JP2008006903A - 伸縮軸の内軸およびこれの製造方法 - Google Patents

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良一 時岡
Mitsuharu Ozaki
光晴 尾崎
Masaya Nagata
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Abstract

【課題】伸縮軸の内軸の深い軌道溝を安価に形成する。
【解決手段】本伸縮軸1は、互いに嵌め合わされた内軸28および筒状の外軸29の軌道溝31,32間に転動体としてのボール30を介在させている。本製造方法では、内軸素材34の外周34cの平坦部34eに軌道溝31を形成するための軌道溝形成工程を含む。軌道溝形成工程は、曲率半径R1の第1の溝35mを塑性変形により形成する第1の工程と、第1の工程で形成された第1の溝35mから曲率半径R2の第2の溝37mを塑性変形により形成する第2の工程とを含む。第2の溝37mの曲率半径R2が、第1の溝35mの曲率半径R1よりも小さくされている。内軸28の軌道溝31の肩部31uは高いので、内軸28に大きなトルクが作用したときに、ボール30が肩部31uに乗り上げることが抑制される。
【選択図】図5

Description

この発明は、自動車のステアリング装置に用いられている伸縮軸の内軸およびこれの製造方法に関する。
伸縮軸は、内軸と、軸方向に相対移動可能に内軸に嵌合された筒状の外軸と、内軸および外軸の間に介在する多数のボールとを有している。ボールは、内軸の外周に形成された軌道溝と、外軸の内周に形成された軌道溝との間に転動自在に介在している。軌道溝は、断面凹曲面形状に形成されている。
内軸の製造方法としては、軸状の素材の外周に、軌道溝を切削加工により形成することが考えられている。
また、軌道溝の製造方法に関連する先行技術として、等速自在継手において、ボールが転動する軌道溝を有するカップ状のマウスを、冷間加工および熱間鍛造により形成する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−98450号公報
上述の内軸の製造方法では、軌道溝を切削加工により形成していたので、製造コストが高くなる傾向にあった。また、製造コストの上昇を抑制するために、軌道溝は浅く形成されていた。
しかし、軌道溝が浅いと、伸縮軸が受けるトルクが大きくなったときに、ボールが軌道溝の肩部に乗り上げ易くなる。ボールが肩部に乗り上げると、ボールと肩部との接触面圧が高くなり、ボールに圧痕や摩耗が発生する問題がある。
この問題を解消するために、軌道溝を深くすることが考えられる。しかし、深い軌道溝を得るには、軌道溝を仕上げるための切削加工による素材の除去量(加工代)が大きくなってしまう。その結果、加工コストが高くなる。
また、ステアリング装置では、伸縮軸を軽量化するために、内軸を小径化することが要請されている。しかし、内軸が小径になるほどに、ボールは肩部に乗り上げ易い。
そこで、この発明の目的は、深い軌道溝を安価に形成できる伸縮軸の内軸の製造方法およびこの製造方法により製造された内軸を提供することである。
本発明の製造方法は、互いに嵌め合わされた内軸および筒状の外軸の軌道溝間に転動体を介在させたステアリング用伸縮軸のための内軸を製造する方法であって、内軸素材の外周の平坦部に軌道溝を形成するための軌道溝形成工程を含み、軌道溝形成工程は、曲率半径R1の第1の溝を塑性変形により形成する第1の工程と、第1の工程で形成された第1の溝から曲率半径R2の第2の溝を塑性変形により形成する第2の工程とを含み、第2の溝の曲率半径R2が、第1の溝の曲率半径R1よりも小さくされ、第2の溝の肩部は、第1の溝の肩部を膨出させて形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、軌道溝を塑性加工により安価に形成できる。また、第1および第2の工程へと工程を追うごとに、形成された溝の曲率半径を段階的に小さくすることを通じて、溝形状を段階的に深くできるので、深い軌道溝を無理なく形成できる結果、製造コストの低減に寄与する。しかも、本製造方法を適用することにより、内軸の軌道溝の肩部を高くできる。その結果、この内軸を含む伸縮軸が大きなトルクを受けるときに、ボールが肩部に乗り上げ難くなるので、ボールに圧痕等の傷みが生じることが防止される。
また、本発明において、上記軌道溝形成工程は、第2の溝から軌道溝を研磨により仕上げる第3の工程を含み、第3の工程において、軌道溝の肩部の研磨量が、軌道溝の溝底の研磨量よりも小さくされている場合がある。この場合、軌道溝研磨用の砥石の部分であって軌道溝の肩部を研磨する部分が摩耗し易いという傾向が抑制される。従って、砥石ひとつあたりの内軸の製造数を多くでき、内軸の製造コストを抑制することができる。
また、本発明の内軸は、上述の本発明の製造方法により製造された内軸であって、軌道溝の肩部の断面の曲率半径が1mm以下であることを特徴とする。これにより、大トルクがかかったときにボールが軌道の肩部に乗り上げることを確実に防止できる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態では、伸縮軸が自動車のステアリング装置のインターミディエイトシャフト(中間軸ともいう。)に適用される場合に則して説明するが、これに限らず、例えば、後述するようにステアリングシャフトに適用してもよい。
図1は、本発明の一実施形態の製造方法が適用される伸縮軸を有するステアリング装置の模式図である。図1を参照して、ステアリング装置1は、操向輪2を操舵するために操舵部材としてのステアリングホイール3に加えられる操舵トルクを伝達するステアリングシャフト4と、ステアリングシャフト4からの操舵トルクにより操向輪2を操舵するための例えばラックアンドピニオン機構からなる操舵機構5と、ステアリングシャフト4および操舵機構5の間に設けられてこの間において回転を伝達するための軸継手としての中間軸6とを有している。
ステアリングシャフト4は、ステアリングコラム7の内部を挿通して、ステアリングコラム7により回転自在に支持されている。ステアリングコラム7はブラケット8を介して車体9に支持されている。ステアリングシャフト4の一方の端部4aにステアリングホイール3が連結されていて、回転自在に支持されている。ステアリングシャフト4の他方の端部4bに中間軸6が連結されている。
中間軸6は、伸縮軸としての連結軸10と、中間軸6の一方の端部に設けられた自在継手11と、中間軸6の他方の端部に設けられた自在継手12とを有している。
操舵機構5は、入力軸としてのピニオン軸13と、自動車の横方向(直進方向と直交する方向である。)に延びる転舵軸としてのラックバー14と、ピニオン軸13およびラックバー14を支持するラックハウジング15とを有している。ピニオン軸13のピニオン歯と、ラックバー14のラック歯とが互いに噛み合っている。
ステアリングホイール3が操舵されると、その操舵トルクがステアリングシャフト4等を介して操舵機構5に伝達される。これにより操向輪2を操舵することができる。
ステアリング装置1は、操舵トルクに応じて操舵補助力を得られるようになっている。すなわち、ステアリング装置1は、操舵トルクを検出するトルクセンサ16と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)17と、操舵補助用の電動モータ18と、減速機19とを有している。
ステアリングコラム7は、コラムチューブ20と、ハウジング21とを有している。ハウジング21が、減速機19およびトルクセンサ16を収容して支持し且つ電動モータ18を支持している。
ステアリングシャフト4は、入力軸22と、出力軸23と、トーションバー24とを有している。ステアリングシャフト4の軸方向下部が、入力軸22と、出力軸23とに分割されている。入力軸22および出力軸23は、トーションバー24を介して同一の軸線上で互いに連結されている。入力軸22は、ステアリングシャフト4の軸方向上部としての連結軸25を介して、ステアリングホイール3に連なっている。出力軸23は、中間軸6等を介して、ピニオン軸13に連なっている。入力軸22に操舵トルクが入力されたときに、トーションバー24が弾性ねじり変形し、これにより、入力軸22および出力軸23が相対回転する。
トルクセンサ16は、ステアリングシャフト4のトーションバー24に関連して設けられ、トーションバー24を介する入力軸22および出力軸23間の相対回転変位量に基づいてトルクを検出する。トルク検出結果は、ECU17に与えられる。
ECU17は、上述のトルク検出結果や図示しない車速センサから与えられる車速検出結果等に基づいて、駆動回路(図示せず)を介して電動モータ18を制御する。
減速機19は、減速機構としてのウォームギヤ機構を有している。このウォームギヤ機構は、駆動ギヤとしてのウォーム軸26と、従動ギヤとしてのウォームホイール27とを有している。ウォーム軸26は、電動モータ18により駆動される。ウォーム軸26は、ウォームホイール27に噛み合っている。ウォームホイール27は、出力軸23に一体回転できるように互いに固定されている。
ステアリングホイール3が操作されると、操舵トルクがトルクセンサ16により検出され、トルク検出結果および車速検出結果等に応じて電動モータ18が操舵補助力を発生させる。操舵補助力は、減速機19を介してピニオン軸13に伝達され、ステアリングホイール3の動きとともに操舵機構5に伝わり、操向輪2が操舵される。具体的には、電動モータ18の出力回転は、伝動装置としての減速機19を介してピニオン軸13に伝達され、その間、減速機19により減速される。ピニオン軸13に伝達された回転はラックバー14の直線運動に変換されて、操舵が補助される。
中間軸6は、ステアリングシャフト4の他方の端部4bとピニオン軸13とを互いに連結している。中間軸6は、操向輪2を操舵するためにステアリングホイール3に加えられる操舵トルクと、電動モータ18による操舵補助力とを、ステアリングシャフト4から操舵機構5のピニオン軸13へ伝達する働きをする。
図2は、図1のステアリング装置1の要部の正面図であり、主に中間軸6を図示している。
中間軸6の伸縮軸10は、互いに嵌合された内軸28および筒状の外軸29を有している。外軸29の端部29bが、自在継手11を介して、ステアリングシャフト4の端部4bに連結されている。内軸28の端部28bが、自在継手12を介して操舵機構5のピニオン軸13に連結されている。
内軸28および外軸29は、互いに同心に配置され、外軸29の一端29aと内軸28の一端28aとは、トルク伝達可能に互いに嵌合され、且つボール30(一部のみ図示)を介して内軸28の軸方向S1に所定量相対移動できるようにされている。
図3は、図2の III− III断面の断面図である。
伸縮軸10は、内軸28の外周面28cに形成された複数の軌道溝31と、外軸29の内周面29dに形成された複数の軌道溝32と、各対の軌道溝31,32間にそれぞれ介在する転動体としての複数のボール30とを有している。
軌道溝31,32は、互いに同数で設けられて、互いに対をなして、互いに対向する位置に配置されている。複数対の軌道溝31,32は、互いに周方向T1に均等に所定間隔を離隔して配置されている。本実施形態では、2対の軌道溝31,32が設けられている。複数のボール30は、各対の軌道溝31,32ごとに、保持器33により保持されて、軸方向S1に並んで列をなしている。各ボール30は、対応する軌道溝31,32に4点接触している。ボール30は、軌道溝31,32に負隙間嵌合されている。このとき、軌道溝32が形成された外軸29の部分が、径方向外方に弾性的に変位するようになっている。このように、外軸29が弾性的に撓むことにより、ボール30に予圧が付与されている。
内軸28と外軸29とが軸方向S1に相対移動するときには、ボール30は、上述の各軌道溝31,32に沿って案内されつつ、軌道溝31,32を転動し、各軌道溝31,32に対して軸方向S1にそれぞれ相対移動する。
外軸29の軌道溝32は、凹条からなり、外軸29の内周面29dに一体に形成されていて外軸29の軸方向に沿って所定長さで真直に延びている。軌道溝32は、断面凹湾曲形状の樋形状面により形成されている。
内軸28は、内部が詰まった中実軸であり、断面略矩形に形成されている。内軸28の外周面28cは、軸方向に延びる4つの平坦部28eを有している。各平坦部28eは、断面の矩形の対応する辺を形成している。断面の矩形の角を挟んで隣接する2つの平坦部28eは、互いにアール面としての凸湾曲面28fを介して互いに接続されている。互いに対向する対をなす平坦部28e、本実施形態では、2つの平坦部28eに、軌道溝31がそれぞれ形成されている。
軌道溝31は、凹条からなり、内軸28の外周面28cに一体に形成されていて内軸28の軸方向S1に沿って所定長さで真直に延びている。軌道溝31は、断面凹湾曲形状の樋形状面により形成されている。
図4は、図3の要部としてのIV部の拡大図である。
外軸29の各軌道溝32は、凹湾曲面をなす軌道としての一対の受け部32sと、一対の凸湾曲面をなす肩部32uと、一対の受け部32sの間に設けられた凹湾曲面をなす接続部32tとを有している。一対の受け部32sは、断面円弧形状に形成されていて、径方向U1,U2に対して同じ角度で、互いに逆向きに傾斜していて、横断面において周方向T1について互いに離隔し且つ互いに対向して配置されている。一対の受け部32sは、ボール30が接触して転動する転動面を形成し、径方向外方U1および周方向両側へのボール30の相対移動を規制しつつ、ボール30の転動を案内する。
内軸28の各軌道溝31は、軌道としての一対の受け部31sと、一対の肩部31uと、一対の受け部31sの間に設けられた接続部31tとを有している。
一対の受け部31sは、曲率半径Raの断面円弧形状の凹湾曲面に形成されていて、径方向U1,U2に対して同じ角度で、互いに逆向きに傾斜していて、横断面において周方向T1について互いに離隔し且つ互いに対向して配置されている。一対の受け部31sは、ボール30が接触して転動する転動面を形成し、径方向内方U2および周方向両側へのボール30の相対移動を規制しつつ、ボール30の転動を案内する。
接続部31tは、一対の受け部31s同士を滑らかに連続してつなぎ、断面円弧形状の凹湾曲面により形成されている。
肩部31uは、内軸28の外周面28cの平坦部28eと、受け部31sとを接続している。肩部31uは、受け部31sに隣接して径方向外側に配置され、アール面としての凸湾曲面に形成されている。凸湾曲面は、曲率半径Rbの断面円弧形状をなし、軸方向に延びている。受け部31sと、肩部31uとは、滑らかに連続して接続されている。肩部31uの断面の曲率半径Rbの値は、1mm以下の所定値が好ましく、例えば0.5mmとされている。
図5A,図5B,図5Cおよび図5Dは、本実施形態の製造方法の工程順に内軸28の断面および関連する部材を図示した模式図である。
製造方法は、内軸素材34を得る素材形成工程(図5A参照)と、内軸素材34に軌道溝31を形成する軌道溝形成工程(図5B,図5C,図5D参照)とを含んでいる。
内軸素材34は、金属製、例えば鋼製の断面略矩形の長尺の棒状部材であり、塑性加工により形成されてなる。内軸素材34の外周34cは、長手方向に延びる4つの平坦部34eと、隣接する平坦部34e同士を互いに接続する角のアール面としての凸湾曲面34fとを有している。
軌道溝形成工程は、内軸素材34の外周34cの平坦部34eに軌道溝31を形成する。軌道溝形成工程は、予備形状形成工程としての第1の工程(図5A,図5B参照)と、これの後に行われる荒加工工程としての第2の工程(図5B,図5C参照)と、これの後に行われる仕上げ工程としての第3の工程(図5C,図5D参照)とを含んでいる。
図5A,図5Bを参照して、第1の工程では、内軸素材34から半製品としての第1の中間体35を得る。第1の工程では、所定形状の内軸素材34の平坦部34eから、曲率半径R1の第1の溝35mを塑性変形により形成する。第1の工程では、第1の金型36を用いる。
図12Aは、第1の金型36の断面図であり、図12Bの12A断面を示し、被加工材としての内軸素材34も図示されている。図12Bは第1の金型36の平面図である。
第1の金型36は、筒形状をなしていて、筒形状の軸線を挟んで対称形状に形成されている。第1の金型36は、凹部を有している。第1の金型36は、凹部の内面に、被加工材に接してこれを塑性変形させる成形面36aを有している。凹部は、第1の金型36の筒形状の軸線がのびる方向(軸方向ともいう。)についての一方の側に開放された開口を有している。この開口から被加工材を押し込むことにより、成形面36aにより、被加工材を塑性加工としての押し出し加工することができる。成形面36aの入口となる開口の周縁には、凹部内に被加工材を案内するためのガイド部が形成されている。このガイド部は、外側に向けて拡径された形状、いわゆるラッパ形状をなしている。ガイド部は、軸方向に対して傾斜した傾斜面、例えば凸湾曲面により形成されている。
図6は、第1の工程での、第1の中間体35と第1の金型36との拡大断面図である。成形面36aは、平面状の第1の成形部36eと、第1の成形部36eから幅WK1および突出量HK1で突出した凸条からなる第2の成形部36mとを有している。第2の成形部36mは、曲率半径RK1の断面円弧形状の凸湾曲面36sと、曲率半径RK11の断面円弧形状の凹湾曲面36uとを有している。凹湾曲面36uは、第1の成形部36eと、第2の成形部36mの凸湾曲面36sとを互いに接続している。
例えば、プレス装置に第1の金型36を装着し、第1の金型36の凹部内に被加工材としての内軸素材34を押し込み、第1の金型36の凹部内で内軸素材34を圧縮する。これにより、内軸素材34を塑性変形させて、第1の中間体35を得る。
第1の中間体35は、断面略矩形の長尺の棒状部材である。第1の中間体35は、長手方向に延びる4つの平坦部35eと、このうちの2つの平坦部35eに配置された2つの第1の溝35mと、隣接する平坦部35e同士を互いに接続する角のアール面としての凸湾曲面35fとを有している。第1の中間体35の各寸法は、第1の金型36の対応する各寸法に等しく形成されてなる。
第1の溝35mは、平坦部35eから深さH1および幅W1(周方向T1についての寸法に相当する。)で形成されている。第1の溝35mは、曲率半径R1の断面円弧形状をなす凹湾曲面35sと、肩のアール面としての凸湾曲面35uとを有している。肩の凸湾曲面35uは、曲率半径R3の断面円弧形状に形成されていて、第1の溝35mの凹湾曲面35sと、平坦部35eとの間に形成され、これらを互いに接続している。
第1の工程では、第1の金型36の成形面36aの第1の成形部36eが、内軸素材34の平坦部34eから、第1の中間体35の平坦部35eを成形する。第2の成形部36mは、内軸素材34の平坦部34eから、第1の中間体35の第1の溝35mを成形する。第2の成形部36mの凸湾曲面36sは、内軸素材34の平坦部34eから、第1の中間体35の第1の溝35mの凹湾曲面35sを形成する。第2の成形部36mの凹湾曲面36uは、内軸素材34の平坦部34eから、第1の中間体35の第1の溝35mの肩の凸湾曲面35uを形成する。
図5B,図5Cを参照して、第2の工程では、第1の工程で形成された第1の溝35mから、曲率半径R2の第2の溝37mを塑性変形により形成する。第1の中間体35を塑性加工し、これにより、半製品としての第2の中間体37を得る。第2の工程では、第2の金型38を用いる。第2の金型38は、押し出し加工により塑性変形させるために、第1の金型36と同様の構造を有し、筒形状をなして、凹部を有している。第2の金型38は、筒形状の軸線を挟んだ対称形状に形成されている。第2の金型38は、凹部内に、被加工材に接してこれを塑性変形させる成形面38aを有している。
図7は、第2の工程での、第2の中間体37と第2の金型38との拡大断面図であり、第1の中間体35の輪郭線(第1および第2の中間体の中心軸線同士を一致するようにして重ねて図示している。)を一点鎖線で図示している。
成形面38aは、平面状の第1の成形部38eと、第1の成形部38eから幅WK2および突出量HK2で突出した凸条からなる第2の成形部38mとを有している。第2の成形部38mは、曲率半径RK2の断面円弧形状の凸湾曲面38sと、曲率半径RK22の断面円弧形状の凹湾曲面38uとを有している。凹湾曲面38uは、第1の成形部38eと、第2の成形部38mの凸湾曲面38sとを互いに接続している。
例えば、プレス装置に第2の金型38を装着し、第2の金型38の凹部内に被加工材としての第1の中間体35を押し込み、これを圧縮する。これにより、第1の中間体35を塑性変形させて、第2の中間体37を得る。
第2の中間体37は、内軸28の形状に近似した形状に形成され、仕上げの加工代が残されている。第2の中間体37は、断面略矩形の長尺の棒状部材である。第2の中間体37は、長手方向に延びる4つの平坦部37eと、このうちの2つの平坦部37eに配置された2つの第2の溝37mと、隣接する平坦部37e同士を互いに接続する角のアール面としての凸湾曲面37fとを有している。第2の中間体37の各寸法は、第2の金型38の対応する各寸法に等しく形成されてなる。
第2の溝37mは、平坦部37eから深さH2および幅W2(周方向T1についての寸法に相当する。)で形成されている。第2の溝37mは、第1の溝35mよりも幅が狭く(W2<W1)て且つ深く(H2>H1)されている。
第2の溝37mは、曲率半径R2の断面円弧形状をなす凹湾曲面37sと、肩のアール面としての凸湾曲面37uとを有している。第2の溝37mの凹湾曲面37sの曲率半径R2は、第1の溝35mの凹湾曲面35sの曲率半径R1よりも小さく(R2<R1)されている。
肩の凸湾曲面37uは、曲率半径R4の断面円弧形状に形成されていて、第2の溝37mの凹湾曲面37sと、平坦部37eとの間に形成され、これらを互いに接続している。また、第2の中間体37の肩の凸湾曲面37uの曲率半径R4は、第1の中間体35の肩の凸湾曲面35uの曲率半径R3よりも小さくされている。
第2の工程では、第2の金型38の成形面38aの第1の成形部38eが、第1の中間体35の平坦部35eから、第2の中間体37の平坦部37eを成形する。第2の成形部38mは、第1の中間体35の第1の溝35mから、第2の中間体37の第2の溝37mを成形する。
第2の成形部38mの凸湾曲面38sは、肉の移動を許容しながら、第1の中間体35の第1の溝35mの凹湾曲面35sから、第2の中間体37の第2の溝37mの凹湾曲面37sを形成する。
第2の成形部38mの凹湾曲面38uは、第1の溝35mからの余肉を受け入れながら、第1の中間体35の第1の溝35mの肩の凸湾曲面35uおよびこれに隣接する凹湾曲面35sの隣接部分35rから、第2の中間体37の第2の溝37mの肩の凸湾曲面37uおよびこれに隣接する凹湾曲面37sの隣接部分37rを形成する。
第2の溝37mの肩部としての凸湾曲面37uおよびこれの近傍部分としての隣接部分37rは、第1の溝35mの肩部としての凸湾曲面35uおよびこれの近傍部分としての隣接部分35rを膨出させて形成されている。これにより、曲率半径の小さな凸湾曲面37uを無理なく形成することができる。
図5C,図5Dを参照して、第3の工程では、第2の工程により得られた第2の溝37mから、軌道溝31を研磨により仕上げる。第3の工程では、第2の中間体37を研磨加工し、これにより、内軸28の最終形状を得る。第3の工程では、研磨工具としての回転体形状の砥石39を用いる。第2の工程後に熱処理を行う場合でも、第3の工程で熱処理歪みが除去されるので、高精度の軌道溝を得ることができる。
図8は、第3の工程での、内軸と砥石との拡大断面図であり、第2の中間体37の輪郭線を、内軸28および第2の中間体37の中心軸線同士が一致して互いに重なった状態で、一点鎖線で図示している。
砥石39の外周は、所定の回転中心軸線39eの周りに回転しながら被加工材に接して所定形状に形成する成形面39aを有している。成形面39aは、軌道溝31を形成するための部分であって砥石39の周方向に延びる凸条に形成されている。成形面39aは、軌道溝31の受け部31sを仕上げる断面円弧形状の凸湾曲状の2つの第1の成形部39sと、軌道溝31の接続部31tを仕上げる断面円弧形状の凸湾曲状の1つの第2の成形部39tと、軌道溝31の肩部31uを仕上げる断面円弧形状の凹湾曲状の2つの第3の成形部39uとを有している。
例えば、研磨加工装置(図示せず)に砥石39を装着し、砥石39により被加工材としての第2の中間体37の第2の溝37mを研磨加工する。第3の工程では、軌道溝31の肩部31uの研磨量K1が、軌道溝31の溝底としての接続部31tの研磨量K2よりも小さくされている。
第3の工程では、砥石39の第1の成形部39sが、第2の中間体37の第2の溝37mの凹湾曲面37sから、内軸28の軌道溝31の受け部31sを成形する。第2の成形部39tが、第2の中間体37の第2の溝37mの凹湾曲面37sから、内軸28の軌道溝31の接続部31tを成形する。第3の成形部39uは、第2の中間体37の第2の溝37mの肩の凸湾曲面37uから、内軸28の軌道溝31の肩部31uを成形する。これにより、肩部31uの曲率半径Rbは、第2の中間体37の凸湾曲面37uの曲率半径R4よりも小さく形成される。例えば第2の中間体37の肩の凸湾曲面37uの曲率半径R4の値が1mmであったのが、肩部31uの曲率半径Rbの値は0.5mmになる。
このように本実施形態の製造方法は、互いに嵌め合わされた内軸28および筒状の外軸29の軌道溝31,32間に転動体としてのボール30を介在させたステアリング用伸縮軸10のための内軸28を製造する方法である。本製造方法は、内軸素材34の外周34cの平坦部34eに軌道溝31を形成するための軌道溝形成工程を含む。軌道溝形成工程は、曲率半径R1の第1の溝35mを塑性変形により形成する第1の工程と、第1の工程で形成された第1の溝35mから曲率半径R2の第2の溝37mを塑性変形により形成する第2の工程とを含む。第2の溝37mの曲率半径R2が、第1の溝35mの曲率半径R1よりも小さくされ、第2の溝37mの肩部としての凸湾曲面37uは、第1の溝35mの肩部としての凸湾曲面35uを膨出させて形成されていることを特徴とする。
この実施形態によれば、軌道溝31を塑性加工により安価に形成できる。また、第1および第2の工程へと工程を追うごとに、形成された第1および第2の溝35m,37mの曲率半径を段階的に小さくすることを通じて、溝形状を段階的に深くできるので、深い軌道溝31を無理なく形成できる結果、製造コストの低減に寄与する。しかも、本製造方法を適用することにより、内軸28の軌道溝31の肩部31uを高くできる。その結果、この内軸28を含む伸縮軸10が大きなトルクを受けるときに、ボール30が肩部31uに乗り上げ難くなるので、ボール30に圧痕等の傷みが生じることが防止される。
また、第2の溝37mの曲率半径R2を第1の溝35mの曲率半径R1よりも小さく(R2<R1)することにより、第2の溝37mの幅W2を第1の溝35mの幅W1よりもも狭くし(W2<W1)、第2の溝37mの深さH2を第1の溝35mの深さH1よりも深く(H2>H1)にすることが可能となる。また、本実施形態の第2の溝37mは、上述の寸法関係を満たしている。この場合、第2の工程において、第2の溝37mに隣接した第1の溝35mの一部(凸湾曲面35uおよびこれに隣接する部分35r)が、第2の工程で生じる余肉を受け入れることができる。これに伴い、第2の溝37mの肩部は、第1の溝35mの肩部を膨出させて形成されるようになっている。その結果、余肉が移動し易いので、深い第2の溝37mを無理なく塑性加工のみで形成できる。従って、少ない工程、例えば、第1および第2の工程だけの2工程で、軌道溝31の最終形状に近い形状としての第2の溝37mを得ることが可能となる。
また、軌道溝形成工程は、第2の溝37mから軌道溝31を研磨により仕上げる第3の工程を含んでいて、第3の工程において、軌道溝31の肩部31uの研磨量K1が、軌道溝31の溝底としての接続部31tの研磨量K2よりも小さくされている。ここで、研磨量は、研磨後の面の法線方向についての研磨により除去される部分の寸法である。
この場合、軌道溝研磨用の砥石39の部分であって軌道溝31の肩部31uを研磨する部分としての第3の成形部39uが摩耗し易いという傾向が抑制される。従って、ひとつの砥石39で製造可能な内軸28の最大製造数を多くでき、内軸28の製造コストを抑制することができる。
すなわち、本製造方法では、軌道溝31の加工前の第2の溝37mを深くできるので、軌道溝31を研磨により仕上げるときに、軌道溝31の全体を均一な研磨量で研磨せずに済み、肩部31uの研磨量K1を相対的に小さく、溝底の研磨量K2を相対的に大きくすることができる。肩部31uの研磨量が小さいので、従来摩耗し易い傾向にあった第3の成形部39uの摩耗量が少なくなる。一方で、軌道底部としての接続部31tを研磨する砥石部分としての第2の成形部39tが、砥石39のうちで最も摩耗し易くなる。この場合、第2の成形部39tを所要の形状に再生できるようにドレッシングすることになるが、第2の成形部39tの摩耗の方向(砥石の径方向)と、第2の成形部39tをドレッシングするときにこれの表面を削る方向(砥石の径方向)とがほぼ一致するので、ドレッシングするときの削り代は、少なくてすむ。一方、第3の成形部39uが最も摩耗する場合には、第3の成形部39uの摩耗の方向(表面の法線方向であり径方向に対して傾斜する方向)と、第3の成形部39uをドレッシングするときにこれの表面を削る方向(砥石の径方向)とが大きく傾斜しているので、ドレッシングするときの削り代は、大きくなる。従って、第2の成形部39tに最大摩耗量が生じる前者の場合では、1回のドレッシングでの削り代を少なくできるので、ひとつの砥石39を、より多くの回数でドレッシングして利用することができ、ひいては軌道溝31の製造数を多くできる。
また、第3の工程で研磨することにより、高精度の軌道溝31を得ることができる。研磨加工された肩部31uは、表面が滑らかであるので、万一、ボール30が乗り上げようとしても、ボール30に圧痕や摩耗等の傷みが生じることを抑制することができる。
また、本実施形態の内軸28は、上述の本実施形態の製造方法により製造される。軌道溝31の肩部31uの断面の曲率半径Rbの値が1mm以下とされているのが、好ましい。これにより、大トルクがかかったときにボール30が軌道溝31の肩部31uに乗り上げることを確実に防止できる。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図9は、本発明の変形例としての伸縮軸10の要部の拡大図であり、図4に対応する部分を図示している。また、図10は、図9に示す内軸28と砥石39との上述の第3の工程での拡大断面図であり、第2の中間体37の輪郭線を、内軸28および第2の中間体37の中心軸線同士が一致した状態で、一点鎖線で図示している。
図9を参照して、ボール30は、軌道溝31,32に2点接触してもよい。すなわち、軌道溝31,32は、凸湾曲面をなす肩部31u,32uと、溝底に設けられた軌道としての曲率半径Rdの断面円弧状の凹湾曲面をなす単一の受け部31s,32sとをそれぞれ有している。上述の製造方法を適用して、同様の効果を得ることができる。
図10を参照して、砥石39の成形面39aは、軌道溝31の受け部31sを仕上げる断面円弧形状の凸湾曲状の成形部39sと、軌道溝31の肩部31uを仕上げる断面円弧形状の凹湾曲状の2つの成形部39uとを有している。第3の工程において、軌道溝31の肩部31uの研磨量K1が、軌道溝31の溝底としての受け部31sの研磨量K2よりも小さいのが、好ましい。
また、第3の工程での研磨量は、軌道溝31の肩部31uで小さく、軌道溝31の溝底で大きくされていたが、同じ場合や逆の場合も考えられる。また、第2の工程で、凸湾曲面37uの曲率半径を、軌道溝31の肩部31uの曲率半径に等しい値に形成することも考えられ、この場合、第3の工程では、軌道溝31の肩部31uの研磨を廃止することもできる。さらに、ボール30が2点接触する場合であって軌道溝31の精度をそれほど高くしなくてもよい場合には、第3の工程を廃止することも考えられる。また、軌道溝31,32は4対でもよい。
図11は、本発明の変形例としての伸縮軸を含むステアリング装置の概略構成を示す模式図である。図11を参照して、伸縮軸としては、テレスコピック調節機能を有するステアリング装置1のステアリングシャフト4の少なくとも一部であってもよい。すなわち、ステアリング装置1は、ステアリングホイール3の位置を上下方向Z1に調節できるように、ステアリングコラム7をその長手方向に伸縮自在に構成している。具体的には、ステアリングコラム7のコラムチューブ20は、長手方向上部に相当するアッパチューブ20aと、これに長手方向に相対移動自在に連結された長手方向下部に相当するロアーチューブ20bとを有している。また、ステアリングシャフト4の伸縮軸としての連結軸25は、軸方向上部に相当する外軸としてのアッパーシャフト25aと、軸方向下部に相当する内軸としてのロアーシャフト25bとを有している。アッパーシャフト25aおよびロアーシャフト25bは、互いにトルク伝達でき且つ軸方向に相対移動自在に連結されている。また、ブラケット8は、アッパーチューブ20aおよびロアーチューブ20bの長手方向の相対移動を、必要に応じて許容しまたは規制するように両チューブ20a,20bを保持している。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の一実施形態の伸縮軸を含むステアリング装置の概略構成の模式図である。 図1のステアリング装置の要部の正面図であり、主に中間軸を図示している。 図2の III− III断面の断面図である。 図3の要部の拡大図である。 図5A,図5B,図5Cおよび図5Dは、本実施形態の製造方法の工程順に内軸の断面および関連する部材を図示した模式図である。 第1の工程での第1の中間体と第1の金型との拡大断面図である。 第2の工程での第2の中間体と第2の金型との拡大断面図である。 第3の工程での内軸と砥石との拡大断面図である。 本発明の変形例としての伸縮軸の要部の断面図である。 図9に示す内軸の製造工程の第3の工程での内軸と砥石との拡大断面図である。 本発明の変形例としての伸縮軸を含むステアリング装置の概略構成の模式図である。 図12Aは、第1の金型の断面図であり、図12Bの12A断面を示し、内軸素材も図示されている。図12Bは第1の金型の平面図である。
符号の説明
10…伸縮軸、28…内軸、29…外軸、30…ボール(転動体)、31u…(軌道溝の)肩部、31…(内軸の)軌道溝、32…(外軸の)軌道溝、34…内軸素材、34c…(内軸素材の)外周、34e…(内軸素材の外周の)平坦部、35m…第1の溝、35u…凸湾曲面(第1の溝の肩部)、37m…第2の溝、37u…凸湾曲面(第2の溝の肩部)、K1…(軌道溝の肩部の)研磨量、K2…(軌道溝の溝底の)研磨量、R1…(第1の溝の)曲率半径、R2…(第2の溝の)曲率半径、Rb…軌道溝の肩部の断面の曲率半径

Claims (3)

  1. 互いに嵌め合わされた内軸および筒状の外軸の軌道溝間に転動体を介在させたステアリング用伸縮軸のための内軸を製造する方法であって、
    内軸素材の外周の平坦部に軌道溝を形成するための軌道溝形成工程を含み、
    軌道溝形成工程は、曲率半径R1の第1の溝を塑性変形により形成する第1の工程と、第1の工程で形成された第1の溝から曲率半径R2の第2の溝を塑性変形により形成する第2の工程とを含み、
    第2の溝の曲率半径R2が、第1の溝の曲率半径R1よりも小さくされ、
    第2の溝の肩部は、第1の溝の肩部を膨出させて形成されていることを特徴とする製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法において、
    上記軌道溝形成工程は、第2の溝から軌道溝を研磨により仕上げる第3の工程を含み、第3の工程において、軌道溝の肩部の研磨量が、軌道溝の溝底の研磨量よりも小さくされていることを特徴とする製造方法。
  3. 請求項1または2の製造方法により製造された内軸であって、軌道溝の肩部の断面の曲率半径が1mm以下であることを特徴とする内軸。
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