JP6146539B2 - 伸縮式回転伝達軸 - Google Patents

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Description

本発明は、回転力(トルク)を伝達可能で、且つ、軸方向に伸縮可能なシャフトとして使用する、伸縮式回転伝達軸の改良に関する。本発明の伸縮式回転伝達軸は、例えば、自動車の操舵装置を構成するステアリングシャフトや中間シャフト(インターミディエイトシャフト)等に適用される。
自動車の操舵装置は、例えば図15に示す様に構成して、ステアリングホイール1の動きをステアリングギヤユニット2に伝達する様にしている。ステアリングホイール1の動きは、ステアリングシャフト3と、自在継手4aと、中間シャフト5と、自在継手4bと、を介して、ステアリングギヤユニット2の入力軸6に伝達される。すると、ステアリングギヤユニット2が、左右1対のタイロッド7、7を押し引きして、操舵輪に所望の舵角を付与する。図15に示した例では、電動モータ8によりステアリングシャフト3に対し、運転者がステアリングホイール1に加えた力に応じた補助力を付与する、電動式パワーステアリング装置を組み込んでいる。
又、上述の様な操舵装置を構成するステアリングシャフト3や中間シャフト5として、例えば特許文献1、2に記載されたものが、従来から知られている。特許文献1、2に記載された構造の場合には、内軸と外軸との間に複数個の玉を配置する事により、各玉を介して両軸同士の間で回転力を伝達可能とすると共に、両軸同士の軸方向に関する相対変位を可能としている。図16〜17は、この様な回転力を伝達可能で、且つ、軸方向の相対変位(伸縮)を可能とした伸縮式回転伝達軸の1例を示している。図16〜17に示した伸縮式回転軸は、内軸9と、外軸10と、複数の玉11、11と、を備える。内軸9の外周面の円周方向2個所には、径方向内方に凹入する状態で、インナ側凹溝12、12が、それぞれ軸方向に形成されている。又、各インナ側凹溝12、12に対し円周方向に関する位相が90度ずれた位置に、各インナ側凹溝12、12と同形状であるが、組立状態で各玉11、11が配置されない、インナ側予備凹溝13、13を設けている。
又、外軸10は、内軸9を挿入可能な中空筒状としている。外軸10の内周面の円周方向2個所で各インナ側凹溝12、12と整合する位置には、径方向外方に凹入する状態で、アウタ側凹溝14、14が、それぞれ軸方向に形成されている。又、各アウタ側凹溝14、14に対し円周方向に関する位相が90度ずれた位置に、各アウタ側凹溝14、14と同形状であるが、組立状態で各玉11、11が配置されない、アウタ側予備凹溝15、15を設けている。又、各玉11、11は、インナ側、アウタ側各凹溝12、14同士の間に、それぞれ配置されている。各玉11、11は、図16に示す様に、インナ側、アウタ側各凹溝12、14同士の間に、それぞれ複数個ずつ、軸方向に直列に並べた状態で配置されている。そして、両軸9、10同士の間で、各玉11、11を介して回転の伝達が可能で、且つ、両軸9、10同士が互いに軸方向に摺動可能としている。
ところで、上述した様な伸縮式回転伝達軸に生じるがたつきを抑制し、異音の発生を防止すると共に、安定した伸縮動作を確保する為に、例えば特許文献3に記載されている様に、予圧付与機能を有する板ばねの如き案内板を組み込む構造が考えられている。特許文献3の従来構造の場合、インナ側凹溝の内面と各玉の転動面との間部分に案内板を設置し、各玉をアウタ側凹溝の内面に押し付け、各玉に予圧を付与する事により、伸縮式回転伝達軸のがたつきを抑制している。但し、この従来構造の様に、インナ側凹溝の内面と各玉の転動面との間部分に案内板を設置する構造を採用した場合、各部の構造如何によっては、次の様な問題を生じる可能性がある。
第一に、伸縮式回転伝達軸を組み立てた後の状態で、各案内板が大きく撓み変形する構造の場合には、各案内板が、長期間に亙る使用による疲労により、損傷する可能性がある。
第二に、回転力の伝達時に、各案内板が大きく撓み変形する構造の場合にも、各案内板が、長期間に亙る使用による疲労により、損傷する可能性がある。
第三に、伸縮式回転伝達軸を構成する内軸と外軸とが軸方向に相対変位する事により、各玉が各案内板の表面(転走面)上を転走すると、各案内板の表面には、各玉の転動面から繰り返し圧縮荷重が加わる。この為、各案内板の裏面(転走面とは反対側の面)がインナ側凹溝の内面によって支承されていない場合には、引っ張り変形が繰り返し加わる可能性があり、各案内板の損傷の原因になる。
尚、上述した第二の問題と第三の問題とは、伸縮式回転伝達軸をステアリングシャフトや中間シャフトとして車両に組み込んで使用する場合に、同時に且つ頻繁に発生し易い。
第四に、上述した第一及び第二の理由により、各案内板が大きく撓み変形した場合、各案内板と内軸の外周面(又は外軸の内周面)とが接触する可能性があり、当該接触部に過大な摩耗が生じる可能性がある。
日本国特開2008−6903号公報 日本国特開2007−16951号公報 日本国特表2011−500421号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、伸縮式回転伝達軸のがたつきを抑えられる構造を、案内板の損傷防止と各部の摩耗を防止しつつ実現できる、伸縮式回転伝達軸を実現すべく発明したものである。
本発明の伸縮式回転伝達軸は、内軸と、外軸と、複数個の玉と、内側案内板と、外側案内板と、を備え、前記内軸と前記外軸とを、互いの間での回転力の伝達及び軸方向の相対変位を可能に組み合わせて成る。
前記内軸は、外周面の円周方向の少なくとも1個所に、径方向内方に凹入すると共に軸方向に伸長した、インナ側凹溝を設けている。
前記外軸は、前記内軸を挿入可能な中空筒状であり、内周面の円周方向の少なくとも1個所で前記インナ側凹溝と整合する位置に、径方向外方に凹入すると共に軸方向に伸長したアウタ側凹溝を設けている。
前記各玉は、前記インナ側凹溝と前記アウタ側凹溝との間部分に、軸方向に直列に配置されている。
前記内側案内板は、前記各玉の転動面と前記インナ側凹溝の内面との間に挟持されている。
前記外側案内板は、前記各玉の転動面と前記アウタ側凹溝の内面との間に挟持されている。
特に本発明の伸縮式回転伝達軸の場合には、伸縮式回転伝達軸を組み立てた(前記内軸と前記外軸とを組み合わせた)後、前記内軸と前記外軸との間で回転力を伝達していない状態で、前記各玉の転動面と前記内側案内板の径方向外側面とを、円周方向に離隔した2個所の内側接触部でのみ接触させると共に、前記内側案内板の径方向内側面のうち、前記各内側接触部と整合する部分(前記内側接触部の裏側に位置する部分であり、前記内側接触部からの距離が最も近い部分)を、前記インナ側凹溝の内面によって支承している。
前記伸縮式回転伝達軸を組み立てた後、前記内軸と前記外軸との間で回転力を伝達していない状態で、前記各玉の転動面と前記外側案内板の径方向内側面とを、円周方向に離隔した2個所の外側接触部でのみ接触させると共に、前記外側案内板の径方向外側面のうち、前記各外側接触部と整合する部分(前記外側接触部の裏側に位置する部分であり、前記外側接触部からの距離が最も近い部分)を、前記アウタ側凹溝の内面によって支承している。
更に、前記伸縮式回転伝達軸を組み立てた後の状態で、少なくとも前記アウタ側凹溝の内面を、組み立て以前の状態よりも径方向外方に弾性変形させる(必要に応じてインナ側凹溝の内面を径方向内方に弾性変形させる)事により、前記各玉に予圧を付与している。
本発明の伸縮式回転伝達軸を実施する場合には、前記内側案内板及び前記外側案内板の弾力によらず、前記各玉に予圧を付与する。
本発明の伸縮式回転伝達軸を実施する場合には、前記内側案内板のうちで、前記2個所の内側接触部同士の間部分に、その径方向外側面が前記各玉の転動面と接触せず、且つ、その径方向内側面が前記インナ側凹溝の内面と接触しない、内側第一非接触部を設ける。
本発明の伸縮式回転伝達軸を実施する場合には、前記内側案内板のうちで、前記2個所の内側接触部の円周方向両側部分に、その径方向外側面が前記各玉の転動面と接触せず、且つ、その径方向内側面が前記インナ側凹溝の内面と接触しない、1対の内側第二非接触部を設ける。
本発明の伸縮式回転伝達軸を実施する場合には、前記内側案内板を、円筒状又は部分円筒状とし、前記内軸の外周面に対し締め代を有する状態で外嵌する。
尚、前記部分円筒状には、円周方向1個所に設けた不連続部の円周方向長さの短い欠円筒状のものから、不連続部の円周方向長さの長い、例えば半円筒状や1/4円筒状のもの等も含む。
本発明の伸縮式回転伝達軸を実施する場合には、前記外側案内板のうちで、前記2個所の外側接触部同士の間部分に、その径方向内側面が前記各玉の転動面と接触せず、且つ、その径方向外側面が前記アウタ側凹溝の内面と接触しない、外側第一非接触部を設ける。
本発明の伸縮式回転伝達軸を実施する場合には、前記外側案内板のうちで、前記2個所の外側接触部の円周方向両側部分に、その径方向内側面が前記各玉の転動面と接触せず、且つ、その径方向外側面が前記アウタ側凹溝の内面と接触しない、1対の外側第二非接触部を設ける。
本発明の伸縮式回転伝達軸を実施する場合には、前記外側案内板を、円筒状又は部分円筒状とし、前記外軸の内周面に対し締め代を有する状態で内嵌する。
本発明の伸縮式回転伝達軸を実施する場合には、前記内側案内板と前記外側案内板とのうちの少なくとも何れか一方の案内板を、複数(例えば2つ又は3つ)設け、それぞれの案内板を部分円筒状とする。
本発明の伸縮式回転伝達軸を実施する場合には、前記インナ側凹溝は、前記内軸の外周面において、互いに円周方向に関する位相が180度ずれた位置に2つ設けられ、前記アウタ側凹溝は、前記外軸の内周面において、前記2つのインナ側凹溝と整合する位置に2つ設けられ、前記複数個の玉は、前記2つのインナ側凹溝と前記2つのアウタ側凹溝との間部分に、二列配置され、前記内軸の外周面には、前記2つのインナ側凹溝に対し円周方向に関する位相が90度ずれた位置に、径方向内方に凹入するとともに軸方向に伸長したインナ側予備凹溝が2つ設けられる。
本発明の伸縮式回転伝達軸を実施する場合には、前記インナ側凹溝は、前記内軸の外周面において、互いに円周方向に関する位相が180度ずれた位置に2つ設けられ、前記アウタ側凹溝は、前記外軸の内周面において、前記2つのインナ側凹溝と整合する位置に2つ設けられ、前記複数個の玉は、前記2つのインナ側凹溝と前記2つのアウタ側凹溝との間部分に、二列配置され、前記内軸は中空筒状である。
本発明の伸縮式回転伝達軸を実施する場合には、前記インナ側凹溝は、前記内軸の外周面において、互いに円周方向に関する位相が180度ずれた位置に2つ設けられ、前記アウタ側凹溝は、前記外軸の内周面において、前記2つのインナ側凹溝と整合する位置に2つ設けられ、前記複数個の玉は、前記2つのインナ側凹溝と前記2つのアウタ側凹溝との間部分に、二列配置され、前記外軸の内周面には、前記2つのアウタ側凹溝に対し円周方向に関する位相が90度ずれた位置に、径方向外方に凹入するとともに軸方向に伸長したアウタ側予備凹溝が2つ設けられる。
上述の様に構成する本発明の伸縮式回転伝達軸によれば、がたつきを抑えられる構造を、案内板の損傷防止と各部の摩耗を防止しつつ実現できる。
即ち、本発明の場合には、伸縮式回転伝達軸を構成する各玉に対し、組み立て後の状態で径方向外方に弾性変形するアウタ側凹溝の内面、又は径方向内方に弾性変形するインナ側凹溝の内面を利用して、各玉に予圧を付与し、伸縮式回転伝達軸のがたつきを抑える様にしている。この為、伸縮式回転伝達軸のがたつきを抑えられる構造を、この伸縮式回転伝達軸を組み立てた後の状態で、内側案内板や外側案内板に大きな撓み変形を生じさせる事なく実現できる。
尚、各玉に予圧を付与する際に、内側案内板や外側案内板の弾力によっては予圧を付与しないようにすれば、内側案内板や外側案内板の撓み変形をさらに抑制することができる。
又、内側案内板のうち、各玉の転動面と接触する内側接触部の裏側に位置する部分を、インナ側凹溝の内面により支承してもよく、外側案内板のうち、各玉の転動面と接触する外側接触部の裏側に位置する部分を、アウタ側凹溝の内面により支承してもよい。この場合、内軸と外軸との間で回転力を伝達する際に、内側、外側両案内板に大きな撓み変形が生じる事を防止できる。又、内軸と外軸とが軸方向に相対変位する際に、各玉が内側、外側両案内板上を転走する事に起因して、内側、外側両案内板に大きな引っ張り変形が生じる事を防止できる。
更に、本発明の場合には、上述した様に、組立完了後の状態及び回転力の伝達時に、内側、外側両案内板に大きな撓み変形が生じる事を防止できる為、内側、外側両案内板と内軸の外周面又は外軸の内周面とが接触する場合にも、当該接触部で過大な摩耗が生じる事を防止できる。
この結果、本発明の伸縮式回転伝達軸によれば、がたつきを抑えられる構造を、内側案内板及び外側案内板の損傷防止と各部の摩耗を防止しつつ実現できる。
又、請求項4、5に記載した発明によれば、内側案内板の径方向内側面とインナ側凹溝の内面とが接触する部分の面積を小さくできる為、各部の摩耗をより有効に防止できる。
実施形態の第1例の伸縮式回転伝達軸を示す断面図。 図1のA部拡大図。 (A)は内軸に内側案内板を装着した状態を示す断面図。(B)は外軸に外側案内板を装着した状態を示す断面図。 内軸に内側案内板を装着した状態の別例を示す断面図。 伸縮式回転伝達軸の分解斜視図。 実施形態の第2例を示す、図1に相当する断面図。 実施形態の第3例を示す、図1に相当する断面図。 実施形態の第4例を示す、図1に相当する断面図。 実施形態の第5例を示す、図1に相当する断面図。 実施形態の第6例を示す、図1に相当する断面図。 実施形態の第7例を示す、図1に相当する断面図。 実施形態の第8例を示す、図1に相当する断面図。 実施形態の第9例を示す、図1に相当する断面図。 実施形態の第10例を示す、図2に相当する断面図。 自動車用操舵装置の1例を示す、部分縦断側面図。 従来構造の伸縮式回転伝達軸の1例を示す断面図。 図16のB−B断面図。
[実施形態の第1例]
本発明の実施形態の第1例について、図1〜5を参照しつつ説明する。本例の伸縮式回転伝達軸16は、トルク(回転力)の伝達と軸方向の伸縮との両方の機能を必要とされる、各種シャフトとして使用するものである。本例の伸縮式回転伝達軸16は、例えば図15に示した中間シャフト5やステアリングシャフト3に適用される。したがって、本例の伸縮式回転伝達軸16は、例えば図16〜17に示した構造と同様に、内軸9aと、外軸10aと、複数の玉11、11と、を備えると共に、内側案内板17と、外側案内板18と、を備える。
内軸9aは、全体を略十字筒状(中空状)としている。内軸9aの外周面の円周方向等間隔2個所(直径方向反対側位置)には、径方向内方に凹入すると共に軸方向に伸長する状態で、インナ側凹溝12a、12aをそれぞれ設けている。すなわち、2個所のインナ側凹溝12a、12aは、互いに円周方向に関する位相が180度ずれている。又、内軸9aの外周面には、各インナ側凹溝12a、12aに対し円周方向に関する位相が90度ずれた位置に、インナ側予備凹溝13a、13aを設けている。各インナ側予備凹溝13a、13aは、各インナ側凹溝12a、12aと同形状であるが、伸縮式回転伝達軸16の組立状態で各玉11、11が配置されない。本例の場合には、インナ側凹溝12a、12a及びインナ側予備凹溝13a、13aを、円筒状の素材の外周面を径方向内方に向けて塑性変形する事により形成している。この為、内軸9aの内周面のうち、各インナ側凹溝12a、12a及び各インナ側予備凹溝13a、13aと整合する部分は、径方向内方に向けて突出している。
又、本例の場合には、各インナ側凹溝12a(及び各インナ側予備凹溝13a)の断面形状を、曲率半径の異なる複数の円弧を滑らかに連続させて成る複合円弧としている。より具体的には、各インナ側凹溝12aの幅方向(円周方向)両側部分に設けられた1対の大径円弧部19、19を、両大径円弧部19、19よりも曲率半径の小さい小径円弧部20により幅方向中央部で滑らかに連続させた、略ゴシックアーチ状としている。又、大径円弧部19の曲率半径R12を、各玉11の転動面の曲率半径R11よりも大きくしている(R12>R11)。
外軸10aは、内軸9aを挿入可能な中空筒状である。外軸10aの外周面は、単一円筒面状である。外軸10aの内周面には、径方向外方に凹入した複数の凹溝を形成している。即ち、外軸10aの内周面のうち、各インナ側凹溝12a、12aと整合する円周方向2個所に、径方向外方に凹入すると共に軸方向に伸長する状態で、アウタ側凹溝14a、14aをそれぞれ軸方向に形成している。又、外軸10aの内周面には、各アウタ側凹溝14a、14aに対し円周方向に関する位相が45度及び90度ずれた位置に、アウタ側予備凹溝15a、15aを設けている。各アウタ側予備凹溝15a、15aは、各アウタ側凹溝14a、14aと同形状であるが、伸縮式回転伝達軸16の組立状態で各玉11、11が配置されない。更に、外軸10aの内周面のうち、円周方向に関して各アウタ側凹溝14aと各アウタ側予備凹溝15aとの間部分、及び、円周方向に関して隣り合うアウタ側予備凹溝15a、15a同士の間部分に、アウタ側凹溝14a及びアウタ側予備凹溝15aよりも径方向に関する深さ寸法及び円周方向に関する開口幅が小さい、小凹溝21、21を設けている。本例の場合には、外軸10aの内周面に、本来必要であるアウタ側凹溝14a、14aに加えて、各アウタ側予備凹溝15a、15a及び各小凹溝21、21を多数形成する事により、外軸10aの円周方向に関する剛性を低下させて、外軸10aを弾性変形(拡径)させ易くしている。
又、本例の場合には、各アウタ側凹溝14a(及びアウタ側予備凹溝15a)の断面形状を、曲率半径の異なる複数の円弧を滑らかに連続させて成る複合円弧としている。より具体的には、各アウタ側凹溝14aの幅方向(円周方向)両側部分に設けられた1対の大径円弧部19a、19aを、両大径円弧部19a、19aよりも曲率半径の小さい小径円弧部20aにより幅方向中央部で滑らかに連続させた、略ゴシックアーチ状としている。又、大径円弧部19aの曲率半径R14を、各玉11の転動面の曲率半径R11よりも大きくしている(R14>R11)。尚、本例の場合、各アウタ側凹溝14aの断面形状を、各インナ側凹溝12aの断面形状と同形状としている。
各玉11、11は、例えばSUJ2、SUJ3、SCM420H等の材料から造られている。又、各玉11、11は、各インナ側凹溝12a、12aと各アウタ側凹溝14a、14aとの間部分に、軸方向に直列に配置されている。特に本例の場合には、各玉11、11をそれぞれ、内側案内板17及び外側案内板18を介して、各インナ側凹溝12a、12aと各アウタ側凹溝14a、14aとの間部分に配置している。
内側案内板17は、ステンレス鋼板やばね鋼板等の金属板製で、全体を略半円筒状(断面略C字形)に形成されている。又、内側案内板17は、全体に亙り板厚tが一定であり、円周方向両端部に設けられた1対の内側案内本体部22、22と、両内側案内本体部22、22同士を連結する1つの内側連結部23と、を備える。
内側案内本体部22は、断面形状が径方向内方に向けて凹んだ凹円弧状であり、曲率半径の異なる複数の部分円筒部を滑らかに連続させて成る。具体的には、幅方向(円周方向)両側部分に設けられた1対の大径円筒部24、24を、両大径円筒部24、24よりも曲率半径の小さい小径円筒部25により幅方向中央部で滑らかに連続させる事により、各内側案内本体部22を構成している。又、大径円筒部24の径方向外側面の曲率半径R17を、各玉11の転動面の曲率半径R11よりも大きくし(R11<R17)、且つ、大径円筒部24の径方向内側面の曲率半径R17+tを、各インナ側凹溝12aの大径円弧部19の曲率半径R12よりも小さくしている(R17+t<R12)。尚、各内側案内本体部22(両大径円筒部24、24及び小径円筒部25)の径方向内側面の曲率中心と径方向外側面の曲率中心とは、互いに同軸であり、これら径方向内側面と径方向外側面とは互いに平行になっている。
内側連結部23は、断面円弧形で、自由状態での曲率半径を、内軸9aの外周面(各凹溝12a、13aから円周方向に外れた部分)の外径寸法よりも僅かに小さくしている。
上述の様な構成を有する内側案内板17は、内側連結部23を内軸9aの外周面に締め代を有する状態で外嵌する事により、内軸9aに装着される。そして、この状態で、各内側案内本体部22は、図3(A)に示した様に、内軸9aの外周面に形成したインナ側凹溝12aの内面に対し、円周方向に離隔した2個所位置(後述する内側支承部29a、29b)でのみ接触した状態になるか、又は、図4に示した様に、各内側案内本体部22の径方向内側面の全体が、インナ側凹溝12aの内面から径方向外方に僅かに離隔した状態となる。又、この様な装着状態で、内側案内板17を構成する内側連結部23の内周面と、内軸9aの外周面との間には、内軸9aの外周面に形成した各インナ側予備凹溝13a、13aの存在に基づく隙間が形成される。
外側案内板18は、内側案内板17と同様に、ステンレス鋼板やばね鋼板等の金属板製で、全体を略半円筒状(断面略C字形)に形成されている。又、外側案内板18は、全体に亙り板厚tが一定で、且つ、内側案内板17と同じ板厚であり、円周方向両端部に設けられた1対の外側案内本体部26、26と、両外側案内本体部26、26同士を連結する1つの外側連結部27と、を備える。
外側案内本体部26、26は、断面形状が径方向外方に向けて凹んだ凹円弧状であり、曲率半径の異なる複数の部分円筒部を滑らかに連続させて成る。具体的には、幅方向(円周方向)両側部分に設けられた1対の大径円筒部24a、24aを、両大径円筒部24a、24aよりも曲率半径の小さい小径円筒部25aにより幅方向中央部で滑らかに連続させる事により、各外側案内本体部26、26を構成している。又、大径円筒部24aの径方向内側面の曲率半径R18を、各玉11の転動面の曲率半径R11よりも大きくし(R11<R18)、且つ、大径円筒部24aの径方向外側面の曲率半径R18+tを、各アウタ側凹溝14aの大径円弧部19aの曲率半径R14よりも小さくしている(R18+t<R14)。尚、各外側案内本体部26(両大径円筒部24a、24a及び小径円筒部25a)の径方向内側面の曲率中心と径方向外側面の曲率中心とは、互いに同軸であり、これら径方向内側面と径方向外側面とは互いに平行になっている。
外側連結部27は、断面円弧形で、自由状態での曲率半径を、外軸10aの内周面(各凹溝14a、15a、21から円周方向に外れた部分)の内径寸法よりも僅かに大きくしている。
上述の様な構成を有する外側案内板18は、外側連結部27を外軸10aの内周面に締め代を有する状態で内嵌する事により、外軸10aに装着される。そして、この状態で、各外側案内本体部26は、図3(B)に示した様に、外軸10aの外周面に形成したアウタ側凹溝14aの内面に対し、円周方向に離隔した2個所位置(後述する外側支承部37a、37b)でのみ接触した状態になるか、又は、図示は省略するが、各外側案内本体部26の径方向外側面の全体が、アウタ側凹溝14aの内面から径方向内方に僅かに離隔した状態となる。又、この様な装着状態で、外側案内板18を構成する外側連結部27の外周面と、外軸10aの内周面との間には、外軸10aの内周面に形成した各アウタ側予備凹溝15a、15a及び各小凹溝21、21の存在に基づく隙間が形成される。
本例の伸縮式回転伝達軸16を組み立てる場合には、上述した様に、予め内側案内板17を内軸9aに装着(外嵌)しておくと共に、外側案内板18を外軸10aに装着(内嵌)しておく。そして、図5に示した様に、内側案内板17を構成する内側案内本体部22、22と、外側案内板18を構成する外側案内本体部26、26と、の間に、複数個の玉11、11を軸方向に直列に並べた状態で挟持する様に、内軸9aを外軸10aの内側に挿入する。特に本例の場合には、この挿入作業に伴って、各玉11、11により、外側案内板18を介して、各アウタ側凹溝14a、14aの内面を径方向外方に向けて押圧する。これにより、各アウタ側凹溝14a、14aの内面を含む外軸10a全体を、組み立て以前の状態よりも径方向外方に弾性変形させる(外軸10aを弾性的に拡径させる)。すなわち、本例の場合には、内側案内板17及び外側案内板18の弾力によらずに(弾力による予圧付与をほぼゼロとして)、各玉11、11に予圧を付与する様にしている。尚、必要に応じて、各アウタ側凹溝14a、14aの内面を弾性変形させると共に、各インナ側凹溝13aの内面(内面のみ又は内面を含む内軸9a全体)を、組み立て以前の状態よりも径方向内方に弾性変形させても良い。
又、上述の様な伸縮式回転伝達軸16の組立完了後、内軸9aと外軸10aとの間で回転力を伝達していない状態で、各玉11の転動面と各内側案内本体部22の径方向外側面とは、円周方向に離隔した2個所の内側接触部28a、28bでのみ接触する。又、各内側案内本体部22の径方向内側面のうち、各内側接触部28a、28bと整合する位置(裏側部分で、内側接触部28a、28bからの距離が最も短い部分)に存在する内側支承部29a、29bのみが、各インナ側凹溝12aの内面によって支持された状態となる。
この為、各内側案内本体部22のうちで、2個所の内側接触部28a、28b(内側支承部29a、29b)同士の間部分には、その径方向外側面が各玉11の転動面と接触せず、且つ、その径方向内側面が各インナ側凹溝12aの内面と接触しない、内側第一非接触部30が設けられる。内側第一非接触部30の径方向外側面と各玉11の転動面との間には、略三日月状の内側第一隙間31が形成され、内側第一非接触部30の径方向内側面と各インナ側凹溝12aの内面との間には、略三日月状の内側第二隙間32が形成される。又、各内側案内本体部22のうちで、2個所の内側接触部28a、28b(内側支承部29a、29b)の円周方向両側部分に、その径方向外側面が各玉11の転動面と接触せず、且つ、その径方向内側面がインナ側凹溝12aの内面と接触しない、1対の内側第二非接触部33a、33bが設けられる。各内側第二非接触部33a、33bの径方向外側面と各玉11の転動面との間には、略楔状の内側第三隙間34a、34bがそれぞれ形成され、各内側第二非接触部33a、33bの径方向内側面と各インナ側凹溝12aの内面との間には、略楔状の内側第四隙間35a、35bが形成される。
これに対し、各玉11の転動面と外側案内板18を構成する外側案内本体部26の径方向内側面とは、円周方向に離隔した2個所の外側接触部36a、36bでのみ接触する。又、各外側案内本体部26の径方向外側面のうち、各外側接触部36a、36bと整合する位置(裏側部分で、外側接触部36a、36bからの距離が最も短い部分)に存在する外側支承部37a、37bのみが、各アウタ側凹溝14aの内面によって支持された状態となる。
この為、各外側案内本体部26のうちで、2個所の外側接触部36a、36b(外側支承部37a、37b)同士の間部分には、その径方向内側面が各玉11の転動面と接触せず、且つ、その径方向外側面が各アウタ側凹溝14aの内面と接触しない、外側第一非接触部38が設けられる。外側第一非接触部38の径方向内側面と各玉11の転動面との間には、略三日月状の外側第一隙間39が形成され、外側第一非接触部38の径方向外側面と各アウタ側凹溝14aの内面との間には、略三日月状の外側第二隙間40が形成される。又、外側案内本体部26のうちで、2個所の外側接触部36a、36b(外側支承部37a、37b)の円周方向両側部分に、その径方向内側面が各玉11の転動面と接触せず、且つ、その径方向外側面がアウタ側凹溝14aの内面と接触しない、1対の外側第二非接触部41a、41bが形成される。これら両外側第二非接触部41a、41bの径方向内側面と各玉11の転動面との間には、略楔状の外側第三隙間42a、42bがそれぞれ形成され、各外側第二非接触部41a、41bの径方向外側面と各アウタ側凹溝14aの内面との間には、略楔状の外側第四隙間43a、43bが形成される。
又、上述した様に、内側案内板17及び外側案内板18を組み込んだ状態で、内側接触部28a及び内側支承部29a、並びに、外側接触部36a及び外側支承部37aが、各玉11の中心を通る同一直線上に位置する。同様に、内側接触部28b及び内側支承部29b、並びに、外側接触部36b及び外側支承部37bが、各玉11の中心を通る同一直線上に位置する。そして、本例の場合には、これら両直線の交角(接触角)を、約60〜80度としている。
以上の様に、本例の伸縮式回転伝達軸16は、内軸9aと外軸10aとを、各玉11、11と内側案内板17及び外側案内板18を介して、互いの間での回転力の伝達及び軸方向の相対変位を可能に組み合わせる事により構成される。そして、この様な構成を有する本例の伸縮式回転伝達軸16によれば、がたつきを抑えられる構造を、内側案内板17及び外側案内板18の損傷防止と各部の摩耗を防止しつつ実現できる。
即ち、本例の場合には、各玉11、11に対し、内側案内板17及び外側案内板18の弾力によっては予圧を付与せずに、組み立て後の状態で径方向外方に弾性変形する各アウタ側凹溝14a、14aの内面(弾性的に拡径する外軸10a)を利用して、各玉11、11に予圧を付与し、伸縮式回転伝達軸16のがたつきを抑える様にしている。この為、伸縮式回転伝達軸16のがたつきを抑えられる構造を、伸縮式回転伝達軸16を組み立てた後の状態で、内側案内板17及び外側案内板18に大きな撓み変形を生じさせる事なく実現できる。特に、図3に示した構造の様に、内側案内板17及び外側案内板18を、内軸9a及び外軸10aにそれぞれ装着した状態で、内側案内板17を構成する内側案内本体部22、22及び外側案内板18を構成する外側案内本体部26、26の姿勢(取り付け位置)が、組立完了後の姿勢と同じである場合には、組立完了状態での撓み変形をほぼゼロにできる。
又、本例の場合には、内側案内板17のうち、各玉11の転動面と接触する内側接触部28a、28bの裏側に位置する内側支承部29a、29bを、インナ側凹溝12aの内面により支承する。そして、外側案内板18のうち、各玉11の転動面と接触する外側接触部36a、36bの裏側に位置する外側支承部37a、37bを、アウタ側凹溝14aの内面により支承している。この為、内軸9aと外軸10aとの間で回転力を伝達する際に、各玉11の転動面と接触する部分は、内側接触部28a、28b及び外側接触部36a、36bの合計4個所のままか、このうちの3個所又は2個所(内側接触部1個所と外側接触部1個所の合計2個所)となるが、何れの場合にも、内側、外側両案内板17、18に大きな撓み変形が生じる事を防止できる。又、内軸9aと外軸10aとが軸方向に相対変位する際に、各玉11、11が内側、外側両案内板17、18上を転走する事に起因して、これら内側、外側両案内板17、18に大きな引っ張り変形が生じる事を防止できる。
更に、本例の場合には、上述した様に、組立完了後の状態及び回転力の伝達時に、内側、外側両案内板17、18に大きな撓み変形が生じる事を防止できる為、内側、外側両案内板17、18と内軸9aの外周面又は外軸10aの内周面とが接触する場合にも、当該接触部で過大な摩耗が生じる事を防止できる。
この結果、本例の伸縮式回転伝達軸16によれば、がたつきを抑えられる構造を、内側案内板17及び外側案内板18の損傷防止と各部の摩耗を防止しつつ実現できる。
更に、本例の場合には、インナ側凹溝12a、12aは、内軸9aの外周面において、互いに円周方向に関する位相が180度ずれた位置に2つ設けられ、アウタ側凹溝14a、14aは、外軸10aの内周面において、2つのインナ側凹溝12a、12aと整合する位置に2つ設けられ、複数個の玉11、11は、2つのインナ側凹溝12a、12aと2つのアウタ側凹溝14a、14aとの間部分に、二列配置される。
このように、複数個の玉11が直列で二列配置される場合には、本例のように、2つのインナ側凹溝12a、12a(二列の玉11、11)に対し円周方向に関する位相が90度ずれた位置に、インナ側予備凹溝13a、13aが2つ設けられるとよい。すなわち、2つのインナ側凹溝12a、12aのみを設けるよりも、さらにインナ側予備凹溝13a、13aを設け、内軸9aの外周面に等間隔で4つの凹溝12a、12a、13a、13aを設ける方が、溝加工が容易であり安定する。又、インナ側凹溝12a、12aに加えて、インナ側予備凹溝13a、13aを形成する事により、内軸9aの円周方向に関する剛性が低下するので、内軸9aが弾性変形(縮径)し易くなる。
又、内軸9aが中空筒状であるので、内軸9aの円周方向に関する剛性が低下し、内軸9aが弾性変形(縮径)し易くなる。
又、外軸10aの内周面には、2つのアウタ側凹溝14a、14aに対し円周方向に関する位相が90度ずれた位置に、アウタ側予備凹溝15a、15aが2つ設けられる、このように、2つのアウタ側凹溝14a、14aのみを設けるよりも、さらにアウタ側予備凹溝15a、15aを設け、外軸10aの内周面に等間隔で4つの凹溝14a、14a、15a、15aを設ける方が、溝加工が容易であり安定する。又、アウタ側凹溝14a、14aに加えて、アウタ側予備凹溝15a、15aを形成する事により、外軸10aの円周方向に関する剛性が低下するので、外軸10aが弾性変形(縮径)し易くなる。
[実施形態の第2例]
本発明の実施形態の第2例について、図6を参照しつつ説明する。本例の特徴は、外側案内板18aを、円筒形状とし、1対の外側案内本体部26、26と、1対の外側連結部27、27とを、円周方向に関して交互に連続させる事により構成した点にある。この様な構成を有する本例の場合には、2つの外側連結部27、27が発揮する弾力を利用して、外側案内板18aを外軸10aの内周面に装着できる為、外軸10aの内周面に対する支持剛性を高める事ができる。
その他の構成及び作用効果については、上述した実施形態の第1例の場合と同様である。
[実施形態の第3例]
本発明の実施形態の第3例について、図7を参照しつつ説明する。本例の特徴は、内側案内板17aを、円筒形状とし、1対の内側案内本体部22、22と、1対の内側連結部23、23とを、円周方向に関して交互に連続させる事により構成した点にある。この様な構成を有する本例の場合には、2つの内側連結部23、23が発揮する弾力を利用して、内側案内板17aを内軸9aの外周面に装着できる為、内軸9aの外周面に対する支持剛性を高める事ができる。
その他の構成及び作用効果については、上述した実施形態の第1例の場合と同様である。
[実施形態の第4例]
本発明の実施形態の第4例について、図8を参照しつつ説明する。本例の特徴は、上述した実施形態の第2例と第3例の特徴部分を両方組み合わせた点にある。即ち、外側案内板18aとして、全体形状が円筒形状であり、1対の外側案内本体部26、26と、1対の外側連結部27、27とを、円周方向に関して交互に連続させたものを使用する共に、内側案内板17aとして、全体形状が円筒形状であり、1対の内側案内本体部22、22と、1対の内側連結部23、23とを、円周方向に関して交互に連続させたものを使用している。この様な構成を有する本例の場合には、外側案内板18a及び内側案内板17aのそれぞれの支持剛性を高める事ができる。
その他の構成及び作用効果については、上述した実施形態の第1例、第2例、及び第3例の場合と同様である。
[実施形態の第5例]
本発明の実施形態の第5例について、図9を参照しつつ説明する。本例の特徴は、前述した実施形態の第1例の構造で、玉11、11が配置されていなかった、インナ側予備凹溝13a、13aと、アウタ側予備凹溝15a、15aとの間部分にも、各玉11、11を配置した点にある。この為、本例の場合には、内側案内板17bとして、全体形状が円筒形状であり、円周方向等間隔4個所に設けられた内側案内本体部22、22と、円周方向に隣り合う内側案内本体部22、22同士を連結する内側連結部23a、23aと、を備えたものを使用している。又、外側案内板18bとして、全体形状が円筒形状であり、円周方向等間隔4個所に設けられた外側案内本体部26、26と、円周方向に隣り合う外側案内本体部26、26同士を連結する外側連結部27a、27aと、を備えたものを使用している。そして、合計4個の内側案内本体部22、22を、1対のインナ側凹溝12a、12a及び1対のインナ側予備凹溝13a、13a内にそれぞれ配置すると共に、合計4個の外側案内本体部26、26を、1対のアウタ側凹溝14a、14a及び1対のアウタ側予備凹溝15a、15a内にそれぞれ配置する。そして、各玉11、11を、各内側案内本体部22、22及び各外側案内本体部26、26を介して、各インナ側凹溝12a、12aと各アウタ側凹溝14a、14aとの間部分及び各インナ側予備凹溝13a、13aと各アウタ側予備凹溝15a、15aとの間部分に、軸方向に直列に配置している。この様な構成を有する本例の場合には、軸方向に直列に配置した玉列を、円周方向に関して4個所に設けている為、内軸9aと外軸10aとの間のがたつきをより有効に防止できる。
その他の構成及び作用効果については、上述した実施形態の第1例の場合と同様である。
[実施形態の第6例]
本発明の実施形態の第6例について、図10を参照しつつ説明する。本例の特徴部分は、上述した実施形態の第5例の構造に関し、外側案内板18cの形状を工夫した点にある。即ち、本例の場合には、外側案内板18cを、円周方向1個所に不連続部45を有する欠円筒状として、円周方向等間隔4個所に設けられた外側案内本体部26、26と、3つの外側連結部27a、27aと、を備えたものを使用している。言い換えれば、本例の外側案内板18cの場合には、上述した実施形態の第5例の外側案内板18bから、1つの外側連結部27aを省略した構造を採用している。この様な構成を有する本例の場合には、外側案内板18cが径方向に拡縮し易くなる為、組み付け作業性の向上を図れると共に、外軸10aの内周面に対する支持剛性の向上を図れる。
その他の構成及び作用効果については、上述した実施形態の第1例及び第5例の場合と同様である。
[実施形態の第7例]
本発明の実施形態の第7例について、図11を参照しつつ説明する。本例の特徴部分は、上述した実施形態の第6例の構造に関し、内側案内板17cの形状を工夫した点にある。即ち、本例の場合には、内側案内板17cを、部分円筒状(約1/4円筒状)として、内軸9aの外周面に2つ装着している。各内側案内板17cは、円周方向両端部に設けられた1対の内側案内本体部22、22と、両内側案内本体部22、22同士を連結する1つ内側連結部23bと、を備えたものを使用している。そして、本例の場合には、2つの内側案内板17c、17cを、内軸9aの直径方向に関して反対位置に装着している。この様な構成を有する本例の場合には、第6例の構造に比べて、1つの内側連結部23aを省略できる為、材料コストの低減を図れる。
その他の構成及び作用効果については、上述した実施形態の第1例及び第6例の場合と同様である。
[実施形態の第8例]
本発明の実施形態の第8例について、図12を参照しつつ説明する。本例の場合には、内軸9bを中空筒状としている。又、内軸9bの外周面の円周方向等間隔3個所(円周方向に関する位相が120度ずつずれた位置)に、径方向内方に凹入すると共に軸方向に伸長する状態で、インナ側凹溝12a、12aをそれぞれ設けている。又、内軸9bをその内側に挿入する外軸10bを、中空筒状としている。又、外軸10bの内周面のうち、各インナ側凹溝12a、12aと整合する円周方向3個所に、径方向外方に凹入すると共に軸方向に伸長する状態で、アウタ側凹溝14a、14aをそれぞれ軸方向に形成している。本例の場合、前述した実施形態の第1例の構造で設けていた、インナ側予備凹溝13aやアウタ側予備凹溝15a、小凹溝21は設けていない。
又、本例の場合には、内側案内板17dを、円周方向1個所に不連続部45aを有する欠円筒状としている。又、内側案内板17dは、円周方向等間隔3個所に設けられた内側案内本体部22、22と、2つの内側連結部23b、23bと、を備える。外側案内板18dは、全体形状が円筒形状である。又、外側案内板18dは、円周方向等間隔3個所に設けられた外側案内本体部26、26と、円周方向に隣り合う外側案内本体部26、26同士を連結する3つの外側連結部27b、27bと、を備える。そして、各玉11、11を、各内側案内本体部22、22及び各外側案内本体部26、26を介して、各インナ側凹溝12a、12aと各アウタ側凹溝14a、14aとの間部分に、軸方向に直列に配置している。この様な構成を有する本例の場合には、軸方向に直列に配置した玉列を、円周方向に関して3個所に設けている為、円周方向に関して2個所にのみ設ける構造と比べて、内軸9bと外軸10bとの間のがたつきをより有効に防止できる。
その他の構成及び作用効果については、上述した実施形態の第1例の場合と同様である。
[実施形態の第9例]
本発明の実施形態の第9例について、図13を参照しつつ説明する。本例の場合には、内軸9cの外周面の円周方向等間隔2個所に、径方向内方に凹入すると共に軸方向に伸長する状態で、インナ側凹溝12a、12aをそれぞれ設けている。内軸9cの外周面のその他の部分は、円筒面状とされる。又、内軸9cをその内側に挿入する外軸10cは、中空筒状である。外軸10cの内周面のうち、各インナ側凹溝12a、12aと整合する円周方向2個所に、径方向外方に凹入すると共に軸方向に伸長する状態で、アウタ側凹溝14a、14aをそれぞれ軸方向に形成し、その他の部分を円筒面状としている。本例の場合、実施形態の第1例の構造で設けていた、インナ側予備凹溝13a、アウタ側予備凹溝15a、及び、小凹溝21は設けていない。この様な構成を有する本例の場合には、これら各凹溝13a、15a、21の形成作業が不要になる為、加工コストの低減を図れる。
その他の構成及び作用効果については、上述した実施形態の第1例及び第6例の場合と同様である。
[実施形態の第10例]
本発明の実施形態の第10例について、図14を参照しつつ説明する。本例の特徴は、内側案内板17dを構成する内側案内本体部22aの径方向内側面とインナ側凹溝12aの内面との接触状態を工夫すると共に、外側案内板18dを構成する外側案内本体部26aの径方向外側面とアウタ側凹溝14aの内面との接触状態を工夫した点にある。
即ち、本例の場合には、内側案内本体部22aの径方向内側面を、円周方向に離隔した2個所の内側支承部29a、29bだけでなく、両内側支承部29a、29b同士の間部分及び両側部分も、インナ側凹溝12aの内面に当接させている。又、外側案内本体部26aの径方向外側面を、円周方向に離隔した2個所の外側支承部37a、37bだけでなく、両外側支承部37a、37b同士の間部分及び両側部分も、アウタ側凹溝14aの内面に当接させている。この様な構成を有する本例の場合には、内側、外側両案内板17d、18dの撓み変形及び引っ張り変形をより有効に防止できる。
その他の構成及び作用効果については、上述した実施形態の第1例の場合と同様である。
本発明を実施する場合に、上述した実施形態の各例の構造は、適宜組み合わせて実施する事ができる。又、構成各部の形状、構造、材質についても、各種変更して実施できる。又、本発明の伸縮式回転伝達軸は、電動式パワーステアリング装置を備えた自動車用操舵装置の構成部材のうち、中間シャフトやステアリングシャフトに好ましく適用できる。更には、自動車用操舵装置を構成するシャフトに限らず、工作機械、遊具等、各種回転機械装置を構成する回転伝達用シャフトとして実施する事もできる。
本出願は、2014年7月3日出願の日本特許出願2014−137845に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングギヤユニット
3 ステアリングシャフト
4、4a 自在継手
5 中間シャフト
6 入力軸
7 タイロッド
8 電動モータ
9、9a、9b、9c 内軸
10、10a、10b、10c 外軸
11 玉
12、12a インナ側凹溝
13、13a インナ側予備凹溝
14、14a アウタ側凹溝
15、15a アウタ側予備凹溝
16 伸縮式回転伝達軸
17、17a、17b、17c、17d 内側案内板
18、18a、18b、18c、18d 外側案内板
19、19a 大径円弧部
20、20a 小径円弧部
21 小凹溝
22 内側案内本体部
23、23a、23b 内側連結部
24、24a 大径円筒部
25、25a 小径円筒部
26 外側案内本体部
27、27a、27b 外側連結部
28a、28b 内側接触部
29a、29b 内側支承部
30 内側第一非接触部
31 内側第一隙間
32 内側第二隙間
33a、33b 内側第二非接触部
34a、34b 内側第三隙間
35a、35b 内側第四隙間
36a、36b 外側接触部
37a、37b 外側支承部
38 外側第一非接触部
39 外側第一隙間
40 外側第二隙間
41a、41b 外側第二非接触部
42a、42b 外側第三隙間
43a、43b 外側第四隙間
45、45a 不連続部

Claims (13)

  1. 外周面の円周方向の少なくとも1個所に、径方向内方に凹入すると共に軸方向に伸長したインナ側凹溝を設けた内軸と、
    前記内軸を挿入可能な中空筒状で、内周面の円周方向の少なくとも1個所で前記インナ側凹溝と整合する位置に、径方向外方に凹入すると共に軸方向に伸長したアウタ側凹溝を設けた外軸と、
    前記インナ側凹溝と前記アウタ側凹溝との間部分に軸方向に直列に配置された複数個の玉と、
    前記各玉の転動面と前記インナ側凹溝の内面との間に挟持された内側案内板と、
    前記各玉の転動面と前記アウタ側凹溝の内面との間に挟持された外側案内板と、
    を備え、前記内軸と前記外軸とを、互いの間での回転力の伝達及び軸方向の相対変位を可能に組み合わせた伸縮式回転伝達軸であって、
    前記各玉の転動面と前記内側案内板の径方向外側面とは、円周方向に離隔した2個所の内側接触部でのみ接触し、前記内側案内板の径方向内側面のうち、前記各内側接触部と整合する部分が前記インナ側凹溝の内面によって支承されており、
    前記各玉の転動面と前記外側案内板の径方向内側面とは、円周方向に離隔した2個所の外側接触部でのみ接触し、前記外側案内板の径方向外側面のうち、前記各外側接触部と整合する部分が前記アウタ側凹溝の内面によって支承されており、
    前記伸縮式回転伝達軸を組み立てた後の状態で、少なくとも前記アウタ側凹溝の内面を、組み立て以前の状態よりも径方向外方に弾性変形させる事により、前記各玉に予圧を付与している
    事を特徴とする伸縮式回転伝達軸。
  2. 外周面の円周方向の少なくとも1個所に、径方向内方に凹入すると共に軸方向に伸長したインナ側凹溝を設けた内軸と、
    前記内軸を挿入可能な中空筒状で、内周面の円周方向の少なくとも1個所で前記インナ側凹溝と整合する位置に、径方向外方に凹入すると共に軸方向に伸長したアウタ側凹溝を設けた外軸と、
    前記インナ側凹溝と前記アウタ側凹溝との間部分に軸方向に直列に配置された複数個の玉と、
    前記各玉の転動面と前記インナ側凹溝の内面との間に挟持された内側案内板と、
    前記各玉の転動面と前記アウタ側凹溝の内面との間に挟持された外側案内板と、
    を備え、前記内軸と前記外軸とを、互いの間での回転力の伝達及び軸方向の相対変位を可能に組み合わせた伸縮式回転伝達軸であって、
    前記各玉の転動面と前記内側案内板の径方向外側面とは、円周方向に離隔した2個所の内側接触部でのみ接触し、前記内側案内板の径方向内側面のうち、前記各内側接触部と整合する部分が前記インナ側凹溝の内面によって支承されており、
    前記各玉の転動面と前記外側案内板の径方向内側面とは、円周方向に離隔した2個所の外側接触部でのみ接触し、前記外側案内板の径方向外側面のうち、前記各外側接触部と整合する部分が前記アウタ側凹溝の内面によって支承されており、
    前記伸縮式回転伝達軸を組み立てた後の状態で、少なくとも前記インナ側凹溝の内面を、組み立て以前の状態よりも径方向内方に弾性変形させる事により、前記各玉に予圧を付与している
    事を特徴とする伸縮式回転伝達軸。
  3. 前記内側案内板及び前記外側案内板の弾力によらず、前記各玉に予圧を付与している、請求項1又は2に記載した伸縮式回転伝達軸。
  4. 前記内側案内板のうちで、前記2個所の内側接触部同士の間部分に、その径方向外側面が前記各玉の転動面と接触せず、且つ、その径方向内側面が前記インナ側凹溝の内面と接触しない、内側第一非接触部が設けられている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載した伸縮式回転伝達軸。
  5. 前記内側案内板のうちで、前記2個所の内側接触部の円周方向両側部分に、その径方向外側面が前記各玉の転動面と接触せず、且つ、その径方向内側面が前記インナ側凹溝の内面と接触しない、1対の内側第二非接触部が設けられている、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載した伸縮式回転伝達軸。
  6. 前記内側案内板は、円筒状又は部分円筒状であり、前記内軸の外周面に対し締め代を有する状態で外嵌されている、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載した伸縮式回転伝達軸。
  7. 前記外側案内板のうちで、前記2個所の外側接触部同士の間部分に、その径方向内側面が前記各玉の転動面と接触せず、且つ、その径方向外側面が前記アウタ側凹溝の内面と接触しない、外側第一非接触部が設けられている、請求項1〜6のうちの何れか1項に記載した伸縮式回転伝達軸。
  8. 前記外側案内板のうちで、前記2個所の外側接触部の円周方向両側部分に、その径方向内側面が前記各玉の転動面と接触せず、且つ、その径方向外側面が前記アウタ側凹溝の内面と接触しない、1対の外側第二非接触部が設けられている、請求項1〜7のうちの何れか1項に記載した伸縮式回転伝達軸。
  9. 前記外側案内板は、円筒状又は部分円筒状であり、前記外軸の内周面に対し締め代を有する状態で内嵌されている、請求項1〜8のうちの何れか1項に記載した伸縮式回転伝達軸。
  10. 前記内側案内板と前記外側案内板とのうちの少なくとも何れか一方の案内板を、複数設け、それぞれを部分円筒状とする、請求項1〜9のうちの何れか1項に記載した伸縮式回転伝達軸。
  11. 前記インナ側凹溝は、前記内軸の外周面において、互いに円周方向に関する位相が180度ずれた位置に2つ設けられ、
    前記アウタ側凹溝は、前記外軸の内周面において、前記2つのインナ側凹溝と整合する位置に2つ設けられ、
    前記複数個の玉は、前記2つのインナ側凹溝と前記2つのアウタ側凹溝との間部分に、二列配置され、
    前記内軸の外周面には、前記2つのインナ側凹溝に対し円周方向に関する位相が90度ずれた位置に、径方向内方に凹入するとともに軸方向に伸長したインナ側予備凹溝が2つ設けられる、請求項1〜10のうちの何れか1項に記載した伸縮式回転伝達軸。
  12. 前記インナ側凹溝は、前記内軸の外周面において、互いに円周方向に関する位相が180度ずれた位置に2つ設けられ、
    前記アウタ側凹溝は、前記外軸の内周面において、前記2つのインナ側凹溝と整合する位置に2つ設けられ、
    前記複数個の玉は、前記2つのインナ側凹溝と前記2つのアウタ側凹溝との間部分に、二列配置され、
    前記内軸は中空筒状である、請求項1〜10のうちの何れか1項に記載した伸縮式回転伝達軸。
  13. 前記インナ側凹溝は、前記内軸の外周面において、互いに円周方向に関する位相が180度ずれた位置に2つ設けられ、
    前記アウタ側凹溝は、前記外軸の内周面において、前記2つのインナ側凹溝と整合する位置に2つ設けられ、
    前記複数個の玉は、前記2つのインナ側凹溝と前記2つのアウタ側凹溝との間部分に、二列配置され、
    前記外軸の内周面には、前記2つのアウタ側凹溝に対し円周方向に関する位相が90度ずれた位置に、径方向外方に凹入するとともに軸方向に伸長したアウタ側予備凹溝が2つ設けられる、請求項1〜10のうちの何れか1項に記載した伸縮式回転伝達軸。
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