い。
ここで、制御部101は、以上のようなテストチャートの3光ビームの読み取り画像データを参照し、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度と、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームと第n+3番目の光ビームによって形成される領域の濃度と、を比較する(図7中のステップS109)。具体的には、LD#1,LD#2,LD#3の3光ビームによる領域の濃度と、LD#2,LD#3,LD#4の3光ビームによる領域の濃度とを比較し、LD#2とLD#3は共通するため、LD#1の光量とLD#4の光量差を求める。なお、この場合、奇数番目のいずれかの光ビームと偶数番目のいずれかの光ビームの光量差を求めることが目的である。このため、LD#1とLD#4の組合せに限定されるものではなく、LD#2とLD#5のような組合せであっても良い。
そこで、制御部101は、奇数番目のいずれか1の光ビームと偶数番目のいずれか1の光ビームの光量差を補正する光量補正値(例えば、LD#1=LD#4とする光量補正値)を適用し、奇数番目の光ビームの光量と偶数番目の光ビームの光量とが等しくなるようにする。(図7中のステップS110)。例えば、奇数番目の光ビームLD#1を基準にして偶数番目の光ビームLD#4を調整する光量補正値が得られた場合には、奇数番目同士の光ビーム(LD#1)の光量は補正せず、偶数番目同士の光ビーム(LD#4)の光量を光量補正値により調整する。一方、偶数番目の光ビームLD#4を基準にして奇数番目の光ビームLD#1を調整する光量補正値が得られた場合には、偶数番目同士の光ビーム(LD#4)の光量は補正せず、奇数番目同士の光ビーム(LD#1)の光量を光量補正値により調整する。そして、制御部101は、以上の3光ビームの比較で求められたLD#1とLD#4の光量を、以下の2光ビームの光量調整の際の基準光量とする。
そして、制御部101は、以上のようなテストチャートの2光ビームの読み取り画像データを参照し、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによって形成される領域の濃度と、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度とを比較する(図7中のステップS112)。
ここで、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによって形成される領域と第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域とで、第n+1番目の光ビームは共通する。このため、領域の濃度の比較結果は、第n番目の光ビームの光量と第n+2番目の光ビームの光量の差を意味している。
すなわち、制御部101は、以上のような各光ビームの濃度差を解消するように、以上の奇数番目の光ビームの光量と偶数番目の光ビームの基準光量を基準にしつつ、第n番目の光ビームの光量と第n+2番目の光ビームの光量とを補正する光量補正値を算出する(図7中のステップS113’)。
そして、制御部101は、これをnについて1からN−2まで繰り返し実行する(図7中のステップS111〜S114)。
例えば、奇数番目の光ビームの基準光量であるLD#1を基準にLD#3を合わせ、奇数番目の光ビームの基準光量であるLD#4を基準にLD#2を合わせ、LD#3を基準にLD#5を合わせ、LD#4を基準にLD#6を合わせ、LD#5を基準にLD#7を合わせ、LD#6を基準にLD#8を合わせるように、光量補正値を算出する。
例えば、奇数番目の光ビームの基準光量であるLD#1を基準にLD#3を合わせ、奇数番目の光ビームの基準光量であるLD#4を基準にLD#2を合わせ、LD#3を基準にLD#5を合わせ、LD#4を基準にLD#6を合わせ、LD#5を基準にLD#7を合わせ、LD#6を基準にLD#8を合わせるように、光量補正値を算出する。
以上の光量補正値が適用された状態の光ビームでは、先にLD#1=LD#4として奇数番目の基準光量と偶数番目の基準光量とを一致させているため、LD#1=LD#3=LD#5=LD#7=LD#2=LD#4=LD#6=LD#8、となる。すなわち、奇数番目同士の光ビームの光量が等しくなり、また、偶数番目同士の光ビームの光量が等しくなり、同時に、奇数番目と偶数番目の全ての光ビームの光量が等しくなる。
以上のように調整する結果、複数N全て(第1番目、第2番目、第3番目、第4番目、第5番目、第6番目、…、第N番目)の光ビームの光量が等しくなり、各光ビームにより形成される濃度も等しくなり、画質劣化が抑制される。そして、以上の調整では2又は3の隣接する光ビームを発生させているため、像担持体におけるトナーが付着しにくくなる問題は発生しない。従って、高解像度の画像形成装置であっても、各光ビームの光量調整を正確に行うことが可能になる。
また、先に3光ビームを用いて奇数番目の光ビームの光量と偶数番目の光ビームの光量とを基準光量として一致させているため、後に2光ビームを用いて奇数番目同士の光ビームの光量が等しくし、偶数番目同士の光ビームの光量が等しくすることで、複数N全ての光ビームの光量が等しくなる。すなわち、奇数番目同士の光ビームの光量と、偶数番目同士の光ビームの光量とを一致させる作業(奇数番目の全光ビームの光量か、偶数番目の全光ビームの光量の、いずれか一方を一括して調整する作業)を省略することができる。
〔その他の実施形態〕
以上の実施形態では、光ビームを用いた電子写真方式の画像形成装置について説明してきたが、これに限定されるものではない。たとえば、光ビームを用いて印画紙に露光を行うレーザイメージャなど、各種の画像形成装置に本発明の各実施形態を適用することが可能であり、良好な結果を得ることが可能である。
以上の実施形態では、光ビームを用いた電子写真方式の画像形成装置について説明してきたが、これに限定されるものではない。たとえば、光ビームを用いて印画紙に露光を行うレーザイメージャなど、各種の画像形成装置に本発明の各実施形態を適用することが可能であり、良好な結果を得ることが可能である。
また、光ビームを発生させる光源としては、半導体レーザ(LD)以外の他の光源を用いた場合であっても適用することが可能である。
100 画像形成装置
101 制御部
110 画像読み取り部
120 画像データ記憶部
130 画像処理部
140 発光駆動部
150 画像形成部
101 制御部
110 画像読み取り部
120 画像データ記憶部
130 画像処理部
140 発光駆動部
150 画像形成部
Claims (4)
- 第1から第Nまでの複数Nの光ビームを発生する光源と、
画像データに応じて前記光源が複数Nの光ビームを発生させるよう発光駆動する発光駆動部と、
前記発光駆動部による前記光源の発光駆動の際に複数Nの光ビームそれぞれの光量を調整するよう制御する制御部と、を備え、
複数Nの光ビームを像担持体の主走査方向に走査することで1回の走査で複数Nライン分の露光を行い、前記像担持体を前記主走査方向と直交する副走査方向に駆動する画像形成装置であって、
前記制御部は、
第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによって形成される領域の濃度と第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、前記光源の第1番目の光ビームから第N番目の光ビームの光量を調整し、
第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームとによって形成される領域の濃度と、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームと第n+3番目の光ビームとによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、第n番目の光ビームの光量と第n+3番目の光ビームの光量とを調整する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、
第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームとによって形成される領域の濃度と、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームと第n+3番目の光ビームとによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、第n番目の光ビームの光量と第n+3番目の光ビームの光量とを調整し、
調整された第n番目の光ビームの光量と第n+3番目の光ビームの光量とを基準にして、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによって形成される領域の濃度と第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、前記光源の第1番目の光ビームから第N番目の光ビームの光量を調整する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 第1から第Nまでの複数Nの光ビームを発生する光源と、画像データに応じて前記光源が複数Nの光ビームを発生させるよう発光駆動する発光駆動部と、前記発光駆動部による前記光源の発光駆動の際に複数Nの光ビームそれぞれの光量を調整するよう制御する制御部と、を備え、複数Nの光ビームを像担持体の主走査方向に走査することで1回の走査で複数Nライン分の露光を行い、前記像担持体を前記主走査方向と直交する副走査方向に駆動する画像形成装置を制御する画像形成制御プログラムであって、
第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによって形成される領域の濃度と第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、前記光源の第1番目の光ビームから第N番目の光ビームの光量を調整し、
第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームとによって形成される領域の濃度と、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームと第n+3番目の光ビームとによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、第n番目の光ビームの光量と第n+3番目の光ビームの光量とを調整する、
ように画像形成装置のコンピュータを機能させる画像形成制御プログラム。 - 第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームとによって形成される領域の濃度と、第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームと第n+3番目の光ビームとによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、第n番目の光ビームの光量と第n+3番目の光ビームの光量とを調整し、
調整された第n番目の光ビームの光量と第n+3番目の光ビームの光量とを基準にして、第n番目の光ビームと第n+1番目の光ビームによって形成される領域の濃度と第n+1番目の光ビームと第n+2番目の光ビームによって形成される領域の濃度とが等しくなるように、前記光源の第1番目の光ビームから第N番目の光ビームの光量を調整する、
ように画像形成装置のコンピュータを機能させる請求項3記載の画像形成制御プログラム。
Priority Applications (1)
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JP2016168164A JP2018034374A (ja) | 2016-08-30 | 2016-08-30 | 画像形成装置及び画像形成制御プログラム |
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2020066134A (ja) * | 2018-10-22 | 2020-04-30 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置および出力補正プログラム |
-
2016
- 2016-08-30 JP JP2016168164A patent/JP2018034374A/ja active Pending
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