JP5262602B2 - 画像形成装置および画像形成装置制御プログラム - Google Patents
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Description
ここで、LD#1〜LD#8の配置間隔が所定の値より若干小さく設定されている場合、あるいは、光学系の歪みなどによってLD#1〜LD#8による8ビームの間隔が所定の値より若干小さく像担持体上に照射される場合、N回目の走査における8番目の露光と、N+1回目の走査における1番目の露光との隣接箇所(図3(a))では、他の露光の隣接箇所よりも間隔が広がってしまう。
ここで、LD#1〜LD#8の配置間隔が所定の値より若干大きく設定されている場合、あるいは、光学系の歪みなどによってLD#1〜LD#8による8ビームの間隔が所定の値より若干大きく像担持体上に照射される場合、N回目の走査における8番目の露光と、N+1回目の走査における1番目の露光との隣接箇所(図4(b))では、他の露光の隣接箇所よりも間隔が狭くなってしまう。
ここで、N回目の走査における隣接する露光(1ライン目の露光と2ライン目の露光、2ライン目の露光と3ライン目の露光、3ライン目の露光と4ライン目の露光、4ライン目の露光と5ライン目の露光、5ライン目の露光と6ライン目の露光、6ライン目の露光と7ライン目の露光、7ライン目の露光と8ライン目の露光)は同時(時間差無し)になされている。
以上のようにして発生する濃度差に対して、8ライン目と次の1ライン目との隣接2ライン(図6(d81))が濃いのであれば、その2ラインの露光量を低くし、一方、8ライン目と次の1ライン目との隣接2ライン(図6(d81))が淡いのであれば、その2ラインの露光量を高くすればよい。
また、たとえば、以上のような濃度差を、露光量の調整により解消する手法が、後述する特許文献2に記載されている。
ここでは、マルチビームとして8ビームのLDアレイを用いた場合を想定する。ここでは、この8ビームアレイを、図9(a)のようにして、所定の角度θだけ傾けることで、所望のビーム間ピッチ(副走査ピッチ)pに設定してマルチビームの露光を行う。
LD発光点間隔:30μm ,
コリメータレンズ焦点距離f_col:30mm,
シリンダレンズ焦点距離f_cy:112.8mm,
走査光学系副走査倍率m:1.2倍,
であるとする。
p=7*d*sinθ*f_cy/(f_col*m)
となる。
ここでは、θが9.0°から僅か±0.3°ずれただけで、約5μm (約1/4画素)の明らかに分かるピッチ誤差になってしまう。このため、特許文献1の手法では、安定性が低下しやすく、ずれが生じやすくなるという問題が発生する。
(1)請求項1記載の発明は、複数nの光源からの複数nの光線を像担持体の主走査方向に走査することで1回の走査で複数nライン分の露光を行い、像担持体を前記主走査方向と直交する副走査方向に駆動する画像形成装置であって、画像データに応じて前記複数nの光源をそれぞれ発光駆動する光源駆動部と、N回目の走査におけるn番目の露光とN+1回目の走査における1番目の露光との隣接箇所に発生する濃度むらに応じて、該1番目の露光量と該n番目の露光量とを前記濃度むらを解消するように補正値を定めると共に、2番目〜n−1番目の露光量について、前記1番目と前記n番目の補正値に基づいて複数nの光源の中心または中央に位置する光源に向かって光源の露光量の補正値の絶対値が徐々に小さくなるように符号を反転させつつそれぞれの露光量の補正値を定め、それぞれの補正値に基づいて、前記光源駆動部による複数nの光源の露光量を補正するよう制御する制御部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
この発明では、複数nライン分の露光を並行して行う際に、N回目の走査におけるn番目の露光とN+1回目の走査における1番目の露光との隣接箇所に発生する濃度むらに応じて、該1番目の露光量と該n番目の露光量とを濃度むらを解消するように補正値を定めると共に、2番目〜n−1番目の露光量について、1番目とn番目の補正値に基づいて複数nの光源の中心または中央に位置する光源に向かって光源の露光量の補正値の絶対値が徐々に小さくなるように符号を反転させつつそれぞれの露光量の補正値を定め、それぞれの補正値に基づいて、光源駆動部による複数nの光源の露光量を補正するよう制御する。
さらに、隣接するaラインとbラインとの2ライン合計の光量変化αと、隣接するbラインとcラインとの2ライン合計の光量変化βとで、α・βそれぞれ正負が異なる方向になるように、露光量の補正を行う。
〔第一実施形態〕
本実施形態が適用される画像形成装置は、複数の光源からの複数n本のレーザビームを像担持体の主走査方向に走査して、複数nライン分の露光を並行して行うマルチビーム型の画像形成装置である。
なお、この実施形態では、画質を劣化させることなく、複数のレーザビームを露光に用いる画像形成装置100の基本的な構成要件を中心に説明する。したがって、画像形成装置として一般的であり、周知となっている構成要件については省略している。
この図1において、101は画像形成装置100の各部を制御するためにCPUなどで構成された、画像データや所定の命令データに応じてレーザの発光の制御を行う制御部である。105は予め測定された濃度むらのデータ、各種補正に必要なデータなどを記憶する記憶部である。110は外部機器や図示されないスキャナなどからの画像データを受ける画像入力部である。120は画像データに応じて所定の画像処理を実行する画像処理部である。130は制御部101の制御に基づいて光源を駆動するレーザ駆動部である。150は複数n本のレーザビームで走査を行う露光ユニットであり、後述する各種の光学部品で構成されている。161はプロセスユニットに含まれる感光体ドラムである。
また、以上の構成において、制御部101が複数nラインのレーザビームについての露光量の補正値を定め、それぞれの補正値に基づいて、源駆動部130による複数nの光源の露光量を補正するようになっている。
さらに、隣接するaラインとbラインとの2ライン合計の光量変化αと、隣接するbラインとcラインとの2ライン合計の光量変化βとで、α・βそれぞれ正負が異なる方向になるように、露光量の補正を行う。
以上のような補正値の具体例について、図2に一例を示す。
以上のように、本実施形態によれば、複数nライン同時露光による画像形成の際に、副走査方向ビーム間隔差と相反則不軌とによって生じる画像濃度差を適切に解消することが可能になる。
また、以上の実施形態では、レーザビームを用いた電子写真方式の画像形成装置について説明してきたが、これに限定されるものではない。たとえば、レーザビームを用いて印画紙に露光を行うレーザイメージャなど、各種の画像形成装置に本発明の各実施形態を適用することが可能であり、良好な結果を得ることが可能である。
101 全体制御部
120 画像処理部
130 レーザ駆動部
140 プリントエンジン
150 露光ユニット
160 プロセスユニット
Claims (6)
- 複数nの光源からの複数nの光線を像担持体の主走査方向に走査することで1回の走査で複数nライン分の露光を行い、像担持体を前記主走査方向と直交する副走査方向に駆動する画像形成装置であって、
画像データに応じて前記複数nの光源をそれぞれ発光駆動する光源駆動部と、
N回目の走査におけるn番目の露光とN+1回目の走査における1番目の露光との隣接箇所に発生する濃度むらに応じて、該1番目の露光量と該n番目の露光量とを前記濃度むらを解消するように補正値を定めると共に、2番目〜n−1番目の露光量について、前記1番目と前記n番目の補正値に基づいて複数nの光源の中心または中央に位置する光源に向かって光源の露光量の補正値の絶対値が徐々に小さくなるように符号を反転させつつそれぞれの露光量の補正値を定め、それぞれの補正値に基づいて、前記光源駆動部による複数nの光源の露光量を補正するよう制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記N回目の走査におけるn番目の露光とN+1回目の走査における1番目の露光との隣接箇所に発生する濃度むらが、複数n本の光線の副走査方向の間隔に起因するものである、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記N回目の走査におけるn番目の露光とN+1回目の走査における1番目の露光との隣接箇所に発生する濃度むらが、N走査における露光タイミングとN+1走査における露光タイミングとの露光時刻差による相反則不軌に起因するものである、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記露光量の補正において、前記複数nの光源の中心または中央に位置する光源の露光量については、補正量として0を含むように前記補正値を定める、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
隣接するaラインとbラインとの2ライン合計の光量変化αと、隣接するbラインとcラインとの2ライン合計の光量変化βとで、α・βそれぞれ正負が異なる方向になるように、前記露光量の補正を行う、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 複数nの光源からの複数nの光線を像担持体の主走査方向に走査することで1回の走査で複数nライン分の露光を行い、像担持体を前記主走査方向と直交する副走査方向に駆動する画像形成装置の画像形成動作を制御する画像形成装置制御プログラムであって、
画像データに応じて前記複数nの光源をそれぞれ発光駆動する光源駆動部、
N回目の走査におけるn番目の露光とN+1回目の走査における1番目の露光との隣接箇所に発生する濃度むらに応じて、該1番目の露光量と該n番目の露光量とを前記濃度むらを解消するように補正値を定めると共に、2番目〜n−1番目の露光量について、前記1番目と前記n番目の補正値に基づいて複数nの光源の中心または中央に位置する光源に向かって光源の露光量の補正値の絶対値が徐々に小さくなるように符号を反転させつつそれぞれの露光量の補正値を定め、それぞれの補正値に基づいて、前記光源駆動部による複数nの光源の露光量を補正するよう制御する制御部、
として画像形成装置のコンピュータを動作させることを特徴とする画像形成装置制御プログラム。
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