JP2009191978A - 伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置 - Google Patents

伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】通常の運転操作時の伸縮範囲を超えて伸縮軸を伸縮しても、転動体が転動するようにした伸縮軸において、通常の運転操作時の伸縮距離を超えて軸方向に延長した板バネの製造コストが過度に大きくならないようにした伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置を提供する。
【解決手段】通常の運転操作時の収縮距離を超えて伸縮軸を収縮した時には、ステアリングホイール11を操作しないため、ボール55と軸方向溝54、軸方向溝41との間には回転トルクは作用しない。そのため、ボール55には、円滑にガタ無く転動するために必要な予圧だけを付与すれば十分なので、第2の板バネ71の転動体付勢部714の形状は、第1の板バネ56と比較して単純な形状で済む。
【選択図】図2

Description

本発明はステアリング装置、特に、回転トルクを伝達可能で軸方向に相対移動可能な伸縮軸、例えば、中間シャフトやステアリングシャフト等の伸縮軸を有するステアリング装置に関する。
ステアリング装置には、回転トルクを伝達可能に、かつ、軸方向に相対移動可能に連結された伸縮軸が、中間シャフトやステアリングシャフト等として組み込まれている。すなわち、中間シャフトは、ステアリングギヤのラック軸に噛合うピニオンシャフトに、自在継手を締結する際に、一旦縮めてからピニオンシャフトに嵌合させて締結するために、伸縮機能が必要である。
また、ステアリングシャフトは、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイールの位置を軸方向に調整する必要があるため、伸縮機能が要求される。このような伸縮軸としては、特許文献1に開示されている非循環式ボール構造の伸縮軸が一般的である。
特許文献1に開示されている伸縮軸は、雄シャフトの外周に形成された雄シャフト側軸方向溝と、雌シャフトの内周に形成された雌シャフト側軸方向溝の間に複数のボール(転動体)を嵌合し、雄シャフトと雌シャフトの伸縮動作時に、このボールが転動して、中間シャフトの伸縮動作が円滑に行われるようにしている。
また、板バネを、ボールと雄シャフト側軸方向溝との間に圧縮した状態で介挿して、雄シャフト側軸方向溝、ボール、雌シャフト側軸方向溝との間に、回転方向と半径方向の両方の予圧を付与している。これによって、雌シャフトと雄シャフトとの間の、回転方向及び半径方向の剛性を確保して、良好な操舵フィーリングが得られるようにしている。
このような特許文献1の非循環式ボール構造の伸縮軸では、伸縮軸の伸縮時にボールが転動しながら、雄シャフトの雄シャフト側軸方向溝に沿って軸方向に移動する。従って、雄シャフト側軸方向溝の軸方向の長さは、ボールを収容するための軸方向の長さに、ボールの軸方向移動長さを加えた長さが必要となる。そのため、通常の運転操作時の伸縮距離に応じて、雄シャフト側軸方向溝の軸方向の長さや板バネの軸方向長さを決めている。
車体にステアリング装置を組み付ける際に、ステアリングギヤのラック軸に噛合うピニオンシャフトに、自在継手を締結するために、中間シャフトは、通常の運転操作時の伸縮距離を超えて伸縮させて、ピニオンシャフトに嵌合させて締結する必要がある。
この通常の運転操作時の伸縮距離を超えて中間シャフトを伸縮すると、ボールが雄シャフト側軸方向溝内及び雌シャフト側軸方向溝内で滑ることになる。従って、摩擦係数が大きくなって、中間シャフトを伸縮するのに大きな力が必要になるため、組み付け作業がやりにくくなるという問題が生じる。
通常の運転操作時の伸縮距離を超えて中間シャフトを伸縮しても、ボールが転動するようにするためには、雄シャフト側軸方向溝の軸方向の長さと板バネの軸方向の長さの両方を、通常の運転操作時の伸縮距離よりも長くする必要がある。しかし、運転操作時に雌シャフトと雄シャフトとの間に作用する負荷を支持するために、板バネは複雑な形状をしている。そのため、板バネの軸方向の長さが長くなると、板バネを精度良く製造することが困難になるため、板バネの矯正工程を追加することになり、板バネの製造コストが上昇してしまう恐れがあった。
特開2004−130928号公報
本発明は、通常の運転操作時の伸縮範囲を超えて伸縮軸を伸縮しても、転動体が転動するようにした伸縮軸において、通常の運転操作時の伸縮距離を超えて軸方向に延長した板バネの製造コストが過度に大きくならないようにした伸縮軸及び伸縮軸を備えたステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、雄シャフト、上記雄シャフトの外周に、運転操作時の伸縮距離を超えて軸方向に長く形成された雄シャフト側軸方向溝、上記雄シャフトに軸方向に相対移動可能にかつ回転トルクを伝達可能に外嵌する雌シャフト、上記雌シャフトの内周に、上記雄シャフト側軸方向溝と同一位相位置に形成された雌シャフト側軸方向溝、上記雄シャフト側軸方向溝と雌シャフト側軸方向溝との間に、軸方向に転動可能に挿入された複数の転動体、上記転動体と雄シャフト側軸方向溝との間に、運転操作時に上記転動体が転動する雄シャフト側軸方向溝の軸方向の長さの範囲に介挿されて、転動体を介して雄シャフト側軸方向溝と雌シャフト側軸方向溝との間に作用する運転操作時の荷重を支持する第1の板バネ、上記第1の板バネとは別部品で構成され、上記転動体と雄シャフト側軸方向溝との間に、運転操作時の伸縮距離を超えて上記転動体が転動する雄シャフト側軸方向溝の軸方向の長さの範囲に介挿されて、運転操作時の伸縮距離を超えて上記転動体が転動する時のガタを排除する第2の板バネを備えたことを特徴とする伸縮軸である。
第2番目の発明は、第1番目の発明の伸縮軸において、上記第1の板バネは、上記転動体の円周方向に対向する側面に各々接触し、上記転動体に半径方向と回転方向の両方の予圧を付与する一対の転動体側接触部、上記一対の転動体側接触部に対して円周方向に所定距離だけ各々離間して配置され、上記雄シャフト側軸方向溝の側面に各々接触する一対の溝側面側接触部、上記転動体側接触部と溝側面側接触部の半径方向外端を各々連結し、転動体側接触部と溝側面側接触部を相互に離間する方向に弾性的に付勢する一対の付勢部、上記一対の転動体側接触部の半径方向内端を連結し、上記雄シャフト側軸方向溝の底面に接触して配置され、上記転動体の半径方向内端から半径方向内側に所定距離だけ離間する連結部を備えたことを特徴とする伸縮軸である。
第3番目の発明は、第1番目から第2番目までのいずれかの発明の伸縮軸において、上記雄シャフトと雌シャフトとの嵌合部には、上記雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝とは異なる位相位置に、少なくとも一対の別の雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝が形成され、この少なくとも一対の別の雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝には、上記雄シャフトと雌シャフトとの間で回転トルクを伝達する第1の円柱状ピンが挿入されていることを特徴とする伸縮軸である。
第4番目の発明は、第1番目から第2番目までのいずれかの発明の伸縮軸において、上記第2の板バネは環状に形成され、上記雄シャフトの外周に第2の板バネの内周がしまりばめで嵌合していることを特徴とする伸縮軸である。
第5番目の発明は、第4番目の発明の伸縮軸において、上記雄シャフトと雌シャフトとの嵌合部には、上記雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝とは異なる位相位置に、少なくとも一対の別の雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝が形成され、この少なくとも一対の別の雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝には、運転操作時に上記転動体が転動する雄シャフト側軸方向溝の軸方向の長さの範囲に、上記雄シャフトと雌シャフトとの間で回転トルクを伝達する第1の円柱状ピンが挿入されていることを特徴とする伸縮軸である。
第6番目の発明は、第5番目の発明の伸縮軸において、上記第2の板バネが上記第1の円柱状ピンの端面に当接して、第1の円柱状ピンに作用する軸方向の荷重を支持することを特徴とする伸縮軸である。
第7番目の発明は、第5番目の発明の伸縮軸において、上記第2の板バネが上記第1の円柱状ピンの端面に当接する当接部が波形状に折り曲げられて、第2の板バネの当接部の断面積を大きくしていることを特徴とする伸縮軸である。
第8番目の発明は、第5番目の発明の伸縮軸において、上記一対の別の雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝に、運転操作時の伸縮距離を超えて上記転動体が転動する雄シャフト側軸方向溝の軸方向の長さの範囲に挿入され、上記第1の円柱状ピンの端面に当接して、第1の円柱状ピンに作用する軸方向の荷重を支持すると共に、上記第1の円柱状ピンよりも小径の第2の円柱状ピンを備え、上記第2の板バネが上記第2の円柱状ピンの外周を支持して、上記一対の別の雄シャフト側軸方向溝に第2の円柱状ピンを保持することを特徴とする伸縮軸である。
第9番目の発明は、第1番目から第8番目までのいずれかの発明の伸縮軸を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
本発明の伸縮軸及びステアリング装置では、雄シャフトの外周に、運転操作時の伸縮距離を超えて軸方向に長く形成された雄シャフト側軸方向溝と、雌シャフトの内周に、雄シャフト側軸方向溝と同一位相位置に形成された雌シャフト側軸方向溝と、雄シャフト側軸方向溝と雌シャフト側軸方向溝との間に、軸方向に転動可能に挿入された複数の転動体と、転動体と雄シャフト側軸方向溝との間に、運転操作時に転動体が転動する雄シャフト側軸方向溝の軸方向の長さの範囲に介挿されて、転動体を介して雄シャフト側軸方向溝と雌シャフト側軸方向溝との間に作用する運転操作時の荷重を支持する第1の板バネと、第1の板バネとは別部品で構成され、転動体と雄シャフト側軸方向溝との間に、運転操作時の伸縮距離を超えて転動体が転動する雄シャフト側軸方向溝の軸方向の長さの範囲に介挿されて、運転操作時の伸縮距離を超えて転動体が転動する時のガタを排除する第2の板バネとを備えている。
従って、運転操作時の荷重を支持するために精度良く製造することが必要で、複雑な形状を有する第1の板バネの軸方向の長さが従来と同じで済み、運転操作時の伸縮距離を超えて転動体が転動する時のガタを排除する第2の板バネの形状が簡単になる。そのため、第1の板バネ及び第2の板バネの製造が容易で、矯正工程の追加が不要となり、板バネの製造コストの上昇を最小限に抑制することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施例1から実施例3を説明する。
図1は、本発明のステアリング装置の全体を示し、一部を断面した側面図であって、操舵補助部を有する電動パワーステアリング装置に適用した実施例を示す。図2は本発明の実施例1のステアリング装置を示す図1の要部の拡大図であって、中間シャフトの伸縮部に適用した例を示す拡大縦断面図である。
図3(1)は図2のA−A拡大断面図であり、図3(2)は図3(1)の軸方向溝54近傍を示すR部拡大断面図である。図4(1)は図2のB−B拡大断面図であり、図4(2)は図4(1)の軸方向溝54近傍を示すS部拡大断面図である。図5は図4(1)の軸方向溝52近傍を示すT部拡大断面図である。
図6は本発明の実施例1の第1の板バネを示す斜視図である。図7は本発明の実施例1の第2の板バネの要部を示す斜視図である。図8は図2のP部拡大断面図である。図9は図2のQ部拡大断面図である。
図1に示すように、本発明のステアリング装置は、車体後方側(図1の右側)にステアリングホイール11を装着可能なステアリングシャフト12と、このステアリングシャフト12を挿通したステアリングコラム13と、このステアリングシャフト12に補助トルクを付与する為のアシスト装置(操舵補助部)20と、このステアリングシャフト12の車体前方側(図1の左側)に、図示しないラック/ピニオン機構を介して連結されたステアリングギヤ30とを備えている。
ステアリングシャフト12は、雌ステアリングシャフト12Aと雄ステアリングシャフト12Bとを、回転トルクを伝達可能に、かつ軸方向に関して相対移動可能にスプライン嵌合している。従って、上記雌ステアリングシャフト12Aと雄ステアリングシャフト12Bとは、衝突時に、このスプライン嵌合部が相対移動して、全長を縮めることができる。
また、上記ステアリングシャフト12を挿通した筒状のステアリングコラム13は、所謂コラプシブル構造としている。すなわち、アウターコラム13Aとインナーコラム13Bとをテレスコピック移動可能に組み合わせており、衝突時に軸方向の衝撃が加わった場合に、この衝撃によるエネルギを吸収しつつ全長が縮まる。
そして、上記インナーコラム13Bの車体前方側端部を、ギヤハウジング21の車体後方側端部に圧入嵌合して固定している。また、上記雄ステアリングシャフト12Bの車体前方側端部を、このギヤハウジング21の内側に通し、アシスト装置20の図示しない入力軸の車体後方側端部に連結している。
ステアリングコラム13は、その中間部を支持ブラケット14により、ダッシュボードの下面等、車体18の一部に支承している。また、この支持ブラケット14と車体18との間に、図示しない係止部を設けて、この支持ブラケット14に車体前方側に向かう方向の衝撃が加わった場合に、この支持ブラケット14が上記係止部から外れ、車体前方側に移動するようにしている。
また、上記ギヤハウジング21の上端部も、上記車体18の一部に支承している。また、本実施例の場合には、チルト機構及びテレスコピック機構を設けることにより、上記ステアリングホイール11の高さ位置、及び、車体前後方向位置の調節を自在としている。このようなチルト機構及びテレスコピック機構は、従来から周知であり、本発明の特徴部分でもない為、詳しい説明は省略する。
上記ギヤハウジング21の車体前方側端面から突出した出力軸23は、自在継手15を介して、中間シャフト16の後端部に連結している。また、この中間シャフト16の前端部に、別の自在継手17を介して、ステアリングギヤ30の入力軸31を連結している。中間シャフト16は、雄中間シャフト(雄シャフト)16Aの車体前方側に、雌中間シャフト(雌シャフト)16Bの車体後方側が外嵌し、回転トルクを伝達可能に、かつ、軸方向に関して相対移動可能に嵌合している。
図示しないピニオンが、入力軸31の車体前方側に結合している。また、ステアリングギヤ30に往復摺動可能に内嵌された図示しないラックが、このピニオンに噛み合っており、ステアリングホイール11の回転が、タイロッド32を移動させて、図示しない車輪を操舵する。
アシスト装置20のギヤハウジング21には、電動モータ26のケース261が固定され、この電動モータ26の図示しない回転軸にウォームが結合されている。出力軸23には図示しないウォームホイールが取り付けられ、このウォームホイールに電動モータ26の回転軸のウォームが噛合っている。
また、出力軸23の軸方向長さの中間部の周囲には、図示しないトルクセンサが設けられている。上記ステアリングホイール11からステアリングシャフト12に加えられるトルクの方向と大きさを、トルクセンサで検出している。
このトルクセンサの検出値に応じて、電動モータ26を駆動し、ウォームとウォームホイールから成る減速機構を介して、出力軸23に、所定の方向に所定の大きさで補助トルクを発生させる。このアシスト装置20は電動式のアシスト装置に限られるものではなく、ステアリングギヤ30等に設けられる油圧式のアシスト装置でもよい。
図2から図9は、本発明の実施例1の伸縮軸の連結部を示し、図1の中間シャフト16の雄中間シャフト16Aと雌中間シャフト16Bとの連結部に適用した例を示す。
図2から図9に示すように、雌中間シャフト(雌シャフト)16Bの車体後方側(図2の右側)が、雄中間シャフト(雄シャフト)16Aの車体前方側(図2の左側)に外嵌して連結されている。雌中間シャフト16Bは中空円筒状に形成されており、その内径孔40の内周上には、軸直角断面が略半円形の軸方向溝(雌シャフト側軸方向溝)41が、伸縮ストロークの全長にわたって、等間隔(60度間隔)に6個形成されている。
また、雄中間シャフト16Aの車体前方側は中実円柱状に形成されており、車体前方側から、直径寸法が大径の大径軸部50と、直径寸法が大径軸部50よりも小径の小径軸部51の順に形成されている。
雌中間シャフト16Bの車体後方側端部には小径円筒部44が形成され、小径円筒部44の外周441には、薄肉円筒状のワイパー取り付け板42の内周421が圧入されている。ワイパー取り付け板42は、小径円筒部44の車体後方側端面442で、雄中間シャフト16Aの軸心に向かってL字形に折り曲げられて、折り曲げ部422が形成されている。
折り曲げ部422にはゴム製等のワイパー43が固定され、このワイパー43が、小径軸部51の外周511上を摺動して、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aの嵌合部内に塵埃が浸入することを防止している。ワイパー取り付け板42は、鉄製の薄板をプレスで成形して製造され、ワイパー取り付け板42の内周421の車体前方端を小径円筒部44の外周441に圧入している。
雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周上には、軸直角断面が略台形の3個の軸方向溝(雄シャフト側軸方向溝)54が、大径軸部50の車体前方端501から大径軸部50のほぼ軸方向全長にわたって、等間隔(120度間隔)で形成されている。軸直角断面が略台形の軸方向溝54は、ボール転動用である。
図2に示すように、このボール転動用の軸方向溝54の軸方向の長さは、長さL1と長さL2を加えた長さL3に形成されている。すなわち、長さL1は、通常の運転操作時の伸縮動作で、転動体としてのボール55が転動するために必要な軸方向溝54の軸方向の長さである。長さL2は、ステアリング装置の組み付け時等に、通常の運転操作時の収縮距離を超えて中間シャフト16を収縮する時に、ボール55が転動するために必要な軸方向溝54の軸方向の長さである。
ボール転動用の3個の軸方向溝54と、同一位相にある雌中間シャフト16Bの3個の軸方向溝41とで形成される空間に、転動体としての球状の複数(5個)のボール55が各々挿入されている。
雄中間シャフト16Aの大径軸部50の車体前方端501から車体前方側に突出して形成された小径軸部57には、円盤形のワッシャー58、円盤形のバネ板59、円盤形のワッシャー60が、車体後方側からこの順で外嵌されている。小径軸部57の車体前方端はカシメ加工され、バネ板59によって、車体後方側のワッシャー58に、車体後方側(図2の右側)への付勢力を付与している。
また、雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周上には、軸直角断面が略半円形の3個の軸方向溝(雄シャフト側軸方向溝)52が、等間隔(120度間隔)に形成されている。この軸方向溝52は、ボール転動用の3個の軸方向溝54の中間位置に、軸方向溝54の軸方向の長さL3と同一長さL3に形成されている。
この雄中間シャフト16Aの3個の軸方向溝52と、この軸方向溝52と同一位相にある雌中間シャフト16Bの3個の軸方向溝41とで形成される円柱状の空間に、回転トルク伝達部材としての中実の第1の円柱状ピン(針状ころ)53Aが、各々挿入されている。
第1の円柱状ピン53Aは、軸方向溝52と軸方向溝41とで形成される円柱状の空間に、通常の運転操作時の伸縮動作でボール55が転動するために必要な軸方向溝54の軸方向の長さL1の範囲に挿入されている。また、第1の円柱状ピン53Aの車体後方端及び車体前方端は、クラウニングまたはテーパー形状になっており、端部側に向かって縮径している。
第1の円柱状ピン53Aは、第1の円柱状ピン53Aの車体前方端が、雄中間シャフト16Aの大径軸部50の車体前方端501よりも車体前方側に若干突出している。従って、第1の円柱状ピン53Aの軸方向の長さL4は、軸方向溝54の軸方向の長さL1よりも若干長く形成されている。
また、第1の円柱状ピン53Aの外径寸法は、雄中間シャフト16Aの軸方向溝52と、雌中間シャフト16Bの軸方向溝41とで形成される円柱状の空間の内径寸法よりも、若干小径に形成されている。
ワッシャー58の車体後方側の端面は、第1の円柱状ピン53Aの車体前方端に当接して、第1の円柱状ピン53Aの軸方向の移動を規制する規制部材としての機能を有している。軸方向溝52の車体後方端には、雄中間シャフト16Aの軸線に対して直交する壁521が形成されていて、第1の円柱状ピン53Aの車体前方端から壁521までの長さL5が、軸方向溝52の軸方向の長さL3よりも若干長く形成されている。
略台形の3個の軸方向溝54とボール55との間には、通常の運転操作時の伸縮動作で、転動体としてのボール55が転動するために必要な軸方向溝54の軸方向の長さL1の範囲に、予圧付与部材としての第1の板バネ(付勢部材)56が、各々挿入されている。
図3(2)に詳細に示すように、軸方向溝54は、ボール55の直径よりも幅の広い底面541と、この底面541の両端からV字形に上方に延びる側面542、542で構成されている。底面541は、図3(2)の軸直角断面で見て、雄中間シャフト16Aの軸心を通る法線161に対して直交して形成されている。
第1の板バネ56は、軸方向溝54の側面542、542に略平行で、底面541からV字形に上方に延び、ボール55に各々当接する一対の転動体側接触部562、562と、転動体側接触部562、562の半径方向内端を連結する連結部561で構成されている。連結部561は、軸方向溝54の底面541に接触すると共に、ボール55の半径方向内端から半径方向内側に所定距離だけ離間している。
また、転動体側接触部562、562の上端には、円弧状に外側に折り曲げて折り返した一対の付勢部563、563が各々形成されている。この付勢部563、563から底面541に向かって下方に延びる溝側面側接触部564、564が各々形成され、この溝側面側接触部564、564が、軸方向溝54の側面542に当接している。付勢部563、563は、転動体側接触部562、562と溝側面側接触部564、564を、相互に離間する方向に弾性的に付勢している。
図2に示すように、この第1の板バネ56の転動体側接触部562、562、付勢部563、563、溝側面側接触部564、564、連結部561の軸方向の長さは、上記した軸方向溝54の軸方向の長さL1(通常の運転操作時の伸縮動作で、ボール55が転動するために必要な軸方向の長さ)と略同一長さを有している。
そして、第1の板バネ56は、その車体前方端565を、大径軸部50の車体前方端501に合致させて、軸方向溝54とボール55との間に弾性変形して挿入されている。従って、第1の板バネ56は、主として付勢部563、563が弾性変形して、ボール55と軸方向溝54、軸方向溝41との間の回転方向及び半径方向のガタを吸収する。
第1の円柱状ピン53Aと軸方向溝41及び軸方向溝52との間には、微少な隙間がある。雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aが回転方向に微少角度相対変位した時に、第1の円柱状ピン53Aが軸方向溝41と軸方向溝52に当接するようになっている。
しかし、第1の板バネ56が、ボール55と略台形の軸方向溝54との間に圧縮された状態で挿入されて、軸方向溝54、ボール55、軸方向溝41との間に、第1の板バネ56の弾性変形による付勢力(所定の予圧)を付与している。
従って、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間に、回転方向及び半径方向のガタは生じない。また、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間に、偏芯や傾きがあっても、第1の板バネ56の弾性力によって吸収することができる。
図4から図9に示すように、雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周には、第1の板バネ56の車体後方側に、第2の板バネ71が外嵌している。第2の板バネ71は、ステアリング装置の組み付け時等に、通常の運転操作時の収縮距離を超えて中間シャフト16を収縮する時に、ボール55が転動するために必要な軸方向溝54の軸方向の長さL2の範囲に形成されている。
第2の板バネ71は第1の板バネ56とは別部品で構成されると共に、環状に形成され、第2の板バネ71の内周が雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周にしまりばめで嵌合している。軸方向溝54の車体後方端には、雄中間シャフト16Aの軸線に対して直交する壁543が形成されている。
第2の板バネ71の車体後方端711は、この軸方向溝54の車体後方端の壁543、及び、軸方向溝52の車体後方端の壁521に当接している。さらに、第2の板バネ71の車体前方端712は、第1の板バネ56の車体後方端566、及び、第1の円柱状ピン53Aの車体後方端の端面に当接して、第1の円柱状ピン53Aに作用する軸方向の荷重を支持している。
第2の板バネ71は、3個の連結部713と3個の転動体付勢部714の両端を環状に結合して構成されている。連結部713は、雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周に沿って円弧状に折り曲げられ、軸方向溝52と軸方向溝41とで形成される円柱状の空間の略中央部を通っている。従って、3個の連結部713は、その車体前方端712が、第1の円柱状ピン53Aの車体後方端の端面に当接して、第1の円柱状ピン53Aに作用する軸方向の荷重を支持している。
すなわち、雄中間シャフト16Aの3個の軸方向溝52の軸方向の長さL3は、第2の板バネ71を挿入するために、第1の円柱状ピン53Aの軸方向の長さL3よりも長さL2だけ長く形成している。しかし、第2の板バネ71の車体前方端712で第1の円柱状ピン53Aに作用する軸方向の荷重を支持しているため、第1の円柱状ピン53Aの長さを、軸方向溝52の車体後方端の壁521に当接する長さまで長くする必要がなく、精度が必要な第1の円柱状ピン53Aの製造コストを削減することができる。
また、転動体付勢部714は、略台形の3個の軸方向溝54の底面541に接触する底部7141と、底部7141からU字形に上方に延び、ボール55の円周方向に対向する側面に各々接触可能な側部7142、7142で構成されている。側部7142、7142は、軸方向溝54の側面542、542との間に隙間を有しており、側部7142、7142が側面542、542側に向かって弾性変形可能に構成している。
通常の運転操作時の収縮距離を超えて中間シャフト16を収縮すると、軸方向溝54の軸方向の長さL2の範囲にボール55が転動してくる。このボール55の円周方向に対向する側面に、第2の板バネ71の3個の転動体付勢部714の側部7142、7142が接触して弾性変形し、側部7142、7142の弾性力によって、ボール55が転動する時のガタを排除する。
すなわち、通常の運転操作時にはステアリングホイール11の操作によって、ボール55と軸方向溝54、軸方向溝41との間には回転トルクが作用する。しかし、通常の運転操作時の収縮距離を超えて伸縮軸を収縮した時には、ステアリングホイール11を操作しないため、ボール55と軸方向溝54、軸方向溝41との間には回転トルクは作用しない。
そのため、ボール55には、円滑にガタ無く転動するために必要な付勢力だけを付与すれば十分なので、第2の板バネ71の転動体付勢部714の形状は、第1の板バネ56と比較して単純な形状で済む。また、精度良く製造することが必要な複雑な形状部分(転動体側接触部562、付勢部563、溝側面側接触部564、連結部561)を有する第1の板バネ56の軸方向の長さが従来と同じで済む。そのため、第1の板バネ56及び第2の板バネ71の製造が容易で、第1の板バネ56及び第2の板バネ71の矯正工程の追加が不要となり、第1の板バネ56及び第2の板バネ71の製造コストの上昇を最小限に抑制することができる。
雄中間シャフト16Aを雌中間シャフト16Bに対して図2の左方向に移動(収縮動作)させると、ボール55が時計方向に回転し、ボール55は軸方向溝54に沿って転動しながら、車体後方側(右方向)に移動する。
さらに雄中間シャフト16Aを雌中間シャフト16Bに対して図2の左方向に移動し、通常の運転操作時の収縮距離を超えると、最も車体後方端のボール55から順に、第1の板バネ56の転動体側接触部562、付勢部563、溝側面側接触部564、連結部561の車体後方端566を超え、第2の板バネ71の転動体付勢部714に達する。
その結果、第2の板バネ71の転動体付勢部714の側部7142、7142が、ボール55の円周方向に対向する側面に接触して弾性変形し、側部7142、7142の弾性力によって、ボール55を介して雌シャフト16Bの軸方向溝41に対して、半径方向外側及び回転方向の付勢力を付与する。
従って、ステアリング装置の組み付け時等に、所定の収縮距離を超えて伸縮軸を収縮させても、雌シャフト16Bの軸方向溝41に対してボール55に所定の大きさの付勢力を付与することができるため、ガタの無い円滑な収縮動作を行うことができる。
次に、組み付け作業が終了した後、雄中間シャフト16Aを雌中間シャフト16Bに対して図2の右方向に移動させると、ボール55が反時計方向に回転し、ボール55が転動体付勢部714、軸方向溝41に沿って転動しながら、車体前方側(左方向)に移動する。
さらに雄中間シャフト16Aを雌中間シャフト16Bに対して図2の右方向に移動すると、最も車体前方端のボール55から順に、第1の板バネ56の転動体側接触部562、付勢部563、溝側面側接触部564、連結部561の車体後方端566に達する。
従って、組み付け作業が終了し、5個のボール55が全て、第1の板バネ56の転動体側接触部562、付勢部563、溝側面側接触部564、連結部561に達すれば、通常の運転操作時の伸縮動作時には、ボール55が転動して、中間シャフト16の伸縮動作が円滑に行われる。
この伸縮動作時には、第2の板バネ71の3個の連結部713は、その車体前方端712が、第1の円柱状ピン53Aの車体後方端の端面に当接して、第1の円柱状ピン53Aに作用する軸方向の荷重を支持するため、第1の円柱状ピン53Aは動かない。
また、運転操作時にステアリングホイール11を回転操作すると、第1の板バネ56によって、雄中間シャフト16Aと雌中間シャフト16Bとの間の、回転方向の剛性が確保され、良好な操舵フィーリングが得られる。
次に本発明の実施例2について説明する。図10は本発明の実施例2の中間シャフトの伸縮部を示す図2相当図である。図11(1)は図10のC−C拡大断面図であり、図11(2)は図11(1)の軸方向溝52近傍を示すV部拡大断面図である。図12は本発明の実施例2の第2の板バネの要部を示す斜視図である。図13は図10のU部拡大断面図である。以下の説明では、上記実施例1と同一の構造部分と作用についても、重複をいとわず説明する。また、上記実施例1と同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例2は、実施例1の変形例である。実施例1では、第2の板バネ71の連結部713が円弧状に形成されているが、実施例2は連結部713の剛性を向上させるために、連結部を波形状に形成した例である。
すなわち、図10から図13は、本発明の実施例2の伸縮軸の連結部を示し、図1の中間シャフト16の雄中間シャフト16Aと雌中間シャフト16Bとの連結部に適用した例を示す。また、実施例1の図3、図4(2)、図6、図8は実施例2と共通であるため、実施例2の説明では、実施例1の図3、図4(2)、図6、図8を流用して説明する。
図10から図13、及び、図3、図4(2)、図6、図8に示すように、雌中間シャフト(雌シャフト)16Bの車体後方側(図10の右側)が、雄中間シャフト(雄シャフト)16Aの車体前方側(図10の左側)に外嵌して連結されている。雌中間シャフト16Bは中空円筒状に形成されており、その内径孔40の内周上には、軸直角断面が略半円形の軸方向溝(雌シャフト側軸方向溝)41が、伸縮ストロークの全長にわたって、等間隔(60度間隔)に6個形成されている。
また、雄中間シャフト16Aの車体前方側は中実円柱状に形成されており、車体前方側から、直径寸法が大径の大径軸部50と、直径寸法が大径軸部50よりも小径の小径軸部51の順に形成されている。
雌中間シャフト16Bの車体後方側端部には小径円筒部44が形成され、小径円筒部44の外周441には、薄肉円筒状のワイパー取り付け板42の内周421が圧入されている。ワイパー取り付け板42は、小径円筒部44の車体後方側端面442で、雄中間シャフト16Aの軸心に向かってL字形に折り曲げられて、折り曲げ部422が形成されている。
折り曲げ部422にはゴム製等のワイパー43が固定され、このワイパー43が、小径軸部51の外周511上を摺動して、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aの嵌合部内に塵埃が浸入することを防止している。ワイパー取り付け板42は、鉄製の薄板をプレスで成形して製造され、ワイパー取り付け板42の内周421の車体前方端を小径円筒部44の外周441に圧入している。
雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周上には、軸直角断面が略台形の3個の軸方向溝(雄シャフト側軸方向溝)54が、大径軸部50の車体前方端501から大径軸部50のほぼ軸方向全長にわたって、等間隔(120度間隔)で形成されている。軸直角断面が略台形の軸方向溝54は、ボール転動用である。
図10に示すように、このボール転動用の軸方向溝54の軸方向の長さは、長さL1と長さL2を加えた長さL3に形成されている。すなわち、長さL1は、通常の運転操作時の伸縮動作で、転動体としてのボール55が転動するために必要な軸方向溝54の軸方向の長さである。長さL2は、ステアリング装置の組み付け時等に、通常の運転操作時の収縮距離を超えて中間シャフト16を収縮する時に、ボール55が転動するために必要な軸方向溝54の軸方向の長さである。
ボール転動用の3個の軸方向溝54と、同一位相にある雌中間シャフト16Bの3個の軸方向溝41とで形成される空間に、転動体としての球状の複数(5個)のボール55が各々挿入されている。
雄中間シャフト16Aの大径軸部50の車体前方端501から車体前方側に突出して形成された小径軸部57には、円盤形のワッシャー58、円盤形のバネ板59、円盤形のワッシャー60が、車体後方側からこの順で外嵌されている。小径軸部57の車体前方端はカシメ加工され、バネ板59によって、車体後方側のワッシャー58に、車体後方側(図10の右側)への付勢力を付与している。
また、雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周上には、軸直角断面が略半円形の3個の軸方向溝(雄シャフト側軸方向溝)52が、等間隔(120度間隔)に形成されている。この軸方向溝52は、ボール転動用の3個の軸方向溝54の中間位置に、軸方向溝54の軸方向の長さL3と同一長さL3に形成されている。
この雄中間シャフト16Aの3個の軸方向溝52と、この軸方向溝52と同一位相にある雌中間シャフト16Bの3個の軸方向溝41とで形成される円柱状の空間に、回転トルク伝達部材としての中実の第1の円柱状ピン(針状ころ)53Aが、各々挿入されている。
第1の円柱状ピン53Aは、軸方向溝52と軸方向溝41とで形成される円柱状の空間に、通常の運転操作時の伸縮動作でボール55が転動するために必要な軸方向溝54の軸方向の長さL1の範囲に挿入されている。また、第1の円柱状ピン53Aの車体後方端及び車体前方端は、クラウニングまたはテーパー形状になっており、端部側に向かって縮径している。
第1の円柱状ピン53Aは、第1の円柱状ピン53Aの車体前方端が、雄中間シャフト16Aの大径軸部50の車体前方端501よりも車体前方側に若干突出している。従って、第1の円柱状ピン53Aの軸方向の長さL4は、軸方向溝54の軸方向の長さL1よりも若干長く形成されている。
また、第1の円柱状ピン53Aの外径寸法は、雄中間シャフト16Aの軸方向溝52と、雌中間シャフト16Bの軸方向溝41とで形成される円柱状の空間の内径寸法よりも、若干小径に形成されている。
ワッシャー58の車体後方側の端面は、第1の円柱状ピン53Aの車体前方端に当接して、第1の円柱状ピン53Aの軸方向の移動を規制する規制部材としての機能を有している。軸方向溝52の車体後方端には、雄中間シャフト16Aの軸線に対して直交する壁521が形成されていて、第1の円柱状ピン53Aの車体前方端から壁521までの長さL5が、軸方向溝52の軸方向の長さL3よりも若干長く形成されている。
略台形の3個の軸方向溝54とボール55との間には、通常の運転操作時の伸縮動作で、転動体としてのボール55が転動するために必要な軸方向溝54の軸方向の長さL1の範囲に、予圧付与部材としての第1の板バネ(付勢部材)56が、各々挿入されている。
図3(2)に詳細に示すように、軸方向溝54は、ボール55の直径よりも幅の広い底面541と、この底面541の両端からV字形に上方に延びる側面542、542で構成されている。底面541は、図3(2)の軸直角断面で見て、雄中間シャフト16Aの軸心を通る法線161に対して直交して形成されている。
第1の板バネ56は、軸方向溝54の側面542、542に略平行で、底面541からV字形に上方に延び、ボール55に各々当接する一対の転動体側接触部562、562と、転動体側接触部562、562の半径方向内端を連結する連結部561で構成されている。連結部561は、軸方向溝54の底面541に接触すると共に、ボール55の半径方向内端から半径方向内側に所定距離だけ離間している。
また、転動体側接触部562、562の上端には、円弧状に外側に折り曲げて折り返した一対の付勢部563、563が各々形成されている。この付勢部563、563から底面541に向かって下方に延びる溝側面側接触部564、564が各々形成され、この溝側面側接触部564、564が、軸方向溝54の側面542に当接している。付勢部563、563は、転動体側接触部562、562と溝側面側接触部564、564を、相互に離間する方向に弾性的に付勢している。
図10に示すように、この第1の板バネ56の転動体側接触部562、562、付勢部563、563、溝側面側接触部564、564、連結部561の軸方向の長さは、上記した軸方向溝54の軸方向の長さL1(通常の運転操作時の伸縮動作で、ボール55が転動するために必要な軸方向の長さ)と略同一長さを有している。
そして、第1の板バネ56は、その車体前方端565を、大径軸部50の車体前方端501に合致させて、軸方向溝54とボール55との間に弾性変形して挿入されている。従って、第1の板バネ56は、主として付勢部563、563が弾性変形して、ボール55と軸方向溝54、軸方向溝41との間の回転方向及び半径方向のガタを吸収する。
第1の円柱状ピン53Aと軸方向溝41及び軸方向溝52との間には、微少な隙間がある。雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aが回転方向に微少角度相対変位した時に、第1の円柱状ピン53Aが軸方向溝41と軸方向溝52に当接するようになっている。
しかし、第1の板バネ56が、ボール55と略台形の軸方向溝54との間に圧縮された状態で挿入されて、軸方向溝54、ボール55、軸方向溝41との間に、第1の板バネ56の弾性変形による付勢力(所定の予圧)を付与している。
従って、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間に、回転方向及び半径方向のガタは生じない。また、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間に、偏芯や傾きがあっても、第1の板バネ56の弾性力によって吸収することができる。
図11から図13、図4(2)に示すように、雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周には、第1の板バネ56の車体後方側に、第2の板バネ71が外嵌している。第2の板バネ71は、ステアリング装置の組み付け時等に、通常の運転操作時の収縮距離を超えて中間シャフト16を収縮する時に、ボール55が転動するために必要な軸方向溝54の軸方向の長さL2の範囲に形成されている。
第2の板バネ71は第1の板バネ56とは別部品で構成されると共に、環状に形成され、第2の板バネ71の内周が雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周にしまりばめで嵌合している。軸方向溝54の車体後方端には、雄中間シャフト16Aの軸線に対して直交する壁543が形成されている。
第2の板バネ71の車体後方端711は、この軸方向溝54の車体後方端の壁543、及び、軸方向溝52の車体後方端の壁521に当接している。さらに、第2の板バネ71の車体前方端712は、第1の板バネ56の車体後方端566、及び、第1の円柱状ピン53Aの車体後方端の端面に当接して、第1の円柱状ピン53Aに作用する軸方向の荷重を支持している。
第2の板バネ71は、3個の連結部715と3個の転動体付勢部714の両端を環状に結合して構成されている。連結部715は、雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周に沿って円弧状に折り曲げられると共に、軸方向溝52と軸方向溝41とで形成される円柱状の空間で波形状に折り曲げられている。従って、3個の連結部715は、その車体前方端712が、第1の円柱状ピン53Aの車体後方端の端面に当接して、第1の円柱状ピン53Aに作用する軸方向の荷重を支持している。
連結部715は、第1の円柱状ピン53Aの車体後方端の端面との当接部が、波形状に折り曲げられて、当接部の断面積が実施例1よりも大きく、軸方向の剛性が実施例1よりも大きく形成されているため、第1の円柱状ピン53Aに作用する軸方向の荷重が大きい場合にも対応することが可能となる。
雄中間シャフト16Aの3個の軸方向溝52の軸方向の長さL3は、第2の板バネ71を挿入するために、第1の円柱状ピン53Aの軸方向の長さL3よりも長さL2だけ長く形成している。しかし、第2の板バネ71の車体前方端712で第1の円柱状ピン53Aに作用する軸方向の荷重を支持しているため、第1の円柱状ピン53Aの長さを、軸方向溝52の車体後方端の壁521に当接する長さまで長くする必要がなく、精度が必要な第1の円柱状ピン53Aの製造コストを削減することができる。
また、転動体付勢部714は、略台形の3個の軸方向溝54の底面541に接触する底部7141と、底部7141からU字形に上方に延び、ボール55の円周方向に対向する側面に各々接触可能な側部7142、7142で構成されている。側部7142、7142は、軸方向溝54の側面542、542との間に隙間を有しており、側部7142、7142が側面542、542側に向かって弾性変形可能に構成している。
通常の運転操作時の収縮距離を超えて中間シャフト16を収縮すると、軸方向溝54の軸方向の長さL2の範囲にボール55が転動してくる。このボール55の円周方向に対向する側面に、第2の板バネ71の3個の転動体付勢部714の側部7142が接触して弾性変形し、側部7142、7142の弾性力によって、ボール55が転動する時のガタを排除する。
すなわち、通常の運転操作時にはステアリングホイール11の操作によって、ボール55と軸方向溝54、軸方向溝41との間には回転トルクが作用する。しかし、通常の運転操作時の収縮距離を超えて伸縮軸を収縮した時には、ステアリングホイール11を操作しないため、ボール55と軸方向溝54、軸方向溝41との間には回転トルクは作用しない。
そのため、ボール55には、円滑にガタ無く転動するために必要な付勢力だけを付与すれば十分なので、第2の板バネ71の転動体付勢部714の形状は、第1の板バネ56と比較して単純な形状で済む。また、精度良く製造することが必要な複雑な形状部分(転動体側接触部562、付勢部563、溝側面側接触部564、連結部561)を有する第1の板バネ56の軸方向の長さが従来と同じで済む。そのため、第1の板バネ56及び第2の板バネ71の製造が容易で、第1の板バネ56及び第2の板バネ71の矯正工程の追加が不要となり、第1の板バネ56及び第2の板バネ71の製造コストの上昇を最小限に抑制することができる。
雄中間シャフト16Aを雌中間シャフト16Bに対して図10の左方向に移動(収縮動作)させると、ボール55が時計方向に回転し、ボール55は軸方向溝54に沿って転動しながら、車体後方側(右方向)に移動する。
さらに雄中間シャフト16Aを雌中間シャフト16Bに対して図10の左方向に移動し、通常の運転操作時の収縮距離を超えると、最も車体後方端のボール55から順に、第1の板バネ56の転動体側接触部562、付勢部563、溝側面側接触部564、連結部561の車体後方端566を超え、第2の板バネ71の転動体付勢部714に達する。
その結果、第2の板バネ71の転動体付勢部714の側部7142が、ボール55の円周方向に対向する側面に接触して弾性変形し、側部7142、7142の弾性力によって、ボール55を介して雌シャフト16Bの軸方向溝41に対して、半径方向外側及び回転方向の付勢力を付与する。
従って、ステアリング装置の組み付け時等に、所定の収縮距離を超えて伸縮軸を収縮させても、雌シャフト16Bの軸方向溝41に対してボール55に所定の大きさの付勢力を付与することができるため、ガタの無い円滑な収縮動作を行うことができる。
次に、組み付け作業が終了した後、雄中間シャフト16Aを雌中間シャフト16Bに対して図10の右方向に移動させると、ボール55が反時計方向に回転し、ボール55が転動体付勢部714、軸方向溝41に沿って転動しながら、車体前方側(左方向)に移動する。
さらに雄中間シャフト16Aを雌中間シャフト16Bに対して図10の右方向に移動すると、最も車体前方端のボール55から順に、第1の板バネ56の転動体側接触部562、付勢部563、溝側面側接触部564、連結部561の車体後方端566に達する。
従って、組み付け作業が終了し、5個のボール55が全て、第1の板バネ56の転動体側接触部562、付勢部563、溝側面側接触部564、連結部561に達すれば、通常の運転操作時の伸縮動作時には、ボール55が転動して、中間シャフト16の伸縮動作が円滑に行われる。
第2の板バネ71の3個の連結部715は、波形状に折り曲げられて、当接部の断面積が実施例1よりも大きい。従って、伸縮動作時には、連結部715の車体前方端712が、第1の円柱状ピン53Aの車体後方端の端面に当接して、第1の円柱状ピン53Aに作用する軸方向の大きな荷重を支持するため、第1の円柱状ピン53Aは動かない。
また、運転操作時にステアリングホイール11を回転操作すると、第1の板バネ56によって、雄中間シャフト16Aと雌中間シャフト16Bとの間の、回転方向の剛性が確保され、良好な操舵フィーリングが得られる。
次に本発明の実施例3について説明する。図14は本発明の実施例3の中間シャフトの伸縮部を示す図2相当図である。図15(1)は図14のD−D拡大断面図であり、図15(2)は図15(1)の軸方向溝52近傍を示すX部拡大断面図である。図16は本発明の実施例3の第2の板バネの要部を示す斜視図である。図17は図14のW部拡大断面図である。以下の説明では、上記実施例と同一の構造部分と作用についても、重複をいとわず説明する。また、上記実施例と同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例3は、実施例1の変形例である。実施例1では、第2の板バネ71の車体前方端712で第1の円柱状ピン53Aに作用する軸方向の荷重を支持しているが、実施例3は第1の円柱状ピン53Aに作用する軸方向の荷重の支持剛性を向上させるために、第1の円柱状ピン53Aよりも小径の第2の円柱状ピンを追加した例である。
すなわち、図14から図17は、本発明の実施例3の伸縮軸の連結部を示し、図1の中間シャフト16の雄中間シャフト16Aと雌中間シャフト16Bとの連結部に適用した例を示す。また、実施例1の図3、図4(2)、図6、図8は実施例3と共通であるため、実施例3の説明では、実施例1の図3、図4(2)、図6、図8を流用して説明する。
図14から図17、及び、図3、図4(2)、図6、図8に示すように、雌中間シャフト(雌シャフト)16Bの車体後方側(図14の右側)が、雄中間シャフト(雄シャフト)16Aの車体前方側(図14の左側)に外嵌して連結されている。雌中間シャフト16Bは中空円筒状に形成されており、その内径孔40の内周上には、軸直角断面が略半円形の軸方向溝(雌シャフト側軸方向溝)41が、伸縮ストロークの全長にわたって、等間隔(60度間隔)に6個形成されている。
また、雄中間シャフト16Aの車体前方側は中実円柱状に形成されており、車体前方側から、直径寸法が大径の大径軸部50と、直径寸法が大径軸部50よりも小径の小径軸部51の順に形成されている。
雌中間シャフト16Bの車体後方側端部には小径円筒部44が形成され、小径円筒部44の外周441には、薄肉円筒状のワイパー取り付け板42の内周421が圧入されている。ワイパー取り付け板42は、小径円筒部44の車体後方側端面442で、雄中間シャフト16Aの軸心に向かってL字形に折り曲げられて、折り曲げ部422が形成されている。
折り曲げ部422にはゴム製等のワイパー43が固定され、このワイパー43が、小径軸部51の外周511上を摺動して、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aの嵌合部内に塵埃が浸入することを防止している。ワイパー取り付け板42は、鉄製の薄板をプレスで成形して製造され、ワイパー取り付け板42の内周421の車体前方端を小径円筒部44の外周441に圧入している。
雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周上には、軸直角断面が略台形の3個の軸方向溝(雄シャフト側軸方向溝)54が、大径軸部50の車体前方端501から大径軸部50のほぼ軸方向全長にわたって、等間隔(120度間隔)で形成されている。軸直角断面が略台形の軸方向溝54は、ボール転動用である。
図14に示すように、このボール転動用の軸方向溝54の軸方向の長さは、長さL1と長さL2を加えた長さL3に形成されている。すなわち、長さL1は、通常の運転操作時の伸縮動作で、転動体としてのボール55が転動するために必要な軸方向溝54の軸方向の長さである。長さL2は、ステアリング装置の組み付け時等に、通常の運転操作時の収縮距離を超えて中間シャフト16を収縮する時に、ボール55が転動するために必要な軸方向溝54の軸方向の長さである。
ボール転動用の3個の軸方向溝54と、同一位相にある雌中間シャフト16Bの3個の軸方向溝41とで形成される空間に、転動体としての球状の複数(5個)のボール55が各々挿入されている。
雄中間シャフト16Aの大径軸部50の車体前方端501から車体前方側に突出して形成された小径軸部57には、円盤形のワッシャー58、円盤形のバネ板59、円盤形のワッシャー60が、車体後方側からこの順で外嵌されている。小径軸部57の車体前方端はカシメ加工され、バネ板59によって、車体後方側のワッシャー58に、車体後方側(図14の右側)への付勢力を付与している。
また、雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周上には、軸直角断面が略半円形の3個の軸方向溝(雄シャフト側軸方向溝)52が、等間隔(120度間隔)に形成されている。この軸方向溝52は、ボール転動用の3個の軸方向溝54の中間位置に、軸方向溝54の軸方向の長さL3と同一長さL3に形成されている。
この雄中間シャフト16Aの3個の軸方向溝52と、この軸方向溝52と同一位相にある雌中間シャフト16Bの3個の軸方向溝41とで形成される円柱状の空間に、回転トルク伝達部材としての中実の第1の円柱状ピン(針状ころ)53Aが、各々挿入されている。
また、第1の円柱状ピン53Aの車体後方側に、第1の円柱状ピン53Aに作用する軸方向の荷重を支持するための中実の第2の円柱状ピン(針状ころ)53Bが、各々挿入されている。第2の円柱状ピン53Bは、雄中間シャフト16Aの3個の軸方向溝52と、この軸方向溝52と同一位相にある雌中間シャフト16Bの3個の軸方向溝41とで形成される円柱状の空間に各々挿入されている。
第1の円柱状ピン53Aは、軸方向溝52と軸方向溝41とで形成される円柱状の空間に、通常の運転操作時の伸縮動作でボール55が転動するために必要な軸方向溝54の軸方向の長さL1の範囲に挿入されている。また、第1の円柱状ピン53Aの車体後方端及び車体前方端は、クラウニングまたはテーパー形状になっており、端部側に向かって縮径している。
第2の円柱状ピン53Bは第1の円柱状ピン53Aよりも小径で、軸方向溝52と軸方向溝41とで形成される円柱状の空間に、通常の運転操作時の収縮距離を超えて中間シャフト16を収縮する時に、ボール55が転動するために必要な軸方向溝54の軸方向の長さL2の範囲に挿入されている。
第1の円柱状ピン53Aは、第1の円柱状ピン53Aの車体前方端が、雄中間シャフト16Aの大径軸部50の車体前方端501よりも車体前方側に若干突出している。従って、第1の円柱状ピン53Aの軸方向の長さL4は、軸方向溝54の軸方向の長さL1よりも若干長く形成されている。
また、第1の円柱状ピン53Aの外径寸法は、雄中間シャフト16Aの軸方向溝52と、雌中間シャフト16Bの軸方向溝41とで形成される円柱状の空間の内径寸法よりも、若干小径に形成されている。
ワッシャー58の車体後方側の端面は、第1の円柱状ピン53Aの車体前方端に当接して、第1の円柱状ピン53Aの軸方向の移動を規制する規制部材としての機能を有している。軸方向溝52の車体後方端には、雄中間シャフト16Aの軸線に対して直交する壁521が形成されている。第2の円柱状ピン53Bの車体後方端が壁521に当接し、第1の円柱状ピン53Aの車体前方端から壁521までの長さL5が、軸方向溝52の軸方向の長さL3よりも若干長く形成されている。
略台形の3個の軸方向溝54とボール55との間には、通常の運転操作時の伸縮動作で、転動体としてのボール55が転動するために必要な軸方向溝54の軸方向の長さL1の範囲に、予圧付与部材としての第1の板バネ(付勢部材)56が、各々挿入されている。
図3(2)に詳細に示すように、軸方向溝54は、ボール55の直径よりも幅の広い底面541と、この底面541の両端からV字形に上方に延びる側面542、542で構成されている。底面541は、図3(2)の軸直角断面で見て、雄中間シャフト16Aの軸心を通る法線161に対して直交して形成されている。
第1の板バネ56は、軸方向溝54の側面542、542に略平行で、底面541からV字形に上方に延び、ボール55に各々当接する一対の転動体側接触部562、562と、転動体側接触部562、562の半径方向内端を連結する連結部561で構成されている。連結部561は、軸方向溝54の底面541に接触すると共に、ボール55の半径方向内端から半径方向内側に所定距離だけ離間している。
また、転動体側接触部562、562の上端には、円弧状に外側に折り曲げて折り返した一対の付勢部563、563が各々形成されている。この付勢部563、563から底面541に向かって下方に延びる溝側面側接触部564、564が各々形成され、この溝側面側接触部564、564が、軸方向溝54の側面542に当接している。付勢部563、563は、転動体側接触部562、562と溝側面側接触部564、564を、相互に離間する方向に弾性的に付勢している。
図14に示すように、この第1の板バネ56の転動体側接触部562、562、付勢部563、563、溝側面側接触部564、564、連結部561の軸方向の長さは、上記した軸方向溝54の軸方向の長さL1(通常の運転操作時の伸縮動作で、ボール55が転動するために必要な軸方向の長さ)と略同一長さを有している。
そして、第1の板バネ56は、その車体前方端565を、大径軸部50の車体前方端501に合致させて、軸方向溝54とボール55との間に弾性変形して挿入されている。従って、第1の板バネ56は、主として付勢部563、563が弾性変形して、ボール55と軸方向溝54、軸方向溝41との間の回転方向及び半径方向のガタを吸収する。
第1の円柱状ピン53Aと軸方向溝41及び軸方向溝52との間には、微少な隙間がある。雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aが回転方向に微少角度相対変位した時に、第1の円柱状ピン53Aが軸方向溝41と軸方向溝52に当接するようになっている。
しかし、第1の板バネ56が、ボール55と略台形の軸方向溝54との間に圧縮された状態で挿入されて、軸方向溝54、ボール55、軸方向溝41との間に、第1の板バネ56の弾性変形による付勢力(所定の予圧)を付与している。
従って、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間に、回転方向及び半径方向のガタは生じない。また、雌中間シャフト16Bと雄中間シャフト16Aとの間に、偏芯や傾きがあっても、第1の板バネ56の弾性力によって吸収することができる。
図14から図17、図4(2)に示すように、雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周には、第1の板バネ56の車体後方側に、第2の板バネ71が外嵌している。第2の板バネ71は、ステアリング装置の組み付け時等に、通常の運転操作時の収縮距離を超えて中間シャフト16を収縮する時に、ボール55が転動するために必要な軸方向溝54の軸方向の長さL2の範囲に形成されている。
第2の板バネ71は第1の板バネ56とは別部品で構成されると共に、環状に形成され、第2の板バネ71の内周が雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周にしまりばめで嵌合している。軸方向溝54の車体後方端には、雄中間シャフト16Aの軸線に対して直交する壁543が形成されている。
第2の板バネ71の車体後方端711は、この軸方向溝54の車体後方端の壁543、及び、軸方向溝52の車体後方端の壁521に当接している。さらに、第2の板バネ71の車体前方端712は、第1の板バネ56の車体後方端566に当接して、第1の板バネ56の軸方向の移動を規制している。
第2の板バネ71は、3個の連結部716と3個の転動体付勢部714の両端を環状に結合して構成されている。連結部716は、雄中間シャフト16Aの大径軸部50の外周に沿って円弧状に折り曲げられると共に、軸方向溝52と軸方向溝41とで形成される円柱状の空間で、半径方向外側に突出させて小さな半径で折り曲げられ、第2の円柱状ピン53Bの外周に弾性変形して接触している。従って、3個の連結部716は、第2の円柱状ピン53Bのラジアル方向の移動を阻止する保持器の機能を有している。
第1の円柱状ピン53Aの車体後方端の端面が、第2の円柱状ピン53Bの車体前方端の端面に当接しているため、第1の円柱状ピン53Aに作用する軸方向の荷重が大きい場合にも対応することが可能となる。第2の円柱状ピン53Bは、回転トルクを支持する必要がないため、外径寸法の精度を必要とせず、製造が容易である。
雄中間シャフト16Aの3個の軸方向溝52の軸方向の長さL3は、第2の板バネ71を挿入するために、第1の円柱状ピン53Aの軸方向の長さL3よりも長さL2だけ長く形成している。しかし、第2の円柱状ピン53Bの車体前方端の端面で第1の円柱状ピン53Aに作用する軸方向の荷重を支持しているため、第1の円柱状ピン53Aの長さを、軸方向溝52の車体後方端の壁521に当接する長さまで長くする必要がなく、精度が必要な第1の円柱状ピン53Aの製造コストを削減することができる。
また、転動体付勢部714は、略台形の3個の軸方向溝54の底面541に接触する底部7141と、底部7141からU字形に上方に延び、ボール55の円周方向に対向する側面に各々接触可能な側部7142、7142で構成されている。側部7142、7142は、軸方向溝54の側面542、542との間に隙間を有しており、側部7142、7142が側面542、542側に向かって弾性変形可能に構成している。
通常の運転操作時の収縮距離を超えて中間シャフト16を収縮すると、軸方向溝54の軸方向の長さL2の範囲にボール55が転動してくる。このボール55の円周方向に対向する側面に、第2の板バネ71の3個の転動体付勢部714の側部7142が接触して弾性変形し、側部7142、7142の弾性力によって、ボール55が転動する時のガタを排除する。
すなわち、通常の運転操作時にはステアリングホイール11の操作によって、ボール55と軸方向溝54、軸方向溝41との間には回転トルクが作用する。しかし、通常の運転操作時の収縮距離を超えて伸縮軸を収縮した時には、ステアリングホイール11を操作しないため、ボール55と軸方向溝54、軸方向溝41との間には回転トルクは作用しない。
そのため、ボール55には、円滑にガタ無く転動するために必要な付勢力だけを付与すれば十分なので、第2の板バネ71の転動体付勢部714の形状は、第1の板バネ56と比較して単純な形状で済む。また、精度良く製造することが必要な複雑な形状部分(転動体側接触部562、付勢部563、溝側面側接触部564、連結部561)を有する第1の板バネ56の軸方向の長さが従来と同じで済む。そのため、第1の板バネ56及び第2の板バネ71の製造が容易で、第1の板バネ56及び第2の板バネ71の矯正工程の追加が不要となり、第1の板バネ56及び第2の板バネ71の製造コストの上昇を最小限に抑制することができる。
雄中間シャフト16Aを雌中間シャフト16Bに対して図14の左方向に移動(収縮動作)させると、ボール55が時計方向に回転し、ボール55は軸方向溝54に沿って転動しながら、車体後方側(右方向)に移動する。
さらに雄中間シャフト16Aを雌中間シャフト16Bに対して図14の左方向に移動し、通常の運転操作時の収縮距離を超えると、最も車体後方端のボール55から順に、第1の板バネ56の転動体側接触部562、付勢部563、溝側面側接触部564、連結部561の車体後方端566を超え、第2の板バネ71の転動体付勢部714に達する。
その結果、第2の板バネ71の転動体付勢部714の側部7142が、ボール55の円周方向に対向する側面に接触して弾性変形し、側部7142、7142の弾性力によって、ボール55を介して雌シャフト16Bの軸方向溝41に対して、半径方向外側及び回転方向の付勢力を付与する。
従って、ステアリング装置の組み付け時等に、所定の収縮距離を超えて伸縮軸を収縮させても、雌シャフト16Bの軸方向溝41に対してボール55に所定の大きさの付勢力を付与することができるため、ガタの無い円滑な収縮動作を行うことができる。
次に、組み付け作業が終了した後、雄中間シャフト16Aを雌中間シャフト16Bに対して図14の右方向に移動させると、ボール55が反時計方向に回転し、ボール55が転動体付勢部714、軸方向溝41に沿って転動しながら、車体前方側(左方向)に移動する。
さらに雄中間シャフト16Aを雌中間シャフト16Bに対して図14の右方向に移動すると、最も車体前方端のボール55から順に、第1の板バネ56の転動体側接触部562、付勢部563、溝側面側接触部564、連結部561の車体後方端566に達する。
従って、組み付け作業が終了し、5個のボール55が全て、第1の板バネ56の転動体側接触部562、付勢部563、溝側面側接触部564、連結部561に達すれば、通常の運転操作時の伸縮動作時には、ボール55が転動して、中間シャフト16の伸縮動作が円滑に行われる。
この伸縮動作時には、第2の円柱状ピン53Bの車体前方端の端面が、第1の円柱状ピン53Aの車体後方端の端面に当接して、第1の円柱状ピン53Aに作用する軸方向の大きな荷重を支持するため、第1の円柱状ピン53Aは動かない。
また、運転操作時にステアリングホイール11を回転操作すると、第1の板バネ56によって、雄中間シャフト16Aと雌中間シャフト16Bとの間の、回転方向の剛性が確保され、良好な操舵フィーリングが得られる。
上記実施例1から実施例3は、中間シャフト16に本発明を適用した例について説明したが、ステアリングシャフト12等、ステアリング装置を構成する任意の伸縮軸に適用することができる。また上記実施例では、雌中間シャフト16Bの車体後方側が、雄中間シャフト16Aの車体前方側に外嵌して連結されているが、雌中間シャフト16Bの車体前方側に、雄中間シャフト16Aの車体後方側を内嵌して連結してもよい。
本発明のステアリング装置の全体を示し、一部を断面した側面図であって、操舵補助部を有する電動パワーステアリング装置に適用した実施例を示す。 本発明の実施例1のステアリング装置を示す図1の要部の拡大図であって、中間シャフトの伸縮部に適用した例を示す拡大縦断面図である。 (1)は図2のA−A拡大断面図であり、(2)は図3(1)の軸方向溝54近傍を示すR部拡大断面図である。 (1)は図2のB−B拡大断面図であり、(2)は図4(1)の軸方向溝54近傍を示すS部拡大断面図である。 図4(1)の軸方向溝52近傍を示すT部拡大断面図である。 本発明の実施例1の第1の板バネを示す斜視図である。 本発明の実施例1の第2の板バネの要部を示す斜視図である。 図2のP部拡大断面図である。 図2のQ部拡大断面図である。 本発明の実施例2の中間シャフトの伸縮部を示す図2相当図である。 (1)は図10のC−C拡大断面図であり、(2)は図11(1)の軸方向溝52近傍を示すV部拡大断面図である。 本発明の実施例2の第2の板バネの要部を示す斜視図である。 図10のU部拡大断面図である。 本発明の実施例3の中間シャフトの伸縮部を示す図2相当図である。 (1)は図14のD−D拡大断面図であり、(2)は図15(1)の軸方向溝52近傍を示すX部拡大断面図である。 本発明の実施例3の第2の板バネの要部を示す斜視図である。 図14のW部拡大断面図である。
符号の説明
11 ステアリングホイール
12 ステアリングシャフト
12A 雌ステアリングシャフト
12B 雄ステアリングシャフト
13 ステアリングコラム
13A アウターコラム
13B インナーコラム
14 支持ブラケット
15 自在継手
16 中間シャフト
161 法線
16A 雄中間シャフト
16B 雌中間シャフト
17 自在継手
18 車体
20 アシスト装置
21 ギヤハウジング
23 出力軸
26 電動モータ
261 ケース
30 ステアリングギヤ
31 入力軸
32 タイロッド
40 内径孔
41 軸方向溝(雌シャフト側軸方向溝)
42 ワイパー取り付け板
421 内周
422 折り曲げ部
43 ワイパー
44 小径円筒部
441 外周
442 車体後方側端面
50 大径軸部
501 車体前方端
51 小径軸部
511 外周
52 軸方向溝(雄シャフト側軸方向溝)
521 壁
53A 第1の円柱状ピン(針状ころ)
53B 第2の円柱状ピン(針状ころ)
54 軸方向溝(雄シャフト側軸方向溝)
541 底面
542 側面
543 壁
55 ボール(転動体)
56 第1の板バネ
561 連結部
562 転動体側接触部
563 付勢部
564 溝側面側接触部
565 車体前方端
566 車体後方端
57 小径軸部
58 ワッシャー
59 バネ板
60 ワッシャー
71 第2の板バネ
711 車体後方端
712 車体前方端
713 連結部
714 転動体付勢部
7141 底部
7142 側部
715 連結部
716 連結部

Claims (9)

  1. 雄シャフト、
    上記雄シャフトの外周に、運転操作時の伸縮距離を超えて軸方向に長く形成された雄シャフト側軸方向溝、
    上記雄シャフトに軸方向に相対移動可能にかつ回転トルクを伝達可能に外嵌する雌シャフト、
    上記雌シャフトの内周に、上記雄シャフト側軸方向溝と同一位相位置に形成された雌シャフト側軸方向溝、
    上記雄シャフト側軸方向溝と雌シャフト側軸方向溝との間に、軸方向に転動可能に挿入された複数の転動体、
    上記転動体と雄シャフト側軸方向溝との間に、運転操作時に上記転動体が転動する雄シャフト側軸方向溝の軸方向の長さの範囲に介挿されて、転動体を介して雄シャフト側軸方向溝と雌シャフト側軸方向溝との間に作用する運転操作時の荷重を支持する第1の板バネ、
    上記第1の板バネとは別部品で構成され、上記転動体と雄シャフト側軸方向溝との間に、運転操作時の伸縮距離を超えて上記転動体が転動する雄シャフト側軸方向溝の軸方向の長さの範囲に介挿されて、運転操作時の伸縮距離を超えて上記転動体が転動する時のガタを排除する第2の板バネを備えたこと
    を特徴とする伸縮軸。
  2. 請求項1に記載された伸縮軸において、
    上記第1の板バネは、
    上記転動体の円周方向に対向する側面に各々接触し、上記転動体に半径方向と回転方向の両方の予圧を付与する一対の転動体側接触部、
    上記一対の転動体側接触部に対して円周方向に所定距離だけ各々離間して配置され、上記雄シャフト側軸方向溝の側面に各々接触する一対の溝側面側接触部、
    上記転動体側接触部と溝側面側接触部の半径方向外端を各々連結し、転動体側接触部と溝側面側接触部を相互に離間する方向に弾性的に付勢する一対の付勢部、
    上記一対の転動体側接触部の半径方向内端を連結し、上記雄シャフト側軸方向溝の底面に接触して配置され、上記転動体の半径方向内端から半径方向内側に所定距離だけ離間する連結部を備えたこと
    を特徴とする伸縮軸。
  3. 請求項1から請求項2までのいずれかに記載された伸縮軸において、
    上記雄シャフトと雌シャフトとの嵌合部には、上記雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝とは異なる位相位置に、少なくとも一対の別の雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝が形成され、
    この少なくとも一対の別の雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝には、上記雄シャフトと雌シャフトとの間で回転トルクを伝達する第1の円柱状ピンが挿入されていること
    を特徴とする伸縮軸。
  4. 請求項1から請求項2までのいずれかに記載された伸縮軸において、
    上記第2の板バネは環状に形成され、上記雄シャフトの外周に第2の板バネの内周がしまりばめで嵌合していること
    を特徴とする伸縮軸。
  5. 請求項4に記載された伸縮軸において、
    上記雄シャフトと雌シャフトとの嵌合部には、上記雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝とは異なる位相位置に、少なくとも一対の別の雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝が形成され、
    この少なくとも一対の別の雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝には、運転操作時に上記転動体が転動する雄シャフト側軸方向溝の軸方向の長さの範囲に、上記雄シャフトと雌シャフトとの間で回転トルクを伝達する第1の円柱状ピンが挿入されていること
    を特徴とする伸縮軸。
  6. 請求項5に記載された伸縮軸において、
    上記第2の板バネが上記第1の円柱状ピンの端面に当接して、第1の円柱状ピンに作用する軸方向の荷重を支持すること
    を特徴とする伸縮軸。
  7. 請求項5に記載された伸縮軸において、
    上記第2の板バネが上記第1の円柱状ピンの端面に当接する当接部が波形状に折り曲げられて、第2の板バネの当接部の断面積を大きくしていること
    を特徴とする伸縮軸。
  8. 請求項5に記載された伸縮軸において、
    上記一対の別の雄シャフト側軸方向溝及び雌シャフト側軸方向溝に、運転操作時の伸縮距離を超えて上記転動体が転動する雄シャフト側軸方向溝の軸方向の長さの範囲に挿入され、上記第1の円柱状ピンの端面に当接して、第1の円柱状ピンに作用する軸方向の荷重を支持すると共に、上記第1の円柱状ピンよりも小径の第2の円柱状ピンを備え、
    上記第2の板バネが上記第2の円柱状ピンの外周を支持して、上記一対の別の雄シャフト側軸方向溝に第2の円柱状ピンを保持すること
    を特徴とする伸縮軸。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載された伸縮軸を備えたことを特徴とするステアリング装置。
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