JP2006301252A - レーザ光学ユニット、レーザ光学装置及び画像形成装置 - Google Patents

レーザ光学ユニット、レーザ光学装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の発光部を有する従来のレーザ走査光学系を変更することなく、複数のレーザ光の干渉による光量変動を抑制する。
【解決手段】画像形成装置の露光部10は、2つの発光部11a及び11bを有するレーザ光源11と、レーザ光源11から射出された2つの光束に共通に設けられたコリメータレンズ12と、コリメータレンズ12から射出された2つの光束の透過を制限するスリット13と、前記2つの光束に共通に設けられ、スリット13を透過した2つの光束を主走査方向に走査するポリゴンミラー15と、を有し、2つの発光部11a及び11bの配列方向と副走査方向とのなす角をθ(°)、発光部間の距離をd(μm)、レーザ光の波長をλ(nm)、コリメータレンズ12の焦点距離をf(mm)、スリット13の幅をw(mm)とした場合、レーザ光源11は、0.9≦cosθ≦(w・d)/(0.872・f・λ)を満たすべく配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、レーザ光学ユニット、レーザ光学装置、レーザ光学装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置における高速化を実現する手段の一つとして、複数のレーザ光を同時に並行走査して画像形成を行う技術が種々提案されている。例えば、特許文献1には、複数の発光部を有する半導体レーザアレイを用い、その発光部を副走査方向に配列して並行走査することにより、高速な画像形成を実現する技術が開示されている。
しかしながら、一般に、半導体レーザアレイから射出される複数のレーザ光(光束)の特性は極めて揃っており、可干渉性が高いため、ある光源の点灯時間と他の光源の点灯時間とが重なる場合、複数のレーザ光が交差する位置では干渉縞が生じる。レーザ走査光学系を構成するコリメータレンズの後方には、感光体ドラム上のビームスポットを整形するためのスリット(開口部)が配置されているが、レーザ発振が不安定で干渉縞の分布が変動すると、このスリットを透過する光量が変動することにより濃度変動(濃度ムラ)を引き起こす。これにより、例えば、全面黒画像に不規則な白スジが発生する等の画質劣化が生じるという問題がある。そこで、特許文献2では、干渉縞の分布変動による透過光量変動を抑制するように、スリットの幅を選択する方法が提案されている。
特開昭57−22218号公報 特開2004−109588号公報
しかしながら、上記特許文献2の方法は、スリット幅を変更することになるため、露光面(例えば、感光体ドラム面)におけるビームスポット径に影響を与える。従って、露光面上でのビームスポット径を所定の径にするため、レンズ特性の変更等、レーザ走査光学系を再度設計し直す必要があり、より多くの開発費用及び開発工数が生じてしまう。
本発明の課題は、複数の発光部を有する従来のレーザ走査光学系を変更することなく、複数のレーザ光の干渉による光量変動を抑制することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、光束を主走査方向に走査する走査器を備えたレーザ光学装置に組み込まれるレーザ光学ユニットであって、同時に点灯する時期を有する2つの発光部を含むレーザ光源と、前記レーザ光源から射出された2つの光束に共通に設けられたコリメータレンズと、前記2つの光束に共通に設けられ、前記コリメータレンズから射出され前記走査器に入射される前記2つの光束の透過を制限するスリットと、を有し、前記発光部の配列方向と副走査方向とのなす角をθ(°)、前記発光部間の距離をd(μm)、レーザ光の波長をλ(nm)、前記コリメータレンズの焦点距離をf(mm)、前記スリットの幅をw(mm)とした場合、0.9≦cosθ≦(w・d)/(0.872・f・λ)を満たすことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のレーザ光学ユニットにおいて、前記スリットは、その長手方向が前記主走査方向と一致することを特徴としている。
請求項3に記載のレーザ光学装置は、同時に点灯する時期を有する2つの発光部を含むレーザ光源と、前記レーザ光源から射出された2つの光束に共通に設けられたコリメータレンズと、前記2つの光束に共通に設けられ、前記コリメータレンズから射出された2つの光束の透過を制限するスリットと、前記2つの光束に共通に設けられ、前記スリットを透過した2つの光束を主走査方向に走査する走査器と、を有し、前記発光部の配列方向と副走査方向とのなす角をθ(°)、前記発光部間の距離をd(μm)、レーザ光の波長をλ(nm)、前記コリメータレンズの焦点距離をf(mm)、前記スリットの幅をw(mm)とした場合、前記レーザ光源は、0.9≦cosθ≦(w・d)/(0.872・f・λ)を満たすべく配置されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3記載のレーザ光学装置において、前記スリットは、その長手方向が前記主走査方向と一致することを特徴としている。
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項3に記載のレーザ光学装置を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、従来のレーザ走査光学系を変更することなく、複数のレーザ光の干渉による光量変動を抑制することができる。
また、本発明のレーザ光学装置を備えた画像形成装置では、複数のレーザ光の干渉による光量変動の抑制により、画質劣化を防止することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
まず、本実施形態における構成について説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の概略構成を示す。画像形成装置100は、例えば、複写機、プリンタ等であり、レーザ光を感光体ドラム1上に走査して静電潜像を形成する露光部10と、感光体ドラム1と、感光体ドラム1を帯電させる帯電部2と、感光体ドラム1上にトナーを付着させる現像部3と、転写部4と、感光体ドラム1の周面上に残ったトナーをクリーニングするクリーナ5と、感光体ドラム1の表面を除電する除電部6により構成される。転写部4は、転写紙Pを帯電させてトナー像を吸着させて転写させる転写電極4Aと、転写紙Pを除電して感光体ドラム1から分離させる分離電極4Bを備える。本実施形態では、感光体ドラム1の回転方向を副走査方向とし、感光体ドラム1の軸方向(長手方向)を主走査方向とする。
画像形成を行うには、まず、帯電部2により感光体ドラム1の表面が一様に帯電される。そして、スキャナ等により原稿から読み取られた画像データに基づいて露光部10のレーザ光が射出され、感光体ドラム1の表面に潜像が形成される。そして、現像部3により、潜像が反転現像され、感光体ドラム1上にトナー像が形成される。そして、用紙収納部(図示略)から給紙された転写紙Pが転写位置へと搬送される。
そして、転写電極4Aにより、転写紙Pが感光体ドラム1の現像面に圧接した形で帯電され、感光体ドラム1のトナー像が転写紙Pに吸着されて転写される。そして、分離電極4Bにより、帯電した転写紙Pが除電され、感光体ドラム1から転写紙Pが分離される。その後、定着部(図示略)により、加熱及び加圧によってトナー像が転写紙P上に定着され、排紙ローラから排出される。そして、クリーナ5により、感光体ドラム1の表面に残留しているトナーが除去され、更に、除電部6による感光体ドラム1の除電によって、感光体ドラム1の表面が均一化されて、一連の画像形成が終了する。
デジタル複写機やプリンタ等のデジタル画像形成装置では、通常、レーザ光で感光体ドラム上を走査露光して画像形成を行っている。図2は、露光部10を構成するレーザ走査光学系の一例を示す斜視図である。
レーザ走査光学系は、図2に示すように、2つの発光部11a及び11bを有するレーザ光源11、コリメータレンズ12、スリット13、シリンドリカルレンズ14、ポリゴンミラー15、fθレンズ16、シリンドリカルレンズ17、ミラー18、水平同期センサ19を備えて構成される。レーザ光源11の2つの発光部11a及び11bは半導体レーザであり、これら2つの発光部は、副走査方向に対して角度θをなして配列されている。なお、角度θの算出方法については、後に詳細に説明する。ミラー18及び水平同期センサ19は、感光体ドラム1の画像形成領域から外れた位置に設けられている。
図2に示したレーザ光源11、コリメータレンズ12及びスリット13により、本発明のレーザ光学ユニットが構成され、当該レーザ光学ユニットとポリゴンミラー15により、本発明のレーザ光学装置が構成される。
発光部11a及び11bの各々から射出された2つの光束は、コリメータレンズ12により平行光束とされ、感光体ドラム1上のビームスポットを整形するためのスリット13により、コリメータレンズ12から射出された2つの光束の透過が制限される。スリット13を透過した2つの光束は、シリンドリカルレンズ14により、回転中のポリゴンミラー15の鏡面に結像され、その鏡面で反射されることにより偏向される。ポリゴンミラー15の反射鏡面は、仮想光源とみなすことができる。仮想光源から感光体ドラム1表面までの距離が、反射鏡面の向きによって異なるため、fθレンズ16により、仮想光源から射出された光束の主走査速度への影響が補正される。
fθレンズ16から射出された2つの光束は、シリンドリカルレンズ17により、感光体ドラム1上に結像される。感光体ドラム1上に結像された2つの光束の走査ラインは、図2のLa、Lbのようになる。また、図2に示すように、ポリゴンミラー15から反射された2つの光束の一部はミラー18により反射される。ミラー18で反射された2つの光束は、水平同期センサ19で検出され、その検出結果に基づいて、2つの光束の露光開始位置が決定される。図2の露光部10を備える画像形成装置100では、ポリゴンミラー15の回転により走査露光(主走査)を行い、感光体ドラム1の回転により副走査を行うことにより、画像が形成される。
なお、図2では、スリット13を透過した2つの光束を主走査方向に走査する走査器として、8つの鏡面を有するポリゴンミラー15を用いる場合を示しているが、走査器を構成する鏡面の数は特に限定されない。
図3に、レーザ光源11、コリメータレンズ12及びスリット13の位置関係を示す。図3に示すように、レーザ光源11から射出された2つの光束は、コリメータレンズ12を通過すると、各光束の主光線は互いに交差する。交差角を2α、レーザ光源11の2つの発光部間の距離をd、コリメータレンズ12の焦点距離をfとすると、式(1)の関係を満たす。
sinα=d/(2・f) …(1)
ここで、|α|≪1である。なお、スリット13は、コリメータレンズ12の像側焦点近傍に配置されるのが一般的である。
ところで、レーザ光源11から射出された2つの光束の特性は極めて揃っており、可干渉性が非常に高いため、2つの光束が交差する位置では干渉縞が生じる。図4(a)に、2つの平面波の干渉を示す。以下、2つの平面波をそれぞれ、平面波1、平面波2と呼ぶ。平面波1、平面波2の強度をそれぞれ、I1、I2とし、平面波1、平面波2の波数ベクトル(3次元ベクトル)をそれぞれ、k1、k2とすると、平面波1と平面波2の合成波の強度Iは、式(2)のように表される。
Figure 2006301252
ここで、ベクトルrは、2つの平面波が存在する3次元空間における任意の方向ベクトル(x, y, z)であり、φ10は平面波1の初期位相、φ20は平面波2の初期位相である。また、平面波1及び平面波2の波長を共にλとすると、これらの平面波の波数ベクトルの絶対値は式(3)を満たす。
Figure 2006301252
式(2)に示す合成波は定在波に相当し、周波数は一定で振幅が場所によって変化していることを示している。振幅及び強度の等しい位置は、式(4)に示すベクトルで表され、2つの平面波の進行方向の二等分線方向に垂直な平面群に存在する。
Figure 2006301252
波数ベクトルk1、k2と、ベクトルKの関係を図4(b)に示す。合成波の振幅及び強度の等しい位置の間隔Λは、式(5)のように表される。
Figure 2006301252
図5に、スリット13に入射するレーザ光が単独(1つの光束)である場合のスリット面上の強度分布を示す。図5(a)は、X軸方向(スリット13の長手方向)の強度分布を示し、図5(b)は、Y軸方向(スリット13の縦方向)の強度分布を示す。ここで、X軸方向は、光束の主走査方向に対応し、Y軸方向は、光束の副走査方向に対応する。単独のレーザ光の場合、図5(a)及び(b)に示すように、中央部の強度が最大となるなだらかな強度分布となっているため、スリット面上(XY平面上)での強度分布には、図5(c)に示すように、干渉縞が現れない。一方、スリット13に2つのレーザ光(2つの光束)が入射する場合は、双方のレーザ光の干渉により、スリット面上での強度分布は図6(a)又は(b)のようになり、周期Λ(式(5))の干渉縞が現れる。
スリット13は、干渉縞の一部のみを透過するため、レーザ光源11のレーザ発振が不安定で干渉縞が変化すると、スリット13を透過する光量が変動する。図7に、干渉縞の周期Λに対するスリット13の副走査方向の幅wの比(w/Λ)と、スリット13の透過光量の変動分と平均値の比であるコントラストCの関係を示す。実際には、レーザ光源11から射出される2つの光束の光量は僅かに異なることがあるため、コントラストCの最大値は1より小さくなり、最小値は0より大きくなる。
w/Λは、式(1)及び式(5)より、式(6)のように表される。
w/Λ=(w・d)/(f・λ) …(6)
本実施形態では、スリット13の副走査方向の幅(以下、「スリット幅」と呼ぶ。)w=0.58mm、レーザ光源11の発光部間の距離d=14μm、コリメータレンズ12の焦点距離f=12mm、レーザの発振波長λ=780nmとする。このとき、w/Λ=(w・d)/(f・λ)=0.868である。図7より、w/Λ=0.868のとき、C=0.15程度、光量変動は30%弱であり、実際の画像では、時折、全面黒画像に不規則な白スジが発生し、画質劣化を招く。図7より、w/Λが1に近いほどコントラストCが小さくなり、光量変動を抑制できることがわかる。
そこで、図2に示したように、発光部11a及び11bの配列を、副走査方向に対して角度θだけ傾けることで、図8に示すように、干渉縞の周期に対する実効的なスリット幅が拡大する。実効的なスリット幅w'は式(7)のように表される。
w'=w/cosθ …(7)
スリット13を傾けても式(7)と同様の効果が得られるが、ビームスポット径が変化するため、不適切である。
図9に、発光部11a及び11bの傾斜角θと、全面黒画像の不規則な白スジの発生状況との関係を示す。図9によれば、傾斜角θ≧6°において、不規則な白スジが発生しないことが明らかになった。θ=6°では、(w'・d)/(f・λ)=0.872、コントラストC=0.14であり、光量変動は25%以下に抑制されている。即ち、傾斜角θが式(8)を満たしていれば、全面黒画像の不規則な白スジは発生しないことになる。
(w・d)/(f・λ・cosθ)≧0.872 …(8)
本実施形態では、θ=10°としており、このとき、(w・d)/(f・λ・cosθ)=0.881となり、式(8)の関係を満たしているため、全面黒画像の不規則な白スジは発生しない。
ところで、発光部11a及び11bの配列を副走査方向に対して傾けた角度に応じて、感光体ドラム1上の各ビームスポットの位置関係が変化する。図10(a)は、発光部11a及び11bの配列が副走査方向と略並行である場合の各ビームスポットの位置関係を示し、図10(b)は、発光部11a及び11bの配列を副走査方向に対して角度θだけ傾けた場合の各ビームスポットの位置関係を示す。各ビームスポットの主走査方向における間隔は、各々のレーザ光を変調する画像データのタイミングを調整することで対応可能である。
一方、各ビームスポットの走査ラインの副走査方向における間隔、所謂、副走査ピッチについては、レーザ走査光学系の副走査方向の倍率をβとすると、発光部11a及び11bの配列が副走査方向と略並行である場合、発光部間の間隔dと副走査ピッチpの関係は式(9)のように表される。
p=β・d …(9)
また、発光部11a及び11bの配列が副走査方向に対して角度θだけ傾いている場合の副走査ピッチp1は式(10)のように表される。
1=β・d・cosθ …(10)
図11に、発光部11a及び11bの各々から射出された光束に対応するビームスポットの走査ライン(実線)を示す。図11に示すように、発光部11a及び11bの配列が副走査方向に対して傾いているか否かに関わらず、同一のビームスポットの走査ピッチは2・pである。従って、図11に示すように、同一のビームスポットの走査ピッチ2・pは、副走査ピッチp1、p2の和となる。即ち、p2は式(11)のように表される。
2=2・p−p1 …(11)
図11に示したp1とp2との差が大きくなると、周期的な濃度変動が生じ、画質の劣化を招く。実際に、p1−p2の値と画質の劣化状況の関係を調べたところ、p1−p2が式(9)に示した副走査ピッチpの1/4倍以上になると、周期的な濃度変動やモラレ等の画像不良が顕著に発生することが確認されている。副走査ピッチの変動量を(p1−p2)/(p1+p2)とすると、p1−p2=(1/4)・pのとき、この変動量は0.125となる。一方、式(12)に示すように、副走査ピッチの変動量が0.1以下になると、画像不良が生じないことが確認されている。
(p1−p2)/(p1+p2)≦0.1 …(12)
即ち、式(9)〜式(12)により、発光部11a及び11bの副走査方向に対する傾斜角θが式(13)の関係を満たしていれば、周期的な濃度変動は発生しないことになる。
cosθ≧0.9 …(13)
従って、複数レーザ光の干渉による不規則な濃度変動と、副走査ピッチの変動による規則的な濃度変動を抑制するためには、式(8)及び式(13)より、傾斜角θの範囲は式(14)を満たせばよい。
0.9≦cosθ≦(w・d)/(0.872・f・λ) …(14)
本実施形態において式(14)を満たす範囲は6°≦θ≦25°である。なお、式(14)に示す条件は、レーザ走査光学系の光学的な設計条件であり、物理的な設計条件に基づくものではない。
以上のように、本実施形態によれば、レーザ光源11が有する2つの発光部11a及び11bの配列方向と副走査方向とのなす角度θを0.9≦cosθ≦(w・d)/(0.872・f・λ)としたことにより、従来のレーザ走査光学系を変更することなく、複数のレーザ光の干渉による光量変動を抑制することができる。
また、上記角度θを満たすように配置されたレーザ光源11を有する画像形成装置100では、複数のレーザ光の干渉による光量変動の抑制により、画質劣化を防止することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 図1の画像形成装置の露光部(レーザ走査光学系)の概略構成を示す図である。 レーザ光源、コリメータレンズ、スリットの位置関係を示す図である。 2つの平面波の干渉を示す図である。 単独のレーザ光のスリット面上での光強度分布を示す図である。 2つのレーザ光が干渉したときのスリット面上での光強度分布を示す図である。 スリット幅w/干渉縞周期ΛとコントラストCの関係を示す図である。 レーザ光源が有する2つの発光部の配列方向を副走査方向に対して角度θ傾斜させたときの実効的なスリット幅w'を示す図である。 レーザ光源の傾斜角θと白スジ発生状況との関係を示す図である。 感光体ドラム上のビームスポットの位置関係を示す図である。 レーザ光源を副走査方向に対して傾斜させたときの走査ラインを示す図である。
符号の説明
1 感光体ドラム
2 帯電部
3 現像部
4 転写部
4A 転写電極
4B 分離電極
5 クリーナ
6 除電部
10 露光部(レーザ走査光学系)
11 レーザ光源
11a、11b 発光部
12 コリメータレンズ
13 スリット
14 シリンドリカルレンズ
15 ポリゴンミラー(走査器)
16 fθレンズ
17 シリンドリカルレンズ
18 ミラー
19 水平同期センサ
100 画像形成装置
P 転写紙

Claims (5)

  1. 光束を主走査方向に走査する走査器を備えたレーザ光学装置に組み込まれるレーザ光学ユニットであって、
    同時に点灯する時期を有する2つの発光部を含むレーザ光源と、
    前記レーザ光源から射出された2つの光束に共通に設けられたコリメータレンズと、
    前記2つの光束に共通に設けられ、前記コリメータレンズから射出され前記走査器に入射される前記2つの光束の透過を制限するスリットと、
    を有し、前記発光部の配列方向と副走査方向とのなす角をθ(°)、前記発光部間の距離をd(μm)、レーザ光の波長をλ(nm)、前記コリメータレンズの焦点距離をf(mm)、前記スリットの幅をw(mm)とした場合、
    0.9≦cosθ≦(w・d)/(0.872・f・λ)
    を満たすことを特徴とするレーザ光学ユニット。
  2. 前記スリットは、その長手方向が前記主走査方向と一致することを特徴とする請求項1記載のレーザ光学ユニット。
  3. 同時に点灯する時期を有する2つの発光部を含むレーザ光源と、
    前記レーザ光源から射出された2つの光束に共通に設けられたコリメータレンズと、
    前記2つの光束に共通に設けられ、前記コリメータレンズから射出された2つの光束の透過を制限するスリットと、
    前記2つの光束に共通に設けられ、前記スリットを透過した2つの光束を主走査方向に走査する走査器と、
    を有し、前記発光部の配列方向と副走査方向とのなす角をθ(°)、前記発光部間の距離をd(μm)、レーザ光の波長をλ(nm)、前記コリメータレンズの焦点距離をf(mm)、前記スリットの幅をw(mm)とした場合、前記レーザ光源は、
    0.9≦cosθ≦(w・d)/(0.872・f・λ)
    を満たすべく配置されていることを特徴とするレーザ光学装置。
  4. 前記スリットは、その長手方向が前記主走査方向と一致することを特徴とする請求項3記載のレーザ光学装置。
  5. 請求項3に記載のレーザ光学装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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